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「すずめの戸締まり(アニメ映画)」

総合得点
77.8
感想・評価
275
棚に入れた
1001
ランキング
596
★★★★☆ 4.0 (275)
物語
4.0
作画
4.5
声優
3.8
音楽
4.1
キャラ
3.8

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すずめの戸締まりの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

主人公「岩戸 鈴芽」が不快で嫌な奴

「過去のトラウマに区切りを付け、新たなスタートを切る」
これが素直なこの作品のメッセージだと思う。


しかし、主人公の行動は終始
「草太さん!草太さん!草太さん!」
こればっか。

主人公の「岩戸 鈴芽」は道で偶然すれ違ったイケメン「宗像 草太」をロックオン。

その後、鈴芽は草太以外の事を考えなくなる。


「お気に入りのイケメンが手に入るなら、それ以外はどうなってもいい」
鈴芽はこの考えを思ったり口に出すだけでなく、実際に行動で示すから凄い。


分かっているのは「数万人が死ぬ大災害が起こる」こと。
その後、事態を収拾できるかは不透明でよく分からない。
この状況で鈴芽は、なんの迷いもなく大災害を起こして草太を入手する選択をして、要石「草太」を引き抜く。

視野が狭くなんの責務も負っていない女子高生だから仕方ないかも知れないが、岩戸 鈴芽は恐ろしく自分勝手で嫌な奴だ。


可哀想だったのは先代の要石の「ダイジン」。
劇中で要石は「場所や要石自体も時代によって変わる」と言っていた。

要石「ダイジン」も、要石になった草太がそうだったように、自身が望んだ訳ではなく成り行きで要石となり、人々を守る為に何百年も責務に耐えてきたのかもしれない。

相手の立場を一切考えずに自身の都合だけで行動する、鈴芽のダイジンに対するふざけた態度といったら...



私には「岩戸 鈴芽」が
「震災の呪縛に捕らわれていたが、“恋”によって未来に前進する女の子」
とは、とても思えず
「自己都合で大災害を引き起こすテロリスト」
にしか見えなかった。

これは好き勝手に振る舞う主人公のブレーキ役がいなかったのが原因だろうか?
岩戸 鈴芽の身勝手な性格も改善せず、全く成長しなかったのも始末が悪い。


不快で嫌な奴「岩戸 鈴芽」の思い通りになる結末で、見た後になんだかモヤモヤする作品だった。

投稿 : 2024/05/26
閲覧 : 85
サンキュー:

1

ネタバレ

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

蟲師

最初は蟲師かと思ったら最後にニャンコ先生がでた 草
フェリー乗船券しらべるだろとか
スナック「はぁばぁ」労基方違反じゃね?とか
東の石が猫になったからミミズでたんじゃねとか
昔の自分に会うことに何の意味が?とか
ダイジン石にもどれるのじゃんとか
車公道走っちゃだめだろとか
君の名は。から世界系になったはんめん
話が複雑化してるから細かいツッコミドコロが多いのかと思った
でも今作で一番気になったのは以前の作品に比べ主人公
両方ともにチョロいこと。やっぱイケメンは強いのか
恋愛といえばおばさんに若いつばめが二匹できたので
最後取り合いになるかとおもったら、なんにもなかったねorz
あと、、、震災から時間たってるし、感動ものなので
大丈夫と判断したのだろうけど、中には思い出して
ブルーになる人もいんだろうなともおもた

投稿 : 2024/05/15
閲覧 : 53
サンキュー:

0

ネタバレ

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文句なしの高品質。日本だとなんか実在しそうな異能力

TVで視聴

なるほどさすがの高品質ですね。
新開監督は毎回一定以上面白い映画を作り続けているから凄いですね。

日本は地震大国ですし、地脈だの霊脈だの要石だのが普通に実在しているわけですから、閉じ師も普通にいてもおかしくない気がしてしまいますね。
そういう国のなので。

国家の一大事な重要な仕事なのに、一家系がほそぼそとやっているというのも、意外とリアルかも。
もちろんちゃんと国が管理するべきだと思いますが、こういう貴重な伝統技術だのが、人間国宝だのと認められれば良いですが、認められずに消えるに任せていることは多いですからね…。

いや本当にはいないよね? と調べちゃいましたが、似たような感想を持つ人は多いようですね。
閉じ師はクラウドファンディングで資金を集めるべきとかあって面白かったです。

きちんとハッピーエンドで終わるラブコメで、新開監督は悲恋が多い印象でしたがやっぱりこちらの方が受けが良いと見直したのでしょうか。
まあちゃんと子供を残してくれないと閉じ師が途絶えちゃいますからね。

とにかく良い作品でした。満足。

投稿 : 2024/05/02
閲覧 : 60
サンキュー:

4

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

折り合いをつける

新海大先生の一般向けエンタメでした。作家性(キモさ)は極力見えないようにしながらも小出しにして視聴者に違和感を残す手法は巨匠の域に達していると思います。こんなすごい人やったんやなあ。昔の天才は人間生活が下手な人が多かった(それをよしとするまわりの風潮があった)んですが、最近の天才は世の中との折り合いをつけるのも上手でまさに完璧超人です。本作ではJKにケツで座られたいところが作家性でしょうか。多分ザーさんは今回もキモいなと思ったでしょう。

投稿 : 2024/04/30
閲覧 : 95
サンキュー:

2

ネタバレ

ふひょー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新海作品にハズレなし

気になってた人が突然いなくなったら、気が滅入るのも無理はないですね。
最後は自分が要石になる覚悟で救い出したのが本当にカッコよかった!!

次回作にも期待しています。

投稿 : 2024/04/20
閲覧 : 46
サンキュー:

1

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これぞ集大成

個人的には日本アニメを再発見した「君に名は」を超える傑作。出世作を超える作品、なかなかものにするのは大変な事と思われますが見事成し遂げてくれました。制作サイドも喜んでいることでしょう。小隕石の落下、異常気象に次いで再び天変地異、地震を取り上げその危機に対処する姿をボーイミーツガールに絡ませる王道展開もバッチリはまっています。更に好みのロードムービーなところも素敵です。
 
 ただ、いきなり猫を追ってフェリーに乗ってしまい、運賃はどうするのって心配していた自分でしたが、今時はスマホがあればそれなりの金額は使えるようになっているのですね。なるほどって感じ。でもなあ、若い女の子がヒッチハイクで移動するって事をおしゃれな冒険的に描くのは少し嫌な感じですね。それで、次の展開につながる出会いになったりするので物語的には必要なんでしょうが。あと、椅子の脚が三本だったことの説明があると思ったんですがそれはありませんでしたがこいつが走り回る姿は傑作でありました。

投稿 : 2024/04/11
閲覧 : 117
サンキュー:

8

ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ずっと椅子のイケメンに一目惚れしたすずめ?

「君の名は」は素晴らしかったと思うのですが、個人的に「天気の子」にはかなり不満が残ったので、本作は、映画館視聴はしないつもりでしたが、結局、視聴しました。「天気の子」よりはよかったけども、「君の名は」には届いていないかなぁという感じがします。

ストーリー展開として一番弱いと思うのが、すずめが、どうして宗像草太のためにあれだけいろいろするのか、という部分です。イケメンだから?初めて会っただけの人なのに?

