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「惑星のさみだれ(TVアニメ動画)」

総合得点
60.0
感想・評価
162
棚に入れた
360
ランキング
6050
★★★☆☆ 2.8 (162)
物語
2.9
作画
2.2
声優
3.1
音楽
3.2
キャラ
2.9

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惑星のさみだれの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 2.0 作画 : 1.0 声優 : 3.0 音楽 : 1.0 キャラ : 2.0 状態:途中で断念した

やる気ないなら帰れ。帰って家業でも継いでてくれ

『BLUE REFLECTION RAY/澪』と同じく作画等の低クオリティで最期まで物語を追うことすら難しい、そんなタイプだと見始めから感じさせた。
何しろ1話冒頭から眼鏡をかけた青年と、マスコット枠にしてはやたらリアルなトカゲが殺風景な一部屋で見つめ合うというシュールな状況から始まり、そこから一切動かない。無駄にカメラを動かしながら何かが動いている風な演出で1枚絵を回転させているのだが、それはとてもアニメーションと呼べるものではない。とてつもなくシュールな状況をシュールな作画で彩り、本来は異能バトル物である本作を只のギャグアニメと見間違える程のレベルにまで貶めてしまっている。
『惑星のさみだれ』。それはあの熱きロボットアニメ『プラネット・ウィズ』のネームを手がけた水上悟志氏の作品であり、コアな漫画ファンが時たまオススメに挙げる程の上作だ。2005-10年で完結した旧タイトルでもあり、恐らく昨今のアニメのリメイクブームに乗っかった形で22年にアニメ化された。それは原作ファンとしては当時、夢にも思わなかった朗報であったのだろう。
そんなファンを絶望に叩き落とす酷い出来映え────この作品はむしろ、原作ファンが阿鼻叫喚する様を対岸から観た方が楽しめるまである。我ながら性格悪いですね(笑)

【ココがひどい:古い作品には古臭い演出を】
そもそも漫画のアニメ化を行うにあたって『NAZ』を頼ったのが大間違いだろう。
NAZは作画崩壊で有名な『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』を手がけたアニメ制作会社であり、作画の悪さは皆のお墨付き。『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』など評価高めな作品も作ったことがあるものの、その面影を本作に感じることは一切無い。
ノイ=クレザント卿と名乗るダミ声ツダケンボイスのトカゲは『姫』を守るための『指輪の騎士』になる契約者を求めており、その契約を雨宮夕日{あまみや ゆうひ}という青年と(勝手に)結んでしまう。ノイに選ばれた雨宮は『掌握領域』という超能力を得たものの、己の過去に受けた教育故にやる気がない。そのやる気の無さが作画に表れてしまっている様である。
敵の襲撃に尻もちをついた姿勢で固まったままスライドしていく雨宮。アンパンチ風のさみだれパンチ。同じ姿勢でスライドしていった後、カットを挟んでバラバラになっている泥人形etc. 第1話の細やかな戦闘シーンだけでもヤバいと思わせる省エネ作画を連発しており、それらが何の前触れもなく登場するトカゲ→敵→さみだれという唐突な展開の連続で飾る本作の内容を描くため、原作を押さえていない視聴者を00年代へタイムスリップさせたまま置き去りにしてしまうのである(笑)
作画もそうだがBGMの古臭さもとんでもない。10年以上も前の作品なのでキャラデザの古さを感じさせる部分などは原作準拠であるのだろうが、それ以上に作画の雰囲気やBGMの古臭さが本作の古臭さを助長させてしまっている。

【ココもひどい:創意工夫の無い演出】
作画自体は作り手の力や予算が及ばず低クオリティ、というのは残念だが責めきれない所もあるだろう。しかし「原作の見どころをどのように魅せるか」といった演出に関してはどんなに下手くそで貧しい者にも試す権利がある以上、「やっつけ仕事」を見せられるのは不快でしかない。
地球は巨大なハンマーによって破壊される寸前だというトンデモ展開。それを止めるためにさみだれは姫として、雨宮は騎士として戦わなければならないことが解るが、ここでさらにさみだれの宣言がたたみかける。

『あんなんに地球は壊させへん! なぜなら────この地球を砕くんは私の拳だからじゃーーーーっ!!』

拳を突き上げながら叫ぶさみだれのシーンは原作未読勢でもわかる本作トップクラスの見せ場だ。
しかしアニメで観ると本当に只の低身長な女の子が夕焼けに染まる原っぱでそういう「ごっこ遊び」をしているようにしか見えず、絵に凄味──業界的(SHIROBAKO的?)には「外連味(けれんみ)」とよく言われているもの──が全く感じられないのである。
ぶっちゃけ原作もそこまでの画力ではない。雰囲気的には『金色のガッシュベル!!』や『うえきの法則』の様なサンデー漫画の初期絵を彷彿とさせる。これも原作がプラネット・ウィズより遠く前の作品なので仕方がないのだが、アニメ側もそんな原作のデザインや構図をそっくりそのまま(御丁寧に集中線まで)流用しているので原作漫画と比較しても精々「色がついた」程度にしか進化していないのである。
よって続く「忠誠を誓う」シーンもハッキリ書いて意味不明だ。さみだれと雨宮は本作の騒動を除けば只の隣人でしかなく、さみだれの方が年下である。そんな彼女がまたもや唐突に『忠誠を誓え!』と雨宮に迫り、彼はそんな熱に呑まれたらしく『御意』と答える。御意って何よ御意って?(笑)
「小さな魔王」とも形容される朝日奈さみだれ{あさひな - }の「畏怖」を感じ取れるオーラや表情といったものがきちんと描かれていないため、観ている側もなぜ無気力な大学生が小さな女の子に時代錯誤な頭の垂れ方をし、一転して修行(体力づくり)に励むようになるのか理解も納得もできない。

【ココもひどい:犬の1匹もマトモに描けない】
嘗て浮世絵の巨匠・葛飾北斎は『俺は猫の一匹もまともに描けない』と嘆いたそうだ。勿論そんなことはないだろうし、偉人の自虐だからこそ名言・逸話として後世に遺されている。普通、絵師やアニメーターが赤の他人からそんなことを言われてしまうのは屈辱以外の何物でもない筈なのだが、どうやらNAZは構わないらしい。
第1話から作画の悪い本作は話数を重ねる毎にさらに悪くなる。その筆頭とも言えるのが「犬」だ。登場人物の回想で当時飼っていた犬を散歩するシーンがあるのだが、これが蔑称“さみだれ犬”と言われるくらいに酷い。
①前脚が肩から延びていないため、犬なのに四つん這いの人間の様に見える
②足踏みをスライドさせることで歩行のアニメーションにしている。脚しか動いていないので物凄く不気味
③足先を常に画角から外した省エネ作画
④駆け出した時にリード消失(BDでは修正済み)
⑤散歩中はつぶらな瞳なのに駆け出した時は三白眼となり、顔も溶ける
⑥奥から手前へのアングルなので駆け出しはアップのスライドで表現。体毛の描かれてない胴体が強調されて最早、絵から飛び出した落書きにしか見えない
──と、犬の散歩だけでもこれ程の問題点が列挙できてしまう。
ここまで作画が酷いと熱血展開・感動話・シリアス展開・ラブストーリーetc.何を描いてもそのカタルシスを視聴者へ伝えることは出来ない。{netabare}バトル作品である本作は死亡・退場キャラも多く出しており、序盤からも仲間の一人が雨宮を庇って死ぬという鬱展開があるのだが、そんなシリアスなシーンなのに庇いに動くアニメーションや演出すらも酷すぎてシリアスな空気を出せずに終わってしまう。
作画が悪いだけならまだしもカット割りもおかしく変な間(ま)を作って展開の勢いを殺してしまっており、どうしても狂った背景やキャラデザのパースを意識せずにはいられなくなってしまっている。{/netabare}
配信版ではある程度の修正は加えられているものの、作画ミスも多過ぎる。普段の雨宮の服はTシャツとワイシャツの重ね着というスタイルなのだが、着替えのシーンも場面転換も挟まずジャージに着替わっていることがあり、しばらく経つと元の服に戻る。こういう細かい作画ミスを挙げ始めたらキリがない程だ。

【総評】
2クール作品であるものの、その半分────いや4分の1すらも視聴するのが耐えられないアニメだ。
もはやこれをアニメと言っていいのかすらわからない。それほど「作画」は常にガタガタであり、戦闘シーンは毎話必ずある筈なのにその描画に必要な作画枚数を全然用意できていない。いかに限られた予算でアニメを作るか。制作側が注力しているのはそこだけであり、作品が面白くなるかどうかは関係ない!とでも言いたげなほど脚本周りも酷く、原作では本来はあるはずであろう細かなポイントを削除し、メインストーリーだけを綴っている。{netabare}とりわけ大きいのは雨宮の妹の存在を抹消したことであり、これには原作ファンも怒り心頭に発した(水上氏は『原作でも上手く使いこなせなかったキャラだったから…』とフォローしている)。{/netabare}
ただ原作からして非常にスロースタートな作品でもある様で、序盤の唐突な展開についてこれなければ作画が良くても切る人はそこまで減らなかったのでは?という意見は否めない所もある。
しかし作画に併せて音響面も酷い作品は中々ないだろう。ベテランの津田健次郎氏や『呪術廻戦』の主人公役などで名を上げている榎木淳弥くんの演技が軒並み聴きづらいレベルにまで落とされているし、BGMは古臭いのに音量などの主張が激しい。役者の演技とのバランスが整っていないので声がBGMにかき消されることもあり、本来は印象的なシーンのセリフの印象もいまいち残らなくなってしまっている。
すっかりネットのおもちゃとなった作画崩壊ぶりを有志のGIFで楽しむ分にはいいが、いざ本腰を入れて観ようとするとこれほど苦痛を伴う作品だとは思わなかった。アニメ制作会社NAZは本作以降、元請作品を手がけていない現状が続いているが、どうかそのまま「あなたはもう、何もしないで」欲しいと願わずにはいられない。何もしなきゃ潰れる?ならばNAZに勤めている人は転職するなり実家に帰るなりすればいい。とにかく1アニメファンから言わせれば「やる気がないならアニメを作るな」。この一言に尽きる。

投稿 : 2024/05/10
閲覧 : 104
サンキュー:

7

ネタバレ

覆面反対 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

低予算を思わせる作画

5話で犬(ノコ)の走り方がおかしい…内股のまま車につっこんでる😂

あと…東雲がこんなに早く退場するなんて予想外🫢 さみだれを子供扱いするほどの達人が、あっさりやられすぎでは?

10話あたり…みんなで合宿。アニムスにさみだれと夕日だけ海辺に連れてかれる。さみだれが放った拳からの衝撃波による波の描き方が手抜き?というかなんか安っぽい🌊

11話…さみだれ母が手に持つカップデカくね?母さんの顔と同じくらいの大きさ☕️

13話…2:55 花子の顔および上体のバランスが崩れてる気がする。プチ崩壊といったところ

15話…泥人形の群れに対して、さみだれの回し蹴り…迫力を感じない。空ぶってるようで…夕日は「美しい」と呟いてたけど…そうかな?😅

17話…太陽が雪待に目覚めのパンチを喰らうシーンでは頬が赤く腫れる→それから少しの間無くなり→また赤く腫れる…謎現象と言えば謎現象👊

22話…さみだれパンチ…アニムスの攻撃…その他による攻撃から発生する衝撃(バリアの破片だったり土砂)が手抜きというか低予算作画っぽい💥

23話…3:18 夕日のメガネ歪んでる👓

物語としてはアニムスという泥人形を使い地球破壊を目論むボスを倒し、同じ事をしようとしたさみだれを夕日が止めて救い出し、三日月と決着をつけて10年後…病気の完治したさみだれを夕日が迎えて、騎士メンバーで再会…というハッピーエンド

ただ…作画が全体的にチラホラ…低予算ぽかったのはありますかね🎨

投稿 : 2024/05/05
閲覧 : 54
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 1.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

NAZは水上悟志先生に謝れ、おすすめ度★★☆☆☆

掌握領域 天の庭''バビロン''

原作は凄く面白いのにアニメのクオリティがあまりに低すぎる。せっかくの名作に泥を塗る形で夜に出したのは非常に遺憾である。

わざわざシリーズ構成で加わってくれているのにもかかわらずNAZはその恩をあだで返すかの如く手抜きクオリティで世に出した。NAZの作画は酷いことで有名だが、なぜ作画にベストをつくせない。戦闘シーンも普段の日常シーンもカクカクで動きが安定しない、キャラの顔がとにかく崩れる。いくら何でも作画が最悪すぎる。

シナリオは水上悟志先生が直接加わってるだけあって下手な改悪はなく、2クールで上手くまとめ上げられている。シナリオはいいのに本当に勿体ない…

悪い所は作画が大幅に足を引っ張ってる所で、あとはおおむね原作通り。あと惑星のさみだれ2クール目のオープニング、デカダンスのオープニングとなんか似てません…?まぁ両方好きな曲だけども…

投稿 : 2023/10/22
閲覧 : 287

干野梅蔵 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.5 作画 : 1.0 声優 : 2.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ただただ、泣・・・。ノンカロリーレイプ

長い文句が続きます。
漫画は本当に面白いんです。騙されたと思って買ってみてください。
-----------------

原作がこれまでの人生で
TOP3に入るくらい好きなのです。

無理です。。。

何年も切望していた、渇望していた
待ちに待った大好きな作品のアニメ化が
まさかこんな黒歴史として
上塗りされるなんて・・・。

最高の食材を用意して
生ゴミしか作らないって凄いですね。

アニオリでもないのに
ここまで酷い原作レイプは初めて観ました。

むしろアニオリでレイプされてた方が
幾分か気持ちが楽だったかも知れませんね。


話の流れ、進行に若干の前後はあります。改悪です。

漫画とアニメは違うにしても
魅せ方の作り方は似ていると思います。

原作では漫画として
くっきりはっきりと魅せのコマを置いてありますし、
キャラクターたちの心の機微も
きちんと表現されています。

どこいったんですかね・・・・



粗いだけの中身のないパラパラ作画は
目が腐ったかと錯覚させられてしまうほどです。
(原作から夢を含まらせ過ぎた弊害)

表現しなくちゃいけないところを
ゼロカロリーで消化すんな。


心の機微なんて気にしようもないほど
淡々と飄々と
「何か言ってる、何かしてる」時間がただ流れているだけ。


声優も被害者だよ。

名のある声優もいらっしゃるけど
配役が総てを無駄にしてる・・・?

いや、そもそも演技をさせていないようにすら感じます。

適当に朗読させられてるような
気分が上がったらたまに燥いでもいいですよ
くらいの指示ですかね?

作画と噛み合ってないんですよね。
全てがちぐはぐな気がします。


まだまだ
書き殴りたくて仕方がないのですが
ここいらでやめておきます。

お目汚し失礼致しました。。

音楽は
作品の内容に沿った素晴らしいものです。


後世に残る傑作を使って
誰も見向きもしない作品を仕上げた
考えさせられる作品でした☆






(( イキュラス・キュオラ))

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 682
サンキュー:

8

ネタバレ

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 1.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

作画のせいで台無し

アニメのせいで原作もつまんねぇだろって思われてるけどそんなことはないんだよ…原作は超絶名作なんよ…(言っても俺は原作最近読んだニワカだが)

とにかく致命的なレベルで作画クオリティが低い。キャラの立ち絵は普通に崩れ気味だし動きも地味。戦闘シーンに緊張感が皆無。話はシンプルな王道シリアスで面白い。ギャグ描写はありながらも中身わりとシンプルに面白いんだよな、人間ドラマとしての完成度は高い。

シナリオ面の目立った改悪とかは特になかった。原作者がシリーズ構成にクレジットされてるのが気になるが、それは関係あるかは分かり兼ねる。

原作の不満点的には死亡フラグがやたら見え見えで萎える所くらい。アニメのせいで原作のイメージダウンに繋がると思うとかなり頭を抱える。

投稿 : 2023/06/20
閲覧 : 333
サンキュー:

2

ネタバレ

マサ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【67点】制作会社に恵まれなかった悲運の名作。

漫画原作。様々な生物と契約した人々で構成される騎士団と呼ばれる人たちが魔法使いと呼ばれる世界の脅威に立ち向かう話。

作画さえ目を瞑ればわりといいアニメではあるんだよな…原作は実際面白いらしいし。特にアニメで目立った改悪点もなく、2クール構成で原作ラストまできちんと話を進められてた。夕日の成長や騎士団の結束を深める場面は多く、キャラや話にも深入りしやすくてとても面白かったと思う。あと、{netabare}主人公の覚醒回でピロウズのバビロン天使の詩を使ったのはかなり粋な演出だと思った。{/netabare}

一方で作画については顔をアップで描いてる場面すら怪しく、不安定な所が多々見受けられた。戦闘シーンもエフェクトや迫力がしょぼく、この攻撃で瀕死になるの?とツッコミどころがあるように思えるのもマイナス。あとは作画だけなんだよなぁ…本当に。

投稿 : 2023/05/22
閲覧 : 300
サンキュー:

1

ネタバレ

あらにぃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

タイトルなし

あぁ... となるシーンがおおい...
ギャグ漫画ならいいけど
これ わりと普通に王道シリアスよ

投稿 : 2023/04/10
閲覧 : 140
サンキュー:

1

hidehide さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

壮大な前フリ

突然、『姫、姫!』と言い出し、

引っ張って、引っ張って、

巨大ハンマーは5分程で崩壊、
アニマスも10分も程で倒されます。

そんな作品でした。

投稿 : 2023/04/09
閲覧 : 244
サンキュー:

5

§レイン・スターク§ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

★★☆

2023.04.06 ★★☆(2.7) 1度目観賞評価

投稿 : 2023/04/06
閲覧 : 90
サンキュー:

0

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

地球の運命は姫と騎士に託された 地球を滅ぼすもの「ビスケットハンマー」 惑星を、めぐる最後の闘いが今、始まる

この作品の原作は未読です。

ネット上で「作画崩壊」とか「有名アニメーターの暴走によるプロジェクトの破綻」などの声をちょいちょい見かける作品でもあります。

実は、私も序盤の作画に思うところがあって視聴が中断してしまっていました。
とういより、いきなり喋るトカゲが出てきてビックリ…
加えて騎士だと言うのですが、お世辞にも騎士には全然見えないところも後押ししたのが視聴の中断した理由でした。

時々「どうしてこの作品は2クールにも渡って制作されるんだろう…?」と思う作品が無い訳ではありません。
色々な大人の事情が絡んでいるんでしょうけれど…
この作品もそうなのでは…と勝手に自分の中で分類してしまっていたんです。

でも、上記の様な作品が早々輩出される訳では無いと思いなおし、続きから視聴を始めました。
序盤の視聴には少々我慢が必要かもしれません。
ですが、この作品は「命をやり取りする」物語です。

敵は圧倒的な力でグイグイ押して、こちらの心と身体が折れるのを待って畳みかけるような相手です。
こちらも無傷…で対峙できる相手ではありません。
中には志半ばで散り行き戦線を離脱する仲間がゼロじゃないんです。

そんな仲間から色んな事を学び、気付き、泣いて一回り大きく成長する…
そして信頼と絆もどんどん深まっていくのが如実に感じられる…

ここまでくると、物語は相当面白くなっていると思います。
もうトカゲが…などと言っている場合じゃありませんし、作画の乱れより次の展開が気になる気持ちの方が上回っていくんです。

アニメ的には色々と脳内置換が必要なので、アニメを見始めたばかりの方には少し厳しいかもですが、何本もの作品を視聴して来た方なら、物語の展開が琴線に触れればきっと楽しめる作品だと思いました。


ごく普通の平凡大学生だった雨宮夕日は、
ある日現れた喋るトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼される。

拒否する間もなく獣の騎士団の一員となった夕日は、
指輪の力で超能力・掌握領域が与えられるが、
早くも敵に襲われてしまう。

絶体絶命のその時、夕日を救ったのはなんとお隣に住む少女・さみだれだった。

救世主の降臨と思いきや、実はさみだれは地球征服を企む魔王だった……。

そのでたらめな強さと魔王的魅力に惹かれた夕日は彼女の下僕となり、
彼女が望む別の思惑に加担する事になる。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

本作の主人公が地球征服を目論む魔王であることは、いわば第2の伏線です。
正直こ設定が必要かはずっと謎でしたが、ラストまで視聴すると綺麗に回収してくれていました。
もちろん、作品のタイトル「惑星のさみだれ」の意味もしっかり拾っているのでご安心を^^

気になった点というより、残しておきたいことが一つだけあります。
敵である泥人形との闘いで、とある正義感溢れた真摯な行動に対して「無駄だった」とばっさり切られていました。
でも私は決してそうは思いません。

