当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「チェンソーマン(TVアニメ動画)」

総合得点
79.6
感想・評価
663
棚に入れた
2006
ランキング
499
★★★★☆ 3.8 (663)
物語
3.7
作画
4.0
声優
3.6
音楽
3.8
キャラ
3.8

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

チェンソーマンの感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

売れないと叩く流れは嫌い。早く後半のアレとかソレの海外の反応が見たい。

 本作もそろそろ終わりそうなので内容にはあまり触れず、「チェンソーマン」という作品の総評を書きたいと思います。


 「チェンソーマン」のまず目につく基本的な要素はアンチジャンプ、即ちクール&ドライなエモさの排除にあるでしょう。ある時期からのジャンプの王道は、能力バトルの連続+過去回想を多用した押し付けのようなエモさという面がありました(何事にも例外はありますが)。


 ジャンプだけに限らず、長期連載のエンタメバトルものなら敵も味方も重要キャラは手間をかけて感情移入させるのが基本ですが、本作は違う。もう大根の叩き売り如くポンポンと人が切られ撃たれ死んでいく。重要キャラと思った人でも次の話ではアッサリ死亡。こうなるともうシュールギャグに近いレベルで


 これは全くのアンチではなく、従来のファーマットに乗ってるように見せかけつつ、それを相対化するという手のこんだより高度な脱構築といえるでしょう。本作におけるグロや死は正直重たいものではなく、漫画のキャラクターの死ですから、という距離をとったドライさがある。アニメではそういった本作の世界を、映像の表現の仕方で巧みに構築している「雰囲気の魔術」が見事と言わざるをえない。


 映画でもあらすじではなく、それをどう台詞に頼らず映像で表現しているか重要なタイプの作品に近い。昨今の作画自慢バトル系作品で平場のシーンはなんの工夫もなかったりするが、本作はそちらこそ本気というくらいキマってる。マキマが着替える後ろ姿だけでエロい!。


 故に、とにかく引っ張るのが特徴だったジャンプ作品において、本作はそういった流れを皮肉るようにサクサクと物語が進行していく。エモさと引っ張りのコンボ、更には薄っぺらな良きことの押しつけににいい加減ウンザリしていた世代や人々にとって、「チェンソーマン」は痛快な皮肉をぶつける象徴としてヒットしたのは当然だと思います。


 では、「チェンソーマン」はアンチジャンプを目指した脱構築のみの作品かと言うとそれだけではなく、それこそ「タツキ」の本質である映画愛からくる、バトルの連続を描きたいのではなく、短い中でキッチリとした結実したドラマを描きたい、ドラマという形でテーマを展開したいという作家性がより大切だと思います。


 そういったどちらかといえば青年誌的な傾向をジャンプでやるためにフォーマットは借用しているに過ぎない。故にタツキは能力トンチバトルにも、「敵にもこんな悲しき過去…」的な展開にも全く興味も関心もないように思えます。ジャンプで売るためというより、ヒットさせてみんなに読んでもらうために戦略的に編集さんと組んで「チェンソーマン」は書かれているでしょう。「ルックバック」や「さよなら絵梨」の作家が喜々として従来のジャンプ漫画を書くわけがない。


 ではそのクール+ドライな先に何があるかというと、後のレゼ編のように短い中で見事に結実したドラマが齎す押し付けがましくない余韻を残す切れ味、或いは最終章編のようにドラマという形で現実に繋がっているテーマが上手に展開された時に齎される、言葉で語られるより遥かに心に突き刺さるテーマ性といった、それこそ素晴らしい映画が齎す言葉や説明に頼り過ぎない力に近い喜びこそが「チェンソーマン」、タツキ作品の本質だと言いたい。


 サムライソード編までは、ジャンプで枠を確保するための段階ですからアニメはまだまだ助走段階でしょう。しかし、こっから例えばレゼ編を映画でやって、そっから最終章までをこのクオリティーで映像化してくれると思うと今からワクワクが止まらないゼ!。「チェンソーマン」のテーマの部分はネタバレ無しには書けないので完結した際にその部分は書こうと思います。「ルックバック」や「さよなら絵梨」も映像化して欲しいなぁ。


 山田玲司先生のタツキ回や、Dr.マクガイヤーのチェーンソーマン回ともに素晴らしい解説なのでオススメです。

投稿 : 2024/11/21
閲覧 : 813
サンキュー:

31

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

デンジの小さな夢

MAPPA制作。

チェンソーの悪魔ポチタと共に、
デビルハンターとして暮らす少年デンジ。
貧乏でド底辺な生活も裏切りにより一変する。
デンジとポチタの夢は叶うのか!?
 
普通の暮らしをして、普通の死に方がしたい。
ただ普通の生活を夢見る少年が目覚めた激烈な世界。
人や社会に対するどこか空虚な距離感、
これが新時代のヒーローなのでしょうか。

オープニング映像に魅了されますね。

3話視聴追記。
小さく閉じた世界で憂えている、
世界の大事件より、今日の晩御飯だ。
{netabare}命と等価なものに、深刻さの欠片もない。
このことが強烈な訴求に思えてくる。
そうだ、世界より自分だ。{/netabare}

8話視聴追記。
あまりにも唐突で過酷な現実に混乱する。
悪魔と契約するということはこういうことだ。
{netabare}敵味方、例外なく痛みに喘ぎ、
その死さえも、意味がわからなくなる。
残された戦場跡には、肉片と静寂が、
驚くほど絶望の効果を上げている。{/netabare}

最終話視聴追記。
序盤にして圧倒的な面白さである。
{netabare}デンジはおよそ少年漫画の主人公というより、
私の主観では犬に近い。
正義は無力化されてしまうのでしょうか、
物語からまだ、教訓は得られていない。 {/netabare}

待望のレゼ篇始動、期待して続報を待ちたい。

投稿 : 2024/09/29
閲覧 : 702
サンキュー:

61

ネタバレ

YOU0824 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

マキマは歴史的キャラ

間違いなく今期最も注目の作品。
2020年前後『鬼滅』がマンガ、アニメ共に
歴史的ブレイクした。
世界的には『呪術』の方が人気あったらしい。
当時個人的には『チャンソーマン』が最も好きだった。
手触り感のある作風、文学的な香りがした。
まだ『チャンソーマン』だけがアニメに
なっていなかった。
3傑作揃い踏みは、歴史に残るような、奇跡だったと思う。
3作品は、鬼、妖怪、悪魔など魔物と人間が
並び立つ状況設定が共通していた。
共闘、契約。平気で裏切りもある。
これは今夏アニメ『Engage Kiss』や
『怪獣8号』も同じ。トレンドなのだろうか。

よく言われるが戦後から90年代まで続いた
「大きな物語」「社会的自己実現による成長」物語は、
90年後半になって『エヴァ』に象徴される
「小さな物語」「引きこもり/心理主義」「がんばっても、
意味がない」「がんばると、必ず過ちを犯し誰かを傷つける」
になり、ゼロ年代『DEATH NOTE』のような
「サヴァイブ」「決断主義」へと変遷する。
そして10年代以降「異世界転生」の席巻、
「日常系」の揺り戻しがあり、その混合、自然な流れとして
現在の「魔物共生」があると解している。
綺麗事は言っていられない、夢物語にも甘んじられない。
魔物のいる日常をいかに生き残るか。
契約、混在、共闘、擦り寄り、裏切り。
そういった時代の空気なんだと思う。

『チェンソーマン』は魅力に満ちている。
『ハルヒ』が時代的な意味だけでなく、
作品自体の面白さが魅力的だったのと同じだ。

作者・藤本タツキの才は、『チャンソーマン』の後描かれた
『ルックバック』で知れる。
太宰、宮沢賢治、大友克洋に連なる東北特有の
土の匂いを感じる。

本アニメでは、マキマを誰が演じるのか、
それが一番興味深かった。
マキマは峰不二子的な清濁、正邪、聖俗を併せ持つ、
多面的、含みのあるキャラ。
デンジもアキに「マキマさんは悪い人なのか?」と訊く。
無条件でイノセントな愛情を捧げてくれる
女性差別的、男性の願望を叶えるのヒロインとは違う。
声優は楠木ともり、その声だけでなく、
養成所に通わず独学で声優を目指した経歴や
絵や音楽などの才でもマキマに合っている。

