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「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール(TVアニメ動画)」

総合得点
89.2
感想・評価
753
棚に入れた
3281
ランキング
88
★★★★★ 4.1 (753)
物語
4.1
作画
4.3
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.1

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無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第2クールの感想・評価はどうでしたか?

をぬ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なにこれ凄い。

親不孝糞ニートが異世界転生して本気になる話。

なんだこの異次元のクオリティは!?
制作も本気出してきた!

昨今の低品質量産やめて、このレベルの作品をポツポツ出してくれる方向に何とかシフト出来ないものか。
原作を台無しにされる作者が不憫で……。

投稿 : 2022/07/15
閲覧 : 164
サンキュー:

7

ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

劇場版とかは挟まないでね(笑)

正直なところ前クールと比べて期待値は若干落ちてるかな?
長丁場ゆえに、ある程度惰性的な視聴になって来るのは仕方ない。
1クール単位で間が開くことが吉と出るのか凶と出るのかは不明。
OP曲とED曲は・・・・・変える必要があったのかと思うくらいに微妙。

■最後まで観て
はー・・・・・やっぱり頭10個くらい抜け出てるな(笑)
{netabare}特に最終話でルディがテントから踏み出すシーンが凄い。
何が凄いって、背後に重ねられる転生前の磔姿が凄い。
この1カットだけでも観続けてきた甲斐があったと思うわ。{/netabare}
次の放送は来年のいつ頃になるのだろうか。
ただ、公式サイトを眺めていて気になったことが1つ。
11話目は「1クール目ラスト回」と記されているが、23話目は「最終回」と
なっていること。
表現の違いに特に深い意味は無いのかもしれないが・・・・・。
まさかこれで終わりじゃないよね? ね???

■2023年2期決定
公式ティザー公開。
https://www.youtube.com/watch?v=tlDF3cfb8lA
完結までよろしく!

投稿 : 2022/07/05
閲覧 : 194
サンキュー:

16

ネタバレ

神谷 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感想

無職転生

感想!

この作品を見て驚いたこと。
それはこの作画の綺麗さ、無論なんというか、無職転生なんて女の子のチヤホヤされていい子いい子される話なんだろとまとめスレを読んでいたのでそこまで期待もしてなかった。
ところが見てみると違う。

なんだこれ、今のアニメって凄いと思ってしまった。ねりに練られたストーリー。特に次から次に成功体験的なことが起こるのはとても良かった。

ここから感想です
まずこの作品の面白いところは三十代のニートが異世界に転生して、才能が与えられること。
30歳のニートが転生して、能力を与えられることがあげられる。
徐々に難関というものが与えられ、それをクリアしていく王道ファンタジー。
そして物語中盤、主人公は絶望に叩きつけられ、絶望を解決することでエリスと恋人関係になる。
努力した後にエリスというヒロインが与えられる構図で、しっかりとした物語上の構図もある。
 
この構図って最初チヤホヤされてそのまま終わるのかと思ってたんですけど最後に障害を与えてるんで、言うほどひどくないです
なろうの最終兵器『無職転生』と巷では呼ばれています。その名前通り構図上は女の子にチヤホヤされるものではなく努力して女の子を勝ち取るものになってしまっている。

この点からして、なろう小説は転生を加えただけで構造は昔のファンタジーとほとんど変わりがない。

例えば転すらも、本好きの下剋上も、ログホライゾンなんてNHK、オーバーロードも、全て異世界転生という物を加えただけで既存のファンタジー作品と違いないです。ちゃんとしたテーマがあるってこと。

この点からしてなろう小説では異世界転生物しか受けないジャンと思っている人は、このわかりやすい小道具を理解した方がいいです。

なろう小説では異世界転生したというテンプレを当てはめるだけで、成功する可能性があるということです

ただ批判として挙げられるのはガラパゴス化することですが、これには反論があります。
まず王道ファンタジーの転生したらスライムだった件は3000万部売れています。
つまりなろう小説だけで3000万部も売れているということになるのです。ガラパゴス化現象は起こってないといえるようです。

さてここからは完全に僕の持論で主観になります。文学の復興の鍵は、ライトノベルをどう扱うにかかっていると私は思います。
 まずそもそも文学というものは古臭くて受けません。間違いありません。例えば日本が帝国主義にでも戻らない限り、復興することはないでしょう。
 なので、これから時代は古い物を扱うのではなく、こういった新しい異世界転生ものやラノベという物を活用して売り上げを回復していくという選択が良いでしょう。
 
 実はこのラノベ・なろう小説というのは子供にはあまりウケてなく主に中学生、高校生向けのターゲットをしてます

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/角川つばさ文庫

角川つばさ文庫は、自動車をターゲットにしてますが、絵がアニメ調のものが多くなっているのはご存知でしょうか?

 https://tsubasabunko.jp/product/321603000359.html
 君の名は、の角川つばさ文庫バージョン

 https://www.ten-sura.com/news/novel/novel-kids/news/post/6447
 転生したらスライムだった件児童書

 このように、今後の角川の在り方としてはどれだけオタク層以外の子供を引き込めるかにかかっており、その戦略としてあげれるのは漫画とは違う方向性に挙げられる方針だと思います

 ★なろうのように

 なろう小説のように、誰でも作品を評価でき、人気になった物を後から書籍化する、この方針で売れた物を過激なシーンなどを排除して、児童書にする。
 要するに評価のやり方をもっと誰でも投票できるようにして、できるだけ小説作りを編集者なしで作っていくという事です。私はこのやり方、この方針でやっていくべきだと感じています。

 では、その理由を私の主観で解説したいと思います。

 ①ジャンプ作品であった出来事

 まずジャンプ作品であった出来事を解説したいと思います。
 進撃の巨人の作者がジャンプに持っていったところ、ワンピースやNARUTOをもってこいなどと相手もされなかったが、結果的に他誌に持って行ったところ大成功。
 バクマンでもジャンプの体制が明らかになっている通り、手塚治虫が立てた漫画家と編集者制度そのものに問題点があり、例えば、編集者と作者の好みが違った場合、たとえ作者が売れる物を売れると思っていても編集者が違うと言えばそれで押し通すことができてしまう。それで主人公の真城の秋人が編集者と対立してしまうという点。
なぜこうなったかというと、漫画創設時には漫画という物を大衆は知らずにいたため、何が売れるものかはわからなかったため、もちろん編集者が言うことが全てでした。
 しかしこれだけ娯楽が多様化してくると、一般人の評価でも、作品を育てることは可能であり、時として一般人の感覚と誌面の感覚が一致しないという点が挙げられる。ジャンプ黄金期が終わりを向けて、子供向けアニメが衰退したのはもちろん、長期連載などが終了したのもあるが、この一般大衆と乖離した編集者の価値観という側面も否定しきれないという点です。
 そこで、漫画もアニメも小説も、みんなで選びたい物を選ぶというやり方で選んで、保守的な体制をあらためて変えていく、そういうことが必要になってくるのだと思います。
 
 ★

 この小説家になろうのシステムは悪く言えばガラパゴス化を生み出してしまう物ですが、よく言えばアメリカンドリームで誰にでもチャンスを与えられる、作ることができるということです。
 資本主義の原理は競争と自由。つまり自由に挑戦する権利を与えられるから発展するシステムで。
 古臭い賞なんてものは廃止してしまって、メジャーリーグとマイナーリーグを作ってWeb上で観客の投票で決めてしまう、編集者の存在しない体制というものをここに示しているのが可能性として非常に面白い。その点、それで選ばれた無職転生やソードアートオンラインなどは、評価されるべきなのでは?と私は思っています

で、角川つばさ文庫のように児童書でアニメの絵が使われてきているので、どんどんライトノベルもミッドノベルやヘビーノベル、ライト文芸なども作っていくと今ある批判点も消えると思います。無論表現規制派の言うことを聞いてるわけではなくここにあるのは商品を増やすという選択肢です。

 その一環としてまずシステム作りの変更をする。古い体制を終わらせて新しい体制を作り上げると言うのが重要となってくるのでは?となります

投稿 : 2022/06/25
閲覧 : 166
サンキュー:

10

まあ君 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

フツーに面白かった

前作がなかなか面白かったので,期待していましたが,その期待を裏切らない作品でした.
所々でウルッとするシーンもあり,元の訳あり中年ニートに絡んでくる白いヤツも,何やら裏がありそうな展開になってきたりということで,12話あっという間でした.
次の展開もとても楽しみな感じで終わっているので,続きが早く観たいです.

全然関係ないですが,天津飯さんを観ていると石川五右衛門が浮かんできてしまいます.自分の中で井上さんから浪川さんに完全に切り替わってしまったんだなぁと,ちょっぴり複雑な感じでした.

