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「機動戦士ガンダム 水星の魔女(TVアニメ動画)」

総合得点
75.2
感想・評価
410
棚に入れた
1333
ランキング
832
★★★★☆ 3.7 (410)
物語
3.5
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.6

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機動戦士ガンダム 水星の魔女の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

学級崩壊ガンダム?

【概要】

アニメーション制作:サンライズ
2022年10月2日 - 2023年1月8日に放映された全12話のTVアニメ。

監督は、小林寛。

【感想】

令和の世界情勢と価値観をアニメの世界に落とし込んで、
新しいガンダムを作ろうとした感じ。

学園物
学園カースト
人種差別
決闘
クローン
貧富の差
テロ
ガンドの呪い
家族愛
戦争シェアリング
会社設立
株主総会
同性愛

非常に要素が多くて、それら全部を消化できるのか?という不安。
少女革命ウテナ?な話から会社起業→テロとの戦いと、
思いも寄らない刺激的な展開の連鎖で、
ライブ感重視の内容で注目を浴びて、若者の共感を得ようとした作品。

話題作ということで見てみたものの、
キャラが無駄に多いものの覚えにくくて、その大半がモブ顔で内面も印象に残らない。
名ありモブどもも全くの背景でもなく、話に関わってくるが、
とりわけキャラが立ってないモブたちの感情や物語が心に残るわけでもなく、
かといって個性をつければ奇抜なヘアスタイルで古風なヤンキーキャラのチュチュ。

ダブル主人公のスレッタやミオリネが通う、
トップエリート校のはずのアスティカシア高等専門学園もやたらガラが悪く、
カースト上位のスペーシアンは性格が悪く、
カースト下位のアーシアンの地球寮の面子も底辺描写。
経済格差があるとはいえ、こいつら地球では上流階層なのにね。
まるでヤンキー漫画みたいなキャラ付けと対立描写に、
そこいらの地球の現代の学園アニメよりよほどの民度の低さに失笑を禁じ得ない。

シリーズ構成の大河内一楼氏はコードギアスでは、上流階級を書いてたはずなのに?
様式美や伝統的で保守的な価値観の否定の上にある、
ジェンダーレスや多様性に疑問を持たないと人間は利己的になり品性を欠くようになる。
現実世界の欧米をモデルとした社会実験の結果のようなものを、
否定的にアニメの世界に取り入れていると解釈すれば、納得ですが…。

お話としては、毒ママに洗脳されたかのように育てられた、歪んだ“いい子”である、
主人公スレッタの親子の物語を軸に、色んな要素を混ぜ込んだ群像劇なのですが、
自分の目から見たら学園が、やたらク◯◯キな生徒の声が大きくて、
躾がなっていなくてキーキー耳障りな動物園にしか見えなかったです。

これが人間らしい姿として描写されているのなら、私はまっぴらごめんですね。

最後にミオリネを襲ったテロリストをガンダムで蚊のようにプチッと潰した後で、
返り血の上に降りて、満面の笑みで血まみれの手をミオリネに差し出すスレッタの異常性を、
後で見た2期でもこの話を引き摺ることもなく、一瞬一瞬のその場しのぎのウケ狙いで、
話を作ってない?よく言われていることですが、私はそれに同意しますね。

浅い解釈で批判しかしてないですが、有り体に言いますとね、
本当につまらないアニメでしたので…この程度の感想しか出てきませんでした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/10/03
閲覧 : 104
サンキュー:

20

ネタバレ

おおかみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

アニメ的には自分的に必要な要素がない

ガンダムで女性主人公ってのが悪いってことはないんだけど、何でこれなんだろうって思いつつ観始めて、なんかMSが全部イケてないな~。キャラも子供っぽいのが多いし、スカしたのはいたけど魅力ないし。
物語的にも蓋を開けてみれば大して熱くなれるとか驚くとか言った内容もなく、新しいガンダムを魅せてくれるいう期待が失望になりました。

過去リメイクとか過去の延長作品除くと前作になると思うオルフェンズの方が物語的には引き込まる所がありましたね。見た目はイケてないけどキャラも魅力あるのが多かったし。。オルガだけか?(見た目が残念なんだよなミカもだけど)MSもあんまりだけど今回よりはマシ。

ということでこれを観ても私のガンダムシリーズ前作はOOですね。

YOASOBIは良かったです。。あーオルフェンズもOP良かったな。

投稿 : 2024/05/16
閲覧 : 108
サンキュー:

1

ネタバレ

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ワンクールのほとんとが

学園ドラマだた
最後にやっとガンダムらしくなって来たと思った
ケチャドバー(>_<)しただけで
鉄血のオルフェンズでわ会社作って兄弟の盃まで
かわしたのに。姉妹の契りかわさんでいいの? 草
前半狙ってたのかもしれんがスレッダのぼっち気質や
うじうししたとこが鼻についた
特に ど、ど、ど、ど、どもり演技の下手さにイライラした

投稿 : 2024/05/06
閲覧 : 79
サンキュー:

0

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

見直す

ガンダム系初めて見たけど面白い
難しいし見直してからシーズン2見る

投稿 : 2023/12/19
閲覧 : 74
ネタバレ

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ライブ感重視の弊害は大きすぎた、おすすめ度★★☆☆☆

このダブスタクソ親父!

令和初の正式なガンダムシリーズ。SNSでの話題は獲得できていたものの、作品としては粗が目立つ作品だと感じられた。

会社経営に関する描写や掘り下げの甘さはもちろんのこと、内容が兎にも角にもブレブレで行き当たりばったり感がどうしても否めない。話の主軸が安定しておらず、全体的に中身がフワフワしていた。

学園モノにする必要性も、百合要素も取ってつけたような感じで無理やり加えた感が否めず、蛇足部分に力を入れて肝心の中身はそれが伴っていない状態となってしまっている。

キャラの表現や発言についてもクセが強く不快感を催すところが多い。初期のミオリネ、チュチュはそれに代表される。スレッタはあまり主人公感がなく、グエルやシャディクの方がキャラとして立っている感は否めない。ニカは数少ない良心枠。

1期時点では駄作では無いものの至らぬ点が多く、面白いとは思えなかった。

投稿 : 2023/12/13
閲覧 : 217
サンキュー:

3

ネタバレ

マサ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

【45点】インパクトがあったのは百合要素と匂わせだけか?行き当たりばったりで粗雑な脚本が目につく。

ガンダムシリーズ作品。水星からの転校生であるスレッタが決闘の末にミオリネから花婿の候補として言い渡され、戦いに身を投じることになる話。

本家ガンダムシリーズは昔見てたAGE以来の視聴(オルフェンズはネットの話題しか知らない)。AGEはキオ編あたりでつまらなく感じて断念。

俯瞰してみると、作品の不穏な雰囲気での匂わせと最初の百合要素だけであとは雑にライブ感でことを済ませており、中身はグダグダしていて行き当たりばったりなように見える。グエルの受難、エラン4号の処分と本物エランの存在のようにサブキャラ周りの話が本編より面白く、本編の会社企業や花婿闘争の話がかなりスカスカで形骸化していた印象。

バズらせるためにライブ感を出したのかもしれないし実際狙い通りに連日水星の魔女でバズらないことはなかったのだが、代償に作品としては破綻を起こしてしまい、それが2期での残念さに繋がる結果になってしまった…

投稿 : 2023/09/01
閲覧 : 199
サンキュー:

4

ネタバレ

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ラストがすごかった!

ラストがすごかった!続きがきになる!

投稿 : 2023/08/22
閲覧 : 71
サンキュー:

0

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ガンダムの呪い

プロローグが余りに酷い内容で絶望したが、本編の学園編が始まって大分良くなった。
最初は幼子のように駄々を捏ねているだけなので誰にも相手にされなかったミオリネが、何が必要なのか考えて会社設立などの行動を起こすようになったら、今まで完全に無視されていた父親にも話を聞いて貰えるようになり、手応えを感じて成長して行く物語は良かった。
反対にスレッタが傷を舐め会うだけで何もしない、お友達の仲良しゴッコから脱却出来ず、成長して行くミオリネとの間に溝が出来ていくのが対照的で面白かった。

あとガンダムの呪い。
本来は最初にやりたい事が有って其を実現する手段としてロボット(モビルスーツ)が或はずなのに、まず最初にロボットが存在していて、何故か既に其処にあるロボットの活用方法を考えているのが面白かった。
この世界では、樹木のように大地からロボット(モビルスーツ)が生えてくるのだろうか?

最後にスレッタのトマトアタック。
既に銃乱射で無差別殺戮を行っているテロリスト。
スレッタがガンダムに乗っている状態で遭遇したミオリネの窮地。
テロリストはその場で即射殺がテロ対策の守るべき大原則であり、ガンダムの手で叩き潰す事でテロリストを一瞬で無力化しミオリネを守ったスレッタ。
自分自身が「殺人」という一生消える事のない重荷を背負う事になっても、必要な時に必要な事を行う判断力と実行力。
「人殺しはいけないんだ~!!」などと調子のいい事を言い、自身の義務や責務から逃げる最低のクズ人間がアニメ作品によく出てくる(しかもそのクズ人間が作品内で持て囃されているから余計に気色悪い)中で、スレッタの行動は燦然と光輝いていた。

投稿 : 2023/07/08
閲覧 : 121
サンキュー:

9

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

後半?に期待でしょうか

オリジナル作品?(2023.1)
アナザーガンダム見るのいつ以来だろうか。ビルドダイバーズ以来かな(あれはまた別な気もしますが・・・)。

ずばり、ガンダムってつければそこそこ話題と関心を得られますよね。新しいガンダムとか言う人もいますが、何を持って「ガンダム」と定義しているのか?という部分が下手するとガンダム好きの数だけあるかも知れません。
もっと言えばガンダムである必要があるのか?っていう話になりかねません。
正直、「ガンダム」というパワーワードがなければ自分は1.2話で断念したかもしれない。それ位、「ガンダム」だから凄いに違いないっていうバイアスかかってるんじゃないですかね。仮にサンライズ制作の「境界戦機」がうんたらガンダムというタイトルならそこそこ視聴する人いたと思うんですよ(まぁ、スタッフ等の質と量が段違いで制作するのであれよりマシになるのは間違いないが)。
そういう部分も内包しつつ後半、ぜひインパクトある話にしてもらいたいですね。

私のツボ:D.Gray-manのOP「Doubt & Trust」

Season2視聴済(2023.7)
2クールで完結はやや厳しかった感じですかね。最後の方はやや判然としないというか・・・観終わって最初の感想が「どうしろと・・・?」でしたね。
{netabare}まとめちゃうと、宇宙人類と地球人類の格差是正という難題は依然答えを見出せず、それを己のエゴに利用とした一人の人間の野望は奇しくも彼女のエゴの源である子供たちによって阻止され、一応の妥協点で丸く収めましたって感じかな{/netabare}
まぁ日本のはっきりしない政治家達そのもののようなしっくりこない作品でした。ん-ーー多様性って事ですかね(笑)。
ラスト近くになってもできるだけ誰も死なせない、これは戦争ガンダムじゃないんだ!みたいなものは感じましたよ。感じましたけども・・・それが良い物語、良いアニメ、良いガンダムかどうかは全く別ですけどね。

私のツボ:因みにこのMSデザインって格好いいの?

