当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「takt op.Destiny タクトオーパスデスティニー(TVアニメ動画)」

総合得点
71.4
感想・評価
324
棚に入れた
924
ランキング
1358
★★★★☆ 3.5 (324)
物語
3.2
作画
3.9
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.5

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

takt op.Destiny タクトオーパスデスティニーの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

H さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

面白かったけど…

とても面白かった。音楽が聴けなくなった世界で
クラシックで戦うという設定が新しくて面白かった。
キャラクターも作画も良かった。
が、最後がなんとも言えない。
元のゲームをプレイしていないため分からないが、
せめて砂浜のシーンで終わって欲しかったなと思うところはある。加えてアンナのキスシーンが自分の中であまりに突然すぎて正直着いていけなかった。

投稿 : 2023/11/13
閲覧 : 431
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

マジかよ2023年だとお

ソシャゲアニメなので完結しません。続きはゲームで!
バトルアニメ好きには良作。

ゲームリリースは来年で年末にCBTだって。企画開始が2017年なので今風に作り直したらしい。今は中国韓国勢の品質もペースもすごいから、ちんたらしてたら作ってる最中に古臭くなってしまうという厳しい時代。ゲームといえばジャパン!ってのは昔の話。コンシューマー勢は順当に組織の腐敗が進み、任天堂以外は軒並み爆死続き。国内産業としてのソシャゲ勢には頑張って欲しい。

ソシャゲアニメはストーリーなんかはゲーム内で何十時間でも自由に語れるので、世界観とキャラをアニメでしかできない表現で見せてくれればそれでいい。「よくわからんけど一応ゲームは触ってみるか」ってな人が増えればOKなので、その観点なら合格点ではなかろうか。こういう厨二バトルアニメはやたら哲学的なポエムを乱用したり偉人の威光を借りたりと高尚ぶってて痛々しい作品が多い中、久々にスカッと明るくライトに楽しめる作品。ソシャゲなので若い子向けってのもあるのかな。

運命カッコいい!タイタンもカッコいい!
それ以上でもそれ以下でもないが娯楽作として十分満足できる良作。

投稿 : 2022/09/28
閲覧 : 656
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

【更新】奏でよっ!響けっ!突撃する先の未来は希望か...絶望か...。開演!

2021年10月 DeNA+バンダイナムコアーツによるメディアミックスプロジェクト・オリジナル作品。
アニメはMAPPA、MADHOUSE(マッドハウス)共同制作。アニメ版 全12話 視聴済。

【まえがき】
音楽に、描写に、台詞に心が弾む・揺れる!テーマは「音楽は人の心を照らし幸せを運ぶ」。

この作品の音楽の中心はクラッシックやJAZZ。
長い歴史の中で語り継がれてきた、音楽の源流を素にした物語。POPな描写にミスマッチと思われるかはお好み次第。
観る者を圧倒するパッションとはこういうものか!と強烈に感じた作品。
世の中の「光と影」「正義と悪」「笑いと悲しみ」「生と死」。シリアスシーンも表現されます。
ある著名な経営者は「正義の反対は悪ではない『もう一つの正義』だ」と言っています。
正義は、人夫々の心の中あり、その捉え方も様々。それが本作とリンクしたら楽しめると思います。
好きになって欲しい作品です。

【本編・見どころなど】
突然地球に襲来したD2(DespairDolls︰絶望の獣)。あらゆる音楽を忌み嫌い、世界を蹂躙し荒廃させた。

D2を退けたムジカートを率いるシンフォニカにより、音楽が禁忌とされた現世風のアメリカが舞台。

導入はとても静か。時代背景のナレーションの後、ピアノを前にタクトは語る。
「ずっと待ってたんだな、音楽が戻ってくる時を」奏でる。

ベートーヴェン 交響曲 第五番 「運命」第四楽章。

交響曲第五番「運命」のもう一つの顔…真紅い閃光。

その名を冠するは、人間を素に、特種な鉱石と音楽のスコアから形成された対D2兵器ムジカート。

・朝雛タクト︰ピアノ演奏以外何の興味も取り柄も無い、超音楽バカ。人としてポンコツ。「運命」のコンダクター。

・「運命」︰素体 コゼット・シュナイダー。スイーツに目がないがっつき・毒舌・凶暴・ちょっとポンコツ・ムジカート。

二人が奏で、織り成す「世界に音楽を取り戻~す!!」物語。

二人の絆は、通常のコンダクターとムジカートのそれとは異なり突然変異による。それが何故発生したかは不明…。
お互いの生命の源を分け与えつつ支えあっている。その訳は?

覚醒したての二人を、後にタクトの師となる
・コンダクター︰レナード(レニー。少しおネエ系)、
・ムジカート︰タイタン(明るく元気!可愛くて強ぉい!)
が救いだし、二人にに起こった事実を告げる。

死を逃れ覚醒した結果、妹コゼットはもう存在しない...。それ受け入れ難い姉アンナ・シュナイダー。

本来ムジカートはその適正を持った者が、シンフォニカにより創出されるが「運命」は適切なプロセスを踏まずに突然変異的に覚醒した事で問題があり、修復が必要だと伝えられる。
アンナの姉、シャルロッテ(ロッテ)がニューヨーク・シンフォニカの研究者である事、タクトもコンダクターとしての知識・能力を習得する必要がある事を踏まえ、レニー達の力を借り、一行はニューヨークを目指し長い旅を決断をする。

襲いかかるD2を撃退しつつ、タクトのおバカっぷり、運命のポンコツっぷりがコミカルに描写されつつ、訪れた街、場所で人々と触れ合い、通じ合い、音楽が世界から消えていない事を知り、変化と成長を遂げるタクト。

タクトの音楽への情熱、アンナの愛情、人々との交流を通じ新たな人格を徐々に形成し成長・覚醒させてゆく「運命」。
二人の絆は深く・強く結ばれてゆく。

ニューオリンズ。人々と音楽との繋がり、家族愛溢れる描写。そしてタクトのピアノ演奏...。こうしたシーンが丁寧に描かれており、本物はノスタルジックの中にあると共感できる。

しかし、戦うことで、タクトの身体は「運命」に生命を削られ、身体の異変が進む。
運命は、苦しむタクトを一生懸命支え介抱するが、満身創痍の二人に、新たな敵の脅威が訪れる。

難を逃れ、ようやくニューヨークにたどり着く一行。
シンフォニカの本拠地である事から、街並みが保たれ人々も健やか。姉ロッテと両親との再開も無事に果たす。
だが...。ロッテによる検査の結果、タクトの身体の異変は進んでおり、余命は僅かである事が明らかにされる。

戦わなければタクトは生き長らえる...。
でも、戦わなければ父の想い、人々の願いは叶えられない。
揺れ動く二人の感情。支える人々の思い。
更に降りかかる敵対者の脅威!!。辛く苦しく胸が痛む。

師の屍を乗り越えて、巨悪の根源、強大の敵、かつての英雄コンダクター「ザーガン」とムジカート「天国」「地獄」に挑む!!

結末は!?...。あぁ...そう締めるのかぁ...。素敵です♪観てね♪
少しだけ。2話でコゼットが運命に変貌する時のペンダント。
これとアンナがシンフォニカに入隊して身につけているペンダントのこの符号…。流れ的に2期がありそう。期待したい。

【あとがき】
本作はメディアミックスで、2022中リリース予定のゲーム版とのマッチングを意識した作品と想定出来る。企画・戦略的には「ウマ娘」的相乗効果狙いかなぁ...と。
正直、宣材やPVを観た時はそれ程期待値は上がらりませんでしたが...。
ラプソディ・イン・ブルーはのだめカンタービレでも使われ、クラッシックファン以外にも有名になった曲。
ED曲 歌唱 中島美嘉さん(作詞・作曲・編曲 rionos)の採用。アニソンはガンダムseed、宇宙戦艦ヤマト以来3作目。
この作品と出会えた感動は、私の心に鮮やかな花を咲かせてくれました。感謝です。

投稿 : 2022/09/10
閲覧 : 367
ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

to end the "all" , to begin the "you"

またまた中二病タイトル。くー!イタイ!!!

この話は音楽を自粛した世界での話

主人公は内山昂輝さんです!!!よろしくお願いいたします!!!!
ということで神作品確定演出がきたので帰ります。

Q 面白かったんですか
A 面白かったです。だが惜しい!!!

要素としては本作はかなり良い出来だと思いますが、全体として繋げた時の違和感、そして細かい所に対する疑問(ツッコミ?)の存在、が本作を手放しに褒めることが出来ない理由です。

{netabare}初めて意識した異性の事実上の死に加え、その体は実在している状況{/netabare}に{netabare}「あなたが悲しい時、アタシが笑うわ」{/netabare}に{netabare}「あなたが救いたいのは世界じゃないんでしょ?」{/netabare}!!本来ならばかなり私の好みにぶっ刺さっている作品なはずです。しかし、いざ繋げてみると不自然。おそらく{netabare}ラストに詰め込み過ぎた結果{/netabare}ですかね。
そして疑問の存在。{netabare}あの火の精霊(仮称)はタクトとコゼットちゃんの契約によってどういうメリットで生まれたのか。そもそも火の精霊は何者なのか。レニーはなぜ直接ニューヨークでザーガンと相対しなかったのか。準備があったのだとしても彼らの行く先は組織内の腐敗した人だったのか。勝算がない状態で挑んで負けたら余計タクトが危ないというのは嫌でも理解してたはずなのになぜ勝負をしかけたのか。黒夜隕鉄とは結局なんであり、ムジカートとは結局なんなのか。{/netabare}まぁ答えがない、というのがオチでしょう。あ、私が見逃してるという可能性もあるのか…ワンチャン…ゲームですべてわかる系…?

とりあえず。今こうして振り返ると要素要素がピックアップされ「ああ。あのシーン超好きだなぁ」とはなりますが、決して「ああ。この作品超好きだなぁ」とはならないということです。いやなる人もいるでしょうけど。

{netabare}
名指揮者の息子である主人公(タクト)は幼馴染み(コゼット)を失ったと同時にムジカートという謎の生物型兵器(運命)を得る。旅をする中で、オカマ(レニー)とショットガン(タイタン)の二人組と知り合い、指導をしてもらう。途中分かれ、いざこざが合ったが、ニューヨークにて大企業のCEO(ザーガン)がやばいことを実行しようとしている所をレニーとタイタンが阻止しようとするもレニー死亡。主人公の父を殺したザーガンの目論見を叩くためにザーガンのムジカート(『天国』と『地獄』が合わさった『地獄のオルフェ』)と戦闘し勝利するも発動を中止するために主人公超瀕死故に冷凍睡眠。主人公のエネルギーに頼っていた運命はコゼットの姉(アンナ)と一体化(?まじで謎)

融合したのか二面性になったのか非常にわからない

今回の内山昂輝さんは「全てを達観し諦めたフリをする」タイプでしたね。個人的には「ラッキースケベで赤面し愚直に正義を信じる」タイプの内山さんより好きなので、安心しました。
まぁゲームでも主人公ということでぜひとも私が内山昂輝となり、運命ちゃんや月光ちゃんと仲良くなりたいものですね。

そしてなんと言ってもレニーの最後。ずっと笑っていろ!どんなときでも君は笑え!てものすごく「境界線上のホライゾン」の里見義頼を思い出して泣きそう。
それに対するタイタンちゃんも超好き。ずっと泣きながら笑ってほしい。
あとタクトくんが死にそうになっていたときの運命ちゃんも好き。目の前の死と自身の喪失が同意義なのに、なぜか嫌ではないという感覚。かなり好き。他にも名シーンはあるのですが、特に好きなのはここらへんですのでぜひとも三回ぐらい見てください(体験談)
{/netabare}

監督は伊藤祐毅さん。グラブルの方ですね
シリーズ構成は吉村清子さん。ヴァンガードの方ですね
キャラデザは長澤礼子さん。
劇伴は池頼広さん。SDガンダムの方ですね
アニメ制作はMAPPAさんとMADHOUSEさん。呪術廻戦の所とオーバーロードの所ですね。

作画は良く戦闘シーンも含め丁寧に描かれていたと思います。キャラ原案も良く、非常に満足できる作画でした。
声優さんはとても豪華で非常に素晴らしい演技でした。

何を得たのだろう。何を失ったのだろう。
ということで

投稿 : 2022/08/08
閲覧 : 483
サンキュー:

