マサ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
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(C) 藤本タツキ/集英社・MAPPA
チェンソーマンの感想・評価はどうでしたか?
マサ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
米麹米子 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
腐った牛乳侍 さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 1.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
camuson さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
1クール12話という短さにもかかわらず、
エンジンがかかるのが遅かったようで(チェンソーだけにってかww)、
次話を見たい気持ちがなかなか起きず・・・
それゆえに間が空いてしまうので、話を忘れてしまっていて、
仕方なく少し前の話数を重ねて見るけど、
新鮮味が薄れているのでさらにつまらなく感じてしまう・・・
という悪循環にはまってしまいました。
主人公を中心としたキャラクターのキャラの立ち方が弱く、
共感するところも少なく感情移入がしづらいのと、
特に序盤の展開が遅いのとで、
物語世界に有無を言わさず引きずり込まれてしまうようなことが、
まったくと言っていいほどないのですよね。
作品の芯がグラついている感じがしてしまい、
ちょっとしたエロ要素とか周辺の小物が、スパイスとして効いてこないし、
いろいろなものが噛み合ってなくて、相乗効果が得られていないと感じました。
何か一つが悪いというよりも総合力の不足ですね。
これまでのMAPPAの作品に比べて、
いい意味ではない若さを感じるというか、
中身の詰まった安定感からくる力強さが感じられないというか。
原作未読なので、原作の良しあしはよくわかりませんが、
MAPPA制作作品としては珍しく、
つくり方によっては、全然良く成り得るのになぁと感じてしまいました。
アニメ視聴後に原作漫画読みました。
展開早くて一気に引き込まれ、1日で公安編読了してしまいました。
むしろ後半は置いてかれ気味でしたね。
姫野先輩は漫画ではもう少しごつい感じで姉御肌で、
表面的なガサツさと内面の繊細さのギャップが際立ってますね。
メタルジャスティス さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
映画愛に満ちたオマージュ満載のオープニングと毎回変わる挑戦的なオープニング。
作画も良い。
キャラも立ってる。
先が気になる設定と世界観。
最初は使い古された感がある設定とは思いつつもきっちり面白い。
アンチはエロスに満ちた主人公の煩悩にアレルギーを感じるようですが、
悲しいかな、あの頃の男はみんなあんなもんだ笑。
個人的には主人公の言動が受け付けない。
敬語言えや、ってそれも時代なのだろうか。
とはいえ、まあ悲惨な境遇と整った顔立ちながら残念な行動にキュンとくる方々も多いのだろう。
とりあえず、先が楽しみ。
個人的には「人間どもが!」とかいうパワーちゃんが好き。
今更追記。
え?!
この作品評価悪いの?!
円盤の売り上げが悪いとはいえ・・・。
原作を映像作品として昇華した良作だと思うんだがなぁ・・・。
しろくま さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作未読。
大体観ながら先がどうなるかある程度予想しながら観てしまうけど、全然読めないから面白い。キャラもどこかで観たテンプレじゃなく読めない言動のキャラばかりで新鮮。
一応ジャンプでバトルもの?だと思うけど、バトルをたっぷり見せるために無意味に時間使い過ぎなものとは違って、結構バトルはあっさりめな描写の印象だから、バトルシーンが好きじゃない自分の好みにマッチしてて観やすかった
ようす さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
大人気漫画が原作の作品。
なんとなく自分の好みとは違うと思ってたので
アニメもパスしようと思ってたのですが、
EDの週替わりアーティストの発表に衝撃を受けて、
これは見なくては…!となりました。
豪華すぎてびびりました。笑
全12話です。
● ストーリー
悪魔のポチタと暮らす青年、デンジ。
死んだ父親の借金を返済するため、
デビルハンターとしてヤクザに飼われていたが、
ヤクザに騙されて殺されてしまう。
しかしポチタがデンジの心臓となり、
チェンソーの悪魔として蘇る。
公安のデビルハンターであるマキマに拾われ、
公安の管理下に置かれながら、
デビルハンターとして悪魔退治を仕事とすることになる。
悪魔が人間を脅かす世界で、
悪魔と戦う人間たちのお話。
血ぶしゃーなグロイ描写も多いです。
人気漫画が原作だから、
苦手な表現があったとしても内容は楽しめるかなと思っていたのですが、
予想に反して、
内容がちっとも面白くない…!笑
世界観もキャラクターも、
自分の好みからは外れていることも大きかったと思うのですが、
中盤までは見ているのがきつかったです。
“銃の悪魔”が関わってきてからは、
展開が気になるところも出てきましたが、
どこが面白いのか、何が人気な理由なのか、
つかめませんでした。
演出はかっこよかったのですが、
単純にストーリーがつまらなかったです。
敵と戦うところも、
特訓して強さを鍛えるところも、
なんだか見ごたえがないというか、
ぼんやりしているというか、
はっきりと面白さを感じない。
どうなるかな?と、わくわくした割には、
結末はあっさりなことも多かったです。
「自分には合わない作品だろうな」という初期の予感は見事に的中していました^^;
● キャラクター
多額の借金により、
ごく普通の生活に憧れることしかできないデンジ。
相棒のポチタだけが唯一の心の支え。
そんなデンジが悪魔となり、
マキマと出会うことで人生に転機が訪れる。
性欲全開な主人公、
嫌いではないけど好感も持てない。
今まで普通の生活にさえ届かなかったデンジが、
普通の生活に憧れ、欲求に忠実となるのはわからなくもないですが、
おそらくそういう論理的な設定のキャラクターじゃないですよね?笑
チェンソーの悪魔姿もかっこいいと思わないし、
どうも好きになれないキャラクターでした。
私が一番好きだったのはマキマさん。
謎の多い彼女、
気になるしかっこいいし可愛いし。
彼女の秘密は最後まで明かされなかったので気になります。
他のキャラクターも魅力があって好きだったのですが、
いまひとつ魅力を爆発させきれてなかったような。
これからの活躍に期待ですかね。
● 音楽
【 OP「KICK BACK」/ 米津玄師 】
文句なしにかっこいい♪
この作品にもぴったりです。
この曲とアニメーションを観ていると、
もっと盛り上がってもよかったのになあと思います。
肝心の内容がこけちゃうなんて…。
EDは週替わりで変わります。
曲に合わせてアニメーションも変わります。
ものすごく力が入っています。
Vaundy(1話)、ずとまよ(2話)など、
アーティスト発表の時にはその豪華さに思わず声が出ましたねw
どれもそれぞれのアーティストの魅力たっぷりでかっこいい!
しかし、週替わりなので印象に残りにくいのが欠点。
せっかくどれもかっこいいのに、最終的には印象が薄まった結果になってしまってもったいなかったかも。
● まとめ
制作時にはきっと続編を作る気もあったと思うのですが、
人気はいまいちだったようだし、どうでしょう。
気になる点はいくつも残っているので回収したい気もするのですが、
内容はつまらなかったし原作まで手を出そうとは思えない…。
なぜ原作は人気なのでしょう?
絵の構図とか雰囲気がかっこいいのかな。
アニメだと原作の足りないところが浮き彫りになってしまった?
