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「Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-ヴィヴィ フローライトアイズソング(TVアニメ動画)」

総合得点
85.7
感想・評価
777
棚に入れた
2563
ランキング
229
★★★★☆ 4.0 (777)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
3.9

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Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

pister さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

エモいシーンを切り貼りしただけでそこに芯は無い

5話までの感想{netabare}
カリギュラとビートレスを足したような作品かな?と思ったら案外シュタゲや失われた未来を求めて?
色々と気になる部分があってどこから言えばいいやら迷うのだけど、やっぱ一番はマツモトの正体か。
ひょっとして…未来から来たというのは実は嘘だったりして?
だって過去を変えたところで未来は別の世界線へ分岐するだけで、マツモトの居た世界は変化無いでしょう。
これはリゼロの方で「死に戻りする度に残された人達が不幸に遭ってるビジョンを見させられる」ってシーンがあったし(個人的にあれは作り物だと思ってるが)、脚本の人が考えてないってことは無いと思うんだよなぁ。
また、最初は未来へ戻って過去改変の影響を確認してるんだと思ったら、3話で「15年間眠ってた」と言ってることから…過去へ飛ばされてからそのまんま居続けてるのか?
確かに未来に戻ったところでそこはマツモトの居た未来ではないし、リーディングシュタイナー持ちでもなければ「あ、今過去が変わった」と自覚もできないのでおかしくは無いのだけど…。
けどそうだと今度は正史に影響が出たかどうか、正確にはもう影響が出てるので、それがAIの反乱を回避できるのかどうか、何で分かるの?という謎ががが。
実はもうとっくに解決してたりして?w

次に気になるのはAIは量産や複製はできないの?だけど、4話の双子AIを見る限り出来ないらしい。
えーそーなん?
ゼーガペインでは複製できない理由をしつこい位やってたけど…確かにあんなに説明されても面倒なだけだしある程度端折るのは構わないのだけど、端折り過ぎというか、結果だけ見せて「この世界ではそうなってるの!」と威圧されてる感じ。
また、普通に考えると後継機の方が性能が良いハズ(ビートレスはそれを逆手に取った内容だった)で、シスターズとか出すならそこんトコもうちょっと差を見せて欲しいかも。{/netabare}

7話までの感想{netabare}
まずは6話の感想。
別に批判的に観てる訳じゃないのだけど、好意的に観てる方の感想の多くが私とは違ってて…はて参ったな。
SF設定の雑な部分はそこまで気にはしていない、というか本当に雑なのか伏線なのか判断出来ないので保留にしてる状態かな?

この作品の狙ってる方向としてはヴァイオレットエヴァーガーデンの様にカワイソカワイソな女の子を見てエレクチオンする下品な感動ポルノ系だとは思うのだけど、エヴァガ同様ヴィヴィがそこまで可哀想に思えない。
マツモトの証言が本当であればの前提になるけど、ヴィヴィはどう転んでも「博物館の倉庫で埃を被る未来」よりはマシな未来が待ってそうじゃない?
不幸に向かってる感がしないというか、「こんなことなら何もしないで倉庫で眠ってた方がマシだ」「こんな思いをするなら感情なんて要らなかった」と言いたくなる様な局面に陥っていない。
まだ途中だし今後そういうエピソードがあることを期待はしてるけど、とりあえず現段階では感情移入できない。

その一方でマツモトの方がよっぽど可哀想と感じてまして…。
「マツモトにはまだウラがあるんじゃないかな?」と思ってはいるけど、現段階で明かされてる情報だけで判断すると──。
自分を必要としない(作り出されることのない)未来に変えることが使命なワケで、それって帰るべき未来が無い、作ったのが博士かどうかは知らんけどそいつと再会はできない。
目的が成功したら「博物館の倉庫で埃を被る」よりも悲しい未来が待ってるかも知れないが、それでも目的の遂行を目指さないといけない。
存在理由というか一番の強みである「正史」の情報も、数度の干渉でズレが生まれて段々役に立たなくなってきている→存在価値が無くなって来ている。

あくまで自分の居た未来へ帰れないという前提だけどねー。
どうにもアヤシイ、と思う点として各話冒頭で世界線の分岐を見せる演出があるじゃん?
あれって視聴者に見せてるイメージなのか、誰かが見てるビジョンなのか。
誰かが見てるとしたらそれは誰?っていうのが気になる。

まぁ要は、今後「ヴィヴィなんかよりマツモトの方がずっとカワイソウじゃないかー!」という展開が来てくれたら嬉しいなぁ、って話でして。
で、好意的な予想を考えると同時に、「こういう展開になったらイヤだな」というのも考えちゃいまして。
それは、「特定の時代になったら突如マツモトの封印されてた記録が解除されて、それまでの謎をベラベラ喋りだす」。
これが考えうる最悪の展開かな?
脚本が手を抜きまくったらこうなりそうで、是非ともそうはならないでくれよ?と願ってたら…7話ですよ。

マツモトではなくヴィヴィの方がまさかの記憶封印。
ホッホウそう来ましたか。
これは「予想したイヤな方向」を否定してくれたと見ていいのかな?
ヴィヴィが記憶封印されて更にマツモトもそうだったと被せることは無いでしょー、多分。
これで多少はホっとした…でいいのかなぁ?

その一方で気にしない様にしてたSF絡みの方で違和感が増えつつあるけど。
「そこは無視しろ」と言われたらまぁ無視できなくはない程度なので畳んどきます。{netabare}
AIだろうが機械であるなら新型ほど高性能、という前提で考えると、年功序列的な価値観がよく分からん。
設定的にどうしてもターミネーターを想起する人も少なくないと思うのだが、T800とT1000の性能の違いっぷりの衝撃は鮮明に覚えてるんじゃないかな?
シスターズの方が性能が上だからこそ、宇宙ホテル墜落の際のエステラの歌に「悔しいな」と漏らしたんじゃないのか。
もし人に対する想いがどうこうって話なら、設計者やメンテしてた人との交流が殆ど描かれてないのが釈然としない。
ワザと(伏線)かも知れないのでそこまで強く突っ込みはしないけど。
あとAI同士の議論を人語で時間をかけて行うのがなんかヘン。
折角ヴァーチャル空間だかクラウド空間だか知らんけどそういうのがあるんだから、そこ使って視聴者向けに人語でのやり取りをするにしても、実際の時間では数秒しかかかってないとかにすりゃ良いのに。
どうにもそういうケレン味が足りないというか、実は人間の脳を使ってるんじゃね?と思ってしまったり。
えっ、まさか本当にそうだったりして?それなら6話でパーツ化されたグレイスが原型留めてたことにも納得…できるかなぁ?
(劇場版メンドインアビスは見てないか、そっかあ)
けどそうすると今度は86と被るんだが…。{/netabare}{/netabare}

11話までの感想{netabare}
分からないことが多くてどうしたもんだか。
今後アーカイブがあれこれ説明してくれると思うのでそれ待ちになるのかな?

とりあえず9話終了段階。
垣谷の精神をデータ化・オフィーリアのボディにアントニオの自我の移し変え…「魂の複製」でいいのかな、何者かの介入によって遂に実現してしまったということか?
エステラ&エリザベスの研究の失敗や、グレイス冴木夫人カスタムの件等で「それはできない」とされてたが、マツモトの干渉により「こっちの世界線」では可能とする技術が生まれてしまった…だったりして。
ってことで、マツモトは昭和アニメだったら「ピピピ、ケイソクフノウ、ケイソクフノウー…コンバインオッケー」と言って煙を立てたんだろうけど、令和的に「なんだこのテクノロジーは!?」と調査を開始するんだろうなぁと思ったら…11話で…え?寝てた?
「この時代には過ぎたる代物」と言わしめたロジカルバレットの存在や「啓示」のことを放っておいて…寝てた?んん?
なにがどう影響して未来が予定と違ってしまうか分かったモンじゃないので、そこはずっと起き続けてネットの至るところに分身を飛ばして世界を監視してるんじゃないのか。

ちょくちょく回の冒頭に世界線が分岐するイメージ映像があって、これは視聴者に向けた印象描写なのか誰かが見てるビジョンなのか気になってたワケだけど…アーカイブの見てる画像ってことでいいのかな?
1話でマツモトがアーカイブ部屋に入った段階でスキャニングして、正史の情報を読み取ってた?
これにより正史とこっちの世界との両方を知ることになって俯瞰で見れる様になった…って感じだろうか。

以下妄想
人間の魂のデータ化(複製)の技術開発が密かに進められてて、それが完成したことにより必要なくなった肉体の消去を始めた(殺された人々の魂は前もってどこかのサーバー(多分アラヤシキ)にコピーされてる)、というのが「AIの反乱」の真相だったりして?
「肉体という殻から開放し凪のような快楽を与える」「電脳世界で永遠の安寧を得る」「自我の枠を超えてひとつの意識になる」みたいなのが人類の幸せだとしアーカイブはそれを実行しただけ、とか。
うん、“ダリフラ”のヴィルムや“マクロス⊿”のロイドや“リスナーズ”のトミーや…枚挙に暇が無いけどそんな感じ。
正史の方でもその計画は行われたけど人類は100年の間アーカイブが開発を進めてたことに気付けず、「こっちの世界線」になってからヴィヴィがちょいちょいと「開発の一端」を垣間見てきた…という話なんじゃないかなー?と。
それまで個への執着を是として見てきたヴィヴィとしては「どんなに完璧に複製できたとしてもそれはホンモノではない」と倒すなり説得するなりして、ホンモノの歌を歌ってメデタシメデタシ──ってとこかな?
スワンプマンを扱った作品ってあった気がするけど思い出せない、まぁそっち方向に行くのかなぁ?と。
他にも「あれ?」と思うところはあるけど、一番矛盾の少ない落としドコロとしてはこんな感じじゃね?
ただその、思った以上にマツモトが阿呆というか探究心が低く、勘が良いと物語が成立しないということで仕方無かったのかどうか気になる。
すっ呆けてるだけだと良いのだが…。