6

Keiner さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

6話で断念。作画だけって感じ

スマホゲー原作にありがちな、崩壊後の世界で異形の敵と戦う異能美少女って感じの設定。楽曲の擬人化的な要素もあるが、途中まで見た感じ、それを活かせているとは感じなかった。主題歌やBGMもそんなに印象に残らなかった。

戦闘の作画こそいいものの、それだけで、キャラも掛け合いも特筆すべきことがなく、愛着が湧かなかった。特に主人公のタクトは、今では希少になりつつあるコテコテのやれやれ系で、ギャグでやってるなら笑えるが。。。

舞台設定がアニメにしては珍しく、アメリカ中西部で、ウェスタンなデザインが好きな人にはいいのかも。個人的には別に好みでもないので、相性が悪かった。

とはいえ、破綻しているような要素はないので、中二系のバトルものに飢えている方なら楽しめるのではないでしょうか。

投稿 : 2022/08/02
閲覧 : 827
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ゲームのプロローグとしては素晴らしい完成度

最後まで失速することなく、面白かった。
脚本が作画に負けていると感じる部分もあるが、作画が凄すぎるだけであり全話視聴してのストーリーに対する満足度はかなり高い。

本作はソシャゲの販促アニメという位置付けであり、アニメで作品の全体像を示し、その後を描いたゲームの物語と合わせてはじめて takt.op という作品が完成する。こういう構造なのであれば、別にアニメの脚本がゴリゴリにすごい必要もないと思う。自分はあくまでゲームのストーリーがメインだと思って見ていたので十二分に楽しめた。

最終話で{netabare}ゲームからはアンナが主人公となり、人間のままムジカートの力を宿し”運命”として戦うようになること{/netabare}が示唆され、綺麗にゲームへと繋がるところも物語の序章としてうまく構成されている。ソシャゲの方は開発が遅れてるようだが、時間かけて綿密に制作されてるようなので期待したい。

投稿 : 2022/06/10
閲覧 : 416
ネタバレ

ネムりん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

作画・音楽・キャラクターデザインで高い評価

マッドハウス×MAPPA制作。

ゲーム『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』の前日譚を描いた作品。
あくまでも前日譚であり完結させてはいけないアニメなので、概要を捉える意味ではある程度評価ができました。

マッドハウスがオープニングアニメーションと戦闘シーンがメインの回を担当し、MAPPAが企画メインで残りの半数の回を担当。
演奏シーンの3DCGが『ガールズ&パンツァー』や『四月は君の嘘』などを制作担当したグラフィニカで豪華な陣容。

最初観たときの印象はProduction I.G制作の『ギルティクラウン』。
音楽のキーワードや男女のペア、 ハイクオリティな作画、奇抜な衣装、斬新なデザイン、EGOISTに楽曲を提供しているsupercell(ryo)さんがOP作詞・作曲、迫力のある戦闘シーン。
かなり近しいものを感じ、作品が好みなだけに惹かれるものはありました。

物語は突如空から降った黒い隕石「黒夜隕鉄」から生み出された異形の怪物「D2」に抗う音楽を力とする少女達「ムジカート」と彼女達を指揮し導く「コンダクター」が、蹂躙された大地と失われた音楽の世界に再び希望を与えようとするもの。

朝雛タクトの愚直なまでに音楽にこだわる姿や、瀕死の状態により覚醒した"コゼット"が素体となる"運命"が失われた感情を徐々に取り戻しつつも、コンダクターのタクトとともに成長していく展開は、直情的で情熱や親愛などを露骨に表現するだけではなく、異形のものにムジカートとコンダクターが音楽の力を利用して対峙する独特な世界観や、作画・撮影・3DCGなどのエフェクトを複雑に組み合わせて表現した作画演出、デザイン性に優れた魅力的なキャラクター設定など、導入部分としては今後を期待できる内容のもので、足りない部分を戦闘シーンの美しさや音楽の芸術的要素でカバーされており見応えがありました。
未完結の作品であり、今後に繋げるためのコンセプトを持って作られていることから、コールドスリープに入ったタクトの存在や運命のコゼットの時の記憶、タクトと運命の共同体としての謎の解明など、面白くなる要素はあるのだと思いました。

音楽の力で未知の生物を倒す展開が『マクロスF』のオマージュだとしたら、オペラ形式で戦闘シーンを演出したり、「私の歌を聴け!!」みたいな耳に残るフレーズを、戦闘開始前や勝利の決めゼリフとしてコゼット(運命)に言わせるカットを入れてもよかったのかもしれない...。

最も印象に残ったキャラクターデザインですが、オリジナルデザインがLAMさん。
HAL東京のCMや初音ミクのイラスト、CDアルバムのジャケットイラストのデザインなど、キャッチーなイラストで有名な方ですが、目力がとてもある描き方に特徴があってセンスの良さは飛び抜けているように感じました。攻撃的で光原色に近い色を多用したオリジナル性に溢れるデザインは、作画の良さと相生していつまでも脳裏に残り強く惹かれるものがありました。
5.0点付けるつもりでしたが、今後への期待の意味を込めて4.5点です。
運命ちゃんのデザインが一番良かったかな。

今までになかったデザインなので、続編があるならマッドハウス×MAPPAの作画も気になるし『takt op.Destiny』の続き、個人的には是非観てみたい。

ED主題歌中島美嘉さん。
『ガンダムSEED』で随分前に聞いて以来、『ダリフラ』でhydeさん書き下ろした曲でご無沙汰でしたが「SYMPHONIA」の楽曲、前向きな雰囲気が感じられ穏やかな音色が作風とED映像に合っていてとても良かったです。

投稿 : 2022/06/05
閲覧 : 426
サンキュー:

16

meimei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2周したほうがストーリーがわかる

第一話で何の説明もなく敵が出てきて主人公達が戦う。後の回で何で戦うようになったのかの描写が出てきますが視聴者を置き去りにして話が進んでいく。
1周目は暇潰し程度に観てましたがストーリーを理解してから2周目を観ると結構楽しめました。
「運命」の成長して感情が芽生えていく部分も見所の一つです。
音楽を題材にしてる割に挿入されるBGMのインパクトが薄かったなと思います。
ムジカートが運命などクラシックの音楽から生まれた存在だけに戦闘シーンで迫力のあるポップな音楽を流すのは難しかったのかもしれません。
オープニング曲は良かったですね。

投稿 : 2022/06/03
閲覧 : 246
サンキュー:

6

ネタバレ

脳トレ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

絵は奇麗だが話はスカスカ

キャラデザインとバトル作画は好みだが話やキャラの描写等は驚くほど薄っぺらい。
良くも悪くもビジュアルに全振り、かっこよさげな雰囲気のみで作品の根幹となる設定すらろくに詰めきれていない印象を受ける。

全体的な感想
音楽が禁止された世界なのに誰でも演奏できる状態でピアノが街中にポンと置いてあったり、怪物に襲われもせず民間人が自由に音楽を聴けてたり、通常兵器が通じないはずの怪物が落石で倒せたり、真っすぐニューヨークを目指しているタクト達よりも途中ですれ違ったおそらく他の任務をこなしているだろうシントラーの方がずっと早く到着してたり……万事がそんな調子で適当極まりない。

音楽を主軸にしているが主人公がピアノ好きという点以外、話もキャラもバトルの演出ですら特に音楽と関係ない。
「ムジカートが楽譜から生まれる」とか「コンダクターと絆を結ぶ」とかふわっとした言葉だけで画として具体的に描かれてないから、主人公のタクト&運命が他とは違う特別な存在と言われてもどう特別なのか分からない。不思議な力を宿した隕石、D2、ムジカート、シンフォニカなど、この作品固有の設定に関する情報の全てがとにかく曖昧。
もうそろそろ話もクライマックスかという段階に来ても、いまだにコンダクターが戦闘中に指揮棒振ってる理由すら分からない。誰でもいいからアレに何の意味があるのか真面目に教えて欲しい。
ムジカートの外見、性格、戦い方からモチーフになった楽曲をイメージできる人がいるんだろうか?音楽の力、とセリフで言ってるだけで実際やっているのは単に今風の作画の超人バトル。
コンダクターの動きもプロの指揮者の動画を検索すればいかに適当か分かる。8話のレニーとシントラーの「戦う姿」はもはやギャグだろう。あの指揮者対決を見てどっちがコンダクターとして本物と偽物か私には違いが全く分からなかったが、制作者が別に音楽に思い入れがないのは伝わってきた。


キャラ描写について(主に7~8話)
設定だけでなくキャラについても重要な描写がなく雰囲気のみ。
コゼットの死に悩み、運命の存在を真っすぐに受けとめられなかったタクトが、旅の中で様々な経験を積み葛藤しながら少しづつ運命と心を通わせて二人だけの音楽を奏でていく………なんて事はなく。
目の前でコゼットが殺された後も反応が薄く、アンナと違ってコゼットを救いたいという意思も感じられない、音楽に執着してるが具体的に何がしたいのかも曖昧、運命とお互いをポンコツ呼ばわりの茶番を繰り返してただけ。それが敵に敗れてピンチの最中にポエムめいた自分語りをしたらノルマ達成、山をも吹き飛ばす超パワーを発揮してアンナも含めた3人の真の絆が深まりました。なんじゃそら。

主人公ですらこうなので他キャラの内心描写に関しても適当さは同じである。ヒロインの運命がタクトへの気持ちを語る6話は「音楽を通してタクトの熱い想いが流れ込んでくる」と「セリフで」いっただけ。5話までの間にそれが伺える、想像できるようなシーンは全くない。
どんなにタクトが苦しんでもその命を消費しつづけ効率を考えろと言われれば「獅子は兎を狩るのにも全力で~」と屁理屈で返し、苦しさを訴えられても「大変そうですね」と突き放していた運命が、6話で突然何となくいい感じのセリフを言っただけ。それだけで8話で急にタクトの身を心配しだす謎の急成長。繰り返すが主人公とヒロインの心の交流、成長がこの適当さである。

それまで一切そんな思いの片鱗も描いてなかったのに「その回」が来たら実は今までずっと大事に思ってた、と言葉で済ませるだけでサクッと解決。タクトと運命&コゼットの関係性の一番おいしい部分をこんな雑に済ませたのが本当に信じられない。


9話感想
{netabare}目的のニューヨークにたどり着いても疑問が解けるどころかボコボコ新しい疑問、矛盾が湧いてくる。「契約は解除できない」と深刻な顔をされても観てるこっちはまずその「契約」が何かさえ知らない。ニュースでD2の休眠云々言っていたが「休眠」が何かも分からない、この世界の一般常識レベルの情報すら視聴者には謎のまま。というかテレビも電話も普通に使えるのならなんで今までニューヨークの家族と連絡取らなかったんだろう。化物の脅威どころか皆でのんびりデートして公園で人々が安らげるくらい平和な大都市なら、地下に防音設備の整ったホールでも作って音楽くらい聴けるだろう。それが出来ないというのなら6話でD2に怯えることなく優雅に音楽を楽しんでいた老人たちはいったい何だったんだろうか。
物語の真相よりも頼むからまずこの世界の基本ルールを教えて欲しい。{/netabare}


10話感想(ボストンの事件)
{netabare}物語の核心にタクトの父がどう関わってくるのかと思っていたら、危険を顧みずコンサート強行して死んだだけ。オープニングで語っていた隕石の不思議な力とか、運命の覚醒の謎とか、一切何の関係もない、ただの自粛できない一般人。人々に希望の光を与えるどころか、大勢の犠牲者を出して息子を絶望のどん底に突き落とした愚か者。
更に、そんな愚か者&泣き叫ぶ息子を見たレニー(重症)の感想が「私も誰かの光になれるかしらー」
……本当に、いったい何なのコレ…?この話のどこに音楽の力や、まして希望の光があったの…想像の遥かに下という意味でなら確かに驚愕の事実ではあったけど。

今後さらに何かしらの真相が明かされるにしても、現状判る範囲の物語を見た率直な感想は「馬鹿しかいないのか…」だ。もしまだ何かの秘密を隠していて情報を小出しにしているのなら、何の意味があってこんなキャラが馬鹿にしか見えない描き方をしているのか本当に意味が分からない…{/netabare}

