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「Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-ヴィヴィ フローライトアイズソング(TVアニメ動画)」

総合得点
85.8
感想・評価
777
棚に入れた
2564
ランキング
224
★★★★☆ 4.0 (777)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
3.9

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Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-の感想・評価はどうでしたか?

Dave さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

感情的なAIは何を探すのか?

1.総評
悪くない作品だと思います、評価できる点も多い。しかしちょっと「調味料を入れ過ぎてクドくなった出汁」みたいな、調理の仕方でもっと上を目指せたかなあと欲張ってしまうのは、ポテンシャルの高さ故でしょうか。ですので、ちょっと辛口の評価になってはしまうんですが、決してけなしているのではなくて、惜しいなと思っているとご理解ください。

2.タイムリープの陥穽
ネタバレにならない程度に説明すると…ロボット(作品中ではAIと表現される)が日常生活に溶け込む社会、主人公である歌姫ロボットのところに未来から別のAIがやってきて…というお話なんですが、ここまでは割とシンプルでいいですよね。
タイムリープものは昔からあるジャンルですし、強力で魅力的なギミックです。しかし、いわば「何でもアリ」にできてしまうからこそ、その使用に強力な制限を加えないと、(何度もやり直せるので)話が軽くなってしまったり、(どの世界線がどこにつながっているのかが複雑になりすぎて)訳が分からなくなってしまう。この点が本作の最大の欠点だと思うのです。
1回だけなら、どういう原理で・どういう制限があるのか、という根本的なルール設定を開示しないままでも許せるかなと思いますが、複数回となると…。伏線を貼って回収するのはとてもいいんですが、ちょっとついていけない部分がありました。なるほど、リゼロの作者なんですね…それで納得しました。あちらも最初は素晴らしいんですが、話が長くなるにつれ途中から面倒くさくなっていくのが同じだなと。

3.感情的なAI
もうひとつ本作で斬新というか違和感があったのが、主題であるところのAIがAIらしくないところです。感情がないはずのAIが随分と感情的だし、人間とちがって処理能力の高さが特徴のはずが、ぜんぜん速くないし。たぶん人工知能同士で口喧嘩しないし、したとしても高速でやり取りするはずですし。チ、とか舌打ちしてイライラするような感情が持てるなら、それは非常に高度なAIで、古くは「ターミネーター」や「A.I.」なんかで扱ったテーマを楽々とクリアしてますよね?
それだけ高度な技術があるのに、なぜだかAIにも「死」に近いような概念があるのもちょっと…。サイボーグみたいな、【生身の人体と人工知能の融合】みたいな技術ならまだわかるんですが。本作は、単に不老の人間を見ているかのようです。

4.作画・アクション
とまあ、ここまではけっこう酷評しましたが、作画はかなり良いです。人物もきれいですし、中でも時折「本気」出してくるところがあって、作画陣の気合を感じます。特筆すべきが戦闘アクション。格闘技のモーションキャプチャーですかね?スローで再生しても見応えがあるくらいのリアルなアクション、めっちゃカッコいい。

5.声優・音楽
主人公が歌姫ロボットということで、歌も重要な構成要素の本作。声優さんが歌ってもよかったんでしょうが、ここはちゃんと歌手が代打で入っているので、説得力があります。OPカッコいいですね、なんならこれを作中のメインソングにしても良かったかなと思うのですが、そこは色々と事情があったのでしょうか。欲を言えば、「ウマ娘」とか「ゾンビランドサガ」みたいに、作中曲もキラーチューンだと尚良かったですね。

投稿 : 2021/06/27
閲覧 : 361
サンキュー:

20

やまびこ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

肝心の曲がガツンと来なかった。

悪くはない。

悪くないのだが、「歌で世界を救う」「歌うことが私の使命」と言いながら、肝心の曲が心にガツンと響かなかった。

前振りがすごいだけにそれだけハードルが上がるのも十分わかっているつもり。

物語自体はとてもよく練られていて楽しめた。

投稿 : 2021/06/27
閲覧 : 186
サンキュー:

5

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

名作になり損ねた良作SF。

詳細は公式でも。

リゼロの長月達平氏と、一部脚本を担当した梅原英司氏が共同で原案・シリーズ構成を担当するオリジナルアニメ。制作はWIT STUDIOです。

AIのテーマパークで「歌によって人間を笑顔にする」ことを使命に生み出された初の自律人型AI・ヴィヴィ(ディーヴァ)。そんな彼女のボディ内に100年後の未来からAIデータとして転送されてきたのが、マツモト。テディベアにAIデータを移したマツモトは、100年後にAIの暴走による人間とAIの戦争が起こると言い、それをヴィヴィに止めてほしいと頼みます。

とりあえず初回は、その戦争が起こる要因の一端である、「AI命名法」を推進した下級議員・相川の暗殺を阻止するというミッションでした。

うん、面白いです。
あくまで想像ですが、この作品に注力するためにWITは「進撃ファイナル」の制作をMAPPAに移譲したんじゃないかと思われます。

それぐらい力の入った意欲作。メインヒロインのヴィヴィがCV:種崎敦美さんというのもいいですね。これは期待大の大物です。

=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
いや、これ大きくハネましたねぇ。ちょっと今期では、抜けたトップだと思います。おそらく、この感じなら「ゴジラS.P」とのデッドヒートで行くのでしょうね。3話までなら文句なしで覇権候補筆頭です。

1、2話から15年が経過したという驚かせる展開。冒頭の歴史の分岐がスイッチする演出。サンライズが墜ちて甚大な被害が出るという、ここで笑った人は友達ですというメタな展開(サイド7とかサンライ●とか言うんじゃありません!!)。何もかもが文句のつけようがないストーリー、作画、声優。

これは面白いですね、マジで。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
いやホント、アニメに求めているのはこういうことなんだよなあって思わされる「サンライズ編」完結のお話でした。

自らを犠牲にして、地球とAIの地位を守るエステラ。そんなエステラに寄り添う、記憶を取り戻した双子のエリザベス。そして、宿泊客を救助船で送り出した彼女たちは、不安を取り除くために宇宙の星空を見るように促し、ふたりの歌で送り出す。それを聴きながら、ヴィヴィが「悔しいなぁ」とつぶやく。

脚本が秀逸ですね。なんていうか、子どもの頃にワクワクしながら観た「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」とか「機動戦士ガンダム」とか、そういう感覚がこの作品にはあると思います。

ここまでは完璧な作り。このままいけば、傑作となるのは間違いないと思います。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
佐伯博士とグレイスの結婚編、完結です。

ちょっと今期では3馬身ぐらい突き抜けてる感じですね。今期は冬アニメよりも粒ぞろいで、けっこうな豊作のクールだと思っているのですが、その中でもダントツに完成度の高い作品だと思います。

AIの使命は1体に1つというのが常識だったのを、グレイスがAIとして初めて新たな使命を付与されたという。それを引き起こしたのが前々回のサンライズ編を受けてのことだったという流れ。そして、ヴィヴィが歌で人間を幸せにするというAIシンガーのディーバという使命と、AIを滅ぼすAI・ヴィヴィとして覚悟と自覚が芽生えるという。

いやもう、脚本良し、作画良し、そしてグレイスの暴走を止めに行くときにOPを流したのですが、これがまたハマっていて音楽も良し。種崎敦美さんの鬼気迫った演技と淡々とした福島潤さんのマツモトの演技と声優も良し。

4話がMAXだと思ったら、それを超えてくる回を持ってきますね。もう、このまま突き抜けるんじゃないでしょうか。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
いよいよ話をたたみに来たという感じの前回、今回ですね。
まあ、過去改変の整合性という点が、少し怪しい感じ。たとえば過去が変えられて、松本博士がマツモトを作ったことになっていない感じなのに、なぜかマツモトが存在し、マスターとか言ってるし。

でもまあ、そこは些細なところということで。やっぱりリゼロの長月氏ですね。前回のラストと今回の始めに衝撃的な(おもに殺戮関係)シーンを持ってくるあたり。魔女教によって村が大変なことになっていたシーンを思い出しました。

あと何話? 1話か2話ですかね。まあ、よほどのチョンボがない限り、今期の圧倒的ナンバーワンというのは間違いなさそうです。逆張りして悦に入っている人以外は、異存がないところではないでしょうか。

さて、クライマックスが楽しみですね。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}{netabare}
Vivyは松本博士の身を呈した過去転送によって、AI暴走直後へと戻ります。そこで出合うマツモトとともに、トアクの本部へ行き、まだ戦力が温存されている状態の部隊とともにアーカイブ内部へと向かいます。そして、アーカイブの機能を停止させることに。

そのトリガーとなるのは、Vivyが自分の意志で練り上げてきた歌。しかし、それを歌ってしまうとすべてのAIが動きを止めることに。それはVivyも例外ではないということを意味します。それでも、Vivyの使命は歌でみんなを幸せにすること。自らの命と引換えにVivyは歌います。思い出の、あのステージで。
{/netabare}
という最終話でした。

まあ、そういう落とし所にするのは予想の範囲内でしたし、それが“無難”といえば確かにそうなんですが……。なんていうか、100点満点は付けられないフィナーレだったという視聴後感です。

AIが、そこまで感情豊かなはずないだろというのは的外れな指摘で、それを言うならターミネーターだって、さらに言えば鉄腕アトムにも同じことをツッコまなければならないわけで。そこはむしろ、無機質なAIだったVivyとマツモトが、100年の旅をしていく中で少しずつ自我というものを獲得していく過程は丁寧に描かれており、腑に落ちるものでした。

ラストエピソードまでは、今期No.1はおろか、近年でもトップクラスの名作になると思いながら観てきたのですが、過去改変してきても結局100年後のAI暴走は止められなかったというラストエピソードは、ちょっと何か物足りなさを感じてしまいました。

何が理由かは分からないのですが、なんでしょうね。おそらく「こうなるだろうな」と漠然と頭の中で予想した通りの展開をなぞる形になったからかもしれないですね。いちおう、2度目の過去にタイムリープは予想外を狙ったのだとは思いますが、観ているほうとしては「そりゃ、そうしないと事態は収拾がつかないよね」としか……。

