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「その着せ替え人形は恋をする(TVアニメ動画)」

総合得点
85.8
感想・評価
758
棚に入れた
2613
ランキング
225
★★★★☆ 3.9 (758)
物語
3.9
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
4.0

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その着せ替え人形は恋をするの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最高!

海夢ちゃんかわいい!五条くんもかわいい!
2人にきゅんきゅんするし、コスプレの様子楽しそうでずっと見てたい!!!

投稿 : 2024/10/25
閲覧 : 23
サンキュー:

2

ネタバレ

アルジャーノン さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヒロインの好きを応援したくなる

かわいいギャルと真面目で童貞チックな青年の物語
少しえっちでドキドキな展開もあるので子供には見せちゃダメですが大人は楽しめました!
ギャルのヒロインが好きを堂々と貫いててかわいいし応援したくなります!2期来ないかな

OPがかわいくて好き。カラオケで歌います!

投稿 : 2024/07/07
閲覧 : 49
サンキュー:

2

ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

みんなオタクで矜持がある。そこが良い

あらすじ
雛人形の顔を作る、「頭師」を目指す男子高校生・五条 新菜。真面目で雛人形作りに一途な反面、同世代の流行には疎く、中々クラスに馴染めずにいる。
そんな新菜にとって、いつもクラスの輪の中心にいる
人気者・喜多川 海夢はまるで別世界の住人。
けれどある日、思わぬことをきっかけに、
海夢と秘密を共有することになって……!?
決して交わるはずのなかった2人の世界が、動き出す――!
(https://bisquedoll-anime.com/intro/ より引用)

さすが覇権作品。早速ですが、この作品で一番いいなと感じたところは、主人公がとても好感の持てるキャラだったことです。主人公は雛人形の頭師を目指しているだけあって仕事にはとても真剣で拘りがあり、相手を喜ばせる為に...と身を削って仕事に励む立派な職人気質も持ち合わせていて、おまけに性格も人情派の凄くいい奴で、とそんな感じに全話通して非常に好感の持てるキャラです。それだからこそ応援したくなる、そんな作品はとても良い作品だと思います。ストーリーはラブコメですが、作品の軸には「コスプレ」が要としてしっかり根付いていたなと。作者さんはコスプレやメイクに対する理解が深いなと感心する関係知識や描写の丁寧さ、コスプレをするキャラ達の矜持も作品に生気を与えていました。この矜持の部分ですが、皆んなコスプレイヤーのお手本みたいな作品愛とコスプレに対する想いがあって、主人公も雛人形オタク?で凄く愛を感じる行動をしてて更に好感もてるんですよね。主人公の女性に免疫の無いいかにも男陰キャな性格と、優しく能天気で結構きっぱりしているヒロインの噛み合わせが良く、半分くらいは2人のやり取りで成立しています。コメディとしても面白く、主にセクシーシーンは男側の思惑が顔を出してくるシーンが多く、まあ童貞臭いwですが、それを上手いことコメディに落とし込んでいてあんまり気持ち悪く感じないんですよね。そこが凄いなと、キャラの描き方の上手さを実感します。ですが、セクシーシーンでは若干テンポが崩れていました。12話通しても大体は同じ感じなので、もう少し減らしてもよかったのではと思います。そして、最終的にはひと夏の思い出と共に出会いで変化し、彩られ広がった主人公の世界が描かれていました。それが、何とも感慨深く甘酸っぱい、これは原作買う人の気持ちも分かります。個人的には、主人公が衣装作りに職人が故の拘りを持って作るシーンがとても見応えがあって、2〜5話は今まで観たラブコメ作品の中でもトップクラスに完璧な出来で面白かったです。6話からは衣装作りの要素が少し薄まって他キャラや2人の関係を描いているシーンが比較的増えるのが惜しかったです。ヒロインが6話で主人公に惚れるのもチョロイン感が出てて早すぎるようにも感じました。でもその後の展開はしっかり面白いし全然良いんですけどね。
作画面でもかなりの拘りが見受けられ、作画のクオリティの高さも相まってキャラやシーンの良さ(特にセクシーシーン)をとても上手く引き出せていたと思います。CloverWorksは同時期に明日ちゃんも放送していながらこのクオリティですから、本当に凄い実力のある会社ですよね。それでこの作品より明日ちゃんの方が作画が更に良いという、底の見えない作画労力。ぼざろ総集編観に行ってお布施しようかな。

全体的にラブコメとして非常に出来が良く、そして話の軸となるコスプレに対する理解も深く丁寧に描かれていて、キャラも魅力的に描かれている素晴らしい出来でした。2期もあるらしいので原作も少し読んでから気長に待つつもりです。



話毎に感想
{netabare}1話
主人公とヒロインのキャラ像がしっかり形作られていて、主人公の家柄や主人公にとっての大事なイベントなどが丁寧に描かれていて導入としては申し分無い。内容はラブコメなので、別ベクトルのオタク二人がこれから織りなしていく展開に期待が持てます。作画はCloverWorks、流石です。同時期に明日ちゃんも放送していてこのハイクオリティは凄すぎます。でも作画は明日ちゃんの方が良いかな。

2話
ギャルも良い...?

エロゲやってるヒロインとは...現実では圧倒的少数ですね。フィクションだからこういうの言うのは野暮かな。でもヒロインが可愛くて優しい、こういうのはフィクション臭くても素直に喜んでいい。
内容に関しては、主人公とヒロインのギャップが酷いw主人公は男だからどうしてもエロには反応してしまうよね。それを気持ち悪さを逃しつつ上手にコメディに落とし込んでいたところは見事。喜多川さんは、距離が近くって二人だと男勝りにも思えるも、しっかり恥じらいがあるって所は人間味あって可愛いですね。ギャルはあんまり好きじゃないですけど、道徳のある場合は別かも。オチが面白かったです

3話
喜多川さん、最高の理解者じゃないすか...そして主人公も喜多川さんの理解者という。主人公の掘り下げもしつつ、ヒロインとの仲も深まりました。今のところ流れとしてとても丁寧でラブコメとしては文句の一つもないです。で、主人公はアバンから夢○をすると...外でエロゲの話するのが笑えました。

4話
主人公の背景や状況下がしっかり描かれているから、主人公にめちゃくちゃ共感できますね。これは覇権だわ。職人気質も描かれていてとても良い話。主人公がすごく良いやつなのも好きです。メイクのくだり等、細かいところも丁寧でキャラの魅力も良く伝わる素晴らしい出来です今のところ。

5話
喜多川さんが表情豊かで可愛すぎる...
主人公の寂しいけど、最後まで楽しもうっていう感じの、こういうストレートな心情描写大好きです。そして、オチが美し過ぎる!涙でました。今回セクシーシーンで若干テンポが崩れていたところ以外は安定のいい出来でした。特にオチ

6話
喜多川さん、ちょっとチョロい?wヒロイン側が先に好きになるとは思ってなかったなあ。でももう少し段階踏んでから好きになっていって欲しかったかな。まあ主人公滅茶苦茶良いやつだからはよ付き合えって思う。それで新キャラ登場。キャラデザが最高に好みで性格も良くて可愛い。ラッキースケベも!「どうしてこのお雛様には毛が生えてないの?」は他意あるだろww
作中のアニメもしっかり描いていて、細かいところも手が抜かれてないなあ。キャラはオタクとしても確立してるのが良いですね。熱があってそういうところも好きです

7話
主人公の衣装作りに向けてのこだわりが良いですね。真面目さや熱意が伝わってすごく好感が持てます。というか、良いキャラしかいませんね今のところは。衣装のクオリティに至るまでの努力描写も事足りています。男臭さはご愛嬌ってところですかね。
今回も喜多川さんが可愛すぎます。恋する乙女は可愛いってことですね。そして新キャラ登場、色々デカい

8話
8話は神回の法則は存在する!
出会いから気づく己の成長、そしてジュジュちゃん可愛過ぎる、喜多川さんも勿論、もうみんな可愛い。Bパートで行った海は江ノ島かな?海のシーンのところ全部作画良かったし、爽やかな雰囲気の中での甘酸っぱいやりとりが最高でした。おまけに、真珠ちゃんはシスコンと

9話
結構あっさり衣装完成しましたね。もっと作業工程を長めに描いて欲しかったな。でも全体的には、コスプレというものがよく描けてますね。
真珠ちゃんは好きなキャラもお姉ちゃん準拠なのが愛が深くて良いですな。あと、制服が似てるっていうの伏線だったのか。だけど制服のズボンそのまま使うのはネットリテラシーがまずい。

10話
なんとなくあった姉妹の壁が払われましたね。よかったよかった。

あと2話寂しい

11話
衣装を作る工程が、漫画ごとに難点が違うのが面白いですね。デフォルメだから服がよくわからない!は良いアイデアだなと。それで自分で考えて作るっていうのもコスプレの醍醐味を表していて素晴らしいと思いました。そして、今回も主人公が童貞臭いです。それが度々テンポが崩れるのはあんまり良くないですが、ラブコメなので甘く見てもいいですかね。ラブホのシーンの演出良かったですね。特に部屋が暗くなったとこ。でも高校生でラブホはいかんでしょw

12話
最後に最高の一夏の青春を見せてくれた!主人公の世界の変移がよく描かれていて、花火のシーンが美しすぎます。最終回、名残惜しいですね{/netabare}

投稿 : 2024/06/19
閲覧 : 56
サンキュー:

6

ネタバレ

りは さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

コスしたくなる

五条くん最強すぎ
コスしたことないけど
できる人に憧れます

投稿 : 2024/05/28
閲覧 : 45
サンキュー:

2

ネタバレ

おおかみ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

合わなかったと言うより内容あるのかな

観終わりましたが多分続編あるんですよね。
どう展開するのかわかりませんが、続きは気になりませんでした。。
可愛い子と恥じらいを持たない女の子のエロ要素が売りなんでしょうか。。?
観終わって満足感もなく、内容がほぼ皆無に思いました。1話目で想像していた通りのストーリー展開と内容でしたし。
そもそも雛人形の洋服づくりとコスプレさんの服作りってそこまで親和性あるのかな。わからないので強くは言えませんが。。
コスプレイヤーさんや写真撮りにいったりする方にはハマるアニメなのかな。