投稿 : 2022/06/19
閲覧 : 161
サンキュー:

7

ネタバレ

脳トレ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

掘り下げるほど高まる「おまいう」感

<12~15話>
作画は非常に高水準で安定しているのだが戦闘シーンの動きが剣の初心者から達人まで、みな似たような動かし方と演出なせいで個々の違いや凄味が薄くなっている。種族ごとの生活様式の描き分けなどはしっかりしているので余計に気になる。
話やキャラも1クール目と変わらず。魔王を倒すとか元の世界に戻るとか、物語の主軸となる動機がなくどこに向かっている話なのかピンとこないので、作中でどんなに凄いイベントが起きてもいまいち物語としての起伏にかける。
14話にしてルディにようやくまともな正義感が芽生えてきたかと思えば人助けをしたその直後に助けた子供の裸を覗きそれを笑えるネタとして扱う。キャラを掘り下げるほどルディの、そして制作側の性暴力に対する認識・倫理観の欠如が浮き彫りになる残念な作品。またルイジェルドが人を殺すことであんなに揉めていたのに、いつの間にかルディもそれを受け入れてしまっている雑なキャラ描写。

<16~17話>
トラウマ描写について
{netabare}パウロと再会して早々責められたルディがいじめのフラッシュバックを起こす展開がかなり唐突で強引。2話以降ここまで一切触れられてなかったのでてっきりもうトラウマは克服したとばかり思っていたのだが。裸で晒し者にされた記憶というなら14話で獣族に全裸で監禁された場面の方がよっぽど状況が近いだろう。冤罪で投獄されてもまったく動じずネタをかます余裕すらあったのに、パウロの全く筋違いな八つ当たりで急に動揺する流れに説得力がない。そしてそんなパウロを止めようともせず、自分と同じ被災者であるルディ(しかも彼らからすれば11際の子供)に冷たい態度をとる周囲の大人たちも不自然。表面的な絵面をなぞらえて過去のトラウマと結びつけるための無理やりな演出にしか見えない。{/netabare}
第一クールで口喧嘩した時もそうだがパウロを極端に愚かな人間にすることで相対的にルディが知的で正当であるように見せているだけの幼稚な手法。

そして何度も言うが、ルディは自分がいじめられた記憶は何十年たっても、それこそ肉体が生まれ変わっても尚消えない魂の傷として残っているのに、自分がこれまでしてきた性暴力が同じように相手を一生傷つけ苦しめる行為だという事に全く思い至っていない。自分の加害を棚に上げる…どころか認識すらしていないのだ。
{netabare}「俺がこんなに落ち込んでいるのにこいつは何で能天気に、楽しそうに、無神経に、ヘラヘラ話していられるんだ」
女がレイプされてもネタで済ませ、ヘラヘラ笑いながら子供相手に痴漢や覗きの性加害を繰り返している奴がこれを言うのだ。ここまで完璧な「お前が言うな」もそうそうないだろう。
被害者意識だけ一丁前の痴漢とレイプ魔のなれ合いを「親子の感動エピソード」として見せられても醜悪なだけである。{/netabare}

魔力災害について
{netabare}ルディ達だけでなく領土丸ごと?が消失したとんでもない事件だったと発覚したが、それ程の大災害だったならいくら遠いとはいえ旅して行ける、人が交流している海外(魔大陸)にも情報は伝わるのではないか。
{/netabare}

<18話>
ロキシーの里帰り&前回と違いまっとうな親子のエピソード
改めて、土地や種族毎に異なる文化・風習をビジュアルだけで語ってみせる世界観の描き込みぶりは素晴らしい。{netabare}念話という特殊能力とそれにまつわるロキシーの想いをセリフ説明ではなくエピソードでしっかり描いた話運びも良かった。ベタな船酔いネタやミグルド族の長寿ネタも素直に笑えたしオチの下ネタも比較的抑えた描写にとどめて今回の話の雰囲気を壊さないようバランスに気を使っていたように思う。(何よりルディの性犯罪とは違ってこちらは大人同士の合意による行為である){/netabare}
この話だけ見ればいたって上質なファンタジーものである。もはや転生や主人公の存在の方がいらない要素に感じる。

<19~20話>
家族との再会&クズ同士の小競り合い。{netabare}この話でもパックスを分かりやすく悪者にすることで相対的にルディが上げられているがやってることは同じ性加害。パックスのセクハラは女性から嫌われ避けられる行為として描かれる一方で、ルディやパウロの性加害は何故か被害者から慕われるという何とも都合のいいくだらない話。
たとえ視聴者が共感できないような悪人同士の戦いでも、スリリングな騙し合いやハッとさせられるトリック、工夫を凝らしたバトルなど何かしらの見どころがあれば楽しめるが。今回のエピソードはそこに至る展開も適当、旅の目的のはずの家族との再会も淡泊。ピンチ打開の切欠となったフィギュアネタはおそらくこのアニメで初めて?現代のオタク知識が役に立つ場面だったと思うのだがキャストオフはまだしも「ほくろを乳首に見立てるエロス」はさっぱり意味が分からない。ロキシーとそういう場面があったわけでもないしフェチズムとしても納得もドン引きもできない中途半端なものでカタルシスも面白さもない。

そもそもほくろがどうこう以前にパンツ一丁の状態が恥かしいという当たり前の感覚が完全にすっぽ抜けている。しかもそれを「裸にひん剥かれてトラウマになった」という奴が理解していないのはどういう訳なのか。第一クールの感想でも語った通り、常識や正義感はあっても女の人権という概念だけが抜け落ちているからだろう。

ルイジェルド人形は人助けとセットで布教することで彼への偏見を払拭するという立派な目的があり本人にもそれを説明している。
今回のキーアイテムとなったロキシー人形はたんなる気晴らし、趣味で作ったものでありその内容もザノバが熱く語った通りいたる部分に性的強調を施し本人に無許可で裸まで造形された間接的な性加害である。
男の方は尊厳を取り戻すため、女の方は面白おかしく尊厳を弄ばれ、人形の扱い一つとってみても女性蔑視が透けて見える。{/netabare}

アイシャについて
{netabare}敵に捕まっていただけなのに、自分を毛嫌いしていた妹から何故かあっさり兄として認められる空っぽな展開。さらにそのアイシャ自身が「変態の魔の手から逃れるため」に「自分の体を売りに」ルディとの同行を望むという破綻した言動をとる。そして子供に手を出し続けるクズが常識人ぶってそれを窘める。なぜこうも一貫性のないキャラ描写を繰り返せるのか。

意味不明だったパウロの不倫&ダブル懐妊も、この文字通り毛色の違う妹キャラを侍らせるために入れたんだろう。ルディの未来のハーレムのバリエーションの為にゼニスは夫の不倫レイプを許し被害者母娘と仲良く子育てするというバカげた展開になったのだろう。とことん女を舐め切った作品である。{/netabare}

<21話>
恐らく物語上かなり重要なポジションのキャラと初遭遇・戦闘する話なのに、ルディの行動があまりにも馬鹿すぎて盛り上がるどころか怒りすら湧いてしまった。
{netabare}一年以上も命がけの旅を共にした仲間の異常な様子に気付かない、その仲間の忠告を無視してベラベラ相手に話しかける、ヒトガミとの関係を問われて驚いたり怪しんだりもせずあっさり認める等々…迂闊なんてものではない、いくらなんでも馬鹿すぎる。これまで様々な思考・策略( )を張り巡らせていたはずのルディがそれこそ「唐突に」空気の読めない危機察知能力ゼロの間抜けになる。作者は誰かしらを馬鹿に描く以外に物語を動かす方法を知らないのだろうか。

演出も盛り上がりを削いでいる。冒頭で何度も「唐突に~」と具体的な映像付きで全滅のピンチを示唆しているので全く唐突さはない。かといって様々な要素が絡み合って冒頭のシーンに至る、というような盛り上がりもない。「これからこういう事が起こります」と前振りされて何の起伏も無く前フリ通りのことが起きただけなので面白くも何ともない。ルディがサクッと死んでサクッと生き返って、本人も「まぁ仕方ないか」くらいの軽い反応なので突然の主人公の死という一大イベントなのに緊迫感さえゼロ。今後も起こるだろうピンチの緊張感まで削ぐ酷い内容。終盤に入ってから何を見せたい話なのかどんどん意味が分からなくなっている。{/netabare}

<22話>
帰郷と別れの話
{netabare}ルイジェルドとの別れ
さも感動的な場面のように見せていたが状況を俯瞰してみれば、「子供に手を出す40過ぎの犯罪者」が最後までその正体を隠したまま「子供だけは絶対守る」というルイジェルドの信念を利用したというゲスな話である。罪悪感どころか相手を騙していた自覚すらなく感傷に浸ってみせるルディの神経を疑う。

エリスとの別れ
前述のシーンと同じく。「子供に手を出す40過ぎの犯罪者」が最後までその正体を隠したまま15歳の娘と肉体関係を持ち、その後置いて行かれてビービー泣きわめくというしょうもないラスト。こんな話を哀愁めいた演出で見せられてどうしろというのか。
そもそもルディはひとりよがりの独断でシルフィーを何年も故郷に置き去りにした挙句エリスに鞍替えしているのである。それを忘れて(というかコレもまた認識すらしていないのか)彼女に捨てられて可哀そうな僕、みたいに被害者ヅラ出来る神経を疑う。{/netabare}

<23話>
いじけたルディが再起する話
{netabare}ここにきてまたいじめ被害の話を蒸し返してきたがその内容が現状と全然関連がない、むしろ生前の正義感やいじめられて傷ついた様子を詳細に描いて見せたことでその後の性加害の数々と更に整合性が取れなくなっている。自分は無理やり裸にされて今でも傷ついてるのに、何故あんな楽しそうに関係ない子供の服を剥ぎ取って興奮してるのか、それを軽いジョークとして描けるのか。他人の痛みが分からない自己中のおっさんの異常行動を延々と見せつけて何を伝えたいのか、理解できない。{/netabare}

生前の両親について
{netabare}てっきり理解のない親のせいで余計にルディが心を閉ざした~みたいな話かと思っていたら、むしろ息子を励まし学校側にきちんと責任を求める至って普通の両親である。そんな親に寄生し続けて最後は葬式にも出ず、姪の盗撮映像でオナニーしていたのが生前の人生だ。異世界に転生して大冒険の中で初めてできた彼女にフラれたのが現状。状況が重なるどころか何一つかすりもしていない。
剣と魔法の世界を外にも出れなかった引きこもりとは思えないほど図太く無神経に渡り歩いてきたルディが、被害者ぶりたい時だけトラウマを引っ張り出して弱者アピールしているだけである。{/netabare}

