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「赤い光弾ジリオン(TVアニメ動画)」

総合得点
67.6
感想・評価
35
棚に入れた
199
ランキング
2404
★★★★☆ 3.8 (35)
物語
3.6
作画
3.5
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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赤い光弾ジリオンの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

昭和タツノコアニメ。

【概要】

アニメーション制作:竜の子制作分室、京都アニメーション
1987年4月12日 - 12月13日に放映された全31話のTVアニメ。
1988年6月21日発売のOVAもあり。

監督は、西久保瑞穂。

【あらすじ】

西暦2387年、人類は銀河系宇宙開拓時代に入っていた。

多くの人類が入植して暮らしていた植民惑星マリスは「第二の地球」と呼ばれていた。
だが、凶悪な宇宙の侵略者であるノーザ星人は惑星マリスから人類を排除しようと攻撃し、
戦火に包まれた人類は危機に陥っていた。
ノーザ星人に激しく抵抗するマリス防衛軍であるが、
人類の科学力と兵器ではノーザ星人に対して圧倒的な不利で、
マリス防衛軍の敗北は時間の問題だった。

このとき、謎を秘めた未知の超文明から3丁の銃が人類にもたらされた。
ジリオニウムをエネルギー源とし、光線が当たれば原子崩壊を引き起こす、
その光線銃は、「ジリオン」と名付けられた。

そして、その光線銃の持ち主はコンピューターによって選抜された3人。
スペシャルチーム「ホワイト・ナッツ」を構成するのは、JJ、アップル、チャンプの、
16歳~18歳の3人であるが、結成の顔合わせの日にJJだけ顔を見せない。
3人揃わないうちの初出動。ノーザ星人たちに虐殺される人類の居住地にJJはいた。
出動した、アップル、チャンプとJJは互いの正体を知らないままに、
3人で光線銃「ジリオン」でノーザ星人を倒していく。

その日から、長官であるMr.ゴードの指令のもと、ノーザ星人の攻撃から街を守ったり、
逆に拠点を叩きにいくなど、いくつものミッションが彼らに課せられて、
圧倒的に不利だった状況から戦局が変化していくのだった。

【感想】

ジリオンの名前は知っていましたが何十年も見て無くて、令和の今になって初めて見てみました。
後のProduction I.Gとなる会社の設立に、昭和期の仕上げ(彩色)業者だった頃の京都アニメーションが、
密接に関わっていまして、というかProduction I.Gの創立者の石川光久氏と、
京アニの八田社長らが共同の出資者(タツノコプロやアニメーターの後藤氏もいますが)であって、
経営が軌道に乗るまで杉山卓氏や八田陽子氏ら三人の兄妹の支援があったご様子。
アニメ業界は、こういった横のつながりで出来ていまして、仮にも業界の人間を名乗る者が、
悪いことしたり中傷行為をすれば、すぐに業界の中で犯人の名前が拡散してしまいますよね。
そして、このアニメはProduction I.Gの創立メンバーとなる竜の子制作分室が、
京都アニメーションからかなりの協力を得て作られた作品らしいです。

前置きはこれぐらいにして、作品の話に入ります。
これは、セガのおもちゃの光線銃の販促アニメです。
よって、従来の昭和の日本のアニメだと可変ロボットに乗って戦闘するところが、
銃を使った白兵戦がメインなのですが、人間の生身の身体に敵の銃撃が当たれば、
即詰みなので基本的には皮膚を掠めるのみで、逆にジリオン銃の光線が当たれば、
悪の?宇宙人は粉々に消滅するところ、作画の質が全く違うのですが、
チャージマン研を思い出してしまいました。一話完結でミッションをクリアしたり、
ゲストキャラの問題が解決の繰り返し。中には敵の宇宙人が美女に変身して、
主人公に色仕掛けをしてくるといったものもあり、チャー研でも似た話があったのですが、
むしろタイムボカンシリーズなどの、従来のタツノコアニメの延長線上にこのアニメが生まれた。