OPやED、作画では制作側のものすごい気合を感じただけに、
楽しめきれなくて歯がゆい思いです。
Lai2tao8 さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:----
基本的には「マキマさんうひょひょ」って言いながら見るアニメ。
OPがカッコいい。それから、公安だと確かに着てるイメージあるけど、スーツ着て戦うっていうのがツボ。
太郎 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
作画:神
演出:完璧
ストーリー:最高
声優:ピッタリ
音楽:バッチリ
キャラ:超個性的
生半可な劇場版では足元にも及ばないクオリティ。よくこれがテレビアニメで実現したと思う。暴力的表現が多いし下品だしキャラも全員イカれてるので完全に好みは分かれますが、アニメ作品としてのクオリティは間違いなくトップオブトップ。
出来のいい原作ありのアニメは「最高のアニメ化」なんて言われますが、これは最高を通り越して異常。原作はアニメの後で読みましたが、永遠の悪魔が何言ってるかわかんないのを除けばケチのつけようがない。
マーティ さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
蒼い✨️ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
フィリップ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アニメーション制作:MAPPA、
監督:中山竜、脚本:瀬古浩司、
キャラクターデザイン:杉山和隆、音楽:牛尾憲輔、
原作:藤本タツキ(集英社「少年ジャンプ+」連載)
「金持ちになりたいわけじゃない。
ただ普通の生活がしたいだけなのに、
そんなことも叶えられないのかよ!」
主人公、デンジの叫び。
冒頭から異様な環境が明らかになる。
木を切って月収6万円、腎臓を売って120万円、
右目が30万円、金玉を片方売って10万円くらい。
悪魔を1体殺せば約30万円。
ただし、命がけだ。
大げさかもしれないが、私はこの作品を観たときに
漫画の世界でこんな貧困が描かれるほど、
日本の若者の深刻な経済状況は、現実的なのだと感じた。
実際、30歳を超えても奨学金の返却を続けている人は
たくさんいるし、ネットカフェを転々とする若者は後を絶たない。
今は両親が離婚している家庭が多いこともあり、
実家を頼ることができない若者も相当数いる。
普通の生活が「夢」になる。
冒頭のデンジの言葉が、現代の若者のセリフにそのまま当てはまる。
デンジはトタンで造られた倉庫のようなところで、
悪魔のポチタとともに寝泊まりしている。
ポチタとは、チェンソーの犬の悪魔で、
首を吊って自殺した父親の墓の前で、
まだ小学生くらいの年齢のときに出会った。
デンジはやくざから「死ぬか、父親の借金を返していくか」の
二者択一を迫られていた。
死にたくないデンジは、悪魔と契約し、
デビルハンターの道を歩むことになる。
異能力バトル漫画を描きたいだけなら、
こんな設定にする必要はない。
主人公の境遇についての作者の意図。
そこは、はっきりとしたこだわりが感じられる。
私がこの作品を観て思い出したのは、
是枝裕和監督の『誰も知らない』という映画だった。
主演の柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で
最年少主演男優賞を獲得したことで話題になった作品だ。
実話をヒントに制作を行う是枝監督が基にしたのは、
「巣鴨子供置き去り事件」だった。
父親の蒸発後に4人の子供を連れた母親が、
恋人と同棲するために家を出ていった。
僅かな送金はしていたものの、
2歳、3歳、7歳、13歳の子供たちを
1年近くも放置していた事件だ。
13歳の長男は、全員が生きるために
子供なりに頑張るのだが、
映画でも実際の事件でも放置されていた間に
幼い女の子が死んでしまう。
事件自体は、1988年のものだが、
この後ネグレクトは、大きな社会問題となっていく。
当時の私には想像もできないことが現実に起こっていた。
しかし、現在ではこういうことが当たり前に
なっているのではないだろうか。
また、もうひとつ脳裏に浮かんだのが
50セントというアメリカのラッパーだった。
ドクター・ドレーとエミネムのバックアップを受けた
2003年の1st.アルバム『Get Rich or Die Tryin'』は、
全世界で1200万枚の売上を記録した大ヒットアルバムとなり、
一躍、時の人となった。
当時の紹介が「9発もの銃弾を受けて生きていた男」というもの。
アメリカの黒人のリアルを体現していた。
父親が不在、母親はドラック・ディーラーで、
15歳のときに50セントを産んだ。
そして、彼が8歳のときに母親は殺害された。
そんな苛酷な運命のなかで、50セントが考えていたのが、
このアルバムのタイトルだった。
「金持ちになるか、努力しながら死ぬか」
彼にとっては金持ちになることが、
命をかけてやるべきことだった。
こういう想いは、アメリカの黒人たちが
経験することだと思っていた。
どこか遠くのお話だと考えていたのだが、
そうでもないらしい、というのが
『チェンソーマン』を観て、痛切に感じたことだった。
ようやく本編の話になるが、
{netabare}デンジは、自分の所属する公安対魔特異4課の先輩である
姫野が沢渡のヘビの悪魔に殺されたあとに
それほど悲しんでおらず、
パワーと一緒に早川アキの病室で
林檎を食べながら漫画を読んでいる。{/netabare}
このシーンはなかなか衝撃的で、
視聴者がショックを受けるほどなのに、
主人公は、ほとんど何も感じていない。
嫌な思い出だったとはいえ、
姫野は一夜をともに明かしたこともある仲間だった。
デンジは、このことをポチタの悪魔の心臓が入っていることで、
自分の人間らしさが失われつつあるのかもしれないと危惧する。
しかし、この感覚は悪魔だからとかいうのとは関係ないのではないか、
と個人的には考えている。
デンジには「死」が、幼い頃からいつも近くにあった。
知り合いが死んでも、そのこと自体には
ショックを受けない性質になってしまったのだ。
まさに、これは人生を「生きるか、死ぬか」で歩んできた人間の
生きるための処世術とでもいえるのではないだろうか。
50セントのように「夢をかなえるか、努力して死ぬか」であり、
それで死んでしまったときは、仕方がないと考えている。
だから、デンジは悲しめないのではないだろうか。
そして、夢のためには命をかける。
夢といってもデンジの場合、
食パンにジャムを塗って食いたい。
女の胸を揉んでみたい。
女を抱いてみたい。
ということくらい。
3度の美味しい食事ができて、寝る場所があれば、
夢はほとんど叶ってしまっている。
上記した夢もほとんど今回の作品内で叶えてしまった。
デンジは普通の生活をするために、
生きるために、いつも命をかけている。
今回、放映された12話分では、
物語としては、まだ何も明らかになっておらず、
多くの謎が残ったままだ。
だから、本来なら高評価をするところにまで至ってないが、
作品自体には大きなポテンシャルを感じる。
映像と音楽も優れている。
OPアニメは抜群にカッコいい。
動きといい、構図といい、映画を観ているような感覚になる。
実際、OPは15本もの映画のシーンが参考にされている。
『レザボア・ドッグス』、『悪魔のいけにえ』、『パルプ・フィクション』、
『ノー・カントリー』、『ジェイコブズ・ラダー』、『ビッグ・リボウスキ』、
『ファイト・クラブ』などなど。
タランティーノとコーエン兄弟が2本ずつ。監督がファンなのだろうか。
音楽は山田尚子や湯浅政明の大のお気に入りである牛尾憲輔。
相変わらずの多彩な音を聴かせてくれる。
OPの米津玄師の曲もいいし、EDが1話ずつ変更となる豪華ぶり。
ただEDは同じ曲のほうが、作品の余韻を楽しめた気がする。
個人的には、大好きな作品のため、
続きが気になって仕方ないのだが、
アニメ自体の評判が芳しくないことを
いろいろなところで目にする。
私は原作を未読なので分からないが、
どうやら、原作ファンからは表現や改変した部分で
不満が出ているらしい。
これは、いつも起こることなので仕方ないが、
作品自体は、よくできているので
ぜひ同じ布陣で続編を制作してもらいたい。
1巻の円盤の売上が2000枚を超えた程度ということで、
続編制作では危険水域だろうが、
配信なども含めて、何とか辿り着いてもらいたい。
1年経っても続編の話が出なければ、
原作を購入しようと思っている。
銃の悪魔の正体。
マキマの目的と悪魔との関わり。
