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「鬼滅の刃 遊郭編(TVアニメ動画)」

総合得点
81.2
感想・評価
517
棚に入れた
1916
ランキング
418
★★★★☆ 4.0 (517)
物語
3.9
作画
4.3
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
3.9

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鬼滅の刃 遊郭編の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

dossun さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

小西さんの宇随天元はほんとかっこいい

柱稽古編見る前に見返し。

よかったところ
・宇随天元のかっこよさ
・炭治郎、伊之助、善一、天元のコンビ感
・妓夫太郎登場時の演出
・天元と妓夫太郎の決着時の作画
・堕姫、妓夫太郎の過去話

うーん
なし

鬼滅の刃の続編シリーズ、華やかな遊郭における上弦戦です。
{netabare} みどころとしては、煉獄さんの次に登場する柱としての宇随天元のかっこよさ、炭治郎たちとの掛け合いのテンポ感の良さ、そして、堕姫、妓夫太郎の過去話に涙がほらほら来るところだと思います。
宇随天元を小西さんが演じたのは本当にぴったりだと思いますし、派手にかっこいい感じが本当に合っててめちゃくちゃ憧れました。
特におすすめ回は、なんといっても最終回です。天元と妓夫太郎の決着時の作画は本当に神がかっていると思いました。そこに至るまでに、宇随さんが譜面が完成した!という発言から一気にラストスパートをかけるあたりがかっこよすぎです。
また、堕姫、妓夫太郎の過去は何度も見ても涙腺崩壊してしまいそうです。環境に恵まれず育ち、ようやく兆しが見え始めた二人の暮らしを悲しい出来事が襲い、鬼なるしかなかった二人の境遇には同情しかできません。もちろん敵は悪いやつなのですが、そこにもしっかりとスポットを当て、どうしてそうなってしまったのか、鬼としての側面だけでなく、人としての後悔や嘆きをしっかり描いてくれているあたりが素敵だと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/05/19
閲覧 : 40
サンキュー:

3

ネタバレ

カモミール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

遊郭へ女装して潜入するのが面白かった。

遊郭へ女装して潜り込んだりと言うコメディ要素も面白かった。最後の鬼の兄妹の話しも良かった。痣が変わるシーンも良かった。

投稿 : 2024/05/19
閲覧 : 21
サンキュー:

0

ネタバレ

四ツ谷ミツル さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ド派手な作画と緻密なこだわり

非常に良かった。
ずっと映画レベルの美麗な作画を維持している事にもはや驚愕する。

炭治郎立志編と比べるとギャグ色強め、グロさ控えめで子供でもそれなりに見やすいだろう。いやグロい部分はやっぱあるのだが。
新規の声優さんも役に合いすぎていてびっくりした。堕姫が沢城みゆきさんなのはもう大正解として、こういった役を演じる逢坂さんはかなり新鮮だったがよく合っていた。もっとヒールを演じて欲しいくらいだ。

立志編でも感じたが鬼滅はとにかくSEが良い。
帯のしゅるっとした音とか、着物が畳を擦る音とかもうリアルで小君良くて素晴らしい。
そして、相変わらず作画はガチで神である。
原作リスペクト溢れるカットに、絶対大変であろう天元の顔の左右にある宝石みたいな装飾までキッチリ描き込まれている。
刀の刀身や呼吸のエフェクトも個人個人で違うし、戦闘シーンの迫力は映画そのものの圧倒的臨場感だ。
一体どれだけの労力が注ぎ込まれているというのだろうか。感服である。

そんな感じで圧倒的神作画、文句無しの声優陣ではあるが、ストーリーはちょっとジレったい。
というのも炭治郎と堕姫が相対してから戦うまでに結構会話がある。話して戦闘してまた話すって感じで神戦闘シーンを早く拝みたいと思うあまりじれったく思う事もしばしば。
他にもちょいちょいそんな箇所があるのだが、最終回の戦闘シーンがまあ本当に素晴らしく度肝を抜かれた。じれったかったシーンもココをビシッと決めるための溜めの期間だったのだと思った。いやあ良いものを見た。
自分も丁度妹いるのでラストの兄妹のやりとりはリアル過ぎて心が痛かった。
そうなんだよなぁそんな年離れて無いのにお兄ちゃんなんとかして!って、まーしょっちゅう言う。マジあんな感じだ。

で、立志編と無限列車、そして遊郭編まで見た身からして一個だけ言わせてもらう。
天下の鬼滅の刃だが、合わない人はいる。
それは、家族愛が苦手な人だ。
この作品、恋愛はスパイス程度なのだが、兄妹や父母の愛や絆はこれでもかと多角的に描いている。
自分も今は大丈夫なのだが、家族といざこざあった時期だったら色々重ねちゃって多分見られなかったと思う。
家族愛系が大丈夫だったら、文句なくおすすめ出来る神作品だ。

投稿 : 2024/04/24
閲覧 : 51
サンキュー:

4

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作再現が過ぎる部分もあるが、「アニメーション」が好きなら必見の価値あり

刀を振るって鬼を斬る単純明快アニメ第3弾。無限列車編からの地続きのストーリー。
上弦の鬼を前にし何もできなかった主人公たちは、自分たちの先輩であり最強クラスの剣士・『柱』の1人であった煉獄杏寿郎を喪う。その影響は大きく、強かった彼に相反して主人公・竈門炭治郎(かまど たんじろう)は自身の弱さに打ちひしがれる。
もしもあのとき、もっと力を持っていたら、なにか別の方法があったのでは──
それは炭治郎だけでなく伊之助や善逸、鬼殺隊の人々、そして煉獄の家族も同じ。それでもウジウジとした描写を長引かせず、前へと進ませるのがこの作品の良いところだ。

『煉獄さんのような強い柱になります』

煉獄家にはもう優れた剣士がおらず、今はまだ誰も炎柱の空席を埋めることはできない。だがそんな煉獄の意志を炭治郎然り、多くの人が自分にできることで引き継ごうとしている。
「キャラクターの死」の影響をしっかりと描くことで、そのキャラクターの死の意味を物語の中で確り表現している。受け継がれし「炎」、これまでと同様に本作もまたジャンプの集大成、黄金期の後継作であることを感じさせてくれた。

【ココがひどい?:原文ママの派手柱。序盤はギャグで飾ります】
そんな煉獄杏寿郎という男の死を清算し、荼毘に付す(だびにふす)ような始まりを描いただけに改めて登場する音柱・宇髄天元には────私は原作漫画も読んでいるだけになんだか不憫なものを感じてしまった。単刀直入に書くと最初の印象が煉獄と比べて全く、よろしくない。
蝶屋敷から嫌がる女の子を任務に連れ出そうとしたかと思えば、痛々しく神を自称し柱の権力を不条理に振りかざす。『派手』という言葉を連呼する割に髪は地味な白髪だし、何故か可愛くてグラマーな嫁が3人もいる!! まあ最後は善逸と私のやっかみなのですが(笑)
原作読者ならこのキャラクターが後でいくらでも挽回することを承知で話を追えるのだけれども、アニメから入った初見に原作のままの天元の行動を見せるのはどうなのかなと考えてしまった。
こんなキャラなので炭治郎たちも序盤はあまり彼を尊敬することが出来ず、とくに善逸と伊之助が舐め腐った態度をとる。『この人でなし!お前を柱とは認めない!』や『そりゃアンタみたいな奇妙奇天烈な奴はモテないでしょうけども!』、『お前の嫁もう死んでんじゃねーの(鼻ホジ)』など普通に言う(笑) そして全集中・常中の腹パンをお見舞いされるのだ(笑)
天元という再登場キャラと彼が連れ出した新たな任務によって、立志編で結成されたユニット『かまぼこ隊』のボケとツッコミが忙しなく入れ替わるあの会話劇の妙が見事に復活しており、その懐かしさと面白さで煉獄杏寿郎を喪った哀しみ──所謂“煉獄ロス”──が幾らか緩和される構成となっているのは良点と評せる。