アニメージュの人気投票で当時のアニメファンから高い支持を得ているっぽい作品ですが、
平成初期の月刊ニュータイプの漫画みたいなキャラデザで、
等身大の少年少女らが感情のままに行動する青春グラフィティのアクションアニメ。

令和4年の今でいうところの、「リコリス・リコイル」のポジションにこのアニメがあったのかと。

生き生きとした喜怒哀楽の表現が豊富なキャラクターが作品の魅力ということでしょうけど、
バブル期を連想させるキャラデザであったり、
バカでスケベでお調子者だけど、やるときはやる男が主人公。
それが立ちションをしたり今でいうとセクハラ丸出しの行動があったり、締まりのない表情が多い。

表情や仕草がタツノコの「OKAWARI-BOY スターザンS」に似たコメディタッチであったり、
戦うヒロインのアップル以外の多くの女性キャラの口調が「~だもん!」でぶりっ子してたり、
男女の価値観が昭和そのもので今の価値観で言うと、表現が古くてダサいものでありますが、
1987年当時ではナウくて(死後)かっこいい表現の最先端だったのですね。

「天使のたまご」から業界で干されていた押井守氏が変名で演出家として参加して、
それが部分的に、「うる星やつら」っぽさ丸出しになっているのが笑えるところなのですが、
その仕事が、のちの「攻殻機動隊」につながるコネクションになっていたり、
作品の善し悪しとは別に前述の京アニとのつながりなど、
様々な意味のある作品としては興味深いですね。

でもやっぱり個人的にはいまいちなアニメでしたね。

いちおうはバイクであるトライチャージャーが可変してパワードスーツになるのですが、
主力商品である光線銃よりメカが目立ってはマズイという理由で、
マクロスのバルキリーなどといった他作品の主役メカに比べて存在感が限りなく薄い。

おもちゃの光線銃の販促アニメであるのが第一目的ですので、
主人公のJJ(16歳)の情緒面が購入層に合わせて小学生レベル。
無計画・無鉄砲・出たとこ勝負でイチかバチかの賭けで難局を乗り越える。
「慎重勇者」の主人公の過去の失敗が全肯定されるような価値観は、
子供ならともかく、成人済みの人間が見るときついかな。

セガのシューティングゲームのファンタジーゾーンの主役機のオパオパ(とウパウパ)が、
ガンダムのハロの口調で喋るマスコットキャラとしてレギュラー入りしてるのが、
SF戦争アニメにしては世界観を軽くしているようにも見えますね。
一部のエピソードでマクロスやキャプテン翼やこち亀などのキャラがカメオ出演してる、
このアニメに対して、こんな事を言っても虚しいのですけどね。
やはりこのアニメの本質は登場人物をハイティーンにしたキッズアニメなのでしょう。

決戦では、「超時空要塞マクロス」で培ったノウハウが流用されていたりするのですが、
光線銃が主役という商業上の理由で組織的なメカ戦闘が十分に発揮できない。
昭和のアニメの多くがメーカーとのタイアップで、何らかの制約を受けていた。
他社ではガンダムの富野由悠季監督らが、メーカーの要望に応えながら、
自分らスタッフのやりたいことを通していったのを見るに、
『アニメは監督のもの!』というのは幻想で、企業活動に組み込まれた仕事であって、
「クリエイターの自由」もスポンサーらを説得して、許された裁量の中でやるもの。
制限の中でベストをつくすのがプロの仕事だったりしてた、そんな時代でしたね。

数日で全31話を見るというやり方が悪かったのか、今どきのアニメに見慣れていると、
一話ごとの話の進みが冗長に見えたりしますよね。
時代劇とか特撮ヒーロー物のパターンでシナリオが作られているので、
最後の数分で敵を倒してめでたしめでたしの繰り返し。
ジリオンの謎とかも最後のほうに出るだけで、キャラの導線も弱い。

