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「化物語(TVアニメ動画)」

総合得点
92.1
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化物語の感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「月詠」から始まったシャフトの到達点。この短編集的な頃が良かったなぁ…。

「月詠」から始まった、シャフトのシュールでポップ、クールでメタな作風の到達点。


格好良い霊幻、とでも言うべき忍野メメ最高!。


1クールでいくつもの物語がサクサクと軽妙に進むのが心地よい(これ以降は原作もですが、正直引き延ばし感が…)。


テレビ版最終回のアララギさんとガハラさんの物語で綺麗な締めだったように思う(あとは、傷物語を映画二本とかでやれば充分)。


シャフトの到達点であると同時に、「月詠」で主人公とヒロインをやっていた神谷さんと千和さんの到達点。



ビジュアルと音楽、強烈なキャラと会話の面白さの合奏曲。

投稿 : 2024/11/20
閲覧 : 794
サンキュー:

47

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ゼロ年代の方舟

シャフト制作。

世界観が秀逸でデザイン性抜群です。
止め絵の多い会話劇なのですが、
インサートされる文字や、効果音、
演技を繋げない大胆なカットワークなど、
大人たちが本気で楽しんでいます。

主題歌を聴くだけでもとても楽しい、
このシリーズのサントラは傑作でしょう。

ここで登場するのは五つの怪異。
「蟹/蝸牛/猿/蛇/猫」
斜め上を行く刺激的で文学的な演出で、
私たちを不思議な世界へ誘ってくれます。

悪意に満ちたヒロインの暴言、
{netabare}迷子の小学生と本気で闘う主人公、
「猿の手」の真実とは!?
優等生の仮面の下に隠された羽川の素顔、
そしてクライマックスでは、
戦場ヶ原ひたぎの「想い」と「重い」、
光り輝く星空、言葉遊びと色彩。{/netabare}

西尾維新×シャフトが可能にした、
未体験の映像、不思議な現代の抒情詩。

これはゼロ年代アニメの方舟でしょう。

投稿 : 2024/07/15
閲覧 : 1445
サンキュー:

128

ヒロインコレクター さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

高評価してはいますが

初代物語シリーズではありますけど自分は確かに高い評価はできるけど好みの作品かと言われると違いますね
偽物語はシリーズで一番好きな作品ですけど化物語は好きな話があまりなかったかなと
ただ恋愛サーキュレーションはかなりのツボで白金ディスコの次に好きな曲なので高評価のポイントにはなりましたが
自分はあくまで化物語が推し作品ではありませんので悪しからず

投稿 : 2024/06/08
閲覧 : 75
サンキュー:

2

namnam さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「言葉」「会話」「音響」「陰影」「色彩」 それぞれを真剣に遊びながら織り込ませた、ひとつの偉大なるアートピース。(満足度102p)

勝手ながら、化物語を4つの視点から分析してみました。


① 独自の遠近法:消失点のない平面的な構成。歌舞伎の舞台を彷彿とさせるようなレイアウト。

新房昭之さんとシャフトによる努力の結晶でしょう。

実は歌舞伎の舞台っていうのは平面的で立体感がないもの。
タッパが低く・奥行きのない装置・そして陰影を出さない照明、いずれもが舞台面から立体感を消してしまうことを意図しているように思われる。

そんな舞台を彷彿とさせるレイアウトをベースに、極彩色を薄めに落とし込んだパレットで彩る。
まるで日本人が誇る浮世絵を眺めているかのよう。
それらが細かいカット割にによって、まるで動きまわる紙芝居のように演出されている。
そんな舞台に立つのは、コレでもか!と言わんばかりの名キャラ・名優達。
もう悶絶ものである。


あのディズニーでさえ映画46作以降、 ピクサーとタッグを組んで平面的なアニメーションを後回しにした。
今やUSではアニメーションといえばトイ・ストーリー、カーズをはじめとするCGアニメが主流。
その反面、日本は平面構成から生まれる「隠喩的」な立体映像を視聴者に届けることを突き進めている。

そんな日本固有の「立体への挑戦とその定義」を、うまく近代に落とし込めたもの。それが本作品だと感じた。





② 線という概念:切れ味の鋭い文字列の群とその演出。

”活字が気を纏って、いつの間にか生き物に見えてくる”
そんな事を感じたのは自分だけではないと思う。

文字が「化」けるのだ。そして「語」りかけるのだ。

原作の文章やキャラクターの台詞が、声(聴覚)だけではなく文字(視覚)としてフラッシュバックのように映し出される。
そんな廻り舞台のような演出は、スピーディーな舞台転換を可能にし、芝居の進行中でさえ次の場面へとスムーズに切り替えることができる。


そして活字の群れが折り重なることによって陰陽凹凸遠近深浅が表れ、不思議とそこに立体感が生まれる。
おもしろいことにそんな文字列に時には笑い、時には恐怖さえ覚えたりする。

そう、まるで彼らが「生きているかのよう」に。

余談:新房監督はこの「化物語」においても積極的に明朝体(HGP明朝B)を使っている。実はコレ、テレビや映画でフォントを使うには許可を取らなければならない場合が多い。新房監督作品はメジャーなフォントが多いのはシャフトの財政がアレなんじゃないかと思ってみたり。
(by psychedeledge)



③ 視覚的「間合い」と「呼吸」:美しい流れの会話の掛け合い。

この作品一番の醍醐味であり、他の作品の追随を許さない大きなポイント。

これがまたおもしろいのなんの。
セリフが哲学的だとか考えさせられるされない云々ではなく、”ただ単におもしろい” のだ。
次から次へと折り重なるしゃべりとしゃべり、スベリとシカト、ボケとツッコミ、そしてその間合い。
言葉の掛け合いの中に生まれる呼吸と娯楽、そして緊張感。


ストーリーを追うというよりは、掛け合いを楽しむのが醍醐味。
”しゃべりとしゃべりの間合いを楽しむ”
それは日本固有の伝統芸能、落語を彷彿とさせる。

"教訓やカタルシスがないから、何を言いたいのか伝わってこない"
そう、それでもいいんだよ。
興味がわくストーリー展開だとか哲学的・教訓的だとかそういったものを求めなくても成り立つ会話劇なんです。