特に、この映画って時間軸で言うと数日間なので、違和感が強いです。一目惚れと言い逃れするにしても、イケメンなのは最初だけで、ずっと椅子ですから笑

「君の名は」だと、主人公二人の関係性が数ヶ月くらいはあったと思うので、ストーリーに無理がないんですよね。

ダイジンはちょっと不気味ですね。まぁこれの可愛い版は、某魔法少女アニメに {netabare}出てくるわけ{/netabare}ですが笑、一回見ただけだと、ダイジンが何を考えているのか、いまいち分からなかったです。サダイジンはもっと分からなかったです笑 (ちなみに、サダイジンの影響下で、環に向かって、すずめが「重いの」というシーンがありますが、ちょっとひどいですね。理由が分からず家出状態の子どもを心配しないほうが、やばい親でしょう)

前二作と同様、自然災害が中心的な命題を占めているのですが、他方、この作品では、衰退していく日本という国も、そこで暮らす善良な人々とともに、かなり明確に描かれていますね。日本の将来を考える上でも示唆に富むように思います。

[2023年12月追記]
完走した作品のみをレビューしているため、とりあえず完走できる質だったということで、これまで、レビュー点数は3.0以上としてきました。しかし、レビュー内容が辛口になっている場合でも3点台をつけているため、他の方の同じ程度の辛口レビューと比べて、点数がかなり高めになっていました。そのため、レビュー点数の下限を2.5点に変更し、この変更に合わせ、このレビューの点数も変更しています。

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 166
サンキュー:

13

ネタバレ

animeradio さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

ずずめの恋愛描写不足

あれば恋愛じゃないんだと擁護してる人がいますがそんなことはありません
とじ師のおじいさんが、「せっかく孫が要石になったんだから、抜くな!」
と言っているのに、危なくても抜く!100万人を危険にさらしてでも、私が代わりに要石になるあやふやな可能性にかける!とこう決断して実際後先考えずに抜くわけですからね。
あの抜いてる瞬間はおそろしいことをしてるんですよ
命を守る者としての使命感に共感とかではないんです。

草太のほうもたいした使命感がある描写でなく微妙にチャラ男感だしてましたから、使命感に惚れたみたいな読み取りは無理でしょう

使命感があったら東京の要石の場所くらい知ってるはずです

投稿 : 2023/12/12
閲覧 : 194
サンキュー:

1

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

災害アニメ第3弾。

【概要】

アニメーション制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
2022年11月11日に公開された122分間の劇場版作品。
監督は、新海誠。

【あらすじ】

岩戸鈴芽は九州の宮崎県で叔母と二人暮らしの17歳の女子高校生。
鈴芽は夢を見た。4歳の自分が母親を捜しているが見つからずにいると、
髪が長い女性と出会ったところで目が覚めた。

その鈴芽が登校中にロン毛のイケメンとすれ違い、彼に見とれてしまう。
そのイケメンは宗像草太といい、
彼に呼び止められて廃墟がこのあたりに無いか尋ねられて答える鈴芽。

一旦別れたあとで草太が気になった鈴芽は、
彼が行ったと思われる山中の廃墟にて、
水浸しの床に立っている白くてボロボロの扉を見つける。
扉を開けると不思議な草原に繋がっているが、
鈴芽は見ることができても草原に足を踏み入れることはできなかった。

そして、水浸しの床に刺さっている小さな石像に引き寄せられる鈴芽。
鈴芽が引き抜くと石像は猫の姿に変わって逃げていった。

その日から日本列島の各地で地震が頻発するようになる。
扉の向こう側の常世からミミズと呼ばれる災いが溢れ出ると巨大な地震が起き、
草太は代々、扉を戸締まりして災いを鎮める『閉じ師』の家系だった。

日本列島を再び安定させるには要石でミミズを封印しなければならず、
鈴芽が引き抜いた石像が要石だった。猫になった要石のダイジンは、
鈴芽と仲良くなるのに邪魔な草太を三本足の椅子の姿に変えて逃げてしまう。

草太を元の姿に戻すために、ダイジンを追いかけての鈴芽の日本各地の旅が始まる。
そして、ダイジンの行く先々には災いの前兆となる扉が出現するのだった。

【感想】

隕石落下で地域壊滅、水害と続いて今回のアニメは現実にあった大震災がモチーフのファンタジー。

国民的アニメ映画監督の道を歩もうとする新海誠氏は、
日本人共通の普遍性を持つテーマとして2011年の東日本大震災を選択し、
映画公開から11年前の忘れがたき大災害の被災者の内心に踏み込んでの、
共感や話題づくりを狙ったのでしょうか。

家族や友人らを亡くし帰る家を失った者が数多くいる生々しい史実を踏まえるに、
つらい記憶を持つ当事者からみれば、このアニメを見るのはやや苦しいのではないかと?
震災時の気仙沼大火災を彷彿させるシーンもあり、被災地から遠く離れた地にある自分としても、
心苦しさがあったのですが、その手の非難も覚悟の上で敢えてのチャレンジでしょうか?

ずばりこれは、アニメとは楽しいだけの娯楽であってはならないと思う人向けの作品。

大震災という忘れがたい現実を敢えて思い出させ風化させず、被災者たちの記憶や感情に訴えかけて、
失う前の生活、震災、被災後の日常の再生、そして続いていく未来。などを踏まえた上で、
どんなことがあってもの生命の営みと日常は繋がっていて、そして次の世代にバトンが渡っていく、
数多の日本人に向けた心の有り様のメッセージ性を伝えたいためだけの2時間でしたね。
子どもたちを含めた各地で出会った人たちと鈴芽との触れ合いのロードムービーを見せたのも、
日本人の変わらない日常を見せたかったのかなと?

それだけではなくて新海誠らしいラブストーリーやエンタメ要素を混ぜてはいるのですが、
アイスクリームを落とすとか壊れたオープンカーとか車内BGMを色々選ぶとかのシーンに、
エンタメ的には笑えなくてどこが面白いのかちっともわからず、
その軽さにリアルで被災した人から見れば、このアニメのキャラクターの描写はどうなんだろう?
絵空事に見えてしまうのか?納得するのか?とか思ったりで、
それほど良いものでもなかったりでして、
個人的には続きの展開があまり気にならなく特には面白いアニメでもなかったので、
評価は控えめになりました。作画がどうとかの言及も今回は割愛します。
もっといろいろ書くには何周も見る必要がありそうですが、取り敢えず今はやめておきます。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/10/16
閲覧 : 148
サンキュー:

36

ネタバレ

カール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

死んだ人は仕方ないので諦めよう

昭和三陸津波にて、
とある家族の父と息子たちは、
末っ子を置き去りに一目散に逃げていた。

奇跡的にその末っ子もみな助かったが、
母親は独りで逃げた父親を責め立てる。
その度に父はこう反論していた。
「てんでんこだ」


本作品は、日本を脅かす存在として、
地震が用いられています。
昔はでかいナマズの仕業でしたが、
この世界では、でかいミミズが地震の元凶。

そのミミズを閉じ込めるのが、
ヒーローである「閉じ師」の宗像草太。
そのイケメン草太に惹かれたのが、
ミーハー女子高生、岩戸鈴芽がヒロイン枠。

この2人の活躍により、
日本の生活は守られています。

一見すると鈴芽は、
行動力のある元気な少女に映りますが、
それが次第に危ういものだと気付かされる。

正義感や責任感ではなく、
自壊衝動に近いもので、
彼女は生への執着が無い。

「生死は運だと思っていましたから、
 死ぬのは怖くはありません」

屈強な兵士のような言葉。
この死生観に至った原因は、
母親の喪失なのでしょう。

鈴芽は4歳の頃、震災で母親を失います。
その死を確認したわけではないので、
必死に小さな歩幅で母を探し回る。
足を止めれば母の死を認めてしまうから。

やがて不思議な世界に迷い込む。
それでも足を止めない鈴芽の前に、
母親が現れる。
何かを言ってはいるが、何も思い出せない。

そこで目が覚める。
これは夢か、それとも過去の出来事か。

母は一体、何を伝えたいのか。
励ましか、この世の未練か。
それとも恨み辛みか……。

母親は見つからず、死も認めず、
生と死の境界を往来する事で、
鈴芽の命は軽くなっていく。

災害は命や財産、
記憶を奪っていくのと同時に、
生存者に爪痕を残す。

「自分だけが助かった……」
罪悪感の植え付け。


そんな多くの犠牲者を生む災害において、
東北地方にはある言葉が継承されている。
「てんでんこ」

最近は、「津波てんでんこ」と呼称され、
津波の際は、各自自ら任意の経路で、
「てんでんばらばらに急いで逃げろ」
と、いう意味で伝わっています。

普通の避難訓練は、全員足並み揃えて、
指定された場所へ退避するものです。
ばらばらに逃げるなんてありえません。

ところが、岩手県のある中学校では、
この「てんでんこ」を
実際に避難訓練に導入していました。

そしてこの中学校に、
3月11日、津波が襲います。
当初、指定の避難場所へ向かう生徒たちに、
教師が叫ぶ。

「てんでんこだ!」

生徒たちは即座に反応し、
指定の場所を越え、更に高い場所を目指す。

教えられた「てんでんこ」どおり、
生徒たちはばらばらに逃げた。
全員同じ経路を辿れば渋滞し、
最悪、津波に飲まれていたでしょう。

彼らの英断により、
この地域の小中学校の生存率は、
99.8%だったそうです。

まさに「てんでんこ」は、
実用的な避難方法ではあるのですが、
その反面、
とても非情な一面を持っています。

みんなばらばらに逃げるとなれば、
みんなで誰かを助けたりはしないのです。
例え、足に障害がある者がいても、
手を貸したりせずに構わず逃げる。

つまり、切り捨てです。
非難される方もいらっしゃるでしょう。

だからこそ、信頼を構築するため、
日頃から大切な人と、
「津波の時はてんでんこしよう」
と、約束しておくのです。

「一緒に逃げよう」ではありません。
ばらばらに逃げる事を互いに誓うのです。
この合意が、生存者の罪悪感を低減させる。

ずっと約束していたのだから、
「死んでしまっても仕方がない」

自分が死んだ時に、
生き残った人の重みにならないように。
自分もいつかは、
切り捨てられる側になるのだから。

災害から逃げるあなたに、
子や孫が手を差し出すかもしれません。
でも、その手を決して握ってはいけない。

「てんでんこだ!」
あなたの役目は叫ぶ事。
生きる人々に前を向かせる事。


本作品の終盤、
鈴芽は夢の、常世の真実を知る。
目の前に現れたのは母親ではなく、
未来の自分だったと。

そして、鈴芽は4歳の自分に伝える。
「あなたはちゃんと大きくなる。
 光の中で大人になっていくよ」

生きる希望を与えたのは、
手を差し出したのは、
母親ではなく自分自身。

誰かの手にすがってはいけない。
最後に自分を支えるのは、
自分自身の手であるのだから。


ありがとうございました。

投稿 : 2023/10/02
閲覧 : 88
サンキュー:

8

ネタバレ

とまと子 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あしたの約束

 
Amazon Primeでレンタルして合計5回、観てしまいました。
なんだかんだもうどうもこうもなく、とにかくあれだけ泣いたので5点満点です♡

**新海誠さん**

途中で芹澤くんが「旅立ちにはこの曲でしょ。なんか猫もいるし…」と言っているように、宮崎駿作品へのオマージュ的要素はたくさんあります。
それ以外にもどっかのアニメにでてきたキャラに似てたり、新海さんご自身の過去作にも似ているところもたくさんあります。
でも、それだからといって「これはオリジナリティがない→だから駄作だ」的に断じてしまうのはどうなんだろう?って思うわけです。
その後の、「映画そのものから何を感じるか?」ということがいい加減になってしまっては本末転倒かな…と。
まっさらな気持ちで観て感じることだけが、わたしにとって本当のことです。

もちろんわたしも、今まで見たことのないような映画を観てみたい…っていう思いはありますし、今までも新海さんにしか描けないような画面の美しさ、情景の切なさに感動してきました。
でもこの「すずめの戸締まり」では、そういうデザインやスタイルではないところ…物語そのもの、お話の語られ方そのものに「この映画でなければ感じさせてくれないもの」を感じさせてくれたように思います。
少なくともわたしは、他のアニメや映画では感じることのなかった”何か”を強く感じて、涙しました。

新海さんが独自に磨いてこられた技術もあります。先達からお借りしたギミックもあります。
この映画を観るにあたっては、それらを総動員して作られた「物語の美しさ」こそを、感じてほしい…と思います。

**戸締まり**

この映画を観ていちばんに感じたことを敢えて言葉にしてまとめてみると、「置き去りにしてきた感情(特に愛情)にちゃんと向き合ってけじめをつけることの大事さ」ということかな…と思います。

自分から与えられたものも、誰かから与えたものも、誰かの何かの想いは、それをちゃんと受け取ったのか、返したのか、感謝したのか、それとも諦めたのか、あるいは与え尽くしたのか… どういう形ででもいいから、きちんと「けり」をつけていないと心の底の方の暗闇に潜って潜んで、今の私たちの心を揺さぶって不安定にしてしまう…。

中途半端に後ろ手で締めて確かめずにいた扉からはくすぶって満たされない不満や悲しみが溢れ出してきてしまう。

だから、つらさや悲しさがあっても、封じ込めてしまったり、押し込めて葬り去ったりせずに、かつては自分のものだったその気持ちに向き合って、ちゃんと傷ついて、ちゃんと感謝して、その心細さや悔しさを受け止めなければならない。

そうすることで初めて、しっかりと過去に戸締りをして鍵を閉めることができる。
そしてはじめて、次の鍵を開けて、新しい誰かや何かと出逢いに行く「行ってきます」が言える…
今度はしっかりと気持ちを届けたり受け止めたりする覚悟を持って。

**挨拶**

そんなことを考えていて、今までわたしは新海さんの作品は一貫して「遠距離恋愛のラブストーリー」だと思っていたんですけれど、それと同時に「過去に置き去りにしたもの(トラウマ)を拾いに行く」ということも共通のテーマだったかも知れないなって思いました。
もっと大袈裟に言えば自分の罪悪感と向き合う…というか…。

最初わたしが一番泣いたのは、終盤常世での草太の祓詞で震災前に暮らしていた人たちの「行ってきます」「行ってらっしゃい」のフラッシュバックがばー…っと湧き上がってくるところでした。
それは日常の生活が突然断たれてしまって悲しい…というのとはちょっと違って、その生活には「毎日の挨拶」っていう小さな「愛情の戸締り」がきちんきちんと確かにあったんだ…ということ、そしてそれはなんて貴重で、大切で、でも自然で、当たり前のことなんだろう…っていう思いでした。
普通の日常があまりに美しくて、その美しさに泣いたのです。

もちろんその時はそんなにちゃんと言語化して感じたわけじゃないですけどねw
だから最初は自分がどうしてこの場面でこんなに泣くのかわからなくって、ただただぽろぽろと涙を流して、後からいろいろぼーっと考えてそういうことなのかなぁ…と思ったわけです。

**すずめ**

Webでいろいろな人の感想を読んでみたんですけど、「すずめの行動が突っ走り過ぎてついていけない」という感想も多く見ました。
「イケメンに一目惚れしただけであんな危ない暴走するのはリアリティがない」みたいな。

もしこの「すずめの戸締まり」を今までのような「ラブストーリー」として観てしまうと、そんな感想も持つかもなぁ…と思います。
つまり、わたしはすずめの異常なほどの決断力や行動力は草太に対する「ラブ」ではないと思うんです。

すずめが通学路を引き返して廃墟に向かう草太を追うのは、イケメンっぷりに一目惚れしたからではなくて、彼の姿をどこかで見ている記憶があって、(実際常世で会っていますよね。作品の公式HPには草太がすずめの手を引いて扉に導いているキービジュアルがあります)自分でも不思議なくらいにどうしても気になったからです。
だから自転車を漕ぎながら「私、どうして…」と繰り返し、廃墟についてからは「あのー、私あなたとどこかで会ったことが…」というセリフを言っています。

その後はどうしようもなく引っ張られてどんどん進んでいくのですが、すずめの家で怪我の手当をしながら草太が震災を防ぐ仕事をしていることを知ることが何よりもそのあとのすずめの行動力の源になっているのだと思います。
それは母を亡くした震災という悲劇を繰り返したくないという気持ちもあるでしょうが、何より「必要で大切なミッション」を人知れず仕事にしている人がいる、その仕事にはもしかしたら自分が果たせる役割があるのかも知れない…という気持ちからだと思うのです。

**震災**

すずめは自分が震災を生き残ったことを自分の口から一度も話していません。
大震災を止めるために動いている草太に対してさえそのことを話さず、椅子の脚が欠けていることを話すときも「一時的に無くしてしまった時があって…」とぼやかしています。
すずめの中では震災のことは封印されているのです。
封印する、ということは、忘れているわけではない。
むしろ忘れられないからこそ思い出さないように…振り返らないようにしているのだと思います。

大震災や戦争で生き残ったひとたちの中には自分が原因で亡くなられたわけではなくても「どうしてあの人が死んで、私が生き残ったのか?」「私はあの人よりも生き残る価値があるのか?」と考えてしまうことあるとよく聞きますが、すずめの気持ちの中にもそれが強くあるのではないかと思うのです。
看護師を目指して勉強しているのも、母に憧れたからというよりも、せめて母が果たせなかった仕事を自分が替わりにやらなければ、という気持ちからのように思えます。
そうしないと、必要とされる仕事をしてちゃんと役に立っていないと、許されてある自分のの居場所がなくなってしまうんじゃないか…

「自分は今ほんとうにここにいていいのか?」と。

すずめはそのことを子供のときに刻み込まれ、今でもそれを強く感じているひとに見えます。
そしてそう思って観ると、すずめの行動の原動力が少し違って見えてくるように思えるのです。

