当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「チェンソーマン(TVアニメ動画)」

総合得点
79.6
感想・評価
663
棚に入れた
2006
ランキング
499
★★★★☆ 3.8 (663)
物語
3.7
作画
4.0
声優
3.6
音楽
3.8
キャラ
3.8

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

チェンソーマンの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

YOU0824 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

マキマは歴史的キャラ

間違いなく今期最も注目の作品。
2020年前後『鬼滅』がマンガ、アニメ共に
歴史的ブレイクした。
世界的には『呪術』の方が人気あったらしい。
当時個人的には『チャンソーマン』が最も好きだった。
手触り感のある作風、文学的な香りがした。
まだ『チャンソーマン』だけがアニメに
なっていなかった。
3傑作揃い踏みは、歴史に残るような、奇跡だったと思う。
3作品は、鬼、妖怪、悪魔など魔物と人間が
並び立つ状況設定が共通していた。
共闘、契約。平気で裏切りもある。
これは今夏アニメ『Engage Kiss』や
『怪獣8号』も同じ。トレンドなのだろうか。

よく言われるが戦後から90年代まで続いた
「大きな物語」「社会的自己実現による成長」物語は、
90年後半になって『エヴァ』に象徴される
「小さな物語」「引きこもり/心理主義」「がんばっても、
意味がない」「がんばると、必ず過ちを犯し誰かを傷つける」
になり、ゼロ年代『DEATH NOTE』のような
「サヴァイブ」「決断主義」へと変遷する。
そして10年代以降「異世界転生」の席巻、
「日常系」の揺り戻しがあり、その混合、自然な流れとして
現在の「魔物共生」があると解している。
綺麗事は言っていられない、夢物語にも甘んじられない。
魔物のいる日常をいかに生き残るか。
契約、混在、共闘、擦り寄り、裏切り。
そういった時代の空気なんだと思う。

『チェンソーマン』は魅力に満ちている。
『ハルヒ』が時代的な意味だけでなく、
作品自体の面白さが魅力的だったのと同じだ。

作者・藤本タツキの才は、『チャンソーマン』の後描かれた
『ルックバック』で知れる。
太宰、宮沢賢治、大友克洋に連なる東北特有の
土の匂いを感じる。

本アニメでは、マキマを誰が演じるのか、
それが一番興味深かった。
マキマは峰不二子的な清濁、正邪、聖俗を併せ持つ、
多面的、含みのあるキャラ。
デンジもアキに「マキマさんは悪い人なのか?」と訊く。
無条件でイノセントな愛情を捧げてくれる
女性差別的、男性の願望を叶えるのヒロインとは違う。
声優は楠木ともり、その声だけでなく、
養成所に通わず独学で声優を目指した経歴や
絵や音楽などの才でもマキマに合っている。

動くパワーちゃんにアキ、姫野、岸辺を観れる喜びもある。
個人的に、薄幸で自滅タイプののコベニは
作者の真骨頂キャラ、たまらない。
主題歌は米津玄師、絵がめちゃキレイだ。

投稿 : 2024/08/27
閲覧 : 67
サンキュー:

1

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

写実的描画と3DCGで波乱を呼んだ1作目。やはり原作付アニメは原作再現が第一か

良くも悪くも『鬼滅の刃』スタイル。ダークファンタジーなジャンプ作品を深夜帯向けにハイクオリティでアニメ化したものになる。なので案の定、多方面から色々と好き勝手言われているようだけども個人的には鬼滅も高評価にするくらいなのでこの作品も素直に楽しめた。
どんな凶悪な悪魔も全身のチェンソーで切り刻むチェンソーマン=デンジのバトルアクション、そしてダーク、コミカル、シリアスさを兼ね備えたストーリーも確かな見応え!

【ココが面白い:親しみと衝撃を感じる第1話(1)】
突然ですが皆さん、今の生活は順風満帆ですか? 借金ありません? 彼女(彼氏)はいらっしゃいます?────いえいえ、決してそういう方を馬鹿にしたいわけではございません。ただ、そんな人生に暗雲が立ちこめている人ほど本作の主人公・デンジには「親しみ」を持てるのではないでしょうか。
父親に莫大な借金を遺され、ヤクザの取り立てから逃げることが出来なかった少年デンジ。稼ぎのアテが無い彼は『チェンソーの悪魔』と契約し、悪魔を狩る『デビルハンター』としてヤクザに使われる道を選ぶ。
チェンソーの悪魔と言っても、その見た目は子犬のようであり大した力も持ち合わせていない。精々、現実にあるチェンソーの代わりとなってデンジの道具(武器)になるのが関の山であった。その愛嬌ある姿からかデンジはいつしか「ポチタ」と呼ぶようになる。
1人と1匹は親の借金を返しながら極貧生活を送り続ける。命をかけた40万の仕事がピンハネと生活費でたった1800円しか残らず、2つある目玉や臓器を早々に売り払って作った金も何処へやら……真っ白な食パン1枚を2人で分ける貧相な食事を崩れそうなあばら家で取る毎日の中、腹が空いてロクに眠れない夜にデンジは願う。
美味しいものが食べたい。
テレビゲームがしたい。
女を────抱きたい。
物語の主人公にしてはなんとも俗物的────しょうもない願いだ。その気になればどんな人物でも叶えられそうな細やかな夢である。
実際、このデンジのようにまで落ちぶれる人は中々いないだろう。しかし普通の人が億万長者を夢見るようにデンジは「普通」を夢見るのである。スタートラインが違うだけで現状をより良くしようと足掻き、中々厚くならない財布を見て肩を落とすのは我々社会人と同じだ。そして多くのアニオタに当てはまるであろう女っ毛のない「童貞」でもある。そこに大きな共感力があるのが本作で一番最初に見つけられる見所だろう。
そして、そんな細やかな望みすら叶えさせないぞと、物語がさらにダークな方向に舵を切る。

【ココが面白い:親しみと衝撃を感じる第1話(2)】
どんな命令も素直に従っていたのに。
贅沢を思い描いても、決してワガママとして口にはしなかったのに。
デンジは雇い主だったヤクザに唐突に裏切られてしまう。
背後から不意をついた一突き────からの多人数によるめった刺し。為す術もなく文字通り、身体をバラバラにされてゴミ置き場に投げ込まれるデンジとポチタ。冒頭にしてはあまりにも惨たらしい殺され方は目を背けたくもあり、されども魅入られる様な衝撃の画でもある。
生き残るには────否、「生き返る」には1つの方法しかない。
悪魔が人間の死体を乗っ取り『魔人』として甦る。それでポチタのみが瀕死から立ち直ることができる。デンジは喜んでそれを快諾していた。彼はより良い人生を渇望すると共に、決してそうはならない自らの人生に見切りをつけていたのだろう。しかし、その結果も彼の思い通りにはいかない。

『私は……デンジの夢の話を聞くのが好きだった……これは契約だ。私の心臓をやる かわりに……デンジの夢を私に見せてくれ』

ポチタから心臓を譲られ、デンジは魔人とは違う存在────チェンソーの力を宿した『チェンソーマン』となる。2つが1つになった身体の主導権は人間であったデンジが持つことになったのだ。
どこか諦めていた人生の男が「死」を味わったことで何かを望むようになる。誰かの夢や希望の犠牲になってしまった彼、夢や希望の犠牲になってしまったからこそ彼は夢や希望を諦めていた。しかし、誰かの夢や希望のせいで自分自身の命すら奪われる。
なら自分も「奪っても」いいのではないか。「掴み取っても」いいのではないか。些細な幸せを、夢を、希望を抱いてもいいのではないか。
チェンソーマンとなったデンジは生きとし生けるものの本能を爆発させる。

【そしてココがすごい:最早素人目では区別がつかない?高度なCG技術と手書きの融合】
『なんでコイツらは十分恵まれてんのにもっといい生活を望んだ?』

『……俺も同じか。ポチタがいる幸せだけじゃ満足できなくてもっと良い生活を夢に見たんだ』

『そーか……みんな夢見ちまうんだなぁ。じゃあ悪いことじゃあねえ。悪いことじゃあねえけど……』



『邪魔ァすんなら……死ねッ!!!』

胸に付いたスターターロープを引き、デンジは自らの身体を切り裂きながら変身する。両腕と頭に大きな回転刃を生やした醜悪なヒーロー────それが『チェンソーマン』の姿だ。
ここからの注目点はやはり戦闘シーンの「作画」であろう。戦闘シーンは3DCGを使っているものの、いわゆる「セルルック」を使って描かれており、MAPPAらしいヌルヌルとした動きと大胆なカメラワーク、そしてドロドロと拭き散らす血液が蠱惑的な魅力を醸し出している。
批評界の中では「CG=悪」という風潮が根強いのだが、この作品にまでそれを当てはめられるとは思えない。要所要所では「手書き」と思しきカットもあり、それらがセルルック技法で描画された3D映像と1コマ単位で入れ替わることで調和を保っている。「全てCG」と誤認した視聴者がCG=悪という風潮を基に本作の戦闘シーンを「迫力・外連味が無かった」と評しているが、これは大きな間違いだ。
CG作画にも質の良悪があり、MAPPAの手がけた本作の3DCGのクオリティは『ゾンビランドサガ』を作っていた頃とは比べ物にならない。主人公であるチェンソーマンや終盤に登場する『サムライソードマン』の刃や服のハイライト、歯茎や舌の影の形状に対して細かな調整が施されており、より「手書き」の様な見た目に寄せている。
今やアニメ業界を牽引してると言ってもいいアニメ制作会社が予算をかけ、こだわりを持って描く手書き(CGI)と3DCGを、只アニメを観て消費するだけの素人が判別することはとても難しいものとなっている。

【でもココがひどい?:「俺たち」を忘れるな】
なんだかMAPPA信者めいた文章を書いてしまったが、私も原作『チェンソーマン』は読んだことがあるので物申したいことや共感できる批判意見といったものがある。
続けて第1話だが、色々と最高だっただけに『俺たちの邪魔するなら死ね』という台詞から「俺たち」を省いたのが私含め、多くの原作ファンが気になってしまった部分だろう。単なる主語の喪失による違和感のみでなく、デンジとポチタが融合して生まれたチェンソーマンの“二者の一体感”というエモーションをわざわざ消した、致命的な原作改変。後々、重要人物のセルフオマージュ的な台詞にもかかってくる重要な台詞でもあるだけに、これは原文ママでいって欲しかった気持ちは揺るぎない。
デンジがポチタを死んだと思い込んでいる場面があるので矛盾が出る台詞を省略したのでは?という考察もある。しかし1人と1匹は(恐らく心の世界で)会話を交わしており、そこでデンジが生きて普通の生活をすることをポチタが見たいと願って心臓=命を自分に差し出したのだと理解しているわけなのだから、その時点で彼が自らの生を『俺たち』と表現することに矛盾は無いのである。
あとはどちらを重視するかという作者を含めた制作陣の判断だろうか。次話でマキマから「ポチタがデンジの中で生きている」という事実を教えられて喜びに震えるシーンを重視したのならば、ここでデンジが感じるべきなのは深い喪失感と悲壮な使命感の方であろう。であるならばポチタとの一心同体を匂わせる『俺たち』は邪魔に思えてしまったのかも知れない。
本作は原作者である藤本タツキ氏から『良い映像を見たいためにできることは全てやる』と提案されたことを踏まえて、キャラクターデザインやキャスティング、絵コンテのチェックから映像表現に至るまで逐一原作者にお伺いを立てるという誠実なやり方で制作されている。そのため、この改変は作者自身も大きく関わっており原作の台詞を改変するのは相当の議論があったと考えるのが自然。ならば単に変えたことに噛み付くのではなく、その意図を推測する方がメディアミックス化された『チェンソーマン』全体を好意的に楽しめる筈だ。

