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「オッドタクシー(TVアニメ動画)」

総合得点
87.6
感想・評価
661
棚に入れた
2217
ランキング
146
★★★★☆ 4.0 (661)
物語
4.3
作画
3.8
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.1

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オッドタクシーの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

群像劇の良作、だが「バッカーノ!」の続編のが見たい。一挙放送に合わせて。

 全く期待しないで見始めたが、しっかり立っている群像キャラ、会話の妙、犯罪を中心したサスペンスと謎で引っ張る力が充分にある良作でした!。隠れた良作として今後も語られるかも。


 伏線回収と謎の解明は尺をとられるが、1クールで収まるスケールにちゃんとなっているので大きな破綻はなく大成功とまでは言わないが、かなり上手に風呂敷を畳み、かつ全部畳まないでオープンエンドにする上手さがあるのは見事。なにより白川さん萌え。終盤スーパーウーマンになってきたような気もしないでないが。


 そしてこっからは謎になってた部分のネタバレの話と、こうだった方が良かったなぁ〜話です。


 正直謎の部分はあまりこちらの予想を超えてくるものはなかったので悪くはないが、まぁまぁという感じ。もっと捻りがある展開を期待してる気持ちもあったのだが…。殺人の犯人が和田垣さんなのはわかってたが、割とそのまんまな動機だった。それにしても、この部分は最後に持ってくるべきだったろうに。


 ラストも不安な後味エンドなら、「これからタクシーに乗るね」って言った後にタクシーに向かう和田垣さんの後ろ姿で終わる締め。逆に勧善懲悪ラストなら、知らずに乗ったタクシーが真犯人が和田垣さんだと知ってる小戸川で、ラストは振り向いて和田垣さんの方、ひいては画面のこちら側に向かって笑顔で「どちらまで?」と小戸川が言って締めた方がえがったような。


 それとボスのクロちゃんがなんで育英事業やってるのかと動機の部分が微妙な感じだったのがなぁ…。てっきり小戸川の両親と関わりがあるとかだと思ってたが。そして一番感じたのが、人間の姿にみんなが戻るのはラストの方で点景的に流していって、最後に小戸川の姿…とかの方が味わい深かったんじゃ。


 こうやって書いていくと不満ばかりのように思われるかもしれませんが、面白かった作品だからこその愛のムチであって、面白くない作品ならここまで書く気力は全然湧かないのだ。春アニメは期待して見始めた作品が、最後まで見たら正直ガッカリという傾向があったので本作は癒やしな存在であり続けてくれて感謝です。それにしても、不穏な形で終わるというのは「タクシードライバー」オマージュではあるな。

投稿 : 2024/11/20
閲覧 : 1169
サンキュー:

46

ネタバレ

もんちろー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何で登場人物の名前は人間なのにが動物なのに姿が動物なのか。

人間が苦手な主人公、両親は小さい頃に亡くなったらしい。
事件に巻き込まれて最終的には解決!
なんだけど、最後の最後がゾワっとした。
これはいいアニメを見つけたわ。

投稿 : 2024/10/08
閲覧 : 33
サンキュー:

0

taka_2 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

かわいい動物キャラたちが織りなす不穏な物語

U-NEXTにて視聴。

知り合いから教えてもらって見ました。
無事完走。

平凡なタクシー運転手のだったはずの主人公おじさんが、ギャングたちのたくらみに巻き込まれてひどい目に遭う話。
なんか美談で終わってるけど、やっぱりお金をめぐる欲望うずまく感じはとんでもないなと思う。

投稿 : 2024/07/30
閲覧 : 48
サンキュー:

1

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2、3度観ても飽き足らないスルメアニメ

偶然。奇跡。巡り合わせ────こういった要素を多分に含ませると心無い批評家からは「ご都合主義」となじられてしまう。正であっても負であっても。しかし現代サスペンスにおいては良い刺激(スパイス)だ。
この作品は面白いくらいに新宿────ひいては世間の“狭さ”を描いている。乗降客数世界一を誇る「広い」筈の新宿。そこで勤める“1頭”のタクシー運転手と友人、劇中の乗客全員が思わぬところである1人(1匹?)の女子高生失踪事件に繋がっていく。
こんな偶然あり得るか。そんな野次は捨てて是非ともご覧いただきたい。

【ココが謎:なぜ動物人間?】
日本は新宿が舞台である筈なのに主人公はセイウチ。ヒロインのナースはアルパカで医者はゴリラ、友人は白猿で飲み屋の女将はカンガルーetc.本作で登場するキャラクターは全て擬人化された動物で統一されている。『ズートピア』のような動物人間────というよりは人間の登場人物を動物で表現しているようにも見える(名前は日本人)。
各キャラを覚えやすくするためか?
或いはキャラクターグッズを作って売り捌くためか?
そんな邪推をしてしまう程にサスペンスというジャンルには不釣り合いなほのぼの動物アニメで第一印象を飾ってしまっている。
しかし、この“動物に見える”ということが最期の伏線になろうとは、観始めの時点では誰も想像だにしないであろう。

【ココが面白い:練馬区女子高生失踪事件(1)】
さて、主人公である小戸川(おどがわ)はセイウチでありタクシー運転手でもある。昼夜問わず不特定多数のお客を運び、決してお喋りではないものの口を開けば小粋とも偏屈とも言えるトークであらゆるお客に自身を印象づけている。そのおかげで乗客の誰もが小戸川というタクシー運転手がいることを覚え、また小戸川も一度乗せた客の顔は絶対に忘れない。たった1度の乗車で互いが互いに面識を得ることになるのである。
そういう下地があってこそ、展開されるのが面白い『練馬区女子高生失踪事件』。被害者は終盤まで名前すら明かされないのだが、確かなのは「1度だけ小戸川のタクシーに乗車した」ことであり、その記録も車内のドライブレコーダーに残っていたらしい。しかしその肝心のレコーダーは双子兄弟で警察官を勤めている大門(だいもん)兄の手によって押収されてしまう。
大門兄は小戸川を練馬区女子高生失踪事件の犯人と疑っているが、そう視聴者に思わせる点もいくつかある。
1番の理由はやはり彼が一人暮らしの部屋で「押し入れに向けて誰かに話しかけている」ことであろう。それが行方知れずの女子高生だとしたら、彼はなぜ彼女を匿っているのだろうか。違うとしたら、彼は一体「何」を匿っているのだろうか。
謎が謎を呼ぶミステリー、主人公すら「容疑者」だと疑わせるサスペンス。ほのぼの動物アニメーションと皮肉混じりの軽快なトークとは裏腹な不穏な雰囲気に視聴者はのめり込んでいく。

