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「天才王子の赤字国家再生術(TVアニメ動画)」

総合得点
68.8
感想・評価
289
棚に入れた
922
ランキング
1995
★★★★☆ 3.4 (289)
物語
3.2
作画
3.3
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.5

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天才王子の赤字国家再生術の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

コメディ的空気の中で垣間見える冷酷さ

 原作は未読。
 テレビ放映時は同時期に放映された「現実主義勇者の王国再建記」が、「ファンタジー世界で
主人公が強国とは言えない国家の国政を担う」という似たような基本構造を持っていたために
比較して観るような感があったが、あちらが内政重視の印象だったのに対して、こちらは外交や
戦争など、外政に描写比重を置いていたため、だいぶ展開は異なっていた感がある。
 また作品自体の空気感も本作の方がコメディ寄りだった感じ。展開自体はシリアスなんだけど。
 両作品とも主人公が優しくありつつ、冷酷な面も持ち合わせており、きれいごとだけでは
済まされない政治の世界の厳しさを感じさせる。

 序盤こそ、主人公が頭脳派の作品にありがちな、対峙する敵がお馬鹿パターンだったりするが、
後半以降はグリュエール・ソルジェストやカルドメリアなどなかなか食えない敵キャラも
登場してくるのが楽しい。
 またニニム・ラーレイを始めとするヒロイン達も主人公賞賛要員に終わらず、なかなか優秀な
キャラが多い。
 そのため、様々な事態打開も主人公であるウェイン・サレマ・アルバレストの独壇場とは
ならず、むしろチームプレイ的な印象。

 展開自体は全体的には主人公サイドに都合良く流れていくことが多く、まあご都合主義では
あるのだが、作品の持つコメディ的空気感がなんとなくそういった流れを許しちゃう雰囲気は
ある。
 あと内容的には結構殺伐した部分が多いのだが、この辺もこの空気感が緩和しているみたい。
 コメディ要素としては、主人公の意図が周りに違って受け止められる、いわゆる勘違い系とは
異なるが、状況が主人公の思惑と異なった結果になってしまうところが笑いどころに
なっているのは同じ。

 基本的には飄々とした雰囲気のウェインだが、ニニムのことになると豹変するのが印象的。
 フラム人への差別に対する反感などもあるのだろうが、やはりニニムに対して思うところは
あるみたいで、恋愛部分に関してはニニム一択なのかな。
 ウェインとニニムだが、前述の恋愛感情だけでなく、友情も主君と臣下の信頼も仕事相手と
しての信用など、全てを包括したようの関係性が凄く良い。
 「この関係性、何かに似ているな」と思っていたが、よくよく考えると、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」のイクタ・ソロークとヤトリシノ・イグセムだった。そう言えばあの
作品も主人公の知略戦が魅力の作品でした。

2022/06/15
2024/09/21 加筆・修正

投稿 : 2024/09/21
閲覧 : 230
サンキュー:

4

ネタバレ

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

けっこうおもろい

ただ主人公がちょい鼻につく以外は 草
しかし最初は現実主義勇者の王国再建記に似た感じて
地道に領地拡大系かとおもったら、真逆で計略を
張り巡らせるがんじだた
まあちょっと口八丁だったけどね
設定もちゃんとつくってあって次がきになった

投稿 : 2024/07/17
閲覧 : 68
サンキュー:

1

きゅん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

途中から失速

前半良かったんだけど、
だんだん失速していったかな

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 88
サンキュー:

1

ヘンゼル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

チープ&ご都合主義要素をいかに楽しむかが求められるアニメ

このアニメはストーリーが面白いというより、キャラ同士の掛け合いや、「なんでこんなに上手くいってしまうんだろう」という、所謂なろうの伝統、悪習とも捉えられるご都合主義を楽しむものだと感じました。

ですが、アニメの中に安さがどうしても悪目立ちしているので、そう感じた部分について下記に述べたく思います。

その部分としてまず始めに、アニメに使われるシーンをそのままOPとEDに編集したものを使っているため、期待値が見始めてからものの5分程度で下がります。

そして2つ目に、このアニメの最大の見所である他国間と戦争のシーンですが、兵士をチェスのコマのようなものにみたて、それをCGで動かすシーンが1話、そして2話を通して、多用されます。

それが何分もあるものですから、CGを多用してコストを削減してやろうという制作側の魂胆が透けて、アニメに私は集中できなくなりましたね。

また、全体的にアニメとして作画が少し不安定な気もします。「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」ぐらいの作画でしょうか。分からない人がいたらすいません。すなわち、中の中から、中の下ぐらいの作画レベルということです。

もちろん、売国しようと企んでいる弱小国家の王子が、天才的頭脳を使って、政治を動かしていくというストーリーは目を見張る魅力がありますし、アニメの演出のチープさが、このアニメのギャグ要素を引き立てている部分もあります。

ですが、最初に述べさせて頂いた通り、なんでも上手くいってしまうご都合主義な物語が嫌いな方は、このアニメを見るのはお勧めしません。
逆にそういった要素もまた楽しめる方には、アニメのチープさを除けば面白いと思える作品だと思います。

以上により私のこのアニメの点数として星3とさせて頂きます。

投稿 : 2023/11/10
閲覧 : 345
サンキュー:

5

ω`)Nun さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

平凡王子

主人公は天才のハズだが戦略も何もかもチープすぎる。
天才は天才にしか書けない。
主人公も作者も天才ではなく超平凡なのだと思う。
普通の王子さんが頑張る話で良くね?
「天才」の必要性がどこにあったのか全くわからなかった。
天才→平凡に脳内変換すれば、まぁ楽しめなくはないかな。

投稿 : 2023/07/12
閲覧 : 130
サンキュー:

1

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

天才というよりズル賢いペテン王子。

主人公のキャラは「THE天才」というよりズル賢いペテン感が強かったが、
まぁおおむねタイトル(想像)通りでしたw
貧乏国家の王子が父の病気のため国を率いる事になるのだが・・・。ですw
まぁ美人補佐官が高橋さんだったから全然観れましたけどね。高橋さんの声って不思議と魅力を感じるんですよね~。好きなキャラを結構演じているからかな。他にも東山さんや日笠さんなど私の好きな声優さんが出ていて満足でした。キャラデザも可愛いし音楽も良かったし気楽に観るなら全然いいと思います。

投稿 : 2023/06/25
閲覧 : 136
サンキュー:

3

ネタバレ

カール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

偏差値50でも底辺校だと天才と呼ばれる説

原作未読。

大概のアニメには、
「天才キャラ」という、
きらびやかな存在がいますが、
扱いの難しさが難点。

作品の創造主たる作者の頭脳が、
「天才キャラ」に反映されるからである。

では、天才でない作者は、
「天才キャラ」は創造できないのだろうか。

いや、1つだけ方法がある。
「天才キャラ」を1人作るのではなく、
「おバカキャラ」を量産すればいい。

それによって、
「戦略」は必要なくなる。

人格が破綻した「おバカキャラ」は、
勝手に突っ込んできて、
自らの言動で自滅する。

純粋な「おバカキャラ」は、
「衣服に使用した染料に毒を混入させた。
徐々に衰弱してお前らは死ぬ」
こんな子供じみた嘘で慄き、戦意喪失する。

同様に、
「戦術」も必要ない。

現場第一主義の「おバカキャラ」は、
大将にも関わらず、
先人を切って突撃してきて、
あっさり倒されて戦争終了。

ただし、この「戦術」においては、
主人公側の陣営に、
何か特殊なスキルが
発動しているように推断される。

GPSでも仕込んでいるかのように、
敵大将の位置を的確に察知できるし、

「孫悟空の瞬間移動」のごとく、
突如として敵大将の前に現れ、
不意打ちを成功させる。

他にも、
建造物を撃ち抜いて来る敵の不意打ちを、
あっさり避けたり、

毒物を混入されたお茶を、
ノーモーションで見破ったりと、

天才的な頭脳ではなく、
天才的なミラクルスーパーウルトラデラックススキルの方が、
主人公の才能なのではないかと思われる。


ありがとうございました。

投稿 : 2023/06/24
閲覧 : 139
サンキュー:

2

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

主人公がおもしろい

普段は間抜けで無防備でだらしないのに
戦術となると恐ろしく強いし
部下達には笑顔で天才的な姿しか見せていない
自分が思ったことを、言葉を変えて
部下達に伝えただけなのに
その発想が全てうまくいってしまう
相手が強くても発想と巧みな話術で
圧倒的につよい
また、自分のことより家族や
大事にしているものが傷つくと激怒して
ぶっ殺すという一面もいい

投稿 : 2023/05/04
閲覧 : 109
サンキュー:

3

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ストレスなく見れた。

ギャグっぽい軽い雰囲気で進んでテンポもよく気楽に楽しめた。

少し都合のいい所もあるけど、主人公も強くなく頑張っていて好感が持てたし何よりニニムがかわいかった。
キャラたちも個性があり飽きることなく楽しめた。

投稿 : 2023/04/29
閲覧 : 113
サンキュー:

2

ビックリヤングコーン さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

尻すぼみ。

最初は期待できる感じだったけど、中盤から後半は正直面白くなかった。話がどれも解決しないまま進んでいくのでモヤモヤを抱えたまま見ることになり、ストレスを感じた。天才って言う割には別に普通な感じで、賢くない相手ばかりにドヤってる感じがしてう〜んって感じがした。序盤良かっただけに残念。全体的にストレスを感じるアニメでそれを上手くスッキリさせてくれれば良作になれたのに、と個人的に思った。

投稿 : 2023/04/02
閲覧 : 94
サンキュー:

3

kakelu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

話は難しいが雰囲気とコメディパートは面白い

人名や地名など軍記物はその辺りが難しい。
なかなか入ってこない。
でも、そこが分からなくても完走出来るくらいには面白かった。
声優、音楽共に力が入っていてよし。
2期があれば、是非見たい作品だった。

投稿 : 2023/02/27
閲覧 : 101
サンキュー:

8

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

C. ネタバレ注意 – 売国した~い

鳥羽徹のライトノベル キャラクター原案:ファルまろ GA文庫で2018年刊行
制作:横浜アニメーションラボ

国を売って悠々自適に暮らすために自国の価値を高めようとした結果、政策が裏目(成果?)に出て勢力を広げていくお話


<メモ>
異世界転生物にありそうな物語。(この主人公は転生ではない)
話の進み方が早いのでテンポが良いと感じる人もいるかも知れませんが
私はウェインの天才と言われる頭脳戦が描ききれていないと感じました。
そのせいでウェインは天才というより他国の王や将軍が無能なのでは?と思えてしまう。
現在刊行されている11巻の内の5巻までアニメ化されたようなので、2期で完走させる予定だったのかな? 次期お待ちしています。

帝国の後継者が誰になるのか?
カルドメリアは何をしたいのか?
ウェインの本当の野望は?


ナトラのウェイン、アースワルドのロウェルミナ、ソルジェストのグリュエール、デルーニオのシリジス 等々
どこの国の誰と頭脳戦を繰り広げているのか?が分かりずらい。
毎回冒頭で大陸地図を出して説明してくれるとありがたいんだけどな。
詳しく知りたかったら本を読めっていうことですか?


