いさ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
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Sonny Boy サニーボーイの感想・評価はどうでしたか?
いさ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
あと さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
Jet Osuga さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
やきどげざ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
・おしゃれ
・音楽 青春系ギタポ シューゲイザー
・自分史上最難解
・1週では把握不可能。
・理解後の1話目はあまりの完成度に衝撃が走る
・見れば見るほどスルメ
てとてと さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
Lilac さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
タイラーオースティン さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
tot さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
素塔 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
本作とは全く印象が異なりますが、難解な青春アニメというと
今やネタアニメの定番になった「グラスリップ」が思い出されます。
揺れ動く思春期の心情を独自の表現語法を用いて描き出し、
心の内奥までも可視化しようとした点で両者は共通していますし、
結果、意味不明などと揶揄されてしまうのもやはり共通です。
「グラスリップ」では「未来の欠片」という超常的な現象が
ヒロインの深層心理をヴィジュアル化する装置として機能し、
また、エッシャーのトリックアート、「昼と夜」が解釈の鍵となっています。
イメージの喚起力に訴える同様の象徴表現を本作も駆使していますが、
こちらは比較にならないほどの徹底振り、まさしく完全な極振りです。
こうした野心的な独創が視聴者にウケないのはきわめて自然で、
この種の作品では視聴に払った注意力の量が感動に比例するので
制作に注がれたエネルギーに見合うだけの熱量で向き合わなければ入り込めず、
結果、作り手の自己満足のように感じられてしまうわけです。
本作はとにかく情報量が尋常でなく、深入りすると収拾がつかなくなるので
核心と思われる部分だけを抽出して概観することにします。
全体の大まかな構成は、漂流の"謎"をめぐる前半と、
漂流の"意味"を追求する後半とにはっきりと分かれていますが、
その転換の軸となる主人公長良の、決断と行動に焦点を当てた
いわば"長良ルート"と呼べるものが一応、標準的な読み筋になるようです。
{netabare}まず指摘したいのは、序盤のミスリードについて。
SF風の少年少女・異世界サバイバルというパッケージには
あふれんばかりの既視感が漂っていますが、
実はこの既視感を逆手に取った意図的な操作、
いわゆるミスリードが序盤に仕組まれているふしがあります。
惨劇の匂いを漂わせたり、魔女狩り風のイベントを持ち込んだりと、
常套的なサスペンス展開で前半部を偽装しつつ、
ストーリーが進むに従い、"哲学的"と評すべき本作の真の姿、
この作品のアレゴリカルな本質が鮮明になってきます。
平たく言うと、物語全体が「喩え話」だということです。
例えば第4話のモンキー・ベースボールは「ルール」および「能力」の不均衡、
第7話のバベルの塔は「労働」や「希望」の転倒をめぐる一種の寓話だし、
全編の至る所にメタファーや象徴、暗示などが散りばめられた
さながら「アレゴリー(寓意)」の祝祭の趣があります。
ならば「漂流」とは何を意味しているのか?
結論から言うと、すでに指摘されている通り
「モラトリアム」の寓意、そう素直に考えてよさそうです。
終わらない夏休み。止まってしまった時間。
"静止した世界"とは、永遠に続くモラトリアムの表象でしょう。
隔絶され孤立した校舎。管理のもとに置かれ、ルールに守られた閉鎖空間。
そして、訓練キャンプで強制的に"一人前"にされた少年少女が
社会という「戦争」に送り出される・・・このあたりにもアイロニカルに
制度や世相を風刺する、現代の寓話としての側面を見ることができそうです。
さて、転換点となる第6話。漂流の真相が明らかになり、
原因となった長良に対して「神(校長)」から宣告が下される。
「君は世界を創っていたわけじゃない。
可能性の箱を開けているだけの、ただの観測者なんだよ。
君がいるからこの世界は存在している。」
観測者が箱を開ける、という言い回しから、元ネタはよく知られた
「シュレーディンガーの猫」と称される量子力学の思考実験だと思われます。
専門的な内容はわかりませんが、本作に応用されている方向性としては
事物ないし事象の存在そのものに関わる理論上の不安定さを
モラトリアムの本質に結びつけようとしている、といった感じでしょうか。
その際、重要な意味を担うことになるのが「可能性」という概念です。
漂流世界の原理となる「可能性」とは、すなわち「不確定性」、
存在が非決定の状態にあるという、ネガティブなニュアンスを含んでいます。
君たちはもう、必要ないんだよ。
君たちはただのコピーなんだよ。
君たちだけが、特別だと思っていたのか?