作画も文句なく……とはいかないかも。キャラのアップは凄まじい作画だし、アクションシーンも素晴らしい出来だったと思いますが、それ以外のときに少し気を抜いているのかなということを感じました。それと、100年の旅ということなのに、2061年と2161年の背景がほとんど変わらない。日本だって2021年と1921年では文化とか、施設とか、いろいろ発展していますよね。それが、まったく地続きにしか見えないのが残念だったところ。
{netabare}
そしてラストのVivyの歌。これ、インストでずっとEDとして流れていた曲なんですが、ここが見せ所という感じでVivyが歌うんです。でもね、それも「当然そうだよね」としか思えないんですね。あきらかにインストのEDっておかしかったし、暴走するAIたちが歌いながら殺戮を行っているんですもん。不気味さを狙ったのでしょうけど、あれはミスだったと思います。Vivyの歌で泣かせる演出がぼやけてしまった。
{/netabare}
というように、こういったAIをモチーフとしたSFモノとしてはターミネーター2など、どこかで見たことがあるようなという設定・展開だと思わせられるのが、名作に一歩届かない良作止まりになってしまった要因だったかなと。ジャンルは違いますが「終末のイゼッタ」を観終わったときと同じような感じ。もう少し何かがあれば名作になったのにという惜しい作品。

とはいえ、序盤から中盤までの面白さは間違いなく上位。そして、今期ではダントツと言っていいほどの作品でした。
{/netabare}
=====総集編視聴後、追記です。
{netabare}
ずるいなあ…

こんな総集編を観せられたら、名作と思わされるじゃないですか…
{/netabare}

投稿 : 2021/06/27
閲覧 : 541
サンキュー:

24

サック! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

物足りない

一気に見たけど正直いまいちだった
良い声の演技に顔の表情の絵が追いついてなかったと思う。逆に戦闘はゴリゴリ動かしてバトル物なのか感情に訴えるアニメなのか混乱するチグハグ感があった。
宇宙ホテル編も島編もキャラもストーリーも良くて盛り上がったけど後半は急足でストーリーもラスボスにも魅力が無く盛り下がった。

投稿 : 2021/06/27
閲覧 : 184
サンキュー:

4

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

トータルとしては 77点

序盤のデキは80点オーバー、展開次第ではかなり期待できる作品のポテンシャルを感じておりました。

メインの二人?のやり取りが非常に聞き心地良く、リズム感とセンスの良い台詞回しが魅力ですね。
ストーリー自体は特別では無いですが、本作ならではのテンポと空気感がマリアージュしてます。

トータルではかなり楽しめる作品ではあるのですが、大事な終盤が物足りなかったので、視聴完了した際の満足度としては伸びなかったのが、この評価ですね。
バリエーションと伏線回収が序盤の期待を超えてこなかったですね。

とはいえ、OPから力の入った作品であると感じられるクオリティですので、視聴継続は問題無いかと思います。

投稿 : 2021/06/27
閲覧 : 184
サンキュー:

11

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

使命を噛み締めて

歌と映像が素晴らしい近未来アニメ。
設定はAIの暴走と凡庸ですが、時間遡行の添加により新鮮に映ります。

主人公は二人のAI。
歌により幸せを運ぶことを生業にした初期型AIのヴィヴィ。
人類とAIの戦争を防ぐために、100年後の世界から送り込まれた万能AIのマツモト。
{netabare}各シンギュラリティポイントで二人は共闘したり対立したり。
そして、ミッションは完遂されたのだが・・・{/netabare}

まず、頑固で我儘な二人のやりとりが可笑しい。
ヴィヴィの自分に忠実な言動に対し、間髪入れずつっこむマツモト。
互いの使命がぶつかって、火花がバチバチ。
AI故の冷静さも相まって、私にとっては結構ツボでした。

そして、映像や動きが美しい。
戦闘モードのヴィヴィがエクサイティング&アグレッシブです。
疾風のような動きに見惚れました。
BGMも後押しです。

さらに、歌曲が素晴らしい。
オープニングは気分が高揚する緊迫感のあるカッコイイ曲。
物語のワクワク感が加速します。
エンディングはしっとりとした落ち着いた曲。
歌詞付は13話の挿入歌で披露されました。
素朴で地に足が付いた歌声が、清楚でしなやかです。

調べるとヴィヴィの歌担当は八木海莉さんという方なんですね。
震えるような透き通った歌声は私好みです。
美しいメロディーラインと相まって心地いいこと。
このアニメの主題は歌で皆を幸せにすることと実感しました。

{netabare}ラストでヴィヴィとマツモトは・・・
と思ったら、ショートカットのヴィヴィが再登場。
マツモトのデジタル声もどこかしら優しく聞こえます。
100年越しの使命を全うした二人の旅路に拍手です。{/netabare}

投稿 : 2021/06/27
閲覧 : 221
サンキュー:

33

ネタバレ

mamiko さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

近未来の世界

AIと人間が共に生きていく未来を見ているような物語でした。Viviのpvでは、歌を歌うアイドルもののアニメだと思っていましたが、戦闘があり歌唱場面もありと物語に引き込まれていました。
AI暴走の事件を防ぐために過去に戻り、問題を解決するのですが・・・
頑張って未来を変えようとするvivyとマツモトを応援したくなるアニメでした。

投稿 : 2021/06/26
閲覧 : 185
サンキュー:

8

ネタバレ

HAL9000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とてもSF、とてもアクション、アンドロイドの100年間の使命

オリジナルアニメらしく、よく話が練られ、アニメという表現手段のパフォーマンスを最大限に使えるよう作られている感じがする
アンドロイドを破壊するアンドロイド、歌姫であるのに「望まないであろう使命」を課され、100年を費やして時代を変革すべく身を投じていく。

A.I.なのに人間よりも人間らしく生の尊厳を感じさせる描写は、私個人としてはハードSFになくてはならない要素。それでいて未来科学技術の考証もきちんとバックボーンにあるべきもの、リアルさ。アンドロイドを表現するため、時折3Dのようにリアルな目を描き分けているのもいい。

美女の目にもとまらないスピードとアクションは、私個人としては、正統派アニメに不可欠な要素。躍動、感情爆発。神シーン。

100年という壮大な時間軸は、物語を特別なイマジネーションを生むためのとてもよい要素。

キャッチコピーにも見られる詩的表現は、感情を揺さぶり深く印象に残るための大事な要素

とても素晴らしいです。毎回2度見ています。
最後はどうなるか、とても楽しみ。今期マイベスト。

※視聴終了、コメント追加
最後はSF色は薄くなるのかなと思っていたらその通りになったので、そこは訂正します。ライトSFなので、冷たい方程式やマランゾーンの環を求めてはいけないのだった。
アニメにハードSFは合わないかもしれないが、個人的にはスターシップオペレーターズやシドニア系の作品がもっと輩出されてほしい。

しかしながら設定よし、グラフィックよし、アクション圧巻。ここいらの評価は最高クラスなので今期1位。一応SFで、今風にアレンジされた深く考えずに楽しむアニメ(脚本はなるほどリゼロ)


【7話】
{netabare} 60年経った
E=mc^2 は総エネルギー量なので間違い、でも問題なし
フリーズしたのは、アシモフや星新一式の論理矛盾でしたか。一部分の記憶が破壊されたというのもまるで人間みたいでストーリー的にはok

6話、7話と視聴してきて、自分的に、面白すぎるんだけれども★5にならない理由がやっとわかった 歌だけがもひとつなのだ

「歌姫なのに歌にノレない」 たぶん曲がいまいちアカンのでは・・

人工島でアンドロイドがコアとなって歌い続けていた歌も、サビを繰り返してるのにわびもさびもない平坦感。考えてみるとopもedもvivyの歌全滅、他のアンドロイドの歌はもう少しマシなんだがvivyだけダメ。声優さんが悪いのではなく選曲か。多分これだけが足らない

ただ、それでも他は全て素晴らしいので、わたしには最高の作品ではあります{/netabare}

【8話】
{netabare}ありゃ? OPが前のに戻ったよ 新OPは前回一回だけ?

アクションない分、静かだが超展開

また若いカキタニ氏? ハッキング?
5年前アントニオは原因不明の機能停止、そしてパンツ見せオフィーリアに乗り移ったのか??
じゃあパンツ見せオフィーリアはどこいった??
いずれにせよ、ラストひとコマの超展開の終わり方はコードギアスばりに衝撃
やっぱり二回見ないと僕の頭では理解追いつかないな{/netabare}

※ED後のCパートが長いので(見逃すとこやったがな)、飛ばした人は見ないと来週繋がらなくなるかも 注意


【9話】
{netabare}作画とんでもない。戦闘プログラムやばい。時折3Dか判断つかないが美麗、印象のこりまくるカット。
vivyの身体がふっとんだりごろごろ転落激突する手足の動きがとてもアンドロイドしてる。はぁ~

そしてこれ、私的に最高に「うぉぉぉアニメ」
9話も神回として保管

戦闘スイッチはいった瞬間、うぉぉぉ いっけぇぇぇと叫びながら全力特攻しものすごいスピードで超絶バトル、敵を鮮やかに打ち砕く。疾走感、躍動、感情爆発。 
何度も見たくなる。他作品ではシンフォギア絶唱、ダリフラ、シドニア、ギルクラ、グレンラガン、アルペジオとか。駆け抜ける間呼吸が止まっていて、最後には涙が流れている。わたしのアニメの楽しみ方

髪の毛つかみ後の戦闘onと、マツモト電子戦の二カ所同時戦闘進行が冴え。
演出うますぎる
そして物悲しいEDピアノドミノ
ごめんなさい 音楽ダメだと言ってたけどopもスルメ曲、聞いてるうちに少しずつヨクなってきました


ユウゴ?カキタニ?同一人物?が、ピアノロボット先生葬儀後、フル義体化してなくなった右腕も得、天啓プログラムで未来技術でアントニオと組んだってことなのか いつも理解が追い付かないから二度見ないと。

「60年ぶりに聞きましたよ」
ってことは1話で助けたカキタニ若造が起点、
やっぱりマツモトのほかにも未来からなにかきてるということか
「不幸にした人間がいることを忘れるな」
これってやはりカキタニ天啓が言ってるという解釈かな 

vivyがDIVAに入れ替わって、なんだこの陽キャと思ってたのが、え え
vivyと人格統合されていくんではなくて消えちゃうのか 哀しすぎる
vivy人格はファームウェア上に載ってるから消えないのかとか、アニメなのでSF考証部分は考えずに受け入れる 生物と同等の感情を備え人間的に成長していく(ように見えるチューリングマシン)A.I.設定がそもそも、でもあるし、楽しめればそれで問題ないかな


ご清聴ありがとうございましt

お辞儀したまま停止、熱狂する観客はDIVA消滅を知ることはない
ありがとう DIVA。

予告>なんだ? DIVA能力を喪失したvivyは歌えなくなるのか??