朝雛家の人間性
{netabare}コゼットを殺した犯人がシントラーだと知ってタクトは激昂していたが、1話でD2を街におびき寄せた自分の行動が同じ悲劇を招いていたかもしれないなんて少しも気にもしていない。どころか久々に演奏出来て満足気ですらあった。
そこがキャラの成長ポイントかと思いもしたが、7話でも平気で演奏している。D2に街を追われた避難民の親子を見て近所でも目撃情報があったと聞かされた、その上で鍵盤を吹いてただ自分の為に作曲活動している。翌朝、運命がD2と戦い「逃げられた」と聞いた後も演奏を止めない。もう、頭がおかしいとしか言いようがない。
他人を死なせるかもしれない危険より自分の欲求を優先するろくでなしが、好きな娘と盛り上がってる話を見せられてどうしろというのか。
その父親に至っては実際に自分の理想に大勢の命を巻き添えにする狂人。なるほど親子だな、という点だけはこれ以上ないくらい納得できた{/netabare}

レニーとタイタン
{netabare}2話の「正式なムジカートを造るには複雑な工程が~」等の口ぶりから、てっきりレニーはムジカートになる前からタイタンと縁があったか、ムジカートになる場面に立ち会っているのかと思っていたが、まさかの完全な赤の他人。
まずムジカートの存在自体が人の人格を奪って兵器にする、かなり人道に反する設定だと思う。ましてその対象がタイタンのような子供ともなればレニーなら組織のやり方に猛反対しそうなものだが何の疑問も抱かずに当たり前に受け入れてる。ピアノ弾いて生活するだけの余裕はあるタクトには沈痛な面持ちで一生の誓いを立てていたのに。
タイタンが戦わざるを得ない、そしてレニーがそれを支える深い理由とか、何のドラマもなし。タイタンが初対面から人懐っこい良い子だっただけ。別に他のムジカートでも問題なくこのコンビでなければいけない理由もない。
例えば実はタイタンはボストンの事件の生き残りで、ムジカートにならなければ助からない程の重体だった、とか。そんなタイタンという希望の光を絶やさないためにレニーは戦う決意をした、とか。なんかあるでしょ。

何でもお見通しの人格者然としていたが蓋を開けてみれば結局はそれっぽい雰囲気だけ。最後は策もなくただ黒幕に戦いを挑んで、必死に仲間が逃げる時間を稼ぐとか、命がけで勝利のヒントを残すとかでもない。
それどころかタクトが倒れても、タイタンが天国に腹を撃たれた時ですらノーリアクション。私の音楽をよく聞いておきなさい!と自分に酔いしれながら最後まで付き添ってくれたパートナーに感謝の言葉のひとつも残さず、妄想の中でひとり満足気に昇天。
タクトへの誓いもザーガンの陰謀の阻止も果たす気なんてなく自分の理想通りに死ぬことしか考えてなかったように見える。
公式サイトでタイタンのレニーへの想いやりが分かる舞台裏が明かされていたが、より一層報われなさが強調されるだけの酷い仕打ちだと思う。

作り手はこんな雑にキャラを死なせておいて特別エンディングを流せばそれで視聴者が自動的に感動するとでも思っているのだろうか。{/netabare}


11話感想(キャラと設定の破綻)
{netabare}のっけから何の前振りもなく「コールドスリープ」なる言葉が飛び出す。アンナも初めて聞く超技術ではなく「大変な手術」くらいの反応。
インターネットも携帯電話も防音設備もないが、冷凍した人体を細胞を破壊せずに解凍する技術が既に運用レベルで確立されている世界。そしてそれをすぐ実行できるらしいロッテ、この人はいったい何の研究者なんだろう。
なによりも冷凍される本人たちに何の確認もしないうちからコールドスリープいいね!で話を進める姉二人。すべてが狂っている。

ザーガンの血?に反応して黒夜隕鉄が本部全体に広がるほど巨大化、この現象にもどうせ説明はないんだろう。音楽に反応して活性化するという設定は一体何だったのか?
あのシーンの為だけに造られたような謎の巨大な吹き抜けの空間も。一体どうやって十数年も組織の誰にもバレれずに黒夜隕鉄をあの場所に運び込んでいたんだろう。地獄天国シントラーと4人でコツコツ運ぶのか?他の協力者は?

主人公サイドも自分たちの命と世界の平和がかかっているのに相変わらず雑過ぎる行動を繰り替えす。
戦闘状態の維持すら危ういタクト&運命、レニーを失ったタイタンの3人だけで特に作戦もなく敵陣へ正面から突っ込んでいく。なんでこのアニメのキャラは誰かと力を合わせるという発想がないのか。そしてタイタンがただの正面突破に出るということは、レニーは本当に何の策も残してなかったという事になる。しかも当初はタクト抜きでザーガンと天国&地獄と闘うつもりだったのだ。やはりただカッコよく死にたいだけだったとしか思えない。

あんな超緊急時に他のコンダクターどころか一般兵士すらいないシンフォニカ本部、今までと比べて全然動かないD2、登場するなりそのD2を謎ミサイルで一掃するラスボス。
主人公のピンチよりも、最低限の作画をする余裕のない制作側の状況のほうにドキドキする。{/netabare}

キャラへの愛の無さ
{netabare}タイタン(とレニーの絆)
コンダクターがいなくても単独で夜が明けるまで戦い続ける初登場のムジカート達、特に数時間前に必殺技を使って目から出血までしていたタイタンが肉体的精神的にも全然元気という酷すぎる戦闘シーン。
いつもの指揮がなくて調子が出ないとか寂しいとか何もない。むしろぶりっ子口調をやめて素でのびのびしてるようにすら見える。あげくに何の溜めも想いもなくしれっとタクトの指揮で的確に、ノリノリで戦っている始末。レニーとの別れをいかにも感動的に演出しておいてそれを自分たちで台無しにしていく脚本。意味が分からない。
「コンダクターとムジカートの契約」とは「その場の雰囲気」という意味なんだろうか?

ワルキューレの扱い
スタミナ不足を押してアンナとロッテの窮地を救ったワルキューレを「ちょっとうるさい」から殴って黙らせるあまりに雑な退場。
最終バトルはタクトと運命二人だけにしたいにしても、雑魚D2の足止めとか瓦礫で道がふさがるとか人命救助とか、他にいくらでもあっただろうに。それこそ5話のようにタクトのイケメンパワーに赤面して何も言えなくなるワルキューレ、とかで良かっただろう。チョロいならチョロいなりに最後までそのキャラを貫いてほしい。
周りが化け物だらけの状況で味方を殴って気絶させるタイタンもシンプルにアホだしキャラ的にもそぐわない行為だし。それともレニーがいなくなって本性を出してきたということなのか。

アンナのキス
情緒もへったくれもない最悪の演出。タクト&運命の関係と同じで「その回」が来たのでやりました、というだけ。多分この後の展開でアンナの恋愛感情が制作側には必要なんだろう、観てる方にはさっぱりだが。
だったらせめて、タクトと運命の距離が近づく様子を微笑ましく思いながらも何故か心がモヤっとする、位の変化をどうして描かない。
9話のデートでタクトと運命を二人きりにする時や10話で出かける二人を見送る時とか直近の話でもその機会はあっただろう。

天国と地獄の融合
散々もったい付けて肩透かしだった天国、それに引っ張られて目も当てられないほど弱体化した地獄が、音叉で自害すると何故か溶けて何故か合体、全然知らない人に。
一人だけでも手ごわい強敵がしかも合体するなんて!の流れでやるから盛り上がるのであってシナリオの都合で威厳を失ったヨレヨレのキャラを雑に抱き合わせてハイこれがラスボスです、と出されても何もワクワクしない。生き生きと暴れまわる地獄を返して欲しい。

多分このアニメを作ってる人は「そういう場面」が描きたいだけでキャラも設定も音楽要素もただの素材なんだろう。
愛着がないからキャラの心を描く気なんてないし設定と矛盾する描写もバンバンやる。すべてが雰囲気と口先だけ。
{/netabare}


最終回感想
何故ここまで意味不明で薄っぺらい話でいけると思ったのか、物語の理解というか作り手が何を考えてるのか理解に苦しむ内容だった。

{netabare}ザーガンの目的
ザーガンが6~7話で「タクトの力が必要」とか言ってた件は完全に投げっぱなし。別に計画のどこにも利用できてないしする必要もなかった。黒幕の伏線っぽいセリフがただの嘘、というアニメは初めて観た。
「全てのD2を集めて封じる計画」とやらも意味不明。
4年前にD2を休眠に追い込んだんだからそのままその封印なり全滅なりさせればいいだけだろう。こそこそ隕石を集めてまた犠牲者を出すやり方で封印し直す意味が分からないし、過去回想を見てもその結論に全然つながらない。これがザーガンだけなら頭のおかしい悪役、でどうにか納得のしようもあるのだがオルフェまで真顔で「世界を救うにはこれしかない」と言うのでいよいよ訳が分からない。普通に誰にも被害の出ない場所でやればいいだけだろう…何なんだコレ。
設定面の曖昧さは散々突っ込んできたがまさかラスボスの動機まで「痛みこそが喜び~」とか薄らぼんやりしたポエムで誤魔化すとは思わなかった。

オルフェの思い
もし運命が見抜いた通り、オルフェの本心が戦いで心を病んでしまったザーガンを救う事だというのならさっさと適切な治療を受けさせ休ませてやれよ、としか思わない。あの雑なダイジェストだけでザーガンの妄言に付き合ってアメリカ大陸ごと無理心中しよう!という結論になる説得力が全然ない。
そもそも自分達にD2を自在に操る方法があるんだからもはや戦う必要すらないだろう。ザーガンやシントラーの使い方が間違ってただけであの音叉自体は人類にとってこれ以上ないほど強力な武器なんだからそれを正しく使えばいいだけ。音叉の存在をさっさと公表してあとは皆に任せてザーガンは養生でも何でもすればいい。オルフェの願いも叶い、D2の脅威も終わり、タクトオーパス・完 である。
あの音叉の存在は物語の大前提を覆し、本家ゲーム版の存在を脅かしかねないレベルのトンデモアイテムなのだが、アニメの適当な描写を見るにどうにかザーガンを悪役に据えるために取ってつけた設定なんだろう。

タクトと運命の別れのシーン
戦いの後、唐突に浜辺に並んで寝そべる二人。これまでの物語にも二人の関係性にもなんの関わりもないが画的には映える場所。運命との約束とは「公園でベートーヴェンの5番」の事かと思ったらタクトの自作の曲の方らしい。フラグめいた約束が二つでブレブレだしその曲も視聴者の知らぬ間に完成してるし、なのに鼻歌のみできちんと聞かせないし。ラストを締めくくるなけなしの音楽要素すらこの適当さ。
そしてアンナと同様に唐突にキスして告白、謎の物体を託して何故か消滅する運命。ロマンチックなムードだけで乗り切る一つ覚え。

エンディング後のアンナの変身シーンも前回のキス以上の意味不明さ。ゲームサイトを見て何となく予想してた人達でさえ置いてけぼりなので見てない人には完全に謎のシーンだろう。{/netabare}

バトル描写
{netabare}唯一期待していたバトルシーンの作画は良かったがラスボスの攻撃が8話の戦闘よりもスケールダウンしていてガッカリした。回想シーンの地獄&天国の方が火力が高そうですらある。
上半身を吹き飛ばしてもなぜか再生するオルフェ、とどめを刺さずになぜか敵が再生するまで棒立ちで待つ運命、再生することを知ってたようなタクト達の反応、ここは任せて先に行け等々。最後の戦いっぽい要素を詰め込んだだけで中身がない。そしてついに敵も味方も完全にムジカート単体で戦いだす始末。やはりコンダクターとの絆というのは「その場のノリ」の事らしい。
そうして音楽の力、指揮者との絆を投げ捨てて開き直ったくせに戦いの結末はカタルシスゼロ。体半分が消し飛んでも死なない敵が突然全身真っ白の諦めムードになって瓦礫に潰される、身動きできない黒幕をタクトがブスリ、D2の群れも何故か一緒に全滅して一件落着。ラスボス曰く「世界を救うためにアメリカ全土を犠牲にする」という超スケールの戦いだったらしいが、終わってみればニューヨークの外れの小島でメインキャラが内輪揉めしているだけでした、というしょうもない幕引き。戦闘後のシンフォニカ全体を見せる引きの構図が戦いのショボさ、滑稽さを強調してしまっている。{/netabare}