<主要登場人物>
・ウェイン:斉藤壮馬     ナトラ王国王太子
・ニニム:高橋李依      フラム人 ウェイン王太子補佐官

・フラーニャ:千本木彩花   ナトラ王国王女(ウェインの妹)
・ナナキ:榊原優希      フラム人 フラーニャの護衛 隠密活動もする

・ロウェルミナ(ロワ):東山奈央  帝国第二皇女 ウェインの学友
・フィシュ:日笠陽子     帝国のナトラ国駐在大使→ロワの補佐官

・ゼノヴィア(ゼノ):中島由貴   マーデン王女 唯一の生き残り


・カルドメリア:能登麻美子  レベティア教福音局局長 選聖候と同等

・グリュエール王:大塚明夫  ソルジェスト国王
・トルチェイラ:釘宮理恵   ソルジェスト王女


<ストーリー>
東側はアースワルド帝国と連合国が、西側にはいくつもの国が連ねる。
そんな大陸の最北端に位置するナトラ王国は不毛な岩と山に囲まれ資源も産業もない人口50人万程の弱小国。
病に倒れた父親の摂政として国を守っているウェイン王太子は、隠居生活をエンジョイするため自国を売るのが夢。
国を高く売るため少しでも国力を付けようと考えている。
情けない野望を持つウェイン王子だったが、士官学校ではトップの成績を修めた優秀な人物で
家臣からは「希望のお方」と慕われていた。
ウェインの傍らには常にフラム人のニニムが補佐官として付き添っていた。
白い髪・赤い髪のフラム人は他国では迫害されているが、ウェインはニニムを自分の心臓と呼んでいてニニムを悪く言われると激高するほど信頼している。

大陸の最大勢力アースワルド帝国の皇帝が後継者を指名せずに亡くなったために
皇帝の3人の王子と王女の後継者争いや、隣国の勢力争いにウェインは巻き込まれていく。

最初に動いたのはナトラの西側に位置する隣国マーデン王国。
侵攻してきたマーデン国軍に帝国の訓練を受けたナトラ軍は大勝し、勢いに乗った家臣の提案する逆侵攻を止めるべくウェインはマーデンの金鉱を攻めることを提案しこちらも程なく占拠。
鉱山を奪還するため集められた3万のマーデン兵を前に、実は枯渇しかけていて価値のない鉱山をマーデンに買い取らせようと画策したウェインは長期戦へ持ち込むため籠城する、が
ニニムを馬鹿にされたことに怒りマーデン軍を撃退してしまう。
兵力を集中させている間にマーデンが隣国のカバニヌ国に陥落してしまう。

ある日帝国の皇女・ロウェルミナ(ロワ)がナトラ国にやってくる。
実は皇女ロワはウェインとニニムが身分を隠し帝国の士官学校に通っていた時の学友で、
秘かに女帝の座を狙っているしたたかな女性だった。

表向きの外交の目的はウェインに婚姻の申し入れをすることだったが、
本当の目的は皇帝不在に乗じて連合国が企てている一斉蜂起の阻止。
一斉蜂起に先んじて連合国の1つでナトラ国の隣国アントガダル自治領に反乱を起こさせそれをナトラ国に討伐させるという計画だった。
計画通りではなかったがロワとウェインの共闘でアントガダルを退ける。

カバリヌ王からレベティア教の精霊祭への誘いを受け王国へ向かう途中マーデン国の残党の解放軍と出会う。
ヘルムート王子の名代ゼノ(実は王女)を連れカバリヌ王国へ。
ウェインはレベティア教の選聖候として推薦され福音局局長カルドメリアと知り合う。
オルドラッセ王(高木渉)から「狩りの獲物としてフラム人を融通せよ」と言われ怒ったウェインはカバリヌ王を殺害してしまい
急ぎ国に戻るが国境付近ではカルドメリアの策略でナトラの反乱軍が待ち構えていた。
ウェインはナトラの反乱軍と追ってきたカバリヌ国軍をぶつけることで両者の力を削ぐ。
その後、ゼノはナトラの支援でマーデンを取り返しナトラの属領となる。

ウェインはロワから商都ミールタースとアースワルド帝国の友和を記念した式典に招待される。
ミールタースでは王子達が集まり皇子会談が開かれるという。
多忙な兄の名代で妹のフラーニャ王女が赴く。
妹を心配し合流したウェインを皇帝の第三王子が毒殺しようとして第一王子を殺しかけてしまう。
命を取り留めた第一王子は領地に逃げ帰るが、残った第二王子と第三王子は毒殺未遂はミールタースの策謀として街を包囲。
ミールタースの民を解放するという名目でレベティア教のソルジェスト王国のグリュエール王(大塚明夫)とカルドメリアが軍を率いてやってくる。
フラーニャ王女の「商人なら知恵を使い未来を切り開け」という演説で3万の市民を動かし武力衝突なしで騒動を収める。

グリュエール王の招待を受け西側の大国ソルジェスト王国に赴くウェイン。
ソルジェスト国との同盟を結びたいウェインに同調するそぶりを見せるグリュエール王だったが、
真の目的はウェインの暗殺だった。
グリュエール王と通じているデルーニオ王国の宰相シリジス(土師孝也)が
貸した土地を返せと言いがかりをつけナトラ国マーデン領に進軍、同盟国であるソルジェスト国も追随する。

ウェインとゼノがシリジス宰相に和睦を申し入れるが聞き入れられなかったためデルーニオ国民の命を引き合いに出し脅しにかかる。
シリジスが寝返りナトラの勝利で幕をひく。

国を売りたいと言っているウェインは
降りかかる火の粉を払っている風で少しずつ国を強くしているように見える。
ウェインの本当の目的とは。。。


22.4.26

投稿 : 2022/09/15
閲覧 : 196
サンキュー:

7

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

私の心は先約があるのよ

弱小国家を担うことになった王子の知恵と機転で繰り広げられる国家運営のお話?かな

転生物でも魔法物でもない!