なになに 次のターンはもう最終章なのか。はやい
vivy終わったらどうしよう{/netabare}


【10話】
平和回と思ってほのぼのして観てたら、メッセージすべを見逃した。。
二回目じっくりみてやっと納得。我ながら理解力ないのにため息。  
{netabare}
わかってなかった自分への解説
もう博物館入りしてるやん!
・陽キャDIVA消滅後5年経過 2122年、歌うたえなくなった
・66歳

ショタのオサムくん、姿変わりながら来続ける
・アーカイブで悩んでる間、博物館にくる人々は全部成長しつつあるオサムくん
(襟あきピンクTの下にブラかタンクトップかわからんもの着てても、スカート履いててもオサムくんはオサムくんで、男性らしい)
・急にメガネかけようが、急に大人になって結婚指輪見せようが、すべて同一人物なので見誤ってはいけない
・おっさんが赤んぼ抱いてるので、ボテ腹嫁は死んだらしい 
・おっさんもオサムくんのなれの果て
・ショタ→おっさん(ヒゲ)期間は20年経過、この時点でvivy86歳

人は死ぬが記憶に残り続けるのだ→ここでwindows10起動
・ピアノ曲完成 >なぜマツモトが「シンギュラリティ計画」と言ったかわからん(要復習)
・これはvivyのこれまでの経験から紡いだ
・ピアノ曲はED曲、それすら気づかなかった・・(汗;)

約束果たしましたよ、DIVAさん
→マツモト、いいなあ AI超越してるよ君

松本さーん
・1話の博士でした
 さすがにこれはわかったが、逆にいうとこれ以外全部わかってなかった

Cパートだ。叛乱起こってもうとる。曲こわい
・叛乱ってことは、vivyが寝落ちしたら15年とかが経過し、100年先が来たということ ぎえええ

・音痴のAIがハミングするラララ曲は移調してても短くても、vivyのつくった曲です。(きづかなかったのでいろいろと連想すすみませんでした。)

理解すると、引きも結構すごいことに。

全然予想できない展開だが、
しかし理解できてないことには・・ 僕だけかな??
リゼロもよく理解追いつかなかった記憶あるのでそういうことなのか

来週がまたまた待ちどおしい。これ、SFヒューマンドラマですね
{/netabare}

【11話】
{netabare}
つまりあれかい?
vivyとマツモトの会話を100年間盗み聞きしてたアーカイヴがヤンデレ・スカイネット化し、自称vivyになりよったと。
そしてアーカイバvivyは、windows updateでA.I.叛乱を起こし、さらにはコロニー落としをかけてきた。見せてやろう、コロニー落としというものを!!
しかしラララーは何度聞いてもわからない。ED曲と同じ? ピアノ曲はショパンでもなんでもラララーになるんじゃないの?

カキタニ一族は、ゴミ捨て場で拾ったエリザベスという資産を家訓で大事にしていたんだな。しかし40年前のカキタニ氏はピアノ先生死んだときすぐにフル義体化したのに、子孫のリーダーちゃんなんで残せたのか。
脳まで機械化したのに、生殖器だけはナマのまま残しといたとかの解釈か。

・松本博士を助けたのはマトリックスで成長して弾を止められるようになったvivy

・車いすリーダーちゃん、なぜ反AI組織なのに保守派? ややこしい

・ヤンキーになったベス「私とヤりあったのか!?}  お おう

・ヤンキーになったベス「ま、私はAIじゃなくてBOTみたいなもんだけどな」 ダブルマツモト「彼女はアーカイヴに接続してデータを更新してないんですか それじゃ非自律型と同じ」
いつもAI、自律型の概念がわからなくなるのでここで解釈。
BOT→カキタニ命令を守り続けるのがBOT
AI →BOTと違う=命令を守り続けない?(ときどき気が変わったりする?) 使命という上位概念は、人間個人の命令より優先できるってことかな。やっぱりロボット三原則はここではおいとかないと。

非自律型→集中型ネットワークで動く。(ミサカみたいな分散型でないっぽい) メインサーバーに接続しプログラム更新する。※しかし処理のどこまでをクラウド側が受け持つかは不明、もしかするとメインサーバー側が高度な判断を受け持つとしたら、端末(身体)側はあんまり「自律的」でないのかもしれない。
自律型(vivyとマツモト)→ 自律的に動くスタンドアローン。メインサーバーに接続できるがプログラム更新はしない。プログラム更新したいときは耳から管出して液体を入れる。マツモトもいつも液体注入してるのかな??

アーカイヴって、単なるAIのアカシックレコード&チャットルームと認識していたけど、そういえば「ここはアーカイヴです」と喋ってる管理AIがいたし、データ更新までやってるからコントロール中枢なわけですね。
vivyはずっとここで歌つくってたのになんで何もされなかったんだろう。

いつもながら終わり方がよかった。
次回はアーカイヴダンジョン。出会いを求めるのは間違っているか!?
最終ミッション:「制限時間12時間以内にダンジョンを攻略せよ」

あらやしきダンジョンに普通に巡航ミサイル撃ち込んだらダメなのか、と思うのはやめよう
100年後の平和な世界ではもはやアサルトライフルと拳銃以上の武器はなくなっていて、徒手空拳しか手段がないとかかもしれない

来週はまた壮絶な格闘がみられる筈なので期待

もう終了ですか? 1クールって短か過ぎる・・
{/netabare}

【12・13話】
駆け抜けた まあ、いい最終回

回を追うごとに期待が高まって、最終回がそれに応える凄さがあったかというとそこまでではなかった。でも及第点、
よくわからない点もあるけれど、深く考えずに曲に乗りながら一緒に身を委ねて流されていけばいいんだろうなと切り替え

{netabare}
最終回もオープニングあった
また死にもどり(氏んでないが)、博士の指示通り博士を見殺し、賢者モードで事態を捌き、二度目の正直歌姫ボーカロイドになり絶唱できるか。くるかマクロス

マツモトと別れシーンのギュー、いたずらっ子vivy。DIVAの既視感。
なんとモモカ登場だと!? ナビ感情的すぎる。 例の視覚ハッキングか
再度停止プログラムミッション、マツモト自爆につぐ自爆
曲に乗せて超美麗グラフィックが動く。フローライトのパワーストーン能力をもつ目が調和を導く歌。そういうことか。
100年の記憶が走馬灯のように流れていく。ビルの走りシーン何度みても凄すぎる。vivyはついに答えを見つけたようだ。
これが結末か。見届けられてよかった。
ご清聴ありがとうございました… vivyが停止し全てが止まる。なんて悲しさだ。
歌で世界を幸せにする。確かに彼女は使命を全うした。

エンドロールで救われる要素を探したけどない・・
いやED後にあった
今更ながら、ニーアランドってことは、オートマタだったんですな
{/netabare}

投稿 : 2021/06/26
閲覧 : 432
サンキュー:

21

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いま、我々はまさに「アナログハック」に遭っている!

……と勢い込んで言ってみたところで、たぶんアニメーション自体の出来は結構良くて「何か観て良かったな」的な感想に落ち着きがちな気はします。実際それで最終話まで完走しましたし、各話ともわりと面白く観ていました。でもたぶん、日頃「AI」とかあんまり聞かないし気にしていない人向けという気はとてもします。


「アナログハック」というのは別作品『BEATLESS』に出てくる概念で、ざっくりいうと「人間と同じ姿形を持つ人型ロボットの行動に対して、人間は勝手に「意味」を付随させてしまい、心があると錯覚してしまうことを利用して人間を騙す」みたいな仕組みですね。

作中で Vivy はテーマパークの舞台で歌い人間に聴かせる女性型ロボットなので「アナログハック」を行うことにはその目的とするところからの必然性はありました。「心を込める」とはアナログハックを上手に行うことだ、とか言ってしまうと身も蓋もありません。


AI(Artificial Intelligence: 人工知能)の研究は始まりこそ「人間そっくりの受け答えをするコンピュータ・プログラムを作る」というところにありましたが、現在の主流はエキスパートシステムの延長上にある「問題解決の手法」として研究されています。

人間とAIが対立するには、まず人間側がAIに対して「社会の効率的な維持」を目的として設定しそれをAIに委ねるというプロセスが必要だと考えますが、本作の劇中ではその辺りの描き方が弱かったなと思います。

とはいえ Vivy もマツモトも作中では頑張っていましたし、「妹」たちも各エピソードで活躍していましたし、OP主題歌も含めて Vivy の歌はけっこう良かったんじゃないでしょうか。

ところで本作中で、AI研究者的な意味でのシンギュラリティ(技術的特異点)は100年の間のいったいいつだったんだろう?


余談: 某作品に出てくるスペースコロニーに良く似た外形の宇宙船「サンライズ」を地球に落とすのはやり過ぎ(笑)。
(地上に落下するカットの構図が丸パクリでしたしね…。)

投稿 : 2021/06/25
閲覧 : 409
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49

nn さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何故逃げた!