低評価レビューへの反応
{netabare}本編の感想とは話が変わるが、このサイトに限らずこのアニメに好意的なレビューの中には低評価の意見に対してレッテル張りや筋違いの中傷をしている人をよく見かける。自分と意見が異なる人に侮辱を投げかける様子を全世界に晒して、そういう人間に好まれるのがタクトオーパスというアニメなのだと自ら喧伝してしまっている。自分達の手で好きな作品を貶めているという自覚はあるのだろうか。
言いたい事があるのなら堂々と批判のおかしな点を指摘するなり、自分なりの解釈を示すなどすればいい。自分のレビュー内で他人を挑発したり遠回しな嫌味を書きこむ無粋な真似をするよりもよっぽど有意義な時間の使い方だろう。

キャラのちょっとした仕草や細かな描写に感動したり、あるいは画面に描かれていない部分にまで思いを馳せたり物語を見出したりする、作品を好意的に受け取る人達と同じように逆の意見の人達だってそうしている。優劣ではなく感性が違うだけだ。{/netabare}

総評
設定や世界観は最後まで適当なまま、メインキャラの心の交流や成長といったストーリーのメイン軸すら過程をすっ飛ばして後付けの言葉とその場の雰囲気だけで済ませる。観る側が好意的に解釈しなければ意味が通じない穴だらけのシナリオ。それは想像の余地などではなく視聴者に接待を求める制作側の甘えでしかない。
ビジュアル面の魅力は最後まで高水準だったが、内容の杜撰さでどんどんその魅力が損なわれてしまった残念な作品だった。

投稿 : 2022/05/15
閲覧 : 771
サンキュー:

10

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

音楽の力で戦うバトルアクション。やや地味だが良作

謎の侵略生物の攻撃で壊滅後に復興しつつあるが、侵略生物は音楽に反応し活動再開する為音楽が出来ない世界を舞台に、音楽(クラシック)が具現化した?ムジカートという戦闘少女と、マエストロ(人間の指揮者)がコンビを組んでバトルする。
侵略生物D2に幼馴染の女の子を殺された主人公が、幼馴染そっくりのムジカートの運命と出逢い、彼女のマエストロとして戦いながら、対D2本部?のあるニューヨークを目指すロードムービー。

【良い点】
音楽、クラシックを主軸に据えた世界観。
楽曲とバトルで世界観を構築できている。

作画がかなり綺麗でキャラデザも戦闘アクションもハイレベル、アニメーションで世界観とドラマを作れていた。
戦闘シーンの素晴らしさと、主人公ヒロインの絆の強さがきちんとシンクロしていた。
終盤は主人公側が命を削りながら絶望的な強敵と死闘、絆と想いの力で道を切り開く。
男女コンビのバトルアニメのお手本。

ストーリーはポストアポカリプスで北米舞台に敵と戦いながら目的地目指す「機甲創世記モスピーダ」を少し彷彿とするロードムービー。
バトルや個々のエピソードを通じて、幼馴染を失い音楽に向き合えなくなっている主人公タクトが、見た目同じで中身が違う運命ちゃんを拒絶から次第に受け入れて大切な存在になっていくドラマが丁寧。
運命はコゼットではない。タクトが過去と現在を受け入れ、戦い、未来に想いを託す物語。
もう一人、コゼット(亡くなった主人公の幼馴染)の姉のアンナも、運命をコゼット呼びから運命と呼ぶ8話前後のエピソードが特に良い。
主人公ヒロインどちらも内向的で不器用だけど、徐々に絆が芽生える。
旅と戦いを通してタクトも運命も成長し、命を削りながら生き、希望を繋ぐ。
原作ゲームに繋がる前日談として完成度が高かった。

主役コンビだけでなく、もう一組の男女のドラマも泣かせる。
レニーの死と笑顔で見送るタイタンのシーンは2021秋アニメ屈指の名場面。

ムジカートたちが非常に可愛い。
運命ちゃんは無感情系ヒロインで、常識に疎く破天荒な言動行動で着々と可愛げが増していく。
毒舌、甘いお菓子大好きなど、無感情系とのギャップで大変可愛らしい。
主人公の師匠ポジのオカマの、パートナーな巨人(タイタン)ちゃんも劣らす可愛い。
見た目も性格も、またパートナーとの関係を丁寧に掘り下げていて、次第に信頼関係が結ばれ、お別れのシーンの悲しさに繋がる。

音楽による希望の明るさが出ていて、主人公の暗さに対して前向きに後押しする雰囲気も良かった。
運命ちゃんが頻繁に器物破損するのがコメディーになっていて、シリアスを緩和していた。
常識人なアンナの存在も大きい。
それだけでなく、音楽を生きる希望や愛する者への想いに変えて様々な側面から象徴させているのも良い。
地味な個別ストーリーでその点が活かされていた。

声優陣も若山詩音氏のダウナー系がハマっていた他、タイタンちゃんの伊藤美来氏とレニーの日野聡氏のコンビも良かった。
「白い砂のアクアトープ」に続いての上司と部下だけど、こちらの日野氏は副館長と違い理想のパートナー。
ティンガーラ副館長は見習ってほしかった…
レニーの最期はかなり泣かせる名場面だけど、煉獄さんを彷彿とさせた。
(死の間際一撃仕掛けるが撤退されてしまう、でも全員守り切り責務を全う、弟子に道を示し想い託し、主人公が意志を受け継ぐ)

【悪い点】
個々のドラマは良質だが、縦軸となるストーリーの背景が不明瞭でやや地味。
D2やムジカートの秘密とか、敵の陰謀とか、ある程度開示はされるが、本筋の盛り上がりにはあまり繋がらず。
敵のキャラ付けとバックボーンが浅く小物に見えるのもネック。

世界観を魅力的に肉付けするような寄り道エピソードが薄かったのも原因か。
良作ではあるが1クールの限界。

回想の入り方が若干わかりにくいシーンが散見。

主人公ヒロインのドラマは丁寧ではあるが、地味。
双方あまり感情出すタイプではないためか、対話が足りていない。
タクトは自身が抱える課題に忙しく、運命ちゃんも内面があまり語られない。
「ガサラキ」のユウシロウとミハルみたいな?ガサラキも良作だが地味だったし。
ドラマチック度では巨人組の方が印象的だった。

戦闘シーン自体は素晴らしいが、各ムジカートの司るクラシックならではの要素は地味だった。
ここをクラシックに疎い視聴者にもシンクロして見せてくれれば一段評価上げた。

総じて間違いなく良作なんだけど、各要素少しずつ物足りない感じ。

【総合評価】8~7点
ゲーム原作で主人公ヒロインが組んでバトルする系アニメの中ではかなり良作だった。
若干物足りなさはあるが、総合的に見て申し分なし。
評価は良い寄りの「とても良い」

投稿 : 2022/05/14
閲覧 : 280
サンキュー:

17

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

C. ネタバレ注意 – ゲームは面白いの?

DeNAとバンダイナムコによるメディアミックス
原案:広井王子  制作:MAPPA、マッドハウス

音楽を嫌う怪物D2と音楽を力にするムジカートとの戦いが描かれる


<メモ>
音楽を擬人化して戦わせるゲームありきのアニメ。
特にストーリーはなく、綺麗な絵を愛でるアニメ。

男性向けゲームなのか「ムジカート」は女性で、「コンダクター」は男性っていう設定が好きじゃない。
音楽は女性ってどういこと?

音楽じゃなく楽器を擬人化してアンサンブルだったりオーケストラで戦った方が指揮者の存在意義が出ると思いました。

ムジカートは死んだ人間の再利用?それとも志願してなる?
どちらにしてもD2との戦いが終わっても人間に戻れなさそうでかわいそう。

黒夜隕鉄が降ってきた理由やD2が音楽を嫌いな理由が明かされませんでした。
内山昂輝さんは好きなのですがこの主人公は好きになれなかったです。


<主要登場人物>
・朝雛タクト:内山昂輝     運命のコンダクター
・運命(コゼット):若山詩音
・アンナ:本渡楓        コゼットの姉

・レナード(レニー):日野聡  コンダクター 指揮者だったタクトの父朝雛ケンジの弟子
・巨人(タイタン):伊藤美来

・シンドラー:浪川大輔     シンフォニカで首席指揮官
・地獄:上田麗奈

・ザーガン:花輪英司      シンフォニカ最高責任者GM
・天国:水瀬いのり

・ワルキューレ:上坂すみれ


<ストーリー>
20年前降ってきた黒い隕石(黒夜隕鉄)から出現した怪物D2は人も街も破壊した。
シンフォニカと呼ばれる組織がハルモニア鉱石から作ったムジカート(戦闘兵器)により
D2との戦いに終息宣言(ザーガン宣言)が出されたが、いまだ音楽は自粛が続いていた。
D2は旋律に反応するからだ。

終息宣言(ザーガン宣言)から4年後の2047年。

D2の襲撃によりマエストロ・朝雛が亡くなったボストンの悲劇と呼ばれている事件の後、
息子のタクトは自宅ガレージに籠ってピアノばかり弾いていた。
心配した幼馴染のコゼットとアンナが掃除や食事などの世話をやいていた。

ある日、タクト達が住む街でシンフォニカパーティが開かれると知ったコゼットはタクトに出演を勧める。
タクトのピアノ演奏は人々の心に響いたが、突然出現したD2の襲撃によりコゼットが重症を負ってしまう。
腕に怪我を負ったタクトと共鳴したコゼットはムジカート“運命”に生まれ変わりタクトはコンダクターとなる。
2人でD2を倒し力尽き倒れたところにレニーとタイタンが現れ助けられる。

他のムジカーナと違い、自然に覚醒した運命(元コゼット)は能力が安定していない。
タクトとアンナは運命を助けるためシンフォニカの本部があるニューヨークを目指すことにする。

道中、D2と戦ったりレニーや市井の人との交流を通して運命は人の心を知っていく。


人を守る立場のシンフォニカの首席指揮官シンドラーが音叉を使ってD2を呼び覚まし人々を苦しめていたことがわかる。
疲弊した世界を救うため人々を選別しているのだという。

また、ニューヨークに着いたタクト達はシンフォニカ最高責任者のザーガンこそがD2を覚醒させている張本人だと知る。
世界の人々を救うためアメリカをD2に明け渡すのだという。


ムジカートとして不完全な運命はタクトの生命力を蝕んでいて、このままでは2人の命は危ない。
助ける方法が見つかるまで2人をコールドスリープさせようと模索するアンナとコゼットの姉シャルロッテ(加隈亜衣)。
運命とタクトはニューヨークと自身を守ることができるのか。


22.1

投稿 : 2022/05/04
閲覧 : 227
サンキュー:

7

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

世界観がなかなか好みでした。音楽で戦うってのも設定として理解してしまえば普通に楽しめるものでした。話としてはとても悲しいお話にも感じましたが、それでも前向きに戦う登場人物の描写は興味深く見続けることができたと思います。

投稿 : 2022/04/24
閲覧 : 184
サンキュー:

2

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

有名楽曲の皮を被っただけ

作品名からしてロードムービーみたいになるのかな?と予想を立てて視聴
1話でめちゃくちゃ言われてたけれど、街中で急に戦闘始めるのってどうなん?中原麻衣ママが「危ない」って言ってたかと思いきや普通に生活してると思いきやD2が脅威で常に警戒してる風な感じも出しているしで、世界観がよく分からん

あとムジカートとコンダクターの関係性もよく分からなくて、最終話のラストのアンナが何をしたいのかもよく分からないし、コゼットとタクトの最後のシーンもこれで終わりなのかよく分からない
それと、「運命」だの「巨人」だのと銘打っているのにも関わらず原作楽曲との関係性はなかった。まぁベートーヴェンの逸話に少しなぞっている(と頑張れば解釈できる)のもあるけれど、基本は「運命」や「巨人」などの標題が一人歩きしてるのは志の低さが感じられて残念

で、実はマッチポンプでしたって感じだが、そもそもよく世界観が分からないから、どうやってD2が出てきたとか結局悪役が全ての根源なの?それが掴めないと、目的もわからなければボスの規模の大きさも分からず、ただ流れていくシーンを見ているだけになってしまう

アニメーションはめちゃくちゃ良かった。MAPPAの戦闘描写って結構モッサリしていて、演出に重みが感じられない事が結構あったけれど、マッドとの協力のおかげか、かなり好きな戦闘描写だった
作画に関してはシロウトなのであまり言語化するのは恥ずかしいけれど、コゼットが武器を振る時によくあった、動いてる中に少し止め絵を入れている所が良くて、それにより重みが増して見えた

正直MAPPA×マッドハウスがアニメーション制作を行っていなければ多分見てもいないし、完走もしていないと思う
それくらいアニメーションは凄かったと作品だったし、コンセプトは面白いと思ったけれど、ストーリーは一本のアニメとしては色々と混乱する所があり、アプリをプレイすることはないだろう
というより、通常はアニメの放送と同じ頃にアプリもリリースされるのに、12月の後半になってやっと事前受付を開始して4月になっても未だハッキリと開始が分からないところを見ると、中々の環境だと伺える。流石DeNAって感じ

投稿 : 2022/04/17
閲覧 : 269
サンキュー:

6

バニラコーク さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

販促アニメなんですか???

