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「風都探偵(TVアニメ動画)」

総合得点
70.4
感想・評価
76
棚に入れた
235
ランキング
1586
★★★★☆ 3.7 (76)
物語
3.6
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.7

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風都探偵の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

シン SFスーパー英雄(?)列伝4

ナレーション
「前回の天地人の感想は(違)」
と、ここで相関図が描かれるんですが、やはり仮面ライダーwの続編でしたね。

まあ、正確にはその続編を描いたマンガ
「風都探偵」
のアニメ化作品なんですけど、続編だけあって随所にダブルを見た方にはニヤリとする描写やセリフがあって嬉しくなってしまいます。
鳴海亜樹子
「あたし、聞いてない!」
(頭をスリッパではたかれる天地人)
あと、エンディングがいいですね。
このアニメの為に作られた曲なんですけど、見事にダブルに合った曲で、聞いてると踊りたくなってしまうのが玉にきずですか(笑)

もちろん本人が出てる訳でなく、声優が演じられてるんですが、見事にドラマのイメージと重なってるのには、ビックリしました。
これから観る方でも楽しめますが、より楽しむためには本編の
「仮面ライダーw」
を観る事をお勧めします。

ハードボイルドを気取っているが、根がお調子者で人情家の探偵 
左翔太郎
脳内にある図書館を検索することであらゆる情報を観る事が出来る 
フィリップ
この二人が変身する仮面ライダーとドーパントの戦いを描く物語ですが、原作マンガが連載中のため、物語は結膜まで描かれることは無くアニメは終了します。
続編がある様な終わり方だったので、いつか都築をやって欲しいですね。

このダブルですが、元となった特撮の前作が、ある意味集大成的なディケイド
(通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ)
だったので、ライダーキックが途中でずれる描写があったりと、ビックリものなんですが、2号ライダーにあたるアクセルは、更に変態的(おいっ)で変身した後バイクに変形(体はどうなってるんだ)するんで、思わず
「えーっ!」
と言っちゃうんですよね。

おまけ
フィリップ
「翔太郎、投稿だ(ん?)」
サイクロン、ジョーカー
ダブル
「さあ、お前のネタを数えろ」

って、セリフが違うだろ~が~(だって、書きたかったんだよ~)

投稿 : 2023/07/25
閲覧 : 146
サンキュー:

4

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

C. ネタバレ注意 – 俺に質問するな

2009年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダーW」(左翔太郎 :桐山漣 フィリップ:菅田将暉)の続編
制作:スタジオKAI

<メモ>
特撮の仮面ライダーを観ていないので分かりづらい所がありましたが
細谷さんとうっちーのやりとりが見たくて視聴
期待していなかったのですが(すいません)面白かった
3話ずつ4つのストーリーというのも区切りがよくて見やすかったです

2人で同時に変身ベルトにメモリを挿すことで1人の仮面ライダーになるヒーローは
変身時はベースとなる一方の身体に相棒の意識が憑依して、もう片方は肉体だけになるのが不思議
4つの事件は解決しましたがラスボスは倒せてないし、ときめの素性もわからず
続編がありそうな終わり方でした

ED「罪と罰とアングラ」(吉川晃司 作曲、松岡充 作詞)、歌とダンスが良き


<主要登場人物>
・左 翔太郎:細谷佳正    相棒・フィリップと仮面ライダーWに変身
・フィリップ:内山昂輝    翔太郎の相棒

・ときめ:関根明良     「T字路の魔女」と噂されていた記憶喪失の女性
・鳴海 亜樹子:小松未可子  鳴海探偵事務所の所長
・照井 竜:古川慎      仮面ライダーアクセル 風都署の超常犯罪捜査課に所属する刑事

・万灯 雪侍:小野大輔

<ストーリー>
かつて街を脅かした組織「ミュージアム」は、
仮面ライダーたちによって壊滅へと追い込まれた。
だが、組織によって大量生産された危険なアイテム「ガイアメモリ」は各所に散在。
感情吹き荒ぶ風都で密かに流通し、
メモリの力で怪人「ドーパント」へと変貌する者は後を絶たなかった。

