エイ8 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何度か英語版を確認する羽目に
『RWBY』(ルビー)は、アメリカのルースター・ティース・プロダクションが制作したWEBアニメシリーズ。
第五シーズンのVolume 5全14話(October 14, 2017~January 20, 2018)(wikipedia、英語版からの引用も含む)
総時間3時間36分(amazon prime video)
(以降Volumeは「期」として表記)
さてRWBYもいよいよ5作目。前回は完全に繋ぎの様相を呈していましたがはてさて今回は一体どうなることやら。
冒頭から何やら説明臭いシーン。4期との間に何かあった設定なのだろうか?ルビーらの乗った飛行船が故障なんてシーン見た覚えないんですが。そして「ぶい~っ」などと下品なルビー、この辺アメリカの文化?
そんなこんなでミストラル(Mistral)に到着するもまさかの静止画。そういやメナジェリーもそうだっけ。この辺は予算の都合ということでしょうか。
今更ですがこの世界でのスマホみたいなんはスクロール(Scroll)と呼ぶそうです。FANDOM曰く「折りたたみ式のホログラフィック・タブレットとして機能する機器であり、携帯電話、ポータブル・コンピューター、カメラ、ストリーミングデバイス、ゲームコントローラーなどの機能を備えている。」とのこと。いやまあ、ほとんどスマホ。
出迎えがないことを不審に思いながらも何とかレオナルド・ライオンハート(Leonardo Lionheart)と邂逅、少なくとも思いがけず出会ったという意味では。クロウは彼の事をレオと呼んでいる。ライオンハート学長は何やら色々と言い訳してるものの4期の時点で彼の背後関係は既に暴露されているので色々と白々しい。とはいえこのことを作中のクロウらは未だ知らないので春の女神スプリングの情報を提供する。彼女はレイヴンの率いるブランウェン盗賊団にいるとのこと。
皮肉にも冒頭のような飛行機事故はワイスが担当する羽目に。グリムに襲われた結果墜落し、目を覚ますとそこにはヤンの母親でもあるミニスカおばさんが自慢の脚線美で彼女を気絶させ人質として拘束。
一方その頃ヤンはそんなレイヴンを探す旅に。途中いかにも"Shady Man"(うさんくさい男)であるシェイ・D・マン(Shay D. Mann)に絡まれるものの彼のお陰?でレイヴンのいる場所まで案内してもらえる。勿論その後もまた襲われるものの難なく撃退、母親との再会を果たす。つまり、そこにはワイスもいる。偶然だぞ。
ところ変わってホワイトファングのアダムは最高指導者であるシエナ・カーン(Sienna Khan)を殺害、ある程度穏健的だった彼女に代わり彼がトップの座に就く。
メナジェリーではブレイクの父ギラがファウナス達にヘイヴンへの支援に駆け付けるよう呼びかけるものの受けは良くない、まあそりゃそうでしょうなという感想。
オスカーがオズピンの転生先であることを伝えたりして物語が展開していくルビー一行。前期のレビューに書き忘れてましたが、1期の時にブレイクが読んでた書物「二つの魂を持つ男の話」はオズピンの伏線だったわけです。
一方でクロウはようやくここヘイヴンで何かおかしいことが起こっていることに気づき始める。彼の探すハンターが軒並み失踪していたのだった。
ついに親子の再会を果たすヤンとレイヴン、但し雰囲気は最悪。ヤンはあくまでレイヴンのセンブランスでルビーのもとに送ってもらうために彼女を訪れていた。レイヴンのセンブランス「キンドレッド・リンクは特定の人物のもとへ続くポータルを作るというものであり、空間を切り裂き移動することが出来る。現在センブランスにより直接会う事が確認出来る人物は、タイヤン、クロウ、ヤンの三人である。(FANDOM)」
どういうわけか、いとも簡単にワイスも解放されヤンと共にレイヴンから話を聞く。お茶を出されても口をつけない二人、毒の混入でも疑ってるのだろうか?やたらと温かいうちに飲むことを進めるレイヴンも含め、このシーンには何やら色々意味が込められているような気もするがそれが暗喩なのか何なのか自分には判断つかず。
それともう一つこのシーンを観ていて気になったのが――
「――ローレンノーズは途方もなく恐ろしい秘密を抱えている……」
とのレイヴンの言葉。???「ローレンノーズ」って何だ?ということでググってみたもののそれらしいものは見当たらず。RWBY専門用語かと思いFANDOMでも検索をかけて見るもヒットせず。
ただカタカナ表記というのは曖昧なものなのでひょっとしたら「ロウレンノウズ」等の可能性もありこれだとヒットしないのも当然。というわけでどういうスペルなのか確認するためにオフィシャルサイトであるRooster Teethへ。英語版ならば字幕付きで無料で観られるのです(但しログインしないとまともには見られない模様)。
すると当該シーン、英語では――
Because old man Oz has a great and terrible secret...
