当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「東のエデン(TVアニメ動画)」

総合得点
86.3
感想・評価
4754
棚に入れた
23293
ランキング
204
★★★★☆ 3.8 (4754)
物語
4.1
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

東のエデンの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ラ ム ネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ノブレス・オブリージュの導き。

※1、以降の文は、TV版と続編映画二作を総じて書かれたものとなる。
※2、以降の文は、本作から見られる社会学的描写について思考する。
※3、対人関係の考察には触れない。
※4、危機を仰いでいるつもりではない。

目次。
〈書くにあたって、序説らしきもの〉
・社会風刺について。
・空気について、前述。
〈ノブレス・オブリージュの導き〉    目次を作る程でもないのだが、
・ノブレス・オブリージュの描かれ方。    思考の整理の為の試みだ。
・何がセレソンを生んだのか。
・独裁という手段と日本病の行方。   
・空気はやがてどこへ流れ着くか。
・ミサイル攻撃に依る国家骨抜き作戦。
・セレソンNO.の9「日本中ニート化案」。
・そして日本に志士はいない。
・ノブレス・オブリージュの導き。(了)
・台詞集。

〈書くにあたって、序説らしきもの〉
・社会風刺について。
 アニメでの社会風刺らしき描写を程よく見かける。しかし、アニメーションの概念と、大方全ての構想はフィクションであるので、その中で風刺されるものへの影響力はないに等しい。勿論、作り手は鑑賞者側への影響力を求めていない。求めているのなら、非現実及び創作物で描くのは馬鹿であるし、もっと風刺するものへ直接的に関わっていくだろう。
 しかし、そのような作品では、製作者がとにかく自分の作品を面白くしようという浮動した幼稚な思考を基盤として作られ、よってやはり何事も中途半端に物語の幕が降りるものが多い。時にそんな作品の中には、社会を批判した作品であれば鑑賞者側も内容を考察して勝手に売れ行きも伸びるだろうという媚びが感じられるものもある。

 本作がその「媚び」に標準するか見当は明確にはわからない。神山健治という人物像、おそらく違うのだろう。とにかく、下記の文がまったくの私見となるのか、作者の意図を察していたのかは知りえないし、確かめようもない事なので、この度の拝見については適当に受け流して、適度に受け止めてくれたらそれでいい。まあ、その結論なるものについては後述し、結論を朧から明かしたように思える事々について今から書いていくことにする―――。

 匿名の富豪権力者Mr.OUTSIDEから一般人12人に、それぞれ100億の電子マネーがチャージされた携帯電話(ノブレス携帯)が渡され、彼らはその額で自由な権力の行使が容認されるようになり、そして「さあ、これで日本経済を救済してくれ。」と命令される。そして「任務放棄及び逃亡、長期に渡る成果がない、100億を個人の欲望に使用し続ける、国の救済を果たせぬまま残金が尽きる場合は、的確な死が齎される」と。彼ら12人は時の権力者となり、水面下でセレソンと呼称される。12人のセレソン達は特選(国への志がある者をOUTSIDEが選抜)された主権者として、それぞれの意志のもとに行動を開始する。「東のエデン」ではこのようなことが展開される。財産とその自由行使の権利を受け取り、これで日本経済を救え、もし救えずに費用が底を尽きたら死んでもらうよ。そして十二の言動が先にはあるのだ。
 「東のエデン」に社会風刺として視点を置くと(風刺でなくとも、社会学的な視点を据えると)、それは意外性に富み、知見に生まれる物語のプロセスが見えてくる。そして、本作は先ほどのあらすじのような物語の断片の叙述だけでは展開は止まらない。しかも、ダイナミックな思考の展開でもある。

・空気について、前述。
 たとえばひとつ、本作の基盤とは「日本の空気」であるが、惹句(キャッチコピー)にはまさに惹かれるものが私にはあった。
 「この国の”空気”に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子のたった11日間の物語。」 空気に縛られる。この原因は現代人の弱さであり、現実を見据える勇気の欠如であり、歴史的精神性であり、空気に縛られるという事が一種の日本の国民性と言っても過言でない。日本史を見ても、国民の空気感によって状況が悪く転じたような事が幾度もある。現代社会に於いても、現代学校教育に於いても、空気による束縛は何かをつくづく虚ろにさせ、少年少女の自立と調和を刻々と蔑ろにさせて行っている。「非行」と「空気」は深く関係する。やがては幾つかの思想を壊していくだろう。そして最後には、おそらくみんなして後悔するのだ。「なぜこうなった!」と虚無的な混濁した空に言葉を吐きながら。辺りの空気に流されているものだから、その流れがやがてどこに辿り着くのかがわからないのだ。せめて一度は流れから外れて、岸に登って流れを見つめてみないことには、誰も自分の行動に責任も取れないのだ。
 このような台詞があった。「不確かな情報や、自分にとって都合の良い噂で、簡単に自分の意見を変えてしまう、無責任な大多数。」しごく命令形のメッセージではない。現実問題を伝えているだけだ。この問題を考える中で生まれる「今自分は何をしたらいいか」という考えは、他人から教わるものではなく、自分なりに考えて出すものだ。訳も分からず他人の色に自分の色を同化させてしまう事が、その勇気のなさから人間関係に縛られ、やがて空気に縛られるという事でもあるのだ。「空気」について詳しくは後述する。
 作品への論点の題が「ニート脱出」となっているのを多く見て取るが、本当に合っているのだろうか。本作の主題要点は「空気」であり、その「空気」が今まさに崩落させようとしている日本社会を”セレソン各位がどう救済するか”という「救済手段の掛け合い」がメインであり、主人公(セレソンNO.9)の日本救済手段案の一つである「ニートによるストライキ(日本中ニート化案)」は副題である。日本中ニート化案についてもまた後述する。―――。

 少しずつ本題に入っていこう。
 たとえばひとつ。「その携帯電話には100億円の電子マネーがチャージしてある。それで日本を救え。成果を出せずに金を使い果たせば、それは死を意味する。」と匿名富豪権力者(Mr.OUTSIDE)から強制的に命じられたセレソンたちは、我が国を考えるようになる。今、日本はどういう状況で、今、自分は何が出来るか。時の権力者となった個人が出す、その思考の果ての結論が、現代日本を脱却する手立てとなるかもしれない。
 勿論、私は卓見が出るのを期待した。作者が考える、日本に生きる立場の違う12人のセレソンたちが出すそれぞれの「日本を救済する手段」。結局、それは面白いものだった。とても現実的なセレソン12人の結論だったと言っていい(いや、やはり少し物語としては残念か)。思ったのだが、作者は洞察力もあり、人間観察をしてきたに違いない。作者は「見たくないものを”見た”」。12人分の結論が、その中の核心を突く結論が、或いは作者自身の持論が、あまりにも現実的だからだ。
 この話はレビュー本題の「ノブレス・オブリージュの導き」に繋がるので、後述する。

〈ノブレス・オブリージュの導き〉

「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige優者の責務)」。
 「東のエデン」に於いて、なぜJuiz(ジュイス)はセレソンとの通話の最後にいつもこの言葉を、あたかも戒めるかのように、口にするのだろうか。その作者の意図は何であろうか。本作に於ける、この言葉の本質とは何であろうか。その本質は、やがて何処に直結していくのだろうか。
 ここからは、ノブレス・オブリージュの言葉の真意に、その真意の導くところに迫って行きたい。作者の意図の深みに嵌って行きたい。