【ココがすごい!:ufotableが描く吉原遊郭の町並み】
天元が強引に女の子を連れ出そうとした目的は、男を楽しませて稼ぐ花魁(おいらん)や遊女を集めた町『遊郭』に潜伏している鬼と、先に潜入して行方不明となったくノ一たち(全員天元の嫁)を見つけ出すことであった。傍若無人な振る舞いの裏には愛する者を第一に守る「漢としての責任感」が備わっていたのである。
そんな切羽詰まった天元を妨害し女の子の代役を買って出てしまったため、炭治郎たちは客としてではなく「女装」をして店の中へ探りを入れる羽目になる(笑) 単純な感性かも知れないが、登場人物が性別を偽る緊張感や実質オカマとなっている滑稽さなどが合わさり、『あの花』などと同じく盛り上がる展開と言えよう。
立志編や無限列車編とは一味違う物語の中で炭治郎たちが働きながら、遊郭の基礎的な知識や用語を解説しつつ、遊郭ならではの空気感を作りあげている。
特に街の描写は流石ufotable。大正時代に並ぶ夜の町の明るさは時代背景が考慮された絶妙な「明度」であり、遊郭ならではの煌びやかな内装から畳の目の細かさまで、一切の妥協が見られない。
そこに三味線や琴などで奏でる音楽が加わり、優雅さと淫靡さと悲哀さで渦巻く遊郭という場所の空気感を目と耳、鼻でさえ感じられるようだ。実際に漂うわけではないが、この空間づくりが観る者の脳裏に「白粉(おしろい)」や「白檀(びゃくだん)」の香りを思い起こさせ、あたかも鼻腔で捉えたかのように錯覚させられる。

【ココもすごい!:3人の成長】
序盤は鬼との戦いもなく遊郭での潜入捜査という日常が描かれる。炭治郎は器用に何でもこなしつつ、善逸は三味線の腕前を上げている(笑)
{netabare}その中でも嘴平伊之助(はしびら いのすけ)は、あの猪の被り物をしていない。雑な化粧が落とされた後には女性のような顔立ちが強調して描かれている。鬼の気配を感じて遊郭の中を走り回るだけで、その横顔の美しさが際立つ。彼だけは顔が他のキャラより2段階くらい上のクオリティで描かれているような感じだ。
無限列車編────煉獄杏寿郎を喪ったことへの後悔は伊之助の中にも残っており、鬼から人を守る決意はより強くなっている。彼が人質を気にかけながら戦うようになったのは立志編の頃では考えられない成長だろう。
我妻善逸(あがつま ぜんいつ)も同じだ。彼はなるべく鬼と戦いたくない、傍にいる誰かに戦ってもらおうと常に考えていた臆病な青年だ。そんな彼が背後に現れた上弦の鬼の存在に怯えつつも、目の前で泣いている女の子を守ろうとする。これまでのような眠りに落ちず、誰かを守るために立ち向かおうとする行為は彼の成長を強く感じさせるシーンだ。
炭治郎も同じだ。柱に『生き残るために帰れ』と言われても、彼は自らの責務を果たそうとすると同時に『絶対に死なないでほしい』と伊之助へ願うのは煉獄杏寿郎への後悔があるからこそだ。
3人のメインキャラのバランスがよく、日常描写の中でキャラクターを描きつつ、ギャグを描きつつも「鬼」の存在を匂わせ、描写していく。{/netabare}

【ココもすごい!:圧巻の戦闘描写】
中盤からはほぼ戦闘シーンだ。鬼滅の刃はufotableが手がける剣戟アクションが大きな反響を呼び一躍、時の作品となった。それを製作陣もわかってるからこそ戦闘シーンの作画は常に作品の最大のウリとするよう、極めてえげつなく描かれている。
{netabare}炭治郎が相まみえるのは上弦の陸・堕姫(だき)。因縁の相手である猗窩座と同じ、数字は格下なものの紛れもない鬼の幹部。そんな相手に先ずは炭治郎が孤軍奮闘する。己を過小評価しながらも着実に力をつけてきた彼が血まみれになりながら、怒りで人の限界を超えながら上弦に肉薄する姿はまさしく主人公である。{/netabare}
着物の帯を硬化し自由に操る。そんな鬼の技だからこそ、ufotableらしい高速移動の描写と多角的な帯の動きを画面いっぱいに、まるで「劇場スクリーン」を意識した構図で描かれている。テレビアニメでありながらテレビで放映されることをまるで考えていない過剰とも言えるクオリティ、本作はあの無限列車編の続編だということをまざまざと実感される珠玉のごとき出来映えだ。
そんな広角・多角的なカメラアングルをスローなどでじっくり見せるばかりでない。素早く、まるで激流のごとく次々と繰り出される技の数々、打ち合った時の火花に至るまで「活劇」という言葉に相応しい攻守の応酬には目が離せない。
{netabare}禰豆子の戦闘シーンも凄まじい。堕姫に斬られた身体を一瞬で再生し、鬼としての本能を爆発させながら相手の身体を蹴り砕き踏み抜いていく。燃える血の血鬼術『爆血』の火力も増々だ。
鬼滅の刃という瞬時に自らの身体を再生する鬼が出てくる作品だからこそ、そんな鬼と鬼によるあまりにも人離れし過ぎた戦いの、出血・四肢切断表現も合わせたおぞましさがたまらない。{/netabare}

【でもココがひどい?:行き過ぎた原作再現】
これほどの映像が作られながらも私たち視聴者────「お客様」には色々と文句がつけられてしまうのも鬼滅の刃シリーズ全体の特徴だ。その1つ1つが残念ながら「一理ある」。
本作の場面転換の多さは初見ではどうしても気になってしまうだろう。炭治郎が上弦の鬼と相対している最中、別の場所では伊之助や善逸、天元が鬼に捕まっていた人たちを救い出そうとしていたりと、共に行動していない登場人物全員の活躍を描くための場面転換が発生してしまっている。
さらに回想シーン。これは立志編の時からそうであるのだが、戦闘中に回想シーンが頻繁に挟まってしまうことで作品全体のテンポが悪くなってしまっている。ものすごく盛り上がる戦闘シーンが描かれているのに、その途中で場面が転換し回想シーンが描かれてしまうと、せっかくの盛り上がりがあまり持続しない。
{netabare}キャラクターの心の声が五月蝿いのも相変わらずだ(笑) とくに嗅覚に優れる炭治郎は匂いから天元に対し『実は責任感の強い人』と早々にネタばらししていたり、堕姫に喰われているように見えなくもない花魁の様子を『血の匂いはしないから出血はしていない。あの帯で人を取り込んでいるんだ』と敵の目の前で冷静かつ呑気に分析したりするのである。{/netabare}
これらはハッキリ書いて、原作が悪い。
原作マンガはお世辞にも画力が高いとは言えず「画で物語を伝える」ということがいまいち出来ていない。それを知ってか知らずか、原作は描かれた状況をキャラが反復して伝える1コマやナレーションや注釈で説明をつけた1コマが随所に添えられている。
鬼・剣士双方に生み出した作者の愛着が強いのか、各キャラには必ず『ONE PIECE』の麦わら海賊団ほどのボリューミーな背景(バックボーン)があり、実力の高低に関わらず満遍なく活躍するのも常である。
受け手が能動的に読み進めるマンガであればこれらは些細な問題であり楽しい・わかりやすい要素の1つだ。しかしそれらをアニメで丁寧に再現してしまうと区切りの良い地点で各話を終了させることもできず、アクションアニメなのに戦闘シーンがぶつ切りで物語のテンポも大きく阻害することになってしまう。