……おそらく正解は「老練のオズ」……確かにそういうつもりで聞いてみるとそう言ってるけど、マジで聞き取れなかったですw
あ、ちなみになんですがRooster Teethは「RWBY」で検索しても出てくるのは結構下の方です。アメリカ仕様にして検索したら一番上に出てくるんですが、日本版だとgoogleでは次のページまで行きますね。まあこれも権利関係なんでしょうが、昔はオフィシャルやyoutubeに日本語の字幕もあったと聞きます。今はありませんが。(尚、後から気づいたのですがFANDOMにも全スクリプトがありました……無駄な労力だった……)
まあそんなこんなで魔力の実在を目の当たりにしたヤンとワイスはそのままレイヴンのセンブランスによりクロウのもとへ。その際に自分を選べば家族としてやり直せると言葉をかけるられるもののヤンちゃん一顧だにせず「今も情けなんて感じないけど?」……でもねヤンちゃん、お母さんはあなたをニオから守ってくれたんですよ?(そういえばあの時のエピローグって一体何だったんだろうね。)
ヤン達がルビーと再会を果たしている裏ではシンダー一行がレイヴンのもとを訪れていた。おそらく、というか間違いなくライオンハートから漏れた情報でしょう。そこで兜を被った状態のレイヴンが側近のヴァーナル(Vernal)を春の女神と紹介する。
一方ブレイクの方はというとイリアらホワイトファングの面々に罠にかけられる。
実はここでも気になった台詞が
「ずっとアダムを見つめる視線に嫉妬してた。もっと私を見て欲しかったのに。でも思いが通じないのは仕方ない」
イリアのこの発言、何か百合百合してるように聞こえるんですよね。この時の彼女の頬の部分がピンクに染まりますし。
とはいえ日本語だと確信が持てないので一応ここも英語版を確認してみますと
I was always jealous of the way you looked at him.
I wanted you to look at me that way.
But we can't always tet what we want!
あなたが彼を見る目がいつもうらやましかった。
そんな目で見てほしかった。
でも、いつも欲しいものを手に入れられるわけではないのです
(DeepL翻訳)
はい、完全に百合ですね。まあ昨今の文脈ではLGBTQ+というやつでしょうか。何にしろこの作品でモテるのはいっつもブレイクちゃんばっかです。ワイスもモテますがジョーンといいネプチューンといいヘンリー・マリーゴールドといいロクな相手がいません。まあブレイクの元カレのアダムもロクな奴じゃないですが少なくとも実力とカリスマ性はありますから。
結局イリアちゃんもブレイクへの想いが捨てきれないのか、最終的にはホワイトファングを裏切りブレイク側につくという選択をします。やっぱり愛って偉大ですね。
さてルビー達の方ではついにライオンハートがセイラム側についていたことが明らかとなりクロウ激昂。シンダーらがヘイヴンからの留学生としてヴァイタル・フェスティバルに出られたのも全ては彼の手引きだったというわけです。つまりレオのお陰でシンダー様のJK姿が拝めたというわけです。願わくばヘイヴンがもうちょっと可愛い制服を採用していたら言う事なかったんですが。
ここでルビー達とシンダー一行のバトルが勃発。シンダーの側にはレイヴンやヘイゼルも参戦。そしてワイスがシンダーにより槍で串刺しにされる。しかしこれによりジョーンのセンブランスが解放、そして彼のセンブランスは回復能力ではなくオーラの増幅だった。その力によりワイスは一命を取り留める。但し二人のフラグは立たない。ジョーンの心はもう完全に今は亡きピュラのもの。
シンダーとレイヴン、そしてヴァーナルがレリックのもとへ。ここでレイヴンが兜を被る伏線の意味が明らかに。春の女神の力を行使してたのはヴァーナルではなくレイヴンの方だった。確かによくよく見てみるとヴァーナルの目は光ってない。あれは目を瞑っていたからと思われたが違ったようです。結果シンダーは凍らされた状態で奈落の底へ。但しレイヴンもまたヴァーナルを失う。
ところでシンダーがヴァーナルから女神の力を奪おうとしたときグリム化した左手を使ってるんですよね。ただ以前アンバーから秋の女神の力を奪った時は右手から変な虫出して吸った後背中に模様が出来でいたんですが、これどうなったんでしょうかね。多分虫自体はグリムなわけでそれを召喚したみたいな形だったから、腕自体がグリム化した以上そんな小細工は必要なくなったということでしょうか。ぶっちゃけ死んだ伏線な気がしますが。
そして外ではブレイク達メナジェリーのファウナスがアダムらホワイトファングを包囲、結果としてアダムには逃げられましたが……ここでのブレイクむしろ逃がそうとしてますよね?これも実は元カレへの情だったりして。ブレイクちゃん優しいというか、まだDV洗脳が解けてないというか。
ヤンはレリックをゲットしたレイヴンとの親子会話。実はレイヴンが臆病風に吹かれていることを察し幻滅、母親の代わりに身代わりになると言うとお母さん娘に任せてさっさと逃げちゃう。しかも元夫を頼るというとんでもない醜態。まあ他に逃げ先無いですもんね。
一方上階ではシンダーが負けた事を知りエメラルドが暴走、そのお陰でセイラムの容姿をルビー達も知ることになる。
チームRWBY再び合流、ヤンちゃんはまだわだかまりがありそうではあるものの、とりあえず互いを歓迎する。そしてオズピンの伝言に従いレリックをアトラスへと届けることに。これで5期は終了となります。
あ、そうそう。裏切り者のライオンハートはしっかりとセイラムに粛清されましたとさ。
ではまた6期のレビューで。
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