「神(校長)」が生徒たちに告げるこれらの言葉は、
着想のベースになっているらしい確率論の文脈に置き換えると、
「君たちは確率論上のただの可能性に過ぎない」となる。
つまり、まだ何者でもない可能性だけの存在である思春期の少年少女、
あるいは可能性の海を漂流するモラトリアム人間たちの在り方を
原理的に否定し、切り捨てているわけです。
ここは物語の転換点であると同時に、長良ルートの真の起点ともなります。
つづく第7話、バベルの塔に仮託したエピソードの中で長良は、
転倒した世界を自らの観測者の能力を用いて反転させ、こう宣言します。
「この世界をひっくり返す。
僕はみんなの分まで前に進まなきゃいけない。
全部僕のせいなんだ。それでも、もう逃げないって決めたんだ。
この漂流を間違いにしたくないから。」
漂流の原因として世界から断罪された彼が、
自らの手でそれに決着をつけるための行動を起こす。
これは、責任を猶予されたモラトリアム的な心性からの脱却であり、
主体的な自我の確立を描いた成長ストーリーとして、ある意味、
世間一般のモラトリアム論に即した模範解答とも言えるものでしょう。
ただ、あまりに模範的すぎて、もしやこれもミスリードなのではないかと
つい身構えてしまうのは本作の場合、やむを得ないところです。
多分、ドラマの核心となる部分は、もう一歩踏み込んだところにあります。
「観測者がいなきゃ、みんなただの可能性で終わっていた。
みんな解っているはずだ、結局どこにいたって
僕らは抗い続けなければならないって。」
これは、長良に共感したこうもりの言葉ですが、
着目したいのは「反抗」という契機が、世界観と物語をつなぐ形で導入され、
物語後半で長良が企てる元の世界への帰還計画が本質において、
この世界を支配する「神」へのプロテストになることを予告している点です。
その経緯。まずは、漂流の"真実"を見究めたラジダニの言葉。
「そうか、これは漂流なんかじゃない。
神が振ったサイコロだったんだ・・・。」
サイコロは「偶然」の表徴であり、確率論のシンボル的なアイコンです。
漂流世界は無限にある可能性の中から、たまたま出た一つの目に過ぎず、
偶然の結果に過ぎないから当然、その現象には何らの意味もない。
やまびこが言うように、「この漂流に意味なんてない。無だ。」
「偶然」という絶対的な「神」が支配する確率論と決定論だけの世界。
長良の計画は、この世界への挑戦を意味するものでした。
長良:ロビンソン計画に追加したい項目があるんだ。
ラジダニ:ああ、そうこなくっちゃ。
ちょっと分かりにくいですが、最終盤の展開はここからスタートします。
追加した項目がどういうものか、ここでは説明されずに、ただ、
希のコピーであるコンパスを掌にのせて長良が呟きます。
「どうせ世界は変えられない。それなら・・・」
追加した項目は最終話で明らかにされます。
彼らが目指したのは"元の世界"ではなく、コンパスが指し示す世界。
ここでふたたび「可能性」がキーワードになります。
偶然の支配から可能性を解放し、それに別の意味を与えること。
それが「神」への反抗の最終形態になります。
瑞穂:そこに行っても希が生きてるかはわからないんでしょ?
長良:だからコンパスを使うんだ。
何も結末は変わらない。
起こり得ることしか起こらない世界だから・・・
可能性をもう一度振り直す。
神が振るサイコロに対抗して、長良はコンパスを"振り直す"。
コンパスの針は、どこかの世界で希が生きている可能性を指し示しています。
「希はもう戻らない。でもね、彼女の意志はまだ生きている。」
「過去は変えられない。でも、未来ならいくらだって変えられる。」
・・・かつて希はこう語っていました。
つまり、希が信じた「未来」という可能性を彼もまた追い求める。
「起こり得ることしか起こらない」決定論の世界では単に確率論上の
ニュートラルな意味しか持ちえないネガティブな「可能性」を
ポジティブに反転させ、「偶然」に意味を与えようとするのです。
乱気流のように錯綜する次元の混沌の中を、長良と瑞穂が走り続ける。
その時、上方に現れた鳥の群れが、彼らを先導するように先立ってゆく。
希と鳥とは終始一貫して、アナロジーの糸で結ばれています。
やがて、満ち溢れる光に包まれて二人が立っている地点で
回り続けているコンパスの針が、目的地に到着したことを告げています。
瑞穂:長良はさ、何で帰ろうと思ったの?