【でもココが熱い!:ド派手な拮抗勝負】
然れどそんなテンポの途切れや間延び感を高品質な戦闘シーンでスカッと吹き飛ばしてくれる。それもまたアニメ『鬼滅の刃』最大の特長だ。
{netabare}もう1体現れる上弦の陸・妓夫太郎(ぎゅうたろう)。2人同時に首を斬らなければ死なない鬼の「兄妹」という強敵に対し、炭治郎も天元という柱や仲間たちと共に立ち向かう。
掠るだけでも死に直結する兄の毒血鎌に鋭利かつ広範囲な妹の帯が絶えず戦場を飛び交うという地獄絵図。そんな地獄の連携攻撃に対し『音柱』たる天元の2振りの日輪刀で繰り出す『音の呼吸』や忍の暗器が全て対応し防いでみせる。
無限とも言える斬撃の応酬、決して止まることのない戦闘シーンには息を呑み、目が離せない。どうすれば1~2年という短期間であんな映像が作れるのか、只のアニオタには計り知れないものだ。{/netabare}
{netabare}だからこそ、この拮抗勝負を一旦でも制したのが鬼側という上げ落としには、例え結末がわかっている原作読者でも胸が締め付けられる思いを抱く。
どれだけ鬼殺隊──人間──が鬼に肉薄しても、トドメを刺しきらなければ鬼は元通りに再生し振り出しに戻してしまう。痛みに呻く間、喪った意識を取り戻す間に全て水泡に帰してしまうのだ。
傷つき疲弊した剣士たち。対して無傷で高笑う上弦の陸。無限列車の悲劇の再来であり、だからこそ妓夫太郎もあの猗窩座と同じように人を鬼へと誘おうとする。{/netabare}

【ココも熱い:鬼の矜持と人の意地】
{netabare}『みっともねえなぁみっともねえなぁお前ら本当にみっともねえなぁ!特にお前は格別だ、全然妹を守れてねえじゃねえか!』

『まあ仕方ねえか。お前は人間。妹は鬼だしなぁ。鬼の妹よりも弱いのは当然だが、それにしてもみっともねえ……兄貴だったらよぉ、妹に守られるんじゃなく守ってやれよなぁ。しっかりと……この手でよぉ!』

『そうだ!お前も鬼になったらどうだ?妹のためにも!そうだそうだそれがいい!鬼になったら助けてやるよ!仲間だからなぁ!』

同じ「兄」であり傷の醜さにシンパシーを感じた妓夫太郎は唯一、炭治郎に鬼への勧誘を行う。そうしなければお前だけでなく、妹・禰豆子を殺すとも脅して──。
「お前も鬼にならないか」
そう問われた煉獄杏寿郎は頑なに人であることにこだわった。そんな彼の意志を受け継ぐ炭治郎だからこそ、同じ問いかけをされても彼は一切ぶれない。鬼の圧倒的な力でねじ伏せられようとも、数えきれない位に「みっともない」と罵られようとも彼を始め、この場にいる鬼殺隊の目的は鬼へ与することではなく鬼の頚を斬ることだ。
相手の慢心、遊郭に有る物、仲間の力に遺した武器────そして剣技。あらゆる物を最大限に使って人の身ではずっと届かなかった上弦の首を捉える。そんな“人の意地”を一部始終余さず描いた第10話は大迫力の神回だ。作画、演出、声優の熱演、全てが詰まっており、制作スタッフ全員が死力を尽くしたのが伝わった。これまで間延びした印象を抱いて若干、微睡んでいた「鬼滅そこまで好きじゃない」層もその眠気が吹き飛ぶ出来映えだろう。
一方で鬼側にも「矜持」がある。彼らも嘗ては人であり、人であった時は体も弱く身分も低く、同じ人間に虐げられる毎日だった。
力こそ全て。「自分がされて嫌なことを人にするな」とは誰でも大人から教わるけれど、それを守って安息な、幸せな日が嘗ての2人に訪れることは遂に無かった。
ならば逆だ。人にされて嫌だったこと、苦しかったことを人にやって返して取り立てる。
自分達に訪れなかった幸せを幸せ者から取り返す。そういう生き方を志してしまった兄妹にとって自身が鬼であることは「誉れ」であり「誇り」だ。そして彼らにもまた確かな兄妹の絆があり、妹の危機には兄が、兄の危機には妹が救いながら柱含む4人もの剣士を相手取る。
人と鬼の互いの生き方と信念はどちらも中途半端ではない。その相容れない信念のぶつかり合いをufotable最高級の作画で表現しており、そんな作画が脚本をさらに1つ上の段階へと押し上げているようにも感じた。{/netabare}

【キャラクター評価】
宇随天元(うずい てんげん)
上記で書いたように最初の印象はよろしくない柱なのだが、アニメでの演出も相まって上弦の鬼との戦いで好感度を爆上げするキャラクターだ。
彼もまた炭治郎と同じく「煉獄杏寿郎」の思いを受け継いでいる。だが、彼のようにはなれない。誰かを守って死ぬ、自らの命を投げ捨てて誰かを守った彼の存在は鬼殺隊の人々に多くの影響を残している。
しかし、ならなくてもいい。極められた様々な才能が集い、根っこの部分で同じ志を持つ面々────それが鬼殺隊の「柱」なのだ。
妻が1番、人々が2番、そして自分が3番────優先順位はハッキリと示すものの、天元は大切なものの命を守り、自らの命をも守ろうとしている。生き抜かなければ、生きなければ意味がない。忍として育てられた段階でそのように生かされてきた中で、兄弟や多くの人の命が犠牲になってきたのを見てきた彼だからこそ、もう誰も喪いたくない、それは自らもだ。
人の世の影に生きた忍たちの分まで「ド派手」に生きようとする処世術。それこそが宇随天元という漢の魅力であり、彼そのものである。そんな彼ならではの逆転劇、そして剣士としての幕引きも確りと描かれていた。
CVは小西克幸。『天元突破グレンラガン』でカミナを演じた「みんなの兄貴」だ。キャラ共々、どうかご自愛ください。