早川アキの仇討ち。
新たに登場した公安対魔特異4課の悪魔や魔人。
デンジの戦う意味の行方。
楽しみな要素が盛りだくさん。
そして、無学のデンジは、生きるか死ぬかの戦いのなかで、
何を感じ取っていくのだろうか。
私がいちばん興味をもっているのは、実はこの部分だ。
(2023年2月12日初投稿)
藤本タツキの見ているものを考える
(2023年3月18日追記)
藤本タツキという漫画家に今さらながらに興味がある。
『チェンソーマン』は、会社の若い女の子から
「凄く面白いですよ!」と薦められていて気になっていた。
そして、アニメで初めてその世界にふれて、
作者が感じているベースのようなものを知りたくなった。
というのも、私が『チェンソーマン』で心に残ったのは、
どちらかというと本筋の部分ではなく、
デンジの生きざまや、その思考についてだったから。
このキャラ設定は、入念に計算されたもので、
作者のこだわりを感じさせられた。
例えば、最初にも書いたが、デンジの貧困の状況。
死にたくないからとはいえ、全てをひとりで引き受ける強さ。
また、困った他者に対するシンパシーや、
助けたいという優しい心持ち。
相手が悪魔であったとしても身分にかかわらず。
そして、借金が嫌いという理由もあるだろうが、
借りを作ったときは、命をかけても返すという律儀な性格。
ホテルに閉じ込められたときのように。
さらに、自分の心に悲しみが生じないことに違和感を覚え、
それを悪魔の心臓のせいかもと感じること。
バトルだけでなく、人間性そのものにスポットを当てている。
作品世界が気になったため、
『ルックバック』と『さよなら絵梨』、
『17-21』、『22-26』を手に入れた。
最初の2作は、宝島社「このマンガがすごい!」オトコ編で
1位と2位に選ばれたという作品だ。
読了して、作者のことが少し分かった気がした。
『チェンソーマン』を観ていたときにも感じていたことだが、
藤本タツキは、決してバトル漫画を描きたいと
思っているのではないということだ。
バトルを通して、その背景にある「何か見えないもの」を
捉えようとしているのではないか。
そのひとつは「悲劇」から滲み出るものだ。
東日本大震災の直後に山形の美大に進学した
藤本タツキにとって、
「美術をやっていてもいいのだろうか」という気持ちが
いつも心のなかにあったことだろう。
ボランティアに参加して、とてつもない無力感に苛まれ、
自分自身の経験と気持ちを表現したのが
『ルックバック』という作品だった。
いわゆる自叙伝的な部分も多分に含まれている。
漫画を描くとは、どういうことなのか。
過去を振り返ったとき、自分は正しい選択をしていたのか。
誰かに背中を見せられることは幸せなことなのか。
人生のなかで、私たちは多くの悲劇に直面する。
そんなときに、自分のやっていることが
誰かの役に立っていると確認することができれば
大きな力になる。
一方『さよなら絵梨』は、とてもテクニカルな作品で、
映画に対する造詣の深さが表現されている。
ここには、作者の作品に対するアプローチ法も記されている。
それは、物語にリアリティをもたせること。
リアリティとは言っても、物語の設定や世界観ではなく、
人の心にとってのリアリティで、何をどう感じるのかについて、
とてもよく考えられている。
そこに「ひとつまみのファンタジー」を入れる。
作品が大きく変わることを理解し、
大切にしているのが分かる。
作品づくりに対してとても真摯で、
現代社会の背景についても巧みに取り込んでいる。
すでに業界では認められている存在で今さらだろうが、
個人的には、今後、最も期待したい漫画家だ。
STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
白毛和牛 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
この作品は放送前の期待が最高レベルで世間が物凄く騒いでたが
終わってみれば完全につまらなかった分けじゃないけど
少なくとも放送前に騒がれた程の作品ではなかったですが
それでも話題になってた事もあり最後まで興味を持てる程度には付き合えました。
【評価】
50点・1B級
えたんだーる さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
殺人などで人の世に混乱をもたらす「悪魔」とそれに対抗する「デビルハンター」との戦いを描く、能力バトル作品です。
タイトルが「チェンソーマン」なのは、主人公のデンジがチェンソーの悪魔であるポチタと一体化しており、その能力を行使できることに由来しているんですかね。
私は週刊少年ジャンプを読まなくなって久しい(10年くらい?)のですが、最近のジャンプの人気連載らしいです。
性欲と食欲を行動の原動力に置くデンジっていうのは、ある意味で少年漫画の主人公っぽさはありますけど、イマドキな感じからはやや外れているような気もして、そこら辺がかえって新鮮なのかもしれないですね。知らんけど。
性的な誘惑に動揺して釣られそうになったり、ごくありふれた食べ物に幸せを感じるデンジくんは観ていて微笑ましいです。
夕方に再放送された『呪術廻戦』などと比べても残虐と判断されそうなシーンも多いので、放送枠のコストの問題を除いても深夜に放送されるというのは妥当な気がします。
本作における「概念が悪魔化する」というのは、実体のある物に魂が宿る「付喪神(つくもがみ)」とは似て非なる物ですね。
敵対する人外と本質的に変わらない能力を何らかの代償によって手に入れて戦うという、いわば「毒を以て毒を制す」的なバトル作品はわりとたくさんあると思うので、そういう意味では「普通の能力バトルアニメ」ってことで良いんじゃないでしょうか。
事前に評判は高かったので、1クール完走しました。結果、つまらなかったとか損したとかは思わないんですけど、なんか中途半端な感じで最終話を迎えたのでちょっとモヤモヤは残ります。
続編が制作されるなら、それが作られてから続けてみるのが良いのかも?
余談その1: 国家公認のデビルハンター「公安対魔特異課」ですが、通常の国家公務員が少なくとも高卒以上を求められることを考えるとかなり特殊な組織なんでしょうね。
余談その2: デンジの同僚、新人のコベニちゃんのしぶとさは注目に値します。異能生存体なんじゃなかろうか(笑)。
余談その3: 本作で提示される「魔人の中では理性がある方」っていうのの解釈というか描写というかが絶妙で、パワーちゃんのキャラクターはかなり面白かったです。
徳寿丸 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
漫画家になる男 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
中山竜監督が俺好みの演出をしてくれた!
まじで洋画っぽい演出大好き!
みかんちゃん さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
素塔 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
著名作品のアニメ化には賛否両論がつきものだが、
本作をめぐっては制作陣が志向する映画的・写実的な表現コンセプトが
主に原作ファンからの批判に曝されているようだ。本稿を書くにあたり、
自分もアニメがカバーしている範囲を一読してみて、成程、と思った。
個人的な印象に過ぎないのだが、アニメでの主人公デンジは
設定とバトルシーンのインパクト以外、存在感が希薄なのではないかと感じた。
主人公でありながら、深い部分で物語と同期できていないような気がして、
むしろ早川アキたち公安のデビルハンターの側に力点をおいて観ると
自然にストーリーに入っていかれる感覚があった。
デンジのキャラクターは多分、原作のユニークな作風と不可分なのだろう。
そのため、デンジの生きた躍動感がアニメではあまり感じられず、
映画風のリアリズムとも相性は良くないようだった。その一方で、
アキたち公安サイドのシリアスなドラマを描いた部分に関しては
それなりに見応えがあった。この主観的な見地が本稿の出発点になる。
本作の物語にはデンジとアキ、二つの対立する極が内在している。
それが作品深部の、人間と悪魔の対立の構図に対応しているわけだが、
自分の印象では、主人公デンジが中心から退いて"周縁化"する力学が
作品の構造自体に内包されているように思われた。それを確かめようとしたのが
以下の、限りなく独り言に近い作業である。参考にはなりません。
Ⅰ 夢と動機
{netabare}主人公デンジの初期設定は、インパクトが強烈なだけに注意が必要になる。