・・ノブレス・オブリージュの描かれ方。

 まず、この言葉の本編での登場を説明しないといけない。
セレソンは、100億円の電子マネーがチャージされた携帯電話端末で、自由に、たとえそれが横暴だとしても、権力をチャージ残額の有効範囲内で揮える。その権力を行使する為の方法とは、セレソンがその専用携帯電話で人工知能Juiz(ジュイス。1人のセレソンに1人ずつ付くコンシエルジュ) との通話の中で申請することができる。セレソンが電話を掛け、Juizが電話に出て、セレソンが望み事をJuizに告げて、「受理されました。」とJuizがその望みを承諾し、通話が切れ、やがて望み事が行使される、という工程を経る。言葉はこの一工程の中で必ず登場する。依頼が承諾され、セレソンとの通話を切る時に、Juizが必ず添える台詞だ。
 「(依頼は)受理されました。”ノブレス・オブリージュ”。今後とも貴方が日本の救世主たらんことを。」
 作中、幾度もセレソンたちはJuizに望みを依頼し、その度に幾度も決まってJuizはこう言うのだ。この言葉が作中で多用される自体が、あるところでの世間に向けた作者の言論とも取れるが、鑑賞者側の人間がとやかく作品からメッセージを求め過ぎるのはあまり気に入らないので、そう勝手に捉えてしまう事には触れないでおこう。唯、上記「東のエデン」あらすじの様な事がもし実際に起こったとしたら、そこから物事が派生し拡散して行ったとしたら、現実問題でどうなるのか、それについては推考された現実描写力であることを否定できない(ここで言う現実描写力とは、作中の大まかな設定を指すのであって、内容ではない。内容は、やはり商業作品でもあるのだから、多少大袈裟に描かれている事は否めないし、どうしようもない。そうでなければ、この作品を映画化するなんて出来なかっただろう)。本作品には社会学的視野が根強くも行き渡っていて、その分野で本当はもっと褒められて良いほど、あらすじの初期設定や、派生される物語、セレソンの精神性などは、深く色濃く考えられている。それは作者の人間観察と社会学分野への幾つかの知識の賜物なのだろう。
 その色濃い思考の末の本作の設定の、深い位置のある描写のあるひとつが、作中の先刻説明した状況(セレソンとJuizとの会話)に於ける「ノブレス・オブリージュ」という言語の使い方なのである。
 今日、私はここに注目するのだ。

 では抽象的な説明から、具体的な説明に入って行きたい。
「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige優者の責務)」の意味を、簡単に紹介しているレビュアーを幾人か見た。その紹介はこうだ。「ノブレス・オブリージュとは、フランス語で一般的に、財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴う、ということだ」。
 この文だけを見ると、おそらくこの言葉を今まで知らなかった多くの人は、たとえば会社組織や学校組織を通じて考えるのではないだろうか。企業、会社組織内には位があるから、考えればこれだけでも浅くは理解ができる。平社員より部長の方がもちろん位は高いが、遵って部長の社会的な責任は大きく、時に重くなる。たとえば、大企業の社長は何かしらの不祥事の際には公に謝罪をするし、責任によって辞任する。高い地位の獲得には同時に責任が付属するのか、と。
 しかし、この思考展開だけでは本筋を辿れない。説明不足という事であり、本質がまるでわからない。なぜこの言葉がわざわざセレソンとJuizの会話に引っ付いているのかまるで理解し難い。
 上の説きを、歴史観を交えて押し広げて言い直すと、
「ノブレス・オブリージュとは、天下の事を自らの任務だと自覚し、その為には自己の利益をも犠牲に出来ると言う強き意識であり、責任感とも言える、エリート意識である」。

 史観を含めて説明する。
 元々、この言葉は広く貴族や皇族などの特権階級に対し使われる。たとえば、貴族は、自らが貴族であり続ける為には、その特権による自己の利益を、特権を持たない人民に提供しなくてはならない、というものだ。この例は、階級社会や貴族制度の理念が現代に息づいている英国の、上流階級に浸透している道理だ。イギリス人(キリスト教、ユダヤ教文化圏)が契約を大事にするというのは、必ずこの理念と通じている。長きに渡る歴史、その中の数々の反省から導き出された幾つもの理念、法。特権階級は、その特権を濫用してはならない。特権は、それを持たない人々への義務によって釣り合いが保たれる。上に立つ者は、それだけ社会の模範となるべき態度を取らねばならないという精神であり、不文の法である。この精神は「ノブレス・オブリージュ」の派生的なものだ。
―――。

・・何がセレソン(特級主権者)を生んだのか。

 さて、匿名富豪権力者に選ばれた12人の日本人は、100億とその自由行使の義務を与えられ、日本社会の中でセレソンという名の特異な時の権力者となった。では、それはどのような特権を持った権力者であろうか。その特権とは、自国を救済する為に100億円分の望みが叶う、というものである。 では、どのような権力者なのか。セレソンは自国を救う為、自国を考える。それは国民主権という立ち位置であり、国民主権に忠実なのを指示し、彼らは「主権者」という名を高めた存在であり、日本の救済を義務とする水面下の権力者なのだ。「特級主権者」と言っていいだろう。
※ 国民主権とは、国民が国家権力の厳選であるということ。自らが国をつくる(自らが国家である)という強い意識のことであるとも言えます。日本人の条件とは日本国籍を保持している人という意味に限りません。本質的には、前提として上の意識があり「私は日本人である」と名乗ってしまえば日本人だと言っていいでしょう。
 日本に於ける主権者とは、日本の国民主権を体得した人間のことです。
 彼等はまっとうな主権者たる主権者となったのです。

 ところで、我々日本人の多くが主権者を思い浮かべたところ、誰が(或はどのような機関が)脳裏に映るでしょうか。教科書には「日本国は民主主義国家であり、主権は国民にある」と書かれていたけれど、しかし国民と国家の間に隔たりが感じられる。国は政府とか何とかかんとかが動かしている、と思っている。自分が主権者という意識に、えぇーマジ?となる。無意識に避けている雰囲気が漂っている。
 そう。我々日本人にはパブリック=公共の概念が根付いていない。公共とは、誰かがやってくれるもの、と認識されている。自ら社会の中で合理的自立を成し得ず、この日本社会とは生まれた時から本来備わっているもの、そこに川があって山があってと同じようになくなることはないし、自分から関わらずとも自然の摂理のように普段から何かが処理、整備してくれるのだろうと思っている。このような民度の低い感性で、社会を営んでいるつもりでいるのである。
 例えば、民主主義とは元々あるものだからなくなることはない、としている。しかし、まるで人間の感受性と同じように、守ろうとしなければ失われてしまうのです。民主主義とは特に怠慢すれば容易く崩れる。資本主義すら怪しい。「日本(近代国家)に生まれてよかった」で完結するのではなく「日本に生まれたからこそ、相応の責務がある」と普通は考えなくてはならないのだ。
 明治以降、日本には「近代」の概念が輸入された。戦前には、その「近代」を更に乗り越えようとせん動き(ムーブメント)まで起こる。そして戦後、民主主義が導入されて日本は真の近代化を果たし、己自ら考え自立する近代的個人となる筈だった。
 戦後、我々は近代への努力に怠慢して来た。その結果が現代日本に刻々と現れんとしている。ハイパーインフレーションは止められるとは思えない。税率3%上がるだけでどんだけ騒いだことか。税率30%でも良いのに(これで半世紀ちょっと払い続けるのだ)。アベノミクスは失敗した。その経済政策についても我々は「月給を上げて欲しい」「政治家の給料を減らせばいいんだ」等としか言えなかった。政府は我々の愚民ぶりにつけ込んでいるのに。
 作中の言う「…自分からは何も行動を起こさないで、事態が外から好転することを夢想し、恨めし気にルサンチマンをかき鳴らし、ひ弱で役立たずのくせして権利だけは主張している…」by滝沢朗に肉まんをあげた元ニート。…である。
 選挙投票が”人気投票”になるのも、この田吾作文化から来ている。
 その怠慢に於ける知識と人間性の無知の中から、個人性が未熟で、物事を尊重しないコミュニケーションが生まれる。その社会関係に於ける相互作用が「空気」である。
 我々が「空気」を生み出さなければ、国に正常な作動が効いていたかも知れない。設定として、セレソンの生みの親とはMr.OUTSUDEではなく、我々なのだ。
 そして作中には、姿を現した日本の救世主セレソンに「任せて自らが自らを決定しない」騒ぎ立てる一部庶民の光景が描かれる。何とも、現実的である。