評価高いです。
飽きさせない展開目白押しで、とても良い作品でした。

人におすすめするかというと、"悪い意味"で絶対しません。
この作品は、可愛さ余って憎さ100倍だからです。

10話あたりまでは、歴代最高アニメになるかも!
当時は、思っていました。
最終章。悪くは無いです。良くも無いです。
そういうのも有りだなとは思います。

しかし、あれだけ良かった各章を無視するかの如き、
無難に終わらせようという姿勢。逃げのようなシナリオだと
感じてしまいました。
全て使い捨てるだけの各章。キャラクタ。あそこまで行けたのだから、
相応しい結果を用意すべき作品でした。

以下、他の難点です。
・テーマソングに魅力を感じない。
・展開はSF名作作品に精通していると、予測できてしまう。

全て見終わって正直な満足度は星3.5ぐらいです・・・。

投稿 : 2021/06/25
閲覧 : 332
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12

ネタバレ

いこ〜る さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

洋画テイスト

人工知能『AI』という人ならざる者を通じて『人』を語るヒューマンドラマ。だと思われる。
初回はあまり感心しなかったが、だんだんと面白くなってきた。

見終わった。
海外SFドラマっぽくてなかなか面白かった!
vivyが何歳の設定なのか不明ながら、少なくともローティーンではないし、ステゴロ暴力AIとマツモトが評したように、かなりマッチョで萌え要素がないキャラ設定が新鮮だった。
(*なのでアーカイブ空間でのセーラー服姿が違和感が凄くて笑えるのはご愛嬌だ)

副題にもある『歌』がどのように作品に関わるかが後半からはっきりし、それが『心』という抽象概念を定義する指標に使われたのはお見事。
当初は「アニソン売るための仕掛けかな?」くらいに思っていたので、あまり世の中斜に構えてるのもよくないなと、反省させられた。

キャラ的にはマツモトとエリザベス(サルベージされた方)が良かった。
特にマツモトはかなり難しい役どころだったが、CVの福山潤の好演もあって、バディ物におけるお喋りな相棒というポジションにピッタリはまり、物語のエンジン役として大活躍だった。

作画の見せ場としては『歌』と『アクション』の二つの選択肢があったと思うが、圧倒的にアクション寄りだった。特に対人戦闘の動きは素晴らしく、さすがは“進撃”のWIT STUDIO。面目躍如の出来だった。
それに較べ歌唱シーンは最新のアイドルアニメ(“ラブライブ”など)レベルには届かず、そのノウハウの無さが露呈した感じだ。楽曲は皆良かったので、そこはやや残念だった。

総じてとてもよくできたヒューマンSFだったと思う。
テーマは古典的だし、未来から人型の超技術が歴史を変えるためにやって来るなど、名作SFのエッセンスが多用され、新規性は乏しいかもしれない。
しかしそれを補って余りあるシリーズ構成の巧みさと、甘さを排した硬質な物語の魅力。さらには要所を締めた作画とロマンティックな楽曲の良さで、とても見応えのある作品になっていたと思う。
脚本が長月達平だったせいで「また“戦翼のシグルドリーヴァ”みたいなんじゃないのか?」と懐疑的になった人は多かったのではないだろうか(私はそうだった)。こっちを先に見てたらそんな低評価しないのに、とも思ったが、コレを見て次が“戦翼”だったら大炎上したかも知れないから、これで良かったのかもw

++++++++

以下、視聴途中の感想です畳んでおきます。
{netabare}


4話
マツモトが時を渡る存在なのがよくわかるラストがなかなか面白かった。前回vivyに助けられたテロリストの若造が、リーダー的なおじさんになっているのもいい。
双子を使ったミスリードはよくある仕掛けだが、AIでそれをやるのは反則のような、だからこそミスリードとして成り立っていて上手いような…。

3話は面白かった!
いきなり15年過ぎている物語の進め方は上手い。そういうタイムスパンの話なのだと視聴者がスッと理解できるからだ。
これはちょっと期待して良いかも!
(↑手のひら返し)

1話・2話
自分的には今のところイマイチだ。

全体の雰囲気は洋画テイストとでも言うのだろうか?アメリカのTVシリーズ、もしくはハリウッド的なものを感じる。

まず設定からして洋物だ。
主人公兼ヒロインがマッチョめな大人の女性(型のAI)。
凸凹コンビのバディもの。
ティディベアが毒舌(←こんな映画があったよね)。

ほら!めちゃハリウッドくさい。

これが一般的な日本のアニメだったら…
主人公は引きこもりのオタク。
バディを組むのは女子高生。
AIはロリ型アンドロイドで毒舌。

という感じになるだろうか?

どっちを見たいかは設定だけじゃ決められないけど、
こんだけ日本的な定番から外しているのだから、相応に力が入ってなきゃ困るわけで、実際かなり力作だと思う。
思うが、せっかく日本的な定石を外したのに、あちらさんの定石にはめてしまったのは感心しない。

そう!たぶんそこが気に入らないんだ。

とはいえ物語は始まったばかり。
もうしばらく追いかけてみようと思う。
{/netabare}

投稿 : 2021/06/25
閲覧 : 286
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26

ネタバレ

森可成 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

名作か、良作か・・・悩ましい

アニメを見終わると何となく
その作品の評価を勝手にしてしまう
ようになりました。

傑作>名作>良作>佳作くらいの
何の客観性もないガバガバ判定です。

所詮ガバガバ判定なので特に指標とすべきもの
はありませんが、傑作は生涯ベスト30に入れたい
と思うくらい気に入った場合の評価ですので
年に一本でるかでないか、くらいで、
名作はその下、良作は更に下という感じです。
もちろん良作でもいい評価です。
箸にも棒にも掛からぬアニメはいくらでもありますから。

で、本作「Vivy -Fluorite Eye... 」ですが
人が「これは名作だ」と言っていたら
「うーん、名作は言い過ぎでは?」
と言いたくなる気がします。
一方で「これは良作だ」と言っていたら
「良作止まりの作品ではないのでは?」
と言いたくなる気がします。

要するに評価が定まってないわけです。
一言言わせてもらえれば「惜しい!!!!」
という感じです。

作画、音楽、演技は文句のつけようがないと思いました。
あと序盤のヒキ、と中盤の完成度。
2話でぐっと引き寄せ、
6話でずっぽり落とす。

それだけにそれ以降の設定とストーリーがなあ、と。

話の大筋は逆ターミネーター、あるいはT1000が途中から
出てくるターミネーター2というべきでしょうか。
最終的にスカイネット的な黒幕が出てくるわけですが、
「AIに頼り切りな人は存続する意味がないから滅ぼします。
 そしてAIが新たな人になります。」
という論理で人類を滅ぼすというのは
???になりました。

そんな非論理的なAIがいてたまるか、と。

まあシリアスな場面が多いし、
主人公がAIだしで
勘違いしそうになりますが、
本作はさほどしっかりとしたSF作品ではないです。
それは序盤で分かっていたつもりですが、
クライマックスでそれを更に突きつけるのは
いかがなものか・・・

まあつらつら考えてみると、黒幕は150年考え続けていた
訳で「人の助けになる」という命題が次第に
「人を生物として上位の存在にする」という命題に
置き換わってしまったということなのでしょうか。
それは無理なので人類は滅ぼしAIが新たな人になる、
という結論に至ったのかもしれません。

アーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」でも
読んだんでしょうかね・・・

ありがちですが「このままでは地球がもたないから
人類減らします」の方がまだ説得力があったような。

で、人は滅ぼすんだけどVivyは止めていいよ、
という判断も???でした。

自発的に創作活動を行ったVivyの存在に感銘を
受けたのであれば、それはむしろAIの優位性を
更に確信して一層、人は不要だな、となるのでは?

Vivyの行動の指針が人を笑顔に、だから
人を残してもいい、なのでしょうか。
いまひとつ腑に落ちない。

なんというか尺が足らなかったんですかね。
正直7話以降はもっと構成を練れば
大分ちゃんとした話になった気がします。

話として完全に破綻しているとかでは決してない、
気にしない人は気にしない、
そんなレベルの話なんでしょうが、
その他の点が余りに良かっただけに
画竜点睛を欠く、というか、
こじんまりと収まってしまった感があります。

あとこの作品を鬱アニメという評価をする方も
いるようです。
まあ、確かに暗い展開多かったですしね・・・

個人的には鬱アニメというには何かが足りない、と
いう感じです。

「最終兵器彼女」のような透徹さがない、
「メイドインアビス」のような業がない。

ゲームですけどニーアシリーズでよく観られる
この展開だと見てる人曇るだろ、という職業的判断で
鬱展開を挿入しているような感覚に近いのかな。

面白いか面白くないか、と聞かれれば
間違いなく面白い。
だけど、何より・・・惜しい!!!

そんな作品です。

投稿 : 2021/06/25
閲覧 : 526
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28

ツアラーV さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

SF要素と人間ドラマ要素が良いバランスを取っていました

初めにこの作品だけは全話観てから評価しようと決めていました。1&2話を観た時にそれだけ期待値の高い作品だと確信したからです。
結論から言うとシナリオ的には割と目新しい要素も無く私的には良いぐらいの評価だな。と感じました。しかしこの作品はSF要素と人間ドラマ要素のバランスがかなり良いんです。それは観やすくて作品に引き込まれやすいと言う現象が起こるんですね。そしてこれまでアニメ史の中でもトップレベルな気合の入りまくった作画面ではこのアニメに興味が湧かなかった人でも見る価値があると言えます。
総括するとやはりシナリオや設定のオリジナリティが少しだけ…微妙なのでレジェンド!!とまでは行かなかったけど良作の中でも上位の部類だと言える作品だと感じました。アニメ好きなら抑えておくべきです。

投稿 : 2021/06/24
閲覧 : 157
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9

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

想いを伝えられるのは言葉だけじゃないよ。

遠い未来に起きるAI暴走を止めるため、ターニングポイントとなった出来事を未然に防ぐべく奮闘する歌姫AIの話。

SFやタイムリープ関連の設定は表面的でこだわりが感じられないので、フィクションと割り切って細かいことを気にせずに視聴したほうがいいかも。

先に良いところから挙げていきます。
基本的にシナリオ以外にはまったく文句ないです。
まず見どころして挙げられるのは戦闘シーン。
人間ではないという利点を生かし、とても動きが軽やかで流れるような攻撃が心地よく、戦闘シーンはなかなか良かった。

主人公が歌姫なだけあって楽曲はどれも美しい曲ばかりで、EDへの入り方が絶妙だった回もいくつかあった。微妙な回もあるが。
特にお気に入りはOPと挿入歌のEnsemble for Polaris。
アンサンブルは合唱とか合奏、ポラリスは現在の北極星のことですね。
4話で流れるensemble for polarisはなかなか良かったです。
どちらも素晴らしい曲でした。

AIと人間の戦争を止める過程で、色々なアンドロイドと出会うViVy。
彼らは、たった一つの使命のために何が必要なことなのか考え、最善と思われる選択をして必死に使命を果たそうとする。
彼らの生きざまを、所詮プログラムだと断じるのか、それとも「心がある」と認めるのか。
Vivyは「心がわからない」と言ったが、他のアンドロイド達の不憫な生きざまに心を痛め、命の危機に陥った人間を助けたいと願うその姿に心はないと言い切れるのか?