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 150
サンキュー:

10

ネタバレ

デルタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

祝福をありがとう

二期まで通しての評価になります。

本作は、毎週Twitterトレンドにも上がっていましたし、ガンダム作品としては異例とも言えるレベルの注目度を浴びていたと感じました。

24話の中でテンポよく話も進んでいましし、ストーリーもガンダムらしさを含みながらとっつきやすく仕上がっていたと思います。

個人的に本作でよかったなと思える点は二点あって、
一つはキャラクターのヘイトコントロールの上手さです。本作は「こいついやな奴だな」と思った2-3週間後くらいには「やっぱりいいやつかもしれない」と思っていたので特定のキャラにヘイトを溜めないようにしているのが随所で感じました。一人にヘイトがたまりすぎると見ていて不快になってくるので、ここはとても評価できました。最終的に二期まで見終わって嫌いなキャラが自分はいなかったのもこのヘイトコントールの上手さによるものかなと思っています

もう一つは{netabare} ストレートにハッピーエンドだった点ですね。、ラウダもペトラと結ばれグエルとも和解、五号はノレアの地球での軌跡を辿り、ニカも罪を償い地球寮の仲間の元へ、スレッタもミオリネとゴールイン。これ以上ないくらいハッピーエンドだったと思います。これくらいハッピーエンドでいいんですよ! {/netabare}

話としては24話で過不足はなかったと思いますが、最終話は若干駆け足だったので45分くらいあってもよかったかなとは思いました笑

ガンダムはネームバリューのわりにちゃんと見たことある層が薄く、長い作品ばかりで初見さんに薦めづらいです。そんな中でストレートに面白くて灰汁がなく、24話で完結する本作はガンダム作品の導入に最適なんじゃないかなと思っています。この作品を契機にどうかガンダムの世界がたくさんの人に広がることを祈っています。

半年間毎週日曜5時が楽しみになる作品でした。水星の魔女最高!

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 138
サンキュー:

6

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

現時点で思う事2

17話まで見ました。
アニメ12話以降の感想をつらつらと書こうと思います。
12話~13話では
スレッタが笑って兵士を殺害した行為について、ミオリネがショックを受けた話。
思い浮かんだことは、スレッタへの強烈な違和感。親ともども助けてもらったミオリネがスレッタを人殺し呼ばわりで感謝の言葉もないのも違和感ですが、ミオリネの中の常識、人を笑って殺さないというパターンから外れていることから発した、ミオリネからスレッタへの疑問。これはストーリーにおけるミオリネの行動のベクトルになっていった。
確かに、視聴者にもミオリネと同じ常識を備えている人が一般的なのかもしれないが、私にはミオリネ視点=正しい道であるとは感じられなかった。
ミオリネは今後ずっとスレッタ、プロスペラとの親子関係を否定し続ける。ミオリネが考える理想の人間、理想の大人、理想の親でないものと、スレッタとプロスペラの関係を否定し行動する。
ミオリネに共感できる視聴者にとって、この展開は嬉しいかもしれないが、私にとっては違和感でした。そして17話で、今後ミオリネが現実を目の当たりにすることによって、また挫折する展開の布石なのだろうと感じたので、今回記録を残しておきます。
17話でのそのピースの一つはプロスペラの「デリングの娘は喜んでいたわ」という、プロスペラがミオリネを駒として考えているセリフ。ミオリネはプロスペラとのやり取りでスレッタをコントロール出来ると考えている。だがプロスペラから見れば、ミオリネから見える世界やミオリネの理想をスレッタの人間性に押し付けている、もしくは親子関係が間違いとただそうとしているのが滑稽に見えているのではないだろうか?
ピースの二つ目は親子関係に正解がない、そういった現実は、14~15話の地球のアーシアン、またはグエルが観たものが示している。
そしてグエルがミオリネに対し、「(ガンダムとか何にも縛られない世界で幸せになってほしいと言ったミオリネに対し)そんな世界はないよ」といった17話。ミオリネの見える世界はグエルの見た世界と違う事を示しており、現実の惨状を見ているグエルにとってはミオリネの考える世界は、楽観的か、現実的ではないという事だと思う。
この現実とミオリネの理想の世界との乖離が、ミオリネ自身の行動に破綻をもたらす展開のように感じる。

14話から15話について
強烈に心を動かされた登場人物がいる。ソフィ。地球の魔女と名乗った少女だ。
彼女が決闘、もしくは戦闘中にスレッタとの会話で話した「欲しいもの」
「お腹いっぱいのご飯、ふかふかの寝床、温かいシャワー、まだまだあるよ」
「コミック、ゲーム、それと…私を好きでいてくれる家族!」
今までの展開の中で親との関係についてあれこれ考えている視聴者に対し、家族がいなかった、あるいは親がいなかったソフィのこの言葉は、あまりにも重い。
スレッタもミオリネも、親の庇護は一定以上存在した。そう描かれてきた。
ソフィはどうだろう?地球で孤児となり、兵士として育てられ、それこそ愛など感じたことがあっただろうか?
ソフィが強烈に家族の愛、家族の庇護、家族の束縛を欲しているのに対して、各人物への対比はどうだろう?
スレッタはプロスペラに利用されている。しかし、利用はされていれども経済動物のようにひどい扱い(エランのような)は受けていないのだ。利用されているとしても親からの庇護を受けている。ソフィとスレッタは似ているかもしれない。そこには温かいベットがあるかどうかの違い、利用されていることに気付いているかどうかの違いでしかないのかもしれない。スレッタにとって必要なのは、無いことからの自分の欲求なのだと感じる。スレッタは自分に何もない状態に気付き、自分が欲しい物の為に動く、それがスレッタのプロスペラからの解放なのではないだろうか。

ミオリネとソフィの対比について。ミオリネについては親からの愛があった事は恐らく疑いのない描写があったと感じる。ソフィは親からの愛を知らなかった。
ソフィとミオリネの対比からは、束縛への意識の差を感じる。ミオリネは、デリングからの遠巻きな庇護に愛を気付くことになった。ソフィは庇護を知らず、愛を知らない。戦争という現実から守られているかどうかの差だ。
ミオリネは1期では籠の鳥のような束縛を受けていると感じていた。それを愛とも知らず。彼女へのデリングへの愛と束縛は、ソフィが最も欲しかったものではないだろうか。ソフィとミオリネは持たざる者と持っている者の関係性のように感じた。ソフィは束縛されてでも家族が欲しい、いや、家族との関係性においての束縛を肯定するだろう。しかしミオリネはその束縛を良しとしない。
それが戦争の現実から生まれたソフィという存在と、戦争から庇護され育ってきたミオリネの存在の差だと感じた。
スレッタの親からの自立を促すミオリネだが、親を求めるソフィの姿を見ると、親からの束縛が、必ずしも子にとって不幸であるとは限らないとそう感じる。

ソフィ・プロネ。この作品の描く家族との関係性の中で、最も家族とのつながりを暴力的にまで求めた少女。彼女は戦争の現実から生まれた孤児であり、兵士。家族を持たない、愛を知らなかった少女の叫びが、親の愛を、束縛を求めるその姿が、方法が悪であったとしても、想いが悪であったとは思えない。ただ純粋に求めていたと感じた。


15話~17話

スレッタについて
スレッタがプロスペラに利用されていることは、疑いようのない事実だろう。それは間違いない。
プロスペラがスレッタを見ているかどうかという点について、愛があるのかという点について、恐らく利用されている時点で愛はないと、思う人も見られた。
親が子を利用する事について、悪であるかという点で考えれば、子にとっては悪だろう。
だが、私が今までの彗星の魔女のストーリーを見てきて感じるのは、親子の形には様々な形があり、決して理想の親子像であることはないという事だった。
依存しないミオリネとデリングの親子愛が美しく見せられた反面、ソフィによって描かれた親を求める子の姿は、持たざる者からの欲求を示した。それをミオリネはどう受け止める?
仮初の愛に依存するスレッタを親から引き離すミオリネの行動は本当に正しいのか?
ミオリネとデリングの関係=正ではなく、プロスペラとスレッタの関係性もまた親子であると感じる。子を利用しない親がいるだろうか?本質的には種をつなぐという関係性であり、子を利用しない親という関係性は逆に不自然に感じた。この作品が親が子を利用するなというメッセージ性ならば、現代的な作品に感じる。子に親の手伝いをさせるグエル親子の方がまだ自然な形だと感じた。しかしどういう形であろうと、家族の形を固定化しようとする考え方に違和感を感じるし、その違和感はミオリネから感じている。
スレッタとプロスペラの関係は利用される関係ではあるが、それも親子の形であるように感じる。そこから抜け出させようとするミオリネの行動に悪意がないのは感じ取れるが、不自然にも感じる。スレッタが好きだからという個人的理由で介入してるのであって、ミオリネの行動を社会的正しさからくるものだとすり替えはできない。

今後スレッタはどうなっていくのだろうか。スレッタは人間的成熟がされていないという描写はある。だが、それはスレッタがミオリネになることではない。ミオリネもまた、何か違和感をはらんでおり、その破滅、それを救済するために、スレッタはどこに行き何を見て、何を欲するのか、ミオリネとプロスペラ、家族、そのすべてへの自身の感情の行き場を失った状態から、再びそれらを求めることが出来るのか、スレッタの再起に期待しています。