・・独裁という手段と日本病の行方。

 これが日本という国家レベルの国の抱える、難点である。
 セレソン各位は、日本を変えるには、この「空気感」をどう変えるか、と直結していることに気が付くのだ。
 そこで「リアリスト」ことセレソンNO.1物部は、「国民というのは、一億人のエゴイスト集団だ。」として、国民が気づかない内に自由を奪い、内務省を復活させる、云わば独断場に踏み切ろうとした。
 「ロマンチスト」ことセレソンNO.9滝沢も、「この国の王様になる」として独裁に踏み切ろうとする。((要請は「国王になる」だが、JUIZ(ジュイス、ノブレス携帯に応答しセレソンの要請を、物理法則的に可能な範囲で受理する優秀なコンシェルジュ) は「国王」を「総理大臣」と認識してしまう)) 
 さて、
1・独裁という手段の是非とは。
 独裁者でも、独裁の道理と社会秩序の倫理道徳を弁えた賢人なら別に国を任せても問題はないのです。これは常識。たとえ、デモクラシーが完璧に機能していても、悪政に、人民の生活水準が低いのならば、それは民主主義万歳!とは言難い。独裁制であっても、依って人民の生活が向上していくのなら、独裁イコール悪ではないのです。
 では、
2・なぜ、独裁か。
第一に、間に合わないのである。
 多くの人は疑問を抱くと思うが、一体何が間に合わないのか。独裁でもしなけりゃ治せない日本病とは具体的にどのようなものなのか。
 民主主義国家では国民が国家の厳選である、というのは先刻述べた通り。国を保つ、社会を営むとは、厳選された国民の人間性、知性に問われることとなる。”考える個人”でなければならない。この”考える個人”の社会性が国を形成します。
 ここから多くへ派生するのです。
 では、”考える個人”が欠如した場合、国の基盤に歪みが生じ、悪くて底が抜けます。基盤が頑丈で精巧なものであると、つみきは高く積みあげられますが、基盤が歪めばつみきは低くまでしか積めず、悪くて崩壊します。
 民主主義と取っても取れない表裏一体関係の資本主義ですが、勿論のことダメージ食らいます。
 「財政赤字」ニュースでよく聞きますね。国の歳入が歳出の半額しかないとかかんとか。国の借金は1000兆円を越したとかかんとか(国民一人当たり約800万円の借金)(ギリシャは借金30兆円で国債の暴落、経済破綻)。
 多くの人が、感覚的に茫漠とした不安を感じているのではないだろうか。昨今の選挙で無力感を抱いて更なる不安を。でも、今日も全く変わらぬ陽が昇っているので、考えないようにしようとしてしまっているのでは。国の借金だから、私の借金ではないと。
 歳入が歳出の半額しかない国が、やっていける筈はない。借金を借金して返済しているのですから。
 やがて数年(5年~8年と見積もられている)で日本国債の発行総額が金融資産を上回り、国債の消化は銀行や証券会社などの金融機関だけでは済まないことになる(銀行や証券会社に金を支払っているのは国民である)。国債とは、税収の不足を補う用途で発行される政府の借金です。国債は市場に出回り、国内の金融機関などに買われます。借金なので返済期間と利子がついて、国債が満期になれば政府は額面通りの日本銀行券と交換します(国債償還)。この国債償還を政府が国債所有者に対して(手元にお金がなくて)行えない場合、債務不履行(デフォルト)となります。既にデフォルトしていて可笑しくないのですが、平気な素振りを見せているのは不自然です。どうやら戦後の貯えを使い潰している説が真実かと。切り崩して生きているのですから、すぐ無くなります。それが、新たな天災等の異常時がない場合、あと数年で尽きるとのことです。あと、日本国は通貨「円」を持ち、「円」を発行する機関を持っているので(日銀)、お金を刷ることで国債を埋め合わせることが可能です。けれど、日本は税収の不足分と国債の借り換えを補う為に毎年約160兆円の国債を新規に発行し、この全額を日銀の通貨発行が引き受ければ、たちまち超悪性のインフレに陥ります。
→日本国債の価値が危うくなり、マーケットは国債を手放すでしょうが、買い手はつくはずないので価格が暴落。同じ事情から、新規発行の国債の金利が上昇する。すると発行済み国債が大きく下落。ここまで来ると相当に財界は騒ぎ立て、予算案は圧迫され、売りに売るのスパイラルに陥ります。銀行も負債に依って幾つか倒産し、その頃やっと国民も「空気」に依って騒ぎ出し、銀行から一斉に預金を引き出そうとします。国債の暴落によって銀行は引き出しにストップをかけると考えられます。国民の資産はふっとび、銀行の株価は下がり、企業への融資を止めることで倒産が連鎖的に相次ぎます。失業者に溢れかえり、公共機関が機能不全となります。イギリスの経済情報誌「エコノミスト」に書かれた通り、「国際社会の中で最も苦境な少子高齢化」が、ここに組み合わさることになります。経済は混乱し、多数の死者が出て、「円」、日本株は暴落します。ここで銀行が潰れて行きます。この輸入大国日本で物価が上昇し、ハイパーインフレを招きます。札束を抱えて路頭に迷います。円は瞬く間に国際社会から見放されるでしょう。公務員は大量に解雇され(ギリシャでは三分の二が解雇)、税率を引き上げ、国家規模のダイエットを始めます(セレソンNO.1物部と予見)。混乱に依って前例のない規模の死者(自殺者含む)が出ると思われます。
 経済破綻の文字を通り越していましたが、このように日本は東南アジアレベル、新興国(タイ、インドネシア)などと同程度の国家レベルまで落ち込むと予想されています。戦後から私達はもう一度やり直すのです。あの固定レート1ドル=360円の時代から。

 全ての行動に、当事者の責任が伴う。免れた責任は、必ず時を経て同形のまま再来する。
 当事者を我々日本人とするならば、近代国家としての努力を怠って来たツケが、今回って来たように思えます。

 現代の政治体制では手遅れと思われる。時間が掛かりすぎる。今から急いで踏ん張るとしても、税率を35%に上げて50年間こつこつ借金の返済に充てなくてはならない。自民党が無理やり強行すれば叶わないこともない(?)。国民は当然反対するだろう。先刻言ったように、他人に任せて愚痴を吐露する社会なのだから。
 ここで、独裁というセレソンの結論の意味がわかる。「なるほど、手っ取り早い」と。
 財政だけの話しではない。地球環境の保全についても、様々と例えられるだろう。勿論、有能な人物が独裁権を握ってこその話しだ。セレソンNO.9は力不足と思われる。
 国家規模で変革を求めるなら、国民の空気が充満する辺り、独裁の手段が手っ取り早いとなったのだろう。非現実的かも知れないが、ヒトラーに同じく、国民が愚かであればつけ込むことが出来るのだ。安倍総理もどこかの団体にファシストに任命されたと言うではないか。―――。

・・空気はやがてどこに流れ着くか。

 現代人はインターネット上に個人、或は匿名で全世界に向けて情報、意見主張を発信できるようになった。残念なことに、知識と合理性に欠けたコミュニケーションで、自分の意見を作らず他者の意見を垂れ流す主張が目に見えるようになったということである。
 先日のイスラム国の人質事件にもインターネット上では「自己責任」という意見が強く飛び交った。そんなところに行く、そいつが悪い、というのだ。今、多くの人が社会を知らぬままにプライドの先走る意見をさらけ出しているのだ。顔が見えないという心理的原因もあるかも知れない。2chは典型例である。
 国家とは、人民の生命や財産を守るためにある。国は人質解放に全力を尽くす。今回、尽くせていないが。イギリスやアメリカの対応は俊敏に変わった。これも、残念ながら民度の違いである。
 このように、無作為にがたついたプライドの先走る意見が蔓延することで、やがて日本社会の一部は社会性、連帯感を喪失し、インターネット・アノミーへと陥るだろう。無法状態である。猿並と言えば、猿に申し訳ないぐらいである。ここ5年の内に明確化して来るかも知れない。
 然も、(主に都会で)隣の住民がわからないという社会状況に加え、今後の更なる日本の低迷化。戦後、国を立ち上げられたのは隣人との気さくな仲、「always三丁目の夕陽」のような社会性あってこそだが、これでは社会を立て直す、或いは社会性を取り戻すこともいかんせん難しい。
 空気はやがて、インターネット上でアノミーを生む。インターネット上での無連帯感は、やがて現実問題として姿を現すだろう。―――。

・・ミサイル攻撃に依る国家骨抜き作戦。

 セレソンNO.1物部は、まず国民の自由を奪い、戦前「官庁の中の官庁」と呼ばれた内務省を復活させて、国家規模ダイエットを行い、有能な人材を選抜し再配置し、グローバル社会に通用する部門だけを有効に機能させる「小さくて小回りの効く国」、そして意思決定をアメリカに委ねない国家の自立を目指している。「一億総他人任せ」の空気をも解放すると言う。
 その為にまず現行国家を骨抜きにする手段として「60発のミサイル」の発射に踏み切る。
 国家緊急権が日本にはないに等しい。緊急時の対応が遅れる懸念が心配されている。しかも、日本は東京に心臓と脳を置いている為、山手線の内側を破壊させる程の威力のある爆弾を投下されれば、日本は機能不全に陥るどころか、文字通り崩落するだろう。
 「60発のミサイル」でなくとも、骨抜きにすることぐらい簡単であろうか。この国は危機に脆い。
 実際、これから現実に起こりうる事態である。戦争は五日間で終結するとの意見もあり、腑に落ちる次第だ。―――。