西尾氏も原作で「100%趣味で書かれた小説です」と言っている。
趣味が合うなら面白い、合わないならつまらないというシンプルなもの。
ここで着目したいのは、好き嫌いよりもその「完成度」。



それを可能にしたのは、製作陣による絶妙なキャスティング。

● 阿良々木暦  :神谷浩史
● 戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和
● 八九寺真宵  :加藤英美里
● 神原駿河   :沢城みゆき
● 千石撫子   :花澤香菜
● 羽川翼    :堀江由衣
● 忍野メメ   :櫻井孝宏
● 忍野忍    :平野綾(偽以降は坂本真綾)
● 阿良々木火憐 :喜多村英梨
● 阿良々木月火 :井口裕香


いやあ、いつ見てもシビれる。
これほどまでに「声優」という存在の大切さを実感した作品はなかった。




④ キャラのブランディング

これが「神作品」という座を揺るぎないものにしたのではないだろうか。
好き嫌いが出そうな会話劇に、アニメーションだからできる「萌」要素というパワーを注入した。



完成度の高いキャラクターをつくりあげた大きなの理由として、
(1) 渡辺明夫氏のキャラデザと
(2) それぞれの声優が歌うオリジナルソングが一役・二役貢献している。

● ひたぎクラブ  :「stample stable」by 戦場ヶ原ひたぎ
● まよいマイマイ :「帰り道」by 八九寺真宵
● するがモンキー :「ambivalent world」by 神原駿河
● なでこスネイク :「恋愛サーキュレーション」by 千石撫子
● つばさキャット :「sugar sweet nightmare」by 羽川翼


これら全ての曲、プラスあの効果的な全BGMを
作詞 - meg rock / 作曲・編曲 - 神前暁
の2人が作り上げた。

この黄金タッグがキャラと声優の魅力を何十倍にも引き立て、作品存続のキーとなるディスクの売れ行き、そして2次的作品の充実度に大きく貢献したのではないかと思う。



特に驚きなのが作曲・編曲を担当した、神前暁氏。

下記の作品のOP&ED&挿入歌&BGMなど、キャラクター(声優)によって歌われる曲のほぼ全ては彼の手によってつくられています。
(詳しくはwikiを参照して下さると嬉しいです)

* 『涼宮ハルヒの憂鬱』
* 『らき☆すた(OVA含む)』
* 『かんなぎ』
* 『化物語』
* 『涼宮ハルヒの消失』
* 『WORKING!!』
* 『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』
* 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
* 『放浪息子』(BGM)
* 『Aチャンネル(OVA含む)』
* 『THE IDOLM@STER』
* 『偽物語』
* 『夏目友人帳 肆』
* 『じょしらく』
* 『猫物語(黒)』
* 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。2期』
* 『波打際のむろみさん』


初めてこの事実を知った時、一瞬目を疑いました。
驚きの神前暁氏、脱帽です。



---------------------------------------------------------------------



それら4つを頭にとめながらもう一度視聴してみた。
まるで「動く浮世絵の紙芝居。そしてそれと同調して繰り出される華麗な落語劇」を見ているかのよう。

一話、二話と視聴してこれにハマった方はそのまま抜け出せなくなる事間違い無しであろう。
ただ人によっては、一話ごとの情報量とフラッシュのように変わる映像と会話劇に頭がパンクしそうになる方も少なからずいる。
というか当の自分がそうでした。(よって2回とも断念)
だが物は試しの3度目のトライで一気に惹き込まれて、そのまま芋づる式に偽→猫→佰物語CDまでストレートに見切ってしまいました。
(コメンタリーもあるし、BDで見ることをオススメします)



「言葉」「会話」「音響」「陰影」「色彩」
それぞれを真剣に遊びながら織り込ませた、ひとつの偉大なるアートピースと言っても過言ではないと思える出来でした。


”あー日本語知ってて良かったあ〜” 
と思わせてくれる、我が国が誇る近代アニメーションの至宝です!!

投稿 : 2024/06/08
閲覧 : 435
サンキュー:

49

ネタバレ

世直し さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

マスコミが報道しない現実を知ってください

一般の家を盗聴盗撮しキャラクターのセリフやアニメの内容等等で被害者の個人情報を自殺の強要名目で放送している
私はその被害にあっている内の一人です。

投稿 : 2024/03/20
閲覧 : 344
サンキュー:

1

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

怪異に巻き込まれる女性陣

直江津って新潟?

怪異に巻き込まれた女性を助ける男主人公。自身も吸血鬼という不思議な存在。思いのほか血しぶきが飛ぶ作品。
ちょっとしたハーレムだけど、安定の女性の気持ちを察しないキャラ。
文字をフラッシュ表示するアニメの演出の仕方がなかなか面白いなと。
体重が軽すぎるのは母親とのうんたらかんたら。お父さんとの関係性少し笑う。素敵やん。
地縛霊からちょい解放。
先輩のこと好きすぎて腕が暴走するやつ。
蛇の呪いのやつ
つばさキャットが一番力入っている様子。にゃんにゃん可愛い。お前のことが好きだったんだよ的なこと。家族問題よりも惚れた腫れたのほうがフラストレーションたまるなあ。
ひたぎさんへの想いが募ってますやん。溢れていてなんかええなあ。ドSな女性好きなの分かるなあ。
だからってストレスの本体消そうって激しい。裸で抱擁するイメージなのね。殺そうとした割には意外と良心的。
忍に助けられてばかりなのね。影に潜んでいたのならそら見つからんわ。
すっといなくなったあのおじさんはお人よし扱いなのね笑。
ラストの二人乗り自転車愛が溢れてていいなあ。

