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「青い花(TVアニメ動画)」

総合得点
67.3
感想・評価
385
棚に入れた
1961
ランキング
2535
★★★★☆ 3.7 (385)
物語
3.7
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.7

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青い花の感想・評価はどうでしたか?

星々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いい

いや、よかった。

予想以上に普通によかった。

テーマは『初恋』かな??

見終わった後、原作もちょっと読んでみたけど、アニメの方がいいや。

投稿 : 2016/05/18
閲覧 : 292
サンキュー:

2

keylove さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

百合に抵抗がないなら、確実に名作です。本当に素晴らしい!

これは漫画が原作のちょっと古い作品になりますね。
でも、作画やキャラデザに古さを感じませんでした。

作画は、背景などとキャラデザを分けているあたりの感じで、最初はジブリを連想しましたけど、それは言いすぎだと怒られるかもしれませんね。
ジブリが全部こういう作画とキャラデザをわけていると言っているわけではありませんし。
水彩画のような色彩と淡い感じ、そしてそれでリアルに江ノ島を描いている感じは、とっても素敵でした。

その江ノ島なんですが、行ったことはないんですけど、あの電車は映像で見たことがあって、とってもきれいに描かれているなって思いました。
ただ、あくまでもアニメなんで、そこにもし住まれている人が見たら、違うよってなるかもしれないのでそこはご了承ください。

で、本題に入る前に一つ気になったんですけど、この江ノ島って
「エルフェンリート」の舞台でもありますよね?
そちらでは電車なんかはスポットが当たってませんでしたけど、一つ!

この作品の主人公たちが立っていた、海が見える階段があるんですけど、
あれはエルフェンリートでも印象的に描かれていた階段なんじゃないかな?
って感じました。

作画の雰囲気こそまったく違いますけど、同じアングルで写されていたのと、階段の感じがとてもよく似ていたということから、やっぱりそうじゃないかなって思います。

もし詳しい人がいたら、教えてください^^


それではこの作品の本題ですけど、


完全にガチ百合作品です。

男性が出ないわけじゃないですけど、男性の存在はほとんど感じられることなく、女性同士の恋愛ストーリーが進んでいきます。


まずはそこで振るいにかけられるんでしょうね。
百合がきらいな人はとてもじゃないけど観れないと思います。


でも、他にもいろいろと百合がありますけど、この作品の描き方は美しいです。

真剣な気持ちを淡い感性で描いてるっていうんでしょうか。

けっしてくどいわけではなく、それでも揺れる心や切ない心ををきちんと描いているし、関係性もはっきりしてます。

もちろん恋愛物なので、多少は気持ちの交錯というか、イライラしてしまったり、それこそ書いててなんですけど、くどいって思う場面もあるかもしれないですけど、それでもなんだか美しいんです。


そして友情という深い絆。
それも女子同士の友情。
それも丁寧に描かれていると思いました。


あとはキャラ紹介でまかないます。


万城目 ふみ(まんじょうめ ふみ)-高部あいさん
本作の主人公で、メガネっ子で泣き虫で気が弱くておとなしい。
それでいて、やることは意外と大胆だったりします。
松岡女子高等学校の生徒。
こういうキャラってある意味でめずらしいのかも?
最近のアニメでこういう性格のキャラを見たことがないような気もします。
cvの高部あいさんは、声優さんってわけじゃなくて、女優さんとして活躍されていたみたいです。僕は知りませんでしたけど。
でも、薬物で逮捕されてしまったみたいです。
声優さんじゃないので、この演技に対しての酷評を見たこともありますけど、僕はこのキャラにとても合っていたと思うし、可愛い声だったので、近年のその事件が残念です。


奥平 あきら(おくだいら あきら)-儀武ゆう子さん
本作のもう一人の主人公で明るくてちょっと抜けてて、お調子者の、ふみの幼なじみ。
ふみとは違う、近くの高校にある藤が谷女学院高等部の生徒。
このキャラを見ているうちに強く感じることがありました。
それは、TARI TARIの主人公、坂井 和奏ちゃんに似てるなってこと。
この明るい感じや、ちょっとしたしぐさがなんだか似てるんです。
まあ、個人的な意見なので猛烈に反対意見がある方もいるかと思いますが、そこはご了承ください。
とにかく、素敵なキャラです。
cvの儀武ゆう子さんは、たまごっち、たまゆら、などで活躍されていますが、あまり主役級というのはないようです。


杉本 恭己(すぎもと やすこ)-石松千恵美さん
本作で重要な役割を持つ人物で、この人もある意味で主人公です。
背はふみよりも高くて、ボーイッシュな髪型や口調、そのすべてにおいて女生徒から憧れを抱かれる、男性的な魅力を持った女性。
松岡女子高等学校の生徒。
cvの石松千恵美さんは多くの作品に出ているわけではなく、ほとんど主役級を務めていないので、あまり知られていないかもしれませんね。