・・セレソンNO.9「日本中ニート化案」の説明。

 題の通り、「日本中がニート化すれば、上の連中も頭下げるってもんよ」という主張である。端的に言って、社会活動をストライキする事によって反抗する、ということ。
 現在進行形のニートがニートしていてもどうにもこうにもならないし、返って日本病が悪性になるだけだが、全国でニート化すればどうだろう。鉄道会社がニート化すれば列車は動かないし、税金払わないでいるのも有効だ。
 ここで「迷惑だから止めてくれ」と文句を言う人こそ、「迷惑」ぐらいにしか認識出来ない、我ら愚民なのである。
「テロは止めてくれ」こんな事を言う人も何もわかっちゃいない。テロは、言論を主張、議論に最善を尽くした後にやっと見えて来る反抗手段だ。明確な殺傷行為である。抵抗権とは見極めなければならない。端に会社を休むだけじゃないか。何がテロだ。
 「反抗ならデモで良いじゃん」という意見が聞こえてきそうだ。
 “デモとは、無意味な抵抗手法である。”というのが私の意見だ。なぜなら、多くの人がデモに関心を示していないからである。
かつて、デモが左翼思想やマルクス主義思想と結びついていた頃、デモ隊には同心円状に共感者、同調者が取り囲んでいた。デモが全体性民意を体現していたのである。だから政治家もマスコミも理解し応答した。しかし、現代のデモはムーブメントとしての内実が変容して来た。同調者はなく、孤島化しているのだ。しかも、デモの参加者(多くは右傾化した若者世代)はそこに自らの居場所を求めてしまっている現状である。同じ価値観を持つ者同士だけで寄り集まり、自己満足感に浸る。しかも、旅費と時間を使って集合し、叫び、解散する、この一連の流れがデモ参加者に達成感を与え、「空気」の”熱”を消費させている面もあるとのことだ。当然、政府もマスコミも呼応しない。今では、デモはパレードと呼称されるらしい。もう開き直って楽しむことが前提らしい。それでは遊び仲間は集まるが、社会への関心は集まらない。
 しかし、実際ストライキをやる人はどこにいるのだろう。誰もが利己的に自分の事情を気にするからだ。
 その例に、作中、日本救済のシンボルとしてセレソンNO.9を盛り立てる大衆のごく一部(ニート諸君)が描かれているではないか。彼らは前述の通りにNO.9に全てを任せっきりで、それは周囲の"空気"に冷ややかな視線を送られ、明らかに孤島化していたではないか(空港のシーンとか)。その孤島の中身も、誰かを象徴化し自らがそれに従属し、居場所と安心を(楽を)求める人々の集合体ではないか。思えば日本の天皇制と同調する話しだ。「空気の海」の中で「空気の島」が孤立化する状態である。どうにもならん。セレソンNO.9の考え至らず、である。―――。

・・そして日本に志士はいない。

では、「もう散々だ!」と思うので、話しを纏めに掛かりましょう。
 女子力がどうとかプリクラでキャーとか、新しいデパートがどうとかパチンコが覚醒だとか、そんな今にも時代が変わろうとしている。私たちがアニメを見ている間にも、刻々と躊躇いも労いもなく現実が押し寄せる。そういえば、地震予期作用とか火山活動とかがまた活発になってきているらしいし(周期がまた回って来たのだ)、地球温暖化(気候変動)も相当に不味い過酷な状況だ。
 バブル期も同様だったらしいが、今が幸せであれば、その後の不幸なんて見る気もしない。そんなのデマだろ、とか。お前が他人の幸福にひがんでいるだけだろ、とか。
 私たちは不幸が現前に正体を現すまで一切判断しようとしないのだ。

 私達は、偶々、古き良き時代に生きているだけなのだ。その終焉に猶予はない。
 そして日本に志士はいない。第二の維新は不可能か。

 では、生き残る人間は、どのような者か。
 ノブレス・オブリージュという概念を体得した人間。
 「我らが国家、社会の中枢である。」という強き意志を抱く者達である。
 まるで幕末の志士のようだ。
 元々「ノブレス・オブリージュ」とは、国を動かせる高位の主権者に向けられた概念だった。しかし、高い位の人しかこの意識を持ってはいけない理由はないし、全ての国民に主権のある今、寧ろ意識持って然るべきものである。 

・・ノブレス・オブリージュの導き。

 他者は自己ではない。他人の人生を生きてはいけないのだ。
 我々は立ち向かわなければならない。そして、立ち向かうとは付き従うことではないのだ。他者に頼り切ることは不自由である。自らの弱さに諦めることは限りなく不自由である。不自由とは、或いは自己逃避とは、現時点で楽な生き方かも知れない。けれど、後で更なる苦境が待っているだけだ。借金を借金して返していることと何ら変わらない。
 壁とは常に自分である。壁を模造するのも自分自身だ。己自身の力で対闘するしか手立てはない。
 人生とは辛い。しかし、最善を尽くしていれば辛くない。全ては、己を知るところから始まる。全てのノブレス・オブリージュの人も、誰もが最初、ここから始めるのだ。1人1人気が付いていかなくてはならない。全員でせーので気が付いた時には全てがとうに遅すぎる。

 明確であるべき目標が曖昧なら、歩き方も曖昧になる。未来はある程度予期できる。予想が立てられる。社会とは大きく人に影響を齎すのだから、自己の問題として自身で対策、処理を出来る範囲で行うべきだ。予想する仕事は学者などの専門家に任せてもいいだろう。今こそ啓発に耳を傾け、考える個人であるべきだ。

 日本を変える手段は教育にある。民度の向上こそ最も良き解決の糸口である。まず、エリート意識の普及である。点と点から、やがて枝分かれして途切れなければ連鎖的に広がっていくだろう。その意識の根拠として、この理念が挙がるだろう。それが此の国の未知なる標である。いつの日か新たなるJapanese democracyの開化に向かう、ノブレス・オブリージュの導きである。


・台詞集
{netabare}「この国には頭の良い連中が一杯いんのに、損な役回るやる奴がいないんだ」
「この国は、どの道一旦は誰かがなんとかしなきゃならないほど、可笑しなことになってんだからさ」

「全共闘時代、当確連がセクトの支持で成田闘争に参加すべく、彼方東を目指して掘ったトンネルです。弾劾世代が闘争ごっこ繰り広げたトンネルにピンチを救われるとは。焚きすべき世代の産物を使って敵を出し抜く、痛快な気分です。じゃが、こういったもんを私も積極的に受け継いでいけんかったんかもわからん。」

「国民というのは、一億人のエゴイスト集団だ。今や総理大臣など、ただの生贄に過ぎない。自由を手に入れ、不自由になった国民のストレスのはけ口というだけだ。」
「国民とは飽く迄、国家を構成するパーツの集まりに過ぎない。個人的な感情を注ぐ対象ではない。「1人1人は皆、何者かになりたいと思っている個人な訳でしょう。」「それが厄介なのさ。全員が何者かになるなど、そもそもありえないことだからね。」
「この国の人間は呆れるほどシニカルだ。」

「新聞を一部、譲って貰えないかね。」「良いっすよ。金はいいよ。一部だけ欲しいって人は、ほんとに新聞読みたい人だから。」「一部とは言え、売り物だろ。」「読まないのに取ってる人から貰うから大丈夫。唯、そういう奴程中々払わないんだけどね。」「たしかにな。時に小僧、なぜ今時に新聞配りなんかやっておる。」「金貰う練習の為、かな。へへっ。人って面白いもんで、金の払い方は五歳からでも知ってんのに、貰い方は大人でも知らなかったりするんだよね。そら、金使うほうが頭下げて貰うより気分良いから。お客様は神様です、なんつって、つい消費者最強を振りかざすけど、あれって本来は売る側の気持ちの話でしょ。」「そうだな。」「だけど、みんなが金を払う側になっちゃったら、一体誰がサービスするんだって話だよね。俺は、金は払うより貰うのが楽しいって社会の方が健全な気がするんだけどな。」