やさしさ故に煮え切らない[ハーフボイルド]探偵、左翔太郎。
頭脳派探偵にして彼の永遠の相棒、フィリップ。
二人が所属する鳴海探偵事務所の元には、今日も奇妙な依頼が持ち込まれる。 HPより


翔太郎とフィリップは自身が持つガイアメモリを専用のドライバーと呼ばれるベルトに同時にさすことで仮面ライダーWに変身する

2人のガイアメモリは主に3つ
翔太郎のメモリー    ジョーカー(JOKER)黒  メタル(METAL)銀   トリガー(TRIGGER)青
フィリップのメモリー  サイクロン(CYCLONE)緑 ヒート(HEAT)赤   ルナ(LUNA)黄

装填の組み合わせて9つの組み合わせがあり、実際は2本以上装填したり他のガイアメモリを使用することもあるのでもっと多い
・サイクロンジョーカー ・サイクロンメタル ・サイクロントリガー
・ヒートジョーカー   ・ヒートメタル   ・ヒートトリガー
・ルナジョーカー    ・ルナメタル    ・ルナトリガー

1-3話 tに気をつけろ
風の街、風都にある鳴海探偵事務所に依頼人が訪ねてくる
北海道から出稼ぎにきたという男は「カバンを盗んだ 魔女を探して欲しい」というのだ
探偵の左翔太郎が調査を始めると 女は「T字路の魔女」と呼ばれる追いはぎだった
さらに立川組の構成員が殺される事件でも女が目撃されたという

「ときめ」と名乗る魔女を追った翔太郎は別次元(裏風都)に迷い込んでしまう
どうやらこの事件はガイアメモリが関係しているようだ

ガイアメモリというのは身体に取り込むと膨大なデータにより超人になれるというUSBメモリ型の端末
この街にはかつてミュージアムという組織があった
組織は仮面ライダーによって壊滅したが、ばら撒かれたガイアメモリが未だに闇取引されているのだ

翔太郎の相棒フィリップが検索すると、空間を切り開き別次元に道を開く「ロード」というガイアメモリが使われていると分かる
ときめがロード・ドーパント(メモリ装着者)とは思えない翔太郎が新犯人にたどり着く

また、依頼人の男もカバンに隠していたガイアメモリを取り返したかったのだと判明する
この街にはガイアメモリがまん延しているようだ


4-6話 最悪のm
記憶喪失の「ときめ」は所長の鳴海亜樹子の夫の照井刑事(=仮面ライダーアクセル)の計らいで翔太郎の助手として探偵事務所で働くことになる
そんな探偵事務所にあらたな依頼が届く
「イベント開催中に死の制裁を下す」という脅迫状が届いたゲーム会社所属の超人気アイドル・風祭メグの護衛だ

イベントで盛り上がるファンの目の前でメガネウラ・ドーパントが風祭メグを連れ去る
脅迫していたのは風祭メグに負けたことを逆恨みしたゲーマーで情報をゲーマーにリークしてたのは風祭メグの身近な人物だった

風祭メグを守って傷を負った翔太郎の変わりにフィリップがファングメモリを使って仮面ライダーに変身し
事件は解決したが警察に連行されたメガネウラ・ドーパントは「オーロラ」のガイアメモリ持つ男に消されてしまう


7-9話 閉ざされたk
キノコに興味を持ったフィリップに付き添い悪天候の中キノコ狩りに出かけた翔太郎は吹雪に身動きがとれず困っていると
美しい女性が現れ廃村に似つかわしくない大きな屋敷に案内される

屋敷には主人の鏡野とお婆(キク)と美女と思しき仮面を被った4人の女性がいた
4人は鏡野の花嫁候補で資産目当てで言い寄ってくる女達の外見に惑わされないよう仮面を被っているのだという

アルコール・ドーパントが現れ花嫁候補の2人までもが死んでしまう
が、殺人ではなくアルコール・ドーパントであるキクがガイアメモリの適合者を花嫁にしようと人体実験し適合せずに死んでしまったのだ