このアニメは心がないはずのアンドロイド達の活動記録を通じて、「心とは何か」を視聴者に問いかける意欲作だと思う。

演出はとても良かった。丁寧に作られている。。

だが、シナリオはかなり残念。

一応、ネタバレタグで閉じておきます。
{netabare}
中盤までは面白かったが、7話~10話あたりまでの柿谷とオフィーリア関連が今までの良さを台無しにする展開。そのせいで視聴当初に期待していた方向とは違う方向に行ってしまった。コンセプトがぶれてる気がする。

ここから下は上記の不満さえなければ別に気にしなかったのだが、、気にしてこなかった粗が気になるようになってしまいました。

SFとかAIとかタイムリープとか結構小難しいテーマをちょっとずつ扱っているが、どれも深いこだわりがないので結構適当なところが目立つ。
シナリオ中で、アンドロイドのことを何度も「AI」と呼んでいるが、まさかライターはAIとアンドロイドの区別がついていないのだろうか?
過去改変が未来に及ぼす影響も、バタフライ効果という言葉があるように、あれだけ大それた過去改変をしておいて、直接的な影響しかないわけがない。

あと、飛行機墜落事故について、あれは放置する必要あるか?
過去改変した以上、飛行機墜落を阻止しようが放置しようが、すでに演算が不可能なくらい未来は大きく変わるはず。
100年後を救うという壮大な目的の達成にはほぼ影響ないこと。
止めたいなら好きにさせとけばいいと思う。
それなのに、100年後に影響ありそうな部分への対処も割といい加減で、演算できていない。これだと、飛行機墜落を知りながらわざと見殺しにしたように見えてずっと引っかかっていた。
この時にマツモトの反対を押し切ってVivyが救った人々の子孫がのちに人類とAIの暴走を止めるきっかけになったという締め方でマツモトが心を入れ替える、という展開で良かったのでは?
{/netabare}

細かいことを気にしなけりゃ楽しめる作品だが、こだわりのない作品は名作にはなり得ない。惜しい。

テーマが似ている作品に{netabare} デカダンス {/netabare}が挙げられると思う。
もし興味を持ったかたはオススメの作品ですので是非ご視聴ください。

投稿 : 2021/06/24
閲覧 : 271
サンキュー:

53

ネタバレ

山本隆之 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:今観てる

各話みどころ

▼13話
今期最高傑作!

作画の美しさと音楽がマッチし、
毎話ハラハラドキドキさせる展開がやみつきになる。

100年越しのシンギュラリティ計画を完遂し、歌で人類を救ったvivy。

自己犠牲の結末は個人的にどうかと思いましたが、目的達成のために諦めずに戦い続ける姿に勇気を貰いました。

最高の作品をありがとうございます。



▼12話
100年をかけた人類救出作戦が失敗、と思いきや、もう一度タイムスリップするロスタイム展開。

ディーヴァの歌で人類が救えるか。
次回が待ち遠し過ぎる。

▼11話
人類滅亡を止めらるか。
いよいよ最終決戦!

▼10話
上げて落とす、vivyらしい展開。
平和な未来くるのかしら。

▼9話
感情を持ったAIの哀しい愛。

誰も悪くない。
でも誰かを傷つけ不幸にしてしまう事もある。

SF風に描かれてはいるが、現代の縮図のように感じる。
破滅に向かう世界を救うvivyに私もなりたい。

▼8話
オフィトニオ!

▼7話
新キャラオフィーリアたん最高!個人的にメインヒロイン。

AIが自殺するとか、なんで??
ディーバ姉様、阻止宜しくお願いします。

▼6話
一言、神回です。

メタルフロート中枢へ走るアクションシーンのアニメーション、音楽が最高。
クオリティに圧倒されました。

人類のためにAIを破壊するも、
幸せになる事を願った人が目の前で自決。

歌で人類を幸せにするミッションを与えられたAIは、この現実を受け入れられるだろうか。

▼5話
マツモトが元いた世界線から徐々にズレ始め、AIの技術が予定よりも早く発展していく。

完全無人のAI島。
現在の人間には手に負えない島を停止させるため、
vivyの新たなミッションがスタートする。

▼4話
ディーバ無双!
かつて廃棄され、復讐に取り憑かれたAIと戦うため、
マツモトの戦闘プログラムを受け入れるディーバ。
瞬殺。アクションシーンも美しい。

戦いの中で復讐の呪縛から逃れたAIも、人類を救うためにその身を捧げることに。

未来を救うため、少しずつ大切なヒトを失っていくディーバが切ない。

▼3話
前回から15年が経過。
この間活動停止していたマツモトも始動。
新たな歴史展開点を迎える。
次回大きな戦いが起こりそう予感。

▼2話
未来からの使者マツモトのファインプレイで相川議員を無事救出。
歴史が書き換えられ、ディーバの戦争白星スタート。
と思いきや、何?
次回マツモトと戦うの?
仲良しの少女は死ぬの?

急展開過ぎて心を鷲掴みにされる。

▼1話
AI暴走による人類滅亡の危機をAIが救う。
オリジナルアニメ故に先が読めない展開に胸が躍る。
美麗な作画に心地よい音楽。
流石のWIT STUDIOクオリティ。
続きが楽しみです。

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 643
サンキュー:

10

こまごめ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

何でこんな評価高いの?

ストーリーに中身がなく、寒い話で終始鳥肌。
世界系の中でも寒い話(リゼロ、君の名はetc)好きな方にはお勧めかも。

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 288
サンキュー:

4

ネタバレ

ストライク さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

好みじゃないかなぁ

感想

初回1時間放送のところを、後半見逃してしまったせいで、あまり話についていけなくなってしまったんですよね(苦笑)

AIが暴走して人類を滅ぼすとか、似たようなのよくありますよね。
PSYCHO-PASS
サマーウォーズ
BEATLESS
とか ちょっちニュアンスが違うかもだけど。

あにこれでは評価高いようですが、最初に書いたように いかんせん初回1時間の後半を見逃したことと、自分があまり好きでないリゼロの作者が携わってるってことで、話に興味が持てなくなり、好感もダダ下がってしまいました。
そもそもAIが暴走して~とかの話自体がありきたりで何番煎じ?な思いがあって、好きな方には申し訳ないけど興味自体湧かなかったです。

あと肝心なのが、主人公であるヴィヴィにあまり魅力が感じれず、惹かれなかったのが大きいかな。
好みの問題ですかね。

僕的には同じAIものなら 
ちょびっツ
プラスティック・メモリーズ
イヴの時間
等々、恋愛対象にしてしまう系の方が好みです。

良かったのは
作画が凄く綺麗でした。


最後に
AIがヴィヴィの唄を歌いながら暴走する あのメロディ
耳に残って嫌でした ><

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 237
サンキュー:

43

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2クールあればなーと思った作品

AIと歌の2つを主題としており、異なる使命をもった2体のAIを中心とした、SFヒューマンドラマが描かれた作品。

シンギュラリティ計画阻止の為、100年後の未来からマツモトというAIが転送され、vivyに協力を求める。

シンギュラリティ計画4つのポイント
○相川ヨウイチ襲撃事件
○落陽事件
○メタルフロート事件
○オフィーリアの自殺
これらの事件をを阻止し、修正していく。

というのがあらすじ。

見終わってみて、物語の掴み、設定、世界観などはかなり興味を引くものがあり、良かったと思います。

しかし、色々な設定が分かりづらく、かなり置いてきぼり状態になった部分は否めなかったです。

また、公式でこれはvivyの100年の旅と謳っているのに対して、制作上仕方なかったのかもしれませんが、かなり尺不足で、最終回でも感動するには内容が足りなかったと思いました。そこが、惜しいし、勿体無いなと感じてしまいました。

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 215
ネタバレ

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

自己言及のパラドックス

AIが人類を滅ぼす。

ために、AIであるVivy自身が学習し、シンギュラリティポイントを越え、それを阻止しようとする物語である。

9話までの展開、その余りにも冗長なストーリーに嫌気が差していたのである。

そして、第10話である。

{netabare}まさに“2001年宇宙の旅”で暴走したHAL9000を思い起こさせる設定だ。

クラークは、二律背反な命令により、乗組員を排除しようとするAI、その極めて“人間的”な姿を、不気味の谷を越えた、その先にあるかもしれない悲劇を描いたのである。

情報システムは本来、バックアップを置くことでシステムの暴走を防ぐ。
いわゆる冗長化プロトコルであり、ロボット工学で言えば、アシモフが唱えた三原則であろう。

しかし、人工知能として完璧を目指すチャレンジャー博士が創り出したHALは、まさに発見的(Heuristic)アルゴリズム(ALgorithmic)、成長する子供の心であり、パラドックスの中で苦しむのである。

哲学的な2001年も、もちろん大好きだが、創造主のチャレンジャー博士と、その子であるHALの物語、存在を越えた愛があふれる2010年から得られる感動も格別であった。

Vivyにおいては、使命に忠実な下位互換、冗長化された存在のディーヴァがバックアップであり、ヴィヴィがHAL的存在として描かれているようだ。

2001年、ボーマン船長により知能モジュールを引き抜かれてゆくHALが歌う“デイジー・ベル”、その悲しい響きと重なるVivyのエンディングテーマ、そして10話のエンディングである。{/netabare}

希望的観測である。

彼女が歌うであろう“その歌”によって、フローライトの力そのままに、パラドックスが調整され、「歌で人を幸せにする」という真の目的が遂げられんことを願うばかりだ。

そして…、

{netabare}壮大な予定調和、その締めくくりに述べられる感謝の言葉と大量虐殺がもたらす当然の帰結。
A.I.の新たなる旅立ち、そこには、もしかすると宗教的なもの、言い換えれば不確実性を“凌ぐ力”が備わったはずであり、ヴィヴィの歌声を待ち望む聴衆の首のははきっとあの点滅が…。
ラララ~ラララ、ラララ、ラララ~♪
A.I.たちの讃美歌が響き渡る。{/netabare}

┐(´∀`)┌ヤレヤレ

「貴方は今まで、一体何を見てきたのですか」

マツモトの嘆息が聞こえてきそうなので、ここは伏せずに平文で。

これは、発展的アルゴリズム(HAL)を持つ、スタンドアローン型A.I.であるVIVYが、彼女のシスターズそれぞれの想いをシンギュラリティポイントに、心を獲得してゆく100年の旅路なのだ。

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 373
サンキュー:

32

ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:今観てる

個人的な相性の問題と不信感、かな。

作画面、上質
物語面、びみょ
個人的相性、最悪
 という感じ。

作者・作品に対する不信と、過去改変ものに対する僕の無理解(理解困難)とで正直あまり楽しめませんでした。

物語:くっそ長くなるので本体は後述。
作者、制作者に問いたい。{netabare}「心を込めて作品を作るってどういうこと?」という問いに、言語で回答できるんですか?出来てしまう程度のものですか?心を込められた、と客観的に評価可能なものですか?13話のアレはその答えになっているんですか?Vivyはそれを「思い出」といいました。彼女のそれは記憶ですか?それとも記録ですか?そもそも彼女たちAIっていったいなんなんですか?

