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「異世界薬局(TVアニメ動画)」

総合得点
71.1
感想・評価
304
棚に入れた
950
ランキング
1429
★★★★☆ 3.4 (304)
物語
3.4
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.4

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異世界薬局の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

診終わった

アニメのみの感想としては至らない所も無い訳ではないけど概ねよくできてるじゃん、なのだけど…。
たまたま友人が原作を読んでたそうで、そのことを話したらどうにも様子が違う。

アニコレって原作のネタバレいいのかな?一応伏せときます。
{netabare}どうやら原作では、実際に存在する病気以外に、悪霊?魔法?とかそっち系由来の健康被害もあるんだそうな。

えっ、それって台無しじゃん!

実際にある病気を実際にある技術で対抗するのが魅力だと思ったのだが…祈祷で治るとかならガッカリもいいとこ。
属人的でない、習得すれば誰でも治療できる技術の普及が主人公の最終目的だったんじゃないのか。
主人公のチート能力は、あくまで異世界で医療技術が遅れてる分の穴埋めという位置付けだと思ったら…あっれー?
確かにアニメの方でも「カミュはどうしてペストに平気なの?」は不思議っちゃあ不思議ではあったけど、そういったオカルト・ファンタジー方面への言及は、アニメに於いてはのらりくらりと躱してた模様。

それ以外の部分でも、内容としては主人公に係わった者は、病気のみならず精神や立場も救済されるというのが徹底されてて、アニメ本編中では収まらなかったがきっとこの後、異世界薬局を敵視してたギルドのオッサンも救済されるんだろうなぁ~と思ったんですよ、アニメ見終わった段階では。
けど原作では違うらしい、ひたすらイヤなヤツとして悲惨な末路を迎えるとかなんとか(本当か!?)
あっれー?
あれだけ強硬な態度になるのも仕方ない、なにやら悲しい過去があるっぽいと匂わせてたじゃーん?アニメでは。

いやぁ参ったね、こういうのってどう評価すれば良いのだろう。
原作がアレなのを、アニメスタッフは必死にフォローしてマトモな作品作りを頑張った…ってことで良いのかな?
いよいよ悪霊?云々の設定がストーリー上無視できなくなるギリギリのところでアニメは終了らしいので、続編のことなんか考えずに「逃げ切った」っぽい、友人の話を聞くに。
あくまで伝聞なので本来は私が原作を読むべきなんだけど…なんか嫌だなぁ、友人からも「こんなの読むなら仁読め」と言われる始末だし。
というか…アニメの作りがこうだと「アニメで興味持ったら原作買ってね」という宣伝にならないと思うのだが、大丈夫なんだろうか?

と誉めたところで、冒頭で書いた「至らない所」について。
後半ペストの対応で主人公は過労に追われるんだけど…あれ?これって前世と同じじゃね?
ということで、そこで「イカン、このままじゃ前世の二の舞だ」と反省するなり、「転生しても結局こうなるのねハハハ」と自嘲するなり、主人公には気付いて反応して欲しかった。
これじゃあ転生した甲斐が医療技術の輸入だけになってしまう、なんか味気ない。{/netabare}


総評としては…これを読んで気になった方は原作読んでみよう。
アニメスタッフが頑張ったのかそうじゃないかはキミの目で確かめよう!私は遠慮します。
うん、これで営業妨害にならないハズ。

投稿 : 2024/02/22
閲覧 : 97
サンキュー:

11

ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

専門職の異世界系、割と好きな作品です。

このタイプの作品タイトルは異世界系の中でも硬派系と言うか、正統派系を狙っている作品のでしょうかね。
曰く、「異世界食堂」とか「異世界居酒屋」とかw。

いやwスミマセン自身の好きな作品から選抜しましたw。
サンプル数の少なさはじめバイアスかかりまくりですね、失礼をいたしました。


ともかく、そういったお気に入りの作品の仲間入りするくらいには、異世界ものとしては好きな方向性の作品でした。


物語としては、タイトルのとおり、異世界で薬局を開設、運営していくという事なのですが、薬剤師方面の知識以外に医師的な方面もだいぶ含まれているのはチートすぎかもしれません。

ただ、これを異世界物作品という事で受け止めた上での、物語を追ってみると、割としっかりしていたなぁ、との所感です。

主人公の個の才覚の発揮から始まって、父子の関係の再構築、市井での活動と市民への浸透、教会関係とのいざこざ、既存の既得権益団体との衝突、そして公共(社会)への貢献、テロの脅威、しっかりとしたファンタジー要素、など、エピソードがきれいにまとめられていたという印象です。

折々に琴線に触れるエピソードがあり、個人的に本当に好きな作品の一つとなりました。

作画ついては、キャラ造形を含めて、好みでした。
多少、シャープに描かれているキャラと、緩く描かれているキャラの差を感じることがありましたが、これは、逆に好きなタイプのキャラが多かったから、そうでないキャラが気になった様な気がしています。
全体的には、それほど悪い印象はありませんでした。


声優さんは、私的にはいつもの事ですが、特に違和感は感じませんでした。
特別視聴に悪影響を感じることはありませんでした。


音楽も特別感はなかったですけど、可もなく不可もなくで問題はなかったと思います。
落ち着いた感じで、こういったタイプの異世界系には合っていたのではないかと思っています。


そして、キャラクタですが・・・。

主人公は少し幼い方向へ振っていたように見えましたが、イヤミが無くて良かったと思いましたね。
自身がひねくれているのとw自己承認が低いせいかwエリートエリートした感じだとコンプレックスを感じちゃいますしねwww。
それに、少し幼めに振っておいた方が、成長した際に際立つような気がしています。
事実、今作の主人公はだいぶしっかりと異世界での成長感が伝わってきました。


親父さんも、短いエピソードで疑念や不信が描かれていましたが、お互い薬師として認め合った上で、親子(実質じゃないけど)である、であろう、と認め合った上で、サポート、共に研鑽していく姿はいいものだと思いました。


そして、ですねぇ、アニメ的な意味で言う私のお気に入りさんは、

エレオノールさん:主人公ファルマの良き理解者としてサポート、行動をともにしてくれています。
最初は少し、ギクシャクもしていましたけどねw。
そうですね、横にいて欲しいタイプのキャラクタですw、控えめに言って。
容姿もお好みなのですが、賑やかで楽しそうです。
信頼関係も醸成された後半に至っては、本当によき理解者としてサポートとをしてくれています。


さらにwさらに一番のお気に入りさんは、
女王エリザベート二世さんですw。
こちらは美人さんですし、聡明で、決断力もある。
上司にいて欲しいタイプです。
が、実際にいたら、少し大変かもしれませんね。
あ~あとお子さんが・・・ふぁsdklじゃsだ。


まぁ、オッサンの戯言です、お許しをw。


それにしても、今作はテーマがしっかりとしているのと、キャラクタの信念がしっかりとしている点があって、ブレやノイズが少ないのは大きくプラスには働いていると思います。

ひとやま超えているとはいえ、コロナ禍を体験した我々には共感する部分も多いのでは?。



私的には、数ある異世界系の中でも、しっかりとした方の異世界系ではないかと思います。
楽しい楽しいだけの作品ではない分、とっつきにくい点、苦手な方もおられるかもしれませんが、ストーリーや人間同士の機微など追える作品になっていると思います。



機会がありましたら、ご覧くださいませ。



個人的には、続く作品なんかも観てみたいと思うのですが、形になって終わっていますし、これ以上、進んだ医療、薬学知識となるといろいろな機材が出始めたりして世界観が壊れたりするかもしれませんねぇ・・・。

投稿 : 2024/01/21
閲覧 : 181
サンキュー:

23

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

内容忘れたまた見る

普通に普通だったと思う

投稿 : 2023/12/19
閲覧 : 39
ネタバレ

もんちろー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

力すご過ぎー。

薬を扱う仕事をしていた主人公が、亡くなって異世界転生でショタに生まれ変わった。
雷に打たれて腕に変な模様が出てから凄い力を手に入れた。
どうやら模様や力は薬神(やくしん)様のものらしい。
次々と薬使って病気を治していく。
疫病まで治していく。

そんなにすげー力あるならその力で治癒出来るのでは?と思ってしまった。

投稿 : 2023/11/09
閲覧 : 72
サンキュー:

2

ネタバレ

しろくま さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見応えある

ファンタジー要素もある割にはリアリティある方な気がする
見始めは絵が好きじゃないなあと思った事もあり期待してなかったけど見てみると面白かった
目が大きめだからか絵柄はあんまり好きじゃないけどピエールさんはかっこよかった

投稿 : 2023/10/01
閲覧 : 58
サンキュー:

2

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

B. ネタバレ注意 – 敵は魔王ではなく病原菌

高山理図のライトノベル  キャラクター原案:keepout
「小説家になろう」で2015年7月から2022年6月まで連載
制作:ディオメディア

異世界に転生した薬剤師が市民のため奮闘するファンタジー


<メモ>
なろうアニメにありがちな主人公無双のお話ですが、他の異世界ファンタジーと趣が違って面白かったです。

現生での医学知識と、異世界で得た患部が見える能力+物質創造というチート能力を薬の精製と治療のために使用。
貴族以外には入手が難しかった治療薬を薬局を開業して一般市民にも普及させていく。

転生後、父や家庭教師は中身が以前の少年と違う人物だと分かっていても変わらず接してくれるし、
上級貴族にも関わらず一般市民相手に薬を売ることをも後押ししてくれる。

女帝も「彼がこの時、この国にいる幸運」とファルマの力を異端として怖れるのではなく信頼して協力するのがかっこ良い。


14世紀のペストの流行、原因も治療法も分からず情報も得られない時代のパンデミックは恐怖だっただろうな。

アニメは原作9巻中の1-2巻までが描かれたらしいので続編あるといいな。
長男(えぐっちゃん)が帰ってきたらファルマの立場は変わるのかな?

作者ががん研究に取り組む現役研究者で、監修で薬剤師や医師が入っているので病気や薬の説明が分かりやすかった。


<主要登場人物>
・ファルマ・ド・メディシス:豊崎愛生   宮廷薬師の名家ド・メディシス家の次男
・エレオノール・ボヌフォワ:上田麗奈   ファルマの父の一番弟子の一級薬師 ァルマの家庭教師
・シャルロット・ソレル:本渡楓      メディシス家に仕える召使い

・ブ・リュノ・ド・メディシス:乃村健次  ド・メディシス尊爵家の当主 帝国に三人しかいない宮廷薬師の一人
・ベアトリス・ド・メディシス:遠藤綾   ファルマの母親
・ブランシュ・ド・メディシス:長縄まりあ ファルマの妹 4歳
・セドリック・リュノー:飛田展男     ド・メディシス家の使用人 異世界薬局の経理担当

・エリザベート二世:伊藤静        サン・フルーヴ帝国女帝

・カミュ:中井和哉            医薬大学でブ・リュノの同期だったが残虐な人間


<ストーリー>
薬谷完治(花江夏樹)は幼い頃病気で妹を亡くした経験から国立T大学で新薬の研究に勤しんでいたが研究室のソファーで仮眠中に息を引き取る。過労死だ。
目が覚めると見知らぬ場所のベッドの上、しかも少年の姿だった。

召使のシャルロット(ロッテ)によると
ここは異世界のサン・フルーヴ帝国で
ド・メディシス家は尊爵位(公爵位より上)で宮廷薬師の当主は薬学校の総長もしている。
ファルマは兄と共に薬師としてだけでなく貴族階級の証の神術使いとしても期待されている。
(神術が使えないと貴族ではいられない)

どうやら薬谷完治は雷に打たれ死亡したド・メディシス家の次男ファルマの身体に転生したらしい。
ファルマの両腕にある雷に打たれた時にできた火傷の文様を「薬神の聖紋」であるとし薬神の生まれ変わりと尊ばれる。

ファルマは幼少期から受けていた薬学の知識を受け継いでいること、
左手で物質創造(構成が分かる物質を作れる)、右手で物質消去ができること、
左目で対象者を見ると患部が青く光り、治療法が分かると白く、完治が見込める場合は光が消える能力があることが分かる。


サン・フルーヴ帝国の女帝エリザベート二世が白死病(肺結核)を患う。
この世界には治療薬がなく不治の病だったが、ファルマが薬を調合し命を救う。
この功績で父ブ・リュノにはマーセイル領をファルマには宮廷薬師の任命と薬局開業の勅許を与えられる。
女帝公認で異世界薬局を開き市民にも安くて安全な薬の提供を始める。

貿易港があり薬草の産地でもあるマーセイル領を訪れたファルマは海で溺れた妹を助けるため周辺の海水を消すが、
この事が噂になり、異端審問官に神術で不正を働く異端者の疑いをかけられる。が
ファルマを薬神と認識し審問官から薬神杖を寄与される。

同じ頃、ファルマを敵視する薬師ギルド長の嫌がらせなどもあったが
インフルエンザに罹った薬局の娘を助けたことで異世界薬局の薬を扱ってくれる店ができる。


帝都で開かれるサン・フルーヴ大市のため世界中の商船が帝都に向かっている中、
隣国ネデールの植民地のパンテ島で奇病が発生し住民が全滅したという情報が入る。
状況から黒死病(ペスト)と判断したファルマは病原体を乗せた商船の検疫のため港街マーセイルへ向かう。

エスターク村で黒死病の症状で死人が出ているという報告がもたらされる。
検疫を避け密入航した商人がいたのだ。
村の隔離と治療のためファルマが1人向かう。

帝都の検疫が破られ感染元のパンテ島から持ち込まれたモモンガが帝都に放たれてしまう。
さらに黒死病は自然発生したものではなく父ブ・リュノの同期で天才薬師と呼ばれていたカミュがもたらしたものだと分かる。
カミュは人体実験をするなどその残虐性ゆえ大学から追放され神術を封じられた人物。
カミュは「病に耐えた少数の勝者による再生への営み」にこそ生命の美しさがあると思っているのだ。

ファルマは黒死病のまん延を防ぎ、カミュから市民を守れるのか?


