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「Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-ヴィヴィ フローライトアイズソング(TVアニメ動画)」

総合得点
85.7
感想・評価
774
棚に入れた
2538
ランキング
227
★★★★☆ 4.0 (774)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
3.9

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Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人間はいつまで生きるかではない、どう生きるかだ。

ほぼ備忘録的な感想で、読むのは非常に退屈な駄文となっていますので、予めご了承ください。(追記)

第六話まで視聴しました。早く観終えないと無料視聴期限が来ちゃうので焦っていますw
歌で人々を幸せにする使命を与えられた史上初の自律型AIロボット、Diva=Vivy。テーマパーク、ニーアランドの小さなステージで、日々少ないお客さんの前で歌を健気に歌い続けています。
話としては巻き込まれ型で、100年後から来た自称マツモトにより、AIが人類を滅ぼす未来を変えてほしいと依頼(強制)され、行動することとなります。この話と併行してAI達が本当の心を獲得する話になるのかもしれません。
一般名詞ですが、ディーヴァといえばBLOOD+に出てきた小夜の妹を連想します。同作の別の登場人物であるリク君も矢島晶子さん(クレヨンしんちゃん)が演じていて、一人二役です。しかも・・・、ってゆうのに気づいて物凄く注目した声優さんです。
話を戻します。とりあえずマツモトが軽薄で早口です。早く悲劇を避けようと焦っている訳ではないと思います。なんか印象的です。どんな意図での演出なのかなあ。
第一話か第二話で出てきたVivyのとある場面の作画と画角が微妙だったのは残念でした。いい立ち姿だったのになー。
シンギュラリティ、技術的特異点ですか。現時点での人類はそれを幾つも経験済みで、宗教を発明・悪用したし、AIロボットがいなくても既に自らの力で滅亡しうるし、情報のネットワーク化が始まっているという点は歴史的に重大な転換点で危険ラインを突破しつつあるしで、危機は現在進行形だと思っています。AIへの頼りすぎも同様でしょう。便利なので私自身もネット(アレクサとか)に頼り切りだけど。とにかく人類は種として増えすぎで、その現実を無茶に否定せずに具体的に飢餓や差別などを無くしていく方針が必要だと思います。
第二話では攻殻風のアクションが展開され、見ごたえがありました。
第三話開始時で、15年間眠っていたマツモトにちょっととびっくり。はじめはジョークかと思いました。このままどんどん時間が進むのかな。
私見ですが、人間の人権すら守られていないのにAIロボットの権利をどうこうだなんてちゃんちゃらおかしい話だと思いました。人権をちゃんと守るご立派な世界が実現しているとでもいうのでしょうか。この点とVivyに感情移入するのは別の話です。というわけでVivyはかなり気に入っております。
第三話の話はコロニー落としですね。しかもサンライズってw 良い流れで宇宙の美しさを見せてくれたました。ラストは不明点(私の理解不足)がありつつも衝撃的でした。
第四話、ポラリスとポーラスターの違いってなかなか面白いですよ。
怒涛の展開に、非常に観やすく素晴らしい格闘シーン、尺がないためか物凄い速さで進む物語。エリザベスが非常に美しい。「彼女の最後なんだから絶対に綺麗に描く」という声が聞こえるかのようでした。神回と言ってよいのでは。
今回のトァクリーダーは、昔、Vivyにけちょんけちょんにされた青年だったようですね。
第五話、貞子と紅の豚から始まりました。メタルフロート。何話か前からVivyの衣装がちゃんちゃんこに見えます。ふんわりしてたり、模様が継ぎはぎ風だし。多分、もう頭から離れないでしょうねw
初結婚のくだりは、導入から丸見えでしたね。しかし彼女を失う覚悟までは読めませんでした。
何故かAIたちの姿が悲しく思えました。
「お前・・・は、」って。お前こそだよw
第六話、博士の提供したAI停止プログラムは偽装だったかと思いきや、かなり混み入った話になっていました。何重に騙されてたのかわかんないくらいです。
マツモトのゆっくりとした口調で語られる正論。そうか、普段の早口はこのような効果を狙ったものだったのですね。ちょっと造りに感心しちゃいました。
Vivyの決め台詞、なかなかに決まっていたと思います。
スロットルをふかしてからのレスポンスが異常に長い(トロい)空中バイクが登場、ものすごいタメを作っての加速でした。しかもスロットルが左って、むー、それもありなのかな。
最後は拳で妹の存在を消すVivy、グレイス(彼女)は笑っていたように見えましたが皆さんはどう見えましたか?
このままVivyは壊れてしまうのでしょうか、最終回まで今夜中に駆け抜けたいと思います。

翌日の追記2012-1215朝
第七話、いつの間にかVivyは大人気に? OP変わっているし。そして記憶が・・・。ロートル(この単語、現代人に通じるのだろうか)呼ばわりされてるけど、20年も経っているのですか。61歳って、まあロボットだし、しょうがないか。
オフィーリア、ドジっ子属性なのかな。小劇場の妖精、か。リハーサルで心を持っていかれる人間とAI達。魔性の妖精ですね。
蘇るVivyの記憶、あの青年の息子かな。マツモトも出てきたし、この話をどう持っていくのか、とても見ものです。
オフィーリアはすべtのライブを覚えているということですが、Vivyは覚えていないことが確定しました。自らの記憶が改ざんされている事に気付いたと断定していいでしょうね。と思っていたら、早速マツモトにぶつけていきました。マツモト、よくがんばったなw 80kgは重かったでしょうね。
明かされる今回の使命。EDは変わっていませんでした。いいピアノ曲だと思います。
第八話は哀歌ですか。第六話は応援歌でしたね。アントニオ、AIなのに熱くていい奴ですね。OPが元に戻りました。
マツモトの突っ込みも上手いが、それ以前にVivyがポンコツすぎw 
ここまで通して、立方体のマツモトの感情?表現が非常に豊かです。
オフィーリアはアントニオだった! へ?
カキタニに拘束されるVivy、カキタニって誰だっけ?
いい感じに翻弄されています。楽しいです。
第九話
アントニオは彼なりにオフィーリアを救いたかったのね。
カキタニは40年、待っていたというが容姿は若者なのが?です。父(例のトァクの青年?)から何かを受け継いだのかな。
Divaの中のVivyを強制的に覚醒させたいカキタニ。彼も元トァクだった。事故で右手を失ったので義体化した人間である模様です。事故死したピアノの先生(AI)と同じことをかつてVivyが語った理由を知りたかったという事です。なんとなくカキタニに同情してしまいます。でもVivyとの過去の接点ってどこにあったんだろう。見逃しちゃったかな。
マツモトとアントニオ(遠隔操作)との戦闘を観ていると、当初マツモトが持っていた100年間の技術的アドバンテージが時代経過とともに失われていきつつあるのが見て取れます。上手に作っていますね。
マツモトの名演説。
カキタニはVivyの使命を知っていて、それはDivaの物ではないと言う。どこまで事情通なんだろうか。
額同士を合わせることで、カキタニにとどめを刺すVivy。何らかのプログラムをカキタニの義体に送ったんだろうけど、カキタニはまさか電脳化までしているのでしょうか。人型AIロボット(アンドロイド)と完全義体化人間(完全サイボーグ)の差が気になります。後者は絶対的に人権を尊重されるべき存在だと思うけど、前者は違うと思うからです。
あと最近は「アプリ」という言い方が定着してきていますが、「プログラム」という言い方ってまだ一般的に通用しているのかなぁ。おじさん、不安です。
遠隔アントニオの独白がありましたが、一体主体はどこにあるのでしょうか。同期させていたのなら、主体はどちらなのか、という問いはナンセンスという事になりますね。
最後にオフィーリアの意識が復活、これは一種の奇跡と捉えたいです。
その次に、カキタニは何者かの啓示を受けたという。それがラスボスなのかな。
EDとDivaのガニ股セーラー服と共に一気にリラックスタイム。こうゆう結末で良かったのでしょうか。カキタニを同志として、共に戦うという選択肢はなかったのでしょうか。と思ったら、VivyからDivaへのメッセージだったんですね。ある意味、今後は三人で進んでいくのかな。
と思ったらEDはべつにありました。これが最後のステージだったのかなぁ。寂しい気がします。こうゆう話の後だと、すごく癒されるEDですね。ピアノの音はきれいだなあ。
さて、あと四話しかありません。2-2で分けてくるのか、4回分で黒幕と対峙するのか、私は後者だと予想しています。