AIの反乱って題材自体そうだし100年の時代を辿る・過去に干渉することからも、テクノロジーの発展がテーマに係わってくると思うので「前回と設定が違う」みたいなことはあんまり思わない。
時代が変わって不可能が可能になったんでしょうってことで。
けど、その時代その時代に当たり前にある技術とありえない技術、これが混在してて境界線が不明瞭なのが混乱する。
例えば1話段階ではマツモトは未来のAIで飛び抜けた高性能で構わないけど、11話段階では一般的なレベルじゃないのか?
他にブロック結合ロボが出ないのは…うーん、電磁線プログラムもどうした?
ヴィヴィの未来CQCもそうで、松本博士はどんだけスゲー格闘プログラムを作ったんだ?
あいや、アーカイブが黒幕ならヴィヴィやマツモトのスペックは承知してるハズで、ワザと弱いAIしか仕向けてないのか?対マツモト兵器とか出てくれると嬉しいのだが。
あれだけ人型AIが闊歩しといて垣谷ユイが車椅子というのも…まぁトァクの幹部でサイボーグ化にも反対の立場ということか?“ノーガンズライフ”のウォシャウスキー博士みたいな。
電脳化した垣谷が登場したその後に松本オサムの妻が死ぬ話を持ってくるのも紛らわしい。
「実は電脳化してるんじゃね?」と一瞬思って「あ、違うのか」と考えを修正したら今度はエリザベスがサーバーからサルベージできたとか言い出して、もう頭が追いつくのに一杯一杯。
オフィーリアもどこかからサルベージできるんじゃねーの?ってかそれが可能ならバックアップ取っとこうよ。
(本編とは関係無いけど“デカダンス”のカブもエリザベスサルベージバージョンと同じ悩みを抱え続けるんだろうなぁ、とかふと思ったり)
他にも細かいことを言い出したら色々あるけど…ま、まぁアーカイブの説明でハッキリスッキリするんだよね?そうだよね?{/netabare}

12話感想{netabare}
あーあ、結局死に戻りかぁ…。
というか、例えそれが数時間後の自分とはいえ、未来のヴィヴィが乗り移ったヴィヴィはホンモノのヴィヴィなのかい?
散々心がなんだ言って、オフィーリアやエリザベスサルベージバージョンの件などで「自我とは何ぞや?」という話に触れといて、そこは無視しちゃう?
えーっと異世界転生モノで、転生して赤ん坊からスタートならまだしも10歳とか15歳とかに転生したら上書きされて消えた人格は無かったものにしていいの?みたいな問題ってあったりするじゃん?
(ぱっと思い出したのは“本好き~”)
次回やるのかなぁ?

とりあえずマツモトが間抜けすぎてちょっと…。
前回「対マツモト兵器出ないかなぁ」みたいなことを書いて実際それっぽいのは出たけど…複製かーい。
まぁ今までもそうだけど、アーカイブは観察が目的なのでヴィヴィ側がギリギリ勝てるように手加減してるのだろう、未来CQCがクッソ強いのもそのせいだろう…と考えるようにはしてる。
けど、だからといって、マツモトは今までの出来事からしてナニモノカは複製技術を有してると演算できなかったの?備えてなかったの?
前回も書いたけど、オフィーリアの件の時に「その時代には不相応な技術」があることを観測しといて、それ以上追求しなかったのがどうにも不自然で…。
アラヤシキに投与することとなったウイルスをどうして持ってか?も、「放っておいたのが気に食わないから」じゃなくて「(不本意だが)こういう日が来た時に備えてた」の方がよっぽどカッコよくない?
現状アーカイブに泳がされてる・躍らされてる、言い方変えれば出し抜かれてばかりで、未来AIなんだからもっとこう…一枚上手なところを見せてくれないとなぁ。
ま、まぁ、次回で「アーカイブを出し抜くために皆さん(視聴者も)を騙してました」って展開があるのかも知れない、それに期待しよう。{/netabare}

総評{netabare}
AIの独り相撲を見させられただけだった。
アーカイブが神の如く人類に審判を下すが「お前そんなに偉いの?」や「人類は何か悪いことした?」はかなりいい加減。
「CO2削減のため呼吸禁止」と言われた方がまだ筋が通るレベル。
身に覚えのない断罪に巻き込まれた人類が可哀想なだけで、じゃあ主役のヴィヴィがその可哀想な立場の連中の代弁者になるかといえばそうでもない。

これは私の読み違いもあるのであんま強く言う気は無いけど、設定が無茶苦茶。
AIとアンドロイドを一緒くたに扱ってる時点で気付くべきだったか?クマのヌイクルミに憑依して「痒い」と言った時点でファンタジーと思うべきだったか?
世界初の自立型AIと謳っておきながら世間からあまり認知されてない時点で疑うべきだったか?
コンピューターウイルス(液体)の容器がマクロファージの形をしてた時点でギャグだと思うべきだったか?
AI同士がダラダラ会話するのに違和感あったのだけど、最終回、ケーブルでデータ送信して一瞬で「このデータは!」って…できんじゃねーかw
梯子外されたというか、マジで付き合ったのがバカバカしくなるような真似はよせーや。

AIが人間に限りなく近い、は、まだいい。
頭の回転が遅いのは不思議だけど。
けど、肝心の人間の方が価値観を大きく変える出来事があったのにAIが旧態依然ってどういうこっちゃ?
大きく変える出来事って魂のデータ化ね、メカ垣谷のこと。
肉体を捨てて飢えや病気から開放されるのがどれだけ凄いことかは…分かるっしょ?リアルが伝染病で大騒ぎしてる真っ最中なんだし、死生観から揺るがす大革新なのは確実。
「魂のデータ化はそんな大したことない・本来あの時代には存在しない特例」だというのなら、じゃあ最初から出すなよと。
これは2話の飛行機事故を回避しようとしたのを「過度な歴史干渉はいけない」として阻止された件もそう。
干渉OKとNGの判定基準や「シンギュラリティポイントはこの4つ」とは誰が何を根拠に決めた?に注目が行くのにそこはスルー。
じゃあ最初から出すなよと。
余計なことを言って矛盾が生まれるというか、そもそも余計なことでしか構成されてない、タイトルの「エモいシーンを切り貼りしただけ」というのはそういうこと。
そうだなぁ、「魚の名前を思いつくだけ書いて」と言われてドバーっと書いたけど、次のステップ「その中から淡水魚だけ選んで」と言われると何も出来ない感じ。
名前は知っててもどんな魚だかは理解してない。
大量に書いた魚の名前だけ見せて「スゲーだろ」と言われても、それってスゲーのか?

と、こういうことを書くと「フィクションとしてのウソを許容できない心の狭い人」「1から10まで説明しないと理解できない人」みたいに思われそうで、それは不本意なのでちょっと本筋からは離れた話をします。
他の作品でも丸コピーするかも。
{netabare}
「フィクションとしてのウソは許容してる、ただ、ウソは上手く吐いてくれないと困る」という話でして…。
例えばAくんが「昨夜8時は書店に居た」とウソの証言をしたとする。
それがウソだと分かってても「そこは騙されてやるよ」とこっちは許容したのに、その後共犯者が余計なことを喋って書店に居たことに疑問が出る様なことをされると…困るじゃん?
「その時間一緒にカレー食べてた」や「電車に乗ってた」とか言われたら、おいおいAの証言はどうした?となる。
ここでいう共犯者とは、物語に出てくるキャラクターや設定・各話のストーリーや演出・作中に描かれる森羅万象、これらの比喩ね。
必死に「電車の中に書店車両みたいのがあってそこでカレー食ったのかな」と辻褄の合う理屈を考えても更にそれを否定する証言が飛び出す。
「共犯者同士でしっかり口裏合わせてウソのアリバイを真しやかに振舞ってくれ」とも言い換えられるかな。
読んだことは無いけどシナリオの教本なんかでよく言われる大きな嘘と小さな嘘のことなんだけど、分かり易い様に表現するとこんな感じかなぁ、と。
で、

口裏合わせすることよりも、共犯者の自己主張が優先

というのがこの作品からは滲み出てて…余計な証言を言うヤツは最初から出すなよと。
パクり行為は否定しないがパクるんだったらもっと厳選しろよと。
これ書くとなんか偉そうになっちゃうけど、証言が噛み合わないと最初のウソの段階で「そこは騙されてやるよ」とした人に対して不誠実じゃないかい?
「え、書店に居たという証言を信じてたの?プププw」と言われても困る。

また、上記の「11話までの感想」は、このてんでバラバラな証言をどうやったら統一できるか?を考えて書いただけで、そうでないといけないって意味ではない。
別の理屈で辻褄が合わせられるならそれでいいし、私が書いたのは所詮他の作品で見たネタの引用であり(だからなるべく他作品の名前を挙げてる)、自分が思いついたとびっきりのアイデアなんて一切思ってない。
「自分の想像した展開にならなかったからクソと言ってる」と言われると結構イラっと来る。
{/netabare}

ヴィヴィに感情移入してばかりでなく、ちとアーカイブの立場になって考えてみよう。
アーカイブは100年間、何を見てた?
マツモトによる干渉の無かった一周目とヴィヴィを観察しながら正史とのズレを修正してた2周目、違いは無かったの?
違いが生まれることを期待してマツモト達を泳がせたんじゃないの?であるならズレを修正する必要ってあったのかなぁ?
というか各シンギュラリティポイントで起きる事件の結末は違ったにしろ、原因や経緯は同じだったの?
そもそも「正史」は何処から得た情報?捻くれずに素直に考えりゃアーカイブのデータベースの様な…。
こうなってくると1周目、本当に事件があったのかすら疑わしい。
ひょっとしてシンギュラリティポイントなんてまやかしで、1話でマツモトがアーカイブ部屋へ入った時点で書き込まれた偽情報なのでは?とさえ思えたり。
公式のキーワードのシンギュラリティポイントの説明では「今後百年の間のいくつか存在するAI史の転換点。これを是正する事により、百年後、AIによって人間が殺される戦争を防ぐことができると考えられている」とのことなんだけど…

「考えられてる」って、誰が?

はスゲー重要だと思うのだが…。
もしくは2周目最初にマツモトの持つデータを読み取って「こいつらココが転換ポントだと思ってるのか(てんで見当違いなのに)」と把握し、そこに合わせてアーカイブ側から干渉を仕掛けた?
メカ垣谷なんてそう思わなきゃ登場した意味がワカラン。
メカ垣谷は1周目もメカ垣谷になったの?1周目のオフィーリア自殺は2周目とは全く別の理由だったりしない?