ヒロインゎみんな可愛くて強くて魅力的

柔らかい雰囲気なのに意外と人が死ぬ。

んーーー、これゎ私個人の意見なんだけど、声優さんが違和感?。違う人がよかったかなーと思った🙏

ストーリーゎまぁ、予想通りというか、頭脳戦ってほどでゎないし、主人公が天才ってのも違う気がするけど、頭の回転早いよね!!

キャラ的にゎすごく魅力的な人だとおもった!特に自分の兵全員の名前を当たり前のように覚えている所とか拍手👏

淡々と進んで良かったんだけど、もう少し掘ってほしいシーンゎあった

惜しい作品

投稿 : 2022/09/09
閲覧 : 212
サンキュー:

4

nobody さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

頭脳戦×主人公最強系かな?

だらしない天才王子が頭脳戦で政治や外交をする話だけど、キャラの作画が好みだったため楽しく視聴できた。主人公の好みやギャグについては賛否両論ありそうだけど、それが気にならなければ問題なさそう。

投稿 : 2022/08/25
閲覧 : 212
サンキュー:

3

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

国政を任される立場

王の急病により国政を任される事となったナトラ王国のウエイン王子。
ナトラは小国で何もない状況。
ウエインの本音は自国を売って隠居生活したいのであった。

赤字を黒字にする方法。
歳出を減らすか歳入を増やすかの2択ですね。
ウエインは国を任されて早々戦争に巻き込まれます。
帝国で学んだウエイン。
対戦相手が悪かったですね。

私は地味な内政が好きなのですが、本作品で目立つのは外交かなぁ。
特に帝国とは切っても切れない仲。
地図を見るとナトラは帝国の門番ですね。
他国と通商するにも戦争するにもナトラは通り道。
現在の日本だったら沖縄か北海道をイメージしたらいいのかなぁ。
ナトラは小国ですが、要衝の地と言えます。

見どころはウエインの相手となるパートナー。
補佐官のニニム、帝国皇女のロウェルミナ、ナトラ王国王女のフラーニャ。
いずれも政治家としての資質は一流。
ウエインとしては国を任せて隠居したい所です。
アニメ視聴者としては嫁探しかなぁ。
お好きなタイプの人材をどうぞ!という感じですね。

私はウエイン王子の立場が一番危ういと考えています。
隠居したいのであれば、隠居したらいいでしょう。
しかし、ナトラは小国。
紛争地域なので争いに巻き込まれる事が多いです。
そんな地域・時代に隠居したらどうなるでしょうか?
優秀な指揮官を隠居という形で失ったナトラ国。
当然、戦争となるでしょう。
平和的な講和が結ばれるのなら万々歳ですが、勝ったのが戦争屋だったらどうしますか。
ナトラは小国なので併合。
一族郎党は牢屋行きでしょうね。
優秀な世継ぎだったウエイン。
普通に考えたら死罪でしょう。
そこまで考えて隠居したいのであれば、勝手に隠居したらいいんです。
後片付けは知らん!

同じような時期に似たような作品の『現実主義勇者の王国再建記』があります。
私は配信中心のアニメ視聴をしていますが、『現国』はFODの独占配信作品。
『現国』を視聴するのが難しい人がいるかもです。
比較対象したら面白いかもしれませんが。

まず、主人公のウエイン王子が有能な事を認めましょう。
中々、やる気が出ないので、補佐官のニニムとしては頭が痛いかもしれませんが。
多少は主人公補正なのか、ウエインにとって追い風が吹いています。
ウエイン王子の活躍が全土に響き、全国統一してくれる夢でも考えながら視聴しましょう。

投稿 : 2022/08/13
閲覧 : 198
サンキュー:

23

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白いけど、ウェインが天才王子かどうかには異論があるかも…?

ライトノベル(GA文庫)原作は未読です。11巻まで刊行されてまだ継続しているみたいなので、それなりの人気原作なんでしょうね。

「天才王子かどうかには異論があるかも」については、物語での描かれ方としてウェインが為政者として必ずしも突出した頭脳の持ち主ではないように思えるってことですね。

作中で一番優秀なのがSクラス、そこからA、B、C、Dクラスみたいに順番に評価をつけるとウェインはSクラスに入っているんだろうけど一人Sクラスってわけじゃないって感じでしょうか。

ウェイン以外にもニニム、ロア、ソルジェスト王あたりはSクラスっぽいし、ゼノはたぶんAクラスくらいの感じだけどウェインもそんなゼノにしてやられるくらいの差で、ウェインは作中で突出した頭脳の持ち主ってわけではないんですね。

物語のパワーバランス的には面白くなる要素だと思うんですが、タイトルとは合っていないかも。

ニニムやソルジェスト王みたいな若干フィジカル超人っぽい人物はいても、超常現象的な魔法・魔術的な物は出てこないようなので、内政ものとか架空戦記的なものとして観ている分にはけっこう楽しめる作品だと思います。

投稿 : 2022/08/04
閲覧 : 331
サンキュー:

20

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ん~、タイトルで損してないかなぁ・・・。

って思ってしまいました。


意外と面白かったなぁ。
続きが気になる感じ。


天才王子という部分はそう思うけど、赤字国家再生術かぁ。
良い意味で、内容とズレている印象を受けました。
赤字を解消したいとか、なんなら国を高く売り払いたい的なセリフがポツポツ飛び出すので、確かに経済的な側面を印象付けたいかなぁ、とも思うが、実際はそれなりに国家的危機を乗りこなしていっている感がある。

「天才」の発想を生かすために、多少ご都合主義的な側面があるのはご愛敬だけれども、国と国、人と人の関係を程よく描いていて面白かった。


ご都合主義を踏まえた上での、流れに乗ってみていけば、今後の展開も気になってくる感じ。
続きが気になった形での終了です。


作画は個人的な感想ですが、シャープな線で好みでした。
キャラクタの造形も割と好きな方でしたね。
色恋路線も、現時点ではそこまでも過剰に煽っていない感じで、今後が気になる感じです。
どうやら、ニニムが一番人気なのかな。
私的には、ほんの少し、声優さんがあっていないかも、と思うポイントがありました。
すこうし気になった程度ですが。

私的には
1.フィシュ・ブランデル
2.ロウェルミナ・アースワルド
3.ニニム・ラーレイ

って感じでした(何が?)

