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「すずめの戸締まり(アニメ映画)」

総合得点
78.0
感想・評価
292
棚に入れた
1047
ランキング
585
★★★★☆ 4.0 (292)
物語
3.9
作画
4.5
声優
3.8
音楽
4.0
キャラ
3.9

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すずめの戸締まりの感想・評価はどうでしたか?

はろい さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 1.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

邦画とアニメの寄せ集めだと

思ってしまいますが、それでも刺されば良いと思います。

この映画は何も残らないですし刺さりません。

投稿 : 2023/09/23
閲覧 : 165
サンキュー:

0

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かった!さすがの映像美

最初から期待してて、期待以上の作品で大満足。

ラブストーリーっぽくてくっつかないんかいっ!みたいな二人も良い。

お気に入りは芹澤くんです。
ちょっと自堕落だしチャラけてるけどしっかり教師を目指してるとことか好きv

で、やっぱり美術が良い。星空とか地下の水場のシーンとか好き


2023.9.19
「すずめの戸締り展」見てきた!
最近では珍しく、イスのオブジェ?のみ撮影可でした。
芹澤くんの設定画とか写せるものなら撮影したかった(残念)

でも絵コンテとか名シーンの映像とかめっちゃ良かった。
もう1回観たくなった。円盤早く届かないかな~

投稿 : 2023/09/19
閲覧 : 146
サンキュー:

8

lcXEE65136 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

相変わらず酷い。

前作に引き続き、共感および感情移入が難しい作品。
何を表現したいのかもなぞ。

投稿 : 2023/09/19
閲覧 : 96
サンキュー:

1

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 1.5 音楽 : 4.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

戸を開き、戸を閉める

新海誠監督作品

結論を言いますが、新海誠作品の中で(今まで私が見てきた中で)3番目くらいに面白くない作品でした。(まぁ新海誠作品は2桁ないので、めちゃくちゃ酷い、という訳では無いのですけど。)
ちなみに天気の子よりは面白かったです

さて最近の新海誠といえば圧倒的な映像美と青春溢れるラブストーリーを展開していく、というワンパターンになりつつありますが、今回もどうせそれです。青春溢れるラブストーリーが嫌いな方は控えてください。

私は新海誠作品の中だったら即答で「雲の向こう、約束の場所」が好きですが、その面影もなく、最近は分かりやすく先が読みやすい一般受けの良い作品ばかりで、少し残念ですが、言い換えればひねくれた感性を持っていなければ楽しめるかもしれない、ということです。作品としては完璧とはいえなくとも、それが人気にならない理由にはならないですからね。視聴者ウケが良い作品であることは別にマイナスでは無いので、そこは評価していきたいです。

が、やはり内容が微妙。なんなら君の名はよりも微妙。新海誠が何を考えて制作しているのか分かりませんが、昔は面白いテーマを扱っており、深く考えさせられたり、新たな着眼点を発見したり、と面白かったのですが、天気の子あたりから雲行きが怪しくなってきました。天気の子は(カンタンに言えば)全容が知れない不可抗力に対しての振る舞い、というのがテーマっちゃテーマでしたが、本作はなんでしょう。テーマと呼べるテーマが無い。少女漫画みたいなノリと勢いで、女子高生にウケそうな内容。漫画や配信サービス、SNSの普及により、最近は学生(バリバリの陽キャラと呼ばれる方たちも含めて)もアニメを見るようになってきているため、ターゲット層を意識すれば必然的な結果となるでしょうが、あからさまに若者(それも女中心)向けと言える内容です。とても良い雰囲気と言えば聞こえは良いですが、悪く言うなれば雰囲気で誤魔化しているともとれます。主人公の性別が女というのも若者向けと言えるかもしれません。
まぁ今までのが男性向けだったとか老人向けだったとかでは決してないため、「急に視聴者に媚びを売るようになった!」とか「この監督は面白いのが書けない!」とかではなく、戦略のひとつとして「雰囲気でなんとか誤魔化して客受けを狙う」というのは特段珍しいことではない、とは分かってはいるつもりです。ただ、この新海誠という監督は本気を出せば誰も答えが出ない深いテーマを捻り出せるだろうに、それをしないことを深く私は残念に思っています
とはいえ、最近世代(Z世代)は(よくは分かっていないのですが)作品に対して一歩手前で考えるのを放棄する習性があるらしく、あんなにもわかりやすい天気の子でさえ「あれってどういうこと?」と疑問を浮かべる人が居たと聞きます。そういうのも考えると、雰囲気だけで映画を読み取れる本作はそういった人たちも楽しめる、優秀な作品と言えるのかもしれません

テーマはほぼないため、何も考えずみても構いません。これから見る方はなーんにも考えず、ただただ目の前に映る事象を順繰り順繰り雰囲気で感じ取れば本作の98パーセントは理解できます。

ストーリー
{netabare}
主人公(すずめ)は謎の男(ソータ)と出会い、なんやかんやで要石(ダイジン)を抜き裏世界のミミズ(通称)を引き出してしまう。ダイジンによってイスへと変えられたソータと共に、ミミズによる大地震を防ぐために、宮崎から東京まで行く。途中色んな人に助けられ色んな優しさを見て色んな「扉」を閉じてきたすずめは、自ら要石となったソータを助けるために東北に行き扉に入りソータを救出。ダイジンが要石に戻り平和に解決。

へぇ。
人の想いを中心に物語が動いており、感情論が大体の行動理由であることから親しみやすい内容となっていますが、やはり内容が薄い。要は贖罪の意識から恋心に変わっただけでやってることは全国横断して大地震を防いで惚れた相手と再会した、という話。

まぁでも今回ではっきりと新海誠の傲慢さが露呈しましたね。前作(天気の子)もそうでしたので、恐らく意図しているのでしょう。(なんなら君の名はから傾向があったと今では思います。)前作ではさほど感じませんでしたが、本作で確信しました。君の名はから三作を合わせて、アニメ歴史に刻まれるような気がします
本作と前作の共通点。自然的要素を人間と伝統の業に堕とし込むことで、自然と科学を否定しているのです。敢えて歴史という時間的奥行と感情という非理論的産物を用い出すことで、エントロピーの象徴であった自然と理解の根本たる科学を否定する。誇張気味に言えばニーチェのまねごと、と言えます。しかし誰も地震の要因はミミズだとは思っていません。かと言って(作品の中ではとはいえ)否定された科学を今まで通り信仰される訳でもないでしょう(科学を否定するというより別の可能性に期待する、という方が適切な表現かもしれません)。地震が起きた時頭の片隅ではほんの少しだけ「実はミミズかも」と思うかもしれません。では何に対してより信仰が向けられるか。
私はこの信仰は本作、「すずめの戸締まり」ひいては物語全般なのではないかと思っています。作品を上に上げることで物語のイメージを(以前よりかは)、創作物に消極的になった現代人のイメージを改善する効果があると思っています。単に「フィクションとして面白かった」だけではなく、「この物語があったら」という現実との融合(想像の中とはいえ)を為し、物語の優位性の存続・引き上げを測ったのでは無いか。これは作家の傲慢の代表的なひとつです。新海誠が本当に何も考えずウケ狙いで書いていたとしても、結果(存続・引き上げされていること)は変わらないため、割と最近のアニメ歴史の中で重要な立場になっているのではないかと思います