井汲 京子(いくみ きょうこ)-堀江由衣さん
高校入学初日にあきらと隣の席に座ったことで、あきらと友達になった藤が谷女学院高等部の生徒。
この子の感情が描かれることによって、この作品がまた一つ良くなっていたように思います。
ショートカットの女の子で、特にそれが似合ってるってわけじゃない。
でもそれがまたいつしか愛おしいって思えてしまいます。
cvの堀江由衣さんが、この女生徒の役に合ってたかどうかって言うと、少し難しいです。
あの声なら本来はもっと可愛くて女子らしくてっていうキャラを演じたら素敵な気がしますけど、でもこの堀江さんの演技の幅を知っている人なら、納得できると思うし。
その堀江由衣さんは、Kanon、とらドラ!、物語シリーズなど、多数で大活躍されているトップの声優さんですね。


この他にもたくさんのキャラが登場します。

その中に、豊崎愛生さん、井口裕香さん、能登麻美子さん、中原麻衣さん、などがいたのも良かったですね。

あと、音楽も素敵でした。

オープニングテーマ「青い花」
作詞・作曲 - 山崎ゆかり / 編曲・歌 - 空気公団
エンディングテーマ「センティフォリア」
作詞・歌 - Ceui / 作曲 - 小高光太郎、Ceui / 編曲 - 小高光太郎

どちらもオススメです。


いつも思うんですけど、女子校ってやっぱりこういう恋とか芽生えたりするんですかね?
なんか男性目線だと、とっても羨ましくってしょうがないです笑


ただこの作品、よこしまな気持ちで観るよりもきれいな心で観たほうがいいかもです。
でも、原作の展開を描かれないままに二期もないのは残念でしかたないですね。


ということで、個人的にはけっこうな高評価をつけたいと思います。

投稿 : 2016/03/24
閲覧 : 473
サンキュー:

20

セメント さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 1.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

初恋を覚えてる?

そんなものなかった


いやー、百合アニメですよ!百合アニメ!
青い花、ささめきことが同じ時期に放送していた奇跡。
実はそれが故、どっちがどっちだか分からなくなることがあるんですが・・・。
志村貴子さん原作の方が青い花ですよね。
異性愛も描いて逆に同性愛のリアリティを増す演出をしている方が青い花ですよね。
ボイタチのバイな先輩がネコ同士の百合にちゃちを入れる話の方が青い花ですよね。

これってフジテレビで放送されて全11話な割にノイタミナじゃないんですよね。
ノイタミナが木曜深夜なのに対し、本作は今は無きノイズという水曜深夜の枠でやってましたね。
ちなみに鎌倉が舞台で、背景はそれなりにしっかりしています。
まぁ鎌倉が舞台のアニメなんていくらでもありますがね。
何気に文化庁メディア芸術なんたらごうたら作品に選ばれてます。

高 部 あ い
何故なのか。

OPの空気公団による「青い花」はちょっとした名曲ですよね。
ただ、OPにしてもEDにしても静かすぎる気がします。

結構男が出て来ます。
まぁそもそも痴漢されるところから物語は始まりますからね。
今流行の女の子しかいない空間での百合アニメと比べると、心持ちが穏やかではないですねぇ。
だからこそ百合がより強調されるというのもあると思います。
あと幼い頃と身長が逆転してるの良くないですか。


良い百合アニメだと思いますよ。
例の麻薬事件で失われたアニメ感ありますが。

投稿 : 2015/11/12
閲覧 : 333
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

百合の繊細さを感じる

アクション、ギャグ、コメディその他要素を排除した純粋な百合作品。
この価値観を理解できるか?と問われると「理解できない」ってのが本音なのですが、百合の繊細さを感じられ、あちこちで題材とされる百合の魅力を解かりやすく紹介した、ユリ入門みたいな作品だと思います。

投稿 : 2015/09/17
閲覧 : 203

アリア社長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

百合アニメなんだけど、それだけじゃない

このアニメは女の子どうしの恋愛を描いた、いわゆる百合アニメです。
ただ女の子どうしがイチャイチャしてるのが見どころというよりは、少女たちの思春期特有の繊細な心の揺れ動きが丁寧に描かれてて、それがすごく面白いです。

登場人物が記号的じゃないんです。血の通った人間やってます。
それぞれのキャラが色んな長所と短所、悩みや問題を抱えてて、完璧人間なんて出てきません。
描かれる内面がすごくリアルです。
だから百合という私たちにとっては非日常な世界を描いてるのに、ちっとも非現実な感じがしません。

恋をした、恋をされた。ただその相手は同姓だった。どうしましょう。そんな感じの物語。

とても丁寧に作られてるアニメです。
百合に興味がある人は必見だし、百合に興味がない人にも面白い作品なんじゃないかと思います。

投稿 : 2015/07/27
閲覧 : 304
サンキュー:

13

ネタバレ

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「ふみちゃんはすぐ泣くんだから!」

上の通り、このセリフで始まりこのセリフで終わる作品です。
最初は??でしたが、最後はじーん、、、ときました。
良い終わり方だった。

主人公の万城目ふみが高校入学を機に10年ぶりに鎌倉へ戻ってきます。
そこで幼馴染だった奥平あきらと再会し、ストーリーが始まります。
内容的には日常系なのかなと思います。

一応この作品、同性愛が描かれていますが、とてもリアリティーを
感じました。主要な登場人物ですが、

万条目ふみ ⇒ 後で知ったのですが同性愛者です。(アニメでは
        はっきりと描かれていなかったので、、。)
        気が弱く、よく泣きます。

奥平あきら ⇒ あっけらかんとしていて、何事にも動じない。 
        ただし、怖い話・ものにはめっぽう弱い。
        ふみとは違う学校ながら演劇部の活動つながりで
        お互い行き来することも。
        ノーマルです。(した?)


杉本 恭己 ⇒ (すぎもとやすこ)3年生、もともとあきらと同じ学校
        にいたのが、思いを寄せる教師からフラれたのを
        きっかけに、ふみの学校へ転校しています。
        ノーマルですが、ふみと恋人同士になります。
        しかしあるきっかけでふみにもフラれます。
        ボーイッシュでクール、いかにも女生徒に好かれそう
        ですが、もともとそうではなかったみたいです。

井汲 京子 ⇒ (いくみきょうこ)あきらと同じクラス。許嫁がいるが
        恭己に恋心。実はノーマル?

こんなところです。
作品を通して同性への恋愛感情が描かれていますが、普通ではないが故
葛藤する(特にふみ)姿の表現が印象深かったです。

加えて、この作品結構淡々と話が進んでいくので人によってはつまらない
と思われても仕方ないのですが、私の場合あきらの存在がとても印象的で
彼女に対しての思い入れが回を進めるごとに強くなりました。

どんなことが起きても現実を受け止める。それも自然体で。
(すごいことだよなぁ、、、、憧れちゃう。)
否定しないんですよね。 それがふみにとってかけがえのない存在に
なっていくのは納得でした。
     
そしてタイトル通りのセリフでFin。

いたってマジメな作品ですが、私的には良作でした。



おまけ(ネタバレです)
 {netabare} wikiで調べたら、ふみとあきらは肉体関係まで行って
しまうんですね。この作品では描かれていないので、、、。
ちょっとびっくりしたけど、まあ、あきらがふみを受け入れたということ
ですね。わたしもありのままを受け止めるとしましょう。w
{/netabare}

投稿 : 2015/04/29
閲覧 : 416
サンキュー:

17

ネタバレ

saccho さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

感想

放浪息子が良かったので,原作者が同じこの作品も見てみました。これは百合ものです。感想は,あーちゃん以外の主要登場人物はどうも好きになれなかったです。みな自分勝手で。 {netabare}オープニングの思わせぶりな映像に反して中途半端な感じで終わっちゃうので,なんとも消化不良気味です。{/netabare}

投稿 : 2015/03/22
閲覧 : 364
サンキュー:

3

日常のコード777 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

予習なし原作未読。「背伸び」するのは子供だけ。

どうやらアニメは原作途中までを取り扱ったようです。

おすすめしたい人は成人以上の方々。直接的性描写はありませんが大人向けのアニメになっています。舞台は鎌倉でふたりの幼馴染を主人公格とした純愛もの。

恋愛ものの作品って心の葛藤であったりすれ違いであったりを描くものが多いですが、この作品はまさに「思春期」の群像劇ですね。大人になろうと「背伸び」する、自分よりちょっと大きく高いものに「憧れる」。そういうのって思春期の頃は自覚できなくても大人になってから「ああ、自分も昔はこうだったな。」と客観的に評価できる。だからこそこういう作品は大人を中心に見た方がより味わい深いんじゃないかなと思います。

決して10代の視聴を妨げる意見ではなく、20代以上の方の視聴を強く勧める意見ですので何卒ご理解賜りたいですm(_ _)m

私もよく背伸びをするタチだったので、この作品にはすごく心を打たれました。同性愛を作中で取り上げていますがこれは男女関係なくおすすめできます。むしろ、だからこそ、純真無垢の花のような愛の素晴らしさを堪能できるのかなと思います。

究極の愛とは無償の奉仕であるとよく言われます。。しかしその真の意味は「相互扶助の精神」です。一方的な関係は必ず破綻するのです。背伸びして届いたものはいつか膝や腰にきてまた届かなくなってしまう。対等な視線を送り合うことで真の安らぎは得られるのだと、私はこの作品を通じて実感しました。

投稿 : 2015/03/14
閲覧 : 1048
サンキュー:

4

とってなむ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

きれいな百合作品ではある

ガチ百合です
2つの女子校を舞台にしてます
人間のちょっとした嫌らしさなども描かれており、
心情描写を楽しむアニメなのかななんて思いました

百合という意味では系統が同じの桜trickなどとは雰囲気が全く別物です
コメディ要素がほとんどないです
ちょっと退屈に感じました

キャラデザは全然好みじゃないですが、
風景の作画は良かったと思います
TARI TARIやハナヤマタと同じ鎌倉付近を舞台にしているのですがやはり美しい景色でした

音楽は雰囲気に合った曲調とテンポで好みです
特にEDのCeuiさんの透き通った歌声が大好きです
耳にスーっと入ってくる感じが堪らないですね


この作品、全体をとおして楽しめたとは言い難いです
百合は特に嫌いではありません
ただ、主人公の恋愛に対する姿勢が気に入りませんでした
話が盛り上がりに欠けるというのも原因の一つかもです
まあこれに関しては現実的で良いのかもしれませんが

投稿 : 2015/01/20
閲覧 : 475
サンキュー:

27

ネタバレ

37111 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

レズレズした話だった気がするが

記憶にございません。

申し訳ございません。

投稿 : 2014/12/29
閲覧 : 425
サンキュー:

0

woa さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

止め絵が秀逸なアニメ

2009年放送。全11話。

ストーリーの概観だけ話せば女子同士の恋愛心理を描いた作品と一見思われるが、必ずしもそうではない(少なくともアニメにおける解釈ではもっと広い「友情」が描かれているように見える)。

万城目ふみの幼少期、奥平あきらに募らせていた感情が十年の歳月を「軽く飛び越え」、ふみの「変わらなさ」は彼女が物語の冒頭と最後に昔と同じようにあきらに再会できた喜びで「泣く」ことで分かるのだが、一連のふみの挫折や感動をあきらは「ふみちゃんはすぐ泣く」の一言で的確に表すのだ。

ふみの防虫剤の匂いのように誰もが気づかないようなことも、あきらのみは気づくことができる。

冒頭のふみが鎌倉に戻ってくることとふみとちづの離別、最後の木造の校舎が取り壊されることとかつてのあきらとふみの離別はおそらく並行的なのだが、どちらもあきら(鎌倉)にふみが戻ってくる過程、「大切なもの」を思い出す経緯なのである。

つまり「青い花」は、あきらというもう一人の主人公の「内面」、彼女自身が自問しているように、最大のテーマとして設定されているのだ。

あきらの独白というのは、ふみの過剰とも思える自己表現に比べれば、全編に渡ってごくわずかな断片でしかない。

しかし、内面が描写されない故に、取り壊される前の小学校を前にして、ふみに感情移入している視聴者は物語が終わってしまう(引っ越す)ことの悲しみ(それをあきらは大変だと言うのだが)をあきらと共有していると錯覚することができる。

同性愛の経緯が、異性愛の挫折をその発端にしていることは、ふみの元恋人であるちづが「男性」と結婚し、女性同士の恋愛特有の挫折(結婚し子供を産むことが出来ない)の結果として先輩と出会ったことからも分かる。

しかし、実際同性愛やバイセクシャルの人間は異性愛者よりも人間や生命一般への情愛が深いという科学的な仮説がある。

勿論、同性愛者が異性愛者よりも多量に分泌する脳内物質(名前は忘れた)と情愛一般との相関関係は必ずしも確定しているわけではないが。。。

投稿 : 2014/12/11
閲覧 : 325
サンキュー:

3

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

眠いアニメ

癒し系ややガチ百合アニメです。
百合は全然大丈夫ですが、自分にはフィットしませんでした。

原因は明らかです。
コメディー要素がないのです。
心理描写が美しく、悪いアニメではないのですが・・・。
それと、淡々ストーリーのため退屈。
幾度となく睡魔に襲われました。


何か素っ気ない感想なんで、ここで余談。
このアニメの舞台は江ノ電沿線ですね。
鎌倉~平塚周辺は、大昔、2週間に1回はツーリング。
それも原付で。
江ノ島に近づくと頭の中で必ずサザンの「勝手にシンドバット」が。
えのし~ま~が見え~てきた~♪
ワイルドな学生時代でした。
余談の方が長くなってしまった。

投稿 : 2014/11/26
閲覧 : 530
サンキュー:

32

泉たける さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

百合系だけど

鎌倉や江ノ電沿線を舞台にして、それぞれ別の女子高に通うふたりの主人公(万城目ふみと奥平あきら)を取り巻く女性同士の人間関係や恋模様とともに、男女間の恋愛や恋心も描いている作品。

いわゆる百合作品らしいんだけど、放送当時自分はそんなこと知らずに、深夜テレビ見てたらOP流れていて惹きこまれたって感じですね。
前半は内容的にそこまで感動しないんだけど、中盤から後半にかけて惹きこまれます。とくにラストは超感動。一番泣けたのは最終話で空気公団の悲しみ知らん顔が流れてきたあたりですね。
あそこであの選曲ってナイスです。
全部あそこで持って行かれた!!!って気がします。

この作品がきっかけで空気公団にハマったので、良いアーティスト教えてくれてありがとうともww

漫画は百合色が強いのですが、アニメ版はそこまで強くないので、普通に見られるはず。
途中まで見て中だるみしても、切ってしまうのはもったいない。とにかく最後まで見たら良かったって思える作品なので、見てない人は是非見て!!