動くパワーちゃんにアキ、姫野、岸辺を観れる喜びもある。
個人的に、薄幸で自滅タイプののコベニは
作者の真骨頂キャラ、たまらない。
主題歌は米津玄師、絵がめちゃキレイだ。

投稿 : 2024/08/27
閲覧 : 67
サンキュー:

1

つきひちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

展開は気になるのですが…

1クール12話

銃の悪魔というすごく強くて行方不明になっている悪魔を人間は倒したい。魔人とか悪魔とかがぐちゃぐちゃに入り乱れた展開なのですが、主人公は悪魔というよりは見た目が改造人間みたいですね。

続きが気になるのですが、話についていくのが大変でちゃんと見ていないと置いていかれる?ような感覚になります。
ストーリーが煩雑というか分かりにくい。

この作品は好き嫌いが難しい。
展開はすごく気になるのですが、進み方はちょっとわかりずらく、何よりもグロ描写が強め…。

私の思いとしては、作品の為に必要なグロ描写は受け入れられるのですが、過剰な表現は作者の趣味嗜好な気がしてちょっと引いてしまいます。
不要な描写なら控えめにして欲しい…という個人の意見でず。

投稿 : 2024/07/22
閲覧 : 57
サンキュー:

1

あと さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

高品質でドライな呪術廻戦。スピード感ある展開でぶちかます世界観

 作画良し。声優良し。アクション良し。音楽良し。ジャンプ漫画としては亜流な、すべてを助けたいと思うような性善説主人公ではなくただ己の衝動を優先して特に目的もなく流れるように生きるデンジくん。こういう場合テーマの軸が見えなくて展開に困りそうなものですがデンジは流れに乗るままに怪獣になって言われるままに戦闘していく。でも魅力がないわけじゃないのが良いですね。
 全話通してかなり淡々としていてシーンの移り変わりも極端なので気持ち入れてアクションシーンを見れたというわけではなかったですが、作画も良いしおしゃれなアニメだったので見ていて楽しい作品でした。単純に話のスピード感、テンポ感が良かったです。原作のアニメ化という点でいえばこういう画作りな以上、原作との違いもあるにはあるみたいなんですが、ああいう漫画媒体で行うシュールギャグや密度あるシーンをアニメにする関係ですっきりとさせているのはまあ仕方ないんじゃないかなとは思いましたね。
 ただやっぱり鬼滅や呪術みたいな緊張感のあるシーンとかはなかったのでそれは系統が違うからとかなのかな。あと毎話変わるエンディングは気合はいってて凄かったけど1話1話に入れる意味はさほどなかったですね。覚えてるのゲロチューしかない。
 個人的には2022年の放送当時1話で切ってそれがすごい炎上してたみたいなのと2話があまり楽しめなかったので期待してなかったんですけどすごいアニメーションのクオリティは圧巻でしたね。

投稿 : 2024/05/14
閲覧 : 92
サンキュー:

4

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

写実的描画と3DCGで波乱を呼んだ1作目。やはり原作付アニメは原作再現が第一か

良くも悪くも『鬼滅の刃』スタイル。ダークファンタジーなジャンプ作品を深夜帯向けにハイクオリティでアニメ化したものになる。なので案の定、多方面から色々と好き勝手言われているようだけども個人的には鬼滅も高評価にするくらいなのでこの作品も素直に楽しめた。
どんな凶悪な悪魔も全身のチェンソーで切り刻むチェンソーマン=デンジのバトルアクション、そしてダーク、コミカル、シリアスさを兼ね備えたストーリーも確かな見応え!

【ココが面白い:親しみと衝撃を感じる第1話(1)】
突然ですが皆さん、今の生活は順風満帆ですか? 借金ありません? 彼女(彼氏)はいらっしゃいます?────いえいえ、決してそういう方を馬鹿にしたいわけではございません。ただ、そんな人生に暗雲が立ちこめている人ほど本作の主人公・デンジには「親しみ」を持てるのではないでしょうか。
父親に莫大な借金を遺され、ヤクザの取り立てから逃げることが出来なかった少年デンジ。稼ぎのアテが無い彼は『チェンソーの悪魔』と契約し、悪魔を狩る『デビルハンター』としてヤクザに使われる道を選ぶ。
チェンソーの悪魔と言っても、その見た目は子犬のようであり大した力も持ち合わせていない。精々、現実にあるチェンソーの代わりとなってデンジの道具(武器)になるのが関の山であった。その愛嬌ある姿からかデンジはいつしか「ポチタ」と呼ぶようになる。
1人と1匹は親の借金を返しながら極貧生活を送り続ける。命をかけた40万の仕事がピンハネと生活費でたった1800円しか残らず、2つある目玉や臓器を早々に売り払って作った金も何処へやら……真っ白な食パン1枚を2人で分ける貧相な食事を崩れそうなあばら家で取る毎日の中、腹が空いてロクに眠れない夜にデンジは願う。
美味しいものが食べたい。
テレビゲームがしたい。
女を────抱きたい。
物語の主人公にしてはなんとも俗物的────しょうもない願いだ。その気になればどんな人物でも叶えられそうな細やかな夢である。
実際、このデンジのようにまで落ちぶれる人は中々いないだろう。しかし普通の人が億万長者を夢見るようにデンジは「普通」を夢見るのである。スタートラインが違うだけで現状をより良くしようと足掻き、中々厚くならない財布を見て肩を落とすのは我々社会人と同じだ。そして多くのアニオタに当てはまるであろう女っ毛のない「童貞」でもある。そこに大きな共感力があるのが本作で一番最初に見つけられる見所だろう。
そして、そんな細やかな望みすら叶えさせないぞと、物語がさらにダークな方向に舵を切る。

【ココが面白い:親しみと衝撃を感じる第1話(2)】
どんな命令も素直に従っていたのに。
贅沢を思い描いても、決してワガママとして口にはしなかったのに。
デンジは雇い主だったヤクザに唐突に裏切られてしまう。
背後から不意をついた一突き────からの多人数によるめった刺し。為す術もなく文字通り、身体をバラバラにされてゴミ置き場に投げ込まれるデンジとポチタ。冒頭にしてはあまりにも惨たらしい殺され方は目を背けたくもあり、されども魅入られる様な衝撃の画でもある。
生き残るには────否、「生き返る」には1つの方法しかない。
悪魔が人間の死体を乗っ取り『魔人』として甦る。それでポチタのみが瀕死から立ち直ることができる。デンジは喜んでそれを快諾していた。彼はより良い人生を渇望すると共に、決してそうはならない自らの人生に見切りをつけていたのだろう。しかし、その結果も彼の思い通りにはいかない。

『私は……デンジの夢の話を聞くのが好きだった……これは契約だ。私の心臓をやる かわりに……デンジの夢を私に見せてくれ』

ポチタから心臓を譲られ、デンジは魔人とは違う存在────チェンソーの力を宿した『チェンソーマン』となる。2つが1つになった身体の主導権は人間であったデンジが持つことになったのだ。
どこか諦めていた人生の男が「死」を味わったことで何かを望むようになる。誰かの夢や希望の犠牲になってしまった彼、夢や希望の犠牲になってしまったからこそ彼は夢や希望を諦めていた。しかし、誰かの夢や希望のせいで自分自身の命すら奪われる。
なら自分も「奪っても」いいのではないか。「掴み取っても」いいのではないか。些細な幸せを、夢を、希望を抱いてもいいのではないか。
チェンソーマンとなったデンジは生きとし生けるものの本能を爆発させる。