【ココもひどい?:原作軽視疑惑】
上記した第1話の部分を筆頭にアニメ『チェンソーマン』は話の大筋は変わらないものの、要所要所で原作から改変された部分や表現が1クール通して描かれていた。これが改良となっているものもあれば「改悪」と感じてしまう部分もあり、結果的に本作もまた賛否両論凄まじい作品となってしまった様である。
{netabare}良改変は主に第2話に詰められている。原作ならばゾンビの悪魔に続いて『筋肉の悪魔』が登場しデンジと戦う戦闘回であったが、これを大胆にカット。代わりに第2話という早い段階でアキとパワーを組み込み登場人物らのパーソナル(基本的)なキャラクター性をゴリゴリと掘り下げていく。そうすることである意味では第1話よりも面白い仕上がりとなっていた。
育ちの悪いデンジが何故かネクタイを締めてスーツを着こなせていた原作から、アニメではネクタイを締められず首にかけるだけにしていた所をマキマに締めてもらうという流れに。キャラの整合性を取りつつも視聴者にはデンジがますます彼女に焦れ込み、一方で彼女の行動が飼い犬に「首輪」をつける暗喩として魅せる効果に変わっている。
アキがデンジの『義務教育なんて受けていない』という発言からの変化も良い。原作ではそんな発言を聴いても只引いた表情を見せるだけであったが、アニメでは彼の境遇を察したかのような横顔に置き換えて魔人の説明をしていく、という一連の流れに変えることで一足早く、アキの先輩としての本当の「優しさ」が垣間見える演出となっていた。{/netabare}
{netabare}逆に7ー8話辺りは期待外れにも程がある。とくにキャラクターの「声量」はどうにかならないのか?と思うほどボソボソとした喋りになっているシーンが多く、声優自体はツダケンなど豪華起用が多いのに何故か台詞が聞き取りにくい。暗いシーンはより暗く、キャラクターのぼそっとした喋りはよりぼそっと。そのせいで見づらく、聞こえづらいシーンが頻発していた。
弱点を隠して無限に増殖する『永遠の悪魔』との戦闘シーンの際もかなり暗くなってしまっており、悪魔の「声」も驚くほど聞こえない。この手の演出は邦画などでよく見られるものだが、なぜかこの作品はそれを取り入れている印象だ。
そんな悪魔を延々と切り刻むことで降参に追い込むデンジという展開も第8話冒頭から1度場面展開を挟んであっさりと終了している。同じシーンを長時間垂れ流すのも良くないが、不死身の悪魔を攻略するチェンソーマンの「しつこさ」がアニメ版では短尺となることでその表現力に欠けてしまっていた。どうしても尺が取れなかったのならば──

『永久機関が完成しちまったなァァァ!! これでノーベル賞は俺んモンだぜェェェ!!』

この台詞を叫びながら3本のチェンソーを振り回すデンジを第7話の引きにして、次話で永遠の悪魔が降参という構成にすれば、視聴者的には1週間もの間、彼が悪魔を刻み続けてたんだと錯覚することも出来ただろう。{/netabare}

【他キャラ評】
マキマ
写実的なアニメ化によって、より蠱惑的な雰囲気を感じさせる彼女。ともりること楠木ともりちゃんの演技でその魅力に拍車がかかっている様だ。
見ず知らずのデンジに優しくし、かつ飼い慣らしていく。有無を言わせない脅しから視聴者は只の優しい女上司とは思わないのだが、これまでどん底人生を歩んできたデンジにとっては裏があろうが何だろうが彼女が「女神」であることを信じてやまない。
そんな女神を汚す──{netabare}胸を揉み、キスをし、最初の性行為の相手とする{/netabare}──ことが漸く人並みの幸せを得たデンジの新たな目標となる(笑) 彼女自身も思わせぶりな言動・行動を仕掛け、その数々は純真な男の夢を見事に浅ましい「欲望」へとすり替えてしまう。
戦闘ではなく「一方的な虐殺」である能力の描写も素晴らしく、淡々と次々とどんどんと人が死んでいく様は悪魔的な爽快感すら生まれている。序盤から中盤までの怪しげな彼女の魅力、その怪しさに「恐怖」も内包されていた。
かくして狙いどおり、デンジを飼うことに成功しているマキマ。彼女の目的は何処にあるのか、そしていつ彼にかけた梯子を外すのか。それが本作を追う大きな楽しみであることには違いない。

【総評】
確かに課題は多いものの、原作『チェンソーマン』をこれまでにない高クオリティでアニメ化しており、よほどの拘りが無ければファンにとって垂涎ものとなる1作と評する。
綺麗事も青臭い夢も一切口にせず、心の底から「幸せになる」ことだけを求め続けるデンジ=チェンソーマン。そんな彼が例え自分より大きな野望や他人を憂い慈しむ心のある相手であっても全くぶれることがなく、逆にそんな大層な夢を抱ける相手に対し嫉妬心すら顕にし「力」で捩じ伏せていくという生き様が、人を思いやる・将来の夢を持つ・誠実さを学び身につけていくといった体裁を整えるばかりの世の中に少し疲れてしまった人々の心に大きな「共感」を芽生えさせ、言うなれば「なろう系」に近い爽快感をも与えてくれる。
この作品における「強さ」は決して立派な大志には宿らない。敢えて下賎な欲望を暴露し『夢バトル』を仕掛ける「狂気」にこそ宿る。ジャンプ作品らしく友情・努力・勝利を描写しながらそんな邪道な原則をも魅せてくれる本作が稀有でもあり、普段から感情が抑圧されている社会人だからこそ焦れ込めてしまう。
そんな主人公を取り巻く悪魔はびこる世界を如実に再現している部分もあれば、少し実験的な手法で描きファンその他アニオタへの反感を買ってしまったのが本アニメ。どうして鬼滅や『呪術廻戦』の様に作ってくれなかったんだと嘆く輩も見かけたが、個人的には炎上までさせるほど悪い要素だとは思えない。
とくに戦闘アニメと人間キャラクターに3DCGが使われていますと聞くと皆、『エクスアーム』や『テスラノート』並みの酷い作品を思い出すのだろうが決してそんなことはなく、異形であり半機械・半器物でもあるチェンソーマンら『武器人間』をダイナミックに動かすための3DCGは一見、手書きのものと判別がつかなくなるくらいに質が良い。静止画の口パクや瞬きだけでも済ませられそうな所でも、細かい所作を挟んでキャラクターがひっきりなしに動いているので、観てて得られる満足感も凄まじい。監督の言う「実写映画」的なアニメとはこういうことなのだろうか。
しかしこの実写映画────邦画的な作りが音声面ではマイナスとなって発揮し、演者の台詞やその他の演出がどこか淡々としてしまっている。主人公であるデンジ役も新人声優を起用し従来のアニメ作品とはかけ離れた演技指導をしたことも明かされたが、それらがどうも拍車をかけてしまった様だ。
主題歌も「ムダに豪華」である。OP『KICK BACK』は時の人であった米津玄師の曲ということもあり流行に、そしてリリック(歌詞)的にも本作の象徴となった。しかしEDの曲数の多さはあまりアドバンテージに繋がっていないだろう。我々アニオタの耳は別に音楽方面に発達しているわけではなく、毎週異なる曲を1度だけ流されても印象には残らず普通に忘れてしまう────いや、ゲロの歌だけは印象に残ったか(笑)
漫画『チェンソーマン』は原作ファンも多く、アニメに対する期待度も高かった作品だ。それ故にファンのハードルも高い。
ファンとしては「120点」のクオリティを求めているのに、80点になったかとおもえば90点になり、60点になったかと思えば100点になる。作画が満点でも音楽面や声優演技が足を引っ張り、原作からの変更点がどうにもファンには受け入れがたい。総合的には「期待外れ」「あと一歩」と感じてしまう人が出るのは仕方ないか。何度も書くように個人的にはそこまで悪いとは思いませんがね

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 132
サンキュー:

7

ネタバレ

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

悪魔と人間の違い

視聴回数 全話5回くらい

劇場版のレゼ篇が待ち遠しい、この作品。

一番の見どころは毎回のエンディングが違う事。
その放送されたエピソードに結び付けた演出はエンディングまで見ないと満足できない作品は素晴らしい演出です。

こういった遊び心を盛り込んでくれる作品が個人的に好きです。
(俺妹エンディングの時も同じ気持ちでした)


〇〇の悪魔という登場人物が複数登場します。
強そうなイメージの悪魔が複数登場しますが、実際に強いのは何なのか物語の中では測り切れません。

人間として悪魔から人間を守りたいとか、そんな正義とは関係なく己の欲望のために悪魔になる事が、この作品の見どころだと私は感じています。

結局、悪魔だって人間だって自分勝手なのだから、大差はないくらいの気持ちで作品を視聴したら別の視点で楽しめる作品です。

私は悪魔信仰者ではないですが、人間も悪魔も思考が狂っているのであれば、頭をからっぽにしてみると違う世界が見えてくるかもしれないと感じています。

このネタバレは下品と言われれば、そこまでですが。デンジらしくていいです。

{netabare} 「コイツは姫野先輩を弾で撃った。だからコイツもタマを撃たれるべきだろ」デンジとアキがサムライソードのタマを何回も打ったのは人間らしさを感じて清々しかった {/netabare}

投稿 : 2024/02/19
閲覧 : 87
サンキュー:

6

ネタバレ

四ツ谷ミツル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

圧倒的神作画

原作未読のアニメ勢だが、1話からあまりの作画の良さに度肝を抜かれた。
顔や服の影の描き込みがミステリアスで非常に良い。その影がキャラの動きに合わせて流れるように変わるのが美し過ぎる。
マキマさんの怪しげで艶めいた瞳なんかサイコーだし、血が飛び散る感じもグロくて繊細で良かった。
パワーの胸揉みシーンなんか作画の気合いが入りすぎてて食い入るように見てしまった。よう描ききったもんだ。

曲も全部良かった。さすが米津玄師。躍動感が凄まじい OP映像もめちゃくちゃ良かった。
何よりEDのこだわりが凄い。1話ごとに作画まで変わるなんて、力の入れようが半端じゃ無い。
(ちなみに自分は『刃渡り2億センチ』と『DOGLAND』が特に好き)

まあそんな感じで神作画と音楽を堪能するにはこの上ない作品なのだが、気になる所も幾つかある。
ちょっと眠くなる、と言うか日常シーンがなんかのっぺりしてる。

声優陣は…個人的にはマキマはもう少しお姉さん感が強い方が良かった気がしなくもないが全員結構合っていたと思う。が、みんな喋りが邦画的――まあ要は平坦なのでイマイチ話が頭に入って来ない。
声優陣の滑舌は申し分ないのだか、平坦な喋り方のせいでシンプルなはずの話の筋がよく分からなくなって何回か巻き戻した。

それのせいかは分からないが要所要所に挟まる、いわゆる原作らしい小ネタやコミカルなシーンがちょっと浮いている。
これ、おそらく原作とは根本的な雰囲気がそもそも違うのだろう。原作がHighならアニメはLow、そんな感じがする。

とはいえ原作未読、アニメ初見でもちゃんとストーリーは理解出来るし楽しめる。続きが気になってアニメ見終わってから原作一気読みしちゃうくらいは面白い。
サムライソード編のバトルシーンなんかはアニメ初見で良かったと思えるくらい素晴らしい〆だった。

この作品、原作好きからは色々言われているが、これだけの映像美を前評判だけで見ないのは勿体無い。
原作を知らない方であらすじを読んで興味が湧いたなら、是非1話だけでも見て欲しい。

投稿 : 2024/01/16
閲覧 : 83
サンキュー:

5

ネタバレ

hikura さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

話の導入部分は非常に分かりやすく、引き込まれる要素も多いダークファンタジーです。主人公の人柄もそうだし、悪い奴らのゲスさもそう。そして主人公が使う武器がチェンソーっていうのも最高です。読者を引き込む要素が非常に多い漫画だと思います。
主人公の少年っぽさにギャグっぽさもあり、シリアスな展開にも関わらず空気にそぐわないセリフも多い中、違和感として残らないのも凄いです。
私としては前作のファイアパンチが途中から分かりにくくなった感があるので、今作はこのまま行ってほしいような複雑な心境も否定できませんが、もっともっと面白くなる可能性を秘めている作品だと思ってます。本作が最終的にどのような結末を迎えるのか今から楽しみです。

投稿 : 2024/01/04
閲覧 : 62
サンキュー:

6

ネタバレ

PSvKf07387 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

そこそこ

色々ネットで馬鹿にされてBD売り上げ悪いと聞きそこまで悪い作品と思いましたが、確かにこれの円盤買うんなら原作漫画一部の範囲の11巻まで買った方が良いと思いました
原作読んでないならアニメから入るのも良いと思います
原作読んでる人であんま気にしない人は映像も綺麗ですし全然見れると思います
早川家の描写盛ってくれたり良かった点もあるので関わった方々また頑張ってほしいです

投稿 : 2023/11/09
閲覧 : 128
サンキュー:

2

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

カタツムリを支配する寄生虫が印象的。「心を喰らう悪魔」が恐ろしい

日常と戦闘のバランスが適切。回想シーンも話しの流れを切る事もなく、全体がスムーズに流れて飽きる事なく見ていられた。

戦闘は悪魔同士の理不尽で不条理な攻撃の応酬。「気が付いたら死んでいた」の描写が良かった。


《主人公のデンジ》
デンジは「正義の為に」とか「苦しむ人々の為に」とかの、薄っぺらい戯言を言わないのがいい。

それに、何時も自分の言葉で喋る。
例えば「Aさんの事をどう思う?」と聞かれた時、
「Aさんは皆に好かれてますよね」とかの、当たり障りの無い言葉で誤魔化したりしない。
デンジは「Aさんはちょー好き!」や「Aは嫌い」など、自分の意見をハッキリと言う。
何でも人のせいにする相棒の魔神パワーと対象的に、何らかの失敗をした時に決して人のせいにしないのもいい。

但し、余りにも素直で真っ直ぐな性格な為、他人に利用されるだけの存在なのが悲しい。


《野生の獣、魔神パワー》
今日、今生きる事を優先するパワー。明日、将来の事など考えない。
戦闘は確実に勝てる相手としかしない。勝てない、又は自分が大怪我しそうな相手からは、躊躇なく逃げる。
自分が生き残る事を最優先する。正に野生の肉食獣そのもの。
世間体を全く気にしない生き方が痛快だ。


デンジとパワー以外も魅力的なキャラが揃っていて、見てて面白い。


全12話だが中身は濃い。
早く続きが見たい作品。

投稿 : 2023/10/31
閲覧 : 104
サンキュー:

13

ネタバレ

メガマインド さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

チェンソーマンザステージ楽しかったです!!