**覚悟**

すずめが病院に草太の祖父を訪ねるところは、わたしが大好きなシーンです。

草太の祖父は草太のことを聞いても動じた様子も見せず淡々とその事実を受け入れているように見えます。
でもそこに悲しみや無念さがないわけはないです。
草太を要石としてみみずに刺したのは誰か?とすずめに問う時に彼は声を荒げるように大きくします。
それは草太を思い悲しむ気持ちと、閉じ師としての覚悟をすずめに(もしかしたら自分にも)言い聞かせるためなのだと思います。

でもすずめにも覚悟があるのです。

自分には何も原因がないことで突然親しい人が亡くなってしまう経験をした時に感じることとしてよく聞くもうひとつのことは、死ぬことにも、生き(残)ることにも、何の理由も正当性もない、ということを肌身を持って感じてしまうということです。
死は全く不条理に起きて、死ぬべき人が死ぬわけでもなく、生きるべき人が生き残るわけでもない。
だから、人が、今自分が、生きているということは全くのたまたまの偶然起きていることで、何の根拠も確かさもない…ということ。

愛媛の廃中学校の扉を閉めるとき、「死ぬのが怖くないのか?」と訊かれて、すずめは「怖くない!」と即答しています。
そんなふうに即答する高校生なんて、まずいないでしょう。

この場面は「覚悟」と「覚悟」の対決のように思えます。
草太の祖父の閉じ師としての「死ぬ覚悟」。
草太を救いたい…そのためなら死も恐れずに何でもするというすずめの「生きる覚悟」。

祖父は高笑いをします。
自分の生涯をかけての覚悟が、この若い娘の覚悟に負けたこと。
そしてその敗北がむしろ心地よいものだったことで、思わず笑ってしまったのかな?と思います。

今考えてみると、ここは「もののけ姫」のアシタカがモロに『お前にサンが救えるか?』と問われるシーンに似てるかもですね。
もっとも”高笑い”の意味は全く違いますけど…w

**ダイジン**

Webでよく見た感想のもうひとつは「ダイジンが可哀想すぎる」というものでした。
「自分と恋人は生かして、自分が拾った猫は埋めるのか」みたいな書き方もありました。
確かに、わたしもそう思うところはあります。 ダイジンは、本当に可哀想…。
わたしがすずめだったら、要石になったダイジンをしょっちゅう訪ねて話しかけてるかも知れないです。

ただ、すずめに「好きじゃない」と言われてやせ細ってしまってから、ダイジンはずっと考えています。
最初はひとりでくるまって。
途中でサダイジンに飛びかかってやっつけられ、子猫のように咥えられて舐められて。
ダイジンはずっと何を考えていたんだろう?
…自分が今自由になって現し世に自分の本当の居場所があるのか…?
…この世界で自分が誰かと本当に繋がれる場所はどこなのか…?
そして黙って目を見開き、まっすぐ遠くを見つめるダイジンには、覚悟が感じられます。

すずめと草太の方はどうかというと、草太が最後にサダイジンに呼びかける言葉は「いくら虚しい生命でも、自分は生きたい」というものでした。
敢えて言いますが、生を愛する者でなければ、人や人の世は愛せないと思います。
今は生きて、旅をしながら後戸を締めることが、草太とすずめの役割…なんじゃないでしょうか。

**環さんと芹澤くん**

ダイジンとサダイジンは要石として大きな災いを抑え込んでいましたが、ひとびとがその悲しみのあまり世界への感謝も忘れていく中で次第に抑えきれなくなり、ついには外れてしまいます。
その忘れてしまった人間たちへの怒りは、環さんの隠してきた苦しさを借りて吐き出され、すずめを封印への旅へと駆り立てます。

環さんはまだ4歳だったすずめを引き取って我が子のように育ててくれましたが、その愛情も庇護も、自分の存在理由を認められずに苦しんでいたすずめにとっては、もしかしたらいたたまれないものになっていたのかも知れません。
「守ってくれなくていい。私は自分の存在理由を自分で作らなくちゃいけないんだから…」と思っていたのかもしれない。


この映画はどのシーンをとっても人物の表情の作画が本当に素晴らしいと思うのですが、「けんかをやめて」の歌のシーンでの環さんとすずめの表情は中でも本当に良くて、よくこんな顔が描けたな…って驚きました。
ふたりがお互いの顔を見てもいないのに同じ顔になっているのも、いくらけんかをしても何をしてもこのふたりがしっかり家族であることを語ってくれていてすごく良いです♡

芹澤くんもほんとに良いキャラクターで大好きなんですが、環さんがすずめを現し世に繋ぎ止めるアンカーだとすると、その環さんも常世の引力に引きずられそうになった時のアンカー役は芹澤くんなのかも知れません。

そう考えると芹澤くんがダイジンに話しかけるシーンの関係性もまたちょっと重いものがあるのかもです…。

**約束**

常世ですずめがちいさな自分を見つけ、語りかけるシーン。
観る回数が増す度に、ここで流す涙が増えていきました。
わたしが観てきたアニメ・映画の中でも、特に心に残るシーンになりました。

母がもういないことを本当は知りつつも探し続けていた自分。
悲しくて、寂しくて、本当の世界と向き合うことができなかった自分。

すずめはそのちいさな自分に「じぶんの明日」として語りかけます。

「未来なんて怖くない!」

大丈夫。私はおおきく強くなって、この世界を愛することができるようになる。

自力では生きられなくても、誰かから助けられ、迷惑をかけ、厄介になって大きくなっていく。
それは決して悪いことなんかじゃない。罪でもない。
逆にそれこそがこの世界に生きるということ、素晴らしいことなんだよ…。

「あなたは光のなかで大人になっていくの…」

なんて素敵な言葉なんだろう、なんて素敵な表現をされるんだろう…って思います。

ふたりの背景で常世の空が輝きながら大きく廻ります。
ふたりのすずめの間を流れた未来の時間のように。
この宇宙を律する理のように。

「必ずそうなる。それはもう、ちゃんと決まっていることなの…。」



そして小さなすずめはまた雪の中に帰っていくのですが、その扉を後ろ手で閉じてよく見ていません。
「すずめの明日」がしてくれた約束を、忘れてしまうのです。

すずめはその約束を思い出すため、それが本当だったということを知るため、遠くはるかな旅をしてきて、そしてようやく、長く後戸にしていた自分の扉を締めることができます。

「さよなら」と「ありがとう」を込めた 「行ってきます」の言葉を送って。

**神話**

すずめの名字が岩戸であったり、すずめという名前もアメノウズメノミコトからもじったものであったり、新海さんは日本神話をかなり意識されているようです。
草太を取り戻しに常世に行くすずめのように、死者を取り戻しに地底の国を訪ねていく物語は、例えばイザナミの神話であったり、ギリシャ神話のオルフェウスの物語であったり、世界に共通してあるようです。
それは神話に限らずいくつもの物語に現れてきていて、例えばアニメでいえば「メイド・イン・アビス」もその一例なのかも知れません。
神話・伝承・物語には、離れた土地の間でも不思議に符合する共通の形がよくあるようです。

わたしは、それは人の魂の底には「物語の原型」というものがあるからだと思っています。
新海さんも宮崎駿さんも、物語作家のみなさんは多かれ少なかれ、ミケランジェロが「私は石を削っているのではなく、石の中に埋もれている人物を掘り起こしているのだ」と語ったように、この「物語の原型」を見つけにいく心の旅をしているのだ…とわたしは考えていて、だから神話のような力強い物語を作られる方には、その魂の旅路の苦しさに耐えて何かを掴み取ってこられたのであろうことに尊敬の念を抱かずにいられません。

だからこの映画のミミズがもののけ姫のディダラボッチに似ているのも、要石がロンギヌスの槍に似たイメージなのも、わたしは剽窃というよりはどちらもこの「物語の原型」に近づいたからこそ似てくるのだと思ったりもするのです。


新海さんがこれからも物語を作るために魂の旅路を続けられるのなら、次もきっとまた、こういうわたしの押し込められて自分でも気づいていないような想いを揺り動かして呼び覚ましてくれるような映画を観せてくださるのではないかと思っています。
そしてそこには、他の誰にも描けなかったような世界があるんじゃないか…とも期待しています。

というわけで、「君の名は」「天気の子」と、少し遠ざかっていた新海誠映画ですが、次回作はぜひ劇場に足を運びたいと、今のわたしは思っています。

投稿 : 2023/09/29
閲覧 : 223
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12

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fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