話としては全く面白くはないですがね!
作家の傲慢を書くんだったら自己アイデンティティの消失と感情の相対的価値なんかを書いてもらった方が多分光ると思います
{/netabare}

投稿 : 2023/05/23
閲覧 : 156
サンキュー:

7

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

扉とロードムービーの効果により格段に見易くなった新海誠監督作品(追記:“最後の戸締まり上映”いってきました)

半年のロングランの末、5/27(土)の終映に向け、
“最後の戸締まり上映”と銘打ったラストスパートを仕掛けてきた本作。
ラスト2週は新規来場者特典に加え、後々の映像ソフト化、配信も睨んで、
のべ273カット(全体の1割くらい?)に調整を施したリテイク版を上映。

私も『君の名は。』同様、2回目の鑑賞を終映直前、小さなスクリーンで、観客私も含め2名。ほぼ貸し切り状態で行ってきました。

公式が発表している主な修正箇所としては……
光、水しぶき等のエフェクト強化。
新幹線内の乗客にマスク装着を追加。
(本作の舞台は2023年9月頃。震災だけでなく、コロナ禍をも歴史として記憶しておきたいとの監督の意向を反映し、数カ月後のマスク装着率をぷち未来予測)

など事前に言われなければ分からない微細なクオリティアップ。

私が一番、変化を感じたのは音響。
本作の劇伴は、繊細な心情曲中心のRADWIMPSと、パワー型の戦闘曲中心の陣内 一馬氏の共作体制。
一回目の鑑賞では、両氏のBGMの“段差”が引っ掛かっていましたが、
リテイク版ではBGMの入り方も調整されたのか、より切り替えがスムーズになった印象。

再見して改めて思うのは、本作は賛否を恐れず時代を切り取りに行った価値ある挑戦だったということ。
興行も残り10日余り。
まばらな客席で、静かに、あの震災について、過ぎ去った日本の“青年期”について、
思いを馳せてみるのも一興かと思います。




以下2022/12/14初回投稿レビュー。

IMAXで劇場鑑賞。

【物語 4.5点】
危なげなし。

内容は新海誠監督作品の再生産、集大成。
今回は骨格となる設定が強固で安定感がある。

従来作では、ここはファンタジー志向なのか、リアル志向なのか。
どう構えたら良いか分からず、暴投&捕逸(パスボール)が散発する傾向もありました。

しかし本作の場合は、道中の日常シーンは旅情と人情。廃墟の扉が開いたらファンタジー。
場面の切り替えが設定で信号化されており、折り合いが付きやすい。

ファンタジー体験で一皮むける青春ジュブナイルでもある同監督作。
これまでは、そこでいきなり主人公&ヒロインの深層心理をぶつけてくるなんて危険球w
という場面も散見されました。
けれど今回はロードムービー。
旅先の出会いを通じて徐々に心が解きほぐされる。
手順を踏んだ上で主人公たちが囚われている、語り辛いトラウマを明示し浄化する。
同ジャンルには確立された文法があります。
あとはそれに則り手順を追って心情描写すれば、とっ散らかる心配はありません。
私は終始、首肯しながら完走できました。
普段はフォアボール出しながらも何とか……というピッチャーがスルスルと無四球完投して驚かされた感じw

このロードムービーはヒロインだけでなく時代のトラウマにも果敢に挑んで来ました。
{netabare}東日本大震災だけでなく、四国・愛媛(西日本豪雨)→関西・神戸(阪神淡路大震災)→東京(関東大震災)と巡る旅路。
本作は日本人と災害を巡る精神史の総括でもあります。
神戸では阪神淡路大震災は“安全神話”の崩壊と報道されたトラウマを思い出しました。
災害は街を壊すだけでなく、ひとつの時代を終焉させる節目ともなるのです。
“成長神話”を象徴したバブルの残り香も醸した廃墟。{/netabare}
本作は日本人が時代を鎮魂する物語でもあるのです。


【作画5.0点】
光を反射する埃まで描き込む緻密さは健在。
旧来こうした情景描写は、人の気持ちなどお構いなしに過ぎ去る四季の冷酷さなどを反映して来ました。
ところが今回は監督が小説版でも言及している通り、旅先の生活空間に漂う“匂い”を重視。
全体的に部屋の空気が温かいです。
“飯テロ”も料理の描き込みによる力業ではなく、空間全体で丹念に誘導。
{netabare}愛媛でようやくありつけた温かい家庭の晩飯で、鈴芽が流した涙にも説得力があります。{/netabare}

躍動する小物も印象的。
椅子にされてしまった「閉じ師」は言うに及ばず。
ヒロインが走り抜ける際に倒れる小物など、
物にもアクション演技をさせることで映像にリズムを生み出しています。


【キャラ4.0点】
ヒロイン・鈴芽が、道中、働く同世代少女や年上のお姉さんに触れ合うことで自分と向き合っていく。
スタッフ公言通りの『魔女の宅急便』をオマージュしたキャラ設定。
叔母の環(たまき)さんはオソノさんポジションでもあるのです。
ただオソノさんは妊婦でしたが、環さんは鈴芽にいい加減、彼氏作ってくれないかな~とウザがられる育ての母。
そういう意味でも、環さんに片想いの稔さんはアタック&ゴールを決めるべきなのですw

『魔女宅』と言えば猫。
ですがダイジンはジジというよりキュウべぇと言っても過言じゃない倫理観を共有できないタイプw
このわけがわからない感じが段々と病み付きになってくる不思議もQBw
余計なお世話ですがダイジンを楽しげに演じる子役の将来が心配になりますw
ヒロイン心情などに関しては割りとスッキリと完結する本作において、
ダイジンは残された謎の象徴であり、考察の起点となるキャラクターでもあります。
ただし私は{netabare}巨大黒猫?のサダイジン{/netabare}の方が好きです。

【声優4.0点】
ヒロイン・岩戸鈴芽役には若手女優・原 菜乃華さんを1700名超の中から抜擢。
「閉じ師」の青年・宗像 草太役にはSixTONES・松村 北斗さんをオーディション選抜。

近年、映画界では実写とアニメの中間領域開拓が進展。
その中で、声優より俳優の方が合っていると感じる作品も出て来ています。
湿度高めの旅情、家族愛などを描くこのロードムービーもまた、
濃厚なキャラを提供する声優より、湿っぽい実写邦画・ドラマ出演経験のある俳優の領分という感じがします。

加えて松村 北斗さんに関してはジャニタレとしてのコメディ対応力も買われての起用。
椅子キャラギャグの瞬発力でタレント能力も引き出されていたと思います。

声優関連ではTVアニメ版『映像研』の伊藤 沙莉さんがルミ役で出演してますが本職は俳優。
新海監督も好きな花澤 香菜さんも出ますが、彼女もキャリアのスタートは子役。

この作風に対して“ちゃんとした声優”を出せというのは筋が違うのかなと感じます。
むしろ今後、声優界が、こうした俳優・タレントの縄張りに、割って入れる役者をどれだけ生み出せるかということなのだと思います。


尚、神木 隆之介さんは今回も出ます。
瀧くんとは違う性格のキャラボイスだったので、事前情報なしで挑んだ私には分かりませんでした。
『シンエヴァ』で奇襲して来た時も驚かされましたが、この人、潜伏するの上手いですねw