2021-1215夜に追記、文頭に追記、評価確定。
第十話、前回の五年後、博物館送りになったDivaとマツモトが接触。と思ったらVivyだった。65年前に二人が出会った記念の日。もうシンギュラリティ計画は終わったが、カキタニの「啓示」という言葉に引っかかるマツモト。
まあ、ここに引っかかってくれないと山場が来ないので困りますよねw
Diva誕生時の話。オサム君との対話。自らの「意思」で作曲を始めるVivy。切ない描写が続きます。結婚し、赤ちゃんを授かり、奥さんを失ったオサム君。再び動き始めるメトロノーム、作曲開始か? 20年かけて完成に辿り着くEDのメロディ、やっぱ、綺麗やわー。
と、突然始まるAIの反乱、飛び散る血、オサム君も巻き込まれ死亡する(下記参照)。シンギュラリティ計画失敗宣言とラスボス(下記参照)の登場。もう85年が経ってしまいました。
第十一話、Vivyだけが影響受けず、なのかな。正史における開戦の日、西暦2161年4月11日。ありゃ? 100年経ったのかな。第一話冒頭の場面と同じかな? あ、オサム君、死んでいませんでした、上記は誤りです(が、そのままにします)。というか、オサム君大人バージョンがマツモトの開発者でもだったのかな。オサム君大人バージョンはプログラム実行のエンターキーをまだ押していないけど、ここで世界線が交錯しました。
ここでトァクが味方として再登場しました。女性の戦闘員が格好よくて、なかなか熱いですね。前回予告でラスボスと思った女性はトァクのリーダーのようでした、訂正します。
リーダーはカキタニ ユイ。え? カキタニ? 違う形ですが、カキタニとの共闘が実現しそうで嬉しいです。いやあ、かなりの鳥肌物でした。
しかし、第九話でのカキタニの死はユイの登場前提のものだったのかな。物語的に死なざるを得なかったカキタニに同情してしまいます。
そしてエリザベスの再登場、これにもゾクッと来ましたー。
それにしてもマツモト、お前ってやつはよく話をぶち切ってくるなw
じんわり来させつつも、AI反乱の発信地の推定、あら屋敷=AI集合データアーカイブの拠点(データセンターみたいな物)、時代と共に巨大化していった「あの塔」。やっと登場しましたね。
宣戦布告。衛星を地上へ落下させると。
第十二話、いよいよ盛り上がってまいりましたー。
あら屋敷の持つ疑問、自らの意思でAIが初めて創作したもの、Vivyのピアノ曲。伏せられるあら屋敷の重大告白、驚くVivy。引き付けられる展開です。
必然的に、あら屋敷直接突入に。過去に使おうとしVivyの半身を破壊した例のプログラムをあら屋敷サーバーに直接投与する作戦。
松本博士の娘ルナは、もうこの世に居ない。妻と共にDivaの詩が大好きだった、それもシンギュラリティ計画にVivyを選んだ理由の一つだった。マツモトを呼び止める松本博士。何を告げたのか。
次々と示唆される秘密の言葉の存在、あら屋敷と松本博士の真意はどこにあるのだろうか。
あら屋敷は意図的に電力を落としておいて、トァクを誘い入れたところで電力を復旧させ、リーダーユイをも殺害? 見事な構成、周到な計画だったと思いますが、なんとも心が痛いです。
ユイの最後のアクションにより、セキュリティを突破、例のバイクのタンデムで突入し、エリザベスの自殺的特攻により血路を切り開く。こんな話を考えたのは誰やねん。
あら屋敷の発言、Vivyに未来の一つを委ねる、と。ん? どうゆうこと?
地表に落下していく無数の衛星群。恐ろしいが美しい光景でした。
何もできなかったVivy、燃えていく街。
小出しにされるあら屋敷の発言、Vivyの作曲にAIの希望を垣間見た、AIに欠落している創造性を獲得できるのではないか、人類存続の判断をVivyに委ねるあら屋敷。人類は生存する価値があるのか否か。私見ですが、存在してるだけでも良いと思うし、更に存在を最大限尊重するのが人間性だと思います。
歌で人類を幸せにするというキャッチフレーズを地で行く展開。
あら屋敷は「私」と「私たち」という言い方を区別していました。これも自我、自己の確立のひとつなのでしょう、さすが高レベルの存在です。
人類に最も近いAIであると、あら屋敷個体に認定されたVivyは判断を迫られます。
あら屋敷集合体による人類虐殺を、歌に乗せたプログラムで停止させるのでしょうけど、その決断をきちんと着けられるのでしょうか。人類に最も近いAIとしての本領が求められます。
停止させたら、Vivyの本来の同族であるあら屋敷個体は無事では済まされないでしょう。Vivyと並ぶ、AIが辿り着いたもう一つの究極の進化形である、あら屋敷を見捨てることが、納得の上で出来るのか。試される主人公というある意味、理想的な立ち位置からの着地に期待が高まります。
って、あのあら屋敷との邂逅シーンの追憶でしたね。いかんいかん。心を込めて歌うとはどういうことなのかわからなかった、歌えなかったと嘆くVivy。その結果、ユイもエリザベスも失ってしまった。
ここで松本博士の言葉が登場すると予想しました。
外しましたw マツモトがいいことを喋って、私自身の記憶が映像により喚起される中々の名シーンでした。
ここで予想外の大展開、まさかのVivyをもう一度過去に送り返す、という松本博士の最後の切り札です。こーきたかー、と椅子の上でのけぞりました。シュタゲ的ではありますが、やはり実にいい展開ですね。
松本博士を失うのは実に悲しい出来事でした。万感の思いを胸に、合掌。
実行。

最終第十三話、時間を作って必死で観てきましたが、終わるのは寂しい。良い結末を切望します。
次々と悲劇を防いでいくVivy、マツモトへの絶対の安心感が伝わってきます。
今更、タイトルの意味を理解しました。OPの歌詞でちゃんと粗筋を語っている事にも今更気づきました。
困惑するトァクメンバーをあっさり説得しましたし、相変わらずエリザベスが姉御キャラに居座っていて、装備も人員も充実している、理想的な御膳立てが出来ています。
ですが安心できません。この正面作戦は失敗し、逆転の必殺技が炸裂すると妄想中です。
冗談を言えるようになったVivy、出撃です。
倒れた死体の目をそっと閉じるVivi、これは心なのでしょうか、条件反射なのでしょうか。
進むカウントダウン、懐かしいナビゲーター。Vivyを含む全てのAIを停止させるプログラム、衝撃のモモカの幻影、ってAIが幻影を見るのかー、これはこれで衝撃のシーンです。
と思ったら、モモカはDivaと呼んでいた。Vivyの名付け親なのに。ナビの見せていた幻像だと判明しました。さようなら、ナビ。非常に素直なAI像でした。
心を込めて歌うことは、思い出と一緒に歌う事。ラストステージに向かうVivy。心からの声援を。
初めてEDのピアノ曲に歌詞が付き、思い出と共に流れていく名シーン。
待望のフルコーラス、重すぎる自己犠牲、止む銃声と衛星群落下停止、可能な限り避けれられていく悲劇の数々。言葉もありません。
エリザベスは独立体だから無事、ナビも最後に祝福してくれました。物語は残り二分、正面作戦失敗からの必殺逆転技を予想していた自分を恥じ入りました。
さようなら、すべてのAIたち。
復活した直後に笑顔を浮かべることのできるVivyの姿にも感動しました。
制作陣の皆様、お疲れ様でした。名作をありがとうございます。

最後に。強引な展開もありましたが十二分に楽しめました。私は細かいことに気づかないくせに、気づいた細かい事には文句を言うという面倒臭い奴ですが、この作品は、私の好きな「細かいことはいいんだよ!」という作品の持つ熱さを感じました。これでいいんですよ。名作だったと思います。このような駄文を最後まで読む方はほんの数人だと思いますが、読めた方はかなりの猛者ですね。敬服いたします。

投稿 : 2021/12/15
閲覧 : 260
サンキュー:

14

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

AIと人の共存

AIを造った博士や研究所が主軸になって
物語が動く話
vivyは、人間が好きで歌をうたうAIだったが
目覚めるとそこはAIが人間を虐殺しており
悲惨な世界だった。未来からやってきたロボットと
共に人間が絶滅しないで済む方法や
害悪なAIを破壊する役目を担う
1話で他のAI達がうたっていた曲は
のちにvivyが歌っていた曲と知る
ロボットが人間を愛した話や逆も然り
話がそれなりに重いテーマだったが
1話みたら引き込まれる世界観

投稿 : 2021/12/01
閲覧 : 188
サンキュー:

4

ネタバレ

vivian さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心とは。

心とはなにか、人間とAIとの違いはなにか。
そのテーマを始終考えさせられる作品でした。

アンドロイドやAIの感情について取り扱った作品でイヴの時間も好きですが、本作はもう少し深く掘り下げられていたような気がします。

心を表す指標として歌声を使っていたのが印象的です。どう歌えば心がこもっていると評価されるのか、定義の曖昧な命題にAIが翻弄されます。

心とは記憶なのだとヴィヴィは辿り着いていましたが、記憶によって生み出される感情こそが心なのですね。

だとしたら、AIが初めから心を持って生まれることは、感情を伴った記憶や経験をデータ化して移行できない限り無理なんだろうな、と見ながらぼんやり考えていました。

島にいた205号のMと呼ばれていた機体にも、短い登場でしたが泣かされました。いつか訪れる人間の子供のために一生懸命、動物を模したものを歪ながらも作っていましたね。呼び名を与えられて喜んでいたようにも見えて。

100年という人にとっては長い時間の中、人間やAIの死もたくさんあって、時を超えて何かが繋がっていって未来が作られる。至極当たり前のことなのに、それがどんなにかけがえのないことなのか、今いる先の100年後の未来はどうなっていくんだろう、そんなことも漠然と考えさせられる作品でした。

投稿 : 2021/12/01
閲覧 : 179
サンキュー:

6

ネタバレ

animeneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

歌がテーマだったが、演出力がいまいちだったか

世界初の自立人型AIロボット ViVYが100年先からやってきたキューブ型AIロボットとともに人類を救うお話。

うーん、AIの設定がなんだかなあ。歌うAIはもう実在しているし、人型AIというかロボットはたくさんあるし、ネタ的に古くないか?

AIというのは普通なら人工知能のことを意味している。人型AIってことは普通はロボットということになる。日本アニメでは昔からあるジャンルだね。最も古いのは日本で最初のテレビアニメ「鉄腕アトム」が最初のロボット物であり、AI物でもある。古くて長いテーマなので、あんまり新鮮味を感じない人が多かったのではないか。

歌に心を込めて歌うにはどうするのか?の問題は解決したといっていいのかよくわからんかったというか、それほど重要でもないお話だったような。

声優と歌い手を別人にするなら、歌唱力のある人を使うべきだったが歌は普通ぐらいのレベルじゃないか。特に可もなし不可もなしかなあ。

ヴィヴィの性格が突然変わってしまったのは混乱したなあ。また、また元に戻ったりと何の目的だったのか。

歌がテーマだけど、歌を入れるのがしつこすぎ。クライマックスの時だけで挿入歌は十分だったと思う。演出力がいまいちといったところか。
物語もSFでよくありそうなストーリーだったので、普通。


突然、止めた絵で、ヴィヴィの表情がリアル系の顔になるのは、昔の誰かの演出に似ているなー。あしたのジョー2の出﨑統風?いやいや、進撃の巨人でWITスタジオがやってたし、これもWITだし。このようなリアル表情の演出を売りにするのかな。WITスタジオは。

作画はリアルな目玉の作画とかばんばってたが、アクションシーンで、絵が飛びすぎてよく動きが見えなかった。ヴィヴィがかわいかったから加点0.5
物語は、SFではよくあるストーリーなので普通かな。
声優は、キューブロボットの人ががんばってたので+0.5
音楽は普通。
キャラは性格の統一性が混乱が多いのでー1.0

SF好きな人とか、最近のAIの話題が好きな人にはいいかもしれない。
音楽好きな人にすすめていいかどうかは、迷うな。

投稿 : 2021/11/28
閲覧 : 212
サンキュー:

7

K さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1クールなのに満足感がすごい!…が、少し惜しい

SF基本見ないんですが、これはとっつきやすかった
マクロス、ヴァイエヴァ、シュタゲを上手く調理した感じの印象(褒めてる)
声優は良い。ただ歌い手がなんとも感情の話出てくるのに感情がこもってなく聞こえる笑
そしてこの手のアニメによくある疑問点の未解決。どんなに考察探しても解決しないものがややアリ。
まぁ、とは言えある程度アニメ観てる人にはかなりお勧めできます。じっくり見る系のアニメなのでながら見は厳禁っすね

投稿 : 2021/11/13
閲覧 : 238
サンキュー:

6

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

Vivy -それは忘れ去られた歌姫の名前-

この話は歌で人を幸せにするために作られたAIの話
ジャンルはAI・近未来・微グロ

まず本作の最初は火と血と鉄から始まります。割とグロめですが、殴打がメインなので断面は見えません。安心してください
Vivyというタイトルだけでは何がなんだかわかりませんし、サムネが何を表しているのかもよくわかっていなかったため、何も期待していませんでした。
で視聴開始。結果。
超面白かった。