長良:これは、希が見た光だから・・・{/netabare}
長良ルートを締めくくる最終話の内容については、
希と瑞穂のその後の動向も含めて、いずれ補足する予定です。
本作のユニークな特色は、鬼面人を嚇すような世界設定よりも
この結論部分に提示されている独自の思想にあると自分は考えていて、
それを「アンチ・モラトリアム」などと呼んでみたのですが、
そもそも観る側に結論を委ねることを本作は意図しているようでもあり、
自分も確認できたポイントだけを覚書風に記しておくつもりです。
本作が執拗に反復する「死」のモチーフについても触れなければなりません。
光を志向しながらも死と親和的であり、作中に死の契機を導入する
希というヒロインの両義性は、本作の複雑な性格を端的に表出するものです。
また、「死」を「モラトリアム」と並ぶもう一つのテーマと捉えるならば、
その両者を統合する存在が瑞穂であり、最終話にその帰結が示されます。
長良ルートがシンプルな成長ストーリーであるのに比べ、
難解なメタファーや象徴が横溢するこの裏ルートの方に、余程興味をそそられます。
・・・しかし、さすがに四周もすると、最後は達観した心境に至ります。
これ、解らなくても別にいいんじゃないの? なんて。
理解しようと頑張ると、他作品を視聴する時間が削られます。
それよりは、クールでポップなヴィジュアルと雰囲気を楽しみつつ
一通り完走すれば、もうそれで十分なのではないだろうか?
哲学風味に抽出されたビターな青春のエッセンスをフィーリングで味わう、
こういうのが本作の正しい鑑賞法なのかも知れない、等々・・・
のっけから散々思わせぶりに引っ張りまわされた挙句、
最後は一方的に突き放される。有り体に言ってかなり鬼畜なアニメでした。
これがハッタリなら断じて許されないところですが、悔しいことには
十分過ぎるほどの内実を備えており、余韻も深いので黙らざるを得ない。
とは言え、好きになれるかどうかはまた別問題であって、
人に勧めたい気はあまりしないし、案外残らない作品にも思えます。
2022.11.23 投稿
ウェスタンガール さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
若干のネタバレはご勘弁頂くとして、初見は正に『漂流教室』であり、そのモチーフである『蝿の王』であった。さらに映像作品であれば、やはりJ・J・エイブラハムの『LOST』が最右翼であろうと…。このアニメの設定やビジュアルを見る限り、この作品が相当意識されたであろうことは想像に難くない。
しかしこのアニメの努めて優れた点、それは何といっても、成人を前にした青少年、“少年少女”に向けた“コンパス”、羅針盤の役目を果たしたいと言う、愚直なまでの思いの強度にあると言って良い。
そうこれは、『ピーターパン』や『オズの魔法使い』の伝統を下敷きにしたお伽噺であり、夏目慎吾監督による、サリンジャーが投げかけ続ける『ライ麦畑でつかまえて』への答案。あるいは、たった今を生きる“少年少女”が問い続ける問答集と言うべきか。
蒼い✨️ さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ハウトゥーバトル さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
この話は高校生が漂流した話
問題作、と表現されている方が一定数いらっしゃりますが、それは良い意味であると私は確信しています。
まず本作は超能力を主体としてはいますが、「超能力を用いて異世界最強!?」でも「超能力を用いてコントを繰り出す!?」でもなく、ただただ異空間に来たら副産物で超能力を得た
それだけの話です
物語にしか興味がない方、作画で全てを判断する方、アニメを流し見する方、にはおすすめ出来ません。
Q では誰に刺さるか。
A その作品の存在理由を考え、作者の意図を察し、アニメに全神経を注ぐ、そんな(私のような)厄介オタク向け、です。言うなればアニメ非初心者向けということになります
個人的には好きです。
「作者が何を描きたかったのか」はなんとなく理解できますし、その描きたかったモノがどれほど面白いか、も理解しているつもりです。
本作の面白さは他の方が詳しく説明してらっしゃるでしょうから簡潔に言わせてもらいますが、「心境の変化と姿勢の変化の分岐点を具現的事象によるものだとしたら」という話です。まぁ興味ある方は。
少なくとも私は本作が、かなり好きです。
お気に入りにいれるくらい。
本作を難しかった、と感じた方はもっと客観的視点を持ちながら見たほうが良いかもしれません。それで無理でしたなら、貴方様が本作にあっていないということなので諦めましょう。
{netabare}
希が消えたときは私大歓喜。希ちゃんに恨みとか何も持ってないしなんなら好きだったけど、あのまま「みんな大団円」で終わっていたら「なんかなぁ」て感じになってたと思うから、あそこで消えた瞬間は席を立ちましたよ((
とはいえ、あのまま希と三人で帰って三人とも知らないフリをする、というのもありですけどね。でラストに教科書を破る、とかでもかなり良かったですが。
オタクの厄介のところはこういうところなんでしょう。
分かってはいるのですが、自己の最適化はやめられませんね。
{/netabare}
原作・監督・脚本は夏目真悟さん。ブギーポップ(新)の方ですね。雰囲気があります
キャラデザは久貝典史さん。ACCAの方ですね
アニメ制作はマッドハウスさん。よりもいの所ですね
作画はよく、(これはどちらかというと絵コンテの分野なのでしょうけど)表現がかなり良かったです
主題歌は銀杏BOYZさんの「少年少女」
コンパスの針は何を示し、誰を示し、どこの向かわせるのか
ということで締めます
エイ8 さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