「嘗て、我々はこの国の為に、何かを成そうとがむしゃらにやってきた。だが今になって、あれは過ちだったと歴史の汚点のように言われる。しかし、我々とてあの時代には右も左もわからぬ新人だった。我々の築き上げて来たものが誤りなら、正解はどこにあったのか。しかもようやく何事かを成したと思った頃に、今度は世界のルールが大きく変わってしまった。この国が深みを増す前に、新しい考えが優位性を持って対抗してきた。年寄にそのことを受け入れろというのは酷な話だが、それでも奴らに権限を委譲し、責任を負わせてみろという訳か。日本人が愛して止まない坂本龍馬も白洲次郎も、実際には綺麗な立ち回り方を選んだが故に、その一張羅に土が付かなかったに過ぎん。だがこの国の本当の救世主は、日々をこつこつと生きた名も無き者たちであり、結果一敗地に塗れこの世を去った歴史の敗者たちだ。その事実を無意識に嫌うものを善しとする趨勢(すうせい)の中、NO.9はスケープゴート(生贄、身代わり)となり火中の栗を拾うという。面白い。今回のゲーム、これにて一旦の幕としよう。勝者は決した。」

「ノブレス・オブリージュ。今後も君たちがこの国の潜在的な救世主たらんことを、切に願う。」  {/netabare}



2013/8/2「noblesse oblige今後も貴方がこの国の救世主たらんことを。」投稿。
2014/8/10「ノブレス・オブリージュの導き。」改正。
2015/1/29                 加筆。投稿。

投稿 : 2015/01/30
閲覧 : 819
サンキュー:

14

ネタバレ

ジョンX さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ノブレスオブリージュ

めっちゃ面白かった!!!

といってもかなり謎は残る終わりでしたけど。


こういう影の救世主っていう設定が
ものすごく好みなのでドハマりしました!!

あと、現実にありえそうな非現実って感じも
とても好きでした!!



キャラクターデザインが羽海野チカさんっていうのも好評価の要因です!!


しかし、このアニメを見ていると
ニートがとても高尚なものに思えてきますよね。


いつかこんな世の中が訪れないことを祈ります。

投稿 : 2015/01/27
閲覧 : 305
サンキュー:

7

郎太桃← さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

最初はとっつきにくかったが、徐々にハマっていった。
いいストーリーでした。

投稿 : 2015/01/20
閲覧 : 239
サンキュー:

2

端っこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

現実に基づいた壮大なストーリー

見始めると止まらなくなりグイグイ見てしまいます。

割と理論構築がちゃんとしてます。
突っ込みどころはそんなにないように見れると思います。
きちんと整頓されつつ考えられている設定で気持ちいいです。
社会に訴えるコンセプトもあります。

個人的にはヒロインがイライラします。大した能力もなく主人公に恋してまとわりついていて、結果それが功を成すのですがそれもまたイライラします。

でも面白いです。何回か見返している数少ない作品です。
音楽がいいし、作画も綺麗だし、ちょっとしたデザインもセンスいいです。

投稿 : 2015/01/19
閲覧 : 237
サンキュー:

4

リン[一番の宝物] さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

予想より良かったです

思ったより良かったので暇なときに見てください

投稿 : 2015/01/12
閲覧 : 149
サンキュー:

1

ネタバレ

Winmerge さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

話は面白かった

あまりキャラクターに魅力が無い

投稿 : 2015/01/11
閲覧 : 194
サンキュー:

1

SHU888 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

序盤で引き込まれるノイタミナらしい良作。

友人に勧められて映画2作まで一気に観ました。

このアニメは雰囲気が凄い。
ただ個人的には序盤が物凄く良かっただけに、後半失速した感が強いかな。

完結となる映画の2本はまったく覚えてないぐらい印象に残らない感じでした。

内容的には浦沢直樹の作品に似てるように感じます。

主人公の滝沢くんとジュイスがいいキャラです。
総合的には良作です。

投稿 : 2015/01/07
閲覧 : 154
サンキュー:

1

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

設定と展開は良かったけど

右肩下がりではあるし、一応の区切りはつけたものの、アニメだけで完結せずに劇場版商法に走った事は評価できない。

投稿 : 2014/12/28
閲覧 : 259
サンキュー:

5

ネタバレ

[€*=*€] さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2014/12/27
閲覧 : 220
サンキュー:

0

ネタバレ

大蛇 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

最初に、物語自体はアニメで完結していません。劇場版も観ましょう。行われるゲームが複雑で、謎もたくさんあるのでちょっと解り辛いところもありますが、楽しんで観ることが出来ます。日本の現代の問題を大きく扱っています。キャラはみんな良いですね。とにかく、劇場版が楽しみになる終わり方でした。

投稿 : 2014/12/25
閲覧 : 239
サンキュー:

1

ちゃいにーず☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

100億円あったらなににつかうかなぁ?

100億円もってるっていうすごい設定ではじまります。100億円もってるのにいきなり全裸で登場って、、、笑

でも主人公かっこよすぎなんだよね!
100億あったらなににつかうかなぁ〜主人公みたいな使い方は考えつかないww

投稿 : 2014/12/19
閲覧 : 245
サンキュー:

8

suggest@休止 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

『もっと評価されるべき作品』は本当にそうだと思った。

内容は主人公がある日記憶を失ったところから始まります。この主人公は日本を救うという事を課せられていて、所有している携帯には100億円ありそれを使い日本を救うというものです。この任務を与えられた人が他にも11人いてそれぞれの方向からアプローチをしたり、自分の使いたいように使ったりしています。

主人公が記憶を失ったのは自分でやったことなのですが記憶を失ってまで過去の自分が未来の自分にかけたこととは…?

ところどころで頭脳戦も繰り広げられていたり、主人公の1人で何かを背負って闘う姿はカッコいいものがあります(^^)是非観てみて下さい。

投稿 : 2014/12/18
閲覧 : 318
サンキュー:

24

ネタバレ

纏花 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

見どころ満載ですw

記憶を変えられても、大金を手に入れても自分らしく生きられるのか!

そんなたいそうな世界観と、日常にあふれている世界観とがうまく融合しているといっても過言ではない作品。

突拍子もないことも起こるけど、その陰で起こる小さな奇跡に感嘆しました^^

お気に入りの一作です!

投稿 : 2014/12/14
閲覧 : 206
サンキュー:

2

ネタバレ

nicoco さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

楽天的発想

まだ続編の映画版を視聴していないが、アニメだけ見た感想は”どこか物足りない”と言った所か。設定はミサイル攻撃やメディア、ネットの発達と若者のニート化、就職問題と現在の日本が抱えるシビアな社会問題を取り入れている。またその現実(三次元)にセレソンと云う二次元ではチートのような人物達を登場させていくことで、日本はたまた世界が急展開を迎える、筈でいて欲しい。

そうこれだけ設定、人物の裏背景があると云うのに全くサスペンス的な深刻さが見られないのだ。ふとした瞬間コミカルに描かれ、軽快に恋愛も殺人も何でも有りと言ったスキゾ的な印象で一杯だ。
別にシリアスが欲しい訳ではないが結局この作品はどの路線で行きたいのか最後まで見てもイマイチ解らなかった。少し故意に考えすぎであるかもしれないがもやもや感が否めない。

決して面白くない訳じゃないのに、謎も適度にあり最後まで誰が今作品における黒幕なのか、恐らくどんでん返しの結末を抱えているはずなのに妙に軽くて迫力に欠けるのは何なのか、何とも云えない。いやエンディングが面白くなりそうだからこそ何かしら不満を持ってしまうのだろう。

投稿 : 2014/12/08
閲覧 : 260
サンキュー:

2

ててまる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

こういうの好きだ。

私はこのアニメを見て、自分はやっぱりこういうアニメが好きなんだと
改めて気づかされた。こういう痛快な感じが大好きだ。
ただ、もう少しヒロインに感情移入できれば主人公をもう少し
近く感じられた気がする。
私が好きなアニメはまさにキャラと一緒になって
泣いたり笑ったり喜んだりできるようなものなので、
そこはもう少しほしかったです。

最後のシーンであと一つアクションがほしかった。
それこそ台詞であったように、なにかが起こってほしかったような…
ですね。そう思うと、私も無責任で不謹慎な内の一人なのかもしれませんが。

投稿 : 2014/11/24
閲覧 : 232
サンキュー:

3

ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「“Noblesse oblige”、あなたがこのレビューを読んでくれる救世主たらんことを」