【そしてココがすごい:最早素人目では区別がつかない?高度なCG技術と手書きの融合】
『なんでコイツらは十分恵まれてんのにもっといい生活を望んだ?』

『……俺も同じか。ポチタがいる幸せだけじゃ満足できなくてもっと良い生活を夢に見たんだ』

『そーか……みんな夢見ちまうんだなぁ。じゃあ悪いことじゃあねえ。悪いことじゃあねえけど……』



『邪魔ァすんなら……死ねッ!!!』

胸に付いたスターターロープを引き、デンジは自らの身体を切り裂きながら変身する。両腕と頭に大きな回転刃を生やした醜悪なヒーロー────それが『チェンソーマン』の姿だ。
ここからの注目点はやはり戦闘シーンの「作画」であろう。戦闘シーンは3DCGを使っているものの、いわゆる「セルルック」を使って描かれており、MAPPAらしいヌルヌルとした動きと大胆なカメラワーク、そしてドロドロと拭き散らす血液が蠱惑的な魅力を醸し出している。
批評界の中では「CG=悪」という風潮が根強いのだが、この作品にまでそれを当てはめられるとは思えない。要所要所では「手書き」と思しきカットもあり、それらがセルルック技法で描画された3D映像と1コマ単位で入れ替わることで調和を保っている。「全てCG」と誤認した視聴者がCG=悪という風潮を基に本作の戦闘シーンを「迫力・外連味が無かった」と評しているが、これは大きな間違いだ。
CG作画にも質の良悪があり、MAPPAの手がけた本作の3DCGのクオリティは『ゾンビランドサガ』を作っていた頃とは比べ物にならない。主人公であるチェンソーマンや終盤に登場する『サムライソードマン』の刃や服のハイライト、歯茎や舌の影の形状に対して細かな調整が施されており、より「手書き」の様な見た目に寄せている。
今やアニメ業界を牽引してると言ってもいいアニメ制作会社が予算をかけ、こだわりを持って描く手書き(CGI)と3DCGを、只アニメを観て消費するだけの素人が判別することはとても難しいものとなっている。

【でもココがひどい?:「俺たち」を忘れるな】
なんだかMAPPA信者めいた文章を書いてしまったが、私も原作『チェンソーマン』は読んだことがあるので物申したいことや共感できる批判意見といったものがある。
続けて第1話だが、色々と最高だっただけに『俺たちの邪魔するなら死ね』という台詞から「俺たち」を省いたのが私含め、多くの原作ファンが気になってしまった部分だろう。単なる主語の喪失による違和感のみでなく、デンジとポチタが融合して生まれたチェンソーマンの“二者の一体感”というエモーションをわざわざ消した、致命的な原作改変。後々、重要人物のセルフオマージュ的な台詞にもかかってくる重要な台詞でもあるだけに、これは原文ママでいって欲しかった気持ちは揺るぎない。
デンジがポチタを死んだと思い込んでいる場面があるので矛盾が出る台詞を省略したのでは?という考察もある。しかし1人と1匹は(恐らく心の世界で)会話を交わしており、そこでデンジが生きて普通の生活をすることをポチタが見たいと願って心臓=命を自分に差し出したのだと理解しているわけなのだから、その時点で彼が自らの生を『俺たち』と表現することに矛盾は無いのである。
あとはどちらを重視するかという作者を含めた制作陣の判断だろうか。次話でマキマから「ポチタがデンジの中で生きている」という事実を教えられて喜びに震えるシーンを重視したのならば、ここでデンジが感じるべきなのは深い喪失感と悲壮な使命感の方であろう。であるならばポチタとの一心同体を匂わせる『俺たち』は邪魔に思えてしまったのかも知れない。
本作は原作者である藤本タツキ氏から『良い映像を見たいためにできることは全てやる』と提案されたことを踏まえて、キャラクターデザインやキャスティング、絵コンテのチェックから映像表現に至るまで逐一原作者にお伺いを立てるという誠実なやり方で制作されている。そのため、この改変は作者自身も大きく関わっており原作の台詞を改変するのは相当の議論があったと考えるのが自然。ならば単に変えたことに噛み付くのではなく、その意図を推測する方がメディアミックス化された『チェンソーマン』全体を好意的に楽しめる筈だ。

【ココもひどい?:原作軽視疑惑】
上記した第1話の部分を筆頭にアニメ『チェンソーマン』は話の大筋は変わらないものの、要所要所で原作から改変された部分や表現が1クール通して描かれていた。これが改良となっているものもあれば「改悪」と感じてしまう部分もあり、結果的に本作もまた賛否両論凄まじい作品となってしまった様である。
{netabare}良改変は主に第2話に詰められている。原作ならばゾンビの悪魔に続いて『筋肉の悪魔』が登場しデンジと戦う戦闘回であったが、これを大胆にカット。代わりに第2話という早い段階でアキとパワーを組み込み登場人物らのパーソナル(基本的)なキャラクター性をゴリゴリと掘り下げていく。そうすることである意味では第1話よりも面白い仕上がりとなっていた。
育ちの悪いデンジが何故かネクタイを締めてスーツを着こなせていた原作から、アニメではネクタイを締められず首にかけるだけにしていた所をマキマに締めてもらうという流れに。キャラの整合性を取りつつも視聴者にはデンジがますます彼女に焦れ込み、一方で彼女の行動が飼い犬に「首輪」をつける暗喩として魅せる効果に変わっている。
アキがデンジの『義務教育なんて受けていない』という発言からの変化も良い。原作ではそんな発言を聴いても只引いた表情を見せるだけであったが、アニメでは彼の境遇を察したかのような横顔に置き換えて魔人の説明をしていく、という一連の流れに変えることで一足早く、アキの先輩としての本当の「優しさ」が垣間見える演出となっていた。{/netabare}
{netabare}逆に7ー8話辺りは期待外れにも程がある。とくにキャラクターの「声量」はどうにかならないのか?と思うほどボソボソとした喋りになっているシーンが多く、声優自体はツダケンなど豪華起用が多いのに何故か台詞が聞き取りにくい。暗いシーンはより暗く、キャラクターのぼそっとした喋りはよりぼそっと。そのせいで見づらく、聞こえづらいシーンが頻発していた。
弱点を隠して無限に増殖する『永遠の悪魔』との戦闘シーンの際もかなり暗くなってしまっており、悪魔の「声」も驚くほど聞こえない。この手の演出は邦画などでよく見られるものだが、なぜかこの作品はそれを取り入れている印象だ。
そんな悪魔を延々と切り刻むことで降参に追い込むデンジという展開も第8話冒頭から1度場面展開を挟んであっさりと終了している。同じシーンを長時間垂れ流すのも良くないが、不死身の悪魔を攻略するチェンソーマンの「しつこさ」がアニメ版では短尺となることでその表現力に欠けてしまっていた。どうしても尺が取れなかったのならば──

『永久機関が完成しちまったなァァァ!! これでノーベル賞は俺んモンだぜェェェ!!』

この台詞を叫びながら3本のチェンソーを振り回すデンジを第7話の引きにして、次話で永遠の悪魔が降参という構成にすれば、視聴者的には1週間もの間、彼が悪魔を刻み続けてたんだと錯覚することも出来ただろう。{/netabare}

【他キャラ評】
マキマ
写実的なアニメ化によって、より蠱惑的な雰囲気を感じさせる彼女。ともりること楠木ともりちゃんの演技でその魅力に拍車がかかっている様だ。
見ず知らずのデンジに優しくし、かつ飼い慣らしていく。有無を言わせない脅しから視聴者は只の優しい女上司とは思わないのだが、これまでどん底人生を歩んできたデンジにとっては裏があろうが何だろうが彼女が「女神」であることを信じてやまない。
そんな女神を汚す──{netabare}胸を揉み、キスをし、最初の性行為の相手とする{/netabare}──ことが漸く人並みの幸せを得たデンジの新たな目標となる(笑) 彼女自身も思わせぶりな言動・行動を仕掛け、その数々は純真な男の夢を見事に浅ましい「欲望」へとすり替えてしまう。
戦闘ではなく「一方的な虐殺」である能力の描写も素晴らしく、淡々と次々とどんどんと人が死んでいく様は悪魔的な爽快感すら生まれている。序盤から中盤までの怪しげな彼女の魅力、その怪しさに「恐怖」も内包されていた。
かくして狙いどおり、デンジを飼うことに成功しているマキマ。彼女の目的は何処にあるのか、そしていつ彼にかけた梯子を外すのか。それが本作を追う大きな楽しみであることには違いない。