今季の中では極めて異色な作品でした。

視聴者の期待値もとても高かっただろうと思います。

私もジャンプで連載されていたあの癖の強い原作をどう調理していくか

とても気になりました。


賛否のわかれるだろう本作。


筋肉の悪魔がカットされただの原作で感じ取ったイメージ

とだいぶかけ離れていることに戸惑うこととなりました。


作画は劇場版レベル

実写の映画みているような間の取り方だったり

普通のアニメにない演出の数々で


漫画チックな要素の強かった原作とかけ離れた作りでした。


まあ欠点っぽくきこえますが、

逆に・・・・・・・・

より登場人物の心情が漫画以上にリアルに感じ取ることができました。

出てくる悪魔も生々しく感じられたし、

未来の悪魔との取引はなかなかの迫力で怖かったし、

おかげでデンジや早川アキの葛藤がリアルに描かれていた作品となりました。

僕はこのアニメ化によって登場人物を好きになることができました。


ラストの3馬鹿の団らんなんてほっこりさせられたのですべてを許します。


米津玄師が歌うopでテンションが上がって、

EDが毎回変わるのはとても、わくわくした。

特にEDは各回の登場人物の心情を見事に表現している感じで、印象に残る数々です。
素晴らしいと思いました。

ほっこりさせられたり、心を締め付けられたり、ドン引きしたりと
本当にバラエティに富んでた(笑)

早川アキの復讐で幕が閉じた今回のアニメ化ですが、
序盤のスロースタート終盤の怒涛アクションは鑑賞に値するほど素晴らしい
出来だと思います。

正直中盤のバックルームから目が離せませんでした。

何考えているか分からないデンジがはじめて誰かのために覚悟をみせたり、

アキが大事な恋人のために戦うなどすると

話がしっかり締まりますね

ここら辺はジャンプ漫画らしい一幕を感じさせます。


もし続編やるならさらなる改善にも期待したいです!!

普段アニメをみない人にも観てほしい一作



追記

9月16日 天王洲アイル銀河劇場にて、2.5次元ミュージカルチェンソーマンザステージ観に行きました!!

1期のサムライソード編までの内容を踏襲した構成になっており


平野綾ほかみなさんの演技がよくて、とても見応えのある
観劇となりました。


2期やるなら劇も含め、ぜひやってほしいです!!

投稿 : 2023/09/27
閲覧 : 209
サンキュー:

17

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大学の後輩の漫画作品

アニメ化する前から発行部数1300万部と羨ましいことこの上ないですが、大学の後輩の作品です。

初期はアナログから変更してデジタル作画に苦労しているのか。。。かなりおぼつかない様子でしたが、2部から良くなりましたね。

内容に関しては美大は7割女性なので、女の嫌なリアルを知っているので。。そういう個人的な経験を恐らく実話ベースで作っている。登場人物の女性は恐らく美大の同級生にああいう感じの女の子が多かったと思われる。その点は凄く共感する。女性にも人気が出そうだが、何分暗いし、ミソジニー(女性嫌悪)が入っている気がするので好き嫌いははっきり分かれるでしょう。

アニメ制作会社は「呪術」のMAPPA。これも女性をマーケットに入れての戦略なのかもしれません。なので最近の漫画の方の絵は流行りの乙女系ゲームのデザインを取り入れている気がします。

うちの大学出身者で初めて一般に評価された人なので、しかも雑誌は少年ジャンプ。。。頑張って欲しいです。

投稿 : 2023/08/25
閲覧 : 601
サンキュー:

25

ネタバレ

ごる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

毎回変わるエンディングが物語とリンクしていて面白いw

ジャケットの見かけ通りだいぶグロい感じの内容です:( ;´꒳`;):
第1話から主人公はバラバラにされて殺されますが、買っている悪魔のぽちたの命をもらって生き返るのですが、そのシーンがすごい泣けます(。•́ωก̀。).。

でも、基本グロいので東京喰種が好きな人なんかは楽しめるアニメです(◜ᴗ◝ )
登場人物はことごとくしにますし('.')ヒェッ
完全に2期に続くという終わり方です(´˘`*)

投稿 : 2023/08/13
閲覧 : 66
サンキュー:

4

ネタバレ

黒すけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 1.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:----

声優が下手くそ

原作ファンから袋叩きにされてるアニメ。キャストと監督変えて作り直したら?声優が棒読み過ぎて酷いしマキマの声も楠木ともりはマジで声質と合ってない。あとデンジ役の人の戸谷菊之助はもっと酷い。岡本信彦を劣化させにさせまくったタイプで声がスカスカ。聞くに絶えないレベルで酷い。

投稿 : 2023/08/13
閲覧 : 256
サンキュー:

3

ネタバレ

もんちろー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ホームレスからペットに昇格

親が作った借金(自分でも作ってそう)を返すために幼少期に死にかけ悪魔に血をあげて、そこから協力しながら生きてきた主人公。
でも、主人公も悪魔も殺された…んだけど、悪魔が主人公の心臓になってチェンソーマン完成。
襲ってきた悪魔を殺し尽くしたらデビルハンターお出ましで、そこで飼われる…働くことに。
次々に主人公の心臓を狙う悪魔が現れて戦っていく。
続編あるなーっていう終わり方。

死人出まくるし、血がブシャーってなるから、人を選ぶアニメかな。
私は大好き。

投稿 : 2023/08/04
閲覧 : 71
サンキュー:

4

ネタバレ

をぬ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ゴムゴムの実みたいな?

悲惨な生い立ちでも明るいデンジが好きです。
てかチェンソーってそんなスゲーの?微妙じゃない?
なんか隠れた能力とかあるんかな。

EDを毎回変えるって試みは面白いけど、やめた方が良かったんじゃないかな。
二期では普通に戻そうってのも日和った感じになってしまいそうだし。

二期も楽しみです。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 75
サンキュー:

5

ネタバレ

マサ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

【65点】監督の余計なアレンジが足を引っ張った残念な作品。

マンガ原作。極貧生活の少年デンジが公安所属のデビルハンターにスカウトされて戦うことになる話。

原作ファンからはあまり評判が宜しくなく、自分は原作未読だが原作ファンの落胆の気持ちもわからなく無い。映画オマージュや会話劇に力を入れた結果バトルシーンがわりとあっさりしていて迫力不足になっており、原作では勢いありそうな場面もどことなく躍動感を感じないものになっている。声優の声も抑揚がなく声のハリを感じられずどのキャストもわざとらしい棒読みに聞こえたのが気になった。

監督がしゃしゃり出た結果改悪アニメになったらしいけど、人の褌で相撲をとるようなことはせず、極力自我を出さずに原作ファンが納得できるような形のアニメ化を目指した方が良かったと思う。

投稿 : 2023/07/03
閲覧 : 140
サンキュー:

6

ネタバレ

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

普通になりたい

チェンソーマンの OPに
米津さんこないかなと思ってたら
きたよ!ぬーまで

しかもEDが毎回変わる
こっちも豪華なのよ
時雨に女王蜂にホルモンに
もうね好きなのてんこ盛り状態

もともと見る気ではいたけれど
これは、、、と絶句したわ

楽しみで仕方ない
音楽にこれだけ力入れるのだから
内容も相当期待できるとふんでる

楽しみが増えるっていいね
生きてるのが楽しい

オープニングテーマ:米津玄師「KICK BACK」

挿入歌:マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」

エンディングテーマ
ano「ちゅ、多様性。」
Eve「ファイトソング」
Aimer「Deep down」
Kanaria「大脳的なランデブー」
syudou「インザバックルーム」
女王蜂「バイオレンス」
ずっと真夜中でいいのに。「残機」
TK from 凛として時雨「first death」
TOOBOE「錠剤」
Vaundy「CHAINSAW BLOOD」
PEOPLE 1「DOGLAND」
マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」


あらすじ

公安編
「悪魔」と呼ばれる存在が日常に蔓延る世界。
少年デンジは死んだ父の借金を返すべく、
「チェンソーの悪魔」であるポチタと共に、
悪魔を駆除する「デビルハンター」として生計を立てていた。

{netabare}

わかる

私も中学生の頃から8の人や
闇金の人たちとディベートしてきたから

仕事も食事付きのとこで働いて
一食食べれるかどうか
食事って大事よ

と、私の話はさておき
OP良かった
動きがufoのほうがいいんじゃと思ったくらいで
作画は綺麗
EDは
Vaundy「CHAINSAW BLOOD」だった
これも良き

子供の頃気がついたけど
原作読んで映像化されると
がっかりすることが多かった
だから今は映像から
原作に手を出すか出さないかの順番にしてる

イメージと違うとキーってなるから
純粋に楽しみたい
今後の期待値高め

ご飯くれる人はいい人

{/netabare}

2話

{netabare}

デンジのエロに対して以外の気持ちならわかる
人並みって難しい普通とか
最低限の教育させてもらってないと
わからないもんね
3食ご飯食べるとか
毎日風呂入るとか
普通ってだけで幸せ

新しいキャラもじわじわ
今回EDに絵がついてた
もしかしてこれも毎回変わるとか?

曲は
ずっと真夜中でいいのに。「残機」
これも良き

{/netabare}

3話

{netabare}

どうでもいいけどOPの「KICK BACK」
MV見たら
爆笑してしまった
元気だな米津さんw
ライブに熊本があるっぽいので
当たらないと思うけど当たればいいな

パワーちゃん胸を餌にデンジの命を差し出すw
ちょっと先まで見たくなったので
とりあえず原作5巻まで読みました
その夜夢で流れてきた曲があったので
検索かけてみたけどでてこない
全然違うのがひっかかったけど

ときめきが痛くて16days

ああこれぴったりだなと
12話ってどこまでやるんだろうな

曲は
マキシマム ザ ホルモン「刃渡り2億センチ」
ホルモンらしい曲で良き
EDの絵柄も変わっていた
力の入れようが半端なくて良い

動きが良ければもっといいんだけどな

{/netabare}

思ったこと

{netabare}

私ならこれどう描くかなぁと考えてみた
ラスボスは森羅万象で
リリス的なキャラもぶっこむかな
ぽちたが1話だけでは勿体無いので
大きな意味を持たせる
後なんでもありの世界観なので
良いキャラは殺しても生かす

2クールめがあるなら
八十八ケ所巡礼聞きたい
多分かっこいいの作るし
海外ウケも良さそうなの作れると思う

{/netabare}
4話
{netabare}

パワーちゃん回
野性味溢れんばかりの
元気の良さ
今まで色々見てきたけど
キャラ的に近い感じで生きてたw
EDもパワーちゃんPVって感じ

{/netabare}

見終わって総評

生米見れて良かった
生OP聞けて嬉しい

作者さん、頭1つ抜けてるよね
台詞運びのセンスの良さ
ルックバック読んだ時
いい感じの漫画家さんだなって

アニメは導入部分だと
思ってほしい
この次から面白くなるから
いいとこで終わって
たしか漫画もこの次くらいから
人気が出てきたと思う
恋愛入るからね

原作読む?と聞かれ
頑なに断った
アニメ2期あるよねって期待

ラストの終わり方よw
Cパートがあって安心した
あの終わり方じゃ
女子ウケ悪いだろうし

毎回EDがすごく楽しみでした

投稿 : 2023/06/30
閲覧 : 456
サンキュー:

19

ネタバレ

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 1.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

原作の方が面白い

アニメ化に期待を寄せてたけど微妙だったかな…ボソボソ小声で話すだけの会話劇ばかり目立っててバトルシーンがやけにあっさりしててしょっぱいクオリティなのが気になった。原作の勢いの良い場面や注目を集めるようなも声優の声の抑揚のなさや薄暗いだけのカメラワークで台無し。せっかくのバトルの迫力と質感を大幅に削いでしまっている。

原作の魅力を引き出せてないような残念な改悪アニメ。メインキャラの声優だとアキとパワーは良かったけどデンジは新人だからなのか棒読みだしマキマはミスキャスト。楠木ともりの声と合うキャラじゃない。

投稿 : 2023/06/18
閲覧 : 113
サンキュー:

4

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

デンジの夢を私に見せてくれ

 全12話。原作既読。

 全部見終わったので書き直し。

 とにかくアニメも漫画も同時に更新されるため、毎週チェンソーマンにワクワクしながら見てました!とても充実した期間でした。

 原作でもそうだけど、サムライソード編からかなり面白くなりましたね!それに伴ってバトルシーンも不気味な演出にも拍車がかかり、さらに面白くなったという印象です。最終話のバトルシーンは最高でしたし。

 個人的には1~7話はチュートリアルなため、序盤は駆け足でも良かったのかもしれない。

 ここからもっと面白くなるので、もっと先をアニメで見てみたいな。次の○○編は尺的にも映画にするのが良いかもですね。そしてさらに次の刺客編、×の悪魔、△△の悪魔など。ここからが楽しみです。でも次の話はいつになるんだろ・・・2023年は厳しいかな。2024年だろうか。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/03/25
閲覧 : 399
サンキュー:

41

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

悪名は無名に勝るか?