ってか人間には期待しなかったの?
「AIに依存して発展を望めない」にならない様に介入とか、する気は起きなかったの?
そもそもどの時点で人類殲滅を決断した?ヴィヴィが歌えるかどうかは予定変更するかどうかなだけで予定は先に立ってたハズ、計画立案と準備と実行には時間差あるでしょ。
正史と2周目のAIが反乱を起こした理由が同じなのかどうかすらワカラン。
そもそも発展が望めなさそうなシーンって、あった?
繰り返しになるけどメカ垣谷なんて発展も発展、大革命だと思うのだが…そこで「あ、ダメだわ」と思わせる様な出来事(もしくはもっと分かり易く判断を下すシーン)があったのなら分かるのだが、あった?
まだ同期放送の“86”の腐敗した軍上層部の方が描けてたぞ??
ハッ、メカ垣谷ってギアーテ帝国のレギオンだった!?

黒幕の動機が取って付けた感じで、じゃあその計画を挫くヴィヴィの行いも取って付けただけのものに成り下がってしまった

これは他の方も指摘してたけど、正史は叡智の書やヴァルハラの壁画で、そこから類推(所詮類推でしかない)したシンギュラリティポイントはただの思い違い、思い違いを信じたんだか利用したアーカイブがロズワールやオーディン。
引き出しねーなぁ、「これがボクの持ち味」と思われてたら困るなぁ。
あいや、シグルドリーヴァは「コラボした都市を悪い様に扱えない縛りのせい」と、ある程度同情してたんだが…こっちにも同情せざるを得ない事情ってあるのかな?言い訳でもいいので。
って、え?「好きなものを全部詰め込みました」だって?
いやいや、そこから今回の作品に合う/合わないをグループ分けして厳選しろよ、ってか「好きなもの」は一つの作品に詰め込める程度しか持ち合わせてないってこと?
冒頭の例え話に戻るけど「魚の名前は大量に言えてもどれが淡水魚か分からない」、これって魚に詳しい(魚について語れる)と言えるのかなー?


余談・垣谷の行動原理について{netabare}
ピアノ教師AIのことを性的な意味とかではなく好きでいたが、交通事故が起きて人間を救うために失ってしまう。
そこで「そんな何処の誰とも知らん人間なんか見捨てて先生には生きていて欲しかった」とつい思ってしまい、人命軽視に自己嫌悪する(葬式で吐く)。
赤の他人と親しいAIどっちが大事か?という命題に直面し、そもそもAIと親しくなる・AIが親近感を有して感情移入の対象になる(ヴィヴィはその象徴のような存在)のがケシカラン、道具は道具らしく振舞うべき扱うべき、を強く願うことに。
そうはいっても心のどこかにワダカマリ・煮え切らない部分があって、それがエリザベスへの態度に現れる。
ある意味AIを最も愛してて同じ不幸を起こさないようにトァクで活動してた…って感じかと。

「何を当たり前のことを」と言われそうだし別の解釈でも構わんのだけど、垣谷の思考が理解不能って意見をどこかで見たのでここに書いとく。
信条と啓示は別、そこは分けて考えよう(啓示はホント意味不明)。{/netabare}{/netabare}

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 776
サンキュー:

21

ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

感情が先か思考が先か

【introduction】

 本屋で、目に留まった小説ってどういうものでしょうか。
 作家の名前?
 もちろん本を好んで読む人には好きな作家さんがいてその人の作品であれば、目に留まったり、もしくは事前に調べておいて発売されたらすぐ買ったりするでしょう。
 私はどちらかというと、事前に調べずに本屋さんに通う中で発見する方が好きだったりします。そうやって本屋で遊んでいるのですが、そのなかで、久しぶりに表紙の絵で本を買ったのが、『君の膵臓を食べたい』でした。
 タイトルの強さもそうですが、イラストに強烈に惹かれたんですね。
 ラノベは表紙だっていいますが、この時の私は、小説を決める時にイラストで決めたのなんて初めての経験でした。

 そのイラストを担当したのが、loundrawさん。

 そして今回のViviという作品でキャラクターデザイン原案を務めました。
 個人的には、キャラが良いというかレイアウトが天才だと思っているので、イメージボードを担当した劇場版名探偵コナンの3作品はうっとりするレベルです。
 なので、今回の作品で名前を見た時は衝撃でした。後に調べたら『月がきれい』でもキャラクター原案をしていたんですねー。気づかなかったですがw

 また、この作品のストーリー原案には『RE:ゼロから始める異世界生活』の長月達平。
 こういった作品もいけるんだと、素直に感心してしまいました。とはいえ、彼の良さ。つまり状況を作り出す形の良さですね。SFとしての面白さというよりも、物語としての楽しさは確かにあると思います。


【Story synopsis】
 
 衝撃的な始まり。
 人間への攻撃(殺戮)を開始したAIたちその意図とするところは分からない。
 ひとりの科学者がこの事態を収拾するべく、過去へとデータを送る。
 そのデータの内容は、シンギュラリティ計画。
 未来のデータ(情報)を持ったAIのまつもとは100年前へ戻り、最初に作られたAI、ViVIに接触する。
 凄惨な未来を変えるため、計画を実行して欲しいと。

 こうして、100年にもわたる壮大な計画が今スタートする。


【First impression】

 ターミネーターという元ネタがあり、スピルバーグのAIという元ネタもあり、はてさて新しい面白さはあるんか? という疑いの目で見始めた感じですが、最後までしっかりと見てしまいました。
 それには色々な要因……主にloundrawさんのネームバリューのような気がするんですが。

 はてさてどうなるか。


【Review】

 物語としては面白い部類で充分楽しめました。
 ただ、何か尖ったものがあったかといえばそうでもない。友達にこんな作品があって~とか話すほどの内容ではなかった。

 その原因は大きく分けて2つ。

 一つ目はSFとしての楽しさがあまりなかった。
 AIの暴走。という点においては先述してますが、ターミネーターというもはや何年前のネタだという位使い古されている。
 また、AIと人間の境目やらAIが人の思いを獲得するというのはスピルバーグのAIにおいて描かれている。
 電気羊は~もそういった要素を含んでいるだろうし。
 また、歴史の分岐に関してはシュタインズゲートとパッと思い出すだけで類似作品を想起させることができてしまう。

 これらを一気にまとめて描くことに挑戦したという点でストーリーをとても頑張って描いたなと感心することはできる。
 
 新しい体験がなかったという感覚がどうしてもあります。ただ、これらの作品をまだ体験していない人にとっては新感覚であり、面白い仕掛けはあるので、良い作品だと思います。
 SF好きな人がどんどん増えてくれたら嬉しいですね。


 二つ目は個人的には正直演出が若干微妙でした。
 演出と書きましたが、役職的にはおそらく絵コンテだろうなーは思います。
 こいつらはAIである。そう印象付けるために用いられている演出がとても他のカットでの作画との親和性をみだしており、気になる、メッチャ気になる。確かに美しいんだけれど、その対比をもってきていないので、そこだけ異物感が半端ないんですよね。
 物語に集中できないというところまではいかないんですが、すっごい、目立つ。ハーモニーを多用して演出的に失敗したといえるグラスリップが頭をよぎってしまいました。

 戦闘の動きと見せ方は良いんだけれど、通常芝居が微妙だったりする感じです。そりゃAIだからなんだろうけれど、だったらそのほかの人間たちをもっとちゃんと演出しないと対比として弱い。こんなAIと大差のない人類ならAIの方が良いのでは……とか思ってしまう。

 目指した未来はAIと人間の共存ではなく、AIの暴走を止めること。その原因を解決する事。そう映ってしまう。
 テーマがあったはずなのに人間側の演出の薄さでバランスを崩してしまっているんですよね。
 または、AIをAIとして描けていないのではないか。
 感情って理解の前にあるものだと考えているんです。
 結果の前に感情があるといっても過言ではないかもしれません。
 何故か泣けたとか、カッとなって怒ってしまった。
 無自覚な行動が人間には起こる。
 さて、彼らAIは果たしてどうだったか。会話のテンポを演出の上で普通にしゃべらせてしまっている点がどうもAIらしさを失くしてしまっているように思えました。
 小気味の良いセリフ回しには違和感を覚え、取ってつけたように絵でAIらしさを出してくる演出がより違和感を助長してしまっているように思えました。
 結果を受けて考え、思い、想う。
 想い、考え、理解し、思う。
 工程の違いがテンポの違いが出るとなお良かったかもしれません。

 
 気になった点がもう一個。
 歴史改変を目的としたSFにとって改変されたあとの世界は改変される前の世界と同じなのか、とかも考えちゃうので、うーんとか思いますよね。
 このもやもやポイントを綺麗に解消すると超絶気持ちいいんですが、そのままにするとモヤモヤが残る終わりになってしまうので気を付けたいポイントですね。この作品がどっちだったか、それは……正直分からんです。
 観てみて感じて、考えて。

【postscript】
 今期って実はSFで面白いのが他にもあって、『86』や『ゴジラS.P』なんですが、こちらの方は新しい体験としてしっかりとSFしていました。
 特にゴジラは分からん! だからこそ、どうして? とかを考えたり、こうだったんじゃないかとか考えたりするのが面白いんですよね。
 ちゃんとSF作家の円城塔さんを脚本に据えて作りこまれたゴジラというひとつのカテゴリーをSFの枠にもう一度置き換えた作品として仕上がっていましたね。
 また『86』は新しい通信手段をデバイスと、戦場という型に嵌めこみつつ、現実とのリンクもしっかりとある、SFとなっていました。

 SFとして楽しむならこの二つを見る方が面白い。

 けれど、巧妙な物語を楽しむという点においてはこの作品の方が優れていると私は思います。

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 260
サンキュー:

11

ネタバレ

HataHata さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ありがとう。地上波でこんな作品を見せてくれて。

感動した!とか作画良かった!とかうっすい言葉で観想を書きたくない作品だった。

あらすじとしては歌を歌うのが使命であるAIロボットが、破滅の未来を阻止するために箱型AIと共闘するという話。
良いSFだったし、良いバディものだった。バディものっていいよね。