制作はProduction I.Gのオリジナルアニメです。
ジャンルはSFサスペンス・セカイ系です。
「攻殻機動隊」で知られる神山健治氏が監督・原案をしています。
ノイタミナ作品です。


大学の卒業旅行でホワイトハウスを訪れていた森美咲は滝沢朗と名乗る全裸の男にトラブルを救われる。
滝沢は82億円の電子マネーが入った携帯電話を保持していた。
彼は記憶を失くしており、自分がいったい何者なのかを調べていくことになる。


携帯電話を主軸としたサスペンスな作品です。
ここら辺は「未来日記」みたいな感じですが本質はかなり違います。
「未来日記」は危ないサスペンスをワクワクしながら楽しむ作品。
「東のエデン」は監督の考え方を受け止めてとりあえず考える作品。
したがって、本作はそこまで楽しい作品ではないですねw
ちょっと硬派で社会派な作品と言えるでしょう。

でも結構笑えるシーンがあります。
個人的に{netabare}ジョニー連呼はどうにかならないのかとずっと思っていましたw{/netabare}
別に重い作品ではないのです。

初めに記憶喪失の男が全裸でホワイトハウスの前にいるというトンデモ設定ですが、「ニート失踪」「ミサイルテロ」のワードが繋がって真相が明らかにされていくのは良かったです。
「ニート」というか働き口ですね、これについては今でも騒がれている問題です。
「ニート」は本作の最重要ワード。

また滝沢のキャラがとても魅力的。
彼の人の好さが本作の真相の鍵になっています。
それと比べるとヒロインの咲がイマイチキャラ立ちしていない印象。

また本編ではとりあえず〆てはいますが、結構中途半端な感じではあります。
重要な伏線も回収していないところがあります。
映画見てくださいということでしょう。


以下疑問点。
{netabare}まず、主人公はなぜワシントンにいたのか。
記憶を消した理由は何となく分かりますが、こちらは分かっていません。

次にセレソンNo.12について。
ジュイスを持って行ったということですが、果たしてどんな人物なのか。

また検索エンジンについて。
「東のエデン」とタイトルにつけるくらいですからもっと関わってきてもいいような気が。

そして最後のミサイル迎撃と辻の結城に対する発言。
主人公がミサイル迎撃をしたとすると、辻のミサイルに対する発言の意味が分かりません{/netabare}


以下ネタバレなしの考察。
社会派作品なのでちょっと考えてみます。(タグ内にネタバレしているタグあり)

{netabare}本作の上手さは本当にあり得そうなことを描いていることでしょう。
作中で言及されますが、この日本でも政治・経済での閉塞感は尋常じゃないですよね。
選挙の投票率はダダ下がり、GDPは回復の見込みなし。
人々の意見や働きが見えにくくなってしまっています。

政治家は投票率の高い老人に対する政策ばかりします。
だから就職率はなかなか改善しないのですね。
社会保障の分野は比較的発達しているのに。
それ故働けない人、働かない人がさらに出てきてしまう。

官僚は既得権益を貪っている。
一概には言えませんが、こう思っている人は多いはず。

それではいったい何が悪いのか?

偏重政策をする政治家が悪いのか?
既得権益を貪る官僚が悪いのか?
働こうとしない若者が悪いのか?

そんなもの誰にもわかりませんね。

{netabare}この国に王様はいない。
だから彼は王子様になった。{/netabare}

この言葉が印象的。
誰も矢面に立とうとしない。
傍観者ではあるが、当事者ではない。
何も働きかけないで文句を言う。
本作でも言及されていました。

その中で主人公は{netabare}ミサイルテロから人を救おうとして結局裏切られ、傷つけられた。
彼はニートたちを守るために憎しみをすべて被り、記憶を喪失させた。{/netabare}
彼の人の好さがすべての事態をややこしくしてしまったのかもね。
何だか救われない感じです。

まあつまり私が言いたいことは、政治家・官僚に不満を持つ若い人はとりあえず投票しようということですw{/netabare}


総括して、ちょっと硬派で、あり得そうな、むしろもう起こっている世界のお話です。
あなたなら100億円で日本を救えますか?

「“Noblesse oblige”、あなたが救世主たらんことを」

投稿 : 2014/11/16
閲覧 : 625
サンキュー:

58

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そりゃ寒けりゃ縮むよねw

※※※
文章は苦手で(ネタばれに注意も大変だし)短めの感触や印象を伝える程度が多いかと。
割と【まじめに・辛目に】ホシ付けてますので、作品の評価はホシをご参考にして頂ければと...
基準はプロフィールをご参照下さい。
http://www.anikore.jp/users/profile/54802/
※※※

ち○こで区別しちゃう警官もどうよっ!
まあ、外人の顔って区別しにくいのかも知れませんが...

話は変わって、この作品!
何より、全シリーズ一気に見て下さい。
シリーズ全部で1つの物語です(総集編は除く)ばらばらじゃ賞味期限が切れちゃいます。。
少なくとも下の3作は次の順番に連続で見てください。

東のエデン(テレビアニメ)
東のエデン-The King of Eden-ザ・キングオブエデン(アニメ映画)
東のエデン-Paradise Lost-パラダイスロスト(アニメ映画)

この3作で初めて一つのストーリーです!

次の1作は総集編なので、暇があればどうぞ。
東のエデン総集編 AirCommunication(アニメ映画

物語りの発想は奇抜です。
金と力(権力)を与えるから、世の中変えて見ろと!言われたら、あなた出来ますか?
こうした物語には、声の力が物を言うのですよ!

各キャラ魅力的ですが、私にとってのこの作品の主人公は Juiz です。
冷静沈着、ユーモアを解し、非情なオーダーでも淡々と処理する!
なのにその声には優しさと温かささえ感じるのですよ。

音楽は見事にハマッテマス

作画は、兵器も出してるので、もうちょっと気張って欲しかったな。
キャラの表現はハチクロと同様なのだが、手抜きな様でいて味があるのですよね。

全く違ったキャラデザと声優なら、同じストーリはまるで異なるお話となる。
そんな気のする作品です。

投稿 : 2014/11/04
閲覧 : 232

あーこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

滝沢くんがかっこよかったです。
乗ってたスクーターもかっこよかった。

ラストが映画に続くは好きじゃないし、見に行こうと思うほどこの作品を好きにはなれませんでした。

投稿 : 2014/10/29
閲覧 : 179
サンキュー:

1

ネタバレ

こふ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

森美咲ちゃんがものすごーく
崖の上のポニョのポニョに見えて仕方がなかったwww
アニメの初登場の時
お茶飲みながら見てたんだけど
ふと、あ、ポニョだ!!とか思ったら
若干吹いたよねwwwwwwwww
あれ反則wwwwwwwww



東のエデンメンバーみんないいやつだよね( *´艸`)
仲間っていいね!!
パンツとかちょっとしか出てきてなかったけど
すごいよね!!
NEETの裸族たちもなんかすごかったwww
平澤達よくがんばったなと
言ってやりたくなったアニメw

おもしろかった\(^o^)/

{netabare}
あのタクシードライバーが
アウトサイドだよね?
ケツ顎なんだねwwおもろwww
{/netabare}

投稿 : 2014/10/27
閲覧 : 261
サンキュー:

7

ネタバレ

鈴野 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

高評価だったので視聴しました

ネットで高評価だったので見てみました。
ですが期待外れという印象が大きいです。
主人公は記憶をなくしていて、自分が何者なのかを突き止めようとします。
ヒロインは主人公に惹かれ、何かと協力しようとしますが個人的にはこのヒロインが苦手です。
心情が読めないし、正体不明の主人公を優先しすぎて他の仲間を蔑ろにします。
正直何がしたいのか分かりません。
劇場版のための序章だそうですが映画は見る気がしません。

投稿 : 2014/10/25
閲覧 : 201
サンキュー:

2

朝霧麻衣 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

日本の救世主は裸の王子様

※この作品は本編とあわせて映画2編をもってストーリが完結します。
 本編だけでは完結しないため少し評価が低くなっていますが、本編だけで も十分に魅力的な作品です。

俺は誰? 何で裸? 変なケータイを持ってて100億円使える?
何も状況が分からない中で進んでいくストーリー、怒涛の展開、とにかく続きが気になり最終話まで一気に見ました。