確かに、予め騎士と交わした願いが有事の際に発動するのは、きっと何をも厭わなかった本人が一番よく分かっていると思います。
でも、その願いが発動するには条件がありました。
もし、万が一にも条件が整わなかったら願いは叶わず、全て泡となって消えてしまう…
これが当の本人にとってどれだけ怖いことだったのか、きっと想像を絶する思いだったんだと思います。

本当は無傷でいて欲しかったと思います。
だけど、発動する条件をより確実にするための一手だとしたら…
それでも「無駄だった」と言えるでしょうか。

彼は怖がりで小心者だったのかもしれません。
でも、彼は立派な騎士で勇者だったと私は思います。
結果的に仲間の絆がより深まったことにも大きく貢献しましたので…

気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Half time Oldさんによる「暁光」と、Raonさんによる「BE the HERO」
エンディングテーマは、SpendyMilyさんによる「Reflexion」と、Sano ibukiさんによる「ZERO」

2クール全24話の物語でした。
原作既読組の方たちからは残念な評価が多いようです。
私は序盤でこそ少々突っかかりましたが、完走した今では視聴して良かったと思えています。
原作ってそんなに面白いのでしょうか?
原作も気になって来たんですけど、きっと読んでる時間が取れないだろうなぁ^^;

投稿 : 2023/03/26
閲覧 : 151
サンキュー:

11

ネタバレ

ゆうゆう さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7
物語 : 1.0 作画 : 1.5 声優 : 1.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

とにかくひどい出来・・・

 ストーリーに関しては、原作漫画が18年位前のものなのでたしかに古いとは感じます(古くは感じるが原作漫画は当時は面白かったです)
 ・・・が、何より酷いのは作画は崩壊しまくり(馬なのか未確認生物なのかわからないほど狂ったデッサン等)やる気の欠片も感じない棒読み声優、意味の無い個人の過去話(只の尺稼ぎとしか)動きの無いバトル(戦闘シーンが昭和レベルというか下手な同人より下、例、紙芝居&わけのわからない動き、戦闘中なのに敵に背中を見せる、味方が戦ってるのに棒立ちで観てるだけの仲間などなど・・・・とてもプロの仕事とは、あとよく監督、スポンサーがこれでOkしたな~)
 最後に、主人公は何故戦闘になったらメガネと・・・って、まぁ言いたいことはこのアニメ身るくらいなら、原作漫画(確か全10巻だったはず)ブック〇フなどで買って読んだほうがいいです・・・・くらいひどいです。

投稿 : 2023/03/04
閲覧 : 3519
サンキュー:

2

白毛和牛 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7
物語 : 2.0 作画 : 1.0 声優 : 1.5 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:途中で断念した

古い原作を古いレベルでアニメ化してしまった作品

2022年のアニメで放送するクオリティではないよなぁ。
作画崩壊ばかり目立つけどストーリー自体も観続けたいと思うような面白さもなかったし
この作品は古い原作を古いレベルのクオリティででアニメ化してしまった作品という印象でした。

【評価】

20点・D級

投稿 : 2023/03/01
閲覧 : 114
サンキュー:

0

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1
物語 : 2.0 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:今観てる

【最終感想】もうあまり覚えてない。酷かったという事はしっかり覚えてる。

書くのすっかり忘れてたw
最後まで見ました。

最初の印象とほとんど変わらない。
ずっと低クオリティーのままゴール。

申し訳ないけど数話で視聴意欲を失ってて適当に流して見てた。
パッと見た感じの作画が悪いし、もちろん動きも悪い。
なのでバトルが全然面白くない。

相変わらず榎木淳弥の演技は棒気味で空虚。
ギャグ寄りなテイストじゃないので本当きつい。
同じく榎木淳弥が主役で作画が酷い冰剣の魔術師方がギャグで緩和されてる気がしてまだマシに思える。
クッソつまんないけどww

作画と演技が酷いせいでストーリーが入ってこない。
前述の通り視聴意欲を失ってるというのもあるけど。
キャラの掘り下げとか死ぬ展開とかあっても感情移入できないし全然響かなかった。
掘り下げがあると言ってもキャラが多くて十分にスポット当てていた気がしない。
人間キャラはまだしもその従者の動物達がどんなキャラだったかほとんど覚えてないよ。
まあ全体的に色々覚えてないけどw


とにかく第一印象が悪すぎた。
視覚と聴覚で最初に感じる作画と演技が酷いと、これは駄目な作品なんだなって印象付いちゃうし、そこから上げていくのは厳しいものがある。
少しでも良くなっていればまだしも最初から最後までずっと酷いまま。

制作会社が作ったアニメを調べると、いもいも、トクナナ、インフィニット・デンドログラムとお察しな顔ぶれ。
はじめてのギャル、アンゴルモア、イドに悪い印象は無いので全部駄目な会社ではないのだろうけど、いもいもの崩壊ぶりは凄かったし、この作品も作画が酷いので作画力が無い会社なんだろうなと思う。


同じ作者のプラネットウィズは面白かったのになぁ…
違う会社が作っていれば面白かったのだろうか。

-------------------------------------------------------------

11話まで視聴

何もかも低クオリティーという印象

ストーリーや設定に真新しい物は無い(まあ10年以上前の漫画だし…)
リアルな動物が従者というのは印象に残るが蛇とかカマキリはちょっと気持ち悪い。
雰囲気も作画も演出もキャラも惹かれる部分が無さすぎて味気ない。
さみだれに忠誠を誓った騎士が敵を倒していくというわかりやすくベタなストーリー。
ベタでも作画が滅茶苦茶良いとか1つでも強みがあれば面白くなる可能性はあるんだけどね。
原作は評判が良いというのを見かけた。
ならば原作の良さをアニメで表現するのが制作側の仕事でしょうに。

作画は崩れてるわけじゃないが良くない。
10話の水着回なんて色気なんか全く無い。
水着回ですら楽しめないとか中々苦行です。

少しずつ騎士が増えていくのかと思いきや全然増えず(その間に1人死亡)
そして中盤にドバーっと一気に出てきたもんだからこっちはついていけない。
雑に感じてしまう。

榎木淳弥の演技はどうして棒読みぽいのか。
個人的に演技が同じで面白味が無い声優だと思ってるけど下手くそではなかった。
このアニメではかなり酷い。
どういう意図があるの?
雨宮夕日は感情的なキャラではないけど感情ゼロじゃないんだし、あの演技は合ってないと思う。

原作が完結してるので中途半端に終わらない(と思われる)のが良い所。
良い所はそれくらい。
単純に出来が悪くてつまらないって感じだから書く事があまり無いというのはある意味ヤバい。
クソつまらなかった転生賢者の方が書きたい事いっぱいあったよ(笑)

評価は視聴終了後にするけど、現時点では1点台後半~2点台前半。
後半の展開次第でどうなるかわからないが期待してない。

投稿 : 2023/02/26
閲覧 : 250
サンキュー:

4

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ヘッドフォン推奨

『惑星のさみだれ』(ほしのさみだれ、Hoshi no Samidare)は、水上悟志による日本の青年漫画。作者にとっては以前同誌で連載されていた『散人左道』に続く2本目の長期連載作品であり、『ヤングキングアワーズ』(少年画報社)にて2005年6月号から2010年10月号にかけて連載された
完結から12年後の2022年7月から12月まで毎日放送・TBS『アニメイズム』B1枠ほかにて放送された(wikipedia)

色々と難点の多い作品だと感じました。まずは作画、これはもう最初から最後までかなり低い品質です。通常アニメを観る時は「作画崩壊」を懸念することが多いと思うのですが、本作に関して言えば初めから最低水準に近いため多少崩れたところで気にもならないのが長所と言えば長所かもしれません。1クール目には靄のかかったような描写だったのですが、2クール目になるとそれは無くなったように感じます。ただ作画の悪さは相変わらず、本来はバトルシーンがウリの一つだと思われるのですが、GIFアニメのような切り取られた同じ動作が続くなど高揚感も躍動感もありゃしません。人によっては美麗に描かれた静止絵の方がまだマシと感じるかもしれない、そんな次元のクオリティです。

次に声優、本作の主役の一人である雨宮 夕日 (あまみや ゆうひ)役である榎木淳弥氏の演技なのですが、邦画を揶揄する時にちょくちょく言われるような薄暗いリビングでのボソボソ喋りみたいな声でとにかく聞き取りづらいです。部屋が寒いからとガスファンヒーターでもつけようものならその音にすらかき消されてしまい何を言ってるのかわからなくなります。夕日のバディでもあるノイ=クレザント役の津田健次郎氏もお世辞にもクリアな声質であるとは言えない上にコミカルな声を出す演技をすることもあるのでこれまた聞き取りづらかったりします。本作を観るのであればヘッドフォンをつけるか真冬を避ける、また周囲の喧騒が気にならない時間帯に視聴することをお勧めします。2クール目にはこの傾向は改善されたように感じましたが、正直時すでに遅し感がハンパなかったです。

ユーモアセンスもあまりよくないです。冒頭でノイを窓から捨てたりだとかさみだれの姉でもある朝日奈 氷雨(あさひな ひさめ)に対するセクハラじみた行為など、2005年発という時代を考慮しても尚ちょっと古臭い感さが否めません。

シナリオに関しては原作ものだけあってまずまずの出来だと思いました。ただ幾分粗い面も見受けられます。例えば敵であるアニムスのもとに茜 太陽 (あかね たいよう)がいることを風巻 豹 (しまき ひょう)が知るのですが、彼が茜の裏切りを報告しなかったのは単にただの偶然であり本来はそれが知られてしまった時点で物語は大きく破綻します。あれは風巻が知らせない前提で組み立てられたプロットであり正直ちょっとモヤモヤしました。

宙野 花子 (そらの はなこ)についても、一体彼女はどんなトラウマを抱えているんだ?と思っていたらビックリするぐらいの「知らんがな」案件。あんなことで笑顔奪われたとか言われてもどないせえっちゅうねんって感じでした。そんなんでよくデスノートじみたこと出来るよな、がり勉の癖に冤罪の可能性とかも考えんの?

また、朝日奈 さみだれ (あさひな さみだれ)と夕日が地球を破壊する旨の話を白道 八宵 (はくどう やよい)が聞きつけるシーンがあるのですが、彼女その時下駄を履いてカランコロン言わせてるんですよね。それに気づかない姫達って一体なんなんでしょうか。描写以上に距離が離れていたとしても、それならそれで下駄の音も届かない距離の相手に聞こえるぐらいの声で喋っていることになります。細かいと思われるでしょうがやはりちょっと不自然です。

他にも一時は10体目として認識した筈の泥人形ピュアノプシオンを倒したつもりになっていたにもかかわらず別のシーンでは10体目と認識してないような描写があったりと(あったよね?)設定管理の甘さも見えた気がしました。

とはいえそこまで目くじらを立てるようなレベルのものではないので、ストーリーについては本当は星4.5をつけようと思ってたのですがあまりにも期待外れな最終回だったため4に下方修正しました。ハッピーエンドなので体裁は整っていますが、物語の締めとしてはそこまで良いものではないと感じます。

まず一番嫌というか気持ち悪かったのが仲間内カップリング縛り。作品としてはついさっきまで夕日に未練たらたらだった白道が次の瞬間には風巻とデキてるとかゲロ吐くかと思いましたよ。せめて本編でそれを匂わすような描写があればもうちょっと感じ方も違ったでしょうが、本当にただ余りもの同士をくっつけただけのよう。これならば白道は有名コスプレイヤーになり、風巻は同僚と思われる氷雨とくっついたほうがまだマシだと思いました。白道、風巻二人がくっついたことについて夕日は「10年もあれば……」と言いましたが、だとしたら花子は?そう、作品中で出来上がってないカップルは彼女と既に家族のある南雲 宗一朗 (なぐも そういちろう)だけなんですよね。では何故か?これはもう彼女が既に故人である日下部 太朗 (くさかべ たろう)に操を捧げているような状態だからでしょう。花子本人は自分のやりたいことと言ってましたが、太郎の影響がなければ外食産業などに手を出さなかったと思います。結局彼女は死んだ男の呪縛から10年経っても逃れられていないのです。せめて花子に太郎を乗り越えるような描写があれば良かったのですが、ひょっとしたら実質殺人者である彼女の業がそうさせているのでしょうか?ただいずれにしろ氷雨もまた同様に故人である東雲 半月 (しののめ はんげつ)に操を捧げさせられている状態と言えるためこのラストは「いい話」というよりは「キモイ話」だと感じました。これは最低でも太郎が生きていて初めて認められるオチだと思います。

実際、本作は序盤から結構シリアスなシーンも多く、太郎と半月の他に秋谷 稲近 (あきたに いなちか)の計3人もの騎士が死んでいます。にもかかわらず不治の病であったさみだれは生き延びて大団円を迎えました。半月の死はわからなくありません。おそらく彼が騎士に選ばれたのは他の騎士と同様にアニムスになる素質があるというだけでなくアニマ、アニムスの祖先でもあるからです。おそらくアニマは自分達が産まれないようにという意図もあって彼を死地に追いやったのでしょう。勿論生き延びる可能性もありますが、実際に物語としては死亡し世界は彼女達が産まれえない別の世界線へと移行しました(ドラえもんのセワシルートに乗っていなければ)。

物語としてはさみだれは死ぬべきだったと思います。決戦の後「また明日」と言って別れますが、そこで翌日には冷たくなった方が良かったんじゃないでしょうかwそして結局一緒に死んであげられなかった夕日は苦悩し、まるで祖父のように性格をこじらせながらも仲間達、特に白道に支えられ最後は家族として笑顔で死ぬ、この方が白道の願いの伏線も回収できて良かったのになあと思いました。二人の騎士であるノイとシア=ムーンの間にも因縁があるなど二人には結構伏線もあったんですがねえ。結局彼女の願いは知り合いの弟が死んだことから来た程度のものでしかなかったみたいです。

最終決戦の後、アニマはさみだれに対して「未来は決まってない、お前が決めろ」と言います。一見良いシーンなわけですが、これ実際は未来の夕日から10年後の情報を得た状態で言ってるわけです。であるならば、未来はむしろ変わってはまずい筈なのですw
そもそも未来の夕日を呼び出せてる時点で地球破壊は回避されたという確定演出になってるんですよね。もっとも初見では彼が何者なのかは正確にはわからないのですが、すぐ後に結局は未来の夕日自身であることが知れたわけですからね。

設定自体はよく練っているのだろうなあという感じはしています。一見意図不明なあの12の獣の選抜にも意味はありそうですし、また最後夕日が装備した鎖やマント、それに獣の槍みたいなのも重要な役割がありそうではあります。ただどうやら本作は「The pillows」というバンドを何かとオマージュしたものが多いらしく、思ってるほど深い意図はないかもしれないという気もしてます。そもそもビスケットハンマーってなんやねんって感じですし、対抗手段として現れたブルース・ドライブ・モンスターも、あれもうどうみたってポカポンゲームのやつですもんね。ていうかアレ懐かしいな~と思って観てたんですが今でも普通に売ってるんですねw
サブタイトルにあるルシファーも、どちらも地球を砕く存在ということでさみだれ(正確に言えば最後のでかいやつ)のことを指しているんでしょうが名前自体に意味があるわけではないかpillows関係なんじゃないかと推測しています。

ところで夢?の世界でみる大きな門に描かれた四つの模様、そのうち三つは三体の幻獣でしょうがもう一体はおそらく天使?そしてこれはリングのあるアニマを示しているのでしょう。幻獣は三体しかいないのではなく三つの内のどれかにクラスチェンジするのは夕日と東雲 三日月 (しののめ みかづき)の最後のタイマンから見てもおそらく間違いないと思います。だとしたら天使はアニマであり彼女はさみだれの従者としての側面もあることを示しているのではないかと。(アニマが騎士以外に見えていたのかは実際のところ不明です。物理的に飯とか食べてるので普通は見えてないとおかしいのですが、この辺はとやかく言わないでおこうと思います)
アニマがさみだれを選んだ理由は作中ではぼかされていましたが、ひょっとしたら先述したように自分達の祖先がいなくなる代わりとして選んだのかもしれないとも思いました。

他にも色々意味深なところがあり全てを説明しないまま終わりはしましたが、これ自体はこんなもんで良いと思います。アニムスが死ぬ間際に業を償うのに500年と言ってましたが、これは秋谷の年齢に一致するので関係があると見るべきでしょう。ただ秋谷自身がアニムスの生まれ変わりというよりは「全知」そのものがアニムスなんじゃないでしょうかね。だから500年経って全知との繋がりが消えた、全知の方が業を償いきったからということかも。まあこの辺は解釈次第なんでどっちとも言えるでしょうが。
というかこの作品の全知って実にしょぼくて言うなればネットでの知識みたいなもんなんですよね。だからカジキマグロみてナマの迫力には叶わないなんて素っ頓狂なこと言ってるわけなんです。そりゃ秋谷じゃなくたって全知なんて大したことないって思うでしょうよ。

自分で書いてて何なんですが、伏線を利かせるものって評価が辛くなりがちなんですよね。完璧にやらないと穴の方が目立っちゃうからなんですが、これだと逆に設定ガバガバのシーン重視の作品の方が高評価になっちゃたりするんでこの辺の匙加減は難しいです。

ちなみに自分が夕日・白道エンドに拘るのには理由があって、ED1クール目での顔の順番が夕日→白道→さみだれだったんですよね。なのでこれみた時「はは~ん、さてはオチを知ってるスタッフの先走りだなオチは夕日と白道がくっつくんだな困るんだよな~こういうメタ要素で展開知らされるのはwww」ってな感じでもうすっかりそういうつもりで観てたんでハシゴ外された感が強いんですよw(2クール目のEDで色々察しましたが)あれが無かったら物語の評価は下げなかっただろうなあ……
(というか本当何であんな顔の順番にしたんだろ……単に夕日の右向きか姫の左向きの素材がなかったから?いやそんなことないやろと思うんだけどなあ……ちなみに左右向きでの違いに意味はなさそうでした。左向きは夕日・さみだれ・三日月・アニマ、右向きは白道・半月・アニムス)

投稿 : 2023/02/19
閲覧 : 176
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11

大貧民 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

アニメを捨てて、原作を読んだ方が良いのだろうか?