僕の大好きなパロディ的なネタをちょくちょくぶち込んでくるコミカルな感じを挟むのは好き。合わせてキャラデザもコミカルに。
もう15年も経過しているという衝撃。


OP
staple stable 戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)
帰り道 八九寺真宵(加藤英美里)
ambivalent world 神原駿河(沢城みゆき)
恋愛サーキュレーション 千石撫子(花澤香菜)
sugar sweet nightmare 羽川翼(堀江由衣)
ED
君の知らない物語 supercell
OPはmeg rockさん作詞 さすが
sugar sweet nightmareのOP映像良いね。
実写版では制服少女とヌードモデル
乳首のところ少し気になる
アニメ版では凌辱されているような意味深なシーン
君の知らない物語もよくヘビーローテーションしていた。カラオケで歌ってみようともしたけど、声が出ない辛い。チョークで描いたような映像の動き少し面白い。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
同級生である戦場ヶ原ひたぎの抱える秘密を知った阿良々木暦。そして問題解決のために協力を申し出る暦。実は暦もひたぎ同様、人に言えない秘密を隠していたのだった…。それをきっかけに暦は、怪異に出遭った少女たちを助けるために次々と奔走することになる…。

エピソード1 - ひたぎクラブ 其ノ壹
高校3年のある日、阿良々木暦は階段を踏み外し落ちてきた同級生の戦場ヶ原ひたぎを助ける。そんな何気ない行動から彼女の意外な秘密を知ってしまったた暦は、秘密をばらさない様ひたぎから強烈な口止めを受ける。一方的な罵りと攻撃を受けた暦だが、彼は、ひたぎが抱える問題解決の為に協力を申し出る。実は彼も、ひたぎと同様、人に言えない大きな秘密を隠していたのだった---。

エピソード2 - ひたぎクラブ 其ノ貮
暦はひたぎを連れて廃ビルに住む怪異にくわしい謎の流れ者 忍野メメに相談する。メメは「勝手に助かるだけ」と嘯くが、暦とひたぎに怪異を除くためのアドバイスを与える。

エピソード3 - まよいマイマイ 其ノ壹
母の日に妹と諍いを起こした阿良々木暦は、家に居づらくなり、一人見知らぬ公園でたたずむ。偶然その場を通りかかった戦場ヶ原ひたぎは、暴言とともに、阿良々木にとある申し出をする。

エピソード4 - まよいマイマイ 其ノ貮
阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎが公園で出会った少女、八九寺真宵。迷子になり目的地にたどり着けないという彼女を、戦場ヶ原ひたぎと共に送り届けようとする阿良々木だが――。

エピソード5 - まよいマイマイ 其ノ參
八九寺真宵が、母親の家にたどり着けない理由。それは、やはり怪異と関係があった。忍野メメからアドバイスを得た戦場ヶ原ひたぎは、阿良々木暦に驚くべき事実を告げる。

エピソード6 - するがモンキー 其ノ壹
5月末、阿良々木は、一学年下の女子生徒・神原駿河からストーキングされていた。弱小バスケ部を全国大会に導いた校内一のスターである彼女が、何故、阿良々木につきまとうのか……。

エピソード7 - するがモンキー 其ノ貮
神原駿河が阿良々木暦につきまとう理由は、ヴァルハラコンビを組んでいた中学時代の先輩・戦場ヶ原ひたぎへの想いにあった。そしてそれは同時に、怪異を呼び込む原因ともなっていた……。

エピソード8 - するがモンキー 其ノ參
神原駿河の想いを聞いた阿良々木暦は、彼女に取り憑いた怪異を払う為、忍野メメのもとを訪ねる。しかし、神原を助けたいという阿良々木に対して、忍野は残酷な事実を話し始める……。

エピソード9 - なでこスネイク 其ノ壹
阿良々木暦は、忍野メメから町はずれの神社にお札を貼ってくるよう依頼される。神原駿河と共に神社へ向かう阿良々木だが、境内で見たものは、五等分に切断された何匹もの蛇の死体だった。

エピソード10 - なでこスネイク 其ノ貮
神社で阿良々木暦とすれ違った不審な少女、千石撫子。妹の同級生で、阿良々木とも面識があった。蛇の呪いをかけられた彼女を救うため、忍野メメの力を借りる阿良々木だったが…。

エピソード11 - つばさキャット 其ノ壹
校門前で、この間のお礼に来たという千石撫子とマニアックな会話を繰り広げる阿良々木暦。そこに、羽川翼が通りかかるが、彼女は急に頭痛を訴える。

エピソード12 - つばさキャット 其ノ貮
阿良々木暦は昼休みに、戦場ヶ原ひたぎから初デートを宣言される。念願かなった阿良々木は、待ち合わせ場所にやって来るが、そこで待っていたのは彼女だけではなかった。

エピソード13 - つばさキャット 其ノ參
ある日、阿良々木暦は、原因不明の頭痛に苦しむ羽川翼からメールで呼び出される。羽川が待つという公園に駆けつけた阿良々木は、彼女の身に起きた異変を知ることになる。

エピソード14 - つばさキャット 其ノ肆
阿良々木暦は、羽川翼を救う方法を見出すため、二人で忍野メメの元を訪れる。しかし何故か煮え切らない態度を取るメメ。阿良々木は、そんな彼からある事実を打ち明けられる。

エピソード15 - つばさキャット 其ノ伍
忍野メメの不自然な態度の原因は、忍野忍の家出だった。八九寺、神原、千石らとともに忍を探す阿良々木だが、どうしても見つけることができない。途方にくれる阿良々木の前に現れたのは……

投稿 : 2024/03/02
閲覧 : 181
サンキュー:

14

U-yan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

独特過ぎるが故に癖になる。

あにこれの成分では「学園」「ツンデレ」「恋愛」「ハーレム」が半分くらいを占めているが、私は「怪異ミステリー」「微グロ」「微エロ」「独特の世界観」などを上位に入れると思います。
妖怪のような幽霊のような存在「怪異」というものに苦しめられる少女達を、特異な存在の少年が解決し助けるという話で、学園ハーレム恋愛アニメという印象はあまりなかったかな。
まるでアートのような建造物や街並み。活字や実写を織り交ぜた描写。深みのある長台詞の会話劇。とてもアニメとは思えない作品です。だからこそ賛否はあると思うけど癖になる人も多いと思います。
キャラの個性、声優さんはとても良かったし、OP.EDの曲が爽やかでいい感じでした。
シリーズ多いので、総評とさせて頂きます。

追加
 放送順で観ると時系列がバラバラになってます。そういう構成こそ作戦なのかな?
時間に余裕がある方は2周目は時系列順をおすすめします。

投稿 : 2024/01/27
閲覧 : 102
サンキュー:

4

nyamu さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

円盤売上が化け物級なのも納得

多少人を選ぶとは思うのですがシャフト演出がバチバチにハマっている、傑作と言って良いでしょう。

原作付きのため面白さは担保しているとしても、他の制作会社だったらこんなに面白くなっていなかったのではないでしょうか。
長ゼリフや長く続く会話劇を飽きることなく魅せるのが本当に上手いと感じます。

アニメの作画を褒める時に「実写のよう」という表現が使われたりしますが、この作品は逆で余計な複雑さを排除して、特に背景はデザイン的記号的に単純化されています。その塩梅が絶妙で、更にカットや様々なアングルからの見え方を駆使することで作画コストを抑えつつファンを満足させて飽きずに観させる工夫がされています。

フリーレンとは違う意味で画面から目を離せないのですよね。ワンカット、ワンカットが印象的です。

あと、かなり珍しいと思いますがOPはその回で主役となるキャラに合わせて別々のものが作られています。これだけ考えて作られていて、さらに出てくる女の子が皆可愛く描かれているとなれば、当時は今のようないつでも見られるサブスクなんて無かったのですからファンが円盤を買い求めるのも納得です。

全15話。
色々あって際どいエロさとグロさがありつつも終わってみると爽やかな青春ラブストーリーだったという。

サブスクの時代になって昔の作品を手軽に見ることが出来るようになったことに感謝です。

投稿 : 2024/01/14
閲覧 : 152
サンキュー:

9

ネタバレ

hikura さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おもしろい

前からちょっと気になっていたのに読んでみたんですが。絵が上手いし話も引き込まれる感じあるし、サクサク読み進められるのも良いところだと思います

投稿 : 2024/01/03
閲覧 : 48
サンキュー:

3

あと さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

俗に言うシャフトっぽい不思議なラブコメ。可愛い。

阿良々木暦くんのモノローグが中心に可愛い萌えキャラヒロインたちとの独特の言い回しと演出の会話でお話が進む面白いアニメ。

放送当時話題になっていて再放送の時にちょろっと見て12話で感動した覚えがありました。やっぱり何度聴いても褪せないキャッチーな曲が素晴らしいですね。君の知らない物語はアニメほとんど覚えてなかったにしろ大好きな曲でした。ただあまりにも長すぎるシリーズなために見るのを敬遠して見るのが今頃に。高校時代、初めて知り合った友達が大好きだったアニメでしたので、どっかで見たいなと思っていましたが、いいアニメでした。とにかく八九寺真宵ちゃんが可愛かったくらいしか覚えてなかったんですが可愛くてよかったです。というかだいぶキャラが可愛くて当時の記憶から想像してたより萌えアニメでした。

話のテンポがとても良くて不思議なシャフト演出で面白くなってるようなアニメで、どんどん面白くなっていくところは流石だなと。かなり深夜アニメのへんてこでちょっとエッチで可愛いミステリアスで不思議な雰囲気があるアニメでした。満足感はかなりありました。ただちょっと言うなら、あんまりキャラに感情移入とかはできなかったかな……。

投稿 : 2023/10/27
閲覧 : 87
サンキュー:

2

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まよいマイマイ、カタツムリ

印象的な映像と主人公の語りで進む物語。雰囲気がいいので自然と話しの内容に引き込まれる。

様々な怪異を主人公が解決する話しだが、ワンパターンな妖怪退治ではなく、其々の怪異に対応したきめ細かい解決方法が非常に良かった。

一番印象に残ったエピソードは「なでこスネイク」での一幕。
阿良々木は無意識に関係者全員を助けようとするが、救済対象を選択する必要に迫られる。
ここで「主人公の頑張りにより、全員助かった!」などとご都合主義で安易な結末にせず、「出来もしない理想論をかざすだけだと、本当に守るべき大切なものも失う」と現実を突き付ける内容は良かった。


最終話では突然「阿良々木と戦場ヶ原」二人の話しになり、「つばさキャット」はいつの間にか終わっていた。消化不良で後味が悪い。
ぶつ切り終了のせいで作品全体に悪い印象を持つ事になってしまった。

星空の下で語らう阿良々木と戦場ヶ原が素晴らしかっただけに残念。

投稿 : 2023/08/06
閲覧 : 126
サンキュー:

7

ネタバレ

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

台詞回しが秀逸。

独特の演出や味わい深いやり取りが印象的なアニメ。その会話劇はスカした感じに見えつつも面白いと思ってしまう。
話の根幹部分の作りがかなりしっかりしている。キャラクターの掛け合いと繋がりの深さを実感でき、その点についてはとても面白いと思った。

話ごとに出てくるヒロインは変わるが怪異による影響を受けた子が現れて、ヒロインごとに阿良々木がその人の悩みとなる問題を解決するっていう作風。これが大筋は同じながら内容が秀逸。個人的には千石撫子が好きです。

一種の文学作品的な属性を兼ね備えている一方でビジュアル面も良し。シャフトによる独自の演出はくどくはあるもののこの作品のお供と呼べるほどに良く、物語の美しい雰囲気をうまく色どれている。

投稿 : 2023/06/13
閲覧 : 159
サンキュー:

6

潜水艦トロイメライ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人生狂う

シャフトと言われてまだ3月のライオンしか知らなかったぐらいアニメ見てない頃にこれに出『遭』ってしまったせいで人生終わった。誰に勧めても絶対全部見ない。布教すればするほどキモい。数字とか全部大字で書いちゃう。壹貳參(今でこそ鬼滅があるからマシだが)という黒歴史だけ残った。字が素早く変わるとこがもう好き。神前暁の曲も神。キャラソンの解像度高すぎる。話も丁寧。エッチなところは全然エッチじゃない。羽川のオープニングそういう目で見るな。
蕩れは……流行りませんでした。

投稿 : 2023/05/23
閲覧 : 200
サンキュー:

6

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

シャフト演出が合ってた

この作品に付いては改めて説明するまでもなく大人気作品である物語シリーズの第1作ですが、
やはり本作といえば会話劇の面白さが際立ってるなという事に加えて、
またシャフト演出が非常に本作の作風に合ってた感じでしたね。

【評価】

69点・2B級

投稿 : 2023/05/15
閲覧 : 191
サンキュー:

2

さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

独特な言葉遊びが最高!