coron さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
尖ったアニメで好き嫌いが分かれると思いますが、私は好きです。
今までとは違う形のアニメだと思います。
OPがないことでとても世界観に没入しやくすなっています。
また、楽曲や間の取り方も一級品です。作画は令和っぽくはないですが作画崩壊などは特になく基本的に安定しているので安心して試聴できます。
エルネスティ さんの感想・評価
1.8
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:途中で断念した
展開が遅く、物語の方向性もよく分からなかった
うぐいす さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
言葉はやたら多いが朗読劇のよう。聞き飽きるほどポジティブに考えなさい的な台詞が説教っぽく聞こえストレスがたまる。
ジパミィナ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
1話を録画できず、2話から視聴開始してみましたが、全く付いて行けず。
2話だけで判断はできないので点数は採点していないですが、空気感が合わずでしたので、暫定値としては50点台かと思います。
金太郎 さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
Sonny Boyは経験です。哲学的で、痛快で、独創的な体験だ。
『このアニメは万人向けではない』と言うのはおこがましい。Sonny Boyは誰にでも受け入れられるが、忍耐と広い心が要求される。このアニメのパズルを解く気があるのなら、その見返りは十分にある。再見すると、複雑なストーリーと魅惑的な映像の中に巧妙な伏線、皮肉、比喩があることに気づくはずだ。
『Sonny Boy』は、あるクラス全員が突然虚空に移ってしまうという、『蠅の王』をSF風にアレンジしたような話だ。取り残された36人の生徒のうち、数十人が不思議な超能力を身につける。彼らは互いの価値観をぶつけ合い、さまざまな人間関係の対立を引き起こす。それぞれの主張は、より重要な社会問題を表している。資本主義、全体主義、自由、宗教、権威主義など、論議を呼ぶ政治的トピックが番組を通して取り上げられる。これらのテーマを客観的に提示している。プロットは少しも単純ではない。脚本家は意図的に迷路のように織り込んでいる。それを理解するには、細心の注意を払う必要がある。そのため、私はしばしばエピソードを見返したり、シーンを一時停止して見たものを処理したり、巻き戻したりする必要がありました。毎回、ラスボスと戦っていることを理解するのは大変ですが、その分、満足感もあります。混乱と好奇心、そして謎解きのサイクルが病みつきになる。ソニー・ボーイ」を理解するのに苦労するのは当然で、意図的に難解にしているのだから、誰もが楽しめるわけではない。複雑なテーマと絡み合う物語から、登場人物の書き分けが薄いと思われるかもしれないが、彼らは決して一面的な存在ではない。
一つの視点に集中するのではなく、複数の生徒を追いかけながら、新たなテーマを探っていく。作者が自ら確認したように、自己挿入型の主人公である長良は、プロットの中心にいる。彼は、私がアニメで見た自己挿入型主人公の中で、ベストではないにしても、その一人である。長良の旅は、生きがいを見つけることにある。彼の物語は、典型的な青春物語であり、鬱屈した10代の若者から始まる。仲間たち、特に風変わりな少女のぞみと一緒に、彼は新しい自分に生まれ変わる。長良の無表情な性格が、彼らの会話を妙に可笑しくしているが、それでも注意は必要である。それぞれの人物は、著者の哲学的考察の代弁者として利用される。彼らの価値観の対立から、彼の心の中を覗き見ることができる。
この番組は、長良が自分自身を発見する旅であると同時に、作者にとっても自分探しの旅である。長良に同行する希、瑞穂、ラジタニ、朝風の4人のクラスメートも成長していく。朝風は、仲間に比べればはるかに成長が遅いので、最弱である。彼は、最初は普通の10代の反抗期だった。他の魅力的なキャラクターたちのような魅力的な背景や内面的な葛藤がない。長原は単調な声で、臆病者ですが、その理由はわかっています。しかし、私たちはその理由を知っているのです。彼の人生観はクラスメートと大きく異なるが、目的は同じだ。どうやって家に帰るのか、誰がなぜ彼らを新世界に送り込んだのか、それを突き止めること。ソニー・ボーイのキャラクターが素晴らしいのは、その動機があるからです。必ずしも同意できなくても、彼らがなぜそのような行動を取るのかは明らかなのです。
101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
夏休みも後半。学校が異次元空間に飛ばされる"漂流”に巻き込まれた中3のクラスメイトたちが、
能力を発現しながら次元を巡り、サバイバルしたりするオリジナル1クールのSF青春群像劇。
【物語 4.0点】
大人たちの社会……現実、有限、常識、法律、規律、支配、運命
≒常識的な物理法則が事実を規定するマクロの四次元世界
少年少女たちの青春……夢、無限、非常識、自由、希望、可能性
≒観測者に可能性の数だけ現象を見せる。常識的な物理法則を超越するミクロの量子力学の世界
本作もまた量子力学等の知見も活用しつつ、青春の解明と解放の試みた作品群の一つと思われます。
従来作は、鬱積した青春の諸々を社会にぶつける→大人や常識に阻まれる。
→超常現象を少年少女の心象世界とリンクさせて青春を救済……と手順を踏む。
対して本作は、過程をぶっ飛ばして、冒頭からいきなり、
少年少女のグチャグチャした胸の内を反映し、可能性が咲き乱れる混沌とした異空間にダイブする斜め上の展開w
少年少女たちの現実世界での状況については、
"漂流”以来、発現したという能力から、
長良はカースト下位及び外で、青春を斜に見る観測者?