"持たざる者"である彼の唯一の拠り所であり、アイデンティティでもある
「夢」が、「貧困」によって規定されている状況、そんな風に要約できるだろうか。
彼が夢見たのは、食パンにジャムを塗り、毎日風呂に入れるようなごく普通の生活。
そんなささやか過ぎる夢を、彼の最底辺の生活と結びつけて受け取ることで、
何かを理解した気分にさせられてしまう、そこが危うい。
一生を通じて、ただ見るだけで満足して終わるはずだった彼の「夢」。
それが現実にもなり得ることを知ったとき、彼の内部では革命が起こった。
「見つけたぜ…俺の本気!俺のゴール!それは…!・・・胸だ!!」
胸を揉みたい―。ただその一心で地獄のような死闘を繰り広げてみせる
第4話の"夢バトル"に、彼の「夢」の本質が表れている。
目的と手段とのあまりの落差に、いじましさを感じてしまうのは自然だが、
その時点で、デンジ本人の尺度を見落としてしまうことになる。
彼は、自分の「夢」を低俗な欲求として見下す連中に向かって
これまで虐げられてきた怒りを爆発させるのみならず、そこには
自明とされた価値の序列を力任せに覆そうとする獰猛な破壊衝動が発現している。
デンジの「夢」は多分、「動機」や「目的」とは異質なものだろう。
この生活を続けるために戦う、とは言うが、それは動機や目的とは呼べない。
「夢」を邪魔するものはぶった斬る。煎じ詰めればただそれだけのことだ。
いわば「動機」にまつわる人間的で高尚な"ストーリー"を
剥き出しの本能的な欲求によって相対化し、無効にする凶暴な"力"。
それがデンジの「夢」の本質である。
バトルの最中、彼は狂気のようにおのれの力に酔い痴れる。
精神的ないし心情的な理由付けなどとは無縁の、直接的な力の行使として
夢とバトルは一体であり、夢とは、バトルなのである。
生温いヒューマンな"ストーリー"を拒絶し"解体"する者。それがチェンソーマンだ。
デンジというキャラクターの本質はここにあると自分は考える。
shinoさんが最近提唱された「ポストヒーロー」という刺戟的な言葉を、
自分はポストモダンの文脈に絡めてこう理解したいと思う。
"大きな物語"に終焉をもたらした何物かを、ある"力"として客体化した時に
個々人の"ストーリー"="小さな物語"をも解体するほどに凶暴な存在が出現した。
ポストヒーローとは多分、善悪その他の相対的な価値づけを無効にすることで、
「正義」という曖昧な"ストーリー"を解体する、そのような絶対的な"力"である。
新しいヒーローとは、凶暴で剝き出しの、純粋な"力"そのものだ。
そしてそれは、彼の貧しく悲惨な生い立ちをめぐる"ストーリー"にも及ぶ。
その種の残像に浸りがちな我々の夢想もまた、解体されるべきなのだろうか。
メタレベルで"夢バトル"を挑まれているのは、私たちなのかも知れない。
デンジの「夢」について注意したいのは、それが更新される局面である。
マキマの飼い犬になった結果、人並みの生活をする夢は叶ったのだが、
第5話のマキマとの「契約」によって、この初期設定は更新される。
「もしもデンジ君が銃の悪魔を殺せたら、私がキミの願い事なんでも一つ叶えてあげる」。
本作の主要な登場人物は全員、何らかの契約を結んでいるのだが、
優越的な立場を利用して有利な条件を呑ませる点にマキマの本質が覗いている。
ヒエラルヒーを想定すれば、頂点に位置するのはマキマに違いない。
彼女から漂う不穏な気配はあたかも、"契約の悪魔"の存在を予感させるようだ。
この局面で重要な点はさらにもう一つ。
デンジの「夢」の対極には、殺された家族の復讐というアキの「動機」があるが、
この両者が、銃の悪魔という同じ目標を結節点として交差することである。
「俺はもう夢にゴールしちまってるからなあ。あいつはまだ追いかけてんだ…」
デンジのこの言葉が予告していたとおり、ここでデンジの「夢」は前景から後退し、
代わってアキを中心とした公安のデビルハンターたちの"動機の物語"がせり上がってくる。
物語全体を俯瞰すると、二つのフェーズが重なり合っているように見える。
仮にそれらを「人間圏」、「悪魔圏」と呼んでおくとすると、
デンジのドラマは「悪魔圏」に属しおり、デンジとマキマの間で潜在的に進行する。
一方、本作は公安サイドを中心に、ほぼ「人間圏」の枠組みの中で展開している。
要するに、本当の物語はまだ始まっていないのである。{/netabare}
Ⅱ 悪魔と人間
{netabare}デンジとマキマが新たに契約を交わす第5話には、
「人間圏」のドラマの出発点となる場面も含まれている。
こちら側のメインキャラである姫野とアキとの最初の出会い、そして
岸辺が初登場するシーンが、姫野の回想のかたちで挿入されている。
そのシチュエーションはとりわけ注意を引く。
そこは無数の十字架が果てもなく大地を覆い尽くす、広大な墓地の中だ。
悪魔との際限のない戦い。犠牲になった人々。殉職した仲間たち・・・。
そうした濃密な"意味"を凝縮させた、一種の「トポス」とも言える場所であり、
それぞれの「動機」と結びついた、彼らの心象風景をそこに重ねることもできる。
ドラマは主に姫野の視点で切り取られ、アキとの関係を軸に進行する。
メインのプロットに並行してやや間接的に、控えめに語られるそのスタイルを、
自分は「ミニマムな群像劇」、そんな捉え方ができると感じた。
こうした手法が可能なのはおそらく、キャラクターに共通する何らかの条件が
先行して物語の"磁場"を形成しているからで、それが「契約」なのではないかと思う。
それは抑制された心情を浮かび上がらせる、一種のフィルターのように機能する。
デビルハンターたちは悪魔と契約して悪魔と戦う。
力で劣る人間が必要に迫られて選択した、合理的な対抗手段であり、
契約の対価も「魂」ではなく、身体の部位を差し出すという現実的なものである。
「力を借りる代わりに、体の一部を狐に食わせる契約だ。今回は皮膚を食わせた。」
「公安でこいつと契約している人は二人。一人は寿命半分、
もう一人は両眼と味覚、嗅覚を差し出しています。・・・」
何気なく語られる「契約」の非情な代償。そして、その非情さに麻痺した心。
「契約」は彼らの重い軛であり、自らの命を侵食するものですらある。
常識的には全く引き合わない職務であって、余程の覚悟がなければ遂行できないだろう。
だからこそ、彼らの内部にあるモチベーションは葛藤を孕みながら強く迫ってくる。
それが作品全体を貫く、どこか沈鬱なトーンとなっているように感じられる。
「契約」のフィルターをとおして見えてくるもの、それは、
自らの「動機」と死への恐怖との狭間で葛藤する、"普通の"人間たちの苦悩である。
岸辺の人格の破綻も、頭のネジをストイックに緩め続けた結果であって、
デンジたちに情が移り、それを言ってしまうあたりに彼の人間性は覗いている。
姫野のはっちゃけぶりも、絶望から目を逸らすために演じられたキャラであることは
遺された手紙からごく普通の、心優しい女性像が窺えることからも明らかだ。
第7話の墓地の場面では抑え切れずに、血を吐くような悲痛な叫びが漏らされる。
「嫌だ、嫌だ、嫌だ・・・。」
一見クールな雰囲気を装いつつ、内面に潜むこうした痛切なドラマを掬い取り、
表現する手法としては、映画的なリアリズムは有効だったように思われる。
姫野の最期は二重の意味でドラマのクライマックスと呼べるものだろう。
自らの身体の全てを契約の対価に差し出し、死体すら残らない壮絶な死にざまは、
「契約」の極限的な帰結以外の何物でもない。まさに"契約のドラマ"の極致だ。
その死はまた、"動機の物語"の完結をも意味している。
彼女の「動機」はいつしか、アキという存在の中に集約されていた。
次々に先立って行ったバディたちの死が心に重くのしかかる彼女にとって、
アキの"普通さ"は絶望の中の救いであると同時に不安の種でもあった。
「アキ君は死なないでね・・・私が死んだ時さ・・・泣いてほしいから・・・」
アキを死なせないこと。その一念を貫き、敢えて引き受けた悲惨な最期によって、
彼女の「動機」は貫徹されたのである。
これに続く最終盤のバトルが本来のクライマックスなのだろうが、
姫野の"復讐"が果され、アキの「動機」の一部が成し遂げられたという意味では
姫野の"動機の物語"の延長戦と見ることができる。その点でこのアニメの結末は、
公安サイドのドラマの結着となっていると言っていいだろう。
その戦いの最中にアキが死の危機に瀕するが、その直後、
彼の前にゴーストの手が差し伸べられる。開かれた手のひらの上には一本のタバコ。
このとき差し出された"右手"は確かに、姫野自身の右手だったのだろう。
「私の右目を食べさせた代わりに、ゴーストの右手を使えるってわけ。」
彼女の「契約」は最後に、彼女の「動機」を助けたわけである。
Easy revenge!(気楽に復讐を!)