仮面ライダーアクセルやときめが駆けつけ、敗れたキクは屋敷とともに炎に包まれる

この屋敷にはキクの友人だという男性がいたが、この男こそが「オーロラ」のガイアメモリを持つ万灯雪侍だった


10-12話 超人r
「祖父の廉太郎を捜してほしい」と少女からの依頼を受ける
町工場の技術者である祖父は大男に頼まれたバルブを届けにいき行方不明になったという
大男の似顔を手がかりに聞き込み中、ときめがいなくなってしまう 裏風都に連れ込まれたのだ
捜索対象の廉太郎も大男を追って裏風都に入り込み戻れなくなっていたのだ

1度は裏風都に入れた仮面ライダーWとアクセルはリアクター・ドーパントだった大男に裏風都から追い出されてしまう
残された手がかりから風都にあるアジトを見つけリアクター・ドーパントと戦い
ときめと廉太郎を救出した

が、裏風都のボスらしい万灯雪侍の目的は不明だし、
ドーパントではないが裏風都の住人だったらしいときめについても不明のままだ


22.12.7

投稿 : 2023/06/19
閲覧 : 200
サンキュー:

2

ネタバレ

スイキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

仮面ライダー

仮面ライダーもの
仮面ライダーWのアニメ版

投稿 : 2023/03/17
閲覧 : 138
サンキュー:

0

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。「仮面ライダーW」は視聴済。
 最近はご無沙汰しちゃってるけど、以前は「仮面ライダー」シリーズを毎週視聴しており、
その中でもハードボイルド風の雰囲気を持つ「仮面ライダーW」は好きな作品だっただけに、
この作品の登場は嬉しい限り。
 内容的には「仮面ライダーW」の続編といったところだが、個人的には「タイトル通り、
探偵要素をもっと前面に押し出したものが良かったかな」といった感じで、仮面ライダーに
変身する頻度はもっと少なくても良かったかも。

 最近は規制や安全性への考慮が昔より厳しいのか、実写ものにおけるアクションシーンは
以前ほどハードなものは減っており、特に仮面ライダーにおいてはライダーを名乗りながらも
バイクアクションはすっかり減ってしまった。
 そんな中、本作はアニメゆえに派手なアクションシーン満載。こういうところはアニメの
強みといった感じ。
 着ぐるみでは再現しづらい形状や大きさのドーパントが登場するのも、同じくアニメの
強みかな。

 元は実写作品だが、左 翔太郎やフィリップを始めとするレギュラーキャラに関しては
キャラクターデザインにしろ、声のキャスティングにしろ、「仮面ライダーW」の役者に
似せようとはしていないみたい。
 それでいて、キャラクターの雰囲気を壊していないのはたいしたものだなと。

 声と言えば、「仮面ライダーW」でナレーション、ガイアメモリの音声を担当した
立木 文彦氏が本作でも同じ役割を担当してくれるのが嬉しいところ。

2022/12/31

投稿 : 2022/12/31
閲覧 : 176
サンキュー:

1

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

仮面ライダーだったのね

仮面ライダーだったのね
最後まで見たけど 面白かったかは よくわからんかった
なんか 続きがありそうやけど 見るかどうかは 微妙だな

投稿 : 2022/11/23
閲覧 : 127
サンキュー:

0

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

仮面ライダーを忘れさせる素晴らしい出来

地上波での放送時期がずれているので、
このタイミングでのレビューです。

とっても良かったと思います。
ちょっと思ったのは、仮面ライダーの要素要る?と思ったくらい。
原作漫画もあるんですよね。見たことないけど。

実写の仮面ライダーはとても有名で、相当昔からシリーズ放送されている。
仮面ライダーのアニメ化なんて・・
普通に考えたら絶対見なかったと思うのですが、
怪人とライダーとのバトルにフォーカスするのではなく、
登場人物のキャラを立たせたドラマにフォーカスしたのが良かった。
非常に見応えのあるアニメにしているのがすごい。
2話で一つの事件を解決するような構成であったが、
事件解決に向けてテンポ良く進むし、展開も面白い。
{netabare}
敵の首領とは最後まで戦わず。
敵幹部の一人を倒し、当面の平穏を得て終了。
そしていかにも続編を匂わせる最後。
{/netabare}
まとまり的にも素晴らしい、見て損はないアニメでした。