タイトルにも書きましたが販促アニメなんですか?
結構面白かったです。
ヒロインがおとぼけキャラで良い感じ。
バトルシーンはスピード感あってカッコ良い。
音楽がテーマなんだから
そこはもうちょい頑張って欲しかったですが
十分満足致しました。
2期やって欲しいけど後はゲームでって事なのかな?
見て損はしないと思います。

蛇足ですが22年夏アニメが楽しみすぎる!!
実力至上主義2期
はたらく魔王さま2期
オーバーロード4期
ダンまち4期
待ちきれません!!!

投稿 : 2022/04/17
閲覧 : 216
サンキュー:

8

Usotarou さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

断念しました

ゲームの発売前に企画されたアニメらしいですね。

戦闘シーンはスピード感があってキャラがめっちゃ動いててカッっこ良かったですが、ストーリーがわかりづらくて視聴者置いてけぼりアニメでした。
キャラクターもなんかいまいち感情移入できないし世界観もしっかり説明がないから置いてけぼりだし敵の台詞がコテコテだし、正直面白くないですね。

OPは声も曲調もすごく好きでした。サビは普通に鳥肌立ちました。

投稿 : 2022/04/05
閲覧 : 476
サンキュー:

4

ネタバレ

しろくま さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最初期待値低かった分、意外と良かったかな

絵柄は好きではないけど可もなく不可もなく
主題歌はよかった

音楽モノ好きじゃないから最初数話は、うっちー主役じゃなきゃ切ってるわと思いながら
音楽モノかと思いきや音楽✕バトルで
意外とちゃんとストーリーしっかりしてて

ただ、主要キャラにわっかりやすいフラグバンバン建てて死なせて視聴者泣かせるには1クールは短すぎる
死亡フラグわかりやすすぎて絶対このオネエ死ぬわーを内心連呼しながら見ててやっぱりなーでいっぱいだった

この題材で世界観や設定でちゃんとストーリーあるバトルアニメで1クールはさすがに短い
でもこのアニメは1クールで出来る最大限の全力を出し切ったと思う。1クールでこの題材でこれ以上ちゃんと見れる物はほぼ作れないだろうと思う
1クールでちゃんとバトルストーリー物を全力で作った限界がここって感じ
最低でも2クール、1年、もっと長いストーリーモノを好んで見ていて慣れてる身としては1クールのストーリーモノはどうしても物足りない

総評、1クールのバトル系ストーリーアニメにしては意外とちゃんと良かった

投稿 : 2022/03/25
閲覧 : 159
サンキュー:

4

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タクト ‎Oops!

メディアミックスもの ゲーム展開されてます


音楽をモチーフに遊んでみた!みたいな作品。
コンダクター(そのまんま指揮者の意)がムジカートと呼ばれる有名楽曲を擬人化した娘さんと二人三脚で怪物とくんずほぐれつするバトルものです。ゲームに映える設定。“MUSIC”と“ART”でムジカートって意味なんですかね? クラシック曲にちなんで年季の入ったコクみたいなのを味わえたらいいなぁと思いましたがそうはいきませんでした。

・似たようなコード進行の曲をを連荘で聴かされて辟易してたまふまふさんを再評価。これはよい
・中島美嘉さんはまあよいよね 
・動くし武器のデザインも凝ってるのか派手というのか人目をひく

コクどころか片手間で視聴可能な程度でしょうか。選ぶキャラとバトルが面白ければOK!なゲーム設定の範疇を超えません。せっかくの定番曲すら曲に絡むエピソード薄めなのでなぜ“指揮者&曲(擬人)”なる設定にしたのか根っこの部分で理由をイマイチ捉えきれないんですよね。だいたい複数の楽器が奏でる音ををいい感じでまとめてくことが生業の指揮者なのにタクトふる対象は擬人化娘一人って時点で本質外してる気がします。アンサンブルなんて関係なくドローンを操縦するのと何が違うんだって話になるかと。
ということで御不満理由は“音楽”がストーリーにあまりにも絡んでこないことでした。
{netabare}有名指揮者の息子だとか劇伴で流すとかは設定と演出のことで誰でもできるので、これをもってストーリーに絡んでるとはちょっと言い難い。{/netabare}


アニメ序盤はゲーム原作にありがちなありきたり展開ゆえに、設定に信憑性を持たせてくれたら良かったのにねといったところなんでしょう。
なお最後まで鑑賞すると一通りまとまりのあるストーリーになってます。全11話と1クールものでも短く物語とキャラの心の動きともども説明不足は否めないところですが、差し引いても手に取りやすい作品になってることを評価したいですね。



※閑話休題

■どうもノリきれなかった2つの理由

①指揮者は凄い
 有名どころはもちろん、プロ指揮者の知人おりまして事前の準備から指揮ひとつで変わる演奏などなどのお話を伺ってたりするともう少しその深淵の片隅くらい見せてくれたら良かったのに、とは期待の裏返しだったかもです。
先述した通りでドローンの操縦と変わらないのよね。とは言いつつも古くは金田正太郎くんと鉄人28号にまで遡る定番の関係性だけに、このへん気にしなければ違和感を持たないことでしょう。


②広井王子
 最近は『ソラとウミのアイダ』でお馴染みの氏が本作でもいっちょかみしてます。前作は奇抜な設定が有機的に絡んでない印象でしたので似たようなもんかと思える出だしにギアを一段下げました。


①指揮者は凄い②広井王子…あくまで個人的な予備知識や先入観によるもの。気にしなきゃよかよ!


■ラストについて

{netabare}利他的な行為といいますかどうも滅びの美学みたいなのには弱いので心動かされちゃうのよね。{/netabare}



視聴時期:2021年10月~12月 地上波リアタイ

-----



2021.12.25 初稿

投稿 : 2022/03/19
閲覧 : 603
サンキュー:

46

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

とにかくオシャレ

音楽と連動して、コンダクターのタクトが指揮し、ムジカートの美少女、運命が敵と戦いながらニューヨークを目指す話。あれ?巷ではあまり評価が低い?すごく面白かったのになぁ。どうやら私がこのアニメにハマったようです。

確かに話はよく分からない部分が多いです。説明不足感はかなりあります。ツッコミ所も結構あります。だから物語点は3.0にしました。他の要素が良かったです。

まず、作画が綺麗でキャラ絵も良い、美少女が可愛い、戦闘シーンが迫力ありよく動く、武器がかっこいい。これら全部含めてオシャレな雰囲気、しかも、私は美少女が戦うアニメが大好物、ハマりますよね。最近、可愛い女の子が出てくるアニメが多かったので、久々にコゼット、運命ちゃんが美少女で良かったです。

あと、推しの声優さん本渡楓のお姉さん声、伊藤美来は安定の通常運転、水瀬いのりは少しぽくない声、推しではないが結構好きな上坂すみれが、やはりノリノリに感じる、皆んなええなぁ。しかも、運命ちゃんを演じる声優さん若山詩音も好きな声、声優点は満点です。

もちろん、話は良い部分もあって、運命ちゃん最初無感情で棒読みですが、だんだん感情が芽生える、話す事もそんな言葉いつ覚えたの?とかも面白い。特にタクトとのやり取りは楽しめました。他にも個性的なコンダクター、ムジカートいて、でもキャラは多過ぎずその点は分かりやすかったです。

OP曲までオシャレ感あって良い。
ED曲は中島美嘉起用でもちろん良い。

原作はDeNAと広井王子、ソシャゲの販促アニメなようです。予算かけたなと思います。広井王子は昔、私が学生の頃夢中になって遊んだゲーム天外魔境作った人。感慨深いです。

と言う風に私が平均満足度も高くなりました。ハマった感はありますが、私はとても楽しめましたし、特にオシャレでよく動く戦闘シーン観て欲しいです、ぜひお勧めしたいアニメです。


 

投稿 : 2022/03/07
閲覧 : 416
サンキュー:

24

ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

途上のポリフォニー

「音楽の危機」と「危機の音楽」。
本作の設定、いわゆる世界観をまずはこんな風に要約できるだろうか。
侵略者により危機に瀕した世界と音楽。そこに出現した
兵器となって闘う音楽、ムジカート。―そのそれぞれが
主人公タクトの物語、ヒロイン運命の物語として展開される。

ところで、本作で「音楽」が指し示す意味は単一ではない。
例えば「音楽は人の心を照らす光」のような、
主語化されたフレーズだけで捉えようとすると逆に不明瞭になる。

本作ではすべてが「音楽」を介して物語られている。
その多様な現れを「―としての音楽」というかたちで析出し、
それらがポリフォニーのように有機的に連関し、ストーリーの展開を推進する
力学的な構造を想定しつつ、物語の意外な厚みを掘り下げてみよう。


{netabare}喪失としての音楽。
タクトの弾くピアノはそう呼べるだろう。

父の非業の死。禁忌となった愛する音楽。やり場のない怒りと無力感。
失われた音楽に執着するタクトは、ピアノとともに世界から孤立する。
そこにまた、新たに生々しい傷を加える、コゼットの喪失。

一途に音楽を愛するだけの青年が成り行きで戦闘に巻き込まれ、
しかもそれが音楽の名のもとに行われる事態は、皮肉と言うほかないだろう。
だから当然、物語のはじまる時点では、彼自身に戦う意志などありはしない。
だが、コンダクターとなり、旅と戦いの中で危機の世界を経験してゆくことで、
やがて闘う目的と、自らの音楽の新たなかたちを見出してゆく。
その内面の変化は音楽に仮託され、物語の中心軸を形成するのである。

タクトの決定的な転機は第6話で描かれる。
旅の途次に立ち寄ったニューオーリンズとおぼしき街で
自らの演奏をとおして人々の中に今も生き続ける音楽への渇望を実感し、
この経験をきっかけとして作曲が開始される。

 今回は戦闘がなかったのですが、お休み回では決してありません。
 むしろ今後につながる非常に重要な回でした。
 人々の過去と現在を丁寧に描くことで、
 何を代表して戦うのかがはっきりと印象付けされました。

福松さんのレビューでもこのように指摘されているように、これは決して
単なるエピソード回ではなく、物語に転回を画す最重要のポイントである。
なぜなら、戦う動機につながっていく彼自身の音楽の発見、すなわち
「希望」というテーマの、最初の兆しがここに印されるからだ。

それはあたかも分光器のように、彼の音楽を三つの位相に分節する。
あるいはここに、弁証法のプロセスを想定するのは大げさに過ぎるだろうか?
ピアノが象徴する失われた平和な過去。ムジカートとともに戦う彼の闘争は
未来の平和を勝ち取るために経過しなければならないアンチテーゼとしての現在。
だとすれば、その先にある、止揚された平和を自身意味する未来の音楽こそは、
やがて生み出されるタクト自身の曲に他ならないだろう。

死の間際のレニーに、タクトは最後にこう告げる、
「これまで出会ったすべてを曲に込めるつもりだ」と。
旅で出会った様々な人生。音楽をとおして回復された世界とのつながり。
おそらく王道の成長ストーリーと呼んでも差し支えない内実がここにはある。
そして、この作品の本質を最も的確に表現する言葉として自分は
「途上の物語」、―このように呼んでみたい想いに駆られる。