【音楽4.0点】
劇伴はRADWIMPSがピアノ&ストリングスで心情曲を。
新海作品は初となる陣内 一真氏が金管や和楽器でアクション、ホラーテイストなど、
ラッドに不足するパワーを補う共作体制。
陣内氏がジャズでスウィングするコメディシーンも中々斬新ですが、
従来作に慣れたファンは面喰らう可能性も。

風味の異なる両者のBGM切り替えもまた日常&非日常のスイッチとして機能。
ただ私はこれが最適解ではないとも感じました。

ラッドの繊細な音色で掘り下げる心情も捨て難いのは分かります。
ですが個人的にはラッドは歌に専念して、
劇伴は信頼できる方を決めて一任するのが良いと思います。


EDを始め主題歌&劇中歌はRADWIMPSが続投。
その中で、作品を象徴する「すずめ」には女性ボーカル・十明をSNSから発掘して迎える。
SNSを通じて見る日常も織り込まれた本作らしい起用。

昭和の懐メロが流れるのも特徴的なこのロードムービ。
露骨だなと思ったのが{netabare}ユーミンの「ルージュの伝言」を東京からの旅立ちに流した場面。
ジブリの次の国民的アニメ映画(及び猫映画)を作るのは俺だ!との監督の主張を強く感じますw{/netabare}
タイムリーヒットだったのが{netabare}河合奈保子さんの「けんかをやめて」{/netabare}
こんなストレートに状況を捉えるヒット曲があるなんて昭和の歌謡界は奥が深いですw

投稿 : 2023/05/16
閲覧 : 618
サンキュー:

42

ネタバレ

メガマインド さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とても美しかった!!

現実世界よりも綺麗に描いた東京の街並みにびっくりする
新海誠監督にはぜひうちの地元(横浜)を映像化してくれと思いたくなるほど、
今作も背景美術が美しすぎて、眼福だった。
トンネルの中に入ったシーンで興奮が止まらなかった。
レイトショーでみて寝落ちしようかと考えていたが、目が覚めて夢中になるほどだ。
監督の持ち味である綺麗な現実を描くをこれからもどんどんやってほしい。下手にファンタジーに逃げるよりよっぽどいいと思える。
ファンタジーを作る気概も感じさせられるほどだが、しっかりバランスがとれて綺麗に調和がとれていた。

自己完結せずにちゃんと他者との交流があってこそ作品が面白いと思えた。
ファンタジーと現代劇で2度おいしくなっている。

投稿 : 2023/05/04
閲覧 : 113
サンキュー:

8

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

微妙・・・

微妙・・・ 新海誠 秒速と言の葉だけかなぁ

投稿 : 2023/04/22
閲覧 : 124
サンキュー:

1

ビマ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

2023/04/18 日本アニメ映画海外興業収入1位になりました。

先にYahoo!ニュース見て、それからあにこれのランキングを見て、、、どういうこと?と、首を傾げてしまいましたw

目の肥えたあにこれの会員の皆さんが評価していないのだから確信を持って『君の名は』ほどの名作ではないんだろうと思えます。それがまさか鬼滅を超えるとはな〜。言葉がない。

この興業収入の原因は中国、台湾、韓国での人気が理由だそうで特に中国では日本以上の興業収入を叩き出してました。不況と聞きますがやはりチャイナマネーはあなどれませんね!

しかし、なぜ日本のアニメってこんなにスゴいんでしょうか?アメリカ、中国は勿論、EUでもアニメ制作に力を入れ始めてますが映像を見ると作画は美しくても物語に入り込めない、、、違和感?嫌悪感?焦燥感?みたいな気持ち悪さを見てて感じてしまいます。比べて日本のアニメスゴいな〜と感じるこの頃です。

でも正直、何がどう違うのかはぼんやりとしててハッキリと説明できないんですよね。だからこの機会にちょっとこの作品観てみようと思いました!少しでも何が違うかを感じられたらいいな〜。

投稿 : 2023/04/18
閲覧 : 164
サンキュー:

5

Isery さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少年少女たちよ、勇気を持って未来へ進もう

とても感動しました!
どんな災難を経験しても、明日を迎える勇気を持って進もう。明日の自分は必ず良い生活を迎える、必ず好きな人と出会える。これは本作の主旨だと私が思います。

投稿 : 2023/03/24
閲覧 : 82
サンキュー:

8

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

新海誠監督×川村元気プロデューサーの3作目。
新海監督の味が薄かった「君の名は。」、新海監督の味が濃かった「天気の子」。それらに対し「すずめの戸締り」は間をとったなという印象を受けました。

前情報を観たときは、あの頭を抱えた「星追う子供」と同じ匂いがするけど大丈夫か?と戦々恐々でして、観に行った理由は怖いもの見たさとミーハー心からだったのですが・・・そんなことは全くありませんでしたね。
ちゃんと面白い映画でした。

物語やキャラクターの詰め方はまあまあ甘いように感じるのですが、盛り上がる部分でちゃんと盛り上がるし、はまるキャラはとことん嵌っているので全然悪い印象はなく、良い話だったなと思えます。
大衆向けアニメでありながら新海みが感じられるいい落としどころなんじゃないでしょうか。

椅子の動きがとてもよかったです。

投稿 : 2023/03/04
閲覧 : 128
サンキュー:

9

ネタバレ

藤真 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

やっと普通の映画を作れるようになった

{netabare}
低評価のレビューなので、ネタバレ機能で折り畳んでおきます。
好きな人には申し訳無いです。

【良かった点】
・新海映画特有の気持ち悪さが無くなっていた
→映画監督として、ようやくスタートラインに立てたのでは?

【悪かった点】
・設定がガバガバ
・お話もグダグダ
→それらを超えるものを感じられれば帳消しになるのですが、私には感じられなかった。

【総評】
・総合力では君の名は。の方が少し上かと
{/netabare}

投稿 : 2023/02/24
閲覧 : 226
サンキュー:

4

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

賛でも否でも感情が動いた事に意味がある

予想以上で、新海誠の世界観の広がりと伝えたいことをあくまでエンタメとして描き切っているその手腕に改めて監督の凄さを感じた

IMAXは逃したけれど、せめてDolbyでは見たかったので駆け込みで鑑賞

ロードムービーとしても、コミカルで微笑ましいながらちゃんと行く先々での出会いや、ミミズの抑制などを描いて飽きない作りにしているし、そもそもイスと女の子だからそこまでキャッキャしてなくて見てて苦しくなかったのもある
『君の名は。』『天気の子』ときて一般狙い新海誠作品の中では一番見やすいと思う
まぁ、震災の爪痕という部分を直接的な表現は無いものの、当事者と何も出来なかった人達という部分もあるので注意は必要だけれど、それが明かされた場面の衝撃は凄くて、"忘れていた"の意図がとても上手いと思ったし、それを乗り越えるというのを簡単にしないのは最後の達成感にも繋がる

あとやっぱり新海誠の描く都会の風景マジサイコー。ちゃんと調べてリアルに描いているから、その場所にそのキャラが居るを感じられて見ていて面白い。アニメ絵と比べても浮いてなくて凄いリアルな影の付け方と色彩加工でただの埋め込みじゃない凄い馴染ませ方だった
それに今作は東北の田舎や郊外 国道沿いなどの哀愁を感じる様な風景もたくさん見れてよかった