投稿 : 2024/04/28
閲覧 : 83
サンキュー:

1

ネタバレ

覆面反対 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ウブな五条くんと軽い喜多川さん

人形店に生まれ人形作りしか知らないため、他の生徒と話が合わずクラスで浮いていた五条新菜(ごじょうわかな)…そんな彼の学園生活をガラッと変えたのは、友達が多くコミュ力あふれ考えるよりも先に突っ走ってしまうギャル喜多川海夢(きたがわまりん)だった…

雫たんの衣装に着替えるため、五条くんの家に来た喜多川さん…何と彼女はそこで服を脱ぎ出す…全裸になったわけではなく「水着着てるから平気っしょ👙」なのだが、それでも五条には刺激が強すぎる…😍

さらに喜多川のお腹をメジャーで採寸してと言われ、ウブな彼はパニック…😵 しかし仕事と割り切ると恥ずかしさを乗り越え難なく採寸をこなした

今まで彼は人形作りしかしたことが無かった…。アニメやコスプレの知識は皆無…しかし自らのスキルを応用しその器用さを衣装作りに見せる…同じくコスプレを趣味とする乾姉妹にもその腕を振るい、姉には魔法少女の…妹には男子高校生の衣装を作ってあげた

喜多川がサキュバスのコスプレをしたいと五条に依頼し、撮影場所に選んだのは…何とラブホテル🏩 しかし彼女はよく見ずに手頃な撮影場所を選んでしまい、意図的によるものではなかった

サキュバスの衣装に着替え、ベッドに寝転がり撮影する…やがて、ある角度からの表情を撮るにはこの体勢でないとできない…ことになり、2人はその状態になる。イメージにピッタリの写真が撮れて満足の彼等…

その時…隣の部屋から「アッ…アッ…アーン💕」という喘ぎ声が聞こえてきた…そして自分たちの体勢を見てみる…そして彼等はようやく気付く…

騎乗位であることを…😳🤩😱

そして何と…五条のアソコも勃ってしまう…慌てて体勢を解き赤面の2人…そのままホテルを出てしまい、すれ違いカップルから「背伸びしたのね😁」と囁かれる(おそらくこのカップルは本当にヤリに来たのだろう💕)

喜多川はある程度、五条に好意を抱いているが、彼はあくまで友達付き合いの一環であり、喜多川からの好意に気付いてないよう…そう、彼等にとって…特にウブな五条にラブホはまだ早すぎた…😅

でも私はそれを見て「我慢しなくていいんだよ…一線越えちゃっていいんだよ…ヤっちゃえ😍😍🏩」と少しもどかしささえ感じてしまった…(^∇^)

ウブで生真面目…異性との交流に免疫のない五条新菜…最終話で電話越しに「好きだよ…」と喜多川に告られるも、寝落ちしてしまった彼はそれに気づかない

そんな彼に春が来るのは果たしていつになるのか…🤭

投稿 : 2023/12/23
閲覧 : 84
サンキュー:

6

ネタバレ

ひゆら さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

オタクに優しいオタクギャル

登場人物それぞれが信念を持っているのが伝わり好感の持てるキャラ

投稿 : 2023/12/03
閲覧 : 77
サンキュー:

1

ネタバレ

anime さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人形職人がコスプレイヤーに出逢うと

雛人形の職人を目指す友達いない系の男の子が、ギャル系のヒロインに出会う恋愛もの。ヒロイン実はコスプレが好きで、雛人形の衣装作りで培った技術を駆使してコスプレ衣装を作ったり、撮影したり・・・っていうところが特徴的。

いわゆる「ガチなコスプレ」を真正面から扱った作品は初めてだったので新鮮でした。
恋愛関係のお話よりも、コスプレがメインと言ってもいいくらいの内容かも。

結構サービスショット的なエロい映像とかがありながらも、全体的な話としてはさわやかな感じで観やすかったですね。

好きなものは「好き」と堂々と言えばいいじゃない的なメッセージ性もあったと思います。

普通に完走できたのだけれど、終盤若干話が単調になってきた気がして、「このまま続くと飽きちゃうかもなー」という考えがよぎってしまったところがちょっぴり残念だったかな。

投稿 : 2023/07/14
閲覧 : 75
サンキュー:

4

ネタバレ

ゲリオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

こんなギャルいない

第一話でこれはもう間違いないと思わず唸ったアニメ!
なにがって、これ誰がどう見ても高評価せざるを得ないタイプじゃん。
2022年アニメ現時点で某サイト高評価ランキング1位、コミックスの売上200万部増、ブルーレイ売上1万枚突破…やー、これは覇権…!

言うてジャンル的には業界でとっくにオワコン化してる変化球なしの王道ラブコメ。
「着せ恋がここまでヒットした理由、誰にも分からない」という話題を昨日ネットで見たけど、自分は2つの単純明快な要因があると思ってる。
1つはもちろん制作ガチャの当たりを引いたこと。
CloverWorksさんは今一番「どうすれば素晴らしいアニメが出来上がるか」を理解している制作スタジオだと思う。
この作画力と演出力があればどんなジャンルの作品も良作以上になるのではないか。
もう1つは"着せ恋"という作品が「男女共用全方位アニメ」だったということ。
これは非常に大きな強みで、初回にひと目で間違いなくヒットすると自分も唸った最大の要因。

昨今の深夜アニメと言えば、キモオタ♂向けアニメと腐女子♀向けアニメとで、はっきりと区別されてる場合がほとんど。
自分も最近は女性向けアニメは全然見ないし、もちろん感性の違いがあって全員ではないが、異性向け作品に比重を置いてるアニメファンはおそらく少数派のはずだ。
しかしながら女性が原作者の本作、喜多川さんという全男子が大好きな滅茶苦茶エロくて可愛いギャルのヒロインを登場させる一方で、主人公の五条君は乙女心をくすぐるキャラに仕立てられている。自分を卑下しながらも女性を尊敬し誠実に助力する姿は、きっと女性から見てイケメンキャラ以外でもっとも好かれるタイプの男性像。
喜多川さんがセクシーな姿で画面狭しと乳を揺らしても、可愛くて誠実な五条君が「はわわわ!」と赤面することでギリギリの線で女性蔑視アニメとは映らず、男女ウィンウィンな描写に仕上がっていた。

以上が自分が考える本作が各所で好評を受けている明白な理由。
簡単に言えば、誰が見ても面白い&アンチが少ない作品ということだね。
ただ、べた褒めするだけなのも良くないので若干の苦言を呈するならストーリーがやっぱ序盤がピークで、中盤以降はやや盛り下がったところかな。そればっかりは仕方がないことだけど。
サブヒロインとして登場したジュジュちゃんも可愛かったが、本作はあくまで五条くんと喜多川さんのラブコメなので、マンネリ防止キャラに過ぎなかったね。
あと五条くんみたいな男は現実に存在しない!そして非常に残念なことだけど、喜多川さんのような陰キャに優しいギャルも存在しない!

総評としては、内容と作画が充実した議論の余地ない優秀作品であったと思う。
今クール第1話でダークホースとして突如現れた本作は2話以降で圧倒的な本命馬となる。
個人的ベストシーンは初めてのコスプレ会後、喜多川さんが恋に落ちてしまった5話のラストシーン。次点で最終回のラストシーン。
なんと言っても男にとっては喜多川さんが最高な作品だったんだよな〜!
現実には存在しないと分かっていてもワイは二次元に生きてるのでそれで良いのだ♪
アニメならではの演出も素晴らしく、続編も是非やってくれたら嬉しいので熱が冷めないうちに2期宜しくおねがいします!

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 111
サンキュー:

6

ネタバレ

なばてあ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アマトール爆薬の鬱蒼、犬が吠える

原作は未読。

作画が良い。最近はやりの軽くて中割少なめの、でも小気味よい日常芝居。CloverWorksはもうこの地味だけどファッショナブルな作画スタイルを完全に確立している。カッコイイ。コスまわりの設定もすごくて、それをアッサリ物語になじませてすんなり見せていて、クール。

あと、劇伴がなにげにすばらしかった。すごかったなあ。クオリティ高すぎ。

イマイチなのはストーリー。前半は良かったけど、後半のガタガタ感がもったいない。ひとつの話数に原作の複数エピソードを詰め込んだ結果、話数ごとの主題がブレて、焦点がボケた。このあたりは原作ものに付きまとう困難だとは思うけど、脚本、もうすこし冒険すべきだったのではないか。

世評が高く期待しながら見たけれど、すこし肩透かしな感じ。女の子はみんな可愛いし、ひな人形も綺麗。ストーリーの設定はこれ以上なく隙がなく、あとは丁寧に転がすだけのように見えたのだけれど、もったいない。

2期はストーリー構成に大鉈を振るってもらいたいなー。リスクを冒さないと、やっぱ、ダメじゃないかなとおもう。


衝撃:★★★
独創:★☆
洗練:★☆
機微:★★☆
余韻:★☆

投稿 : 2023/06/27
閲覧 : 84
サンキュー:

4

ネタバレ

みかんちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

メモ

◆設定
周囲から浮いている雛人形が好きな頭師『五条新菜(わかな)』
右も左も分からない駆け出しコスプレイヤー『喜多川海夢(まりん)』
喜多川からふとしたきっかけで衣装制作を依頼され、1から衣装・メイクについて勉強しキャラクターを積み上げることで2人の仲も深まっていくラブコメ。

◆喜多川海夢(まりん)
好きなものに真っ直ぐな女。よく食べる。
五条のことを褒めて伸ばす。実際雛人形の顔のタッチが柔らかくなったと爺ちゃんから認められている。
周りの良いところも全力褒めるし、イベントカメラマン・他レイヤーキャラに対しての対応もコミュ力お化け。
しかし衣装制作も料理も失敗していることから相当不器用。
性格はミーハーな感じだが何故かスッと入ってくる。