【ココが面白い:練馬区女子高生失踪事件(2)】
容疑者候補としてもう1人挙がるのは狒々(ヒヒ)の溝口恭平──通称“ドブ”──である。東京中にその名を轟かせているヤクザであり、指名手配犯でもある奴ならば女子高生の1人や2人拐ってても可笑しくはないと世間はそう思っているご時世だ。
しかしドブは小戸川のタクシーに乗り込むと拳銃を突きつけながらも『神に誓ってそんなことはしていない』と言う。逆にドブはボスの命令で行方不明の女子高生を捜す側におり、その手柄や上納金の額を後輩のヤノ(ヤマアラシ)と競っている最中であった。
第3の容疑者・ヤノ。彼はメジャーデビュー目前のアイドルグループ『ミステリーキッス』の後ろ楯(バック)に付いており、そのアイドルたちのマネージャー・山本(キツネ)が小戸川のドライブレコーダーを欲しがっている。奴らこそが女子高生失踪事件の犯人、そうでなくても大きな関わりを持っているに違いないと、ドブは踏む。
ドブはヤノを失墜させるため、そして自分を脅かす相手を全て排除するために小戸川のタクシーや類い稀なる「認識能力」を度々、利用するようになる。
脅されながらも堅気とヤクザが協力し合う奇妙な関係が築かれ話が続いていく。しかしその心内では悪を許せず、ドブやヤノの“シノギ”を白日の下に晒してやろうと小戸川の正義が燃え上がっている。只のタクシー運転手が裏社会相手にどんな立ち回りを見せるのか。それもまた本作を追う大きな楽しみだ。

【ココも面白い:「偶然」の8連鎖(1)】
本作最大の面白さは、序盤に見せた何気ないキャラクターの行動や台詞、そして「アイテム」に至るまであらゆる物が新たな展開に繋がり、最終的には女子高生失踪事件やその結末へ辿り着くという「巡り合わせ」を描いたところにある。簡単に書くなら怒涛の「伏線」と「伏線回収」で以て映像の力に頼らない純粋な脚本力を視聴者に叩きつけてくれる。
『呑楽消しゴム』という物1つとってもとんでもない展開となる。世界に1つしかないものの、たかが落語家の呑楽(どんらく)を象っただけのキャラ消しだ。これが第1話で先ずナースの白川の所持品として登場し、何気なく小戸川にプレゼントされる。
これが16年前、ピューマの田中が親のクレジットカードを盗んでまで手に入れようとし結局、彼が手にすることはなかった曰く付きの品であることが第4話『田中革命』で明かされる。

【でもココがつまらない?:田中革命】
話変わるが、この田中革命というエピソードは本作を視聴継続するか切ってしまうかの分かれ目となるくらいアングラな内容だ。4話までに気になる謎を一時、全部ほっぽってサブキャラ同然の田中の過去話をモノローグ付きで掘り下げていく。それも要は幼少期の消しゴム集めから現在廃課金しているソシャゲの話────1つのことに熱中して見境がなくなるギークな猫人間を延々と描写するのだ。人によっては少しも感情移入できない「くだらない」話であり、その時は完全に作品のテンポを阻害していると思ってしまうだろう。しかし、そんな過去話も根気よく追っていけば現在の時間軸に繋がるのである。
{netabare}往来ど真ん中で歓喜の涙を流し叫んでいる田中。彼は歩きスマホでガチャを回し続け、念願の最高レアをそのタイミングで引き当てていた。そこを「たまたま」急いでいた小戸川のタクシーが接触ギリギリで通ってしまう。
飛び退いた拍子に側溝へ落として破損・水没してしまったスマホ。後日、端末を直してデータを復旧しても引き当てた最高レアは無かったことになっていた。
恨むべきはあんな所でガチャを回していた田中自身だろう。しかし、彼は「自業自得」ということで被った怒りを『呑楽消しゴム』の件で納めてしまっている。今回もそうするほど、できた人物ではない。
同じ日に可愛がっていたペットのオカメインコが死んでしまう。これも只、インコの天寿(15~6年)を全うしたに過ぎないのだが、田中にとってはどうして悲しい出来事が2ついっぺんにやってくるのか理解できない。この世に神様がいるのだとしたら刺し違えてでもこの悲しみや怒りをぶつけてやりたい。そんな破滅的な心境に陥る。
そしてペットを埋葬しようと木の下を掘ると、彼は見つけてしまう。引き金1つで人命を奪い取れる圧倒的な武器──「拳銃」──を。これまた偶然にもドブが小戸川の脅迫に持ち出した後、念入りに隠そうと木の下に埋めていた奴の持ち物であった。
只でさえ理性のタガが外れやすく、課金依存症の気もある田中という人物を丸々1話かけて描いた状態。当然──否、天命を受けたか──の様に拳銃を持ち出して街を彷徨う彼は、タクシーを走らせる小戸川を見つけると、ニタリと醜悪な笑顔をドアップで我々に見せつけるのである。
本来、どのキャラクターとも関係が無い田中が正に「運命のいたずら」によって群像劇の中心にいる主人公をつけ狙う“追跡者”として参戦。このいつ・どこで謂れのない恨みを買うのかが解らなくなるような、決して他人事ではない顛末には思わず怖気が走ってしまう。{/netabare}

【ココも面白い:「偶然」の8連鎖(2)】
このような偶然やキャラクター間の隠された関係は他にも沢山用意されており、とくに後者は「この2人が繋がっていたのか」「こんな因縁があったのか」と毎回、驚かされてしまうし、判明しない内に予想・考察するのも楽しい時間となる。
{netabare}ミステリーキッスのメンバーとマッチングし盲目の恋のまま貢ぎ続けていたら実はヤノの仕掛けた美人局(つつもたせ)で手酷くやられてしまう柿花、第1話で撮った小戸川との2ショット写真に偶々写ったドブのおかげでバズると調子に乗って私人逮捕系YouTuberの様な活動に傾倒してしまう樺沢太一(かばさわ たいち)、小戸川の羅列した番号で当てた10億円の宝くじをSNSで報告してしまいヤノとドブに狙われてしまう今井etc.{/netabare}
事件とはまるで無関係な一般人が風刺の効いた形でヤクザたちに絡む展開となっており、とくに迂闊なSNS利用は現実で最も頻発するトラブルであるだけにそのリアリティにも感服してしまう。

【そしてココがすごい!:真相を覆い隠した叙述トリック(1)】
偶然の連鎖から実に30匹弱もの動物キャラクターを1つの事件やヤクザの抗争に関わらせた壮大な群像劇。それが本作であるのだが、やはりストーリーを追う時点ではキャラが動物人間である意味合いが限りなく薄い。どうして主人公がセイウチで、他も人間ではないのだろうか。
{netabare}実は動物に見えているのは小戸川唯一人だけであり、彼らは始めから全員、人間だったのである。小戸川は幼い頃に培った人間不信と交通事故のショックで人間が動物に見えるようになってしまい、然れど都合が良いのでおよそ30年もその状態で生きてきた。この作品は動物が人間のように振る舞う世界観であるという思い込みを利用した「叙述トリック」を仕掛けていたのである。
これは勘の鋭い人なら序盤から気づけるが、鈍い人は恐らく最終話のタネ明かしまで気づくことはできない。私は中盤辺りでなんとなく察することができたのでまあ、普通くらいかな(笑) 2週目を観るとこの事実へのヒントが劇中随所に散りばめられていたことも解り、新たな発見に二度、驚く仕掛けにもなっている。{/netabare}
{netabare}さて、そんな叙述トリックが話のどこに関係するのかというと、思いっきりオチである。
ドブの『オッドタクシー作戦』をぶち壊し、ヤノ陣営に追われてタクシーごと海へ飛び込んだ小戸川。これが嘗ての交通事故に酷似していたおかげか、目を覚ますと正常な視界に──人物は全て人間に──戻っていた。
行方不明の女子高生は死体で上がり身元が判明。それはミステリーキッスのメンバーの1人・三矢ユキであり、劇中で活動していた三矢ユキは山本が用意した替え玉であった。
この替え玉こそ、本物の三矢ユキを殺した真犯人だったのである。{/netabare}