さすがに格闘シーンは実写に及ばないと思います。
アニメで実写の格闘シーンを上回るのは無理じゃないかなあ。

投稿 : 2022/10/29
閲覧 : 151
サンキュー:

6

ネタバレ

Mackey さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 2.0 キャラ : 5.0 状態:----

製作陣の努力は伺える

正直製作陣もやれるだけのことはやってるんだな、って意気込みというか気合いはとても感じるし、ベルトの持ち方とかポージングとかも仮面ライダーwに似せようとする努力は感じ取れるんだがいかんせん違和感が凄まじい。これは正直仮面ライダーwを見ているがゆえの違和感なのだろう。

キャスト陣に不満はない。ベテランぞろいでむしろ安心感すらある。キャスティングも上記同様、元のキャラクターの形を崩さないような方を考え、選んだんだろうと感じる。
新キャラのときめも今のところは特に不満はない。風都探偵から見始めた人でも分かるよう今のところは解説ポジションになってはいるが、これから謎が明かされていくだろうからこれから次第な気がする(というか全体的に風都探偵の女性キャラクターは亜紀子以外は割りとセクシー路線のキャラクターばかりな辺り、坂本監督リスペクトかな?と感じたり)。

キャラクターのビジュアルも文句無し。ただwやアクセルはちょっと違和感が。キャラクターがイケメン路線なのに、ヒーロー側がアクション仮面のちょっとカッコよくなった感じのビジュアル合わないなあと。

戦闘シーンは正直今一。先述した通りポージングなどは上手く再現できてると思うが、いかんせん特撮っぽい戦いができてるかと言われたらなんとも言えない。

BGM、これは丸々マイナス要素です。正直本編のが使えないのは分かるけど、それっぽいBGMが違和感がありすぎて気持ち悪ささえ感じてしまう。

総じて話自体は仮面ライダーWの続編だなと感じるし、面白いがどうしても本編と比べても違和感を覚えてしまう。製作陣も違和感を出さないよう努力しているのだろうと思うので、これからも頑張ってくださいと思う限りです。

投稿 : 2022/10/18
閲覧 : 190
サンキュー:

1

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

お前の罪はこのアニメをまだ観ていないことだ!なーんてねっ♪

ドーモ皆サン。仮面ライダーシリーズでは『仮面ライダー龍騎』が大好きな私デス。
かの『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本を作った虚淵玄氏も2作の類似性について言及を受けた際に「龍騎はバトルロイヤルものとして秀逸な出来だし金字塔。どうしても相似はする」と暗にインスパイアを受けていたことを認める発言もしている。一見「子供の観る作品」と思われがちな仮面ライダーは著名なアニメ作品にも少なからず好影響を与えているのだ。
龍騎のみでなく、2000~2018年に放映された「平成仮面ライダー」シリーズは大人ぶった私たちオタクの視聴にも耐えうる重厚なテーマとシナリオを持っている作品で、それらは深夜アニメのクオリティーに決して劣らないと断言しよう。
そんなシリーズから1作『仮面ライダーW』の続編が、特撮から離れてなんとアニメーションで描かれることになった!なぜ特撮ではなくアニメにしたのか。そして仮面ライダーはアニヲタにもウケるのか。ここからは前作の魅力も軽く振り返りながらそれら2点を解説・レビューしていこう。

【ココがスゴい!:誰でも観やすい特撮時代のフォーマットを保持した構成】
「仮面ライダー」の「続編」と聴くとどうも手を出しづらい人も多いだろうが、本作に限っては前作『仮面ライダーW』を最悪押さえなくても観ることができると考えられている。その理由はW(ダブル)の各エピソードが独立した「探偵物語」でもあるからだ。
『仮面ライダーW』は主人公たちの職業を「私立探偵」に設定し、①依頼の受注→②事件の調査→③犯人の特定→④怪人と化した犯人の撃破の4つのプロセスから成るフォーマットを基本としている。要は『名探偵コナン』のように大まかな設定さえ知っていれば途中からでも入れる作品だ。勿論「仮面ライダー」でもあるので事件の裏にはショッカーに位置する怪人組織の暗躍も絡んでいるのだがそれも前作で壊滅し、しかし組織が開発した変身アイテムが密輸武器や麻薬の如く闇取引されては犯罪に使われる世になってしまったため、仮面ライダーWはこれからも戦い続けるという「おれたたエンド」で〆られたのである。
そんな作品なので仮面ライダーを知らなくても、もしくはちょっと苦手でもこの『風都探偵』から観ることができる。前作のフォーマットを意識しつつ、1つの事件に3話消費を基本として内容をさらに色濃くした「探偵×能力バトル+変身ヒーロー」となっているのが本作だ。