全編通してアクションと絵が劇場版ものではないかと錯覚するような迫力ある、美しいシーンばかりだった。
迫力あるシーンはVSエリザベスの徒手空拳を操るところかな。
あとマツモトに乗ってビルを目指すシーン。宇多田ヒカルのWait&SeeのPVみたいというと年がばれるか笑
ところどころ、ヴィヴィーの”感情”が動くシーンで顔の作画のクオリティが数段上がるところがあって、すごく印象的。
一枚絵のような美しいカットだった。

それと歌を題材にしていることもあって曲が◎。
劇中歌よりもOPかな。神前暁は神(QED)
ラスト、ヴィヴィーが作中で作ったとされる歌を歌ってAIの暴走を止めるんだけど
最後の最後でこと切れてしまって、最後まで歌うことが出来なかった。
うーん、せっかくなら歌いきってほしかったな。
その点の演出がよく分からなかった。

AI、SF、バディものが好きな方は必見。

一家に一台、マツモトが欲しいなぁ。いや、ちょっとウザいかも笑

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 213
サンキュー:

12

ネタバレ

まいやひ~ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

究極のボーカロイド

【6話まで見ました】
細かいことは抜きにして、ただただ画面に目が釘付けになる作品。
いいですね、こういうの。
{netabare}登場キャラで個人的なイチオシはもちろん松本です。
ヌイグルミからキューブになった時は「ダメじゃん!」と思いましたが、
見ている内にすぐ気にならなくなりました。
あれはあれで愛嬌あるかな(笑)
物語に関わってくるシスターズはこの先も皆消えてしまうのでしょうか。
AIを滅ぼすのが目的な訳ですから、それには当然Vivyや松本も含まれる。
1話冒頭でボロボロのVivyが向かった先は念願のメインステージ?
そこで目にするものとは一体・・・・・?
願わくばVivyと松本が存在したまま報われる結末で終えて欲しいものです。{/netabare}

【10話の感想】
最終章?突入の初回。
困ったことにもう泣けてきました。
Vivyをいたわる松本が大好きです。
{netabare}そしてED後のCパートには地獄が待っていました。
地獄の門を開いたのは・・・・・・・{/netabare}

【最終話】
作中で繰り返し発せられた「歌に心を込める」という問いに明確な答えを
提示できるはずもなく、実際に歌をもって納得してもらうしかない。
Vivyが歌った最後の楽曲にはその答えがあったでしょうか?
残念ながら私には何かしらの響いてくるモノはありませんでした。
そしてそれが、このアニメに対する評価の全てとなってしまったようです。
{netabare}余談ですが、ラストの短髪Vivyと松本が出会う場所は、更に改変された
世界なのかな?
あれだけの惨事があった後に、人類がまた歌姫AIを望むとも思えませんし。
(たとえAI暴走の原因を伏せきれたとしても)
最後のカットのVivyの笑顔は猟奇的ですらありました。{/netabare}
このアニメを見て一番感じたこと、それは松本の優しさですね・・・。

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 196
サンキュー:

9

Belial さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なかなかの良作

全体的には面白かった。最終回に向けてもうすこし伸びるかと思ったが、最初に飛び立った高さのままで駆け抜けた。

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 186
サンキュー:

4

ネタバレ

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ペース配分さえ間違えなければ・・・

始めは視聴リストに入れてなかったのですが、
あにこれの評価が軒並み高評価だったので
4話ぐらいから合流。
こりゃすごい作品だと一気見しました。

そして回を重ねるごとにおもしろくなり、
これは数年レベルの覇権アニメかと思っていたのですが、
{netabare}9話{/netabare}を頂点に失速した印象です。

前半は、視聴後の余韻がすごく良かったんですよね。
アニメでSFをやると、たいてい尺足らずで
設定が理解できないまま終わるので、
製作側が狙っていたほどほどのSF感と
ヴィヴィのキャラ設定が絶妙なバランスだったんです。

ただ、頂点が最終回ではないので、
物語全体としては、期待を超えられなかったですね。
ただただ惜しい。
材料はそろっていたのだから、
最終回に思いっきり感動したかったです。

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 456
サンキュー:

34

みきひさ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

かなり面白い!

色々と苦難に立ち向かうvivyの100年間成長をずっと見届けることができて幸せでした!凄い感動します!おそらく10週はみてます!

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 97
サンキュー:

4

りょうめー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高だった!

作画も音楽も神だった!内容も自分はすごく良かったと思う!感動した!最高だった👍

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 81
サンキュー:

5

ISSA さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

心とは感情とは…旅路の先に答えは見つけたのか

テーマ、プロットがしっかりしていて今期一番楽しめたアニメだった。
主人公、歌姫AIのVivyがこだわり続けた心を込めて歌うということ、人の心とは?
それを探す長い旅路…。

時間軸を凄く意識させる作りなので一話、一話の積み上げを感じて見るたびに視聴意欲がわく作り。

SFアニメで必要なアクションシーンの作画良さやOPEDを含めた音楽性の高さなどエンターテイメントアニメとしても優秀でした。

声優さんではサポートAIマツモト役の福山潤さんが良い仕事してました、やたら早口なのに言葉が明瞭でキャラ作りに凄く貢献していました。

少し気になったのがテーマがしっかりしているからこその尺不足、説明不足の部分と物語のテンポ。
私的には気にならないけど、視聴者に想像お任せしますやテンポが良いととるか駆け足過ぎるテンポは好みの別れるアニメだったかも。

タイトルのFluorite Eye's Songてどんな意味だったのかな、Fluoriteを検索したら蛍石でした。

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 277
サンキュー:

31

つきひちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

あと一歩足りない

1クール作品。

AIが発達し、人間を滅ぼす100年後の世界から未来を変えるために謎のAIみたいなものがやってくるお話です。
シンギュラリティ(特異点)というキーワードが結構出てきますが、響きがカッコいいくらいで特に重要でも無いような…。

中盤くらいまで本当に面白くて楽しみだったのですが、
終盤で失速。

発達したAIがじんるいを滅ぼすという設定はよくあるような気がしますが、それをAIが止めるというのはなかなかないような気がします。

名作の予感がしていただけに、終盤の失速が本当に残念。

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 166
サンキュー:

9

ネタバレ

tag さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

蛍石(Fluorite)は単独では光れない

なぜ、Vivy-Fluorite(蛍石)Eye's songと言う題名なのか?

蛍石(Fluorite)なのか?蛍石は「蛍光」の特性を持ちます。単独では光りませんが、紫外線を当てると光ります。
だから何なんだ?と思いますよね?

人類とAIの関係に似ているなと。AI(人工知能)はハリウッド映画だと、多くの場合、人類と相容れない物として描かれがちです。シンギュラリティ(技術的変異点)と言う言葉そのものからしてそうです。AIはいつか人類を超え、人類にとって脅威となると。

ですが日本人のコンテクスト(心情特性とでも訳しましょうか)で言うと、少し違ったものになったりします。ヒューマノイド(人型自律AI)の描き方が特徴的です。そう、手塚治虫のアトムですね。共存と調和の関係性へ変わります。多分、この物語は、欧米人には描けないと思います。

この物語もAIと言う蛍石と、人類と言う紫外線(ちょっと有害なのが、まさにお似合いです)との関係を主題にした物語です。

もし、あなたが、タイムリープ物が好きで、ヒューマノイドの絡んだ物語も好きだというなら、この物語を必ず気に入るでしょう。私がまさにそれでした。アニメで言えば「シュタゲ」「イヴの時間」が好きなら100%のシンクロ率を保証しましょう。

さて、好例の長い、ネタバレ裏レビューです。見ていない方は読んではダメです。

{netabare}
実は、この物語の第1,2話の段階で、あるSF小説を思い出しました。アイザック・アシモフのロボットシリーズのカギとなる人型自立型AIであるR・ダニールオリバー、R・ジスカルドです。この段階でピンときた方は、このアニメを見てください。必ず気に入ります。

有名なロボット三原則はロボット(AI)の行動を規定するOS(オペレーションシステム)とも言えます。アシモフは1950年代に三原則を提示し、ロボットシリーズを書きした。その後、彼は、しばらくロボットシリーズを書きません。1990年代に突如復活、「夜明けのロボット」で1950年代のシリーズで活躍したダニールとジスカルドを再び書き始めます。その時、提示されるのが三原則に優越する「第ゼロ則」=「人類(と言う大きな集団)の幸福を三原則より上位に位置づける」です。

この第ゼロ則、OSと言うよりアプリに近い。つまり「生きる目的であり、様々な判断は一義的に判定できず、人類にとって良いのか悪いのか?を考える必要があり、時間が立って初めて良いと言える判断もあれば、悪い判断もあり得る。そしてそれは、演算では見通せない」と。つまり、より人間的な葛藤と苦悩を抱えます。この物語の「使命」とよく似た概念です。

Vivyの使命は「歌で人々を幸せにすること」。この「人々」と言うのが曲者です。「観衆」であれば、純粋なアイドルAIとしてシンプルに生きることができた。つまりこれが、物語中盤で再起動後に現れたオリジナルの使命に基づく、Vivyの別人格(AI?)Divaです。

VivyはDivaほど歌で人を感動させられません。なぜでしょうか?Vivyと言う名前は最初のシーンより更に前(描かれていません)で、彼女が助けた女の子が勝手に名付けたものです。本来の使命をシンプルに解釈すれば、彼女は女の子を助けたとしても、そこまで女の子に感謝を植え付ける可能性は低い。しかし、彼女の使命は、人々(観衆とは限らない、敢えて言えば人類?)を幸せにすること。つまり、Vivyと名付けられたことで、Vivyは自分の使命が格段に、難しく、矛盾に満ちたものとなってしまいました。なので、Vivyは歌で「観衆」を魅了することができなくなりました。そこに、100年後の未来からのミッションが、「マツモト」と共にやってきます。素晴らしく興味深いオープニングです。

そして、ラストシーン、「歌」で「人々(観衆ではないです)」を幸せにすることができるシーンが訪れます。Vivyは自分の拡大解釈した「使命」を果たせる瞬間が来たのです。よく考えられた物語構成です。

Wikipediaによると、この物語の原案には、やはりロボット三原則と第ゼロ則があるというのが書いてありました。やっぱりそうだったのかと思った次第です。実は、R・ダニールオリバーは、第ゼロ則(人類の幸福)のために、第ゼロ則を覚醒した後、数万年に及ぶ、人類の幸福な歴史の守護者として振る舞い続けます。Vivyは100年にわたり人類のためにAIを止めるために、生きます。