面白かったです。と重い題材を入れながらそう言い切れる仕上がりにしている、エンタメとして落とし込む技術、コミカルに進みながらしっかりと行く先々での小目標の達成を描きながら進めていく進行、それらを盛り込みながらこれだけの伝えたいメッセージをしっかり伝え切るという根性。題材が題材で、警告や爪痕やそこからの復興と全面に出して応援という形で“綺麗”に見せることも出来た中で、すずめという当事者を通じて絶妙な調整の元で震災という記憶を描ききっているという根性。新海誠、凄い監督です

やっと自分の中で新海誠という監督と折り合いを付けれたというか、『秒速5センチメートル』と某ゲームOPでの衝撃の出会いの後に世間ほどの感情を抱かなかった『君の名は。』それ以降も何となく温度差を感じ続けていた中で、やっとこの新海誠という日本を代表するアニメ映画監督の真価を見つけることが出来て、胸を張って好きな監督だと言えてとても気分が良いです。これからも応援します

この感想のタイトルと反して本文では賛しか書いてないけれど、意図としては前述した新海誠に対する自分史上初めて動いた感情を持って議論する事に関心を持てたという事を踏まえて、世間での賛否や実際そうなる題材とメッセージを包括してこの作品を表したものとして付けた

投稿 : 2023/02/21
閲覧 : 165
サンキュー:

18

双真 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

★★★★☆☆

おもしろかった。

投稿 : 2023/02/20
閲覧 : 131
サンキュー:

3

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「セカイ系」の円熟

宮崎駿が古典的な話で日本民族の話を描き、押井守や富野由悠季がSFで人間の未来を憂うとするならば、

新海誠は庵野秀明と同じく、「現代劇」を描く事によって今の時代の「空気」を再現しようとする。。。。

相次ぐ異常気象、世界情勢や伝染病による人々の分断、失われた30年とも言われる長引く不況を経験する我々の気持ちを淀みなく映像化しようとする試みは今回の作品で「セカイ系への決着」として作られたのではないだろうか。

それほどまでに「君の名は。」と「天気の子」などの大ヒット作が荒削りの作品だとすれば、「すずめの戸締り」はきちんと丁寧に構成され脚本を練った秀作になっていると思う。恐らくは新海誠監督のキャリアで一番の出来だと思う。

宮崎駿や押井守にできないことは、人間を俯瞰してみるあまり「その時代の空気」を再現できないことであり、だからこそ普遍的な物語へと繋がるのだが、庵野秀明や新海誠はむしろ「今の時代」にしか興味がなく、ある特定の年齢層には絶大な支持を受けるような作品にしている。

映画とは普遍性も大事だが、今の災害や不況にもがく若者の気持ちをどうにか汲み取ろうとするその姿勢も非常に大事であり、特に「この30年間何も良いことがなかった」と思っている人には、「シンエヴァ」然り、この「すずめの戸締り」は大いに感動できると思う。

今回は正直、ベタ褒めでいい。。。

それくらい新海監督は「今を生きる若い人たち」に最大限のエールを贈っている。

投稿 : 2023/02/02
閲覧 : 432
サンキュー:

23

ネタバレ

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:----

新海誠監督が描く、震災の記憶を伝える物語。劇場での視聴を強くオススメします!

※2023/01/28 4回目見てきました。
28日から配布の入場者特典小説「芹澤のものがたり」を手に入れに行ってきました。凄い威力。芹澤くんやっぱり凄くいいキャラ。何回見に行っても泣けるし、発見がある。1回目見た時ここまでハマると思わなかったな。良い映画です。もっかい行きたい。
※2022/12/25 3回目見てきました。
~追記~
3度目の視聴の際も飽きることなく、毎度発見がありそして泣ける。見る度に良さが深まります。来場者特典の新海本、小説等を読む事で更に魅力が増え沼に陥ってます。見る度に芹澤くんとダイジンが好きになる。話題性はなんだか少なく感じるけど、個人的には新海作品で1番好きな作品となりました。

劇場公開、新海誠監督作品。
新海誠作品、『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『君の名は。』視聴済み。

まず、"東日本大震災の記憶を伝える"がテーマとされているため、物語中では震災を思い起こすような表現が多くあるので、苦手な人は要注意な作品です。

主人公すずめが、災いの元となる扉を閉めるために日本各地を旅するロードムービー的な作品。

ストーリーは、正直割と重め、シリアスめかなと思います。
ファンタジー要素も多いけど、実際に体験した大震災の記憶を思い出してしまう表現がかなり出てくるので、劇場の迫力ある音声や映像で見ると自分的には中々苦しいものがありました。
すずめが日本各地を旅して、その土地の人と出会い絆を深める場面がある一方で、当たり前の時間や楽しい記憶も一瞬で消える可能性があるという事を感じて、怖かった。

ラストの展開については、ちょっと納得いかない点もあった。
正直すずめと草太の絆が深まるエピソードが少なかったからあの展開はイマイチ。猫ちゃんが可哀想かなって純粋に思ってしまった。

過去の自分と対峙するシーンは新海監督の好みがぶち込まれてて、こういうの好きなんだなーって改めて感じる鉄板ネタだったのもちょっと冷めたかな。

キャラについて、神木隆之介演じる草太の友達芹澤くんは程よくチャラく程よく空気が読めるので、重いテーマを扱うこの作品において凄く重要な良いキャラだったと思います。あいつがいなかったら、もっと重くてどんよりした雰囲気が強かったと思う。
主人公も草太もおばちゃんも、大概まともで真面目なので、芹澤くんは作品の雰囲気を左右した要のキャラだと思います。

声優について、主役の子は上手い。草太役のジャニーズ子は優しくていい声だけど、主人公の名前の呼び方がなんか妙に気になったのでちょっと残念。すずめさんって言いにくいから仕方ないか。

映像は新海監督作品らしく、水と光の表現がとっても綺麗で劇場で見るには最高な価値ある作品でした。
エンディングに流れるRADWIMPSの曲も壮大で愛と全てを包み込む優しさのある曲で素晴らしかったと思います。

大震災という日本人みんなのトラウマに向き合った作品、シンプルに楽しいという作品ではなく、どこか目を逸らしたい記憶と闘う物語。日本人であれば1度は見てもいい作品とは思います。
冒頭にも書きましたが、震災を思い起こす演出が多いので辛い経験をされた方は視聴注意です。

投稿 : 2023/01/29
閲覧 : 265
サンキュー:

30

オムロー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観たい

相変わらず作画がすごい

相変わらず新海誠の作品は映像がきれいです。
とても引き込まれます。
ストーリーも楽しく、ちょっともののけ姫みたいな感じもしました。
話のテンポもよくて、最後まで飽きずに見られました。
ただ、最後の拾った自転車で走りだすシーンで、拾った自転車が、すぐに空気圧も問題なく走り出せるということが、ありえないと思ったことや、外れたドアをガムテープで補修してるあたりが、現実的にありえないのかなと思いました。
天気の子もそうでしたが、カブがあれほどパワフルに走ることも絶対ないと思うので、その辺のリアルさはもう少し追求してもらった方が良いと思いました。
作品としてはとても良いので、その辺をもう少し詰めてもらえると、もっと引き込まれると思います。

投稿 : 2023/01/09
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4

あくび さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

そこまでおもしろくなかった

結構人気で時の話題にもなっていたので映画を見に行ったのですが、思っていたよりおもしろくなくストーリー構成もいまいちで突っ込みたくなる点も多くお金を払ってまで見てもいいとは思うが何度も見返すような価値はあまりないと思った。すずめの戸締りよりも新海誠さんの前の作品、天気の子のほうが圧倒的に面白かった。新海誠の作品に初めててを出すならすずめの戸締りより天気の子や君の名はなどなどの違う作品から見たほうがいいと思います。

投稿 : 2023/01/09
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1

SK-046(しろ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

年明けに鑑賞

2023.01.07 映画館で鑑賞

「震災」を扱ってるので合う合わないある作品です

・作画が相変わらず素晴らしい
・内容がわかりやすかった
・感動はそんなにしなかった

感動はしませんでしたが面白かったです!