取り溜めた数話を見た所。
物語や世界観、キャラもけっこう好みだが、アニメとしての出来が悪すぎる。
カット割や演出、流れがとにかく悪い、戦闘を始めとしたアクションの出来がそれなりに作られた同人作品よりも酷い。
見るのが辛い。

投稿 : 2023/02/17
閲覧 : 123
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2

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

狭いセカイ系バトルで主眼は成長群像劇?通してみれば悪い作品じゃないけれど、24話アニメとしては厳しい

「プラネット・ウィズ」と同じ原作者で、終了12年越しの待望の?アニメ化。
地球壊そうとする破天荒なヒロインに、人間不信な主人公が感銘受けて忠誠誓いつつ、世界の敵?的なモノ相手に、仲間たちも集まってバトルする。
(できるだけ好意的レビュー)

【良い点】
ヒロインが地球壊したがり、かつその可能性を持つという破天荒な設定や世界観は魅力的。
そんなヒロインに心惹かれていく主人公との歪だが純粋な関係も魅力。
凡百のラブコメには無い、独特な尊さを感じた。

話の構造は多分、エヴァとかぼくらのとかのセカイ系バトル物で、何か謎だけど地球が危ない、謎の泥人形襲ってくるから戦う(迎撃戦闘の流れがエヴァかぼくらのぽい)で分かり易い。
地球の命運掛ける割には地味で小規模な戦闘なのも、より卑近なご当地ヒーローなノリで悪くは無かった。
異能バトル系としては、地味な異能の使い方がユニークで、その点は面白かった。

地球の命運云々はあまり重要ではなく、作品の見所は多分、そういう舞台環境を通しての若者たちの群像劇や成長ドラマ。
十二人の指輪の騎士それぞれに喋る小動物のパートナーがおり、キャラ数が多い割には各々の個性や関係性が丁寧に描かれていて、群像劇としては良質。
プラネットウィズ同様、子供から青年から老人までの世代を超えた想いや関係性を丁寧に描いている。
全24話と余裕のある尺(な割に大きな流れの単調さ)を、各キャラのドラマに振っており、キャラドラマに着目すれば良い作品。

地味で泥臭い戦闘の中で、キャラが結構退場していく。
強キャラも儚く死ぬ展開で緊張感や悲壮感、それに負けない前向きさや成長ドラマも良かった。
シリアスとコミカルの配分も良い、適度な悲壮感維持しつつ、キャラが揃ってくる程に気の置けない仲間たちの掛け合いの雰囲気が良くなっていく。
ここら辺の雰囲気やキャラの描き方は一種独特の魅力があり、話の単調さやバトルの拙さを差し引いても24話見て良かったと思わせる。

終盤~ラストのSF要素は難解だけど、多くの仲間との出会いと別れを通して成長し、未来への希望を見出す良き物語だと思った。
「スクライド」ぽい青春殴り合いや、「半分の月がのぼる空」を少し彷彿とさせつつより希望がある良いラスト。

【悪い点】
作画が酷い。
女の子のキャラデザは悪くないけれど硬質気味。
バトルシーンが著しく拙く、地味で盛り上がらない上にシュールな可笑しさ感じる。
異能バトルの発想は悪くなかっただけに、演出が良ければ大分印象違った可能性。

ストーリーも、泥人形は確かに常人には脅威だろうけど、地球の危機とは程遠い規模の敵と地味なバトルが延々続き飽きがち。
使途とかぼくらのの敵に比べると無個性なのも地味で飽きる。
とにかく全体の流れが単調で、2クール視聴は相当に根気を要してしまう。

群像劇として見ても、かなり善戦はしていたがやはりキャラが多過ぎる。
テンポは良い反面、各キャラに感情移入するかは微妙だった。
キャラクター的にはヒロインと主人公の性格が、良くも悪くも浮世離れしていて共感しづらい。
特に主人公は成長の過程や結果が理屈っぽい印象。
通してみれば魅力は感じるが、途中経過が共感できず。

【総合評価】3点
「もし可能ならば、この漫画(や小説)は面白いからアニメ化してほしい!」的な話題では常連候補の一角で、ある意味鳴り物入りのアニメ化だったが、遺憾ながら成功せず。
捨て難い魅力のある作品ながら、アニメ的には厳しい。
作画は確かに拙いけれど、原作からしてアニメ化に不向きだった気がする。
評価は悪いは付けたくない、良いは無理で「普通」

投稿 : 2023/02/04
閲覧 : 149
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10

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

お前と出会えたことは吾輩の永遠の誇りだ

ビスケットハンマーとか獣の騎士にカマキリとかコメディーなのかシリアスなのかよくわからないバランスのとり方が凄い作品。作中のオチ的な所もシリアス的な所も微妙なバランスで進んでいくので人によって賛否別れそう。
子供が大人になることや、大人とは?正義の味方とは?をちりばめつつ騎士たちが成長して、ラスボス、裏ラスボスと戦うストーリー展開も、作画と含め25年ぐらい前のアニメはこんなだったなぁと懐かしく思わせてくれた。
見終わった後に知った原作は2005年で17年前の物だったのでなるほど感。

世界観は面白いしストーリー展開はわかりやすいので、作画は構わないが人間関係や内面表現の演出をもう少し丁寧にすれば凄くよかったのではないかと、例えば夕日と三日月が突然仲良くなりライバルになるが、大事な関係性の所だったのでもう少し演出して欲しかった。

100点中62点

投稿 : 2023/01/21
閲覧 : 117
サンキュー:

3

ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 1.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

NAZの犠牲者

{netabare}
プラネットウィズの作者さんの作品だけど、制作会社に恵まれず。
正直ストーリーもつまらないと思ったけど、さすがにこの出来だから原作からつまらないと言い切ることはできない。

選ばれた12か13人の指輪の騎士がアニムスと戦う王道なストーリー。
ただ、戦闘があまり面白くなかった。
作画の安っぽさのせいもあるかもしれないけど、ごっこ遊び感が強い。
どのキャラからもあまり地球の危機に立たされて戦っている雰囲気が感じられない。
基本訓練や日常回も緩い雰囲気で、泥人形との戦いも具体的な被害者が全然いないせいでね...。
住民を守るみたいな分かりやすい目標を持って戦っているわけでもないからなのかな、流れ作業のように戦闘をしている印象を受ける。
退場キャラ一応2人ぐらいはいたけど...。
アニムスはアニムスで毎回1体ずつ泥人形を送り込むだけで、本気で指輪の騎士を潰しに来てる感を感じない。プリキュアみたいなノリ。
獣の騎士の中に反旗を翻そうとしているキャラがいる事実を把握していても、さらっと流して本気で受け止めないし、そんな味方か敵かわからないキャラをアニムスも軽く流すし、なんというか茶番感が酷い。

あと、この作品に序盤惹かれた理由として、主人公とさみだれの真の目標が地球を壊すことにあるというぶっ飛んだ目標だったけど、その部分に関しても深堀されていたのは序盤と終盤だけで中盤空気になっていたのが残念。
中盤にそういった話がなく、他の騎士と仲良くしている様子しか描かれてなかったから、終盤にいきなり獣の騎士と対立しても茶番感しかなかった。
夕日もどこでさみだれと対立することを決めたのか。
最初からなのか途中で気変わりしたのか、全然心情の変化とかそういうのが感じられなかった。
半月の死を悲しんでたし、あの頃から既になのかな...?
使い魔のトカゲとの面白い絡みもも中盤から終盤にかけて減っていって残念だった。

この作品は表面上は戦闘系ながら、真に描きたいのはその戦闘を通じてのキャラが大人になるまでの成長なんだろうけど、そこも良かったかと言われると微妙。
序盤の方は大人とは何か考えていく流れがあったり、父との因縁を晴らす回があったり、上手く夕日含めキャラの葛藤や青年期の悩みを描けていて良かったけれど、中盤以降は完全に戦闘アニメになってしまって、そのテーマ性が薄れて行ってしまったのが残念。
序盤糞雑魚だった主人公が、最終的に他の獣の騎士やさみだれと互角以上に渡り合えているという、戦闘アニメ的な成長は感じられたけど笑
さみだれに関しては最終的に自分の抱えてた問題を乗り越えた感あって良かったけど...。(結局運任せではあるけど)

良かった点は、戦闘シーンが作画は酷いとはいえちょっと面白かったこと。
一人一人が持ち技みたいなのを持って戦ってるのがちょっとダサさはあるけど好きだった。
一番好きな回は9話の昴と雪待と師匠の回。
23話の夕日がさみだれを救うシーンも良かったし、部分部分でいい場面はあった。最終回も好き。
ああいう、キャラの数年後を描いた終わり方はぐっとくる。

作画は言わずもがな超低水準。
一番盛り上がらないとダメなアニムスとのラストバトルが一番作画悪いっていう。作画だけじゃなくて魔法の弾の演出とかもとにかく酷くて安っぽい。
あと、絵をそのままスライドさせるパターンが多すぎる。
作画だけでなく音も酷い。
戦闘シーンはやたらうるさいのに、会話はぼそぼそ言ってて全く聞こえなかったり。リモコン握りながらじゃないと見てられない。
ピロウズの挿入曲とバビロン天使の詩は良かったです。

最近の榎木淳弥の主演作。
惑星のさみだれ、農民関連、冰剣...ちょっとかわいそう笑

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆7
地球の危機とか唐突な。同じ絵使い回しすぎ。既に作画が。
あるある展開に対する冷静なツッコミ。
東京ミュウミュウもこんな場所で戦っとったな。
可愛い。まどマギかな? お前を消す方法。さみだれなのか名前。
世界滅亡の原因ぶっ飛んでんなw ビスケットハンマーw
落下は追いつけねーよ。EDいいな。

2話 ☆7
作画が怪しい。星を砕く物語が欲しかったとは? 爺さんに縛られてる?
それから解放してくれる存在がヒロイン? スライド作画。
意地でも動かさない。
ラブコメの波動を感じる。クズってジジイ自身のことやんけ。

3話 ☆8
作画怪しい。和泉くんかな? 主人公明るい癖して闇落ち済みで草。
世界を恨んでるってw
姫も病んでそうだしみんな表の顔と裏の顔がw
意外とめっちゃ悪人ってほどでは無いな爺さん。
音量バランス悪すぎ…。字幕つけないと見てられんわ。
ザッコw マジで音量どうなってんねん低いとこに合わせてたら近所から苦情くるわ。さすがに監禁はな。面白いな話はやっぱ。

4話 ☆7
既に作画が怪しい。それゃ唐突に好き言ったらそう捉えられかねない。
うーんこの町の作画。出会いすぎだろ。けどこの主人公クソ雑魚だしな。
地球を壊したい理由は弱い気がするな? 随分不穏な女児アニメだな。
20歳超えてんでしょ?

5話 ☆4
さみだれかわいい。大人になるまでの成長物語?
そんな余命設定あったんか。心中かよ。犬そんな意思あるんか。
異世界転生。昔にも戦いあったとか?
お前の場合強いから普通に勝てるやろw いや、半月そんな弱いの?
けど半月死んだのは主人公にとって都合はいいな。死ぬんかよww
えぇ…。もしかしたらクソアニメかもしれない。

6話 ☆5
謎の殴り合い。大砲でも撃ってる? 殴る時の効果音じゃないw
作画ちゃんとしろや。顔安定しなさすぎ。
お前一体すら倒したことないだろ。
なんで声出してわざわざ位置知らせるんだよw
可愛かったのに既に作画怪しいのやめろ。
お前姫のために障害を排除したいんじゃなかったか?
多分大元の目的は変わってないだろうからそんなに心替わりしてるとは思えないし、普通の少年漫画主人公感出すのはちょっと違和感あるかな。
なんか楽しそうだなw 何か勝機はあるのか?

7話 ☆5
無敵の人。茶番みたいな展開だな。
お前雑魚のくせにイキった口調やめろや。あの白髪どこ行ったし。
泥人形の影が薄すぎるな、あまり泥を倒すということに焦点が当てられてないから。世界壊す気なのに数学勉強する意味。
かわいいのに作画が既に残念。人増えたな。
方向性があまり見えないなこれ。砕くために具体的に何するん?
何がしたいんやこれ?

8話 ☆5
ガチで痛そうで草。いや、意味不明すぎて草。自分が行けやw 作画。
デブさぁ…。今回よく分からんキャラの話多すぎ。
厨二病拗らせてるだけのキャラみたいだな。
ポケモンかな? おっそうだな。

9話 ☆9
このピンク可愛い。これ誰の話やねん。空中に浮けそう。
この安っぽい作画もあって宗教アニメ感合って草。
やっぱこの二人可愛いな。
子供に鬼畜な提案してて草。払うんか。何が言いたい。
百合豚かよこのおじさん最高だわ。特別授業(意味深)
なんだよ結構当たんじゃねぇか...。
百合回だから今回好きだわ。プリキュア感w

10話 ☆7
この作画で水着回するな。聞かれてて草。オリエントで見た転送。
これ人数だんだんと減っていくんかな。
花子、太郎とかいうモブみたいな名前。
20秒ぐらい止める絵なんだからもっとちゃんと書いてくれや…。
ラスボスと対峙しても緊張感があまりないのがね。

11話 ☆5
シャミ子か?
惑星のさみだれって戦闘アニメっぽいけど戦闘よりもキャラの描写中心だな。そういう思考にはならんやろ。何がしたいねんこいつらw
見てる側の感情置いてけぼりだがw お、おう。
唐突に母との再会やられても感動はできない。挿入曲いいな。

12話 ☆7
無駄に壮大なbgm
毎回やってる事バラバラな印象受けるけどテンポも早すぎなのかな?
キャラのサイズがおかしい。変なことやってる最中だった?
この穴掘り映像使い回し面白すぎだろ。
ドリルキック連呼ギャグにしかなってないからやめろw

13話 ☆5
OPまだ? とうとう死人か。けどこいつらに印象全くないわ。
血の描写だけ無駄に凝ってて草。死人無視は基本。
太郎と花子って明らかモブみたいな名前だしな。
いや、ただの無駄死にじゃん。精神と時の部屋?

14話 ☆2
即殺そうとするの草。静止画すら作画おかしいのやめろw
動き作らずに顔の向き変える手抜きやめろw
急に人型とか出てくるしどこに話が向かってるのかわからんな。
なんかこの作品話の繋がりがあまり感じられない。
発狂されても全く心動かんぞ見てる側はw 作中のキャラだけが泣いてる。
てか地球を壊すみたいな話完全にどっか行ったよね。

15話 ☆5
OP何言ってるかわからんけどいい曲。陰の実力者で見た。
さみだれ出番久々だな。なにわろてんねん。
主人公戦えるようになったん? ひでー戦闘シーン。
スピードは全く乗ってなかったけどな。勝てるんか。
こいつロリコンかよ。
てか世界を壊すとかいう本来の目的がだんだん気薄になってきてるよな。

16話 ☆6
まだこのおじさん出てくるのね。大好評放送中とかどこの異世界だよ。
こいつ泥人形かよ。詰み入りそう。ロリ2人家に連れ込むとか。
結局裏切り者なんか。

17話 ☆5
早速クソ作画やめろ。作画クソすぎる。安定のスリップ。
今の画像揺らしてるだけのシーン俺でも作れそう。今回誰か死にそう。
そりゃ普通隠すよね。傀儡師か?w
最近主人公空気過ぎない? 素手かよ。

18話 ☆6
アニマの服かわいい。異世界転生。
なんか毎回話が唐突な印象なんだよな。ライブ感というか。
最初からの目標は遠のいてる割に。特殊EDの余裕があるなら。

19話 ☆5
本来の目標遠のいてるのが興味持てなくなってる原因かなぁ。
人相手ばかりでトカゲとの会話も減ってるし。Sに覚醒してて草。
やっと地球壊す話ちょっと吹き返してきた。
本気か茶番か分からんのよくないわ。クソ作画定期。

20話 ☆5
結局こいつはどっち側だよ。衛星無人じゃないのか。
ただの狂人オチかよ…。小さい時に会ってたからなんなんだよって…。

21話 ☆7
てかこのアニメ死者は太郎くんと半月だけなのね。さみだれパンチw
ざっこ ゲームでありそうな足場。
世界の危機というのに楽しそうだなこいつらw
残骸が隕石として落ちてこないのか?とか突っ込むのも野暮か。
草生えるけど勢いで面白いわ。しおれてて草。
急に茶番からガチの戦いって感じがしてきた…?

22話 ☆3
迫力無さすぎだろこの魔法球ww
作画良ければ面白いんだろうなって感じがする戦闘。
傷一つつかないキック。茶番スタートだ。
ごめんもう茶番感しかないわマジで。
動機が見えん。スライド作画やめろ。
主人公が雑魚からラスボスになってるのは序盤からの成長が感じられていいけど。

23話 ☆8
わざとやられとったんか今まで。
こいつら本気で戦いたいのか茶番したいのかどっちだよ。なるほどね。
夕日は最初から壊す気はなかったのか途中で気変わりしたのか。
キャラそのままスライドさせるの草生えるからやめろ。
地球を砕くは意味わからんけどw 五月雨まわりの話に良さは感じられる。
何だかんだ熱い全員共闘。

24話 ☆6
アバンなのになんか終わりそうな雰囲気で草。この曲好き。
タイトル回収。サラリーマン感すごい。SF要素。大人スバルちゃん好き。
茜最年少だったんかよ。デブだけ変わってなくて草。
年齢差有りすぎて草。
終盤面白くなったかと言われると微妙だけど部分部分に良さは感じられた?
大人になったと言っても具体的にどう言う面でなのかは伝わってこないな。

曲評価(好み)
OP「暁光」☆8.5
ED「Reflextion」☆6.5
OP2「Be the HERO」☆6.5
ED2「ZERO」☆6.5
18話ED「バビロン天使の詩」☆9.5
11話挿入曲「I know you」☆8
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2023/01/16
閲覧 : 200
サンキュー:

6

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

既視感ありありで、原作も古すぎる。作画の悪さも足を引っ張っている。

 
 最終話観ました。夢オチでなくて良かったですが、2クールに渡り、アニマとアニムスの始めた茶番(姉弟ゲンカ)につきあわされている感じがしたのは否定出来ません。

 また、バトル物なのに演出の悪さと省エネ作画のせいで戦いに緊張感が無く、何かやっているな〜という感じでした。

 迫力の無いバトルのせいで、グループで遊んでいる若者達が、学校の文化祭や体育祭、もしくは地域のお祭りといったちょっとしたイベントで少し苦労して、更に仲が良くなっていくのを見せられているようでした。

 最悪なのは騎士団に死人が出ていることです。バトルの雰囲気は体育祭程度なのに、死人が出ていることにより、何かオチも納得いきませんでした。

 これが、殺人学園デスゲーム部(仮想です)的な、イカれた世界観のギャグ寄りの話なら体育祭で死人が出てもまだ許せますが、割とシリアスな話で、オチが騎士団みんな仲良くいい感じになったよ!では、死んだメンバーが浮かばれないです。

 更に、最悪なのがラストで生き残った騎士団のメンバー同士が付き合ったり結婚したりしているのですが、パートナーを失った女性キャラにはそのエピソードが用意されていないことです。

 大してキャラも良く描けていないくせに、女性キャラだけに操立たねばいかがせんの世界を強制するのはいただけない。寡婦は幸せになったらいかんのか?
  
 原作が古いので、女性キャラの扱いについて色々言うのは、平家物語が非人道的だと文句を言うような物なのかもしれません。
 
 何だかんだ言って、仲間内でオチをつけて終了のセカイ系的な系譜の作品で、2020年代にアニメ化するようなものでは無かった気がします。


…最終話前までの感想…

 原作が、完結してから10年という歳月は長すぎるなーと言うのが第一印象です。物語は日々進歩して、変化しています。

 この作品の何が一番の問題かというと、敵味方陣営にアニマと、アニムスという、作品の設定を全部知っていて裏から物語を動かしているキャラがいることです。
 
 コイツらどこかで見たことあるな〜とおもったら、物語の構造がエヴァンゲリオンなんですね。エヴァも、シンジパパやゼーレの皆さんなど、世界の設定を知り尽くしたキャラ達が裏から物語を動かしており、多数の伏線を視聴者にチラつかせて考察させることで物語を盛り上げていました。
 
 ただ、エヴァで明らかになったように、こうした物語の展開方法は、破綻するんですね。結局、シンジパパ達は何度シリーズをリメイクしてもシンジ君に話をぶん投げてフェードアウトするので、核心の人類補完計画が成功したのかどうか最後まで不明で、伏線も回収出来ず、大風呂敷を畳めません。 
 
 原作の連載が始まった2005年でしたらまだ許容出来たこの物語の構造は、流石に現代では使い古された上に破綻が約束された陳腐なものに成り下がっております。
 
 作画の悪さ云々より、既視感ありありで大風呂敷を広げたけど畳めない感じが作品の評価を落としています。一応最後まで観ますが、夢オチだけは勘弁して欲しいものです。

 22話終了!アニマとアニムスだけで決着つけろよと突っ込みたくなるのを我慢しつつ視聴しています。ヒロインも、アニマからの借り物の力でイキっていますが、アニマが止めてやれよと思わずにはいられません。作画は相変わらず省エネです。ラストどうなるのかワクワクします。

 23話終了!茶番会です。アニマも解説してないで何とかしろよ!と思います。ラスト1話、上手く決着できるのか?

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 270
サンキュー:

9

ネタバレ

llil さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

あぁ

原作者が
少年系の漫画から入っていることを見るに
ストーリーの展開はわかる
けど
言葉選びが
声が入ることにより
拙い
単純
ここで
制作nazの
きしょ作画
きしょテンポ
きしょアニメーション
のコンビネーションぱんち
わぁ
クリティカルだ。
たまに
いい画が
ある気もするけど。
評価するのに
相対的に
キャスト、音楽の
評価を上げて
他を下げるしかないね。

なんかこれ読みにくくね

投稿 : 2023/01/09
閲覧 : 148
サンキュー:

2

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ダメだこりゃ

まずは、作画について。
特にキャラデザかなぁ。
伝説の作画崩壊作品とは行かないまでも、中々酷いですね。
原作は漫画みたいなので、アニメ化がダメだったのかもしれません。

敵について。
最初の敵が泥人形という事は、何となく理解できます。
しかし、次の敵も泥人形。
敵としては改良を加えて強くした泥人形なのでしょうが、外見はほぼ同じ。
もっと強そうなモンスターを生み出せなかったのでしょうか。
ハッキリと言ってマイナス点ですね。

ストーリーについて。
巨大なハンマーによって地球の危機が迫っている。
そのピンチを救うために12人の指輪の騎士がいる。
このへんまでは理解できました。
しかし、結局は壮大な兄妹げんかというオチに。
その後、さみだれが地球を壊す、と仲間から敵になった展開には少し興味を持ちましたが、
その時点で残り数話。
何となく察してしまって作品が完結。
終盤に盛り上がる要素はありましたが、2クールという長さで紹介する作品では無いですね。

私は原作を知らないアニメのみの感想です。
原作のここが良いから、とか言われても、理解できないのはご了承ください。
アニメ化するのは、キチンと制作会社を選んで丁寧に作りましょうと、
あらためて制作会社ガチャを考えさせる内容でした。

投稿 : 2023/01/07
閲覧 : 167
サンキュー:

19

ネタバレ

アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメファンの先見性の無さに絶望したが、「逆張り完全勝利」を確信したので強気に攻めまくります

※解釈難易度が高すぎるため物語評価を4.5に下方修正
※その一方で音楽評価を5に上方修正

●ルシファーとは誰か?