物語を読んでもらった人に、主人公の行動やセリフを通して、何を伝えたいか?
が過剰になると、キャラが監督のメッセージを伝える人形になるので、
それも好きではないですが、考えのない主人公たちが新人類?の若者の感覚で、
戦争に直面して、見て聞いて感じたこと。これを視聴者に判断してもらって、
最初から答えを作って押し付けたりはしない。感覚重視のアニメだとは思うのですが、
最終回での結末もカンフー映画のようにアッサリ風味であり、
余韻が薄い結末に辿り着くまでの全31話はちょっと長すぎたかな?
これが2時間の映画だったり、1クールのアニメならともかく、
視聴に費やした時間と比べて得られた感情の効率が悪すぎるということで、
あまり人にはおすすめしにくい作品であるとは思いました。

ターゲットである昭和末期当時の小学生男子ならば、また別の感想を持ったかもですが、
時代ごとのアニメスタイルのギャップであったり、見るときの年齢の都合で、
単純に自分が作品にミスマッチであったかもしれませんね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/09/16
閲覧 : 164
サンキュー:

11

ネタバレ

dFRjS80566 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

謎過ぎる光線銃 ジリオン さえ有れば全て解決w( ^ω^ )

当時SEGAで光線銃の玩具を出していてそれの販促アニメになるのかな?

ちょっと見た目はダサ目でしたがw片手で扱える感じので・・
あっ玩具は買ってませんよ・・(´゚ω゚`)

寧ろ興味あったのは TOMMY 製の緑で両手持ちの無骨な方でしたw
そちらはカチューシャみたいな奴を頭に装着すると、撃たれたら電気ショックが流れるらしく
怖くて買えなかったw人気あったのか幾つかの邦画でも、小道具として、登場してましたね

話が逸れましたが、こちらは捜査官物、なのかな?

熱血漢JJ(関俊彦) 単細胞に見えて、実は面倒見が良くて人気者( ´∀` )b
クールなブレーキ役に見えてて実は同じく熱血漢 チャンプ (井上和彦)

それと故(水谷優子)アップルの3人で事件解決していく、バディ物?スリーマンセル?
どうせオモチャの銃撃ちまくって力押しで解決するんでしょ?と期待せずに視ましたが

時にぶつかり合いながらも、お互い信頼しあって見事に事件を解決していくのは
きちんとしたストーリーのお陰で、ドラマで刑事物が流行ってた当時としてみても
十分視聴に耐え、寧ろ30分の枠でちゃんと解決するのでドラマより解りやすく
オモチャのアニメと鷹を括ってたのを後悔する出来映えでした

OP ED 共にテンポが良くてフレーズ聴くだけでも、あ!ジリオンだ!と解るほど個性的でした

JJが敵の罠にはまり、ジリオンを奪われて苦戦する回は見応えが有って、後半2人が援護に来る御約束を解っていても、ジワジワくる展開に見入った記憶が有ります

恐らくジリオンのオモチャ買ってね~♥️アニメだったら即、切ったと思いますがw
ストーリーがしっかりしてたので、玩具が脳裏をがちらつかず純粋に楽しめたと思います♪

JJ役の関俊彦さんがコロナに感染してしまったそうなので
仮面ライダー電王での俺様登場~♪みたいに早く全快した元気な声を聴きたいですね♪

余談なんですが、特撮で確か ブルースワット だったかな?こちらも男2人と女性1人の3人で、地底人だか、蜥蜴人間だかと銃で闘うシリーズで良くできてたのですが

毎回、爬虫類モンスターが登場する時に恐らく、ペットショップでイグアナとかの、顔をアップで撮り、眼を強調させて、視聴者の恐怖を煽ってたと思うのですが
(CG等が発達してない時代なので苦肉の策だったのかも?)