ルディの再起について
{netabare}パウロに信頼を裏切られたゼニスに対して、不倫相手とその子供を受け入れろと正論ぶって諭していた奴が
女子供に性暴力をくりかえし妊娠・出産・育児に至るまであらゆる女の尊厳と命を軽んじてきた奴が
自分の失恋(しかも勘違い)にはビービー泣いて悲劇の主人公を気取ってみせる。心底くだらない話だと思う。

その他にもエリスが別れを選んだ理由も話の前後繋がっておらず全く理由になってない。ルディに助けられてばかりというがむしろ戦闘で大した活躍もなくちょっと前にルディの迂闊な行動でパーティー全滅の憂き目にあっている。生き返ったのも敵の気まぐれ、偶々だ。そんな簡単に死ぬルディと生きてまた再開できる確証もない、再会したとしてその時にルディがまだ自分を想っていてくれる保証もない、むしろ独断で相手を置き去りにしたわけだから諦められてる可能性が高いだろう。また何をもってして「ルディに相応しい自分」とするのかも判然としない、パッと思いつくだけでもツッコみ所だらけで言動が滅茶苦茶だ。
ルディが失意から立ち上がる切欠になったゼニスとの記憶も前半のトラウマの流れと特に関係なし。ここまで23話の尺を使っても特に母親への想いも描いて来なかった(どころか隙あらば意味のない女性軽視を垂れ流す有様)なくせに見せ場を作るために取ってつけたような安い親子愛をねじ込んでくるチャチな演出。しかもこれが最終回、大冒険の末の最後の盛り上がりなのである。これだけの莫大なエネルギーを注ぎ込んで作られた作品で最後に語られるのが「性犯罪者のクズ中年の失恋、それでも頑張る僕」なのである。だから何なんだとしか言いようがない。{/netabare}

総評
最後まで評価は好転せず、物語を牽引する目的もなく主人公をはじめキャラの描写もブレブレ。女子供への性暴力を下ネタと言い換えて誤魔化す性犯罪者の幼稚な自己愛と女性蔑視を延々垂れ流すだけのしょうもない作品だった。

投稿 : 2022/06/05
閲覧 : 383
サンキュー:

10

QWERTY さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

WEB小説での補完推奨です

原作の名声は伝え聞いており、作品のために設立された合同スタジオが分割2クールで制作するとなれば、まとまった時間で一気見したくなるもの。

滑り出し順調に緻密な異世界を描き出し、鮮やかで魅力的なファンタジー世界に放り込まれたら、そのままの勢いで冒険に身を委ねたいところだ。

しかし、執拗に繰り返されるトラウマ表現と、温度差のありすぎる性的表現を往復するうちにキャラの心情がつかめなくなり、彼らの言動を理解できなくなった後半のエピソードではすっかり作品を突き放してみていた。

「このアンバランスな作品で作画以外のどこを褒めればいいの?」

期待があった反動で、ものすごい低評価レビューを書いておしまいにしようと思ったのだけど、自分に見落としポイントがないか検証するために他の方のレビューを見ると高評価も多く、同じものを観たと思えない内容。

最後にWEB小説版を読んで確信した。

原作はもの凄く面白い。
アニメで緻密に「描きすぎて」トータルバランスが崩壊している。
とても珍しいパターンだ。

主人公のトラウマとの付き合いや、性癖の現れ方は小説版なら絶妙なバランスだから同情もするしギャグで済むのに、美麗な作画とそれに合わせたシリアスなお芝居にしたものだから人格を疑うレベルで「気持ち悪く」なっている。

2期の制作も発表され、この後も面白くなっていくこの作品。
切ってしまうにはあまりにももったいないと引き止めつつ、このバランスでやり始めちゃったら耐えられない人が出るのも道理。

WEB小説で補完すると凄く幸せになれます。
でもめっちゃ時間泥棒です。

投稿 : 2022/05/12
閲覧 : 175
サンキュー:

4

ネタバレ

uQcus51094 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本格異世界モノ!

原作未読。

1期2期をまとめてみました。
王道というか本格的な異世界転生モノでした。
ドラクエにはまった人間としては、「こういうのが異世界ものだよな!」って感じです。

異世界に飛ばされて、チート級の力がありながら、苦労して成長していく話です。
最近の異世界チートものとは全然別物なので、そのあたりに飽きてきた人はよいかも

ただ下ネタがまあまあ多いので嫌いな人は厳しいかも…
戦闘シーンはすごい動いていてよかったです。

ただ無職設定は必要…?そこまでいきていなかった気がします
主人公がパウロより年上だったときは衝撃だった

{netabare}
異世界にとばされて、チートくさい能力がありながらもよい師匠に恵まれて成長していくのが王道らしくていいですね。

ロキシーはもうちょっと出てきて活躍してほしかった。
結局主人公との絡みは序盤だけでしたね…
このあたりから下ネタがまあまあひどい

エリスのあたりはどうなるかと思いきや、最後の方ではあんな感じになり、お互いに成長したなあって感じですね

2期に入って、ようやく冒険スタートという感じです。
色々な事件を解決してようやく父親と再会しますが、けんか別れになるあたりもリアルでよかったです。

最後の方では世界の根幹にかかわる話が出てきましたが、ほとんど触れられず終わってしまいましたね。

シルフィはどこにいったんだ、と思ってたら最後でてきましたね。
母の居場所も分かったし、ようやく折り返し地点というところでしょうか。

まだまだ続きそうですが、続編に期待です!

{/netabare}

投稿 : 2022/05/03
閲覧 : 162
サンキュー:

7

ロリルス さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

エリス結婚してください

かわいいすぎるにゃん!

投稿 : 2022/04/30
閲覧 : 152
サンキュー:

5

ネタバレ

DNpZi11830 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今季どころか、今年のアニメトップ3に入る

無職転生。
無職の30代おっさんが、家を追い出されて車にひかれ、異世界に転生するお話。
原作はなろうのやつだけ読んでる
第1クール目は作画が良いって感じで、なろうで読んでた時と同じ気持ちで、良く出来た設定だが、序盤はつまんないなって気持ちだった。
だが、第1クール目後半から第2クール目の魔大陸の冒険はとても面白い。砂漠地帯や変わった街、そしてミリス大陸の獣人の村、人間の支配圏どれも特色のある街なみで最高。
欠点は、エロ要素ぐらいだ。

12話 ロリ大帝キシリカ
ルイジェルドとの意見の対立とか、ルーデウスの自己犠牲はとても良かった。魔界大帝キリシカも出てきた、予見眼強いな。

13話 変態は嫌いよ//という感想。
エロ要素多かったので感想はなし。

第14話 THEバトル
手に汗を握るバトルはすごく良く作画も良かった。おじいちゃん(泣)

第15話 これが親目線なのかも
エリスの成長が見れてとても良かった。ギレーヌと対比させて、人は成長するんですっていうの最高。7大列強の話も出てきて良かった。修業の作画も良き。神回やな。

第16話 神回を超えた神回
パウロとの再会、他の人が転移したから救助をしていたパウロ、魔大陸の奥地に転移して波乱万丈な旅をしたルーデウス、それぞれ苦労した中偶然出会う。
パウロはルーデウスが誰も探さず遊び歩いてると思いルーデウスの苦労も知らず、怒る。パウロの気持ちもわかるが、ルーデウスが可哀想。

第17話 先週の神回を超えた神回をさらに超えた神回だった!(超サイヤ人3みたいな言い方)
パウロの旅のシーンで泣けたし、パウロが自分がクズだと自覚するシーンがあって良かった。ギース、ナイス。お店の人もナイスだ、ルーデウスとパウロが仲直り出来るきっかけを与えたのは。真の再会に泣けた。ルイジェルドが子供の事を言うところも良かった。
ギースはルーデウスらしき人を見つけたからあえて捕まったのかな?、なろう版にはないからよくわからない。

第18話 神回=ロキシー回
ミグルド族は基本念話で会話してるらしく、ロキシーはテレパシーが伝わらないらしい。それで疎外感があったそう。
子供にいなくなってほしいって思ってる親なんていないとは言わないけど、そうそういないよってわけではないかもしれないけど、少なくともロキシーの親はそう思ってないはずだよ。
ロキシー達が抱き合って泣くシーンは僕も泣いてしまった。50年後とか言ってるとこは長命種なんだなって思った。


第19話 ため回≠神回 無色転生×ため回=神回
ため回だった。第7クズ王子がクズで、バカってとこが面白かった。王級魔法陣がなんかすごかった。
ノルン派だけどアイシャが可愛いかった。
ザノバ編の第七王子見たときの反応楽しみになったわ。

第20話 ルディ師匠は天才
シーロン王国の神子、第3王子ザノバ登場。イメージするアキバに居そうなオタクの人感あって良かった。ロキシーフィギュアの紹介面白かった。
全体的にちょっと駆け足で雑になっていたが、まあ面白かった。

第21話 やばすぎた…
ルディたちが七大列強2位は龍神だなとフラグを立てながら赤竜山脈を歩いてると、謎の男が現れる。
今回は映画並みの戦闘作画で脳がバグった。ルイジェルドの戦闘。ルディ戦闘のと迫力がやばい。
胸の穴のぽっかり、面白かった。
ターニングポイント2という題名通り重要な回なんで、いつか来るであろう2期3期を見終わった後にまたみてね。