【総評】
確かに課題は多いものの、原作『チェンソーマン』をこれまでにない高クオリティでアニメ化しており、よほどの拘りが無ければファンにとって垂涎ものとなる1作と評する。
綺麗事も青臭い夢も一切口にせず、心の底から「幸せになる」ことだけを求め続けるデンジ=チェンソーマン。そんな彼が例え自分より大きな野望や他人を憂い慈しむ心のある相手であっても全くぶれることがなく、逆にそんな大層な夢を抱ける相手に対し嫉妬心すら顕にし「力」で捩じ伏せていくという生き様が、人を思いやる・将来の夢を持つ・誠実さを学び身につけていくといった体裁を整えるばかりの世の中に少し疲れてしまった人々の心に大きな「共感」を芽生えさせ、言うなれば「なろう系」に近い爽快感をも与えてくれる。
この作品における「強さ」は決して立派な大志には宿らない。敢えて下賎な欲望を暴露し『夢バトル』を仕掛ける「狂気」にこそ宿る。ジャンプ作品らしく友情・努力・勝利を描写しながらそんな邪道な原則をも魅せてくれる本作が稀有でもあり、普段から感情が抑圧されている社会人だからこそ焦れ込めてしまう。
そんな主人公を取り巻く悪魔はびこる世界を如実に再現している部分もあれば、少し実験的な手法で描きファンその他アニオタへの反感を買ってしまったのが本アニメ。どうして鬼滅や『呪術廻戦』の様に作ってくれなかったんだと嘆く輩も見かけたが、個人的には炎上までさせるほど悪い要素だとは思えない。
とくに戦闘アニメと人間キャラクターに3DCGが使われていますと聞くと皆、『エクスアーム』や『テスラノート』並みの酷い作品を思い出すのだろうが決してそんなことはなく、異形であり半機械・半器物でもあるチェンソーマンら『武器人間』をダイナミックに動かすための3DCGは一見、手書きのものと判別がつかなくなるくらいに質が良い。静止画の口パクや瞬きだけでも済ませられそうな所でも、細かい所作を挟んでキャラクターがひっきりなしに動いているので、観てて得られる満足感も凄まじい。監督の言う「実写映画」的なアニメとはこういうことなのだろうか。
しかしこの実写映画────邦画的な作りが音声面ではマイナスとなって発揮し、演者の台詞やその他の演出がどこか淡々としてしまっている。主人公であるデンジ役も新人声優を起用し従来のアニメ作品とはかけ離れた演技指導をしたことも明かされたが、それらがどうも拍車をかけてしまった様だ。
主題歌も「ムダに豪華」である。OP『KICK BACK』は時の人であった米津玄師の曲ということもあり流行に、そしてリリック(歌詞)的にも本作の象徴となった。しかしEDの曲数の多さはあまりアドバンテージに繋がっていないだろう。我々アニオタの耳は別に音楽方面に発達しているわけではなく、毎週異なる曲を1度だけ流されても印象には残らず普通に忘れてしまう────いや、ゲロの歌だけは印象に残ったか(笑)
漫画『チェンソーマン』は原作ファンも多く、アニメに対する期待度も高かった作品だ。それ故にファンのハードルも高い。
ファンとしては「120点」のクオリティを求めているのに、80点になったかとおもえば90点になり、60点になったかと思えば100点になる。作画が満点でも音楽面や声優演技が足を引っ張り、原作からの変更点がどうにもファンには受け入れがたい。総合的には「期待外れ」「あと一歩」と感じてしまう人が出るのは仕方ないか。何度も書くように個人的にはそこまで悪いとは思いませんがね

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 132
サンキュー:

7

ネタバレ

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

悪魔と人間の違い

視聴回数 全話5回くらい

劇場版のレゼ篇が待ち遠しい、この作品。

一番の見どころは毎回のエンディングが違う事。
その放送されたエピソードに結び付けた演出はエンディングまで見ないと満足できない作品は素晴らしい演出です。

こういった遊び心を盛り込んでくれる作品が個人的に好きです。
(俺妹エンディングの時も同じ気持ちでした)


〇〇の悪魔という登場人物が複数登場します。
強そうなイメージの悪魔が複数登場しますが、実際に強いのは何なのか物語の中では測り切れません。

人間として悪魔から人間を守りたいとか、そんな正義とは関係なく己の欲望のために悪魔になる事が、この作品の見どころだと私は感じています。

結局、悪魔だって人間だって自分勝手なのだから、大差はないくらいの気持ちで作品を視聴したら別の視点で楽しめる作品です。

私は悪魔信仰者ではないですが、人間も悪魔も思考が狂っているのであれば、頭をからっぽにしてみると違う世界が見えてくるかもしれないと感じています。

このネタバレは下品と言われれば、そこまでですが。デンジらしくていいです。

{netabare} 「コイツは姫野先輩を弾で撃った。だからコイツもタマを撃たれるべきだろ」デンジとアキがサムライソードのタマを何回も打ったのは人間らしさを感じて清々しかった {/netabare}

投稿 : 2024/02/19
閲覧 : 87
サンキュー:

6

ネタバレ

四ツ谷ミツル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

圧倒的神作画

原作未読のアニメ勢だが、1話からあまりの作画の良さに度肝を抜かれた。
顔や服の影の描き込みがミステリアスで非常に良い。その影がキャラの動きに合わせて流れるように変わるのが美し過ぎる。
マキマさんの怪しげで艶めいた瞳なんかサイコーだし、血が飛び散る感じもグロくて繊細で良かった。
パワーの胸揉みシーンなんか作画の気合いが入りすぎてて食い入るように見てしまった。よう描ききったもんだ。

曲も全部良かった。さすが米津玄師。躍動感が凄まじい OP映像もめちゃくちゃ良かった。
何よりEDのこだわりが凄い。1話ごとに作画まで変わるなんて、力の入れようが半端じゃ無い。
(ちなみに自分は『刃渡り2億センチ』と『DOGLAND』が特に好き)

まあそんな感じで神作画と音楽を堪能するにはこの上ない作品なのだが、気になる所も幾つかある。
ちょっと眠くなる、と言うか日常シーンがなんかのっぺりしてる。

声優陣は…個人的にはマキマはもう少しお姉さん感が強い方が良かった気がしなくもないが全員結構合っていたと思う。が、みんな喋りが邦画的――まあ要は平坦なのでイマイチ話が頭に入って来ない。
声優陣の滑舌は申し分ないのだか、平坦な喋り方のせいでシンプルなはずの話の筋がよく分からなくなって何回か巻き戻した。

それのせいかは分からないが要所要所に挟まる、いわゆる原作らしい小ネタやコミカルなシーンがちょっと浮いている。
これ、おそらく原作とは根本的な雰囲気がそもそも違うのだろう。原作がHighならアニメはLow、そんな感じがする。

とはいえ原作未読、アニメ初見でもちゃんとストーリーは理解出来るし楽しめる。続きが気になってアニメ見終わってから原作一気読みしちゃうくらいは面白い。
サムライソード編のバトルシーンなんかはアニメ初見で良かったと思えるくらい素晴らしい〆だった。

この作品、原作好きからは色々言われているが、これだけの映像美を前評判だけで見ないのは勿体無い。
原作を知らない方であらすじを読んで興味が湧いたなら、是非1話だけでも見て欲しい。

投稿 : 2024/01/16
閲覧 : 83
サンキュー:

5

ネタバレ

hikura さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

話の導入部分は非常に分かりやすく、引き込まれる要素も多いダークファンタジーです。主人公の人柄もそうだし、悪い奴らのゲスさもそう。そして主人公が使う武器がチェンソーっていうのも最高です。読者を引き込む要素が非常に多い漫画だと思います。
主人公の少年っぽさにギャグっぽさもあり、シリアスな展開にも関わらず空気にそぐわないセリフも多い中、違和感として残らないのも凄いです。
私としては前作のファイアパンチが途中から分かりにくくなった感があるので、今作はこのまま行ってほしいような複雑な心境も否定できませんが、もっともっと面白くなる可能性を秘めている作品だと思ってます。本作が最終的にどのような結末を迎えるのか今から楽しみです。

投稿 : 2024/01/04
閲覧 : 62
サンキュー:

6

まあ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

そのままでした.