22.9.26

投稿 : 2023/04/15
閲覧 : 103
サンキュー:

4

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

異世界専門業種なろう系

原作未読(2022.11)
御都合主義な部分は多分にあるが。キャラデ、作画、音楽等は非常にまとも。やっつけ感を感じる所は少なかったと思う。変にKADOKAWAが絡んでないのが良かったのではないだろうか?(笑)。
監督の草川氏、シリーズ構成に「俺ガイル」の渡航氏の起用も元々の原作の粗い部分をうまく誤魔化し?て1クールでほどよい充足感を与えたのではないだろうか(私感)。まぁうまくやったという感じだろうか。
物語は他の薬局系のスローライフをテーマとしたものではなく、医学、薬学の知識を割と専門的に取り入れ、それを御都合的チート能力を活用して異世界で認められる主人公があくまで目の前の人々の生命と生活を守りたいという部分に集約する事で「なろう系」特有の無用な批判を躱す事に成功しているとも見える。
若干、平民薬師ギルドへの配慮がない部分が引っかかる為、平民薬師ギルド長をもっと悪人に徹底し、排除する事で勧善懲悪的な話にしておけば1クールモノとしては引っかかりはなかったようにも感じる(まぁその後の展開に関わる人物かも知れない可能性はあるので何とも言えないが・・・)。
なろう系に等しく言える事だが転生した世界に現代社会の常識や価値観をそのままぶっこむのは階級や宗教に支配された世界では本来非常に危険な事だと思う。だから御都合になるわけだがそういう危険性に少しでも踏み込んだ作品はそれなりに質が良いのではないかと思っている。

私のツボ:まぁ人口爆発が起こって戦争になると思う。

投稿 : 2022/11/26
閲覧 : 126
サンキュー:

10

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作品名から表れる

医学技術と知識を駆使して転生後の世界でーという事かと思ったが、与えられた謎の力を使った超技術で現代の医学知識を運用可能にして施すという内容だった

医学知識をコンセプトというのが最初から示されており、なんでもアリな転生最強系とは違ってそれベースの話作りではあるのだけれど、戦闘も移動も魔法も何でも出来る超人という制限無しの設定は知識をも凌駕してるのは正直冷める
あと、現代の医学的知識と倫理を持ち合わせた人間の転生ということだが、その中でもその技術をもってしても治せなかった人たち、そして何よりその元凶となった人物も直せなかったと悔いた主人公。今までの進行通り主人公を“人々を救う医者”として見ていても、どう考えても救う事が無理な人間という視聴者の意識を変えることは出来なかったので、そこでのドラマは浅かった。最後も結局チートパワーで一撃だったし

いつの間にか最強の後ろ盾を2つも得てこれから試練も無さそうだけれど、市民ギルドとの対立とかが残ってるのか。それも超パワーで現代知識で時代遅れを淘汰する形で吸収してしまいそう。真っ当な知識を超パワーで運用可能にしていくので本格派路線でも、振り切った異世界チート譚でもないどっちつかずな故になんとも感想に言い淀む作品

そもそも作品名もまんま「異世界薬局」って。この異世界転生飽和期でここまで普通な題名で、振り切ったサブタイを入れてないことから正統派を目指そうとしているけれど、チート性能も備えているという中途半端さがこの作品を表してると思う

投稿 : 2022/11/25
閲覧 : 134
サンキュー:

10

ネタバレ

そらはこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

【良作】心地良いテンポと世界観だけに消化不良

適合率75-80%

サクサク進んでいく心地よさ。
だいたいみんないい人。
いい感じの薬学無双。

からのvsペストがアツい。
主人公でもギリギリの局面。
これヤバくね?はやくきてくれー!

からの秒の決着、キンクリ終結。
丁寧に広げた風呂敷、雑に畳みすぎじゃないですかね……

どうしてこうなった

投稿 : 2022/11/02
閲覧 : 132
サンキュー:

6

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ファルマの動かし方に問題あり

なろう系に薬局…
またチート薬師や真の仲間なんちゃらみたいなの始まるのかと思いつつ視聴。

序盤はまあまあいい感じ。
だが自分が特殊な存在であることを自覚してない節があり、エレンに影が無いと恐れられたり、父親に存在を怪しまれてもスタンスを変えず自分を貫くというとこが少し気になったし、その部分が悪い所になっていくという…

《段々おかしいなと思ってくるストーリーとファルマの行動》

中盤から何かおかしいなと違和感。
5話で化粧品を販売。
そこに手を出していいの?
経営メインの話じゃないよね?

6話7話と異端審問官の話は居らないかなと。
ファルマは凄いんだよってのをアピールしたかっただけにしか思えない。
影が無いんだから異端審問官に怪しまれるのはわかるけど、そもそも影が無いという設定も要らないと思う。
ファルマはそこを気にしてないし。

個人的に1番引っ掛かった8話
ピエールの娘を助けてあげて、薬師ギルドから追放されて店をメチャクチャにされたピエールを助けるという一見とてもいい話だが…
ファルマが市場を独占してしまったが故に起きてしまったわけで。
市場独占という事に対してファルマが何のアクションも起こさないのがいただけない。
ファルマが何もしなくても誰かが危惧してストップかけるとかしなきゃ。
そういう部分をちゃんとやっていたのが「本好きの下剋上」だった。
あっちを見てたからどうしても受け入れがたい話だった。

ギルド長を悪役に見せてるのも酷い。
言い方は悪くてもギルド長の言う事は間違ってない。
閉店に追い込まれるかもしれないんだもの。死活問題ですよ。
ピエールを追放するのは仕方ないかなと思ったけど店を破壊するのはやりすぎ。
ファルマを引き立たせるため、いい話にするために悪いキャラにしてしまうのは違うんじゃないかなと思った。

10話
黒死病の金を国に入れないための船の検疫シーン。
ここも船の船員が悪い印象を持たれそうな感じに描かれてる。
でも船員が言う事はごもっとも。
馬車を手配してる。生ものが腐ってしまう。
そういった部分に対するフォローが無い。
船同士が揉めてるのを東イドン会社の船が砲撃して収めるというのはファルマの凄さを引き立てるために作られたんですかね?
ここまで見てればファルマが凄いのはよくわかってるんですけど。

船は一隻じゃあるまいし検疫するとなれば揉める事は予測できるでしょうに。
エレンと手分けして検疫するとか、モブキャラでいいから店員を雇って検疫担当させるとか対策できたはず。
エレンは検疫できるとファルマ言ってたし。
ファルマがそこに気付かなくても国や周りのキャラがフォローしてあげればいいのに。

エスターク村に向かう際、エレンの静止を振り切って飛んでいったけど、周りが見えてないというか人を助けるということ以外考えてないよね。
人を助けるというその使命感は立派だけどね。
自分が動いたらどうなるかって事をわかってないよ。

村を出させろとヒートアップ気味の村人に対して氷の魔法で村全体を覆うという強引すぎる手段。
村人を止めるにしてもやりようがあっただろう。
ここまでくると自分の目的を果たすためなら手段を選ばない人に思えてくる。
そもそもエスターク村の知らせを聞いたらまずは国に報告したら?と思うのだが。

他のレビュアーさんも書いてたけどファルマに何でもやらせすぎ背負わせすぎ。
ファルマ1人だけで解決させようとしなくていいのに。
ファルマ自身人手が足りないって言ってるんだもの。
どれくらいの患者が居るとかある程度の情報くらい聞いてから村に向かえよと思う。

ファルマが人を救っていくのは良いけど過程に粗が多すぎ。
ファルマを無駄に引き立たせるような展開は「なんだかなぁ」という感じ。
転生前は学者だった割には周りへの影響とか、自分が動いたらどうなるんだろうとか後先考えてないような行動が目立つ。
妹を亡くしている過去があるとはいえ色々見えてなさすぎだなと思った。
有能なブレーンを付けるべきだった。
そこをエレンが担当しても良かったしね。
嫌味は無くて不快なキャラではないけど無自覚系主人公の気もある。


《設定とか気になったところ》

魔法や特殊能力は要らなかった。
11話のエスターク村の患者や最終話のロッテとピエールなど、どんな毒や菌かを能力で見て魔法で取り除いてたけど、それができるなら薬要らないじゃんとなってしまう。
取り除いた後に投薬するというのはあったけど。

異端審問官やカミュとバトルアニメな展開になったけどバトル部分も要らないんじゃないかなぁ。
ファルマは薬師なのにやってる事が薬師じゃないのよ(笑)

ほとんどの事をファルマ1人にやらせるから他のキャラの存在感が薄い。
ラストに出てきたカミュの方が目立ってた。

住人に異世界という概念が無いのに店名が異世界薬局っておかしくない?
自分は異世界人だよってアピールしてるの?
それなら皆不審がるだろうしなぁ。
それにお店大きすぎない?笑

国がバックについてたりファルマの能力がチートだしでご都合展開多いし、バトル面に関しては何の苦労も無い。
なろう系アニメだし今に始まった事ではないが(笑)


《良かった所》

作画は良かった。
ロッテが可愛かった。
テーマ自体は良いし、全てというわけじゃないが人を救えてる事。
豊崎愛生のショタボイスが新鮮。
でも最近はねっとりした声の役が無くて少し淋しい(笑)


《全体的な感想》

結果的に人を救っていて表面上はいい話だけど、そこまでの過程に粗が多かった。
何でもかんでもファルマ1人にやらせたのが良くなかったし、ファルマに全て委ねるなら思慮深いキャラにするべきだった。

魔法とかチート設定を盛り込んだ事で薬師とか薬から話がブレてる。
異世界で現代薬学を使ってどうやって人を救っていくのかという話なら良かったかも。
毎話違う患者を出して、ハートフルとか泣き系とか色んな路線のストーリーを展開していく展開だったら高評価だったと思う。

なろう系だし細かい事気にしたら駄目だと思われるかもしれないけど、あまり考えずにアニメ見る自分でも「うーん…」と思う作品だった。

《余談》

同クールのなろう系と比べると、黒の召喚士=異世界ハーレム>薬局>転生賢者になるかな。
召喚士はあれが限界かもしれないし、転生賢者はアニメ化の時点で駄目な気がするけど他の2作品はもうちょっと何とかできたんじゃないかと思う。
原作読んでないけど。

投稿 : 2022/10/15
閲覧 : 149
サンキュー:

11

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

多くの人を救うために

新薬の研究をしていた薬谷完治。
過労のため死んでしまったが、異世界のファルマという子供に転生。
ファルマは異世界で薬学の知識を使って、多くの人々を救おうとするのであった。

ファルマは異世界転生物にありがちなチート能力持ち。
分子構造をイメージできる物質を創造したり、患者の悪い箇所を診察できたりと、
医療行為に特化した能力です。
私は文系なので、分子構造などは忘れていますが、原作者は理系なのかなぁ。
分子構造や薬の知識などを持っているファルマ。
現世での知識を異世界でも役立てます。

本作品の良い所はファルマの控えめな性格ですね。
他の異世界転生物だったら、チート能力を自己都合で使います。
では、ファルマはどうでしょうか。
薬学という専門知識。
物質も創造できるので、便利ですね。
分子構造の事は、よく分かりませんが、ファルマは薬を創造します。
多くの人の助けとなる薬。
他人のためにチート能力を使うファルマには好感が持てました。

本作品の主な病気は結核とペスト。
結核は女性の皇帝陛下の病でした。
日本でも戦前は薬が無く、結核といったら死を連想する、恐ろしい病気でした。
今は抗生物質があるので、不治の病ではなくなりました。
皇帝陛下の病気を治した事で、ファルマは自分のお店を持つ事を許可されます。
異世界薬局という名づけのセンスには納得できませんが^^;
ファルマは薬局の店主となり、多くの人に効果のある薬を処方する事となりました。

もう1つの大きな病気であるペスト。
私はペストは歴史の教科書で勉強したくらいですが、流行り病は怖いですね。
ペストは悪意のある人物が、世界を混乱させようとしたのが原因でした。
ファルマは、感染者を隔離。
衛生面にも気を付けるようにと周知させます。
戦闘シーンには、個人的にいらないかなぁと思いましたが、悪人を倒すためだと割り切りましょう。