朝風は社会の重圧をはねのけたいと葛藤する反抗期少年?
と事実を考察することも可能なのでしょう。
が、本作は事実の確定自体が、青春を縛る野暮な行為と言わんばかりに、
解答する素振りも見せず、ひたすら異空間表現を通じた、思春期少年たちの心象具現化に注力。
一般的な青春ドラマにおいて、丹念にプロットを組み、常識の制約をかいくぐって、やっと捻り出す、思春期の心情の吐露。
これが、本作では何人にも、時間の制約にすらも遮られることなく、何なら脚本の都合に応じて世界を書き換えてでも、
ストレートに視聴者に叩き込まれる。
この感覚を掴めれば、わけわかんないけど何か面白い!という共感と感動が得られる。
三球三振か特大ホームランか。豪快なフルスイングが心地よい企画。
視聴者を突き放した作品にも思われますが、方向性を理解して能動的について来た者には案外、親切な設計。
例えば本作は原則モノローグによる心情説明を禁止し、設定や作画で類推させる尖った作風ですが、
終盤は{netabare}猫や骨折{/netabare}にモノローグを代弁させヒントを与えるなど。
大丈夫。制作者のサインを読んで、ミットを構えていれば、ちゃんと魔球がストライクで投げ込まれますからw
スタッフは3割に届けば良いと開き直っていたようですが、野球で打率3割なら一流打者ですw
【作画 4.0点】
アニメーション制作・MADHOUSE
時に、原色ベタ塗りまである思い切った背景。
ゴチャゴチャとつまらない現実を描き込むより、
背景にも作画を入れ、切り貼り変形可能にし、
少年少女の心理が世界へ干渉する驚異を、映像編集することに心血を注ぐ。
確かにアニメーションでしかできない青春表現を開拓。
表情描写による心理の示唆も最小限。特に長良など終始、無表情にすら見える。
だが設定や背景、キャラの能力等を手がかりに掴みに行けば、
ちゃんと表現できている手応えは残る。
最終回を始め、しばしば挟まれる長~~いランニングのカット。
これをただの手抜きの尺稼ぎと取るか、青春の“漂流”の成果を堪能する至福となるか。
ここも相性により明暗が分かれそう。私は圧倒的に後者でした。
【キャラ 4.0点】
青春の枠から弾かれている少年主人公・長良。
世間体なんて蹴っ飛ばしたいヒロイン・希。
エスケープ先の真夏の校舎屋上にて繰り広げられるのは典型的なボーイミーツガール。
以来、少年のセカイが激変する様もテンプレート。
だが、そこからの世界の改変度は史上最大級。
何なら{netabare}ヒロインとの死別{/netabare}という運命すら書き換えて見せる。スゲーよ。
長良&希と三角の様相も呈する瑞穂は気だるげなツンデレ風味。
物欲に溺れる私は、何だかんだ”ニャマゾン”が一番羨ましい能力w
が、それ以上に己を見せつけて、割って入りたい表情ダダ漏れな反抗期少年・朝風が可愛いw
あき先生みたいに胸元に抱き寄せてやりたいw
マイ敢闘賞は頭脳派インド人・ラジダニ。
{netabare}2000年{/netabare}探求心が途切れないとは、
冒険者メンタルだけで測れば彼こそ主役勇者級。
【声優 4.0点】
制作意図とか共有しない。台本を読み込ませない。細かいディレクションはしない。
深夜アニメならではのキャラ作りすら邪魔だとばかりに
音響もメインキャストにナチュラルな演技を要求。
長良役の市川 蒼さんの無気力ボイス、瑞穂役の悠木 碧さんアンニュイボイス、
明星(ほし)役の内藤 有海(あみ)さんの腹黒少年ボイス。
この辺りが淡々と作品の空気感を醸成。
そこへ入ってくる希役の大西 沙織さんの快活ヒロインCVからは光への道標を、
CV.加隈 亜衣さんの高圧的な命令口調からは闇を感じますw
鍵を握る{netabare}犬猫{/netabare}やグラサン男には、津田 健次郎さんや大川 透さんら実力派を当て引き締める。
【音楽 4.0点】
劇伴も一応あるが、基本的には環境音で、炎天下のグラウンド、熱帯ジャングル等、ひと夏の"漂流”を表現する方針。
たまに使われる心情曲もバックグラウンドでサポートに徹する。
が、ここぞの場面ではちゃんと挿入歌も使い琴線に触れてくる。
ここでも突き放しているようで、ちゃんと手を差し伸べてくる。
OP曲はない。いきなり異空間転移しようが、タイムなしだw
ED曲は銀杏BOYZ「少年少女」
言葉にし難いドロドロした思春期の感情を、
作品を真芯で捉えた歌詞で見事に歌い上げた傑作青春ソング♪
毎回このEDで余韻に浸る時間が一番幸せだったかも。