第22話 ルディが苦しむ=最高
前回の龍神との戦闘後なんとか生き残ったルディたちはグレイラット領に戻る。
ルイジェルドの別れ悲しかった。魔大陸に転移して生き残れたのは、ヒトガミおかげなわけなくルイジェルドおかげなのである。
ルイジェルドと別れてから、領地のキャンプがあるとこにやってくる。エリスは悲報を伝えられたのにがまんしてた様子に成長を感じれてよかった。15歳になったエリスとやって翌日、ルディはエリスの切った髪と置手紙を見る。
ルディは、1話の中で二人の冒険仲間失ってマジでつらいと思う。
エリス目線書かなかったのは、マジ当たりよ。

第23話 ルディのやってきたこと
最終回らしくみんな出てきた。ルイジェルドにある呪い(髪)が減って一人でいても大丈夫な様子、成長したエリスの短髪のかっこよさ、どっちもルディのおかげである。
ロキシーはロり大帝に家族を探してもらってるよ。ルデイなら大丈夫って言ってくれてるよ。
だから立ち上がるんだルディ。ほかのみんなは大災害という悲劇を乗り越え働いてる。
お前を守ってくれた親はもういないんだ。例えお前が悪くなくても
いつまでも無職で引きこもってられないぞ。
ゼニスはベガリット大陸の迷宮に転移したそうだ。ロり大帝様の魔眼ですら見えないらしい、お前が行ってゼニスの安否を確かめろ。悲劇を起こす前に(願望)
白い髪で目隠しをしている、フィッツはお前を尊敬してるぞ。
立ち上がれその沼を使って、世間に名を知らしめせ
  "泥沼のルーデウス"という名を。

急に変なこと言ってごめん。

投稿 : 2022/04/28
閲覧 : 292
サンキュー:

27

ネタバレ

上杉達也 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おすすめ

1クール目とかわらず良いできだったと思います。
多少こちらのほうが端折り方が雑には感じられましたが、他作品に比べたら相当いい作品でしたと。

OPEDの使い方。作画の粗さがほぼほぼない。ストーリー間の違和感のなさ。などなど、よく読み込んで作ったんだな~と勝手に思っています。


続きを期待しています。
おすすめ作品でした。

投稿 : 2022/04/23
閲覧 : 154
サンキュー:

8

ネタバレ

たかたか・・ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1期は、エロ系?2期は、シリアス系?

一気見をしました。

1期は、エロ系要素満載でしたが、2期の後半は、自分と
向き合い、前向きに進もうとする所で、終わってしまいました。

自分も、引きこもり時期が、少しあったので、気持ちが、よくわかります。(最愛の彼女を失った時でしたが・・)

目標を見つけて、どん底から、這い上がった時、
成長した自分を褒めてあげて下さい。

お世話に、なった方々へ感謝の心を持ち、困った方々を助けてあげて下さい。そうすれば、自分が成長したと思う時が来ると思います。

人生は、この繰り返しだと、自分は、思っていますけどね。

3期もあると思いますので、自分と重ねて見ていきたいと思います。

投稿 : 2022/04/19
閲覧 : 157
サンキュー:

7

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

異世界アニメとしてはまあまあ面白い

背景美術の作り込みは1期と同じく相変わらず頑張ってはいる。。。しかし、面白いか?と聞かれると「卒のないアニメ」という評価でしかなく、これといって目新しさはない。

投稿 : 2022/04/05
閲覧 : 370
サンキュー:

18

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

三十四にして立つ

原作未読


第1クールめ11話から続く第2クール全12話。#12~#23とありまだまだ続くようです。
一区切りつけてはおります。ものすごく盛り上がっての手仕舞いではなく“to be continued”感薄め。おそらく次が約束されてるからかもしれません。正々堂々とぶつ切りしておりました。
例によって先発でもクローザーでもない目立たない中継ぎポジション。ゲームを壊さずに繋げられるかどうかであれば合格。1クール目のMY評価は『3.9点』にしてますが2クール目はそれよりも高めにつけてることでお察しくださいませ。

 ① ヒキコニート / 勤め人or通学してる学生
 ② 無条件で強い / 強いのに理由があるor弱い 
 ③ 女に囲まれる / それなりにいる
 ⓸ 難儀しない  / それなりに苦労する
 ⑤ 元世界を黙殺 / 元世界との繋がりを意識 

こちらは1クール目のレビューにも載せた“異世界転生もの”評価軸です。①左側ヒキコニート以外の②③⓸⑤は全て右側であることのもの珍しさと丁寧な仕上げを好感したわけでして、今回もしっかり踏襲。

 ①{netabare}出オチネタで話数を重ねるごとに薄れてくかと思いきやところがどっこい{/netabare}
 ②{netabare}前半で魔術等の個人の成長過程を今回後半ではチームマネジメントを試行錯誤{/netabare}
 ③{netabare}シルフィエット(CV茅野愛衣)・ロキシー(CV小原好美)・エリス(CV加隈亜衣)と駒揃ってるけどハーレムと思わないのでは?{/netabare}
 ⓸{netabare}死にかけるしやらかすしとにかく失敗する。こっそり似たような間違いも繰り返している{/netabare}
 ⑤{netabare}むしろ今回の後半で濃度増してるのでは?{/netabare}

野球でいうところの6回か7回かはたまた8回かは原作読んでないので現在位置掴めてはおりません。しかしながら終盤に向けたゲームプラン通りに進んでいる安心感があります。
ここでやっと中身の話。魔力災害起因の転移事件により魔大陸に飛ばされてエリスとルイジェルド(CV浪川大輔)とパーティ組んで冒険始めてからの続きが今回の2クール目なんですけど下心あったら、飛ばされ前後に1クール目のピークをもっていきそのへんでちょうど11話使いきる気がします。
そんなことせず3人パーティがそれなりに機能している状態から2クール目はスタートしておりその3人パーティが一区切りつけるまででトータル2クール使いました。多く言わんでも次やる気です。
及第点でしょう。続編に期待。




※ネタバレ所感

■次に向けての備忘録

{netabare}・実はルーデウス諸悪の根源説
 魔力災害直前に刺客みたいなの現れてケモミミとやりあってたり、ツダケンさんに殺されかけましたし、そんでもってその刺客とツダケンと並列のショットで抜かれたのが魔眼持ちのキシリカ(CV井口裕香)だったので今はロキシーと道中共にしてるけどルーデウスと対峙するのかも。さらにルーデウス起因だとしてそれを知った時のパパンの反応も好ましくなることはきっとないのよね。{/netabare}

{netabare}・おかんが不穏
 そのキシリスの魔眼で覗き込んだらよくわからんが生きてるとのこと。しかも闇深い不穏なイメージ。由緒正しい家柄の娘さんだったと思うし、その血筋を触媒にして魔に取り込まれ乗っ取られラスボスとして登場とかしたら悲しすぎる。{/netabare}

{netabare}・導かれし者たち
 最終話にシルフィ出てきてた。エリスがルーデウスへの恋心を自覚した。{/netabare}



※よもやま話

■始祖にして至高 または 原点にして頂点

連載開始2013年で34歳無職の設定だから2021年だと42歳前後になるんでしょうか。ガチの就職氷河期世代ですね。日韓ワールドカップ近辺で新卒を迎えた方々。妙にリアルでございます。
聞けば“異世界転生もの”の初っ端(しょっぱな)にしてサイトのトップを数年間堅持したタイトルらしい高い評価をアニメでも得ております。

{netabare}あくまで個人的な感想。その後続く私含めて毛嫌いする方多数のいわゆる“異世界転生もの”でこのタイトルに正面切って喧嘩を売った作品は皆無じゃなかろうか。冒頭“異世界転生もの”評価軸⑤を例に二つの世界の整合性を保ったままエンタメするに足る筆力は高いものが求められるのもあるし、真面目に書くと“無職転生”のパクリとなるわけでパロディに走らざるをえないような気がします。あとは6年もトップを保ったジャンルの派生形として二匹目のどじょう狙いすさまじき!ってところでしょうか。{/netabare}
{netabare}たぶん私古い人間で『ロードス島戦記』『アルスラーン戦記』のハイファンタジーで育っており、時代のニーズがどうこうよりも{netabare}“異世界に転生する意味や意義”{/netabare}が描かれなくて何が楽しいの?と思うわけであります。本作にはそれがある。仮に作画へろへろだったとしても楽しんでそう。{/netabare}


■無想転生

{netabare}メイビーこの作者は北斗の拳世代もしくはリスペクト系なんだろうと思います。
愛と哀しみの究極奥義をネタ元にして薄っぺらなもん作れまいと決意したと思われる。{/netabare}



■タイトル回収!?(注:それなりに重いネタバレ)

{netabare}異世界行ったら本気出してたじゃーん{/netabare}
{netabare}最終話。玄関を境に踏みとどまりうつむく34歳と一歩踏み出すルーデウスを同じフレームに収めて比較するカットが良かったです。「本気出す」の定義はいろいろありましょうが一つの証左と受け取りました。それがはっきりと表れたかたちです。
家の外に出て修業するのを怖がってた彼が踏み出したり(背中を押したのがロキシー)
トラウマとなったであろう人を助ける自身の正義感を諦めなかったり(シルフィに手を差し伸べた)
そしておかんゼニスを探すため玄関を出て一歩踏み出す あれ!?エリスなんかあったっけ?{/netabare}



差し伸べてくれる掌を払いのけていれば人は去っていきます。…と作中でも杉田が述べております。
そんなおっさんが生き直す物語は山あり谷あり、むしろ谷が多めでちょうどよいのです。