本作品は異世界転生物。
主人公にはチート能力があります。
しかし、他の作品と違って、他人の為に力を使う所が良いですね。
チート能力を使っての人助け。
たまには、こういう作品があっても良いでしょう。
ファルマ役のCV豊崎愛生さんのショタボイスも聞きごたえあり。
異世界ものとしては楽しめる内容でした。

投稿 : 2022/10/15
閲覧 : 104
サンキュー:

23

ネタバレ

Jeanne さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

薬学を使った無双作品

全12話

現代日本で世界的薬学の権威だった研究者が過労?で倒れて異世界に転生する話です。
戦闘能力もチートですがどちらかといえば薬学を使った無双作品です。

視聴前は期待しておりませんでしたが、1話から楽しく視聴できました。
黒死病の話はそこまででしたが、序盤から中盤は本当に面白くて次回が待ち遠しかったです。
特にお店がオープンした後の話が好きでした。
薬学での無双は面白かったですが、魔法での無双はそこまで好きではなかったので、魔法の設定がなくて現実の中世ヨーロッパにタイムスリップする話の方が面白かったかもと感じました。
主人公最強系にありがちなイキリがなく性格的にも常識人な主人公だったのも良かったです。

12話で綺麗に終わったので続編があるのか分かりませんが、あればぜひ続きを視聴したいと思える作品でした。

投稿 : 2022/10/14
閲覧 : 107
サンキュー:

9

ネタバレ

あぁ流川 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

全話面白かった

不作クールの中、シナリオがしっかり最後まで出来ていて良作でした。

投稿 : 2022/10/13
閲覧 : 90
サンキュー:

3

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なろう異世界版「仁」な感じ。真摯で好感が持てるが、佳作に留まる

過労死して異世界転生した、前世が薬学研究者な貴族少年が、現代知識と転生特典チートを合わせて、中世欧州基準の現地医療を変えていく。

【良い点】
主人公の前世がプロフェッショナルで現代知識無双に説得力あるのは「世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」同様の良さ。
主人公の父の立ち位置や関係も似ている。(異世界薬局が先輩の模様)

主人公が有能かつ医療従事者としての使命感あるのと、中世の常識で生きながら最善を尽くす有能な大人たちが協力し合う事で、スムーズに進んでいく。
主人公のチート能力と権威味方に付けるのも、展開のスムーズさに繋がる点は良かった。
ドクターストーンが何話もかける展開をショートカット。
どちらも良さある、本作はなろうライトノベルなので、ライトに楽しめるのは良い点。

中世ヨーロッパの低い医療水準や迷信などを描写、これを現代知識で覆していくのは痛快。
主人公の謙虚さ、異世界の論理も尊重する姿勢、異世界人も有能など、現代知識で中世を見下すありがちな難点をあまり感じさせない。
チート無しで柔軟な視点を持つ主人公父は主人公以上の傑物で、父子が尊敬し合う関係も良かった。

素人向けの疫学や薬学講座的な面白みもあり。
敵の陰謀による防疫の攻防は見応えあり。

女の子が可愛い。ロッテちゃん可愛い。エレンも。
キャラデザが素直に可愛い。
豪華声優陣含めてアニメの作りが良い。

【悪い点】
良い点と裏腹、展開がスムーズ過ぎてアッサリ気味。
現代知識無双も、チート能力で過程をショートカットするのはスムーズな反面、物足りず。

折角、中世異世界の常識や知識水準を丁寧に描写しているのに、そこから変革する過程の面白みが足りず。
既得権者との抗争は本好きの下剋上でも見たが、ここの件もイマイチ。

ストーリー自体は単調で、終盤の防疫攻防以外盛り上がりに欠く。

異能バトル要素が邪魔。

キャラは良いんだけど地味。
エレンはともかく、ロッテちゃんは可愛いだけであまり役割持てていない。
主人公が人当りは良いが本質的には孤高かつ忙しく、日常系的な掛け合いの面白みに欠く。
女王とか提督とか良キャラだけど、役割以上の魅力はいまいち。

【総合評価】5~6点
現代知識活用ファンタジーとして好感が持てたが佳作止まり。
評価は「良い」んだけど、初見で期待していたよりは物足りなかった。

投稿 : 2022/10/10
閲覧 : 121
サンキュー:

13

ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

異世界転生の際の設定が生き生きしている

視聴完了
全12話
漫画版視聴済み

ジャンル
異世界転生

あらすじ
医者の主人公が現世で過労?で死亡。貴族の家の少年に
異世界転生した。
転生した際に能力を得ており、構成式を認識している物質を作成・消去できる神術と、対象を手メガネで見ることで患部が光り、病名を当てるとまた光り、治療名を当てると光が消える左目と、望遠機能付きの右目。
右目を除いていずれも知識がないと使えないもの、
神術は構成式がわからないものは出せない、消せないし、左目は患部が解っても病名がわからないと何にも判定できない。
元医者である主人公は、元の世界の知識を使って薬を作り不死の病と言われる病気を治し、万民のための薬局を作る。

最終局面、父親の同級生がペストを帝都で流行させることを企み攻め込んできて、それを防ぎ同級生を殺すことで物語は終了する。

感想
漫画版は見ていで面白かったので、期待していたが期待していた通りだった。
ストーリー的にもちょうどいいところまででまとまっていて、良かった。
総評90点

よかった点
映像が綺麗
主人公を筆頭にキャラが良い
設定がすごく秀逸

悪かった点
特になし

投稿 : 2022/10/05
閲覧 : 112
サンキュー:

5

ネタバレ

菊門ミルク大臣 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

悪霊ばいきんまんにアンパンチな薬神の錬金術師

異世界薬局というか異世界病院というか異世界保健所というか…
異世界なのに前世と同じ化学物質やら病気病原菌…
魔法はあるが回復魔法だけないっぽい。
治療にはお薬必須。
作り方は化学物質出し放題からの調合…
そこまでするなら魔法の方が潔い気がする。

一瞬でやられる悪霊ばいきんまん。
トドメはもちろんアンパンチ。

JINやドクターストーンのようにコツコツ材料作るか
チートで無双するかせめてどっちかにしないと
なんだか両方ともなんとも言えない気持ちになる。

終盤びっくりする程盛り上がりに欠けたけどもうちょっとどうにかならなかったのかなぁ。

投稿 : 2022/10/04
閲覧 : 110
サンキュー:

5

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

薬剤師と薬神

全12話 2期ありそうではある。
オープニングの映像が全てを物語っている
薬神の証〜いろんな傷や病気のサイン
全てにおいて綺麗に纏まった。
主人公は転生ではあるが、雷に撃たれる前の記憶がない
その辺もうちょっとやってほしかった。
前世のキャラは、過労でお亡くなりに
妹が病死して独りになってからも
研究に研究を重ねて自分も亡くなった。
妹を治せなかった、という未練があり
異世界では妹がいるって知った時
また同じ事にならないように、と決意
主人公がファルマになる前は
どうやら性格から口調、平民に対する態度が
何もかも変わったが
薬神がついていたり、優しくなったファルマに惹かれ
かつては協力などするようなことがなかった
父とも協力したり薬局を開く資金を
もらったりと家庭環境は前よりも順調
このシリーズでは、名前しか出てこなかった
兄と今後どうなっていくのかが興味深い
薬剤師として必要な薬の知識や
平民と貴族を平等に扱ったり、販売価格も
激安にしたりと本当に暖かい。
貴族から最初、嫌がらせを受けたり毛嫌いされてたが
ファルマの人のいい性格でそれも乗り越えて
ギルドから追放された貴族を自分の店の店員にする。
難病の黒死病も回復させた。
気になる話はまだまだあるが
セカンドシーズンをやってほしい

投稿 : 2022/10/03
閲覧 : 92
サンキュー:

4

ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:今観てる

自分の想像力は使いません! 楽に楽に話を作ろうとしたが故の無味。

 第1話視聴しました。
 {netabare} なろう系なので転生の理由とかチート能力持ってるとかはもうどうでもいいんですけど、国立大学の分子創薬学の准教授が1人になってまずすることが、水の神術について考える ってそりゃないでしょうよ…。
 この人世界トップクラスの研究してたんですよね?妹の無念を信条に多くの人を救うため日々研究に勤しんでたんですよね? その研究もめちゃくちゃ途中だったんですよね?  情熱と信念を持ち、そしてそれらを実現できうる頭脳を持っているんですよね??
 そんな人が目覚めてまず包帯の具合気にしてる場合ですか??もっと他に気にすること山のようにあると思うんですが…。
 俺…死んだのか…の一言で現世への未練はすっぱり断ち切ったんですか…。その精神性の方がよっぽどチート能力だと思うんですが。
 
 この作品は現代薬学×ファンタジーが売り文句ですが、であるならば、ファンタジー世界の設定と同等かそれ以上に''現代''のディティールも凝らなければいけません。ですが、1話の時点で主人公の頭の中がファンタジーなので、これから先 こいつに現代を語られてもなんの説得力もありません。 
 設定は目を引き、キャラの動きはそこそこに良いため余計に残念です。
 少し考えれば分かるような ダメな部分が ''だって なろう系だから'' という甘えでまかり通っていることが本当に無念でなりません。 {/netabare}

 第2話視聴しました。
 {netabare} 2話目も変わらず主人公の頭の中がファンタジーでなんかもう恐ろしくなってきました。

 前半、家庭教師の彼女となにやらありましたが、1つ疑問があります。
 すでに薬神の化身と畏怖される程 常人として見なされていないのなら、異世界人だと告白してしまえば良いのでは?

 一度に大勢に秘密を明かすのはリスキーというのは理解出来るのですが、もうこの上なく怪しまれている彼女にここに来てまだ秘密にする理由がわかりません。 結局、諸々の事情も彼女への説明もうやむやにして、自分を薬神様と誤解させておくメリットはなんなんでしょうか?
 神術について教わるにしても、これから先この世界のことを教わるにしても彼女に対しては打ち明ける方が合理的だと思うのですが…。

 なにやら誠実そうの雰囲気出していましたが、ようは 神術使えなかったら薬師貴族としての立場が危ういから、彼女の知識を利用しようって話ですよね?
 自分の中身はすっかり違うのに、彼女に対してはこれまで通り接して欲しいて図々しいにも程がありませんか。

 今話で色々な薬を調合していた主人公ですが、
現代の常識が通用しない神術というものがある世界で、自分の現代薬学が正常に働くという根拠は何処からくるんでしょうか。
 その薬自体も未知の神術から生み出したものだというのに。
 生み出した化学物質がこの世界の人にどんな副作用があるかもわからないし、そもそも生み出した化学物質が本当に自分の思っているものかもわからないのに確かめもせずに、人や妹に飲ませるという所業。倫理観が少々バグっているように感じます。
 力の代償について考えていましたが、調子に乗って薬をバラまいた後に言われても、その危機感は始めに持てなかったのかと思うだけです。
 
 話の後半で、彼はこの世界の身分制社会と薬価問題を憂いていましたが、その問題は現代でもありますし医学の進歩については転生前の彼が率先して行っていました。
 ですので正直見ていて、技術発展中のこの世界をブーストするよりも、転生前にしていたことの方がスケールが大きいなと思ってしまいます。
 大量の水を放出するよりもすごいことを転生前の彼はしていた訳ですし。
 こういうなろう系の作品で転生前の方がすごいって珍しいですよね。
 そもそも寝落ちのように転生した彼が自分の死についてかように自覚的なのが謎です。

 ここまでの話のなかで、さらりと流されている主人公の内面が気色悪くて仕方ありませんが、今後に期待です。{/netabare}

 第3話視聴しました。
 {netabare} いや、もう本当にひどい。もはや面白い 面白しろくないのレベルではありません。

 今話は 病気の陛下のために薬作ったぜ!って話な訳ですが、まず単純に美術背景の辻褄があっていません。
 この世界の光源はロウソクの火なんですが、なんでこんなに蛍光灯つけてるみたいな明るさなんですかね? 細菌見るために明かりをって言って燭台差し出してましたけど、じゃあこの馬鹿みたいな明るさはどこから来てるというのでしょう。
 制作側は自分たちで作っていておかしいと微塵も思わなかったのでしょうか?
 ライティングが面倒だったなら、神術の明かりとかでいいじゃないですか、なんでわざわざロウソクにして拙さを晒すんでしょうか。

 しかし、そんな事も霞むくらい内容の方もひどいです。
 
 今話の 陛下の病気の治療 には2つの障壁があったと思います。
 1つは 薬の精製の難しさ
 いかにチート能力と言えど、自身のレベルアップが必要で技量の研鑽を描くのか、それともなにか別の道を模索するのか。

 もう1つは いかに陛下に薬を処方するか
 子どもの薬師見習いの立場でどうやって自分の作った薬を周りの人間に認めさせるのか、またどうやって陛下に信用してもらうのか。
 
 以上が今話の障壁とそれを乗り越えるための面白くなりそうなポイントです。

 そしてこの作品が出した答えは、作るの難しいって思ったけど紙に書いたらすぐできました!と、やりたいです!って言ったら任せる!と言われ周りの人間もわぁすごい!で終わりました。
 