評価が高かったので、前情報なしに見始めました。自分が何者なのかを探しつつ、自分は何を成そうとしていたのか、少しずつ自分の置かれている状況を把握していく話の展開が、この作品の走り出したら止まらなくなるような爽快感を出していました。

怒涛のストーリー展開の中で所々入ってくるギャグがシュールで笑えます。結構シリアス目で進んでいくと思いきやかまされるギャグに何度も笑わされてしまいました。

ストーリーもいいのですが、音楽も素晴らしかったです。とくにEDはとてもかっこいいです。

この作品は攻殻機動隊を製作した所というのもあり、社会問題として若者のニート増加がこの作品の題材として用いられています。ニート擁護アニメと言う人もいますが、若者は可能性に満ちていると言いたかったのかなと感じました。別にニートを正当化しているわけでもなく、あくまで今の社会制度も良くないよね?でもそれだけのせいにして諦めるのは違うよね?っていうことを伝えたかったのかなと私なりに思いました。

投稿 : 2014/10/23
閲覧 : 260
サンキュー:

21

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

世界を変えるのはこんなにも難しい。

ハチミツとクローバーから羽海野チカさん繋がりで見始めました。{netabare}そのせいでずっと滝沢が森田さんに見えてしょうがなかったです。{/netabare}
やはり顔つきや表情に愛嬌があって好印象です。クセもそう強くないので万人受けするデザインだと思います。

あと、OPの「Falling Down」。イギリスで超有名なバンド『OASIS』の曲らしいですが素晴らしいですこれ!一度聴いてドハマりしました。まだ聴いたことない方は是非是非。


あらすじ
{netabare}
大学4年の卒業旅行でアメリカに訪れていた森美 咲(もりみ さき)は、ホワイトハウス付近でトラブルに巻き込まれているところを同い年の青年、滝沢 朗(たきざわ あきら)に救われる。
滝沢は自分の記憶を失っていて、そして何故か82億円もの電子マネーが入金されている上に何でも願いを叶えてくれる謎の携帯「ノブレス携帯」を所持していた。
この風変わりな男に次第に魅かれていった咲は、滝沢が自身の記憶と謎の携帯について探し回る道中に同行することにする。
滝沢の失われた記憶とノブレス携帯の指し示す真実は何なのか。
{/netabare}



結論から言ってかなり楽しめました。こんなにスイスイお話に引き込まれていったのは久々でした。

個性豊かなキャラクター達がコミカルに動いて面白いです。

ちょこちょこ洋画のネタを仕込むのも小気味良いっていうかオシャレですね。(ゾンビとかタクシードライバーとか)
追記:というか、タイトル自体が既にパロディなんですね!(笑) 『エデンの東』を文字って東のエデン、と。
にわかですいません。もっと勉強します。

オタクやニートをあえてステレオタイプに描いているのも皮肉が利いてる感じ。
シュタゲのダルみたいな、無駄にイケメンボイスの学生ニート板津くん。大好きなキャラです。彼のような賢い人間(ニート)になりたいと思いました。


ストーリー展開に関しては謎が謎を呼ぶような、引きの演出が抜群に巧いと思います。1話1話丁寧に構成されているのが分かります。


後に判明する様々な真実が、神山健治さんが監督とあって現実に迫る説得力をもって伝わってきました。

だからか、やはりこの物語に‘答え’を期待する声が大きかったのだと思います。
今でこそ自分は冷静に見ていられますが、当時リアルタイムで追いかけて見ていたら同じようにこの作品に明確な解答を求めていたと思います。


でもこの作品に示されているのはあくまで答えに対する問いかけ、問題提起に留まるもので、これが{netabare}日本を救うための{/netabare}答えだ!という結論ではなかった。

作中で助けを求めている若者たちのように、視聴者も現実に対する閉塞感を打破する綺麗な終わり方を求めていたのかな、と。ある意味そういう感情を視聴者に抱かせれば作り手としては勝ちですが(笑)


追記:劇場版含めて見ても、それほど破綻しているシナリオとは思えませんでした。ただ、視聴者を惹き付ける魅力に欠けていた。または納得させるだけの説得力に欠けていた、という事かもしれません。

それから他の方のレビューを拝見したところ、キャラクターに好感が抱けなかった。好きになれるキャラクターが居なかった等の指摘があり、これもマイナス要因ですね。

監督曰く森美咲を主人公に置いて物語を彼女の視点で進めたらしいですが、肝心の咲の心理描写はそれほど多くなく、他のキャラクターも内面を深く掘り下げることをしなかった。そのせいで視聴者が感情移入する余地が少なかったのではないでしょうか。

僕自身、早見沙織さんの演じるキャラはこれまで全てストライクだったのに、咲だけはイマイチ好きになれなかったことに少し驚きでした(笑)


ともかく、個人的には作品に於いて大事なこと、それは明確な指針を示すことよりも見た人に考えさせる、影響を与えることの方が大事だと思うので、東のエデンは十分その役目を果たしたのではないかなと思います。

ネタバレ込みの主張
{netabare}
ガッチャマンクラウズのように、世界を変えることができるのは私達一人一人の力だ、という最終話の流れはそれなりに良いものだと思いました。

それから‘ノブレス・オブリージュ’、この作品では‘持てる者の義務’という解釈だそうですが、この考えは正に今の日本に必要な感性ですね。一方的な社会的強者による搾取だけが行われる社会は間違っている、という作中のセレソンらの主張自体は正当なものだと思います。
{/netabare}


テーマ性とエンタメ性に富んだ良い作品でした。今の所ノイタミナ枠で一番面白かったです。
ただ大人向けというよりは若者向け。そこまで高度で難解な話ではないので、攻殻機動隊級のシナリオを期待するものではないですね。

気楽に楽しめる分より広くオススメできる作品だと思います。普段ぼーっとアニメを見ている人がちょっとだけ頭を使って見てみるか、ぐらいのレベルで大丈夫なので安心です。

投稿 : 2014/10/19
閲覧 : 300

ろれ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

過大評価かなぁ

面白いアニメでネットで検索すると高い頻度で名前が挙がりますねこれ。

その手のアニメでも攻殻、ビバップ、プラネテス、蟲師とかは好きなんですが、これはなんで評価高いのかわかりません。

まぁ個人的には普通レベルかなーって感じです。

最終回の終わり方完全に舐めてますし。

このあとに劇場版もあるみたいですが、わざわざ見ようとも思わなかったです。

主人公(男のほう)とか初登場で全裸だし、中盤もジョニーだし、ラストも全裸のニートの大群だし私の中ではただのチ○コアニメって印象しかないです。

主題歌はOPEDともに大好きです。

投稿 : 2014/10/19
閲覧 : 231
サンキュー:

2

ネタバレ

37111 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

続きは映画で

ていうのやめてほしいわ。。。

それを差し引いても面白かった。

投稿 : 2014/10/11
閲覧 : 221
サンキュー:

5

ネタバレ

ぽんちぃ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

攻殻SACのチームが放つ、社会派エンターテイメント&SFサスペンスアクション。

★劇場版まで続けて観て、やっぱり良かったので、オススメです。

観始めると、とても先が気になるので、時間を作って劇場版まで続けて見ることをお薦めします。

以下は、最近、再視聴する前に書いたものですが、再視聴後に書き直す余裕がないので、そのままですが、それでもよければ読んでいただけると嬉しいです。

===================================
他の方がレビュー書いたのを見て、久々に見返したくなり、その前にちょこっと書いてみました。

フジテレビ ノイタミナ枠 2009年4月9日~ 6月18日  全11話
最初のTV放送当時に視聴。

おぼろげな記憶を頼りに書いてるので、あらすじや詳細な解説をご覧になりたい方は、他の方のレビューを見てくださいね。また、記憶違いもあるかもしれませんので、お許しください。

■簡単に言うと
この国の"空気"に戦いを挑んだひとりの男の子と、彼を見守った女の子の、たった11日間の物語。
中身も濃くて作画も音楽もいいし、大人でも楽しめる、ハイセンスで完成度の高いアニメ。
100億円という大金と、携帯電話でかなり無茶なリクエストも実現できてしまうコンシェルジュ、
スリルのあるゲームの設定で、ハラハラどきどきのサスペンスが展開します。

■スタッフなどについて
原作・脚本・監督:神山 健治 じゃじゃ~ん!
制作Production I.Gで、攻殻SACの神山監督がオリジナルストーリーで作るってんで、
期待が爆発しそうでした。