【総評】
全体的に見ておよそテレビアニメとは思えない凄まじい戦闘シーンを見せてくれた作品だった。ufotableらしいエフェクトの嵐と自由すぎるカメラアングル、作画枚数を一体何枚使ったんだと思うような戦闘シーンの数々は流石の極みであり、特に終盤にかけて盛り上がる戦闘シーンは無限列車編以上のものが感じられた。
音楽は初作から和楽器も取り入れ和洋折衷のような雰囲気を作り出していたが、今作はさらに三味線や琴などのホップで浸透性の強い弦楽器もコミカルシーンで使われており、その無駄なクオリティの高さに一抹の笑いを誘う。主題歌は今作からLiSAではなくAimerとなったが当然、その変更に不安を与えるシンガーではない。凛とした強さと女性らしい繊細さを併せもった独特のハスキーボイスで『残響散歌』『朝が来る』を歌い上げ、本作の開幕と終幕を各々、劇的に飾っていた。
声優のキャスティング面に関しても隙がない。鬼の兄妹の内、兄は逢坂良太さん、そして妹は沢城みゆきさんということでその起用自体が衝撃かつ抜群なはまり役だ。とくに沢城さんは現在の『ルパン三世』の峰不二子というイメージが強く、鬼であると同時に兄に泣きつく「妹」という側面も遺憾なく発揮する必要がある堕姫というキャラクターがオバサン臭くなって「でも実際100年以上は生きてる鬼だから……(震え声)」と苦しい擁護をしなければならないのではと一抹の不安を抱いていたのだが、完全なる失礼千万。気位が高くも下品な演技と要所要所で天元の嫁たち(種崎、石上、東山)に負けず劣らずの甘い女声を聴かせてくれた。流石ベテラン
物語自体も悪くない。ジャンプ作品として戦いは次のステージへと進み、各キャラもそのインフレーションに確りとついていく。頂上決戦のような柱と上弦の鬼の戦いにこれまで加勢すら出来なかった主人公らが今作ではMVPとも言える大活躍を果たしたところに成長が感じられ、非常にエモーショナルな気分にもさせてくれるのである。
相変わらず善逸や伊之助といったキャラは騒がしくて発言も幼稚で作品を子供っぽい雰囲気にしてしまうのだが、それもご愛嬌だ。煉獄を喪った悲劇を序幕に持ってきたからこそ、シリアスばかりではなくコミカルでもあり誰でも楽しめるシリーズだということを知らしめる、様々な要素があるジャンプ作品の雰囲気に染める役割を持つ2人だと再確認できた。
欠点を挙げるなら、話数は11話も要らなかったのでは?と疑問を抱くのが本音。本来、遊郭編は無限列車編よりもやや長い程度しかなく、鬼も強敵とは言え無限列車編と同じく2人しか登場しない。それを1クールに近い尺にしているのだから、極端な例だがアニメの『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』に似たテンポの悪さや間延び感が生まれてしまっている。
飽くまでもジャンプ作品のアニメ化であり、原作も脚注や説明が非常に多い作品だ。このエピソードに限っては場面転換も頻繁に挟まる。そんな作品の1コマ1コマを忠実に描いてしまったからこそ原作の悪い部分が如実に表れてしまっていた。さらに足りない部分をアニオリで補完することはあっても削った部分は全くと言っていいほどに無い。「そのアニオリ部分がさらにテンポを阻害している」という意見には正直、反論する余地はないのである(勿論、より深い掘り下げはファンとして嬉しい部分だけどね)。
立志編から常々思っていることだが、アニメ化というのはその作品のリメイクの切欠でもあるのだから、原作時点で何かしらの不備があればそれを解消してあげることでより素晴らしい作品として全国に広めることができる筈だ。それを鬼滅の刃も──『刀鍛冶の里編』も観ているが──また商業的・権利的な理由からか完全に放棄してしまっており、数々の評論家気取りから(どうしたって減らないとは言え)文句や批判点とされてしまうのは「勿体ない」とも感じてしまった。
{netabare}とは書くものの、それらを差し引いても並の他作を比較に出すことすら憚られる程の傑作だ。上記のようなテンポの悪さも少年漫画にありがちなご都合主義も、高品質で壮絶な戦闘シーンの勢いで便所の如く流し切っており、後に残るはジャンプ3大原則の1つ『勝利』。前作では届かなかった上弦の首を見事に斬り落とし最期を見届けた主人公らと、前作の悲劇を繰り返さず「生存競争」においても勝ち残ってみせた鬼殺隊の「派手」な大団円に打ち震える、「アニメーション」が好きならば必見の価値のある作品であるという主張は決して変えるつもりはない。{/netabare}

投稿 : 2023/10/02
閲覧 : 95
サンキュー:

7

ネタバレ

ポリゴン@Radio さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

主人公たち3人のコスチューム

主人公たち3人のコスチュームが遊郭へ潜入なので普段と違う
それがまた良かった
戦闘シーンの作画もすごすぎて見ていて飽きない!
ぜひみてほしい!

投稿 : 2023/08/21
閲覧 : 59
サンキュー:

2

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

劇場版クオリティ

遊郭の雰囲気も良かったし
作画のクオリティも映画クオリティーで
戦闘シーンとかばちぼこに凄かった
毎話の引きもめちゃくちゃうまくて続きが毎回気になる終わり方をさせてくるから
一瞬で見終わってしまった
今回主役の天元はやはりかっこよかったね
そしてし最終話の鬼のお話はものすごく泣けた
鬼滅って敵キャラにも感情移入できるのがいいよね

投稿 : 2023/07/26
閲覧 : 122
サンキュー:

5

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

鬼滅の戦闘の問題点

ついにやってきた、あの『無限列車編』の続編として描かれる鬼滅の刃シリーズ第2期に当たる『遊郭編』
新たな舞台となり進んでいく炭治郎達の物語は、正直無限列車のクオリティが高すぎたというか、強敵との対峙や柱の活躍、人と鬼との違いや差などの作品のキーを大体見せられた上でのあのクオリティだと思うので、シリーズを通してこの要素をどう味や見せ方を変えて描いてくるかという事に期待が掛かってくる

まぁ大体やっている事は同じで、上記した要素の新しい見せ方みたいなのは殆ど無くて、ただ対峙して討ち取る。そしてラストに鬼の悲しい過去

鬼滅の戦闘って、これは構成上の問題や描き方の問題で、無限列車のあの煉獄さんと猗窩座の戦闘を見た後に描かれる今回のバトルに感じた違いに気づいたのだけれど
そもそも映画自体一番盛り上がったのってそこの戦闘だと思う。強者vs強者で柱が死ぬという衝撃エピソードと言う見せ方ではあったけれど、その間にあった対話。鬼に勧誘する部分や、それに対する煉獄さんの返答。煉獄自身に鬼との違いやそこで得た戦う動機を見せた上で戦っているから盛り上がっているんだよね
無限の命ではないからこそ人は儚く努力する。その相反する思想を持った鬼との対峙という動機。これこそが煉獄vs猗窩座を更に盛り上げた要因だと思う

それに対して炭治郎らは究極、任務で向かって対峙したから戦闘をするという、最終目標の妹を元に戻すという目標だけ大大と掲げられたはいいが、そこに至るまでの物語のドラマの為の動機付けというのが致命的に弱いと思う。それが、前述したただ任務として対峙した戦闘という見せ方になってしまっている要因
その舞台に一人や二人現地キャラを入れてそこでの物語から戦闘への動機付けをしてみたり、もう少し鬼と対話して無限列車を踏まえた炭治郎の変化を見せてくれたりしたら良かったんだけれど、スピードを意識してかは知らないがそういうのをやるって勇気が足りてない。超スピードで展開されるストーリーは受け取る側も超スピードで消化し切ってしまう
残ったのは迫力ある映像と、ラストの鬼の過去話

触れない訳にはいかないアニメーションについて
別次元のクオリティで圧倒されるしかない
10話の戦闘自体もそうだけれど、それに入るまでの繋ぎの部分、燃えている遊郭と崩れた建物暗い夜の雰囲気にキャラ達との明暗の差が際立ってて暗い割にはしっかりと見せられてて、映画の暗いシーンを暗く見せるみたいな事をしなかったのはよかった
そして戦闘、劇場版と同等レベルをあの期間で仕上げてきているufoの力に圧倒された。CGIでの作画のコンテを映像にして作るなどの技術で、テレビアニメの限界を超えた映像を作り続けているこの作品にこれからも期待大ではある

映画館でも観ました。IMAXで体験したかったので
マジで凄かった。迫力が違うのもそうだけど、暗い夜の場面を暗い劇場の中で見るというのが燃えている遊郭の背景と合っていて、そこで光るエフェクトやキャラ達の動作が際立ってより臨場感が得られてとても良い
バトルは本当に全身で感じられたし、その後の回想も終わりの炎の中に入っていくシーンの演出や音響は凄かった。無限城もCGIのモーションが凄いのはそうだけど、手書きシーンのアングルまでもが多種多様で面白かった

そんな感じで、大大ヒットした『無限列車編』の続編として大大的に宣伝され、期待され、それを上回るアニメーションクオリティを見せてくれて放送された2期は、正直熱が冷めてしまったかと思っていたけれど、安定した話題となってこのコンテンツの世間の関心の凄さを改めて知った
自身としては、感じた感想とその理由付けを頑張って見出して作品全体への印象も大きく変わったし、その頭の中に残り続けて考え続けてきた理由を確固とした文字として記し切れて満足した

投稿 : 2023/04/18
閲覧 : 124
サンキュー:

7

ネタバレ

アニメどらごん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

"歴代最高クオリティ"