関係ないですねwスミマセン。



さて、この作品。
少々ネタ的なタイトルとは違って、いい感じで物語感、国家のやり取り、人間のやり取りが描かれています。
天才を引き立てるために、すこうしだけご都合主義ですが、それほど違和感はなかったです。
きちんと、流れにそって、国家の命運を握る王子の活躍が描かれていました。
私的には、続きがどうなるんだろう?と気になる作品になりました。

機会があれば、ご覧くださいませ。



ちなみに・・・、ほんの一瞬、ほんの一瞬だけ頭をよぎった作品。
「無責任艦長タイラー」w
この作品もちゃらんぽらんな感じで、国家間に振り回されるようなシーンがあった作品でしたねw。

投稿 : 2022/08/02
閲覧 : 211
サンキュー:

20

マドラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルで少し損をしている気もするが良作

戦術の説明のところの作画は笑うけどそれ以外は主人公結構考えて行動するし、面白かったです。
天才とついているのでまーた異世界転生とかかと思ったらそうではなく、偏見はよくないなーと思うばかり。

投稿 : 2022/07/20
閲覧 : 156
サンキュー:

7

菊門ミルク大臣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

事変は現場で起きてるんじゃない!

これで戦闘シーン気合入ってたり戦場における駆け引きがもっとあれば大作になってたかも…と思わなくもない。
終盤の黄色い服がどうたらこうたらは無いなと。

展開が早いので小気味良く観れますが、もっとじっくり魅せるところは魅せて欲しかったかも。

投稿 : 2022/07/17
閲覧 : 119
サンキュー:

5

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

能ある鷹は爪を隠す

なろう枠。
コミカライズ版は面白いけど、アニメは色々飛ばしているので、
単なる原作とコミカライズの宣伝用に制作???

声優陣は力入っているけど、話がね・・・と思ったら、
後半面白くなった。

投稿 : 2022/07/16
閲覧 : 324
サンキュー:

7

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

要約すると、ニニムが可愛い。

【概要】

アニメーション制作:横浜アニメーションラボ
2022年1月11日 - 3月29日に放映された全12話のTVアニメ。
原作は、SBクリエイティブのGA文庫から刊行されているライトノベル。
原作イラストは、ファルまろが担当。
webサイト『マンガUP!』にて、
漫画家の、えむだの作画によるコミカライズ版が連載中。
アニメ版の監督は、玉川真人。

【あらすじ】

中世ヨーロッパっぽいヴーノ大陸は中央に巨人の背骨と呼ばれる山脈で分断されている。
大陸西部は17?の国が乱立していて大陸東部は覇権国家のアースワルド帝国が統一。
大国である超帝国は大陸全てを支配するために、
軍の往来可能な大陸北部の街道を抑えて橋頭堡にしておきたい。
その街道を所有しているのが大陸最北の貧しい弱小国であるナトラ王国。
そのナトラの次代の賢君として臣下や領民から敬愛されている名高い若き王太子が、
この物語の主役のウェイン・サレマ・アルバレスト。

このウェイン、病床の父王に代わって摂政として国政を仕切っていて、
仕事はいたって有能だが、本心では責任や義務が大っ嫌いであり、
国を捨てて逃げたがっていた。唯一、補佐官のニニムにだけは愚痴をこぼしては、
彼女から折檻される有様だった。帝国が大陸制圧に進めば、
どのみちナトラは帝国に屈するしかなく、帝国に併合されるのを前提に、
売国の下工作をしていたウェインだったが、想定外の事態が訪れた。

皇帝崩御により、再開されるはずだった大陸統一事業は立ち消え。
後継者を決めずに病死したことから、3人の皇子たちによる帝国の後継者争い。
そして、ナトラに駐留する帝国軍は本国に帰還することになった。
そのことで帝国軍が撤退したナトラを与し易しと、西隣のマーデン王国が攻めてきた。
軍事にも優れているウェインはマーデン軍を手玉にとり大勝利。

士気が上がりっぱなしのナトラ軍であるが、
それを横目にウェインは正直、めんどくさいと思っていた。
だが、理想の王太子を演じてるウェインは内心困り果てながらも、
家臣たちに本心が言えずに、状況に流されていくのだった。

【感想】

三国志演義や、田中芳樹の小説らが好きな人なら興味を引きそうな設定の作品。

海路で大兵力を動員するにも大規模な船団が無いので、
ナトラの陸路を通過する必要があるっぽいのですが、『銀河英雄伝説』の、
帝国と同盟の間をイゼルローン回廊とフェザーン回廊以外は航行不可能なのとは違って、
大陸外周の海路や、進軍には隘路で使えないけど商隊が通れる他の陸路があるっぽい?
寒冷地で農業振興が出来ない。寒い季節には港が使えないので交易で栄えることが出来ない。
逆に不凍港で栄えてる国が大陸西部にあって、交易船はそっちに行ってしまう。
と色々理由つけてフェザーンになりそこねた貧しい国なのがナトラの設定。

そんな辺境の弱小国。信長の野望で例えれば蝦夷から勢力を拡大していく。
主人公は十代の若さで売国して、さっさと楽隠居して楽しく余生を過ごしたいのに、
周りが許してくれない。なまじっか主人公が有能で運も絡んでしまって、
軍事や政治で想定外の大戦果を重ねてしまい、見た目もイケメンのために、
周りからの崇拝を集めてしまい、担ぎ上げられた神輿から降りることが出来ない。
そんな主人公ウェイン王子の嘆きのコメディは、後方勤務を希望しつつも、
最前線の戦場をたらいまわしにされている幼女戦記のターニャと若干被っています。