 いや…もう…愕然です…。なんの面白味もありません。この原因がアニメにあるのか原作の時点でこうなのか分かりませんが、よくもまぁこんなにつまんなくできるものだと感心してしまいました。

 チート能力についてですが、こんな感じでホイホイできてしまっては、現代の薬をお取り寄せ!と何が違うのかという話です。ファンタジーとリアルのどっちのいいところも消しているように思います。
 
 細菌を見せてドヤ顔していましたが、細菌の発見 証明に、そして医学界の常識を崩すため病原菌理論の完成に一体何人の学者たちが苦しめられたと思っているのか。それらをないがしろにして、みんなでわぁすごいすごーい!て頭が沸いてるとしか思えません。

 そしてこの度、主人公は頭の中がファンタジー野郎から、嘘つきファンタジー野郎に進化しました。
 まだできてもおらず、できるかも分からない薬を「新薬があります。」と平気で陛下に嘘をついたり、薬の精製方法の出所を聞かれ、夢です。と嘘をついたり、この病を恐れることはもうないのです!とチート能力でコイツしか作れない現状でまた嘘をついてみたり、父親に息子のつもりですと嘘をついたりと、とにかくコイツは嘘をつきまくります。
 本当にいつか痛い目にあってほしいと思います。

 本作品のCMなどを見ると、「間違いだらけの異世界医療を変えていく!」と紹介されていますが、ここまで視聴した限りこの世界の医療は間違っているというより、ただ単に技術が発展中なだけではないかと思います。
 実際お父さんの治療もできる手段がこれしかない、というものでしたし、主人公が変えていかなくても勝手に発展していくと思うんですよね。
 今話では主人公が周りの会話を聞いて、「星のめぐりだと!?」と言っていましたが、自分は薬の精製技術を聞かれ、夢で見た とほざいているので、どっちもどっちなんですよね。
 占星術に基づいた医療VS夢でみたと言う薬をよくわからない方法で作る子ども な訳ですから。

 結局この作品は何がしたいのか、じたばたもがく様をこれからも見守ろうと思います。{/netabare}

 第4話視聴しました。
 {netabare}陛下の治療を始めて数ヶ月。お父様と知識の共有をしているそうですが、それでもやっぱり転生のことは伏せとくんですね。聡明で人格者なお父様なので、自分は転生者で自分の知識は科学に基づくものだときちんと説明してもいいような気がするんですがね。その方が異世界医療を変えていくという名目に沿うように思います。
 結局、彼の言い分では 神術を使わなくても白死病の薬はできますよ、私は使いますけどね。ってそりゃあんまりだろ…。
 数ヶ月あっても薬の流通する気がないって、まんまコイツが危惧していた特権階級だけが命を救われてる状態じゃないですか。
 レシピを教えてもらえなかった人たちにも救いたい白死病の方がいたと思うと心が痛いですね。
 自分の知見を薬神の天啓です とこれ以上嘘を重ねてどうしたいんでしょうね。

 陛下は順調に回復しているようでなによりですね。陛下との会話で、二度目の生はより良く生きましょう とかいい事言っている風ですが、お前は自己管理を怠ったせいで死んだんだろうが。陛下とは訳が違うだろうが。もっと猛省しろ。

 その後 陛下から薬局開業の勅許をもらい、どこをどうしたいのかわからないヘンテコな足場を組みながらも爆速で薬局が竣工しました。
 現代の薬学者は建築物の図面まで引けるんですね。さすが薬神様ですね。
 なにはともあれ無事、夢であった 異世界薬局 開業となりました。おめでたいですね。

 
 あの……。前からずっと気にはなっていたんですが、そもそもコイツの目標は妹を殺した病気の薬を作ることじゃないんですか?
 最初からずっと薬局薬局って言ってますけど、転生前にやっていた研究は別にやりたくなかったってことですか?
 そんなに薬局やりたいなら転生前からやっとけばいいじゃないですか。
 しかし、そうせず薬学者の道を選んだのは、目標と信念があったからなんでしょう?
 転生してからその研究のことには触れず、悔やみもせず、薬局の夢ばかり気にかけているのは何故なんですか。
 中途半端なまま自己責任で死んでおいて、薬学者の信念とか言われても説得力ないですよ。
 
 薬局をやりたいって夢を立たせるならば、もうちょっと理由付けが必要な気がします。
 例えば、自分のやっていた研究が実を結び、薬が承認されたかなんかして人生の目標を叶えたところで気が緩んで心筋梗塞で死んだとか、それこそ事故死したとかなら、現世での目標は一応達成したのでセカンドライフとして薬局をやりたいというのもわからなくないんですがね…。
 転生前と後で彼の心情に大きく齟齬が出てしまっています。
 まぁファルマくんの身体を乗っ取っておいて、セカンドライフもクソもないんですけどね。

 現状、ファンタジーの要素がキャラの頭の中だけで、世界観が薄いのが気になりますが、薬局を構え、この先どう人々の信頼を得ていくのか期待です。{/netabare}
 
 第5話視聴しました。
 {netabare} 美味しんぼかな? 今話を視聴して初めに抱いた感想です。
 「一週間後にまたここに来て下さい、本物の化粧品を見せてやる」ってかw どこの山岡士郎だお前は。
 この美味しんぼスタイルをとったおかげで、今までの話の中で一番マシでしたが、今話がもつ面白味って 昔の白粉には有毒物質があった。とか瀉血をしてまで美白を求めた時代性 っていう史実としての面白さですよね。
 その史実としての面白さにプラスして物語としての面白さを出していかなくてはいけないのに、この作品はそこを 出来ましたー、ウケましたー、やったー で終わってしまっているのが非常に残念です。 どうやって鉛白と水銀が人体に影響があると証明したのかもさらっと流してしまいますしね。
 つまるところ、この作品には 異世界で薬局を
開くことの面白味がまるでありません。
 やっていることは医療の歴史トリビア発表に過ぎません。
 異世界と銘打っておいて、ファンタジー世界観の構築に1ミリも頭を使っていませんよね。
 ただただ、楽に楽に話を作ろうとするとこうなるんですね。

 Cパートにて、陛下が主人公のダンピングに言及し、貴族が平民の商いを踏みにじるな とおっしゃっています。
 まさしくその通りで、主人公も はい! と返事をしていますが、そうしていくと結局 彼の理想とは反していくように思うのですが今後どうしていくのでしょうか。
 彼の理想は帝都で薬局を開いていても叶わない気がしますけどね。今後に期待です。{/netabare}
 
 第6話視聴しました。
 {netabare}主人公のチート能力の異端さを今一度 掘り下げる話となりました。
 
 薬局を開いてすぐに一週間休んで海に行ってるのは少々アレですが、まぁ楽しげなので流しましょう。

 お父様に海では注意するように言われて、海についてからも注意していて、足先だけと念を押していてもそれでもやっぱり海に流されてしまうんですねw。 
 なんかこう、ダチョウ倶楽部の『押すなよ、押すなよ』的なことでしょうか。
 これ、展開といいカットといい「離岸流 !?」って言いたいだけですよね。ほんと薬のこともそうですが知識をひけらかしたくてしょうがないみたいですね。 知識は物語に昇華してこそだと思うんですがね…。

 溺れている人を助けにきて、この水がなければっ!と思うかどうかはピンと来ませんが彼の能力の覚醒の足掛かりなので良しとしましょう。

 海にぽっかり穴が空いている様子はなにか見たことがあるなと思いましたが、ドラえもんの 水よけロープ でも似たようなことが起こっていましたね。

 能力を発揮したことで再びちょっと引かれている主人公ですが、どうやら子供に見られていたようです。
 海に穴を空けたという衝撃がありつつも、影がなかったことにまで注意深く観察していた少年は将来有望ですね。
 というか、主人公の影がない設定はまだ生きていたんですね。屋内でも、ましてや屋外でも気にしている様子は全くなかったので、てっきり死んだものだと思っていました。

 その後、薬局が営業妨害をうけたりなど色々ありましたが、主人公が神聖国の異端審問官と対峙することになります。
 他国の異端審問官がどれだけこの国で裁量を発揮するのか気になりますね。
 
 それにしてもまず異端視されるのが薬学の方ではなく、チート能力の方なんですね。
 なんというか、薬局を立てると異世界の要素が立たず、異世界の方を立てると薬局から離れてしまうという2つの味が分離しているように感じますね。
 これから先で真なる意味での ''異世界薬局'' が見れられることを期待します。{/netabare}

 第7話視聴しました
 {netabare}なんか第7話にして一番''なろう''していましたね。
 ピンチに陥ったかと思ったら、チート能力で撃退して、一転して神として崇められるようになってあっさり味方になって、強いアイテムもらって、やったーっていう、なろう的というか昔話的というか…。
 まぁ実際なろう作品なので、なろう系のなろうらしい所を否定してもしょうがないんですが、やっぱりこの作品のテーマでもある医療についてはもう少し大事にして欲しかったなと思います。

 手術をする前の、この人を救えるのはこの場に自分しかいないんだから、なんとかやるしかない。 というのは人命を尊ぶ主人公像としての心情がよく出ているなと思いました。
 まぁこの人が怪我をした原因は自分なんですけどね。
  
 神官たちの顔の作画や、馬の作画など良いなと思うところもあるんですが、やはりあの症状や処置の是非がわかる左目が出てくると一気に冷めるんですよね。
 そこまでお膳立てされているなら、''ヒール''って魔法で治すのとどれだけ違うのかって話なんですよ。
 なにより、この左目の能力は話を面白くさせる為のものではなく、作り手が楽をする為のものである。というのが冷めるポイントなんだと思います。
 
 医師に求められるものって、知識や技術もそうですが判断力もその1つだと思うんですよね、医療モノでは常に最善最良を模索していく様が面白いのに、そこをカットしちゃうんだもんなぁ…。
 専門外なら専門外らしく苦戦していく描写があって然るべきだと思うんですけどね…。
 
 そしていきなり数ヵ月後になり、元気になった神官さんがやってきて便利な杖をプレゼントしてくれました。
 ずらずら設定の説明がなされテレビショッピングみたいでしたね。
 選ばれたものにしか触れない杖はどうやって箱にしまったんでしょうか。

 さらに便利アイテム ''カゲガデキール'' をもらい影が出るようになりました。
 なんか嬉しそうにしていましたが、コイツはこれまで影のことなんかこれっぽっちも気にしていませんでしたよね?
 このアイテムのおかげで影がないという設定は完全にご臨終となりました。
 こんなことで大丈夫になるなら、最初からわざわざそんな設定つけなきゃいいのに…。

 イベントが1つ片付いたので街を歩いていると、偶然、たまたま、奇遇にも街の人が薬局で話していて、たまたまその声が大きくて、たまたま思いがけずその話を盗み聞きしてしまって、計らずとも偶然に自分たちの現状を知ってしまい、次に自分がやるべきことのフラグがゲームのように立つことってありますよねぇ~!
 もうちょっと展開作り上手くなるといいですねぇ~!
 次回に期待です。{/netabare}

 第8話視聴しました。
 {netabare}今回の話は、ファルマ君のせいで薬師ギルドを追放されたピエールさんを仲間にした 。というお話なんですが、また まぁなんとも残念な部分が多いですね。

 前回に引き続き、たまたま街を歩いていたら病気の娘を背負った男性に出会うという…。
 偶然、バッタリ!以外に話を展開できないっていうのはなんとも…。
 壊された店の前で出会うというのは、ご近所さんという事を加味すればまだわかるんですけどね。

 そして、病気の娘さんをファルマ君が診ることになり、一段落したところで思ったんですが、これ インフルエンザである必要ありましたか?

 メタ的に言うと、問診とかをやってちゃんと現代医学に則ってますよってアピールなんでしょうけど、結局インフルエンザだって判断するにはチート能力使ってんだから何がしたいのかわかりませんね。

 ファルマ君も「所謂、インフルエンザですね。」ってそんなとこで知識マウントをとってどうしたいんでしょうか。
 ピエールさんにはなんのこっちゃな話ですし、視聴者的には身近な病気が登場し、そういえばインフルエンザって厳密にはどういう病気なんだろうとなるところを別に言及せず、インフルエンザでしたってだけで終わらせたので、じゃあわざわざこの病気を持ってくる必要はなかったような…。なまじ知ってる用語な分浮いてしまっているような…。
 ていうより、感染が広がらないようにと気を付けていましたが、この家族とかはもれなく感染してそうなもんですけどね。
 インフルエンザについて取り上げたいなら、街全体で流行っているとかでよかったんじゃないですかね?

 ピエールさんは、粉薬を吸入することに驚いていましたが、その反応って錠剤の飲み薬に慣れている現代人的な反応じゃないですかね? この人らが扱っているのって薬草とかですよね? そこまで意外ですかね。

 娘さんの容態が落ち着き一安心のピエールさんは、豊富な知識と親身に寄り添ってくれたファルマ君に対し、薬師の本来の姿を感じてましたけど、豊富な知識についてはアレだとしても、親身に寄り添うかどうかはただの営業努力なんじゃないですかね?