本作のサブタイトルに「ルシファーとビスケットハンマー」とありますが
{netabare} この【ルシファー】とは一体誰のことでしょう?

本作のヒロイン兼もう一人の主人公である「さみだれ姫」は自らを「魔王」と
自称していましたから、【ルシファー】=魔王という関係性からして
【ルシファー】とはさみだれ姫のことを指しているようにも思えます。

ただ気がかりなのはさみだれ姫は自分のことを【ルシファー】と言ったことはなく
【魔王ルシファー】と言うならば魔法がもっと使えていいような気もします。

「魔法使い」という立ち位置にあるのはアニムスでありますが、
魔法使いのアニムスが能力によって生み出した最大の泥人形=ビスケットハンマーも
さみだれ姫の剛腕パンチによりあっけなく粉砕され、本人も獣の騎士団と姫の連合軍に
意外とあっさり追い込まれ、倒されてしまいます。

アニムスがラスボスの【魔王ルシファー】というのは今一つ説得力が無いように思えます。

そうするとやはり【ルシファー】とは魔王を自称していた「さみだれ姫」
のことを指していたのでありましょうか?

結論を下す前にまずは、そもそも【ルシファー】とは何であるのか考えてみたいと思います。
【ルシファー】とは【堕天使】の名前であります。

堕落する前の「天使」だった頃の名前は【ルシフェル】と言います。
美しく極めて知性が高い天使でありました。

【ルシフェル】とはラテン語で【明けの明星】を意味します。
【明けの明星】とは【金星】のことであります。
【金星】と所縁の深い【ルシフェル】は【光の天使】とも言われます。

そもそも「天使」という存在の性別は不明でありますが
その美しい面影からして、「女性的」な要素が強いように思われます。

聖書解釈の通説によれば【堕天使ルシファー】は【反逆者=サタン】であるとしていますが
それとは真逆の見解を持つ立場の解釈によれば
アダムとエヴァの願いを叶え、【知恵の果実】という叡智、人類に文明の【光】をもたらした
真の救世主こそがルシファーであるとのことらしくルシファーに対する
ある種真逆の解釈、これをめぐっての対立関係が浮き彫りになるのであります。

【光の天使】を崇める側は「全能なる創造主」のことを傲慢で身勝手な神
【デミウルゴス】と称し蔑み反逆の意を示します。

どこかで聞いたことあるようなこの【デミウルゴス】とは男神であり
それに対する真の救い主とする【光の天使】には女性的性格が見受けられますが
それがやがて「女神信仰」と結合し世に広まって行くのであります。

男神【デミウルゴス】は「破壊者」として捉えられ
一方「女神」は命を育む地母神と考えられるようになります。

このような前提を踏まえて本作を解釈してみますと
ビスケットハンマーで惑星を砕く破壊者=男神アニムスと
それに【反逆】する女神アニマという対立関係が成り立つわけであります。

本作のOPソング【暁光】、そして最終領域「願い叶う【光】」も
【光の天使】を暗示し、更には「バビロン 天使の詩」も同じ
天使を表しているのでありましょう。

破壊者アニムスが男神【デミウルゴス】であるならばそれと対立する
アニマは女神であり、【光の天使】ということになり
美しい天使【ルシフェル】、反逆者【ルシファー】を表していたわけであります。

本作で【アカシックレコード】を掌握していたのはアニマのようでありましたが
その意図するところは「知恵の天使」との関係性を示すためであったように思われます。

アニマの頭にはでかい【リング】が乗っかっていますが、
あれは「天使の輪」を表していたということであります。

最終的にさみだれ姫は能力を覚醒させビスケットハンマーを砕き、惑星を破壊できるほどの
力を身に着けたわけですがそもそも姫と騎士団に能力を与えたのは精霊アニマでありました。

つまり【ルシファー】とは、アニマのことであったわけであります。{/netabare}


●猫が繋ぐ魔王の属性
風巻氏が「創造領域」の能力により12体目として生み出したのは{netabare}黒猫のクーでありました。
「クー」の名前の由来が「(時)空」からきているのかは定かではありませんが
敢えて巨大化させた「黒猫」には何かしらの意味があったのかもしれません。

一つ思い当たるのは、「シュレディンガーの猫」です。

猫が「生きる」可能性と「死ぬ」可能性、
東雲師範と朝日奈姉が「映画」を「見に行った」可能性と「行けなかった」可能性
二人の子孫アニマが未来に「生まれた」可能性と「生まれなかった」可能性
アニムスの惑星破壊を阻止できる可能性やアニムスと≪一緒に生きる≫可能性、
そしてそれが叶わない可能性
そのような様々な可能性が発現するパラレルワールドが無限分岐する世界の有様を
量子論的観点に基づき再現しようという意図のあらわれとして「シュレディンガーの猫」
を仄めかす描写があったのではないかと推測いたします。

「幻獣が刻まれる」ゲートが置かれるあの異次元空間ではあらゆる潜在的可能性が存在し
他の次元と繋がってもいます。

アニマの拠点でもあるこの異次元空間こそが無限に分岐するあらゆる世界の可能性や
次元が集約する中心点と考えていいのかもしれません。

さみだれ姫救済を実現したこの世界線では、東雲朝日奈夫妻は結ばれず
従って子孫のアニマも生まれないという因果の結果になるはずでした。

しかしながら、「シュレディンガーの猫」が示す「量子論」において重要なのは
「観測者」という存在であり、早い話が観測者の意志の介在により
世界線の行方は変動し、世界線の分岐と因果の結末も変化するというものであります。

東雲師範は命がけで主人公を守り、そして自分の技を継承させるという選択を選びました。

師範の死により「2本柱」の融合は行われず、「未来」を示す3本目は生まれない
はずでしたが、技を継承した弟子である主人公はアニマの異次元空間で「方天画戟」を得て
これを未来へのバトンの如くアニマに手渡すのであります。

異次元空間で死んだはずの師範との対決を乗り越え、生まれなかったはずのアニマに未来を繋ぐ。

通常のSF思考で考えたら矛盾していますが、「量子論」という荒業を使えばあらゆる可能性
は観測者の意志によりどうにでもなるというお話でありますから
「シュタインズゲート」がご都合主義的ハッピーエンドで終わったように
可能性は無限大の何でもありということになるわけであります。

この世界線では東雲夫妻は「映画」を見に行けませんでしたが、さみだれ姫と地球は救済され
しかも主人公の覚醒によりアニマの未来の可能性にも道が開かれたようであります。

二人が見に行けなかった「映画」のタイトルが特撮超人「インコマン」であったかどうかは
定かではありませんが、異次元空間にあるゲートの扉に刻まれた4体目の「幻獣」の
ヴィジュアルは「インコマン」に似ているような気がします。

「インコマン」と言えば東雲師範が将来なりたいヒーローでありまして
師範の「未来」の希望であります。

ビスケットハンマーを除く泥人形の中で最も手強いマイマクテリオンは
この「インコマン」に変身しますが、これはある意味東雲師範の
「未来」の希望がアニムスが生み出した泥人形の形に現れたという風にも考えられ
あの「ゲート」に刻まれた4体目の幻獣は東雲師範の思いと連動するかのようにして
その子孫のアニムスに受け継がれ幻獣として発現したとも言えるわけです。

獣の騎士団にいる3体の幻獣に対し「幻獣インコマン」は1体でこれに対抗
できるという意味で最強の幻獣であるわけですが
最強の男東雲師範の未来の希望を示す存在だからこそそのように顕在化した
ということになるのでしょう。

マイマクテリオンが本好きなのは、東雲師範に通じるものがありますが
直接的由来は作り主であるアニムスによるものであります。

世界の分岐と世界線が複雑に絡み合い、途切れたり繋がったりしつつも
未来を形成していくパラレルワールドでは意外な因果の因縁と結末が
あるということなのでしょう。

最強の幻獣は「インコマン」でありますが、それでもビスケットハンマーに
対抗するには力不足であります。

そこで「魔法少女」の力を「インコマン」に融合し3本柱にあたる
より強力な存在を創造しようとアニマは目論み、
生み出されたのが究極兵器「ブルース・ドライブ・モンスター」であります。

アカシックレコードの頂点を極め異次元空間の頂から惑星を見下ろした
主人公が見たものはビスケットハンマーの隣に並ぶこの究極兵器であります。

その時流れたthe pillowsの「バビロン 天使の詩」のEDソングが示す
「天使」とは、インコマン最終進化形態の「ブルース・ドライブ・モンスター」であったのです。

「魔法少女」は朝日奈家(さみだれ)を、「インコマン」は東雲家(半月)を表し、その
「2本の柱」の融合により「3本目の柱」が生まれ、未来につながるということであります。

そしてこの究極の融合体を起動させるのが、師範の弟子でありアニマの思い人であり
「方天画戟」を受け継ぎ未来に手渡した男、雨宮夕日であります。

もともとは同じ眷属だからということもありますが
よく見たら登場キャラがそれぞれどこか似ているのは多元時空の相互作用により
現在過去未来が全部並列して干渉しているような状態にあるからなのかもしれません。

東雲弟は戦闘狂でアニムスは分析狂であります。
解体して分析したい衝動が抑えられないアニムスは
「メイドインアビス」の「黎明卿」に似ていますが
タナトゥスの原理に囚われており、そしてまた
東雲弟の攻撃衝動も同じようなものであるようです。

最後に追い詰められたアニムスは欲求への執着のためか
全身が真っ黒な姿に変わり果てましたが、
戦闘狂の東雲弟も黒づくめの服を好んで着ていました。

さみだれ姫にもアニムスが示すような強いタナトゥスの衝動が生まれますが
それには遺伝的なものや多元時空の作用などが関係しているのでありましょう。

あらゆる可能性が顕在化するアニマの異次元領域では特に
(現象の)観測者の意志や思いが次元に大きな影響を及ぼし得るため
アニマと同じレベルの精神力を持つさみだれ姫の純粋無垢な思いは
無限大の力を生み出すことが可能となり、自虐的なタナトゥスの衝動も
それに見合う出力で顕在化されるわけであります。

要するに無限の力があることを純粋に信じれば、それだけでその力が得られるわけです。

さみだれ姫の魔王の人格はアニムスに起因するネガティブな破壊衝動と
アニマの作用によるその潜在的思念の無限増長にあると考えられそうです。

さみだれ姫はあまりに純粋無垢な性格だったため、自己否定の負の感情も
ストレート過ぎて極端に至り、無理心中衝動として顕在化したようであります。

それを食い止めるには「愛」しかないと述べましたが、
最終的な愛の告白に至るまでに描かれていた伏線としては、
≪手をつなぐ≫というものがあったように思います。

最強の「矛」と「盾」は矛盾します。
アニマとアニムスも同じような存在なのでしょう。
矛盾はしているようでも≪手をつなぎ≫≪一緒に生きていく≫なら
矛盾は乗り越えられ最強の矛と盾は成り立ち得ると
そう弟子に伝えたのはカジキの師匠でありました。

カジキの師匠は主人公と意味深に握手を交わすシーンがありましたが
未来に繋いで欲しいという願望の現れだったのかもしれません。

師匠から弟子に思いが受け継がれたように
「願い叶う【光】」に乗せ
≪一緒に生きて≫行こうという主人公の思いが
姫に届く可能性が顕在化した世界、それを望んだのは
アニマであり、{/netabare}それこそが彼女の願いであったということでありましょう。

以上のように解釈してみるととても綺麗な終焉までを見事に描き切っているため
もしも展開が把握できるなら2週目3週目以降も楽しめる名作であるとも考えられ
よって原作ファンが絶賛する気も理解できるという結論に至るわけであります。




●アニマの嘘

十年後、大人になった{netabare}主人公はアニマに召喚されブルースドライブモンスターの内部、
錬金術が作用するその空間に現れます。

そこでアニマとの会話が始まり獣の騎士団、「指輪の従者」の選定基準が 「月の模様」で
あったとネタばらしされますが、早い話がこれはフェイクであると個人的には考えています。

厳密に言うとアニマではなく原作者がフェイク、ないしはぐらかしているわけでありますが…

獣の騎士は全部で12人でありますが、さみだれ姫も最前線で戦う戦士の1人なので
全部で【13】人ということになります。

フクロウの騎士=茜太陽は裏でアニムスと通じており、当初はアニムス側のスパイ
の立ち位置におり、最終的にアニマ率いる獣の騎士団の側につくことを決めたわけであります。

つまりフクロウの騎士は【13】番目の騎士ということになりますが、フクロウというのは
古代象形文字で【13】を表すものであり、「知恵」を司る女神の聖獣であります。

フクロウは「知恵」を象徴するシンボルでありますが、知恵と言えば
アカシックレコードであります。
更にカジキマグロの秋谷師匠は何者からか全能の知恵を付与されていたわけですが
恐らくはアニマが関係してるように思われます。

ユングの提唱したアニマとは知恵の女神を表すような存在であり
従ってフクロウがアニマの側に随伴するのは必然的帰結ということになるわけです。

更に「カジキマグロ」という聖獣の正体について考えてみたところ
例えば「うお座」というものが真っ先に頭に浮かびますが
なおも「聖獣」という存在を意識しつつ深堀りしていくと
「エレファントノーズフィッシュ」というナイル川に生息する魚に辿り着くのであります。

「エレファントノーズ」ですから象のように長い鼻がある魚でありまして
その姿はカジキマグロに似ているわけであります。

古代エジプト神話に登場するオシリスの守護者には「メジェド」という魚の聖獣がおりますが
その由来は「エレファントノーズフィッシュ」であるとのことです。

オシリスとは「植物」の再生を司る植物の神であることから
この魚の聖獣も「植物」と関係があると言うことになります。

「エレファントノーズ」は象の鼻ですが、象と言えばインド神話のガネーシャであります。
ガネーシャとは学問の神でありますが、鼻が長いあるいは鼻が高いというのは
クレオパトラの逸話にあるように教養や学識あることを表します。

そして魚系の聖獣的存在に当たるものを他にも探してみると【バビロニア】神話の
「オアンネス」という名の半魚人的なものが見つかりますが
どうやらこれは「知恵」の神として崇められていたということであります。

「本」は「知恵」を象徴する小道具でありますから、本かたくさんある図書館
と言うのは知恵の集合体であります。

「アカシックレコード」とはありとあらゆる知恵が集積された超次元的「アーカイブ」であり
本が好きな人たちは自然とここに集まるわけであります。

さみだれ姫の父は作家であり、東雲師範と主人公はそのファンであり本にサインを貰います。
茜太陽もアニムスも本が好きで、カジキの師匠も同じ系統であるわけです。

獣の騎士団は全員同じ眷属と予想できますが、特に本好きな人たちは
遺伝的に近しい関係にあるのでありましょう。
カジキの師匠と東雲師範の髪型が似ているのもそういう意味合いがあるのだと考えられます。

カジキの師匠は泥人形との死闘の末、力尽き息を引き取りますが
その背後には「大樹」が天に向かって聳えていました。

この最後のシーンの「大樹」の描写は「植物」の神オシリスと聖魚「メジェド」の関係性に
完全につながり、しかも「大樹」が「世界樹」=「ユグドラシル」を暗示しているのなら
ここでもやはり「知恵」につながるということになります。

北欧神話に登場する「ユグドラシル」の頂上には「フレスベルグ」という名の幻獣が留まって
いるという話でありますから、つまり「月の模様」を見て適当に思いついただけという
アニマの証言はこれまで象徴的表現法を使いつくして矛盾なくつなげてきたすべてのこと
と辻褄が合わなくなるわけであります。。

恐らく真相は【バビロンの一族】と「月」の関係を象徴的に
仄めかしたかっただけのように思います。

獣の騎士の指輪は「ロード・オブ・ザ・リング」に由来する魔法のアイテムであり
アニムスは魔法使いと呼ばれていました。

しかしながら本作ではアニマやアニムス、獣の騎士たちの異能力を「サイキック」として
強調してる節があるように思えます。

「月」の女神の側のアニマが象徴する原理、例えばサイキック能力や最終兵器を
起動させた錬金術の原則、そういったものの由来と所属がどこにあるのか明確に
示したかったので「月」という連想的キーワードを用いたように思います。

陰と陽の対立関係においてハンマーで断罪される側の「陰」=「月」が
断罪する側に対して逆襲するという構図、これを示唆していたのでは
ないかと推測いたします。

獣の騎士団の筆頭である「さみだれ姫」は宿命的な「罪」を背負った
故に死ななければならない定めでした。

かつて罪故に滅んだ都市は【バビロン】であります。

【大淫婦バビロン】とは罪深い【バビロン】という都市を比喩的に表現したものであります。
【バビロンの空中庭園】とは恐らく彼ら独自の文化、「錬金術」に繋がるものであり
本作でサイキックとして描かれたものは【呪術】に由来するのだと思われます。

12ではなく【13】という数字が強調されるのも彼ら独自の文化に関係しているようです。

獣の騎士も風巻氏が創造した泥人形の数もアニムスが生み出した(ハンマー含む)泥人形も
全部で【13】であるのはすべて計算通りであったわけです。

【13】は{/netabare}「惑星」に関する数字であり、「願い叶う【光】」やOP曲の「暁光」に関係します。

以上、本作特有の「象徴的表現法」はかなり洗練されているとは思いますが、
これを見てすべてを理解できる人は限りなく少ないように思います。
という意味では酷評されるも無理ないと言えるのかもしれません。



最終話を見た感想としては、伏線は見事に機能して辻褄も合っており
矛盾点は基本無いように感じました。

設定も精密というくらいなまでに見事に生かされていたようですが
ただこれを見て普通に全部理解できるかと言えば、解釈難易度かなりのもののため
ついて行けない人も相応にいるように思います。

象徴的な表現法が多用されていますが、これもそういう視点から見ないと
ただ説明不足の物語にしか見えないということになるのかもしれません。

もしかしたら原作の重要箇所を端折り過ぎていたために説明不足感が生まれたという
可能性も否定はできませんが、個人的には話の大筋は理解できてしまったので
最終的に大きな減点には繋がりませんでした。

解釈を難しくしている要因について考えてみましたが、一つには純粋SF{netabare}というよりも
スチームパンク寄りの方向に偏った世界観や設定がそれに該当するように思いました。

ユング的集合的無意識の世界、そこには4体の「幻獣」が刻まれた扉=【ゲート】が存在します。

3体は【獣】の騎士たちにおいて発現しますが、残り1体はどうなったかと言うと
どうやら「ブルース・ドライブ・モンスター」というのがそれのようです。

【獣】と「幻獣」は対応していますが、【獣】と「モンスター」も対応しています。
「幻獣」はファンタジー的な表現でありますが、片や「ブルース・ドライブ・モンスター」は
純粋SFというより「スチームパンク」的な表現に基づく存在と考えられます。

「スチームパンク」において最も重要な小道具は蒸気機関ではなく「飛空石」であり
超古代のロストテクノロジーであります。

主人公が「ブルース・ドライブ・モンスター」の内部に入って、何もない空間に歩を進めると
飛空石的なものが動いて道をつくっていくという描写ありますが、これは
スチームパンク的機構を表現していると解釈できるわけです。

ただのスチームパンク的表現なら理解するのはそれ程難しくないように思えますが
そこに「錬金術」の要素が加算されるので解釈難易度は更に上がります。

ハンマーに対抗するこの最終兵器をここでは「LW」と呼称します。
LWに至るまでには【ゲート】をくぐって来るわけですが【ゲート】とは
「2本柱」によって表現されものであります。

そしてこの「LW」を操縦できる資格者とはアニマと同じ意識レベルに達した者
即ち【アカシックレコード】に辿り着いた者であるわけです。

アニマ以外に【アカシックレコード】に辿り着いたのは、さみだれ姫と主人公の2人だけですが、
姫には姫の思惑があり、アニマもそれを知っていたこともあって、最終的に
操縦者に選ばれるのは主人公であります。

LWの内部では時空の歪みによるのか定かではありませんが、別次元の自分の「精神体」と
アクセスできるという現象が起こります。

別次元の相互的で連鎖的な結合が起こるだけということなら、SF的な「量子論」という
発想でも理解可能な現象でありますが、別次元の「精神体」と繋がるという発想は
やはりこれは錬金術寄りの思考回路であるということになるように思います。