若干違和感あるものの、やはりよくできた新海作品

相変わらずの新海クオリティ

そろそろこけるかなと思いつつ(嫌な人だ。。自分😅)
恐る恐る観ましたが
トータル良かったです。

日本でよくあるようなお話に
現代の景色、
現代の文化、スマホやSNS、現代のものと言える地震速報、GPS
などを絡めている

展開としてはなにが目的で主人公が何に向かっているか分かりやすい
説教くささもなく
わざとハンデのある人も出さずで。

言い方は変かもですが
好きなジブリ作品、ラピュタや千と千尋とかはこういう冒険的なワクワク感があり
それにクオリティ高い作画をからめてるなぁという気がします。

本編違和感は
最初の方のJAZZのBGM、悪くないけどなんか浮いてた。
猫が大臣とどうも結びつかない
おばさんのあんたがいたからの叫びはいらんかったなぁ。。
※なくても成立してるような。。

あと毎度毎度の封印のセリフ、お返しします!はよくわからんかった。(スーを差し上げます!に変換してしまう笑)


ダイジンの声はムカついたけど
これは無垢な悪気のない心からの悪(結果として)だなぁと。そう思うとしっくりか。

相変わらず何十年経ってこの作品観たら、昔この駅や街はこうだったんだよと振り返れるのも流石。

可愛いキャラデザだけではなくしっかりと頑張った主人公。
イケメン枠から突如マスコット枠にすぐなった彼もまたいい展開。

ラッドウィンプスのエンディングかな?ラストの方の曲の入れ方も良かったかと。
音楽といえばわざとらしく昔の歌がかなり入ってましたが
親世代と観に行っても楽しめる仕掛けなのかな?

ま、ちょっと長かったのでおばさんの下り少し削って良かったかな。
ってこれワンクールのアニメでもいけるかなと思っちゃったけど、まぁこれでいいですね。

流石の新海監督作品でした。

投稿 : 2023/09/27
閲覧 : 83
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8

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メガマインド さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とても美しかった!!

現実世界よりも綺麗に描いた東京の街並みにびっくりする
新海誠監督にはぜひうちの地元(横浜)を映像化してくれと思いたくなるほど、
今作も背景美術が美しすぎて、眼福だった。
トンネルの中に入ったシーンで興奮が止まらなかった。
レイトショーでみて寝落ちしようかと考えていたが、目が覚めて夢中になるほどだ。
監督の持ち味である綺麗な現実を描くをこれからもどんどんやってほしい。下手にファンタジーに逃げるよりよっぽどいいと思える。
ファンタジーを作る気概も感じさせられるほどだが、しっかりバランスがとれて綺麗に調和がとれていた。

自己完結せずにちゃんと他者との交流があってこそ作品が面白いと思えた。
ファンタジーと現代劇で2度おいしくなっている。

投稿 : 2023/05/04
閲覧 : 101
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8

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teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

微妙・・・

微妙・・・ 新海誠 秒速と言の葉だけかなぁ

投稿 : 2023/04/22
閲覧 : 110
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1

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藤真 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

やっと普通の映画を作れるようになった

{netabare}
低評価のレビューなので、ネタバレ機能で折り畳んでおきます。
好きな人には申し訳無いです。

【良かった点】
・新海映画特有の気持ち悪さが無くなっていた
→映画監督として、ようやくスタートラインに立てたのでは?

【悪かった点】
・設定がガバガバ
・お話もグダグダ
→それらを超えるものを感じられれば帳消しになるのですが、私には感じられなかった。

【総評】
・総合力では君の名は。の方が少し上かと
{/netabare}

投稿 : 2023/02/24
閲覧 : 213
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4

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ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

賛でも否でも感情が動いた事に意味がある

予想以上で、新海誠の世界観の広がりと伝えたいことをあくまでエンタメとして描き切っているその手腕に改めて監督の凄さを感じた

IMAXは逃したけれど、せめてDolbyでは見たかったので駆け込みで鑑賞

ロードムービーとしても、コミカルで微笑ましいながらちゃんと行く先々での出会いや、ミミズの抑制などを描いて飽きない作りにしているし、そもそもイスと女の子だからそこまでキャッキャしてなくて見てて苦しくなかったのもある
『君の名は。』『天気の子』ときて一般狙い新海誠作品の中では一番見やすいと思う
まぁ、震災の爪痕という部分を直接的な表現は無いものの、当事者と何も出来なかった人達という部分もあるので注意は必要だけれど、それが明かされた場面の衝撃は凄くて、"忘れていた"の意図がとても上手いと思ったし、それを乗り越えるというのを簡単にしないのは最後の達成感にも繋がる

あとやっぱり新海誠の描く都会の風景マジサイコー。ちゃんと調べてリアルに描いているから、その場所にそのキャラが居るを感じられて見ていて面白い。アニメ絵と比べても浮いてなくて凄いリアルな影の付け方と色彩加工でただの埋め込みじゃない凄い馴染ませ方だった
それに今作は東北の田舎や郊外 国道沿いなどの哀愁を感じる様な風景もたくさん見れてよかった

面白かったです。と重い題材を入れながらそう言い切れる仕上がりにしている、エンタメとして落とし込む技術、コミカルに進みながらしっかりと行く先々での小目標の達成を描きながら進めていく進行、それらを盛り込みながらこれだけの伝えたいメッセージをしっかり伝え切るという根性。題材が題材で、警告や爪痕やそこからの復興と全面に出して応援という形で“綺麗”に見せることも出来た中で、すずめという当事者を通じて絶妙な調整の元で震災という記憶を描ききっているという根性。新海誠、凄い監督です

やっと自分の中で新海誠という監督と折り合いを付けれたというか、『秒速5センチメートル』と某ゲームOPでの衝撃の出会いの後に世間ほどの感情を抱かなかった『君の名は。』それ以降も何となく温度差を感じ続けていた中で、やっとこの新海誠という日本を代表するアニメ映画監督の真価を見つけることが出来て、胸を張って好きな監督だと言えてとても気分が良いです。これからも応援します

この感想のタイトルと反して本文では賛しか書いてないけれど、意図としては前述した新海誠に対する自分史上初めて動いた感情を持って議論する事に関心を持てたという事を踏まえて、世間での賛否や実際そうなる題材とメッセージを包括してこの作品を表したものとして付けた

投稿 : 2023/02/21
閲覧 : 152
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18

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たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「セカイ系」の円熟

宮崎駿が古典的な話で日本民族の話を描き、押井守や富野由悠季がSFで人間の未来を憂うとするならば、

新海誠は庵野秀明と同じく、「現代劇」を描く事によって今の時代の「空気」を再現しようとする。。。。

相次ぐ異常気象、世界情勢や伝染病による人々の分断、失われた30年とも言われる長引く不況を経験する我々の気持ちを淀みなく映像化しようとする試みは今回の作品で「セカイ系への決着」として作られたのではないだろうか。

それほどまでに「君の名は。」と「天気の子」などの大ヒット作が荒削りの作品だとすれば、「すずめの戸締り」はきちんと丁寧に構成され脚本を練った秀作になっていると思う。恐らくは新海誠監督のキャリアで一番の出来だと思う。

宮崎駿や押井守にできないことは、人間を俯瞰してみるあまり「その時代の空気」を再現できないことであり、だからこそ普遍的な物語へと繋がるのだが、庵野秀明や新海誠はむしろ「今の時代」にしか興味がなく、ある特定の年齢層には絶大な支持を受けるような作品にしている。

映画とは普遍性も大事だが、今の災害や不況にもがく若者の気持ちをどうにか汲み取ろうとするその姿勢も非常に大事であり、特に「この30年間何も良いことがなかった」と思っている人には、「シンエヴァ」然り、この「すずめの戸締り」は大いに感動できると思う。

今回は正直、ベタ褒めでいい。。。

それくらい新海監督は「今を生きる若い人たち」に最大限のエールを贈っている。

投稿 : 2023/02/02
閲覧 : 417
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23

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ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:----

新海誠監督が描く、震災の記憶を伝える物語。劇場での視聴を強くオススメします!