 場面変わって再びギルドの会議シーンですが、この一連の流れも、薬師ギルドの主張自体は間違っていないのに悪役を押し付けてられてしまっているのは悲しいですね。
 ギルド長も倫理観はちょっとアレですが、言ってることはむしろ正当なんですよね。
 ただ、ファルマ君の行為のとばっちりを受ける苦労人にしてはグズな要素が多く、悪役にしては言っていることは正当でファルマ君の方に非がある。というなんとも中途半端なことになっていますね。
 
 現状のファルマ君の行動は貴族の道楽と言われても仕方ないですし、実際 現代の知識だけでなくチート能力も使っているし、で全く擁護できないんですよね。

 異世界薬局に感銘を受けたピエールさんは、意を決して発言します。
 ピエールさんは「我々は効くかどうかもわからない薬草を詐欺まがいの文句で売り付けている」と言っていますが、異世界薬局の薬がよく効くことと、自分たちの医学を否定することは違うと思いますし、論理が飛躍しすぎと思いますけどね。
 医学はその時々の倫理観や価値観に左右されますし、国の宗教的なことも関わってきますしね。
 この国で積み重ねられてきた先人たちの教えを蔑ろにするのは薬師として風上にも置けない行為だと思いますし、異端と言われるのも当然です。追放されたのは仕方ないですね。
 ファルマ君の現代医学も先人たちの叡知の結晶ですしね。
 現状、神術なんていう現代の常識が通用しない世界で現代医学サイコー!となるのは危険ですよね。
 下手すると文化までも壊してしまいそうです。

 そもそも、この世界の医療がどう間違っているかの描写なんて全然ないですよね。
 この作品は医療というテーマを扱いきれていないように感じます。
 

 その後、ギルドを追放され報復もされたピエールさんですが、運良くファルマ君に拾われ再起することできました。ですが、正直ファルマ君はこういう人が出る前に色々行動を起こしてとけよ という話なんですよね。
 皇帝に怒られてから何をしてたんでしょうねコイツは。
 正味な話、薬師たちはまだギリギリ大丈夫そうですけど、薬草の卸売り業者とかは普通につぶれてそうですよね。

 新しいギルド創設して異世界薬局の薬を色んな店舗で取り扱えるようになったとしても、ギルド長の指摘通り彼がいなくなったら機能しませんよね。
 しかもその薬を格安で販売するとなると、薬師が儲からなくなりますが大丈夫なんですかね。実家が太いファルマ君は良いですけど、平民たちは結局食っていけないような…。
 ピエールさんは学んで行かなくてはと言っていたので、ファルマ君に弟子入りでもするのかと思いきや、まさかいきなり異世界薬局のフランチャイズ店の店長をすることになるとは、現代でいう薬局の登録販売員みたいなことでしょうか?
 ウイルスや細菌の概念を知らなかったのに、「栄養補助ウエハースの準備もよし」!と【栄養】という概念を理解しているのは、作中では意外と時間が経っていてしっかり勉強したということでしょうか?

 
 やっぱりファルマ君の多くの人に平等な医療をって理想を叶えるなら、薬局を開いているだけではダメですよね。
 前半にあった子供の料金は少なめでっていうところ。そういう福祉的な考えはおおいに結構なんですが、結局なんでそんな事ができるのかっていうと、家が貴族で財力に余裕があり金に困ってなく、薬もチート能力で生み出せるからですよね。
 こういうことを勝手に1店舗だけでやるのをやめろって皇帝に怒られたんでしょうよ…。

 ファルマ君が政治的なことはしたくない、思慮が浅い人間なのはもうしょうがないので、色々そういう根回しを諸々考えてくれる皇帝以外の政治家キャラか、野心を持った経営を担当する商売人のキャラが側にいて欲しいですね。
 とはいえ元々、大学の准教授なら自分の行いがどういう軋轢を生むかそこそこわかると思うんですけどね。
 次回に期待です。 {/netabare}

 第9話視聴しました。
 {netabare}今話は最終回の山場へ向けてのきっかけ作りの一話なのであまり多くは語れませんが、なんでしょう…こう…「小学館 マンガでわかる医学の歴史」を読んでいるかのような感覚…。
 
 いや、そりゃまぁペストがもたらした影響と、それに立ち向かう人類の様子は興味深くあり、 面白いので観ていられるんですが、これって前にも書きましたが「史実」としての面白さなんですよね。
 わざわざ異世界という設定でやることでしょうか。それこそ、その当時の人間がどう立ち向かったかを知る方が面白いような…。
 この史実としての面白さをそのまんま出されてもな…。物語に昇華して欲しいですね。
 
 皇帝たちの動きについても、火急の事態に最善最良で柔軟な動きは見事なんですが、こうなっていればいいなって理想をそのまんま出されても、しょうがないんですよね。
 理由もファルマ君を信じている。で済ましてしまいますし。
 まぁでもこれは、冒頭やCパートに出てきた男による想定外の出来事が起こる前フリだと思いましょう。

 そして、この男に関してなんですが、まさかここからバトル展開とかになりませんよね?
 もらった薬神杖でバーンでしょうか?

 いよいよ終盤へ向かってきた本作品。どうなっていくのでしょうか。
 そういえば、ギルド長についてはもう出番はないのでしょうか。結局ファルマ君は新興ギルドで
既存の勢力をすり潰す道を選んだんでしょうか。
 そこを含めてどうなるか期待です。{/netabare}
 
 第10話視聴しました。
 {netabare} ハッハッハッ!こいつはひでぇや!何でこんなことになるんだ。もう笑うしかないですね。

 黒死病 上陸を防ぐため船の検疫をするファルマ君。手早く検疫を終わらせ、さらに船員の壊血病を見抜きビタミン剤を処方します。
 あの…ウエハースの時にも書いたんですが、【この世界には「栄養」の概念がある。】でいいんですね?
 この作品が散々頼っている現実の史実では、「栄養」の概念が出来たのは病原菌の発見より後の事なんですが、その辺はもうどうでもいいんですね?
 多くの栄養学者が「人間には摂取しなければいけない食べ物がある。」という事象を人々に浸透させるのに血反吐を吐きながら奮闘した歴史を、どうでもいいと主人公をドヤらす為に使い捨ててしまうんですね。
 間違いだらけの異世界医療を変えていくってテーマはどこいったんでしょうか。

 この検疫に対する補償はどうなるんだ!って問題に対し、ファルマ君は何もせず東イドン会社ってパロディネタの艦隊が登場し武力で黙らせるってなんじゃそら…。
 薬局を開くこと自体もギルドを作ろうとした時もそうでしたが、この作品は問題に対して結局のところ根本が解決してないんですよね。
 問題を提起するなら、ちゃんと最後まで面倒をみろ。

 宮廷薬師で領主様の息子が直々に診てくれるんだぞ!と艦長は息巻いていましたが、それならばより一層その辺りの補償を何とか考えてくれって私なら思いますけどね。

 実際、この港の領地はファルマ君の家のもので、皇帝とも個人的なパイプがあるのだから、一応話をつけるのが筋だと思うのですがね。結局また誰かが泣き寝入りですか…。

 その後 水際対策を続けるものの、黒死病が上陸してしまう事態となります。
 すぐさま飛び出そうとするファルマ君を不安そうに止めるエレンにファルマ君は「検疫はエレンにもできるよ」と励まします。
       コイツ まじか…。
 前世の死の反省を何も生かさず、ろくに引き継ぎもせず現場を離れるんですか…。
 チート能力使って検疫してるのに、エレンにもできるよって… できそうな描写一ミリもないので何の根拠もないように映るんですが…。

 
 薬神杖のすり抜けバグに対して、「古文書の言い伝えでは数々の能力が言い伝えられています。」ってそりゃあいくらなんでもズルじゃないですか?
 もうなんでもアリにしますってことの宣言で言い訳じゃないですか。

 ファルマ君が村に到着してからの一連の流れですが、
 これって氷の壁を作る前に、先に自分の身分を明かせば済む話だったのでは? なんのための権力なのか? お前中身、いい大人でしょうに。

 そういえばこいつ、前世で患者さんとのコミュニケーションがとれていないことを憂いていませんでしたっけ?
 だから薬局を開いたんですよね?
 未知の病気を恐れてパニックになっている人に、対話するのを放棄していきなり氷の壁ドーンの実力行使って、なんか話が違くありませんか? 対話を描くの下手くそ過ぎませんか?
 そこがブレ始めると、コイツはこの先 薬局に飽きたら、研究に没頭したいとか言い出しそうですよねw
 ファルマ君の神術を見せたいのは分かるんですが、武力で黙らせるのは東イドン会社(笑)の艦隊でさっきやりましたよね。
 ちゃんと住人に説明してから囲いましょうよ。
 この壁で死者がでたらどうするつもりなんでしょうか。
 説明してから、「では、まずは区画を分けます」で氷の壁ドーン! ワー!ヤクシサマ スゴーイ!!で良かったのではないでしょうか?

逃げずに治療を受けて下さい、でないと助けられません!ってそんな普通のことドヤ顔で言われてもな…。
 それから、逃げるもなにもお前が氷の壁で囲ったせいで逃げられませんけどね。

 こんな無茶苦茶なことしておいて、トリアージについて説明されても、住人からしたら恐怖でしかないですよね。
 この世界に生きる人々とのコミュニケーションをサボるなよ。

 最後に重症患者がいる区画に入ったところで次回に続くとなりましたが、次回の予告が「エスターク村の奇跡」なので助かるんでしょうね。

 さて、なんでしょうねこの話。最初にも書きましたが、もう笑うしかないですね。
 もはやファンタジーとも言えない、作り手に都合がいいだけの世界で、黒死病ってワードだけを引っ張りだしたくせに、肝心の治療シーンもガンガン削ったりして、もうなにを表現したいのか完全に迷走してしまっています。
 エレンを励ましたり、神術で黙らせたりとやりたいシーンだけをやっている。そんな印象です。 
 あ、後そういえば、全滅した船を沈めようとするところで、艦長が弔ってやるつもりで必ず当てろと前フリしておきながら、すぐさま外しているのはツッコミ待ちですか?
 次回に期待です。{/netabare}
 
 第11話視聴しました。
 {netabare}今回のお話、細かいところで気になるところが多々ありましたが、前回よりは目的のある1話だったと思います。

 気になる点としては、ファルマ君が患者に「治療の効果を高める神術」をかけるシーン。
 治療の効果を高める神術!? そんなのあるんですね…。そしていつの間に習得を…。もう最初からそれでええやん…。
 薬学とファンタジーの融合ってそういうことじゃないでしょうよ。
 
 新キャラの教授が急に出てきて、カビから新薬を作るぞ!からそのカビならもうあります!とさっくりといっているのは少し気になりますが、恐らく原作ではもっとこの教授についても描写があると思いますし、尺の都合があるのでまぁ流しましょう。

 それにしても、菌から新薬を作り出すとかは父上は理解して人に説明できるくらいで、頑張るぞー!くらいでやれるもんなんですね。
 この作品は間違いだらけの異世界医療とあったはずですが、物語の当初から 何ができて何ができないのか の線引きがよくわかりませんね。

 ロッテちゃんの「マスク召しませ~」は良い言い方だと思ったのですが、着けているマスクが明らかにウレタンマスクなのが残念ですね。

 仰々しい竜巻の神術でモモンガを飛ばしていたのはシュールで笑ってしまいました。

 さて、気になった点をつらつらと書きましたが、最終回直前の話ということもあって、エレンさんや父上、教授、皇帝などサブキャラの活躍が描かれ黒死病に総力戦で挑んでいることがわかる話でした。
 最後はやはりバトル展開でしょうか、最終回に期待です。{/netabare}

 最終回視聴しました。
 {netabare}大方、予想通りバトル展開となり薬神杖でバーンで終わりました。
 いや、Finじゃないんですよ、Finじゃ。

 冒頭、聖騎士が五人攻めてきたことからすぐに黒死病が持ち込まれたと判断するのはこじつけ感がすごいですが、お父様がすこぶる優秀だということで流しましょう。

 ファルマ君が帝都に到着し、モモンガを発見します。
 前回は流しましたが、モモンガねぇ…。げっ歯類で滑空することで感染の伝播が早いってことを言いたいのはわかるんですけど、これ モモンガじゃないとアカンかなぁ…。 
 なんかしれっと当たり前みたいにモモンガって言ってますけどここ異世界ですよね?
 (馬とかもそうですが)もっと異世界について想像力を膨らませられないんですかねぇ?