君の名は。>すずめの戸締まり・天気の子って感じ

好みの問題なので個人的な感想です

この作品も、いつか聖地巡礼したいです(*^^*)

投稿 : 2023/01/07
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9

ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

3.11のトラウマ解消のはずが・・・

 クリスマスの日に劇場に観に行ってきました。客席は8割くらい入っていて、まだまだ興行収入伸びそう。
 3/11の震災は、私ら日本人の価値観を変えてしまうほどのトラウマを残したと思うけど、新海監督もそうなんですね。うっかり先にNHKクロ現観ちゃって、予備知識アリの状態での鑑賞だったけど、監督もこれで震災のトラウマを浄化できたかな。そうあってほしい。君の名は。からずっと災害に翻弄される人を描いている。時がたてば普通に生きていける。その通りなんだけど、それも切ない話。
 自分はあの震災を報道を通して体験しただけだけど、それでも重いテーマに胸が痛む。被災して方々は自分が想像できないくらい心をざわつかせることになるんじゃないかな。さすがに2度見る気にはなれないよ。ポニョとともに地上波での放送は封印されることになるでしょう。
 巨大なミミズが災害を起こすってのも、地震のメカニズムが科学的に解明されていて、それがTVでしょっちゅう報道されている昨今、違和感感じちゃう。30年前ならともかく、今は地震も土砂崩れもスピリチュアルなモノじゃない。監督、この辺の感覚アップデートするべき。
 新開監督の描くキャラは、見た目も性格も地味。作品タイトルは忘れないけど、主人公、ヒロインの名前なんかすぐ忘れてしまう。宮崎駿監督はその辺すごい。いつか快活で観ている人を元気にさせてくれるような新海監督の作品を見せてほしい。

投稿 : 2023/01/02
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7

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界。日常。それは、たくさんの人の心の重みによって成されるもの。

2022年公開の新海誠監督による映画作品。

前作「天気の子」が私の中ではあまり好きになれなかったので、
今作は劇場へ行くかどうか迷うところはありました。

でも高評価の感想を目にするとやっぱり気になって、
ようやく時間が取れたので劇場で観てきました。

結果、やっぱり劇場で見てよかったなあと思います。

美しく、迫力のある映像を大きな画面で味わえたこともそうですが、
今回は音をきちんと味わえたことが一番の満足ポイントでした。

120分ほどの作品です。


● ストーリー
岩戸鈴芽(いわと すずめ)は九州で暮らす女子高生。

学校へ向かう途中で廃墟を探す青年・宗像草太(むなかた そうた)と出会う。

草太を追いかけて向かった山中の廃墟で、
鈴芽は一つのドアを見つけた。

扉の向こうには不思議な空間が広がっていたが、
そこに入ることはできない。

その扉は「災いの扉(後ろ戸)」。
扉の中から災いをもたらす“ミミズ”が姿を現す。

謎の猫のダイジンによって椅子に姿を変えられてしまった草太と共に、
日本各地の開かれた後ろ戸を締めながら、ダイジンを追いかける。


ミミズは災いの予兆。
ミミズが姿を現し、その土地に倒れこむと大きな地震が発生する。

ミミズが倒れる前に扉を閉じれば、
災いを防ぐことができる。

椅子に姿を変えられた閉じ師の草太を放っておけなくて、
鈴芽も一緒に日本各地を旅していくお話です。

舞台は現代日本ですが、
ファンタジー色をかなり強く感じました。

閉じ師と鈴芽以外には見えないミミズという存在、
椅子に姿を変えられた結果、しゃべる自由に動き回る椅子、
ダイジンと名付けられたしゃべる猫。

でも根っこはちゃんと現代日本に下ろされていて。

これから日常生活の中で不思議な現象を見たら、ミミズの予兆?と思ってしまうような、ファンタジーが日常の中にうまく織り交ぜられていると思える演出でした。

鳥が大量に移動していたりすると、
なんだあれ?と思いはするけど、そこどまりなところとか、
そんな些細な日常の風景をうまく活かしているなと感心しました。


今回は災い=地震という形で現れます。
地震のアラーム怖い。

また、鈴芽が東日本大震災の被災者であることから、
東日本大震災の記憶に触れられるシーンもちらほら。


● キャラクター
鈴芽は明るく優しい女の子。

唐突な状況に巻き込まれても引くことを知らない、
前に突き進んでいく強さと行動力がすごい。

旅先で出会う人たちに恵まれ、助けられていくのは、
彼女の社交性の高さも関係しているのでしょう。

作品の中で髪型や服装が変わっていきますが、
どれも可愛くて、そういう変化が飽きさせない一助となっていました。


鈴芽が東日本大震災によって負った心の傷と、
鈴芽に寄り添ってきた叔母の環(たまき)。

環の抱えてきた想いと歩んできた人生もまた、
この作品の大きなテーマ。

本当ではない親子。
自分の人生を費やして鈴芽に寄り添ってきた環のことを思うと、また別の物語が浮かび上がってくる。

入場者プレゼント第3弾として環のスピンオフ小説をいただきましたが、
それを読んでいると彼女の優しさや葛藤、苦しさがよくわかります。

私が同じ立場になって、
果たして最後に自分の選択を幸せだと言えるかどうか…

そうする以外の選択肢は考えられなかったとはいえ、
途中で投げ出すことのなかった環を立派だと思います。


草太の友人として登場する芹澤朋也(せりざわ ともや)はいい味出してました。

チャラいやつなのかと思ったら、
巻き込まれ体質の面倒見のいいお兄ちゃんでしたねw

良い意味で空気を読まず、
どんな状況にも怖気づいたり流されたりしない度胸は見習いたい。笑


● 音楽
新海監督の作品に三作品連続で携わってるRADWIMPS。

前作の「天気の子」ではお腹いっぱいに感じていましたが、
今作ではとてもいい感じに馴染んでいました。

今までの中で一番完成度が高かったんじゃないかな。
新海監督がRADWIMPSに求めていたのはこの感じだろうな、と思えるほどに。

使用される挿入歌が減っていることも個人的には良い印象。

楽曲に使用する編成が増えた?
専門的なことはよくわかりませんが、

厚みを増した曲が、
少ない曲数でも十分な存在感を示してくれました。

今作でRADWIMPSが新海監督作品に携わるのは最後だそうですが、
これは気持ちの良い終わり方^^


【 主題歌「すずめ」/ RADWIMPS feat.十明 】
【 主題歌「カナタハルカ」/ RADWIMPS 】

この2曲の完成度の高さはあっぱれです。

やっぱり作品を観てから聴くのが一番好きになれますね^^


また、今回は「ルージュの伝言」「バレンタイン・キッス」などの懐メロが多用されていたのも私は好きでした♪

最近のレトロブームにうまく乗っかった?