多分7話くらいまで視聴しました。


現時点で思う事は、各家庭の家族環境とそれに影響される子供の性格について。

ミオリネは父親に何でも決められてしまう環境に嫌気がさし、反抗心を抱いており、その精神状態ゆえに大人になりきれない印象を受ける。
そのために7話におけるミオリネが父親の保護下にいることをスレッタ母から煽り(発破)混じりの会話とプレゼンの場における周囲の反応というもので気付く事で、その成長というものを感じ取ることが出来る。
一方でミオリネ父、デリングは娘に対し、1話で私がミオリネにあってなんになるのか、という自身のメリットにならないような趣旨の発言をしているが、これはミオリネの1話時点での父親との関係性理解した上での、関係が好転しない、ミオリネの成長に寄与しないという意味での発言かも…しれない。そうでなければ、ミオリネ自身が7話で自ら提案し、自身の殻を破ってまで願い出た行動を、承認する理由がない。いつまでも籠の鳥でいさせたければ、まともな提案であっても却下すると想像できる。
ミオリネのストーリーにいえること、それはデリングに娘愛があるかということだ。スレッタと母プロスペラには、愛があると感じる。それはスレッタが母に連絡をして相談もし、何でも聞ける存在と認識しており、母もスレッタを自由にしつつ見守っているように感じる。ミオリネとスレッタ、それぞれの家族の対比から、ミオリネの家族の愛を探っていく展開に、今後も興味の中心がある。


次に、グエル。彼は、自身の荒々しさで、寮を追い出されるまでに至ってしまうほどの人物。彼の父、ヴィムは、グループ内の政敵であるプロスペラ(スレッタ母)への策謀を巡らせている。
グエルは、父ヴィムの政争に巻き込まれて、決闘中のモビルスーツのオートパイロット化によって自身の誇りを失う。(本人が仕掛けた経緯もあるので同情できるかは微妙だが)
彼の場合、初登場時点では、増長した性格であり、鼻を追ってくる相手もいないため、家族からも、役割をこなせば放任されていたのだろう。ただ、スレッタとの出会いにより、鼻を折られ、父親からの信頼を失い、自身のプライドも失って、初めて、自身を支えて来たものを失った。
その状態で、スレッタによる自身のモビルスーツ乗りとしての能力を認められたことは、救いに感じただろう。
グエルのストーリーに感じることは、信じるという事だろう。父ヴィムによって決闘中のモビルスーツの操縦を奪われたこと、それは信用を失ったという事だ。
スレッタは家族の事を信じており、母プロスペラもスレッタを信じている。そのスレッタ母子との対比の中でグエルもまた、失った父からの信用を取り戻すため、あるいは自身の存在を認めさせるため、今後も活躍するだろう。

そして、エラン。彼の場合、家族というものが存在しない。
彼のストーリーで強烈に印象付けられるのは、スレッタにはあり彼にはないものがたくさんあるという事。
彼の登場回でいえること、スレッタは誕生日は歌を歌ってお祝いするものだと思っている。しかしエランには祝ってくれる人などいないため、それはないものを見せびらかされているような、そんな苦痛があったろう。
残念ながら彼は複雑な事情で消えたような消えていないような状態だが、スレッタが誕生日にお祝いをされるような、幸せな家族に囲まれて、情のある人間になったという事実が、今後の展開を考えるのに重要だと感じる。

では、スレッタ。
なぜ彼女の情、が重要なのか。それは、作品中の策謀の中で、母プロスペラの真の目的が何なのか、という解答に深くかかわると考えている。
エランは、使い捨ての強化人間であり、有効活用できなくなれば、廃棄される。彼は、孤独で、誰にも心を打ち明けなかった。それと比較してスレッタはどうだろうか。彼女が使い捨てであるならば、母は、スレッタのいじらしい悩みを聞いたりしないし誕生日をお祝いしたりしない。
つまりプロスペラにとって、スレッタは使い捨ての駒ではないのだ。娘として愛情をかけているし、切り捨てもしないだろう。
なので、スレッタを夫を奪った者への復讐に使うとは考えていない。
そして、話の展開もかなりスレッタの偶然的な出会いから発生しており、それがすべてプロスペラの策略という展開は無理な道筋と感じる。
個人的希望になるが、プロスペラの目的は、娘「達」を生かすという方向にあるように感じる。スレッタだけではなく、時系列的違和感の中に存在する少女の存在をも肯定する道を模索しているのではないだろうか。

「そして我らカテドラルは全てのガンダムを否定します。」
つまり、ガンダム内に存在する彼女を肯定するには、ガンドアーム技術を否定する作品世界に肯定させなければいけない。それが真の目的、終着点ではないだろうか。

そして、そのプロスペラがスレッタへ愛を抱いているのか、スレッタの母への信頼は裏切られるのかという視点で、今後の展開が楽しみだ。

8話の時点でもプロスペラはスレッタに自身の機械化された腕を見せ、ガンドアームへの社会の嫌悪感についてスレッタに語った。スレッタがエランのように経済動物のような存在であれば、社会について伝える事などしないだろう。
スレッタの自主性を尊重しているプロスペラの行動と、第三者的に見れば彼女を利用しているように見えるプロスペラの態度の二面性を楽しめている。


と、いう感じですかね。

投稿 : 2023/05/07
閲覧 : 459
サンキュー:

12

ネタバレ

ドウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

12話観て思った事適当に(ネタバレあり)

以下ネタバレありの為、未視聴の方閲覧注意です。


~~12話の最後でハエ叩きしたスレッタは、むしろまともだという可能性の話し~
12話の最後のシーンは過激だった。
少し気持ちの悪い話しでもあるが、簡単に説明するとこうだ。
 敵の機体を退けたスレッタは大切な友達ミオリネのピンチに駆けつけ、モビルスーツの腕を振り下ろし生身の敵を潰した。
結果敵はミオリネの目の前で見事に押しつぶされ、肉体と血が飛び散る中で手のひらを血で染めながらスレッタは平然と「助けにきた」と言ってのけた。
ミオリネはあまりにも異常な光景に驚愕し、スレッタに対し「なんで、笑ってるの」という言葉を投げかけた。そして最後に「人ごろし」と...。

ここからは自分が思った事で、気持ちの悪い話しにもなるので少し閲覧を気を付けて下さい。
このシーンを見た後に、自分はスレッタがむしろ人間として真っ当だったのではないかという可能性を考えた。
というのも、実際の殺人事件でも被害者の身体をバラバラにする行為はむしろ「さつじん」や「死体」という異常な現実を隠そうとして、「非日常」から「日常」へと回帰しようとする行いだという心理を聞いた事がある。
バラバラにするというと非人間的な異常性を感じるが、むしろそれは人間的に常識の部分があるからこそ行うという考えだ。

自分はこの心理をスレッタに重ねてみた。
人が殺されるという現実を目の当たりにし、衝撃を受け母に諭されたスレッタは、そこから「非日常」の中で現実に対してある部分が盲目的になっていたのかもしれない。
だからこそミオリネを救うという目的に集中出来て、かつ血で汚れたという事実があるにも関わらず何ら気にせず盲目に手を差し伸べる事が出来たのだ。

これが異常性のある人物なら、返り血が目に入り逆に綺麗にしようとしたり、或いは死体を殊更に強調してもう安心だという事をミオリネに報告したりするかもしれない。

「非日常」の中で、ミオリネを救って「日常」へと回帰する目的の為に盲目な部分があったのがあの時のスレッタだとすれば、あの時のスレッタはむしろ人間としてまともだったのではないかという考えだ。

もちろん作者がどう考えて演出したのかは、分からないし。正直にスレッタの異常性を描きたかっただけなのかもしれないが。
スレッタはサイコパスでもなく、真っ当だからこそのあの行動だった可能性を考えてみた。

おわり

投稿 : 2023/05/05
閲覧 : 263
サンキュー:

8

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何故これをガンダムにした

実は久しぶりガンダム。シードのみ見て以来久しぶりで大河内脚本で、戦争ではなく学園ものと聞いてめちゃくちゃ期待して、最初のプロローグから中々な展開で、それでも楽しい楽しい学園物が来ると思いながら、決闘ばっかであまり視聴が進まない中での6話。そしてその後の学園お仕事系から見たいものが見れるようになってきて、更に1-5話で描いてきたキャラ達が色々と動き出してきて面白さに拍車が掛かってきた中で12話の地獄の展開

ガンダムじゃなかったらその後の事業展開や地球寮とのみんなの関わり、学園物を続ける事だって出来たのに、これはガンダムでしたね
今作の主人公や主人公機的に負け続けるってのは無さそうだけど、殺戮武人と化すパターンあり得るな。まぁこれは冗談だとしても、あの終わりで、あの親で、あの展開をしてしまってさあどうするのか
あの大河内大先生が描く脚本という事で、良くも悪くも話題にはなる展開をしていくだろうね。どう着地していくのか、不安も期待も混じりつつ、しっかり見ていきます

キャラ、今風なキャラもいればコテコテのキャラをしている子もいる。そして裏で暗躍する大人達やその子供達、今はまだ真の目的やその為の行動が見れてないから分からないけれど、子供の方は悪役側になりきれてない感じのまだ子供ながらの情や感傷的な行動は中々面白い
でも何というか決闘委員会の男連中を大体9話かけてそれぞれ関わっていく構成で、それで水星たぬきちゃんと関わっていく中で展開される物語はどれも面白く、流石だなぁと言った感じなんだけれど、その決着は全て決闘で決まっていくのはタルいというか、マジでパワーでの仕上がっていく感じは自分の好きな展開ではないかな

結構初見も多くて、色々なところで色々と様々な要素が盛り上がっている中で本編がお出しされて更に話題になっていった作品で、自分はライトな目線から楽しんでいるけれど、久しぶりにガンダム世界に入り込んでこのシリーズを追いかけながら見る楽しみが感じられて嬉しいです

投稿 : 2023/04/27
閲覧 : 210
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7

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Rye さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

これは凄い(これはきっと、幼い少年少女が毒親からの脱却を図る物語)