EDアニメなんて黒背景にテロップだけで十分?ですw
ラストの{netabare}弾き語り{/netabare}も良かったです。
【感想】
印象的だったのは第七話。
幼い頃、大人になったら意味も見出だせない仕事で歳を重ねるのかなと恐怖したことを思い出して、いたたまれなくなりましたw
実際に社会に出て、その予感が概ね的中する実体験もあり、ますます身につまされますw
それだけだよ(by二つ星)(苦笑)
Tokusa さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
U さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
桶狭間スイッチ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
もうね、天才が作ってるアニメだから理解して観ようとすると頭パンクしそうになる。
練られ過ぎたSFファンタジー、売れる条件学園モノに、超能力、宇宙、宗教、趣味と作者の「癖」とも言うべき物がマニア的なレベルでトッピングされ、それを最後色恋で纏め上げる尋常じゃない構成と脚本力。
アタマん中ハッピーセットじゃなきゃこんなん作れん。
物語概略は、パラレルワールドに飛んだコピー達が、成長しながら各々旅や帰還を目指すというものだが、
毎話毎話の急転直下のテンポと出てくる事象や能力、絵に隠された意図、オマージュ、背景、メタファーの多さが尋常じゃねぇ。
バベルの塔や天国の階段、太陽崇拝のピラミッド的重労働、日本百鬼夜行に由来する人語を喋る妖怪ネコの猫又(猫又は老婆を食う)、エジプト神話のアメンホテプの獣神モチーフの犬、不治の奇病を持ち込む黒い男のギリシャ寓話、天を目指した罰にゼウスが大地を割った崖でまさかのポータレッジ(ヒルクライマーが崖で寝る為のテント)
ノアの箱舟は黒の正四面体、ユダヤとキリストの聖地エルサレムにある聖墳そのもの。
舟の中身はちゃんと土くれで作ってるし、動力は賢者の石。
さらにそれらの宗教的な背景や時代感とかに絶妙に合わせたコピー達の特殊能力。
例えばバベルの塔で怒りを買った神は天に落とす罰を人に与えた。その世界を作ったコピーの超能力は天地逆転。
最後はアポロ計画を彷彿とさせるバリバリの工業製品ゴリ押しでディスカバリーよろしく帰路への宇宙旅行。
物語がパラレルワールドであるため、宇宙観的物理解釈もちゃんとしてる。
光速度達しても闇が覆い無音だったり、世界ごとに時間の流れが異なってたり、ワームホール的描写もあったりする。
重力操れるアイツだから、軽く太陽圏突破した距離にも馳せ参じる事が出来るのアイツだけとか、妙に矛盾が無いんだよなw
もう枚挙に暇がないのでこの辺にしとくが、一つ一つのディティールや作り込み、スケールが尋常じゃない。尋常じゃない何度も言ってる気がするが。
最後、不人気キャラに記憶失くしたヒロインとくっ付くエンドに泣き崩れる視聴者が多いらしいが、
物語全体を俯瞰すると、1人の少女が亡くなる未来を変えてるんだよね。
何もできない冷たい男だった主人公が、ヒロインを救っている。
それこそがこの物語の真のハッピーエンド。
そして面白くも想像を掻き立てるのがラジダニ。
彼は最終的に歳を取らないパラレルワールドで「森になった」と明言される。
これだけの文言だと首を傾げるが
、物語を追った視聴者はストンと腑に落ち、死の無い世界で彼が満足の死を遂げた事を理解する。
終始彼は賢く、知的好奇心に溢れた根っからの研究者気質のキャラだ。
知らない事は調べ、追い求める。
皆を導くノアの箱舟には乗らず、自分だけのルールが支配する決闘雪原にも、燃える孤島にもしない。
彼は一人で未知の冒険を選んだ。望郷も救済も望まなかったのはやはり彼の知的好奇心ゆえだろう。
ただ月日は長かった。
2000年の旅路で色々な世界を見て来たと友人の葬儀に話していた。
無限の世界にも死を発明した者、死にも色々あること。ホームシックの国を見て彼はホームシックを学んだこと。やはり望郷を持ち合わせてはいなかったが。
2000年で彼の冒険は終わりを迎える。
好奇心の旅だが、それは救済であり、死を探す旅だった。
それから3000年は彼が選んだ森で過ごしたんじゃないかと思う。
望郷のロケットに乗らず、風呂に入る事さえ後回しにする、知的好奇心の旅は終わった。
彼なら森中の動物と会話できるぐらいになっていたかもしれない。
そこで彼の脈動は止まる。
永遠に落ち続け中身を空っぽにする死でも、電気椅子に座る死でもない。