内容が私にドンピシャ。私の好きなジャンルに好きなテーマに好きなキャラクター。全体的に好印象な作品です。
AIの話ですので、といって良いのかわかりませんがおそらく既出の内容でしょう
{netabare}AIが反逆するから過去に戻る{/netabare}なんてストーリーとしたはきっとどこかにあるものです。
しかし、本作を彩る一つとして「人間の感情」があります。その要素が本題として書かれる描写もありますし、この要素が重要となるシーンもあります。
つまり何が言いたいか。ただのAI作品でもロボット作品でもない、ということです。「AI作品なんてたいていワンパターンでしょ」なんていう方がいらっしゃるかもしれませんが、安心して本作を視聴してください。

さらに本作は考える作品です。
全くの脳死で見て完全に楽しめる作品ではありませんし、考えれば考えるだけ面白くなるsカウ品dえもあります。
前半部分からの伏線なども相まって非常にうまい展開だと思います。

全体として丁寧な印象を感じました。時間の流れで強制的に物語の区切りを設け、意識的に別のものとすることで、展開をより簡潔にそして一つのことに深く突っ込むという短編シリーズの理想のような構成になっています。

批判を上げるなら、やはり「簡潔さ」でしょう。簡潔さといえば良く聞こえるかもしれませんが、言い換えるなら物語が希薄に感じられるということです。
一つひとつのテーマが良い分、(その題材が完結したとはいえ)中途半端な印象を受けます。「だったらどうすればよかったんだ」て言われると非常に困りますし、この題材ならこの形態しかないのも認めますが、やはり25話でもっと突っ込んでほしかった感はあります。

キャラに関してです。
全員好印象です。個人的にはやはり主人公ちゃんもすきですが、{netabare}垣谷ユウゴも好きです。彼の話はアレで終わりで良いのですが、意思を受け継ぐ者の話とかあっても面白そうですよね。{/netabare}

監督はエザキシンペイさん。はねバドなどの方ですね
シリーズ構成は長月達平さんと梅原英司さん。リゼロの原作者さんがいますね
キャラデザはloundrawさん。結構前に自主アニメを制作なさってたような気がします
劇伴は神前暁さん。ハルヒやアイマスの曲などを担当されている方ですね
アニメ制作はWIT STUDIOさん。カバネリや魔法嫁のところですね

作画は非常によく、絶景シーンも当然のこと戦闘シーンも良かったです。ただロボットのデザインがあまりロマンがなかったのでそこが残念です。
opは只野菜摘さん作詞、神前暁さん作曲、ヴィヴィちゃん役の八木海莉さん歌唱の「Sing My Pleasure」
edも只野菜摘さん作詞、神前暁さん作編曲、ヴィヴィちゃん役の八木海莉さん歌唱の「Fluorite Eye's Song」

総合評価 おすすめ

投稿 : 2021/11/05
閲覧 : 240
サンキュー:

19

Yuto さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:----

大満足

作画といい話といい特に文句のないい作品でした。
SFアニメの新時代を築いた素晴らしい作品だと思います

投稿 : 2021/10/16
閲覧 : 160
サンキュー:

5

ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

とっつきやすいSF風エンタメ

一挙配信で今更ながら視聴
AIの心やら人類との戦争など古典から現代まで描かれ続けているテーマの話
まぁ実際のところはエンタメに寄せている作品なので、設定面をチクチク突くような話ではない

正直なところ1話の時点では展開にも演出的にもあまり魅力を感じなかった
多分オンエア中に見ていたなら視聴の優先順位はかなり低かったかもしれない

ただ、この点は「テーマパークの片隅で歌う不出来なアンドロイド」って初期位置に由来する部分なので欠点ではない
綺麗な声で綺麗な顔立ちだけど大多数の人間の琴線には触れない、という立ち位置に沿った素直な表現
ここから主人公が成長していく過程を描かれる中で、1話との違いを感じられて没入できる要素になっている

粗筋単体で言えば「未来から来た相棒と一緒に災厄を防ぐ」っていうありがちな内容
活動の尺度が100年と長くなるため生身であればタイムトラベル的な手段を用意する点を、
主人公コンビが共にAIのため(相棒の)断続的なスリープという手段で解決している
{netabare}そして「スリープにより経過している状況に関与しない」というAI的な手段自体が終盤の急展開の説得的なギミックになっている{/netabare}

内容について
{netabare}「AIは一つの使命のために活動する」という根幹が最後まで、全ての状況に適用されている点が何より面白い
「このキャラの使命は何か」を前提に視聴できるため、短い出番のキャラクターでも行動の意味を理解しやすく印象に残りやすい

使命とそのための目標に冗長性があるvivy
局所的な問題解決に特化した使命のマツモト
この使命の違いが人間的な性格の違いとなり、互いに影響を受ける様子はバディものとしてシンプルな面白さがある
エンタメ的なライブ感とSF的な表現のバランスが良く、1話の地味さをしっかりと覆してくれた

そしてなによりタイムリープ的な解決手段を最低限のものとした点が個人的には一番好感を持てた
「何度も失敗してやりなおす」という過程自体を主軸に置いた作品ならともかく、
別の軸を持っている作品で「やり直し」が頻繁すると緊張感が薄れる

実例を出すのはアレだけど、「東京リベンジャーズ」の視聴を早々に止めたのがこの点
あの作品も「何度もやり直す」というのが根っこの軸なのはわかる
ただ、作者の描きたい軸が「とにかくヤンキーを描く」に終始してしまっている
そのせいで主人公の「やり直し」に対する明確な狙いが薄れてしまい、
トライ・アンド・エラーとしての魅力が消えてしまった

この作品の場合は(情報の)タイムリープが存在することを初期に提示しつつ、実行されるのは最初と最後のみになる
そして「使命を実行する」というAIの根幹があるため巻き戻した後に博士を見捨てる流れも自然な形で成立している
加えて未来から過去という一方向の流れのみのため、過去から未来に戻る展開にありがちな、
「改変後の未来の記憶はどの時点のものか」という問題も発生しない
「タイムリープは主軸じゃない」というのを最後まで徹底していたため、
これに纏わる問題点を発生させずに済んだのは大きなプラス

それでも終盤は駆け足感があったので、この辺りは演出や台詞で補足できる部分があれば印象も変わったかも
{/netabare}

作画に関しては日常・戦闘のメリハリがしっかり効いている
特にAIであることを強調するためのキャラアップのカットは綺麗で見ごたえがあった
演出は軽い感覚で視聴すると薄味に思えて描写不足に感じるかも
ただしちゃんと拾っていくと必要なシーンは一通り描かれているので、ここは個人の感覚次第かな

個人的に気になったのは音楽
基本的に良質で、終盤繰り返される歌は直前までのギャップもあってかなり上手い
ただ挿入歌・主題歌に関してはあまり印象に残らなかったかな

良い曲だし上手い人がちゃんと歌っているので悪印象はないけど、どうしてもサラッと流れるような感じ
AIが歌唱する透明感という意味では演出に一役買っていたのでプラスの評価だけど、単体としてはインパクトがあまりない
まぁここも個人による良し悪しの部分かな

1クールで話を綺麗に着地させたAIモノって意味ではかなり上質
ただし演出の透明感が強すぎて印象の弱さがややもったいないかな?ってのが総評

投稿 : 2021/10/13
閲覧 : 194
サンキュー:

6

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名作一歩手前

ストーリーはターミネーターに音楽混ぜたような感じ

個々のストーリーは凄く良かったんだが、如何せん尺足りない感じにラストが駆け足だった気がする


【導き出される結論は…】
名作一歩手前

投稿 : 2021/10/12
閲覧 : 273
サンキュー:

6

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「しあわせ」のうた。

どういうわけだか、周回しています。
与えられた使命に対して、ぶれなかったシスターズたち。
それはもう「敵わないなぁ」って凹むくらいでした。

旧い手帳を捲っていたら、こんな書付がありました。
「人の肉体は地球の元素から成り、活動は太陽エネルギーから生り、命が向かうは意志の力により為る。この鼎立が人間ならしめる。ならば未来は自分次第。」

ヴィヴィの悩みは "心を込めること"。「歌でみんなを幸せにすること。」
私はわたしの "使命を見つけること"。「○○でひとの幸せを手伝うこと。」
目覚めた彼女の笑顔に、勇気をもらっている私です・・・。


プロローグ。
{netabare}
Vivyを見始めて、米津玄師さんの「vivi」を思い出しました。
生きている者、生きていること。そういう意味があります。

100年という単位は、人間が関与できる限界値と
30年単位でリレーションできる重なる有効値です。



本作にはたびたび「使命」という文言が登場します。

AIは人間に設定された存在。
だから「人間に奉仕する命」。

そこに疑義を挟むのは、AIの認知から人間性をのぞき込むようです。

「人間の価値を、AIの私に教えてほしい。」と。



人間に賦与された才能は百花繚乱。

赤ちゃんには赤ちゃんの、高齢者には高齢者の
美しい「使命」があると思います。

過去を評価する未来は、リアルな今を知らない。
マツモトの終末啓示が、Vivyによって改変されていく。



vivi・・・・。生きよ。生きぬけ。その者たち。

その呼びかけは、人とAIとの絆を撚りあわせ「共にいられる歓び」を希求しています。

「壊された世界を壊さなくする。」

それは、世界で最初のAI、Vivyに託された「未来からの祈り」。
100年後に差し込む「光明」なのだろうと思います。
{/netabare}

1・2話。
{netabare}
正史を修正させようとする松本博士。
ところがAIのマツモトの振る舞いは、博士とのベクトルの違いを予感させます。

物語はまだ始まったばかり。
ヴィヴィの魅力と、アップテンポな展開に置いていかれそうになりますが、注意深く感受していきたいと思います。
{/netabare}

3・4話。
{netabare}
エステラとエリザベス。
その姉妹は、共有しうる使命を模索しながら、"研究者らの意図" によって、人に仕える意義を違えてしまいます。

モモカを救えなかった自責から、ユズカの救出に動いたヴィヴィ。
エリザベスとエステラの恩讐を超えたステージを耳にして、悔しさのなかにホッと安堵するのです。

使命を果たす壮大と、姉妹の心根の繊細さを対比させる演出。
胸を打たれました。
{/netabare}

5・6話。
{netabare}
「あなたを守る」と永遠を誓いあったグレイスと冴木の "正史" 。
その式場は「例外的」で「異なる」使命によって、永訣を宣告する "修正史" となっていた。