【概要】

アニメーション制作:MAPPA

2022年10月12日 - 12月28日に放映された全12話のTVアニメ。

原作は、第1部が『週刊少年ジャンプ』に連載されていた、藤本タツキによる漫画作品。
第2部は、主人公を変更して『少年ジャンプ+』に連載中。

監督は、中山竜。

【あらすじ】

悪魔が実在している世界観の日本で、天涯孤独の少年・デンジは、
自分を残して死んだ父親の借金をヤクザに返すべく、
子犬のようなチェンソーの悪魔のポチタと契約を結びタッグを組んで、
ヤクザの仲介で安い報酬でデビルハンターとして駆除した悪魔の死体を売って、
極貧生活をしていた。

自分の目玉や内臓を売ったり、吐血で先が長くなかったりで絶望しか無いデンジは、
16歳(自称)のときに、ゾンビの悪魔と契約してその身を捧げたそのヤクザに騙されて、
ヤクザたちを自分の奴隷のゾンビにした悪魔の命令で、
ゾンビとなっているヤクザたちに惨殺されてしまった。

バラバラ死体でゴミとして捨てられたデンジとポチタ。
ポチタからの「私の心臓をやるかわりに、デンジの夢を私に見せてくれ」とともに、
ポチタが彼の心臓となってデンジは復活。デンジは頭と両腕がチェンソーの怪人の、
チェンソーマンとなってゾンビたちを切り刻んで皆殺し。

終わったあとに、公安のデビルハンターたちがたどり着き、
その中での最上位者であるマキマという美女からデンジは選択肢を与えられる。

①悪魔として私に殺されるか。

②人として私に飼われるか。

ゴミのような生き方で、人並みの生活に憧れていたデンジは②を選択。
人の優しさに飢えていたことで、自分に優しくしてくれるのと、
美人なことでマキマに惚れてしまったデンジ。

公安警察対魔特異4課として悪魔と戦う。これがデンジの新しい仕事だった。


【感想】

新規投稿の2023年1月5日時点では、原作の116話まで読了。

世には天才アーティスト・天才クリエイターと呼ばれる人たちが存在しますが、

パブロ・ピカソの言葉に『優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む』があります。

天才といえども無から価値を創造するのではなくて、
なにかを生み出すのにも自分が影響を受けた映画や音楽や芸術などを咀嚼する過程があります。
独創的な誰も見たことのない前衛的な芸術で、ファンからはすげーすげー言われるのは、
承認欲求の強いクリエイターの夢かもしれませんが、学びこそがいちばん重要であります。
クリエイター気取りの凡人の場合は、パクリの継ぎ接ぎコラージュになったり、
誰もが思いつくが恥ずかしくてボツにしたネタを、ドヤ顔で出して顰蹙を買っていますけどね。

原作者である藤本タツキ氏の場合はジブリや京アニなどの数々のアニメを愛し、
クエンティン・タランティーノ監督などの映画マニアでありながらも、
独自の自分の世界観に変換して作品を発表していることから、
また、自分が「ルックバック」を読んだこともを併せて、
この方がクセが強い作風ながらも非凡な漫画家であることは疑いようがないですね。

デンジから三鷹アサに主人公を変更した、第二部も面白いですしね。

もとから人気作・問題作として話題性が高い「チェンソーマン」をアニメ化するにあたって、
「ばらかもん」のED原画や、夜ノヤッターマンのキーアニメーター、
「マクロスΔ」のメインアニメーターなどで実績豊富なアニメーターながらも、
新人監督であるフリーランスの中山竜氏が任されましたが、
中山監督のこだわりの数々が自分にとっては余計ではありますね。

中山監督らは数々の映画を「チェンソーマン」の演出の参考にしているっぽいですが、
邦画のつまらない特徴ばかり取り入れたに等しいカット割りと、
『アニメ芝居をこそぎ落とし、日常芝居のようなリアル感を出したい』
と自分の思うリアリティにこだわる監督の方針で、声優同志のお芝居の打ち合わせがNG扱いで、
結果としてダメな邦画にありがちな男性声優陣の抑揚のない小声のボソボソ芝居。

アキ役の坂田将吾から岸辺役のベテランの津田健次郎まで、声量が小さくて聞き取りにくいのですが、

声優がみな、『今回の演技は監督の指示によるものです』と証言していて、
原作を読み込んで構築した役作りを否定する監督による指導に疑問を感じながら従っている通りに、
本来の役者としてのポテンシャルを削ぎ落とされた不本意な芝居だったようです。
声優への評価を低くしていますが、指示の問題で声優の能力自体が悪いわけでありません。

女性陣はずっとましなのですが、男性陣の喜怒哀楽に乏しい淡々とした喋り方がリアル?
それは、中山竜監督にとってのリアルであって、現実の日常での会話のほうが、
アニメのチェンソーマンよりは語気の強弱で感情を伝えているでしょうに?

庶民的な中華料理屋でラーメンを食いながらのサムライソードの台詞なんて、
遠くの席からボソボソ小声でデンジたちに主張しまくってるのが聞き取りづらくて、
コンテ切った奴もどうかしてますし、担当した声優の濱野大輝氏も気の毒ですね。

原作からの解釈で特に問題なのが、悪魔によって多くの人命が失われているダークな世界観で、
義務教育を受けていない欠食児童だったデンジの頭のネジが抜けている明るさで、
困難をぶち抜いて粉砕していくエネルギッシュな爽快感が作品の魅力であるはずが、
アニメのデンジは声優が抑えた演技を強いられているために、
元気のない陰キャに見えてしまいますね。

インタビューで中山監督が一貫してデンジを名前で呼ばずに主人公と呼んでいるとの指摘もあり、
その監督が、早川アキや4回連続でEDメインにした姫野といった贔屓の脇役に較べて、
デンジに対して興味も彼の内面を深く理解しようとの気概もない疑惑もあります。

早川をアキ君!アキ君!と呼んで、中山監督が声優の坂田将吾に目をかけてるのと対照的に、
デンジを名前で呼ばない態度の違い。無意識なのか?原作を預かる身としては、問題ありですね。

と言いますか、ポチタを失った後で出会った幼い少女の言葉に共感するデンジの優しさという、
主人公のキャラを掘り下げる筋肉の悪魔のエピソード(少女は悪魔に操られていましたが)
をオールカットした上で、4話で原作にないアキの優雅な朝のモーニングルーティンを、
イケメンがこういうことやったらかっこいいでしょ?と2分も流したり、
(監督のお気に入りシーンを質問されて原作ではなくてアニオリを真っ先に挙げるのはどうなの?)
アニオリでマキマの着替えシーンに気合いを入れたり、
姫野をやたらフィーチャーしてエロく描いたりで、そういうの描きたいのね?
と大体察しがついてしまいますね。

アニオリなどがゆったりなのと毎回変わるEDとか最終話ラストのレゼねじ込みなどの尺があれば、
筋肉の悪魔の話を無理せずとも入れられましたよね?

原作通りにアニメ化するのを“忖度しながらやっているとどうしてもブレーキがかかってしまう”
と中山監督がインタビューで文字に残しているのを見るに、
藤本タツキ先生のセンスを活かす方向の映像づくりではなくて、
中山監督を中心としたアニメスタッフの感性で上書きされて作られたというのが、
このアニメの本質的な部分でしょう。原作を参考にしたら“忖度”なんですか?

20歳時点でクラウン新人漫画賞(第5回)で審査員特別賞を受賞して、
審査員の増田こうすけ先生から“天才”のお墨付きを貰って、
その通りに後に大ヒット漫画家として活躍し続けている藤本タツキ先生を、

同じくジャンプSQで美大生のみを対象とした企画で最終候補に残ったものの受賞できなかった、
企画当時は21歳の青年だった中山竜監督が意識しまくって、
原作を踏み台にして乗り越えようとして、原作を素材に自分の色で染め上げた、
アニメの「チェンソーマン」を作ろうとしたのではないか?と勘繰ってしまいます。

一応は作画は整っていて映画を参考にした写実性はこれはこれで活かせる道があるのでしょうが、
それよりも自分は、ペンキをぶちまけたような原作絵のカラーセンスの作画で動かして、
「モンスターストライク」の「チェンソーマン」コラボでのデンジが、
声優が原作を読んだ解釈通りにノリノリのハイテンションな絶叫で演じられているみたいに、
中山監督による変なリミッターを解除されている「チェンソーマン」を、
自分はアニメで見てみたかったですね。

そもそも、悪魔との戦いという非リアルな物語と写実的な画作りが合致していませんし、
原作の迫力あるコマ割りと比較するとアニメでは意図不明な引き構図だらけですね。
このアニメに対しての自分の疑問が確信に変わったのは、永遠の悪魔との戦い。
原作では決めゴマで決着してるのが、アニメでは後ろ向きで切り刻んでいる遠くからの変な構図。
永遠の悪魔の末期の台詞なんか聞き取れなくて、原作を読んで確認せざるをなかったです。
コウモリの悪魔との戦いでも、チェンソーマンが性欲丸出しで叫んでいる決めゴマが、
アニメでは真後ろからちんまりと描かれているカットに途中で切り替わりますし、
これが演出だと思うのなら、センスが無いと言わざるをえないですね。
戦闘シーンを外連味たっぷりに迫力で魅せる気がサラサラ無いのでしょう。
その点では、「鬼滅の刃」とは正反対ですね。

『原作読んでアクションなにやってるか分かる人なんかいないと思うんですよ』

みたいなことを中山監督がインタビューで言っていて、
原作のコマとコマの間の空白を埋めるアクション芝居の補完が多いのですが、
一見はスタイリッシュでありながらも、岸辺との訓練やコベニの銃撃戦などで、
行動の整合性がおかしくなってる部分が9話・10話などであります。
わざと改変してるならセンスがなさすぎですね。

特に原作サムライソード戦のこうなってこうなったとのコマ順のカットの繋がりを全く理解してない、
アニメ12話での戦闘映像は監督自らのコンテと演出ですが、
監督の義務教育時代の国語の答案を読んでみたいレベルで、
原作を読めば理解できるキャラの感情と思考から来るとっさの行動の理由付けが、
アニメでは理由なく身体を動かしてるだけと、かなり杜撰な意味不明さになっていますね。

①原作での、岸辺との修行でサムライソードの必殺の居合い切りを防御できるほど強くなっている、
 チェンソーマン(デンジ)の成長を示すシーンでは、アニメでは居合のポーズの描写をして無いので、
 アニメではサムライソードの驚きの、『ナニィィィィ!』が意味不明になっている。
 →そこから、二人が同じレベルで得物を振り回すチェンソーと日本刀のチャンバラになってるが、
  原作ではサムライソードは居合い切り以外の攻撃を一切していない。

②ビルから落下して走行中の電車に原作では着地してる原作チェンソーマンが、
 アニメでも受け身をとれずに叩きつけられて慣性を無視して無様に転がっている始末。

③まともに戦えばチェンソーマンはサムライソード相手に互角に立ち回れるのに、
 電車の中で戦闘の巻き添えで斬られそうになった一般人女性を護って、
 チェンソーマンの腕が切断された原作でのシーンが、 アニメでは一般人女性は傍観者で、
 サムライソードの攻撃がチェンソーマンにのみ向かっていて一般人女性はただの背景同然で無関係。
 女性の横で身動きひとつとれずにサムライソード腕を斬られてから女性が逃げ去ったなど、
 バカでもハチャメチャでも女は助けるヒーローである原作デンジの資質と強さが削がれている。