【そしてココがすごい!:真相を覆い隠した叙述トリック(2)】
{netabare}全てが彼女にとって都合良く事が運んだ。殺した三矢はリーダーの二階堂ルイが呼び出しており、動機も固い。なのでマネージャーの山本も心内ではルイが殺ったと思い込んでしまい、然れどミステリーキッス存続のために穏便に済まそうと後ろ楯のヤノ陣営と共に遺体を解体、海に投げ捨ててしまったのである(この義理があってミステリーキッスはヤノのシノギを一部、手伝うことになる)。
結果、真犯人に繋がる物的証拠が出る筈もなく、逮捕されたのはルイ・山本・ヤノ・関口の4人。真犯人=和田垣さくらは彼らにとって冤罪である殺人罪を擦り付けることに成功したのだった。
残るは自分が事件当日に事務所へ向かった証拠となる小戸川のタクシーにあったドライブレコーダーのみ──これは既に大門兄の手で押収されているので懸念しても手遅れなのだが和田垣には知る由もない──。彼女は芝公園で休憩する小戸川のタクシーに再び乗り込む。
これまで1度乗せた客を絶対に忘れなかった小戸川ももう彼女の顔を覚えていない。彼の類い稀なる「認識能力」は人間が動物に見えてしまう「病気」にあった。
本物の三矢も三矢を演じていた和田垣も同じ「黒猫」として見ていた小戸川にとって、人間の少女となった和田垣が自分を殺してレコーダーを奪い取ろうとしていることなど、微塵にも思わないのである。
『どちらまで?』と尋ねる小戸川に対し、後部座席に乗った和田垣がニッコリと微笑むところで、物語は締め括られる。{/netabare}

【他キャラ評】
ホモサピエンス(柴垣&馬場)
{netabare}一見無関係な人物がまさかの所で絡んでくる────という展開を連発する作品だからこそ「何か関係してきそうだけど最後までそこまで重要じゃなかった」キャラも笑って赦せてしまう。ホモサピエンスはそんな本作を彩り、視聴者をミスリードする漫才コンビだ。
彼ら自身が骨太なサイドストーリーの主役でもある。口は悪いがお笑いに対する熱い情熱で相方を引っ張っていく柴垣{しばがき}と、そこまで意識が高くなくとも相方を諌めつつ付いていこうとする馬場{ばば}。上京してからいまいちブレイクしない2人の仲は劇中で大きく歪んでしまう。{/netabare}
{netabare}「コンビ格差」というヤツであろう。ホモサピエンスとしてではなく馬場ピンでの仕事が舞い込み彼だけの人気が集中していく。まあみ○ぞん然りや○子然り、現実の芸能界の流行的に考えても当然な抜擢であろう。コンビで売るには柴垣のヒートアップ癖がそのまま炎上に繋がりそうで使う側も怖い(笑)
彼らは某漫才大会に勝ち上がりながら各々の仕事をこなしていくが、次第に馬場の方がネタ合わせの時間を確保出来なくなってしまう。弥の明後日{やのあさって}の予定まで訊く柴垣とそれを断る馬場の気まずさよ……。
元は相方に発破を掛ける意味で柴垣が宣言した“負けたら解散”も現実味を帯びてきてしまう。1人で売れている馬場はいつの間にか強気になっており、コンビ解散など何の脅しにもならなくなっていた。そして敗者復活戦当日、密かな相方への不満をぶちまける。

{netabare}『お前昔の方がオモロかったで……腐っていくお前もう見てられへんねん。今流行っているドラマも映画も売れてる芸人も全部『オモんない』って────それってもう“お前が”ズレてんねん』

『お前が漫才好きなんもよう知ってる。俺がそれの足引っ張ってんのもわかる。だからごめん柴垣……今日で解散させてくれ』{/netabare}

これがメンタルに来てしまったのか、柴垣は鉄板ネタの披露中になんとネタを飛ばしてしまい、復活戦敗退。ここまで追い込まれて柴垣はようやく自分が間違ってたことに気づいたのだろう。
自分は相方に厳しくしたかったんじゃない。そもそもそんなことするような上下関係じゃない。
1人お笑いで売れたいわけでもコンビで売れれば誰と組んでもいいわけでもない。素人でも柴垣1番の理解者である長嶋の誘いを蹴ったのもこれが理由だ。

自分が相方と一緒に漫才をやり続けたい。この気持ちをたった1度も相方に伝えたことがなかったんじゃないか、と。

コンビの顛末自体はエピローグの勢いに任せてダイジェストで流すという雑な作りになってしまっていたが、2キャラには本物の漫才師を起用したこともあって会話や漫才の空気を見事、再現しており本編そっちのけで中々、見応えがあったと評する。{/netabare}
{netabare}余談だがこの『ホモサピエンス』というコンビ名、思えば堂々と本編のネタばらしである『人間』を表しており、2週目を観てる途中で「そういうこと!?」と膝を打ったものだ。{/netabare}