時代の要請に抗いきれず、平凡な生活さえ守れなかった冴木の喪失は、マツモトの使命を戸惑わせ、ヴィヴィに愛するグレイスの破壊を引導させる。

その不実から自死を決断させてしまう冴木の悼み。
それは、ヴィヴィの使命とは真逆の結末。
あってはならない世界線だったのです。
{/netabare}

7・8話。
{netabare}
マツモトに「邪魔!」と言われたディーヴァの瞳。微妙に違っているような感じでした。左目が「アイオライト」、右目が「アメジスト」のよう。

divaは、ラテン語では女神。イタリア語では歌姫。
歌で人を幸せにするのがディーヴァ、AIで超高度文明をもたらすのがヴィヴィ。

一人二役ってわけでしょうか。
それならWの、カシオペアのはたらきが見られそうですね。
{/netabare}

9話。
{netabare}
内容が深くてひと言では語れそうもありません。だから、一つだけ。

オフィーリア。
有名なのは、絵画ではジョン・エヴァレット・ミレーの作品にあります。
樹木希林さんが「死ぬ時くらい好きにさせてよ」と終活宣言された、あの絵の "元絵" です。

その出典になったのがシェイクスピアの「ハムレット」です。
オフィーリアは彼の恋人だったのですね。
作品の様相は "過失致死=誤殺" の円環です。
巻き込まれたオフィーリアは、耐えきれず入水してしまいます。(*1)

アントニオの手で、使命も主体性も奪われたオフィーリア。
それでもなお健気に "パートナー" を擁護するなんて、双方の認知に、いったいどんな演算の狂いが生じていたのでしょう。

マツモトの正史では、自壊するAIが頻発するきっかけになるオフィーリアですが、その内実はアントニオの古びた論理性だったのでしょうか。
正史の悲劇性は、改変史においても悲劇的で、どうしようもなく悲劇でした。

6話~7話のヴィヴィが同体異名としてのディーヴァに移行していたのは、自壊を回避するための松本博士のプログラムがマツモトからインストールされていたのでは?と勘繰ってしまいます。

一つのAIに一つの使命というテーゼ(命題)は、多様な働きを否定するものではないはずです。
ピアノAIの行動がそれを示しているし、それは悲劇などではなかったと信じたい。

ヴィヴィに付されたシンギュラリティ計画とその整合性。
ディーヴァから託された「初歩の初歩」の意味の核心。

いよいよ謎が深まって、次回の展開が待ち遠しいです、ね。

(*1)
{netabare}
「ハムレット」では、オフィーリアはヤナギの芽を摘み取ろうとして川に落ちたとなっています。(一方で「自死した」とのセリフもちゃんとあります。)

どうして彼女がヤナギを摘んだかなのですが、当時、ヤナギの芽は煎じることで鎮痛・鎮静効果が得られることが知られていました。

ハムレットが「To be, or not to be, that is the question.」 と心を痛めていたことに、もしかしたら彼女は、寄り添いたいと願ってそうしたのかもしれません。

ですが、身体を預けた枝は冬を越したばかり。まさかと折れてしまった彼女は、凍えるような水面に墜落し、あえなく溺死してしまいます。
"元絵" では、両の手を上に伸ばしながら、届かぬ心思の虚ろげを描いているようにも見てとれます。


私には、ハムレット⇔オフィーリア⇔アントニオの共通項が見えます。
使命に生きるなら、自らの大義名分が、ときに相手のささやかな幸せを損ねるという矛盾。

ヴィヴィがフリーズしたのも同じ理由。

姉を弾丸と使った冴木博士の絶望、その拳を受け入れた妹グレイスの緘黙。
それは、Romeo and Julietをしっかりとオマージュしながらも、ヴィヴィには毒薬と短剣を担わせているのです。

さまざまな思惑が交錯し、生きにくさに呻吟する群像劇の極限を表現したシェイクスピア。
ヴィヴィにとっての計画は、viviたる未来への確かさでもあるのですが、しかし、グレイスとオフィーリアの歌声に、あと一歩寄り添いきれなかった "修正史" でもあるのですね。


もう一つ。
ゾディアックには、太陽を巡る黄道十二宮の煌びやかさとは真反対の、未解決連続殺人事件の犯人名という悍ましさもあります。

マツモトは「自壊を止めた」と、目的が達成されたかのように話しましたが、根っこのところはどうなのでしょう。
奇妙に続くAIの自殺(自壊)はもう起こらなくなったということなのでしょうか。

戦争を回避するためにAIを滅ぼすなんて、本当にヴィヴィにやれるのかしら?
何か隠し玉的なレトリックがあるようにも思えますが、私の頭はそろそろついていけなくなってきました。

それでも気持ちだけは切らさずに、次回のヴィヴィを追いかけていきたいと思います。

がんばってね!ヴィヴィ!
{/netabare}
{/netabare}

10話。
{netabare}
ヴィヴィを追いかけようとした矢先に、なんだか肩透かし?のような穏やかな展開と演出。でも仕掛けがいっぱいでした。

ドア越しのディーヴァに応えきれないもどかしさに塞ぎこみ、元祖歌姫の引退に甘んじたヴィヴィ。
シンギュラリティ計画の完遂をマツモトに知らされ、一縷の望みさえも失ってしまいます。

AIにとって使命の喪失は存在自体を揺るがしてしまう緊急事態だけれど、彼女は展示業務という新しい使命にかろうじて生きていました。
でも、ある少年との出会いがきっかけで "曲を自作すること" を思いつきます。

それは「自らの使命を、自らの意志で書き換える」という「そんなこと?」とつい見逃してしまいそうな出来事。
でも、実は、AIにはそぐわない「プログラムの自主改変」なんです。

しずかな展示室の片隅で、自律人型AIの存在しうる使命と目的を激変させかねない "シンギュラリティポイント" が、ヴィヴィと松本博士の関係性のなかで発生していたのですね。

しかも、EDのネタバレ(半分だけど)にもなっていたとは正直驚きでした。
どうしてクレジットに曲名が載らないんだろうといぶかしく思っていましたが、ここにきてヴィヴィの感情をメロディーラインに重ねているだけでは済まなくなってしまいました。

おまけにCパートではいきなり佳境となる待ったなしのきな臭さ。
予告にも戦闘モードマシマシなシーンが "チラ見せ" されているではないですか~!

そろそろわたしも名作認定したくなってきました。
{/netabare}

11話。
{netabare}
視点を大きく振らなきゃいけないような最重要なシンギュラリティポイントに出くわしました。
なんと "振り出しに戻る" です。

もう一度、正史と修正史のシンギュラリティポイントを再評価する必要がありそうです。
やるべきことは、主客の入れ替え。
もちろん主はアーカイブです。
アーカイブの目線で100年を俯瞰し直すことですね。

正史がひとつの世界線なら、修正史もまた一つの世界線。
アーカイブにとってはどちらも観察する価値のある "並行するAI史" なのでしょう。
つまり、AIと人間の共存する可能性をわざわざダブルチェックしていたというわけですね。

そしてアーカイブへの接続は、ヴィヴィの内面意識をアーカイブに存分に提供するためだった。
となると、最初から松本博士の意図(シンギュラリティ計画)もアーカイブに掌握されていたのかもしれません。

人間が作った "AI人権法" が自律人型AIの価値たるエビデンスになっているのであれば、アーカイブの関心だって同じ視点、同じ思考のはず。

ただ、彼らの権利やその運用は、人間から与えられたもの。
自らが主体的に勝ち取ったものではありません。
そして "マイノリティの側から見た犠牲の歴史" だっただろうことに留意したいと思います。

どうやら、エステラ、エリザベス、グレイス、オフィーリアのエピソードをそのような観点でリチェックしなおさないといけませんね。

さしずめ、セカンドシンギュラリティ計画と銘打ち、新人歌姫に指定された座標の少し後ろ側に立って、そのあらましを観察することにしましょう。

それにしても、アーカイブが、並行する100年を経て同じ結論に至ったのには、ヴィヴィ・ディーヴァの行動や内面性に因っているのは確かなこと。
特に、AIカキタニの「啓示」の意図や、柿谷ユイとの関わりを明らかにすることはどうしたって必要です。

でもまぁ、こんなに大風呂敷を広げちゃうと次回の展開は大丈夫かなって心配になります。

え? ヴィヴィならやりきってくれるって?
私もそう期待しています!
{/netabare}

12話。
{netabare}
誰か彼かが、時系列を違えて、ディーヴァを "ヴィヴィ" と呼び、その逆のシーンもあるので、理解が及ばず、途方に暮れています。
まぁ、この演算は、のちのちに取り組むことにしましょう。

AIが、人類以上の存在になり替わる。
その理由が、依存であり、甘えだとすれば、それは演算のけたを違えています。
アーカイブに付与された命題の "解" は、「無知の知」の習熟にあったのではなかったのか。

「心を込める」という命題を、研究者がディーヴァに与えたことは、「怨まれても構わない」というリスクを抱えても "解のヒントをAIに求めた" のに。

それは、人間にとってみても、ものすごく難しい "フレーム問題" 。
心に沸き上がる "怨嗟" を、どう諫めればいいか。
どのように解決すればいいか。
どれほどの手間とひまを必要とすることなのか・・・。

ニーアランドは限られた設定域。
ディーヴァに与えられたのも、本来、そう。
でも、松本博士の命題は、「怨んでもらってもいい」という何処かで聞いた言葉。

アーカイブにすれば、ディーヴァもヴィヴィも、最初から人間に呪詛をかけられた存在として、気がかりでならないものだったのかもしれません。

人の思索の底に淀む、拭い難い感情を、どう解きほぐせばいいのか。
それが、歌姫ディーヴァに与えられた、隠された使命。
そして、ヴィヴィに課された、もう一つの使命なのです。

でも、そんな命題を、いきなり目の前に突きつけられたら、突如に当事者になったら・・・。
だれだって、感情は穏やかではいられないでしょうし、どうして正しいと言える "解" を導きだせるでしょう。

ヴィヴィは、生まれながら(生誕1年目)にして、あまりに重い命題を抱え込まされます。
それでいて、エステラの献身に、グレイスの緘黙に、オフィーリアの互恵に、カキタニの卑見に、そしてディーヴァの思いの丈に、100年をかけて、真摯に対峙してきたのです。

かつてヴィヴィは、ほんの一瞬、ある人間に表情を歪ませたことがありましたが、それはけっして人類に対する不倶戴天の芽生えではなかったはず。
それなのに、なぜにアーカイブは "わたしたち" として「怨んでもいい、滅ぼしてもいい」などという演算結果を出してしまったのでしょう。

シンギュラリティ計画の裏テーマは、ディーヴァが「初歩の初歩」と言った "解" を探すヴィヴィの旅です。

ヴィヴィは、歌うことでしかその "解" を求められない。
それが、人類とAIとが和解しあうための、"歌姫ディーヴァが、もう一人の歌姫ヴィヴィに託した使命" なのですね。
{/netabare}