悪魔と合体して,電ノコが生えた主人公...
キャラも含め,正直かっこよくなかったかな.
他の主要キャラにもあまり魅力を感じなかったです.
最終目標はだいぶ先で,まだ始まったばかりという感じなので,もう少し様子を見てみようかなと思っています.

投稿 : 2023/12/24
閲覧 : 79
サンキュー:

2

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

デーモン、ゲットだぜ!

藤本タツキさん、31歳ということで、いわゆるポケモンブーム真っ只中の少年時代を過ごされたのですね。そんな訳で、とっても能天気にして痛快な作品だろうと…、
…思っていたのですが、中々素敵なカオス展開、ブツブツと呻き続ける登場人物それぞれの絶望感、諦め、刹那的な喜びに感じ入り、各話エンディングの素晴らしさも手伝い、まったりと余韻に浸ることが出来る贅沢な作り。
謂わばMTVのようなアニメと言えそう。
中でも『刃渡り2億センチ』のインパクトに勝るものはないかと。
モヒカンラインから突き出るブレードを50cm程度として、約100cmのソーチェーンを15,000rpmでぶん回すとしょう。映画1本分、約2時間もあれ2,000kmを切り裂く計算で、まさに亜音速、銃の悪魔と良い勝負かも?
さらに、公安のコベニちゃんが良い。
何とも愛すべき存在で…。
中の方は高橋花林さん。グリッドマンの二代目さんの怪獣幼女役が印象的な方でありました。
なんやかんやと言われてるようですが、原作知らずの身としては、続きが気になります。

あと、ポケモン繋がりで…、乙一こと安達寛高氏(『サマーゴースト』の原作者としてご存じの方もおられるかと)の『ぼくのデーモン』(ネトフリ)が良い作品であった。ネット界隈では、“闇バージョンのポケモン”、“母をたずさえ三千里”等と呼ばれていることも納得の良作だ。
タイの“ IGLOO STUDIO”の作品で、独自のアニメスタジオを持って間がない東宝が提携先に選んだことでも注目の制作会社だ。

投稿 : 2023/12/10
閲覧 : 87
サンキュー:

12

大秦景教流行中国碑 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高

原作も読んでいましたが、とても良かった。
アニメの12話以降から話がどんどん面白い展開になってくるので、シチュエーション等も、今回のような作画、雰囲気でいけばかなり映えると思う。
自分はチェンソーマンを戦闘シーン等よりもストーリーを重視していたので、チェンソーマン特有の世界観、奇妙で心打たれる緻密な伏線、作画の綺麗さは今回のアニメのスタイルにとてもマッチしているように感じた。
せっかくの更に多くの人にチェンソーマンを知って貰えるチャンスなのに、1部の原作ファンがアニメに泥を塗るような行為をして純粋に楽しんでいる人を冷めさせる事はして欲しくないです。
本当に面白い漫画なので、2期にも期待しています。
OP・EDにもこんなに力を注いで下さって製作関係者の方々には感謝しています。

投稿 : 2023/11/09
閲覧 : 78
サンキュー:

6

ネタバレ

PSvKf07387 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

そこそこ

色々ネットで馬鹿にされてBD売り上げ悪いと聞きそこまで悪い作品と思いましたが、確かにこれの円盤買うんなら原作漫画一部の範囲の11巻まで買った方が良いと思いました
原作読んでないならアニメから入るのも良いと思います
原作読んでる人であんま気にしない人は映像も綺麗ですし全然見れると思います
早川家の描写盛ってくれたり良かった点もあるので関わった方々また頑張ってほしいです

投稿 : 2023/11/09
閲覧 : 128
サンキュー:

2

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いわゆる原作「改悪」についての一考察(※日本特有のアニメ表現に対する外国人の反応ついて追記)

原作はジャンプ(週刊少年ジャンプで連載後ジャンプ+に移行)の人気漫画だが、本作の総合評価は私がコメントを書いている時点で3.6である。
人気作である原作を忠実に再現すれば、他のジャンプの人気作と比べてこの評価は低いといえるため、評価があまり伸びていない理由は、署名運動も起きたというアニメ監督によるいわゆる原作「改悪」だろう。

私は原作未読なのだが、本レビューは、単にアニメを擁護するつもりの内容ではないので原作支持の人も我慢して読んでもらえれば幸いだ。
私がネットで見た限りではあるが、不満を持っているのは、原作を読んだ人たちであり、自分が原作を読んで受けたイメージとアニメがあまりにも違ったことが原因のようだ。
具体的には、原作の持つテンポの良いアクション、ギャグ、B級ホラー的な要素を期待していたのにそうではなかった点にあると分析するものが多かった。

確かに、アニメは、OPで映画のワンシーンをトレースしたり、アニメ的な表現(例えば、顔に縦線を入れる)を抑えたり、声優の演技をわざと平坦なものにするなどの演出がなされていた(他のアニメと比べて違和感がある)。その結果として、映画や海外ドラマのようなおしゃれさ・ポップさが演出されていて、実際、私も原作はそんな雰囲気なんだろうと思った。これは、本作の監督や脚本家がインタビュー記事で映画や海外ドラマをイメージして作ったと言っているので、意図的に原作とは違う演出をしていたことになる。
他に声優の配役や作画(構図など)に対する不満もあったが、作画に関する表現の至らなさなどは、確かに監督の力量不足といえるものの、それは他の作品でも生じることであり、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の類の本作に「特有の批判」とはいえないだろう。したがって、細かいことを言えばきりがないので、主要な批判は、既存のアニメ的なイメージを払拭して(新人声優の起用も色がついていないといえる)、海外ドラマ・映画的にするという演出に対する違和感に集約できるだろう。

私個人としては、原作(漫画)とアニメは違う作品であり、表現方法が「音声なし文字あり静止画」と「音声あり文字なし動画」なので、そもそも同じ表現をしようがない(人が想像力で補完する領域が異なる)のだから、表現方法に合わせて効果的な演出は異なると考えている。
わかりやすい例でいえば、漫画を完全コピーするべくセリフ以外の文字を全てナレーションとして入れた場合、静止画ではわかりにくく補足的に説明していた場合など、動画として見ればわかるものは説明不要であり、かえって煩わしいだろう。

ただ、原作の持つ良さを他の人にも知って欲しいという気持ちはわかるので、それを表現できていないアニメを評価しないという気持ちもわかる(原作通りやれば、もっと面白い作品になったはずなのに・・・)。
また、本レビューでは、結局どっちが良かったのかという優劣を論じるのが主題ではない(そもそも私は原作を読んでいない。しかし、「小説と映画」の関係と同様に、アニメの批評をするために原作を読む必要はないはずだ)。


さて、本レビューの主題に入ろう。それは、なぜ本作が原作と違う演出を意図的にしたかである。私は、これを巷でいわれているような功名心に走った「新人監督の勇み足」ではないと思っている(より正確には「想定内の勇み足」)。
結論からいえば、私は、本作がそのような演出をした背景として、「海外受け」を狙ったからだと考えている。

本作は、内容がかなりグロテスクなので、日本より海外で人気が出そうという根本的な判断があり、そうであるならば、アニメ的な表現に不慣れな海外のライト層向けに、アニメ的な表現を抑えて、海外ドラマ・映画風に作ったのではないかと予想している(また、そう考えると辻褄があうことが多い)。

私は、監督として実績のない新人監督が天下のジャンプの人気作を「自分だけ」の感性で改変しても、出資者である集英社の意向に反する作品作りは許されないと考えている(仮に監督に大幅な裁量があったのなら、人選の段階で集英社などの出資者の承諾があったとみるべきだろう)。
また、確かに、原作リスペクトに欠けるといえるかもしれないが、原作者とアニメ制作サイドとの関わりは一様ではない(原作者が出版社より強いことはむしろ希である)。世界的なマーケティング戦略に基づいて監督が決定されているとみるべきだろう。