 その後、黒幕によって刺され、さらに毒をくらったロッテちゃん達。ファルマ君が急いで治療にあたります。
 毒物を診断してるとき、そりゃ毒物は大変だと思うんですが、二人とも思いっきり刺されているので、毒物が分かるその前に失血死してまうんじゃないかと心配になりました。
 一言、刺し傷に対してのフォローがあれば済む話なのに何故 蔑ろにするのか。
 
 そして、この毒物の診断も無機化合物とかで括って診断してしまうの大雑把でズルすぎません?
 そんで片っ端からしらみ潰しで言っていって当たっていたらそれを消去!消去!ってなんだかなぁ…。最早、医療でもなんでもないような…。
 再三言いますが、「ヒール!」って魔法をかけているのと何が違うのかって話なんですよね。


 処置を終えたファルマ君は黒幕のカミュさんと対峙して、カミュさんに薬剤師パンチをお見舞いして、薬神杖のチート浄化の能力を使って幕引きとなりました。
 見た人はみんな思った事だと思うのですが、そんなチート浄化があるなら今までの苦労はなんだったというのか…。
 薬剤師パンチもそうですが、医療とは全く関係ない方法で事態の収拾をしていたらこの作品の存在意義が失くなってしまいますね。

 さて、数話前からちょこちょこ姿を見せ、今回の黒幕として登場したカミュさんですが、結局 彼
は何がしたかったんでしょうか?
 この辺りが不明瞭なので終盤にかけて盛り上がりが弱く、薬剤師パンチのところも変に面白い感じに仕上がってしまっています。
 
 何と言うか…マッドサイエンティストには「美しい!」と言わせておけばいいと思っていませんか? こういうところも想像力が乏しいと感じる点です。
 
 お父様が色々と彼について説明してくれましたが、振り返ってみるとカミュさん全然活躍しませんでしたね。
 薬局でロッテちゃん達を襲った理由もよくわかりません。
 ファルマ君たちに見つかった時点で何故逃げないのか。
 時間をかけて準備した黒死病の行く末を見ることより、急にロッテちゃんで実験したくなっちゃったんですか?困った人ですね。

 せっかくなのでカミュさんの発言を確認してみましょう。
 人は誰しも死ぬと言うのに。
 病に侵され死にゆく人は美しい。
 衰弱と絶望と死そして病に耐えた少数の勝者による再生への営みは人類をより強かにする。そこに生命の美しさその真髄がある。
 凡俗どもは必ず我々のような真理の探求者を排除するぞ!

 うーん…。彼はファルマ君に何故、私の思想が理解できない!と激昂していましたが、そりゃこんなフワフワしたことだけ言われても理解もくそもないですよね。
 彼のバックボーンがないから、何故そのような思想になったかのつながりがありませんし、何故今回のような事件を起こしたかの理由になっていませんし、どうなれば目標達成だったのかもわかりません。
 自分を排斥した帝国への復讐かとも思えますが、隣国ネデールで召し抱えられるまで返り咲いたんですよね?
 ならそれでいいじゃないですか、なんで拾ってくれた側にも攻撃を?
 分からないことが多いですが、薬剤師パンチで倒しちゃったので仕方ありませんね。

 その後はナレーションによって、全て片付けていきます。
 大事な薬を作るところも、できましたってナレーションで済ませ、エレン先生の検疫もナレーションで済ませてしまいました。
 ファルマ君なしでどう頑張ったのか気になるところですが、仕方ありませんね。

 2ヶ月後に終息宣言が出され、ようこそ 異世界薬局へ! で終了しました。
 いや、だから全然~Fin~な事ないんですけどね。{/netabare}
 
 全体を通して
 {netabare}
良かったところ

 ・作画が安定していた。

 背景・美術はそんなに優れていた訳ではありませんが、動きの部分でいうと中々安定していた
ように思います。
 決めカットも随所にあり、最終話の戦闘シーンも格好よくなっていました。


あんまりだったところ

 ・この作品がもつテーマの面白味を生かせなかった。

 医療とファンタジーをどう融合させるのか、という部分をサボってしまったので、異世界で薬局を開くことの面白味がまるでありません。
 この作品において「異世界」とは、作り手にとってどこまでも都合のいい世界という意味で用いられています。

 ・チート能力で盛り下がる

 通常チート能力とは、作品の個性を出し話を盛り上げるためにあります。ですがこの作品においてチート能力は話を面白くするためのものではなく、作者が楽をする為に存在しています。
 現代医学の知識を持っているという能力に加え、実家が太い、高い神術、物体の創造 消去、病気の診断ができる左目、薬神杖 とやりたい放題です。
 異世界という舞台でどう現代医学を絡めていくかという問に、チート能力をもりもり盛ることでしか解を出せないのなら、このテーマに手を出すべきではないと私は思います。
 チートヒーラー系のなろう作品の方がよっぽど潔いです。

 ・ファルマ君について

 妹を殺した病気の薬を作ろうと邁進していた彼が、異世界に来てすぐに気持ちを切り替えて薬局をやりたいと思うか疑問ですし、そもそも薬局を開くことだけでは彼の理想は叶いません。
 この事は作中で何度か触れられ、彼が薬局を開くことでの問題点も多々ありましたが、ついぞ それらが抜本的に解決することはなく、なあなあで終わってしまいました。
 
 ファルマ君はゴテゴテとチート能力を盛られたため、何でもこなさなくてはいけない役割でしたが、能力を調整しもっと役割を割り振っていった方が良かったと思います。
 経営を担当するキャラや、皇帝以外の政治を担当するキャラなどです。
 特にファルマ君に戦闘力はいらなかったように思います。
 キャラは、何が出来るのか というのは重要だと思いますが、反対に何が出来ないのかというのも同じくらい重要だと思います。
 これは能力についてもそうです。制限があることでさらに設定に深みが出ると思います。

 
 総評

 この作品は、テンプレートの異世界よりさらに設定の純度の悪い異世界で、現実の医学の歴史を中途半端に持ち出し、チート能力で全て解決し、それでも横たわる諸問題は見なかったことにする、自分の想像力は一切使わず、いかにして脳ミソを働かさずにいられるかに挑戦した、そんな作品です。{/netabare}

投稿 : 2022/10/02
閲覧 : 695
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6

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さばとら さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ラスボスは黒死病だった件

最近、異世界系でも様々なジャンルの作品が出てるなと思いつつも
期待せずに軽く流し見してみたら結構面白かった。

前世はエリート薬剤師でその知識×転生後のチート能力で薬局TUEEE。

薬剤師としても優秀なのに、戦闘もチートだったらもう神様だわw

見ていて爽快だし、無職転生に似てアニメーションにも凝っている。

彼はもう国の救世主だよ。

11話
ペストは人的による拡大だった。
帝都にも黒幕がやってきて、感染源であるリスが放たれた。
ほんと恐ろしいことするなw
何が目的なのやら。

12話
「その眩い一生を支えるために我ら薬師は存在しているのだ」
薬師様強すぎです!
犯人は父親の元同僚のカミューだった。
病に蝕まれていき、選ばれた人間だけが生き残っていくのが素晴らしいらしい。
正直分からない訳ではないけど、自ら進んで人類滅ぼすのはどうかと思うけどね。
父親が苦戦していたのにも関わらず、ファルマはワンパン。更に町中のペストを滅ぼすバフ付き。
薬師としての知識だけではなく、戦闘力もチート。ハイスペックすぎて飯が進むぜ。

投稿 : 2022/10/01
閲覧 : 167
サンキュー:

5

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RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

薬と病気特化の異世界物

原作未読。
もう飽き飽きの異世界物ですが、
薬というワードに惹かれて視聴開始。

【作品概要】
現代日本で優秀な薬学研究員だった薬谷完治。
亡き妹のような悲劇を二度と繰り返さないために
日夜研究に励みますが、無理が祟って死亡?
気が付いたら異世界に転生。
現代に比べてかなり遅れた文化の世界で、
薬師として生きていくことになります。

【作品に対する感想】
薬や疫病に対する設定や物語が
ある程度しっかりしていた印象で
想像してたよりかなり面白かったです。

少なくとも今期では安易なハーレムに走らなかったのが
好印象でした。

尺の関係かラスボスがかなりあっさり風味だったのが
残念ですが、2期があったら必ず視聴します。


1)物語
 ➀薬神の力について
  主人公が保持する能力は
  「分子構造が分かっていたら無から作れてしまう」
  「病状を目視でスキャンできる」
  「治療方法もある程度模索できる」
  というほぼチートクラス。

  ただ、分子構造を知っていれば…というのは
  「相当努力して有機化学の分野を知りえていないと
  役に立たないもの」であり、
  確かにチートなんですけど、無知では有効活用できない
  能力というのがポイントだと思います。

  まあ、金やプラチナを無尽蔵に生み出せば、
  当面は莫大な利益は出せると思うんですけど(^^;

 ➁薬や魔法の設定の説明について
  トンデモでも無理くりでもいいので、
  ちゃんと説明がある作品であれば
  ある程度説得力があるかなと感じました。

  薬系の異世界物といえば、「聖女の魔力は万能です」が
  ありますが、あれもこのくらいちゃんと魔法や薬学に関して
  説明があればもうちょい私的評価は伸びたかなと。

 ➂世界観について
  社会的なしがらみ(転生先のオトンの立場、
  ギルドなど社会構造)も絡んでおり、
  能力があれば「さすがはファルマ様」と
  皆ひれ伏すわけではない所もよかったかなと。

  「子供が何言うてんねん」って思われるべきところは
  「薬神」という印籠があるんで、
  猜疑心⇒失敗みたいなエピソードは割とアッサリでした。

  この辺はストレスフリーで良いと思う人もいれば、
  リアリティがないと悪印象の人もいるでしょう。
  私はどっちでも面白いと思います。

5)キャラ
 ➀ファルマ
  薬学者になるしかない名前に笑いましたが、
  かなりの人格者で好感持てます。
  ショタにする必要あったんかな?と最初思ってましたが、
  「変にハーレムや恋愛要素がまぎれないように
  するためだったのかな?」と想像してます。

  ファルマはオーバーテクノロジーとチート能力で
  確かに無双ではあるんですけど、
  持つゆえの苦悩も描かれてるのが好感持てます。
  「そうしたら死ぬよって」言ってるのに、
  聞かずに死んでいく人を見続ける苦悩…みたいなね。

 ➁エレオノール
  メガネの先生(これだけでご飯3杯いけます)。
  冗談はさておき、彼女が抱く畏怖や劣等感は
  すごく共感できました。
  でもそれを受け入れたうえで行動してるところが
  すごく魅力的なんですよね。 

 ➂ブリュノ
  まともな大人1号。
  チート能力持ちになってしまった息子を
  薬神として畏怖しながらも、大人としてフォローしたり
  導いてる人格者。
  大人がまともな作品は見ていて安心感があります。

6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀薬が全然売れないかと思いきや、化粧品を皮切りに
  客が入りだしたりと、この辺もリアルで面白かったです。

 ➁薬師ギルドの話
  きつかったですね。
  急激な変化についていけない人とそうでない人。

  ギルドのボスは老害役だったんですけど、
  気持ちは分からなくはないんですよね。
  これまでの時代、知見もノウハウもお金も
  圧倒的に不足している中
  確かに彼らが支えたものもたくさんあるんでしょう。
  
  ただ、「より良いものに」の流れには
  どう足搔いても、いくら規制をかけても逆らえません。  
  この辺は見誤ったかなと。

 ➂菌の研究のおばさまの話
  結構好きでした。
  誰にも忘れ去られた研究が、実は今必要な菌でしたって…。
  長年研究してきたものが、役に立つって
  研究者冥利に尽きるじゃないですか。
  報われたって思いますよね。
  この辺は「タイミング良すぎる」とか、
  穿った見方をしないで「良かったね」って思いました。
 
 ➃黒死病
  我々が今まさに体感している話ですね。
  (黒死病はCOVID19よりも致死率がはるかに高いですが)
  疫病を遮断するのがいかに難しいかはいやという程
  味わっているので、ファルマの不安は
  物凄く共感できます。
  現代日本よりもはるかに疫病に対する理解度が
  低い人たちを上手く誘導しないといけないんですから、
  なおさらです。
{/netabare}

7)ちょっと気になったところ
 ファルマは物質生成は出来ても、
 成形技術があるわけではないのに
 マスクやゴーグルが当たり前のように出てきたのは
 ちょっと違和感ありました。

 いや、重箱のスミってのは重々承知なんですけど
 気になるものは気になるので…(^^;

投稿 : 2022/10/01
閲覧 : 119
サンキュー:

20

ネタバレ

スイキ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

異世界転生もの

異世界転生もの
薬学士が異世界で病気を治す内容

投稿 : 2022/09/29
閲覧 : 81
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1

ネタバレ

og3jar さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

前提は、現在の薬学の知識を異世界(過去)に持っていけばどうなるか?