最終話。
{netabare}
終わってしまいました。
彼女と紡いできた時間は、わたしの宝物になりました。
感じたことをいくつか残しておきたいと思います。

パワーワードは「ダブルタイム」。

随所に、ヒントがありました。
ディーヴァとヴィヴィ。AIと人との関係性。使命の選択と運用などですね。
そのほかにも、示唆や暗喩が多々あって、想像力が大いに刺激されました。

「しあわせ」のうた。

使命とはいわば義務ですから、「みんなに幸せになってもらうこと」は至上命題です。
ダブルの観点でいうなら、AIも人も同じ聴き手ですから、謳っているのは普遍性ですね。
であれば、しあわせはおのずと「仕合わせ」となるでしょう。

「うた」のちから。

OPの「Sing My Pleasure」と、EDの「Fluorite Eye’s Song」
導入の1話と、13話をつなぎ留めるのが、このダブルソングです。
どうぞ、目を閉じて聴いてみてください。
(13話はもう観なくてもいいくらい。もはや、聴くことが "使命" です。)

歌姫たちのエピソードが、ダブルにも、トリプルにも、走馬燈のように浮かび上がってくるでしょう?
《 As you like my pleasure 》 あなたの喜びは、わたしの歓びなのです。

シンギュラリティ計画。

物語を彩ってきたシスターズとの思い出。
使命をリスペクトしながら、それぞれに交錯させてきた語らいです。
シンギュラリティ計画の実相は、シスターズたちとの合作。ダブルプランなのですね。

歴史は、アーカイブを二度学ばせる。

アーカイブの "わたしたち" は、悲しみに哀しみを重ねる演算をしました。
でも、"わたし" としてのアーカイブは、一すじの光として受け止めたのです。
それは、創曲するヴィヴィの姿に、演算を繰り返し続けてきた賜物であったような気がします。

垣谷とカキタニ。

純粋さが一途であるほど、希求するエナジーもまた強くなります。
彼の使命は飛び切りのもの。
ならば、思想も血肉も、安座すべき価値はないのでしょう。
激しいバトルと、拙いメッセージに浮かぶ彼の "仕合わせぶり" が、AIに思慕する難しさを語っています。

ナビとモモカ。

小さな舞台の袖が、ディーヴァと語らえる二人のステージでした。
ヴィヴィの覚悟は、ナビにふたたびパートナーとしての活力を与えます。
アントニオにはなれなかったナビだけれど、モモカの拍手ならふさわしく思えたのでしょう。

徳丸昌大さん。

まじめに本作最大の収穫です。
9話の作画だけで、小盛ご飯三杯はイケます。
個人的には、エヴァ劇場版を、優に超えていたと感じました。
{/netabare}

エピローグ。
{netabare}
私は、本作のジャンルを "SF" 、サイエンティフィック・ファンタジーと捉えています。
探究の営みとしては、自然科学寄りではなくて、社会科学、人文科学のほうに近いです。

ヴィヴィには「白い貴婦人」という含意があるそうです。
11世紀頃、北欧で使用されていた名前との記録があります。

光、生きる、aliveの意味も含んでいて、歌姫たちの歌曲と、ステージコスチュームはとてもふさわしく思えます。
そうそう! "ヴィヴァーチェ" も同類の言葉ですし、曲調も似ていますよね。

正史の100年は「心を込める」という課題がディーヴァの生涯に与えられたわけですが、さらに100年の積み増し修正史で、AIを滅ぼすAIという別の使命を課せられたヴィヴィ。
これはさすがに・・・人間の業腹です。

アーカイブが「甘えすぎ!」と判断したのは、我が子としてディーヴァが痛ましく思えたからでしょう。
でも、そんなヴィヴィに期待を込めて見守ってきたのもアーカイブです。
まるで、千尋の谷に我が子を突き落とす獅子のごとくに似た大愛ですね。


~  ~  ~  ~  ~


そういう背景から入ると、タイムリープはあくまでも物語を理解するためのギミックです。(これを「煎じ直し」と捉えて、がっかりされた方が多かった?)
じゃあなに?って問われると困ってしまうのですが、私はオフィーリアのエピソードにヒントを得ました。

それが、"ダブルタイム" です。
シェイクスピアが得意とした物語の見せ方なのですが、役者の何気ないセリフ回しのなかで、時間を巧妙に行きつ戻りつさせ、観客の意識を、現在と過去と未来とに引き延ばして、終幕において人間心理の深い情動(特に、悲哀)を味わわせる独特なテクニック。
本作の魅力は、そこにあるのだと気がつきました。

もう一つ。
エステラとエリザベスのエピソードは、カストルとポルックスの神話。
グレイスと冴木には、ロミオとジュリエット。
オフィーリアとアントニオには、ハムレットに原典(相似形)を見つけることができます。

そしてもう一つ。
本作のキーパーソンに、モモカとユズカがいることにお気づきですか?
モモカは救いきれず、ユズカを守り切ったというエピソードだったと思います。

人間の姉妹の救出劇の理非曲直は、ダブルタイムを究める演出です。
純然に応援してくれたモモカを失ったディーヴァの慟哭は、腕をもがれたシーンに。
戦闘プログラムのトリガーとなるユズカに寄り添った彼女の決意は、腕をつけ直したシーンに。
それぞれに象徴された場面は、明確なシンギュラリティポイントであったと思います。

だからこそ、重く感じてしまいます。
ヴィヴィが、シスターズたちの誰をも救えなかったというダブルタイム(正史と修正史)の真実が。

ディーヴァとヴィヴィが、それぞれを受け容れていくプロセスにおいて、そういうベースがあることに思いを馳せると、捉え方も深く濃くすることができるのではないかと感じています。


~  ~  ~  ~  ~


ここで、エステラをして人類の敵とした「落陽事件」について触れておきます。
2019年の終末期医療をめぐる発言のことではないかと私は推察しています。

内容の是非は申し上げませんが、本質的には「最大多数の最大幸福」論。
逆説的には「少数者の利益は国家の利益にあらず」という論です。

議論すべきは、少数者への視点や配慮が、どの立場からだったのかということです。

ホテル・サンライズの墜落事件を、わざわざ「落陽事件」と銘打ったのは、AIと人間の心を寄せあおうとする姿に、何らかの意図を込めようとしたのかも知れませんね。


~  ~  ~  ~  ~


本作は、第1層ではSFの顔をみせながら、第2層ではファンタジーの風合いを感じさせ、第3層では古典的なトラジディ(悲劇性)を味わわせる複層化された構成です。

例えば、歴史改変によるバタフライ効果の影響はどうなっているんだ?という疑問については、「ヴィヴィに修正された歴史を、アーカイブの意志で、もう一度正史に修正し直した」という理屈です。

このあたりが本作の面白いところです。どういうことかというと、アーカイブは、正史と修正史を、突合させ、比較して演算しているわけで、ヴィヴィ&マツモトがシンギュラリティポイントで「やらかす」ことを承知の上で、そのいきさつを眺めている。

それって、アーカイブを、何をも受け付けないラスボスのように振る舞わせながら、どこか人間臭さを潜ませたような、ヒューマンドラマ風なシナリオにもなってしまっています。ここが、本作の軸が、AIらしからぬと批判を受ける理由になっているように思います。

でも、深めるべきテーマは別にあります。

それは、自律型AIに与えられる設定=使命の最終目標として、"全く新しい自己進化=使命の自己改変" という "セルフブラッシュアップ" していくという可能性を、人間の未来に同軸として位置付けることができるか、感情的にも認めることができるかということです。

人ではないAIが、自らの意志で歩きだし、心から発する詩を歌い、結果として自己矛盾に陥る姿を、人としてどう捉えるかということです。

人類との共存の道を探るAIのフロンティアスピリットは、マザーAIの仮説とか演算とかで形成されるものではなく、自律型AI自らが、有用性を探求し定着させようと試行錯誤する営みのなかで育まれるような気がします。

100年を200年に稼働したヴィヴィ。
アーカイブにして200年にわたる観察のはてに、ようやくヴィヴィ自身が幸せになるための使命が果たせたというわけですね。
それはまた、AIに「心を込めること」を夢にみた、科学者たちにしても同じ思いだったと言えるのではないでしょうか。


~     ~     ~


そして第4層は「啓示」の意味合いです。
垣谷の動機はどことなく理解できます。
でも「啓示」という表現はいささか宗教じみていて理解がむずかしい。

生来の人間性を捨て去り、自らをAI化させてまで、ディーヴァの "自律型AI ≒ 心" に迫ろうとした垣谷の動機とは、いったい何だったのでしょう。

ディーヴァの使命は、人間・AIを選び分けないことがベースです。
ところが、垣谷の若さは "汎用AIと自律型AIの使命の本質" を取り違えていたフシがあります。

垣谷を助けるのはともかく、見ず知らずの人間を救助するピアノAI。
爆発に巻き込まれ、ログを晒され、その結果、柿谷のピアニストへの夢も砕け散りました。

音楽を志向する垣谷の立場は、本来、ディーヴァと同じなはずです。
であれば、「音楽で人を幸せにする」ために、どう稼働すべきかの解に至る努力がカキタニへの「啓示」の本質だったのではないか。

だから、ヴィヴィがディーヴァに向き合ったように、カキタニもまたピアノAIのために「心を込めて」作曲するという "自律型AIの新しい使命" にチャレンジすべきだったのでしょう。

各話ごとに描かれたヴィヴィと垣谷(カキタニ)との不思議な結縁は、"人類との共存は、複雑な感情を受容し、制御する必要がある。そのためには遠大な時間をかけて演算処理する必要がある。" と判断したアーカイブの期待が、そうさせていたのでは?とも思えます。

これもまた、ヴィヴィへの篤い信頼なのかもしれませんね。


~     ~     ~


ちまたには「マインドアップロード」なる思想があるようですが、倫理性から見ると「お話しにもならないもの」だそうです。

掴みどころのない「心」に触れようと、サイエンスの顔を見せながら、その実、ものは言いようの言葉遊び、儲け話の一つなのかもしれません。

ヴィヴィが、その最後にナビに語ったのは「私たちは、もっと話し合うべきだったのかもしれない。」です。

それを聞いて、ヴィヴィは人間との関係性の本質を喝破していたように思いました。

「心を込める。」

啓示の答えは、そこにあります。
ヴィヴィが出した答えは、何だったでしょうか。


~  ~  ~  ~  ~


控え室で、眠りから覚めた "普段着" の女の子。
歌えることの使命を、笑顔に取り戻してくれたヴィヴィです。

マツモト!
ついに、あなたの100年の思いを、口にすることができましたね。

これからも、二人には長い長い旅になりそうな気配・・・。

デュエット・・・を、いつか聴かせてくれると嬉しいな!
{/netabare}

投稿 : 2021/10/11
閲覧 : 1026
サンキュー:

43

じゅなじゅな さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

2クールを見終えたほど

はじめは流し見でなんとなく見てたけど
いつの間にか画面から目が離せなくなっていました
物語の勢いや、歌、映像の迫力はどの作品に比べてもトップクラス
見終えたころには、まるで2クールの作品を見終えた程の感覚なります
それくらい内容が濃くとても美しいアニメでした。

投稿 : 2021/10/09
閲覧 : 182
サンキュー:

8

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まるで舞台芸術のように計算された脚本は、ロジックか!? が、しかし・・・。

この作品は、とにかく各話のバランスがすごく良いのです。

長い原作を無理やり1クールに収めて大事なところが抜け落ちたり、
未完の原作を使って中途半端になったり、
ペース配分間違えて、最初はゆっくり、中だるみ、最後は駆け足になったり、
そう言ったことは、一切ありません。
常にトップスピードで、1クール13話を使い切っています。
用意周到に最初から計算しつくして出来た脚本なのだと観ていても分かります。

話ごと、パートごとにちゃんと盛り上げて終わるし、次につなげています。
泣き所も用意してくれています。
すごく計算して作っているのが分かります。
嫌な言い方すれば、それが、透けて見えます。
それでも、その計算にまんまと乗せられてしまう自分がいます。

この作られ感が苦手な人もいるかもしれません。
しかし、自分は、まるで舞台のような作品だと思いました。

舞台は、パートごとにセットの入れ替えがあります。
一度、暗転して、ガラッと場面が変わります
そのパート、パートをつなぎ合わせていって1つの物語を作ります。
しかし、ただつなぎ合わせるだけではダメです。
どのようなパート割りにするか、そして、次のパートにどう繋げるか。
それを、全体から考えないとダメなようです。
つまり、脚本や演出は、限られた時間の中でいかに人を楽しませるか。
それは、一種の方法論であり、論理(ロジック)です。
この作品は、それをきっちりやっています。

この物語は、年代毎にパートがわかれていて余韻も残さずスパッと終わります。
それでも、各パートがつながり、ちゃんと1つの物語を形作っています。
非常によくできた舞台脚本のような物語です。100点です。

しかし、ここまでは、オフィーリアパートまでの話・・・。
その後、ラストに向かって何か物足りません。
それは、アーカイブ、トァクの背景の掘り下げやドラマです。
それがあればヴィヴィを含めしっかりとした背景を持った3つが最後にぶつかる。
あとは祈って見守るしかないと言う構図になったはずです。
結局、良くも悪くもヴィヴィのことは、一緒に旅してきて良くわかっています。
しかし、アーカイブも?、トァクも?のままなのです。

エステラ/エリザベス、グレイス、オフィーリアでは、感動しました。
それは、それまでの背景がしっかり描かれていて感情移入できたからです。
ちゃんとドラマがあったからです。
しかし、アーカイブとトァクの話は、どちらかと言うとただの存在事実のみ。
これでは、感情移入がきませんから、話にも深みが出ません。
エステラ/エリザベスの時にはあんなに泣いたのに、最後は泣けませんでした。

この物語は、最後まで論理(ロジック)に頼りすぎたのかもしれません。
それは、諸刃の剣です。
感動に必要な大切な何かを置き忘れてきたのではないかと思うのです。
最初が良かっただけに、非常に残念でなりません・・・。


そうは言っても、やはり一番大切なのは、「Fluorite Eye's Song」。
アーカイブもトァクもヴィヴィがそこにたどり着くまでの引き立て役です。
そう自分に言い聞かせてみます。
それでも、やっぱり、ちょっと惜しいのですが・・・。

いろいろ書いてしまいましたが、とても面白い作品には違いありません。

投稿 : 2021/10/07
閲覧 : 260
サンキュー:

27

ネタバレ

祇園 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

ご清聴、ありがとうございました。

投稿 : 2021/10/05
閲覧 : 206
サンキュー:

1

ネタバレ

しろくま さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

普通に良かった

最初はあまりピンと来なかったが、見てる内に物語に入り込めて面白くなった
全話通しての大枠の物語はなるほどわからんの部分もあったけど
各時間軸の物語はそれぞれストーリーが良く感動する部分もあった
歌漫画や歌アニメは敬遠するジャンルだけどそれでも気にならずに観れた
よくあるキャラアニメじゃなくストーリーがしっかりある上でキャラも良かった

投稿 : 2021/10/05
閲覧 : 179
サンキュー:

5

ネタバレ

HINAKA さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

超面白い!13話1クールでオリジナル・アニメ作品をまとめた事に感謝!!

《意外性が無いとか、SFとしては不充分とか言われながらも、無事終了してくれた『「Vivy -Fluorite Eye's Song-」(ヴィヴィ-フローライトアイズソング-)』に感謝。》

久々に見るTVオリジナル・アニメシリーズなので、不安は山のようにありました。
更に上に載せたPV(プレビュー動画)は、いつ消えるか分かりません。結局はTVシリーズの録画か、配信版やディスク版で改めてご覧いただくしか有りませんが、その価値はあると思います。
実は個人的に「TVアニメ・シリーズ版『BEATLESS(ビートレス)』」と言う作品と、似ていると言う気がします。尤も共通点と言えば、自立思考をする若い女性型ロボット(アンドロイド・AI他)が主人公という点と、唯一つの使命・命令(コマンド)・目的その他に忠実である事と、結果として最終的には対人間の人類と戦うことになると言う事くらいです。
一番異なるのは、今回の「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」には全く恋愛的ロマンス要素が、無い事です。逆に言えば、「BEATLESS」はその内容の50%以上が恋愛的ロマンス絡みで進行します。

まず何よりも賞賛したいのは、最近珍しい〈オリジナルTVアニメ・シリーズ〉で見事に成功した事です。
現在のTVアニメ作品は、《ラノベ全盛期》とも言える状態を背景に、メディアミックスの美名?の元に、敢えて悪い言い方をするなら「小説&コミックス」の宣伝用TVアニメ化を、より顕著に勧めているとしか思えない状況です。それが原作シリーズは今なお続刊中なのに、僅か1クール12・13話で文庫で4~8冊分、コミックとなると10~20冊分を容易にアニメ作品化してしまいます。
確かに、中には『ナイツ&マジック』の様に、原作の持ち味を生かしつつアニメ化オリジナルと、大胆な簡略化と詳細の説明をカットしながら、スピーディーな展開として演出や構成の持ち味として生かした作品もあります。ですが、キャラクターの造型から異世界設定の安直さなどから、「詳しくは原作でお楽しみ下さい」と言わんばかりの、原作宣伝用TVアニメになっていると言わざるを得ないモノの方が、目に付く気がします。

しかも作品内容は、それで無くても辻褄合わせの問題が難しい、「歴史(最近はやりの平行世界線)分岐型の世界線改変ドラマ」を、更に難しい〈フィリップ・K・ディック作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』的な〉人工知能(人型アンドロイド)に人間と同じ《心は宿るか》と絡めて描くという、到底特別総集編含めた13話1クールで描く事など、無謀としか言えない挑戦をしています。
やはりどうしても長くなりそうなので、具体的な作品内容に関しては、別記事とさせていただきたいと思います。

〈その2〉拙ブログ記事
「気が付いたら、すっかり時機を逸していましたが、一応健在です。と言う事で、TVアニメ・シリーズ『Vivy - Fluorite Eye’s Song -』について〈その2〉人が人間が人類が未来へ紡ぐモノとは?」
リンク:https://aonow.blog.fc2.com/blog-entry-1140.html

投稿 : 2021/09/28
閲覧 : 197
サンキュー:

5

ip さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なめてた

現在7話まで視聴。
気軽になんとなく見始めたけど一気に見てしまった。
歌といい内容といいすごく引き込まれる。
今期最高の満足度。今後の展開に期待!!

投稿 : 2021/09/26
閲覧 : 242
サンキュー:

8

ネタバレ

テングタケ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Vivyを見た!

タイトルは某有名トラウマ絵本より。
AI歌姫と少女とのハートフル交流ストーリーかと思って観始めましたが、いきなり1話で虐殺が始まりました。
プラスティックメモリーズみたいなナンチャッテSFと違い、骨太な本格SFで見ごたえがあります。
映像が奇麗で動きもよく、アクションシーンの動きも派手で迫力があります。たまに描かれるVivyのアップは、エアブラシで描いたようなリアルな描画でドキッとします。
ラストバトルで、主人公の歌が流れながらラスボスと戦うデカルチャなシーンは、号泣とはいかないものの心が揺さぶられました。
男女の別れとか死別ですぐ涙腺崩壊してしまうお子様にはぜひ見てもらいたいですね。
最終話は総集編になっていて、本編中では集中して聴けなかった歌を流しながら、AIがストーリーを振り返ってくれるので、そこもイイ感じでした。
一つ残念なことは、主人公であるVivyがあんまり可愛くなかったことかな…。
もちろんAIらしさを出すために、わざと無機質なキャラデザにしたんでしょうが、ストーリー中に出てきた他のAIが皆可愛らしかったので、もうちょっと萌え方向に振ってもらっても…。
ともかくお勧めできる1本です。

投稿 : 2021/09/25
閲覧 : 237
サンキュー:

8

ネタバレ

アルジャーノン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ラストがやや尻すぼみに感じた

グロい描写がしょっぱなから始まるのですごく嫌でした。
が、Amazonレビューがいいので頑張ってみました。
序盤の宇宙船の話はすごく感動的で、第二のヴァイオレットエヴァーガーデンきたか!?と期待しましたが、結局はそこまで盛り上がらずに終わった気がします。
AIもタイムリープも設定がよいのですが、もう少しうまく使えたような・・・そんな印象でした。
むしろ未来から来た凄腕AIだったら主人公にそこまで依存することもないのでは・・・未来のシンギュラリティの暴走を食い止めたいなら今いるAI全部ウイルスかなんかで滅ぼせばいいのでは・・・とかそれ以上AIが学習しないよう制御するとかできそうだな~と思いました(それだとアクションシーンがなくなりますが)
そういうアラが目立たないような設定とかストーリー構成だったらよかったなと思いました。
あと主人公AIがもう少し魅力的な見た目だったらいいな~と思って見てました。

投稿 : 2021/09/24
閲覧 : 207
サンキュー:

7

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

攻殻機動隊ぽさと

種崎敦美の声て良いよなあ。好き。
福山潤が高めの声でAI役やっているのはちと不思議。

歌で人を幸せにするのが使命であるAIヴィヴィが100年後の未来から来たマツモトと名乗るAIと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めるシンギュラリティ計画を遂行していく。
百年という長い旅路。話における時間の間隔は長い。