ココ最近のガンダムの中でもプロローグの段階ではかなり重ための内容。
ます、作画は本当にサンライズ様さまさまだなと思うぐらいモビルスーツの作画は勿論、戦闘シーンの作画まで何から何まで美しいの一言でした。
この作画がこのまま続くのであれば本当にすごいと思います!
そして、プロローグの1番の衝撃は、まず主人公側の人間が母親以外1人残らず死んでしまう所、主人公が4歳という過去類を見ないレベルの最年少でガンダムに乗り敵機を3機撃墜し、挙句純粋無垢故に「ろうそくみたいで綺麗だね!」というところ。そして、4歳の誕生日ということで敵機を3機撃墜(主人公の発言でいくとこれでロウソク三本)そして、最後のロウソクは父親の突撃した機体の爆発によるものというとても、シリアスを通り越すような描写がとてもキツかったです。
エリーはこれトラウマにならないのかな?(普通にエアリアルに乗ってるあたり、シンプルに幼い日のことで覚えてないか、あるいはエルノラに記憶を改竄されたか?)
追記
1話、2話見ました。
プロローグのあのかなり重ためのシリアスさは今は無くなっていますが、あれが完全に消えているような感覚は自分にはありません。
きっとどこかであんな感じのシリアスさは出てくると思って身構えています。
ですが、今の感じはスレッタとミオリネが中心に話が展開されており、その中でもスレッタと出会って少しずつ成長し変わろうとしているミオリネが中心に描かれている気がします!
あと、このレビューのタイトルにもあるのですが、とにかく親が毒親です。
出てくる主要登場人物の少年少女の今現時点で出てきている親はとにかく子どもを自分の良いように使おうとしてるようにしか思えない毒親ばかり。
少なくとも、ミオリネとグエルの父親、スレッタの母親(これは、ゆりかごの星での話なので恐らくといったところ)は実の子に対する態度が酷すぎます。
ミオリネは、そんな父親をスレッタと出会う前までは嫌いで、陰で文句を言うだけでした。
ですが、スレッタと出会い実の父親に対して正面切って反抗し、間違いを正そうと、戦おうとしています。
そしてグエルですが、決闘に負けただけで、父親から恥をかかせるなと打たれる始末。
ここから、ミオリネ同様反抗して自らの道を切り開いていくのかどうかはまだ未知数。
最後にスレッタですが、そもそもこの子は母親の真の目的を全く知らないので、エルノラが毒親であることを未だ認識していないと言ったところ。(ゆりかごの星と本編の話が違うならエルノラはまだ毒親と言えない可能性があります。)
あと、ちゃんと話を見てない人はキャッキャウフフ物でガンダムっぽくないとか思う人もいるかもしれませんが、そもそも今回の作品は、10代~20代前半の若者が初めてガンダムを知ってガンダムを見始めてもらえる。そんな入門のような作品になりたいという制作陣の方々のお気持ちが込められているので、正直いつものガンダムや宇宙世紀ガチ勢の人が見ていつもと雰囲気違うと思ったり、「これはガンダムじゃない!」と思うのはある種当然だと思いますが、あくまでガンダム作品なので後々しっかりガンダム作品だなと思える物になってくると信じてます。
ですが、入門編と想定し作る上でなぜ、ガチガチに宇宙世紀の戦争物にしなかったのか…。
それだとやはり敷居が高いと感じたりする人がいて、新規のファンが付かずに今までのファンの人しかガンダムを見なくなり、結局ガンダムが衰退していってしまうと製作陣側が判断されたからではないでしょうか。
今回の作品は宇宙世紀ガチ勢の人にはウケがあまり良くないかも知れませんが、普段全然ガンダムを見なかったり今回が初めてだと言う人がかなり水星の魔女を楽しんでくれている気がします!
実際に私自身の周りでもガンダムを見るのが初めての人でハマってくれてる人がいるので、初めてガンダムを知るきっかけになり、この作品からガンダムを見始めるという人がかなり見受けられるので、製作陣の皆様の入門編のような作品にしたいという狙いはとても成功したと言えるのではないかなと感じました!
3話以降もとても楽しみです!

投稿 : 2023/04/23
閲覧 : 241
サンキュー:

8

ネタバレ

しろくま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今まで観たガンダムで一番、序盤から見やすくとっつきやすい

大体、ガンダムシリーズは今まで、離脱したくなるくらい序盤が面白くなくてハマるまで時間がかかり最初は我慢して観るものというイメージだったけど、学園ものということもありとっつきやすく最初から苦も無く見続けられた。
百合がブームなのかとうとう百合ガンダムが爆誕したわけだけど、流行ってる事もあり耐性もついてきていて違和感なく見れている。
キャラはそこそこ良いと思うけど学園ものだからみんな若いなという感じ。もしかして今までのガンダムで一番キャラ平均年齢若いのでは。
嫌な奴がツンデレというわかりやすいテンプレなのにグエルくんの素直な可愛さにやられてしまいハマったものの終盤の急展開でえっ・・・と呆然。
キャラが若いから子供向けな感じなのかと思ったらそういうわけではないのかもしれない?

投稿 : 2023/04/19
閲覧 : 97
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3

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

真SFスーパー英雄(?)列伝61

蒼く眠る水の星にそっと♪という歌詞が・・・えっ?違うって
いや、だって水星の魔女の物語で女の子同士の愛があるから
うんうん、だから水の星だから水星でしょ。
水の星(の魔女)に愛をこめてって、ピッタリじゃん
(ええい、森口はバケモノか byシャア)

・・・いや、何となく連想してしまったもので(汗)

ガンダム史上初の女性が主人公で学園もの、株式会社ガンダム、もめごとは決闘で白黒つけるなどいろいろと目新しい部分があって、時代により変わっていくガンダムとして楽しんで観ました。

まあ、ガンダムなんで、ただの学園もので終わる訳がなく、裏で進行する物語が後半になって、次第に明らかになっていき殺戮シーンも描写され、後半(現在放送中)の放送も始まりましたね。
そういう意味だと、この前半だけで、どういう作品かを語るべきなのか迷うところでありますが、後半も見たいと思わせる内容でした。

ただ、これガンダムという名前を別に付けなくてもいいんじゃない?
と思いましたが、やはりガンダムという名前は商売上、必要という事なんでしょうね。

おまけ
スレッタ
「逃げればひとつ、進めば二つ」
う~む、なんていい言葉なんだ、ぜひ自分も
「逃げれば(感想を)ひとつ、進めば(感想を)二つ」
書けるという事で、後半の放送を観る事に(ぎゃ~~~~っ)

投稿 : 2023/04/18
閲覧 : 121
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9

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 前日譚の「PROLOGUE」がかなり血生臭い締めだったため、「本編もかなりシリアス色の強い
作品になるのかな?」と思っていたが、蓋を開けてみると学園が舞台で、モビルスーツの戦いは
いわゆる戦闘ではなく、死には至らない決闘と随分緩いノリ。
 更に主軸キャラのスレッタ・マーキュリーとミオリネ・レンブランの百合っぽい要素を
押し出していたこともあって、より柔らかい雰囲気が。
 ストーリーの方もガンダムの技術の医療利用を目的とする起業という方向性に進むが、
ガンダム系作品がそんな優しいまま終わるはずもない。
 話が進むにつれ、ベネリットグループの権力争いやスペーシアンとアーシアンの確執など、
不穏な要素が色濃くなってきて、終盤には本当の戦闘が始まるきな臭い展開で締め。
 分割2クール作品だが、学園主体の平和な世界は本作で終わりなのかな。

 ベネリットグループ以上に不穏なのが、スレッタの母のプロスぺラ。
 なまじ敵対者ではないことで、よりやっかいな存在という印象で、スレッタにとっては母だけに
その盲信ぶりもひどく、ラストのスレッタの行動はほぼ洗脳状態にあるような感じ。
 この締めはクリフハンガーとして後編へ興味を持たせるという点では、かなりインパクトの
あるもの。
 このプロスペラだが、その目的もさることながら、スレッタや彼女が搭乗するガンダム・
エアリアルに対して、何をしでかしたのかも相当怪しい。
 これはミステリー要素として、話が進むにつれ、少しづつヒントが与えられる点など、
ストーリーへの興味を上手いこと引っ張っている感があるが、真相は相当えげつないことを
やっているような気が。

 このプロスペラとスレッタだけに限らず、デリングとミオリネのレンブラン親子、ヴィムと
グエルのジェターク親子などの親子関係、あるいは大人と子供の関係が重要なファクターと
なっているが、よくよく考えるとシリーズ構成や脚本が大河内 一楼氏で、この人が手がけた
過去作品でも親子関係や大人と子供の対峙に焦点を当てた作品が多かったのだった。

2023/04/02
2023/04/15 誤字修正、表現方法の変更
2023/04/15 誤字再修正

投稿 : 2023/04/15
閲覧 : 158
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3

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

リバースガンダム いろいろ逆転

史上初女性パイロットが主人公のガンダムですね。
テレビアニメとしては00、劇場等含めてもUC以降遠ざかっていた
ガンダムですが、久々に視聴開始。

【作品概要】
0話が作品の根幹にあり、
20年後くらいの物語が1話になります。

宇宙で生きるにはあまりに脆弱な人類。
それを補うために生まれたMS技術。
MSの最大手企業が運営する高校に、
水星育ちのスレッタ・マーキュリーが入学するところから
物語は始まります。

【作品に対する感想】
 0話と1話のギャップにかなり戸惑いました。
 基軸は当然MSとガンダムなんですけど、
 SEEDの頃からすると20年くらいたってるせいか、
 いろいろ現代風にリファインされてる印象です。

 従来のガンダムらしい価値観をぶっ壊してきます。
 Gというより∀みたいな壊し方…って印象です。

 この辺はいろいろ賛否があるところだと思いますが、
 私は今のところ肯定的です。

 この作品どの年齢層をターゲットにしてるんでしょうか?
 企業の物語だけに、駆け引きや経営判断、倫理観
 いろんな要素が絡んで割と難しい物語になってると思います。

 プロスペラやシャディクなどきな臭い思惑が絡む世界で
 踊らされてる主人公スレッタ。
 子供の世界と大人の世界が強く絡んだ状況で
 どんな物語が紡がれるのか、2期も楽しみになってきました。

1)物語
 医療技術の延長にモビルスーツがあるって設定、
 いいですね。

 色々今風っていう印象です。
 ➀スレッタとミオリネのジェンダーレスなところ
 ➁株式会社ガンダム
 
 それと従来と対称を意識している設定・演出が多かったかなと。
 ➀主人公が女性パイロット
 ➁恒例の仮面の人も女性
 ➂グエルのツンデレ発言
  「俺はお前のことなんて全然好きじゃないんだからな」
 ➃地球在住の人がアーシアンと呼ばれ
  宇宙在住のスペーシアンから見下されている

 あと決闘の「いかなる手段をもってしても勝てばいい」
 というぶった斬り感は一周回って好感持てました。
 ・負けを変に美化する日本的な感覚
 ・最近のなんでも平等、文句言えば自分に合わせてくれる
 ってのを一蹴する良い設定かと思いました。 
 根回し、下準備から戦いは始まってるってね。