二階堂ルイ(にかいどう - )
自分ケモナーではないんですけどね、可愛いねこのトイプードル娘! 今井がゾッコンなのもわかるわ~
神の視点だからこそアイドルではない彼女の裏の姿も見放題なのだが────殊勝。ファンを見下したり気持ち悪がったりすることはない、然れど自分たちミステリーキッスがのし上がるためにファンは食い物にしていかねばならない。もっと魅了してもっとお金を出させる。そのためのファンサービスは決して手を抜かないという心情の吐露はそのままファンへの売り物になりそうな健気さだ。
{netabare}それだけに三矢ユキへの「殺意」は本物であったことだけは残念。本物だからこそ遺体遺棄を手伝ってしまったのかな……もっと早く馬場と出会って「負けてもいい」という生き様を学んでいれば、遠回りでもアイドルの夢・武道館ライブを実現できたかも知れないのにね。ブタ箱に一度ぶちこまれた者はもう──
でも人間体の儚げな表情も良いよね!{/netabare}
【総評】
2、3度観ても飽き足らないスルメのようなアニメだと評する。
事件の概要は終わってしまえば大したものではなかったと言える。{netabare}アイドルの卵であった女子高生が同業者に殺され隠蔽される{/netabare}のは米花町では日常茶飯事以下のレベルであり、だからこそ多人数が個々の事情を抱えて参入する【群像劇】として本作は複雑化されているので観づらいといえば観づらいのかな、とも思えてしまう。
しかしその中心に主人公兼タクシードライバーの小戸川を置いて「言葉のプロレス」のような会話劇を繰り広げさせることにより、言わば『化物語』の様な聴いて楽しい作品として最期まで観客を惹き付けていく。
とくに皮肉屋な小戸川と負けん気の強い白川を象徴する『ジェネレーションギャップアピールいらねぇんだよ』から始まる2人の応酬は、絵面はセイウチとアルパカなものの“ひたらぎ”の様な関係性をも思い起こさせて好ましい。群像劇の中に漫才コンビを入れ込む辺り、脚本家は漫才がすごく好きなようで話の脱線具合が正にそれである。
見た目の世界観も話の牽引力を補強しており、マスコット的な動物たちの可愛らしい世界でありながら、それとは裏腹に物語の主軸はアウトローであるというアンバランスさが初めに物語にしっかり引き込んでくれる。
そういう風に視聴者を引き込んだところで──
主人公のトラウマとは何か?
ラジオで流れてきた事件の詳細は?
テンポよく会話するけれどもこの2人はそもそもどういう関係?
──といった数々の謎を掲示していく。本作への興味・関心が高まったタイミングでの掲示なので自ずと視聴者は謎にのめり込んでいく筈だ。
謎を紐解いていく中でもしっかり飽きさせない。上記した通りに会話は勿論、各キャラが持つ劣等感や正義などといった「感情」も綺麗に生々しく描かれているのがすごい。四十代で結婚したくてマッチングアプリを始めたり、負けるのが嫌で自分にも他人にも厳しくしてしまったり、さらにはSNS上での承認欲求が暴走してしまったり────と、とても現代的な自分の曲げられない信念が人間臭い感じで描かれているため、各登場人物のキャラクター性が確り立っており感情移入も容易なのである。
だからこそ本作は声優や作画といった要素をウリにせず、且つ話題性を獲るための実験的な試みを随所に入れている。そのどれもが失敗しない程度の「計算」をされていて秀逸と言えるだろう。ミステリー兼サスペンスというジャンルで作画がポップでもBGMや主題歌で雰囲気を作れば全然許容される。芸人役には本物のお笑い芸人、双子の兄弟役には本物の双子、そしてラップ調で喋るキャラには本物のラッパーを起用することで声優初挑戦ながらその違和感が殆ど伝わってこないよう配慮されていた。
ここぞという主要キャラにはちゃんと本職の方々を起用しているが、こちらも驚き。41歳の小戸川に声を当てるのはあの花江夏樹であり、いつもの少年役ではなく見事、皮肉屋なおっさん声を再現していた。彼の意外に広い演技幅も見所──否、聴き所──の一部であろう。
本作を肉付けするサイドストーリーは観づらさの要因になっているかも知れないが、「これなしでもOK・より楽しむために」という精神を忘れないながらにしっかりと核心を突いてきており、個人的には脱帽ものだ。だからこそ謎が解かれた2周目・3周目といった繰り返しの視聴の度に本作はより味わい深いものとなっている。
決め手は最後の大どんでん返し。その内容も予想の範囲内レベルではなく革新的。何より伏線をほぼ全て回収して視聴者を驚嘆させてくれる。この綺麗な終わらせ方はジャンル違いながら『魔法少女まどか☆マギカ』を彷彿とさせるものがあり、何よりあちらと違ってゾクゾクと怖気が走るようなオチとなっている。これはアニメ界でもかなり珍しい。
それ故に総集編兼続編となる『オッドタクシー インザウッズ』は蛇足感漂うが、残された謎を回収するならあちらを続けて観るのも乙である。そしてオーディオドラマ『幸せのボールペン』。これは絶対試聴して欲しい。各キャラのさらなる掘り下げ、謎を解く鍵、そして本作の秀逸なオチに箔がつく。YouTubeで無料公開されているので本作と合わせて楽しんでもらいたい。

投稿 : 2024/05/04
閲覧 : 132
サンキュー:

8

いんゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

出戻りました

最初、二話まで見て切ったのですが、
評価が高かったので、もう一度見ました。

あぁそうゆうことだったのかと。

鬼滅の人の声とセイウチの見た目が全然合ってないなぁと、最後まで思っていました。

投稿 : 2024/03/01
閲覧 : 127
サンキュー:

2

ネタバレ

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

一気見したけどよく作り込まれてた。

評判良くすごい、事前情報なしで見てほしい、どんでん返しがすごいとチラチラ聞いていていつか見たいと思いまったく情報入れずにいてついに視聴できた。
変なとこでネタバレしたくないから広めにネタバレかけるけど、未視聴で今後見る予定がある人はホントレビュー読まない方がいいよ!
キャラクターの性格や関係などしっかり描かれていて
やり取りが楽しめた。お笑いのような狙った笑いっていうより日常会話の楽しい笑いって感じ。
カポエラのとこ好き。
伏線や謎がいっぱいあったがワンクールでまとめてきたなと感心した。
でも、すべて回収説明するわけではなく視聴者の考えに委ねる所もあり好みはわかれるかも。
最近の2クールありきの作り方するアニメにも見習ってほしい。
{netabare} 動物のアニメでこんだけどんでん返しって言われてたから、冗談まじりに最大のどんでん返しは実はみんな普通の人間でしたー。とかかなと思い見てたら楽しめた(笑
最後の不穏な終わり方もまぁ、アリなのかなと思える。
物語が何でも解決するものじゃないって表現なのかな。
所々、不明瞭な事はあるけどまぁ総合的に楽しめたかな!{/netabare}

投稿 : 2024/01/14
閲覧 : 105
サンキュー:

3

ネタバレ

gafa1234 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

41歳厄年!わかる重なるトラブル。

私も厄年は酷かったー
オドさんには共感するよ!笑

自分の厄年エピソードと共通項いっぱい・・・
(私はドライバー業ではないけど)

勤め先のボスに振り回されてトラブル続き、自分も期待してない仕事で謎のバズり、ボスの取り巻きから無理難題ばかり、更に倅のイジメ被害も学校に隠蔽されて、どっから湧いてきたか精神病んだ旧知の人から被害妄想で脅迫されるわ、いろいろ重なりボロボロで潰れた途端、ボス命令で行った仕事が世間の大バッシング受ける痛恨!周囲からは何もかもの責任を押し付けられたりと、もうメチャクチャだった。

実際に身の回りに起きたものは、大人の嗜みとして特定材料は書かないと心得ているが、とにかくオッドタクシーの登場人物には親近感。ほんと分かる。

そんな厄年を通じて、理不尽と自己顕示欲と承認欲求は「トラブル生産」と「身に覚えのない噂」と「多方面の八つ当たり」を呼ぶと、あらためて痛感。

ただ、厄年で再発見した良いこともある。

理不尽に立ち向かう勇気を持てた自身への納得感、そして共に困難を協力した伴侶の有り難さ、多方面で共闘したくれた「まとも」な友人の存在。

本作のラストシーンを見て、倅をいじめたガキもこんな感じの「自己中」だろうな、と続くトラブルへの匂わせを受けて、自分も心を引き締めるのであった。

厄年3人組、仕事エピソード、小学校3年、メンクリ、見ていて共通項は尽きないけど、とにかく「後ろめたくない生きかた」をしてれば、大体なんとかなる。

と、書いてて思ったが、自分もお疲れ様でしたー

会社と学校とメンヘラはやっぱ公的機関に通報しよ。

投稿 : 2024/01/01
閲覧 : 58
サンキュー:

2

ネタバレ

あと さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:----

東京の街の人々の群像劇。傑作ミステリー。

街に暮らす人々がみんな動物の顔をした世界観で生きるタクシー運転手が主人公で様々な客を乗せていくことで物語が進行していく群像劇。脚本と台詞回しが秀逸でした。もうどんどん引かれますし、伏線も色んなところにしかれていて完璧で、無駄が全然なかった。

キャラクターは動物になっているのでポップで可愛い感じなんですが、中身はもうドロドロで何が裏で動いているのかわからなくなって怖くなる、色々なことが同時に展開していくミステリーで、いい感じにイヤラシさがないのでとっても見やすいですし、可愛いキャラクターたちに愛着も湧いて楽しめました。かなり中身があるアニメで、後半の展開も怒涛でした。様々な謎があるアニメで、その回収の仕方も凝っていて、匂わせ方も、最終話に至るまでの感情の寄せ方も良かったです。

{netabare}
そして最後……。ああ、こういうことだったのか、いやでもまだ回収できてなくないか、と思わせておいたところで裏切ってくるとは……。とっても衝撃的でした。~ {/netabare}いやあ、これだけの内容があるとは。どんでん返しとも言える内容で期待以上の出来でした。声優さんの演技もリアリティ重視のこの世界観にマッチしていてよかったです。1クールアニメでずっと楽しめるアニメのベストの一つ。

投稿 : 2023/11/03
閲覧 : 93
サンキュー:

1

ネタバレ

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

テレ東深夜枠ドラマのような雰囲気

オッドタクシー面白かったです。

会話劇は軽い落語を聞いているような感覚で楽しめるし、タクシー車内から聞こえるラジオなどの細かなところまでも、さりげない情報を仕込んできたりと、かなり計算された作品。

本作のテーマは「承認欲求」ですかね。

作品に引き込む導入と承認欲求については、SNS的な昨今、馴染み深い要素で引き込んでおきながら、結局人の奥底にある承認欲求って、幼少期から後悔し続けていることなど、普遍的なところで勝負したところがいい。

しかもそれが、他人からしたらどうでもいいようなことを、いつまでもこじらせてるのが沁みる。あからさまな展開に魅力を感じないのと同じように、よくわからんけどあの人にとっては重要な事だったんだなーという、謎の説得力。クレバーな作風でありつつも地に足がついた感じ。(全員ではないけど) {netabare} ~ ネットオークションの消しゴムとか{/netabare}

事件を解決するミステリー作品であると同時に群像劇であって、誰もが主人公というのをワンクールで落とし込まれたら、これ以上何も言えないでしょう。しかも、 {netabare} ~ 群像劇から群像解決劇のように、それぞれが独自ルートを辿って着地されたら。
このような物語を進行する際、多くはオムニバス形式だったり、それぞれの時間軸を用いたりして分散させた運びをする。その点、本作は程度の差はあれ、同時進行で描写されていて、アニメーションの最先端を感じました。
{/netabare}

あとは、擬人化。
おおかた萌え要素として使われるけど、本作のような社会派アニメで擬人化するとノイズが減る感を覚えました。 ディズニー的な。
本作が人間だった場合、内容が濃い分、視線や表情などの描写も凝らないと良質な雰囲気を保てない気がします。 その点、擬人化した場合、あまり凝らずとも雰囲気を保てた感があります。情報量が多いのもあり、人間で凝った描写をするよりも、擬人化して正解だと感じました。{netabare} ~ 意味がありますが{/netabare}

ここ数年のアニメで私的には上位にくる作品です。

投稿 : 2023/10/21
閲覧 : 254
サンキュー:

23

ガムンダ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白い 小説みたい

ストーリーとキャラで魅せる、
タクシー運転手が巻き込まれていく事件と謎解きと群像劇。

00年代の深夜番組みたいな、ほのかに懐かしい脱力感。
雰囲気もとっても良いです。
会話劇としても掛け合いがすっごく面白いです。

謎解きと言っても主人公が謎を解いていくストーリーではありません。
主人公には主人公の、至極個人的な目的があって、
登場人物にそれぞれに至極個人的な目的があって、
それらが交錯して収束していく、視聴者にとっての先が気になる展開がとても巧い。

今時の爽快感は得られないかも知れない、鈍痛を伴う大人な苦みがあります。

キラキラ仕立ての「四月は君の嘘」に当てられた私と同じおっさん達に絶対お勧めの良作であります。



ああ因みに私もwe are the world のMVPはシンディに一票。
でも今見ると改めてマイケルの凄さを再認識しますよね。
生前は大嫌いでしたけど。
何の話だよ。

投稿 : 2023/10/14
閲覧 : 112
サンキュー:

7

ネタバレ

カール さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

承認要求が強いほどサンキュー獲得に必死な説

「動物さん大集合よ~♪」
そうやってお子さんと一緒に視聴すると、

脅迫、暴力、美人局、遺体処理、殺人など、
世の中の黒い部分が
ドロドロ出て来るものだから、

「ちょっと早かったかな~」
と、親御さんは慌てて、
アンパンマンの動画にチェンジする。

「見てくれだけで判断してはダメ」
という、
お子さんの情操教育にも
もってこいの本作品。

内容はといいますと、
個人タクシーの一般ドライバーが、
ヤクザのいざこざに巻き込まれながらも、

洞察力と皮肉めいた会話術で、
悪党どもを一網打尽にするお話。

テレビの2時間サスペンスでも
やってそうな内容ですが、
2時間では収まりきれないボリューム。

一応13話で解決していますが、
所々腑に落ちない点や、
そもそも話の締めが不穏な感じ。

すっきりしたい方は、
「劇場版見てね」という、
いわゆる「あのね商法」丸出しですが、
TV版だけでも十分楽しめると思います。

ただ、こういった作品は、
明確に表現しないことで、
考察というかこじつけし放題なので、
人によって話の深みも増していきます。

例えば、
本作品の真犯人でありラスボスの
和田垣さくら。

アイドルオーディションに落ちても、
「グループに入れろ」と直談判。
一見すると自信家で行動力の化身なのだか、
その反面、異常なまでに自己肯定感が低い。

-ずっと母親に迷惑をかけている。
私なんか何の取り柄もない。
消えてしまいたい……-

同一人物とは思えないほど、
気持ちの振り幅が大きい。
こんなふうに彼女を作り上げたのは、
一体誰なのか?