【ココもスゴい!:「子供っぽい」とは言わせない大人(大友)向けの描写が満載!】
仮面ライダーは子供が観るもの。そんな固定観念が強いのはライダー含む『スーパーヒーロータイム』が日曜の朝に放映される、所謂“ニチアサ”作品だからだろう。子供が学校に行かずテレビに釘付けになる日曜日、その時間帯に放映される作品には強い自主規制が敷かれている。
「子供が真似するかも知れない」
「子供にショッキングな画を見せるな」
そんな親御さんのクレームに特撮側は大分、萎縮してしまっているのである。
そういった柵(しがらみ)から解放されるにはもはや深夜アニメしかない。『風都探偵』は現在の特殊撮影では出来なくなった演出、また元来、特撮で撮るには難しい幻想的かつスタイリッシュな表現が多分に詰め込まれている。
人を切り裂けば血が噴き出るという当たり前である筈なのに規制されてきた流血描写、流石に日曜朝には好ましくないポルノ描写などが本作で解禁。そして仮面ライダーファンにとって嬉しいのが、令和ライダーがめっきり見せなくなったと聴く「バイクアクション」だ。
予算や法律の問題で平成ライダーでもそこまで乗ることのなかった改造バイクを主人公が普段使いし、怪人の追跡と戦闘にも利用する。崩落し押し潰そうとする瓦礫に車体や装甲を擦らせながらも紙一重で躱し、最後はシートの上で直立しライダーキックの踏み台としても活用する────“撮影”ではなく“描写”だからこそ甦らせることに成功したシーンの数々が本作に詰め込まれており、第3話の戦闘作画とバイクチェイス、そこにサプライズ挿入される『W-G-X~W_Goes_Next~』で観る人の気分は際限無く盛り上がる。

【そしてココが面白い:2人で1人の探偵、2人で1人の仮面ライダー(1)】
さて「仮面ライダー」と一口に言っても総シリーズは昭和平成令和ひっくるめて実に100作品以上もあるわけだが、その中でWは2人の主人公が変身まで協力し合う「バディもの」という点で他のライダーと一線を画しており、キャラクターの魅力とシナリオの面白さがかけ合わさっている。
本舞台にして生まれ故郷「風都」を守る青年・左翔太郎(ひだり しょうたろう)は典型的な「足で調べるタイプ」の探偵であり、地の利や人脈を活かすも地道な聞き込み調査を中心に行う。それ故に超常現象が絡む『メモリ犯罪』には翻弄されて醜態を晒す不憫な役回りも多いのだが、そこが事件の難解さと“三枚目”の面白さを際立たせているキャラでもある。そこに強い正義感と心優しい性格も合わさり悪く言えば「ツメの甘い」、良く言えば「情に熱い」性分が事件の背景や人物の心情描写を深く掘り下げる面白いシナリオに持っていきやすい。
とは言え探偵モノに欠かせないのが「名推理」。名推理とくれば「安楽椅子探偵」がそれを担うことが多く、翔太郎の相棒・フィリップが正にそのタイプだ。
彼は部屋から出ず特殊能力『地球(ほし)の本棚』で興味のある情報を貪る日々を送っている。地球の本棚は謂わば「アカシックレコード」と呼ばれる情報概念であり、フィリップはそれを「検索」という形で閲覧することができる。事件のキーワードを検索にかけて敵の正体や能力の謎に迫っていく様は観る人が探偵モノ・推理モノに期待する展開そのままであり面白い。
2人の主人公は各々、完璧な探偵というわけではない。上記した翔太郎はともかく、フィリップの能力も様々な制約がありその名推理は本人の知識力・発想力ではないのである。その上での安楽椅子探偵なのでフィリップ1人では事件解決が難航してしまう。
ここまで書けばベタではあるが、2人は協力して事件に臨む。翔太郎が足で情報を稼ぎ、フィリップが普段使いはしない知識を調べ、それらを探偵事務所内で共有することで事件の真相解明に繋がっていく。両者を均等に映しコンビのチームワークが冴え渡る演出が清々しさを生む一方で、2人が喧嘩をしてしまえば事件の暗礁乗り上げに直結するハラハラ感も味わえる。構成にフォーマットがありつつも単純ではないシナリオがW主人公によって生み出されているのだ。