視聴時期:2021年10月~12月 リアタイ

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2021.12.29 初稿

投稿 : 2022/04/05
閲覧 : 630
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61

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

突き抜けようと頑張ってるが…

2クール目の方がキャラも出てきたし、物語も動いてきて面白かった
アニメーションも分割なので、より気合いが入っており、複数あった戦闘描写はどれも高クオリティで、エフェクトだったり斬撃はカメラワークがしっかりしていて、高品質なアニメという事には変わりなかった

で、内容。2クール目の方が面白かった理由は、色々なキャラが出てきてワクワクしたのもあるし、メインのキャラ、特にパウロとの再開はそういう展開にしてくるかと思う部分もあって楽しめた。解決法も、何か事件が~とかでは無く、ルーデウス(前世の男)という設定をしっかり活かして、前世の男の成長も伺えて良い

でも少し緩急の付け方が独特で、唐突な展開でビックリさせよう、意外性のある展開にしようという作者の意図が透けてるにも関わらず特別突き抜けてる訳でもないから若干辛い部分はあったけど、まぁその方向の内容も大体は面白いので許容範囲

良くも悪くも初期に作られた教科書的に作品で、王道を通しつつも、作者がそれじゃウケないと分かっているからこそ、あえて意外性のある展開にしている作品と感じた。でも結局は王道の内の少し外れた展開止まり。分かりやすく言うなら、優等生が頑張って不良を演じてて、たまに面白いこともあるけれど滑ることもある。そんな感じ
特にロキシーフィギュアのくだりはそう感じた。別に普通の展開が描けると思うのになんでこういう展開にするのか、観ていて疑問だった

まぁストーリーは無難に面白いし、キャラの描き方や世界観の広げ方も上手いしで、充分に楽しめた作品
ただまぁ、特別印象的な心動かされるシーンやセリフは無く、そういうセンスあるセリフや展開があればもっとハマれたと思う作品かな

投稿 : 2022/04/04
閲覧 : 179
サンキュー:

17

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえずの簡単な感想

 原作は未読。
 魔大陸に飛ばされたルーデウス・グレイラットとエリス・ボレアス・グレイラットら
デッドエンドのフィットア領への帰還の旅が話の主軸となっているため、俄然冒険ものとしての
側面が強くなった。
 必然的にアクション・バトル要素も強まった結果、エンタメ性はより増した感じ。
 またルーデウスとロキシー・ミグルディアのすれ違いなど、旅という要素をプロットに
うまく落とし込んでいる感もある。
 デッドエンドが旅する土地の景観、風俗、文化の描写なども楽しいものだったが、こういった
セリフを必要としない部分に関して、OPの枠内で描写するなど、時間短縮的にもなかなか
上手い試みだったような。
 この時に流れるOP曲も頻繁に変更する力の入れ様が素晴らしい。

 「旅は人を成長させる」とよく言うが、そのために前作以上に成長譚的色合いを強く感じる。
 これはルーデウスやエリスといった少年少女だけでなく、ルイジェルド・スペルディアの
ような大人も同様。
 もっともルーデウスの本当の意味での成長は最終話でようやくといった感じだったが。

 成長する大人という点ではルーデウスの父のパウロもそんな感じで、本作においては
ルーデウスとパウロの再会後の衝突と和解が一つのハイライトだったように思える。
 このルーデウスとパウロ以外にも、ルーデウスとリーリャ、アイシャ・グレイラット母子、
ロキシーと両親であるロイン、ロカリー、あるいはギレーヌ・デドルディアと兄のギュエスと
いった具合に家族の絆がよく描かれていた感があり、これがルーデウスの転生前の両親との
関係性や、最終話においてルーデウスが母ゼニスを救うための動き始めた部分などにうまく
リンクしていた感じ。

 作画は相変わらず良い。

2022/03/30

投稿 : 2022/03/30
閲覧 : 159
サンキュー:

6

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

異世界行っても本気だしたくないでござる

主人公が気持ち悪いで話題騒然のなろう系アニメ、分割2クールの2クール目です。
突然発生した魔力の暴走により転移された、その続きからとなります。
グレイラット家の令嬢「エリス・ボレアス・グレイラット」と共に飛ばされた「ルーデウス・グレイラット」と、旅の途中であった魔族の戦士「ルイジェルド・スペルディア」の3人のパーティーで魔大陸を旅し、アスラ王国フィットア領を目指す展開となります。

1クール目は異世界転生するまでの経緯と、転生後の舞台紹介のような感じだったので、2クール目から本格的にストーリーが始まるように感じました。
異世界転生の先駆者的な作品ですが、本作中では異世界転生モノによくある魔王のような、明確なラスボスは登場しないです。
俺TSUEEEE系ですが、ルーデウスは特筆するようなチートスキルを保持しておらず、ちょっと魔法が得意なくらいの無職です。
前世の知識で異世界で無双するような展開もないので、意外に主人公がちゃんと努力して悩み考えて前に進むストーリーと思います。
文明の発達していない未開の異世界人どもに、文明人たる無職のひきこもり様が足し算とか教えてもててもてて困っちゃうような何かではないので、会社でバカにされた腹いせに観るには向かなかったです。

とはいえ、"気持ち悪い"という評判通り、ルーデウスの変態っぷりは2クール目も健在です。
特に、本作はルイジェルドというおじさんが一緒とはいえ、美少女と宿泊を伴う旅を続けるわけで、その間、エリスに対する舐め回すような目線は留まるところを知りませんでした。
ただ、割とマジメな展開をするので、1クール目に比較するとエロい展開は控えめです。
1クール目の隙きあらばパンツをちょうだいする無職とは一味違うように思います。
個人的には変わらない君でいて欲しいところでしたが、異世界転生して日数が経ち異世界ライフに慣れてしまったのか、普通にマジメに頑張っています。
とはいえ露骨な描写は低いものの、変態性欲がにじみ出た挙動はするので、人によっては嫌悪感を感じる可能性はあります。

魔大陸の旅を通じて、かつて現れた魔神ラプラスの復活や、人々に恐れられる魔族"スペルド族"、七代列強の存在など、ファンタジー作品として深みを与える設定が語られる2クール目でした。
正直なところ視聴前は、変態無職ニートが異世界転生してセクハラしまくるだけのアニメと思っていたので、想定以上にファンタジーしていたことに驚きです。
ただ、"変態無職ニートが異世界転生してセクハラしまくるアニメ"であることは間違いではなかったので、そういう意味では満足でした。

二期も視聴予定ですが、本作の魅力である主人公の気持ち悪さは後半削がれていくので、少し心配です。
他の方のレビューを見る限りそういう方向を求めている層があまりない気がするので、一般的には歓迎されるのかもしれないとも思います。

投稿 : 2022/03/18
閲覧 : 192
サンキュー:

14

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

本当は物語点5.0にしたい

分割2クール目、シリアスな部分が増えましたが、どんどん面白くなっていきますね。作画は相変わらず良い、街並みとか綺麗ですし、剣術の練習シーンや戦闘シーンはよく動いてる、キャラ絵言う事なし、美少女キャラ可愛い、作画点上げて5.0にしました。

印象に残る話が多いです、すれ違い方が面白かったり、勘違いで捕まったり、モブだと思ってたキャラがキーマンだったり、特に印象に残ったのはパウロの話。そんな言い方無いやろと憤りましたが、それだけ追い詰められてたのかと思い直しました。2話使い上手くパウロの感情が表現されてました。あと、このアニメは剣術や魔法があるのに戦闘シーンが少ない、なのに人間ドラマが面白く飽きない所がすごいです。

時間の流れも丁寧です、主人公ルーデウス達の成長が描かれてます、エリスは本当に成長しましたね、1クール目のエリスとは別人のようです。好きなキャラはルイジェルド、無口ですが、たまに口を開くとええ事言うんですよ、かっこいいキャラですね。あと、ロキシー回があって、母親に○○年に一回は帰って来てねと言われるのがウケました。

大原ゆい子の曲が多い、雰囲気ある曲ばかり、こんなにOP曲多いアニメなかなか無いのではないでしょうか、凝ってますね。

ここまでは大絶賛なんですが、1クール目のレビューでも酷評したあざといエロが多い問題ですね。
まず、幼女みたいな風貌のキシリスの服装を見て、狙ってる今回も嫌いなロリエロあるんか、と構えましたが、他にも幼女キャラが数人出て来ますが、ロリエロほぼ無かったです。
ルーデウスの変態キャラはマシにはなりましたが、ありますね、普通の入浴シーンで良いのに、絡んで来たり。あと、痴女キャラが出てきます、エロ丸出しです。原作者はあざといエロをギャグとして使ってるから仕方ないですね。でも、終盤丁寧に描いたシーンがあって、出来るんかい!と思いました。今回は1クール目と比べたら減ったと思いますので、物語点を1.0上げました。一応言いますが私は普通のエロは好きです^_^

1クール目が面白かった人は絶対観てください。
転生物が嫌いな人にもお勧めしたいですね。良く出来たアニメだと思います。それだけにやはりあざといエロが残念です。

2期決定ですね、非常に楽しみです。あまり間を空けない方が良いでしょうね。人気で勢いもありますので。

投稿 : 2022/03/17
閲覧 : 387
サンキュー:

32

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

目覚め、一歩、

 1期後半ですねー。ここまでで全23話です。

 第2クールもめちゃくちゃ面白かったです。冒険モノになってからの緊張感、立ちはだかる困難が沢山あって良いですね。

 杉田智和さんの心の声が良い味出してますね。ギャグ・シリアスの両方でもちゃんと場の雰囲気に合ってる。ふざけ具合・緊張感のどちらにも対応できるのが良い。

 印象に残ったところ↓

 16話、親子喧嘩の話はグッときました。パウロ、最初は「ひどい・・・」と思ったけど、家族や行方不明者を探すために日々苦労し、精神を疲弊してたんですね。ルーデウスも人生をやり直してるとはいえ、まだまだ精神は子供。前世で人と向き合うことを拒絶してたから人の気持ちをわからずにいる。どちらも未熟だった。
 でも、17話で、ちゃんとお互いの成長が垣間見れて嬉しかった。お互いの気持ちを理解して共に歩む。現実でもそうだけど、これがどれほど難しいことか。「人と向き合う、理解することの大切さ」をひしひしと感じた、すばらしいエピソードでした。

 で、続く18話も家族愛のお話でしたね。ロキシーの親がね、、、良い人なんですよ、、、。

 ルイジェルド、エリスの別れも印象的。寂しがっていたルーデウスが前世にできなかった「自分から踏み出す」ことをやってのけた。これからの成長が楽しみ。

 とまあ、全体的にギャグ・シリアスのバランスが抜群であり、大満足な話ばかりでした。しかも相変わらず作画・バトルシーン・音楽などがずば抜けてます。続きも期待してます(もちろん焦らずに高クオリティを維持してほしいです)。

 で、評価なんですけど・・・一応高評価してますが正直この時点ではうまく決めきれません。なぜって、まだこの時点では全体の一部でしかなく、おそらく最後まで見ないと正当な評価は下せないから。
 まだ謎は多いです。残りの家族・ゼニスの居場所は?シルフィエットはどこ?ヒトガミって?オルステッドって何者?今回の転移事件の発端は?・・・などと、挙げたらキリがありません。だから今の時点ではこの評価、最後まで見てやっと判断、といったところでしょうか。

 こういうのって最後まで見ないと評価できない話、途中でも評価できる話にパターンが別れます。前者は「進撃の巨人」、「新劇場版ヱヴァンゲリヲン」。後者は日常系の多く、ジョジョの部ごと、ハンターハンターの編ごと、など。無職転生に関しては前者だと思います。
 前者は、その場その場の展開だけを見て評価を下すのは、いささか安直なのでは?と最近思った次第です。伏線の回収、最初ダメだったキャラが最後には立派な人物になってる、、、といったことが多々ありますからね、これも最後までしっかり見て判断したいですね。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/03/16
閲覧 : 327
サンキュー:

47

らぶしゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やはり面白い!

原作と多少違っても要所要所を着実に捉え上手く表現していると感じた。
続編が期待出来る一品

投稿 : 2022/03/12
閲覧 : 162
サンキュー:

4

ネタバレ

天石 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

旅の感動と残酷さを丁寧に作られている作品。

一期の後半から旅が始まっていたが、今作はその区切りと新たなお話の始まりを描く。

まず、一期後半から開始された旅だが、仲間と少しずつ信頼を結んでいくことになる。
3人の物語は最後まで飽きの来ない仕上がりになっている。
ただ、命は軽い。力のないものは搾取される、生きるための汚さをしっかり表現できており、無事に話が進んでくれと願う自分がいた。

17話の再開では、旅の目的とは別のベクトルで明かされる残酷な世界。
災害という恐怖を思い出してしまう、リアリティがあった。
そして、人は簡単に出会うことはできない。

すれ違いをするに決まっている。
ロキシーとは全くをもって会えてないところは評価できる。

また、一期一会の旅。
最後は仲間とも別れてしまう。
目的はあるにしろ、綺麗な形で終わることは難しい。
その切なさを残しつつも各々道を歩んでいく。

2期が楽しみだ。

見てて、キノの旅のような気分で見てしまった。
世界観なのだろうか?
BGMかな。

アニメの構成やまとめ方はきれいだと思う。
作画だけは4を付けた。
悪くないが、時々起こる粗さはもったいなさを感じる。
個人的には最近見たアニメで高評価であった。

投稿 : 2022/03/10
閲覧 : 157
サンキュー:

6

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

丁寧につくられて、愛されていて

2期も、1期に続いて、いい出来映えだったと思います。

雑にやってしまったら、簡単に駄作になってしまうような、
そんなストーリーであるはずのものを、
これだけ熱意を注いで制作されたら、
それはもう、愛情を感じないではいられないです。

そのうえ、1期が序章的だったのに対して、
2期では、{netabare}ルーデウスとエリスとルイジェルド3人の、
長い長い旅路に焦点を当てているので、
ストーリー展開が素直に楽しめます。

3人それぞれのキャラクターがしっかりと描かれていて、
ルイジェルドの直情径行なところが、
ルディに影響されて徐々に成長していくところは
素敵に思えました。
さらに、エリスが、
勝気なところも、ひた向きなところも可愛くて!
それに、ルディが愛おしいからこそ一旦は離れて、
修業しないとって考えるのは、すごく共感できます。
いったん別れる前に、ルディと契りたかった気持ちも納得です。
もっとも、こういう離れ方がルディにとっては辛すぎるのも
よくわかりますけど。

1期よりも、エッチ描写が増えた感じがするのは、
22話への伏線でもあるでしょうし、
実年齢で思春期を迎えたルディならではの視線でもあるのでしょう。
私は、納得して観られました。

23話目の再び立ち上がるまでの描写が、
そこまでの展開と違い過ぎて沈鬱で、
すごく辛くはあったんですけど、
それだけに、
早く、3期が始まるのが楽しみです。{/netabare}

投稿 : 2022/03/08
閲覧 : 426
サンキュー:

38

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ずっと3人の旅を見ていたかった

34歳無職の引きこもりの男が異世界に転生して人生をやり直すお話の2クール目になります。

1クールから引き続き、転移魔法で飛ばされたルーデウス、エリスがスペルド族のルイジェルドを加えた3人組「デッドエンド」を結成し、ルーデウスたちの故郷のある中央大陸を目指して旅を続けます。

世界観は相変わらずよく描かれていて、各地域の多民族・多文化の雰囲気も良く出ていました。
他の異世界もの、小説家になろう原作ものだと世界観がきちんと描かれていなかったり設定が適当な作品が多かったりするのでそういうところも好印象でした。

2クール目は3人の旅のお話が大部分になるんですが、この3人組のバランスがすごく良くて、ずっとこの3人の旅を見ていたい気持ちになりました。

1クール目で初登場時は自己中でわがままで他人の言うことはまるで聞かないし、気に入らないとすぐ暴力を振るう問題児だったエリス。
師匠のために友人のために怒り泣き、他人を思いやり、ルーデウスのために強くなろうとする彼女の成長ぶりにエリスというキャラがとても好きになりました。

スペルド族の汚名返上とルーデウスたちを故郷まで送り届けるために一緒に旅をしてくれたルイジェルド。
とても誇り高い戦士で子供が傷つけられると相手を殺すところもあるけど、普段は寡黙でとても頼りになる人。
{netabare}何年も一緒に旅してきた彼との別れのシーンはちょっぴり寂しい気持ちになりました。{/netabare}

それから印象に残った話は17話の{netabare}ルーデウスとパウロの「再開」シーン。
不器用な父親の息子とのぎこちない会話。酒場のマスターの「顔ぐらい見てやれよ」に気づかされるルーデウス。
そして親子の抱擁・・それを見てちょっとうるっとしちゃう私。
酒場でのパウロと知り合いの男との会話も良かった。{/netabare}

最終話も良かった。
{netabare}エリスが旅立ち、ひとりぼっちになり無気力になるルーデウス。
転生前のひきこもっていた頃のことを思い出す。
転生前も彼のことをとても心配してくれた人たちがいたのにその気持ちに気づかなかった、気づこうとしなかった。
でも今は、自分を愛してくれる、大切に思ってくれる人の気持ちがわかる。
その人たちのために再び歩き出そうと思える。
そんな、ひきこもりだった男の成長にじんわりしました。{/netabare}

大原ゆい子さんのOP・EDどちらもしっとりした感じで作品に合っていたと思います。

他の異世界転生もの、なろう原作に比べて世界観や人物などが深くきちんと描かれていて、評判通りの良作だと思いました♪

・・と、これ書いてる途中で調べてみたら、2期製作決定したみたいです!
とても楽しみです♡

投稿 : 2022/03/06
閲覧 : 427
サンキュー:

43

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全体の雰囲気も変わらず、安定して高品質な2期

無職で引きこもりだった主人公が異世界に転生して人生をやり直す、なろう系ファンタジーアニメの2期。全12話。
内容は、完全に前作からの続き。作画や音楽なども含めた全体の雰囲気、クオリティも変わらないので、1期が好きだった人ならば問題なく楽しめそうです。物語は、魔力災害で魔大陸に飛ばされてしまったルーデウスたちが故郷へ帰るために旅していく様子を描いていきます。基本的な感想は前作と共通しているのでここでは繰り返しませんが、今回の印象としては、1期よりもやや真面目な部分が目立ったかな、という感じ。ちょっと感動的な場面なんかもあったりして、安定して面白かったです。ただ、個人的な好みでいうと、この作品の下衆なユーモアは結構好きなので、あまりシリアスに偏りすぎず、今後もこれくらいのバランスを保ってほしい気はします。また、原作を読まずにアニメだけ楽しんでいるものとしては、物語の最終的な目標というかゴールみたいなものが、まだいまいちよくわからないので、そのあたりがもう少し明確に見えてきたりすると、さらに盛り上がってくるかもしれません。
最後まで観終わって、前作同様、内容的にも外形的にも、なかなか高品質な作品でした。ここまでの人気や評判からすると、おそらく3期もありそうなので、期待しています。

投稿 : 2022/03/03
閲覧 : 253
サンキュー:

27

ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

無職転生 〜異世界行ったら色々な経験しました〜

原作未読 全12話

無職転生の第2クールです。第1クール(全11話)から観ることおススメします。

なろう系の元祖と言われる作品、流石奥が深いですね。

色々なことがありました。

様々なトラブルを解決するため色々な葛藤、出会いや別れ、すれ違い、結構大変なことばかりでしたねw
{netabare}
ルイジェルドと出会い旅をして、ロキシーは故郷へ、ギレーヌの故郷のお話、ルーデウスの妹たちの出会いなど、
その中でもパウロとルーデウス親子の再会・和解のお話は、観ていたらどちらの思いも分かるだけにぎゅっと心が締め付けられました。
オルステッドの出会いはもの凄い緊張感と迫力でしたね。これから発展していくのでしょうか。
{/netabare}
旅は人を成長させるとは言いますが、ルーデウスもエリスも随分変わりましたね。

最終話は感動しました。
{netabare}
現世は誰にも相手されないヒキニートぽい演出だったので救われない感じがしましたが、全然そうではありませんでした。しかも引きこもりの原因も単なるいじめではなく正義感によるものだったのですね。ただ実力伴わっていなかったので大変なことになりますが、心が悲しくなりました。
外に一歩も踏み出せなかった主人公は転生して外へ一歩の踏み出しを重ねたシーンは心にジーンと来ましたね。
{/netabare}
まだまだ終わりそうにないお話、出来れば何年後と言わず早く2期を観たいですね。

主題歌は全て大原ゆい子さんが歌っています。全部で4曲とED1曲、監督?からのリクエストで、その話に応じて曲を作ってくださいと無茶ぶりされたらしいですw

最後に、ルーデウス捕まりすぎですねw

投稿 : 2022/03/03
閲覧 : 305
サンキュー:

38

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

割と親子愛の話多かったような

父との再会、エリスと結ばれ、別れなどなどドラマチック。

親子愛は泣けるわ。天才の息子に期待しすぎる余り、まだ幼さが残っていることを無視して冷たい言葉を投げかけたり、息子は息子で父の女癖の悪さは意地悪に指摘したりとどっちもどっち。
ロキシーもしれっと親子愛。

それに、魔眼がどうとかロキシーとのすれ違いとか。
ロキシーをおびき寄せて性奴隷にしようと目論むパックスの話とか。{netabare}シーローン第三王子でパックスの兄・ザノバがルーデウスの作ったフィギュアに感銘を受けて助けるのは笑った。握力が鬼!{/netabare}

七大列強という謎を残した状態で終わったのは気になる。
圧倒的な強さの龍神が今後もどこかで関わっていくのだろうか。
人神って?


主題歌の圧倒的大原ゆい子。

OP
目覚めの唄 大原ゆい子
継承の唄 大原ゆい子
祈りの唄 大原ゆい子
遠くの子守の唄 大原ゆい子
旅人の唄~帰郷~ 大原ゆい子
ED
風と行く道 大原ゆい子



第12話 魔眼を持つ女
魔大陸最南端の港町・ウェンポートに到着したルーデウスたち。3人は船でミリス大陸へ渡ろうとするが、スペルド族がいるという理由で途方もない渡航費用を請求されてしまう。その夜、資金不足に悩むルーデウスの夢にヒトガミが姿を現すと、彼に助言を残していく。翌日、ルーデウスが町の中を散策していると、お腹をすかせた謎の少女と出会う。

第13話 すれ違い
行方知れずのルーデウスたちを探していたロキシー。彼の父・パウロの知り合いであるエリナリーゼ、タルハンドと共にウェンポートにやってきたロキシーは、手がかりを探す中で、悪名高いデッドエンドの噂を耳にする。一方、ルーデウスたちは密輸組織のガルスと取引し、アジトにいる奴隷を解放することを条件に念願のミリス大陸へ渡るのだが……。

第14話 只より高いものはない
無実の罪で獣族の村に捕らえられてしまったルーデウス。エリスとルイジェルドが迎えに来てくれることを期待する中、そこへギャンブルのイカサマが原因で魔族のギースが同じ牢に叩き込まれてくる。ギースと話しながらルーデウスは脱獄の可能性を探るが、突如村に密輸組織の一団が襲い掛かってくる。

第15話 ドルディア村のスローライフ
ドルディア族の集落に迎え入れられたルーデウス、エリス、ルイジェルド。この村がギレーヌの故郷だと知ったエリスは喜ぶが、ギレーヌの兄・ギュエスは彼女のことを一族の面汚しだと吐き捨て、二人は一触即発の事態に。タダならぬ様子にルーデウスたちが困惑する中、エリスはギュエスの娘であるミニトーナに剣術を教えることになって……。

第16話 親子げんか
ルーデウスたちはミリス神聖国の首都・ミリシオンにたどり着く。資金集めのためにしばらく滞在することに決めたルーデウスが街を散策していると、子どもが攫われている現場に出くわしてしまう。子どもを助けようと後をつけたルーデウスは人攫いの一味と戦闘になってしまうが、そこにはルーデウスのよく知る人物が関わっていたのだった。

第17話 再会
父・パウロと再会を果たしたものの、ゼニス、リーリャ、アイシャ、シルフィが転移事件で行方不明になったこと、そしてパウロとの衝突で傷心するルーデウス。一方のパウロはギースに諭され、ルーデウスにぶつけた言葉など己の過ちに気づき、もう一度息子と会って話をしようとする。勇気を振り絞りパウロと対峙するルーデウスだが……

第18話 それぞれの旅
パウロと和解し、互いに家族を探すべく別れたルーデウスは、エリスとルイジェルドとともに船で中央大陸へ。一方、ゼニスらグレイラット家を探すロキシー、エリナリーゼ、タルハンド。リカリスの街で再会したノコパラに促され、ロキシーは故郷であるミグルド族の村を訪れる。家出同然に飛び出した故郷に心穏やかではいられなかったロキシーだが、果たして両親との再会は…。

第19話 ルート選択
ヒトガミからリーリャとアイシャの居場所を聞きだしたルーデウスは、シーローン王国の首都・ラタキアへとやってくる。すると、街で兵士から逃げていたアイシャと遭遇したルーデウスはアイシャを救出し、なぜ兵士に追われていたか、そしてリーリャがどこにいるかを聞き出す。そして同じくシーローンの王宮で働いているはずのロキシーを頼ろうと考えるが…

第20話 妹侍女の生まれた日
ロキシーをおびき寄せる餌としてパックスに捕まり監禁部屋に入れられてしまったルーデウスの前に、 シーローン第三王子でパックスの兄・ザノバが現れた。ザノバはあるものを取り出し、ルーデウスに質問をする。すると事態は思わぬ方向へ…。一方、エリスとルイジェルドはルーデウスが捕まったことを聞き救出に向かう。

第21話 ターニングポイント2
リーリャやアイシャと別れ、故郷を目指して進むルーデウスたち。その道中で、七大列強のひとり龍神・オルステッドに出会う。すると、エリスとルイジェルドは突然顔色を変え震え始める。初対面のはずなのにエリスとルイジェルド、さらにはパウロのことをよく知るオルステッドだが、ルーデウスのことは知らない様子。そこでオルステッドのある質問にルーデウスが答えると、突如オルステッドが襲い掛かり―!

第22話 現実(ユメ)
ついにフィットア領へと戻ってきたルーデウスたち。しかし、故郷のブエナ村は荒地になり、ボレアス家のあったロアの街も転移事件に巻き込まれた人たちが集まる難民キャンプとなっていた。執事のアルフォンス、そしてギレーヌと再会し、フィットア領やボレアス家の現状を知ったエリスは、ひとり考えた末にルーデウスの元を訪れる。

第23話 目覚め、一歩、
突如、手紙を残してエリスがいなくなった。人生をやり直し、様々な出会いや旅を経験して変わることができたと思っていたルーデウスだが、エリスを失ったショックで、再び前世のように引きこもってしまう。ルーデウスがなにもかも諦めかけたその時、彼の脳裏に母・ゼニスの思い出がよぎって……。

投稿 : 2022/03/01
閲覧 : 181
サンキュー:

13

OK! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

2022/02/13 終了

投稿 : 2022/02/13
閲覧 : 201
サンキュー:

0

pH さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白くない

過大評価だなこれは。
全く面白くないわけではなかったけども
別に異世界系が特別好きとかではないので、半端な面白さのものを見るのは正直疲れた。

作画とか音響とかばかり褒めても仕方ない。ストーリーが面白くなかった。ターニングポイント1の展開は良かったが、それ以降衝撃的な、大きな展開は無く退屈。ヒトガミとかいうご都合主義。続きがどんどん見たくなるような引きも無し。おまけに主人公が気持ち悪い。
1クール目の方がまだ面白かった。

投稿 : 2022/02/09
閲覧 : 277
サンキュー:

5

ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

説得力を持たせる事

 
 1クール目からの続きになっています。
 
 
 17話『再会』を観たところでのレビュー。
 今回途中でいったんレビューを書きたくなったのは、17話目がとても良い演出だったから。

 細かい演出により視線を誘導し、見せ場でいかんなく発揮されるアニメの表現力。一回見て、もう一度見直したくなるほど。
 一回目では気づけない所や、一回目でうなった演出の前後が気になる。そこに至るまでのルートが洗練されています。