投稿 : 2014/11/10
閲覧 : 281
サンキュー:

5

ごるレヴァ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ふみちゃんはすぐ泣くんだから

百合アニメ。

この作品は単純に女の子同士の恋愛を描いたということではなく何か深いものを感じる。
ふみちゃんとあーちゃんの友情、実らない恋を胸の内に秘めながらもふみちゃんと付き合う恭己、許嫁がいるが憧れの先輩を一途に追い続ける京子、など複雑とまでは言えないがそれぞれの女の子の心の葛藤や切ない気持ちが非常にうまく表現できていると思う。

ふみちゃんの事を気遣うあーちゃんのピュアな気持ちはとてもいいですね。
どんなことがあっても親友の味方であり続ける、そんな人間が私にもいたらなぁと思ったり(笑)

鎌倉を舞台にしているということで「あっ、ここ知ってる」と思える場面が多々あると思います。
私はまったく鎌倉の事を知らないのでこういうところなのか~という感じでしたが(^_^;)

ED曲のセンティフォリアはまさにこのアニメそのものといったような感じで、すごくやさしく、ちょっと切ない雰囲気で、聴いているとちょっとウルウル来ちゃいます。

アニメではふみちゃんが自分の初恋の相手はあーちゃんなのだと思い出すところで終わりなんですが、これはこれできれいな終わり方なのかとも思いますが、やはり先が気になります。
ということで私はこのアニメを見終わって即刻原作の漫画を購入しました。
原作の方も素晴らしかったですね。

みなさんもこのアニメを見ていいなと思ったらぜひ原作も読んでいただけたらと思います。

投稿 : 2014/10/29
閲覧 : 253
サンキュー:

2

シフォンアルティラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

JCの本気!

JCSTAFFのPが原作者の志村貴子さんに直談判して実現させたアニメです

話的には百合要素もありますが、主人公のふみが悩みながら、そしてその苦しい時に優しく傍にいる親友あーちゃんとの成長、友情物語として凄く良かったです

水彩画の淡いタッチ、音楽も世界観に合って良かったです
去年BD-BOX化もされ、もっと知ってもらい、評価してほしい作品です

投稿 : 2014/10/06
閲覧 : 279
サンキュー:

5

ちびすけ1号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

個人的評価 【青い花】

【物語】
作画からも読み取れるようにほのぼのした物語でした
LGBTを題材にしたとてもいい作品だと思います
ガールズラブをメインとしているのですが
友達、先輩、姉妹…さまざまな人間関係が描かれています
女の子たちはとてもおすすめできる作品だと思います
ガールズラブが苦手だという人でもこの話は受け入れられると思います
彼女たちの心情を細かく書いてあります

【キャラ】
主人公のふみちゃんはやっぱり幼馴染のあーちゃんとお似合いだなと思いました
そして杉本先輩はとってもかっこいいと思いました
あんなにかっこいい人がいれば世の中に居ればみんな幸せになると思います

【作画】
ほのぼのとした感じが物語と合っていてきれいだなと思いました
背景もいい雰囲気で大好きな作画です



このアニメの原作者、志村貴子さんの別のアニメ「放浪息子」も見ることもおすすめします

投稿 : 2014/10/03
閲覧 : 197
サンキュー:

1

おぬごん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

カサヰ監督得意の青春恋愛劇

キミキスでコケたカサヰケンイチだが、得意の恋愛物で見事に汚名返上。
原作の雰囲気を表現した淡い絵柄で、少女たちの恋心を美しく描いた。
メイン2人が初々しく、年長者を実力派で固める声優のキャスティングも見事。

投稿 : 2014/07/26
閲覧 : 261
サンキュー:

3

ネタバレ

みかこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

女の子の話。

女の子同士の恋愛の話。
つらくって、いばらの道なんだけど、それでも頑張る女の子。
切なくて、少し涙が出ました。

女子高ってのもあって、女の子を好きになる女の子がいっぱいいるんだけど、ハーレム漫画みたいな感じじゃなくって。

本気で恋をしてるってことがどういうことなのかがわかるような。

それにしても入り組んでて、ドロドロだなぁって最後まで見てから思いましたw

ふみちゃんの声がとても好きです。
あーちゃんみたいな友達がほしい。

投稿 : 2014/07/04
閲覧 : 216
サンキュー:

3

ネタバレ

タルトの1910 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

女の子が女の子を恋した

悪いけど、私は何か苦手です。好みの差だなっw演劇?バスケ?文学?何が何やら興味が沸くまでゴチャゴチャしてた…女の子が女の子ね〜〜。こういう設定嫌いじゃないけど…まあ、7話までは見ました。次を見ろと言うコメいただけるなら、見方を教えて〜!受けは待ってます

投稿 : 2014/06/16
閲覧 : 282
サンキュー:

1

ネタバレ

手乗りラビット さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

百合ものだけど、そこまで意識はしません

この作品は女性同士の恋愛を描いた作品です。
これだけ聞くと結構身構えるものがあるのですが、そこまで意識しないで見れたのは、その同性同士の関係を美しいと感じさせる見せ方や演出の上手さなんだろうなと感じました。

物語自体は原作の半分にも満たないところで終了してしまいます。二人の主人公の今後の関係性に進展が出てくるのだろうという期待を感じさせるような終わり方です。映像化の段階で原作が終わっていなかったので、こういう終わり方は仕方ないですし悪くはないのですが、恐らく多くの視聴者が望んでいた『最高の終わり方』ではない終わり方だったんだろうなーと感じました。
あまりに放送時期から経ってしまっているので続きは期待できませんが、できることなら最後まで見たかったと惜しい気持ちにさせられる作品です。

投稿 : 2014/06/12
閲覧 : 307
サンキュー:

4

真のおじさん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

うーん・・・

個人的に残念でならない作品。

投稿 : 2014/06/08
閲覧 : 285
サンキュー:

2

ポロム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

女同士の友情と恋愛を繊細に描いたアニメ

江ノ電。鎌倉近辺が舞台。それぞれ別の女子高に通う2人の主人公と周りの女性同士の友情と恋愛が描かれている作品です。
漫画原作でアニメ化したようです。

泣き虫でおとなしいふみちゃんと
元気いっぱいの優しいあきらちゃん。
幼馴染の二人が駅で10年ぶりに再会する、
といったドラマチックな展開です。
OPの映像の二人の姿が何故か涙が出るほど美しいです。

投稿 : 2014/05/16
閲覧 : 409
サンキュー:

14

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どこか浮世離れした雰囲気の作品

湘南鎌倉を舞台にした女子高生同士の恋愛物。どぎつい描写はなく、穏やかで優しい雰囲気です。
ストーリーが凄く面白いという作品ではないのですが、観ていて退屈するようなこともありませんでした。
ゆったりとしたテンポのストーリー運びで登場人物の表情や仕草などをしっかりと描き、心理描写などとても丁寧に作ってあります。ただ、そもそものテーマが一般的な恋愛とは違うので、果たしてこれがリアリティがあるのかないのか、観ていてもよくわからないといった感じもしました。全体的にどこか浮世離れした雰囲気が漂っている作品です。物語の内容的にも万人受けするものではないので好き嫌いは分かれるでしょうが、アニメ作品としての出来自体はかなり良かったと思います。
作画は淡く優しい色合いでとても綺麗。上にも書いたように人物描写がとても丁寧なことに加えて、いろいろな場面での光の描き方も印象的でした。また、江ノ電や湘南の海などの風情ある景色も良かったです。鎌倉、江ノ島あたりを舞台にしたアニメはたくさんありますが、やはり美しい風景は観ているだけで気持ちよいです。
音楽も作品のイメージに合った優しい曲調で良かったと思います。

投稿 : 2014/04/29
閲覧 : 343
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18

ネタバレ

蓬(Yomogi) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

実は期待していなかったので、第一話を見た時とても嬉しかった。
全体的な雰囲気が落ち着いていて、ゆっくりしたテンポが心地よかった。
良い作品になるだろう、との予想通り、とても面白かった。
NOISEアニメ枠では一番の出来だと思う。

全体の明度を高く、コントラストは弱く、刺激のすくない画面作りで少女たちの柔らかい日常を感じさせる。
また小林七郎さんの美術も、いい感じに力が抜けていて大変好み。
作画は全くぶれることがなかったので安心して見れた。
毎回、明らかに田中宏紀と分かるカットがあって、そこだけ超美麗。
髪の毛がスズランテープのような動きですぐ見分けられるので、皆さんも探してみて。

演出もしっかりしていて、サカイ監督はほんとこういうのが上手いんだなあ、と感心させられた。
脚本の高山文彦さんも好きなんだけど、原作を読んでないのでどのような仕事ぶりなのかは分からなかったのが残念。
なんか、スタッフが無駄に豪華な気がするのは気のせい?
いやいや、無駄じゃないよ、全然……。

ストーリーは女の子の思春期、といった感じで生暖かいのにサラリとしている感じが心地いい。
これは同年代の男子を排除しているからこそ成り立つ恋愛ものだと感じた。
特に杉本先輩のキャラは同年代の男子が出てくると途端に魔法が解けてしまう。

杉本先輩のような男装の麗人タイプはほんのわずかな思春期の少女のお約束の中でしか生きられない、儚い存在なのだ。
彼女が男装で姉の結婚式に出るシーンなんかは、もう心がむず痒いのなんの。
ボーイッシュになろうとしているのに、その理由が男のためなんて、なんて少女趣味な健気さなの!

