yuugetu さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
知育要素とエンターテインメント性の融合
2021年8月13日公開のアニメ映画。
今年で3回目となる東映まんがまつりの一作です。
児童書「科学漫画サバイバル」シリーズの映画化第2作目。
深海での少年少女のサバイバルというファンタジックでスケールの大きな内容が良いですね。
知育アニメとしての内容とエンターテインメント性がしっかり噛み合っていて良く出来ていました。作画や演出、音響含め東映はとても良い子供向けを作ってくれます。
作画に度々CGを使っているのですが、波は通常の作画で描かれていたのは表現にこだわりがあったのかなと思います。
他にも手描きアニメの生き物の巨体感、CGでの群体のスケール感なども感じられるので、CGと手描きのどちらを選択するかもしっかり考えられていたんじゃないかなあ。
{netabare}
ジオとピピが良いコンビで、お互いに足りない所を補い合うのが微笑ましい。ケイは基本バックアップ要員なのかな?
船酔いや毒で○○ネタが繰り返されるのが面白かった(笑)
実写映画や実録映画ではなかなか難しいのが生き物の描写。どこかユーモラスで優しいのは手描きアニメの長所です。
アンモナイト号に連れてこられた小さなカニがなにせ可愛らしく、死を覚悟したコン博士を勇気づける。鑑賞する子供達を悲しくさせない優しいフォローでした。こういう気遣いがあるのが良い所。
名前はユノハナガニだそうです。パンフレットにも載ってた。調べてみたら名の由来が風流な上に英語の学名もyunohanaだって!かわいい。
今回の二作品はどちらも子供キャラクターの成長と勇気を、大人キャラクターの目線からもきちんと描いたのが共通の要素と感じます。映画館に足を運んで良かったです。
パンフレットも子供向けのイラスト沢山の可愛いやつで、お値段もお手頃でつい買ってしまった(笑){/netabare}
(2021.8.22)