最も怪しいのはやはり母親である。

-夢破れたお母さんからしたら、
あんたは眩しい。
どんな手を使ってでも、
夢を叶えなければいけない-

親からの教訓にしては、
なかなか物騒なことを言っていますが、
実際に娘は、
物騒な手段で夢を叶えてしまいます。

そういえばもう一人、
自己肯定感が低いのに、
目立ちたがり屋がいましたね。
SNS中毒でドブを追っていた樺沢太一です。

あっさりと返り討ちにあい、
その流れからなぜか、
ドブからカウンセリングの体をした
誘導尋問がなされます。

ドブの言葉通りに内省し動機を語る樺沢。

-注目されたかった……-

項垂れる樺沢にドブは更に深掘りします。

Q.どうして注目されたいのか
A.他人から認めてもらいたいから

Q.なぜ他人から認めてもらいたいのか
A.自己肯定感が低いから

-自信が無いから、
自分で自分を認められない。
そのくせ、
自己愛だけは人一倍強い-

ドブの言葉に感化された樺沢の本音は、

-こんな自分が大嫌いで、
消えてしまいたい……-

和田垣さくらと同じことを言っています。
そして、
彼女も樺沢同様に「目立ちたい」
承認要求モンスター。

こんな樺沢が抱える問題に対し
ドブの応えは、

-不特定多数ではない、
自分が信じられる、
尊敬できるメンターを探せ。
評価の軸があればブレない。

それが難しければ自己承認。
自分で自分を認めること-

樺沢はドブからの教訓に目が覚め、
過去を精算し新しい評価基準を模索します。
ただしそのセミナー料として、
全財産をドブに差し出すのですが。

樺沢にとってドブは、
メンターではないにしろ、
完全にドブに操られているのは明白です。

では同様に、
自己肯定感が低くて目立ちたがり屋の、
和田垣さくらはどうなんでしょう。

彼女の軸は全くブレません。
殺し屋でもない普通の女の子が、
「消えてしまいたい」と呟く彼女が、
夢のために躊躇せず人を殺すのです。

彼女は全て自分の意志で動いていたのか。
それとも、
メンターの言葉で操られていたのか。

実行犯は和田垣さくらですが、
この事件は本当に、
彼女一人の犯行なんでしょうか。

「どんな手を使ってでも
夢を叶えてみせる」
次のターゲットを決め、
スマホ越しに母親へ伝える彼女。

そんな娘の言葉を聞く母親の心情は、
一体どのようなものなのでしょう。
下手すると
この物語が根底からひっくり返る。

夢見る少女のサクセスストーリーは、
夢破れた母親の復讐劇へと変貌する。

果たしてその真実は!



続きが気になる方はサンキューしてね♪
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


ありがとうございました。

投稿 : 2023/09/23
閲覧 : 116
サンキュー:

1

ネタバレ

ララフェル さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ネタバレ厳禁のアニメ。

可愛い絵。
変わったキャラ達。
全てに隠された伏線の回収。
最終話まで見るべき。

投稿 : 2023/09/14
閲覧 : 77
サンキュー:

2

ネタバレ

ウィスタリア さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まさかの結末!

キャラが動物だからどんな事件起こしてもいいのか?人間だったらやばいな…と思いながらがら見ていたけど、まさか最終回に全てがひっくり返されるとは…。しかも結局本当の犯人つかまってないし。小戸川狙われたままだし。でも怖いのは苦手なので、動物のままでよかったです。OPがめっちゃ好き。

投稿 : 2023/09/13
閲覧 : 88
サンキュー:

1

はちごー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

考察サスペンスもの

詳細はまあ見て下さい。全話見て意味が分かる作品なので。

投稿 : 2023/09/08
閲覧 : 137
サンキュー:

3

タイガー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

『何で急にそんなハードボイルドな生き方してるの?』

タクシー運転手を中心にしたミステリー群像劇

日常系と思わせる動物設定
動物だから頭こんがらがらない

題材も設定も面白く高評価◎

みんなツッコミが速いww
のと、カポエイラ?笑いちいち笑うw

だんだん繋がっていく謎に引き込まれる作品

投稿 : 2023/08/22
閲覧 : 105
サンキュー:

3

ネタバレ

ゆーしゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観たい

最後までミステリー

動物ミステリー。
色んな登場人物出てきて最後まで面白くみれました。
主人公に感情移入しにくい分、途中で折れそうになりますがw
後半の回収は完璧で、そのへんの作画が綺麗なアニメよりキレイにまとまって完結してます(*´꒳`*)

投稿 : 2023/08/13
閲覧 : 93
サンキュー:

1

Jet Osuga さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なんとも言えない面白さ!

サクサク観れる、小難しいい事は書けないアニメファンですが面白かったです。
なんと言っても、白川さんのカポエイラっ最高です(w)。

投稿 : 2023/08/11
閲覧 : 81
サンキュー:

2

ネタバレ

fBAtg62143 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

群像劇として面白かった。

個人的に今まで面白かった群像劇アニメは成田作品位だったが、この作品はそれらに負けない位ストーリーや個々人で動く各キャラの繋がりや様々な伏線が終盤で綺麗に回収されて行くのは非常に楽しめた。
また各キャラが動物であることもキャラへの理解を手伝うだけでなく、多くの登場人物が登場する群像劇において、誰が誰か分からなくなるのを防いでいて良かった。

個人的に少し気になったのが2点。
1点目は終盤も終盤、主人公を中心に1箇所(というにはちょっと広いが)に集うシーンが今まで群像劇として各キャラの行動を丁寧に描いて来た本作においてこのシーンだけは、何故全員そこに集まった?となった。
2点目はTV放映版しか見てないのでラストのシーンが中途半端に終わるのが気になった。
どちらもラスト付近なのでちょっと詰めが甘いように感じた。

群像劇として凄い面白いという評判だけは聞いていて、再放送時に実際に見てみると、ラスト付近に気になる所はあるがそれでも評判通りに面白い作品だった。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 87
サンキュー:

3

ネタバレ

ラスト さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

観れば観るほど引き込まれる展開

鑑賞する前はこの作風でサスペンス?ほのぼの系のアニメじゃないの?って思っていたのですが、期待をいい意味で裏切られましたね。
タクシーに乗る乗客一人一人が物語全体に大きく関わっていくようになっている主人公を中心とした物語には強く引き込まれました。この作品はサスペンスですが、物語の真相が気になって仕方なく、どんどん次の話を見たくなりましたね。声優の配役、演技も素晴らしかったです。キャラクターも、アニメ作品ではありながら、どこか現実味のある感じで親近感がわきました。おすすめしたい作品です。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 80
サンキュー:

4

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ひとりひとりが主人公。

【概要】

アニメーション制作:P.I.C.S.、OLM Team Yoshioka
2021年4月6日 - 6月29日に放映された全13話のTVアニメ。

監督は、木下麦。

【あらすじ】

家族がいない41歳独身の個人タクシー運転手の小戸川宏。
彼は東京住まいで渋谷や新宿などで客を乗せている。愛想の無い彼は、
ときには行きつけの居酒屋でママを相手に会話しながら飲み食いをしている。
また、不眠症であるのと小戸川の目に見える世界が他人と全く違ってるため、
個人病院に通院している。友人が少ないながらもそれなりに楽しく生きている。

その小戸川のタクシーの乗客であるいろんな職種の人々、そして小戸川自身が、
ニュースで報道されている練馬の女子高生失踪事件に絡んで、
繊維を束ねたロープのように繋がっていくのだった。

【感想】

ミステリーで引っ張って物語の続きが気になるタイプの群像劇。
面白いこと言ってやろうとのくどい台詞回しがやや鼻につく傾向がありますが、
そこを否定しちゃうと作品の良さも全否定になってしまいますね。
お笑い芸人を多数起用したネタだらけの軽妙な会話が持ち味のアニメですね。