日本のアニメは、今や国内市場より海外市場の占める割合が多くなってきている。その結果として、国内ではそれほど人気がなかった作品であっても海外で人気があったことから、続編が制作されるアニメが増えてきている(国内であまり人気がなかった作品(続編制作の目安と言われる円盤の国内売上が低かったもの)の具体名をいうと角が立つのでここではあえて言及しない)。
そして、これからアニメの内容について、このような事情(海外での評価)が影響してくる可能性が高くなると考えている。

仮に私の推論が少なくとも的外れでないのだとすれば、日本のアニメは、国内受けだけを狙ってガラパゴス化しても海外がそれを理解すべきなのか、それとも、国内で受けたものであっても世界的に受けるように改編したほうがいいのか(もちろん、作品によるだろう)。
また、原作とアニメとの関係性、アニメ単体ではなく原作とリンクさせて評価すべきか(「小説と映画」と「漫画とアニメ」の関係性の違いを考えるのも面白うそう)や、アニメはオリジナルの完全なコピーであるべきかについて一石を投じる作品となったのではないだろうか。


【日本特有のアニメ表現に対する外国人の反応について(2023年11月3日追記)】
気になる動画を観たので、過去のレビューをアップデート。

『外国人が驚く日本特有のアニメ表現が意外すぎたw w w』
https://youtu.be/YjJo0WGj10E?si=DMRNZ8JLqquKCGai

↑の動画を観る限り、困ったときに(冷)汗をかくや、顔に縦線がはいる描写というのは、日本特有のアニメ表現であって、(一部のオタクを除く)アニメに不慣れな外国人にとってはやはり直感的に理解しにくい表現のようです。

この動画でも触れていますが、そういった表現自体は、漫画という無音声の静止画から来ているので、有音声の動画であるアニメにそのまま移植すべきなのかは、議論があっても良い気がします。我々日本人は、漫画原作のあるアニメを見るときは特に漫画を前提にしているところがあるので、アニメ単体で見たときに、そういった漫画由来の表現をどこまで再現すべきなのかというのは、面白い視点だと思いました。

例えば、上記動画内でも言ってますが、『ジョジョの奇妙な冒険』のように「ゴゴゴ」をアニメでも書いたほうが効果的な場合もありますが、アニメは漫画と違って動画で音があるのだから省略してもいいのではないかといった視点は、漫画とは違うアニメ特有の表現の発展として参考になるような気がします。

また、日本語特有の事情としては、「オノマトペ表現」(擬音語、擬態語、擬声語の総称。例えば、「くるくる」、「じっと見る」、「コケコッコー」など。)が多様されていることも関係ありそうです。例えば、凝視するときに「ジー」と自ら言うことは、国際的には通用しない表現ということになります。

世界的にアニメを観る人を増やすという目的のためには、漫画を前提とする日本特有のアニメ表現を抑えるというのも一つの手といえそうですが、皆さんはどのように考えるでしょうか。

投稿 : 2023/11/05
閲覧 : 363
サンキュー:

12

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

カタツムリを支配する寄生虫が印象的。「心を喰らう悪魔」が恐ろしい

日常と戦闘のバランスが適切。回想シーンも話しの流れを切る事もなく、全体がスムーズに流れて飽きる事なく見ていられた。

戦闘は悪魔同士の理不尽で不条理な攻撃の応酬。「気が付いたら死んでいた」の描写が良かった。


《主人公のデンジ》
デンジは「正義の為に」とか「苦しむ人々の為に」とかの、薄っぺらい戯言を言わないのがいい。

それに、何時も自分の言葉で喋る。
例えば「Aさんの事をどう思う?」と聞かれた時、
「Aさんは皆に好かれてますよね」とかの、当たり障りの無い言葉で誤魔化したりしない。
デンジは「Aさんはちょー好き!」や「Aは嫌い」など、自分の意見をハッキリと言う。
何でも人のせいにする相棒の魔神パワーと対象的に、何らかの失敗をした時に決して人のせいにしないのもいい。

但し、余りにも素直で真っ直ぐな性格な為、他人に利用されるだけの存在なのが悲しい。


《野生の獣、魔神パワー》
今日、今生きる事を優先するパワー。明日、将来の事など考えない。
戦闘は確実に勝てる相手としかしない。勝てない、又は自分が大怪我しそうな相手からは、躊躇なく逃げる。
自分が生き残る事を最優先する。正に野生の肉食獣そのもの。
世間体を全く気にしない生き方が痛快だ。


デンジとパワー以外も魅力的なキャラが揃っていて、見てて面白い。


全12話だが中身は濃い。
早く続きが見たい作品。

投稿 : 2023/10/31
閲覧 : 104
サンキュー:

13

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

原作の魅力を上手く引き出せてない、おすすめ度★★☆☆☆

夢バトルしようぜ夢バトル!!

原作は超人気作で、アニメ化に対する期待も高まっていたが見事空回り。率直に言うと高級食材でB級グルメを作ろうとしたら手順を無茶苦茶にアレンジして大失敗した感じ。

監督の意識高い系のような態度や無理やり入れた洋画オマージュが作品の魅力を著しく損ねてしまい、結果的に残念な出来になってしまった。シナリオのテンポ、作画の躍動感、声優の演技全てに勢いがなく、どうにも盛り上がりきれない感じに仕上がってる。

作品データベースではトントン、このサイトでの評価は高めに設定されているが原作ファンの大半からは不評で、ある意味下手な爆死アニメよりも評価は悪いかもしれない。

投稿 : 2023/10/21
閲覧 : 125

やまげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジャンプらしからぬ作品

原作は読んでいない

ジャンプ連載の漫画らしいが、努力・友情・勝利の3要素とはかけ離れたキャラ設計、ストーリーだった

個人的にはそういうキャラや展開は好きなほうなので何も問題ないのだが、世間的にもこの作品がウケているらしいのはちょっと意外

作画はきれいだし、この作品の世界観を守るような色、線、描写だった。EDに関しては、毎回異なるという力の入れようで、気合の入れ方にちょっと怖気づいてしまうほど

もうすでにハッピーではないのだが、ハッピーエンドになる未来が見えない。それでも続きが気になる。続編制作するのだろうが、いつになるのだろう

投稿 : 2023/10/20
閲覧 : 78
サンキュー:

8

OCPCh49795 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 1.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

勿体ない

作画や楽曲は良かったですね。
ただ肝心の本編が変なアレンジで微妙になってしまい
パッケージだけ綺麗でもね…という印象です。

投稿 : 2023/10/15
閲覧 : 68
サンキュー:

3

ネタバレ

メガマインド さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

チェンソーマンザステージ楽しかったです!!

今季の中では極めて異色な作品でした。

視聴者の期待値もとても高かっただろうと思います。

私もジャンプで連載されていたあの癖の強い原作をどう調理していくか

とても気になりました。


賛否のわかれるだろう本作。


筋肉の悪魔がカットされただの原作で感じ取ったイメージ

とだいぶかけ離れていることに戸惑うこととなりました。


作画は劇場版レベル

実写の映画みているような間の取り方だったり

普通のアニメにない演出の数々で


漫画チックな要素の強かった原作とかけ離れた作りでした。


まあ欠点っぽくきこえますが、

逆に・・・・・・・・

より登場人物の心情が漫画以上にリアルに感じ取ることができました。

出てくる悪魔も生々しく感じられたし、

未来の悪魔との取引はなかなかの迫力で怖かったし、

おかげでデンジや早川アキの葛藤がリアルに描かれていた作品となりました。

僕はこのアニメ化によって登場人物を好きになることができました。


ラストの3馬鹿の団らんなんてほっこりさせられたのですべてを許します。


米津玄師が歌うopでテンションが上がって、

EDが毎回変わるのはとても、わくわくした。

特にEDは各回の登場人物の心情を見事に表現している感じで、印象に残る数々です。
素晴らしいと思いました。

ほっこりさせられたり、心を締め付けられたり、ドン引きしたりと
本当にバラエティに富んでた(笑)

早川アキの復讐で幕が閉じた今回のアニメ化ですが、
序盤のスロースタート終盤の怒涛アクションは鑑賞に値するほど素晴らしい
出来だと思います。

正直中盤のバックルームから目が離せませんでした。

何考えているか分からないデンジがはじめて誰かのために覚悟をみせたり、

アキが大事な恋人のために戦うなどすると

話がしっかり締まりますね

ここら辺はジャンプ漫画らしい一幕を感じさせます。


もし続編やるならさらなる改善にも期待したいです!!