愛玩動物の眼を、気持ち悪いグロテスクな感じに表現する演出は不快感を覚えました

投稿 : 2020/08/08
閲覧 : 340
サンキュー:

7

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ノーザ星人が気になる

主題歌がどれも名曲でした。

侵略してくるノーザ星人との戦いを描いた作品です。常にシリアスというわけではなく、所々ギャグみたいなのがあり、緩急つけた作品でした。ただ、ノーザ星人って一体なんだったんだろうと思わされましたね。そもそも生物なのか?物語の内容よりもそっちが気になってしょうがないです。
今は亡き水谷優子さんが演じるアップルが強く、優しい女性で素敵でした。

投稿 : 2017/06/04
閲覧 : 421
サンキュー:

4

ネタバレ

チョビ0314 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最大の謎は初期OPにあり

名義上タツノコの作品ですが事実上Production I.Gの前身であるアイジータツノコの処女作です。
更に京都アニメーションが関わっており、バラつきはあるもののかなり綺麗な作画の回があるのも頷けます。(かなり低予算だったみたいですが)

この作品は話のテンポがスゴく良いです。
セル画の出来が悪くても展開でカバーするという演出なので、気持ちよく見れて当時かなりワクワクしました。
動きが大きくなる戦闘シーンでは上手なバンクの使い方で節約しつつ、曲芸的な格好良さを織り交ぜ魅力をUP。
日常シーンでの会話は軽妙でテンポが良く、とてもお洒落な感じがします。
そして魅力的なキャラクター陣のラブコメ要素も入れてくれるので、見てて飽きませんでした。

更に敵キャラが特徴的なんですよ。
ノーザ軍司令官のアドニスを筆頭に様々な敵キャラが登場します。
基本的に鎧に仮面のような外見で変化に乏しい感じのデザインだけど、眼の色や身体の動き、声の抑揚等様々部分で喜怒哀楽を表現されていました。
ちなみに人間のような初期案もあったそうですが、「ジリオンに撃たれて消滅する敵が人間っぽいのはイカン!」という事で仮面のようなデザインになったみたいです。

中でも特徴的だったのが速水奨さんが演じるバロン・リックス!
ジリオンの銃撃も余裕で避けるわ、なんでも斬っちゃうというチートじみた強さでホワイトナッツ(主人公チームの名称)を幾度も窮地に追いやります。
特に関俊彦さん演じるJJに対して異常なまでの執着ぶりで、ノーザ軍と袂を分かってまで追いけます。
元味方でも邪魔をするなら真っ二つにするし、今で言うストーカーみたいでした(笑)
しかしその最後は大変潔く、且つ哀しかったですね。

そしてこの作品の面白い部分がメカです。
パワードスーツに変形する三輪バギー、サイドカー、巨大輸送機、航空機、地上用輸送車両、潜水艇等と様々なメカが登場します。
でも主役メカはタイトルにもなっているジリオンという謎の銃なんですよ。
「カキューン!!」という独特な発射音で敵を消滅させる究極の銃!
しかし何せ銃なもんで毎度当たり前に持って使われてるし、強いんだけどすぐエネルギー切れという感じで、主役メカという印象は薄い変わった主役メカです。
元々SEGAが販売していた玩具ジリオンの販促アニメだから、正直いってむりやり捻り出した設定だった様に思えます。

あとSEGAといえば、とあるスーパースターが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
そのスーパースターとはKing of Popマイケル・ジャクソン。
マイケルのSEGA好きは有名で、「自分がモデルのキャラなんだから是非自分にやらせてくれ」と言ってゲームに出ちゃったりする程でした。
(スペースチャンネル5パート2に出ています)
そんなマイケルの「Scream」という曲のPVに日本のアニメーションがいくつか使われていまして、その中の一つがジリオンです。(他はAKIRAとかバビル2世とか)
SEGA大好きのマイケルだけに、ジリオンを選んだ理由の一つになってたのなら嬉しいなぁ…