● まとめ
見てよかったと満足しています^^
作画の美しさはさすがです。

だけど、新海監督の「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」のような作品もまた見たいなあと期待しちゃいます。

「君の名は。」以降の作品が広く浸透している今では、やっぱり難しいのかな。


当たり前のように過ごす日常は、当たり前ではない。
そこにある幸せも、ずっと続くとは限らない。

私たちは失って初めて、
当たり前だと思っていた日々のかけがえのなさに気付く。

立ち止まったり嚙み締めたりしながら、
今ある当たり前とそこにある幸せが少しでも長く続きますように。

投稿 : 2023/01/01
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20

ネタバレ

tao_hiro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「東日本大震災を正面から取り上げた意欲作」?????

公開前のこれでもか!と言わんばかりの宣伝戦略、「新海誠の集大成にして最高傑作」という謳い文句、「そんなに観てほしいのなら見てやろう」と、やや斜に構えた姿勢で劇場に足を運びました。

そもそも私は新海監督作品を、スッキリ面白いと感じたことはこれまでありませんでした。

例えば数あるツッコみどころのうち、代表的なシーンをあげると、「言の葉の庭」における {netabare}採寸のシーン{/netabare}です。

{netabare}初めて女性の体に触れる少年、それに身をゆだねる年上の女性、緑濃い公園の雨の東屋での耽美的な名シーンです。しかし私は「雨で蒸れた素足を年下とは言えども男性に差し出す女性はいない」と感じました。{/netabare}

このように私は新海監督と感性が少しずれているところがあります。それでも「すずめの戸締まり」には、一片の期待がありました。恐らくメジャー3作目は、作家性を殺してエンターテイメント性に注力するのではないかと。

期待は裏切られませんでした。見事なエンタメ作品に仕上がってました。随所で興奮し随所で感動させてくれました。名作と言ってよいでしょう。

特に心を打ったのは「神代の時代からこの地は天変地異に見舞われてきた。それはこれからも変わらない。それでも私たちはここで生きていく」という、神聖でかつ力強いメッセージを感じた事でした。

ところが・・・

鑑賞の興奮冷めやらぬ、その3日後に、NHKのクローズアップ現代という番組で、この作品が特集されました。この番組ではこの作品を「東日本大震災を正面から取り上げた意欲作」として紹介していました。

「なんと表面的な捉え方なんだろう」と馬鹿にしてテレビを見てたのですが、驚いたことに新海監督がそれを肯定したのです???

監督自身が「そうだ」と言うのですから、それで間違いは無いのでしょうが、私は茫然としました。騙された気分になりました。「監督が自分の作品を矮小化してどうするんだ!」と強く思いました。

やはり私と新海監督の感性は違いすぎる、のでしょうね(笑)

投稿 : 2022/12/27
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9

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新海誠監督の8作目の劇場アニメ122分。大傑作未満だけど秀作以上

ヒロインと相方男子が、災害の起点となる?異界の扉?を閉じるべく日本全国を旅する。

【良い点】
ボーイミーツガール、異界(日本神話系ファンタジー)、引き裂かれる危機などの新海作品のお約束満載、こういうのでいいんだよ感。
ロードムービー形式での人々との出会いと交流による温かさ、ヒロインの成長、恋、共闘で絆深まる、外連味抜群の異界を閉じるハラハラ感などがテンポ良く飽きさせない。
星を追う子供以来の女の子主人公だけど格段に面白い。
ロマンチックかつドラマチックな出会いから、捨て鉢な行動力で冒険が始まる。
主人公(女の子)がアグレッシブで物語引っ張れる強さありつつ、話が分かり易く、盛り上がりも申し分ない。

嫌味なキャラや不快な展開が殆ど無く、終始気持ち良く視聴できる点も良い。
この点は前作天気の子が社会規範に反逆し過ぎていた反省か。
また、題材(自然災害と日本の関わり方?)の割には思想や説教臭さをほぼ感じさせない点も前作と対照的。
自分としては前作の挑発的内容も好きだけど、エンタメ作品としては今作の方が気分良いのは確か。
災害に対する、旅先の人々の善意と活力で、清々しいメッセージを感じる。

キャラは軒並み魅力的だが特に芹澤がおもしれー男だった。
この手の劇場版のお助け男子にありがちな無個性ではなく、癖が強いが良い奴でちゃんと魅力がある。

すずめちゃんと叔母さんの、震災で拗れた関係も、共に旅して冒険した成果も合わせてハートフルに纏まっている。
ここの描き方によっては辛気臭くなりがち、すっきり解決していて良かった。

これをロードムービーとファンタジーを通して、一人の少女の災害で失った悲しみと成長から、普遍的に共感できる物語になっているのが見事。
新海作品らしい男女断絶からのロマンスと、震災と家族ドラマの二本立ての感動が味わえるお得感。

九州の女子高生が、船や鉄道や車と色々な交通手段で日本全国旅するロードムービー感も魅力。
主人公の行動力と、出会った先の人々の善意でテンポ良く、現代日本か舞台でも冒険ファンタジーが成立していた。
丁寧な作画も相まって旅行記アニメとしても高水準。

相手男子が途中まで呪い?で椅子にされる展開もユニークかつ上手い。
ラブコメが適度に保たれていたり、頼れる大人な草太に制限掛かる事で、女子高生の日本横断の冒険感も高まる。
草太は災害封じのスペシャリストな強キャラなので、彼が封じられる事で鈴芽ちゃんが頑張らなきゃ!な構図が自然。
それでいて旅先の人々の助力で展開にストレスが無い、少女が無計画に日本横断する冒険ファンタジーが上手かった。

扉を閉じる祝詞などの神道系・日本神話系ファンタジー感もステキ。
ミミズ封じのアクションシーンは手に汗握る。

楽曲は芹澤のカーステレオの懐かしソングが良かった。

細かい点だと、鈴芽ちゃんが捨て鉢に行動してボロボロになりながら、覚悟を決めた際、一旦草太の家に戻り態勢整える一幕が良い。
このシーンのお陰でリアルに危機に挑む覚悟が伝わるし、ただ無鉄砲なだけではない強さも分かる。
震災のトラウマ抱えて慎重さも身に着けている性格が共感できる。

もう一点、スマートフォンの位置情報アプリを使いこなす作劇も良かった。
2022年らしい時代性感じるし、神がSNSで導いたり、モブの人々と繋がったりする構図、こういうのは好き。

【悪い点】
強いて言えば展開がスムーズすぎる。ご都合主義とは思わないが。
後半草太の危機は新海作品のお約束だし。
ロードムービー冒険として完成度が高い一方、展開自体は似たようなミミズ対策の連続でやや単調だった。

良い点と裏腹、相手男子が半分以上椅子状態なので、ラブロマンス感が地味。
ミミズ封じに忙しくてラブコメする暇があんまり無かった感。

強いて言えば、キャラの魅力は申し分ないが、主人公も相手男子もやや優等生。
君の名はの主人公ヒロインに比べるとはっちゃけた強い印象が薄い。

鈴芽ちゃんのお父さんはどうしたんだろ?と若干気になる。

劇中歌は良いが、主題歌は可もなく不可もなく。

…以上は「強いて挙げれば」で、大傑作に比べれば若干物足りない程度。

【総合評価】9~8点
新海作品の一般受けする集大成で手堅い上で、災害と日本神話と現代日本も捨てたもんじゃない希望も見せてくれた良作。
概ね素晴らしいんだけど、君の名はに比べると、十年後二十年後も話題に上る大傑作かは未知数?
ロードムービー部分が楽しいので、二周目以降も楽しめそうな気はする(まだ1回しか見てない)。
このレベルで物足りないのは期待値が高過ぎる故、評価は「とても良い」

投稿 : 2022/12/25
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11

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

入れ替わり、晴れにする少女、そして今度はドアを閉じる

今度は女性主人公単身で描く、新海誠の世界
誰かを救うのか?それとも引き換えに世界を犠牲にするのか?