このメッセージの意味は、ここまでの文脈に即して
姫野がアキの「動機」を肯定し、背中を押したもの、そのように解したい。
「人間圏」のドラマの中でデンジが周縁化するメカニズムも、
同じフィルター越しに説明できるのではないかと思う。
初期設定のデンジは「契約」の犠牲者とも言うべき存在である。
「腎臓が120万、右目が30万。キンタマ片方売って、いくらで売れたっけ・・・」
その彼が悪魔になることで、起死回生の大逆転劇が生じる。
死んでも元通りに生き返るのであるから、もはや身体の欠損など問題にならない。
自力で悪魔と戦える彼は公安の人間たちに対して圧倒的に優位な勝ち組である。
逆説的ではあるが、この特権性のゆえに彼は「人間圏」の中心から外れ、周縁に退く。
初期設定が解消された後のデンジの捉えにくさは、ここに起因するようだ。
結局のところ、デンジのキャラクターについては複雑なのか単純なのか、
現段階ではそもそも判別がつかないことになっている。
例えば、仲間が死んだことに涙を流すアキを見て、自分は泣けないと感じ、
「心臓だけじゃなく、人の心までなくなっちまったのか…?」と自問するシーン。
並みの主人公ならば、この葛藤がストーリーへと展開されるところだが、彼いわく、
「ま、シリアスな事は考えなくていっか!
楽しくねえ事考えても楽しくねえだけだからな!」・・・これがデンジだ。{/netabare}
デンジのキャラクターは現段階では未分化の状態にある。
・・・これが相応に時間を費やした挙句の、結論らしからぬ結論である。
ただし、直観に過ぎないものだが、付け加えておきたいことが一つ。
Ⅰ章で指摘したとおり、彼は価値の序列の破壊者であり、かつ、その存在が
善悪、あるいは悪魔と人間の境界で、両義性と媒介性を体現している点で、
そこには「トリックスター」の本質がベクトルとして認められるのではないか?
特に示唆的だと思われるのは、本作ラストの{netabare}"キン蹴り"{/netabare}のエピソードだ。
この悪ふざけが彼一流のリベンジであることによって、
アキのシリアスな"復讐"をコミカルに反転させた戯画になっている点が、
秩序を撹乱するいたずら者であるトリックスターの要件に合致するのではないか。
何にしても今後の展開によって、彼の正確な像が定位するのを待つしかないのだが。
あるいは本作の演出の意図も、作品が孕む二極性を踏まえた上で、
第1部「公安編」を文字通りに、公安のデビルハンターたちの物語と捉える
ややイレギュラーな視角から作品にアプローチした結果なのではないだろうか?
・・・などと想像してみたが、これはおそらく考え過ぎだろう。
ところで本稿の作業中、参考のためにWikiを開いたところ、
いきなり強烈なネタバレを食らってしまった。・・・くれぐれも注意されたい。
お蔭でマキマさんの正体も含め、衝撃的な展開がこれから待っていること、
このアニメはいわば前座に過ぎず、本当の物語はこの先にあることが確認できた。
二期が制作されないうちは、トータルな評価は時期尚早と言うべきだろうか。
2023.1.20 投稿 2.6 補完
御宅忍者 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
藤本タツキ先生原作の大人気ジャンプ作品。初監督作品となる中山竜監督の元、制作会社は今勢いに乗るMAPPAになります。
原作ファン待望のアニメ化であり、放送前からの熱もかなりのものでした。しかし、いざ蓋を開けてみると何かが違う。そうなんです。"ノリ"なんです。あのオタクが大好きなぐっちゃぐちゃした感じがあまりないんです。監督の意向から、アニメ寄りではなく映画のような制作作りをしていることもあり、どうしても暗い感じが抜けません。そのため主人公デンジの大袈裟な感じや、飛んでる感じが制限されてしまっている印象です。キャストの方々もおっしゃっていた通り、「これはアニメなのか」という感情が残りました。
そして今作もう1つの注目作である主題歌。OP楽曲は米津玄師が担当。ED主題歌は、J-POPを代表する錚々たるアーティストが名を連ねる週替わり物。この試みは確かに興味深いものがありました。しかし、たったの1話限りの楽曲なのでどうにも印象に残りづらかったものがありました。
藤本タツキ先生はコマ割りも含めて、漫画の描き方がめちゃめちゃ上手いので原作を読みましょう。
CiRk さんの感想・評価
2.0
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
{netabare}
MAPPAの期待作だったのかな。
思ってたより話題にならなかった感はあるけど。
【物語&キャラ】
話は終始地味、キャラは全員不快の最悪の作品だった。
主人公が対悪魔組織に入って、異能の敵と戦う...いつものジャンプ。
ただただ目的や話の終着点も見えないまま、わけのわからない敵"悪魔"と戦っているだけで何も面白くない。
一応銃の悪魔の退治が目標だったんだろうけど、銃の悪魔と言う存在は口で語られるだけで大して印象がないし、どのキャラも本気で銃の悪魔を追い求めている感じがしない。ストーリーに抑揚が感じられない。
アキは銃の悪魔絡みで悲しい過去を持ってた気がするけど、それでも地味に感じてしまう。
アキに限らず、この作品のキャラは全員感情に起伏がないように感じる。
たぶんストーリーの抑揚や、感情の起伏があまり感じられないのは質素な演出、監督が言っていたアニメ的表現の排除、邦画に寄せた作風のせいだと思う。そう感じたのは自分だけかもしれないが。
起伏がなくて何を考えてるのかもわからないまま、変な行動を繰り返す。
主人公や岸辺みたいな、狂ったキャラばかりなことがこの作品の見所なんだろうか...。悪魔と言えば悪魔感はあるけど。
真面目な作風でキャラ達が狂ったことをし続ける展開は全く面白いようには思えなかった。
汚い展開やキスは不快感しか醸し出してないけど、何が面白いんだろう...。
戦闘シーンのグロはスプラッターとして見れば悪くなかったが。(ただ、戦闘シーンは面白くない)
正直、原作の雰囲気完全再現のアニメ化だったとしても軸の話を面白いと思えていない時点で、同じような感想になっていたとは思う。
【声優】
なんか演技に抑揚がないなと思ったら、監督の指示らしい。
ツダケンですら下手に感じてしまう始末。
かと思えばコベニの声のあの感じ。拒否反応が出るくらい嫌い。
【作画】
作画に気合入ってるのは認めざるを得ないから4.0だけど、この作品のキャラの細かい動きの書き方は大嫌い。
散々言われてるけど、戦闘シーンの構図や演出も微妙。
CGの上に手書き?の手法はいいように働いていたとは思えない。
CGじゃないにしても、CG感が強すぎて微妙だったかな。
好き嫌いのみで付けるなら2.0ぐらいにしたい。
【音楽】
劇伴は地味。と言うか無音のシーンが多くて退屈。
OP曲は無難にいい。
ED曲は...いい曲3曲ぐらいしかないんじゃない?
中高生人気のボカロPが多数の時点でお察しではあるけど、こんなに酷い曲ばかりとは思わなかった。
まだVAZZROCKの毎話変更EDの方が平均値は高い。
そもそもED毎話変更は力の入れ方、入れる場所が間違ってる。
歌手を売り出したいという意図が透けて見えて嫌い。
少なくともCHAINSAW BLOODに関しては秋アニソントップクラスにいい。
【その他】
OP曲は無難にいいと書いたけど、いいのは曲だけで映像は酷い。
よくわからん映画のパロディらしいけど、チェンソーマンと言う作品にそういう要素がどこにあるのか。
異世界おじさんの場合は作品自体にもセガネタが豊富に含まれているから、あのパロOPは面白いと思えたけど、この作品は特に意味のないパロディ。
意味不明だし、ただただ自分から何かを創ることを諦めた、パクリでしかないと思う。
おまけにBDの全巻購入特典の収納ボックスのデザインまで映画からのパク...オマージュ。
この作品は他人の褌で相撲を取ることしかできないのか。
ここまでパクリに頼るのはチェンソーマンと言う作品の個性を否定しているようにしか思えない。
↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆6
作画綺麗だな。借金返し? 呪術と同じくあんま惹かれない1話だな。
2年前なら切ってた。主人公の声優下手じゃない?