シュールさが強めの会話の何気ない一言、背景にある小物が実はこうだったなど、
伏線がいたるところに散りばめられていて、それが回収されていくのは、
考察好きのアニメファンにウケそうなスタイル。

擬人化された動物のビジュアルで『100日間生きたワニ』かよ!?
と最初は敬遠しそうになりながらも、
実際に観てみたら全く違っていて、チュンソフトの『街』『428』みたく、
学生やアイドルなどの芸能人や警察の人や反社など登場人物のひとりひとりが、
それぞれの人生の主役であって、それぞれの視点で物語があって、
繋がりのあったり無かったりする個々のキャラクターの決断や偶然が、
相互に作用して複雑に積み重なってラストまで繋がっていく、
ヒューマンドラマとサスペンスでありネタバラシのターンでは衝撃の展開もあります。

また、最終回のクライマックスに該当するアレが『街』のラストの花火と役割が一致していて、
脚本の此元和津也氏は、『街』をプレイしてないですか?と断定しそうになりますね。

動物の擬人化キャラのアニメですが、仮にリアルな人間を描いてる作画でやったら、
18歳の小娘に入れあげて金持ちだと嘘をつく41歳の貧乏な禿げたオジサンの話であるとか、
事件の真相に迫る回想シーンでのエグさとか、見るに堪えない部分が一部にありまして、
デフォルメ化された動物のビジュアルだからこそセーフであったりでして、
また。キャラクターが人間でなくて動物であることにも意味がありまして、
その種明かしからの不穏さを残すまでのエピローグの構成が上手かったと思います。

本編を見てるだけでは解らない部分もある御都合主義的さも部分的に存在する脚本ですが、
そこは小説やオーディオドラマなどで補完すれば良いのでしょうか?

拾った拳銃で人を撃っておいて銃刀法違反と殺人未遂に問われることもなく、
社会復帰してるキャラがいたり、
作中ではスルーされているのですが、来年の4000万円近い所得税が待っていて、
支払い能力が無いとネットで考察されているキャラがいたりでして、
現実と照らし合わせると、この終わり方で良いのかな?と思わないでもないですが、
小戸川の物語の終わり方としてはめでたしめでたしで順当でしょうか?
と言いつつも最後の最後で不穏さを残すシーンで終わり、その続きは映画までお預けですけどね。

個人の好みで言うとキャラデザで一見敬遠しがちですが、
懐かしのサウンドノベルみたいな構成のストーリーを、
アイドルとファンの距離感の近さとかソシャゲ中毒者の凶行などの、
令和の世相?をネタとして絡めてまとめあげた良作ではあると思います。

未見の人がいましたら予備知識無しで予測不可能な状態で楽しむのが良いと思いました。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました

投稿 : 2023/06/18
閲覧 : 193
サンキュー:

42

ネタバレ

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

取っ付きやすいイラストからは想像できないダークで本格的なミステリー

2度目の鑑賞。

1度目は予備知識なしで鑑賞して仰天祭り、
そして今回の2度目は違う視点で更に楽しめました。

{netabare}初見では何も知らずに観ることで
終盤の驚きの展開を楽しむことができ、
2度目以降は小戸川さんの真実を知った状態となるので
話の途中途中の違和感の正体が分かって楽しいですね!{/netabare}


全然違うところにあるはずの色々な点と点が
どんどん繋がっていく快感がたまらない作品です。

{netabare}最後の[偽]三矢ユキの言動には
思わずヒュッとなりました:( ´꒳`;)
小戸川さんのタクシーに乗りニッコリ座る姿で
終わっていったので小戸川さんの安否が気になる〜!{/netabare}


声優について、
私は基本的に俳優や芸人など声優以外の方が
アニメキャラを演じることに抵抗のあるタイプです。

だけどこの作品では抵抗なく受け入れられました。
決して上手いわけではなく、
なんなら違和感もバリバリあるんですけど、
それがむしろ味となっていて
作品の雰囲気にもあっているように感じました。

お笑い芸人キャラのホモサピエンスを演じた
{netabare}ダイアン、特にユースケさんがキャラ含めて好き。
小戸川さんの車内で流れるラジオが妙にリアルw

大門兄弟を演じたミキの2人も
キャラと合っていて良かったと思います。

それと声優さんで何より驚いたのは
小戸川さんの声が花江夏樹さんだと知った時でしたw

小戸川さんの回想で子供時代の声を演じる時は
どっからどう聞いても花江夏樹さんなんだけど、
大人の小戸川さんの声は何度聞いても
私の知ってる花江夏樹さんの声じゃないんですよw{/netabare}


たくさんのキャラクターが登場するにも関わらず
誰一人として無駄なキャラクターがいないんですよね〜

それぞれにしっかり役割が与えられていて
点と点が繋がるための鍵となるキャラが豊富。


シナリオ部分だけで
こんなにワクワクした作品を観たのは久しぶりかも、、

投稿 : 2023/06/16
閲覧 : 301
サンキュー:

29

双真 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

★★★★☆☆

おもしろかった。

投稿 : 2023/05/24
閲覧 : 88
サンキュー:

0

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

どちらまで?

 全13話。

 いや~思ってた以上に面白かったです!本格的なミステリー・サスペンスでしたね。可愛らしい動物のデザインに反して、中身は結構ダーク。ファンタジーの世界ではなくあくまで現実に即しています。

 一応主人公は小戸川さんなんですが、本作はいろんな人に焦点を当てた群像劇となります。色んな人がいますが、彼らに共通しているのが「承認欲求」ですね。いいねをとるために、バズるためにあらゆる手段を取る人、婚活アプリで出会った人に虚勢を張る人、皆に認められるために10万円の消しゴムを買おうとし(失敗しましたが)、アプリに500万円以上課金したり、、、人間の闇を垣間見たような気がしました。

 あとは駆け引きがスゴイです。小戸川さん、ヤクザに対しても物怖じず交渉を持ちかけてきて、的確に情報を引き立てる、、、一見平穏を望む男に見えて大胆なハートを持ち合わせてますね。

 最初色んな人が様々なことをしていますが、それが一つに繋がっているのがスゴイですね。最初に示された女子高生失踪事件から始まり、それから小戸川さん、アイドルたち、ヤクザ、柿花、剛力、白川さん、、、などなど、最後にすべてがつながる感じが爽快でした。そして爽快と共に恐怖や闇も増していくという、、、

 最終話まで見て、、、最終話が素晴らしかった。これって実写のドラマでもいいんじゃね?って途中思ってましたけど、最終話まで見て、あ、これってアニメが一番いいわ、って思わせてくるあたりが素晴らしい。動物のデザインにも意味があったんですね。
 そして最後のシーンもグッド。一見平和に戻った、、、かと思いきや、、、?ゾッとしました。ああいう不穏なラスト、なかなかお目にかかれないです。一昔前のホラー、ミステリーの海外映画のような、含みを持たせたラスト、大好きです。

 本編も良いんですが、ラジオもおすすめです。本編をより一層深めてくれるので。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/03/25
閲覧 : 532
サンキュー:

48

ネタバレ

ペンギン丸 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

カポエイラ

面白くて一気見した。台詞回しが独特でツボにハマる。なんとなく池袋ウエストゲートパークっぽさを感じた作品。
ホラー映画みたいなラストも好き。秀作でした。

投稿 : 2023/03/05
閲覧 : 107
サンキュー:

4

ネタバレ

はろい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あにこれが無かったら一生観なかったようなアニメです。

まず絵の雰囲気から観る気がしませんが、80点以上は一度は試そうという気持ちでみました。

ラスト以外は好きで面白いですが、ラストの部分をオチとして物語の評価をつけるとしたら、★0.5ぐらいにしたいぐらいです。

気になって映画のラストも観ましたが、あの流れを最後に持ってきた事が不快です。


多分、他の人も書く感想だと思いますが、雰囲気は伊坂幸太郎です。

参考になるか分かりませんが、
・フィッシュストーリー
・重力ピエロ
・ポテチ
は好きです。

・アヒルと鴨の
・グラスホッパー
・ゴールデンスランバー

は好きではありません。

投稿 : 2023/01/16
閲覧 : 213
サンキュー:

6

かとー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

まずまず良アニメ

昼ドラ真っ青な展開!笑

なぜ動物なのか?
真犯人は誰なのか?

この辺りは物語を見ていったらすぐ推理できちゃうけど、なかなか良作でした!

花江さんは炭治郎以外評価してなかったけど、今作の主人公の演技は凄く良かった!
時間があれば見るべき作品です!

投稿 : 2023/01/04
閲覧 : 122
サンキュー:

5

ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

脚本と特定キャラが光った作品

世界観:6
ストーリー:9
リアリティ:8
キャラクター:6
情感:5
合計:32

<あらすじ>
平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。
身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。
趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。
一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。
彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。
バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す看護師・白川、いまいち売れない芸人コンビ・ホモサピエンス、街のゴロツキ・ドブ、売出し中のアイドル・ミステリーキッス…
何でも無いはずの人々の会話は、やがて失踪した1人の少女へと繋がっていく。
(公式サイトより)

本作は2021年春アニメで、あにこれの同クール1位を獲得しています(以前はVivyだったので、Vivyは視聴済)。同クールには86(エイティシックス)もあって、TVアニメでは本作とVivyが上位とあれば、当然気になるということで視聴したのが経緯です。

キャラデザが人型動物で、ゆる可愛い感じの序盤でした。
主人公の小戸川役の声優は江夏樹さん。四月は君の嘘の有馬公生や鬼滅の刃の竈門炭治郎の声からは当初想像がつかず、このような声も出せるのですね。

{netabare}主人公がタクシードライバーなので、様々な客が乗ってくることによって物語が進展、主人公は女子高生失踪事件に巻き込まれていきます。このミステリがしっかりしていて、ネタバレ回(11話)
それと平行して1人の物語が交錯するのですが、第4話「田中革命」は面白かったです。この田中というキャラクターは、この物語なかなかにシビれる話で、これがあってからこの物語に入れたように思います。

ストーリーだけを追えば、この田中という存在は必要ではなかったのではないか、とも思えるのですが、ネットオークションやスマホゲームを例とした非常に個人的なトラブルが人間に大きな影響を及ぼしうるということを表現しつつ、ドブの拳銃(弾丸の残数)や狂人の挙動が物語において緊迫感を与え続けていました。この点は評価が高いです。

殺人事件の全貌が綺麗にわかり、最後に登場人物が動物だった理由もわかり、小戸川の家の押入れの中もわかり、殺人犯をタクシーに乗せるシーンで終わる、全体の脚本としてよく出来た作品です。

一方、動物の見た目が邪魔をしたのか、出来すぎた構造からか、悪役のラッパーキャラのせいか、感情を動かされるシーンが少なかったのが個人的な不満点。4話で語られる田中の人情が印象深いというのも、象徴なのかもしれません。

自分はあまりミステリを好まないのですが、犯人は誰かとか殺人のトリックがどうかということよりも、人間の心理や行動理由に興味があるので、殺人事件にはあまり興味がないからのように思います。やはり心動かされる人間の情感が伝わる作品が好きですね。{/netabare}

やはり殺人事件やミステリ・謎解きが好きな方におすすめでしょうか。

余談ながら、なかなかレビュー投稿が進みませんですみません。
年末年始中にもう1つ投稿できるかもしれませんが、今年もベスト10は作成できませんね。
作品ランキングは86が1番。
音楽ランキングは、86やリコリコも良かったですが、平家物語の「光るとき」を1番とします。
皆様よいお年をお迎え下さい。

(参考評価:3話3.5→4話3.8→6話3.9→11話4.0→12~13話3.9)
(視聴2022.10)

投稿 : 2022/12/30
閲覧 : 183
サンキュー:

20

-Cha sMIN- さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

動物ものかと思いなが見はじめて...

みなさんの評価が高かったので
ん?動物キャラの話なの?
と入り込むまでに時間を要しましたが
終盤には一気見でした

ネタバレなしで視聴してよかったです
大いにビックリ!
なるほど~ でした

投稿 : 2022/11/12
閲覧 : 170
サンキュー:

3

ネタバレ

yut さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

ストーリーがうまくまとまっていて面白かった。いろんなキャラが現代のいろいろな問題に直面し、それが最後ひとつに繋がる感じ。白川さんがかわいい。

投稿 : 2022/11/11
閲覧 : 87
サンキュー:

4

ネタバレ

pino さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

まともなのは

ゴリラの医者だけですな。

ホモサピは結構出番がある割に
大して重要じゃないからいらなかったのでは。

サスペンス的には面白かったけど
結末がイマイチだったので物語の評価はプラマイゼロで。

投稿 : 2022/10/25
閲覧 : 131
サンキュー:

4

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オッドタクシーのストーリー・あらすじ

平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、高校からの同級生、柿花ぐらい。彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す看護師・白川、いまいち売れない芸人コンビ・ホモサピエンス、街のゴロツキ・ドブ、売出し中のアイドル・ミステリーキッス…何でも無いはずの人々の会話は、やがて失踪した1人の少女へと繋がっていく。(TVアニメ動画『オッドタクシー』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年春アニメ
制作会社
P.I.C.S. / OLM
公式サイト
oddtaxi.jp/

声優・キャラクター

花江夏樹、飯田里穂、木村良平、山口勝平、三森すずこ、小泉萌香、村上まなつ、昴生、亜生、ユースケ、津田篤宏、たかし、村上知子、高井佳佑、フェニックス、浜田賢二、酒井広大、斉藤壮馬、古川慎、堀井茶渡、黒田崇矢、汐宮あまね、神楽千歌、METEOR

スタッフ

企画・原作:P.I.C.S.
監督:木下麦、副監督:新田典生、脚本:此元和津也、キャラクターデザイン:木下麦/中山裕美、美術監督:加藤賢司、色彩設計:大関たつ枝、撮影監督:天田雅、編集:後田良樹、音響監督:吉田光平、音響制作:ポニーキャニオンエンタープライズ、音楽:PUNPEE VaVa OMSB、音楽制作協力:SUMMIT, Inc.、音楽制作:ポニーキャニオン

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