 脚本、絵コンテ、演出が良い。
 その17話で絵コンテを書いているのが、あの長井龍雪だったから驚きだ。いや納得ともいえるんですが。
 洗練された脚本もすごいし、絵コンテに起こした時に割ったであろうコマの使い方がすごく良いです。
なんで、パウロが髭を触るカットをアップにしたのか。それは心象を映しているからだ、そして、その後の展開まで彼の顔がようやく移った時の表情を印象的に魅せるためのレイアウトです。
 バーの店長が横目で見た先にルディとパウロがいるのは時間経過を表現していて、その結果として重苦しい雰囲気を演出されている。
 それらを一瞬で表現するあのカットは素晴らしい。
 情報量の多さをセリフで説明せず描写で説明していくのは変に間をおかないので、とてもその世界に入り込めます。
 っていうか見入ってしまいます。


【レビュー】
 2クール目終わりまして。
 輪廻転生はソクラテス、プラトンなどの哲学者も持っていた考え方だそうですね。まぁ人生一回キリで終わるよりも、生まれ変わってもう一度人として生きたいと願うのは人生を楽しく乗り切った人たちには当たり前にもっていて良い思考だろうと思います。
 さて今作の主人公ルーデウス君の前世はどうだったのかというと、もう人生なんてやりたくないと思えるほどに弱者の立場になってしまった人間だろう。
 【努力をしていない】と強者の立場から物事を押し付けるには、育ちの環境や才能、運、というどうしようもない違いを考慮していない暴論のように思える。
 前世で彼がどうしてイジメられるようになってしまったのかは推し量るしかないのだけれど、イジメる側にとっては些末なことでしかない事の方が多いのではないでしょうか。
 何が発端だったかなんて当人たちですら思い出せにない事だってあるのではないか、それ程に理不尽なものだったりする。
 彼にとって転生はやり直すチャンスでもあり、もう一度あのツライ日々を体験しなければないかもしれない恐怖でもある。
 この作品ではその部分もちゃんと描いているし、そうならないように今度は努力するんだという行動もまた描いている。
 努力の歳月をすっ飛ばしているので、感じ取れる人と取れない人に分かれてしまうのは、想像力の差で、カラオケで歌っている人の間奏を飛ばしてしまう人には理解できないかもしれません(笑)

 また、転生して特にお金持ちの家に生まれた訳でもないのは明らか(本来は~)、彼の家の周りには他の家が見当たらない。これは街の中で暮らすほど裕福ではない事、でも家政婦を雇うことはできてある程度食べ物に困ることも無い程度の中級クラスの家庭。ここは前世と同じくらいの境遇になっているのも描かれている。
 
 要するに1期の前半パートでは転生してもう一度があるなら、というのを前世との格差を無しにした形で成長を描いていて、負の面と折り合いを付けていく物語なのではないでしょうか。
 もちろん、大人としての思考力を手にしているという点においてはズルいように見えるかもしれませんが、それがなかったら、この作品で見せたい物語としての面白さがなくなってしまうので本末転倒ですね。

 2クール目は序盤で成長していく過程を描き、ターニングポイントで強制的に魔大陸に転移させられてしまいました。そして、故郷を目指すため旅をするという物語。
 ここで登場するのが、前パートから一緒に生活をしているエリス。
 彼女は主人公と一緒に転移させられてしまった。
 そして、魔大陸では恐れられている、スペルド族のルイジェルド。
 1期の段階から人間の間では伝承のようにスペルド族の危険性が繰り返し語り継がれている描写があったので、突然出てきた割にはなんとなく、一緒に旅をすることになる違和感はない。また、「子供を大切にする」という一族を通じてある倫理観を前面に押し出してはいるが、そこには倫理観よりも大きなリスクが存在しているように視聴者には感じられる。
 しかし、話が進むにつれ、彼のバックグラウンドを垣間見ることにより説得力が付いてくる、それはストーリー上でも散りばめられており、悪党の命よりも子供の安全を優先するなど、こちらの倫理観の想定とは違うベクトルで動いている。それを目の当たりにして主人公が動揺するシーンは視聴者と重なる。納得してしまうのは、そういう経験はどこか我々の世界のなかでも共通の意識となっていることに気づくからだ。
 国や地域、性別などにより考え方が変わってくるし、宗教によっても倫理観、死生観など変わってくる。
 みんな違ってみんな良いと平和ボケしている私達日本人には少し胸を打たれる瞬間だったように思える。この辺りは別に世界のニュースとか見てても時折打たれて、ぼへぇ~っとなって遠い世界の事だと脳内で処理をしつつストレスを貯めこまないように自己防衛を働くわけですが。。。
 とまぁそのような説得力をストーリー上で行いつつ、その迫力を演出している描写も手抜きがない。
 
 説得力といえば、雨期になると森のなかが水没し橋の上での生活を余儀なくされる【大森林】では雨期の最中は移動がこんなので、雨が上がり、水が引いたらまた旅を再開する。それまでつかの間の余暇のような時間が流れる。それも雨が止み、水が引き、土が顔を出す頃、旅立つ事になる。
 どれくらいの高さまで水没していたのかが、木の色味の違いで視聴者に分かるように描いている。そしてそれが高すぎて驚かされ、納得させられる。
 何にって異世界なんだってことにだ。
 水位が分かる描写を入れることで、リアリティーラインを上げつつスケールのでかさが逆に異世界だという証明であるという説得力がそこにはある。

 こういう細かい描写が油断なく入っているので、そのディティールに舌を巻くしかないのである。

 オープニングの素晴らしさ。
 曲が良いというのもそうだと思うんだけれど、言いたいのはそこじゃない。
 当然オープニングなので、セリフはなく音楽が流れている。絵は毎回違うものになっており、状況の点描が繰り返され、アバンのような役割を果たしている。ここに、本編では語り切れない描写を入れてくるのだけれど、視聴者に想像させ、考えさせ、理解させることを目的にしており、絵から読み取れる情報量が非常に多いのが特徴。
 コンテが素晴らしい。こんなアニメ初めて見たし、なかなか出来ることじゃないと思われる。
 監督なのか誰が絵コンテを切ったのか分からないけれど、間違いなく天才の所業だと思われます。

 乗り越える、辛かった日々を。
 それは消して忘れることではなく。
 決して見てみぬふりをする、のではなく。
 正面から立ち向かうことでしか解決の糸口は見つからない。

 独りで一人の人が歩いて乗り越えていく、そのカタルシスを描いている作品で今後も続いていくだろうけれど、私は彼の行く末を見届けたいと感じずにはいられない。


 背景が良い、作画が良い。もちろんそうだけれど、それ以上のこだわりが詰まった噛めば噛むほどおいしい。そんな作品でした。

 今後も期待大なので満点で次回を待ちます。
 それではよしなに。

投稿 : 2022/02/06
閲覧 : 220
サンキュー:

10

たく さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

転生系アニメで初めて泣いた!震えた!

今まで何十作もの転生物を見てきたけど、感動して笑って泣けて、それでいて見てる自分にも勇気を貰えるのはこの作品が一番!だと思った
作画神
声優神
内容神
コンマ単位の絶妙な間のとり方、これは他の制作会社じゃ出来ないんじゃないかな?
ほんとにすばらしかったです
2期も今一番期待してます!スタジオバインドさん頑張ってください!

投稿 : 2022/02/05
閲覧 : 170
サンキュー:

16

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「君の名は」(いや「ロキシー」だよ、知ってるよ!)

第13話(第2クール開始1話目)を観ました。

特に第1クールを作中で振り返ることもなく普通に13話目として始まり、相変わらずOPの背景は本編映像的な感じです。

状況としては主人公ルディはエリスをその故郷へ連れ帰るべく、スペルド族のルイジェルドとパーティー「デッド・エンド」を組んでボアレス・グレイラット家の領地フィットアを目指す道中。

一方、ロキシーはかつてルディの父パウロとパーティーを組んでいたエリナリーゼ、タルハンドと出会い、行方不明のルディやその家族を探す旅の道中。

とりあえずこの第13話では、画面の端々に映るロキシーを探せ! ……といった楽しみ方ができますね。

OP最後の方でデッド・エンド一行と船がすれ違う場面では、思わず巻き戻して一時停止して、船尾を見直してしまいましたよ(笑)!

本作は、最終話まで観ることは決定しています。たぶんレビュー更新は視聴終了後になりますね。

2022.2.2追記:
安心・安定の本シリーズで、続編の制作にも期待しています。以降のストーリーにも絡む主要人物が今回の2クール目でもけっこう出てきましたね。

原作からそうですが世界や人物の説明がルディ主観なので、視聴者も一緒になっていろいろ知っていく感じの作りになっていてワクワク感が高いです。

OPは毎回、本編映像と一緒に流れる感じで見応えがありました。バリエーションありすぎで、これだけでミニアルバムができてしまう曲数なのはヤバいですね!

投稿 : 2022/02/02
閲覧 : 375
サンキュー:

53

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無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第2クールのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第2クールのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第2クールのストーリー・あらすじ

「俺は、この異世界で本気だす!」34歳・童貞・無職の引きこもりニート男。両親の葬儀の日に家を追い出された瞬間、トラックに轢かれ命を落としてしまう。目覚めると、なんと剣と魔法の異世界で赤ん坊に生まれ変わっていた!ゴミクズのように生きてきた男は、少年・ルーデウスとして異世界で本気をだして生きていく事を誓う。フィットア領転移事件で魔大陸に転移後、冒険者パーティ「デッドエンド」を結成し、魔大陸最南端の港町・ウェンポートに到着したルーデウスたち。ルーデウスは「魔界大帝キリシカ」と出会い新たな力を手に入れる。魔力災害に巻き込まれた家族や仲間の行方はー。「人生やり直し」ファンタジー、再始動!(TVアニメ動画『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 第2クール』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年秋アニメ

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