※2023/01/28 4回目見てきました。
28日から配布の入場者特典小説「芹澤のものがたり」を手に入れに行ってきました。凄い威力。芹澤くんやっぱり凄くいいキャラ。何回見に行っても泣けるし、発見がある。1回目見た時ここまでハマると思わなかったな。良い映画です。もっかい行きたい。
※2022/12/25 3回目見てきました。
~追記~
3度目の視聴の際も飽きることなく、毎度発見がありそして泣ける。見る度に良さが深まります。来場者特典の新海本、小説等を読む事で更に魅力が増え沼に陥ってます。見る度に芹澤くんとダイジンが好きになる。話題性はなんだか少なく感じるけど、個人的には新海作品で1番好きな作品となりました。

劇場公開、新海誠監督作品。
新海誠作品、『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『君の名は。』視聴済み。

まず、"東日本大震災の記憶を伝える"がテーマとされているため、物語中では震災を思い起こすような表現が多くあるので、苦手な人は要注意な作品です。

主人公すずめが、災いの元となる扉を閉めるために日本各地を旅するロードムービー的な作品。

ストーリーは、正直割と重め、シリアスめかなと思います。
ファンタジー要素も多いけど、実際に体験した大震災の記憶を思い出してしまう表現がかなり出てくるので、劇場の迫力ある音声や映像で見ると自分的には中々苦しいものがありました。
すずめが日本各地を旅して、その土地の人と出会い絆を深める場面がある一方で、当たり前の時間や楽しい記憶も一瞬で消える可能性があるという事を感じて、怖かった。

ラストの展開については、ちょっと納得いかない点もあった。
正直すずめと草太の絆が深まるエピソードが少なかったからあの展開はイマイチ。猫ちゃんが可哀想かなって純粋に思ってしまった。

過去の自分と対峙するシーンは新海監督の好みがぶち込まれてて、こういうの好きなんだなーって改めて感じる鉄板ネタだったのもちょっと冷めたかな。

キャラについて、神木隆之介演じる草太の友達芹澤くんは程よくチャラく程よく空気が読めるので、重いテーマを扱うこの作品において凄く重要な良いキャラだったと思います。あいつがいなかったら、もっと重くてどんよりした雰囲気が強かったと思う。
主人公も草太もおばちゃんも、大概まともで真面目なので、芹澤くんは作品の雰囲気を左右した要のキャラだと思います。

声優について、主役の子は上手い。草太役のジャニーズ子は優しくていい声だけど、主人公の名前の呼び方がなんか妙に気になったのでちょっと残念。すずめさんって言いにくいから仕方ないか。

映像は新海監督作品らしく、水と光の表現がとっても綺麗で劇場で見るには最高な価値ある作品でした。
エンディングに流れるRADWIMPSの曲も壮大で愛と全てを包み込む優しさのある曲で素晴らしかったと思います。

大震災という日本人みんなのトラウマに向き合った作品、シンプルに楽しいという作品ではなく、どこか目を逸らしたい記憶と闘う物語。日本人であれば1度は見てもいい作品とは思います。
冒頭にも書きましたが、震災を思い起こす演出が多いので辛い経験をされた方は視聴注意です。

投稿 : 2023/01/29
閲覧 : 255
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30

ネタバレ

タマランチ会長 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

3.11のトラウマ解消のはずが・・・

 クリスマスの日に劇場に観に行ってきました。客席は8割くらい入っていて、まだまだ興行収入伸びそう。
 3/11の震災は、私ら日本人の価値観を変えてしまうほどのトラウマを残したと思うけど、新海監督もそうなんですね。うっかり先にNHKクロ現観ちゃって、予備知識アリの状態での鑑賞だったけど、監督もこれで震災のトラウマを浄化できたかな。そうあってほしい。君の名は。からずっと災害に翻弄される人を描いている。時がたてば普通に生きていける。その通りなんだけど、それも切ない話。
 自分はあの震災を報道を通して体験しただけだけど、それでも重いテーマに胸が痛む。被災して方々は自分が想像できないくらい心をざわつかせることになるんじゃないかな。さすがに2度見る気にはなれないよ。ポニョとともに地上波での放送は封印されることになるでしょう。
 巨大なミミズが災害を起こすってのも、地震のメカニズムが科学的に解明されていて、それがTVでしょっちゅう報道されている昨今、違和感感じちゃう。30年前ならともかく、今は地震も土砂崩れもスピリチュアルなモノじゃない。監督、この辺の感覚アップデートするべき。
 新開監督の描くキャラは、見た目も性格も地味。作品タイトルは忘れないけど、主人公、ヒロインの名前なんかすぐ忘れてしまう。宮崎駿監督はその辺すごい。いつか快活で観ている人を元気にさせてくれるような新海監督の作品を見せてほしい。

投稿 : 2023/01/02
閲覧 : 137
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7

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

新海誠監督の8作目の劇場アニメ122分。大傑作未満だけど秀作以上

ヒロインと相方男子が、災害の起点となる?異界の扉?を閉じるべく日本全国を旅する。

【良い点】
ボーイミーツガール、異界(日本神話系ファンタジー)、引き裂かれる危機などの新海作品のお約束満載、こういうのでいいんだよ感。
ロードムービー形式での人々との出会いと交流による温かさ、ヒロインの成長、恋、共闘で絆深まる、外連味抜群の異界を閉じるハラハラ感などがテンポ良く飽きさせない。
星を追う子供以来の女の子主人公だけど格段に面白い。
ロマンチックかつドラマチックな出会いから、捨て鉢な行動力で冒険が始まる。
主人公(女の子)がアグレッシブで物語引っ張れる強さありつつ、話が分かり易く、盛り上がりも申し分ない。

嫌味なキャラや不快な展開が殆ど無く、終始気持ち良く視聴できる点も良い。
この点は前作天気の子が社会規範に反逆し過ぎていた反省か。
また、題材(自然災害と日本の関わり方?)の割には思想や説教臭さをほぼ感じさせない点も前作と対照的。
自分としては前作の挑発的内容も好きだけど、エンタメ作品としては今作の方が気分良いのは確か。
災害に対する、旅先の人々の善意と活力で、清々しいメッセージを感じる。

キャラは軒並み魅力的だが特に芹澤がおもしれー男だった。
この手の劇場版のお助け男子にありがちな無個性ではなく、癖が強いが良い奴でちゃんと魅力がある。

すずめちゃんと叔母さんの、震災で拗れた関係も、共に旅して冒険した成果も合わせてハートフルに纏まっている。
ここの描き方によっては辛気臭くなりがち、すっきり解決していて良かった。

これをロードムービーとファンタジーを通して、一人の少女の災害で失った悲しみと成長から、普遍的に共感できる物語になっているのが見事。
新海作品らしい男女断絶からのロマンスと、震災と家族ドラマの二本立ての感動が味わえるお得感。

九州の女子高生が、船や鉄道や車と色々な交通手段で日本全国旅するロードムービー感も魅力。
主人公の行動力と、出会った先の人々の善意でテンポ良く、現代日本か舞台でも冒険ファンタジーが成立していた。
丁寧な作画も相まって旅行記アニメとしても高水準。

相手男子が途中まで呪い?で椅子にされる展開もユニークかつ上手い。
ラブコメが適度に保たれていたり、頼れる大人な草太に制限掛かる事で、女子高生の日本横断の冒険感も高まる。
草太は災害封じのスペシャリストな強キャラなので、彼が封じられる事で鈴芽ちゃんが頑張らなきゃ!な構図が自然。
それでいて旅先の人々の助力で展開にストレスが無い、少女が無計画に日本横断する冒険ファンタジーが上手かった。

扉を閉じる祝詞などの神道系・日本神話系ファンタジー感もステキ。
ミミズ封じのアクションシーンは手に汗握る。

楽曲は芹澤のカーステレオの懐かしソングが良かった。

細かい点だと、鈴芽ちゃんが捨て鉢に行動してボロボロになりながら、覚悟を決めた際、一旦草太の家に戻り態勢整える一幕が良い。
このシーンのお陰でリアルに危機に挑む覚悟が伝わるし、ただ無鉄砲なだけではない強さも分かる。
震災のトラウマ抱えて慎重さも身に着けている性格が共感できる。

もう一点、スマートフォンの位置情報アプリを使いこなす作劇も良かった。
2022年らしい時代性感じるし、神がSNSで導いたり、モブの人々と繋がったりする構図、こういうのは好き。

【悪い点】
強いて言えば展開がスムーズすぎる。ご都合主義とは思わないが。
後半草太の危機は新海作品のお約束だし。
ロードムービー冒険として完成度が高い一方、展開自体は似たようなミミズ対策の連続でやや単調だった。

良い点と裏腹、相手男子が半分以上椅子状態なので、ラブロマンス感が地味。
ミミズ封じに忙しくてラブコメする暇があんまり無かった感。

強いて言えば、キャラの魅力は申し分ないが、主人公も相手男子もやや優等生。
君の名はの主人公ヒロインに比べるとはっちゃけた強い印象が薄い。

鈴芽ちゃんのお父さんはどうしたんだろ?と若干気になる。

劇中歌は良いが、主題歌は可もなく不可もなく。

…以上は「強いて挙げれば」で、大傑作に比べれば若干物足りない程度。

【総合評価】9~8点
新海作品の一般受けする集大成で手堅い上で、災害と日本神話と現代日本も捨てたもんじゃない希望も見せてくれた良作。
概ね素晴らしいんだけど、君の名はに比べると、十年後二十年後も話題に上る大傑作かは未知数?
ロードムービー部分が楽しいので、二周目以降も楽しめそうな気はする(まだ1回しか見てない)。
このレベルで物足りないのは期待値が高過ぎる故、評価は「とても良い」

投稿 : 2022/12/25
閲覧 : 144
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11

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

入れ替わり、晴れにする少女、そして今度はドアを閉じる

今度は女性主人公単身で描く、新海誠の世界
誰かを救うのか?それとも引き換えに世界を犠牲にするのか?