いや、作画そんなに良くないな。ED好き。
2話 ☆5
結局面白いのこれ? 惹かれる要素、先の気になる要素がない。呪術系か…。
隊に入って怪物と戦うみたいな作品マジでワクワク感が何も無い。ED普通。
3話 ☆5
このヒロイン声合ってなくね?
マジで悪くは無いけど何を楽しめばいいかわからん。
こういうのって朝の戦隊ヒーローモノと何ら変わらんくない?
4話 ☆2
マジで何がおもろいんこれ。
ストーリーに加点要素も減点要素も一切ないアニメ。死ぬほど退屈。
5話 ☆3
こう言う写実的な作画嫌いなのかもなぁ。このレベルの相手をもう倒すのか。
マジで面白くないな。面白くないけど良い作品とかそう言うのでも無い。
EDゴミやんけ。サビだけ好き。
6話 ☆1
さむ。テンポ悪すぎいつまでここに留まってんねん。
この情緒不安定キャラキモすぎ。これみてたら眠くなってくる。
ED毎週変更がなければ切ってたレペル。
テンポわっる。声量無さすぎ。
ED力入れてる割に好きな曲の方が少ないっていうね。
7話 ☆1
ちょっと面白い? ノリがつまらない。
変に大人感あるのがなんかつまらない。この地味さ何なんだろうなぁ。
汚い。ミュートしたわ。もう画面も見てない。
8話 ☆1
ほんとにきつい。作画いいのは分かるけどこの描き方くっそ嫌い。
正義のヤクザって何だよ。1人でも殺してたらアウト。
あいつそんなに強いんか。すまん、あの女誰?
TKの良さがマジでわからん。
9話 ☆2
どう見ても人質が通じる相手じゃないだろw 銃の悪魔って何かのグルなの?
デスノートかな? 内蔵どこいった? マジでこの作品どこに向かってんの…。
クソエイム 何が描きたいのかさっぱり分からん。
意味無く血や残虐シーンばかり見せられても。
ミュートしたわこいつ嫌い。Aimerにしては微妙な曲だな。
10話 ☆1
ポチタ死んでも普通に過ごしてたじゃん。この茶番展開は何…?
マジでキャラが全員生理的に無理だわ。EDのクオリティが上がってきた。
11話 ☆1
この地味さは何なの? 最初から脅せやそんなもん持ってきてるなら。
今期嫌いなキャラトップ5作ったら全部チェンソーマンで埋まりそう。
12話 ☆0
血多すぎワロタ。あくびが出るほど退屈。何そのしょうもない拷問パート。
主人公がキモすぎる。マジでびっくりするほどつまらんかったわ。
本気で何で人気なんかわからん。
曲評価(好み)
OP「KICK BACK」☆7.5
1話ED「CHAINSAW BLOOD」☆9.5
2話ED「残機」☆6
3話ED「刃渡り2億センチ」☆2
4話ED「錠剤」☆1.5
5話ED「インザバックルーム」☆2.5
6話ED「大脳的なランデブー」☆4
7話ED「ちゅ、多様性。」☆1
8話ED「first death」☆1
9話ED「Deep down」☆4.5
10話ED「バイオレンス」☆6.5
11話ED「DOGLAND」☆8
12話ED「ファイトソング」☆7
{/netabare}
{/netabare}
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
エログロB級映画お約束大全を楽しむノリのギャグ漫画を高尚な何かと勘違いしたアニメ。
気合入れすぎたアニメ版はなかなかに鼻につく。
OP・TMGEっぽいと思えばまたしても米津。
ED・週替わりタイアップってソニーも節操ない。
物語・原作なぞってるはずなのに別物だがまあこれはこれで
作画・原作の雰囲気は消失。気取った演出がクサすぎる
声優・ファイルーズさんのパワーはハマりすぎ。他は慣れる
音楽・ヒット請負人米津はいいとして毎週宣伝は萎える
キャラ・悪魔キャラのデザインはいい
お約束切り貼りアニメはエヴァガや旅々みたいな逸話集をやりがちだが、浮いてないし唐突感もないしでさりげなく使いこなしてるのは素直に凄い。ここまで美味しいお約束てんこ盛りなら人気出るのもわかる。若い頃は誰しも一度はグロにハマるものだがこの手のやつは昔はアフタヌーンとかの役割だったような。鬼滅呪術アビス進撃などグロをウリにしたヒット作がジャンプを始め大手ばかりになってきたのも時代を感じる。欲を言えば悪魔をもっとキモくしてヒャッハーして欲しかったかなあ。
追記
レゼ編!レゼ編!みたいな意見があちこちあるので原作見てみたら不器用男子主人公に女子がグイグイくる陰キャラブコメと「どう?ビックリした?」みたいな虚淵芸だった。いかにもゴリゴリな深夜アニメっぽい展開なので2期があればそれなりに馴染むのかなあとは思う。MAPPAは止まるわけにはいかないだろうが、ソニーミュージックの営業はこっちよりぼざろ2期に乗っかりそうな予感。声優は原作漫画と声が違う()のは人それぞれなので仕方ないが流石にボソボソで聞き取れないってのには驚いた。もっとキンキンさせないと聞こえないのかな。作画同様にあくまで一般向けに作ってるつもりだろうから最近のアニメ映画みたいなディレクションでしょう。でもいかにもゴリゴリなアニメ芝居なのに全然うるさくないファイルーズさんは流石だと思う。監督はサメ映画漬けの刑にしよう。
MAPPA死なないで。
ちょま さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
オカルトマン さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:途中で断念した
2話で断念
呪術廻戦に似てるなーって思った。
好きなアニメじゃなかった。
グロかった
とろろ418 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
【魅力的に思った点】
・物語が単純明快
・良い意味でキャラがイカれてる
・醜いからこそ光るものもある
【残念に思った点】
・下ネタやグロなど不快に感じやすい描写が多い
・バトルが単調
・既視感のある展開
・悪い意味でもキャラがイカれてる
【総評】
・70点
まず下ネタについて。
所謂特殊性癖に近い部類なので、下ネタ自体が苦手な人はもちろん、少年漫画等のライトな下ネタが好きな方にもおすすめしません。
設定の都合上キャラがイカれてるのは正解だと思いますが、感情移入がしにくく、人によっては嫌悪感を抱くと思うのでこちらも注意が必要かと。
物語構造に関しては直近の呪術廻戦とまんま同じだったこともあり、新鮮味はゼロ。
あと一番残念だったのが、バトルが派手な割に味気ないこと。これから盛り上がるのかなってところで唐突に終わることが多いので、もう少し工夫が欲しかったです。
パワーの生い立ちやアキと姫野の関係性など人間模様は良かったと思いますので、主人公の今後の成長に期待ってところでしょうか。
【こんな人におすすめ】
・アウトローが好きな人
・下ネタ耐性が強い人
・分かりやすい物語が好きな人
剣道部 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
[文量→中盛り・内容→酷評系]
【総括】
原作既読です。私の場合、ストーリーを重視してアニメを観るので、原作既読の作品は、「どうアニメ化されるか」という「確認」みたいな意味合いが強いです。
よって、2、3話観て、ある程度のクオリティがあってアニオリ要素がない場合は、途中切りで評価は3(デフォ)にすることが多いです。
本作もその1つ。ただ、単純に私は、グロいの苦手だし、原作からして、そこまで楽しめなかったのは、あるんですけどね。
本作、原作をよく表現できている、、、どころか、はっきり言って、原作より良く出来ている気がしました(笑) 私と違い、原作が好きな方は、楽しめると思いますよ!