【ゲート】は「2本柱」でありますが、その先を極めたものは「3本目」を得た
と言うような解釈がなされるようです。

つまり錬金術の法則が作用するその空間で「方天画戟」を手に入れたという描写は3本目の
「3本柱」を暗示しており、当然の如く未来人のアニマに手渡されるわけであります。

「2本柱」は「男と女」や「陰と陽」などの一対のもを表しますが、2本の柱の融合により
新たに3本目が生まれるということであります。

アニマは主人公と姫の子供ではありませんが、未来の親族に当たる存在であり
この次元の世界を終わらせようとするアニムスに対峙し未来を切り開く立ち位置にあるため
3本柱を示す「方天画戟」を手にし事を成すのであります。

さみだれ姫が「アカシックレコード」に辿り着いたということを表現するために
「ピラミッド」の頂点に仁王立ちするようなシーンがありますが、姫がつけたマントが
見事に「△」の形を再現していたりしますからかなり計算高いものを感じます。
ついでに言いますと姫の「知ってんで」という口癖も「アカシックレコード」を
示すための伏線であったようであります。

更に言うと本好きの茜太陽は「図書館」に通っていましたが、この「図書館」とは
「新世界より」や「輪るピングドラム」の作中で不思議めいた図書館として
示されるものであり、アカシックレコードの象徴的表現であると考えられるわけです。

「量子論」的発想でもある程度の解釈は可能ですが、更に細かく見ていくとするなら
「スチームパンク的な世界観」や「錬金術」的な発想が必要になるようでもあり、しかし
そんなことを考えているだけで既におなか一杯になりそうですが、
更に「エヴァンゲリオン」に見られた「エロスとタナトゥス」というような二元論的発想も
必要になってくるとしたら、それはなかなかにカオスな状況と言えるのかもしれません。

取り合えず「アニムス」は破壊を表し、「アニマ」は創造を表します。
病が原因でさみだれ姫は自己否定的自虐的な思念に囚われますが
このマイナス思考は「アニムス」の要素であります。

自己否定的思考だから自分のエゴにも否定するため、欲もなく
その反動として自分以外のありとあらゆるものに愛着が生まれます。

他者への思いやりの心がある純粋無垢な少女は主人公と運命的な出会いを果たし
純愛に目覚めます。

しかし一方で自分が病という鎖に囚われるだけでなく更にその鎖で家族を縛っている
ということに罪悪感を覚え、死という罰を自分に課さねばならぬと覚悟を決めるのであります。

純愛に目覚めた少女はこの惑星と無理心中をすることにより、自死の刑罰を実施しようと
目論みますが、この考え方はどこか矛盾しており屈折しているわけです。

ある種の葛藤的な精神作用のもつれや心理的拮抗状態は相反する「エロスとタナトゥス」の
原理から説明可能でありますが、相反する「アニマ」と「アニムス」との衝突
戦闘とはさみだれ姫の中の葛藤を表しているとも考えられるわけです。

ハンマーは鉄槌であり、断罪の象徴であります。

罪悪感と断罪による幕引きはさみだれ姫の思いでありました。
自虐的で自己否定的な衝動はタナトゥスの作用でありますが
ハンマーはタナトゥスを表すものでもあるわけです。

世界は愛せても罪深い自分は許せないというタナトゥスの衝動、これに打ち勝つには
エロスという存在肯定の衝撃が不可欠であり、やはり最後は愛の告白タイムとなるわけです。

告白タイムと言えば屋上のシーンでありますが、あの時はハンマーに靄がかかっておりました。
あの時は魔王の僕となれと口説いたさみだれ姫でありましたが、本心は別にあり
主人公には見えていなかったのでありましょう。

やがて人間的に成長した主人公は思いやりの心を持ち、時にピエロの役を演じながらも
姫の純愛レベルに達するまで距離を縮め、遂には霞を蹴散らし姫のハートをぶち抜く
渾身の一撃を放つのであります。

生きることに意味を与えるための必死の告白は既定路線でありますが
それでも屋上での告白タイムのやり直しという風に考えるとこれ以上の着地はないと
言えるくらいしっくりくる結末であったように思います。

「惑星と無理心中」という発想が純愛を示していると気が付けば何の違和感もありませんが、
「無理心中」という発想が古すぎたため、純愛物語的な最後の告白タイムに{/netabare}
違和感を感じた人ももしかしたらいたのかもしれません。


●SF的設定がもたらした罪と罰、視聴者を混迷に導くか?
個人的に思ったのは本作はファンタジー路線を進むべきであり
アニ{netabare}マとアニムスのSF的未来人設定は他の要素との食い合わせが非常に悪い
ような印象を強く受けました。

ユングが提唱した「集合的無意識」 なる概念は非常に曖昧で漠然としており
なおかつそれに「アニマ」と「アニムス」という更に漠然とした概念が乗っかってきたら
それはもはや「科学」とは真逆の領域の問題であるということになるでしょう。

そもそも心理学とは心の科学を目指しながらも、実質は科学ではなく、
極めて曖昧で漠然としている人の「心」を科学的に解明するというのは
そもそも不可能な試みであるとしか思えません。

本作において「集合的無意識状態」に関わる夢の中のような世界に主人公が召喚可能なのは
「さみだれ姫」の存在によるとこころが大きいように思われますが、その「不思議領域」が
「アカシックレコード」に繋がるかと考えた時には、やはり言葉の定義の曖昧さ
という問題が最後まで残るように思います。

そういう曖昧さを許容しつつも、重要キャラであるところの頭に【リング】を身に着けた
「アニマ」には超自然的な力が備わり、ある意味「メタフィジカル」な認識を
提供できる存在であるということは確認できるわけでありまして、よってこの不思議領域に
召喚された主人公が長い長い階段を上り「ピラミッド」であるようであり、
「世界樹」であるようでもあるその頂点に辿り着き、上から「ビスケットハンマー」を
見下ろしているシーンが描かれていたことからして、それは頂点を極めた者であるという
ことの表明であるわけですから、結果として「アカシックレコード」に辿り着いたという
解釈が成り立つわけであります。

この解釈がギリギリの線で成り立つのはアニマという神秘キャラを大前提にしていますが
「アカシックレコード」をSF的に科学的に{/netabare}説明しろと言われたら
恐らくすべてが破綻することと思います。

そしてもしも{netabare}「アカシックレコード」{/netabare}の本質が知りたいという人がいるならば、
個人的には {netabare}「密教」{/netabare}をやることを強く推奨するでしょう。

●作画が惨いと評判の一見して糞アニメと呼ばれる本作の真価は如何に?
主人公の成長については兎に角よく描けていたことだけは間違いない良作アニメ
だと思っておりましたが・・・

前回の内容を見る限りにおいては各種の不安要素が徐々に鎌首をもたげてくるような感じで
じりじりと嫌な雰囲気が全体を包み込むようにして広がっている、
そんな印象を強く受けてしまいました・・・

更に悪いことにはこの期に及んで原作ファンの酷評とか見たら、いよいよこれは本格的に
期待外れの結末とか覚悟するしかないという話になるわけであります。

そのような前提で最新作を見たわけですが、どういうわけがこれが期待外れなまでに面白い!?
なんじゃこりゃ??というまるで意味不明な展開であります。

本作のキャラ設定とかやたら洗練されていることは重々承知していましたが
だからと言って終盤戦での失速が無いという理由にはならないわけですから
ある程度までは終盤戦での失速あり得ることについては想定していたのですが・・・

実際蓋を開けてみたら、駄作どころか良作レベルを余裕越えるもの凄い盛り上がり展開が
待っていたという、なんじゃこりゃ?展開であります・・・

本作については、原作ファンが何を言おうが全無視でいいのかもしれません。
本作は「腐っても鯛」レベルの物語性を誇るが故に、
結末を見ずして即断は禁物と改めて実感した次第に御座います。



●因果律の糸は絶たれた?
{netabare}主人公と姫には前世での因縁があり、なので二人は自然と惹かれ合ったのだと
そんな風に考えていたわけですが、前世の因果ではなく、幼少期のエピソードが縁だとすると
少々想定していたのは違うと言いますか、スケール感が不足しているような
そんな印象を抱いてしまいました。

アニマとアニムスの関係性もSFっぽい過去描写が予想外でやや期待外れ感があり、
現状微妙な空気も漂っていたりもいたします。

姫が主人公のことを「ゆう君」と呼ぶのは、彼をハニートラップに嵌めるための
魔王の知謀によるものではないかと疑っていましたが、純粋無垢な少女の心残っているが故に
「ゆう君」と言っているのだとすると魔王という設定はどうなったのでしょうか?

矛盾を解くための尺はまだ残っていますが、この先どう転ぶのでありましょうか?{/netabare}


●未来へ続くは棘なりしか、飛燕草
ファンタジーとは「集合的無意識」{netabare} の世界を具現化しただけの世界というのは
ある意味正しい解釈でありまして、ファンタジーとはご都合主義だと言われたら
それまでの話でありますが、当然のお約束として泥人形とビスケットハンマーの
攻略法が見えてくるという展開が訪れます。

最強の男東雲師範を新技で撃破した主人公には、もはや敵なしと思われましたが
何故か蛇の騎士「白道やよい」とは相性悪いらしく見事に2連敗を喫し、
手も足も出ない醜態を晒すのであります。

ある意味天然キャラの蛇の騎士でありますが、二人が目論む「惑星破壊」を何としても
止めようとする意気込み・気合は十分であり、主人公に対する彼女の思いもそれだけ強い
のに対して、主人公はそれに対してどう向き合っていいのか態度を決めかねているため
当然集中力は低下し、東雲師範の時のように完全制御できた新技が上手く発動できず
見事に「捕縛」されるというオチであります。

かつて鉄血の「鎖の掟」で主人公を捕縛するかの如く自由を奪ったのは彼の祖父でありましたが
さみだれ姫はその鎖を壊し主人公をその鎖から開放します。

そこで主人公は自由を手に入れたでしょうか?
姫が彼に求めたのは絶対服従であり、新たに鎖の関係を結ぶ契約を半ば強引に
主人公に迫ったのであります。

「鎖の掟」の後遺症により人間不信の呪縛から抜け出せていないその時の主人公は
自分から幸せを奪った世界を呪っており、その世界に復讐できるならばと姫の惑星破壊計画に
快く賛同するわけですが、後にさみだれ姫だけでなく東雲師範や世話焼きな大人たち、
仲間たちと触れ合うことにより人間的成長を遂げ気が付けば信頼できる人たちが周りに溢れ
奪われるだけの人生から一転して与えらる側にいることに気が付きます。

東雲師範をはじめ与え続けてくれた人たちの恩に報いるためにも、主人公は
究極の決断を迫られることになるでしょう。

「愛しているぜ魔王の騎士」と言うさみだれ姫、
「愛しています我が魔王」と呼応する主人公
二人の間に本当に愛情はあるのでしょうか?
姫が一番愛しているのはこの惑星であり、だからこそこの惑星と無理心中しようとするわけです。

尊敬の念や信頼感あったとしても恋愛関係にはない二人の間に
自由恋愛的な立場から割り込んでくる蛇の騎士により
三角関係が生まれるわけでありますが、鎖の呪縛により自由恋愛の経験が無い
主人公は{/netabare}どのような態度を示すでしょうか?

ある意味泥人形との戦いを描くよりも落としどころが難しいため
不安がまず頭をよぎりますが、この決着をどうつけるのか大変見ものでもあります。

●ネタバレソングの登場?
{netabare}「集合的無意識」とは心理学者ユングが提唱した言葉でありますが
主人公と姫が何度か会合していた場所はその領域に当たるものだと思われます。

そこにある扉には奇妙な生物の絵が刻まれておりましたが
もしかしたらそれは「幻獣」であるのかもしれません。
だとするともう一体いるということもあり得そうです。

超自信過剰な男=東雲師範との決闘で師匠を超えた主人公は
彼以上の自信家となり、潜在意識下に眠る無限の可能性を顕在化させ
奇跡を起こし得る超越的存在となったのかもしれません。

ヒロイズムの完成によって物語が加速するか、むしろ高みを極めたが故に
逆にピークアウトしてしまうのか、この終盤戦にすべてがかかっていると言えましょう。 {/netabare}

●連鎖するくびきの虜
フクロウの騎士 茜太陽はムッツ貧弱根暗眼鏡キャラであるところの主人公に
どこか似ているところがあり、 {netabare}深い闇を抱えているようであります。

その闇故にアニムスに付け込まれ取り込まれてしまったのか、はたまたアニムスに取り込まれた
振りをして接近するのが彼の本意か、定かではありませんが
かつての主人公が鎖の掟に囚われもがき苦しんでいた日常から、さみだれ姫の手により
解放されたように、仲間の鉄拳制裁という荒療治をきっかけに何も決断しないという生き方から
開放され、生に輝き見出したのも必然のような気がいたします。

昇る太陽は覚醒し、幻獣の騎士が出揃います。
ここまでは【梟】という裏設定の発動を含め予定通りの展開と言えましょう。

しかしながら残りの話数もわずかとなり、その割に描かなければならないものが
山ほど残っていることを考えると少しばかり不安なものを感じずにはいられません。

さみだれ姫、アニマ、アニムスにまつわる謎や前世での戦いの経緯
そして主人公の未来の・・・
これらのことを詰め込み過ぎの駆け足であっさり片づけるようなこ{/netabare}とだけは
どうにか避けてもらいたいと願うばかりであります

●「墓穴」に入らずんば虎児を得ず
原作ファンによる「ネタバレ禁止かん口令」のフラグ{netabare}が発動し
後半戦に入るや否や怒涛の巻き返し展開が始まった模様です。

我らが主人公=ムッツリ貧弱根暗眼鏡は太郎の死に対し激しい憤りと自責の念に苛まれ
復讐を果たすべく幻獣の力を手に入れようと必死にもがくのでありました。

自分が不甲斐ないばかりに東雲師範に続き後輩をも死なせてしまうという大失態、屈辱、後悔
負の感情のオンパレードの荒波に飲み込まれ、前後不覚五里霧中のままに決闘に挑むも
敢え無く惨敗・・・惨め惨め、ただただ惨めな男でありました。

ここまで激しく空回りする主人公とか前代未聞でありましょう。

そして降ればどしゃ降りの雨中、自ら掘った墓穴に嵌って
「生きているのも嫌になる」程に自分があまり馬鹿らしく思え、
自分という存在の愚かさや無力さを際限ないくらい徹底的に思い知らされるのでありますから
これはもう笑うしかない・・・

墓穴を掘る男=「アンダーテイカー」という役者が墓穴の独壇場で繰り広げる喜劇の舞台、
その背景には雨があり、沈む夕日が似合うでしょう。

バッティングセンターでフルスイングするも、思いっきりカラ振りした時の痛み、
それはとにかく屈辱的なものでありましたが、
そんなカラ振りや空回りが史上№1に似合う男、
それこそ我らが主人公「Mr.アンダーテイカー」その人であります。

決闘の敗北と雨と墓穴、すべてがこれ程までに機能する物語展開など
それだけでもうお腹一杯になるほどのフルコースでありますが
太郎と花子のキャラ設定もかなりエグイことになっているようです。

太郎の超共感性体質というのもかなり凄い設定でありますが
花子を死なせないためにはどんなことでもやり得るという太郎の動機を
これ程までに説得力ある形で裏付けるとは、完全に脱毛であります。

必殺技は「叫ぶ」べきだという話でありましたが、
喪服を纏った弔い合戦において騎士たちが発する「叫び」には鬼気迫るものがあり
高ぶりまくる胸熱感は必至のことでございました。

特に陰キャ眼鏡の花子の「叫び」には極上の味わいある響きが感じられ、
陰から陽にスイッチ転換する成長っ振りも含めお見事な結び締めであったと思いました。{/netabare}

●踊るデッドエンドのからくり
後半戦に突入早々{netabare}死亡フラグは発動します。
3度ほど仄めかされた死亡フラグがこのタイミングで成就したのには理由があったようです。

大前提としてあるのは泥人形の攻撃力は異常に高く、一発食らえば即死もあり得るということ。
今回の太郎ターンではその大前提を再確認するような形になったように思われます。

東雲師範も一撃でデッドエンドを迎えましたが、その時は不幸な事故みたいなもので
弱小主人公を助けようとしなければ、本来の実力で泥人形の攻撃は回避可能なはずでした。

それが今回の騎士型泥人形は攻撃力だけでなく、素早さやリーチの長さなど含む
トータルでの戦闘力は格段に高く、最強打撃王のさみだれ姫でさえも手を焼く有様です。

騎士の中でも一番弱そうなのはネズミの太郎ですが、ただでさえ死亡リスクが高いのに
幼馴染の花子のことを気遣い、命がけで守ろうとするわけですから
生還する可能性は無きに等しいということになるのでしょう。

更に悪いことには、そんな太郎の思いを知ってか知らずか当の花子ときたら
まるで自分の命を軽んじているかの如く泥人形に対する囮役を自ら買って出るという始末で。
ある意味自殺志願者のようにも見えてしまう花子ですが、そんな彼女の真意とは
いかなるものであったのでしょうか?

もしかしたら彼女は自虐的な人間で、その自虐の意味するところは
自分が太郎の足枷になっていることに対する自責の念、それが元にあるのかもしれません。

騎士の中で最も弱いのは太郎であり花子であることを自覚していたからこそ
自分の命を有効に使うため、あるいは太郎の足手まといならないために
危険な役を敢えて引き受けたような気もいたします。

太郎と花子はお互いの気持ちをどこまで理解していたでしょうか?
互いが相手を思い庇おうとすればするほど死亡リスクがどんどん高まってしまうという不条理。

そんな不条理を受け入れ自らをその犠牲に捧げようとした花子と
その不条理を全否定する形で愛のために自らを犠牲に捧げた太郎。

兎に角太郎の思い、願いは徹底しており、花子の命を救うためならば
どんなことでもやる覚悟ができていたようで、
騎士の願いにより花子の命には保険がついたとしてもそれでは満足せず
即死のリスクが少しでもあるならば、そのリスクを完全に潰しておこうと
言わんばかりに自らを楯として曝け出し、花子の即死のリスクを強引に
回避させたのでありました。

カマキリのキル曰く「無駄死にだ」ということですが
太郎にしてみれば結果即死のリスクを潰せたわけですから
意味ある行動だということになるでしょう。

太郎の死はある意味必然ということになりますが、その必然を今まで回避できたのにも
理由があったようです。

泥人形の攻撃力が高すぎて食らえば即死という大前提があったからこそ
夏合宿により各自の能力を高めるだけでなく、数の利を生かしたチームプレイを強化し
泥人形に対抗しよういう話でございまして
その戦術に効果があったからこそ、その時点での犠牲者はゼロであったというわけであります。

そしてユニコーンの騎士に覚醒した南雲隊長の踏ん張りと言いましょうか
「決して誰も死なせはしない」という必死過ぎる執念も死亡フラグを覆す
方向に作用していたようでありましたが、冷静に戦況を分析したアニムスの
今回の策謀、分断戦術により死亡フラグを回避する要因はすべて取りの払われたのでありました。

太郎の犠牲により命を拾った花子ですが
もしも彼女に自虐志向があるならばどうなることでしょう?
愛想笑いの{/netabare}ジュリエットが迎える運命とは、さて?