いや、{netabare}風化されつつあるあの出来事を忘れないために...{/netabare}

これだけは言っておく
{netabare}北海道まで行きません{/netabare}

投稿 : 2022/12/25
閲覧 : 232
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7

ネタバレ

ねじまき さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3年ぶり

女子高生がイケメンに異常な速さで惚れるのて違和感を感じましたがイケメンが直ぐに椅子になったので少し緩和しました
後半に向けてお話がどんどん大きく展開していき最後にギュッと引き締まる見事な作品です
このあにこれのレビューを3年ぶりぐらいに更新するほど良かったです

投稿 : 2022/12/14
閲覧 : 112
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4

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

旅は面白かった

ただ今絶賛上映中のこちらの映画。
それなりにヒットしているようで、喜ばしいことです。
内容的に、かなり面白いと思います。
九州から始まり、扉を閉じながら東北まで旅する物語、
という客観的なストーリーは、背景の素晴らしさと物語のテンポもあって
大変楽しく見られました。
でも、ほんとに言いたいことは以下。
{netabare}
本編見ればすぐにわかるように、この映画は「震災」をテーマに扱っています。
まあ、公式ツイッターでも出しているので、隠すことは無いでしょう。
すずめが締める扉は、廃墟の中にある。
その廃墟にはかつて人が住み、生活していた場所。
そして扉を閉めるには、かつての人々の生活に想いを馳せなければいけないという設定。
多くの人の「行ってきます」の挨拶には、あの東日本大震災で津波によって
壊滅した市街地を見ている日本人にとっては心に来るものがあるだろう。
ここにはかつて人々の営みがあったのだ・・。
当然、震災に会い、大切な人を亡くした人々にとっては、
この映画を見るのはつらいかもしれない。
自分は関東に居たので、まあ被災者といえばそうかもだけど・・
しかし、新海監督はあえてこのテーマを選んだ。
「誰かを傷つけることを恐れては、人の心に残る作品は作れない。」
という決意だったようだ。
私は決して反対ではないし、目を背けるようなものではないと思う。

気になるのはメディアの扱い、宣伝の仕方だ。
はっきり言って、この映画が震災をテーマにしていることを事前に知って見た人はどれくらいいるのだろう。
テレビCMやPVが大量に流されていたが、震災に一切触れていない。
これはいったいどういうこと?
震災はタブーなのか?

日本人の美徳は奥ゆかしいところと言われる。
他人を傷つけることを極端に恐れる国民性だと思う。
だけどいつまでもそんなのでいいのか?
傷つけるのがいいと言っているのではないよ。
バランスが大事だと思うのだ。
この映画の内容というより、映画をとりまく状況が、
日本人、これでいいのかと突き付けているような気がしてならない。
{/netabare}
総じて、いい映画だと思いますけどね。

投稿 : 2022/12/11
閲覧 : 164
サンキュー:

17

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

お返し申す!!

 全121分。

 まずは、新海誠作品を劇場で見れたことに心から感謝を!!劇場で見たときの作画や音響の素晴らしさは自宅では味わえない高揚感があるもんですよ。ぜひ、劇場で見れるものは見るのがおススメです。

 内容ですが、想像以上に面白かったですね。主人公のすずめの逞しさが良いんですよ。大事な人を救いたいし世界も救いたい。最初こそダイジンを捕まえるため、草太を元に戻すため流されて旅をする感じでしたが、そのうち草太の仕事や災害のことを知って段々前向きになっていくすずめが良かったですよね。また育て親や芹澤さんなどとも親睦を深めながら、いろんな人の助けを借りて人知れず世界を救う感じが最高でした。
 「災害」がテーマだったかと。その点で印象的なのが最後のすずめが過去の自分と会うところ。そこで語られていたことがとても心に沁みるものがありました。おすすめです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 218
サンキュー:

27

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Tenjin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

難しく考えずに見たほうが楽しめるかも

新海監督の作品を一つも見たことがない自分がいきなり最新作を見たわけですが、個人的にはあまり乗れなかったというのが正直なところです。

主人公のすずめが出会ったばかりの男を自宅に入れるのは年頃の女の子として警戒心なさすぎとか、旅の道中で都合よくいい人が現れすぎとか細かい点も気になりますが、すずめが草太を好きになる理由がちょっと軽いように感じました。

まあ、草太の人となりを列挙してみれば

・長身のイケメン
・年上の大学生
・家業の閉じ師をお金にならないのに真面目に務める
・穏やかで優しい人柄
・寝相の悪さという三枚目要素

と、女子高生が恋する相手としては十分いい条件がそろっているわけなんですが。

結局、最初の出会いがすべてというか、自転車で坂道を降りている途中でスピードを緩めたのも、踏切で友達に指摘されたように顔が赤くなっていたのも、一目惚れしてしまったサインと考えれば納得がいくというもの。

その衝動のおもむくまま廃墟に彼を探しに行くのも自然な行動と言えるでしょう。捜索中に「お~い、イケメンの人~」とか言ってますしね。

後はもう一緒に行動していれば情もわくというものだし、日本の危機を救うというミッションの緊張感も吊り橋効果になって恋心が燃え上がるのも当然だとは思います。

しかし、彼はほとんど最後まで椅子の姿だしなあ、という違和感もあったりして。ただまあ、普通の人間の姿だと初対面の男女が二人旅をする、という絵面が少々生々しいので、こっちの方が爽やか(?)でいいのかもしれません。

ともかく、そんないかにも高校生らしい恋愛感情を理屈で理解しようとするのは野暮なのだろうという気もします。

東京に向かうときにGoogleマップ上を走る新幹線の速さに驚くすずめと答えに困っている草太、というシーンなどは微笑ましくてよかったですね。こういったコメディなシーンが個人的には一番素直に見られました。

そういう意味では、ギャグと言っていいのかわかりませんが、雨宿りをした道の駅で草太の友人芹澤が環さんに泣きつかれるシーンとかも面白かったです。直前で少し重い雰囲気になった後なので、すぐに雰囲気を中和させたのはよかったと思います。

この映画のもう一つの軸である日本の危機を救うという部分に関しては、主人公たちほどには危機感を感じられなかったのがちょっと不満ではありますね。

危機の正体である「ミミズ」が暴れると地震が起きるというのは、実際に被害としては出てはいるものの建物が壊れる程度の描写にとどまっているので、その延長線上に100万の人が死ぬというのが想像しにくいのです。残酷なことになるとしても、何かしら人的被害があったほうが緊張感は出たかもしれません。

あるいは、扉を閉じることにしても妨害が入るわけではないので、見つけさえすれば閉じられてしまうというのが回を重ねるごとにわかってしまうのも緊張感が不足する原因かと思います。

そんなわけで、ラブストーリーと世界の危機という2つの物語の軸への違和感が影響してもう一つ入り込めない結果になってしまいました。ただ、絵は素晴らしいし声優さんの演技や音楽も悪くないので、最後まで普通に見られる映画ではあります。

そういえば、猫のダイジンは悪役のようで実はそうではなかったようですが、単にすずめと遊びたかっただけなんでしょうか。神は気まぐれと言えばそんなものかもしれませんが。

投稿 : 2022/12/02
閲覧 : 125
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9

ネタバレ

DNpZi11830 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

鬱描写が少なくとても観やすい感じ

逃げた重要なネコを追いかけながら旅して戸締りしていくというストーリー。




東日本大震災にファンタジー要素組み込んだ感じ良かったわ、お母さんはどこにいますかとか泣くよ…

最後の伏線回収すごかったわ
鬱描写が少ないからとても観やすい感じだった

投稿 : 2022/11/29
閲覧 : 104
サンキュー:

4

ネタバレ

88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

俺も扉の向こう側行きたい

すずめが、全国をまわって「扉」を閉じに行く話。

秒速5センチメートルが狂うほど好きなのですが、新海さんの新作ということで、期待大で観に行ってきました。

最初に、全体の感想としては、まぁ悪くない。物語もきれいに終わってるし、全然後腐れ感がなくて、見終わったあとにスッキリした気持ちで帰れました。
ただ、面白いかと言われると、まぁ面白いは面白いんですが、人におすすめするほどかというとそうでもないな、というような感じでした。

良かった点としては、
まずは言わずもがな、絵の綺麗さはもうレベチでした。
さすがというか、もうすごすぎますね。

あと、冒頭すずめちゃんの声から始まった物語、終始どういう結末を迎えるんだろうというワクワクはありましたし、
そして何より、1回目の後戸を閉じるシーンからのタイトルロゴ。あのシーンはめちゃくちゃかっこよかった。あのシーンだけで映画館で見た価値あるかも、と思いました。
で、なんだかんだあって全国を回るすずめたちですが、人とのつながりが丁寧に描かれていてとてもよいなと思いました。


うーんと思った点としては、
今回テーマとして震災が扱われていますが、なんというか、
震災をテーマにしてこれかーというがっかり感?みたいなのはありました。
もう少し冒険しても良かったのでは?と思ったり思わなかったり。
全然満足してないわけではないんですが、(言い方悪いですが)震災というお涙確定のテーマでこの話だったらそりゃそうなるわな、みたいな。

震災とか、人の死とかそういうのがだめな人は見ないほうがいいかも。。。

あと、ラブコメ要素が好きなんですが、作中では割りとラブ要素が省かれてる印象でした。


ただ、やっぱり普通の映画よりは全然見やすくて面白かったです!

投稿 : 2022/11/27
閲覧 : 109
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7

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メタルジャスティス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

率直な感想

観終わって大分経ったところで、あえて感想を書いてみる。
観ている最中は楽しく見れた印象。
観終わった直後も結構、余韻はありました。

君の名は、天気の子からだいぶ熟れて、エンタメに寄った本作。
ボーイミーツガールのロードムービー伝記アクションといったところ。
ある意味挑戦的な震災を背景に持ってきたのも意欲的。
2時間の映画としてよくまとまっているのではないでしょうか。

良くない点としては・・・。
宗像に惚れたのは単なる一目惚れかい!とか、要石の設定とかがざっくり過ぎとか気になる所がないでもないですが、概ねスルーは出来ます。

個人的に一番残念だったのは・・・・主人公、宗像の声です。
いや、それほど悪いわけじゃないんです。本人もかなり努力されたとお見受けします。
が・・・、ちょっとクオリティ下げてる。
昨今の大作アニメには声優以外の俳優をキャスティングするのが当たり前になってきてますし、狙いどおりの効果を出している事も多々あるかとは思います。
本作では深津さん演じる主人公のおばさんの鬼気迫る演技や、そのおばさんに密かに恋する岡部さんのごくごく普通ぶり、神木さんの演じる芹澤など素晴らしい。
それだけに・・・。
いや、悪い声じゃないし、酷くはないんですが・・・。
唯一、本職の声優で出演されている花澤さんの声のビッタビタ感に比較すると、浅い。
動いてる絵に一生懸命演技を被せているだけでしかない。
諸々の事情は分かりますが、まあ正直、残念。
とはいえ仕方が無いか・・・。

本作には大きくふたつの批判が寄せられていて、ひとつは震災を描く事の是非。
もう一つは設定のベースにある日本神話。
前者については、十年を経て風化しつつある現状を思えば、描く価値はあるかと思います。
確かに、あれを経験した身では携帯がギョワギョワなるだけでトラウマが蘇りますが、
いずれまた確実に起きる災害を思えば警鐘は適度に鳴らす必要はあるかと思います。
まあ、それについての監督の思いをストレートにせりふに乗せるあたり、宮崎監督はどう見ているのか気になります。
後者についてはは・・・うるせえ黙ってろって感じですかね。
天皇がどうだこうだいう人は実にどうでも宜しい。

本作の見所は、前半の人々の出会いと交流。
後半の芦澤のキャラ。ですねえ。
見ず知らずの同年代がひょんなことで友達になって・・って展開はやっぱりいいです。
青春です。
芦澤は出会い印象悪いのを悉く、ひっくり返すあたり、本作の裏の主人公かもしれません。笑

芦澤と言えば、最後のシーンでタバコを吸ってるいると思わせつつ、火がついてない、という描写があったと思うのですが、その意図を探るためにももう一回観ようかな・・。
たぶん、配信待ちになりますが・・。

以上、ここまで読んで下さった方有難う御座いました。

投稿 : 2022/11/24
閲覧 : 134
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5

ネタバレ

アハウ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

移動手段!

テーマは別に考えることにし移動が気になりました。

旅をするからに、移動と宿泊が問題になります。
あまりにも変だともやもやが残ります。

宮崎から臼杵港までどういったのでしょう?
結構距離があるように感じます。

八幡浜港についてから、気動車で移動したのはいいのですが
その後、偶然に実家が旅館の少女に出会い、手伝いで泊めもらったのは疑問。
その親は家出とか疑わなかったのでしょうか?

ヒッチハイクは問題。
猿岩石でもあるまいし、また「性被害」の対象になりそうです。
乗せてくれた人は、スナック経営者で、鈴芽がお店を手伝うのはやばいのでは。
やはり鈴芽の行動に疑問を抱かないのか?

新幹線はまーいいとします。

草太の住居はどうやって?

東北までの移動手段が草太の友人の車で、そんな都合のいいことがありえるのでしょうか?

もう一度見ると解消されるのでしょうか?

行動のきっかけが星を追う子供のようにはっきりしない気もします。

扉だけあると異世界食堂に行けるのかと思いました。
諏訪部順一さんが迎えてくれたたり。GATEだったり。

投稿 : 2022/11/19
閲覧 : 154
サンキュー:

13

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新SFスーパー英雄(?)列伝90

コロナ騒動が始まって約3年振りに映画を観ました。
最初は見る予定じゃなかったんですけど、色々ありまして時間が空いたので、映画でも観るかと思い、ちょうどやってたので観ました。

結論から言うと
「面白かった」「観て良かった」「あっという間に時間が過ぎてった。」
でしたね。
目を閉じると
「カタッ」「カタカタカタカタカタカタカタ」
の音がホラ、耳元に(おいおい)
テレビを見てれば
「ボッチだね、ボッチだね♪」の歌が(歌詞が違う)

イヤ、ネタじゃなくてホントにあっという間に時間が過ぎて気が付いたら
「面白かった」
と素直に言える内容でした。
まあ考察とかは他の方が書かれると思いますので、自分的に気にかかった部分を書きたいと思います。

①映画が終わってエンドロールが流れる中、挿入歌の文字が
「ああ、ユーミンの曲か~」
と思ったら
「俺ら東京さ行くだ」だとーっ(ズッコケる天地人)
いや、確かにカラオケで流れてたけど(う~む)

②東北へ向かう車のシーンで「ルージュの伝言」が流れたのは、ネコもいるからこれしかないというかあざといというか(苦笑)いや~っいい曲ですね。

③ドアを開けたら別の空間が・・・そこは飛び込んだら、やっぱ崖の上から落下でしょう(それ宇宙刑事)

④これじゃないと操作しながら選んだのが斉藤由貴。
で、「卒業」だと、いや確かにいい曲で好きな歌なんですけど、そこは「白い炎」にしてほしかったですね。
結局、選んだのは「けんかをやめて」でしたけど・・・
(わ~た~し~愚かな~投稿者で~す~か~♪)

本題に戻って、最後は予想通りの展開でしたけど、それだけに納得のラストでしたね。

投稿 : 2022/11/18
閲覧 : 192
サンキュー:

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すずめの戸締まりのストーリー・あらすじ

九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、
「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。
彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、
まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、
古ぼけた扉。
なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが...

やがて、日本各地で次々に開き始める扉。
その向こう側からは災いが訪れてしまうため、
開いた扉は閉めなければいけないのだという。

――星と、夕陽と、朝の空と。迷い込んだその場所には、
すべての時間が溶けあったような、空があった――

不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。(アニメ映画『すずめの戸締まり』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2022年11月11日

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