ファルコーニ さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
2010年代前半に作っていれば跳ねたかも
コミュニケーションを苦手とする少女が友人たちの手を借りながら徐々に心開いていく学生青春ストーリー。
コミュ症で悩んでいる人は実社会にも多数いて、古見さんに共感できる人も多いと思う。古見さんのコミカルな動きは可愛げがあって面白い。
ただ、もったいない点も目立つ。
古見さんは超美人という設定で、入学当初からクラスメイトが古見さんにメロメロ状態となっている。はっきり言ってしまえば、ちょっと設定が古い。ギャグ要素の1つなのだろうが、あそこまでクラスメイトが古見さんに惚れるというのは不自然な部分もあるし、ちょくちょく寒いところもある。
そもそも美人として人気なら、コミュ症でも問題ないだろう。クラスメイトの方から話しかけてくるだろうし、コミュ症ならではの苦労というものが少ない。むしろあの主人公の平凡な少年の方をコミュ症にした方が漫画として幅が出たのではないかと思う。
コミュ症の人は現実世界では嫌な感じにいじられることもあるが、この作品は嫌なキャラが1人も出てこない。それは古見さんが美人すぎることも影響しているのだろうが、あまりコミュ症で苦労している部分が見えてこなかった。
今では人と話すのが苦手なキャラが主人公のアニメは多数出ているし、2010年代前半にアニメを作っていれば、もっと売れたかなと思う。漫画もけっこう出ているようだし、アニメ制作時期をもっと早めるべきだったね。