かなり昔の作品なのでデザインは古臭く見えるだろうし、画も粗いと感じるでしょうが、意欲的なアイデアで様々な作品に影響を与えたアニメなので色々な方に見てもらいたいです。

あ、最後にタイトルの謎解きをします。
初期のOPでJJがジリオンを指でクイックドローっぽく、クルクル回すシーンがあります。
しかし初代ジリオンにはトリガーガードがないので、そのままだと回すのは物理的に不可能。
無いように見えて実は透明パーツがあったとか、指に括り付けていたとか色々考えることはできますけど、結局この謎は今でも謎のままです(笑)

追記、多少訂正いたしました。

投稿 : 2017/05/31
閲覧 : 460
サンキュー:

10

ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タツノコの痛快SFガンアクション!今尚色褪せぬ名作 ※2016年5月20日追記、水谷優子さんのご冥福をお祈りします。

1987年放送の、SFガンアクションアニメ。
侵略宇宙人の猛攻で人類劣勢→唯一対抗できる謎の光線銃ジリオンが3丁ある、ジリオンで戦う三人組が大活躍!
タツノコプロ御家芸のヒーローアクション&バンク多用のメカアクションがカッコ良く(当時は)作画・シナリオ共に最高レベルの評価をされていた。
その魅力は、20世紀的な古臭さはあれど、今尚全く色褪せていない名作。
懐古補正は承知だが、かなり高評価。

※2016年5月20日追記
ヒロイン・アップル役の水谷優子さんの訃報、悲しいです。
小学生の頃観ていて、アップルは強く印象に残っています。
ご冥福をお祈りします。

{netabare}『物語』
基本ストーリーは単純明快、悪の侵略者ノーザ星人に、主人公三人組が敵に唯一対抗できる光線銃ジリオンで無双する痛快ガンアクション。
分かり易いストーリーではあるが、戦争物としての細部の設定も決して疎かにされていない。
(いくらジリオンが強くてもたった三丁じゃムリじゃね?相手は人類滅ぼしかけてる大軍だし?)
と子供心に疑問があったのだが。
最初からよく観ると、主人公チーム・ホワイトナッツは特殊部隊であり、重要な戦局にピンポイント投入される切り札的位置付け。
見えない所では味方軍(マリス軍)も頑張っており、戦局は一進一退なのが分かる。
毎回の任務のシチュエーションが波乱に満ちており、毎回ワクワクさせられた。
冒頭でナレーションでの解説があったり、解説セリフが丁寧かつ説明臭さをあまり感じさせない言い回しが巧い。

セリフの掛け合いが洒落ていて小粋、かなりピンチでも常に適度な緊張感とユーモアを失わなくって、楽しかった。
毎回お約束のメカバンクもカッコ良く、高揚感高めてくれる。
悪の宇宙人に三人組が光線銃で無双!という単純明快な話の割には、終始全く飽きさせなかった。
キャラクターのドラマにも魅力あり、戦いを通して信頼関係築いていく様や、また個々のエピソードでも時に悲しい別れがあったり、時に大きく成長する機会があったり、見所十分。

前半と後半(17話以降)で作風が変わり、後半はコミカルなギャグシーンが増えてくる。
後半のノリも決して嫌いではないのだが、前半の方がガンアクションアニメとしては面白かった。
それでも主人公JJと宿敵バロンリックスとの因縁の対決など、燃える展開多い。
チャンプと親友の話や、誇り高き戦場カメラマンとの出会いと死別など、心に残る名エピソードも。
全編通じて脚本のレベルは高く、SFヒーローガンアクションとして、今尚色褪せぬ名作だと思う。
(後半の茶番が若干テンポ悪くしてるかと思い、やや減点しました)