◆五条新菜(わかな)
『雛人形が好き』なことをバカにされ引っ込み思案になっていたところ、喜多川に手を引かれ自分の世界を広げている。(3話Aパートの描写良い)
衣装制作・メイク・写真どれに対しても一切妥協が無く拘りぬく真面目。
ヌル女(エロゲ)をメモ取りながら真顔でプレイしている一面、ラブホシーン後ではまぁ抜いてるよなーっていう1面もあるのが普通の高校生感があって良い。
この手のラブコメ主人公の中では純粋で爽やかでウザったらしい不快感も無いので非常に見やすかったです。

11話のラブホシーンは無理やり感あったけど、それを踏まえての12話の花火大会、通話寝落ちシーンを見てこのまま2人にはゆっくり進展していってほしいです。まだ高校1年生ですし。

投稿 : 2023/05/15
閲覧 : 102
サンキュー:

3

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:----

これぞ正統派ラブコメ

主人公は真面目なんだけど、打ち込んでる夢への熱中ぶりを見るに色々危ない奴だなぁと思わされるものもありましたが、ヒロインとの出会い、そしてそんな主人公にヒロインがコスプレ衣装作りをお願いした事をきっかけに仲良くなり、その中で成長していくさまが印象的。

ヒロインはお洒落ないわゆるギャルでいう感じで、正直自分はギャルは少し苦手でしたけれども、本作の場合は別で、誰に対しても明るくそれでいてちょっと天然なところもあったりで魅力的なところが良かったですね。

会話や何気ない仕草等、心理描写も丁寧で、それゆえにラブコメでは定番のイベントとかも新鮮な気持ちで観られました。なんというかな、こういうのをエモいというのかな。ラブコメではもちろん、近年のアニメ作品でも上位に来る作品だと思います。

投稿 : 2023/05/08
閲覧 : 114
サンキュー:

13

ネタバレ

しろくま さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エモい。好き

原作一切知らず。
まずキャラデザも作画も好みで綺麗で大満足

特に前半はずっと爆笑。後半はエモい。ラブコメはどっちかと言うと胃もたれして嫌いなジャンルだけど、キャラが良すぎてキャラのリアリティが無い分、ファンタジーに近い感覚で見れたのかも

超美人の読モで、あんなにウブでごりごりのオタクで雛人形作り見習いの主人公にベッタリという所で、もうリアリティは捨ててる印象
完全にそこは割り切って見れば最高に面白かった。翻弄されて意識しまくりの主人公の反応がとにかく可愛くて愛おしくて面白くて萌えながら爆笑みたいな何と表現していいかわからない感情に特になっていた2話3話が特に面白さはピークで、両想いぽくなっていった所からはもうエモさがひたすら勝っていたような
恋愛ものやラブコメにある、明らか両想いだけど両方か片方が気付かずすれ違いコントというか、それのライトめな感じだから楽しめたけど、これが強くなり過ぎると泥沼になりそうだから2期はドロドロしなければいいなと

コスの事とか服飾の事とかメイクの事とか雛人形の事で専門的な事をチラっと出したりするのが興味深いしそこで少しリアリティ感じられて良い

コメ書きに来て他の人のコメをチラ見してたら2期決定とあり、絶対観る!と思ったけど、正直恋愛ものは面白さが尻すぼみ不可避なので1期ほどの面白さは期待しないけど、それでも充分楽しめると思うから楽しみ

前のめりでコスとか服飾に興味があって内容をしっかり観たい人も、何も考えず軽い気持ちでラブコメを楽しみたい人も、どっちでも楽しめるんじゃないかなという印象の1期

投稿 : 2023/03/26
閲覧 : 133
サンキュー:

7

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

D. ネタバレ注意 – 優しさ搾取

福田晋一の漫画 「ヤングガンガン」で2018年3号から連載中
制作:CloverWorks

真面目な男子高生がギャル女子高生のコス衣装を制作しながら仲を深めていくラブコメ


<メモ>
喜多川海夢が本当にムリ。

友達でもないのに勝手に人の部屋に入るの無理。
よそ様の家に素足であがるの無理。
「自分の気持ちは自分のために言わなきゃダメ」と言っておきながら
五条が無理って言ってるのにやらせるの無理。
自分の衣装なのに「手伝うって」甘えすぎ無理。
ミシンが苦手でも採寸、デザイン、型紙作成、裁断、どれかはできるように努力しないで他人に丸投げなの無理。
泣けば許してもらえると思ってる女無理。
ウィッグ位自分の家で洗え、無理。
五条にスタジオ代まで負担させるの無理。

衣装の作り方を教わるならまだしも作って欲しいって、本当にコスプレイヤー?
レイヤーって思い入れのあるキャラや衣装を自分で制作する過程も含めて愛だと思っていた。
専門家に頼むのもありだとは思うけど。
五条に材料費以外の製作費はいくら払っているんだろう?

衣装作りや化粧を通して五条の頭師の技術に良い影響があるのが救い。

人前で下着(水着)になったり1人暮らしなのにリビングではなく自室に男を連れ込む危うい娘を置いて単身赴任している父親が不思議。
自分勝手な娘を持て余して離れたかったのだろうか。


<主要登場人物>
・喜多川 海夢:直田姫奈
・五条 新菜:石毛翔弥

・乾 紗寿叶:種﨑敦美
・乾 心寿:羊宮妃那


<ストーリー>
両親をなくし雛人形の顔を制作する頭師をしている祖父と2人暮らしの高校生五条新菜(わかな)は
祖父と同じ頭師を目指している。
祖父から顔はまだまだだが衣装は上等と言われていた。

小さい頃、幼馴染から「女の子の人形が好きなんて きもち悪い」と言われてから自分の好きなものを人に言えないため輪に入れずにいる。

五条はクラスメートから掃除を押し付けられた時に喜多川海夢(まりん)から
「自分の気持ちは自分のために言わなきゃダメ」と言われた言葉が頭を離れない。

自宅のミシンが壊れたため学校でひな人形の服を縫っていると喜多川が入ってきて
ミシンが出来るなら衣装を作って欲しいと頼まれる。
喜多川はコスプレイヤーだが裁縫が苦手だったのだ。


ネットで活躍している有名コスプレイヤー「ジュジュ」が五条を訪ねてくる。
喜多川の衣装を見たジュジュから衣装作成を頼まれる。

五条は衣装制作を通して、知り合いが増えたり自分のひな人形制作の引き出しが増えてゆく


22.8.23

投稿 : 2023/03/18
閲覧 : 204
サンキュー:

11

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

観てるだけでハッピーな気分に。

第一話から喜多川海夢(まりん)の
潔い脱ぎっぷりと距離感近い~って展開にリビングで家族を前での
視聴はちょっとキツイいかも~~って断念してた作品です。

評価高めだし、やっぱり気になるので今度は一人で視聴開始なのです。
(いや~別に後ろめたくはないぞ・・・うん)

その凄すぎる行動力のヒロイン喜多川さんに振り回されちゃう
ずっと友達のいなかった五条新菜(わかな)。

喜多川さんの底なしの明るさ、そして好きなものに対する一途な想い。
どんなものであれ好きなものは、好きって気持ちを全肯定されて少しずつだけど五条くんが明るく自信を持っていく流れは好感でした。

それにしても1話だけでなく、喜多川さんの頭隠して尻隠さず的な
ちょっとずれすぎでしょって恥ずかしいスイッチ。
「ヨキ~! オツ~!」
今時?なセリフまわし、なんだか笑っちゃいますね。

コスプレイベントで雫たんデビューする喜多川さん。
五条くんがはっとした瞬間の喜多川さんの笑顔のショット。
ちょっとびっくりするぐらいキレイで印象的でした。

五条くんへの好きって気持ちに気づいてしまってからの喜多川さんが
可愛すぎます!
艶っぽいキャラ絵が女の子を本当に輝かせて魅力的に描かれてます。

学校の友達もほとんど絡みないし、少ない登場キャラの本作ですけど
まず五条くんのおじいちゃんが優しくて良いキャラでした。
職人なのに教え方もソフトだし、孫可愛さってのもあるかもですけど
こんなおじいちゃんだったら、目標にしたくなるのも分かります。

その他では中盤コスプレ仲間になる
乾 紗寿叶、心寿の凸凹姉妹もまた良きなんです。

ジュジュ様は登場シーンからインパクト大でした。
五条くんとの初顔合わせの脱衣所での、
「ねえ~おじいちゃん~ どうして・・・毛が生えてないの・・・~?」
はめっちゃ笑いました。

好きな事に対して想いが強すぎて、喜多川さんがにわかレイヤーだって
思い込みだった間違いを素直に認めて謝れる。
そして喜多川さんと違ってレイヤーの裏方的な苦労も知ってて
見た目はあれだけど、一番年上なんだなって感じるキャラでした。

妹の心寿も姉想いの良い子なんだな~。
胸も凄いけど178センチって、中学生ならコンプレックスに思っちゃう
レベルかもですね。
一眼レフで好きな人を撮る喜びを語ってる姿が素敵なんです!
(自分も一時期カメラにハマって画角が~とか言ってた時を思い出します。
 被写体はもっぱら我が娘でしたけど~><!)