 もやっと気になってるのは0話と1話の間に
 物語的なトリックが入ってる気が…。
 
2)作画
 キャラデザは割とあっさりした感じです。
 髪型は無茶苦茶 独創的ではありますが。
 
 一方MSの戦闘シーンは流石です。
 エアリアルのガンビットの動きはかなり美しかったです。

 MSデザインは旧作をオマージュしてるのかな?って
 感じました。
 イナクトっぽいのとか、フラッグっぽいのとか、
 ゾックっぽいのとか、ドムっぽいのとか。
 まあ何十年続いてるシリーズで
 あれだけたくさんのMSを描いてきたら
 似たようなものって出てきますよね。 

 エアリアルのデザインは従来のガンダムに比べ
 目が大きく、下腿部がかなり大きめですね。
 慣れるまで時間が掛かりそうです(^^;

3)声優
 市ノ瀬加那(スレッタ)
 コミュ障気味のキョドりの演技が良かったです。
 
4)音楽
 OP「祝福」
 YOASOBIが歌ってるんですよね。
 なんかすごい時代になったなって思えました。

5)キャラ
 登場人物が多すぎて把握できなくなりそうです。
 子供層でありながら裏に首を突っ込んでる人、
 または巻き込まれてる人。
 大人層の腹の探り合い…。
 1クール目ではまだよく分からないところが多いですね。

 ➀スレッタ・マーキュリー
  コミュ障気味のキョドりまくり女子。
  作中最も年齢相応なのかなって思えます。
  ただ、周りが年齢不相応な思考回路、スキル持ち
  ばっかりなので、かなり浮いた存在でした。
  (MS操縦技術以外ではお味噌)
  くわえてオカンのほぼ言いなりなので、
  自己中・自己顕示欲バリカタな方が多い
  歴代G主人公の中ではは珍しいタイプと感じました。
  他者の言いなりってのは私的にちょっと苦手なタイプです。

 ➁ミオリネ・レンブラン
  「ダブスタくそおやじ」「水星ッておカタいのね」
  など数々の迷言を残してくれたヒロイン。
  従来のガンダムからはかなり異色で
  経営のスペシャリストの卵。
  経営者らしいドライなところと
  詰めが甘い所がちょっと両極端。
  理詰めなところも含めて割と好きです。
  ただ凄惨な部屋は何とかして(笑
 
 ➂シャディク・ゼネリ
  さわやかチックな言動の裏でかなり腹黒い男。
  世界観にマッチした戦略に長けた食えない奴で
  前半は好印象でした。
  策を講じて届かなかったミオリネへの想いも含めて。
  (半分本音で半分は政治戦略の一環でしょうけど)
  ですが、人の命もコマと扱うような最後は
  流石にやり過ぎた感が強かったです。 
  こ奴は腹の中が読めません。

 ➃プロスペラ
  0話からのギャップが凄い人。
  腹の中がどうなってるのか全く読めません。
  娘もコマと扱ってるような言動は
  ブラフなのか本当に壊れた人なのか。  

6)ツッコミどころ
{netabare}
 ➀学生の決闘(≒子供の喧嘩)にどれだけ金かけるねん?
  って正直思いますが、まあその辺はアニメということで。

 ➁水星って400℃くらいの気温らしいですけど、
  どうやって人住んでるの?
  メリットは?

{/netabare}

7)印象深いシーン
{netabare}
 ➀HappyBirthdayToYou~
  道具として使いつぶされることが約束されている
  エラン4号の気持ちを推しはかることは到底できません。
  ただただどんよりした気持ちにさせられました。

 ➁頭を下げたミオリネ
  会社設立の資金のために、ダブスタくそおやじに
  頭を下げたところ、感心しました。
  結局「力がない」ってこういう事なんよね。

 ➂蚊のように潰す
  花嫁を守るためとはいえ躊躇いなく人を
  文字通り叩き潰したあの絵面はかなり衝撃でした。
  ちょっと前まで人を殺すことに怯えていたスレッタが
  笑顔で血みどろの手を差し出すのには
  かなりの違和感がありました。
  (手段としては仕方ないと思うんですけど、
   スレッタの言動がね…洗脳されてますやん)

{/netabare}

投稿 : 2023/04/15
閲覧 : 123
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18

ネタバレ

メガマインド さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

2クール目が楽しみ

リアルタイムで視聴
#珍しく各話の感想を箇条書きで書くという方式をとりたいと思います。
読みずらいと思いますが承知の程を。

☆☆☆間違いなく今期の一押し作品の一つでしょう。
初見の方はPROLOGUEからの視聴をおすすめします。

巷では女の子だ百合だ学園物だ、といわれておりますが、しっかり企業同士

の争いを描いた物語になると予想します。


・プロローグ

観る前は女の子が主人公だし、ガンダム自体とっつきずらいイメージ

で苦手意識がありましたが、

そんなことが杞憂になるほど、割とみやすいつくりで冒頭から釘付けに

なりました。

人がどんどん殺されていくし、キービジュアルから思い浮かんだ明るい

イメージとは正反対でどうやらシリアスな話になりそうな予感がしてきまし

たね。


ガンダムの機体の戦闘シーンも大迫力でなんかリアルで鬼気迫るもの感じら

れた。

主人公!?が赤ん坊ながら敵を容赦なく倒していくところは驚きましたね。



現状、プロローグでこうも主人公のただものじゃ無さを押し出しているとい
うことは

主人公の謎とかドラマをしっかり描いてきそうです。

このままシリアスな物語になっていくのか、PVのような明るい学園青春

物になるのか展開しだいで評価が変わってきそうです。


わずか24分ですが、大満足させてくれました。

第1話 

完全に新規層でもみれるガンダムを目指しているとも思える。


スレッタのコミュ障キャラ具合が面白い。

ウテナを沸騰させるつくりで、


出会いから温室での会話から決闘にいたるまでウテナすぎる。



そしていきなり主人公のスレッタとヒロイン!?ミオリネが

勝負に勝って、カップル成立となりました💦


いままでにないガンダムを作ろうという気概を感じられてよいと思いました


プロローグ、ゆりかごの星と祝福のMVは視聴必須といえる

理解を深めると個々の登場人物の関係性が分かり、より作品を

楽しむことができます。






第2話

1話がウテナすぎて、2話もまた決闘というワンパターンの道を歩むかと思い

ましたがそうではなく、安心しました。




OPとED映像が初解禁 疾走感があってかっこいい。



仮面の女も登場して、陰謀渦巻く、群像ドラマが展開されそうですね。

次回は決闘することになりますが、引きの良い終わりで気になります。



追記

ウテナ的な学園決闘アニメが始まったかと思いきや

ガンダムらしい毒親で権力をもっている親の下で、子供を利用した代理戦争

的な

お話になっているのがなかなか興味深かったです。


スレッタの正体、プロスペラの野望、

ミオリネの自立、デリングの運命


気になるキャラ、しっかり見どころらしい見どころがあり楽しめました




地球はどうなっているのかとか


地球にもとんでもない奴らが紛れ込んでいたし(笑)



多くの謎を残しました。


1クール目の最終話は今後の展開が気になる衝撃的な引きでした。

2クール目が楽しみです。


ガンダム同士の戦いとか


アクションらしい見せ場が少なかったが





2クール目でたくさんみられるといいなと思います。

投稿 : 2023/04/09
閲覧 : 243
サンキュー:

12

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

百合は所詮、只の「撒き餌」なのだろうか

女性主人公、学園、そして「百合」とキャッチーな要素を揃えた新ガンダム作品の登場に、今までガンダムシリーズにちゃんと触れてこなかった私もようやくその重い腰を上げることに成功した。
流石はロボットアニメの金字塔。本作も劇中の序盤から終盤にかけての打率は高めだ。しかしseason2にバトンを繋ぐ最終話に関しては今後の展望を考えると萎えずにはいられない、衝撃的ながらもロボットアニメに“ありがち”な展開だったように感じた。

【ココが面白い:百合と学園とガンダムファイト(1)】
「百合」といってもこの作品は由緒ある『機動戦士ガンダム』シリーズの1作でもあるため、展開には尺を要するし演出も控えめ。ガンダム初の女性主人公であるスレッタ・マーキュリーも別段、女食家の気は見られない。それ以前に学校に通うのが劇中で初となる内向的な性格だ。劇中でも話す時はどもったり声が裏返ったり、そもそもろくに言葉を発せない等、他者とのコミュニケーションに苦労する様がよく見られる。なんだか親近感が湧きますね(笑)
そんなスレッタのパートナーになるのがミオリネ・レンブラン。どちらかと言えば彼女の父親であるデリング・レンブランの方がこの物語の鍵を握っており、ミオリネと結婚すればその父親が現在取りまとめている巨大企業グループ『ベネリット』を婿側の親族の会社が跡取りできるということで、様々な人物が学園全体を捲き込み婚約者の座を懸けて争っているのである。そんな自分がまるで「景品」のような扱われ方にウンザリなミオリネは令嬢として敷きつめられたレールを歩かせる父親含めて反発し、全寮制の学園コロニーから無謀な脱出を図るにまで至っていた。これがスレッタとミオリネの出会いとなる。

【ココが面白い:百合と学園とガンダムファイト(2)】
このミオリネとの婚約をモビルスーツ(以下、MS)というシリーズ通して呼称されるロボット同士のバトルで決めているのが本作の舞台『アスティカシア学園』。ここでは全ての事象を「決闘」で決めており、敗者は勝者の望みを聞かなければならない。そして決闘を制し学園で1番のMS操縦者(パイロット)となれば彼女との婚約の証でもある白い制服『ホルダー』を得ることができる。
────あとはキービジュアルも見てもらえればお察しでしょうが、これをスレッタが獲得してしまうんですよね、第1話で(笑)
シリーズ通して「ガンダム」は普通のMSより遥かに強い。オマケに令和という1つ先の時代にシフトしたこともあってかその強さもインフレーションを起こしており、なんと初めから遠隔操作型砲台(ビット。ファンネルとも)を使った全方位(オールレンジ)攻撃を披露できる大盤振る舞いな性能である。その所持者の1人が主人公のスレッタというわけでだ。そうとは知らず彼女を退学に追い込もうとしたそれまでの学園No.1パイロット、グエル・ジェタークの駆る機体が10本近い光刃で細切れにされて地に転がる様は圧巻の一言────あ、一応機体の頭部に付けられたブレードアンテナを折れば決着が着くのでパイロットは殺されませんご安心ください。
まるで10年前のラノベ作品のような展開でヒロインとお近づきになれた女主人公・スレッタ。常識と照らし合わせて女性と女性の婚約はおかしいと慌てる彼女に対し、相方のミオリネは言う。
「水星ってお堅いのね、こっちじゃ全然アリよ。よろしくね、花婿さん」
女である自分が女と婚約する。これは自分の人生を勝手に決めてきた父親や周囲の大人、学園や経済界に反逆できるいい契機だ。
そんなノリで叩いただろう彼女の軽口を言葉通り受け取ることは間違っているのだが、それと同時に「自分は同性愛に対して理解がある」とでも言いたげな余裕を持った台詞回しに今後十中八九深まるであろうスレッタとの関係への期待。百合ファンとしては彼女が主人公をリードする「タチ」になるだろうと妄想せずにはいられない。