彼は森になった。
5000年で犬になったやまびこのように、彼は森になった。
するめ♀ さんの感想・評価
2.1
物語 : 2.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 1.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
徳寿丸 さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ドウ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
うにゃ@ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最初は楳図かずおの漂流教室みたいな作品だが、異世界が主人公たちに優しい世界でサバイバル感は全くない。
青春群像作品のように36人のクラスメイトが成長し、元の世界に戻ることを目指すのかと思ったが、それも薄くよくわからない。
基本的な話の方向性が、主人公が陰キャで見えにくいため、何をしてるのかわからないまま話が展開していく。
各キャラ特殊能力も、キャラクターの性格等から発生した物でなくランダムギフトみたいで、よくわからない。
漂流してるのはクラスメートだけとおもっていたら中盤、同じ中学校の違う時間軸の学年の生徒もたくさん漂流している。
死の関係性や各世界の関係性、適当に作ってるだろと思えるくらい難解で正直テーマ性を理解する気も起きない。繰り返し視聴する気が起きない。
後半、各々の目的と成長があるみたいだが、終わりが見えないため、話に締まりがなくパッとしない。
アニメの外の考察をググれば、メッセージ性読み取れるのかもしれないが、検索するほどの魅力は感じなかった。
ただ、この手の作品でなんとなく見て最後までなんとなくで視聴できたのは、それはそれで凄いと思う。
100点中65点
ゆうゆう さんの感想・評価
3.0
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
御宅忍者 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
小説をそのまま映像化したような作品
不思議な世界観であり、効果音だけの演出などが興味深かった。銀杏BOYZの主題歌もとても爽やかな夏を感じさせるものでとても良く、劇伴もとても良い。謎の世界観のため、好きな人は好き。嫌いな人は嫌い。極端に層が別れると思います。
opとedがなく、銀杏の主題歌だけで勝負するという挑戦を行なっている。最後の銀杏でいかに爆発させられるかが鍵になってくると感じた。
これぞ異世界というものを夏目監督は描いてくれている。異世界アニメの異世界は本来こうあるべきなのではないか。
市川さんと大西さんを中心としたキャスト陣のアフレコも良く、全体的に良かった作品。
哲学的作品が好きな人は好き。刺さる人には刺さるでしょう。監督もその人にしか求めてないです。
ぺー さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
これすなわち{netabare}『かがやき長良』(ハイ次ッ){/netabare}
オリジナルアニメでございます
『ブギーポップは笑わない』の監督と聞いてなんとなく納得するところあり。要は小難しいやつ。
ある日突然“学校”以外すべて消えちゃってクラスメイトらと一緒に漂流し続ける世界。
雰囲気アニメ
深そうなテーマありそうなのですが私は辿り着けず。18年ぶりのアニメ関与との江口寿史氏キャラ原案もあいまって雰囲気はなかなかいいです。ちょっと整理のためにあにこれ方式5段階で纏めるとこちら↓
▼物語
主人公らが中学二年生なのもあって、漂流世界はモラトリアムのメタファーと受け取ればしっくりくる。劇中世界が極めて閉鎖的なことが理由。思春期って半径何メートルが世界の全てみたいなところありますから。
静かなトーンで進むので眠気を誘う仕様だが、回毎に場が変わったりするので目先を変えて楽しむことができる。ただそれは諸刃の剣で作品理解をより困難にしてたかも。
▼作画
繰り返しキャラ原案が江口寿史。世代的に漫画家さんよりかわいい女の子描くイラストレーターさんのイメージ強し。ご多分に漏れずかわいい感じです。等身も変なデフォルメがないためがっつりファンタジー設定のわりにはまんま中学生の話として入ってくる。