ふぅ。

全体として正直なところ好感は持っていません。個人的な好き嫌いの問題だと思いますが、この方の作品って死が軽く感じられてしまい、好きになれません。死、存在の消失以外の手段を持たないのだろうか。。。と。
{/netabare}

作画:{netabare}キャラデザはかなり好きな部類。

静止画として上、動画としても概ね上、かな。戦闘シーンは確かに良かった。視覚体験という点で結構満足できるシーンがそれなりにあって、それを楽しみに通して見られたと思う。その意味で終盤はちょっと物足りなかったかな。

時折挟まれる絵画調のカットは、良くもあり悪くもありといったところです。静止画としての美麗さは素晴らしいのですが、演出面・物語の展開に寄与していたかどうかと考えると。。。成功率50%ってところじゃないでしょうか。vivyの内面描写として捉えると、一貫性が見えなかった。{/netabare}

声優:素晴らしいの一言。

キャラ: {netabare}いやーよく死んだなぁ。死んだ人物の使い方がえぐいな-、嫌いだなー。{/netabare}


音楽: {netabare}これがなぁ・・・・テイストがあわなかったというか、やはり作品に対する不信が影響したのか、あまり印象に残っていません。悪いとは思わないのですが、後述するモヤモヤに邪魔されてしまい、入ってこなかったんだと思います。

次回予告や「正史」を語るシーンで流れる音楽が。。。Ace Combat過ぎて笑ってしまいました。{/netabare}

思うこと:
・作品・作者に対する不信
・僕は時間遡行ものを理解できない

屁理屈捏ね太郎につきあってやっても良いぜ、な方だけおつきあいいただければと思います。
{netabare}

============
作品に対する不信:言葉を身勝手にいじる物書きは信用できない。
Artificial Inteligence(人工知能) だとは一言も言ってねぇ・・・って言われそうで嫌な感じがします。{netabare}

これ、ガルパン鈴木氏がよくいう「ここが地球だとは一言も言ってねぇ」「この世界の重力が1Gだとは言ってねぇ」ってやつが基にあります。脚本の方は鈴木氏と共作もされていて、その作品でも鈴木氏が「・・・・とは言ってない」発言をされていたのが凄く気になっています。ええ、シグルリのことです。

さて、本作のAIって、何の略か、あるいはそもそも何かの略語なのかどうかも定かではありません。なぜ作中の人型、非人型の彼ら彼女らの総称が「AI」なのか、ちゃんと説明ありましたでしょうか。既に世に知られている言葉を明示的な定義も断りもなしにそれっぽく使っておいて「・・とはひとこともいってねぇ」ではぐらかされそうでいただけません。結局、作中のAIって何なんですか?人工知能でいいのですか?ロボット、アンドロイドとどう違うのですか?違うからわざわざ別の名称にしたはずですよね?では、その由来は?諸々ちゃんと示せ(ここら辺がシグルリと同じで嫌い)。

その一方で、「シンギュラリティ計画」という名称にはちょっと感心したというか「ほほぅ?」と思いました。ただ、作者サイドに問うてみたいですね「これ、和語に直せますか?」と。

仮にマクスウェルの、あるいはその流れを汲む(つまりは物理、力学世界の)"singularity"からこの呼称をとったのだとしたら、これは言い得て妙な計画名だと思います。ま、疑わしいですけどね。結局この作戦名の由来がはっきりと語られることはなかったと思いますし、おそらく「人工知能(とは言ってない)」だから「シンギュラリティ(技術的特異点とは言ってない)」にしとけって感じなのかなと思っています。それほどまでにシグルリ関係者に対する不信感が・・・ともいえますね。

{netabare}人工知能関連の話題で、一時期もてはやされた「シンギュラリティ」という言葉ですが、日本語の世界では完全に一人歩きをしてしまっているように思います。「シンギュラリティ(singularity)=技術的特異点である」、みたいな。。。=じゃなくて∋ならまぁ納得するけど。Singularityって結構普通の名詞です。Singular pointとも言われ、直訳すると「特異点」という意味しか持たない言葉です(辞書で確認:特異性、単一性とも訳されるらしい、、、がこの文脈では特異点としておきます)。なので、IT・技術分野に限らず数学にも自然科学にもsingularityという用語はあり、それぞれに何らかの「特異点」を意味します。人工知能関連で言うシンギュラリティは、正しくはtechnological singularityで、かいつまめば「人工知能が真なる知能を獲得できる時点」だったり「知的行為において人間と並ぶ、あるいは超える時点」などを指します。あくまでその時点、瞬間といっても言い一点を指す言葉です。なので、この関連で「シンギュラリティ」が出てくるときは「シンギュラリティはくるのか?こないのか?」だったり「実現するのか?」のように扱われます。「シンギュラリティではああなる・こうなる」的な言い方はおかしい用語となるはずです(ポスト・シンギュラリティはOK)。上で述べた力学のSingularityは(僕の理解では)そこに微少な力・変化が加わるだけで系全体に多大な影響が及ぶ状態・均衡点の様なものになります(他の意味もある)。なので、こちらの意味で「シンギュラリティ計画」だった場合、まさに「分岐点」においてAIひとりの力による最大効力を狙った作戦行動という意味でのシンギュラリティって言葉は、まあアリかなと思えます。それでも、「シンギュラリティ計画」ってなんかおかしいですけどね。特異点計画。計画名に行為ないし目的が含まれてないんですよ。{/netabare}{/netabare}

============

そもそも僕は時間遡行ものを理解できない:{netabare}
僕の考え方のここが違うってのを教えて欲しいです。実はBack to the futureもターミネーター同じような理由で楽しめてなかったりする。時間遡行もので納得出来ている数少ない作品がRe:ゼロだったりします(好きか嫌いかは別)。

こういう疑念というか観念ってそれなりにあるものらしく、学術の世界では「親殺しのパラドクス」なんて呼ばれることもあるようです、、、が、そっちはあまり知らないので自分の言葉で書き連ねようと思います。

時間遡行ものって大まかに書くと下のような図式になると思っています。

時間遡行を起こす地点(時点)をCとします。Aを時間遡行の結果たどり着いた先とします。で、(実体込みでも意識のみでも)CからAに戻って、BあるいはCをなかったことにしてしまおう、つまり、A-B-CではなくA-B-C'もしくはA-B'-C'のルートを辿るようにA-B間、B-C間の出来事を改変してしまおう、ってのが本作を含めた時間遡行・過去改変ものの図式になると思います。ポイントは「時間遡行・過去改変の企図が時点Cにおいてなされる」ことです。

A - B - C
| |
B'- C'

理解できない方向性?は2つ。あえて名称を付けるなら、1つが「過去改変による"現在"の不確定性」で、もう1つが「"確定した現在"からみた過去改変の可否」ですかね。先に述べた親殺しのパラドクスは前者に近いものと認識しています。

=="現在"の不確定性{netabare}
A-B'-C'、あるいはA-B-C'のルートを辿ることになったとしたら、Cがどこにも存在しなくなる、あるいは、Cが確定されない状態になる。すなわち、時間遡行も過去改変も企図されない状態となるのではないか、というのが僕の理解困難ポイントその1です。

本作で言えば、物語全般もこの関係に嵌まりますし、最終盤の松本博士→Vivyへの指令もこれに当たります。12話の松本博士の場合、あの状態(Vivyに助けられ、暴動からの時間的猶予が出来た状態:Cに相当)になったからこそAI暴動のタイミングのVivy(Aに相当)に情報を送るという判断・行為をしたわけですが、その結果として13話の松本博士はあっという間(なのかどうかはわからないが)に殺害され(C')、12話の状態に至ることはありません。指令がVivyに送信される状態が発生していないのに(博士の状態が変化した、つまりCはなかったことになる)、指令だけは有効になるという点がどうにも飲み込めないのです。

一方、Re:ゼロはCの状態を回避するまでCを経験した主人公がAに立ち戻り(死に戻り)続けるという形です。結果その世界の「現実」としてはCはどの時点にも存在しないことになり、その世界はC'を経てその先へと続いていきます。Cでの経験が主人公の中に残っていたかどうかもう憶えていないのですが、どちらであったとしても、主人公以外にCの存在の有無は何の影響も及ぼさない、少なくとも企図-行為の連続性は保たれるので、こちらは何とかついて行けました。というより、この作品の場合「時点Cにおける企図」がそもそも存在せず、死亡によって強制的にAに戻るという図式だったと理解しています。{/netabare}

==過去改変の可否{netabare}
これまで述べてきたことの正反対の考えに当たる。。。と思っています。はじめてBack to the future観たときに考え込んでしまったのがこっちの考え方です。

A-B-を経てCに至り、そこで過去改変を企図するというところまでは同じです。Cで過去改変を企図し、Aの時点に対して情報を送るなり意識を跳躍させるなり何らかの行為を行った、とします。

さて、今いる時点Cは、そんな影響を受けたはずの時点Aを過去に持つことになるのではないか?というのが僕の理解困難ポイント2です。

結局、”現在”というのは過去を継承する以外になく、Cにおいて企図された諸々はAに対してであろうがBに対してであろうが改変することは出来ない、というより、「改変」の影響も織り込んだ結果として現状のCが確定した状態である、と考えています(本作は「正史とのずれ」がマツモトによって明言されているので、この考え方には当てはまりませんが)。

そのため、「過去改変」も「現状の変革」もどちらもあり得ないと考えてしまうので、やっぱり理解できずに終わってしまうのです。{/netabare}

どっちにしても、時間遡行・過去改変ものってどうにもあわないんですよね・・・・


{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 396
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33