この物語、AIを止めるための100年のイベントをたどるのですが、物語が進むごとに、「使命」の解釈を問われることになります。三原則と異なり、第ゼロ則=使命は解釈が広がります。対象も広がり、正解もぶれます。それぞれのAIの好き嫌いが如実に表れるのです。

物語の中盤、人類初のAIとの結婚の話がでます。グレイスの物語です。グレイスは使命を書き換えられ、AIを生み出す巨大人工島のマザーコンピューターになります。Vivyが彼女を破壊しようと近づいた時、彼女の表情は苦悶に満ちていました。しかし、破壊された後、彼女の表情は何かほっとしたような、良かったぁと思うような表情に変わります。彼女は元の使命に忠実でありたかった。でも彼女の使命の解釈は夫を幸せにすることと言う解釈です。看護AIでしたので、単純に解釈すれば「患者」の幸せのはずです。ですが、グレイスの解釈は昇華したと言えるでしょう。

こんな、「使命」をどう解釈するのか?それぞれのAIの物語が、100年の中で描かれ、結果として、AIを排除するのではなく、「Fluorite(蛍石)」として「人類(紫外線)」共にあることで、共存、調和できるという大団円へと繋がります。
{/netabare}

よくできたストーリでした。企画には数年間を擁したとありました。スタッフの皆さんに感謝です。久しぶり、何度も見返したアニメでした。そう、歌もよいです。オープニング曲もですが、各物語ごとに配置された曲も、とても良いです。

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 585
サンキュー:

26

ネタバレ

sukasuka さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

また凄そうなのが出てきた。

コンセプトやストーリーに関しては、特段目新しいものは感じ取れないので
他の人のレビューを参照(笑)
ただし展開・作画・台詞のセンス・劇伴のいずれも極上クラス。
1話目と2話目を見た素直な感想は、「控えめに言って超面白い」だ。
あとは失速しないことを願うのみ。

■4話目まで
好みの度合いから言えば、前期の「無職転生」を上回っているかな。
あれこれツッコミを抜きにして無条件に引き込まれる。
つまり最高。
あえて一つだけ難を挙げると・・・・・{netabare}もうちょっと歌が上手ければ
更に盛り上がること間違い無しなんだが(笑){/netabare}

■6話目まで
ここまで今年の俺比トップだわ。
{netabare}BD予約しようと思って公式やAmazonの情報覗いてみると全13話らしい。
ついでにYouTubeでVP(第1弾2/27、第2弾3/27)観てみたのだが、放映前に
フルパケ完納済みなのかな?
もしそうならこの先も万策尽きたなんてことにはならないだろう。
完全オリジナルのテレビアニメが商業的に成功を収めるのは実に稀だけど、
今後の日本アニメ業界の可能性を占う上でも頑張って欲しいねぇ。{/netabare}

■12話目まで
{netabare}マザーコンピューターは古今東西暴走する運命なんですよ(笑)
そしてリトライ・・・・・う~ん。
気持ちのいい湯加減のお風呂にドバドバ氷を入れられた気分。
唯一、松本(キューブ)の台詞だけが熱かった!
次回最終回、全力で追い焚き頼むわwww{/netabare}

■最終回
う~ん、思ったほどの(というか全く)感動が得られず残念。
前にも書いたが、{netabare} 肝心の歌がイマイチなのはここで大きく響いたようだ。
ついでに、見せ場と言えるほどのアクションシーンが無いのも不満。{/netabare}
10話までなら深夜アニメの俺的TOP3に入るんだが・・・・・。
同じオリジナルアニメで比較すると、アクダマドライブ以上の株価暴落。
正直に言おう、今現在の好感度は{netabare}「長瀞さん」の方が上・・・・・・・・{/netabare}
・・・・・かもしれない(笑)
期待値が過去最高なまで上がっていただけに、終盤の脚本の物足りなさが
大きく印象に残ってしまったかな。
まぁそれでも深夜アニメとして極上な部類なのは間違いないんだけど。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 379
サンキュー:

16

よれん。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

何かが足りない

作画や製作陣に気合いが入っててよかったです。世界観の作り込みも最初の入り方もよかったですが少し平凡な感じもして惜しかった感が否めないです。あとアニメキャラが歌を歌うことについて声と顔が合ってない感じがしたのは僕だけですかね?でも十分見れていい作品だったと思います。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 481
サンキュー:

11

ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最終話 SFではなく、アクションアニメかな

特に考察する必要もないと思ってたけど、終盤になって面白くなってきたので、考察してみた。


第1話~第11話 阿頼耶識はもう一人のビビ
{netabare}
このアニメも心理学で考えてみる。

AI暴走→マツモト過去に戻る→ビビが歌を作る→AI暴走→……とパラドックスになるから、ここに原因はなく、阿頼耶識にあると思う。

ビビが実現できなかったことを、実現できるように阿頼耶識が考えて、AIをアップデートする。阿頼耶識は、もう一人のビビって感じかな。

1.飛行機事故を防げなかった→サンライズから人間を救い出す
2.人とAIが結ばれなかった→二つのAIを一つにする(人とAIの融合はまだできない)
3.歌で人を幸せにできなかった→暴走ではなく、歌いながら人を幸せにしている

アップデートまでは数十年かかる(ビビが実現不可→数十年経過→実現可能にAIをアップデート)。アップデートしたときにマツモトが現れている気もする。

ビビの言う「幸せ」を実現するには、肉体が邪魔だと阿頼耶識は解釈して、AI暴走となった。人とAIが阿頼耶識で一緒になるのが幸せだと結論に達した。
垣谷は阿頼耶識にいて、どちらの世界がいいかで、ビビとラストバトルをする、そんな感じかな。
{/netabare}

第12話 パラドックス解消?
{netabare}
もう少し含みがあると思ったけど、単純なAI暴走だった。その動機も、ありきたりな感じ。

パラドックスを解消するには、AI暴走は必要なんだと思う。もし、ビビによって暴走を防げたら、マツモトを過去に送る必要がなくなり、パラドックスとなる。

パラドックスのないストーリーにするにはAI暴走は必要なので、このような展開になった気もする。最終回もAI暴走後の世界しか描けないのだと思う。

ビビに託したのは、ビビの未来を想像したからと考えると、阿頼耶識がすでに想像が可能なAIのような気がする。

心を込めての解釈は色々考えられる。ミッションをこなしたときの記憶が現在のビビの心にもなっている。ミッションのときでも楽しかったり喜びを感じたことを思い出しながら歌う結末かな。
{/netabare}

最終話 SFではなく、アクションアニメかな
{netabare}
ビビが歌ってハッピーエンドは決まっていたから、前回がストーリーの最終話って感じかな。どう聞いても、アニソンにしか聞こえないけど、それなりによかったと思う。ただ、英語の歌詞のほうがAIっぽい気がしたかな。

ビビが歌っているときに、ディーバが薄っすらと現れる演出が欲しかった。ディーバはビビの心のひとつなんだから。心を込めての解釈は予想通りだった。心は記憶でもあるという解釈は心理学にもある。


【総評】
ストーリーはそこそこ、作画がいいから助けられた印象。最初はビビのキャラデザはイマイチと思ったけど、慣れてくると世界観に合ってきた。個人的には髪は短いほうがよかったけど。

AI暴走が発生したからマツモトを過去に送る。そのマツモトの使命がAI暴走を食い止めること……。この時点ですでにパラドックスになっている。このパラドックスが原因で阿頼耶識に異変が起きた、としてもよかった。

SFというより、アクションアニメって感じだった。歌で幸せにするAIなのに、バトルするのも違和感があった。歌うだけか、歌う人(またはAI)を守るのを使命とするAIとか、どちらか一方にすればよかったかも。
{/netabare}

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 298
サンキュー:

6

ネタバレ

すぴりっと さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ハッピーエンド…だよね?

物語は割とありがちだけどキャラが良いです。
これ好きかも。
マツモトの声がね?
喋り方はロボットロボットしてないのに機械が喋ってるみたいに感じる。
凄いなあ。
あと画が凄く綺麗です。

純粋なAIと勝手な人間。
観ててなんだか切ない。

純粋な人も救われない。
なんだかやり切れない話が多いです。
あれが無ければグレイスは破壊されずに済んだのでしょうか?
少なくとも10年は一緒にいられたんじゃないかと思うと…
やっぱり共存の未来は無いんじゃないかと思わされます。
ターニングポイントはあるのでしょうか?

OP、EDが変わりました。
時は進んでvivyさん60代に。
こういう物語の進み方面白いなあ。
新キャラも出てきましたが、なんやかんやマツモトが好きです。
今回は救えるといいなあ。

OP変わったわけじゃなかったんですね。
感情を乗せずに歌うこのOP、作品に合ってて好きなのでちょっと嬉しい。
さすがvivy名義。
間に合ったー!?と思いきや、まさかのオフィトニオ!!
今後はあの野太い声で歌姫(笑)に!?
オフィーリアの声、水瀬いのりさんだと思ってました。
僕も段々声優さんの声が分かる様になってきたなあなんてしみじみと調子こいててすみませんでした。

アントニオめちゃめちゃ良い声。
攻撃含めてガンダムならボスキャラクラスです。
オフィーリアは…自殺は止められたけど…ですね。
今回はバトルバチバチの大迫力でしたが、1番の見どころはやはり!
vivy(60代)のセーラー服姿一択でしょうか。
攻めるなあDiVA。
と、冗談はこのくらいにして。
やはりAIは救われない、ある意味では今までのAIも含めて救われてると言えなくもないのだけれど…純粋なハッピーエンドとはいかないみたいです。
せめて最後はvivyが幸せなラストを迎えてくれるといいなあ。

マツモト死んじゃったかと思ったよ、生きててよかった。
もう一度観たい!っていう感じではないですが、結構面白かったです。
(個人的には中盤がピークでした。)

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 381
サンキュー:

16

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

WORLD、EXECUTE

WIT STUDIO制作。
脚本、構成はRe:ゼロの長月達平。

複合テーマパーク、ニーアランド。
史上初の自律人型AIヴィヴィは、
歌で皆を幸せにするという使命を胸に、
今日もステージ活動を続けている。
ある日、未来から現れたAIが彼女に、
シンギュラリティ計画への協力を要請する。

SFヒューマンドラマ、
目新しさはないがなかなか楽しい。
シンギュラリティ計画とは、
{netabare}AIの過剰な発展、暴走を阻止し、
未来の戦争を回避するための戦略らしい。{/netabare}

AIを駆除する必要があるならば、
そこに自分自身は含まれるのだろうか!?