TVアニメの枠を超えた圧倒的作画力、ここまで圧巻のアニメーションを観せて頂き、製作陣には本当に深謝の気持ちで一杯です。
物語も7話の妓夫太郎登場以降から歯止めがきかなくなるくらい面白くなりました。とりわけ素晴らしかったのが最終回の梅を背負って地獄の炎の中に進んでいく妓夫太郎のシーン、「そうなっていたかもしれないが得られなかった未来」の描写が辛くも愛おしくて本当に感極まりました。敵キャラに魅力が詰まった作品は名作ばかりです。
私的ベストエピソードは10話の「集結」ですね。片腕を失っても尚、妓夫太郎と善戦する宇髄さんのド派手な奮闘、無限列車での悔しさを糧に、上弦の陸と拮抗するまで成長した炭治郎、善逸、伊之助の勇姿が本当に壮絶でこの回は全アニメファンに観ていただきたい伝説の回です。観終わった直後はあまりの凄さに放心状態になるので…

投稿 : 2023/04/09
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11

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

安定のわくわく

無限列車編が面白く、続けて見てみた。

・あいかわらず作画が綺麗で感動する。
・戦闘シーンは映画みたいに迫力がある。
{netabare}・柱との行動にわくわくする。
・女装での侵入は無理があるが、それでも受け入れられる面白さがある。{/netabare}

しかしこのシリーズ共通で、残酷で多々グロ表現があり、その部分を受け入れられるかで面白さが変わってくると思う。自分は少しは慣れたが、やはり少し目をそむけたくなってしまう。

総合的に満足できた。とにかく戦闘がかっこよすぎて、ドキドキとワクワクが止まらなかった。続きも楽しみだ。

投稿 : 2023/02/24
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nas さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やっぱラストが良かったな

ラストの口を塞ぐところからのシーン好きなんだよな
他もまぁ力入ってるなって感じはあったけど良かったのはやっぱラストだったな
あと善逸はカッコよすぎて笑う
元々いいキャラではあったけどアニメ版はずっとカッコいい上に神速はもう主人公の技だろこれ

投稿 : 2023/02/12
閲覧 : 105
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5

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マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何度生まれ変わっても

 全11話。最終話は10分くらい延長。原作は未読。
 
 今回は面白かったですね。

 正直、今までの鬼滅の刃はあまり好きではなかったです。ご都合主義とか、長ったらしいセリフとか、寒いギャグとか、そういうのが。

 ただ、それらにはもう慣れてきましたね笑。それらはスルーして楽しく見れました。まあ今回もセリフが長いのが気になりましたが・・・原作通りかもしれませんが、そこは原作からカットしてもよかったんじゃないかな。

 なんといっても作画・演出・バトルシーンが今まで以上だったことですね!バトルシーンが予想以上に楽しめました。特に10話は伝説ですね~あの音の表現好きです。映画を超えているんじゃないかな?

 キャラに関しては、頼れる兄貴キャラ・宇随天元と、敵の上弦の陸の兄妹が好きです。
 宇随の、自分の弱さを自覚しつつも命を懸けて炭治郞たちを守るのが良かったです。
 上弦の陸は、妹のクソザコメンタルっぷりと兄の気持ち悪さが良いですね。最後に兄妹の絆を取り戻すのも良かった。

 宮野真守さんの声により、続きが気になりますね。苦手と言いつつなんだかんだ僕は続きを見るんだろうな・・・

 曲に関しては、Aimerの曲が聞けて嬉しかったですよ。個人的にはLiSAの曲はそこまで好きではなかったので。Aimerの曲って洋風なイメージだったので鬼滅に合うのかな?って思いましたけど、、合いましたね。

 ・・・で、なんで僕は遊郭編を面白く思ったのかな、って考えましたが、やはり少年漫画らしい「仲間と協力して勝利する」、「主人公がキメル」という王道展開だったからかな、と思います。
 蜘蛛家族のところでは炭治郎は結局とどめをさしたのは冨岡だったし、無限列車では煉獄がはいぼくするなど、個人的には今まで全然スッキリしない展開でした。
 遊郭編はちゃんとその辺のモヤモヤを感じることなく勝利できたので良かったと思います。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/02/05
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44

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誰か さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映画クオリティーの映像ですね!!

遊郭編では、エンディングの綺麗な帯が舞う江戸の町がメッチャお気に入り
ただ、鬼化が進行しちゃった禰豆子がぁ~~~~  心配


戦闘シーンはド迫力ですね。 4話後半から11話まで、2時間弱にわたる戦闘シーンは、息もつかせぬ緊迫感と、どんでん返し、これはもう映画クオリティーっす。


映像クオリティーも内容も、今のところシリーズ最高傑作なんじゃ???
 

だけど、禰豆子に日輪刀もたせりゃ最強なのでは? と言うのはさておき


4月からの続編も楽しみにしています。

投稿 : 2023/01/16
閲覧 : 103
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4

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ftdCU91959 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

無限列車編からの成長

今回は音柱宇随天元との上弦鬼を倒す任務。

王道の展開で良かったと思う。
特に今期は主人公の成長が感じられた。無限列車編での上弦の鬼戦でなにもできず傍観していたメインキャラ3人が立ち向かって行く姿は良かった。
ただ宇随天元は、最後こそ良かったが、もう少し柱なんだから頑張ってほしいな笑。炭治郎たちをごみ扱いしてたにもかかわらず、あの強さでは何様だよっていいたくなるな笑

無限列車での絶望から成長し、強い敵を倒すという王道展開でジャンプらしい話でした。次期も楽しみです。

投稿 : 2023/01/04
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8

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珊瑚 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

じわじわ評価上がる

普通に面白いくらいの物を作るのはもしかしたら難しいのかもしれん
さまざまな糞アニメをみて脳が重傷を負った時に視聴したから
あ、すんません、鬼滅面白いっす・・あ、はい ってなった


劇場版:柱と上弦の戦いについていけない、何も出来ず柱を死なせてしまう

努力する

遊郭編:柱と共闘して上弦を倒す。柱負傷して離脱するが死なせなかった

シンプルに王道で良かったね

投稿 : 2022/11/13
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さばとら さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

映像が綺麗

安定して面白かった。
舞台が遊郭ということで映像でその魅力が存分に発揮されていた。
上弦の兄妹鬼の回想シーンで泣いた。
この作品は回想シーンで感動させるのが上手い。

続きを原作で読み始めたが、イラストが下手すぎて驚いた。
これは完全にアニメ化で覇権とった代表例だな。
UFOとコロナに感謝するべき。

投稿 : 2022/09/01
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4

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ちゃんぽん☆☆☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

何度生まれ変わっても

「何回生まれ変わってもアタシはお兄ちゃんの妹になる、絶対に!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

初めは堕姫の残酷さや美しさに魅了されていたので、妓夫太郎が登場する際の「お兄ちゃあああぁん(号泣)」のあまりの幼さにゾクッとした。異様だった。
しかし、きょうだいの過去や絆を知ると、私の認識は一変した。このふたりは、幼い心のまま何百年も生きてこなければならなかったのだろう。誰にも認められず、誰のことも信じられず、ふたりだけの狭い世界で生きてきた悲しいきょうだいだった。
死んだ梅と妓夫太郎が、天国ではなく地獄の方へ歩いていくのを見て、"悪"とは一体どういう意味なのだろうと考えてしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「俺達は二人なら最強だ」「ほら、もう何も怖くないだろ?」

投稿 : 2022/05/31
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8

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STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえずの簡単な感想

 原作は未読。
 遊郭が舞台ということで、印象としては華やか。
 今までが時折浅草のような当時の繁華街があったりしたものの、大半は田舎、山の中、
夜汽車といった寂しげな舞台が多かっただけにより、そう感じてしまう。
 宇髄 天元の嫁の消息不明という状態から始まるために割と早い段階でバトル展開に
突入するが、アニメでは珍しい舞台ゆえに、個人的には遊郭での暮らしぶりや風俗などの
日常描写がもっと見たかったかな。
 逆に言えば、少年誌掲載作品ゆえにあまり花街の日常などを描きたくないから、早々に
バトル展開になったのかもしれない。