●死亡フラグは3度死ぬ?
獣の騎士すべてが集結し、これから泥人形との{netabare}死闘は激化するように思われ
そして死亡フラグ的なものも3度ほど出されたようですが、
ここまですべて不発に終わったようです。

今回のフラグ回避には精霊アニマの能力によりユニコーンの騎士が覚醒したことが
大きく作用していますが、それにしても度重なるフラグ回避の展開にはどのような意図が
込められているのでしょうか?{/netabare}

1話~6話の主人公の{netabare}成長・覚醒{/netabare}を描いた物語展開には個人的にかなりの好印象を持っておりますが
それ以降から前半戦終わりにかけての展開には{netabare}少し中途半端で6話以前と比べるとやや物足りない
ような感を抱いております。

後半戦突入してもなおまさかこの調子で進むとかいうのは流石にないとは思いますが
もしもこのような感じが続くなら十分減点対象になるものと認識いたすところにございます。{/netabare}

失速し続けるのか?それとも急転するのか?
後半戦に期待を託します。

●先の展開を予想
獣の騎士全員揃っての初戦は{netabare}(フラグ全否定という形になり)犠牲者ゼロという{/netabare}結果でしたが、
この先も順調に{netabare}勝ち進むとは到底思えませんし、恐らく戦死者はそれなりに
出るのではないかと予想いたします。

強そうなキャラは馬、カラス、フクロウ
最強の「矛と楯」コンビのニワトリと亀も弱くはないのかもしれません。

一番弱そうなのがカマキリとネズミ、そしてヘビです。
一番最初に死にそうなのは、恐らくネズミなのかもしれません。
幼馴染を庇っての戦死とかは、ありそうなパターンであるように思われます。

ただ仲間を庇っての戦死パターンだと東雲師範の弟や馬の騎士も十分あり得る話ですし、
一見して裏切り者のようなフクロウも、仲間との交流が深まれば態度を反転させ
突然熱血キャラ化する可能性も全否定はできません。

騎士の中で一番立ち位置が不明なのが黒猫ですが、現時点では裏切る可能性も含め
余談は禁物と言ったところでしょうか。

ヘビの騎士は、もう少し先のところで主人公のピンチを回避すべく体を張った結果
戦死して{/netabare}しまうような展開はありそうかと思いますが、

次回以降その辺に注目しつつ展開が動くことを期待いたします。

●ある意味アニメという概念が通じない世界を描く?
最新話は{netabare}謎のヴェールに包まれた存在であるところの{/netabare}「姫回」でした。
獣の騎士が勢揃いしていよいよ急展開を迎えるのか?と思いきや
{netabare}まるで朝日奈一家のホームドラマみたいなベタな{/netabare}展開を見せられた
通常のアニメファンはかなり戸惑ったのかもしれません。
{netabare}その一方でドラマ性重視の当方としましては非常に満足できる回でありました。
ある意味王道ホームドラマ展開でベタベタでありますが、王道故の良さも漲っておりました。

さみだれ姫は不治の病を患っており、その治療法を確立するために姫君の母親は
医学者でもあったことから、海外に移住し長らく研究に没頭する日々を送り
それ以降娘に会うことも滅多にないような状況になるわけです。

姫自身も自分の母が海外暮らしを余儀なくされている理由には自分の病がもとにあり
その治療のためならば仕方ないと頭では理解しつつも、複雑な思いを抱き、家族の関係のこと、
特に母親に対し悶々と思い煩うのでありました。
母にも姉にも自分の傍にいて欲しいが、母や姉家族がバラバラになってしまったのは
自分の病が原因、すべては自分が蒔いた種であるとさみだれ姫は思い煩い、
罪悪感にも似た後ろめたさや自分という存在を悔いるようなセンチメント、
女子高生くらいの年齢特有のとても繊細でとても脆い自己嫌悪的感情の渦に
飲み込まれてしまうのであります。

そんな中、今回株を急激に上げたのがむっつり根暗貧弱眼鏡でお馴染み
我らの冴えない主人公=雨宮夕日 その人でありますが、今回の彼の態度・振る舞いは
つい最近飲酒し始めたにすぎないボンクラ大学生とは思えないくらいにスマートで
空気読め過ぎる大人そのものだったことには思わず舌を巻いてしまうくらいに、
見事な成長っぷりでございました。

本作は「成長物語」という要素がかなり大きく、故に
成長物語とはどういう特質があるのか理解できない人に説明するのはとても厄介な話でありますが、
逆に「成長物語」{/netabare}について精通してる人からしたらある意味神回だったと言っても
過言ではないのかもしれません。

以前ならば慎重さこそに重きを置いていた貧弱眼鏡の主人公でしたが
ここぞと言う瞬間には{netabare}掌握領域を発動させ「超飛躍」を成し遂げて
そして、さみだれ姫を(ハートごと?)掴み取り、姫の母親の元に送り届けるのであります。

主人公の大人びた対応は、本人曰く東雲師範の真似をしただけということですが、
さみだれ姫の家族関係を見て色々と思うところがあったようで
自分の家族である祖父との冷え切った関係性について見直しを図るあたりも
彼の成長を大いに感じられるような、成長物語{/netabare}としてはとても見所が多いお話でありました。

●主人公が騎士契約に応じた理由
{netabare}①姫が好みのタイプだったから(前世からの因縁?)
②姫が信頼に足る得る人物だったから(行動力がある)
③この惑星を砕くという姫の企てに共感したから

※③についてもう少し詳しく書くと以下のようになります
父の不幸な死をきっかけに母親はショックを受け失踪
祖父は人間不信に陥り孫が父親と同じ道を歩まぬようにと
「他人を信じるな」という(体罰ありきの)洗脳教育を実施。
少年時代から信頼関係とも無縁、家族愛とも無縁の不幸な人生を歩み
性格が歪んでしまった主人公は、自分を不幸にした「この世界」を呪い
いつか復讐してやろうという気持ちを密かに抱くようになる。

姫に出会い姫によって提案された惑星を砕くという計画を世界に対する復讐の好機ととらえた
主人公は心よりこれに賛同したため「御意!」と応じたというのが話の経緯であります。

このようにして主人公と姫の騎士契約は見事成立することとなりましたが姫の性格、本性
については謎の「ヴェール」に包まれているところがあり前世の因縁で出会うべくして
出会い、相思相愛の結果強く結ばれたような結婚契約にも見えるこの契約の背後には、
姫の本当の思惑が隠されているようにも思えてなりません。

ヴェールは結婚式の時花嫁が被るものですが、
(騎士の指輪)リングも結婚式の時に身に着けるものであります。
主人公の立ち位置から見たら姫との誓約を交わす儀式は結婚式のようにも見えますが
姫の側から見たらそれは偽装結婚式であったのかもしれません。

1話冒頭のシーンは桜の花から始まります。
桜の季節と言えば入学式の頃合、4月ではないかと予想されますが、
4月と言えばエイプリルフールであります。
もしかしたら姫と主人公の誓約の儀式は「嘘」だったのでしょうか?

姫が何を思い主人公に近づき、何を成そうとしているのか謎の部分が多いですが
それについて重要な鍵となるのは姫の性格、人格であると思われます。

恐らく姫の誕生日は6月(より詳しく言うと6月6日)ではないかと推測いたします。
その理由は名前が「さみだれ」で梅雨を表すというのがまず1つ目
次に1話冒頭の桜の季節の後の連休に主人公が実家の祖父の元に帰っていましたが、
連休とはゴールデンウイークを指し、祖父の容体が急変し命を救う願い事を申し出るシーンでは
雨が降っていたことから(「五月晴れ」という割に5月はよく雨が降るので)その時期は5月であり
獣の騎士が全員揃って海で合宿したのが夏ですから、5月~7、8月の間に姫の誕生日が
あったということなります。
というわけで姫の誕生日は5~6月ということになりますが、その時期の星座は双子座であります。

双子座とは何を暗示してるかご存じでしょうか?
これは「聖闘士星矢」にも通じるところありますが、
双子座とは「二重人格」を暗示するものでございます。

さみだれ姫のもう一つのヴェールに包まれた人格は、
精霊アニマによるところが大きいように思いますが
魔法使いアニムスの妹=アニマと思われる人物は本作OP最後の方に登場する人物のようです。

髪の色が緑色なのは「楯の勇者2」のオスト・ホウライを想起させますが
それは大淫婦バビロン=男を惑わす悪女を意味するのでしょうか?
それともやはりユング心理学を踏まえた解釈こそが適切な結論を導き出すのでしょうか?
いずれにしましても、姫の人格に秘められた謎を解くには少々骨が折れそうな気がいたします。{/netabare}

●10話でついにすべての条件が揃った?
{netabare}今にして思えば、1話の内容がよくわからないとか主人公や姫が何考えてるのかさっぱり
理解できないというような声も少なからずありましたが
実はその意見はある意味正しい指摘でもあったのは事実です。

1話の問題の屋上シーンで、突然ビスケットハンマーの挿入により
ストーリー展開に水を差し、すべてを謎のベールに包んだ最大の理由は恐らく
さみだれ姫の性格が実は二重人格であり、そのことが後の物語展開にとって
重要な意味があったために敢えてカムフラージュしたのではないか?と
当方は邪推しております…
しかしながら、要するにすべての謎が解き明かされるのはまだまだ先のことで
1話からすべての説明を晒さないならそれは不親切でさっぱり意味がわからないし
見る気もなくなるとあっさり本作を切った人たちには、それについて
いくら説明しても馬耳東風なお話になるのでしょう…

その一方で、自分なりに1話で何故に主人公が豪傑姫がもちかけたプランに対し
やる気満々で「御意!」とあっさり答えた理由についての解説を今だに書ききれてないので
説得力まるでないレビューと批判されたら返す言葉もないというのが現状であります…

少し言い訳すると「ユング心理学」の「集団的無意識」について少々調べてから
色々まとめようかと妄想奮闘してる際に、時をすっ飛ばす
スタンド能力保持者の奇襲攻撃を受けたのが最大の原因であります…{/netabare}

●9話で明確になった本作の特徴
群像劇をさり気なくぶっこみつつも師弟関係の人間ドラマをまともに描いてくるあたりは
流石名作という評判もあながち嘘ではないと確認した回でした。


●小耳にはさんだ情報によれば、なんでも本作に対しては原作ファンによって
「ネタバレ厳禁」のかん口令が敷かれている模様です。
そしてここでの評価が異常に低いという状況と合わせて総合的に考えると
これは「途中で切ったら後悔する系の名作」あるいは「隠れた名作」になる可能性が濃厚です。

キャラ設定や謎めいた各シーンを振り返ってみると、兎に角分析しなければならない要素が
あまりに多すぎてそれをまとめようにも1話だけで手一杯な状態であります。

考察系を得意とする人には{netabare}是非とも見てもらいたい作品ですが、
この時点で本作の評価に関しては自信をもって当てにいけることを確信しましたので
ここで超強気に!本作の評価を全体的に上方修正いたします。{/netabare}

今後の展開に大注目であります。


〇7話視聴直後の感想…
主人公の思いとその行方{netabare}は、少なくとも第1話の段階では固い結束により運命的なまでに決定づけられたように見えましたが今まで出会い別れて訪れる心優しき世話焼きたちの影響を受けた結果、
主人公{/netabare}にいよいよ「変化の兆し」が現れるのでありました。
{netabare}亡き東雲師範の願いや思い{/netabare}を受けたことが特に大きかったのは言うまでもないですが、
{netabare}この「変化の兆し」こそ{/netabare}が新たな展開を生むのは必至の状況。
{netabare}「変化の兆し」を匂わす描写については確かに相応の緻密さで以て「達磨落とし」が可能なくらい相応程度には積み重ねられてきたとは認めるところですが、{/netabare}
より多くの視聴者に正しく伝えるには、{netabare}丁寧さと尺が不足している感が否めず
重要なポイント故に残念感がよりましてしまったというのが個人的な見解です。

親愛なる下僕に躊躇なく「愛してる」を言う姫殿下の真意とは、実は第1話が「偽装結婚式」みたいな様相を呈していたことからある程度には予想できてましたが
まさかこれ程までに急展開するのは予想ができず、その詳細について書きそびれてしまうという見事なまでの我が醜態でありました…{/netabare}


●第1話を押さえるための予備知識に触れてみます。
{netabare}「ケモノの騎士」とは何でしょう?
「ケモノ」と「騎士」の2つの構成要素を持ちます。
「ケモノ」と言えば「大淫婦バビロン」ですが、それは何故かというと「バビロンの大淫婦」は
「ケモノ」に乗ってやってくるからです。

「騎士」とは何でしょう?
馬に乗り甲冑纏えば「騎士」に成れるでしょうか?
騎兵と騎士は別もので、騎士は貴族であり、盟約に従い主君に仕えるものであります。
「最後の騎士」として名高い「マクシミリアン1世」はハプスブルク家の血族ですが、
ハプスブルク家の家紋は「双頭の鷲」です。
2つの頭を持つ黒い鷲、そのヴィジュアルは日本の八咫烏にも似ていますが、このように
貴族の家紋になどによく使用される奇妙な生き物たちは「聖獣」
と呼ばれたりする存在であります。

実際の貴族を思い浮かべれば、ケモノ(=聖獣)と騎士とは実は相性が良く、
双方に密接な関係性があるのは容易に理解できることと思います。
そういうわけで、主人公のもとを訪れた(黒蜥蜴星人のような?)蜥蜴の騎士とは
実は聖獣を表しているというお話であります。

「ケモノの騎士」に似たようなものを他作品で探してみると
「楯の勇者」の「ラフタリア」と「聖闘士☆彡星矢」の「聖闘士」が思い浮かびます。(当初の)
ラフタリアは騎士ではなくただの剣士であり身分も奴隷階級ですが勇者に従い主人を守る存在であり、
かつ勇者とは時に王国やその姫を救い王権を託され王族に転身する展開もあり得ることからしても
王族予備軍であるところの勇者に仕えるケモノの剣士ラフタリアは
「ケモノの騎士」と全く同じ存在と言えます。
そしてケモノが聖獣ということならば相方のフィーロもその条件に適合します。

上段でケモノと言えば「大淫婦バビロン」だと申し上げましたが大淫婦とは売春婦のラスボス
みたいな存在であり、そのような前提で考えるなら「楯の勇者」の「オスト・ホウライ」は
まさにそのイメージにぴったり当てはまると言えるのではないでしょうか。
「大淫婦バビロン」とは要するに男を惑わす悪女的存在のことを意味します。

彼女は「霊亀」の本体でありますが、霊亀とは聖獣でありケモノであるから
大淫婦バビロンに繋がるのは必然なのであります。
そして「楯の勇者2期」の最後の最後に「ケモノの剣士」たちと「大淫婦オスト」が
「恋バナ談義」に「花を咲かせる」シーンが印象的に描かれているのも
もしかしたらそういう繋がりが背景にあるからなのかもしれませんね?

聖闘士もケモノの騎士と全く同じで、ケモノ(=聖獣)の甲冑を纏い「女神アテナ」の
生まれ変わりであるところの沙織お嬢様に仕えます。
「女神アテナ」とはギリシア神話の神ですが、ギリシア神話の神々は肉体関係を大前提とした自由恋愛には超積極的な性格を持ち合わせており、その中でもアフロディーテ(=ヴィーナス)は
特に愛欲まみれの女神として名高い存在です。

女神アテナと大淫婦バビロンではイメージに若干のズレがあるようにも見えますが、
Zガンダムのレコア少尉がジュピトリス(ジュピターは木星、主神ゼウスを表す)の男にそそのかされ
かつて男女の関係性を持った?とも噂されるクワトロ大尉とエウーゴをあっさり裏切り華麗に転身した時に乗っていたMSの機体名が「パラス・アテネ」だったのは偶然ではなく
必然であると個人的には理解してます。

ギリシア神話の神々はどうやら性衝動が抑えられない性分を持ち合わせているようで、そういう意味においては大淫婦バビロンと似たようなものとして解釈できるのではないでしょうか?

ケモノと騎士と大淫婦に関連性があるならば、本作においてもその法則は当てはまるのかも?
という話になりますが、ならば主人公=蜥蜴の騎士にとっての親愛なる姫殿下は実は大淫婦の化身
なのか?という疑問が浮上します。

よくよく考えてみると姫殿下の本性と言いますか、内に秘められたもう一人の人格の正体が魔王であることからして魔性の属性を持っているのは至極当然であり、
それ故に「大本命の思い人」に対する執着心や独占欲が並外れて強く、ならばこそ烈火の如く
灼熱的でドロドロの「愛憎劇」が繰り広げられるのは必然と言っていいのかもしれません。{/netabare}

●本作の敗者復活も可能かもしれない?
潜在的力を秘めた究極の※「ネタバレ」ソングです。
{netabare}途中で切った人には2、3度聞くことを推奨いたします。
Half time Old 「暁光」
https://youtu.be/zunFoF97vLc

「暁光」とは夜が明けるころに差す日の光のこと{/netabare}


●タイトルとOPからイメージされるもの
本作 ~惑星のさみだれ~ は ☆彡☆彡☆彡{netabare}「惑星を砕く物語」☆彡☆彡☆彡であります。
惑星が木端微塵に砕け散りそのかけらが流星群となって降り注ぐ様を
「さみだれ」という言葉で表しているのだと思われます。 そしてまた、
「さみだれ」はとめどなく「流れる涙」を暗示してるのではないかとも考えられます。
「惑星=☆彡」とは光であり希望であり、それが跡形もなく砕け散る儚さのようなものを感じる物語。
「さみだれ」という名を持つ渇望の姫君の物語でもあります。{/netabare}

●洗練しつくされているからこそ理解するのが難しいキャラ設定について
{netabare}本作攻略のための重要なポイントは姫殿下が「二重人格」であること。
ただしそれがはっきりと示されるのは3話のことであり1話ではほのめかす程度
の描写しかありません。
そのため1話の時点で姫の二重人格性については見抜ける人は皆無であり
1話の終盤、クライマックスシーンにおける原作者の意図するところが
読みにくくなっている点に注意が必要です。

姫殿下の性格分析は難しいのでまずは比較的簡単な主人公の方から始めましょう。
主人公はムッツリ・根暗・貧弱・眼鏡の大学生ですが
将来の夢もなく無気力に平凡に地味に生きてるだけ
はっきり言って人間的魅力が皆無に近い人物です。
今は亡き父親が警察官だったこともあってか案外真面目で頑固な一面もあるようで
そういう意味では生真面目な騎士クレザント卿とどこか似てるところがあるのかもしれません。

父の不幸な死をきっかけに家族は崩壊
悲劇的出来事にショックを受けた祖父は「人間不信」になり
孫である主人公に対して鉄血の「鎖の掟」を課すのでありました。
「敵を作るな!腹を刺される。味方を作るな!背中を刺される。」という鎖の掟
それを破ろうものなら鎖で体を拘束され物置に三日三晩閉じ込めるという体罰を加えられるのですが
その恐怖体験がトラウマとなり主人公の人格と行動原理に大きな影響を及ぼし
ある種のマインドコントロールのように主人公の精神に作用し、
結果「鎖の掟」は主人公を完全支配するするのでした。

第1話でクレザント卿が主人公に対し騎士になるよう何度も促すのに対し
完全拒否の姿勢を頑なにまでに貫いたのには、主人公が無気力人間だったということもありますが
一番の理由は「鎖の掟」の縛りと「人間不信」があったからというのが事の真相であります。
そういうわけで人を信じない、仲間を作らないという生き方を貫いてきた主人公を騎士に
引き入れるのは主人公の性格上、基本的には不可能のように見えますが、その不可能を
可能に変えたのが精霊アニマを宿した姫殿下の実力ということになります。

本作のヒロインさみだれ姫の性格は明るく優しく元気で活発、陽気で健気で可愛く強い、
一撃粉砕!豪快姉ちゃんです。
非の打ちどころがないくらいの完璧キャラでまさに漫画みたいな話ですが、
要するに主人公が理想とするタイプなのでしょう。

「朝日と夕日」「雨(宮)と五月雨」というキャラの名前には
対比構造が仕込まれているようにも思えます。
豪傑の姫君は主人公がないものをすべてもっているような人物で
本作主題歌「暁光」の2番の歌詞にある「与えられた人」とはまさに「さみだれ姫」のことであり
それに対して主人公は「奪われた人」に当たるのだと言えましょう。

昇る朝日に沈む夕日、両者には対照的な面もある一方で相通じる側面もある
という意味では相性がとてもいい凸凹コンビで、運命的片割れの結実であり
出会って結ばれることについては、
設定上は必然と考えられますがそれが具体的にはどのように展開されるかについては、
問題の屋上のシーンにて確認してまいりましょう。{/netabare}

●豪傑の姫君の投機敢行、その目的は?
{netabare}1話終盤のクライマックスシーンにて豪傑姫は主人公の学校に突然現れ、屋上に彼を呼び出しますが
それは何のためでしょうか?

もしかしたら視聴者の多くはその理由をミスリードしてる可能性があり得ます。
屋上に着いて言われるままに見上げた空に浮かぶのは、あると言われねば見ることも叶わぬという
問題の「ビスケットハンマー」ですが、その姿はあたかも謎の「ヴェール」に包まれているかの如く
輪郭はボヤけているようにも見え、あるいは朧げな影だけが映し出されているような状態でした。

そのあまりに巨大な姿を見て取り乱す主人公、一方で視聴者もその突然のインパクトある展開に
ハンマーで頭を殴られたような衝撃を受けたのでないでしょうか?
「ビスケットハンマー!?」「なんじゃそりゃ??」と…
その結果何が起きたかと言うと、展開を見失い状況がわからなくなったのではないかということです。

豪傑の姫が主人公を屋上に呼び出した真の理由はビスケットハンマーを見せることが最終目的ではなく
より重要なのは主人公を口説き落として自分の配下に加えることです。
学校の屋上というシチュエーションでまず思い浮かぶのは何でしょうか?