色彩も豊かで最後までそれほど乱れてなかったと思う。
▼キャラ
なかなかの登場人物の多さだが不思議と名前が一致するしどんなキャラか覚えてる。これで充分。
▼声優
10年選手で一線に立たれてる実力派揃い。よく見たら『ブギーポップは笑わない』出場選手ばかりですね。監督さんのクセの強い演出に慣れやりやすさはあったかもしれません。本作は劇伴ほぼなかった分、相対的に声の演技への負担が大きかったと思いますがさすがでした。
▼音楽
これは良かった。劇伴控えめかほぼほぼ無音だったかわりに挿入歌がときおり入ってMVみたい。OP/EDも物語を邪魔しません。
好き嫌いはありましょうが手抜きをあまり感じません。第1話のトーンが最後まで続きますので序盤に見切り可能。突破すれば全12話を完走した後、ちょっぴりビターかちょっぴりホッとするかどちらとも取れそうなやや余韻を含ませた幕引きで自分は好きですね。良作だと思います。
※ネタバレ所感
■どんな話?
思春期を軸に五月雨で。。まとまっていなくてすみません。
①{netabare}なろう系主人公みたいなことしてたがそこで終わらず、現実に戻ってほろ苦くも少し前向きに成長できたところまで見せた物語。
漂流世界=異世界と見立てると、陰キャがチート能力を手にして、ハーレムっぽくなり、陽キャイケメンにマウント取れるいつもの景色。それから戻ってきての現実をどう見るかはぶっちゃけ人による。{/netabare}
②{netabare}そういえば最初に鳥を見捨てた主人公が最後は鳥を救おうとするくらいの成長を見届けるお話。
閉鎖空間から飛び出た成長したとはいえ劇的な変化でないのが実状ですよね。それでも大切なこと。{/netabare}
③{netabare}セカイ系の亜種かなぁ!?
本人の意思次第という曖昧さはあるけど世界の命運は長良次第。{/netabare}
⓸{netabare}漂流世界は半永久のモラトリアム!?いくら世知辛くても現実で生きたいと願う姿勢に共感。{/netabare}
漂流世界は思春期に感じそうな諸々が詰まってそうと半ば強引に結論付け。
{netabare}そして脱漂流は思春期の殻を打ち破る行為。希が朝風と付き合っていたことで「なんであんな奴と」と「生きててよかった」と「執着するな!忘れよう」がないまぜになる気持ちは痛いほどわかる。
だがちょっと待ってほしい。そんなんじゃなくてひな鳥に目をかけた行為が彼女と一言二言会話をかわす機会を手繰り寄せた。きっかけなんてそんなもんよ。そして積み重ね。{/netabare}
■タワーレコード派?それとも公式サイト派?
リアタイだとAパート終了後の直CMで毎度流れていたどっちで円盤買うかってやつ。タワレコにしか置かないのかしら?
そもそも“タワーレコード”と言うワードが懐かしい。しばらく行ってない。
大学帰りの渋谷タワレコって上京時の自分の風景の一つみたいなもんでやや切なくキュンとくるワードでした。本編関係ありませんね。
視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ
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2021.10.10 初稿
2021.12.04 配点修正 -0.1
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長い長い夏休みも半ばを過ぎた8月16日。学校に集まっていた中学3年生・長良〈ながら〉たちは突然、思いも寄らない事態に巻き込まれていた。長良自身はもちろんのこと、謎の転校生・希〈のぞみ〉や瑞穂〈みずほ〉、朝風〈あさかぜ〉ら、36人のクラスメイトとともに、学校が異次元に漂流してしまったのだ。しかも彼らは、漂流と同時にさまざまな《能力》を入手。人知を越えた能力に大喜びし、好き勝手に暴れ回る者もいれば、リーダーとして他の生徒たちを統率しようとする者も、元の世界に戻るための方法を必死で探す者もいる。渦巻く不信や抑えきれない嫉妬、そして支配欲からくる対立。次々と巻き起こる不可解な事態を前に、少年少女たちは突如として、サバイバル生活に放り込まれてしまう。果たして長良たちはこの世界を攻略し、無事に元の世界に帰ることができるのだろうか……?
(TVアニメ動画『Sonny Boy サニーボーイ』のwikipedia・公式サイト等参照)
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