『作画』
流石に現在の綺麗さからすると古臭さはあれど、当時は絶賛されたハイクオリティー。
ヒロイン・アップルの作画は、現在でも十分以上に美少女だと思う。
ガンアクションの爽快感やメカバンク等、タツノコプロの面目躍如なカッコ良さあり。
細かい点を見ると現代基準に達していないかもだが、逆に現在ではロストテクノロジーな優れた作画でもあると思う。
懐古補正を承知の上で(当時最高レベルの評価だった事もあり)高評価。


『声優』
主人公・JJは関俊彦さんの、ヒロイン・アップルは水谷優子さんのそれぞれ初主演キャラにして出世役である。
※水谷さんの初ヒロインキャラは「マシンロボ クロノスの大逆襲」のレイナ・ストール。
三人組の一人チャンプを井上和彦さんの三枚目なイケメンぶりな好演。
JJの宿命のライバル・バロンリックス役の速水奨さんの怨念っぷりも迫真!聖戦士ダンバインの黒騎士を彷彿とさせる!
(余談だがごちうさのチノちゃんの父である。速水さんファンなのでアルドノアゼロにも御出演で嬉しかったり)

…私的に水谷さんと言えば真っ先にアップル、次いでZガンダムのサラです。


『音楽』
前期OPがカッコ良い。
作中BGMも軽快かつ緊迫感高めてくれる。
バンクのメカ発進シーン等、良曲多く、音楽面でもクオリティーに隙が無い。

『キャラ』
ホワイトナッツの三人組+スタッフ達は軽妙な会話でキャラが立っていた。
軽いノリで危機感を感じさせず、けれど決める時は決めるカッコ良さ!
チャンプはイケメンキャラなのに編み物が得意等の意外性が面白かった。
脇を固めるサブキャラも魅力的、縁の下の力持ちなメカニックのデイブや懐の深い名将にして理想の上司なMr.ゴード、ゴードの親友でマリス軍の最高司令長官のバーンスタイン等、味のある良キャラの層が厚い。
すぐに退場(死亡)してしまうゲストキャラも含め、各キャラの個性がしっかり分かる描き込みも緻密で丁寧だった。
宿命のライバル・バロンリックスの誇り高き武人の意地と執念は凄まじかった。
こういうタイプのライバルキャラも、たまにはまた見て見たい気がする。

個人的に一番のキャラはメインヒロインのアップル。
私はリアルタイム視聴時は小学生だったが、アップルは本当に可愛いと思った。
懐古補正かもだが、今尚、特別な思い入れのある名ヒロインです。
ああ…水谷優子さん………。{/netabare}

投稿 : 2016/05/20
閲覧 : 663
サンキュー:

32

ネタバレ

yuala さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心にあるピュアストーン。

ギャグアニメではないのですが、テンポが軽快で面白いアニメです。

印象的なシーンは、アップルとエイミが敵につかまってしまい、JJとチャンプが助けに行くが、非道な交換条件に、アップルが「自分たちに構わずに戦って!!」と言うシーン。
チャンプが親友と会って、ゲームセンターで、射撃ゲームをするのだが、負けてばかりのチャンプに親友は笑うが、実際の戦闘になった時、チャンプの射撃の腕によって友人は助けられるシーン。
そして、JJが、実は、ホワイトナッツに選ばれたのはコンピュータのミスだったという事実に動揺する3人ですが…。

作画は普通。

声優さんは、関俊彦さんや水谷優子さんの出世作になるほど、人気爆発!!

音楽は、オープニングの「ピュアストーン」のサビがいまだに耳に残っているほどで、良かったと思います。

投稿 : 2013/10/26
閲覧 : 325
サンキュー:

3

ネタバレ

kain さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

◎「寂しい時間が 私を試すから~ 心にあるピュアストーン」
「Push! I Don`t Stop On My Way 突き進むの まっすぐ~」
  まだCDが残っていました。

これも凄く面白かったです。
お勧め致します。

JJとチャンプとアップルのチームが好かった。
エイミが最後にノーザ・ウォーリアーズ のソラールを逆切れ気味に撃墜したシーンが 凄く熱くて心に残っています。
そして何と言ってもバロン・リックスですよね!