そうです「告白タイム」です。そして屋上でなければならない理由のもう一つは
例の「決死のダイビング」を敢行するためであります。
ハンマー見せるだけなら別に学校の屋上に限らず見晴らしのいい河原でも山でも
どこでもよかったという話になります。
屋上のシーンにおける「ビスケットハンマー」が「ヴェール」(=目隠し)として機能していたため
多くの人たちは展開を見失い話についていけなくなってしまったのだと推測します。

そもそも屋上に上がるためには階段を使用するのは当たり前の話ですが、階段から屋上に上がった瞬間にその流れをぶった切るかの如くビスケットハンマーのシーンが強引にねじ込まれます。
それにより少し前の階段のシーンのいきさつが全部記憶から
吹っ飛んでしまったという可能性が考えられます。

屋上に上がる前の階段のシーンでは姫殿下と主人公とクレザント卿の三人で
重要な会話のやりとりがあります。
その会話シーンに言及するにあたってまず、本作の主題歌「暁光」の歌詞をもとに
主人公の考えを分析してみるとその後の展開が読みやすくなるのでここに引用します。

「好きなもの嫌いなもの いつか変わってしまうけど」

主人公にとって「好きなもの」とは、要するに豪傑姫殿下のことですが
貧弱主人公にはない圧倒的強さや決断力、実行力、カリスマ性などを持ち合わせ
泥人形のファーストアタックでは命を救ってくれた恩もあるので告白タイム前に
既に姫殿下に惹かれていたのは容易に想像できます。
好きと嫌いは裏腹の関係性があり、嫌いの反対は好きであると考えることもできます。

そして例の階段のシーンでは、主人公の嫌いなタイプについてが明らかにされているのです。
そのあたりの会話を引用します。

姫 「大丈夫やって。信じとる。」
夕日「信じる信じないを気安く口に出すやつは嫌いだ。」
姫 「知ってんで。」

主人公が嫌いなタイプとは口先だけで説得力がまるでないような人間。
具体的に言うと警察官でありながら父を欺き裏切った父の同僚みたいなタイプの人間
ではないかと予想できます。
人間不信により他人を、他人の言葉を容易に信じない主人公の人間性については
姫殿下も十分「知っていた」ので策を弄して口説き落としに行ったというのが
屋上のシーンの趣旨ということになります。

口だけで信じてると言ったところで信じてはもらえないので決死の覚悟で屋上ダイブしたわけです。
最終的に主人公が姫殿下を救出し事なきを得たのですが、何故そんな危うい真似をしたかと言えば
姫殿下が主人公のことを信じていたからであり、「信じてる」という言葉が嘘でないことを
決死のダイブという行動でもって証明するためでありました。

眼鏡キャラの主人公はリアリストなので自分の目で見た決死のダイブの現実を否定できません。
「信じてる」ということを行動によって示されたならそれを否定することはできないのです。
これにより主人公の心は完全に豪傑姫の虜になり
「次はそっちが信じる番や」「私のものになりなさい」と畳みかけられれば
「御意」となるの当然の成り行きと言えましょう。

主君と騎士の騎士契約は結婚契約にも似ています。
この契約において一番大事なのが信頼関係です。
姫殿下は臣下のために決死のダイブを行い
臣下の主人公は姫を助けるために命がけでそれに応えた。

それにより両者の信頼関係は固く結ばれ、婚姻関係にも似た騎士契約が
(形式上)成立してしまいました。
豪傑姫の策略により主人公は意図せずして「命がけで主君を守ってしまった」のですが
その時点で「騎士の要件」を満たしてしまい、突然のことで条件反射的に姫を助けただけと言い訳したところで行動で示してしまったならば、事実上の騎士になったも同然ということになるでしょう。

問題の階段のシーンでクレザント卿が
「姫、まだ早いですぞ」「こんな腰抜け眼鏡にあれを見せるのは」
と発言してますが、「あれ」を見せるのは早いという「あれ」とは何であるかというとビスケット
ハンマーというよりも「姫の決死の覚悟」と解釈した方が意味が明確に通るように思います。

決死の覚悟示すためにダイブしても、主人公に能力を使って救う実力が「まだ」足りないなら
姫の命が危ういということになるから、時期早々という判断をしたのだと推測いたします。

しかしながら主人公の潜在能力を見抜き、彼を信じるに値すると判断した豪傑姫は
躊躇なくダイブを敢行したわけですが潜在的に魔王の人格を内に秘めた豪傑姫には
人並外れて優れた先見の明があり、主人公の性格含めすべてお見通しだったことを
表しているのだと言えましょう。{/netabare}


原作はなんだか凄いらしい!?という高評価の一方で、アニメ化されたに本作に関しては、原作ファンでさえもが酷評してるような?情況がここのレビューでさえも当然の如く見受けられますが、
当方個人の見解としましては{netabare}本作は必ずしも駄作認定するには惜し過ぎる作品であり金さえあればどうにもなるような作画技術にだけに特化した?ドラマ性についてはまるで描けてない既存の人気作品に
比べたら{/netabare}本作はマシどころか控えめに言っても佳作か?
それ以上の傑作予備軍になり得るものと確信!?いたします。

本作の特徴として抑えてほしいポイントとして、まず異能力バトルの要素はあるもののそれを最大の見せ場としていない{netabare}ということ、次にコメディパートは比較的多いようでも{/netabare}コメディ{netabare}方向に針を振り切る
のではなく、むしろ真逆の{netabare}絶望や鬱的な{/netabare}方向に針を振り切ることを意識した作りになっている点を指摘しておきましょう。
逆に言えば「かぐや様は濃くらせたい」や「酢パイ家族」のような{/netabare}純コメディ路線が好みの人には相性が悪い可能性が濃厚です。
ジャンルセレクト的な話をすると{netabare}成長{/netabare}物語ということになりますが、ミステリーの要素もそれなりに強く、同じ原作者の系統に属する「プラネット・ウィズ」同様の独特のクセがある{netabare}
だけにとどまらず、本作の方がマニアックな傾向がより強まり、{/netabare}よってクセの強い作品が苦手{netabare}だったり、ストーリーとはシンプルイズベストに限るという信条をお持ち{/netabare}の人には向かないように思われます。

また原作ファンなどからの酷評の原因として考えられることは、もしかしたら決定的な!?尺不足という問題があるのかもしれません。
{netabare}個人的には物語展開的に辻褄が合わない点は特にないですが、他の人の意見によれば、不満を抱いてる感が強いようで、その原因の一つとして尺不足感や状況説明の雑さなどがあるのだと言われればそうなのかもしれません。{/netabare}

(6話まで見て評価を全体的に上方修正)
ストーリー展開だけで評価したら今期注目度№1のリコリコに勝るとも劣らない優れた描写力、これこそが本作の最大の売りであります。
しかしながら、描写力のレベルが高いというのは諸刃の剣にもなり得、見てる側にとっては難解であるという結果にも繋がりやすく、その結果が低評価に表れているものと推測いたします。

ビバビバびろ~んと天空に聳える
あの「ピロウズ⚖ハンマー」の正体とは?
{netabare}それが何であるか?元ネタはピロウズというロックバンドの曲らしいとか言われてますが、ハンマーとは「鉄槌」とも表現でき「断罪」のシンボルという風にとらえることもできます。
(人類はなに故に断罪されねばならぬか?というのも本作に込められたテーマの一つでしょうか??)
ビスケットハンマーや魔法使いが何であるのか?それを知っているのは原作既読者等を除けば皆無なのが当然ですが、そういうミステリーの要素に興味を持てるかどうかというのも、
ハングオンか?脱落か?の分岐の行方に大いに関係するような気がいたします。{/netabare}

{netabare}(話題作のリコリコにも当然当てはまることでもあり…)作中にはちゃんと描写されているのにも関わらず視聴者には全く伝わってないことがあるというのはアニメ全般にあり得る一般現象ですが
そのように視聴者置いてけぼりで制作者サイドの自己満足的傾向に対してある種の不満や批判的な念を抱きクレームをつけたくなる心理はある意味まっとうで正しいとさえ言えるのかもしれません。{/netabare}

そういう意味では本作は不親切な作りをしているとも言えますが、{netabare}各シーンでの製作者の描写意図が読み取れるならば、これが嚙めば嚙むほど味が出るイカみたいな作風に嵌ること間違いなし!の
個人的には自信をもってごり押しできる高品質の{/netabare}優良作品になり得るものと確信いたします。

本作を攻略する上で一番重要なことは、主人公をはじめとする登場人物の性格や人間性をいかに正確に把握できるかということに尽きます{netabare}が、1話でそれができなかった人は
それ以降の展開の波には乗れずに脱落するのが運命のようです。{/netabare}

一見して無気力で根暗で何の魅力もない主人公?
視聴者ウケは初回から非常に厳しく、{netabare}こんな弱小キャラで戦闘開始とか無理ゲー糞ゲー過ぎんだろ!という懸念を抱くのはもっともなご意見でありますが、
そのような懸念を見事一撃でひっくり返した1話の予想外の展開は個人的には衝撃的でした。この逆転勝利の秘訣はキャラ設定の緻密さ絶妙さにあったと言えましょう。{/netabare}

「{netabare}騎士{/netabare}契約」になんて絶対に応じないはずの主人公があっさり姫と契約してしまうというミステリー?その謎が解けるかどうかが最大の関門でありますが、そこを見事にクリアできるなら
{netabare}6話の超劇的展開、主人公の「叫び」に心揺さぶられること間違いなし!6話のボリューム感と言いましょうか、{/netabare}濃厚な人間ドラマをここまで上手く描けた作品はなかなかお目にかかれないと
アニメアンチも太鼓判押さざるを得ないというとても皮肉なお話でございましたw


(これは図に上ったアニメアンチの露骨な蛇足に過ぎない意見ですが)
{netabare}本作は少なくとも主人公等が行動することに対しての論理的根拠?みたいなものについては最低限描写されてます。
それについて十分理解していてそれでも本作の展開を意味不明と酷評してるならまだ好みや感性の違いということで理解もできますが、必要最小限度の描写を無視して意味が分からんいうのは…
読解力の無さ?なのか…何が描写されたるかありのまま読めないパーソナリティの偏狭心さ?故なのか…何故そこまで歪んだ心を持ってるのか?今ではアニメアンチになった当方には理解不能な話です…

もちろん読解力は大事ですが、それより大事なのは人間的感性です。
異世界転生ものという糞アニメの乱発=腐りきった世界の流行劇に毒されてここのアニメファンの目や感性は腐り果ててしまったのでしょうか?
だとしたらアニメアンチの憂鬱はこの先未来永劫続くかもしれません…{/netabare}

投稿 : 2023/01/05
閲覧 : 1046
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7

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101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

無知の知こそ最良の精神薬

水上 悟志氏の同名漫画(未読)の2クールアニメ化作品

【物語 4.0点】
獣の騎士団を率いて世界を守る“姫”・朝日奈さみだれ。
トカゲの騎士に選ばれ、姫と契約した主人公の男子大学生・雨宮夕日。
だが姫は世界救済後の地球の入手、破壊を企てる魔王でもあり……。

一見、無茶苦茶なヒーロー像。
倒錯した青春心理を話数を費やして描くことで、
意味不明だけど何となく理解できる青春バトル&ドラマを形成。

前半は、主人公青年の鬱屈を掘り下げるため暗くて重い。
後半、騎士団が勢ぞろいすると心が解れる光明もさすが、命がけのバトルによる落差も大きい。

誰もが共感できる青春心理の既製品の提供ではない。
ですが私は主人公大学生のダークな心理に親近感を覚えたので、首肯しながら完走できました。

異能を得た大学生のリアクションが、{netabare}トカゲを窓から投げ捨てたりw{/netabare}と濁っているのがリアルで、最低で最高ですw
主人公は祖父に人を信じるなとの掟を課され自縄自縛状態で、狭い世界に閉じこもっている。
これも、大人から見れば、酒を覚えたばかりのガキが生意気に世を儚みやがってwという感じなのでしょう。

ただ学生時代は多くの人間にとって、学力は人生でピーク。
なまじ半端に知識があるばかりに、勝手に世界を知った気になって人生と世界を見限ったりする。
故に、自由なはずの大学で、精神を病んで休学する学生が多発したりする。
異能を得た大学生→緩やかな闇落ち→キャンパスにはない仲間との体験共有により徐々に再生。
この構図には、私も見覚え、心当たりがあり共感できました。

トラウマと戦闘ストレスの合併によりPTSDに苦しむヒーロー。
カッコよくないですが、実に人間らしいです。


【作画 2.0点】
アニメーション制作・NAZ

貧弱。
しばしば乱調する同スタジオの中でも悪い方。

敵・泥人形の造形の拙さもフィルターで覆い隠せず。
迫力を欠いた泥人形から恐怖し逃げ回る主人公たちの映像など、チープすぎてシュール。

人体はバトルシーンで違和感を伴いつつも何とか取り繕ってという感じでしたが、
デッサン力が問われる騎士団の獣たちの描写はカバーしきれず。特に馬体は目を覆わんばかりの惨状。
失礼ながら、これならいっそ着ぐるみにした方がまだマシだったのでは?と何度も思いました。

特に画力重視の作品でもないのかもしれません。
ですが、作画カロリーを注げば、バトルの熱量アップ。
より繊細な心情描写によるキャラ解像度アップできるだけのポテンシャルはあったはず。

ここで作画が良ければ心に刺さるという場面で勝負できない。
戦力不足。もったいない。


【キャラ 4.0点】
12人の騎士&従者の獣。
メインだけでも相当なキャラ数になるが、一人ひとりに濃密な心理が設定。
それらの葛藤が、バトルの死地などを通じて適宜、発現され、人間ドラマを彩る。

やや涙のバーゲンセールが過ぎる感もありましたが、
{netabare}日下部 太朗を失った後、時間差で流れた{/netabare}花子の涙などは内容がありました。
{netabare}仲間の死から気持ちを切り替えないで喪服で戦うヒーロー軍団。{/netabare}
この騎士団、ホント人間臭いです。

一番印象に残ったキャラ&エピソードは先代・カジキマグロの騎士・秋谷稲近。
女子中学生騎士・雪待&昴の「師匠」。
未来視も含む全知と長寿を得た男。
弟子への教示を通じて、知識では得られない体験を重ね、
自分は全能の神ではなく無知の人であることを思い知る。
私も心が語る真実を忘れかけて、知識に溺れた際に思い出したい。
魂に刻みたい宝物です。

この全知全能の虚しさ、限界。人間同士、直に触れ合ってこそ得られる価値。
獣の騎士団と魔法使い・アニムスの攻防の鍵にもなりますし、
闇落ちしかけた主人公&姫の救済案にもなる。


好きなキャラは騎士&獣共に、ヘビの騎士・白道 八宵。
夕日&さみだれとトライアングルを形成する、負けインポジのデレはベタですが萌えます。
しかし最後まさか(※核心的ネタバレ){netabare}風巻豹とゴールインするとは。{/netabare}
俺の人生もう詰んだとか、未来を決めつけるのがバカバカしくなって来ますw
何が起きるかは生きてみないと分かりっこありません。

世界の全部に思える青春の悩みなど、長い人生の1ページであることを思い知らされます。


【声優 4.0点】
作画があてにならない以上、心情表現は声優に依拠する部分が大きくなる。

キャストは主人公・夕日役の榎木 淳弥さん&トカゲの従者役・津田 健次郎さんを始めとした豪華声優陣。
えのじゅんも主人公の挫折や成長、あとは酒宴wに応じた調整もこなす流石の好演。
ラストでは(※核心的ネタバレ){netabare}仲間たちと共に大人になった姿にも落ち着いて対応。{/netabare}
名前だけじゃない声優の面目躍如。


ヒロイン・さみだれ役の大空 直美さんの関西弁。
彼女の方言は『いなこん』ヒロインの京都弁以来、久々に聴きましたが、相変わらず温かいですね。
企んでることは地球粉砕ですがw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は若林 タカツグ氏。
鬱気分をさらに沈める重たいピアノ和音の心情曲。
管弦楽&コーラスを押し出した、たぎるバトルBGM。
音楽も作画の不足を補う活躍。

OP&EDは前後期4曲ともバンド成分重視。
私は後期ED・Sano ibuki「ZERO」の“僕はzeroからheroになるのさ”がこの作品らしくてお気に入りのフレーズです。

ただ、原作者はthe pillowsのファン。
地球を叩き壊す「ビスケットハンマー」、主人公の技名「バビロン」なども同バンドの曲名から取ったとのことで。
ならば音楽でももっと露骨にpillows押しで絡めて来ても良かったかも?とは思いました。

投稿 : 2022/12/27
閲覧 : 331
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16

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take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

これは・・・キツイな。

正直、少々キビシイ・・・と言うか残念な印象の作品。

他の方のレビューによると、原作は面白いと評価されている方が結構な割合で散見される。
しかしながら、当方は原作を知らず、また、あにこれはアニメ作品自体の評価を書き込むものと承知をしているので・・・高評価は難しいかと。


物語は {netabare} 見解の違う兄を止めようとする妹の物語、ものすごく小バカにしたような言い方をすれば「兄弟げんか」みたいなものだ(それぞれの思いはあるにしてもネ)。 {/netabare}
とは言え『北斗の拳』『スター・ウォーズ』等々{netabare} シンプルに、そして若干の皮肉を込めて言えば、壮大な兄弟げんか、親子げんか的な物語は結構あるものだ {/netabare}。

そこに、騎士の名のもとに各キャラクターが巻き込まれていくのだが・・・。

最終回まで観た上で、あえて言うと。
サークル活動や学校祭のイベントを観ているようで、全く没入感が感じられなかった。これは、最初から最終回まで観ての通期での感想だ。
しかも、同様にキャラクタへの感情移入もほとんど発生しなかった。
サークルやイベントで盛り上がっているグループを、離れて冷めた目で客観視しているような感覚、お祭り騒ぎをしている連中を端からみている事ほどつまらないことは無い、正に勝手にやってくれ、だ。

キャラクタ、場面によっては、いわゆる「決めゼリフ」「カッコよさそうな言い回し」が出てくるところもあるのだが、これも、ぐっとこない。

その大きな原因の一つが「作画」だ。
これは・・・どんな理由があるのかはわからないので、表現に注意すべきかもしれないけれど、いち視聴者としては、ヒドイと言う評価しかできなかった。
もっと辛辣に言えば、ふざけているのではないかとさえ思った。
スタッフ、クリエイターの方でこのクオリティで世に出したことを悔いている方がおられるとしたら、その事情に同情をせざるを得ない。
いい加減な仕事をしようと思ってしたのでない方がいるとすれば、何か事情があったのでしょう。

また、原作を知らない私が言うのは違うかもしれないが、騎士の従者の動物たち。
作者様の感性や創造力に対して言うのは礼を失しているとは思うが、ほとんど共感できなかった。

ギャグ交じりで、雰囲気が似たものとして「金色のガッシュベル」が浮かびはしたが、それでも作品としてのレベルが全く違うと感じた。



・・・結局、最後の最後まで学園祭、サークルのノリ。
そして、作品のレベルまで、その・・・学生レベルと言っても過言ではないかもしれない。
言い過ぎだったら、ゴメンナサイ。

期間を置いて2クール観た疲れと残念さがあいまって少々キビシイ評価となったかもしれません。

投稿 : 2022/12/26
閲覧 : 222
サンキュー:

15

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レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 4.5 作画 : 1.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作画のみだれ

【感想】
シナリオが良いので最後まで楽しめたけどアニメのデキが残念

たぶん薔薇王の葬列と同じで、ちゃんと予算つけてアニメ作ればいい作品になりそうなのを台無しにしてる気がします

原作が古い作品みたいなので古く感じるのはしかたないけど
作画がとても酷いので余計に古く感じるし、キャラクターの表情が死んでるのでキャラクターに愛着がわかないし、ほとんど動きがないので戦闘も面白くない
音楽とか演出とかがなんか微妙に感じることが多いし、絵と音が合ってないことも多い

シナリオは面白いと思います、でもイマイチはまれない感じがずっと続く、それは作画と演出のせいなのかなー?って最初は思ったけどそうでもなさそうで
たぶん、無理やり枠に収まるように大事なシーンかなりカットしてる気がします
どうしてそうしようと思ったの? なに言ってるの? なんでそうなったの?ってことがとても多くて
せっかくドラマティックなシーンもいつも唐突でなんか安っぽくて、なんでそうしているのかわからないのでキャラクターの気持ちについていけない

例えば仲間になるシーンって盛り上がるとこだと思うけど、 {netabare}なんか唐突に登場して馬に乗ってる人とかすぐ喧嘩したがる人とか {/netabare}ネタみたいな部分だけ強調していて
シリアスな話なのにまるでギャグみたいになっていてコントなの?って思っちゃう
でもネタみたいな展開なのにみんな真剣でふざけてないから、これは描写不足なのかなー?って思った