いや、{netabare}風化されつつあるあの出来事を忘れないために...{/netabare}

これだけは言っておく
{netabare}北海道まで行きません{/netabare}

投稿 : 2022/12/25
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7

ネタバレ

ねじまき さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3年ぶり

女子高生がイケメンに異常な速さで惚れるのて違和感を感じましたがイケメンが直ぐに椅子になったので少し緩和しました
後半に向けてお話がどんどん大きく展開していき最後にギュッと引き締まる見事な作品です
このあにこれのレビューを3年ぶりぐらいに更新するほど良かったです

投稿 : 2022/12/14
閲覧 : 125
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4

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

旅は面白かった

ただ今絶賛上映中のこちらの映画。
それなりにヒットしているようで、喜ばしいことです。
内容的に、かなり面白いと思います。
九州から始まり、扉を閉じながら東北まで旅する物語、
という客観的なストーリーは、背景の素晴らしさと物語のテンポもあって
大変楽しく見られました。
でも、ほんとに言いたいことは以下。
{netabare}
本編見ればすぐにわかるように、この映画は「震災」をテーマに扱っています。
まあ、公式ツイッターでも出しているので、隠すことは無いでしょう。
すずめが締める扉は、廃墟の中にある。
その廃墟にはかつて人が住み、生活していた場所。
そして扉を閉めるには、かつての人々の生活に想いを馳せなければいけないという設定。
多くの人の「行ってきます」の挨拶には、あの東日本大震災で津波によって
壊滅した市街地を見ている日本人にとっては心に来るものがあるだろう。
ここにはかつて人々の営みがあったのだ・・。
当然、震災に会い、大切な人を亡くした人々にとっては、
この映画を見るのはつらいかもしれない。
自分は関東に居たので、まあ被災者といえばそうかもだけど・・
しかし、新海監督はあえてこのテーマを選んだ。
「誰かを傷つけることを恐れては、人の心に残る作品は作れない。」
という決意だったようだ。
私は決して反対ではないし、目を背けるようなものではないと思う。

気になるのはメディアの扱い、宣伝の仕方だ。
はっきり言って、この映画が震災をテーマにしていることを事前に知って見た人はどれくらいいるのだろう。
テレビCMやPVが大量に流されていたが、震災に一切触れていない。
これはいったいどういうこと?
震災はタブーなのか?

日本人の美徳は奥ゆかしいところと言われる。
他人を傷つけることを極端に恐れる国民性だと思う。
だけどいつまでもそんなのでいいのか?
傷つけるのがいいと言っているのではないよ。
バランスが大事だと思うのだ。
この映画の内容というより、映画をとりまく状況が、
日本人、これでいいのかと突き付けているような気がしてならない。
{/netabare}
総じて、いい映画だと思いますけどね。

投稿 : 2022/12/11
閲覧 : 181
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17

既読です。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 1.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いまいちでした。

「竜とそばかすの姫」みたいな
よく頑張りました的鑑賞後感。

新海天災三部作、私的には

「君の名は。」>今作>>「天気の子」

って感じでしようか?

劇中の古い歌謡は余計でした。

ちな、作中の美男美女度が上がるほど
遠い存在に感じるのは私だけ?

投稿 : 2022/12/09
閲覧 : 191
サンキュー:

5

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

お返し申す!!

 全121分。

 まずは、新海誠作品を劇場で見れたことに心から感謝を!!劇場で見たときの作画や音響の素晴らしさは自宅では味わえない高揚感があるもんですよ。ぜひ、劇場で見れるものは見るのがおススメです。

 内容ですが、想像以上に面白かったですね。主人公のすずめの逞しさが良いんですよ。大事な人を救いたいし世界も救いたい。最初こそダイジンを捕まえるため、草太を元に戻すため流されて旅をする感じでしたが、そのうち草太の仕事や災害のことを知って段々前向きになっていくすずめが良かったですよね。また育て親や芹澤さんなどとも親睦を深めながら、いろんな人の助けを借りて人知れず世界を救う感じが最高でした。
 「災害」がテーマだったかと。その点で印象的なのが最後のすずめが過去の自分と会うところ。そこで語られていたことがとても心に沁みるものがありました。おすすめです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 228
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27

Tokusa さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

守りに入っちゃったな

新海誠さんの作品を20年近く前から知っている身としては、映画館で若いカップルや子供、中年の夫婦までが鑑賞していたことに正直感慨深いものがありました。
映像面では1作ごとに進化しています。草一本一本に種類があり、形が違いそれぞれ別に動いている。技術的なことはよく分かりませんが、CGと2Dを使って背景や草木の描写がより丁寧に違和感なく作られています。
話的な部分では、個人的に正直あまり見るべきところが無かった。新海誠さんはポスト宮崎駿の地位と1作ごとの興行収入を期待されているのでしょうが、今作の感想は「随分と無難で、守りにはいっちゃったな」というのが本音です。宮崎駿は1作ごとに全く違うジャンルにチャレンジし、絶えず攻めていました。売れるためには監督、スタッフ、スポンサー等関係者が守りに入りたくはなるのでしょうが、作家としては守りに入るといずれ枯れていきます。前作、前々作共に登場人物の行動は反社会的です。正直売れるかどうか危ういと思いながら作っていたのではないでしょうか。
「君の名は」以前の新海誠作品は、他では得難い丁寧な描写もありながら出来の悪い部分もあり、一部のマニアが見てニヤニヤする程度の作品でした。一度大作の制作はやめて小品を作った方が良いように思います。ともあれ、今回で日本伝奇3部作は終了し、また違った世界に飛び出すかもしれません。新たな新海誠に期待したいですね。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 126
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5

ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新海さん、ありがとう!

「君の名は。」を観た後に、ツイッターでつぶやいたかメールで訴えた気がします・・
新海さんの作品でもっと地元被災地にスポットを当てて欲しい事を。

なにぶん昔のことで記憶が定かではありません(汗)
でも同じような想いを持った方は結構いたようで、新海監督も何かのインタビューでそういった声があったことを話していました。

まずは、そういった声にちゃんと耳を傾け、受け止めてくれた事に感激でした。
~{netabare}
九州、神戸、東京、福島、宮城、岩手・・取り上げてくれてましたね。
物語上必要?と思える福島さえ。やはり福島は外せなかったのでしょう。
犠牲者や残された人などの無念を、少しで多くの人に再認識していただき、{/netabare}~
被災者・被災地の活力に少しでもつながってくれればと、切に願います。

■感想
風景はさすがに圧巻ですね。
自分がそこにいるような臨場感、ハッと目を見張ってしまう美しさ、空気感もさすが。そこだけでも劇場で見る価値はあったかと。

ストーリーは前作よりファンタジー感が増したような。
展開や映像には既視感も感じはしましたが、ハラハラドキドキできました。

個人的にはもっと世界の危機じゃん!みたいな切迫感が欲しかったけど。
ヒロインに対して感情移入がもう一歩だったことも起因するかも。
~{netabare}「どうせ助けるよね」的に第三者的な視点で捉えてしまい、実際そういう展開だったので。{/netabare}~