 そのバトル作画はこれまで以上に凄いものになっているが、そのバトルシーンを彩る
キャラの感情的部分などは「竈門炭治郎 立志編」の19話の竈門 炭治郎対累や、「無限列車編」の
煉獄 杏寿郎対猗窩座に較べるとやや希薄な感じ。
 「無限列車編」は実際の活躍度合いは別にして、印象度としては煉獄が突き抜けてしまった
感があったのに対して、本作においてはかまぼこ隊の頑張りが、それも協力の上での活躍が
目立っており、より成長の跡が感じられた。
 逆に宇髄の嫁の須磨、まきを、雛鶴などはビジュアル的印象度とは裏腹に終わってみれば、
いまいち印象が薄かった感がある。

 対峙する鬼に関しては原作未読であったため、堕姫に対して「上弦にしてはあまりたいした
ことがないな」ぐらいに思っていたら、中から妓夫太郎が出てきたのは、本当に驚いた。
 この義卯太郎と堕姫が兄妹ということもあって、炭治郎と禰豆子の兄妹と較べて見てしまう。
 戦うべき関係になった二組の兄妹だが、いずれも強い絆を感じるのが面白い。

2022/04/07

投稿 : 2022/04/07
閲覧 : 166
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8

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ライロキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

2期になっても衰えない映像美とストーリーの面白さ

戦闘シーンは圧巻でした。1期よりもさらによくなってましたね。どれだけ予算をかけているのかと心配になるくらいです。ストーリーも面白かった。原作未読なもので、どのように起死回生するのかわくわくが止まりませんでした。前の上弦の陸はいま上弦の何になっているのでしょうか。過去の耳飾りの人物はだれで、炭治郎との関係は?額のあざの変化が意味するものは?次に引っ張るような各話の終わり方はやめてほしいなー。いや、やっぱりその感じでいいか。(これは進撃の巨人にも言えますが。)3期も決まりましたね。いろいろ気になりますが原作未読のまま3期を待ちます。

投稿 : 2022/04/03
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14

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ナンカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

疲れた

鬼滅、全部映画で良くない?戦闘のシーン、素晴らしすぎて大画面で見たい。そして展開がハラハラドキドキに加え戦闘シーン続きで一気に見たい。自分の気持ちが上向いている時でないと疲れます何かとられる感じ。分かる方、いるかしら? それにしても声優素晴らしい!シドニアの騎士のナガテがあんな鬼になっているなんて微塵も分からなかったよ、クレジット見るまで。

投稿 : 2022/03/28
閲覧 : 164
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6

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菊門ミルク大臣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

子どもに見せるのは違うと思う…

ストーリーはほぼ無く、ただただ血みどろのバトルが繰り広げられるだけです。
そんな書き方するとアレですが、戦闘シーンが凄いので見ていて楽しいですが
ちょっとくどいかなと思わなくもないです。
正直なところ、1クール丸々使う程のエピソードなのかなと。少し疑問です。
血みどろでスプラッター要素全開な展開なので子どもとかこういうの苦手な人はやめておいた方がいいかも。
顎の下から口の中に鎌突き刺さったり内臓ずらしたとは言え貫通してたり主人公側も化け物じみてきたなぁと。やり過ぎ感があってちょっと冷めてしまいました。
敵は化け物、人間側は傷付けば取り返しがつかない
という方が良かった。

投稿 : 2022/03/19
閲覧 : 191
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6

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ストライク さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

劇場版並み!

感想

遊郭に住む上弦の鬼の兄妹との対決。
討伐するのに全11話も使ってるので、話がなかなか進まない展開でしたが、その分、1話の戦闘シーンが長く見応えあって、毎回30分があっという間でした。
それに、バトルシーンはとても迫力があり、作画は劇場版並で綺麗!
凄いですね。
流石 ufotable 

バトルでは、鬼の兄の方は上弦だけあって凄く強く、柱である宇髄 天元でも苦戦するほど。
なので、最初は炭治郎じゃぁ まだ無理でしょ って思ってました。
だって、まだ弱い妹の方ですら首を切れず苦戦してたんだから。
だけど、そこはジャンプ作品なので、終盤になると強敵相手に努力と根性と 土壇場での覚醒で辛勝でした。
いや~ 途中、天元が片腕切り落とされて倒れてたシーン見たときは、僕の中で軽く絶望感があったんだけどね^^;
よくあそこから復活して勝てたなと。
まぁ そこは同じジャンプ作品の「聖闘士星矢」みたいに、どんなに倒れてもゾンビのように復活して最後は勝っちゃうパティーンなんですね(苦笑)

最後は鬼になった兄妹の、不幸な生い立ちを知るんだけど、あそこの兄妹愛は泣けるものがありました。
妹役の沢城みゆきさんの涙を誘う演技が抜群に素晴らしかったです。流石です。


一応、続きもアニメ化決定してるようなので、今から楽しみです。
できれば原作最後まで見せて欲しいですね。^^

投稿 : 2022/03/17
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33

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蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

限界を超えようとするアニメ会社。

【概要】

アニメーション制作:ufotable
2021年12月5日 - 2022年2月13日に放映された全11話のTVアニメ。
原作は、『週刊少年ジャンプ』に連載されていた吾峠呼世晴による漫画作品。
監督は外崎春雄。

【あらすじ】

大正時代。先祖代々、山で暮らす一家の長男の竈門炭治郎は、
「炭焼き」「炭売り」を生業にして、母や弟妹らと仲良く暮らしていたが、
仕事で出かけて家を開けている間に、家族が鬼に惨殺されて妹の禰豆子と二人だけ生き残った。
鬼となった妹を人間に戻すのと家族の仇をとる目的で炭治郎は修行して鬼殺隊の剣士となり、
鬼にされながらも人の心を残している禰豆子と一緒に人喰い鬼を狩っている。

数々の死闘を生き延びた炭治郎は、同期の鬼殺隊剣士の我妻善逸、嘴平伊之助と、
任務で「無限列車」に乗り込んで、「炎柱」の煉獄杏寿郎と合流する。

乗客を守りつつ、下弦の壱・魘夢の討伐に成功した4人ではあったが、
十二鬼月 上弦の参・猗窩座があらわれて、煉獄との一騎打ち。
実力では両者劣らぬ攻防ではあったが、負傷や疲労が蓄積する人間である煉獄は、
鬼の不死性と再生能力を持つ猗窩座に、徐々に追い詰められていく。
致命傷を負いながらも残された生命を猗窩座との相打ちに費やす煉獄。
鬼の弱点は太陽の光。あと一歩のところで猗窩座は日の出を避けて煉獄から逃亡。
鬼たちから人間を守り抜いた煉獄は炭治郎たちに、
鬼殺の剣士としての心構えを説いて、この世を去った。

そして、煉獄の死と自らの不甲斐なさに慟哭する炭治郎たちであった。

2ヶ月後。療養を終えて、煉獄の死を乗り越えた炭治郎たちは、
吉原の遊郭に潜み人を喰う鬼の探索のために、
「音柱」の宇髄天元とともに、花街に潜入するのだった。

【感想】

相変わらずの大ヒット作品。
アニメは、「ドラゴンボール」のようにわかりやすい面白さがあるものが強いのでしょうかね。

勧善懲悪や家族愛などを描いた作家性は原作にまかせて、
アニメのスタッフは原作を尊重してとにかく映像のクオリティに全力投球。

監督のセンス?芸術性?考えさせられるだの監督の哲学だの、作品を監督の私物のように扱い、
そういうのを一々アニメに求めるファンの方々もいらっしゃいますが、

思えば長年、スタジオジブリが日本では最高峰のアニメ会社であったのは、
劇場アニメ専門に絞って作画のクオリティでは日本ではライバル不在あったからでしょうか。

アニメを普通に見て普通に楽しんでいた平成初期の当時の小学生が、
「となりのトトロ」「魔女の宅急便」らを見て批評家気分で薀蓄を語るわけでもなし。
宮崎監督作品でも「紅の豚」まではエンタメや日常を普通に扱っていましたしね。