最初は特にわからないこと、不思議なことばっかりで、現状も目的までの道筋もわかんないまま話が進むのがつらかった {netabare}
空に浮かぶ巨大なビスケットハンマーから地球を守るって目的はすぐわかったけど、なんか急に湧いてくる変な化け物と戦ってるばかりで
化け物とハンマーはつながってるの? どうやってビスケットハンマーに対抗するつもりなの? っていうかビスケットハンマーってなんなの? この謎の化け物はどこから湧いてくるの? なんで騒ぎにならないの?
全部解説しなくてもいいけど、最初の方に少しは説明した方が物語に入りやすいかも? {/netabare}

投稿 : 2022/12/26
閲覧 : 300
サンキュー:

19

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Bハウス さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

日本風マーベルバトル

原作は2005年から5年間ヤングキングで連載されていた

最初のイメージは南総里見八犬伝かなと思ってみたが
サイキック設定入っているのでマーベル作品寄りか

地球にビスケットハンマーと呼ばれる物体が
今にも叩こうとしている世界で

大学生の雨宮夕日がある時喋るトカゲと出会う
トカゲは「世界を救う力を持っているので
その力で世界を救って欲しい」と訴える

夕日は無視をしていたが目の前に
泥人形と呼ばれるモンスターに襲われることに
抵抗できず死を覚悟した瞬間一人の少女が現れ一撃で倒した

彼女は朝比奈さみだれ

夕日と同じくビスケットハンマーから世界を救う
力を持っており彼女は姫と呼ばれていた

その日の夜さみだれは夕日を呼び出すと
唐突に自らの思いをぶちまける
「ビスケットハンマーを壊して私がこの地球を壊したる」

夕日はその強い決意に共鳴し
姫と共に同じ目的を遂行する騎士として忠誠を誓う

二人の師匠になる東雲半月の登場と死
半月の弟三日月は兄を超えるために強い相手なら
味方である夕日にも挑んで来る戦闘狂と

パンチの効いた展開が続いたものの
仲間が勢揃いして獣の騎士団結成した事が
この作品をパワーダウンさせてしまったなと

相手の泥人形は人に変装できる12体目以外
同じ色合いで単調になっていたし

他の騎士のお当番回がダラダラ続いていくので
さみだれが魔王としての立場が見えてこなかった

夕日は祖父の厳しいしつけによって
人との関わりを閉ざしていたところから
さみだれの従者となって人に接していくうちに
人を思う気持ちが芽生えていくというのは表していたけど

ビスケットハンマーを生み出し泥人形でおそう
魔法使いアニムスは地球を壊して
己の知的欲求を満たそうとするヤベェ奴

騎士たちを招聘したのは双子の妹アニマ
特定の騎士に試練を与えて力を増幅させる一方で
アニムスへの経緯と暴走を止めようとする

ファンタジー世界風な解釈なら
騎士達がプレイヤーでアニマとアニムスはゲームマスター
その関係性がうまくハマっていなかったかなとも思う

アニムスを退けた後、さみだれは自らの拳で
地球を壊そうとするも心変わりして止めに入った夕日によって
自らの思いを断ち切り大団円

最終回は10年後の世界で
さみだれが本来患っていた重病から回復し
獣の騎士団が再集結という王道展開だが

夕日のモノローグで「俺たちはこんなすごいことしていたんだ」
と語るのに唯一泥人形に殺された太朗が
空気になっていたのがなんだかなぁ〜と

後味悪い「インフィニットデンドロム」書いていた百瀬先生だから
過度な期待しちゃいけないがそこはフォローしようよ

投稿 : 2022/12/25
閲覧 : 108
サンキュー:

6

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

考察勢向けニッチ作品ですね。原作はみんなついて行っていたの?

「昔は人気だったとか」「原作と違って作画が」とか言う評価もありまいたが、本当でしょうか?

 本作の面白さは少なくともSF的な考察です。完全にサブカルSF考察厨のニッチ向けです。
 最後で比較的まともな説明があったので、かえってびっくりするくらいでした。そこは種まきしておいて考察させようよという気もします。

 この話、みんなついて行けていたのでしょうか?どう考えてもストーリーに首を傾げながら見るような感じです。それとも人間ドラマに見るべきところがあって人気だったのでしょうか?

 それと原作の絵は検索でチェックした程度ですが、正直アニメと大して変わりませんでした。


 さて、本編です。考察の要素ですが、地球を壊すという意味2人分、アカシックレコードは結局だれが得た、アニマアニムスの正体、半月と稲近の特殊扱いがどういう意味なのか?時間経過のSF的扱い、特殊な空間の人物はいつの人物か?などを考察して行くと答えらしきものが見える気がします。

 特にさみだれが地球を壊したいという意味については哲学的な死の意味に通じるところも出てきます。
 12人の使途はなんのモチーフかとか正体についてはちょっとずっこけました。
 ストーリー上いろいろな人間の思惑はありますが、基本こんな感じで押さえて行けば素材は一旦必要十分は整います。

 ただこういう要素があっちこっちに散らばっていて、初見だけで理解できるかなあ、という感じはします。特にアニメはペラペラ紙を捲るような考察がやりづらいです。

 私は20、21話を先に見て、タイムパラドックスどうなっているの?という視点で見ていたのでなんとか初見でも、ひっかかる場所はブックマークを脳内でつけられましたので、戻る手間はそうでもなかったですけど、視点が人間関係や12使途などに幻惑されると厳しいですね。

 タイムパラドックスの明確な回答は無いですが、時間遡行により世界線が増えるイメージの説明と、未来が変わるような説明、未来と過去の因果の逆転を許容するような説明が混在し、不思議な感じがしました。ここは言葉足らずですね。人の動きと関連は理解できますけど。

 本作がなぜサブカル系に分類されるかわかりました。少なくとも分かりやすいエンタメではなく、SF的な視点で流れをつなげるという楽しみを見出すのだと思います。
 やっぱり「ブギーポップ」を連想します。あれの面倒くささに通じます。「ザ・ラノベ」と言うくらいクリエータへの影響が大きな作品なので、本作の原作者も読んでいるのでは?

 本作原作者とアニメ化に挑戦したクリエータの、壮大で頭を使う展開にチャレンジした精神には素直に敬意を表したいと思います。

 5話までがちょっと気に入らないので、マイナスポイントはありますが、68点くらいはつけて良いのでは?5話まで上手く作っていれば75点という感じです。SFだけなら80点くらいかなあ。
 



21話までレビュー

 途中見てなかったですが、2クールもクライマックスなので確認のため20話~21話の説明を聞いてえっ?何それ?となりました。若干戦闘シーンなどとばして遡りながら確認しましたが以下の部分不明です。

 5話で断念していたので、改めて見返すとアニマ・アニムスという主要キャラが重要みたいですね。

「アニマ・アニムス」はユング関連でネットで調べればわかると思いますが、この名前を対にして冠したことが何かテーマ性や思想性がありましたでしょうか。神とか宇宙が出てくるのでそれっぽく説明は出来るでしょうけど…
 そもそも兄妹の{netabare} 未来人超能力者{/netabare}という「設定の説明」はありましたけど、アニマ・アニムスの存在理由というかどういう存在なのかの説明がありません。

 アニマ・アニムスの名から言って、さみだれ夕日の関係性が逆に起点で、病気や母親に関連して未来に何かを産み出した、みたいな読み取り方も考えましたが、どうも違います。つまり、最後に突然設定を出されて「はい、これが答えです」という「進撃の巨人」的な設定で設定を収束させるようなのイメージを抱きます。で解決方法が{netabare} 超兵器{/netabare}って…


 あるいは地球に対するハンマー=破壊の象徴だと思いますが、この破壊の意味性って時間をさかのぼりたいっていう欲求?ハンマーは子供っぽさの表れ?
「さみだれ」というわざわざ通常人名にしない名前を持って来た意味は?12人の気象現象を各名前にした意味は?そもそも12人の意味は月別ってこと?12使途とかではなく?

 そもそも{netabare} 未来の地球が壊されてもどこかでアニムスが退治できれば、未来は無かったことになる?タイムパラドックスは? {/netabare}
 ここの説明が無い気がします。

 土人形VS12人の騎士はルールだけの問題かよ?という突っ込みはさておいて、そこのドラマに意味がないとは言いません。ただなあ…さみだれ夕日とアニマアニムスの因果関係性が逆転するとか、何かないかなあ?
 あと精霊はアニマに以前会っていたような感じですけど、いつ会ったの?

 なお、秋谷が{netabare}アカシックレコード持ちで、超能力者、かつタイムマシンの話題があるとすると…秋谷は時間を越えられ…るのかなあ?そこは言っていない気も。ただ、あの本の読む因果関係の前後がなあ…つまり、因果関係=タイムパラドックスはこれで解決しているということ?
 うーん。いっそ輪廻の話?そもそもアカシックレコードが欲しいっていう設定はどうなってるの?もうどっかにあるってこと? {/netabare}アニムスが地球壊す意味は?
 あとカジキと老人ですから「老人と海」ってなんか関係ありますかね?力を振り絞って最後の航海…少年との交流…まあ、雰囲気だけかもしれません。 

 さみだれが、地球が欲しいことに対して何か意味合いがあるのでしょうか。病気を治さないという理由が「年を経た魂」ですから、この魂設定ってなんでしょうね?この魂も唐突でした。


 以上のようなことが最終回で説明あるんでしょうか?それとも考察するとわかるのかなあ…ただ、救いがあるとすれば、最後まで話が描かれそうですね。それだけは大変よろしいかと思います。

 で、言われている作画どうこうは、私は別に気になりません。むしろ1話~5話くらいの導入部のエピソードに、今の視聴者にも興味がひかれる工夫が足りない気がします。
 あと、この内容を2クールでやっても恐らく今の視聴者はついてこれないです。ブギーポップとかと同じですね。原作を読んでいることが前提になる気がします…私も画面だけだと理解しきれている感じがありません。

 評価は一旦オール3に戻して、視聴中にします。最終回確認してからですね。


22話 〇〇〇年って…そういうこと?

 アニムスの〇〇〇年はいる…ってそういうこと???偶然の一致のわけないですよね。マンガ原作なんだから。
 うーん。あんまり似ている感じとか同一人物っぽくはないですけど…顔の特徴が全く似てないなあ。ただ、彼については唐突な設定だなあとは思いましたけど。

 表現的には彼自身じゃなくて{netabare} 答えを教えてくれる人とコンタクトした感じでした。アカシックレコードは別人格でそことつながるという感じなんでしょうか。だから500年もかかるって感じでしょうか。{/netabare}まあ、関連を考察するんでしょうねえ。

 後はさみだれがなんで地球を壊したいか、ですね。


 あ、そうか。別人だけど、習得までに〇〇〇年かかるってこと?やっぱりアレには人格があって、教えてくれる感じなんでしょうか。ただ、どこかでそのタイミングがあるという示唆かもしれません。



以下 初見時断念までレビュー

1話「さみだれ」って名前かい!面白さはこれからかな。

{netabare}  むかし「ぼくの地球を守って」というマンガがあって、なぜかそれと似た話かなあと思っていました。初見であれギャグ?と思いましたが、本作中に以前の記憶的なものもあり、あたらずとも遠からず、という感じでしょうか。物語の構造は騎士集め…というか南総里見八犬伝ですね。

「さみだれ」って涙っぽくて詩的な言葉だよなあとおもってたら、名前かい!という突っ込みを入れたいです。ただ、どうでしょう惑星の涙ととると意味が出てきそうですけど。

 一見ギャグにみえますが、内容は正統派の騎士ものなんでしょう。あらすじ見るかぎり魔王だそうですが、それは視点の問題なので地球を守る側なのか攻める側なのかはこれからでしょう。構造というか視点の逆転で途中からシリアスになる?キービジュアルに「悪い顔」がいますからね。

 天気がモチーフの名前なので環境問題関係ある?と疑いましたがどうでしょうね。地球にハンマー=破壊の象徴ですから可能性はなくはないですが…これは考えすぎでしょう。1話見る限りあまり含意はなさそうです。半魚人(泥人形)が環境破壊の象徴にもみえなくはないですが、正直よくわかりません。

 あと大学生の女性の教授?とヒロインの姉妹ですが、だったらヒロインとの関係がよくわかりません。昔から隣に住んでるんですよね?じゃないと知り合いなのはおかしい気が。田舎だから世間が狭い?ちょっともう1回確認しますけど。

 話の展開がどうなるのかは気になります。面白さは…これからでしょう。{/netabare}


2話 うーん。日常回?1クールで話収まるんでしょうか?説明セリフが多すぎなのは原作から?それともアニメの脚本?

{netabare} 爺さんの確執とかヒロインとの力の差で悩んだりがありますので、必ずしも物語が進行していないわけではないんですけど、ちょっと弛んだ回でしたね。

 ジョギングに行くときにわざわざジョギングに行くってトカゲが言わなくていいと思います。原作の進行はわかりませんが、無駄をどんどん切ってゆく雰囲気がありませんが、ちゃんと完結するんでしょうか?

 お風呂場のサービスショットもちょっと意味が…ギャグなのかエロなのか状況説明なのか判然としません。姉妹が同居しているのは既に1話でわかっていました。これを入れるなら姉妹ってわからない状態にしないと意味がないカットな気がするんですけど。

 おじいちゃんの件もカットバックいれて雰囲気盛り上げておいて「お、これはなかなかいいじゃない」と思ってたらなんか思ってたよりしょぼい事件だし、2話内で説明しちゃうし…

 ヒロインの心情をこの段階でセリフで言わせるのもちょっとなあ…そういうのは地球に対する愛情をエピソードか設定で見せてもらってからのほうがいいかな。好きだから壊すは心理としてわからなくはないですけど、今のところセリフの上滑りで感動に結びついてないですね。

 どうせ説明しちゃうなら、ここまで1話で入れられたと思うんですけど…物語の密度が薄いなあ。EDとか見る限りあと5,6人は集めるんですよね?だとすると1クールで終わる期待は薄いかな…

 あと主人公の部屋の本棚に並んでるのって、横山光輝氏の三国志?色目がちょいちょい変わるので確信できませんが、赤で黄と水色、黒の取り合わせならそれっぽいですけど…伏線なら感心しますが、どうなんでしょうか?

 今回気が付きましたが、本作のロゴの英語タイトルはルシファとビスケットハンマーです。ヒロインがルシファ…堕天使、サタンの堕天前の名前ですね。神への反抗ということならハンマーの正体は神ということでいいんですかな?
 ということは悪魔軍団ただし本当は正義 対 神さま 本当は人類の敵という感じ?

 いろいろいいましたが、面白くないわけじゃないのでしばらく視聴継続ですね。 {/netabare}


3話 ストーリーの骨格は面白いんですが…これは駄目かなあ。

{netabare} なんといいますか、ストーリーの骨格、いわゆるプロットは面白いと思います。ただ、演出と小エピソードが、面白くないです。
 セリフで全部しゃべっちゃうし。これってセリフの両を半分にできないかなあ…と。それで話が通じるような脚本、演出にすれば面白くなりそうなんですけど。トカゲもしゃべりすぎ。モノローグ多すぎです。で、夢で展開しちゃうし。

 爺さんの危篤状態も呼吸器つけてはーはー言ってるだけだし。爺さんとの思い出のカットバックとか…ちょっとやりようがあったと思うのですが。
 爺さんが病気になって気が弱くなって、家族に癒されて…もうちょっと見せ方があったと思うんですけど、説明されてもなあ。

 もちろん、バトルシーンの泥人形の迫力がなくて、危機感が全く伝わってこないのもあります。

 展開で見せない割には、話の密度も薄いし。主人公の泥人形との戦いでの覚醒もまったく迫力もないし、覚悟も見せられないし、爺さんとの確執の解決が何かのくびきからの解放につながって強くなるでもないし。で、結局夢の中で…うーん。

 新幹線のテーブルの表示がやたら詳細だったり、畳の目を作画するなら、もうちょっと力の入れ方がある気がします。

 とにかく冗長で話の展開に切れがなくて、セリフの説明が多すぎて、肝心のシーンに迫力も感動もなくて…これってなんでしょうね?

 OPとか悪くはなかったんですけど…

 もう1週だけ確認しますけど…これは期待値が爆下がりですね。{/netabare}



5話 スケールの大きさを期待したんですけど、冴えない男がジャージで住宅地と公園でトカゲとジョギングするのをずっと見せられても…

{netabare} 本作の原作は途中から面白くなる…らしいですね。だったら、その途中から始めればいいだけの話です。古いマンガなら原作通りにやる必要はないと思います。

 12~13話で、どこまで持っていける、どこで掴んで引き付ける…計算できるはずです。
 本来結末まで描くのがクリエータの責任だと思いますが、昨今のアニメ業界の事情だと仕方ないなら、せめて2クールで作れないか頑張る。だめなら人気を出して2期につなげる。
 
 つまりシリーズ構成が決定的に駄目です。本作の5話までの話はできれば1話かせめて2話で説明しきるか、4話くらいで十分面白いところを見せてから時系列入れ替えてやるべきです。
 もしかしたら6話から面白くなるのか、8話からなのか知りませんが、1話切り3話切りはどうするんでしょう?

 で、アニメの出来は…うーん、話が面白ければ気にならないかな、と思ってましたけど、面白くないので気になりました。4話までも見るべきところが何もなかったですが、5話は完全に紙芝居ですけど止め画すら駄目でしたね。 {/netabare}

投稿 : 2022/12/24
閲覧 : 491
サンキュー:

14

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.0 作画 : 1.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2010年頃のマンガ

でも、2022年のアニメとしては...
とにかく、絵が残念すぎます。
全体の印象まで、薄っぺらく、安っぽくなっています。

キャラが魅力的で、アクションが良ければ、それだけでも評価されるもの。
迫力ある映像で、イベントが次々と展開されれば、理由は後回しでも良い。

でもアクションと、日常パート、回想と全部同じ雰囲気で進んでいる。
緩急のリズムが感じられないため、退屈に思えてしまう。

でも、好きな人にはたまらない作品なのでしょうね、きっと。

投稿 : 2022/12/24
閲覧 : 97
サンキュー:

4

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

話そのものは良いのに・・

連続2クール、24話の前半が終了。
地球が割られる!というところから始まる物語。

ストーリー的には面白そうなのだが、何と言っても演出がダメダメ。
笑わせようとしているのか、何をしたいのか分からないシーンが度々。
全方面にスベリまくりで、
せっかくの面白そうなストーリーが面白くなくなってしまう。
結果として物語に没入できないのは致命的かなあ。

原作読んだことないけど、漫画の雰囲気をそのまま持ってきているのだろうか。
自分で雰囲気を補完できる漫画と、雰囲気も含めて楽しむアニメでは、
伝え方が全然違うんだよね。
アニメで何を伝えたいのか、もう少し考えた方が良かったのではと思いました。

なんだか歯がゆい感じで毎回見ていますが、ストーリーは追いたいので、
後半も見てみるつもり。

12/24追記
後半に入って敵も強くなり、
よりパワーアップして面白くなったというのに。
表現力が足りてないのは、もうどうしようもないか・・
楽しく見られたんだけどね。
感動の場面もいまいちね・・。
最終決戦後のストーリーも良かったのだが、
キャラクターへの思い入れが強かったらもっと感動できたんだろうなあ。

投稿 : 2022/12/24
閲覧 : 273
サンキュー:

13

白湯 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 1.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:今観てる

まぁ悪くは無い。作画の酷さだけは何とかしてくれ…

ストーリーは目を張るものはあると思う。
うじうじした主人公の変化や成長、脅威との戦い、日常的なほっこり感色々と描写イメージは固まってるように見える。
色々言われてる通り肝心の作画が問題。スライドや止め絵がとにかく多く動きがガクガクしてる。

原作は面白いらしいけどこの体たらくじゃ原作の魅力を引き出せないぞ…?

投稿 : 2022/12/06
閲覧 : 148
サンキュー:

6

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惑星のさみだれのストーリー・あらすじ

ごく普通の平凡大学生だった雨宮夕日は、ある日現れた喋るトカゲに「地球の危機」を救う協力を依頼される。拒否する間もなく獣の騎士団の一員となった夕日は、指輪の力で超能力・掌握領域が与えられるが、早くも敵に襲われてしまう。絶体絶命のその時、夕日を救ったのはなんとお隣に住む少女・さみだれだった。救世主の降臨と思いきや、実はさみだれは地球征服を企む魔王だった……。 そのでたらめな強さと魔王的魅力に惹かれた夕日は彼女の下僕となり、彼女が望む別の思惑に加担する事になる。 (TVアニメ動画『惑星のさみだれ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年夏アニメ

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