神アミメです!失礼噛みました☆彡

投稿 : 2023/05/12
閲覧 : 163
サンキュー:

5

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

2009年度覇権アニメだと思う

リアルタイムで放送されてた当時、凄いブームで、周りの知人もどハマりして関連グッズとかを持っていたほど。

かくいう自分はそこまではハマらなかったものの、なるほど面白い作品だなと。

とにかく毎回、キャラ同士の会話が大きなウエートを占めているのですが、そのやり取りが独特。ちょっと皮肉の効いた言い回しとか何気に使っている専門用語の意味の由来をさりげなくセリフの中で解説していたり、何よりそれらが作り出すミステリアスな雰囲気が心地よくて、これは演じられている声優さんの演技力の高さによるところが大きいと思いますね。

しいていうと、絵柄がやや自分の好みから外れるかなという感じでしたが、何回か観続けていると魅力的に感じられる不思議。

これぞアニメだからこそ成立する作品という印象でした。

投稿 : 2023/05/09
閲覧 : 154
サンキュー:

16

ゴリラ太郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

間違いなくマイナンバーワンの作品

僕がアニメ初心者に薦める作品は間違いなくこれです。これにつきます。是非、観てください。

投稿 : 2023/04/15
閲覧 : 279
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

逆説の黙示録

「物語」を冠しながら何も語らないという凄まじいセンス。
キャラの説明に終始するのみというアニメ史上最高純度のキャラカタログ。

物語・物語?
作画・ユニークだがクドいかも
声優・ふつう
音楽・聴いたことある
キャラ・これぞアニメキャラ

あの曲・サビは素敵

キャラ数の多いアニメにありがちな「キャラの魅力が…」「掘り下げが足りない」という感想をもつ方が真に求めてるのはこれなのでしょう。舞台設定や整合性は二の次。こまけえことはいいんだよ。可愛けりゃよかろうなのだ。キャラの掛け合いこそアニメの醍醐味。そういう方には唯一無二かつ最高峰な作品なんだと思います。極端な妄信者と毛嫌いするアンチの賛否両論作。そういうユニークさを持ち合わせる作品こそ傑作と呼ぶに相応しいのでしょう。信者以外には奇作か怪作になるのかな。

全てのメディアにおいてそのユニークさを発揮する西尾維新。小説は言わずもがな。漫画においても「西尾維新原作」でしか出来ないことを表現する作家性はまさに唯一無二。(めだかボックスのアレとかね。大暮はイラストはべらぼうに上手いが漫画は下手)。地の文よりも装飾が本体のような作家性。装飾部分を排除すれば中身は実質1/5くらいになりそうな村上春樹タイプ。

キャラを説明するだけの作品なので評価基準はキャラが合うかどうかでしかない。オキニのキャラがいれば歴史に残る傑作だろうし、いないのであればスカしたクサいセリフが滑り倒してて気取った演出がサムすぎるだけのゴミでしょう。これ見て中身がないという評は難癖と切って捨てていい。日常きららに中身がないって言ってるようなもの。リコリコみたいに本題でない部分にケチをつけられるのが嫌ならもう萌えアニメは全部このタイプでいいんじゃないんでしょうか。掘り下げガーの方が望む理想形の担当回を超えた個別OPED付きの担当ショートアニメ詰め合わせ。でも今度はパクリダーが出てきちゃうかな。そいつらをキャラの魅力で黙らせるくらい強いキャラクターを作ればどうせ掌ギュルンでしょうがまあ簡単ではないか。

好き嫌いはどうあれ、これをなんとかカタチにしたシャフトは頑張ったと思います。

投稿 : 2023/02/14
閲覧 : 150

青星アーツ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

キャラの魅力とその会話

複数の主要キャラの中でも一番良かったのは
阿良々木くんだったと思いますが、
入れ替わっていくキャラごとのopや、edもいい曲だったと思います。

いつもストーリー性を求めているのですが、それとは
関係ないキャラの個性的な言葉の綾と絡みで面白さはあり、
最後まで見続けられました。

独特の世界観で、最初は特に抵抗があると思いますが
それ以降はどういう世界か理解していけます。

投稿 : 2023/01/20
閲覧 : 264
サンキュー:

7

ネタバレ

山田太郎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

また説明か…

キャラクターに感情移入できない。
例えば、戦場ヶ原ひたぎ。
中学時代に男に襲われそうになったというトラウマを説明するくだり。
トラウマをあんなに淡々と説明できるものだろうか。
恐怖とか怒りとかそういうものが何一つ伝わってこない。心を感じられない。声優さんというより、戦場ヶ原ひたぎというキャラクターがそうなのであろうの思える。全話通して視聴した所感だが。
それから、それをトラウマと言いながら主人公を自分の家に連れて行ったり、全裸を見せても平然としていたり、童貞だの処女だの連呼したり、自分から積極的に阿良々木暦にアプローチするくせに性行為はまだ無理という繊細さ。言動と行動がチグハグ。
阿良々木暦に告白するシーンも説明口調。本当に好きなの?というくらい感情が、心が、何一つ伝わらない。好意を説明しているだけで、説明以上の心という部分が、まるで見えてこない。
違和感だらけだ。
神原駿河が阿良々木暦に、自分を同性愛者だと告白するシーンも感情を感じられなかった。戦場ヶ原ひたぎへの好意も説明口調。ああ、また説明か…と思ってしまう。
かなり昔に西尾維新の小説を読んだことがあるが、その時にも全く同じことを思ったので、プロの創作者としてこの部分を未だに克服できていないのだろう。
これらの違和感を違和感と感じられない人であれば素直に楽しめる作品だろうとは思う。ただ私は、心を持たない人形が説明しかしない物語に没入することはできない。
よってお金を払った上で、全話通して見たが、ストーリーとキャラクターの項目に関しては、低評価にさせて頂く。

投稿 : 2022/10/23
閲覧 : 172
サンキュー:

5

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

観る作品ではなく聴く作品

だと思われる。「アニメなのに何言ってんだ?」と思われるかも知れないが、ここまで声優の声の力、そして言葉の“韻”を活かした作品は他に無く、故に本来のクオリティーに見合わず本作の知名度は未だに高い。
制作のシャフトさんには申し訳ないが聴いて楽しい作品であって映像は添え物に感じた。只それはシャフトさん自身もわかっているようで、映像を観れば遊んでいるかのような、はたまた実験しているかのような様々な試み───現在で言う「シャフ度」等の1アニメ制作会社としては色の濃い演出をふんだんに使っている。そして整合性は破綻しっぱなしだ。
そんな自由奔放な映像を楽しめる人は楽しんで、そうでない人も音や声を聞くだけで話を理解することができる、非常に合理的な作品である。

【ココがすごい!:西尾維新の言葉遊びが生み出した新たなる「怪異」】
「新たなる」と言っても本作はもう10年以上前になるが……(汗 少なくとも劇中に登場する「怪異」は『ゲゲゲの鬼太郎』や『夏目友人帳』では決して拝むことのできない、原作者にして小説家・西尾維新氏が生み出したオリジナル妖怪だ。
{netabare}トップバッターは「想いし神」であり「重いしがらみ」でもある「おもし蟹」。韻を踏むことで3つの特性を持ちうる蟹はメインヒロインの1人、戦場ヶ原ひたぎ(せんじょうがはら ー )の体重を僅か5kgにまで減らしてしまう。それは彼女のある“想い”を取り去ったから“重い”も一緒に取り払われてしまったという一種の言葉遊びが招いた副作用である。彼女が重さを取り戻すには、おもし蟹に押しつけてしまった辛い想い出に再び向き合わなくてはならない────というのが第1・2話の「ひたぎクラブ」という話だ。{/netabare}
本作はこんな一風変わった怪異と少女たちを5つずつ取り扱ったオムニバス風味な作品である。主人公は阿良々木暦(あららぎ こよみ)で一貫しているが、その彼が毎度、彼女を取っ替え引っ替えしてるかのようにメインヒロインが規則的に切り替わり、さらにOPも切り替わる。視聴者の中ではひたぎクラブが刺さらなくても「まよいマイマイ」が、まよいマイマイが刺さらなくても「するがモンキー」が本作の象徴として残っていくのかも知れない。

【ココが面白い:会話劇】
この作品は主に“会話”で構成されている。まるで原作小説をそのまま読んでいるかのような主人公による語りの多さは本作の特徴の1つでもある。
そして主人公・阿良々木とメインヒロインの長くまどろっこしい台詞の応酬はそんじょそこらの朗読会では聴けやしない。
「そこまでは言ってないんだが…」
「顔に書いてある」
「いや書いてない」
「そう言うだろうと思って予め書いておいたわ」
「そんな手回しがあり得るか!」
このようなしつこいくらいの小ボケと揚げ足取りをヒロインが行い、その都度主人公が切り返す。話が進む頃には大分、尺を使ってしまっているのが本作の御約束だ。
そこに「素人童貞」の視線のように舐め回すようなカメラアングル、意味ありげな背景や文字・実写などの演出の数々が加わることで、只でさえ癖のある会話劇が観ても癖のある画にもなっている。怪奇モノに合った少し不気味なBGMも加わり、本作ならではの雰囲気づくりがシャフトによって奇しくも成功している。
キャラクターを演じている声優さんたちも実力派ばかりだ、本作は会話劇故にセリフ量が多く、台詞自体も長い。他作品より明らかに面倒くさい仕様に声優は感情を込めて命を吹き込まなければならない。だからこそ神谷浩史や斎藤千和、加藤英美里に沢城みゆき、そして花澤香菜と堀江由衣という豪華声優陣が各キャラを演じることによりキャラクターの魅力がより際立っている。

【キャラクター評価】
阿良々木暦
様々なヒロインとその怪異にエンカウントする本作の主人公。物語シリーズは「阿良々木」と「ヒロイン」と「怪異」の3つの要素で構成されているので、喋りがウザかろうがハーレムしてるのがムカつこうが無くてはならない存在だ(笑)
総合的には一般人だが、吸血鬼ルーツの再生能力を保持している。その能力で時に怪異と身体を張って対峙することがあり、そこが本作の数少ないアクションシーンとなる。
再生能力があるからこそ彼の身体は容赦なくグチャグチャにされてしまい、その鮮烈さ極まる戦闘描写は拙いながらも魅力を感じさせる。そのノウハウが後作『魔法少女まどか☆マギカ』の戦闘シーン等にも活かされているのかも知れない。

戦場ヶ原ひたぎ
第1・2話「ひたぎクラブ」のメインヒロイン。
出番は少ないように思われたが、後の話で阿良々木と恋人同士となり「するがモンキー」や「つばさキャット」の重要な要素にもなる。
毒舌家の反面、デレる時は本当に可愛くデレてくれるしスタイルも良い。「阿良々木には勿体ない!」と思うかもしれないが、このカップルの会話こそ本作最大の特徴であり見所、いや“聞き所”であり面白い。いくらでもその痴話に尺を使ってくださいという気分にさせてくれる。

八九寺真宵(はちくじ まよい)
第3~5話「まよいマイマイ」のメインヒロイン。会話の属性は“言い間違い”であり、そこに阿良々木がツッコみ続けることで本筋が蛇行してしまうのだが、面白いので赦す。
{netabare}「まよいマイマイ」は、ぶっちゃけ迷子の彼女を家に送り届けるだけの話なのだが、実は怪異に困っているのではなく彼女こそ怪異「蝸牛(まよいうし)」であるというどんでん返しにはやられてしまった。ひたぎさん、見えてるフリ上手すぎッスよ(笑) {/netabare}

神原駿河(かんばる するが)
第6~8話「するがモンキー」のメインヒロイン。ヒロインの中では唯一、阿良々木を買い被る形で会話する希有な存在である。
{netabare}左手が願いを歪んだ形で叶える「猿の手」と同化しているとされていたが、これもまた実は宿主の心の奥底にある願いを忠実に叶えようとする「悪魔の腕」だった──というどんでん返しが続いており面白い。そしてそれ以上に「レズビアンでひたぎが好き」というカミングアウト、そこから発展する三角関係のような七面倒くさい状況をいかに収めるかが気になる話だった。 {/netabare}