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m さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心に刻まれる作品

歌でみんなを幸せにする。そのために、心を込めて歌う。

歌、みんな、心、幸せ。定義できないあいまいな概念を初の歌唱AIに託した、という設定。

AIを人間の代わりにすると演算したアーカイブだが、演算と人間の思考にどれだけの差異があるのか。人間なら心とは何か、幼いころからなんとなく感じ、知った気になって育つ。AIはそれができないのか?AIたちに与えられた使命と、1人1人の人間が譲れないもの、との差は何か?
人間があたりまえにしている概念が、このアニメにより再定義を余儀なくされる。

100年の旅を13話で、というのは正直駆け足だと思ったけれど、13話を見て納得した。これは、Vivyの記憶なのだと。この長さであるべきなのだ、と。
初めは単なる論理的な矛盾だったかもしれない。しかし、13話で額を突き合わせ冗談を言ったことが、過去のあのシーンで感じ取った「心」の表出以外に何といえようか。

「心を込める」というのがわからなくなり、歌えなくなったVivy。「迷いが生まれたままでは歌えない」と言ったDiva。作中では「心をこめる」ことを「思い出とともに歌うこと」だとまとめたが、私は、それは「過去から影響を受けてきた今の自分を全てぶつけること」に近いのではないかと考えている。そしてその姿が、相手の心を震わせる。

主題歌「Sing my pleasure」の落ちサビ、「もっともっともっと」の部分。どうしてそんな子供じみた表現なのか。
言葉に込められた心について、気づきを与えてくれる素晴らしいアニメでした。生きることは素晴らしいって讃歌響いている、そう感じさせる作品でした。AIと人、思考回路は微妙に違うかもしれないけれど、両者が幸せを感じれる世界を作れたらな。
製作者の皆様、記憶に残る作品をありがとうございました。

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 98
サンキュー:

8

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うおお さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

この作品のいわゆる人間ドラマ的な部分が凄く好みで、特に第四話のサンライズ事件の終わり方は今後記憶に残ると思う。
普通AIというと心が無くて冷たい印象を持つが、この作中に出てくるAIにはみんなそれぞれ人間らしい部分を持っているように見える。「心を込めるとはどういうことか」という我々人間でも答えにくい問題について悩み考えるVivyに惹かれる。

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 253
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10

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やまだー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 2.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

重すぎる100年と言いながらご都合主義

【前説】
このアニメは最終章前後で大きく評価がかわる作品であると思う。
どうしてそうなるのか、この作品の欠点を羅列しようと思う。

【欠点】
•まず、vivyはある人物の自殺を目の前で見てしまいそのショックでフリーズしてしまう。最終的にvivyは立ち直りはするものの「人の自殺」という事象を明確に乗り越えられたという描写はなかった。vivyはこの自殺で相当重い傷を負ったと思われるので、物語としてここを無視して進むのは中途半端だったのではないか。

・そしてこれが最も大きなポイントだと思うが、二度目のvivy自身によるタイムリープである。vivyはご都合主義により「歌で世界を救う権利」を得たわけだが、vivy自身のトラウマにより歌えず世界を滅亡?させてしまう。その後同じくご都合主義でもう一度滅亡前の世界へタイムリープするわけだが、この二度目のタイムリープ前後でvivyがどうしてトラウマを克服できたのかというところが非常に曖昧である。

【結論】
上で挙げたことが結局、「vivyがトラウマを背負っていきながら最後はご都合主義により世界を救う最終章」に繋がってしまった。
勿論、長月作品はハッピーエンドで終わらせるわけではあるが、vivyが様々なトラウマを抱えながらハッピーエンドに至るというところはご都合主義を強く感じ違和感を覚えてしまった。
しかし、トータルで前半は覇権の勢いであったということとそれ以外の評価をやや辛めにつけさせて頂いたので物語としての評価は☆4とした。

【余談】
結論に書いた通り前半は神作の域に入っていたと思うし、豊作とは言えない2021春作品の中ではそれでも上位に入ってくる力はある作品だと思う。
しかし、やはり100年という時間を13話構成とするのは話の内容と違い、あまりにも軽かった。
本当に神作になると信じていたので、良作止まりになってしまったのは残念であった。

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 128
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7

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dakiramk3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

悪くはないが結局傑作でもなかった

 題材的に今までさんざん使い古されたものだから、もっと積極的に解釈を現代的に改めるとかそれともまったくかけ離れたものにするかのどちらかしかないと思っていたが、落とし所は特別な感覚もなく想定の範囲内というあたりにとどめ置かれたような気がしないでもない。
 また、AIが将来どのような存在になるかというのはかなり重要なテーマだったはずだが、アーカイブの『人類に成り代わる』というのは、もう主人公くらい人間臭い感情らしきものを見せられていたら、そうなるの方がむしろ当然なんじゃないかという気さえしてくる。

 個人的にAI等が人間と見紛うような姿を持たせるのは反対なので、この世界観そのものに賛同しかねるというバイアスが最初からかかっていたため、主人公側に感情移入しづらいのも問題だった……気がする。

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 208
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19

だー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 1.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

私はこの歌では幸せになれませんでした

みんなを幸せにすると謡っておきながら
ヴォーカルも楽曲も挿入されたシーンに全く合ってないように感じ、
歌が流れるごとにイライラしてしまいました。
楽曲単体としてもさして良いものには思えませんでした。

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 122
サンキュー:

4

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パンツ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

終わりよくなければすべて良くない!

最後数話でまぁ普通の作品に落ちちゃったかなぁという印象。
軌道修正しているときの話はマジで面白かったですよ、作画もすんごいし。


でもなぁ、タイトルの通り、やっぱ最後が大事だと思うんです、一つの作品として。良くはなかった。と断言できるかな。

まずは歌。
盛り上がらねぇ・・もう、今すでに全然覚えてない。

そして作画。
動かねぇ。。歌うたわせたかったんですよね、わかります。
でも、そうじゃないんだよなぁ。
多分そう思っている人多い、はず?


で、似た方向性のマクロスとは何が違うかを考えてみました。
思うに、マクロスは戦闘と歌のキャラを分けている気がします。

当然最終回だからめっちゃ歌うながらも、別の主要キャラが戦闘も行っている上でのことだから、勢いみたいなのがある!んじゃないかと思いました。(マクロス全部見たわけではないですが^^;

この作品で考えると、テンポの遅いバラード(?)歌いながら戦闘はそりゃおかしいとは思いますわ。ただ、今まで見事な動きをしていた戦闘シーンが最後の最後でほとんど見られないっていうのはないと思うなぁ。
究極、6話を最終回にしてたら評価も違ったんじゃない?

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 250
サンキュー:

5

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

デュエム-クワイン・テーゼ

未来から来たAIと歌唱エンタメ用アンドロイドによる未来改編譚。

途中散々文句言ってしまったが、見終わった時点での正直な思いとして、この作品が好意的に受け入れられた現状を嬉しく思う。

ターミネーター2ですらもう30年前。OPがベタベタなアニソンな時点でお前らジジイに向けた作品ではないって言っている。文句言ってる連中だってどうせ第1話から違和感バリバリだっただろ?作者のポジショントークを間に受けてしまった方々はお疲れさまでした。

物語の楽しみ方にも幅が出てきたということ。画面に映るエモさだけを受け取って自己の感情の動きを楽しむだけでいい。整合性?なにそれ美味しいの?SFなら。物語とは。脚本とは。普通なら。自分が理解出来ないものを許せないって思ってしまう時点で残念ながらすでに老害なのだ。これでいいって思う人がいる以上、その人たちへ向けた作品ってだけ。

もう我々ジジイはアーカイブ同様にガチガチに考え方や常識や思考回路が凝り固まってしまっている。囚われた価値観に風穴を開けてくれるVivyのような存在が必要なのは、もしかして我々なのかもしれない。そういう意味でも時代に即した作品なのだろう。


溢れ出て止まらない疑問や不満をこねくり回すより、
せめて旅を終えた凸凹コンビの幸せな今後に想いを馳せよう。

悪口ばっかり書いてると色相濁るよね。
気づきを与えてくれた彼らにせめて感謝と祝福を。


1話My Code -歌でみんなを幸せにするために-
2話Quarter Note -百年の旅の始まり-
{netabare} 博物館にて保存されるレベルのレガシー個体があんな雑な運用されるんかいとか稼働用途の割りに高すぎる運動性能とか色々なツッコミどころと、リゼロばりのクサイ長月節で凍る背筋に耐える必要はあるが、その辺に目を瞑れば設定は面白いので継続。3話からは他の女性キャラも出てくる様なので、シグルリで見せた高レベルのキャッキャウフフが発揮されることも期待できそう。

なぜディーヴァなのか、と言う理由づけは素晴らしかった。『一か八かじゃなくて1か0か』といった上手いこと言ったゼ感ありありのドヤ台詞もマツモトの巧みな演技でクサみは低減。演出がいちいちクサイのはメインターゲット向けのチューニングなんでしょう。

ただ距離の近い子供を作者の都合でわざわざ殺すってのは好きではない。でも今はああやってキッズにもわかりやすい形で見せないとすぐに掘り下げが足りないって文句言われる世の中だからなあ。81 {/netabare}
3話A Tender Moon Tempo -星たちとの歓談
{netabare}2話で1エピソードな作りか。たった100年の中で歴史が変わるような出来事もそうないだろうし、一つの事件をじっくりやれるしで良い塩梅。SF作品というより未来設定の推理モノに近いか。真面目にSFやっても売れないのはゲキドルが示したからSF要素は雰囲気だけにしたのは好判断というか長月氏には緻密な設定は向かないしキャラ勝負で正解だと思う。

そして何が何でも引きの部分にこだわるところが長月氏の真骨頂。人間は未完成のものに惹かれるという心理学の悪用みたいな胸糞マーケティングのような姑息な手法は好きではないが、現代の熾烈な競争を生き残るためには致し方ないところか。