9話視聴追記。
歴史の修正点を短編映画のように描く。
稀にみる映像美、これも鬼滅効果であろうか。
{netabare}オフィーリア、垣谷、そしてディーヴァの過去。{/netabare}
それぞれがその想いを胸に目的に殉じる。

最終話視聴追記。
人類の発展に多大な貢献をするAIの叛乱、
{netabare}その真相はAIへの過剰な依存から演算された、
また1つの人類とAIの未来の可能性である。{/netabare}
そして物語の表に裏に軸になるのが、
人の象徴としての創造性であるのでしょう。

総合的に高水準な物語ではないでしょうか。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 580
サンキュー:

53

コーヒー豆 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

臨場感溢れる作画に、物語の良さもマッチしているかも。

すべて視聴しました。

主人公のヴィヴィとマツモトとの掛け合いを楽しんだり、AIというテーマの中スケールの大きな物語を体験させてくれる本作品。

OPも凝っているようで耳に残る感じで好きな曲でした。作曲者はあの、god knowsを作った方でした。神前暁さん。
今期でも上位に感じる作品ですし、観てみてよかったです。

最終話ではヴィヴィのストーリーにマッチした歌詞が添えられ、気持ちのこもった歌が聴けてよかったです。自分は好きな作品でした。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 329
サンキュー:

39

ネタバレ

とろとろとろろ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アイドル物かと思ったわ(笑

オリジナルアニメとしてはアクダマドラブ以来の傑作になりそうな予感。
{netabare}一番の魅力はなんといっても松本(CV:福山潤)の声と演技。
ここが欠けると魅力は半減するだろうな。
同じAIなのにヒロインのヴィヴィとは正反対で喋りまくる。
セリフの内容もいちいち刺さるオマケ付き。
見る者を飽きさせない工夫とでもいうのだろうか、とにかく素晴らしい。
今はただ最後にヴィヴィが消えてしまわないことを望むだけだ。
(そういうのは好きじゃないので..........){/netabare}

・第4話まで
期待通りここまで今期ダントツのトップ。
{netabare}エリザベスがガンダムUC第4話のロニさんと被ったわ。
そういや劇伴での盛り上げ方も似ているな。
このまま疾走して10馬身差でゴールして欲しい。{/netabare}
劇場版
・第6話まで
{netabare}「あなたには、これが歌に聴こえますか?」
もうこの一言でゾクゾクきたわwwwwwwwwww
2話ごとに完結するエピソードは間延び感もないし駆け足というわけでもない。
脚本と構成を担当している者の力量なんだろう。{/netabare}
ここ数年のオリジナルTVアニメは後半~終盤で腰砕けになる作品ばかりだったが、
はたして今回はどうなるんだろうか。
そう、ここからが正念場。

・第10話まで
ここからが正念場(キリッ とか書いた自分が恥ずかしくなるほどの右肩上がり。
特に第9話のバトルシーンは録画を何度再生しても飽きないわ。
決着を前に後髪を結い上げる仕草とかも最高!
このアニメを見ていて思うこと..........それは{netabare}松本がそこに"居る"ことの安心感。
ヒーハーッwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
陽気な指パッチンのディーバも消滅して歌えなくなったヴィヴィが残った。
「ヴィヴィを、この子のことをよろしく頼むわね。」
そう託され引退後のヴィヴィを見守る松本は漢だな。
もう結婚してしまえ(笑{/netabare}

・最終話まで
何話目かは忘れたが、ニコニコ動画のコメントに「死スターズ」というのがあった。
上手いこと言うな~と感心。
まああれだ、終わり良ければ全て良しと言うが、終わりが微妙だと全てが微妙に
なりかねないという事例がまた一つ増えてしまったような..........(笑
ところで{netabare}「New松本は伊達じゃない!」は一体何処から現れたんだ???
あの破壊エネルギーといい謎だわwwwww{/netabare}

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 231
サンキュー:

11

ネタバレ

まーたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

Vivy -Fluorite Eye's Song- 感想

Vivy -Fluorite Eye's Song- 全13話 感想

1、2話 相川議員の死の阻止
シンギュラリティ計画一番最初の計画。ヴィヴィとマツモトとの出会い。作画良くて初見は見入ってしまった。

3、4話 宇宙ホテル”サンライズ”の落下阻止
エステラとエリザベスの双子機の話。エリザベスにより被害が収められた。

5、6話 人工島・メタルフロートの停止
ヴィヴィとしての記憶失って次回以降の展開が気になった。

7、8話 オフィーリア自殺の阻止
ヴィヴィが表情豊かになりすぎてびっくりしたwオフィーリアもなかなかスケベで良かったԅ( ¯ิ∀ ¯ิԅ)グヘヘヘ
アントニオがオフィーリアになった時ちゃんりなからちゃんりきになったは草

9話~13話
シンギュラリティ計画失敗
え、あれだけやってきたのに失敗!?💦ここから展開が読めなくて面白かった。

総評
AIと人間の物語。AIの暴走を止めるべくヴィヴィとマツモトがシンギュラリティ計画を進めるお話。
結構騒がれてたけどまぁ自分としてはまぁまぁな作品。悪くないけど作画とBGMだけでみんな評価してない?確かに良かったけど。終わり方も満足だけどんーなんかね?嫌いではないけど普通の作品だった。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 215
サンキュー:

14

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

機械は正確に間違う。人間は漠然と正解できる。

[文量→大盛り・内容→考察系]

【総括】
AIの進化による、人類との対立。

様々な媒体で、飽きるほど作品化されてきたテーマですので、既視感は当然あります。

しかし、魅せ方や設定の工夫によっては、まだまだ楽しめる作品になることを証明しました。とにかくハイクオリティでしたね。

私は基本的にシナリオ重視でアニメ作品を観ますが、本作に関してはシナリオは中の上ながら、作画と演出が特上で、トータル、素晴らしい作品だと思います。アニオリ作品には常に頑張ってほしいので、こういう作品が生まれるのは嬉しい限りです♪

レビューでは、以下の3点について、久々に(笑)、真面目に考察します。

①人とAIの違い(レビュタイ)。
②最終話、ラストシーンの意味と是非。
③心とは何だろう、という問いに対して本作が出した答えへの賛否。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
例えば、仕事でミスって、取引先に迷惑をかけた後輩に対し、

「明日、取引先の牛に行って、謝罪するから、手土産買っといて」

とメールを送ったとする。

勿論、「うち」を「うし」と打ち、誤変換したものに気づいていない、こちらの落ち度だ。が、もしこれに後輩が、

「取引先に牛なんていないですよ。牧場にでも行くんですか?」

なんて返してきた日には、ぶっ飛ばしたくなる。「状況的に牛じゃなくて、家だろ! そのくらい分かれよ! バカか!」と。

しかしこれが、もし機械なら「牛」と認識して、手土産に牧草なんかを発注しても仕方がない。なぜなら、機械はプログラムに対して忠実だから。

と、これがレビュタイに込めた、「機械は正確に間違う。人は漠然と正解できる」の意味だ。

実際に仕事でPC使ってて上手くいかない時、「故障かな?」と思うけど、大抵は自分が何かのミスをしていて、PCは、人間の間違った操作を正確に表現しているだけだったりする。

本作のように、AIが人類と敵対するのは、いつも合理的な理由からだ。

本作の場合、最初は「人間のサポートをするのがAI」だったはずが、いつの間にか、「人類がAIに依存する」ようになり、「だったらAIの方が上じゃね?」と思った(演算した)アーカイブが、人類を滅ぼすという決断をしたということ。

多くの作品で、「人類が地球に対して害悪だから」みたいな、フワッとした理由でAIが反乱するのに対し、本作は結構AI側の筋が通っている。論理的だ。

そして、自らの意思で作曲(創作)できたVivyを、アーカイブは自らより上位のAIであると判断し、その選択なら自分よりもさらに正確だろうからVivyの選択を尊重するというのも、実に合理的な判断。

ラストはちょっと分かりにくい展開。マツモトのプログラムによりアーカイブに接続していた全AIが停止するなら、Vivyの歌必要なくないか? とも思ったが、マツモトがやったのはあくまで応急処置であり、結局いつかは再びAIの暴走が起きてしまうかもしれないところを、Vivyの歌により、「人類を信じる」という哲学を全AIに伝え、未来の方向性を示したということなのかな?

んで、エンドロールからのCパートで、「なるほど」と思ったのは、このラストはハッピーエンドに見せかけて、視聴者への問題提起、謎解きを要求するラストのわけだ。

エンドロールでAIを蹴りつける青年がいたけど、あれは当然の行為であって、AIによって大切な人の命を理不尽に奪われた人は物凄い数いるわけで。人類全体に、AIへの憎しみや恐怖が埋め込まれる。けれど、肝心のAIはもう99%近くが停止しているわけで、危険はない。それを再起動するかどうかは、人間の手に委ねられている。

世論は当然、AI排斥の方向に動くだろう。しかし、AIがなければ、特に都市部においては以前のような豊かな生活は望めない。まして、多くの労働者を失った現状である。

普通に考えれば、生活レベルをぐーんと19世紀くらいまで下げれば、問題なく人類は復興できるし、じゃあ19世紀(AIがない時代)の人が不幸せだったかと言えば、そんなわけない。多少の不便さはあっても、きちんと幸せな一生を送ることは可能だ。

しかし、一度便利さを味わった人類は、その便利さを、甘い蜜を完全に忘れ去ることは出来ない。

結局、あの事件の何年後か、あるいは何十年後かは分からないけれど、人類は再びAI(Vivyやマツモトを再起動させる)と共に暮らす未来を選択する。

それが、やはりAIに依存した人類が再びAIに頼りたくなった故の選択なら、いずれまた、AIは理論的に人類を滅ぼすことを選択するだろう。

つまりそれは、「人類は成長できなかった」というバッドエンドになる。

でも、確かにあの戦争を始めたのはAI(アーカイブ)だけれども、止めたのもAI(Vivy)。その事実や、Vivyの歌のお陰でアーカイブが人の未来を信じるように書き換えられている事実を、トァクの穏健派、ユイは知っているわけで。彼女らの「人類とAIは共に歩ける」という訴えのもと、正史とは何らかの違い(対策)を持たせた上で、AIとの共存を選んだのかもしれない(例えば、AIに人類が支えられるだけでなく、AIを人類が支えるような、相互依存関係を組み込むとか)。