姉妹二人とも五条くんのひたむきな姿に好感持ったよねって感じでしたけど変なハーレム展開にならないとこも良かったです。

「ヌル女」に始まって「フラワープリンセス烈」とか
本作での登場作品ってどこまで設定あるんだろう?
作品内での世界観の説明も本当にキャラ愛凄いんだなって感じさせて
面白かったとこです。

毎回面白くてあっという間の12話でした。
そして最終話も良かったです。

お祭りでの喜多川さんの浴衣姿。五条君はいつも通りなんだけど
お似合いでしたね。
そして二人で見上げる打ち上げ花火。

画面いっぱいに広がりを感じる華やかで綺麗な花火だったな~。
なんか消え際の煙っぽいところまで再現されてて圧巻でした。

それに五条くんが意識してしまうキュンキュンな展開も良き!
本当に近くで観る打ち上げ花火って実際違いますよね。

花火そのものの音、煙の臭い、人々のざわめき・・
内にこもっていた五条くんが外へ出ることによって今まで体験
したことのなかった経験をすることで
彼の目指す夢をより情感豊かにしていくんだろうなって。

自分も最近、花火もそうだけどライブとか生の体験ってやつを
人混みを嫌って足が遠のいてますけど、そういう刺激
を感じる事って大事だし必要だよな~って改めて思いました。

喜多川さんの真っすぐな五条くんへの気持ち。
自由奔放なんだけど好きなもの、人に対していつも全力な姿。
好きが溢れ出ちゃうその仕草は全編を通して可愛すぎでしたね。

寝落ちする五条くんに好きだよって告白。
その満たされたような満面の笑顔に
なんだか観てるこちらも自然と笑顔でハッピーな気分になっちゃう
締めでした。

音楽はOP スピラ・スピカ「燦々デイズ」が良かったです。
爽やかな歌声とアップテンポなメロディーが聴いてて元気になれるし
この作品にも合ってたと思います。

2期も決定してるみたいだし、またあの笑顔観れるのが楽しみです!

投稿 : 2023/03/02
閲覧 : 152
サンキュー:

34

ネタバレ

アハウ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

うーん

すごく評価が高いけど私は好きではなかったです。

喜多川さんにどうも慣れないです。
異様に大きく赤い目、はっきりした睫毛。
髪色。
おかいまなし踏み込んでくる発言や話し方。
舌ピアスどこに行った?

それに対して五条くんの態度はやっぱり変かなと思います。

いまだに一眼レフとか言っている認識の古さ。
(大手三社は一眼レフを見限っている、リコーだけは一眼レフを踏襲)
ミラーレス一眼と言わんなくては。
これは脚本家の問題かも。

折角人形にスポットあてたのだからもっと掘り下げてほしかった。

面白い展開もありますが・・・うーん。
歳をとるとどうも厳しくなるのをお許しください。
うなじも巨乳も嫌いなので。

投稿 : 2023/01/25
閲覧 : 354
サンキュー:

25

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

オタク向けのラブコメディ。

【概要】

アニメーション制作:CloverWorks

2022年1月9日 - 3月27日に放映された、全12話のTVアニメ。
原作は、漫画家・福田晋一によって『ヤングガンガン』で連載中の漫画作品。

監督は、篠原啓輔。

【あらすじ】

五条 新菜(ごじょう わかな)は、さいたま市岩槻区にある老舗の雛人形屋で、
祖父と二人暮らしの高校一年の男子高校生。
他の家族全員と死別している影響か、内向的で引っ込み思案で友達がいない。

祖父の跡をついで、頭師(雛人形の顔をつくる職人)になりたい新菜は、
同じ1年5組で、スクールカースト最上位で見た目がギャルの美少女である、
喜多川 海夢(きたがわ まりん)に被服実習室のミシンを使っているところを見られて、
彼女の趣味であるコスプレの衣装のことを相談される。

海夢の裁縫はかなり酷いもので、幼い頃から雛人形の服の練習をしてきた新菜は、
看過できずに人が変わったように饒舌にダメ出し。

祖父以外に知らなかった新菜の雛人形の趣味を海夢から認められて褒められた喜びと、
その海夢から強く頼まれたことで、今まで雛人形以外の趣味が無かった新菜は、
海夢のオタク趣味に付き合ったりコスプレ衣装を作ることになる。

女慣れしてない新菜には、あまりにも気さくで無防備な海夢の態度は刺激が強く、
また、海夢が美人であるだけでなく彼女の性格に無自覚にも惹かれていき、
海夢もまた、自分のために一生懸命な新菜への好意が日に日に増していくのだった。

【感想】

アニメオタク=電車男のイメージも過去の話。
アニメショップもそれぞれに客層が違うのでしょうが、
アニメイトの客の男女比は、体感では2:8とか3:7。
女子中高生やメイクをキメてる女子大生やOLの皆様方で賑わってる中、制服男子ならともかく、
メガネにチェック柄のワイシャツにヨレヨレの汚れたジーパンの殿方がいたら浮いてしまう!
ドレスコード云々なんて言う気はないですが、
すっごく酸っぱい臭いの挙動不審のおじさんがたまに来ると、
何日身体を洗ってないの?と口には出さないものの、そんな気持ち。
併設されてるメロンブックスだと昔ながらのオタクの比率も上がりますけどね。

リアルでも、女オタは可愛い女の子やかっこいい女の子といったキャラも大好き。
ていうかキャラ愛と作品愛が非常に強くて、
大好きな推し作品を迂闊に批判しようものならば怒って早口になるのが女オタ。

足が長くてエロくて雑誌モデル並みの容姿でありながら、
アニメ愛に溢れて愛嬌もある理想的な女オタ設定の海夢が、
地味メンな新菜に興味持って気さくに接してどんどん惹かれていく展開が、
男オタに都合のいい夢だと一見思いきや、

顔は平凡ながらも背が高くて優しくてハイスペックな新菜が下心無く、
自分の趣味を理解して共感してくれて同じ沼にハマってくれたり、
彼の特技を生かして女オタの趣味を甲斐甲斐しくサポートしてくれるものですから、
ファンタジーなのは男女ともにお互い様であり、
女オタの願望を叶えてくれる理想の彼氏として、海夢も新菜に惚れますわな。

その新菜と海夢がお互いの気持ちを認め合って承認欲求も満たしてくれる存在であり、
告白をしてないですが、『割れ鍋に綴じ蓋』なカップルなのを鑑賞して視聴者が幸せになる。
そういう性格のアニメ作品ですね。

ストーリー自体は、微エロ混じりに男女がいちゃついてるのを見て、
それで満足したユーザーによって、
5~6万程度の“いいね”を押されるtwitterの投稿漫画レベルなのですが、

海夢だけでなくて紗寿叶・心寿も含めて、美少女力が非常に高い作品であり、
人気アニメ会社であるCloverWorksの作画と演出ですから、
手堅く成功が約束されていて、少なくともビジュアル的には外しようは無いですね。

見た目と顧客の気持ちよさを重視して人気を得た、如何にも今風の作品であって、
それ以上の感慨は個人的には存在しなかったのですが、
基本的にはアニメとはファンが楽しむためにあることを思えば、
これはこれで良かったのかもしれませんね。

と、やや冷淡気味にこのアニメを語っている自分ですが、アニメイトにあった、
制服に猫耳尻尾の海夢の等身大ポップ(jiexuan社のコスプレ衣装のイラストらしい)
をつい持ち帰ってみたくなったり、
いつの間にか術中にはまっているところが恐ろしくもありました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/12/29
閲覧 : 209
サンキュー:

40

ネタバレ

kochan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

かわいいは正義

投稿 : 2022/10/16
閲覧 : 118
サンキュー:

2

ネタバレ

taketaketa さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これは頭ひとつ抜けてる?

タイトルからしてよくある量産アニメのひとつかと思って視聴してみた。

結果からいうと主人公がめちゃくちゃかわいくて作画とキャラデザが高クオリティーだった。声優も違和感なく素直に物語に入っていける!

まああんな男子は存在しないんだけどねw
少女漫画か。

投稿 : 2022/10/10
閲覧 : 179
サンキュー:

3

ネタバレ

setuchi さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ほぼ10年ぶり?位のw

物語
ギャルが同クラスの青少年に
コスプレ衣装の制作依頼をするところから始まる恋のお話
作画
堪能しましたw
声優
頑張ってました
音楽
放送当時はこのOPばかり聞いてましたw

総括
自分評で申し訳ないのですが庚夕子を超えるヒロインに
ようやく会えましたw
ヒロインの魅せ方がどの話数でも素晴らしく
観る度にどんどん引き込まれる。
2話目でガンッと上げてもう終わりかなと思ったけど
トータルで落ちなかった。
原作はほぼ買わずにネカフェで読む派なのだけれど
これは遂に買ってしまいました。黄昏乙女以来です・・w
パートナーの青少年も爽やかで素直でかなり好感が持てる
人物として描かれてますので観てる側も素直に応援できる安心感があります
ゲス野郎も出てこないので・・

一度はどんなものか視聴をおすすめします

投稿 : 2022/10/04
閲覧 : 150
サンキュー:

7

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

それってもう、究極の愛じゃん!

 原作も未読ですが、ちょっと感想を。

 良いですね~こういうラブコメめっちゃ好きですわ。安心して見れます。pixivに載ってそうなラブコメですね。
 僕自身pixivのラブコメは結構好きですし、しかも今回はかなり作画が高品質ということで、期待できそうです。

・視聴中

1話のみの感想
作画スゴいし、ヌルヌル動く。ボーイミーツガール。好きなものを堂々と好きと言える姿勢がカッコいい。

○見終わった感想

 2022年は良いスタートをきれた、と思える作品でした。個人的に満足度高めです。

 喜多川さんと出会っていろんな新しい世界を発見できた五条くん。元気で明るいオタク、五条くんにいろんなコスプレを作ってもらってる喜多川さん。お互いを支え合う、とても良いカップルだと思ってます。
 作画の細かいこだわりとか、エロシーンとかも良いアクセントしてて、是非とも続きが見たいと思える作品でした。
 それに乾姉妹の存在も大きいです。二人とも年相応に可愛らしいし、喜多川さんと五条くんのコスプレの可能性をさらに広げてくれたところも大きいですね。五条くんと喜多川さんのイチャイチャを見るのも良いけど、またこの4人が絡むところを見てみたい…とも思います。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/08/21
閲覧 : 562
サンキュー:

55

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ポンコツクイーンと、地味王子(^^♪

なんか毎回、微妙に作画にムラがあるんです。
その上、人手不足なのか予算が足りないのか、
止めカット多用されちゃう回のときも多くて。
でもその弱点を補って余りある、楽しさいっぱいのお話。