OVAの「歌姫夜曲」は完全に別物なので驚きました。

投稿 : 2011/08/09
閲覧 : 517
サンキュー:

5

たま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:----

投稿 : 2023/03/11
閲覧 : 19

burn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/07/04
閲覧 : 33

狗が身 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2020/11/08
閲覧 : 59

バットバス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

投稿 : 2019/02/23
閲覧 : 91

ひみこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2018/04/12
閲覧 : 90

sarari さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2017/12/06
閲覧 : 86

toturitu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:途中で断念した

投稿 : 2017/02/26
閲覧 : 115

zuru さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2016/02/16
閲覧 : 109

タクボン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/01/20
閲覧 : 120

8g さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2014/08/31
閲覧 : 133

すとーりーてらー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2013/11/21
閲覧 : 142

じぇ~むず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2013/09/28
閲覧 : 125

イケメンさま さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2013/08/13
閲覧 : 152

マウイんぐ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2013/04/12
閲覧 : 124

basser-n さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2013/02/18
閲覧 : 147

Estest さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2013/01/20
閲覧 : 167

AOBAOKA さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2011/07/09
閲覧 : 199

赤い光弾ジリオンのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
赤い光弾ジリオンのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

赤い光弾ジリオンのストーリー・あらすじ

西暦2387年、「第二の地球」と呼ばれた植民惑星マリスで暮らす人類は、凶悪な宇宙の侵略者ノーザ星人の侵攻により危機に陥っていた。人類の兵器ではノーザ星人の装甲に歯が立たず、火力でも圧倒され、人類の滅亡は時間の問題だった。そのとき、未知の超文明から3丁の銃が人類にもたらされた。ターゲットを分子崩壊によって消滅させるこの銃は、ノーザ星人に対して唯一の有効な武器であり、神秘の銃「ジリオン」と命名された。マリス防衛軍は、ジリオンを活用して戦局を打開すべく、ジリオンを持つにふさわしい3名のエキスパート/JJ、アップル、チャンプを選抜し、スペシャルチーム「ホワイト・ナッツ」を編成した。以降、ホワイト・ナッツとノーザ星人の死闘が繰り広げられる。(TVアニメ動画『赤い光弾ジリオン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1987年春アニメ
制作会社
タツノコプロ
Wikipedia
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公式サイト
www.tatsunoko.co.jp/works/zillion
主題歌
《OP》結城梨沙『ピュアストーン』《ED》結城梨沙『Push!』、結城梨沙『Rock Candy』

声優・キャラクター

関俊彦、井上和彦、水谷優子、藤本譲、中村大樹、本多知恵子、速水奨、沢田敏子、小林修

スタッフ

製作:九里一平、企画:嶋村一夫/井上明、プロデューサー:武井英彦/大野実/岩田弘、プランニングコーディネーター:植田もとき、制作プロデューサー:石川光久、制作担当:垂水保憲/鈴木淑仁/西掘ひろみ、プロジェクト協力:TOPDREAM/森山良、設定協力:伊東恒久、脚本:伊東恒久/山崎晴哉/渡辺麻実、文芸構成:関島真頼、演出:貞光紳也/綴爆/丸輪零/やまざきかずお/小林哲也/五月女有作/殿勝秀樹、キャラクターデザイン:後藤隆幸、メカニックデザイン:アンモナイト、メカデザイン協力:青井邦夫、原画作監:浜崎博嗣/水村良男/井口忠一/松本勝次/沖浦啓之/黄瀬和哉、美術監督:多田喜久子、撮影監督:橋本和典/古林一太/森田俊昭、編集:三木幸子/吉田ちひろ、音楽:入江純、制作協力:竜の子制作分室/京都アニメーション/八田英明、仕上制作:八田陽子/富山正大/足立健児

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