魔法が使えるのなら、魔法で治療すればいい・・・と言う意見もあると思う。
作者さんは、異世界で現代の薬学知識を使いたかったんだろうね。
ストーリーの展開が余りに安易なので、ビックリしたけど、早々に予定調和に持って行ったから、まあ、良しとします。

(例)
{netabare} 6話、7話
①妹が海でばしゃばしゃしてもいい?と聞く 
②足だけだぞ、服を濡らすなよ。
③約束を破って、水の掛け合い
④妹溺れる。沖に流される
⑤ファルマ君、魔法で海水をモーゼのように押しのけて妹を助ける
⑥異端審問官に魔法を見られて目を付けられる
⑦異端審問官に騙されて連れ出される。
⑧異端審問官と戦い勝利。治療してあげて、異端審問官はファルマ君の軍門に下る。
⑨異端審問官が魔法の杖をファルマ君に渡す。

※妹が海で遊びたいと言い出した時から怪しいと思いました。
※最初から魔法の杖だけ渡せばいいやんか
{/netabare}

全体として世界観は観てて楽しかった。2回目は観ません。

評価は難しいので3.0とします。

投稿 : 2022/09/29
閲覧 : 90
サンキュー:

5

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

結構 面白いじゃないですか

結構 面白いじゃないですか
見ながら「JIN-仁-」を思い出しました  

投稿 : 2022/09/29
閲覧 : 97
サンキュー:

4

ネタバレ

ささみジャーキー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エリザベート二世が美しい

「異世界ものはタイトルの状況になるまでは面白い説」という自説を持っていますが、この作品もそんな感じでした。
ですが、ファルマ君とエリザベート二世のおばショタを感じることができたので良作と言えるでしょう。

投稿 : 2022/09/28
閲覧 : 105
サンキュー:

5

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新SFスーパー英雄(?)列伝68

今度のなろう系は薬局だーっ!
という事で(おいっ)異世界薬局の感想です。

どうやら原作は専門家や医療従事者による指導のもとで執筆されているようで、アニメも専門的な描写もありますが、結局なろう系なんでチートです。
最終回なんて、ついに帝都に黒死病が・・・と思ったら
疫滅聖域で浄化だと、なんじゃそりゃあ~(魂の叫び)

・・・いいんだよ、なろう系なんだから、困った時にはチートで全て解決さ。
だから帝都に解き放たれたのが、リスじゃなくてモモンガ様でも全然平気
(な訳ねーだろうが)
まあ、普通のモモンガだから良かったものの(いや、それもダメですが)一瞬どうなるのか、興味を惹かれたものの、やっぱりなろうでしたね(苦笑)

ただ、ダメな作品という訳では無く、いろいろと興味を惹かれる部分もありましたし、最後まで楽しめました。

という訳で
おまけ
ロッテ
「ファルマさま~(何だい?)ついに出来ました」
「見てください、これがペニシリンでございます。」
(神術で吹っ飛ばされる天地人)

や、やっぱり医術ドラマだと、これをやらなきゃ(ガクッ)

投稿 : 2022/09/27
閲覧 : 115
サンキュー:

10

ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

色々都合良すぎ

【あらすじ】
主人公は薬の研究をしているっぽい人だったが、仕事のし過ぎで過労死。
そしてそのまま、異世界に転生。
薬師の息子として再スタート。

【内容】
{netabare}雷に打たれたという事で、記憶喪失という設定で周りから情報収集しつつ、状況を凄い勢いで理解していく。
神術という魔法のようなものも全属性使えてまさに異世界転生ものの定番も!!
更に、2度目の人生となる異世界では、前世の医学知識がとても役に立ち、病気や怪我も既に対処法を分かっており大活躍。

色々あって、自分の薬局を持つ事に成功し、店の名前を『異世界薬局』とするも、誰もその店名に疑問を抱かない。
当然のように、主人公の店で売っている薬は効果抜群な上に安く提供。そのため、主人公が来る前から薬師として頑張っていた人は迷惑千万。
嫌がらせを受けるも、アニメの都合上か何か知らないが、それより厄介な物事の対処に追われ、最後は『黒死病』という致死率の高い感染病の対応に当たる。
しかしこれは自然発生では無く、サイコパスな元薬師?が病原菌をばら撒いていたが、主人公はこの相手を暴力で撃破!!
そして奇跡が起きて、全員の黒死病が浄化されてハッピーエンド。
{/netabare}

【感想】
ツッコミどころ満載で、どこから突っ込むか悩む。
本当に都合が良すぎる。
なので否定的な事ばかりになっています。
まずは薬や病気から。
{netabare}1.過労死前は新薬の研究していることから、医者では無いのでは?
仮に医者だったとしても、知識の幅が広く深い。
2.異世界なのに、前世と同じ病ばっかり出て来る上、初めて使うであろう薬に対しての免疫が無いのに、ちょうど良く作用し、副作用が全く出ない。
3.同じ病状が出ても、個人差が全く無く、みんな同じ薬で治る。
4.現代医学で機械を使っても、原因不明だったり誤診が多いのに、いくら目の力があるからと言っても、病状を当てる率が高すぎる。新しい病気や未知の症状は一切存在しない。
5.薬でどうしようもなくなったら、神術で解毒も可能。もはや、本当に薬の力で治ってるのではなく、主人公が作った薬だから治ってると思うレベル。{/netabare}

次に、異世界の人々について
{netabare}1.教育係が主人公の神術や影の無い事に気付き恐怖しパニックになるも、直ぐに主人公を信用する。
2.父親が息子の暴走を止めようとするも、直ぐに諦める。
3.神官達が影の無い少年を敵視し、攻撃を仕掛けるも、薬神様と崇める。
このように、直ぐ主人公を信用しない&敵視している人も多かったにも関わらず、手のひら返しが凄い。{/netabare}

正直ここまでご都合主義だと、異世界転生ものとして楽しめない。

【まとめ】
今期の異世界ものは4つ見ましたが、この作品が一番異世界っぽさを感じませんでした。
現代のどこかの外国に、ちょっと特殊能力が使える人間が現れた!!という感じです。
ストーリー性も無く、魅力あるキャラもおらず、ただ目の前に出てきた病気に対して対応するだけの作品にしか見えませんでした。

【おまけ】
{netabare}最後の暴力で解決は凄い萎えた。主人公、君、戦い慣れてるね{/netabare}

投稿 : 2022/09/27
閲覧 : 135
サンキュー:

9

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なろう系なのに、普通…だと?

詳細は公式でも。

「小説家になろう」発の異世界転生モノです。

まあ、ベタに異世界転生して少年を乗っ取り、からの最強クラスの魔力を持つ主人公という、もう飽き飽きしている展開ではあります。

ですが、実在する医薬品と疾患を題材としているということで、執筆にあたっては専門家や医療従事者の指導を仰いでいるというのが珍しいですね。

いや、そんなの作家なら当たり前のことなんですが、いかんせん「なろう」では専門的な知識が必要なことは書かないというのが不文律となっているので、主人公が何らかの病気で落命して異世界へと旅立つというのも、心臓に何らかの疾患があるといったボカしかたをしたりします。

下手に心筋梗塞とか書いちゃうと、ツッコまれたときに困りますもんねw

その点では、専門家指導のもとで書かれた作品というのは、一般的には普通のことでも「なろう」では異例中の異例なんですね。

なので、1話時点では「普通」。でも、「なろう」なら良作といった立ち上がりじゃないかと思います。ま、今後、無自覚系の俺TUEEEEE物語になっていくことが予想されるので、うんざりしたらおさらばしますが。

=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
んーっと…

根本的な設定のおかしさが気になります。
主人公が前世で妹を病気で亡くしましたよと。で、助けられなかったと心に病んで、薬学博士を目指すと。

え? 普通は医者を目指さない?

なんか、いいエピソード風に描いているのかもしれませんが、大前提としておかしい気がして、その回想が挟まれるたびに「なんで医者を目指さなかったの?」と思ってしまいます。

たとえば、逆に妹が薬のお陰でメキメキと元気を取り戻した。薬学ってすごいんだ。で、薬学博士を目指すなら腑に落ちるんですよ。別に、そっちにしたってストーリーに大きな影響はないでしょ。どうせ異世界転生するんだから。

それと、異世界転生・転移モノ全般に言えることですが、転生前はおっさんだったんですよね。なんで、すっかり子どもの精神になっちゃってるんですかね。これは、あの名作「本好きの下剋上」でも逃れられなかった唯一の失策です。

そして、この作品で最大の問題点。主人公は「神レベル」の魔力量を誇る魔法使いということ。

いや、あのさ。それじゃ、薬学知識とか要らなくね?

いちおう、ジャンルとしては異世界転生して前世の知識を生かして活躍する「知識チート」ものですよね。そんな前世の薬学知識を凌駕する魔法の実力を付けちゃったら、全部それで解決できちゃうじゃないですか。

なんかね、いろいろと惜しい感じがするんですよね。もっと面白くできるんじゃないかなって。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
なんだろう…
最後まで通して観た印象としては、監督・脚本家が途中で飽きちゃったのかなという感じ。

中盤までは丁寧に作っていた感じで、なろうなのに面白い…だと?ってな感想だったのですが、だんだん雑になっていったように見えました。

おそらく「知識チート」といったジャンルではあると思うのですが、後半になるにつれ、単なる俺TUEEEEになってしまいました。いや、魔法で解決できるなら、前世の薬学の知識なんて要りませんよね?

専門外なのでわかりませんよ? わかりませんけど、モモンガ数匹を街にはなっただけで、そんなにすぐに疫病のペストが拡散されるんですか?

父上の元同僚は、あれは悪霊になったんですよね。主人公のアンパーンチで、バイバイキーンってなるものなのでしょうか?

ホント、中盤までは「なろう」特有の臭みを極力抑え、ツッコミどころを丁寧に潰そうという努力が感じられたんですが、中盤以降は面倒くさくなったのか、飽きたのか、雑な素材を雑なままで出しちゃったっていう出来栄えに感じました。

惜しいですね。あとちょっと頑張れば、普通に観れる作品になったんじゃないかなあと思うのに、惜しいですね。
{/netabare}

投稿 : 2022/09/26
閲覧 : 237
サンキュー:

10

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

大沢たかお=愛生さんと解釈した

原作はなろうからMF文庫で刊行しているラノベ

妹の病気を治療するために薬学者になった主人公が
激務の中で自らの研究室で突然死する

彼が目を覚ますとそこは見た事ない景色
手を見れば小さく鏡にはかつての自分とは似ても似つかない顔
異世界転生しファルマと言う少年になっていた

戸惑いながらも話を合わせていたが
魔術の家庭教師であるエレンの前で神力を見せると
腕が光り驚異的な威力を発揮する

伝説として伝えられている薬神の生まれ変わりではないか
エレンはファルマに恐れおののいた

一時は家庭教師も辞めると伝えていたエレンに
ファルマは真摯に説得して引き続き家庭教師に留まってもらう

シリーズ構成が渡航先生で監督は草川啓造氏
好きな制作会社であるジオメディアと俺得案件w

作画も安定していたし物語もファルマが独善的にならず
父親には敬意を払い身分社会の中で別け隔てなく接するので
毎週気持ちよく話を見ていた

多分元ネタは漫画原作から実写ドラマで大ヒットした
「JIN-仁-」

異世界に転生して当時死病と言われた
結核(白死病)、ペスト(黒死病)と対峙して
現代医学の知識をベースに根絶していくのは

コレラと戦いペニシリンを広めた下りと
ほぼ同じラインである

そこになろうの代名詞であるチート能力を付けた
ファルマは左目で病巣を見抜き
左手でイメージした化学式から新薬を作る

異世界薬局を開くのも誰でも健康で
救える命を助けたいと言う信念の表れ

調剤薬局なのにドラッグストアみたいな商品を置いた事を
突っ込んでいるレビューを見たけどまあいいじゃないですか
それだけファルマ君は気づかいしてるんですよ

組織間対立で薬師ギルドの会長が嫌がらせをしたり
妹助ける為にうっかり神力使ってモーゼの十戒やらかして
異端審問官に目を付けられたりと

異端者のそしりはしっかり受けているので
最終回のポーティしに来たCV中井さんの
マッドサイエンティストの戯言も
聞く耳持たずに攻撃しているわけだしw

手堅くスタッフはちゃんと作っていると言う印象だね

史実の部分を把握していないと言うのなら
同じなろうかカクヨムで書いてみたらいいんです
見ている人間は作品の面白さがあるかどうかが大事なんだし

投稿 : 2022/09/26
閲覧 : 150
サンキュー:

8

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

救われない命に手を差し伸べる為の薬局

主人公は医者なんですが、初っ端から医者の役谷先生は過労死してしまう。
彼は幼い頃に妹を亡くしています。
何の病気かは解りませんが、その病に効くクスリがなかった。

大人になった彼は、薬があれば助かった命の為に薬の研究をする。
そんな最中に過労死した。
多分、妹の様にクスリが無くて苦しむ人を助けたくて、自分の様にクスリがなくて大切な人を失い残された人が涙を流さなくていいように研究し続けたのでしょう。
それが祟った……

そんな彼は異世界で雷に撃たれて気絶していた少年のファルマとして転生し薬神の力と共に目覚める。
異世界では神術なる魔法みたいなものがあるのですが、その異世界で医学の知識を活用し、異世界の不治の病に対してクスリを制作してゆく。

異世界作品ですが戦闘シーンなどはかなり少ないのですが、異能医学作品です。
異能医学と言えばオリジナルの病気が出てきそうですけど、多分、実在する病が殆どだと思います。
医学知識はないので、なんとも言えませんが多分?