《以下ネタバレ》
【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
原作を読む前、面白い面白いという評判を聞き、ハードルが上がりすぎたのも悪かった気がする。
1期?を全巻読んだ上で、中の中くらいの面白さ、と感じてしまった。
私の中では、本作は、「空気系」の作品なんですよね。「けいおん」や「ゆるゆり」と同じ系列。
違いは、陰か陽か。「けいおん」などが、「陽の空気系=日常系」なら、本作や「MONSTER」などは、「陰の空気系」。
ちなみに、私は、「MONSTER」も「二十世紀少年」も、陰の空気系だと思ってます。それは悪口ではなく、読んでいる「最中」が楽しい作品だということ。「その作品の空気感(雰囲気)に浸ることが楽しい」のが、空気系です。
日だまりの空気が好きな方も、墓場の空気が好きな方もいるだけの違い。
あとはまあ、、、いわゆる「考察系」とか言われる作品の中で、不思議な雰囲気とメチャクチャな展開によって読者の解釈合戦が盛り上がる、、、みたいな作品は、昔から苦手なのもあります(苦笑)
というか、それ系の作品で、綺麗に伏線を回収し、素晴らしい最終回を迎えた作品を、ほとんど知らなくて(汗)
そういう作品って、大抵が「ただの言葉足らず」です。言葉を扱う仕事として、相手に伝わるよう、言葉を厳選して積み重ねている丁寧で誠実な作品より、だだ「伝えられない」「伝えない」作品が評価される現実が、個人的に悔しいというのもある(苦笑)
大抵の場合、連載初期からの筋はなくて、偶然盛り上がっちゃって、読者に作者が乗っかっちゃって、風呂敷広げるだけ広げて、最後も謎を残して、雰囲気だけオシャレに、あるいは残酷に終わる。
本作がそうならないことを、切に願っています。
{/netabare}
ninin さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作未読 全12話
悪魔と呼ばれるこの世ならざる存在がいる世界。不幸な少年「デンジ」が「チェンソーの悪魔」ポチタと共に悪魔を倒しながら最終的には、「チェンソーの悪魔」の力を手に入れて「チェンソーマン」変身して悪魔を倒していくお話。
主人公のデンジは、頭のネジが何本か飛んでいっていますね。でも、そんな性格じゃないと不幸なことを受け入れることができなかったのでしょうね。
民間の悪魔ハンターだったデンジはある出来事から公安の悪魔ハンターになり、様々な悪魔と対峙することになります。
お話は、テンポよく進んでいきますね。
作画は写実的なのでより現実的に感じてしまいます。
たくさんの人が簡単に死にます。悪魔や悪魔憑きの人間との狂気の戦いは凄まじい迫力でした。
この作品の印象的なことをいくつかあげます。
{netabare}
姫野の散り際が物凄く印象に残っています。体が少しずつなくなっていて切なくなります。でもゲロチューは見ていて引きましたw
マキマの技は凄かったですね。手で捻っているシーンはゾクゾクして怖かったですね。新幹線で死んでいたのにすぐに生き返っていたところをみると悪魔憑きか悪魔なのですかね〜
岸辺の「真面目な奴ほど早く逝く」という感じのセリフが印象的でした。
{/netabare}
残酷な場面が多い作品です。よく地上波で放送できたと思いました。
切りがいい所で終わっていますが、まだまだ謎の多い作品です。続きがあれば観たいですね。
OPは米津玄師さん、EDは毎話変わって色々なアーティストさんが歌っています。
最後に、7話の「あの」さんが歌っている曲の歌詞と映像を見ると申し訳ありませんが気分が悪くなりますw
退会済のユーザー さんの感想・評価
1.0
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 1.0
音楽 : 1.0
キャラ : 1.0
状態:----
まだ初心者 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
CG使ってるからなのかわかりませんが、たまに実写かと思うぐらい作画がリアルなときがあります。
ストーリーは最初の方はびっくりするぐらい面白くないのですが、後半から少し面白くなってきます。ワンパンマンを最初に観た時の感覚に似てます。ワンパンマンも最初の方は全然面白くないので。
EDも毎回違う曲と映像で、かなり凝った造りになってるので全体的な評価は高めです。
2期も観ます。
101匹足利尊氏 さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作コミックは11巻(第一部・完)まで購読中。
【物語 4.0点】
ダークヒーロー物。
当面の大目標となる“銃の悪魔”を始め、悪魔は人間の恐怖心を根拠に力を発揮する。
よってヒーローは、正義心で悪魔を糾弾する人間では不適任。
むしろデビル・メイ・クライ。悪魔も泣き出すくらいイカれた奴じゃないと務まらない。
その観点から、悪魔を倒すため、代償を払い悪魔と契約するデビルハンターという設定は合理性がある。
その上で“チェンソーマン”と化す主人公デンジ。
底辺よりマシなデビルハンターの暮らし、メシ、女、マキマさん。
己が欲望のために悪魔を狩る姿を見ていると、悪魔の方が段々可哀想と倒錯して来ますw
デンジと悪魔の戦いを通じて、人の剥き出しの欲望、恐怖をぶちまける。
原作の志向性をアニメでも好表現。
ただ1クール目はウォーミング・アップ。
デンジが如何に欲望に忠実か、軽く自己紹介しましたといった所。
私が好きなレゼ編はこの先にあるので、評点は及第点+αにとどめます。
【作画 4.5点】
アニメーション制作・MAPPA
CGも交えて構築した広大な空間にキャラクターを躍動させる映像は相変わらず圧巻。
特に{netabare} 12話のサムライソード再戦{/netabare} 辺りはハリウッドのアメコミ映画にも引けを取らないリッチさ。
グロ過剰じゃないか?と思う方もいるかもしれません。
ですが私は上述の剥き出しの人間を表現するにはグロは不可欠だと思っているので、
規制せず良くやってくれたと拍手を送りたいです。
ただ、グロ上等とイキって飯時に鑑賞していた私も、
{netabare} 姫野のゲロチュー{/netabare} からは3日間逃げ回った末に食間にビビりながら見ましたw
ここは流石のMAPPAもモザイクかけて来ましたね。
ですが、ED映像では悪ノリしてしっかりトラウマを固定化させてくれました。
全くどうしてくれるんだよ(含み笑いw)
【キャラ 4.5点】
ダークヒーロー・デンジとは対照的な公安の先輩・早川アキ。
復讐心に正義心も残して生き急ぐ姿には儚さすら感じます。
そりゃ{netabare} 最悪の死に方を見せろと未来の悪魔に契約を許されるわけです。{/netabare}
デンジ&パワー。二人の欲望モンスターとルームメイトになるなんて幸薄すぎですw
デンジの戦う原動力たる欲望の多くを占めるヒロイン・マキマさん。
戦法や人の操縦術も含めて、悪魔より怖いお方なので、
マキマさんの飼い犬になるのはデンジだけで十分です。
追い詰められ錯乱した私がすがるのは新世代ヒロイン?魔人・パワーちゃん。
ここは私如きが語るより、第1回チェンソーマン・キャラクター人気投票・第1位に輝いた際のコメントが秀逸なので、僭越ながら引用させて頂きます。
“虚言癖でも差別主義者でも糞を流さなくても、人気さえあればヒロインだ!みんなの応援で完全証明!!”