闘争としての音楽。
すなわち、ムジカート。

侵略者と戦う力を有した音楽であるそれは、まさしく危機の音楽である。
タクトと運命との絆の深まりもまた、音楽の媒介によって表現される。
そこに、タクトと同様、運命が戦う意味に目覚めてゆく過程が重ねられる。
戦うこと自体が存在意義であるムジカートは、固有の動機をもたないからだ。

彼女の転機は第8話で語られる。
すでに人間的な心が芽生えていた彼女の中に、未知の感情が現れる。
傷を負い倒れたタクトを見て不安と恐れに駆られ、戦いを放棄する。
物質的な存在ではない彼女は死というものを知らない。だからその時訪れたのは、
タクトと一緒にいられなくなる、彼のピアノを二度と聴けなくなる、
そのような生々しい予感だった。

二人の心の接近が描写不足だと、批判する向きもありそうだが、
音楽とは本来言葉によらず、直接心から心へ真実を伝える力を持つものである。
彼女がタクトのピアノを愛している事実は第6話ではっきり表明されている。
音楽の化身である運命ならば、タクトの音楽の中に流れている
純粋で一途な情熱を直接理解し、愛するようになるのは自然である。

そしてここにドラマが生まれる。運命の中に生じた葛藤である。
タクトが愛する音楽と、ムジカートである自分が具現する闘争の音楽との相克。
平和の中でこそ奏でられるべき彼の音楽は、自らの存在理由とは背反する。
タクトと自分の存在がすでに、相容れないものだと彼女は悟る。
タクトを残して単身、地獄に対して無謀な戦いを挑んだ彼女の言葉には
この苦悩と覚悟とが同時に表れている。

―マエストロは本来なら、こんな戦場に立つべき人じゃなかった・・・
 ただ音楽が好きで、ピアノを弾いているだけで良かったんです。
―音を力とするのがコンダクターとムジカートよ。むしろ戦いに相応しいと思うけど。
―あなたにはわからないでしょう・・・

運命が自らを投げ出してまでも彼を守り抜こうと決意した理由は何か?
そして、この葛藤が乗り越えられるべき契機はどこに求められるか?
・・・ここに、この物語の核心はある。
この前夜、逃げ込んだ洞窟で二人は心の内を明かしあっていた。
コゼットを失ったことで、作曲を続ける意欲を喪失したタクトに、運命は
彼の音楽に寄せる真実な気持ちをありのままに打ち明ける。

「それでもマエストロは曲を作るべきだと思います。
 その音を待っている人が、必要としている人がいます、この世界には。」

この時、彼女の言葉がタクトの曲に新しい意味を与えたのだ、―希望である。


希望としての音楽。
新たに見出されたタクトの、いや、タクトと運命の音楽のかたち。

この世界から希望を絶やしてはならない。希望の音楽を未来につなぎたい。
ムジカートにアプリオリに備わった闘争本能ではなく、
彼女の目覚めた心が獲得した、戦うべき新たな目的がここにあった。
一足早く新しい地平に到達した運命に、タクトがあらためて問いかける。

―この世界には僕の曲を必要としてる人がいる、お前はそう言ったな。
 なら、お前はどうなんだ?
―私も・・・いえ、私は、マエストロの曲が聴きたいです。
―遠慮なく僕の命を使え。僕とお前の二人でやるんだ。・・・

タクトの曲。希望としての音楽。それをいま、二人は共有する。
未来へ希望をつなぐために戦う、この同じ動機の中で二人の心が一つになる。
葛藤を乗り越えて生まれた絆。ここにもまた、弁証法的な過程が認められそうだ。
平和の音楽(タクト)と闘争の音楽(運命)が、希望の音楽として止揚される。
本作の音楽がさらなる高みへの志向を内在させているのだとすれば、
間違いなく、ここがその頂点である。そして同時に、
タクトと運命がたどってきた心の旅の終着点でもあるのだろう。

ここに本作の最終的なテーマを認めて間違いはないだろう。
最終話のザーガンとの闘いに決着をつける、一対一での対峙の場面、
絶望と犠牲による痛みの音楽を讃えるザーガンに、タクトが決然と言い放つ言葉、
そこにはタクトが獲得した信念がさらに強められ、揺るぎなく表明されている。

「だって、この世界には音楽があるじゃないか。
 D2だって僕たちの音楽の力があるから倒せるんじゃないか。
 どこに絶望する必要がある?・・・」

微妙なニュアンスを読み取っていきたい。この言葉はまず「音楽の力」、
すなわち闘争の音楽であるムジカートの存在を肯定するものだ。
同時に、この「力」の中に、新たな意味を読み取ることができるのではないか。
戦闘のための物理的な力であることを越えて、すべての人間にとっての
「絶望と闘う力」、すなわち希望の力へとそれは昇華されているのである。

「音楽はいつだって人を救ってる。
 僕も音楽があったから今ここに立っている。
 いつだって僕は音楽に救われてきた。
 音楽がつないでいく希望と歓びを、二度と誰にも止めさせはしない。」

この「音楽」にもまた、倍音のようにもう一つのニュアンスが響く。
おそらくそれは、今この瞬間、自分と並んで立っている運命を指しているのだ。
並び立つ二人を正面から収めたカットは、互いの存在を受け容れ合い、
ついに同じ地平に到達したタクトと運命の現在を端的に表しているようだ。

「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ。」 ベートーヴェン


最後に、愛としての音楽。

哀切な訣別の時は確実に二人に訪れる。
なぜなら、本作は「途上の物語」だからだ。

全ての生命力を枯渇させたタクトは永い眠りにつき、彼の作曲は途絶える。
だが眠る直前、完成した曲の旋律だけを口ずさんで運命に聴かせる。
その彼の、運命との契約によって失われた右腕・・・
自分とタクトをつなぐ絆だったその存在しない右手を最後まで握り続け、
眠っているタクトに愛を告白し、運命は消えてゆく。このとき初めて彼女は
マエストロではなく、「タクト」と呼んでいたようだ。・・・

さて、タクトの隣には運命に代わって、今度はコゼットがいる。
彼の復活した右手に、彼女がドックタグのようなものを握らせる。
このラストシーンが暗示する意味はほぼ想像できるが、それよりも明瞭に、
すでに第2話で、コゼット自身が予告していることに気づかれただろうか?

ベートーヴェンのピアノソナタに託して、
コゼットがタクトに語ったこんな言葉があった―、

「悲愴の第一楽章は絶望の今。
 かすかな希望の明日を見いだす、第三楽章。
 その間をつなぐ第二楽章は・・・愛なの。」

このフレーズに、物語のすべてが集約されているのは明らかだろう。
本作の本質はやはり、絶望から希望へと至る「途上の物語」なのである。
そして、そこには確かに、ひそやかな「愛の音楽」も鳴り響いている。
なぜなら、絶望の今、すなわち音楽が失われかけた危機の世界の只中で、
自ら戦いに身を投じる音楽とは、「愛」そのものだとは言えないだろうか?

それはまた、「かすかな希望の明日を見出す、第三楽章」へと、
音楽の未来を託されたタクトを導き、ともに戦い、守り抜き、
絶望を希望へとつなぐ使命を果たして、消えていった運命とコゼットの
ひたむきな愛の物語でもあった。
彼らの想いを未来につなぐために、アンナもまた戦いに身を投じてゆく。
闘う音楽、ムジカートとは、希望への途上にある音楽の現在に他ならないのだ。

「途上の物語」―。彼らの旅はまだ終わっていない。{/netabare}


毎期の終わりに、デジャヴのように繰り返される、
ソシャゲ原作アニメへの定番化した評価は本作にも及んでいる。
曰く、作画凄い、キャラ可愛い、ストーリーは薄っぺら・・・等々。
勿論、出色のバトルシーンこそが本作の華であることは言うまでもないが、
バトルに十分な尺を割けば、しわ寄せがストーリーにいくのは当然で、
ドラマメインの場合とは異なった描出法が必要になってくるだろう。
音楽。闘争。愛。主要なモチーフを巧みに組み合わせた緊密な構成と、
細部まで緻密に練られたシナリオによって、そこはクリアされていたように思う。

{netabare}例えば、アンナが死んだ娘と混同されるエピソードは、
彼女自身がコゼットの死を受け容れ、運命と向き合う決心につなげられていく。
また、割り振られた僅かな尺の中でもザーガンの人間像は定着できていた。
戦場で兵士を鼓舞するザーガンの言葉にすでに自己犠牲への賛美が見られ、
歪んだヒロイズムの暴走に至る心理に一貫した整合性が付与されている。
世界を救う使命感と現実との狭間で、重圧に押しつぶされていく彼の苦悩も
二人のムジカートの視点を介して効果的に表出されていたと思う。{/netabare}

ただ、惜しいことには、通常の説明的な描写に慣れた耳には繊細過ぎ、
十分に聴き取れずに終わるかも知れない。自分もそうだったのだが、
再視聴してみるとかなり印象が変わる作品である。

(2022.1.1 初投稿)

投稿 : 2022/02/27
閲覧 : 1631
サンキュー:

22

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ゲーム導入アニメには思えない

思いのほか面白かった。作画も背景も綺麗でよく動き、キャラもたっているし、ストーリー展開もわかりやすい。
コンダクターとムジカートがセットでD2を倒しながら、タクト一行がニューヨークを目指す。

D2に関しては音楽に集まる以外は不明なことが多く、また、セットの二人も音楽の力がどう作用してるのか謎だったり、不明な点は多い。基本的にはそんなことはどうでもいいという感じで進んでいく。
わりと視聴中、疑問には思ってもスルーして最後まで視聴できる。


終わった後で、ゲームの導入アニメという事を知り、最後の唐突展開がゲームへ持ち越しというのを理解。それにしても最終展開の集めてどうやって倒すんだ?とかとか、力押しでもいいから最後きちんと畳みかけていてほしかった。
しかし、ゲーム導入アニメじゃなくても全然いけてるアニメだった。

100点中81点

投稿 : 2022/02/24
閲覧 : 206
サンキュー:

8

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

あんな姉ちゃん、どんな姉ちゃん

ゲーム未配信:プレイ予定なし(2022.2)
DeNAさんの配信予定ゲームアプリ?の販促アニメ。ただ、残念な事にアニメ放送中に配信ブーストスタートを決める算段だったようですが、開発の遅れににより未だ開始されていません。正直運営側としてはかなり痛い誤算となるのではないでしょうか?物語の内容はともかく、テンプレ美少女ガチャゲームですから、人気声優キャラがアニメと同時進行で自分のアプリ内に降臨(課金してガチャで引く)という高揚イベント集金ができなくなってしまいました。
とはいえ、このアニメは所謂前日譚、”ゼロ”なわけでこれから”あなたの物語をゲームの世界で紡いでいきませう”になるわけですから、まだまだ、いけますよ。”鉄は熱いうちに打て”に持っていきたいですね(あぁ、だからといってバグ満載の未完成品を出しちゃいけませんよ。これは最低限のマナーだと思います。ゲーム開発部の方々頑張って下さい)。
さて、アニメの出来ですが、MAPPA×MADHOUSEという贅沢な製作で作画などは安定した仕上がりです。ストーリーも前日譚という事で主人公がただの器という事もありません。やはりゲームアニメ(原作なし)は前日譚が相性が良いようです。主人公内山さんや日野さんの存在感と派手なアクションは物語そのものの薄さを見事にカバーしています。
個人的には第1話で {netabare}ヒロイン:コゼットの死&運命の誕生を描いた方が{/netabare}インパクトを残し、ヒロインの差別化が自然だった気がする(例:ゾンサガの第1話ラストとか)。無論、第1話で視聴者の興味を引くものを見せる事は必要だし無難だとは思うが、ヒロインの憐れさと特殊性がイマイチ消化しきれなかった。
まぁ興味ある方はゲーム配信を待ちましょう。

私のツボ:日野さんはキャスティング見るまで気づかない(役の幅)

投稿 : 2022/02/24
閲覧 : 207
サンキュー:

9

ネタバレ

オカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

作画綺麗で、戦闘シーンは良い。 Fateっぽさを感じる作品。

マスターと英霊のコンビのように、コンダクターとムジカートの2人組。
音楽が失われてつつある世界で、死にかけたコゼットに運命と言うムジカードが入り、主人公はコンダクターとなります。

主人公のタクトはクール無口で自分勝手に音楽の事しか考えないタイプ。
ヒロインはコゼットの時は活発な明るいタイプでしたが、運命になってからは人間世界に慣れてなく空気の読めないというか、最近よくみるタイプ。
空気読まない同志の2人が段々と人としても成長していく。

世話焼きのアンナお姉ちゃんと、お姉キャラの師匠もとても良いキャラで好きです。

音楽の話だけあって、曲も良かった。

ただ戦闘に音楽の要素が無く現代武器、銃などの火器で撃ち合ったり、剣で斬る。

敵であるD2、それを倒すために現れたムジカート、どちらについても細かい設定については説明が少ない気がする。
音楽を力にすると言うが特に音楽を聴いてる様子はない。

急に自らクリスタルへブッ刺さるラスボス。
少し話すと主人公に説得される。
なんとも頑張りのないラスボスだ。

まあそれでも大まかなストーリーとしてはそれなり。

色々謎のまま、このまま終わり。

投稿 : 2022/02/20
閲覧 : 203
サンキュー:

6

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タクトと運命

2022.2.15 視聴完了。

ゲームの前日譚……
わかりにくいストーリーだった。
D2はよくわからないし
ムジカートとコンダクターがペアで戦うのはいいとして
クラシックの題名を持つムジカートなのに
音楽が活かしきれていない。
というかクラシック詳しくないんですが
実際曲使われていたのでしょうか?