【ココも面白い:呪われしMS、GUND-ARM】
しかし2度目だがこれは由緒あるガンダムシリーズの1作である────といっても『機動戦士ガンダム』とは繋がりの無い、所謂「アナザーガンダム」と呼ばれるカテゴリーに含まれている。対して「宇宙世紀シリーズ」と呼ばれる本編とはガンダムそのものの定義も随分と違っているようだ。
この作品においてなぜガンダムが他のMSより強いのか。それはガンダムにのみパイロットの思考と操縦と、機体の運動との間に生じるラグを解消する『GUNDフォーマット』という機構を使用しているからである。端的に書けば「MSより速く動き、よく反応し、パイロットが思考するだけで複数のビットが扱える」。そんな夢のような人型兵器を『GUND-ARM(ガンドアーム)』、略して「ガンダム」と呼称している。こういったMSとガンダムの明確な違いが説明されているのはガンダム初心者としては大変、ありがたい。
しかしパイロットという有機物がガンダムという機械──無機物──とより強く結び付いてしまうことで人体に有害が発生する。劇中でもスレッタを除きガンダムに搭乗した者は出力に応じて過呼吸を患い怪しい紋様を身体に浮かべており、そのまま乗り続けていればじきに死亡するという設定に納得できる描写がある。
パイロットの命を脅かすガンダムタイプのMSは倫理的に大きな問題があるとして本作開始時点から開発も使用も禁止されている。しかしスレッタにガンダムの副作用が一切出ないのをいいことに母、プロスペラ・マーキュリーはガンダム・エアリアルを「普通のMS」と偽って託し、彼女をアスティカシア学園へ編入させたのだった。

【ココも面白い:株式会社ガンダム】
{netabare}弁舌に長けるプロスペラ、何も知らされていないスレッタ、そんな彼女を守るミオリネの尽力で中盤までは「疑惑」に留まっていたものの、第7話で遂にエアリアルがガンダムであることが公然で暴かれてしまう。
協定によりガンダムは廃棄処分。パイロットも抹消。製造した会社もタダでは済まない。
そんな重い罰則からスレッタを守るためにミオリネが立ち上げたのが「株式会社ガンダム」。劇中ずっと忌避されてきた呪いのMS、そしてシリーズのIP(知的財産)でもある「ガンダム」の名をそっくりそのまま使った会社名には驚きと共に一抹の笑いが浮かぶ。しかしここまでの展開は至って大真面目であり、カーストの根強い学園物を描き続けた本作の大きな転機にもなっている。{/netabare}
{netabare}事業内容はガンダムという兵器を売る死の商人────ではなくGUNDフォーマットに使われている技術『GUND』を使った医療分野での研究開発。プロスペラにあるような高性能な義手や義足、最終的には過酷な宇宙環境に耐えうる「身体」を作り出すという、荒唐無稽だが実にヒーローチックな理念を掲げて無骨な学生企業は動き出す。
この回答に行き着くまでの登場人物の葛藤と軋轢、ガンダムひいては「ロボットの本質」に切り込んだ第8話は単発ながらもヒューマンドラマとして大きな見どころがあり、今後どういった形でその理念を実現させるのかを期待して物語を追える。「部活のようだ」と楽しくそうに取り組むスレッタの表情が、主人公ゆえに編入からずっとトラブル続きであった彼女の心情を鑑みるととても微笑ましい。{/netabare}

【でもココがひどい?:人殺し】
{netabare}立ち上げた会社を賭けた決闘を仲間の力で制する第9話、軌道に乗り始めた事業とスレミオのすれ違いを描く第10話、そして頼られない不安をたどたどしく告げるスレッタと「私から逃げないで」と泣きつくミオリネの尊い描写で中盤を飾った第11話────と良回が続く。ここまでは本当に最高のロボット作品に出会えたと信じて止まなかった私がいたし、終盤にシャディクが動かしたテロ組織による襲撃も2人なら真っ当に乗りきってくれるとも信じてもいた。曲がりなりにも日5(日曜17時放送)だったしね、ぶっちゃけガンダムを舐めてましたよ{/netabare}
{netabare}テロリストの標的はデリング・レンブラン。第1話でも何気に実行されようとしていたグエルパパによる暗殺計画のアレンジ。そのために開発元不明の地球産ガンダム2機が出張ってくるという未曾有の危機を描く。
重傷を負ったデリングをミオリネが単身、搬送する。顔を合わせれば互いに罵り合っていた親子関係は奇妙にも株式会社ガンダムを立ち上げた時の融資をする・受けるの関係で改善されつつあった。そして死の間際に打ち明ける「父親」の真意……まあベタだけど感動できるし、貴方が死ねば敵方の思惑通りなので視聴者も生き残って欲しいと願える場面だ。
その2人に銃口を向けるテロの構成員。絶体絶命かと思われた時にスレッタがエアリアルに搭乗して駆けつけてくれた。そしてテロリストに向けて、
「やめな────さいっ!!」

グシャッ

18mある合金の巨人の平手を振り下ろしてしまったのである。まるで机に止まった虫を叩き潰すかのように。指の間から吹き出る血飛沫にスロー演出で舞う片腕────普段は虫も殺さなそうなスレッタが何の躊躇もなく人間を殺めてしまったのは確実だ。
全ては花嫁であるミオリネを守るため。そんなことは助けられた本人も頭が良いので理解していることだろう。しかしスレッタはその後の所作が酷すぎた。
「えへへっ、締まらないなぁ。助けに来たよミオリネさん」
そう言って差し伸べた手は血がベットリと付いており、何故か笑顔。口調も不気味なほど朗らか。直前には確かに母親から「逃げたら1つ。進めば2つ。今みんなを救えるのは“あなた達”だけよ」と鼓舞されていたのだが、神の視点である私たち視聴者から観ても如何せん気持ちの切り替えが速すぎたのである。
「……なんで……笑ってるの?…………人殺し」
良心の呵責を全く見せないスレッタに対し、ミオリネが絞るように出した罵倒を最期に物語は一旦、幕を閉じる。{/netabare}

【他キャラ評価】
グエル・ジェターク
割ともう1人の主人公として観れる男性キャラクター。百合の間に挟まる男は邪魔だと他作じゃ言われがちだけども、本作は形式的な百合を描いているので逆にキャラの本心が乗った吐露する告白や見え隠れする愛情といったものが際立つ。百合ファンってお堅いのよね、私はNL(ノーマルラブ)も全然アリよ
傍若無人に振る舞うその実、パイロットとしてのプライドが高い彼はそもそも不正も是とする企業間の代理戦争の側面も持つ学園の決闘制度とはどこか相性が合わなかったかも知れない。その綻びがたった一度の敗北から生じて絶頂だった学園生活がゴロゴロと転落する様は決闘前口上の「ただ結果のみが真実」という言葉の残酷さを如実に表している。一部では「グエ△キャン」とか「泊まるんじゃねえぞ…」とネタにされていたけれど個人的にはそこまで盛り上がれなかったかな。
{netabare}父親まで殺めてしまった{/netabare}彼の今後の再起は如何に。

【総評】
今までのガンダム作品には無かった学園物と百合を取り入れつつも、これまでのガンダム作品と同じように血塗られた宇宙進出とロボット開発の歴史が根底にあり、その歴史に続くドロドロな企業間戦争も描いた見所の豊富な作品だ。
ガンダムが強く、他のMSと明確に差別化するよう一新された設定は劇中で禁忌とされつつも様々な思惑の絡む立派なキーワードとなっており、それを裏付けるバトルシーンの作画は全て動きが素早く鮮やかである。
圧倒的な部分を描きすぎてちょっと“なろう”みが出てしまっているのが玉に瑕だけども、だからこそその絶大な性能をノーリスクで引き出すスレッタやエアリアルの謎にも注目して作品を追うことができる。放映途中で配信された『PROLOGUE』や公式サイトにある短編ノベル『ゆりかごの星』から彼女らの正体を今後の展開より先んじて考察することも可能だ。
終盤には敵方にもガンダムがあることが判明し、2クール目ではさらに激しい、また機体を削り合うようなバトルが見られることだろう。
{netabare}最終話Cパートに関してはやや否寄り。シリーズでも類を見ない衝撃展開を描いたことで当時、ちょっとした話題にもなりつつ愛想が尽きかけていた往年のガンダムファンと“よりを戻す”ことが出来たようだが、やはり最初の「学園」「百合」といったものに惹かれて観始めた者からすれば“梯子を外された”ような感覚を抱いてしまうだろう。
ロボットで人を殺し、ヒロインからドン引きされる主人公という展開も新しいようで結局、往年のロボットアニメに帰属していってしまうのではないだろうか。いやむしろスレッタが生命の重さを自覚するのはこれからになる筈なので(そうでなければミオリネと行動することは今後一切あり得ない)往年の作品より時間(尺)がかかるかも知れない。
時間差で良心の呵責を抱いてガンダムに乗らなくなったり、攻撃を躊躇したり不殺を目指したりして戦いがグダグダになるといった展開が容易に考えられるような次クールへの引きとなってしまっており、そういう意味でも趣がない。
仮にそういった展開を描かない、もしくは描くのを遅らせれば遅らせるほど代わりにスレッタとミオリネの関係に罅(ひび)の入った鬱々とした展開を描かなければならず、それでは「新規ファンの獲得」を目的とするアナザーガンダムの役割すらも果たせなくなるだろう。{/netabare}
百合は所詮、只の「撒き餌」だったのか。
そんな結論しか出ないような作品ではないと信じたい。

投稿 : 2023/03/20
閲覧 : 159
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7

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シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