タイトルに“天才”なんてついていますが、弱小国が存続するには、
表裏比興の者と呼ばれた真田昌幸のように、地味な交渉で上手に立ち回る必要があり、
偉い人に取り入ったり、機智と弁舌を以て自国に有利な条件を相手国に呑ませていく。
この作品でも交渉事がメインであり、時には甘い餌で誘き出したり脅したりして、
交渉相手からの言質を取る。ウェインがハッタリと駆け引きで相手をペテンに掛けて、
外交的勝利を収めるのを楽しむ。そういう類の作品に見えました。

戦争でも交渉でも人の心理を読んで詰将棋のように勝利に導くのがウェインでありますが、
相手が想定以上にバカすぎたり偶発的なアクシデントでウェインの目論見が破綻したり、
運に状況が左右されることが多くで、「全て計算通り!」ではなく「どこが天才なんだ?」
と思えたりしますが、古来英雄とは実力だけじゃなくて“天運”に護られていて、
最後の最後で運に見放されて敗死した今川義元の例など見るに、そこをご都合主義ととるか、
そんなものだな!と割り切ってみるかで作品の印象が変わりますね。

人種や文化や宗教などで価値観の相違がある世界。
売国したいといいつつも、実はウェインには裏の目的があって、
ウェインとニニムの関係や身分差などを見てみるに、
多分、それに端を発した社会の既存の価値観への挑戦かなと思ってみたりします。

動機はなんであれ、キリスト教国の神聖ローマ皇帝でありながらも、
イスラム文化を愛したりでローマ教皇から2回の破門を受けた、
「王座上の最初の近代人」フリードリヒ2世みたく、
常識にとらわれない人物像を意識してウェインを形作っているのかなと思ったりで、
ラノベ的な粗や軽さがありながらも、学問的な要素を取り込んである作品だと思いました。

また、アニメーションとしてみるには、会話のシーンだらけで作画が楽をしてるなって感じ。
合戦のシーンは駒をつかった簡略図で戦況を説明しまくっていますし、
切り合いのシーンではアクションではなく、シュパパパパパと白い剣閃を、
敵の集団に重ねて直後にバタッと倒れるみたいに、動きが良くありませんね。

ヒロインで服装がエッチな副官のニニムとか妹姫のフラーニャとか、
女性キャラを中心にキャラデザ自体は良いとは思っています。

無能キャラを出すのにも、某領主の息子が一目でわかるバカキャラという例外もありますが、
帝国の第一皇子など目鼻立ちは整ってるものの人格の歪みから来る表情で愚者を表現したりで、
人間の中身をさじ加減で可視化している。
キャラデザはいいけど作画は、もう少し頑張りましょうというところですが、
丸投げした海外スタジオの能力もあるのでしょうか?
このアニメを作った座組では、これが精一杯なんだろなと思うと、
一部のアニメ会社は作画に優れているものの、その他の殆どの会社が苦戦している、
慢性人手不足のアニメ業界の現実をこの作品でも見てしまった感じです。

アニメでは原作の序盤をカットして第2話からスタートしたような作りであったり、
老将などの個別のエピソードをカットしてキャラや展開を単純化したりで、
原作や漫画などとのこまかい違いは色々あります。原作通りにやったほうが良いと思うのですが、
尺の都合やそっちのほうがスッキリわかりやすいなどの構成理由があったりするのでしょうね。

これもまた、原作とアニメのメディアごとの誤差の範疇なのでしょうけど、
視聴者が書籍で予め読んでいるのが前提な作りな部分があったりで、
シナリオに若干丁寧さに欠ける部分があるかなと思ったりでして、
悪くはないのですが、いま一歩だったり、もうちょっと頑張ってと思うところ頻出で、
惜しい!というのが、このアニメに対する総合的な評価でした。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/07/11
閲覧 : 203
サンキュー:

27

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

異世界国家運営でライトノベルの痛快さが際立つ快作

怠惰な小国の王子が戦争や外交で無双しまくる戦記系。
先行する「現実主義者の王国再建記」が真面目・内政寄りに対し、こちらは痛快娯楽・外政寄り。

【良い点】
全面的に良い意味でライトノベル、分かり易さと楽しい娯楽小説に徹している。
チート級の有能主人公が難題難敵を不敵な態度で切り抜ける、匙加減間違えば悪い意味のなろう主人公だが、嫌味を感じさせない。
敵を無能にする作劇もコメディー調に処理したり、虎口をハッタリで綱渡りしたり、コミカルとシリアスの配分が絶妙。
娯楽作品として適度な政略要素で先を読ませず、軽妙に切り抜けていく痛快感。
主人公無双も実際有能なので説得力がある。

御都合無双する安直さも、主人公も計算違いで内心焦る展開多用する事で面白さに転嫁が上手い。
深読みし過ぎて望まぬ方向に向かいあたふたしたり、そこから痛快な切り口で解決したり。
テンポ抜群でライブ感のある展開、大局的にはトントン拍子だが個々の場面では苦慮も多い、そこから毎話ドンデン返しを見せ飽きさせない。
終盤は主人公より格上の強敵たちが立ち塞がるため、相応の緊迫感もある。
1話はスロースターターだが2話以降は回を重ねる程に面白味が右肩上がりだった。

国家関係や情勢が非常に分かり易い。
主人公の思惑を頻繁に心の声でコミカルかつ分かり易く伝えたり、お留守番してる妹ちゃんへの授業形式など配慮が丁寧。
主人公の脳内算段はコメディー寄りで楽しいし、
頻繁な授業シーンは視聴者への解説と、フラーニャ王女の可愛さや聡明さを印象付ける一石二鳥。
これが終盤の妹姫の大活躍の布石にもなっている。