実は1話目の、主人公男子とヒロインの落差感、
半端なくて最初はちょっと{netabare}無理かなあって感じではあったんですけど。
石毛翔弥さん演じる五条君が、だんだんと実によい感じで。
今まで大きな役柄をこなして来られなかった声優さんだと思うのですけど、
声の高低の使い方が、実にいいですね!
普段の弱気な声とテンパった時のハイトーンと、
突っ込み入れるときの低音の使い分け、
凄くハマりました。
「何ですって?」が、ツボに来ちゃって。
もう病みつき!!
ここら辺、普通に演じたら震え声とかガナり声とかにしそうなところを、
実に渋く、かつ笑える役作りされてて、とても気に入ってしまいました(≧▽≦)

ヒロインまりんちゃん役の直田姫奈さんは、
ほとんど役名つきのキャストは初めて、かな?
いかにも女子高生って感じで、張り切りボイス全開で頑張ってるんですけど、
ちょっと一本調子過ぎるのが苦しくて、
JKスラング使いまくりで難しいセリフ回しなのも、
難しい感じだし困っちゃってるのかな?
これから、経験積んで上手くなっていって欲しいなと思います。

{/netabare}

最近、制作作品が多くて、作画もいいクローバーワークスさんなんですけど、
この作品での作画は「?」な感じでありつつも、
ストーリーとかキャラ設定はバツグン!って感じ。

まりんちゃんは、{netabare}第1話冒頭から、いかにもクラスの女子の中心と言う感じに格好いいセリフがいっぱいで、男前なヒロインって感じだったのに、どんどんポンコツな実態をさらけ出していって、
でもそれでもちゃんとヒロインしてるのは、素敵って思いますね~
ただ敬語で話す五条君に「ため口ききなよ~」とかは、言ってほしいなー{/netabare}

一方の五条君、{netabare}ちょっとイラっとするぐらいに卑屈でプライド無いキャラなのが難点だったんですけど、実はスラっとしてて高身長、老け顔に見えて見慣れるとけっこうイケメンっぽいし、
何より、目標と好きなものがハッキリしてるし、
料理や家事全般しっかりこなしていて、
雛人形職人になることに一途な職人気質!
これって何気に、凄くスペック高いですよね!
ただ、特別な筈の「きれい」って言葉、
ウィッグ屋さんでも海でも使って、特別じゃなくなっちゃってるのは、
微妙かな?
この辺は、まりんちゃんが五条君への恋に、衝撃的に落ちる電車のシーンを際立たせるためにも、
「きれい」の使い方に慎重であってほしかった・・・{/netabare}

で、まあ、展開としては{netabare}二人してコスプレイベントにデビューするまでが、
最初のヤマで緊迫感とかハレ感とか充実感とかがあってよかったし、
そのあとも、ジュジュさま姉妹との話が広がる感じが楽しかったので、
後半、庵野監督みたいな演出になって、
日常系になるのかなー?なんて想像しながら、この先のお話、期待しています。{/netabare}


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第11話「俺は今、ラブホテルにいます」←{netabare}最高!!!
もうね、爆笑しちゃったし、
キュンキュンしちゃったし!
面白かったあぁ(^^♪
なぜだかちょっと、ウルっとも、なってしまいました{/netabare}(≧▽≦)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最終回、終わっちゃいました~
私の中で、今期いちばん評価上昇した作品。
原作ストックあるし2期制作決定!とかエンドロール後に期待してしまったけど・・・

最終回は、作画もよくなってたのが好印象!

でもお話自体は11話がヤマだったのかな?

わりと静かで、穏やかな青春の夏が終わる感じで。

12話中では珍しく、
余韻を残すエンディングだったかも・・・

凄くすごく、
楽しませて貰いました!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どうでもいいこと①
{netabare}廃病院スタジオ、ホントにあります!
その名も「八潮市廃病院スタジオ」
新三郷駅が最寄りですから、ここが舞台で間違い無しですね!{/netabare}

どうでもいいこと②
{netabare}作中に出てくる「サバこま」凄く気になってしまいました!
モデルになったマンガ作品、あるのでしょうか?
あるなら読みたい!{/netabare}

どうでもいいこと③
{netabare}11話でまりんちゃんの腰が抜けたみたいになってしまうところ!
ちょっとエッチな描写なんだけど、すごいリアル感で(*^▽^*)
そうなるよねえ、高校1年だもんねーww{/netabare}


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
原作マンガを読んでみて。

まりんちゃん役の直田さんには大変失礼なことを書いてしまいました。
ごめんなさい。
声優としての力量という問題ではなくて、これは脚本の問題ですね。
登場人物のセリフ、基本的に全部、原作の吹き出しに書かれたセリフをそのまま生かしているんですね。
で、当然セリフの量が多くて、しかもJKスラングだらけのまりんちゃんのセリフ。
これは聞き取りやすくアフレコするの、困難すぎて、声優泣かせの脚本になってしまっています。
もう少し、脚本の方、工夫して貰えればよかったかもって思います。

投稿 : 2022/07/26
閲覧 : 579
サンキュー:

54

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ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

好きを肯定できる世界

雛人形の顔を作る頭師を目指している五条新菜。
自宅のミシンが故障したため、学校のミシンで雛人形の衣装を作る。
喜多川海夢に衣装制作を見られて、コスプレ衣装を作る事となった。

誰しも趣味を持っています。
サッカーや野球などのスポーツやテレビのドラマなどが一般的でしょうか。
我々はアニメでしょうね。
批判する人もいるでしょうが、日本のアニメは世界に誇れる産業。
アニメやゲームのコスプレも馬鹿に出来ない立派な趣味です。

海夢はオタクです。
しかも、かなりの重度のオタですね。
アニメやマンガ、ゲーム(成人向け)などが大好きです。
本作品を視聴しているアニメオタと同類。
アニメなどを肯定してくれる同じ仲間なのです。

新菜は雛人形が大好き。
人形の衣装を作る器用さもあります。
海夢のコスプレ衣装制作をする事となった新菜。
真面目過ぎる事がマイナスに出る事もありますが、それは実直な性格の成せる業。
丁寧な衣装を作る事となります。

本作品の主要登場人物は、新菜・海夢・ジュジュと呼ばれている乾紗寿叶・紗寿叶の妹の乾心寿の4名です。
海夢のコスプレ趣味から広がった人脈。
1クール全12話の登場人物としては少ない方です。
しかも、メインの新菜と海夢の2人のシーンが多目。
登場人物を少なくして、コスプレを中心にしている事が分かります。

我々アニメオタクは冷たい目で見られることが日常。
一般層の人達からは危ない人認定されています。
そのアニメの趣味を肯定してくれている本作品。
感情移入して好きな作品になるのは当然です。
その登場人物が恋をするんだったら、成就させたいのが本意でしょう。

真面目な新菜が純情なのは性格から分かります。
海夢の外見は遊んでいるギャルそのもの。
しかし、コスプレが趣味というだけで中身は純粋な乙女心の持ち主です。
お互いに秘めた好意はあるでしょう。
その好意が表面化する瞬間がGood!
百聞は一見に如かず。
恋に落ちる瞬間を見逃さないでください。

2022年9月17日にイベント開催決定。
これだけ話題になり注目された作品です。
2期発表には丁度いい機会だと思いませんか?
今から楽しみに待ちましょう。

投稿 : 2022/07/23
閲覧 : 208
サンキュー:

42

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

と……とずぷれ?(; ・`д・´)

『その着せ替え人形は恋をする』(そのビスク・ドールはこいをする)は、福田晋一による日本の青年漫画。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて、2018年3号から連載中。略称は「着せ恋」(きせこい)。
2022年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送された。ナレーションは冨岡美沙子。(wikipedia)

「あたしが……トズしたくて作ったの!」(2話)
すいません、何回も何回も聞き直しました。だけどどうしてもコスではなく「トズ」としか聞こえません。頭の中で「最初はコ!」と必死で思い込ませながら聞いていたら段々と「コ」に聞こえるような気がしてきましたが、それでも「コズ」が限界……だけどこのシーンCMでも使われてるわけですから制作サイドにはちゃんと「コス」って聞こえてるってことなんですよねえ……まさかのところで耳の老化現象を思い知らされヘコんでおります。同様の方、いらっしゃいます?

あにこれ2022年度冬アニメ一位(視聴時)ということで鑑賞。いかにもなイメージイラストとそのタイトルから「ま~た受身系男子が能動系美女に世話焼かれる話か……」とは思ったものの、それでよく一位が取れたなとはという疑問もありました。
で、実際に見てみたところ一応その疑問は解消されます。これはありがちな男子に都合が良すぎるものとは一線を画していて、何だったらむしろ女子の方にこそ都合が良いラブコメとすらいえるんじゃないか。結局のところ、男女双方から万遍なく得票を得たことが高評価につながったんだろうなと推測しました。

服飾系アニメと言えば最近では「ランウェイで笑って」がありましたが個人的には「げんしけん」の大野、田中カップルの方が頭をよぎりました。なるほど、こいつら陰でこんな風にイチャコラこいとったんかいな、と。そりゃデキもするわなあといった感じで。

主人公の五条新菜(ごじょうわかな)は作品がスタートする高一になるまで友達が出来たことがないらしいですが……逆に今までよくボッチやれてこれたよなあ、という結構なスペックの持ち主。おそらく作品上としてはルックスはイマイチ設定なんでしょうが、髪型も含めさわやかで長身かつガタイも悪くない。ずっと座って人形と向き合ってきてる割には猫背でない点も大きい。性格は極めて真面目な職人気質、人のために自分を犠牲にしてでも全力投入できるという男前。おそらく自分から輪に加わりにいかないことからのボッチなんでしょうが、実際だったらどっちかというと周りの方が放っとかなさそう。このタイプがハブられるなんて何かどえらいことをしでかしクラスから孤立したとかじゃない限りあまりないんじゃないでしょうかね。
身長に関して12話で「180……っ!?」のように答えていたシーンがありましたが、178もある乾心寿よりも明らかにでかかったため少なくとも180後半はある筈。五条くんはちょくちょく周りからヒロインである喜多川海夢(きたがわまりん)と対比され不釣り合いなように描かれてましたが、いやこれだけタッパあればそれだけで充分でしょ。しかも彼は普段私服として和装をしてますが、こういう格好って現実では厄介なヤンキーとかマイヤンがやりたがる印象があるのでギャルとはむしろよくお似合いだと思います。彼らが他の男からちょっかいかけられないのも普通なら五条くんの外見によるものと考えられます。