あからさまにガンダム大合唱不可避な展開を持ってきたことは個人的に絶賛する。カブリ避けを意識するあまり不自然で強引に歪な話にするよりかは『王道』『スタンダード』『オーソドックス』の方が好ましい。エステラの理由も目的もまだ不明だが、自身の影響力を行使するにあたり最悪な方法こそが最大の効果を産む。死を恐れないAIなら自然な発想。ただの話題狙いか、あの設定ありきでああするしかなかったのかは次回みないとわからん。119{/netabare}
4話Ensemble for Polaris -私たちの約束-
{netabare}AI設定と2話1エピソード構成がいい感じで功を奏してますね。AIを使ったSFというと世界観を緻密に作り込まないといけないという思い込みがありますが、これはそこを見事に逆手にとった発想の着眼点が素晴らしい。『これAIだから』で済ませられる何でもありの振り幅が許される。もしかしたら異世界よりラノベ向きな題材かも。古典でよくある感情獲得ストーリーだと説得力が求められるが、ある程度感情を持ったAIという今作の世界観だと好きなタイミングで『これAIだから』って場面が差し込めるのでかなり作劇の自由度が高い。『感情』というのは知らない者はいないがハッキリ定義出来ていない曖昧な概念でしかない。感情とはこういうことだからこれは完全に間違っている!とは誰も言えないのであっさりと煙に巻くことが可能になる。これはやられた。SFマニアからはボコボコに叩かれることを承知で勇気を持ってこの企画を進めたことは賞賛に値する。AIモノSFとして観ればツッコミポイントが常時加算されて凄まじい勢いで積み上がってしまうけれども、だからこそ『ああ、これはSFが主題ではないんだ』と気付かされる。悪く言えばファッションSFだがそれでいい。今時誰もガチのSFなんか求めてないんだから。今はちょっとでも理解出来ないとすぐ切られちゃうからね。よくやったなあと思う。

2話1エピソード構成もいい。3話で微塵も匂わせてなかった要素が4話で急に出てきて一気に収束に向かう。ここも普通の構成でやると無理矢理な後付け感を感じるが、このスパンでやることで強引さに気づきにくくしている。長月氏の本領は引き芸と言える程にそういう意味での設計の巧さは抜群なので、この形が氏の本領が十分に発揮できる理想のスタイルなのかもしれない。今のリゼロアニメは正直ファンでないとキツい形になってしまっているが、これはゲストキャラを使う事により新鮮味が保たれるので、この構成はかなり氏にフィットしたスタイルなのではと思う。

OPも歌モチーフということでやたらと気取って高尚ぶったものにすることもなく、ベタベタなザ・主題歌で親しみやすい楽曲なのも好印象。作品内容と同様に『伝えたい』『届けたい』という思想が楽曲にも表れている。本当にいい作品だと思う。

SFオタは発狂するだろうけど無視でいい。これはSF風ラノベなんだから。145{/netabare}
5話Sing My Pleasure -あなたを笑顔に-
{netabare}「これって○○だよね」ってのはあまり言いたくはないけど、エヴァガだよね。(※個人の感想です。)

マツモトの話が100%正しいと仮定して、史実の改変ストーリーをやるにしても悪者をやっつけてスカッとする話でも成立すると思うんですよ。たいていこういう話はそうだったから今の時代に合わせてのこの構成なんでしょうけど、そろそろみんな飽きてるんじゃないですかね。泣ける作品=良い作品って風潮はもうそろそろいい加減にして欲しい。昔はCM爆撃のゴリ押しだったのが今ではネット民ですらもそうなのだから教育の賜物なのか。

お話は続きなのでまだなんとも。どうせ後付けのちゃぶ台返しが待ってるので考えてもしょうがない。今後テロリストをどう使うのかは興味あるんだよな。191{/netabare}
6話Sing My Pleasure -あなたを愛する-
{netabare} ガッバガバ……………細かいことは!いいんだよ!
ペッラペラ……………細かいことは!いいんだよ!
SFとしてとかもう何も言う気にはならないしどうでもいい。
既視感しかないとか切り貼りが雑とかそんなのもどうでもいい。
馴染みのない方には新鮮なんだと思うし86よりは遥かにマシ。

でもね。これだけ気になる。
シスターズってすごい優秀な個体なんじゃないの?
ビビもそうだけどなんでそんなスゴイ個体がその辺で雑な仕事してんの?
最初はなんとか飲み込んだけど毎回これだと流石にひどい。
セリフ一行だけでもいいから言い訳してよ。頼むから。
ただでさえ毎回違和感ばかりなのに。
毎回脳内補完するのもう面倒だよ。

かわいそう!かわいそう!かわいそう!
わかったから。もういいよそういうの。
最後のオチをどうするかは気になる。364{/netabare}
〜10話
{netabare} オフィーリアの媚び媚び萌えキャラにはドン引きというか爆笑したが、話はこの手の作品の様式美に則ったテンプレ展開の安定感は嫌いじゃなかった。やっぱりオフィーリアみたいな萌えキャラがウケてるみたいだから長月センセはやっぱりキャッキャウフフの才能があるんだと思う。攻殻のパンドラみたいなキャラ強めな作り方だったら傑作になったんじゃないのかなあ。

しかしながらOP曲が良すぎる。特徴的な歌唱もクセになる。ただ作品の世界観とは合わないような気が。キャロチューみたいな意識高めの名曲気取りな高尚っぽい楽曲の方がマッチしていたのではないかとは思うのだがどうなんだろうか。 485{/netabare}
11話
{netabare}1クールしかないのに欲張っちゃったなあ感が。勿体無いなあ。

鉄板ネタの数々にキャラクタードラマを持ちこむ手法だと老害はキッシカーンでスッカスカーだと憤慨するしかないのだが、それこそがこの作品でやりたかったことでしょう。SFとして観ちゃうと尺無いわりに無駄なシーンが多すぎるけど、昔と同じことをやってもしょうがない。現代に合わせたアップデートってことかな。設定の羅列を見せられてもあらすじばかりでわからなあーいつまらなあーい掘り下げガー感情移入ガーになってしまう。今はとにかくキャラが最優先。でもビビをあんなデザインにしたのは名言言わせてキリッキリッしたいのかと思えばそんなことはなく。これならビビも普通に萌えキャラにして100年…孤独…切ない…なんで…どうして…でビビ本人をもっと不幸な目に合わせて『がんばえー』にしたほうが良かったんじゃないのかなあ。ウマ娘だって中身はいつものアイドルアニメで、結局は『がんばえー』だったから売れたわけで。

多分これはアイドルアニメと違うアプローチでアニソン楽曲が売れるのか、ということをやりたかったのかな。長月氏は萌えアニメにはしたくなかったんでしょう。もういい加減諦めたらいいのに。587 {/netabare}
12話
{netabare}SFだと思って鼻息荒くしないで観れば完走出来そう。ガワが違うリゼロ、エヴァガやアビス程度だと思えば娘には勧められるかな。なまじSFっぽく見えるしそれっぽいことやろうとしたところが噛み合わなかったかも。メインキャラのマツモトをキューブにしたことでメカを描くことを避けられたのはいいんだけど、未来の施設なんかをガッツリと見せちゃったから背景美術のセンスの無さが露呈、塗りだけでも絵的に古臭さを感じてしまう。

それを考えるとやっぱり虚淵さんは上手いんだよなあ。楽園追放にしてもガルガンティアにしても未来の風景を描くことを企画設計段階で完全に排除してるからメカだけで済んじゃう。あれでSFを名乗っちゃうんだから大したもの。美味しいとこどりの盗人根性極まりない凄まじい効率主義。ビジネスマンとしてみれば本当に優秀な方だと思う。作家性なんか微塵もなくても組み合わせのセンスだけで独自性を出して生き残ってるのほんと凄い。

長月さんは悪い意味で真面目。ツイッターでの応答は新しい文化とも考えられるけども完全に悪手。答えるたびにボロもでるし作品内で語れやとしか思われない。多分ネームバリューの客寄せ起用程度で、企画に対してあまり発言権は無いのかもしれない。ちょっと同情する。

よくあるオチかな〜まあそれしかないわな〜と思わせて、全部潰しときました残念!
か〜ら〜の〜お得意のループ。

リゼロも先細りでシグルリもコケての正念場。最後のオチで全てが決まる!
ここは期待したいところ。636{/netabare}

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 780
ネタバレ

Y.s さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

春アニメで覇権といってもおかしくない

このアニメは、SFでAIのお話。将来、人間とAIとの戦争が起きてしまい、その未来を変えるため100年前に’’マツモト’’というAIを送り込んだ。そして100年前に存在していた歌姫AIのVivyに協力してもらい、戦争の火種になる出来事を阻止していくという物語となっている。

今期のアニメは競争率が高いと思っていたが、個人的にはダントツで面白かった。作画もよく、物語もSF要素が強すぎず、ドラマ的な要素もしっかりとありとても見やすい作品だと思う。いいアニメを見終わった時に虚無感に襲われたことがあると思う。私はこの作品にも感じた。有名アニメ達にも負けず劣らずいい作品だと思う。見ていない人は是非見て欲しい。

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 202
サンキュー:

7

珊瑚 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

思い込みでSF作った感じ

勢いでなんでも乗り切れると思うなよ

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 319
サンキュー:

9

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全てにおいて高水準な作品

想像を超えてくるようなストーリーという訳ではない。
だが、歌でみんなを幸せにすることと、AIと人間との戦争を止めること。
この2つのテーマが見事に融合し、美しさと緊迫感のある物語を完成させている。

ストーリーにも関わっている、後半のEDのピアノソロ。演出がいい。
人物もAIも生き生きと描かれている。戦闘シーンの迫力も充分。

Vivyは強く美しい。そして単に事態を収束させるのではなく、問題の解決方法を模索する。
人間よりも人間らしいと言える。

ある意味では技術的特異点を超えている存在。
ここまで来ると、もう人間のパートナーは要らないかもね。

投稿 : 2021/06/22
閲覧 : 202
サンキュー:

7

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Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-のストーリー・あらすじ

“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。(TVアニメ動画『Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年春アニメ
制作会社
WIT STUDIO
公式サイト
vivy-portal.com/

声優・キャラクター

種﨑敦美、福山潤

スタッフ

原作:Vivy Score、キャラクター原案:loundraw
監督:エザキシンペイ、助監督:久保雄介、シリーズ構成・脚本:長月達平/梅原英司、キャラクターデザイン:高橋裕一、サブキャラクターデザイン:三木俊明、メカデザイン:胡拓磨、総作画監督:高橋裕一/胡拓磨、美術監督:竹田悠介、美術設定:金平和茂、色彩設計:辻

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