主人公ウェイン王子の魅力が高い。
一歩間違えればいけ好かない天才野郎だが、実力と人柄が伴っていて間違いなく英傑だった。
国を売ろうとしているとんでもない奴と思いきや、家臣や民草そしてニニム初め大切な者達は決して裏切らず、不本意ながら奮闘する。
信念や行動原理が首尾一貫、愛するニニムの為だと伝わる、ニニムの為なら蛮勇も辞さないところもカッコいい。
ヒロインが被差別人種である設定を、主人公の行動原理と英雄的行動の原動力にしている点も痛快。
敵地でスタンドプレイも多く、痛快な娯楽戦記と時折ギャグめいた展開も。
そこが展開の意外性に繋がり終始面白い主人公だった。

補佐官のニニムも非常に可愛く魅力的。高木さんとエミリアたんを足して割らないくらい可愛い。
互いに分かり合っている、良妻ヒロイン。
他にも元学友の皇女、妹姫、亡国の王女などヒロインが軒並み魅力的。
聡明さも各々背負った野心や信念もあり、単純に可愛いだけではない。
女の子のキャラデザも非常に可愛い。2022冬上位だった。
絵的に可愛いのもキャラの魅力の上で重要。ニニムちゃんは特に横乳が絶品。

味方も敵も有能も無能も、各々の立場から魅力的に描けている。
有能なキャラよりも、無能を印象的に描く方が難しい。
本作は無能なカマセでも主人公の計算狂わせる存在感見せたり、各々の意地があるなど、決して捨てキャラではなかった。

【悪い点】
タイトルと本編内容に齟齬がある。
赤字国家再生術だと内政系を想起するが、本作は外交や外征なので。

1話は陳腐な御都合無双に見えて微妙。1話切りされる恐れあり。
好意的に見れば1話時点で娯楽性重視というメッセージを出していると取れるが。

厳しく見ると御都合主義や底の浅さはある。
とはいえ本作は娯楽作品であって、あまり欠点とは言えない。
やや気になるのは、主人公のハッタリに無理を感じる場面がある。
謎の奇病云々は流石にちょっと苦しいと思った。

【総合評価】8~7点
娯楽性の高い戦略戦術英雄戦記。
プロのライトノベル作家の確かな力量を感じる良作。
無双や御都合主義自体が悪いのではなく、要は作者の匙加減だと分かる。この作品は非常に巧い。
是非続編が見たい。
評価は「とても良い」

投稿 : 2022/07/02
閲覧 : 184
サンキュー:

8

ネタバレ

オカ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

頭のキレる駄目王子の策謀戦

主人公ウェインは人前では完璧王子。
ニニムと2人の時はダメ王子。

売国してぇーの雄叫びからスタートしたので、やる気がないのかと思いきや、とても頭のキレるウェイン。

更にやる事、何でも周りが良い方向に捉え、運も良く基本うまく進んでいく。

ロワとウェインの駆け引きなど面白かった。

転生者ではないファンタジー世界での策謀戦は良かった。
無駄に転生物が多い昨今。
それ転生者である必要ないよなっと飽き飽きしてたので、、

ソルジェストとの戦いで、デルーニオを説き伏せたのはちょっと無理があった気がしたけど。

基本面白かった。

投稿 : 2022/06/26
閲覧 : 138
サンキュー:

4

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルから~売国しよう~を除いたのは正解

原作未読(2022.6)
赤尾さんマジック?らしいそれなりにうまく纏めた作品。
本来、作品タイトルは~そうだ売国しよう~が入っており、それがあるだけで主人公に対し、嫌悪から入る可能性もあった(まぁ、一応彼の目的は国を売って悠々自適に自堕落に生活したい旨は度々訴えており、作品の大きな改変をしているわけではないと思う)。先入観で嫌悪が優先されると、主人公の御都合悪だくみ展開が更に彼を嫌な奴に押し上げ作品自体の評価もバイアスがかかってしまったかも知れない。
概ね登場人物の腹の探り合いがコミカルに演出され軽妙なやりとり等楽しみながら視聴できるのではないだろうか。
ただ、再生術が富国強兵や臥薪嘗胆を根底にした努力型ではなく、口八丁手八丁の騙し合い(外交という)がメインであり、冒頭のように、売国前提である為、国、国民への愛みたいなモノはほぼ出てこない。
そのあたりは好みによるかと思う。

私のツボ:さっさとヒモ生活すればいいのでは?どこぞの皇族と結婚した誰かさんみたいに。

投稿 : 2022/06/14
閲覧 : 188
サンキュー:

8

ネタバレ

KAZUROCK さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

主人公がややチャランポラン(能ある鷹はなんとやら)を装ってる?せいかノリが良く、良くも悪くも簡潔でいて少し国盗りゲームぽくもあり思ったよりは楽しめた。主要キャラクターの背景もそれなりに描いていてそこで疑問に思うような事もあまりなかったし、深く考えずに済むので流し観にはいいかもしれない。

投稿 : 2022/06/02
閲覧 : 173
サンキュー:

4

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

天才王子の裏表

原作未読 全12話

小さな国の王子である主人公は、父である王が急病のため摂政を任されることになりました。聡明で人望もある王子は資源も人材もない小国を表向きは再建させようと努力するが、裏ではわがままで怠け者で早くこの職から離れられたいため国の価値を高めて国自体を売り飛ばそうと考えているお話です。