投稿 : 2022/02/16
閲覧 : 241
サンキュー:

14

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

登場キャラが多かったら面白かったかも

ある日主人公と女の子がピアノで連弾していたら、敵が強襲してきてコンダクターとムジカートになるところから始まるお話。

ムジカートというのはクラシックのひとつの曲の戦士みたいな感じで、コンダクターの指揮でより強くなるらしい。
今回は数人しか出てこないが、例えば同じベートーヴェンでも今回出てくる「運命」ちゃんと同じベートーヴェン作曲の他の曲のムジカートが出てきても面白かったかもしれない。
アニメの質が良ければ「ウマ娘」みたいに大量にキャラを登場させても成功するわけだから。

主人公以外の心情の変化の描写がないため、ムジカートのロボットみたいな情に希薄な性格が、急に人を手助けするのが当たり前になっていたり、主人公に恋愛感情っぽいものを抱いたり(アンナも)と前触れもなくキャラ設定が変わっていくので物語に入り込めない。

敵自身にボスがいるわけではないみたいなので、そこもちょっとあやふやで結果地味なアニメに仕上がった感じ。
そもそもクラシックをアメリカでってのでハードル上がってる気がする。

内山昂輝の低い声はイケメンレベル高い。
本渡楓は何だかんだで「手品先輩」が一番かわいい。

投稿 : 2022/02/14
閲覧 : 150
サンキュー:

5

ネタバレ

kuromi1988 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

びっくりするほどつまらない

あまりにも展開が退屈で7話で中断していた。
しかし、OP曲をフルで聞いたら自分に刺さったので視聴を再開。

結論、びっくりするほどつまらなかった。

理由は3つある。
①主人公とラスボスの大義が響かなかった
②結局主人公は何がしたかったのかわからない
③ラストバトルの盛り上がりのなさが致命的

①百歩譲ってラスボスが望んだ「D2を一箇所に集める」という考え方はわかる。犠牲をもとに平和の世界が作れるからね。でも、最終回にそれを知っても前振りがなさすぎて呆然とした。計画に4年がかかったとか言っていたけど...そのバックボーンがなさすぎて「お前は一体何をしていたんだ?」感が拭えなかった。
もっとも問題なのは、主人公だろう。ラスボスを超える熱い想いが一切感じられない。なんでラスボスと戦っているのか?戦闘意義がイーブンじゃないから、ただ戦っているだけで終わってしまった。ここまで薄氷なラストバトルは見たことがない。

②前述と似ているんだけど、主人公はいったい何がしたかったの?最後は死んでしまったけど「何をやりたいか」が明確じゃないから、別に可愛そうとも思わなかった。察するに、音楽のある世界を守りたかったのかな?だったら、ラスボスの思想に乗るべきだったんじゃね。結局、1人で死んで世界は第1話と変わらないってのが許容できなかったかな。まぁ、アニメとしてのゴールがソシャゲへのプレイ促進であれば「世界を守るのはあなただ」みたいな世界を描きたかったかもしれないが、その狙いがまったく掴めない。だとしても、ソシャゲプレイ促進はミスだったんじゃないかな。このアニメをみてソシャゲをやってみたいという想いは、課金層の大人は持たないんじゃないかな。

③もっとも盛り上げなければならないラストバトルがなんとも微妙。ムジカート同士の戦闘は作画もよかったし、かなり力が入っていたと思う。でも、主人公とラスボスがシュールすぎた。「なぜラスボスが動けない状態なの?」って吹いてしまったよ。しかも、舌戦もない。ただ、ラスボスが動けないで主人公が話を聞いているだけ。どちらも互いを否定しないで、自身の理想をぶちまけているだけ。びっくりしたわ。
さらに、ムジカート同士の戦いもヤバい。前触れもなく敵のムジカートが肺になるし。。。もう色々カオスだった。

以上、本作がつまらない大きな理由。テンポの悪さとかあるけれど、大まかな点は上記の3つかな。

もちろん、良いところはゼロじゃない。
レニィとタイタンちゃんが抜群によかった。「主人公のために」という熱い想いが伝わってきたし、キャラも立っていたし。
タイタンちゃんが最後の一撃を打つことを戸惑ったような演出も素晴らしかった。胸に響くものがあった。

本作がダメだったことを付け加えるなら、レニィとタイタンと10話のインパクトを最終回で超えられなかったことかもしれない。

投稿 : 2022/02/14
閲覧 : 560
サンキュー:

2

ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これはゲームに繋がる物語

全12話

D2と呼ばれる宇宙から突如飛来した異形の怪物が人々を襲い街が破壊されている世界、唯一の対抗手段が人間を素体に生み出されたムジカートと呼ばれる人間兵器及びそのムジカートと契約して指揮するコンダクターと呼ばれる人間たちが戦うお話です。

その中でも自然にムジカートとコンダクターになった「運命」と「朝雛 タクト」が、戦いながらお互いをよく知り共に成長していくお話です。

音楽(クラシック)をモチーフにした作品、しかもよくクラシックで指揮者が指揮棒を使って演奏するような指揮者、ムジカートによってバトルは色々な武器を使っていますね。

全てがどうかは分かりませんが、組み合わせはムジカートが女性・コンダクターが男性って感じでした。

最初は無機質な感じの運命が人々と出会い色々な経験をしたことで、次第に人間らしい感情が出てきたのが良かったですね。

D2はただ街を破壊、人々を傷つける怪物なので、やはり人間同士のお話が中心になっています。

お話はキリが良いところで終わっていますが、どうやらソーシャルゲームで展開される前のお話のようですね。

QPはryo (supercell) feat. まふまふ, gakuさん、EDは中島美嘉さんが歌っています。

最後に、なんか色々と疑問に思ったことがありますが、ゲームで解き明かされてくるのでしょうか~{netabare} (タクトの腕や痣のこと、運命が消えて多分ムジカートにアンナがなったこと、コゼットと運命の意志はなくなってしまったのですかね){/netabare}

投稿 : 2022/02/08
閲覧 : 426
サンキュー:

25

hiyama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良かった。ただ戦闘要素は無くても成立したかも。

ゲームの前日譚。販促用アニメと考えると非常に良く出来ていると思う。

基本的にゲームを原作・関連づけたアニメに対する期待値は個人的にはとても低い。
ペルソナシリーズ・DMC・ガングレイヴなど良作・名作があるとはいえ、ソシャゲのアニメ化作品は原作と知っていても知らなくても微妙としか思えない物が多い印象。

しかし、この作品はソシャゲ原作(前日譚だが)としては間違いなく良く出来ている。
神撃のバハムートと同じく、アニメ単体として面白いし楽しめる作品。



ただ、やはりソシャゲに繋げるためのストーリー展開と設定が多少不協和音になっている感は否めない。

終盤は個人的にはかなり好きだが、ラストのラストはちょっと飛躍が過ぎたと思う。

そして何より戦闘の設定が…首をひねる部分ではあった。
ムジカートにはコンダクターの存在が必要なのは分かるし、戦闘に置いてもある種の増幅器的な役割があるということなのだろうが…描写でその必要性をあまり描けていない。

ゲーム的には所謂プレイヤーのポジションであるコンダクター(マエストロ)の立場は必須だし、その関係性が物語に深みを与えている面も間違いなくあるのだが…。
しかしあえて戦闘と言う要素を介在させず、音楽そのものがD2に影響を及ぼすような形でも良かったのではないかと感じてしまった。


戦闘シーン自体はかなり良いのだが、物語という観点で見れば戦闘要素はいっそない方が自然だったのではないだろうか。
素人の浅はかな考え方かもしれないが、そんな風に思ってしまった。


とはいえ、好みによって賛否が分かれるのは当然としても、作品としてはしっかり成立した内容だと思える。
多少説明不足や描写不足はあっても、物語を破綻させるような欠落はない。

まあ好み自体は大分分かれそうな展開…特に後半~終盤・ラストだが、面白い作品なのは間違いないと思う。

投稿 : 2022/01/28
閲覧 : 222
サンキュー:

6

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

壮大なゲームのプロモーション

音楽が失われつつある世界を舞台としたストーリーで、おもしろかった。
{netabare}ただ、ザーガンがどうしてタクトを特別邪魔者扱いしていたのかがよくわからず、ラストの展開には疑問が残った。タクトを無視して自身の計画を進めるのではダメだったのだろうか。{/netabare}

作画はすごく良かった。戦闘シーンの作画も良いのだが、何度かあった演奏シーンの絵も良かった。ただ、音楽は、戦闘シーンとはあまり関係がない様子だった。

原作についてはよくわかっていなかったのだが、アニメ放送終了後からゲームを配信するらしい。なかなかリスクのある展開ではないだろうか。

{netabare}アンナの声を務めていた本渡楓さんが運命の声を担当しているようで、アニメのラストのシーンの意味がようやくわかった。{/netabare}

しかし、当初は2021年配信開始の予定が、12月22日に開発会社変更になり22年配信開始になったらしく、かなりきな臭い。

投稿 : 2022/01/27
閲覧 : 203
サンキュー:

6

ネタバレ

螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

だめだこりゃ。作画だけの雰囲気アニメ

他のソシャゲ原作アニメと違って格別に絵が綺麗なのが特徴です。

問題点としてストーリー展開があまりに微妙。正直、実態は他のソシャゲアニメ以下。酷評されるマギレコやセブンナイツなどよりもストーリーはお粗末です。とにかく設定の出し惜しみが多過ぎる。
どこが微妙かというと雰囲気を重視するばかりで軸となるタクトとコゼットの関係性がほとんど分からないこと。幼馴染?妹?関係性が最低限分からなければコゼットが殺されたところで感動もできません。挙句彼女が死んだシーンはあまりに雑だったので失笑ものでした。
家庭で作った防音施設ごときでD2が来ないのも奴らの格を著しく下げているし、みんな割と呑気に外で祭りやるのも謎。防音すれば来ないなら屋内でコンサートすれば良いのに。
タクトが運命と出会った後、いきなり戦う覚悟を固めているのもよく分からない。コゼットが得体の知れない存在になったので普通困惑しそうなものですが。

過去に父親が殺されて元々あった復讐心が力を得たことで目覚めたのですかね。
それはそれで力の限り暴れ、弱者を屠るD2とさして変わらない存在に成り果てているのではないでしょうか。

作画が良くても中身は微妙なアニメの典型ですね。

3話視聴しました。
レニーが世界観について一通り説明して、2話での違和感らしい箇所に辻褄を合わせてきましたが、いやそれ少しだけでも良いから2話で教えてくれよという話ばかりで首を傾げました。
D2出現とその時から始まった戦いによる世界の荒廃、後のD2休眠、人類側の復興の話とか伏線以前にプロローグとなる2話である程度触れておくべき超重要な話でしょう。2話の時点でそれらは匂わせないとストーリーとして成立しないレベルです。2話はそのせいで違和感だらけになりましたし。