千石撫子(せんごく なでこ)
第9・10話「なでこスネイク」のメインヒロイン。真宵といい、ロリ枠は話がシンプルで軽めな印象(本人は大変な目に遭ってるが)。
{netabare}しかし伏兵ならぬ“伏蛇”が怪異の解決を困難にさせる展開にハラハラし、癖の強いヒロインたちの中で撫子だけは癖のない可愛さを持つ、〈物語〉シリーズ初心者がハマる切欠になりやすいストーリーだ。{/netabare}
そして撫子用OP「恋愛サーキュレーション」のあざとい仕草が1周で2回しか観れないのが非常に口惜しい。

羽川翼
第11~15話「つばさキャット」のメインヒロイン。委員長であり外見・性格も委員長という感じだが、会話の癖の強さは毒舌家のひたぎに並ぶ。ついでにボディも。
彼女の怪異は、そう呼ぶよりは“心の病”というものに近い。{netabare}彼女は阿良々木に恋心を抱いていたが、その彼がひたぎと結ばれることで「障り猫」に侵された狂暴な人格が甦る。
主人格は優しい。2人を祝福し応援しようとする。しかし心の奥底では阿良々木を自分の物にしたいという欲望で渦巻いていた。主人格の出来ないことを猫の人格が発散しようと暴走する。三角関係に加えていかに羽川のストレスを取り除くか。阿良々木の漢の選択の連続に目を見張る。 {/netabare}

【総評】
『化物語』は{netabare}言葉の韻から生み出した「おもし蟹」、蝸牛(かたつむり)の「蝸」をもじりまくった「まよい牛」、見た目からかの有名な猿の手に誤認させる「レイニーデビル」など、視覚的又は聴覚的にアッと言わせる秀逸なオリジナル怪異・妖怪が特徴的。これらを使い{/netabare}ホラーではなく少女の内面にある闇とそれを払おうと奮起する主人公という男女の青春劇を描いた“青春怪異”の代表作だ。
そんな原作の雰囲気とシャフトの癖の強い作風が絶妙にマッチしており、個人的な評価は低めな会社だが、これと『さよなら絶望先生』のアニメ化はシャフトによる大成功作と言っていいだろう。
キャラクターデザインも珍しく注力されており、ニヒルで奥手な阿良々木を誘惑するに相応しい端正な顔立ちに扇情的な肢体を持ったヒロインが5人、各々サービスシーンも多い。
それでも映像が添え物に感じてしまうのは会話劇を中心にしてる関係で動きや場面転換が少ないこと、「齣」や「シャフ度」といった自社の斬新さをアピールするかのような演出をくどいくらいに入れる所など、シャフトが現在も引き摺る悪癖が本作にも如実に表れてしまっているからである。たまたま上手くいったからいいものの本来、原作付きのアニメにあそこまで思いつきの演出を入れるのはよろしくない。
やはり1番の武器は豪華声優陣による各キャラの演技だ。神谷浩史×女性声優のテンポの良い掛け合い、センス溢れる言葉のチョイスが本当に面白く聞き惚れてしまう。この配役なくして『化物語』の原作再現は叶わなかったと言える。
あらすじだけでは内容がつかめず観始めても癖の強さに顔をしかめるかもしれない。しかし完走した暁には、内面も外面もレベルの高いヒロインたちの中に、きっと貴方のお気に入りとなる彼女が心に住まうことだろう。

投稿 : 2022/10/19
閲覧 : 534
サンキュー:

21

ネタバレ

クマ吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「アニメ×青春文学」の至高

哲学的だったり、難しい台詞ができたりとと一見高尚で文学的な作品にみえるのですが、中身は古典的でベタなラブコメというそのギャップがとても面白いです。
今でこそこういったアニメは多くありますが、2009年の当時にはとても新鮮なアニメでした。西尾維新作品の独特の世界観とシャフトのテイストがとてもマッチしているんですよね。
流行らなかったですけど阿良々木くんの「惚れ」っていう台詞、物語シリーズをこれでもかってくらい体現していてとても好きです。

投稿 : 2022/09/25
閲覧 : 147
サンキュー:

2

TsubasaCat さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ツンデレキャラに蕩れ

今までアニメとは、違い独特の雰囲気があるがとてもキャラの個性性があり、違ったユーモア(ギャグ)が面白い。

一押しです。

投稿 : 2022/08/30
閲覧 : 395
サンキュー:

22

llawliet57 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろかった

怪異に出会ってしまった少女たちの悩みを主人公の阿良々木暦が解決していく、というストーリー。バトルものではないため戦闘描写が沢山あるわけではない。しかし、魅力的なヒロインとの掛け合いや時々差し込まれるパロディーイラストが面白い。

投稿 : 2022/07/07
閲覧 : 139
サンキュー:

4

大学生 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

俺の青春

物語シリーズは全てが好き。ストーリーの内容もキャラクター達も音楽も声優さんも自分のアニメの中で全て超えられない壁になっている。その中でも化物語は原点にして頂点。自然の会話の中で西尾維新独特のユーモアが敷き詰めれていてそれをシャフト独特の手法で魅せられている。これからも大好きだよ化物語!

投稿 : 2022/05/01
閲覧 : 194
サンキュー:

4

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

予想不可能な面白さ

ヒロインは皆、闇を抱えている。その闇に怪異は入り込む。
主人公の暦くんはその怪異と対峙する。
怪異にまつわるメインストーリーは十分面白い。

だが、それだけでない。主人公をはじめとしたキャラクターの癖が強い。
会話が普通じゃない。物語の底辺を常に言葉遊びが流れている。
さらに思い切りストーリーを脱線させる、セクハラを含めたエピソードも合間に入る。

バラバラになってしまいそうだが、独特な作画による世界観が全てを纏めてしまう。
字幕を出したと思ったら、読む時間を与えず消してしまうなんて、ありえない演出。
だが、本筋じゃないエピソードですら、変な緊張感をもって画面に見入ってしまう。

ヒロインごとに代わるOPにも驚き。こんな作品、過去にありました?

投稿 : 2022/05/01
閲覧 : 237
サンキュー:

8

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

青春に、おかしなことは「つきもの」だ!