【声優 4.5点】
主人公デンジ役には本作が初主演となる戸屋 菊之助さんを抜擢。
奇をてらった新人起用ではなく、
煩悩に塗れたデンジのキャラクターにちゃんとハマっているのが驚き。
マキマ役の楠木 ともりさん。
オーディション時、意中の役はパワーだったとのこと。
ですがこのマキマさんの背筋の凍るような静かな演技も良いですね。
パワー役にはファイルーズあいさん。
キャスト本人のキャラクターも相まって、
これはこれで、放送前から楽しみな配役&放送後も好印象。
これからもインテリには程遠い虚言で笑わせて頂きたいですw
岸辺役の津田 健次郎さん。
私は原作で岸辺隊長のセリフ読んでいる時も、
モロにツダケンのネットリボイスで脳内再生していたので嬉しかったです。
私も日々積み重ねて頭のネジを緩めていきたいですw
総じてキャラクター提供よりもありのままの自然さを重視したキャスティング&ディレクション。
劇場アニメでよく、ナチュラルな演技を求めて声優ではなく俳優・タレントを起用しましたとの弁明を耳にしますが、
本シリーズを通じて、自然な芝居くらいアニメ声優にもできると証明して頂きたいです。
【音楽 4.5点】
劇伴担当は牛尾 憲輔氏ら。
バトルで電子爆音の暴風が吹き荒れたかと思えば、静謐さが重要なシーンでは自重して無音になる。
緩急自在な音響で作品を下支え。
特に{netabare} 早川アキが姫野の煙草をくゆらせるカットでBGMを流さなかったの{/netabare} は好判断でした。
『チェンソーマン』は喫煙も自主規制せず、意味のある表現として息づかせた作品としても語り継ぎたいです。
OP主題歌は米津 玄師さんの「KICK BACK」
“あれが欲しいこれが欲しい”“楽して生きていたい”と頭のネジを緩めて煩悩を垂れ流す。
相変わらず迷いのないタイアップ対応。
売れる曲を作ることを邪道と思わず、野心を隠さない希少なアーティストです。
EDは全12話別々のアーティスト&EDアニメーションによる週替り。
毎週アクの強い個性派による楽曲提供で胃もたれしそうになりますw
中でも私の脳天に刺さったのは、第3話のマキシマム・ザ・ホルモン「刃渡り2億センチ」
激しく変化する曲調の全容を早く知りたいので、フルの完成を電ノコを長~~くして待ってます。
【付記】
放送前、リスクを分散する製作委員会方式を取らず、MAPPAが100%出資するとの方針発表にも度肝を抜かれた本作。
その真意の一端が示された対談記事も興味深かったです(※①)
要約すると……
従来アニメは“ガワのビジネスに引っ張られる”産業であり続けた。
(パチンコやスマホゲーム業界が伸長すれば、アニメ制作会社はメディアミックスの一端を担い食い扶持を繋ぐ)
現状を打破して、アニメを制作する側が主導権を握って、
グローバルにコンテンツをビジネス展開するには、
リスクを取って勝負に出る経営判断が必要。
こうした志向もあっての、今回の100%出資判断。
……といった具合。
洋画でもトレンドのダークヒーロー物で打った今回のMAPPAの勝負手。
1クール終わった段階では世界に突き抜けるまではいかない印象。
大成するかは、今後の人気エピソードの成否次第といった所でしょうか。
クールジャパン(死語?(苦笑))の一翼を担うゲーム業界なんかでは、
ゲームメーカーが自社の知的財産(IP)を自らの資本力で世界展開し利益を享受。
幹部が長者番付にランクインしたりもする。
アニメ制作会社も、そういう夢のある段階に登るチャレンジを続けて欲しいと願います。
①アニメ『チェンソーマン』異例となる「100%出資」の理由は? FIREBUG佐藤詳悟
×MAPPA大塚学が語り合う“アニメビジネスの未来”
https://realsound.jp/tech/2022/10/post-1141127_5.html
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『チェンソーの悪魔』ポチタと共にデビルハンターとして暮らす少年デンジ。親が遺した借金返済のため、ド底辺の日々を送る中、裏切りに遭合い殺されてしまう。薄れる意識の中、デンジはポチタと契約し、悪魔の心臓を持つもの『チェンソーマン』として蘇る──。(TVアニメ動画『チェンソーマン』のwikipedia・公式サイト等参照)
原作:藤本タツキ(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2011年春アニメ
芥辺探偵事務所で働く女子大生・佐隈りん子。彼女は雇い主である芥辺に素質を見出され、助手として依頼をこなしてい くうちに、悪魔探偵」という芥辺の裏の顔を知ることになる。ある日、「夫と浮気相手を別れさせて欲しい」という妻からの依頼を受け、芥辺がグリモアという魔術書を使い魔界から召 ...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2013年春アニメ
何が正義で、何が悪なのだろうか…? 突然訪れた極限状態の日本。 その背景には日本全土を絶望の淵に叩き落して行く"謎の侵略者"セプテントリオンの存在が! これは人間への試練なのだろうか!? 残酷で壮絶な現実に翻弄される人々と 悪魔と契約し"謎の侵略者"と戦う力を得...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2012年10月1日
人間の住む「物質界(アッシャー)」と、悪魔の住む「虚無界(ゲヘナ)」。本来は干渉することすらできない二つの次元だが、悪魔はあらゆる物質に憑依し、物質界に干渉していた。しかし人間の中には、そんな悪魔を祓う─祓魔師(エクソシスト)が存在した。
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2013年夏アニメ
名門貴族のウイリアムは、類いまれなる頭脳の持ち主。パブリックスクールでも、家柄のこともあり、話題の中心でもあった。しかしそんなある日、叔父が事業に失敗したことで財産を失ってしまう。名門の名に傷がつくことを恐れたウイリアムは自宅に戻り、家令と共にお金になりそうな物を探す。屋敷で...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2011年春アニメ
主人公・奥村燐は修道院で暮らす少年。同じ修道院に住み、有名高校へと進学する燐の双子の弟・雪男とは違い、就職先が見つからずにいた。修道院の神父である藤本に薦められ、料亭の就職面接に向かう途中、燐は奇妙な光景を目の当たりにする。
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放送時期:2003年秋アニメ
第一次世界大戦終結後の1920年代。それはまだ現代よりも夜の闇が濃かった時代。 アメリカ合衆国は大戦による軍需景気に湧き、同国に生きる人間たちはその繁栄を謳歌しながら、自らの持つ「心の闇」に捕らわれていた。好景気と投資によるにわか成金。マフィア・カジノ・禁酒法…。その光と闇に狭間に...
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放送時期:2018年1月5日
永井豪さん漫画家デビュー50周年を記念し、2018年に新作アニメとして蘇る『デビルマン』。タイトルを『DEVILMAN crybaby』とする本作は、「Netflix」にて全世界190カ国に、日本語のほか9ヶ国語の吹き替え版と、25ヶ国語の字幕版で配信される予定です。
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放送時期:2022年夏アニメ
「ベイロンシティ」――どこの国にも属さない、太平洋に浮かぶメガフロート型の都市。 新エネルギー資源「オルゴニウム」を採掘し、世界でもっとも注目されるこの都市では、「D災害」と呼ばれる、「悪魔」の引き起こす特殊な事件が多発していた。 一部の人間にのみその存在を知られるD災害。対処を...
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放送時期:2017年冬アニメ
天使学校を首席で卒業した優等生のガヴリール・ホワイトが、下界で人間の学校に通いながら修業するはずだったのに、ネットゲームに夢中になり、歩くのも面倒くさがるなど自堕落な生活を送る……というコメディー。
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放送時期:2012年冬アニメ
兵藤一誠は女生徒が極端に多い私立駒王学園に通う高校2年生。この学園に通う目的はただ1つ、この学園でハーレムを作る! だけどハーレムどころか変態呼ばわりされ、当初の目的は壮大な妄想となっていた…。ところが! ひょんなことから一誠にも初めての彼女ができ、初デートをすることに!夕暮...
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放送時期:2022年秋アニメ
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放送時期:2022年11月11日
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キャプテン・赤木剛憲(三宅健太)のワンマンチームだった、湘北高校バスケ部。 1回戦敗退が常の弱小チームだったが、桜木花道(木村昴)、流川楓(神尾晋一郎)、三井寿(笠間淳)、そして宮城リョータ(仲村宗悟)の加入によって、全国レベルのチームに成長していく。 そして迎えた重要な一...
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放送時期:2022年秋アニメ
超常能力“個性”を持つ人間が当たり前の世界。憧れのNo.1ヒーロー・オールマイトと出会った“無個性”の少年・緑谷出久、通称「デク」は、その内に秘めるヒーローの資質を見出され、オールマイトから“個性”ワン・フォー・オールを受け継いだ。 デクはヒーロー輩出の名門・雄英高校に入学し、“個性”で社...
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秀知院学園の生徒会で出会った 副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行。 2人の天才は長きにわたる恋愛頭脳戦の末、 お互いの気持ちを伝え合い、“奉心祭”で初めてのキスをした。 しかし未だ明確な告白には至っておらず、 恋人同士になるかと思われた2人の関係性は曖昧なまま、 お互いをよ...
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世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない。日本をW杯優勝に導くストライカーを育てるため、日本フットボール連合はある計画を立ち上げる。その名も、“ブルーロック(青い監獄)”プロジェクト。 集められたのは300人の高校生。しかも、全員FW(フォワード)。299人のサッカ...
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その魔女は、ガンダムを駆る。 A.S.(アド・ステラ)122―― 数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。 モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。 名は、スレッタ・マーキュリー...