一方の喜多川海夢の方はクラスの中心にいる美女ギャル設定。耳に大量のピアスと言えば「ホリミヤ」の宮村くんを彷彿とさせますが、ギャルな彼女は一切それを隠そうとしません。そればかりか何に対してもあけっぴろげで全てにおいて寛容、五条くんが敬語を使い続けていても直させようともしない別の意味での包容力。
……ところでこういった漫画アニメのギャルによくある「Anything goes!(なんでもありっしょ!)」的設定文化はいつの頃からできたんでしょうかね?何となく昭和の頃にあったヤンキーこそが実はイイ奴設定の流れを汲んでる気がしますが、いたいけな青少年たちがこんな風潮に騙されて軽々しくギャルに絡みにいかないよう切に願うばかりです。表向きはともかく、裏ではしこたまネタにされると思います。ていうか表でもされます。
話が脱線したので戻しますが、そんな彼女と五条くんの作品上でのファーストコンタクトは文字通りのぶっ飛んだもの。マカンコウサッポウ(ピッコロさんのやつじゃなく一昔前に流行った方)でもやって遊んでたらガチで発動したとかそんなところでしょうか、バトル漫画的なぶっ飛び方でアタマを強打。ちなみにあんな勢いでぶつけたら命にかかわりかねないので絶対に真似しないように。

ギャルである彼女がヲタ文化に対して深い造詣を持つ……ということそのものはアリだと思います。絶対にないとは言い切れませんし、五条くんの「自分の好きなものへの劣等感」との対比としても際立ってます。
ただあまりにも二人の周囲が舞台装置化し過ぎているというのはだいぶ気になりました。例えば互いの両親、五条くんは父母双方、喜多川さんの方は母が既に他界しており父も長期海外出張中だそうなのですが、これらはあからさまに男女が互いの家を行き来するためだけの設定にしか見えませんでした。事実、二人とも両親がいないことに対して微塵も心が乱されてません。12話の花火のシーンで喜多川さんが五条くんに「花火を見に行かない理由」を訪ねた時なんとなく彼から含んだ空気が流れたため幼い頃の両親との思い出的なものが出るのかなと思いましたが何にもなし。結局この家庭環境は喜多川さんの栄養状況と夏休み宿題のくだりぐらいでしか活用されておらずあまりにも寂しすぎました。

個人的に直近で「スローループ」を観たということもあるんですが、親がいない状況というのは本来もっと「おもい」話だと思いますしそれが故に扱いも難しい筈なんですが、この作品では本当にただいないだけ。五条くん家には爺ちゃんはいるわけで、それでも普通に喜多川さんだけでなく色んな女の子が家に上がり込むことができるんですから彼に関しては両親がいたとしても問題なかったと思うんですよね。

喜多川さんの方に関してはおそらく両親がいないことからインドアになってヲタ化した的な裏設定はありそうなんですが、それとギャルとの繋がりがぶっつり切れているのも気になります。作品としての流れはともかくとして、何故ギャル友達をコスプレイベント等には誘わないんでしょうか?設定からいって喜多川さんがヲタを隠してるようには見えませんし、また友人たちがそれを忌避してるようにも見えないのに何故?というのはありました。少なくとも恋する前のコスプレイベント時は誘っても良かった気がします。
全体を通じて、喜多川さんのギャル設定って便利に使われ過ぎでもあるんですよね。異常なくらい男耐性があるように見えるのにかかわらず男友達の影は完全に排除されてたり。途中から五条くんへの恋を自覚したにも関わらず接し方も中途半端のまま。
恋すると通常、積極的/奥手のどっちかになると思うんですが内心的にはともかく外見的にはあまり変わらず。これに関しては作品として喜多川、五条双方のリアクションを描かねばならなかったことからくる弊害だろうなあと感じます。そしてこれは良く言えば先述したギャルの男耐性が活きているとも言えますが、悪く言えばこれにより喜多川さんの感情が不明瞭になってしまってるんですよね。正直、彼女が本当に五条くんを異性として好きなのか、あくまで「雫たん」だとか「ジュジュ様」に対する想いと変わらないのか判断つかなくなってしまってるように感じました。彼女ぐらい明け透けなキャラなら結構気軽に告白できるタイプだと思うのにせいぜい含ませる程度。「本気だからこそ言えない」という観点はあるかと思いますがその割にはスキンシップ等積極的ですごくチグハグした印象を受けました。
ただ実際のところは付き合った方がコスプレする上においても色々便利だと思うんですよ。裸を見られるのがどーとか気にしなくてもよくなるわけですし。

本作の最大の特徴はコスプレをテーマにしていることと、先述したように男女双方の得点を稼ぎにいったところにあると思います。特に女性からすれば無駄なエロ描写はマイナスポイントであることが多いでしょうが、それを補って余りある「胸キュン」要素が本作にはあると感じました。実際、特にコスプレされてる方々からすれば「こんなカレシおったら助かるわぁ」って感じだったんじゃないでしょうか。そうなんです、有象無象のハーレム主人公共と違ってとっても役立つ存在なんですよねこちらの五条先生。

喜多川さんとは違って五条先生の方の心理描写自体はある程度一貫してると思います。ただ、だとしても友達がいない設定はちょっとやり過ぎだなと感じました。序盤彼は掃除当番を変わって悦に浸ってましたが、その後はどうなったのでしょうか?そこも継続してるならわかるんですが多分もうそれ止めてますよね?結局喜多川さんが美人であることも相まって下心感が出てしまっているように感じます。これは作品上仕方ないのかもしれませんが他のコスプレキャラも女の子。一人ぐらい男子を入れて、彼のためにも一生懸命というエピソードもいれとけば下心感も薄れるわ一部の性癖の方にも受けるわで万々歳だったんじゃないでしょうか。
いずれにしろ、それで犠牲にするのが本職の人形作りだとしたら本末転倒。願わくば、女の影響で将来の夢が服飾関係に変わったりしませんように。

一応、先述したような両親の不在が活かされてない等についてはまだ今後どうなっていくのかわからないので評価として減点対象にはしていません(原作も未読)。ただどう見ても伏線を活かしていくタイプの作家には見えないんで下手すりゃ幼馴染の子すら再登場しないかもなあと見ています。

描写においても例えば乾姉妹のような関係性などはある程度しっかりしていると感じました。妹の猫背を気にしたりするシーンがあるんですが、逆に言うと妹が猫背になる要素があるキャラ設定だということわかっているということなのでしょう。しかし一方でそれら以外のディティールは結構曖昧な印象を受けてます。(そういえば五条くんが喜多川さんと色々あった後、家で一人ナニかをしているシーンがありましたが、あの時の額をトントン叩きまくる演出……アレ何なんでしょうか?どっか出典あるんでしょうか?気になります。)

コスプレそのものに関しても最初はかなり綿密にやってるなあとは思いましたがほぼ序盤だけな感じでしたし、雛人形職人としても上辺はちゃんと取材してる印象を受けましたが一方でその方向を掘り下げることは無いだろうなあというのも伝わってきました。彼が職人になるにあたっての技術的なことを含む苦悩とかは今後作者の構想外だと思います。下手すりゃあの作務衣姿でうろうろさせたいことからくるコスプレ的欲求から彼は職人になる道を選ばされている可能性も……もっともこの辺は原作を見れば印象が違う可能性は大いにありますが。
それと喜多川さんの名前が海夢(まりん)とのことで海との関連性が示唆されていますが(実際、作中でも海のシーンは印象的に描写されている)これをどう繋げていくのか全く見えてきません。勿論、だからこそ続きが気になるとも言えるのですが、正直大して考えてなさそうと案じております。

通常ならば本作は五条、喜多川の恋物語なのでしょうが油断はできません。前述したように喜多川さんの方の心理が曖昧でよくわからないので、どっかの雨上がりだか雨宿りだかの作品のように「海夢にとってはコスプレ、五条君にとってはひな人形づくり、どちらの恋も成就したのだというハッピーエンドとして描きましたw」みたいなこと言われかねませんからね。(ま、こっちは同級生設定なのでよっぽどのことがない限り大丈夫でしょうけど)

投稿 : 2022/07/08
閲覧 : 224
サンキュー:

19

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いい意味で裏切られたね

原作未読(2022.6)
冴えないオタ男がAI美少女BOTと恋する話的なフワッとたまに出てくるそれなりラブコメ系かと思ってました。
CloverWorksさん仕事良き。これは天晴れを差し上げたい。
主演声優さんは実力がいかほどか解りかねますが、これだけの表情や動きを見せられると気分も乗って仕事できますよね。ただ、安定してそこそこ綺麗で誤魔化す作品が多いですが、女の子を魅力たっぷりに魅せるにはそれだけでは全然足りないのです。ある意味、作画の力を思い知らされた作品とでもいいましょうか。

人形は顔が命です。アニメは表情が命です。

無論、構成、演出、音楽等も思春期の”恋”ってどんなだっけ?的な部分を意識した瑞々しさを感じさせるもので好感が持てました。

私のツボ:雛人形の顔

投稿 : 2022/06/18
閲覧 : 168
サンキュー:

14

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

コスキュン💘ラブストーリーは始まったばかりだ!