アニメに詳しくない層にウケる「面白い」とは、
視覚や聴覚を経由して琴線を刺激する芝居や映像美の説得力。
それが全てではないにせよ、映像に生命を吹き込み躍動感を与える作画の力は、
視聴者に感動を鮮烈に残す力があるのでしょう。

実績のあるベテランのアニメ演出家の本郷みつる氏が、業界あるある話として、

予算以上のクオリティのアニメを作ってしまった結果として、
→目が肥えた視聴者がクオリティが低いアニメを受け付けなくなる。
→結果、造り手に要求される水準がより高くなっていく。

の無限ループについて2013年に言及していますが、
昭和の話になりますが、「超時空要塞マクロス」でのTV版では、
スケジュールの都合で韓国下請け会社のスタープロに投げて頻繁に作画崩壊を起こしていたのは有名。
そのリベンジか?キャラクターのニュアンスまで含めた感情表現や作画の密度やアクションを、
極限までこだわった、劇場版の「愛・おぼえていますか」みたく、
アニメーターとは、予算と環境が整えれば全力で頑張っちゃう生き物なんだと思いますね。
それは、東映でも京アニでも他のアニメ会社でも同じこと。本物の仕事には結果がついてくる。
現場がカツカツで低予算で妥協して作ってる会社も少なくはないのでしょうけどね。

最新の3DやCGの技術を惜しみなくつぎ込んでいて映画並の予算と人員を使ってるのと、
監督の外崎さんが有言実行で自ら原画も描いてスタッフの手本のなるように働いて、
この遊郭編でも、スタッフ一丸となって素晴らしい作品を作ろうとの姿勢が結果になってますね。
この外崎さんも昔は、「ニニンがシノブ伝」の総監督的な役職をしていましたので、
作画をどうするかは、作品ごとに最適解をつくっていくのがやはりプロなんでしょうね。

線が少なくライトな作画でも面白い作品があることは否定はしませんが、
それは作品の世界観に合わせてキャラデザや美術が指定されていますので、
どれかひとつが正解なんじゃなくて、
それぞれの良さを楽しめば視聴者としては良いのでしょうけどね。

遊郭編は全11話で、1期の竈門炭治郎 立志編より、
テンポがよくて美術やアクションなどの作画がパワーアップしてて凄いですね。

あと、音柱の宇髄天元が妙にかっこよかったり、
敵の堕鬼役の沢城みゆきさんの声と演技が本当に素晴らしかったりで、
キャラクターの格好良さ・美しさ・禍々しい感じがより際立っていて感情移入しやすく、
1期では世間の反応に比べて冷めてた自分でも、第10話の禰豆子のセリフがしっかり響いたりして、
今回は素直に楽しめました。
相変わらずのギャグ顔とかは、あまり面白くはないのですけどね。

とりあえず、次の「刀鍛冶の里」編も楽しみにしています。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/03/16
閲覧 : 315
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41

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仁烏 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

二回目

途中の戦闘シーンでは「あれ?ドラ●ンボール見てたんだっけ?」みたいな気分になったけど、良かった。
遊郭潜入の白塗りとかの件が一番面白かったな。
不細工って言い過ぎだけどね。そういう世界だから仕方ない。
伊之助の美人なところいっぱい見られたし良かった。
修行中のムキムキ描写は嫌だったなぁ…。ムキムキじゃなきゃ無理な仕事だし仕方ないけど、服着るとかさ…。
炭治郎と善逸はもうちょっと細マッチョなイメージでいたかった
(´・・`)
血を集める設定、忘れられてなくて安心した。
下弦の陸も壱も採ってなかったから心配してた。
今回の禰豆子はファンの子供泣いちゃうんじゃないか?と思った。
気になる部分は色々あった気もするけど、宇髄天元がカッコよかったので全部チャラです。
あとは上弦陸の声優お二人がめちゃくちゃ良かった。
鬼になる経緯はどうしても辛い内容。
炭治郎が兄妹喧嘩の間に入って兄の口を塞ぐシーンは、二回目でも泣けた。
また見よ。

投稿 : 2022/03/06
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8

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mamiko さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

鬼たちの生い立ち

無限列車編からの続編です。今作は原作通りに表現するのは、難しいだろう場面もありました。作画は綺麗なところは綺麗でギャクっぽいところは緩く描かれています。
 鬼たちの生い立ちについては昔の時代なので暗い話になってしまうんですが、綺麗に纏まっていたと思います。
炭治郎たちの連携がかっこよくて、戦闘シーンは映画を見ているような迫力でした。グロさは増しますが遊郭編をより楽しむには多少の血やグロさは致しかねないと思います。

投稿 : 2022/03/06
閲覧 : 153
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5

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

遊郭大変

うまい!巧すぎる!
無限列車編からの、流れるような導入。
丁寧かつ大切に制作されていることをひしひしと感じました。
そうでしょうね、アニメ界に革命を起こした作品ですから。

私の友人曰く「この作品、観てるよ。」
今ではすっかりアニオタから遠ざかった友人をも魅了するのか。
続いて曰く「いのちゃんを応援している。」
い、いのちゃん?伊之助がやたら好き?
さらに曰く「天元様も好き。」
彼女はどうやら筋肉フェチらしい。

このアニメの最大の特徴は躍動するキャラたちです。
炭治郎はもとより、善逸や伊之助、そして禰豆子。
柱たちも個性の塊だし、鬼たちに至っては言わずもがなです。

遊郭編は、まさに兄妹の戦い。
炭治郎・禰豆子VS妓夫太郎・堕姫
人を慈しむものと人を憎むもの。

最終話に明かされる鬼の兄妹の悲劇。
その憎悪の呪縛から解放されたように逝く兄妹。。
ある意味、遊郭編はハッピーエンドと言えるかもしれません。

沢城みゆきさんの堕姫の演技はお見事。
冷徹な声から甘えた声まで。
改めて感心しました。

逢坂良太さんの妓夫太郎も適役。
なんだろう、あの粘着質な声は。
病みつきになりそうです。

善逸と伊之助も今回は大活躍。
善逸の必殺仕事人、伊之助の獣の舞に目を奪われました。。
ただし、善逸はほとんど寝ていましたが。

遊郭編で折り返し地点に到着。
次は、刀鍛冶の里編です。
ちょっと楽しみかも。

投稿 : 2022/02/23
閲覧 : 271
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28

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薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

胸の痛むお話でした。

今回は、二組の兄妹のしがらみと、世界の有りようの物語です。

世界の有りようとは、宇髄天元の "名のまま" です。

兄と妹と世界の有りよう。

生育の違い、境遇の差が、彼らの背景に如実に描かれていました。


見え隠れしているのは、やはり "鬼の姿" です。


~  ~  ~


炭治郎と禰󠄀豆子。

人里離れた山の中で、炭焼きを生業としてきた竈門家の働き頭です。
清貧を温めながら、信頼をともに支え合ってきた二人です。
ですが、突然に母と弟妹を、鬼に惨殺されました。


妓夫太郎と堕姫。

賑わう遊郭の片端で、死線を彷徨い人間不信に喘いできた不憫さです。
名前さえ授けられず、僅かな金で暮らしを整えてきました。
そして、理不尽に妹を焼かれ、人を惨殺してきました。


同じ人間で、同じ年代なのに。
もしも違いがあるとしたら・・・門地や境遇でしょうか。


そうであれば、今回の鬼は、社会の構造から生み出されたもの。
さらには、社会そのものが鬼であったとも言えそうです。

なぜでしょう?
どうしてこうなるのでしょう?