その辺はリアルあるかな?
1話の眼鏡がない場合の対処法は面白いですねw


彼は薬神の化身だからと最初は家庭教師のエレンに怖がられてしまいます。
それでも、ファルマは自分の気持ちを一生懸命伝えます。
警戒はされながらでしたが、最初は薬神にビビって敬語だったエレンも徐々に打ち解けて元に戻っていく感じが良かったですね(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

彼は貴族ですが分け隔てなく彼の力で使用人の容態を見てクスリを作成してあげる。
そんな中で彼はこの世界の事実を知る。

この世界では平民は医者に見て貰えなかったり、薬が買えない事実を知る。

ファルマは「 患者の身分で医者が見る見ないを判断するのはおかしい。」と考える。

当然てすよね。
今の時代では考えられないけど、多分こうした時代は必ずあったんだろうなぁ〜
まっ、もしかしたら世界の何処かでは人種差別とかそうしたもので今も残ってるかもしれないけど、そうした事で容態を見たり見なかったりはおかしいよね。

「クスリが高いから平民は買えなくて、呪術的な物に頼るしかなくて死亡率が跳ね上がる」

これはね。
日本で言う神頼みとか生贄とかかな?
クスリが買えないのはね。
私達の世界でも高いクスリってあります。
保険適用外とか保険適用込みでも高いのとか……
ただ、この時代だと多分相当高いのかもですね……生涯働いても買えないとかそんなのもありそう。

だからこそファルマは「 クスリを必要としてる人に届けたい」と言います。
医者の鏡ですね。
本当に命を救いたいと思うから、現状を変えようと思う気持ちの伝わるシーンでした。

女王陛下が白紙病になる。
それを医者達は治す手段がなく、安楽死に持っていこうとする事に気づいたファルマは新薬を開発すると言う。

周りは、それを反対する。
それでも、陛下は「頼む」と言う。
陛下は知っているのです。
自分の命が長くはない事を…医者達は諦めてしまっている事を。

でも、陛下の気持ちを考えたら即答も当然です!
沢山の人が諦めていく中で、諦めずに居てくれる人がいる。

それが子供だろうと「新薬」の効果の有無よりも、その可能性があるなら縋ると思うのです。
このまま、死ぬだけで終わるのなら…可能性が1%だろうが限りなく0だろうが生存率が少しでも上がるのなら!0じゃなくなるならそれだけで!

それでも、医者であるファルマの父は反対する。
それは彼が偉大な医者であるから、そうして父であるからです。
偉大な医者だから、陛下の病気に自力で気づいたし出来る事を試してきた。
それでも、出来なかった。
彼に出来るのは…陛下を苦しまずに生涯に幕を閉じさせる事だけだった。

父はファルマの力を知らない。
そんな息子が「新薬」を作ると言い出したら普通に止めますよね。
何故なら、もしも半端な知識で適当に調合して「新薬です」と飲ませて陛下に何かあれば息子が陛下を暗殺したとかになりかねません。

更には、医者として未来が失われてしまう。
だから、父として医者として止めるべきだと考えた。

でも、ファルマと向き合う事で能力を知り、息子を信じようと思えた。
ファルマも父から死に向き合う覚悟を教えられました。
向き合う事でお互いに成長出来たシーンですね。

彼は陛下の病を直した事により宮廷薬剤師として異世界薬局を設立する!

彼の夢だった、貴族や平民の分け隔てなく安全安心に安く買える薬屋さん。
オープンしたのはいいけど……客足が伸びなくて…………

そうした事を対策しながら薬局を営業していくのですが、出来て即大繁盛よりこうした問題もある方がストーリーも広がり面白かったですね。

昔の化粧品には毒であり円泊や水銀が使われていたりするなど学びになる話しもありましたね。
しかし、ファルマの塗った白粉……白すぎでしょうww
バカ殿より白いwww

そうして従業員も雇います。
産休を済ませたお薬剤師達なのですが、この世界での薬剤師は1度産休などで引退したら二度と雇って貰えないそうなんです。

そんな!ブラック社会!(*꒪꒫꒪)
この世界……ヤバすぎる……
こんな世界だと女性で薬剤師を目指さないと言う人も増えるからゆくゆくは薬剤師不足陥るし、女性薬剤師は出産て復帰できないから、出産しにくいし住みにくそう……二度と雇って貰えないってのが何よりヤバいです

ファルマは異世界薬局で産休育休整備する!
いい心がけだです(*^^*)

薬師ギルド

薬師ギルドは異世界薬局を異端と呼び、よくは思いません。
異世界薬局は安く良い処置をする……そうなると他の薬局は売れ行きが悪くなる……

沢山ある薬局はそこに所属して居て、薬師ギルドには異世界薬局への立ち入りを禁止されます。
もし薬師ギルド所属して異世界薬局に出入りしたらギルドかは除名……それは薬局を経営出来なくなってしまう。

薬師ギルドに所属しているピエール

娘さんが体調を崩している時に声を掛けたのはファルマ……薬師ギルドから異世界薬局への出入りは禁止されています。
それでも彼は異世界薬局で診察する事を選ぶ。

この選択肢には安心しました。
薬師として経営出来なくなる事が怖くなるようなら最低ですが、彼は父として娘を選ぶ。
どちらが大切かなんて比べるまでもありません。

しかし、彼も一応薬師ギルドの人間で平民です。
最初は貴族ファルマを疑って居ましたが、親切に診断して説明してくれて値段も安くて、彼はファルマも凄さを体験する。

そして、薬師ギルドの会議でピエールは勇気を出して、意見する!
異世界薬局の凄さを伝えます。
しかし、彼の言葉は伝わらず……

そうして、彼の店はボロボロにされます……
そんな時に、ファルマが新たな薬師ギルドを開く事になります。
だから、ファルマはピエールに「手伝ってくれませんか?」と声を掛ける。
異世界薬局の提携店「夜明け薬局」

この店の名前にはピエールさんの気持ちが見える気がします。
平民の薬師ギルドはピエールの言葉を聞くと、効くか効かないかも解らない薬を売りつけるお店らしいです。

多分、適当にしてるのではなく、平民だと医学を学んだりも中々出来ない世界なのかな?と思いました。
だから、先人の知恵しか借りられず、医学が進化しないのだと……
治る事もあるけど、まぐれ当たりが殆どらしいです。

しかし、それだと救われる命のは運任せ。
この世界の医学は暗闇に閉ざされています。
そして、営業出来なくなったピエールの気持ち……店を奪われ経営権を奪われ家を失った……彼の心も暗闇です。

でも、ファルマと出会った。
もう一度……いゃ、次はまともな薬を取り扱い本当の意味で薬師として再スタートを切れる。
更に、世界最高峰の薬を取り扱い医学の進歩に貢献出来る。
まるで、暗闇に終わりがくる様な……夜明けの様な。

だから、この店名は素敵だなぁ〜と思いました。

薬師ギルドのレオン……
コイツは本当に最低な行為と発言ばかりで私は嫌いでした。
でも、彼も実は被害者なのかもしれません。
彼は子供を亡くしていて理由は貴族の医者が高値でしか薬を売らなかったそうです。
そうして診察も中々してくれず……
平民には買えない金額……それで失った命……
だから、貴族が経営する異世界薬局が信用出来ずに意固地になってしまっている。

ファルマが異世界薬局をオープンしようとした理由は「 患者の身分で医者が見る見ないを判断するのはおかしい。」「 クスリを必要としてる人に届けたい」って理由でしたね。
この世界ではこの事実が社会問題となって……いゃ、問題ともなっていないくらいに問題なのかもしれません……

だから、意固地になってしまう……横暴な彼も被害者……
でも、それは横暴を許される理由にはならい。
異世界薬局を勝手に毛嫌いして薬師ギルドの仲間を巻き込んで、異世界に馬車を追突かせたりしていい理由にはなりません!

彼がしなければいけないのは薬師として薬師ギルドのリーダーとして異世界薬局を知り、ファルマと話す事です!
それでも、ファルマが間違えてると感じたら敵視すればいい、ただ何もしないで敵視してファルマや薬師ギルドの人達を巻き込むのは絶対違います。
「貴族だから」とか「貴族が経営してるから」とかって勝手な偏見で否定していいものじゃない!

ファルマが安く診察したり薬を提供する意味を考えるべきです。
本当に平民の薬局を潰す為ですか?
解らなければ話てみるべきなんです。
それが役所ギルドリーダーの役目なんです。


そして新たな問題が発生する!
黒死病……ペスト菌……

黒死病……誰もが知る病で有名です。
黒死病は存在としては小学校の社会や歴史で習った事があると思います。
しかし、簡単な説明くらいで悔しくは習わないです。
だから、私な詳しくは知りませんでしたが、この作品で学びました。

黒死病関連アニメだと「異世界から問題児達がくるそうてすよ」にも出てきますが余り詳しくは出てきませんでしたよね。
あちらは医療アニメではありませんてしたしw

そんな中、エスターク村で黒死病が大量発生します。
理由は密入国した船でした。
そこから感染源が広がり始めた。

そこにファルマが向かうと言います。
しかし、ファルマが国から離れる……ファルマが国から居なくなると黒死病を見抜ける人が居なくなるとエレンは心配します。

確かに不安ではありますよね。
知識ある人が居なくなる……
もしも何かあれば……もし、検疫に失敗したら……
でも、ファルマは「エレンなら出来る」と言います。

それは、ファルマが仲間を、信じてるからです!
この事態は一刻を争います!
他の人に出来ないと思ったらファルマは大丈夫とは言わないでしょう。
「大丈夫」だと思うからこんな事態でも任せられる。

逆に彼が自分の国から出て他の村に迎えるのも頼りになる仲間がいるからなんですよね。

キャスパー教授……おばあちゃんの教授です。
彼女は沢山の人が黒死病と戦う中で自分も何か手伝える事がないかと尋ねるも相手にしてもらえず、腫れ物の様に扱われます。

理由は、彼女の研究は微生物やカビの研究で医学には役に立たないと思われていたからです。

しかし、彼女の研究こそに黒死病を打破する突破口があったのです。
放線菌のストレプトマイセスから黒死病を打破する為の新薬を作れる……そして彼女は既にその研究を終えていたのです。

私は思いました。
世の中には沢山の研究室があります。
もしかしたら中には意味が無い様に思える研究もあるかも知れない。
今は実らない研究でも無駄な研究もなんてないし、何が役に立つかは解らないですよね。

そうした研究の1つ1つが過去にも沢山の事を救ってきたし多分これから先の未来でも救える物が沢山あるかもしれない。
そう考えると研究って大切ですよね。

そんな最中、帝国で黒死病の感染が広がろうとしてました。
黒死病を広げようとする者達が現れる。
黒死病は何者かの人の手により引き起こされた人災……

最後はバトルアクションでしたねw
医療アニメのハズなのですが……
彼の最後に使った大技はチート級ですね。
空気中の細菌を全て潰すってw
でも、あそこまで拡散したウイルスを潰すにはそれしかないですよねw

でも、ファルマって医者の鏡みたいな存在ですよねw
医者として心がよく見えてくる様な作品でした。

投稿 : 2022/09/25
閲覧 : 273
サンキュー:

15

ネタバレ

アハウ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

薬屋って楽なの?

マリーのお●りに解熱剤を入れるエピソードはカットですか。w
テレビだとやばいかも。


なんで異世界ってヨーロッパみたいなところが多いのでしょうか。
薬屋も人気?
「チート薬師のスローライフ」
「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」
これらはなんちゃって感がありますが、これは少しはましな気がします。

ファルマ・ド・メディシスってメディチ家?
すごいもの持ってきましたね。
ルネサンス期のイタリア・フィレンツェにおいて銀行家、政治家として台頭、フィレンツェの実質的な支配者として君臨し、後にトスカーナ大公国の君主となった一族である。
またマリー・ド・メディシスはブルボン朝の起源となった。
※「メディチ」は「医師」という意味で、先祖は薬種問屋か医師であったのではないかとされている。

薬名が出ますが微妙ですね。説明が不足している感じですが、詳しくしても面白くないし、わけわかめになりそう。(例えば三環系、四環系とか言われてもなんのこと?になりそう)でもありがたい感じにするのは必要。
でも毒にもなるのですから、菌類や植物などから採れるなんて言ったらみんな実践して危険そう。
「残響のテロル」でナインたちの手口が間抜けだったのは、詳しく描くと真似するものが出てくので、詳しく書かなかっと監督が説明していた。

シャルロッテはドイツ語風。
でもエリザベート女王とか言ってるようじゃ馬鹿丸出し。
エリーザベトと発音します。

豊崎さんすごい。モモと全然違う。
ロッテの本渡さん可愛い。さら本渡さんが得意な長縄さんもでているw

これから、敵と対峙してくのが楽しみです。
ファルマの周りは薬神の加護があって培養ができないのは間抜け。

投稿 : 2022/09/07
閲覧 : 241
サンキュー:

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異世界薬局のストーリー・あらすじ

現代日本の薬学研究者であった薬谷完治は目を覚ますと、宮廷薬師の名家ド・メディシス家の息子、ファルマ・ド・メディシスとして転生していた。 ファルマは間違った治療法や薬の調合、医療行為と呼べない呪術やまじないが横行するこの世界の医療に絶望する。 前世で培った現代薬学に加え、異世界で手に入れたチート能力【物質創造&物質消去】、貴族だけが使える【神術】を駆使し、あらゆる疾病に立ち向かう。 そして、真に効果のある薬を広く人々に届けるべく『異世界薬局』を開業する……。 異世界チート×現代薬学!異世界の医療を変える人助けファンタジー、本日開業! (TVアニメ動画『異世界薬局』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年夏アニメ

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