デンジの戦闘能力の下方修正や、映像上でもラーメンを食べてるシーンでもアキと姫野を優遇で、
デンジの顔を椅子で隠したりしている画作りに意図があるならば尚更たちが悪いみたいに、
主人公に含むところがあるのか?レベルの、ここがダメ!の具体例を列挙したらキリがないです。
細かいところを見れば変えられてるところが多くて、決して原作どおりとは言えませんね。
それで良くなっているのならばともかく、残念なことになっています。

17人の作画監督と7人の総作画監督でぬるぬる動こうが、それはマンパワーに頼り切ったものであり、
演出家が情報のインプットを間違っていれば、ただの動きの連続であり、
作画芝居としては落第点ですね。要するに絵を見て動きを理解する能力に乏しい演出家である監督が、
原作の絵がわかりづらいとか読者には理解できないとか自分の物差しで作者と読者をディスりながら、
アニメでは明後日の方向に独自解釈した映像を出しているわけです。

他にも、アニメではデンジの初変身時の台詞からポチタから貰った生命を背負って二人で戦う意味の、
“俺たちの”が削られているなど、きちんと原作を読んでないか?読んでいて理解できていないか?
それが第一部の終盤になって回収される伏線となっているのですが気づかずに削ってしまったのか?
脚本家のミスかもしれませんが、最終的にチェックするのが監督の仕事でありますし、
どちらにせよ、監督は絵は描けても演出家として抜けている部分が多々あります。

そもそも第一部の「チェンソーマン」は、デンジのキャラありきのデンジの物語である原作なのに、
アニメでは、脇役の強調が過ぎるために、デンジがぼやけてしまった二次創作みたいになっています。

演出全般に言えることですが、原作漫画のブラックコメディ的な空気感からギャグ顔を抑えめにして、
本来ならデンジのおかしさによるギャグシーンが笑えないものになっていたり、
更にはアニメでは無駄に辛気臭さを加えようとしているといった、
主題歌を歌う米津玄師や声優らが把握している作品の性質とは角度が大きく異る作品理解度からの、
中山監督の我意の押し付けが原作漫画の作風と喧嘩してないか?
気にならない人のほうが多数派かもしれませんが。

『アニメは漫画と違う!』『原作通りにやってもつまらないだろ!』
との意見もあるかもしれませんが、そもそも原作のどこがウケてるのか?
を理解しているのかが疑わしいままに好き勝手に演出をしているアニメ。
それは、「鬼滅の刃」のように原作そのままにクオリティだけあげても、
作品が称賛されても個性的な監督という名目で名前が売れないとの思い?
スタイリストをつけて、“天才監督”の触れ込みでインタビューを受けまくっている中山監督は、
承認欲求がかなり強いようです。

演出家(監督)が原作を読み込む能力で思い出しましたが、
アニメでは作中にスマホ歩きの通行人やウーバーイーツの自転車が存在しますが、
原作の設定を遵守するならば20世紀末の日本が舞台の物語ですよね?
中山監督は雑誌のインタビューでのリップサービスで「こだわりの悪魔」を名乗っていますが、
原作では銃の悪魔の話で1997年と書かれているのを、ありえない見落としをしています。
アニメでは敢えて時代設定を変更したのかを明確にしてもらいたいものです。

作画のクオリティは高めなのに声優への演技指導が残念なのと演出方針が原作に合ってると言い難い。
総合評価としては低くはならない出来でしょうが、もしアニメで新展開があるなら、
原作の良さを引き出した「ドロヘドロ」の林祐一郎監督に、
現在、担当中の「進撃の巨人 The Final Season」
の終了後にでも引き継いでもらって演出プランを見直してほしい。

原作の良いところの理解に努めて、長所を伸ばす佐藤順一方式ではなくて、
原作を土台に監督の趣味全開で意識高い系アニメにするぐらいなら、
自分で作った企画を通してオリジナルアニメで思う存分に自己責任でやってほしい。
アニメ版独自に原作に無い設定を作りまくって成功した別のアニメを自分は絶賛していますので、
結局は好みに沿ってるかどうかの話かもしれませんが。

売上が全てとは言いませんが、原作の知名度と派手な宣伝で「呪術廻戦」の1/10以下という結果は、
ぱっと見は良作画に見えながらも、それは株式会社カラーのアニメーターがTwitterで驚いてたほどの、
潤沢な予算とマンパワーに頼り切って、ぬるぬると動かしているという以上の意味が無くて、
インタビューで漫画的表現を下に見ている監督の主導の意識高い系実写映画のような画作りが退屈で、
13巻までの発行部数が2300万部の原作読者から見れば、「呪術廻戦」の余波からの期待を裏切られて、
積極的な支持をするほどのレベルでもないアニメだったということでしょう。

ネットではダメみたいに散々言われているアニメでも現実にはクオリティと人気が高くて、
あくまでも個人の思想に基づく感想に過ぎないものが増幅されている実例とは話が違います。

MAPPAは「呪術廻戦」の主要スタッフが自分の作品作りのために独立してしまった穴を埋めようと、
瀬下プロデューサーが外部から監督未経験のお気に入りのアニメーターを連れてきて、
優秀なサポート役をつけずにいきなり大人気原作の監督を任せたのが眼鏡違いだったようでして、
それが原作のための監督選びではなくて、監督の実績づくりのために原作があてがわれたとの話。

基幹スタッフが違うのに「呪術廻戦」の大ヒットの成功体験が前提の皮算用が崩れた、
見込み違いの単なる収益の問題だけではなくて、
新宿渋谷のハチコーボード広告など都内の18駅と、渋谷・新宿の街、
更には海外でのプロモーションで莫大な宣伝費用をかけたのが回収出来ていない様子。

ジャンプの有名原作のアニメ化作品ですが、
実績の無い新人監督で巨額の金が動いて歯止めがかからなった点で単に見通しが甘かったのか、
集英社や広告代理店などの大人の事情が色々絡んで後押しをした負けるはずのない戦で、
総司令官である監督の人選ミスで、あり得ない結果を招いてしまったのか?

朴監督の置き土産である「劇場版 呪術廻戦 0」が大ヒットしていたので助かってはいますが、
MAPPAの単独出資で赤字をモロにかぶることになったことで、
2016年に大塚学氏にMAPPAの社長の椅子を譲った、
丸山正雄会長の人材の目利きの力が今のMAPPAに再び必要ではないか?と思いました。

話題作品だけあって毀誉褒貶があって、自分は出る杭を打つ側と思いつつも、
原作を読んだうえでこのアニメについてしっくりこない部分を語ってしまいました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/03/18
閲覧 : 493
サンキュー:

57

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 ネット上の感想なんかだとあまり評判は良くないようで、特に原作ファンからの批判が多い
みたい。
 その中の批判意見では「原作の雰囲気を壊して、実写の邦画のような演出をしている」という
ものが結構多かったりする。
 前述のように原作未読のため、原作との差異は分からないが、単体で観る分には確かに邦画、
それもエンターテイメント性の強いものではなく、かってATGなどで作られていたアート系作品に
似た雰囲気を感じる。
 個人的にはアート系邦画にはまった時期もあったので、こういった淡々とした雰囲気自体は
嫌いではなく、バトル主体作品にしてはそぐわない静的な印象にはなるものの、それはそれで
作品の個性としてはありという感じ。
 むしろ静的ゆえにギャグコメディ要素にシュールさが感じられたり、いきなりのキャラの死
などはよりインパクトが感じられたり。

 ただストーリー展開を見る限り、緻密なプロットを追うような作品ではなく、キャラの魅力や
キャラ同士のやり取り、作品の空気感などを楽しむような作品に思え、そうだとすると、本当に
原作の雰囲気と異なる作品になってしまったのなら、「それはまずかったのでは?」と
思ってしまう。
 以前、別作品のレビューで書いたが、個人的には例えばドロヘドロのような「ポップでいかれた
バイオレンスもの」が大好きで、本作も設定や世界観、キャラを見るにそういった系統作品に
似たものを感じる。
 原作がそうなのかは分からないんだけど、仮に原作がそういった系統の作品なら、原作の雰囲気
そのままにアニメ化してくれた方が自分は面白く感じたかなあ。

 敵味方問わず、面白いキャラが多かったが、陽性なお馬鹿キャラが多く、そういう点で本作の
雰囲気では割を食った印象。

2023/03/12

投稿 : 2023/03/12
閲覧 : 156
サンキュー:

9

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

MAPPAさん流石とは思うけど・・・

原作未読(2022.2)
キャラのインパクトといい作画といい頭一つ出ている作品とは思う。
しかし、見終えた全体的満足度というと評価点ほど感じてないのが実情かな。
むしろ、MAPPAさんの作画じゃなかったら魅せる内容ってどこにあるんだろう?というのが率直な感想かな。
ジャンプ系らしく登場キャラは皆、個性的で「なろう系」の皮を被った何かとは違い、やや陰鬱とした世界観(ドロヘドロぽい)でバイオレンスアクションを中心に皆ちゃんと息づいている・・・。
だけど、何だろう・・・これはこの作品の拭えぬ特徴になるのかな、主人公がほんと軽い頭の悪いチンピラでしかない(あくまで1クール見た印象)。勿論、主人公のそれまでの生活環境だと仕方ない部分もあるのだが何ともね。これは若手声優さんだからという事でもないような気がするが果たして・・・。
仮に続きがあるならその辺り何かしら変化等あるのか興味はありますけどね。

私のツボ:恵まれないチンピラが変身するってだけだよね

投稿 : 2023/02/26
閲覧 : 129
サンキュー:

9

ネタバレ

みかんちゃん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

メモ

流行ってるからなんとなく見たやつ
見る前からハードル上げてたからか思ってたより凡

流行ってるアニメを見ると流行ってる曲が分かるね

エッチなことはね、相手のことを理解すればするほど気持ち良くなれると私は思うんだ。

投稿 : 2023/02/17
閲覧 : 112
サンキュー:

4

ネタバレ

ちょま さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

噛み合わせ激悪アニメ!

星評価3.7なんだけど、それは要素要素の平均評価…アニメに限らず世の中「つまらない」とされる作品ていうのはたいてい「キャラが不快」だったり「設定がおかしい」だったりダメな部分がわかりやすい。だがこのアニメ違う!構成要素一つ一つは間違いなくハイクオリティ!しかしそれらが奇跡とも言えるレベルで噛み合わず、結果「つまらない!」という稀有な作品である!作品としてみたら星3切るぞ!

悪魔の力を手に入れた少年デンジ。悪魔として処理されるべきところ、公安のデビルハンターになることで免除してもらうことに。しかしどうやら、手に入れたその力は他の悪魔たちも狙うシロモノらしく…?というお話自体はジャンプらしい王道もの。そこをキャラや設定や話運びで差別化していくのが作家さんの腕の見せ所であり、動く絵でどれだけ魅力的にできるかがアニメ製作陣の力が問われるところ。

キャラの個性よ!みんな狂ってたり何か圧があったりと、言葉少ないながら奥に隠れた魅力を感じさせてくれる!マキマさん怖いし、アキくん余裕ないし、バカな主人公デンジが一番まともに見えてくるよ!
作画のクオリティの高さ!流石に後半はちょっと息切れしていたが、美麗でスマート!アニメーターさんにちゃんと還元されてる?サブスクで申し訳ない…
声優も素晴らしい!よりリアルに近い抑揚ながら決して棒読み感がない!キャラにより深みが出てて、これで新人とは恐れ入った!
作風もまたおしゃれでダーク!Ghost in the Shell のような作風を令和ナイズドした感じで、ゆったりしたテンポがジャンプアニメとは思えない「現実感」を醸し出している!

こう見ると、ほんと構成要素一つ一つはどれも素晴らしい。マジ最高峰。が、ほんとびっくりするくらい噛み合ってない!
キャラそれぞれの個性は強いのだけど、それって「リアルな癖の強さ」ではなく「創作としての癖の強さ」。デンジくん、お仕事が命懸けなのに頑張る理由が「胸を揉むため」よ?ギャグじゃんそんなの!なのにそれを大仰にリアル演技。全然マッチしてないよ!
作画のクオリティすごいよ。でもキャラのビジュアルがアニメっぽく崩れる(デフォルメされる)わけじゃない。だから所々でのアニメ的な大げさな動きにマッチしてなくて違和感、というか「うわ、なんかイタイよ!その動き!」ってなることも。「そこでダブルピースして待ってて」って言うだけでそんな動く必要ある?
ダークでリアルでゆったりとした作風も、崩れないビジュアル・リアルな声優演技にはピッタシなんだけど、根本に感じる「ジャンプ漫画ぽいノリ」と全然マッチしてない!先の胸揉みといい・キンタマ蹴り大会といい、なんか変にダーク感出して滑ってるよ!