兄妹が背負わされた業とは何でしょう。

昏い輪廻をどうしたら断ち切れるのでしょう。

"鬼滅の刃" とは、何を指し、どんな働きを意味しているのでしょうか。


~  ~  ~


宇髄天元は、抜け忍です。
きっと簡単なことではなかったでしょう。

鉄血の掟に反旗を翻したのは、くノ一の扱われ方への已むに已まれぬ実力行使だったのでしょうか。

宇髄家の墓前に手を合わせたのは、もしかしたら兄の責めを負わされたのかもしれません。


そうした想像力を働かせてみると、ここにも社会構造の水面下で、連綿と息を殺して生きている人の姿が垣間見えそうなものです。


~  ~  ~


宇髄の刃ヌンチャク、妓夫太郎の二本鎌には、沖縄古武道のエッセンスを感じました。
堕姫の衣帯使いも、衣(ころも)取りや分銅の武術に通底する流れを感じます。

日常使いする道具を武具と用いるのは、琉球が独立を損ねたのちに発達してきた独自の文化です。

その意味で、本作の "遊郭編" というテーマを、こう考えました。

抑圧されてきた人の歴史と、その未来を掴みとろうとする懸命な人間の姿を、"鬼" として表現していた。


同時に、沖縄の人たちの苦難の道のりと明るい未来の嘱望にも、思いを巡らせました。

ウチナーンチュが、ヤマトンチュを "ヤマトンチュー" と呼ぶことがないように、宇随天元の細やかな気遣いに倣わねばなりません、ね。


~  ~  ~


妓夫太郎と堕姫が、肉体の消滅の間際まで罵り合う姿には、胸を深く痛めました。

ですが、兄妹の絆が、自らの罪を贖おうと業火に歩んでいく姿にも涙が流れました。

二人は兄と妹に立ち戻り、うめとなった堕姫も、兄の背中で安息を得たように感じました。


妓夫太郎が望んだのは、己の情の篤さと、妹を背負いきる覚悟だったのかもしれません。

炭治郎がかけた言葉が、その道すじを付けたのかもしれません。

投稿 : 2022/02/20
閲覧 : 238
サンキュー:

27

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ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

作画の良さで作品の価値は決まらないぞ

相変わらず格の違いを見せつける作画のすごさ。
でも評価の主軸は内容なので・・。
バトルシーンは確かに素晴らしいし、動きも素晴らしい。
ただ遊郭編そのものはストーリーって単調だし・・。

鬼滅の刃の魅力って、恐怖の鬼であっても、過去に人間だった記憶があり、炭治郎がそれに寄り添う表現を通して、鬼側の事情を理解し、戦いが、一層非情なものになる流れなんだよね。
今回はずっとバトルの連続。それでも平均を上回る出来なのは間違いない。
{netabare}
最終回直前までは、わりと平凡な出来かと思っていたのだが・・。
最終回で評価は激上がり。
これぞ鬼滅の刃の真骨頂。鬼兄妹の不遇な境遇を見事に描いてくれた。
{/netabare}
やはり偉大なアニメだ・・。

投稿 : 2022/02/19
閲覧 : 205
サンキュー:

25

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くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

漫画とアニメの印象の違い

視聴完了。
原作は全巻読破済み
結論としてはすごい面白かった。

タイトル通り遊郭編全11話
特に良かったのが作画、曲、宇髄さんのキャラ。
作画について戦闘シーンは圧巻の一言。オープニングエンディングもめちゃ綺麗だし、その他細かいところも綺麗。
曲はオープニングエンディング共にエメとびっくりしたがとてもいい感じ。ちょっとHFっぽかったけど笑とくにエンディング。
宇髄さんのキャラも最高。演技が良かった。

不満点は2点。
フジテレビになった影響なのか、前回のあらすじが長い。まとめてみてるからいらないというのもあるけど、正直前回のあらすじのみならいらないと思う。
2点目はしょうがないと思うのだけど、漫画のコマどおりにアニメ化している感。
漫画はコマやページの間に行間が存在するので想像の余地が残るが、アニメにはなく、あれ?って思うシーンがあった。
具体的には暴走したねづこをなだめ箱に仕舞いに行くシーン。
炭治郎が伊之助善逸とすれ違う→炭治郎『ねづこしまってくるからちょっと任せた』伊之助『了解!』→宇髄さんのところに伊之助善逸到着→直後に炭治郎到着
→ねづこ仕舞いに行ってる間2人は何してたの?

あとこちらは私が悪いのだが、ところどころにあるギャグが笑えなかった。少年漫画だし、しょうがないというか当たり前なのだが。

投稿 : 2022/02/18
閲覧 : 179
サンキュー:

10

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

女性らしいドロドロした人間模様

制作会社の個性が出ているという意味ではいいのかもしれない。

原作のテイストとはちょっと違って、もっと大人向けにしてますね。
進撃の巨人もそうですが、アニメと漫画はもうほとんど違うといってもいいのかもしれません。

それにしても、今の時代。。こんな殺伐としたアニメが子供に社会現象になっているのはいいことなのでしょうか。。。

もっと明るい作品の方が元気が出ますが、まだそういう時代ではないのかもしれません。

全話視聴:非常に最近の日本社会を反映した作品だと思う。世界が分断され孤立化が厳しくなっている昨今、こういった70年代の少女漫画のようなブラックな人間模様が描かれているのは、最近の日本社会にもこういった事例は数多く存在している。全く笑えない。

過去だけでなく未来を見据える際に現実的で地に足が座る目線があるのは、男性よりも女性の方がクールだからである。

しかしそういった元来の少女漫画的なクールさはあるものの、「アイデア」の「奇抜さ」などは少々見劣りしている気がする。「呪術廻戦」もそうだが、よりダークな作品にするのは結構だが、「想像力」が過去の作品に余りにも類似しているため、漫画を知っている人間ほどあまり面白い作品だといえる人は少ないような気がする。

投稿 : 2022/02/17
閲覧 : 445
サンキュー:

20

ネタバレ

まひろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

迫力のバトルシーン

原作未読です.全体を通して楽しめるクールでした.
【作画】
バトルシーンはなかなかの迫力でufotableさんさすがだと思いました.
【音楽】
AimerのOPが映像やストーリーとマッチしていて耳に残ります.曲を思い出して早く続き見たいと思うほどでした.
【物語・キャラ】
幅広い年齢層に売っている作品で遊郭ってどーなのかと思ったが,別に大丈夫なのか.
遊郭編の主役の音柱の天元さんも3人妻がいて,感情移入できる人は少ないんじゃないだろうか...自分はそこまで嫌だとは思わなかったが,ちょっと善逸の気持ちもわかる気がする.
鬼の兄妹を見て炭治郎が自分と禰豆子のことを見つめ直すのも良いと思いました.
上弦と柱の攻防がどうなるのか楽しみで続きが気になります!また,炭治郎の火の神かぐらと火の呼吸の関係も気になります.

投稿 : 2022/02/17
閲覧 : 149
サンキュー:

11

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鬼滅の刃 遊郭編のストーリー・あらすじ

無限列車での任務を追えた炭治郎たちの次なる任務を描く『遊郭編』。鬼殺隊最高位の剣士《柱》の一人、音柱の宇髄天元とともに炭治郎たちが向かうのは、鬼の棲む遊郭。(TVアニメ動画『鬼滅の刃 遊郭編』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年秋アニメ
制作会社
ufotable
公式サイト
kimetsu.com/anime/yukakuhen/

声優・キャラクター

花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、小西克幸

スタッフ

原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄、キャラクターデザイン:松島晃

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