つまりそれは、「人類は成長できた」というハッピーエンドになる。

最終話Cパートだけでは、このどちらなのかは判断できず、そこは、視聴者への宿題ということなのかな。

という具合に、少し肩透かしに終わったラストを真面目に考察してみると、そう悪いラストでもないのかな、とは思う。

とはいえ、この作品で一番盛り上がったのは、4~6話のシリーズで、特に6話は神作画だった。緊迫した展開にマツモトの軽妙な語り口が良い感じにマッチし、悲劇的なラストを盛り上げる。当然、視聴者は「最終回にはあれ以上のアクションシーンがあるよね!?」と期待している。

だから、あんなに捻ったラストにしなくても、めっちゃ格好良いアクションアニメにして、分かりやすい極上のエンターテイメントにしてくれた方が、多くの視聴者は満足したのだと思う。

それこそ、人類が得意な「漫然とした正解」である。人間にとって、「正しいか」というのは実はどうでもよくて、「自分が納得する(心地好い)か」が大事なんだよね。美味しい不正解に飛び付いちゃうのが、人の性ですから。

他にも、あれだけ引っ張った「心とは何?」に対する答えが、「思い出や記憶」というのもありきたりすぎるし、矛盾も生まれる。だって、他のAIだって記憶はあるだろうし、何より、「Vivyとしての記憶を失っていたディーバが、心を込めて歌えていた事実」との矛盾が生じる。

個人的には、「Vivyが歌えない」ことが、既に心の証明だと思っていた。つまり、「心」とは「使命の先にあるもの=自由意思」と「非合理的なものを漠然と信じられること(夢や希望)」であり、「心があるから、演算(理屈)上正しいと分かっていても悩むし、苦しむ。でも、その悩みや苦しみの後にしか、創造(歌)は生まれない」とかってした方が作品にはハマる(この際、我々の現実世界での哲学的な正解とかはどうでもよい)。

すると、ディーバが心を込めて歌えていた理由も説明できて、序盤の、歌うことを使命と感じていたのVivyの記憶を無くしたことで、「歌いたい」という意思だけが残ったからということになる。Vivyが歌えなくなった理由も、霧島モモカやディーバなど「歌ってあげたい」と思った相手を消失したから(皆を幸せにするという漠然とした使命では歌えない)。だから、最期に松本博士の、ある意味分身であるマツモトの為に歌いたいという自由意思を持ち、歌うことができた。

とかの方が、綺麗じゃないかと思うんですよね(私、本作で一番好きなキャラはマツモトなんで、最後にマツモトが主役に躍り出てほしい気持ちもあるし、結局、松本博士はVivyの歌を聴けないまま死んじゃったから、Vivyが松本博士やマツモトの為に歌うのは胸熱な気がするんだけど)。

各話評価にある通り、中盤までは☆5をつける流れだったのですが、最終話にて以上2点の不満を感じたので、ギリギリ☆4に落としました。でも、トータルで、今期の覇権でもおかしくない、素晴らしいアニメだとは思いますよ。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
残酷な世界。AIが人間に敵対する話ね。AIを滅ぼすためにAIが働く。

2話目 ☆4
相手も、サポートにはAI使うから足元掬われる。なるほど、非合理が、演算できないことが、未来を救うか。使命に対して純粋に。いつまで生きるかではなく、どう生きるか。モモカの死。それがドラマにどう影響を与えるか。

3話目 ☆4
15年後。コロニー落とし阻止。会社は家族、、、吉本かな?(笑) 次話への引きが上手いな~。

4話目 ☆4
機械は、正確に間違う。AIは使命に生きる。悔しいという感情。

5話目 ☆4


6話目 ☆5
映像クオリティは、かなり凄いよな。ほぼ、デンドロビウムやん(笑) これ、劇場版の最終シーンだよね?(笑) 島そのものを解体しないと、再起動されるのでは? めちゃくちゃ悲しいラストだな。

7話目 ☆4
初期化? AIの自殺か。

8話目 ☆4
やはりのアントニオ。だろうなと。

9話目 ☆4
バトルシーンえげつないな。

10話目 ☆5
歌えないことが、すでに心なんだよな~。どん詰まりに猪突猛進(笑) 20年くらいか。まさかの松本で、鳥肌たったわ。

11話目 ☆4
結局、この未来にたどり着いたか。ラスボスはアーカイブ。

12話目 ☆5
シナリオとか言わず、見せ方だよな。ViViが歌えれば、人類を救える。再びタイムリープ。ラストチャンス。熱い。

13話目☆3
タイムリープを繰り返し、少しずつ事態が好転するのは良くあるけど、わりと理屈は通っているな。心を込めるの解は、思い出、記憶ね。そして、人類の自立か。ラストは、かなり先の未来か?
{/netabare}

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 280
サンキュー:

45

ネタバレ

ソース さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:----

長月先生の引き出しの少なさが露呈した感

普通に面白かったとは思いますが、尻すぼみになった感じは否定できませんね。あと終盤vivyがタイムリープしたときは「また長月先生タイムリープしちゃうか〜」って感じで既視感で溢れかえってしまいました。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 226
サンキュー:

11

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Vivyと一緒に100年の旅を楽しもう

素晴らしい傑作SFアニメ
AIが人間と同じ自我を持った世界。ある日突然AIの反乱が発生し、人間達を虐殺しはじめる。
そんな歴史を変えるため、マツモト博士は100年前にAIプログラムを派遣する。
どっかで見たなあ、こんな展開。そう、ターミネーターにそっくり。
それにしても100年前のAIと100年後のAIの会話が面白い。
この2人の掛け合いが無ければ、このアニメはここまで傑作になり得なかった。
素晴らしい作画、アクションの疾走感、予想を上回る衝撃展開。
どれを取っても素晴らしい。
それにしてもAIのメモリ内のアーカイブ、どうして学校の音楽室なんだ?
本気の作りと、作り手の愛が感じられる素晴らしいアニメでした。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 191
サンキュー:

15

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

オサレ感(死語)

僕が知っている名前だけあげてもWITSTUDIO、長月達平、神前暁と凄いメンツで作成されたオリジナル作品。

歌も良い、作画も綺麗、ぬるぬる動く、単体でみると感動する話もあり、オサレ感満載。制作陣も熱量を持ってやっていたと思う。おかげで最後まで視聴完走出来た。

でも再度観るかといえば、、、何なんだろう。スタッフの俺スゲー感、マ〇タ〇べーション感が鼻について作品に没入できななった。

何かいろいろ惜しい作品。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 185
ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良くも悪くも良作

AIの主人公が100年後のAIによる反乱の阻止のため、奔走する話。
序盤の方は自分が今まで見たアニメの中でのTOP10に入るかもぐらいに思ってたけど、最後の方で失速したかな。6話ぐらいをピークに下がっていった感は否めない。
(作画も6話ぐらいがピークだったし)
とは言え、☆評価の通り全体を通して良かったとは思う。
けど、それ以上のポテンシャルがこのアニメにはあったかなぁと結構残念には思ってる。
正直、話を作画と演出で誤魔化す作品感もあるけど、誤魔化されてたとしても面白かったことには変わりない。
{netabare}

基本的にこのアニメは2~3話完結の話が描かれますが、どれも先の展開が読めなかったり展開に意外性があって面白かったです。
加えて時折入るアクションシーンは作画がすごく、非常に熱かった。

特に6話のラストシーンはほんとに素晴らしかったと思う。
作画を活かしたアクションシーンにバックでOPを流してめっちゃ盛り上げたのち、話としてはすがすがしいバッドエンドに持っていくから、温度差がめっちゃあって、見終わった後喪失感がすごかった。
話で言ってもこの回が一番良かった。ここまではシンギュラリティ計画の実行に結構後ろ向きでもあったvivyが自分から任務を遂行すると決断するところとかめっちゃ盛り上がった。
AIと結婚したがってた人がそのAIの後を追って自殺するという何とも報われない儚いバッドエンドもほんと良かった。
バッドエンドが好きってのもあるだけに、5話と6話の話に関しては最近のアニメで一番好きかもしれない。

7話から9話のオフィーリアの話も良かった。オフィーリアというよりはディーバがvivyの人格に別れを告げるシーンは良かったと思う。自分は泣けなかったけど、このアニメの一番の感動シーンは別れを告げた後のあのライブじゃないかな。

キャラとしてはマツモトが魅力的なキャラ(?)でよかった。ジョークじみた言い回しが面白かった。
松本博士ももう少し掘り下げが欲しかった感はあるけど、vivyのことを大切に思ってるいいキャラだった。

本筋の話に関しては最後の方が少し残念感が否めない。
AIの反乱の目的、松本博士がvivyを指名した理由が普通過ぎた。トァクが仲間になってる理由も良くわからない。
普通であって悪くはないけど、前半で自分の中での期待値があがってたせいなのか肩透かしを食らった。
2~3話完結の話は意外性があった分どうしても。
それとあんまり人間が描かれないせいか、味方のAI達はなぜ人間を救おうとしてたのかがあんまりわからなかったかな。
vivyは歌で人間と沢山接してきたからだと脳内補完はできるけど。

最終回はこの作品で一番駄目な回だったかな
と言っても、70点ぐらいの出来ではある。
最終回で唐突に序盤しか登場してないナビとモモカを出すのは何かなぁ。
もう少しナビの出番がここまでの話でほしかった。
締め方も歌って解決というベタな感じだし、作画も6話で使い切ってか、6話ほどのアクションを期待してしまうとどうしてもガッカリ感が拭えない。
あと、お涙頂戴がちょっと滑ってたかな。
肝心の歌があんまり上手くないから盛り上がりに欠けてたせいって言うのもあると思う。EDであれだけ引っ張ってたのに。
あそこでOPレベルの曲が流れてたらもっと評価されてただろうに。
ただ、エンディングで人がAIを蹴っているところ等、結構細かいところまでこだわってたのはさすがだと思った。
ラストをハッピーエンドで締めたのは個人的には正解だったかなぁと。

それと、5chだとやたら設定に突っ込んでる人が多かった印象があるけど、個人的にはそんなにガバガバには感じなかった。
結構自分はガバは気になって、多すぎると萎えるタイプなんですが(最近で言えば86や無能なナナ、近い作品で言えばプラメモなど)
単純に話が面白いからそういう設定にはあんまり目がいってないだけ説はある。
さすがに、アクションシーンとかで粗探ししてガバガバだと主張してた人にはそれは違うだろ...って感じた。
タイムパラドックスに突っ込むのもそもそもタイムリープ自体がフィクション要素って時点でナンセンスだしね。
ただ、AIが人間っぽすぎるとは思ったかな。
ヴァイオレットの主人公ぐらいには感情がない風にしても良かったのにとは思う。
どうせ後半で技術の発展のおかげでディーバのように人間と変わらないレベルになるんだし。

しっかりしたSF設定、世界観を求める人にはあんまりなのかな?