振りかえりたくなるプロローグ

ガンダムシリーズは初代と0083、THE ORIGINなどは観たこと
ありますけどそれくらいのガンダム素人です。

そして久々のガンダムで女の子が主人公ってどうなんだろう?って
観始めました。

とにかくプロローグ良かったです。

愛娘、家族を守って散った父親。
そしてそんな中、まるでゲームのごとく無邪気にガンダムにシンクロして敵を撃破する少女の姿が逆に切なくて。
エンドロールの演出からして短い時間で劇場版1本を見たかのように
この世界観に引き込まれていました。

そしてあの幼かった少女が成長して今回の物語は本当のスタートを
向えます。
(すっかりそう思ってたのですがスレッタとプロローグの少女は違うって考察を読んで??ってなってます。
以下の感想は自分がスレッタ=プロローグの少女とずっと思い込んで観てたままの感想です。)

スレッタのちょっと大袈裟に感じるくらいの自信のない動向やしゃべり方は少々ストレスに感じちゃうとこもありますけど、
それでも所々で見せる母の表情を隠した仮面の隙間からの涙、
あのプロローグを知ってしまってるからこそ。
ここに至るまでの二人の平坦じゃなかっただろう歩みが想像されて
スレッタを暖かい目で見れちゃいます。

序盤は兵器を扱うには思考が幼すぎるだろっ!?って思っちゃうくらい
決闘が稚拙に感じちゃったとこもあったけど、
大人たちの経済、主導権の奪い合いの中、
学生達は分かっててそのゲームに参加してる気がしました。

利己的な大人達への学生達の逆襲って雰囲気で楽しく観てたのに
終盤は、人死にまくりな戦争ものになってました。
まあ本来ガンダムは戦争ものか・・!?

物語はスレッタの衝撃行動によって1期は唐突に終わってしまいます。

戦争を知らない子供達の学園もの+平行してプロローグでの母親の
復讐劇って感じで楽しんでたのに
ちょっとこの状況では2期を続きを見なくては正直この作品について
評価もしようがありません。

とにかく続きがどうなるのか気になります!!

音楽はOP、ED共に最高に聴きやすくて中毒性のあるメロディーで
最高でした。

OP、YOASOBI「祝福」
もう何度聴いたかって感じだけどテンポの良い良曲でした。
ワクワクするような盛り上がりの中に少し切なさも感じるメロディー。
この曲が
気に入ったので久々にガンダムを見ようってなったとこ正直あります。

EDはシユイ「君よ 気⾼くあれ」
自分が好きな楽曲を沢山手掛けてるsupercellのryoの作品。
唐突な転調が聞けば聞くほどに癖になる曲でした。

2期はもう少し分かりやすいと嬉しいのですが・・。

投稿 : 2023/02/16
閲覧 : 146
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28

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にゃーん。@のんびり さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

衝撃の1話ラスト

ま、まさかの百合?

百合嫌いじゃないのですが、
ガンダムでは普通の男女の恋愛が見たかったので1話で断(^_^;)

2期あるみたいたので、終わった後ものすごく評価が良ければ見るかも?
ストーリー展開は良かったです(^-^)

投稿 : 2023/02/12
閲覧 : 129
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3

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アニメ好きなオタク さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

12話で急展開するガンダム

評判が良かったので地上波では12話終わってからdアニメストアで見始めましたが、あっという間に全て観てしまいました。

主人公はスレッダというおどおどした女の子。ガンダムの主人公は男子という印象がありましたが、女の子を主人公に置くことでおどおどと自信をなくす姿も可愛く見れて好感が持てました。

進めば2つ、逃げれば1つ、という言葉で学園生活を過ごし(決闘ばかりであまり学園感はなかったですが…)、仲間が一致団結してガンダムの会社を設立、というなんとも楽しいほのぼのガンダムでしたが、12話で一変して戦争が勃発。あのおどおどスレッダがミオリネを守るために人を殺すものの全く動じず笑顔で血まみれの手をミオリネに差し出し、それを見たミオリネはその様子に人殺し、と吐く。すごく気になるところで1クール目を終えました。次回からの展開が全く予想できません。楽しみです。

投稿 : 2023/01/29
閲覧 : 132
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6

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ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

素直で純朴で晩熟の魔女

アスティカシア高等専門学校に入学したスレッタ・マーキュリー。
ミオリネ・レンブランを賭けてグエル・ジェタークとMSで決闘する。
グエルを倒したスレッタは、ミオリネの花婿候補となった。

学校が舞台。
主人公が女性。
色々な事前情報があった、ガンダム作品。
個人的には不安よりも期待の方が大きかったです。
ガンダム初見の人でも見易いように設定。
最近の人はロボ作品を敬遠しがちですが、本作品が合わなかったら完全にロボがダメですね。

学校での決闘は、機体の頭部のアンテナを折った方が勝者。
”死”が前面に出ていない戦いなので、少し生温いかもしれません。
しかし、あくまでも学校での生徒同士の争い。
ガンダム初見の人には、丁度良いのかもしれません。

株式会社ガンダムには驚きました。
この会社の立ち上げには、ミオリネの演説が大きかったですね。
医療事業を目指した技術の開発が目的に。
軍事産業ではないところに、今までのガンダムとは少し違うのかなぁと思いました。

終盤はガンダムらしい展開。
テロ組織に襲撃されたプラント・クエタに滞在していた地球寮メンバー。
敵のガンダムも強いし、襲撃者も銃火器で人を襲います。
スレッタの搭乗するエアリアルの出番は、少し遅かったかな。
テロ組織は目的を達成して逃亡に成功。
父を守ろうとしたミオリネにテロの刃が向かいますが、スレッタの搭乗したエアリアルに阻止されます。
救助に来たスレッタの事をミオリネが、どう感じたのかは表情で何となく伝わりました。

スレッタを信じる事ができるのかどうか、分からなくなったミオリネ。
たしかに眼前で人が死ぬのは衝撃がありますが、スレッタとしては救助したい一心でした。
そのスレッタを責める事はできないですよね。
最終話のED後のCパートまで見逃さないでください。
さて、フレッシュトマトジュースでも飲みながら、後半クールを待ちますか……{netabare}やめなさい!✋{/netabare}

投稿 : 2023/01/21
閲覧 : 183
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32

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たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「ガンダム」を外せば良いSF作品になるかも

1期を観て思ったことは、まさに「ガンダム」の冠を消せば傑作になったのかもしれないということだ。

SF設定は目新しさはないものの、非常にリアルに設定されているし、キャラクターもいいのでもったいない。

しかし。。。「ガンダム」でなければ、ここまで話題にならないしヒットしなかったでしょう。

ジレンマですね。

投稿 : 2023/01/20
閲覧 : 237
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13

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くにちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

宇宙世紀以外の作品の中では高評価です。

正直、内容については保留ですが、とりあえず2期を一定程度楽しみにできる程の作品だったと思います。
一期のラストのインパクトは絶大でした。あと、プロローグと本作との関わりなどストーリー上の気になるところは多々あるものの。何だかんだかんだいって、それぞれのキャラクターが魅力的なのが、一番の見どころでしょうか、といいながら主人公の親子のキャラ性が謎なまま言っていいものなのか気になるところですが…。

投稿 : 2023/01/18
閲覧 : 107
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5

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

機動戦士Z世代ガンダム

「一般大衆が楽しめるロボットアニメ」へ回帰した新生ガンダム。
過去の遺産を切り売りして食い繋いでるだけの他社は見習って欲しい。

バズ狙いのあざとさも満点だが自然に魅せる技術は流石老舗。
他所なら鼻についてたまらんかったと思う。匂わせもクドい。

物語・キレキレの自虐と皮肉を利かすも筋立ては正統派SF
作画・流石の品質。ちゃんとメカもバトルアクションもカッコいい
声優・史上最高の仮面キャラでは?
楽曲・OPのYOASOBIはちゃんとロボアニメらしくて最高
キャラ・今のキャラ消費ニーズにも応える柔軟さは凄い

00「蝋燭みたいでキレイだね」
老害に配慮したジャブ。こんなの今更ガンダムでやるなよってガッカリ。

01「宜しくね、花婿さん。」
見せ場を詰め込みながらもキレイにオチをつけた初回。新世代に相応しい名台詞。

02「自分で決めたことくらい責任持って守りなさいよ!大人なんでしょッ!」
実に痛快。アニメってこうでなくては。ツッコミは野暮でしかない。

03「だったら私もスレッタの力ってコトでいいよね」
実家の太さも才能。盤外戦も戦術。小手先の思惑を打破する、重なる想い。

04「誰の想いも背負ってねえ奴がッ邪魔してんじゃねえッッ!」
密度の高い脚本。タイトルの掛詞。チュチュのヘアスタイルの意味。

05「エアリアルは大切な友達で、家族なんです」
エランくんはノーテンキでお花畑なスレッタにイラついてしょうがないでしょうね。

06「そうか…そうだったのか」
もうヒント出た。そしてお約束の胸糞。ロボットアニメでもしっかり比喩が機能してる。

07「ごめんねぇ…とうとうバレちゃったぁ(テヘペロ)」
イキリお嬢の船出。しかしガンダムincって…。スレッタのフガッが最高。

08「されるように頑張ったんだよ」
ホームレスグエルくんの運命やいかに。やはりマシな親が一人もいない。

09「居たんだ…」
やり方を間違ってもリカバリできる社会ってほうがいいですよね。

10「スレッタ、忘れった(迫真)」
ようやく周囲が動き出したが一行は未だ蚊帳の外。がんばれボブ。

11「わたし、花婿ですから」
もうここでぶっちゃけ展開。早かったな。そしてボブの見せ場はまだお預け。

12
「なんで…笑ってるの…」

はいはいなるほど。分割で時間空くのでヒキは大事。

話題性こそが絶対的KPIなこの時勢にショッキングな締めはマーケティング()的には最適解。11話で百合百合てえてえとホンワカしてた層を無慈悲に奈落へと突き落とし、古典的だが効果的な鉄板演出上げて落とす芸により若者は「鬱展開!神!」とキャッキャとハシャぎまわり、従来のファンでも「これって戦争なのよね」とか言っちゃうような本質()語りポエマーを量産、訓練された富野信者においては「ククク…ヌルいわ、これなら〇〇の方が〜」と老害マウントでイキリ散らすべくSNSでわかってる俺アピールに奔走する。結果抜群の話題性を発揮したままで第一部の幕を閉じるという完全勝利。時代に完全対応した老舗の底力を見せつけられました。ものすごい完成度。