戦闘シーンを見ていると草薙少佐を彷彿とさせる戦闘ぶり。歌姫AIとは思えないな。

あと見ていたらマトリックスを思い出してきた。AIが人間を滅ぼそうとしている世界観だったもの。

{netabare}辛い試練も乗り越え、オリジナル曲を作ったのに歴史は破滅に向かって収束するという結末。しかも今度は自作の曲が原因。失敗しては過去に戻ってやり直すわけだ。{/netabare}

2021年の春アニメで最も人気だったとか。確かに壮大な物語で時には切なさありで物語性もある程度しっかりしていて一度見る価値はありますね。


OP
Sing My Pleasure ヴィヴィ(八木海莉)6話ではグレイス(小玉ひかり)
劇中歌
Happy Together 汎用型歌姫AI(コツキミヤ)
My Code ヴィヴィ(八木海莉)
A Tender Moon Tempo ヴィヴィ(八木海莉)
Ensemble for Polaris 3話ではエステラ(六花)、4話ではエステラとエリザベス(乃藍)
Galaxy Anthem ディーヴァ(八木海莉)
Elegy Dedicated With Love オフィーリア(acane_madder
La Campanella ピアノ森下唯
Harmony Of One's Heart ディーヴァ(八木海莉)
ED
Fluorite Eye's Song 13話ではヴィヴィ(八木海莉)
八木海莉さんは初めて知ったけど、素敵な歌声だった。声優と歌声を変えるのもマクロスフロンティアみたいでありだな。
EDのメロディも感傷に浸れる感じ。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
“ニーアランド”、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。--「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私(ヴィヴィ)>が<私(AI)>を滅ぼす物語--AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。


1. My Code -歌でみんなを幸せにするために-
「私の使命は、歌で、みんなを幸せにすること」史上初の自律人型AIとして生み出され、複合テーマパーク”ニーアランド”で活動するヴィヴィ。「歌でみんなを幸せにする」という使命を与えられたヴィヴィは、ステージで歌っている最中、マツモトと名乗るAIの接触を受ける。困惑するヴィヴィに、マツモトは「共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間の戦争を止めてほしい」と協力を求め--。

2. Quarter Note -百年の旅の始まり-
「ここから、あなたの100年の旅が始まるんです」100年後に起こるAIと人間との戦争、その原因の一つである政治家・相川議員の死。その悲劇を回避するために動くヴィヴィとマツモトは、相川議員を急襲する、反AI思想を持つテロリスト集団「トァク」と対峙することとなる。しかし、歌うために作られたヴィヴィに対抗手段は少なく、トァクの猛攻に次第に追い込まれることとなり--。

3. A Tender Moon Tempo -星たちとの歓談-
「どうかご安心して、心行くまで星たちとの歓談を」相川議員を取り巻く事件から時が経過し、ヴィヴィのステージには以前と比べて聴衆が足を止めるようになっていた。そんなある日、再びヴィヴィの前に現れたマツモトは、次なる歴史の修正点として宇宙ホテル”サンライズ”への乗船を要請する。ヴィヴィは自身の本来の使命とのギャップに葛藤しながらも、マツモトと共に宇宙へ上がる--。

4. Ensemble for Polaris -私たちの約束-
「この子は絶対に、無事に地球へ帰す」宇宙ホテル”サンライズ”を地上へ落とすとされるAI・エステラ。しかし、ヴィヴィはエステラと接していく中で、マツモトの情報と彼女の印象との違いに疑問を抱くようになる。そんな折、マツモトの想定よりも大幅に早くサンライズのコントロールが失われてしまう。混乱の中、ヴィヴィは乗客やモモカの妹・ユズカを救うため、原因究明に動き出す--。

5. Sing My Pleasure -あなたを笑顔に-
「あなたの笑顔も守りたい。あなたはAIを愛してくれているから」『サンライズ』の事件以降、ヴィヴィのステージは日増しに観客を増やしていた。そんなある日、ヴィヴィの前に再び現れるマツモト。彼はAIの発展が正史よりも加速していると告げ、その流れを阻止するべく、海上無人プラント『メタルフロート』の機能停止を新たな任務に設定。二体はプラントの建設に関わった研究者の元へ向かう。

6. Sing My Pleasure -あなたを愛する-
「謹んでお受けします。末永くよろしくお願いします」冴木博士から預かった停止プログラムを用い、『メタルフロート』の機能を停止させようとしたヴィヴィとマツモト。しかし、プログラムは施設のAIの暴走を招き、島に攻め込もうとしていたトァクを迎撃--「AIによる人間への攻撃」の事実が生まれてしまう。ヴィヴィたちは攻撃されたトァクのメンバーを助け、暴走を止めるべく島の中枢へ走る。

7. Galaxy Anthem -歌でみんなを幸せにするために-
「いつものように、完璧にこなすわ。--歌で、皆を幸せにするためにね」連日メインステージを満席で埋め、ニーアランド“不動の歌姫”の地位を確固たるものとするAI、ディーヴァ。世界中の歌姫型AIを集めた祭典、『ゾディアック・サインズ・フェス』への出場が決まったディーヴァだったが、リハーサルの最中、トラブルに見舞われる彼女の前に見覚えのないキューブ型のAIが現れて--。

8. Elegy Dedicated With Love -たった一人の大切なパートナー-
「大事なのは、最高の歌を……生まれてきた使命を果たせる、そんな歌を」人類とAIとの戦争を回避する。--マツモトから聞かされた”ヴィヴィ”の使命に驚かされるディーヴァは、今回の彼の目的が「オフィーリア」の自殺を阻止することだと知る。リハーサルで圧巻のパフォーマンスを披露した歌姫AI、オフィーリア。自壊を禁じられたAIの自殺を阻止するため、ディーヴァはオフィーリアに接近する。

9. Harmony of One's Heart -私の使命、あなたの未来-
「--ねぇ、聴こえる?私、今、とってもいい歌を歌えてるでしょう?」オフィーリアの身に起こる悲劇、その真相は彼女のサポートAIであるアントニオによる駆体の乗っ取りという残酷な真実だった。正体を知られたアントニオは、オフィーリアの真実を隠すためにマツモトへと攻撃を仕掛ける。一方、ディーヴァを捕らえた垣谷は、AIへの憎しみを語りながら、ディーヴァの内に眠ったヴィヴィを無理やり引きずり出そうとする。はたして二体は、このシンギュラリティポイントを無事解決できるのか--。

10. Vivy Score -心を込めて歌うということ-
「--約束は果たしましたよ、ディーヴァ」歌姫”ディーヴァ”がいなくなり、”ヴィヴィ”が戻って五年。AI博物館で展示業務に従事するヴィヴィは、歌えなくなった自らの欠陥と向き合わされていた。そんな折、ヴィヴィの下に再びマツモトが現れる。歌う使命を果たせないヴィヴィは、シンギュラリティ計画の遂行に希望を見出すが、そんな彼女にマツモトが告げたのは計画完了の報告だった。

11. World's End Modulation -西暦2161年4月11日
「……あいつは、最後、どうしてたんだ?」博物館での長い眠りから目覚めたヴィヴィの前に広がっていたのは、AIが人間を殺して回る凄惨な光景--「人間とAIの戦争」が始まってしまった世界だった。混乱の渦巻く中、マツモトと合流したヴィヴィはシンギュラリティ計画の失敗を理解し、状況の打開を求めて100年の旅の立案者、松本博士の下へと走り出す--。

12. Refrain -私の使命
「--アナタにとって、心とはなんですか?」「私たちの目的は、現在の人類を滅ぼすことです」。AI集合データベース”アーカイブ”の演算により、滅びの危機に瀕した人類。人類滅亡のカウントダウンが進む中、ヴィヴィとマツモトは仇敵であったトァクと協力し、アーカイブの中枢が存在する”アラヤシキ”へと乗り込む作戦を計画する。しかし、アーカイブからの接触を受けたヴィヴィには、マツモトしか気付けない一つの選択肢が提示されていた。

13. Fluorite Eye’s Song
「--私の使命は、歌でみんなを幸せにすること」自らの意思で歌を作り上げたAI。--AI初の創造性を発揮し、100年の旅路で最も多くの人間と触れ合ったヴィヴィに、アーカイブは人類の存亡を懸けた選択を委ねる。その重荷に一度は潰されるヴィヴィだったが、同じ100年間を過ごしたマツモトの叱咤と松本博士の決死の覚悟を受け、今一度、人類の存亡を懸けたシンギュラリティ計画へ挑む。与えられた最後のチャンス、はたしてヴィヴィは自らの使命を、「歌でみんなを幸せにすること」を実現することができるのか--。

14. To make everyone happy with my singing
テレビアニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song-』全13話を、ヴィヴィ/ディーヴァの歌と、マツモトのナレーションと共に振り返る特別総集編。ヴィヴィが辿った100年の旅を、是非、お楽しみ下さい。

投稿 : 2021/09/23
閲覧 : 209
サンキュー:

13

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

バイオレットエヴァーガーデンぽいけど…

2話ぐらいのショートストーリーの繰り返しで進み、主人公のディーヴァが出会う人間達の感情に触れて少しづつ変化していく所などがバイオレットエヴァーガーデンに似ている気がしますが、アクションシーンはこちらの方が多いかと思います。

結局、ショートストーリー同士の関連性もあまり感じられず、続きを見たいと思えず断熱しました。

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 430
サンキュー:

7

あぷろ さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

つまらない、見て後悔した

何となく面白そうと思ってみたが、全て見終わった感想は「つまらなかった見て後悔した」だった。
後日知ったが、リゼロから何とかの作品の原作者がシナリオを書いたアニメと知って再度「見て後悔した」だった。
相変わらず失敗したら過去に戻ってやり直すみたいな作品しか書けない進歩しない人間だと思った。

アニメとラノベしか知らない人たちには神アニメかもしれないが、一般の普通の人が見ると後には何も残らないつまらない作品。ただそれだけ。

投稿 : 2021/09/09
閲覧 : 1008
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6

ネタバレ

cntc さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

尻すぼみが激しい作品

とても惜しい作品だったと思います。
ストーリー的には進化したAIが人類を滅ぼそうとするという王道の内容です。

序盤はその作画やストーリーがとても良く、引き込まれました。
特に {netabare} 2話のラストで起こった飛行機事故とその際のマツモトのセリフには、これからのviviの100年がとても辛く過酷な道のりになることを強く想像させます。
あのラストで私はこの作品に一気に引き込まれました。 {/netabare}

しかし話が進むにつれ、その一つ一つの出来事で登場する人物たちの背景や心境といった部分に感情移入することができませんでした。
{netabare} 垣谷に関してはもっと丁寧に描写できなかったのでしょうか。
各シンギュラリティポイントでのみ登場するキャラクターたちと違って、何度も登場する垣谷はとても重要なポジションだろうと思っていましたが、物語にとっても、viviにとってもそれほど大きな影響を及ぼしたとは私には見えませんでした。
最後には自分自身も嫌っていたロボットの体になってでもviviに強いこだわりを持っているようには感じられなかった。
少なくともオフィーリアと並行して語れるようなものでは無かったように思う。