伝説の採寸回! とても眼福でしたね~これが2話で拝めるとは……( ̄ii ̄)
他作品以上『To LOVEる -とらぶる-』未満といった感じで非常にセンシティブなシチュエーションが豊富にある1クール。スケベな男性視聴者にとって観て損のない仕上がりになっていた。作画もとても良かった。
ただそれだけでは円盤の初週売上が5ケタいったとか、そういった目に見える人気作品になれるわけがない。本作は決してエロには頼りきらず物語やキャラクターの内面、それらを彩る構図や劇半なども非常に高いクオリティーで魅せた株式会社「CloverWorks」渾身のラブコメディである。


【この娘が可愛い:86.8cmの魅力!“コスプレイヤー”のマリンちゃん(1)】
ラブコメで大事な部分といえば当然「ヒロインが魅力的かどうか」であり、そのハードルを軽々と飛び越えたのが彼女、喜多川海夢(きたがわ まりん)だ。
見た目が典型的なギャルなので一見、陰気な人────通称“陰キャ”にとっては近寄りがたく、チャラ男や同じギャルを惹き付けて離すことはないように見える彼女。しかし実はゲーム・アニメ・マンガを嗜み、それらに登場するキャラクターになりきりたい「コスプレ願望」を持つ少女だったことから陰気で孤独な主人公・五条新菜(ごじょう わかな)との関係と物語が始まった。
世間では十中八九「オタク」と呼ばれてしまうだろう彼女だが、私はマリンをそんな蔑称で呼びたくはない。オタクと聴けば家に閉じ籠りひたすらアニメやゲームを消費し身だしなみに疎い人種だと思う人はまだまだいるからだ(実際、オタクの大半はそうではないだろうか)。
マリンはそんなイメージとは真逆の“陽”の権化のような人物である。そうでなければ見た目どおりの「ギャル」としての交遊関係に息苦しさを見せる描写もあっただろう。しかしマリンはギャルの友達に自分の好きなキャラクターに関して熱弁することができる。小バカにしてくる奴を「ねーわ」と斬り伏せることができる。そんな威風堂々とした姿を見て従来のオタクと一括りにするのは完全に間違っている。そういう「自信」と「陽気」を振り撒く人物を私はオタクとは呼ばない。
マリンは明朗快活な女子高生でもあり、されどオタク趣味────人の好きなものは決して見下さない“コスプレイヤー”という新しくピックアップされた人種だと言える。

【この娘が可愛い:86.8cmの魅力!“コスプレイヤー”のマリンちゃん(2)】
特異な趣味を抱える「羞恥心」や「劣等感」といったものを一切、持ち合わせていないマリンは常に行動的で堂々としている。思い立ったら即行動、憧れのキャラクターになりきるためなら先ずは自分でやってみて、ダメならどんな人物でも偏見なく接して頼りにしてしまう。
そんな彼女だからこそ第2話で「男が女を採寸する」というすさまじいシチュエーションが誕生した。もちろん、合意の上である。
異性の前で平然と服を脱ぎだすインパクト。採寸のために身体を差し出す無防備なポーズ。そして躊躇うばかりな五条へ採寸をせがむ度に揺れる86.8㎝のバストがとても扇情的であり男性視聴者の情欲を掻き立てる。そんな「無自覚」な誘惑も然ることながら、五条が自分の採寸に照れているのがわかると彼の万年床に横になってみたり「五条くん、(私の乳首)ど~こだ♪」とからかってみたりなどの小悪魔的なムーブも素晴らしい。
これまた一見、痴女にしか見えない彼女だが
恥じらいが0というわけではない、飽くまでもコスプレをしたいがためにその恥じらいが薄れているだけだ。その隠れていた恥じらいがここぞという時に垣間見える瞬間もまた、たまらない。

【そしてココが面白い:オチと引きのしっかりしたストーリー(1)】
そんな「光」のようなマリンが幼少期に「闇」を抱えてしまった五条を頼り、日なたに連れ出して関係を深めていく。互いの好きなものを一切否定しない理解者から友達、親友────そして片想いへ。この発展が1話から5話にかけて丁寧かつテンポよく描かれており観やすく、各話のオチと引きをしっかりとつけている。
とくに第1話はマリンのなりたいキャラクターが『聖ヌルヌル女学園 お嬢様は恥辱倶楽部ハレンチミラクルライフ2』という18禁ゲームの登場人物であり、そうとは知らずに衣装作りを約束した五条はまさかの真顔で「なんですって?」と訊いて終わるのである。それまで割りとオドオドとしていた青年の突然の真顔。そりゃ聞き返したくもなるだろう長くていかがわしいタイトル。そしてメインヒロインが「エロゲのキャラになりたい」とカミングアウトするインパクトは凄まじく、笑わせてもらったと同時に一気に本作への興味が沸き立ってしまった。

【そしてココが面白い:オチと引きのしっかりしたストーリー(2)】
{netabare}とんで第5話。無事、衣装を完成させてイベント出演も達成した2人が帰路に着くシーン。精根尽き果てた五条はマリンの隣でうたた寝をし、その時まで滅多なことでは口にしないと決めていた「綺麗」という言葉をマリンに向けて放つ。
「うたた寝」というシチュが彼の本心であることを裏打ちし、その後、列車がトンネルをくぐって間(ま)を作る演出が質の良いトレンディドラマのようでいて大変、素晴らしい。そして西日に負けない程に頬を赤らめたマリンは推しキャラへの熱や単なる恥ずかしさとは違う反応を示しており、誰が観てもここで彼女が恋をしたことがわかる。
ここからのテンポの良さもまた、令和の時代に合ったストレスフリーな感じだ。通常のラブコメなら「私ひょっとして彼のこと…」みたいに恋を自覚してシリアスに悩み続けたり、惚れた相手へ逆に辛辣な対応をし始める(俗に言う“ツン”をする)ところだが、マリンは即「しゅき💕」となってしまっているのだからこれも笑えてしまう。それでいて五条も5話時点でマリンの生き様に憧れ、自身の卑屈な面・臆病な面を克服しつつある段階。後はもう一線を超えるか超えないか、それだけだ。マリンが撮影スタジオと間違えてラブホテルを予約しそのまま入ってしまう第11話は必見である。{/netabare}

【そしてココがためになる:丁寧に描かれたコスチュームプレイ】
さて今更にはなるが、本作は「コスプレ」というものも徹底的に掘り下げ私たちに紹介してくれている。
衣装づくりに必要な布の生地やアクセサリー等の小物、キャラに近づけるための特殊メイクやウィッグ、それらの調達法や材料にかかる費用の実態まで事細かに追究・描写している。伝説の採寸回でも「採寸」だけにほぼ1話使っただけあって、マリンのスリーサイズだけでなく腕回りや脚回り、頭や股下まで隅々と五条くんが測るのである。
{netabare}個人的に気になったのが「Bホルダー」というアイテムの登場。これは女性が男装する時に使う胸つぶしなのだが、恐らくマンガ・アニメに登場させたのは本作が初だ。長らく胸つぶしに使われるのが「さらし」で止まっていた私にとってBホルダーが使われる展開は新鮮であり、コスプレに関する知識が大きく更新されたのは書くまでもない。{/netabare}

【そしてココが熱い!:少女たちのコスプレへの想い】
派手で豪勢な服飾に、明暗も彩度も多岐に渡る髪色を持つ2次元のキャラクター。彼らに近づくために衣装やウィッグを用意し、時として生まれ持った体型までも道具で矯正しなければならないというコスチュームプレイの大変さが本作で如実に伝わってくる。そんな大変な過程を経てまで人はなぜコスプレをするのだろうか。
それは人によって答えが違う。マリンはコスプレを「作品愛・キャラクター愛の表現」と捉えている。これを読んでいる貴方にも良悪関係無く好きなアニメや“推しキャラ”というものがあるだろう。その推しへの想いを絵が描ける人なら絵に描くだろうし語彙力があれば言葉や文章で表そうとする。オタクが好きなことになると大抵、早口になるのはそのためだ(笑)
そしてマリンはその身体で表現することに決めた。コスプレこそが推しへの想いを全力でアピールできる「究極の愛」だと思ったからである。
ジュジュ様こと乾 紗寿叶(いぬい さじゅな)は子供の頃の「魔法少女になりたい」という夢をコスプレによって叶えている。アニメを観れば好きなキャラと同じになりたい、同じようになりたいという「憧れ」を抱くものだ。しかし大人になれば現実に魔法少女やヒーローなんて存在しないことは分かってくる。だが憧れは捨てられない。彼女にとってコスプレは現実をわかった上で夢を叶える1つの手段なのである。
{netabare}その妹たる心寿(しんじゅ)はお姉さん大好きっ娘であり、姉のコスプレ姿を写真に納めていく内に密かに「変身願望」を育んでいた。その押し殺していた気持ちが五条によって解き放たれ、初めてにしてハードルの高い「男装」に挑戦する。好きなキャラが、大好きなお姉さんのように頼りになる男性キャラだったからだ。{/netabare}
好きな作品・好きなキャラへの愛と憧れ、そして「なれないものになる」という少女たちの夢を、雛人形の頭師(かしらし)になるという夢を持つことで今まで苦しんできた五条が親身になって叶えていく。そんな細やかなシンデレラストーリーの繰り返しが視聴者を感動させ、少女たちの表情や動き・台詞・演技などによって「コスプレイヤー」の嬉しさや楽しさを視聴者に伝えてくれる。