ヒロインは可愛くなくもないんですが・・
 #つまり可愛いことは可愛い

感情移入するには何かが足りないような・・
 #自分の歳のせいかも

恋愛要素は・・~{netabare}弱めでしたね{/netabare}~

新海さんも年齢のせい?・・~{netabare}ではないことを祈ります(笑){/netabare}~

女性にとっては感想は違うかな?とも思いましたね。

~{netabare}草太のすずめへの想いがほとんど語られなかったのもあるかもしれません。{/netabare}~
続きはWebで・・じゃなくて小説で!という流れなのでしょうか(笑)

さて、長文になりそうなのでかいつまんで。

<思ったこと>
~{netabare}
・冒頭の空のシーン、前々作かと思った・・時間軸同じだったり?
・すずめの家のロケーションがポニョの家みたい
・坂を下りて登校するところが「君の名は。」みたい
・都内(?)の坂を歩くシーンは「天気の子」みたい
・どんだけ神木や花澤さんが好きなんですかw
・なんぼ一目惚れしたとはいえ、部屋に入れるんかいw
・ましていくら平和な日本とは言え美少女JKがソロヒッチハイクて・・
 (二次創作の格好の的では)
・東京で芹澤や叔母とばったり出会うシーン、偶然にしてはちょっと・・
・いっそ芹澤と叔母がくっつくとこまで見せてくれれば
 (でもそうなると前々作と同じ構図かw)
・今回は過去作の人物や場所の登場なし?
 (気付かなかっただけ?)
 (似た背景で代用した?)
・マスコット的なにゃんこ登場はいいけどもうちょいカワイくてもいいんじゃ・・・
・草太との再会シーンあっさりしすぎ
・もうちょいキュンキュンさせてw
・ヒロイン見た目にしては声が甲高いような・・
・でも声優陣は良かったかと

涙腺が緩む部分もありました。
でもそれはストーリーというより被災者を思ってのこと。
感動というよりは、幼少すずめのような経験をした人々が実際どれだけいて、どれだけの無念を抱えているのかという想いから。

ビジネスも大事だけど作品として考えるなら一部バッドな展開もアリだった気もします。
(個人的にはGoodEndで何よりでしたが後世に語り継ぐ名作となるのはそういう作品かもとも思ったり)
{/netabare}~

全体的にまとまっていて観やすかったと思います。
スッキリしすぎて・・何度も劇場に足を運ぶことは、自分としてはないかな。

PV動画などで大筋を知ってしまった事も自分にはマイナスだったかな。

君の名は。の時は自信があったから何も宣伝せず、結果口コミで評判が広まったんだと思いますが、事前にこれだけ宣伝しているということは、ほどほどの自信しか持てなかったのかもしれませんね。

公式HPより
~新海誠監督 集大成にして最高傑作~
個人的には、これはちょっと言い過ぎ?(笑)

まあ、それだけ「君の名は。」をリスペクトしているということでご容赦ください^^;

未だに地元では復興に関連する報道は耐えないのですが、転勤時に全国的にはそうでもないんだなということを知り少し寂しいような思いをしました。なので、再度、被災や被災地についてスポットを当ててくれたことにはホントにホントに感謝しかありません。
聖地巡礼などで少しでも活気が生まれる事を期待いたします。

 *新海監督、そして関係者のみなさん、本当にありがとうございました*

2022/11/23 109シネマズ富谷にて視聴
(このあと・・W杯で日本がドイツに勝利。そんな1日でした)

投稿 : 2022/12/03
閲覧 : 153
サンキュー:

23

ネタバレ

Tenjin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

難しく考えずに見たほうが楽しめるかも

新海監督の作品を一つも見たことがない自分がいきなり最新作を見たわけですが、個人的にはあまり乗れなかったというのが正直なところです。

主人公のすずめが出会ったばかりの男を自宅に入れるのは年頃の女の子として警戒心なさすぎとか、旅の道中で都合よくいい人が現れすぎとか細かい点も気になりますが、すずめが草太を好きになる理由がちょっと軽いように感じました。

まあ、草太の人となりを列挙してみれば

・長身のイケメン
・年上の大学生
・家業の閉じ師をお金にならないのに真面目に務める
・穏やかで優しい人柄
・寝相の悪さという三枚目要素

と、女子高生が恋する相手としては十分いい条件がそろっているわけなんですが。

結局、最初の出会いがすべてというか、自転車で坂道を降りている途中でスピードを緩めたのも、踏切で友達に指摘されたように顔が赤くなっていたのも、一目惚れしてしまったサインと考えれば納得がいくというもの。

その衝動のおもむくまま廃墟に彼を探しに行くのも自然な行動と言えるでしょう。捜索中に「お~い、イケメンの人~」とか言ってますしね。

後はもう一緒に行動していれば情もわくというものだし、日本の危機を救うというミッションの緊張感も吊り橋効果になって恋心が燃え上がるのも当然だとは思います。

しかし、彼はほとんど最後まで椅子の姿だしなあ、という違和感もあったりして。ただまあ、普通の人間の姿だと初対面の男女が二人旅をする、という絵面が少々生々しいので、こっちの方が爽やか(?)でいいのかもしれません。

ともかく、そんないかにも高校生らしい恋愛感情を理屈で理解しようとするのは野暮なのだろうという気もします。

東京に向かうときにGoogleマップ上を走る新幹線の速さに驚くすずめと答えに困っている草太、というシーンなどは微笑ましくてよかったですね。こういったコメディなシーンが個人的には一番素直に見られました。

そういう意味では、ギャグと言っていいのかわかりませんが、雨宿りをした道の駅で草太の友人芹澤が環さんに泣きつかれるシーンとかも面白かったです。直前で少し重い雰囲気になった後なので、すぐに雰囲気を中和させたのはよかったと思います。

この映画のもう一つの軸である日本の危機を救うという部分に関しては、主人公たちほどには危機感を感じられなかったのがちょっと不満ではありますね。

危機の正体である「ミミズ」が暴れると地震が起きるというのは、実際に被害としては出てはいるものの建物が壊れる程度の描写にとどまっているので、その延長線上に100万の人が死ぬというのが想像しにくいのです。残酷なことになるとしても、何かしら人的被害があったほうが緊張感は出たかもしれません。

あるいは、扉を閉じることにしても妨害が入るわけではないので、見つけさえすれば閉じられてしまうというのが回を重ねるごとにわかってしまうのも緊張感が不足する原因かと思います。

そんなわけで、ラブストーリーと世界の危機という2つの物語の軸への違和感が影響してもう一つ入り込めない結果になってしまいました。ただ、絵は素晴らしいし声優さんの演技や音楽も悪くないので、最後まで普通に見られる映画ではあります。

そういえば、猫のダイジンは悪役のようで実はそうではなかったようですが、単にすずめと遊びたかっただけなんでしょうか。神は気まぐれと言えばそんなものかもしれませんが。

投稿 : 2022/12/02
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すずめの戸締まりのストーリー・あらすじ

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、
「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。
彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、
まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、
古ぼけた扉。
なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが...

やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、
開いた扉は閉めなければいけないのだという。

――星と、夕陽と、朝の空と。迷い込んだその場所には、
すべての時間が溶けあったような、空があった――

不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。(アニメ映画『すずめの戸締まり』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2022年11月11日

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