タクトは性格が偏屈とはいえ、3話でもムジカートの成り立ちやコゼットの変化についての超速理解が過ぎてあまり人間味を感じない。そのパートナーとなる運命も性格が機械的で、二人して感情移入し難いのがこの作品の難点であり、主人公とヒロインが終始淡々としているがゆえに彼らメインだと展開が平坦にさえ見えてきます。
どちらかのキャラはストーリーを牽引できる分かりやすく明るい性格だと見やすいアニメになったかもしれません。
一応アンナがそれっぽいですが、非戦闘員というポジション的な問題から、ストーリーを引っ張るのは難しいと思っています。

そしてタクトのキャラについて、人前での演奏に行きたがらない比較的臆病な性格から、コゼットがムジカートになった途端に訳の分からない状況に怯えることなく2、3話では前触れも無くいきなり復讐者みたいになったりとブレまくっていて、悪い意味で掴み所がありません。
父親が死んだ時の彼は激情に駆られたというのに3話でのコゼットの死から誕生した運命への反応はなんか淡々としているし、こんな風に主人公がどういうキャラか3話になっても分からないって致命的な気がします。
作画は相変わらず良いですが、やはりシナリオ面はやや力不足な面が目立ちます。

4話視聴後
うーん……

端的に言わせてもらうと、FATEからストーリーの面白さを抜いたようなアニメですね。作画はFATEクラスだけど、ストーリーが粗雑。FATEの厚いキャラや話とは雲泥の差です。
今回のカジノの話はいくらなんでも淡白で浅い。陰謀も何もあったもんじゃないし、この話そのものが主人公たちのチュートリアルのための単なる舞台装置にしかなっていません。地下からのD2出現が伏線だとしてもやはりのめり込ませるだけのストーリーが欲しい。
薄い3話の話をAパートくらいに短く済ませ、運命がD2の気配を感じて暴走、ラスベガスへ向かうストーリーにする形で4話と組み合わせて2話で話を展開する方が厚みが出たかなあと。

5話
戦闘シーンだけは鬼滅と並んで今期随一。しかしながらストーリーは相変わらず薄め。折角の新キャラクターにも深みが無い。戦闘も動きを除けばずっと雑魚狩りばかりで退屈。
タクトたちと反目していたワルキューレとのやり取りが終始淡白。紆余曲折も無い軽い協力だけでいきなりなあなあな関係になってるしで、やはりキャラの心理の変遷を纏めるのが下手。タクトたちとワルキューレで戦闘中に足の引っ張り合いとかやってみたら面白かったろうにそれすらしないのは残念です。
シントラーの、黒夜隕鉄を用いた企みの存在も匂わされましたが、言葉での説明くらいで画で魅せようとしない。
ここまで来てまだ情報をろくに出さないで楽しめる程、現状設定やストーリーに奥深さは無く、キャラに魅力も無いので、せめて世界観の輪郭は分かるくらいの情報が欲しいですね。

6話
今までで一番良かった。これまで取り上げそうであまり取り上げてこなかった音楽を主軸に絡め、世界観の整理を行ったのが好印象です。これを2話にしたらもう少し評価が上がっていたかもしれません。
D2の襲来をタクトの父の演奏が招いてしまったことで自粛ムードになってしまったことが判明。亡くなった父は厄災を招いた者として世間からは嫌われてしまったらしく、2話のタクトの怯えた様子はおそらくここから来たのでしょう。
運命も今回が一番可愛かった。今までD2D2と言っていただけの単なる戦闘狂であった彼女はあまり好きではなかったのですが、それに加えてタクトに冗談や毒を吐いたり、アンナと楽しそうに話す日常風景はこれまでの評価を覆すくらいに堪らなかったです。

この作品の問題点としてはやはり情報の提示の仕方でしょうか。重要な情報をとことん出し惜しんで、結果話の密度がスカスカになる。5話までの微妙さの元凶はそこにあると考えています。

今後も面白くなってくれることを期待しています。

7話視聴
休眠していたD2が活性化し、世界を再び暗雲に包み込んでいく。
タクトは父の遺志を引き継いだのか、これまでに一度もできなかった作曲を始めました。
D2殲滅以外に興味を持たなかった運命にも本格的に人間的な感情が芽生え、アンナの心境にも変化が……とキャラクターの心情の移り変わりが多い回でした。
街に押し寄せるD2を倒していく先で、奴らをけしかけて世界を破壊し、タクトの父やコゼットを殺した黒幕と、タクトと運命がついに対峙したところで終わります。

話が本格的に動き始めました。キャラクターの心理描写も分かりやすかったです。最初からこの良質な展開ができたらもっと人気は出そうなものですが。

まあ、86みたいな大器晩成型もありますし、気長に見守っていきます。

8話視聴
黒幕vsタクトたちのひとまずの決着を描いた話。敵から一度敗走したタクトや運命の決意が改めて固まるところが見所でしょう。
しかし、まだまだ暗雲は晴れないようです。どうやら裏にはさらなる闇が潜んでいるようで……

8話になっても気になる問題点はやはり、テーマとなるムジカートやコンダクターの設定と実際の描写の調和が取れていないところです。
他の方も言っていますが、音楽の力を司るムジカートというキャラクターたちですが、実際はそれらしさを感じさせない普通のバトルを行う描写がストーリーの物足りなさを助長しています。
vivyやマクロスシリーズと違ってテーマへの寄り添いが無に等しいです。

そこら辺が改善されたらもっと良くなると思いますが、残りの話数も少ないですし、無理ですかね。

9話
コンダクターとムジカートの庇護の下、大都会ニューヨークは以前と変わらない繁栄を続けていました。タクトと運命は当初の目的通り、検査を受けるわけですが、契約を弄ることは不可能と判明。アンナの姉、シャルロッテからこれ以上戦うのは危険とされ、穏やかな生活に戻ることを勧められました。

話自体は可もなく不可もなくといったところです。契約がそもそも何なのか意味不明なので、そこが首を傾げる箇所ですが。

10話
朝雛父が独善的な酷い人物にしか見えませんでした。いけるか、と思わせておいてクソ描写をお出ししてくるこの仕打ちなので幻滅ものですね。
D2活動中に各地を巡るコンサートって……音楽に引き寄せられるとか、そういう生態を彼が知らなかったかもしれませんが、危険生物だとする描写は間違いなくあったのでどのみちこれはひどい。
レニーの忠告を聞かず、その結果D2を招いて自分は死に、都市は壊滅なんでめちゃくちゃですよ。
そんなアホに憧れ続けるレニーも大概です。それに他の方が言っている通り、巨人との出会いもかなりしょぼいもので、これといったドラマは皆無でした。

真の黒幕も正体を明かすことが多少前振りがあるとはいえ唐突だし、登場人物の少なさから予想も簡単だったので大した驚きもなし。

6話の期待値をこの10話でかなり下げられました。ここまできてこのザマなのでもう挽回は無理でしょう。

11話

酷過ぎる……

満身創痍のタクトたちを二人だけで黒幕の元へ行かせようと行動した巨人の思考が不自然過ぎる。確実な戦力となるワルキューレを気絶させるのはあまりに酷い選択だし、そこは事情を話して協力してもらうのが作戦遂行の確実性や生存率を高める上では論理的に妥当だったものを、タクトたちの意を汲んでか安い感情論を優先させるのは愚の骨頂。タクトたちも節約などもしない無策同然の勢い任せで無謀過ぎる。結果ぶっ倒れてしまうので笑いました。
天国と地獄の融合もふーん、で終わりました。この二人がまず何を考えているのか、どういう関係か分からないので魅力が無い。変身したところで何も思いません。彼女たちは中身が全く無いので、結局のところ黒幕の操り人形にしか見えませんでした。黒幕の目的も抽象的過ぎて理解不能で、雰囲気ばかりが先行している印象が非常に強い。
これらは他作品だと感動したりするシーンですが、この作品はこれまでも含めて話の展開の仕方がいちいち不自然で、結果登場人物の行動を不可解にしています。設定の後出しじゃんけんや単純な話の薄さ、説明不足が原因でメインとなる縦軸がとにかく弱く、バックボーンが薄くなっているがゆえにキャラクターへの感情移入を困難にしており、話が展開しても心が動かないのでしょう。
その話自体も、壮大なスケールのはずがカバネリのような悪い意味での箱庭化を招いているのが大問題で、終始内輪でうだうだやるだけだからなんだか全体的にしょぼく見える。

サクガン並みにあかんやつかもしれませんね。

全部観ました。
いやー、ストーリーが雑です。契約の設定とか巨人やワルキューレが一人で戦えている点から見るコンダクターの必要性とかタクトが必要だとするザーガンの発言とか、不可解だったり曖昧な要素が多過ぎて没入できない。黒幕の目的も自分に酔っているだけの傍迷惑なものだったし。キャラクターも少なく抑えている割にはそれぞれが薄味でした。良かったのは6話とラストだけですかね。

投稿 : 2022/01/24
閲覧 : 916
サンキュー:

8

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

雰囲気が良い

サクラ大戦でお馴染みの広井王子の原作だが、ソラとウミのアイダがお世辞にも良いとは言えない出来だったので心配だったもののその心配を吹き飛ばす仕上がりだった。

とにかく作画が良い。
流石MAPPA(マッドハウスと共同だけど)
MAPPAファンなので激甘判定w

音楽をモチーフにしていてコンダクター(指揮者)がムジカートを指揮して戦うというアイデアは斬新で良い。
それにキャラクタードバドバ出して安いハーレムじゃないのも良い。
よくあるソシャゲアニメという感じじゃないというだけでもありがたいものです(笑)

武器が楽器を模した物になっていてそれも面白いなとは思ったが戦うと普通のバトルになってしまってるのが惜しい。
音を使った技とかあれば、キャラが楽曲の名前だけどそれを活かした特徴があれば尚良かったと思う。
駄目というほどじゃないが。

その他良い所
ニューヨークを目指す展開、キービジュアルやEDのロードムービー感がとても好き。
運命が可愛い。
ED


残念だったのはストーリーがちょっと弱くて、説明不足だったところくらい。
全体的に特に問題は無いのだけど大絶賛というほどじゃないんだよなぁ。
見てて面白いとは思うけど、どこか物足りなさを感じてしまう惜しい感じ。
ゲームはまだリリースされてないけど引きとしては良かったんじゃないかと。
早くリリースしないと忘れられてしまうが…
自分はやるつもり無いけどww


最後にEDの中島美嘉「SYMPHONIA」について
久しぶりに彼女の歌を聴いたがやはり良い。
当然のことながら上手い。
アニメの楽曲はあまり興味無くてすっ飛ばす事が多いけどこの曲は毎回ちゃんと聴いた。
本職の歌手はやっぱ違う。
声優が駄目と思わないが声優ばかりに歌わせないでアーティストや歌手をもっと起用して欲しいなぁ。
インパクトが違うもの。

投稿 : 2022/01/22
閲覧 : 200
サンキュー:

6

次の30件を表示

takt op.Destiny タクトオーパスデスティニーのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
takt op.Destiny タクトオーパスデスティニーのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

takt op.Destiny タクトオーパスデスティニーのストーリー・あらすじ

「苦悩を突き抜けて、歓喜に至れ――L.V.ベートーヴェン」音楽は人の心を照らす光――突如として、その『光』が世界から奪われる。空から黒い隕石『黒夜隕鉄』が降った夜、世界は様変わりした。黒い隕石から生み出された異形の怪物『D2』が、大地と人々を蹂躙し始める。D2は人の奏でる旋律に惹かれ、やがて『音楽』そのものが禁忌とされた。だが、その怪物に抗う者達が現れる。音楽を力とする少女達――『ムジカート』彼女達は、人類史に残る偉大な歌劇、楽曲の楽譜(スコア)を身に宿し、D2を撃ち破る力とした。そして、彼女達を指揮し、導く『コンダクター』2047年。D2との抗争によって荒廃したアメリカ。コンダクターの『タクト』は、ムジカート『運命』と共にニューヨークを目指して旅していた。音楽が失われた世界で、音楽を渇望する『タクト』D2の殲滅を望むムジカート『運命』二人の少年と少女が生み出す旋律は、歓喜かそれとも絶望か――(TVアニメ動画『takt op.Destiny タクトオーパスデスティニー』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年秋アニメ

このアニメの類似作品

この頃(2021年秋アニメ)の他の作品

ページの先頭へ