こういった違和感がず〜っと続くから作品に没入できず、結果残った感想が「展開おそっ!テンポわるっ!つまらなっ!」である!なんだろ、アイテムひとつひとつは高価なのに組み合わせたらクソダサファッションになった、っていう感じだ。

実のところあまりのノレなさに5話で一旦切っており、一気見すれば行けるかと思い再挑戦。しかし評価は変わらず。「良さそうなアニメなのになぜ…?」とモヤモヤしてたのだが、後で原作読んでやっと得心が行った。やっぱギャグじゃねーか!なによりテンポが段違いによく、「作風」「早いテンポ」「癖強いキャラ」の噛み合いが見事!思えばB級映画くさい「頭がチェンソー」や「飛び散る臓物」っていうビジュアルも、このB級スプラッター感にぴったり!この原作はもはや崩しようがない「正解」だ。これなら原作通りの作風にするか、攻殻機動隊並みにキャラもストーリーも別物に突き抜けたほうがよかったかもしれない。THE FIRST SLAM DUNKですらちょっと噛み合わせが悪かったのに、半端に手を加えると火傷するといういい例になってしまった。あ、でも姫乃先輩とアキくん周りの描写はアニメ演出の方が良かった。しんみり感動しちゃうよ。

「へぇ〜こういう形でつまらなくなることがあるのか!」と、創作の世界の奥深さを味わえる作品。そういう意味では必見アニメ。ぜひ原作と合わせて体験してほしい。

投稿 : 2023/02/08
閲覧 : 198
サンキュー:

9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

シフト

シフト

投稿 : 2023/01/30
閲覧 : 100
ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

その唸り、一度聞いたなら、あなたの胸にも響く

【synopsis】
 
 主人公の父は莫大な借金を残して死んでしまった。
 残された子供のデンジは、893屋さんに借金を返すために働く、とても貧しく危険な日々をずっと過ごしていた。
 悪魔(デビル)ハンター。
 主人公デンジの職業、その仕事というのが危険を伴うデビル(悪魔)ハンター。
 ある日、逆にハンティングされてしまったデンジは相棒の悪魔チェンソーの悪魔ポチタと一つになることで一命を取り留め、そして…地獄のヒーローチェンソーマン、チェンソーの悪魔になってしまう。
 公安に捕まり、公式にデビルハンターとして働くことになったデンジの夢は『パンにジャムを塗って食べる』

 目先の欲望に素直なデンジと恐怖を切り裂くチェンソーの超激震ダークヒーローの物語が開幕

【Staff】(Wikipedia参考)
 原作者          藤本タツキ
 監督           中山 竜
 シリーズ構成       瀬古浩二
 3DCG          奥納基 横川和政
 編集           吉武将人

 チェックしたいスタッフ7名になりました。
 原作者は、言わずもがなですね。漫画読んじゃいました。他の作品も気になります。余裕があったら読んでみようと思います。

 制作会社は MAPPA で日本のアニメ制作会社の中でも5本の指には入るノリに乗っている会社ですね。『呪術廻戦』でも高いレベルの作画をテレビ、劇場の両方で披露してくれました。
 中山 竜監督は何やら初監督? 作品らしいです。元々アニメーター出身で、演出、コンテなどを前述の『呪術廻戦』や『盾の勇者の成り上がり』で務めて素晴らしい映像を残した功績により大抜擢となったらしいです。
 原作に寄せる、映画的な映像を演出し作品全体に芯を通したことで、とても引き込まれる作品へと昇華されました。

 瀬古浩二さんはもう何度と私のレビューに出ているので、もう言わずもがなですが、この藤本タツキの濃い目に綴られた作家性のある表現物に真っ向から立ち向かいまして、見事原作の良さを引き出して、映像に落とし込んでくれたとやはりスゴイ人だと思いました。関係ないけど同時に何作品やってんの? ってくらい同じ秋アニメで名前見たので、働きすぎないように気を付けていただきたいものです。

 3DCGは二名がwikiに載っていました。
【奥納基、横川和政】のお二人になります。おそらく、3DLOと3Dキャラクターで分けられていたんじゃないかなって推察します。
 詳しくは分からないですし、分かるところも省きますが、この二つは3Dですが、作業の工程が違うものだったりします。3DLOはどちらかといえば、美術の方面で、3Dキャラクターの方は作画方面に寄っています。この作品はかなりの割合で3Dを使用しているように見えるので、量が膨大だったと思います、チェックするだけでもかなりの時間を有するので、二つに分けて総括したものを監督にチェックしてもらう方がそれぞれ集中して作業に向かえてよかったのだと思います。この辺りは書いていませんが、プロデューサーが優秀なのかもしれません。とにかくあの作業量(想像だけですが)を捌いただけでもスゴイ事だと思います。素材管理した設定制作さんも大変だったと思います。

 編集は吉武将人さん。
 1カット毎に尺を調整したり、1カットの中で間を足したり抜いたりもします。
監督や演出さんと調整するものだと思いますが、映画的な間の使い方、退屈しない尺の感じなどを上手くまとめ上げていると思いました。
 特に6話のおも~い雰囲気が絶妙に上手いのでは…と思った次第です。
 音楽も最高だったので、音響監督も素敵でした、

【Review】

 悪魔ってなんだぁぁ? ってところを出発点にすると面白いかな。
『すべての悪魔は名前を持って生まれてくるその悪魔の名前が恐れられているモノほど、悪魔の力が増すという』みんなのお母さんマキマのセリフだ間違いない。
 そしてこれが基本設定。
 じゃあ、恐怖そのものが悪魔なのか? また、恐怖に立ち向かう事を描きたいのか?
 いや、そうじゃない。。。と思う。
 なぜなら、デンジに恐怖はないし、だからこそ、立ち向かう事もできない。頭のネジが何本か跳んでしまってバグっているから、心がもう悪魔だから、いずれにしても彼には悪魔へ対する恐怖がない。この境界にいるもう一人の人物がマキマ。
 悪魔が恐怖する人間は死を怖がらない人間。それが、デンジ、マキマだとすると死を超越しちゃった人という意味まで飛躍させれば、二人はもしかしたら天使とか神様? ん~これは妄想の範疇かな。

 閑話休題。すこし話を戻したいと思います。
 
 悪魔ってなんだぁぁ? モチーフ、もしくはメタファーとしての悪魔だったとして、何のすり替えがあってこのようなレトリックになっているのだろうか。
 割と最近インスタントに使われているのが、【七つの大罪×悪魔の名前】の組み合わせ。しかし、今作にはこれらは出てこない。
 つまり欲では無さそうだ。
 それっぽい所から探しても見つからなさそうな予感がするので、デンジがぶっ壊いしてくれているものから考えてみようと思います。
 最初に現れる(厳密には違うけど!)ゾンビの悪魔は、有象無象の手によって自分も有象無象の中に引きずり込まれそうになる所から救ってくれた。
 次に(厳密には違うけど!)ヒルの悪魔では、夢バトル(大好きこれ)での勝利により誰かまたは自分からの勝手将来への期待をぶっ壊してくれる。
 次に(厳密には違うけど!)永遠の悪魔は、仲間内の損得勘定をぶっ壊してくれた。
 そして、サムライソードは因縁を断ち切る。
 これらは所謂世間的な生きづらいけど、飲み込まなければいけない理不尽で、デンジの言動には体重が乗る。それは、この作品を好きになった若者の層がこの不条理な世の中に対して、不明瞭だけれど、確かに感じているものだからかもしれない。
 そして、これらが受け入れられているし、ダークヒーローとして人気が出ていることからも何となく合っているように思われる。
 ルサンチマンを煽るような風潮になっていますが、この風刺に私はぶっ刺されたように思います。
 この世の中、頭のネジがぶっ跳んでいて壊れていないと、強く生きていく事なんてできないんだぜ。まともな奴から死んでいく。
 
 んで、悪魔って奴はなんだぁぁ? 
 多分だけれど、藤本タツキさん表現したいもの。つまり、生きてる中で感じた不条理なマクガフィンを表現するための舞台装置なのかもしれないな、と。
 合ってるかは分からないけれど。


 こんな主人公は初めて見た!
{netabare}
・パンにジャムを塗って食べたい。
・女の胸を揉むために全力で悪魔退治する。
・好きな人がいても、近くにキスさせてくれる人がいたらキスしたい
・欲望が質素
・欲望が目標に、目標が目的になる短絡的な性格
{/netabare}

 彼は世界を救いたいなんて思ってはいない。何なら同僚だって別に助けたいと思っていないと思う。世界を救うよりも、好きな人とのキスを選ぶだろう。
 パンにジャムを塗れる日々が続くように。

 追記;作画や演出について

 よくこのアニメーション作品が映画のように作られているという点が言われているけれど、どういう事? って話になります。

〇映画的なカメラワーク

 アニメは構造上平面で奥行きがあるように描くことで立体感を出し、リアルな風景として成立させています。
 なので、基本カメラはFixで動かさない。横や縦にスライドする形のPANや応用したローリングといったパース感に変化のないカメラになります。
(パースの変化…机を目線の高さから見下ろすと何となく台形に見えるけど、真上から見下ろしたら長方形に見える、とかって事)
 かたや映画はと言えば、3次元を映像として切り取っているので、どんだけカメラを動かそうが不自然にはならない。吐き気がするような気持ち悪いカメラワークはあるかもしれないけれど。

 別にアニメでもやればいいじゃんって思うかもしれませんが、簡単じゃない。なぜか。坊やry
 パースの変化をアニメで表現するする必要があるからです。
 どう大変かというと…。
 背景をカメラの動きに合わせて何枚も書く必要がある。そして、変化したパースとキャラの動きを合わせる必要がある。画面の中にあるもの全て。
 いわゆる背動(背景動画)。セルで動かす場合もあるので、カットによって違いはありますが、手間がかかりすぎるし、失敗もしやすいのでよほ度大事なカット以外では基本的にはやりません。
 しかし、これを膨大な3DL/Oを作成することで、成立させたのがこの作品のひとつの特徴と言っても過言ではないでしょう。
 
〇映画的な間

 時間、空間の切り取りが映画では大事だったりします。(いやそこまで詳しくないけれど)
 アニメは1カット4秒以上にでもなれば何となく長尺なカットに感じます。
 これは、絵がもたないって表現をすることが多いです。
 なので、必要のない間はなるべく削っていきます。
 例えば、個人的ではありますが、美術館に行ってゴッホなどの絵を何十分も眺めてしまうような、絵の力強さが全てのカットに込められれば良いのでしょうが、アニメってそもそもそういうものじゃない…っていうね。
 絵の掛け捨てをじゃぶじゃぶしているものだから、それで良いんですよ。
 先程のカメラワークも止まっていると絵に力が必要になるから動かしたくなる。飽きさせないための手法だったり、演出だったりするわけですね。
 例えば、 宮崎さん庵野さんは構図の良さでこれを作り出そうとする監督ですね。カメラワークが無くても、視線の誘導で演出する。庵野さんは視線をあえて狭くして圧迫感をだしつつ演出したりしますね。受話器の間ごしに被写体を映したりするのとか面白すぎる。
 構図がしっかりしているとこの映画の間を生み出しても退屈しづらいわけですね。
 そして、この間を作り出すためにこちらの監督が何をしているかと言えば、キャラの視線を動かす。時に眼球だけだったり、顔全体だったり、細かい身振り手振りを加えたりしながら、気持ち悪いほど丁寧に間をもたせています。
 デンジとマキマの絡みとか、テンポ悪く感じるかもしれませんが、かなり重たい演技をしているので、長尺なカットもだらけない。
 とはいえ、この辺り結構チャレンジングな事をしているのは間違いなく、(ただエロイことをしているからじゃない)動きの演技をあそこまでゆっくりと時間を使い、ふんだんに枚数を掛けて作成している。

 上手く作品にノレていないと、もしかしたら失敗に映ってしまうところですね。人によってはテンポ悪いなとか思ったかもしれません。
 私はもちろん、デンジそこ変われ!って思っていましたので、成功しちゃっている方の人です。

【postscript】

 とりあえず12話まで、続き楽しみですー!
 原作も一気に読んでしまいました。
 マンガもアニメも今後とも楽しみにしています。

 この作品を観たら、きっとあなたの胸にもエンジンがどぅるるん!と鳴り響いているでしょう!