 化物語(というより物語シリーズ全体)の魅力は、

・シャフトによる美術館のアートのような独特な作画
・クセの強いキャラたち
・面白い会話劇、言葉遊び
・キャラソンが良い

だと思います。

 登場人物全員が怪異に襲われていて(主人公の阿良々木君も含む)、その根本原因を探り解決する話です。

以下、それぞれの話の( ..)φメモ↓

「ひたぎクラブ」
・体重を奪われた少女・戦場ヶ原ひたぎが阿良々木君と出会い、忍野メメの協力で解決してもらう話。{netabare}このころのガハラさんはめっちゃツンツンしてますね、、、今はあんなに丸くなってるとは、、ただ彼女に関する問題はこの時点でほとんど解決されたため、のちのシリーズで出番が少ない気がします。{/netabare}

「まよいマイマイ」
・道に迷った少女・八九寺真宵が阿良々木君と出会い案内するが、逆に迷ってしまう話。まさか{netabare}八九寺が幽霊だったとはΣ(゚Д゚)初見は驚きました。この八九寺、おそらく阿良々木君が一番心を開いて話せる人物で、幽霊ということもあって、今後も出番は割と多く、活躍するところが魅力的です。また、この時点でガハラさんは阿良々木君に告白をし、晴れて恋人同士になります。{/netabare}かみまみた!ヾ(≧▽≦)ノ

「するがモンキー」
・左手が悪魔に取りつかれた少女・神原駿河はある日の夜豹変して阿良々木君に襲い掛かり、それを解決する話。{netabare}恋を巡る話だったんですねぇ、切ない。今後も神原はよく阿良々木君と行動を共にすることが多く、頼りになるキャラです。{/netabare}

「なでこスネイク」
・阿良々木君の妹の友達・千石撫子が蛇の怪異の呪いを受け、それを解決する話。{netabare}撫子の今回の出番はあまり多くありませんが、その怪異のもとや使われた神社、撫子の心の奥底など、今後の話の重要ポイントになってきます。{/netabare}あと、あざとい(笑)

「つばさキャット」
・阿良々木君との最初の友達・羽川翼が猫の怪異となって阿良々木君の前に立ちはだかる話。{netabare}これも恋に関するお話ですね。忍の活躍もありいったんこの場は収まりますが、まだ羽川の問題はほとんど解決してません。今後の出番も多い、重要キャラクターです。{/netabare}

 全部見終わった感想としては、独特の雰囲気でかなり面白かったです。色々な着色はしてありますが、この物語の根幹は「青春群像劇」だと思います。ストーリーが面白いというよりも上記の魅力を楽しむ、って感じですね。

 良くも悪くも癖が強いので好みは別れそうですが、僕はとてもおススメです(・ω・)ノ

投稿 : 2022/03/21
閲覧 : 664
サンキュー:

41

ネタバレ

とまち さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

流石アニメ化出来ないと言われていたアニメだけある

時系列が初めからじゃないのにすんなりと物語が頭に入って行くのはとても良かった。

投稿 : 2022/03/21
閲覧 : 190
サンキュー:

2

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

独特な世界観

その世界は怪異ってものがある世界なんだけど
お化けとか妖怪ってよりは
その人の悩みや内面にとりついてる自分自身のものみたいなお話で
それに主人公が手助けしていく
みたいなお話
主人公はモテモテなんだけれども戦場ヶ原に一途なのに好感もてるし何より優しすぎてカッコよすぎる王子様!
また戦場ヶ原も魅力的でとくに
第12話でのあげられるもの全てさらけ出す姿
普段はツンデレだけれども離れてくのが怖いって言う弱みを見せる姿にあの星空は神回としか言いようがないですね!
また羽川さんの負けヒロインとしてだが
自分の気持ちに気づいてくれない、私を選んでくれてないという気持ちが怪異として現れたお話もすごく切なかった、、
会話劇もすばらしく真宵ちゃんとのくだりやガハラさんとのイチャイチャがらみ
どうていがうつるわとかめちゃ笑いましたwww

君の知らない物語は化物語にあってるしめちゃくちゃ神曲すぎて最高でした!

投稿 : 2022/03/17
閲覧 : 217
サンキュー:

12

もっちょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

作画によって好みが分かれる

制作会社がシャフトなので絶望先生のような独特の作画なので好みが分かれる。
それぞれのキャラクターごとの話を進めるオムニバス形式。毎回ヒロインごとのキャラクターソングがあり、神曲揃い。恋愛サーキュレーションは有名。
ただ結構変態要素があるのでアニメ中級者向けアニメである。

投稿 : 2022/02/26
閲覧 : 210
サンキュー:

8

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化物語のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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化物語のストーリー・あらすじ

高校3年生の少年 阿良々木暦は、文化祭の準備をしていた5月のある日、3年間ろくに話したことのないクラスメイト・戦場ヶ原ひたぎの秘密を知ってしまう。ひたぎは体育の時間には全く参加せず、病院通いを続けているのだが、実は彼女には体重と呼べるものが殆ど無かったのである。暦は秘密を知った日の放課後、ひたぎから秘密をばらさないようにと執拗な脅しを受けるが、それにもめげず彼女の秘密に対する協力を申し出る。彼女によると、2年前に1匹の不思議な蟹に出会い、重さをそっくり持っていかれたのだと言う。(TVアニメ動画『化物語』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2009年夏アニメ
制作会社
シャフト
公式サイト
www.bakemonogatari.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%96%E7%89%A9%E8%AA%9E#.E3.83.86.E3.83.AC.E3.83.93...
主題歌
≪ED≫supercell『君の知らない物語』

声優・キャラクター

神谷浩史、斎藤千和、加藤英美里、沢城みゆき、花澤香菜、堀江由衣、櫻井孝宏、喜多村英梨、井口裕香

スタッフ

原作:西尾維新『化物語』(講談社BOX)、キャラクター原案:VOFAN、 監督:新房昭之、シリーズ構成:東冨耶子/新房昭之、キャラクターデザイン・総作画監督:渡辺明夫、シリーズディレクター:尾石達也、ビジュアルディレクター:武内宣之、音楽:神前暁、音響監督:鶴岡陽太、美術監督:飯島寿治、色彩設定:滝沢いづみ、ビジュアルエフェクト:酒井基、撮影監督:会津孝幸、編集:松原理恵

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