【そしてココが面白い:2人で1人の探偵、2人で1人の仮面ライダー(2)】
そして仮面ライダーも特徴的。何と言っても人体の正中線に沿ってツートンカラーという奇抜なデザインが一見、ダサい。しかしその実、装飾の少なさと緑と黒というシンプルな色合い、そして赤色の複眼は『仮面ライダー1号』と『仮面ライダーBLACK』のオマージュ要素も兼ね備えており、平成ライダーの誰よりも仮面ライダーらしいと言っても過言ではない。勿論、動けばカッコいいのである。
あのツートンカラーが設定上、バトル物として魅せるのに合理的でもあり、片方の色を変えるだけでWの戦術が然り気無くも劇的に変わる「フォームチェンジ」となる所が面白い。例として左側が黒だと共通して徒手空拳で戦うのだが、右側が緑であればその回し蹴りに旋風巻き起こるエフェクトが追加され、攻撃力以上にスピードと防御力が増すスタイルとなりこれが様子見の基本フォームである。ここから右側を黄色に変えるとなんと『ONE PIECE』のルフィみたいに手足を伸ばしながら変幻自在に戦い、赤色に変えれば攻撃力重視のパワースタイルに変わる。
3×3の9種類のフォームはどれも下位互換がなく様々な戦況に応じて使い分けられている。その“戦いの上手さ”が観てて爽快感があり、アクション好きとしては惚れ惚れとしてしまうのだ。

【他キャラ評】
ときめ
最初の事件『T字路の魔女』その人ということでニチアサの「子供っぽい」イメージを脱却するかの如き妖艶(ようえん)な雰囲気と恵体(けいたい)を持つ女性。印象深いがゲストキャラのまま退場しそうだった彼女がまさか翔太郎の助手として新レギュラーキャラとなる展開には驚きと戸惑いがあった。
前作『仮面ライダーW』は一旦ではあるが完結している。完結作品は劇中の人間関係(コミュニティ)もまた完成されている筈で、主人公らが勤める鳴海探偵事務所が正にそうだった。そこにエロスの塊(翔太郎談)のようなキャラが投入されたということで人によっては────とくに前作のファンで愛が強ければ強いほど「異物感」や公式ながら「二次創作感」を覚えてしまうのではないだろうか。
{netabare}そんな“ポッと出”の彼女に試練を与えたのがエピソード2『最悪のm』。とんとん拍子で翔太郎の傍に来たときめは無自覚ながら嫉妬していたフィリップの感情もぶつけられる。彼との軋轢はある種の“禊(みそぎ)”のようであり、さらに翔太郎から「探偵の流儀」を教わることで真にその一員となっていく彼女を丁寧に描いている。{/netabare}
正に『風都の新しい風』。敵組織との繋がりも感じさせる謎多き美女と翔太郎たちの今後をこれからも見守っていきたい。