 疲れたのでそろそろおしまい。
 では、よしなに。

投稿 : 2023/01/24
閲覧 : 153
サンキュー:

12

ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ハードルが上がりすぎたかな?普通だった。

視聴完了
原作読了
全12話

ジャンル
ダーク系アクション

あらすじ
悪魔が普通に存在する世界で、主人公デンジはバイトでやっていた悪魔対峙の最中、ある悪魔とのバトル中に死亡し、相棒の悪魔のおかげでチェンソーマンとなる。
その後マキマの誘いで公安4課となる。4課の目的は銃の悪魔の討伐。そのために日々悪魔退治を行い、銃の悪魔の肉片を集める。

そんな順調な日々が続き、公安内での交流会もあったある日、銃の悪魔側から公安への攻撃があり、大多数が殺される。公安は部署編成を行い体制を立て直しリベンジへ。敵幹部は殺さないで決着がつくが、銃の悪魔と繋がりのあった敵は最後殺されて終わる。

その他謎のキャラのよくわからない伏線とかもあり。

感想
総評60点
映像はすごく綺麗。静止画もめちゃくちゃ綺麗だし、動いているところも迫力があり綺麗。
ただ他の要素が、悪くないんだけど何か違和感。
原作を読んでいるせいかもしれないが、デンジの非戦当時のキャラが、、、こんなキャラだったっけ?そのせいで戦闘時との落差もそこまでなく盛り上がりにかける。
パワーも、確かもっとはちゃめちゃな感じでそんなエピソードがあったはずなのだが、カットされているようで、こちらも普通。
ストーリーも剣の魔人とのバトルはもっと盛り上がっていた気がしていたのだが、全体的に淡々と進む。
総じて設定ははちゃめちゃだが、王道、普通の作品だった。
後個人的に、毎回エンディングが異なるのは良くない気がした。やっぱりここぞという話に特殊エンディングをぶち込んでこそ効果があるのでは?
よかった点
映像
悪かった点
キャラ
ストーリーの流れ
エンディング

投稿 : 2023/01/22
閲覧 : 160
サンキュー:

11

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「漫画」であって「映画」じゃない

ついに放映された、ジャンプに現れた対魔ダークファンタジーの傑作でありながら、幸せや自由という普遍的なテーマに新たな視野を持たせた、ジャンプマンガ新時代の異端児である藤本タツキ作品『チェンソーマン』

原作は、確かTwitterかジャンプ+で本作のPRとして出されて読んだ、SQ掲載時のセンターカラーに裸体を持ってくる読み切り『姉と妹』は正直、去年出た短編集で読み返すまで内容は忘れていたが、最初の部分だけは鮮明に覚えていた。それが『ファイアパンチ』の作者である事はもう少し後で知るのだが、とにかく、この作品の導線に従って当時出ていた巻を買って以降ずっと読んでる
ガチガチにネタバレして当時の回顧録を綴ると
{netabare} 感覚としては、夢バトルやその後の永遠の悪魔編でネット上やジャンプ読者を鷲掴みに、レゼ編の完成度の高さで読者の評価を上げ、闇の悪魔と雪合戦で一気にジャンプ読者以外のマンガ読みにも広がったと認識している(特に発行部数の伸びも8→9巻が凄い) {/netabare}

現在連載中の2部も、欠かさず読んで当時本誌で読んで感じられなかったライブ感と絶望感を感じています

アニメに対してや、それに付随して発生した様々な出来事について広く語っていく。感想は映像作品というフィルターを通して受け取った内容から述べられるものであり、原作からの比較が多めになると思う

1話見て感じた、前に投稿した最初の感想

{netabare}
一枚絵に流れを産むというやり方

1話を観て、このアニメの描き方について思った事があるのでそれを少しだけ。2話以降ももしかしたら書くかも
本編の感想は完走してから

原作既読。ここ最近のジャンプでは一番好き。今期一番に期待している

では本題。ついに放送された1話で、確かに動いてはいるけれど原作にあった絵のカットや迫力という点で否定的な意味では無いが思う事が結構あり、それについて色々と考えていく中で、何故そうなのかという部分を考察したので記す

本当に静動的で流れを感じるというか、演出は映画的で、漫画でもあった一枚絵や見開きというポイントを敢えて少なくしてアニメーションという動きに着目した作りになっている
漫画でよくある、見開きで必殺技をデカいフォントの技名と共に描かれたページという所謂“決め画”を上手く再現するアニメは昔からよくあるが、それをアニメで表現する時は大抵原作と同じような構図の一枚絵を数秒映すという方法が多く取られており、そういう、『ワンピース』で言うところの「ドン!」のシーンって映画ではあまりなく、それを止め画ではなく動的に表現しようとしたのがこのアニメ『チェンソーマン』であると思った
ゾンビの中からチェンソーとして出てくるデンジのシーンなんかがそう。あれは原作では一枚絵で、デンジが中央からバッと出てきてその後にチェンソーのアップの絵が描かれているのに対して、アニメでは端から一気に弾けて次の動きという形になっている

なので、漫画の再現という点で期待していた原作読者からは批判の声が挙がっているのではないかと思った
個人的には確かに動いてはいるけれど、やはりアニメに求めているのは派手なアニメならではの演出や構図や動作であるし、原作をカットされて出来た物が期待以上であったかは、その挑戦を100%応援出来る出来ではないと言うのが正直な意見
でも意見として出ている"原作を完璧に再現しろ"というのには賛成出来ないかな

しかし、CGIに関しては作画とほとんど違和感なく見れたし、アニメーターさんのツイートでCGIだと勘違いしてた部分が分かったり等、クオリティは凄いと思う

挑戦や一話の動きやスタッフのツイートや意気込みなどで渾身の作品であるという事は十分伝わったので、2話以降もやはりしっかりと観ていきたい
{/netabare}



ここから全話見終わっての話。本編
まず第一に、原作は「まるで映画のよう」であって「映画じゃない」んですよ。別に映画を目指している訳ではなくて、漫画という媒体の表現技法の一つに映画的な要素を組み込んでいるだけで、あくまで漫画なんですよ
原作に入ってくる映画要素やパロディは、取ってつけた様な物ではなくて現状に関連したエッセンスの一つに過ぎないんですよ。それがアニメではあたかもこの作品のアイデンティティかの如く推されているのは、この製作陣がどう理解しているかが分かる重要な要素で、最大の失敗点

原作はトップスピードのジェットコースター展開で進んでいく中で、漫画という媒体で様々な表現用法を使ってるんだよね。大ゴマ ページの引き、無音のページ 視線誘導、コマの繋ぎでの微妙な変化(特にコレ。同じ人物を複数のコマに渡って細かい変化などを描いているのが原作の特徴)など。それらを駆使してトップスピードな中でも見せたいドンとしたシーンや、間の小さいコマで緩急がつけられて読んでいて心地が良い作りになってるんだよね。まぁ漫画の読み方は千差万別だし、映像化する以上決められた流れで映像を流すのでその解釈が合う合わないはある。けれど、そのアニメ側の解釈、映像と読んでいた時の流れの乖離を少なくしようとせずに、全く別の、実写映画的な動かして静動を感じさせる作りになっているのが、この「アニメ チェンソーマン」である

アニメの演出について、演出論の観点から見ていく
{netabare}
漫画の大ゴマって緩急を付けるのに大きな役割を担っているんだよね。例えば戦闘の動きはいくつかのコマ割りで表して、そのキメの部分に大ゴマ 見開きなどを入れて一連の動きを締める“結”の役割。そうする事で動作の起承転結が容易にわかる様になり、これらを一連の動きとして認識して、一旦区切りを入れる事ができる。そうして次の動きと繋げていくのがよくある漫画のバトル描写で、原作でもよく意識されている部分なのだけれど、アニメ1話のゾンビの中からチェンソーとなって出てくるシーンや、最終話のサムライソードとデンジがビルぶっ壊して登場するシーン等、この感想でも前述した様に決め絵を動かすという演出を行なっているこのアニメには、ただでさえ難しい映像作品の緩急の付け方を大ゴマ 決め絵を削って更にやりにくくしている

そうしてどうやって緩急を付けていくかと言われて行われている方法が、映像や音楽のブツ切りやスローであり、ハッキリ言って短調である
どれも平坦。全て4コママンガのコマ割りの如く一定のスピードで流されていくのを、音楽や動かす事で映像として成り立たせているのかもしれないが、漫画という媒体にはコマ割りや大ゴマ利用という見せたい場面の引き立てや、ページや見開きを利用した“魅せ場面”があるんだよ。それを感じさせる様な演出や作り方をしてない映像作品となっている以上、原作を読んでいた時に感じた流れを求めていた『チェンソーマン』のアニメ化とは違うと思う人間が現れるのも当然である

あと、小さいコマでの微細な表情などの変化を得意としていた原作の部分は結構理解されてない部分も多かった。デンジのポチタへの目線、会話シーンでの目線の変化や顔の向き1コマでの表情の変化、あとこれはTwitterで見た物だけれど「マキマの京都からの攻撃で飛び散った血が顔に付いた沢渡が拭うととれる原作なのに、アニメでは顔に血が付いてないのにとりあえず手を顔に付けて拭う動作をしている(無線の為に耳を塞いでるみたいな意見もあったけれど頬を強くギュッとしている風だし、次のページでその頬の血は取れてるから拭ったと見える)」みたいな、その些細な変化を描いた原作の要素を拾いきれてないのはあった。まぁこれは膨大な作業の中の一つだし、実際これは映像は流れていく以上難しいことではある

色々思うところを言ったけれど、今作の演出の仕方が一方的に全て悪かったとも言い切れないシーンの作り方があったのも事実である。特にコウモリ、ヒル辺りはデンジの仔犬の如く必死に抗っている姿が、素早い動きの描写によってさらに無鉄砲なヤバさが伝わって良かったと思う
日常シーンも、外側から切り取るというか動く 動かないのメリハリがちゃんとしていて挑戦的なカメラワークなども相まって引き込まれる
{/netabare}

また、脚本面でもアニメに際して原作エピソードを1話24分にどれだけ盛り込めて構成するかという事にかなり厳しいところがあった
{netabare}
特に、5〜7話の永遠の悪魔編は2話弱分(5話Bパートと7話Aパート前半分)の尺を使って6話の引きに溜めに溜めたチェンソー化の引きを使ってるのに7話の比重をゲロキスに置くってマジでなんで?遂にチェンソー化して悪魔みたいな作戦行うデンジの頭のネジがブッ飛んでるって、永久機関の迷台詞と共にカタルシスが得られた原作とは違って、攻撃を受けたり受け返したりしてるシーンを動かす為に引きで攻防を描いているのはちょっと淡白というか痛い痛い言ってる割には攻撃が重くない。これだったら一枚絵をスライド挿入で何枚も続けた方が迫力ありそう。それにトドメは永遠の悪魔単体でやられるだけの描写って。マジで迫力が無い
姫野の尺の割き方も、正直ゲロキスとアキに最期に呪いの言葉を捧げて散る部分以外、デンジと同じくらいの「泣けねぇ」印象で捉えられるキャラだったのに、変に広げようとするよりは他に回して欲しかった
それ以降の尺の使い方は、自分は結構好き。特に日常の崩壊という唐突さが、前半にゆったりと尺を取って後半の超展開。そのままのスピードで次回に回すというのは上手いと思う
{/netabare}

以上が大体のアニメ本編に関しての感想
もっと色々あるけれど、流石に長くなるのでここら辺で。まとめるなら一話の時に抱いていた期待とは全然違ったかな

原作の『チェンソーマン』というコンテンツからアニメについての見方
{netabare}
製作側も勘違いしているのが、この作品ってそもそも一般受けはしないんだよね。選ぶ人が多い作風や展開だったけれどジャンプ読者 漫画読みの中では選ぶ人が多かった。それは今までとは違うぶっ飛んだ型破りな展開を描いてきたから
でもその“普通”とは違う要素を選んで描いていく中で、一般受けに重要な「少年マンガ」らしいカッコよさや泥臭さは捨ててるんだよね。写実的でリアル志向な描き方は漫画としては面白いかもしれないが、「少年マンガ」としては物足りなく感じる。ハッキリ言って展開は衝撃的なだけで燃えない。だから一般には受けない
バトル中に成長して一気に形成逆転することも、起死回生の一手で絶望的な状況を仲間と一緒に乗り切る事もない、衝撃と絶望を与えて“溜めた期待”を希望ではなく儚さで消化してしまう構成な以上、読んでいて燃える様なことはなく、「漫画」として印象には残るが「少年マンガ」としてはあまり褒められた物ではないというのが実際のところ