その対比として、ふみが少女らしい外見とは裏腹に、女の部分が見え隠れしてなかなかくせ者だった。
前の恋人を「諦めました」と宣言し、「先輩ももっと大人になってください」と言い放つ姿勢は、少女ではなく女の匂いを感じる。

杉本先輩はふみをリードする振りをして、ふみが甘えさせてくれる相手か様子をうかがっていたに過ぎない。
ピシャリと言われて、甘ったるい少女時代から卒業した杉本先輩こそ、このアニメの本当の主人公だったのではないだろうか。
いや、あーちゃんの存在感が薄すぎただけ??

それにしても公式HPで原作者の志村貴子と羽海野チカが対談をしているんだが、島本和彦の「吼えろペン」ネタでも意気投合しているのが、何とも……。
突っ込み役がいない会話って誰も止めないんだよね……。
分かります。

投稿 : 2014/04/13
閲覧 : 283
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2

ネタバレ

come-on Y さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

甘酸っぱい百合物語

志村 貴子先生が原作。
監督・カサヰケンイチさん、S構成・高山文彦と私としては名前見ただけで作品相性が
良さそうなスタッフ陣。
(なんでもアニメーターも実力者が多数担当していたとか)
その予想通り、少女達の淡い青春をしっかり描いた素晴らしいアニメを作ってくれました。

特に私が好感を持ったのが{netabare}(原作もそうなのか分かりませんが)『百合作品』を
押し付ける感じではなく、青春群像劇の中に『百合』要素を綺麗に組み込んでいた部分です。
主役の1人である「あーちゃん」を「百合に理解ある」普通の女の子に描いていたのも
良かったですね。その分、ふみちゃんはガチ百合でしたが。
{/netabare}
ちなみに私がこの作品の視聴を決めた一番の理由は{netabare}昔から好きだった儀武ゆう子さんが
「あーちゃん」をやっていると聞いたからだったのですが、彼女は見事に上記のような
性格を演じきってくれました。
(まあ、当時は彼女が今みたいなポジションを確立するとは思いませんでしたがw){/netabare}

OPは楽曲を含めて淡い映像美で一度見たら忘れられないインパクトがあるものだし、
EDは原作絵と楽曲のシンクロが素晴らしいので、それだけでも視る価値アリです。

投稿 : 2014/02/22
閲覧 : 271
サンキュー:

5

ネタバレ

OZ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

プラトニックな同性愛

原作の漫画版は読んでいなく
避けていたジャンルだったが
なんとなく観てみたら
百合物も悪くないなと思えた
女学生の同性愛を描いた作品

■プラトニックな同性愛■
まず驚いたのがOPから
メインキャラクター2人の裸。

ガチ百合かな?なんて
観ていたら本当にガチだったね。

と言ってもキスシーンはあるが
性的描写は一切無く 至ってプラトニック。

揺れる心理描写から
醸し出される空気感は絶妙で
印象的だったのが
第8話「恋は盲目」
ラスト喫茶店での場面。

杉本先輩に振られた事を話す京子を見て
既に終わった仲とはいえ
ふみ自身吹っ切れたつもりでいても
先輩と過ごした時間が脳裏に浮かび
スーッと涙がこぼれ
また京子もふみを見て涙する。

お互い同じ相手に振られた者同士
今もなお先輩を想い 忘れる事が出来ない。

台詞は少ないが
画面いっぱいに広がる
やるせない気持ちと
哀調を帯びているBGMが相まって
作中で最も印象に残っている。

ふみは京子であり
京子はふみなんだなぁ。

少し綺麗過ぎる気もするが
プラトニックな同性愛は
男女関係無くピュアなんだね。

■避けて通れない告白■
同性同士の恋愛を続けていれば
いずれぶつかる壁であるカミングアウト。

この手の作品では最も気にしており
どう描かれるのか注目していた。

第4話「青春は美わし」で
親友のあーちゃんにふみは

「杉本先輩が好きなの 付き合ってるの
 あーちゃんに嫌われたくない 気持ち悪いなんて思わないで」

大切にしたい仲だからこそ
隠し事をしたくない思いから
涙ながらの告白。

対してあーちゃんは
「別に女の人を好きでもいいんじゃないでしょうか
 私の頭がシンプルすぎるのかな」

「気持ち悪いなんて思わなかったよ」

「あたし ふみちゃんを応援したいんだけど
 具体的にどうしたらいいのかな?」

偏見を持たず
ふみの苦悩を受け止めるあーちゃんは
純粋で心から優しいんだよね 。

観ている側にとっても
彼女の存在は大きくて魅力あるキャラだ。

OP「青い花」の歌詞にある
「君がいてよかった それは一番思う事」
やっとフレーズの意味が分かった気がする。

理解してくれる 支えてくれる
友達がいるふみは幸せものだね。

■あとがき■
アニメを観終わったと言うより
純文学作品を読み終えた様な
答えの見えないふわっとした感覚だ。

ハッキリ言ってアニメ版は勿体無かったなぁ。

もやもやが残るので後日
原作の漫画版を読んでみたら
印象が変わったね。

全8巻原作の漫画版に比べ
アニメ版は3巻までと
これから物語が始まる所で終わってしまう。

アニメ版はほんの序章。

もし原作の最終話までやってくれていたのなら
評価は大きく変わっていたかもしれない。と感じる程
結末に至るまでの過程が色濃く
百合作品では傑作に入るだろう漫画版。

そういった意味でアニメ版は
今後の展開が予想つくけれど
起承転結の結がぼやけているので勿体無かったかな。

同性愛を綴った純文学的アニメ

満足度 ★★★★★☆☆☆☆☆ (5)