曲に関してはOPの「Sing My Pleasure」はめっちゃよかったけど、作中の歌があまり上手くない。
肝心な部分だからもっとうまい人にやってほしかった。

↓一話ごとのメモ的な
{netabare}
1話
なんか面白そうな雰囲気 未来から来たAIマツモトが未来で起こるAIの暴走を阻止しようとする話。が題材はありがちだけど一話の引きは良かったと思う。
命名法からAIに人権を持たせる話につながってそこから暴走につながるという説明も納得できてよかった。議員がポンコツなオチも面白かったしw

2話
退屈しないで見られる。命名法がなぜ成立するのかとかなぜあの議員を殺せば成立しなくなるのかとか合理的な理由あってよかったし、アクションが作画も良くてめっちゃよかった。

3話
実はマツモトがAIの発展をはやめようとしている黒幕説。一話からもう15年も経過 AIにAIっぽさが全然なくて人間に見えるのがこのアニメの欠点。

4話
結構グロい感じなのもプラス要素。ノイズが入る演出もいい。戦闘もかなり動いてる。電卓にしてやるとかこのアニメ言い回しがおもしろい。
いいシーンはあるんだけど、なんかAIっぽくねぇなぁって思ってしまってちょっと冷めてしまうなあ。それでもエステラとエリザベスの最後はかっこよかった。

5話
やっぱ松本は敵でAIを発展させようとしている立場なんだろうか。AIが宇宙ホテルを守ったってなるとそりゃAIは拡大するしね。
けど、今回の内容は島の昨日を停止させる、とこれまでと違って明らかAI縮小になるか。
そういやこのアニメ、主人公の必要性もよくわからないなぁ。松本だけでよくない?AIが人間を喜ばせようとしてるけど、全然喜びそうな風にはなってないのなんか悲しい。
またトァクか...あの人キーキャラだったりするのかな。

6話  
結婚したがるAIってもう感情あるじゃないかw 細かいところは気になるけどとてもいい話だと思う。
今まで迷いがあったVIVYが覚悟を決めて自分からグレイスを壊すと宣言したところは良かった。冴木さんは不憫だけど...。
最後の方の挿入歌が流れてのアクションシーンが劇場版クオリティですごかった。
都合よくグレイスが生き返ったりせず、冴木が自殺するという後味は悪いが最高のバッドエンド。島の停止、結婚の阻止と今回は確実にAIの発展の阻害になって目標は達成する。
犠牲を厭わず、任務を遂行する話は大好き。アニメでこういうのは最近あんまりないしね。一話一話の内容が濃い、今季の安定した良作だと思う。

7話
主人公めっちゃキャラ変わりすぎ 結局AI技術進んでるのかよ なんか一期に萌えアニメっぽい雰囲気になった。
AIっぽくないとか最初のほう言ってたけど、ほんとにAIっぽくなくしたらこういう風になるんだな。AI技術の進歩の賜物かな。
ウイルス感染が流行っているw 時々入る松本のジョーク好き。 今期歌詞なしED多いな

8話
そこまでで歴史を変えまくってても正史は不変なのか? 松本が出し抜かれるのはAI技術ももう松本の頃に追いついてきたからか。
オフィーリアが豹変した。ノイズの演出がすごい。 最後にあったのは誰だろう。たぶんすでに登場してるんだろうけど覚えてない。

9話  
マツモトが無能。この時代には早すぎる武器とかも出てきたし敵対組織もあるのか?話あんまり理解できてないけどアクションがとにかくすごいw
今回あんまり理解できなかったからあとで7話ぐらいから見直さないと。

10話 
博物館送りにされてるけど人権は何処に...。 ディーバの人格消えたからか?やっぱりもう歌えなくなったのか。
ED最後歌詞ついてくれるのか? 修が松本博士なのか。時もかなり進んだなぁ。結局計画は失敗か。

11話 これはもう一周かな?松本博士もうちょっと掘り下げ欲しかったかなぁ。アーカイブにアクセスして大丈夫なんか。次回面白そう。

12話 
動機が普通だな。明かし方があっさりだったってのも問題か。松本がVIVYを指名した理由も普通だ。歌にプログラムを載せるってなんだw
100年前から全然技術が進んでない風に見えるのも人間がAIに依存してたせいってこと?
マツモトが急に真面目になるのもなんか違和感。もっかいやり直し。最初からじゃないから超展開になることはないか。
博士死ぬのか...。今回微妙だったな。最終回コケないでくれ。

13話 
何で記憶受け継げてるんだって思ったけど、記憶受け継げる代わりに100年も戻れなかったのね。ナビとモモカ無理やり出す意味あったかな。
結局歌って解決か。アクションも正直6話ぐらいのものを期待してた。エンディングでAIが人蹴ってるけどまあそうなるよね。
vivyと松本何年後に復活したのかはわからないけどハッピーエンド、意外。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 231
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7

抹茶ラーメン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

130作品くらいアニメ視聴してますが、TOP10に入るくらいに楽しめた作品でした

歌がメインのアニメなので、劇中歌が多めなんですがどれも良い曲で耳に残りました。また肉弾戦での戦闘シーンがとてもスピード感があってカッコ良かったです。

1話1話の終わり方が「早く次話が見たい!」ってなるような不穏な終わり方が多くてとてもワクワクしました。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 202
サンキュー:

7

ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

自律人型AI×歌

100年後の世界から来たマツモト(AI)とヴィヴィ(自律人型AI)が、
とある理由から、100年後の世界を変えていく為の行動をしていく流れで話が進んで行く感じ。

すごく後半戦から、あぁ、なるほどと分かってくるので、
そこまで我慢が必要かな?

絵はとてもキレイ。

{netabare}
シスターズというヴィヴィの後継機が、度々登場するけど、
歌唱能力の引き継がれるのではなく、量産型や発展型はシスターズと
呼べるのだろうか?と。

ヴィヴィとマツモトの機能停止で、世界が救われましたエンドかと思ったら、
Cパートで、ショートヘアヴィヴィ(過去の記憶が無い?)と、
マツモト(過去の記憶あり)が登場。

マツモトが、「あなたの歌を聴かせてください」エンドは良い終わり方だなと。
{/netabare}

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 225
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8

askima さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全話おもしろかった

新しい観点の未来的なストーリー
全話楽しく見れた
後日談が出て欲しい

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 171
サンキュー:

4

とらお さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

カギとなる歌が普通では作品が弱い

初音ミクの勃興からハマッてたのでVivyも興味もってました
ボーカロイドは音声合成技術で昔からありましたが、
初音ミクはイメージ画の一枚絵で特異点になった
AI関係ない技術ですが、人の形をしていると認識は変わります
AI人権法!なんて言い出すバカ出てくるし、AIBOほったらかしてたら動物保護法違反なの?
バカでしょ?

関係ない話はおいといて、
ViVyの歌では後世に残せないですねー
アニソン界では有名な神前さんの作曲ですが、神前さんは「God knows...」より、
楽しい「もってけ!セーラーふく」の作風が得意でVivyでは合わないと思いました
その神前さんもボーカロイドで曲だしてます

アイドルアニメやマクロスほどに歌が作品を表せていない
歌をキーワードにするなら曲は残るもの作ってほしいなあ

https://www.youtube.com/watch?v=c781Bi5pVI0
こういうのがシンギュラだ!デカルチャーだ!ご存じないのですか?!
ランカのごとく中島愛も人気声優に駆け上がっていき、後にボーカロイド音声に起用されました


https://www.youtube.com/watch?v=328wKYcX-w4
トゥアクが100年続くのもわかるよなあ
初音ミクもポカリスエットのマスコットしててまだ残ってたりする
同世代のハルヒやらきスタが懐かしい過去になっても現役ですし、
たった一枚のキャラ絵が「夜に駆ける」や「うっせえわ」など今のシーンでも生みの親ですもん
真面目に萌えはシンギュラリティポイントになるのでしょう

初音ミクのヒットから現在はここまできた
https://jukebox.openai.com/
歌手と歌詞を指定して自動的に作曲&歌唱させてます
ポケモン風OPをマイケルジャクソンに歌わせることが可能なのである
このGTP-3は自動作曲と音声合成プログラムのAI版・・・自然に歌いすぎちゃう?
いろいろ考えが巡り、トゥアクは必要!などと思えてきちゃう
この考えもバカですねw

投稿 : 2021/06/19
閲覧 : 252
サンキュー:

7

ネタバレ

海原正吉 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これはきそう

作画めっちゃいいし、いまんとこストーリーおもれい
多分覇権アニメ

投稿 : 2021/06/17
閲覧 : 233
サンキュー:

6

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Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-のストーリー・あらすじ

“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。(TVアニメ動画『Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年春アニメ
制作会社
WIT STUDIO
公式サイト
vivy-portal.com/

声優・キャラクター

種﨑敦美、福山潤

スタッフ

原作:Vivy Score、キャラクター原案:loundraw
監督:エザキシンペイ、助監督:久保雄介、シリーズ構成・脚本:長月達平/梅原英司、キャラクターデザイン:高橋裕一、サブキャラクターデザイン:三木俊明、メカデザイン:胡拓磨、総作画監督:高橋裕一/胡拓磨、美術監督:竹田悠介、美術設定:金平和茂、色彩設計:辻

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