【総評】
初めこそ第2話の話題を聞き付けて“それ”目的で視聴を始めたが、いい意味でそれ以外の要素も強く押し出した素晴らしいラブコメ、青春劇だ。
充実した学生生活を送れなくても雛人形への愛を持ち続けていた主人公とまだまだ偏見が強いオタク趣味を好きだとひれらかすギャル系ヒロイン。ジャンルは違えど自分の好きな事にまっすぐ向き合う2人が第1話で出会いドンピシャリと意気投合する様が観てて気持ちが良く、例え今は理解できなくても相手の本気を否定せず真剣に向き合い応援する姿勢に大きな好感が持てる。
そんな理想的な人格と「夢」や「希望」をしっかりと持つ主人公とヒロインだからこそ本作は只のラブコメディでは終わらない。コスプレによってヒロインがどんな風に輝くのか。その衣装を作り続けることで主人公はどんな風に成長し、頭師の夢に近づくことが出来るのか。そういった面で話の緩急をつけて物語が追えるよう作られており、中盤で完成された相思相愛の関係を無理に崩す必要はこの作品にはないのである。
勿論、数々のサービスシーン含む2人の恋愛模様を中心に描かれた作画も超絶的だ。まるでロトスコープを使ったかのように一つ一つの動きが重心を感じさせてとても自然。さらに肌着の食い込みやバスト・ヒップの肉付きを事細かに描いた女体は制作側の強いこだわりを感じさせてくれる。また、ギャルとオタクの二足のわらじを履くマリンがオシャレであることにも説得力を持たせている。毎話のように変わる私服やネイル、ブラやパンツに至るまで全てが高品質で描かれていた。原作ファンからすれば感涙ものであろう。
BGMや主題歌、声優の演技も作品にとてもよく似合っており“音”に関しても隙がない。とくに主役を演じた直田姫奈さんと石毛翔弥さん、まだそこまで業界で活躍されてないだろうにもうキャラクターの演技が上手い。声だけでも五条やマリンがどんな感情でいるのかがハッキリわかり、台詞がより印象深く心に残る。さらに姫奈さんにはマリンの「ギャル言葉をオタク特有の早口で」という難しい演技が度々あった筈だが、これを見事にこなし私たちに一笑を与えることに成功している。
{netabare}強いて欠点を書くならば第1~5話が「初めてのコスプレ編」、6~10話を「乾姉妹とコス合わせ編」と称せる中、第11・12話は単発回となっておりやや区切りが悪い。11話は興奮さめやらない神回でもあるが最終話はよりにもよって『月刊少女野崎くん』でも『かぐや様は告らせたい』でもやった「夏まつり」というド定番を持ってきてしまい、この作品の個性を最期まで感じ取ることが難しくなってしまっている。
しかしこれは仕方ない。私は未読だが本作は原作マンガの単行本5巻の範囲までをアニメ化している。つまり下手なアニオリで一時〆るよりかは尺の許す限りまでアニメ化範囲を伸ばす方向────つまり“鬼滅スタイル”で制作されたのだろう。この原作ファンを大事にした姿勢こそ評価すべき部分である。減点は無し。むしろこの完成度でまだ未完なのかと驚愕してしまった。{/netabare}
やはりこの作品も好き嫌い以外で否定できるような非の打ち所は全く存在しない。最初はサービスシーンも多くそういった目で見られても仕方ないのだが、その真のテーマは性別の垣根なく見るべき素晴らしい作品だ。自分の好きなことに真っ直ぐに向き合う主人公とヒロイン。雛人形とコスプレを通じて彼らの生き様と恋模様が全開に描かれた物語は清々しくて美しく、いつまでも────2期でも3期でも暖かく見守りたくなる魅力が備わっている。

投稿 : 2022/05/30
閲覧 : 354
サンキュー:

21

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

冷静に考えてみたら、雛人形って・・・・・

思ったより平和なアニメだった。ヲタクをバカにするキャラが鉄板パターンだけど、全く出てこなかった上に、第一話で出てきた主人公をバカにした女の子すら出てこない。こういう平和な作品は嫌いじゃないけど、せめて女の子は出して欲しかった。
ただ冷静に考えてみると、雛人形って嫌悪感を抱かれるようなヲタク趣味ではないし、なんだったら高尚な伝統文化だから、バカにされること自体、非現実的な気がする・・・・・・。


作画は顔を手描きにして動く部分をCGにするパターンが使われてるけど、それよりも2話の水着シーンとか10話の着替えシーンのエロさがハンパない事の方が気になる。このアニメ作った連中、そういうとこに力入れ過ぎじゃない?まあグッジョブ!!と言ってやるけどさ(笑)

投稿 : 2022/05/20
閲覧 : 150
サンキュー:

4

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まだまだ

続きが見たい。

投稿 : 2022/05/20
閲覧 : 316
サンキュー:

6

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 ストーリー的にはコスプレ衣装を作っては着るの繰り返しで、劇的なプロットや凝った
設定などはないシンプルなものであったが、最後まで飽きずに楽しめた。
 これはメインキャラである五条 新菜と喜多川 海夢の魅力に負うところが大きかったのかなと。

 メインヒロインの海夢だが、ギャルでオタクというキャラ。
 実際はどうか知らんがギャル=陽キャ、オタク=陰キャというイメージのため、
フィクション作品においてはこの両者は相容れないものという印象が強いが、海夢に関しては
この二要素を同居させていることで、彼女自身が偏見やこだわりがないタイプであることを
示唆しているように思える。
 作品内での描写でも、オタク要素をギャル仲間に隠すような隠れオタク的行為はないし、他の
ことに関しても、本当に自分の気持ちに素直な感じで、他人のそういった部分も尊重するタイプ。
 新菜が当初は海夢のことを違う世界の住人と考え、彼女と接することで次々と新しい体験を
していく喜びが描かれていたが、逆に海夢からすると「違う世界」といった分け隔てた感覚は
まったくなかったのでは?。
 以前、別作品のレビューでも書いたが、最近は素直でストレートに感情表現するタイプの
ヒロインを好む傾向にあることもあって、個人的には好感度上がりまくりでした。

 自分が男性で異性が好きなこともあって、ラブコメなどは魅力的なヒロインが不可欠な存在
だったりするが、ヒロインが魅力的で設定やプロットに大差がなくても、はまる作品と
はまらない作品があり、この辺は相手の男性キャラによるところが大きい。
 で、本作の新菜だが、これが海夢に負けず劣らずの魅力的なキャラでした。
 新菜に関しては自慰行為を思わせるようなシーンもあったりするが、こういった生々しい
性欲表現は10代の男の子をよく表現していて、個人的には好意的演出として捉えてしまいます。
 キャラに関しては他には新菜の祖父の五条 薫や、紗寿叶と心寿の乾姉妹なども良かった。

 作画がかなり素晴らしく、これもキャラを魅力的に見せていた一因かなと。
 テレビ放映時は同時期に同じくCloverWorks制作の「明日ちゃんのセーラー服」が
放映されていたが、こちらも作画が素晴らしかったこともあって、CloverWorksが良作画の
会社というイメージが一気に印象付いてしまった。
 よくよく考えると少し前の「ワンダーエッグ・プライオリティ」を始め、作画の良かった
作品は以前にもあったんだけど。

 海夢関係などでは結構エロいシーンがあったりするのだが、本人のサバサバした性格も
影響しているのか、あまりエロい感じはなく、全体的には健康的なイメージ。
 モチーフであるコスプレや人形師の世界が垣間見れるのも楽しい。

2022/05/17

投稿 : 2022/05/17
閲覧 : 185
サンキュー:

16

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

普通のラブコメで大ヒット

このアニメは「オタクに優しいギャル」というよりは、「優しいオタクのギャル」または「オタクに優しいごじょーくん」あるいは「ごじょーくん優しすぎアニメ」というよりむしろ「ごじょーくんを一緒に愛するアニメ」つまるところ「ごじょーくんしゅきしゅきアニメ」である

閑話休題
幾度と見た優しいギャルと、それに困惑する主人公。全く新しさは無いテンプレ反応と展開は別に嫌いではないので別にそこに拒否反応を示さなければ安定して観れる。キャラデザはやたらと気に入られているらしい。自分も好き

まぁでもこういう系って、主人公がどのような過程でギャルに心を開いていくのかという部分と、そのギャルが何故主人公に絡んでいくのかという部分に個人的には焦点がいく
この作品の場合は、主人公はギャルに初めて自分の趣味を受け入れて貰えた異性で、ギャルは本気で自分の趣味を手伝って貰えた人ってことで、そこの部分はよく出来ていると思うし脳死ラブラブではない時点で嫌いではない作品
途中から衣装作る描写はほとんど無くなってしまったが、まぁ最初の時をしっかり描いてくれたから良いかなと

こういうのでいいんだよマジで!
最近のラブコメは男女、特に男に魅力があって2人がくっつくのが普通だと見える様にする"ラブコメの基礎も基礎"が出来てなかったり、設定や属性を詰め込み過ぎたり、やたらとハーレムにしてキャラを描ききれてなかったりと、"普通のラブコメ"という物がここまでウケるというのが業界の現状を端的に表してると思う

終わってみれば本当に普通のラブコメに日常とコスとエチ要素多めって感じで、昨今供給が不足していた分野を余すところ無く盛り込んで尚且つ普通にストーリーが面白い良作だったと思う
逆に言えばさっきも言った通り、普通の万人受けラブコメの需要がここまであったという認識はかなり重要だと思う。週刊少年マガジンに跋扈していたヤベー設定のラブコメも消え、週刊少年ジャンプで連載中の正統派ラブコメがヒットしている所を見ても、現在のトレンドというかニーズは一目瞭然だと思う(ヤンジャンの恋太郎は例外でオネガイシマス)
実際自分もラブコメたるラブコメの方が見ていて安心するので、この感想に表れている様に内容に関しては特に何か深く語る事はないし、正直来年まで内容を覚えている気はしない作品ではあるけれど、そういう作品は1クールに1つは欲しいな

投稿 : 2022/05/12
閲覧 : 206
サンキュー:

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その着せ替え人形は恋をするのストーリー・あらすじ

雛人形の顔を作る、「頭師(かしらし)」を目指す男子高校生・五条新菜(わかな)。 真面目で雛人形作りに一途な反面、同世代の流行には疎く、中々クラスに馴染めずにいる。 そんな新菜にとって、いつもクラスの輪の中心にいる人気者・喜多川海夢(まりん)はまるで別世界の住人。 けれどある日、思わぬことをきっかけに、海夢と秘密を共有することになって……!? 決して交わるはずのなかった2人の世界が、動き出す――! 『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて連載中・福田晋一による大人気原作を、CloverWorksが待望のアニメ化! 豪華スタッフが贈る、コスキュン? ストーリー!
(TVアニメ動画『その着せ替え人形は恋をする』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年冬アニメ

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