王子が唯一心を開いているのが幼馴染で王子を補佐するニニム、二人の会話が年齢(16才)にふさわしい感じのやりとりでしたね。

序盤は、他の国との争い事がメインで終盤にかけては国同士の駆け引きに関わる出来事が主だったと思います。

赤字国家の再生術というより、国家同士の争いを纏めているような感じがしました。

敵も序盤は、まったく良いところがなく王子に手玉に取られていましたが、後半曲者たちが出てくるようになってくると面白くなってきましたね。

お話はキリのいいところで終わっています。

赤字国家再生術はこれからって感じでしたね。

OPはやなぎなぎ×THE SIXTH LIEさん、EDは南條愛乃さんが歌っています。

最後に、王子より妹の王女ほうがよっぽどしっかりしていて、王になるなら王女のような感じがしましたw

投稿 : 2022/05/22
閲覧 : 275
サンキュー:

19

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

後半

前半はとても面白かったが、後半やや息切れか。

投稿 : 2022/05/21
閲覧 : 144
サンキュー:

1

ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

二二ムが可愛いだけ

原作:ラノベ 未読

感想
作品タイトル通り、天才王子による赤字国家再生術なんだろうけど、観てる自分には話を楽しめるようには感じれなかったかな。
確かに王子は天才なんだろうけど、序盤は戦の戦術で無能な指揮官相手にマウント取って勝ち誇る王子の姿になんだかなぁです。
中盤になると、帝国第二皇女のロウェルミナ(CV奈央ぼう)との天才同士の化かし合いの話術戦。
終盤には、他国の要人との化かし合いによる駆け引き等、どれも僕には惹かれなかった内容です。
只、唯一この作品を評価できるのが、メインヒロインのニニム・ラーレイ。(CVりえりー)
キャラデザが綺麗でキャラの作画も良かったってのも十分含まれるけど、あの銀髪と美少女容姿は評価したいです。
それにあの横乳は反則。
途中、変装のため黒髪にした姿もあったけど、その黒髪でも可愛かったですわ。
まぁ 僕的に話はイマイチだったので ぶっちゃけ二二ム目当てに観てたのが大半ですかねぇ。
合掌。

投稿 : 2022/05/17
閲覧 : 212
サンキュー:

19

ネタバレ

アハウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

綱渡り

BD2巻目買いました。
相変わらずブックレイトもないお粗末な作り。
9900円もするのですから。

あといろいろなBD特典について、昔から感じていることですが、
アニメのファンは必ずしも原作やコミックのファンでは「ない」です。
アニメだけのファンもいるのです。
それなのにコミックのイラストを使ったりすることがわかりません。

アニメのBDならアニメだけにしてください。
例えば、あるアニメ、仮に「〇ぐらしのなく頃に」しましょう。
この円盤を買ったら原作の稚拙なレナのイラストあったらどうでしょう。
がっかりして叩き壊すでしょう。
このアニメもウェインもニニムも雰囲気が違います。
パッケージのイラストになっていますね。

初見時は面白く見ていましたが、よくよく考えてみるとかなり無理な場面が多い気がします。
シリジス卿に対しての裏切り工作依頼、ゼノに最初にあった時、鉱山の本陣の奇襲、オルドラッセの殺害等。
結果オーライという感じでしょうか。

選聖侯は神聖ローマ帝国(Heiliges Römisches Reich)の選帝侯(Kurfürst)のパクリなのでしょう。
いまいちレベティア教のこともよくわかりません。
フラム人ってなに?

問題なのは各国の位置関係がわかりにくいことです。
ちらっと地図は表示されますが、説明が雑なので理解しにくいです。
BDについているのかと思いましたが、「ブックレット」さえもなく、特典映像にりえりーとぼんちゃんのマナー講座という間抜けなものがあって呆れました。
例えば魔女の旅々のブックレットくらいは欲しかったです。
4巻に分かれているとはいえ、結構な値段しているのですから。
地図をつければわかりやすいじゃないですか。

ニニムは可愛くいろいろ優れているので好きです。
厳しいエミリアみたいな感じはします。
ルーグ(暗殺貴族)みたいに髪の色を黒色に変えた黒ニニムも好きです。
フラーニャは可愛い。
ロウェルミナは士官学校の仲間だけど皇女とか、ゼノヴィアも王女とかやばい設定かな。
東山ボイスではなくなったのは残念。(レレイとかヒヨリとか)
将来3人の嫁かな?
ニニムとフラーニャが可愛いので、よしとしましょう。
12話でウェインが何を言ったか気になります。
2期があったら教えてやるぜということなのかも。
円盤の売れ行き微妙だし。

投稿 : 2022/05/10
閲覧 : 267
サンキュー:

14

つきひちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

主人公天才系のストーリーめちゃくちゃ版

1クール12話

とある弱小国のお話。
天才的な頭脳を持つ主人公が周りの国とうまく立ち回り国を再興していこうという内容。

コミカルな雰囲気や可愛い女子がたくさん出てくるので、シリアスな内容にはならない。
それもあり、主人公の頭脳が前提にある知略戦のはずが軽く感じてしまい、ご都合主義てきな展開になってしまう。

軽い気持ちで見るのにはいいですが、脚本や展開を好む方にはあまりハマらないかなという感じでした。

投稿 : 2022/05/07
閲覧 : 214
サンキュー:

3

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天才王子の赤字国家再生術のストーリー・あらすじ

覇権国家の脅威に晒される弱小国家・ナトラ王国。 若くして国を背負うことになった王子・ウェインは、補佐官のニニムに支えられながら、才能を活かした見事な手腕を発揮し始める。 でも、この国……めちゃくちゃ詰んでる! 内政に手を入れようにも金がない。 よそから奪おうにも軍事力がない。 まともで優秀な人材は他国に流出してしまう。 「早く国売ってトンズラしてえ」 ウェインの願いは、とっとと隠居して悠々自適の生活を送ること。 大国に媚びを売り、国を売れば夢が叶うはず。 しかし、外交も軍事も予想外の方向へ転がってしまい……!? 知恵と機転で世界を揺るがす 天才王子の弱小国家マネジメント、ここに開幕!(TVアニメ動画『天才王子の赤字国家再生術』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年冬アニメ

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