投稿 : 2014/02/11
閲覧 : 364
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24

jethro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

木陰で読書

万城目 ふみ は高校入学を機に、かつて住んでいてた鎌倉に越してきた
二つの女子高を舞台に、女性同士の恋愛や友情を描く

王子様のような先輩、学校に伝わる逸話、ブロンテの演劇
そして丘の上の女子高
情熱的でロマンティック要素を凝縮したような舞台設定ですが
そよ風のささやきのように静かな、あまりにも静かな恋愛物語です。

情緒あふれる鎌倉の風景と潮騒の静寂なるざわめきは
語られる淡い恋愛の揺らぎに似ています。

主人公の ふみちゃん は恋愛にとても「素直」な女の子
言い換えれば「真面目」とも言えます。
この真面目さは、時として鋭いナイフのように
無音のまま、ざっくりと、宝石の輝きのような
切なく甘美な絆を切り落とします。
例えようのない傷、虚無感、偽りの笑顔
そんな痛みにも似た無表情までも
「これも恋愛」と語りかけてくるよう
しかしそれは本当に恋愛だったのでしょうか?

たしか「猫物語(黒)」という作品で
「知らぬうちに落ちているのが初恋だ」というセリフがあって
実はこの作品にこそ、しっくりくる感じではないのかと
ひそかに思っています。

繊細でやわらかな水彩画のようなタッチの作画は
そっとカバンの隅に置いておきたい文庫本のよう
そんな愛着がジワリと押し寄せる良作です。

投稿 : 2013/11/20
閲覧 : 327
サンキュー:

7

gagaga123 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大変おすすめ

丁寧な作りでキャラの心情の動きの描き方もいい。

最終回がきれい。志村貴子作品。

投稿 : 2013/10/24
閲覧 : 268
サンキュー:

0

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

女の子が女の子に恋をするお話

お嬢様高校に入った女の子と、進学高校に入った女の子が主人子です。二人は小学校の幼馴染で高校生になって再び出会うことになります。二人が通う高校はそれぞれ女子高であり男子生徒がいません。それが原因なのかはわかりませんが、女子が女子に恋をする生徒が多く、実際に付き合うケースもあります。ただベタベタいちゃつくわけではなく、ほとんどの登場人物が恋愛について真剣に悩み、苦しみ、成長していく様子が上手く描かれています。ちょっと変わったラブストーリを観たい方にお勧めしたい作品です。

投稿 : 2013/10/16
閲覧 : 713
サンキュー:

41

わっち さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ストレスゼロの恋愛物語

女性の同性愛を綺麗に描いた作品

「放浪息子」では同性愛に焦点が当たり
世間の風当たりやいじめなどありました。

この青い花ではただ純粋に時が流れていきます。
急展開やドラマはありませんが淡々流れる描写。

そしてOPで癒しスイッチが入ります。
「あの花」のOPで涙腺スイッチが入るように
90秒で癒され、綺麗な描写に入っていけます。

ハラハラさせて引き付ける恋愛物も好きですが
なんとなく、でもストレスゼロの癒し系も好きです。

今まで見た恋愛アニメの中で
一番あっと言う間の作品で
一番疲れを感じなかった作品です。

投稿 : 2013/09/16
閲覧 : 258
サンキュー:

8

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青い花のストーリー・あらすじ

江ノ電沿線などの鎌倉が舞台。それぞれ別の女子高に通う二人の主人公を軸に、女性同士の恋愛と友情が描かれている。(TVアニメ動画『青い花』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2009年夏アニメ
制作会社
J.C.STAFF
公式サイト
www.aoihana.tv/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E3%81%84%E8%8A%B1_%28%E6%BC%AB%E7%94%BB%29
主題歌
≪OP≫空気公団『青い花』≪ED≫Ceui『センティフォリア』

声優・キャラクター

高部あい、儀武ゆう子、石松千恵美、堀江由衣、井口裕香、矢作紗友里、豊崎愛生、緒乃冬華、川田紳司、浅沼晋太郎、浜田賢二

スタッフ

原作:志村貴子(マンガ・エロティクス・エフ連載/太田出版刊)、 監督:カサヰケンイチ、シリーズ構成:高山文彦、キャラクターデザイン・総作画監督:音地正行、プロップデザイン:冷水由紀絵、美術監督:小林七郎、色彩設計:石田美由紀、撮影監督:大河内喜夫、編集:後藤正浩、音響監督:明田川仁、音響制作:マジックカプセル、音楽:羽毛田丈史、音楽制作:ランティス

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