普段アニメをみない人にも観てほしい一作



追記

9月16日 天王洲アイル銀河劇場にて、2.5次元ミュージカルチェンソーマンザステージ観に行きました!!

1期のサムライソード編までの内容を踏襲した構成になっており


平野綾ほかみなさんの演技がよくて、とても見応えのある
観劇となりました。


2期やるなら劇も含め、ぜひやってほしいです!!

投稿 : 2023/09/27
閲覧 : 209
サンキュー:

17

Tnguc さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

読者はべつに「映画」オタクじゃない。映画好きな原作者が描いた「漫画」が好きなだけ。

~
 まず始めに断っておきたいが、自分は漫画「チェンソーマン」のファンと言ってもいいだろう。ジャンプ作品の中で好きなエピソードを3つ挙げろと言われたら、「スラムダンク」の山王戦、「ハンター×ハンター」のキメラアント編に続き、おそらくこの「チェンソーマン」のレゼ編を挙げると思う。それくらいにハマった作品の一つで、普段は単行本で済ますところをこの作品に限っては週刊誌で追いかけていて、おそらく10年以上ぶりにジャンプを購買していたくらいに入れ込んでいた経緯がある。それを踏まえて私はこのアニメを批判する。まず、制作会社・MAPPAにとっても、この「チェンソーマン」に対する並々ならぬ思いは確かに伝わってきて、それは漫画を読んでいた自分にとってもこの作品がジャンプ史において特別な作品であることを自負していただけに、高い期待と共鳴をしていた。実際、全てのシーンに対して抜かりなく描かれた一つ一つのカットはとても綺麗だった。ただ、本当に申し訳ないが、これらの作画は純粋に綺麗なだけでアニメーションとしての「楽しさ」という点ではとくに感動は生まれなかった。(本作に比べて原画陣が1/5程度しかいなかった「ぼっち・ざ・ろっく!」や「どぅー・いっと・ゆあせるふ」の方がアニメーションの外連味に溢れていて楽しかった)。さらに、本作では全てのカットに対してきめ細かな動きを付加させていて、残念ながらそれによってストーリーのメリハリが死んでいた。単純な話、アニメを動かす分だけ時間が消費されているからだ。また、声優陣の写実的な演技指導や、劇伴をあまり使わない空間演出など、実写映画的な印象を強く意識して作られており、元々の作風に対してかなり物静かな作品になっている。これらは、原作者・藤本タツキの、映画に対するリスペクトを制作陣がそういう形でアニメの中に落とし込んだ結果によるものであるが、たしかに原作においても映画から吸収したであろう演出やレイアウトは散見される。しかし、原作は義務教育を受けずに育った生粋のバカによる頭空っぽな快進撃によるライヴ感と、その中で光る原作者の小技が効いた演出が漫画として評価されており、そのため読者がアニメ化においてまず期待していたのは「漫画」としての面白さの延長だった。なのに、アニメ制作陣はなにを勘違いしたのか写実的な雰囲気を押し出しすぎて大失敗。結果、つまらないとまでは言わないがとても退屈だった。しかもなぜか原作で表現されていた映画的なカットだけは安直な構図に置き換えられていて、(デンジが「また抱きてぇなぁ…」と言ったあとにアキが振り向いて「はぁ!?」と言う群衆でのシーンなど)、この辺りから見えてくる、原作者のセンスを理解してくれるスタッフがいなかった事実が虚しかった。その代わりに映画のパロディ遊びだけは一生懸命で、それは視聴者のためではなく原作者と対等感を出すために媚びているだけのものであって、余計に気持ち悪かった。(その後、アニメ特典がその極みとなる)。あと、ED曲を1話ずつに用意しているのはとても気合が入っていたが、言い換えると使い捨てであり、1度だけの起用では正直記憶に残らない。せめて「蟲師」のような1話完結の作品であればエンディング曲とリンクして深い余韻を与えていたのだろうが、「チェンソーマン」は地続きの物語の為いまいちエンディング曲とシンクロせず、いかにもコンピレーションアルバムを発売させるための策略にしか見えなかった。なお、友人はアニメの方が面白かったと評価していて、逆に原作は面白くなかったとも言っていたので、原作とアニメは切り分けて評価する必要があるかも知れない。MAPPAは、過去に「神撃のバハムート」や「ヴィンランド・サガ」などの良作を生み出してきただけに、人気作「チェンソーマン」においても、新人監督や新人声優などを起用せずに手堅いスタッフの元で制作してほしかったなと思う。実に残念。

個人的評価:★★★☆☆(3.0点)

投稿 : 2023/09/18
閲覧 : 261
サンキュー:

15

名無し さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

残念…。監督が本当に残念…。

放送前から超好評、さらには宣伝に力を入れ、みんなが見たいし応援してる、多少のミスも笑って許すような、温かい状態で始まったアニメ。
結果、リアル思考で現実の見えてないペラッペラの知見しかない素人監督のせいで、大失敗に終わる。これでこの監督に実績ついて、他のアニメも担当したりしないよね…?声が合ってない問題は、アニメ入りした自分からするとそんなことはなく、スッと入ってはきた。まぁ、映像には合っていたんだろ…。アニメの製作会社に関しては、理想の最高のアニメを作れないわけではなく、その技量の高さは「呪術廻戦」の2期「懐玉・玉折」に如実に現れてる。
アニメだけでも「鋼の錬金術師」「おそ松さん」「天才バカボン」「うる星やつら」などリブート作品は多く、1期作り直しても問題はないだろうし、この残念なままチェンソーマンが終わるのは勿体無いなぁとは思う。

投稿 : 2023/08/30
閲覧 : 188
サンキュー:

5

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大学の後輩の漫画作品

アニメ化する前から発行部数1300万部と羨ましいことこの上ないですが、大学の後輩の作品です。

初期はアナログから変更してデジタル作画に苦労しているのか。。。かなりおぼつかない様子でしたが、2部から良くなりましたね。

内容に関しては美大は7割女性なので、女の嫌なリアルを知っているので。。そういう個人的な経験を恐らく実話ベースで作っている。登場人物の女性は恐らく美大の同級生にああいう感じの女の子が多かったと思われる。その点は凄く共感する。女性にも人気が出そうだが、何分暗いし、ミソジニー(女性嫌悪)が入っている気がするので好き嫌いははっきり分かれるでしょう。

アニメ制作会社は「呪術」のMAPPA。これも女性をマーケットに入れての戦略なのかもしれません。なので最近の漫画の方の絵は流行りの乙女系ゲームのデザインを取り入れている気がします。

うちの大学出身者で初めて一般に評価された人なので、しかも雑誌は少年ジャンプ。。。頑張って欲しいです。

投稿 : 2023/08/25
閲覧 : 601
サンキュー:

25

Usotarou さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメは、原作を知っていたとしても楽しめるものでなければならないと思います。

2話まで
原作最新刊まで既読



OPの作画がすごいし曲もかっこいいし完璧じゃないですか!?
ダンスしてるところはリピートしちゃいます。



しかし、本編が不思議と退屈ですね。
比べてしまってはいけないかもしれませんが、wit制作部分の進撃の巨人は原作の内容を知っていても不思議とワクワクドキドキしていました。

原作を大事にしたいのかもしれませんが、私はアニメにそれを求めていません。
静止画が動くようになっただけでは面白くないです。
アニメにしかできない表現を求めているのです。

このようなアニメが主流にならないことを願っています。

投稿 : 2023/08/24
閲覧 : 176
サンキュー:

3

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ときどき呪術廻戦とごっちゃになる。

当たり前のように街中で悪魔が暴れ出すような世の中で、デビルハンター達が悪魔相手に大立ち回り!というダークなアクションアニメですね。
個人的な感想を言っちゃうと、呪術廻戦と少しかぶる感じがしました。対立の構図やキャラの感じとか戦い方とか・・・。チェンソーマンのビジュアルはさすがにかぶらないけど。(これ言っちゃうと叩かれるかな・・・)
良く動く作画は圧巻だったけど風景等は普通だったかも。テンションの上がるバトルシーンBGM、OPは良かった。EDは毎回変わるのであまり覚えてないっすw
声優さんは良かったともう。細かく言っちゃうと、いい人もいれば「ちょっとな~」って人もいた感じです。
人気もあって期待値も高かっただけに酷評っぽくなっちゃったけど、呪術廻戦の前に観ていたら評価は変わったかもです。
2期がMAPPAだとしたら「進撃の巨人」が完結してから本格始動かな?
何だかんだ言いましたが、続きの気になる終わり方と私の中で最近は良作ダークアニメが少ないので2期を期待してます。

投稿 : 2023/08/18
閲覧 : 107
サンキュー:

7

ネタバレ

ごる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

毎回変わるエンディングが物語とリンクしていて面白いw

ジャケットの見かけ通りだいぶグロい感じの内容です:( ;´꒳`;):
第1話から主人公はバラバラにされて殺されますが、買っている悪魔のぽちたの命をもらって生き返るのですが、そのシーンがすごい泣けます(。•́ωก̀。).。

でも、基本グロいので東京喰種が好きな人なんかは楽しめるアニメです(◜ᴗ◝ )
登場人物はことごとくしにますし('.')ヒェッ
完全に2期に続くという終わり方です(´˘`*)

投稿 : 2023/08/13
閲覧 : 66
サンキュー:

4

ネタバレ

黒すけ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 1.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:----

声優が下手くそ

原作ファンから袋叩きにされてるアニメ。キャストと監督変えて作り直したら?声優が棒読み過ぎて酷いしマキマの声も楠木ともりはマジで声質と合ってない。あとデンジ役の人の戸谷菊之助はもっと酷い。岡本信彦を劣化させにさせまくったタイプで声がスカスカ。聞くに絶えないレベルで酷い。

投稿 : 2023/08/13
閲覧 : 256
サンキュー:

3

ネタバレ

もんちろー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ホームレスからペットに昇格

親が作った借金(自分でも作ってそう)を返すために幼少期に死にかけ悪魔に血をあげて、そこから協力しながら生きてきた主人公。
でも、主人公も悪魔も殺された…んだけど、悪魔が主人公の心臓になってチェンソーマン完成。
襲ってきた悪魔を殺し尽くしたらデビルハンターお出ましで、そこで飼われる…働くことに。
次々に主人公の心臓を狙う悪魔が現れて戦っていく。
続編あるなーっていう終わり方。

死人出まくるし、血がブシャーってなるから、人を選ぶアニメかな。
私は大好き。

投稿 : 2023/08/04
閲覧 : 71
サンキュー:

4

ネタバレ

をぬ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ゴムゴムの実みたいな?

悲惨な生い立ちでも明るいデンジが好きです。
てかチェンソーってそんなスゲーの?微妙じゃない?
なんか隠れた能力とかあるんかな。

EDを毎回変えるって試みは面白いけど、やめた方が良かったんじゃないかな。
二期では普通に戻そうってのも日和った感じになってしまいそうだし。

二期も楽しみです。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 75
サンキュー:

5

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 1.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

鬼滅、呪術になれなかった作品

まずは言わせてください。
ED毎回変えないで!何一つ印象に残った曲ありません。
話題性を取りたかったのだとは思うけど、逆に滑ってる。
そんなキャスティングにお金回すなら違うとこに使って。
誰も求めてないです。

ストーリーは最初こそ展開を裏切って来るなと思いましたが
毎回毎回、王道展開の逆を走行するので――逆にこうなるだろうなと――手に取る様にわかってしまった。
奇をてらい過ぎです。


コアなファンこそ付きそうな作品ですが、鬼滅みたいな万人向けはしませんよ。
私は鬼滅よりは好きですが。
作画は気合入れているだけあって文句なしでした。

投稿 : 2023/07/09
閲覧 : 110
サンキュー:

6

ゲリオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

意識の高さが空回り?

2022年秋アニメの注目作。
新進気鋭のジャンプ作家、藤本タツキ先生の原作。
本原作は未読だが藤本先生の漫画は『ファイアパンチ』や読み切り作品等で読んだことがあるので、どんな作家さんなのかは承知済。
とにかくムチャクチャ尖った作品を書く漫画家さん。
唯一無二なので漫画作品としての評価は得られそうだけど全く王道ではないので、例えば映像化するのとか難しいだろうなぁ…との印象を受けた。

そして、満を持してのアニメ化となった本作だが、おそらく企画段階から尖った作品は尖った人間に任せた方が好転するだろうとの思惑があったのか、MAPPA所属の経験の浅い若手が初のアニメ監督の大役を担うことになる。
結果、、、第1話放送直後からネット上は原作ファンによる監督批判一色で大変なことになってしまう(笑)
自分は原作読んでないから本当にそこまで監督が悪いのか?と勘繰るも、原作との対比画像付きで説明されると「なるほど改悪だわ」と納得してしまう部分も有り…
画面の構図やキャラの行動描写は特に批判対象に挙げられた模様。
まー、そうは言っても正直アニメだけしか見てない勢にとっては「気にしなければ気にならない程度」だったが、熱烈なファンにしてみれば大問題に感じたのかもしれない。

あと話題になったのは、登場するほとんどのキャラクターの何とも言えない抑揚のない喋り方についてだ。
普通のアニメと違ってアニメアニメしてない、さながら邦画の役者演技のような淡々とした会話が展開される。
新人声優もベテラン声優も一貫しているので役者の技量の問題ではなく意図的に。
これについてもネットから多くの批判が発せられる。
ただ自分的には、たしかに藤本先生の作品の会話劇って、淡々と感情の無い雰囲気が特徴なんだから原作の味は出せてるんじゃないの?と監督を擁護したい気持ちもある。
監督がアニメ雑誌にて「(型にハマった)アニメを作りたくない」だの「僕が想像した芝居をするように声優にディレクションした」だの経験が浅いくせに意識高いことをペラペラ語ってしまったことが仇になったのかもしれない。
また、個々の声優が「監督の指示で抑制された芝居を徹底した」と語っていている切り抜き画像も広まり、それがさながら「棒読みになったのは監督の指示です」と言ってるような印象を視聴者に植え付けてしまった。

ということで現状、ネットでは散々な評価を受けてしまった本作。
しかしながら広まってる批判はさすがにどう考えても過剰である。
SNSが普及した現代、残念ながらそれぞれの作品は本来より、過剰に称賛されたり、過剰に批判されたり、それがバズってしまうことで、正当な評価値を得られない場合が多い。
本作は作画とCGを上手く融合させた高い映像クオリティは勿論、内容も少なくとも『呪術廻戦』程度には面白く、決して卑下されるようなものではない。
「原作の方が面白い」というファンの意見は多分その通りだと思う。しかし決して画力の高さで勝負している漫画ではないので、アニメのグロ規制を無視した迫力のある戦闘シーン等は一見の価値ある代物であった。
いずれにしても「藤本タツキ先生の作品は映像化が難しい」というのだけは確か。
はたしてMAPPAの若手ではなく、例えば今最も精鋭スタッフが揃ったCloverWorksさんが担当すれば、アニメ映えを意識しつ漫画の独特な雰囲気も残し、全ての原作ファンを納得させる作品に成り得たのだろうか。誰も知る由はない。

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 110
サンキュー:

6

次の30件を表示

チェンソーマンのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
チェンソーマンのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

チェンソーマンのストーリー・あらすじ

『チェンソーの悪魔』ポチタと共にデビルハンターとして暮らす少年デンジ。親が遺した借金返済のため、ド底辺の日々を送る中、裏切りに遭合い殺されてしまう。薄れる意識の中、デンジはポチタと契約し、悪魔の心臓を持つもの『チェンソーマン』として蘇る──。(TVアニメ動画『チェンソーマン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2022年秋アニメ
制作会社
MAPPA
公式サイト
chainsawman.dog/

スタッフ

原作:藤本タツキ(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)

このアニメの類似作品

この頃(2022年秋アニメ)の他の作品

ページの先頭へ