【総評】
仮面ライダーシリーズとしては初の長編アニメということもあり期待の中に一抹の不安もあった本作だが、予想以上に『仮面ライダーW』として高い完成度を第1話から魅せてくれた。それはWの遺してくれたポテンシャルのおかげでもあるし、監督に『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズと『ウマ娘 プリティダービー』シリーズの椛島洋介氏を据え、後者を制作した「スタジオKAI」が制作の大部分を担っているからでもあるだろう。特撮のオマージュを多く取り入れたシンフォギアとあにこれでも評価の高いウマ娘のノウハウが積まれることで特撮ファンのツボをきっちりと押さえつつアニメとしても非常に面白い作品だと評することができる。
最初の本格的なバトルシーンはスロー演出で妙にもっさりとした印象も受けたが、ファンにとってはおよそ10年ぶりのヒーローの再誕ということで最初にじっくりと石ノ森テイストなWのフォルムを拝むことが出来て素晴らしい。特撮のスーツアクターである高岩氏へのリスペクトが強く感じられ、Wのデザインや動きにそれが表現されている。アニメは特撮に引けを取らない素晴らしい媒体なんだな、と改めて感銘を受けた次第だ。
何より現代特撮──スーパーヒーロータイム──ではやりづらくなったことをぶんだんに取り入れているのが良い。お色気やスプラッタなどの表層的な部分ばかりでなく、人間が着ぐるみを着るのでは表現できない怪人の造形、公道を走れずアクターの安全を考慮し続けた結果、撮影そのものを縮小させてきたバイクアクションなど喪われつつあった“仮面ライダー要素”がアニメになることで復活した。大変、喜ばしいことである。
作風も「仮面ライダーだから子供らしく」ということはなく怪奇ミステリーとそれを解く探偵要素を混ぜ込んだ王道のヒーローアクションであり、前作と変わらない部分を魅せながらもかなり大人向けに仕上がっている。
まあコーヒー噴き芸や本編終了後のミニアニメなど子供に向けたようなギャグ描写も残ってはいるが、それもファンサービスの一環であろう。『TIGER & BUNNY』などヒーローアクションが好きな方は勿論、元来仮面ライダーとは親和性が高い『魔法少女まどか☆マギカ』や『結城友奈は勇者である』などの魔法少女モノや変身ヒロイン物が好きな方にも是非オススメしたい作品だ。

投稿 : 2022/10/17
閲覧 : 216
サンキュー:

5

ネタバレ

よ! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:今観てる

なんかよくわからんけど仮面ライダーWの続編だそうです

私の視聴環境はU-NEXTなんです。だからこれ、もう見れてる。
自分はなんとなく暇つぶしに見てみた。これが仮面ライダー作品であり、U-NEXTの独占先行配信と知ったのは後から。見て興味を持ち、ネットで検索して、現段階ではU-NEXTでしか見れないということを知りました。
仮面ライダーが好きな人はたぶん楽しめるんじゃね?
自分は仮面ライダー知らんけど、普通に面白いと思ったよ。いや、逆に仮面ライダー知らんかったから余計に面白かった部分もあるのかも。だって物語が佳境に来たらいきなり仮面ライダーに変身するんだぜ。最初に変身した瞬間は全く予想だにしない展開だったし(笑)え、お前仮面ライダーなのかよ!これ仮面ライダーの物語だったのかよ!てな感じ。
仮面ライダーWってやつみたいよ。

投稿 : 2022/09/04
閲覧 : 151
サンキュー:

0

いぬわん! さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/11/20
閲覧 : 3

セイギ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/21
閲覧 : 5

ひろはる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/07/26
閲覧 : 4

Ricky さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/02/27
閲覧 : 20

dbman さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2024/01/22
閲覧 : 14

ふゅーねる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/01/22
閲覧 : 11

kochan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/13
閲覧 : 10

アーロン・アフラロ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/10/11
閲覧 : 11

(´・ω・`) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/06/24
閲覧 : 16

マサ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/05/22
閲覧 : 23

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/04/18
閲覧 : 14

ergam さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/03/19
閲覧 : 18

tachikoma さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/03/09
閲覧 : 13

stkTQ05559 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2023/03/05
閲覧 : 21

キリンさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/02/26
閲覧 : 19

米饭 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2023/02/23
閲覧 : 15

真由子 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/28
閲覧 : 16

kirito007 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/24
閲覧 : 13

yuugetu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 15

ハマチ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/14
閲覧 : 13

sdkt さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/03
閲覧 : 12
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風都探偵のストーリー・あらすじ

【最速配信】2022年8月1日(月)~※U-NEXT独占配信
翔太郎とフィリップにより風都は守られたはずだった。 しかし街の裏側では未だ怪現象が多発している。 そんな二人の前に姿を現した 謎の美女・ときめ。 そして新たなる邪悪な影。 今、仮面ライダーWの新たな戦いが幕を開ける。 (TVアニメ動画『風都探偵』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年夏アニメ

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