この作品が漫画読みにウケたのはいいが、それを一般にも広めようとしていたのが『アニメ チェンソーマン』であり、その絶妙に勘違いしまくった結果がプロモーション方法や製作方針であり、その期待は実は全く空っぽな物なのだと気付かなかったのは見る目が無いとしか言い様がない
{/netabare}

その他話題になったOP EDについて色々語っていく
{netabare}
『KICK BACK』のイントロ ABメロ サビ アウトロの隙のない盛り上がりと理解度の高い歌詞、そしてネタ要素とどれを取っても申し分ない。米津好きとしても、ハチを感じるイントロからの暴れっぷりやサビ前の溜め等がアニソンと親和性高く、上がりまくったハードルの中お出しされたこの曲のインパクトは凄まじかった。 OP映像も流石yama演出で細かいカット割で素早く入れ替えていく中でしっかりと印象に残る小ネタや、原作への理解を感じる映像を作り出してまさに作品の顔として出来上がっている

結構言われているし、まぁ商売だからって言えばそうなんだし結果論だけど、アニメのEDという観点から言えばここまで多くなくて良かったんじゃ無いかな。商売目線で言えば名を売るには大いに役に立ったでしょう
せっかく12曲もあるので好きなやつやらを並べてみたいと思う
好:
Chainsaw Blood
一番好き。序章を締めくくる曲として最高じゃあないっすかぁ… 他の曲は各エピソードに沿った曲調だけれど、これこそザ・チェンソーマンって感じの曲

刃渡り2億センチ
正直デスボの所はよくわからないけれど、それがあってこそのサビの爽快感半端ない

インザバックルーム
映像が凄い。曲もちゃんと盛り上がって面白い歌詞で担当話のEDというのを生かしていて凄い

Deep down
映像100回見ろ。マジで凄い一つの作品として出来上がっている。繋ぎも描き方も上手すぎて流れているようで丁寧な映像に魅入った。曲も雰囲気に合っていたし流石の歌声

DOG LAND
ラスサビ転調も入れてきたし単純に気合いが伝わって好き。ある意味一部のテーマをここの修行パートで表現してくるかと思った

普通:
残機
期待値が爆上がりしてたからね。結構落ち着いているなーって感じ。まぁ前後の強大な壁に挟まっている緩衝材として気軽に聴ける

錠剤
映像凄い。自身の味も出していていながら丁寧に作られているから雰囲気がマッチしている小ネタも多いし楽しめる

バイオレンス
印象に残らなかった。CMの影響かもっとバイオレンス バイオレンス言ってるのかと思ったから改めて聞いたら思ってたより落ち着いてた

ファイトソング
締めの曲として良いね。早川家の曲として機能している

その他:
大脳的なランデヴー
めちゃくちゃ似てる某曲の影響かサビが無いと満足出来ないのはマジで仕方ない

ちゅ、多様性。
敢えてそうしてるのか知らないけど70年代にありがちな露骨な韻踏みの最初のフレーズしか合ってない歌詞好きじゃない。あと7話のメインを永久機関からゲロキスにした不満もある。ショート動画で“消化”される程度の曲

first death
いつものTK。もはや区別が付かない。サビ前の小声パートももはやお約束。8話のEDとして一瞬で過ぎ去ってあとはわざわざもう一回自発的に聞く事も多分無い

わざわざ3パートに分けたけど、正直印象としては“チェンソーと刃渡りか“それ以外かって感じ
{/netabare}

長々と語って、結論から言って正直かなり自身の思っていたものとは違う出来に戸惑った作品であるが故の、書き殴った感想とは程遠い何かになってしまったコレは、原作を読んでいる一人の意見として、原作厨だと吐き捨てられても、意見の一つとして見られても構わないと思っている
でも実際、何故ここまで中々な意見が交わされるアニメ作品という事になったのかを考えていくと、まぁ原作がそもそもかなり他の人の手によって改めて作られるというのが難しかったという事もあるし、それを引き受けた制作の大言からの、出来上がった物が元々の期待とは180度違った演出や映像の描き方、原作の解釈の仕方などがそもそも挑戦的だったにも関わらず、その挑戦を100%応援出来るほどではない程度の、ただ動かす 実写的にするなどの作り方をしてしまったというのが結局の原因なのではないだろうか
仮にその挑戦的な演出をするとしても、原作の演出の意図や拘りを理解して、それを踏まえた上でどう昇華させるかというのが期待していた人達の求めていたものであり、正直その理解を見て取れない以上、残念だと思ってしまったのかな
本当に長くなってしまった。ここまで読んでいただきありがとうございました

投稿 : 2023/01/18
閲覧 : 232
サンキュー:

15

ネタバレ

誰か さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

8話がやばい

8話はヤバイ。 急展開にも程が有るってくらいな話。

7話でデンジをお持ち帰りしたゲロチュー女の次の展開どころの話じゃない。
マキマさんが撃たれ、公安4課新人もデンジも撃たれ、ゲロチュー女は悪魔を倒すために
幽霊に全身を与えて消える。

何、この展開、有りえねぇ~~~~  

9話で、マキマさんが何事も無いように生き返って、遠隔で犯人を殺していっているんだがぁ~~~

マキマさんって、悪魔を体内に宿しているんだろうか? 普通の悪魔と契約して使役しているだけの

デビルハンターとは、明らかに違い、むしろデンジのように体内の一部を悪魔に提供している感じに近いような・・・・・

不死身だし・・・もしかすると悪魔が人間の姿をしているだけかもしれないけどね


10話、岸辺さん本領発揮? とんでもない身体能力っすね、契約している悪魔はまだわかりませんけど。 



アキ君の余命2年は、結構衝撃的だったな~~  残りたった二年ですよ。 死ぬまで戦う気なのが、勝てる見込みも無いのが、悲壮感を漂わせてます。

投稿 : 2023/01/16
閲覧 : 200
サンキュー:

6

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

出来は良いが演出次第でもっと良くなった気がする

原作未読

≪ストーリー≫

つまらなくはないがとても面白くもない。
バトルは盛り上がるけどそれ以外が淡々としてて印象に残らない。
バトル以外のシーンでBGMがあまり流れないからとても静かで重苦しい雰囲気。
姫野の退場が早いのは意外だった。
ゲロチューは良くも悪くもインパクトあったw

≪声優≫

デンジの声優が新人で最初はうーん…という感じだけど慣れればそんなに悪くないかなと思った。
他の声優は問題無いけどツダケンは飽きた。(好きな声優だけどね)
同じようなポジのキャラを演じる機会が多すぎ。
たまにはイカれたキャラやって欲しい。

≪キャラ≫

デンジが胸揉みたいだのキスしたいだの欲望垂れ流しでちょっと嫌だったけど、こちらも慣れれば何とも思わなくなったかな。

感情的なキャラが居ない。
デンジやパワーはそれなりに感情を露わにするけどそれでも控えめな感じ。
好きになったキャラ居なかった。

デビルハンターがみんなスーツ着ててオシャレ感を出してるのは狙ってるんだろうな。

≪作画≫

ツイッター見ると原作勢には不評みたいだけど自分はとても良かったと思う。
MAPPA作品好きなので流石MAPPAという感じなんだがw
バトルシーンが1番面白かった。というかバトルだけ面白い。


≪楽曲≫

OPの米津は良いと思う。
鬼滅の刃がヒットしたためか売れそうな作品売りたい作品に大物ぶつけてくるようになったなぁと。
スパイファミリーもそうだもんな。

EDが毎話違うのはやりすぎ。
ゲロチューの歌以外もう覚えてないww

≪全体的な感想≫

前評判高すぎでは?
嫌でも情報入ってきちゃうので期待するつもりじゃなくても少しは期待してしまうものだ。
前評判の高さに見合う面白さではなかった。

てっきり分割2クールかと思ってたのだが1クールで終わりで今の所2期の発表無し。
相当力入れてたのに?
2期あると思うけど早くやらないと鬼滅、呪術、スパイの続編に埋もれそう。
MAPPAは放浪メシやまだ先だけど呪術の方で忙しいか…
呪術と違ってメディアのゴリ押しが無かったのは好印象。
スパイファミリーに持ってかれてたのかもしれないが。

極端に言うと作画だけアニメなんだよなぁ。
全体的に淡々とした演出のせいでバトル以外いまいち印象に残らない。
オシャレ(?)を狙ってたんだろうか。
これが映画なら良いと思うけど連続アニメには合ってなかったと思う。

あまり良い評価してないけど、続きを見ない事にはこのアニメの本当の面白さはわからないような気がするので2期待ってます。

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 144
サンキュー:

11

ネタバレ

かしろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

渇望

【R5/1/10追記 渇望】

【5話まで見て エロいなっ!】
チェンソーマン
漫画雑誌を読まない私は、噂程度で聞くとことにより
進撃を捕まえ損ねたジャンプが形振り構わず、ジャンプでもグロやるぜと限界に挑戦してる作品
という認識だった。

アニメ見た感想
グロよりもエロが・・・

全体から漂うマザコン感
女性キャラから振りまかれる退廃的な色気
挙句、口からオナホ出すコウモリと、全身性器形状でおっぱいがいっぱいで長乳首なヒルがつがい

なんなんだよこれは!
最高だな!

となっているところに、5話が来た。

【風俗体験記】
5話を見て。
内容が内容なので・・・

{netabare}童貞の主人公。
ちょっと頑張りゃ風俗くらい行けるんじゃね?
と夢と希望を抱いて頑張りまくり。
そして、とうとう、念願の風俗に行ってみた。
ところが初手。
パネマジにやられる・・・
釈然としないながらも、気を取り直して、コトをしてみるも
「あれ?こんなもん・・・?」
想像していた何かと違う。
夢で抱いていた、希望として抱いていた何かと違う。

そんな彼に、悪くて綺麗なおねぇさんが囁く・・・

本物を教えてあげるよ
私の望みを叶えてくれたらね・・・

こんなん、絶対にオチるじゃん。
2人、ツルんでハメてんの?とか疑っちゃうぜ!{/netabare}


さて。
噂で聞いてたよりかなり面白い。
見ている感覚が「悪の華」を見ていた時の感覚に近い。
胸と胃をグッと鷲掴みにされるような感じ。
ここまで作者の内にある何かを吐き出している作品だとは思わなかった。
おすすめです。


【渇望】
1年を3か月ごと4つに分けて、そのひとつずつを1クールとする。
その1クール毎、何十という新しいアニメが放送され続けている。
どれだけ見ても見足りない
面白いシナリオが見たい
すげぇ作画が見たい
神動画が見たい
名の知れた人に格好良いOP歌ってほしい
劇伴はあの人がいい
etcetc....
アニメファンの飽く無き渇望


さて、チェンソーマン。
チェンソーマンで描かなければいけないこと。
それは渇望。

各キャラクター、掴めない何かを渇望し続けている。
例えばデンジ。
デンジは普通の生活を追い求める。
では、普通、とは何か。
朝ごはんを食べられれば普通なのか。
年相応に異性に興味を持てば普通なのか。
悲しいことがあったときに泣ければ普通なのか。

結局、普通なんてものはありはしない。
ありはしないから掴めず渇望する。
だから、手が届きそうな具体的な望み、異性を求めることで渇望を埋める。

圧倒的な力を持つ銃の悪魔を倒したい
イケメンに振り向いてほしい
金銭を稼ぎたい

各キャラにのせた原作者の渇望
手に入らない焦燥感
求め続ける我欲の強さ
それを追わずに満たされているかのような日常をただ送るシーンを丁寧に挟み込むことで、より一層の渇望を感じさせるつくり。

非常に面白い1クールでした。

さて、次は何を見るかな・・・・

投稿 : 2023/01/11
閲覧 : 125
サンキュー:

7

ネタバレ

カモミール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

話の続きに期待

色んな悪魔やストーリー展開が面白かった。まだまだ話の続きがありそうで期待。

投稿 : 2023/01/10
閲覧 : 99
サンキュー:

3

次の30件を表示

チェンソーマンのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
チェンソーマンのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

チェンソーマンのストーリー・あらすじ

『チェンソーの悪魔』ポチタと共にデビルハンターとして暮らす少年デンジ。親が遺した借金返済のため、ド底辺の日々を送る中、裏切りに遭合い殺されてしまう。薄れる意識の中、デンジはポチタと契約し、悪魔の心臓を持つもの『チェンソーマン』として蘇る──。(TVアニメ動画『チェンソーマン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年秋アニメ
制作会社
MAPPA
公式サイト
chainsawman.dog/

スタッフ

原作:藤本タツキ(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)

このアニメの類似作品

この頃(2022年秋アニメ)の他の作品

ページの先頭へ