OPかっこよくて大好きでした。
{netabare}OPに起用されたのOASISの曲は、なんかこうサイケな感じ?が、作品の雰囲気づくりにかなり貢献してたと思います。毎回、これでテンションあがりました。
OASISはなんとなく知ってましたが、昔のわりとコンテンポラリーな洋楽ってイメージでしたが、
この選曲は、センスがいい、流石だなぁと思いました。{/netabare}

キャラデザの原案はその少し前にヒットした、ハチクロの羽海野チカで、これは意外で、初めミスマッチと思いましたが、ともするととっつき辛くなりそうなところを払拭して、登場人物に親近感がもちやすくなり、間口を広げてくれて、結果よかったと思います。攻殻ファンは、抵抗あったと思いますが(笑)

音楽:川井憲次さん
Fate/stay nightのBGMもこの方でしたが、すごく良かったです。
Fateにハマったのは、音楽が良かったためってのも多分にあります。
攻殻機動隊の劇場版の方の音楽の作曲をしてました。
TVアニメでは、精霊の守り人(2007)で、Production I.Gと組んでますね。
{netabare}最近では、「BORDER」とゆう小栗旬主演ドラマの音楽をやっていたのですが、
それが秀逸で、作品の雰囲気を1.5倍くらいに増幅してくれるくらい、すごく良かった。{/netabare}

■感想・その他
~スリルがあって、新しくて、現実的だけど夢もある。
現実とのリンク加減が絶妙でとにかく観てるとワクワクしました。

{netabare}SFファンタジーなんだけど、現在の社会問題や最新のIT技術を現実と拮抗するレベルで取り入れたことで、現実とリンクしつつもプラスアルファ加減が絶妙で、新しいけど、遠い未来の現実離れしたお話じゃない感がでて、よけいに、ワクワクしつつも、いろいろ考えされられることも多くありました。
まだ実用化され始めたばかりのARをプロモーションにとりいれたりしたのも記憶に残ってます。{/netabare}

続編が劇場版になって、ちょっと残念だなって思ってるうちに、なんとなく観にいく機会をのがしてしまい、TVでも放送されずにいたので、今にいたってました。

久しぶりにこのTVシリーズから見返して、続けて劇場版の方も観てみたいと思います。
放送時の約2年後の日本が舞台のこの作品、時間的の追い越してしまった今、
IT技術の進歩ぐあいや現実の社会と照らし合わせて、見返すとどう感じるか、楽しみです。

なので、みなさんの劇場版のネタバレ・レビューは、そのあとでじっくり読ませていただきます。

■参考情報
{netabare}ストーリー
2010年11月22日(月)。日本各地に10発のミサイルが落ちた。
一人の犠牲者も出さなかった奇妙なテロ事件を、人々は「迂闊な月曜日」と呼び、すぐに忘れてしまった。
それから3ヶ月。ホワイトハウスへ卒業旅行に来た大学生の咲は、記憶を失った全裸の男に危機を救われる。
彼は、拳銃と、82億円もの電子マネーがチャージされた携帯電話を握りしめていた…。
滝沢 朗とは何者なのか? 謎の携帯電話の正体は? 失われた、滝沢の記憶とは何だったのか?

スタッフ
原作・シリーズ構成・監督:神山健治/「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「精霊の守り人」
キャラクター原案 :羽海野チカ/「ハチミツとクローバー」「3月のライオン」
キャラクターデザイン:森川聡子
音楽:川井憲次
アニメーション制作: Production I.G

声優
滝沢 朗 … 木村良平
森美 咲 … 早見沙織

OP『FALLING DOWN』:OASIS
ED『futuristic imagination』:school food punishment
挿入歌 『Reveal the World』作曲:川井憲次 歌:Brenda Vaughn
{/netabare}

投稿 : 2014/10/09
閲覧 : 320
サンキュー:

23

ちびすけ1号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的評価 【東のエデン】

最初は難しいストーリーかと思ったけどすごい速さで全話見終わった作品でした

【物語】
後半引き込まれてなんだかほのぼのした感じもしました。
アニメ終わって「え、あれは実際なんだったの?」という疑問も残り後味すっきりな感じはしませんでした。
でも面白かったですよ
携帯使っているあたりとかは近未来っぽくって良かったです

【キャラ】
なぜか一番印象に残っているのは坂津君です
なぜか知らないですけど存在感があったのかよく覚えてます
紹介のされ方がされ方だったからでしょうかね

主人公はすごく明るくていかにも主人公です!って感じの人ですね
あまり好きなタイプではありませんでした

【作画】
Production I.Gさんが手がけているためとてもきれいな作画だったと思います
すっきりした感じがしました


映画があったと思うので次はそっちも見てみようかと思います

投稿 : 2014/10/05
閲覧 : 156
サンキュー:

2

bj2みくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

後を引く世界観や疾走感

前から気になってたのですが、一気見してしまいました。
絵柄には似合わないセンセーショナルな設定や、
読めない展開が本当に面白かったです。

私は頭の回転が遅いので、後の方はついて行くのがやっとでした。
(特に、続編の映画版)

投稿 : 2014/10/02
閲覧 : 203
サンキュー:

1

wininng さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大人見ても大満足

主人公の頭の回転速い

みてて飽きない

先が読めない

映画も面白い

投稿 : 2014/10/02
閲覧 : 142
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

時代を考えると良作か?

原作・監督は神山健治、キャラクター原案は羽海野チカ、アニメーション制作はProduction I.G。ノイタミナ初のオリジナルストーリーアニメ

まだスマホが普及してない年代に書かれたニート擁護アニメ
時代背景的には民主党政権が生まれる前の世代間闘争という所か
全体のストーリーは面白いがつじつま合わせに何の説明も無いのが痛いところ

ご都合ストーリーだが面白い視点も多々あり楽しめる作品に仕上がったのではないだろうか

ただ万人にお勧め出来るわけでもなくこの評価に落ち着いた

投稿 : 2014/10/01
閲覧 : 186

フジポン さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全てを背負い日本を救う

全裸で、変な携帯と拳銃を持ってホワイトハウスの目の前に突然と姿を現し
警察に捕まりかけの少女をたすけ物語は始まる

俺は誰だ?
あそこで何をしていた?
この携帯の80億は一体なんだ?
なぜ記憶がない?

これらの謎を解消すべく携帯に導かれていく

アニメだけでは完結しないため評価があまりよくないとの噂もありましたが
決してそんなことはありません!
すごく楽しめました
携帯が話のキーになっていく
未来日記のようなバトル要素はないです
また若い者は無限の可能性をもっていると言うのがテーマなのかな?
かなり作中でこのワードが使われています
まさにその通りだとおもいます
何か活力もらいましたw

投稿 : 2014/09/27
閲覧 : 215
サンキュー:

4

次の30件を表示

東のエデンのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
東のエデンのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

東のエデンのストーリー・あらすじ

2010年、日本各地に10発のミサイルが落下するテロが発生するが、奇跡的に1人の犠牲者も出なかった。
それから3ヵ月後、アメリカへ卒業旅行に出かけていた大学生・森美咲はワシントンD.C.を訪れホワイトハウスの前でトラブルに巻き込まれる。そこに記憶喪失となった日本人青年・滝沢朗が現れ、森美は難を逃れる。意気投合した2人は一緒に日本へ帰国することとなるが、その日東京へ11発目のミサイルが打ち込まれる。
その時、滝沢の携帯電話にジェイスと名乗る女性からの謎のメッセージが入る。(TVアニメ動画『東のエデン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2009年春アニメ
制作会社
プロダクションI.G
公式サイト
juiz.jp/blog/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%81%AE%E3%82%A8%E3%83%87%E3%83%B3
主題歌
≪OP≫OASIS『FALLING DOWN』≪ED≫school food punishment『futuristic imagination』

声優・キャラクター

木村良平、早見沙織、江口拓也、川原元幸、齋藤彩夏、斉藤貴美子、田谷隼、白熊寛嗣、五十嵐麗、小川真司、玉川砂記子

スタッフ

原作:神山健治、キャラクター原案:羽海野チカ、 監督:神山健治、副監督:吉原正行、脚本:神山健治、音楽:川井憲次、キャラクターデザイン:森川聡子、総作画監督:中村悟、美術監督:竹田悠介、色彩設計:片山由美子、CGI監督:遠藤誠、撮影監督:田中宏侍

このアニメの類似作品

この頃(2009年春アニメ)の他の作品

ページの先頭へ