親の庇護下の安全圏で戦争ごっこや会社ごっこしてぬくぬく生きてきた学生たちに冷酷な状況を突きつけて散々ビビらせといてのアレ。初遭遇の戦禍に死にたくないと逃げ回るボブくん。パニックに陥るのみの仲間たち。足がすくんで動けないスレッタは優しい(腹黒い)お母様によるアサーティブな激励(詭弁)により奮起する。能登さん凄い。アレどっちにも聞こえるんだよ。

「コレジャナイ!」「これはこれで」と物議を醸し満を持しての最終回。

ハンドル握ったら性格変わる、みたいに環境は各個人の本性を暴き出す。学校生活では露にならないので当たり前だが振り返って考えればこれまでスレッタの倫理観や死生観には一切触れられてきていない。ようやく打ち解けてきたと思ったところでとりまく状況は一変し、ミオリネはこれまで培ってきた信念とは裏腹に、否が応でも思い知らされる。スレッタは魔女だったと。なんやかんやでようやく心が通じ合えたと思った相手がモンスターだった。最後の最後、数秒だけでこれまでの全てがひっくり返される。いやーこれがSFの醍醐味ですよね。スレミオてえてえは後半まで引っ張るのがこの構成ならセオリーでしょう。11話は落とす角度をつけるための演出とサービスとしてのアメでしょうか。実に上手い。

考えて備えてたつもりになってた平和ボケした民衆が有事にあっさり翻弄蹂躙される様子も世界大戦勃発が危惧される今の世相を反映しているのもこれまた凄い。ほらほら備えてないと危ないよってな増税啓蒙アニメかな()。これまでのガンダムなら初回で済ませる危機的状況との遭遇までを1クールかけてじっくり彼らの日常を映し出しては未曾有の危機に対し「え?マジで?」と状況を即座に飲み込めないディティールまでを描き出す本作はまごうことなき戦争アニメであった。こんな前代未聞の構成は大手のビッグタイトルでもかなりの賭けだったと思う。

難癖つけるなら
地球陣営小娘パイロット2人の小物感。踏み台展開が透けて見える。
男連中もまだまだ見せ場は作れるがボブはいつまで引っ張るのか。
ボブのお父さんの無理やり感は流石にいただけない。
ロボの見せ場作りとしてもロングバレルにする意図が不明。カッコよければよかろうなのだ。
模型界隈では平手パーツの販促アニメとも。明け透けで「あーはいはい」てな嫌味は感じる。
SFのギミック的な面白さはない。まあガンダムに求めるものでもないが。

期待感を維持したままで満足度も高めな全方位で高水準な作品。二期はよ。

投稿 : 2023/01/14
閲覧 : 502
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やん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ガンダムです

ロボットが宇宙で戦って、戦争ってなんだとなって、親離れのテーマがあって、マスクしてるやつが暗躍しているなんて、ガンダムガーじゃないですがこれはれっきとした正当なガンダムですね。あとはセリフまわしに富野風味がほしいところですが、まあそこまでしなくても十分楽しめました。二期期待です。

元コメント
水星帰りの女
さすがのサンライズ、一話は完璧に丁寧な導入でした。富野プロットを(こんなのガンダムではないと言われない程度に)どこまで常人に理解しやすくするか大河内氏の翻訳力にかかっています。脚本家をこちらに使ったので境界がひどいことになったのかもしれません。天才市ノ瀬の学級委員長以外の使い方にも期待ですが、歌ものになったら大丈夫なんだろか。水星の人は木星帰りよりさらにニュータイプ力強そうです。
二話
シンプルに面白い。ガンダムらしい政治劇があって
ギアスらしい名言勢いがあって、ウテナらしい外連味と百合があって、権威オヤジ共がやってきた面白いことをまとめて令和風にアップデートしたようなサンライズの本気ですね。いつまでも元気で現役のおっさんたちがいる会社の若い人は大変やなと思いますが、負けじとやりたいことやってほしいです。
三話
そうくるか!ガンダム学園モノ、次回が楽しみなヒキはさすがのサンライズです。ルルーシュの朗読次回予告みたいのかあればさらにいいんだけど本作ではやらなそうですかね。
四話
ええ話や、、、今のところ努力友情勝利の学園モノ、の触れ込み通りの進行です。全然魔女じゃないんで後半覚醒鬼畜タヌキとなるのかな。であれば現時点での市ノ瀬の不自然な吃り演技も納得です。ここから三つ巴になってブライトさんがツラい目にあって、マスクが最後諭されればこれはもう立派なガンダムです。
五話
おもしれーーー
次回以降、はわわわ~♪って音楽にあわせてエアリアルが強化人間ブチころして、ドープされてるお姉さんがダメなのねもう、ってなって、最後はおめでとうってなるストーリーでない限り名作になるんじゃないでしょうか。噛ませ犬君カワイソウすぎですね。
六話
うひょーヤバい面白い
いくよみんなって、ビット一個一個にそれぞれ誰か入ってるんですかね? 花江4号?君かわいそう。5号に記憶継承されるのかなあ。
振り返り編&プロローグ
大人気グエル君、運営からも愛されているのがわかり少し安心です。オレンジさんのように最後トマト畑で幸せになってくれたらいいなと思います。
で、今更ながらプロローグ視聴しました。コテコテガンダムでこれを学園モノですっていうのは無理がありましたが、これ見てない人には本編は気楽な導入で新規にも入りやすかったんじゃないかと思います。鬼畜タヌキへの覚醒確定で今後も楽しみです。
七話
ちょっとお母さん、ごめんねじゃすまんでしょ!声と演技のおかげで何考えてるかわかんない役させたらほんと最高ですね。次週が楽しみな作品なんて久しぶりです。
八話
「ガンダムの呪いはお前が思っているより重い」っていうのはサンライズ内部での話ですよね。バンナムが使いこなせるかどうか今後も視聴継続していこうと思います。
11話まで
ガンダムでこれが見れるとは思いませんでした。ただただ尊い。一日三回メールしてとか言われたい。しかしこれどうやって終わるんだろ笑笑

投稿 : 2023/01/14
閲覧 : 506
サンキュー:

12

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Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

たぬき+百合=νガンダム

百合学園ものガンダムなのかなーと思って観ていたら、
株式会社ガンダムを設立して企業モノ?になったと思いきや、
安心安定の戦争化?で1クール目終了。

ガンダムでよく出る(見る)キャラの今後が早く観たい。
・仮面枠:主人公母のラスボス感が怖い。
・スパイ:ニカ姉、マルタンにスパイ行為ぽい所見られたから消すのか?
・父親殺し:ボブ(グエル)は、どうなる?

あと、2回も作戦失敗したシャディクの処遇、どうなるんだろうね?
スレッタとミオリネの関係性もそうだけど。

監督が鉄血のオルフェンズの方だし、2クール目、かなりキャラ死亡しそう。

投稿 : 2023/01/12
閲覧 : 102
サンキュー:

4

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HP:0 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

波が多い感じ。

★初めに
 僕はガンダム作品をいくつか見ていて、古参って程ではないと思いますが、それなりに過去のガンダム作品に思い入れも持っている方です。ということで、そういうフィルターが若干あるかもしれません。ご了承ください。

順当に物語面から触れるべきかもしれませんが、今回は後回しにさせていただいて、作画の方から。

★作画
映像面は流石に良好でした。特に戦闘中の描写。後に声優さんの項目でも触れますが、顔とかに出るエフェクトや苦しそうに戦う感じは、初代やZの頃のような淡々としたリアルな戦争とは違って、敵よりもガンダム自体がこわいというのが上手く表現されていたと思います。

★声優
先程も述べたように、戦闘中の過呼吸になる部分がコードギアスのロロみたいな感じですごい苦しそう。ということで戦闘の緊迫感にも良いスパイスになっていました。なにより主人公の吃音症?っていう演技も可愛くて、この部分はコメディっぽい場面を作るのにも一役買っているように思います。加えて他のサブキャラも学園ものってことで個性豊かな少年少女が続々登場して、良い意味で分かりやすいので個人的には好きです。

★音楽
劇中の音楽にはZやUC、OOのような耳に残る音楽はありませんが、雰囲気に則さないものはなく、良い意味で無難です。まあ専門的なことはわからないし、僕みたいな一般人としては気にならないならそれが一番って思います。OPの曲は人気のアーティストを起用。まあこちらも特に好きでも嫌いでもないというのが正直な感情です。

★キャラ
声優の項目でも述べましたが、メインからサブまで個性豊かで取っつきやすいキャラ付けなので、昔のガンダムっぽい雰囲気を求めちゃうとダメですが、これはこれで良いと思います。

★物語
これが今回のメインです。というか他の要素は物語という骨に付ける肉のようなもので、最も大事なのはやっぱり物語面だと思います。

まず、プロローグは興奮しました。新しいガンダムが始まるという期待感となんかこわい技術を使ってるガンダム、これはいい感じだぞとなりました。

しかし、それから急に学園ものに入ります。あ、これ戦争ものじゃないのか、ということに気づいてとりあえず視聴続行。でもこれはこれで良い。考えてみればガンダムで本格的な学園ものってなかった気がするし、学生起業とか今時っぽいテイストも入ってきて、ああこういう感じで見ればいいのかと体勢を立て直す。

と思ったら終盤で急にシリアス。しかも点と点のようなぶつ切りシリアスで、ポカーンとしてしまった。なんか急にエグい表現をすれば最近の若者にはウケるだろという製作サイドの意図が透けて見えた感じ。まあそういう作り方もある意味今っぽいか。

もし終盤やプロローグのような悲惨な戦争っていうものを描いていくなら、学園ものとか株式会社ガンダムとか必要? 別にガンダムの平和利用とかも戦争ものの中に組み込めなかった? というやりたいことをぶつ切りにして煮込んだ結果、何の味だか分からないスープができたような。

★最後に
まあその味が分かる人、あるいは好き嫌いありませんという人には向いてるのかもしれない。つまりは僕の読解力不足? 意外と高評価も多いしそういうことかもしれない。でもこれが僕の素直な感想です。参考になると嬉しいです。

投稿 : 2023/01/12
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機動戦士ガンダム 水星の魔女のストーリー・あらすじ

その魔女は、ガンダムを駆る。 A.S.(アド・ステラ)122―― 数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。 モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。 名は、スレッタ・マーキュリー。 無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。(TVアニメ動画『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年秋アニメ

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