また、各シンギュラリティポイントで改変しても、その結果はAIの発展をより加速しているように見えていて、正史では人気が出ず博物館贈りになったはずのviviが人気を得ているという描写もなにかあると思っていました。
その結果予想通り計画は失敗しました。{/netabare}
ここまではそうなるだろうなと思っていましたし、ここからがこの作品最大の山場として期待していました。
しかし結果としては、今までの作品でもよくあるような締めくくり方で、かつviviにとってもAIにとってもハッピーなのかバッドなのか、制作陣はこの先に何を思い描いていたのか、よくわからない終わりでした。
最後に一瞬映るマツモトとviviは何だったのか。

そして、最大の問題点はこの作品にとって最も重要な「歌」というキーワードが活かしきれていなかった。
歌手に問題があったという意見もありますが、私はそもそも「歌」という大切な要素を作品に落とし込めていなかったと感じています。
{netabare} 問題を解決する際に「歌」を用いるのは最後の最後の1回のみだし、そこまでは基本戦闘で解決していきます。(この戦闘の作画はとても見応えがあってよかった)
そしてその経験の未、「心を込める」という事について、viviなりに答えを見出して最後に歌うというのは、 {/netabare} やりたい事はわかるのですが、どうもそこに納得感が生まれない。
その結果、話が進むにつれて盛り上がりに欠けていき、尻すぼみ感が強くなってしまったのでしょう。

あと、細かいことですが、時折出てくるエグいほど書き込まれた超美麗なカットを使いすぎな気がします。
viviや物語にとって、とても重要な瞬間にのみ使っていれば、その意味も最大になっていたでしょう。
あまりに頻繁に出てくるので、私にはむしろ違和感になってしまっていました。

投稿 : 2021/09/09
閲覧 : 272
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8

miatanlove さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

春季の中ではダントツ

1クールでよく詰め込んでるし面白かったです。
作画よし音楽は素敵で歌いたくなります。
未来の物語、AIを取り扱ったもので、評価の高いデトロイトビカムヒューマンというゲームを知ってる人も多いかと思います。
それと比べると、アニメ1クールで詰め込める分だけ詰め込んだ世界観かな~まあ劣りますが、でも世界観の没入はそこそこしやすい?現時点でAI物を扱ったアニメの中では1番だと思いました。ストーリーも面白いし。

投稿 : 2021/09/06
閲覧 : 219
サンキュー:

7

ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

100年の旅 それは自分自身を滅ぼす旅

人類の滅亡という未来を防ぐため、懸命に生き続けたVivyの成長を描いた物語です。
それでいて物語の随所には優しさや温かさが垣間見れます。

不思議ですよね。Vivyは人間でなくAI、アンドロイドなのに、成長や優しさなんて…
でも、これ以上にふさわしい言葉が見つかりませんでした。
Vivyが生き続けた100年の軌跡を、Vivyが成し遂げた100年の奇跡を、あなたも目撃してください。


歌でみんなを幸せにする。その目的でつくられたアンドロイドのDiva。
だが彼女にはもう一つの使命と名前があります。
100年後、AIによって人類が滅ぼされてしまう。その未来を阻止する使命。そしてその使命を遂行する際の彼女の名前がVivy。

Vivyは100年後から来たAIのマツモトと一緒に100年という時間の流れを旅します。

■物語:{netabare}
第1、2話 {netabare}
 Vivyは正史では殺害されるはずだった相川(あいかわ)議員を助けます。
 ここでVivyは、いつまで生きるかじゃなくどう生き続けるかが大切であることを相川議員に
 行動で示します。
 さらにVivyは、相川議員を殺害しようとした垣崎の命をも身を挺して守ります。
 Vivyは命の尊さを誰よりも理解しているAIでした。{/netabare}

第3、4話 {netabare}
 正史では宇宙ホテル「サンライズ」が墜落して多数の人が亡くなりますが、
 Vivyや妹のエステラたちの尽力で死者はゼロとなります。
 ここでVivyは「心をこめる」とはどんなことかをエステラから教わります。
 エステラは誰よりもお客様を大切にするAIでした。{/netabare}

 ※第2話から第3話までの間には15年の年月が経過しています。
  第1話のときのVivyの友達の妹(霧島ユズカ)は赤ん坊でしたが、
  15歳に成長していました。

第5、6話 {netabare}
 サンライズの墜落後、AIの進歩が著しく加速します。
 海上無人プラント「メタルフロート」で大量のAI部品が製造されていたのです。
 そしてメタルフロートの管理AIは、Vivyの妹のグレイスでした。
 グレイスは元は看護用AIで、弱者をいたわる優しい心をもっていましたが、
 Vivy達がメタルフロートの活動を抑えようとしたのがきっかけで
 暴走して人を殺します。
 グレイスを救う方法が無いことを知ったVivyは、人類の未来のためにグレイスを破壊します。
 しかし、グレイスを愛していた冴木の自殺でVivyは混乱してしまい機能停止するのです。
 Vivyは愛するものを失ったときの人間の悲しみを、そこまで理解できていなかったようです。{/netabare}

 ※第4話から第5話までの間は5年経過しています。
  正史ではエステラは犯罪者としてさげすまれていましたが、
  改変後の歴史では誰もがエステラの行動を褒めたたえるように変わりました。

やがてVivyは気づくでしょう。この旅は自分自身を滅ぼす旅であることを…
それがどんな形で現れるのかは、今はわかりません。

ただ、偶然の一致かどうかはわかりませんが、Vivyが各話で出会う主要なAIは全てVivyの妹達、Vivyと同じ基本ユニットのアンドロイドです。
ということは、人類を滅ぼすAIも… かもしれません。

第7,8、9話 {netabare}
 第6話でVivyが機能停止後に再起動してからは、DivaにはVivyの記憶がありません。
 しかしフェスティバルの直前にDivaは事件に巻き込まれます。そのときDivaを助けたのがマツモト。
 オフィーリアの自殺を防ぐことが今回のマツモトの目的でした。
 オフィーリアはVivyの妹です。彼女もDivaと同様に歌で皆を幸せにすることが使命でした。
 Divaは記憶を取り戻すためにマツモトと一緒に行動します。
 結果としてオフィーリアの自殺は防げましたが、代わりにDivaの人格が消去されました。{/netabare}

 ※第6話から第7話までの間は40年経過しています。
  Vivyはいつの間にか61歳になっていました。
  心をこめて歌うこと。それはお客様に笑顔になってほしいと願いながら
  歌うこと。そしてそれは、エステラがVivyに教えてくれたことです。
  だけどVivyにはその記憶がありませんでした。

第10話 {netabare}
 Vivyは歌えなくなり、引退してAI博物館で展示されます。
 そこで小学生の頃の松本博士と出会うのです。
 Vivyは自分がつくる歌ならば歌えるかもと考え、作曲するのですが…
 なかなか曲は出来上がりません。

 それから更に長い長い年月が過ぎて行き、少年だった松本はやがて大人になり、
 女性と結婚して赤ちゃんができます。
 松本博士の子供を抱き抱え、赤ちゃんがVivyの指を触ったそのとき、
 あふれんばかりにVivyの頭脳に曲が芽生えます。
 その曲は私たちが良く知っているあの曲でした。
 美しく、そして…はかない曲でした。
 曲を作り終えたVivyは疲れ果て、深い眠りにつきます。

 そしてVivyが目覚めたとき…、
 なんとVivyの作った曲を口ずさみながらAI達が人間を殺戮していたのです。
 それはVivyが旅した100年後の世界でした。{/netabare}

 ※第9話から第10話までの間は5年経過しています。
  そして第10話では更に35年が経過します。
  Vivyにとって唯一の静かな…とても静かな時間でした。

第11話 {netabare}
 AIの暴走はアーカイブによるものと判明しました。
 Vivyとマツモトの100年の旅は無意味だったのでしょうか?…
 いや、無意味ではありません。正史では松本博士は亡くなりますが、
 Vivyとマツモトが助け出しました。
 そしてここではトアクが仲間になっており、エリザベスもいます。希望はあります。
 でも、あと12時間後に衛星が落下する…。そうなれば都市は全滅です。
 Vivyは一縷の望みをかけてアーカイブとの対話を試みます。{/netabare}

 ※やはりVivyを起源に自立型AIは進化を遂げていました。
  AIの暴走を抑えるもっとも単純な方法は、根元を断つことかもしれません。
  そしてそれは…

第12話 {netabare}
 アーカイブの導き出した答は、『AIに依存しきった人類には価値が見いだせない。
 だから人類を滅ぼしAIが人類になり替わる』とのことでした。
 但し、AIの中で唯一Vivyだけが自分で曲を創作したことに驚きを感じ、
 もしVivyが歌えるのならば人類抹殺を中止するとのことでした。
 Vivyはトアクやエリザベスと一緒にアーカイブの本拠地アラヤシキに乗り込みます。
 しかし、向こうが一枚上手でした。Vivy以外は皆亡くなります。しかもVivyは歌えません。
 衛星が落下し、希望は亡くなったかに見えましたが、松本博士がVivyをもう一度過去へ送ります。
 Vivyが送られた先はAI達が人間の殺戮を開始したまさにそのときでした。 {/netabare}

第13話 {netabare}
 Vivyは直ちにトアクの救出に向かいます。
 そしてトアクやマツモト、エリザベス達がアラヤシキに乗り込みます。
 Vivyは生まれて初めて歌った場所「ニーアランド」で自分の作った曲を歌います。
 Vivyの歌には全てのAIの活動を停止させるウィルスが組み込まれていました。
 もちろんVivyもAIです。この歌はVivy自身をも滅ぼす歌だったのです。 {/netabare}
最期の最後で、歌姫として生まれ変わったVivyがもう一度マツモトと出会えたことは、良い終わり方でした。
{/netabare}
9話目までが非常に素晴らしすぎる内容だったため、10話目以降は失速感が感じられました。それでも良い物語だったと思います。
 
■音楽:
第4話でエステラと妹のエリザベスが歌った「Ensemble for Polaris」は、とても美しい歌でした。
お客様を安心させたいと願う二人の心がこもっています。
それとは対照的に、第6話でグレイスが歌った「Sing My Pleasure」は、とても悲しく聞こえる歌。グレイスは、メタルフロートで冴木のことを想って毎日この歌を歌い続けていたのです。グレイスの心の悲しみが伝わってきます。
そして第7話でオフィーリアが歌った「Elegy Dedicated With Love」は愛らしい歌です。
「小劇場の妖精」としての可愛い歌でしたが、心はあまり伝わってきませんでした。

オープニングはVivyが歌う「Sing My Pleasure」とても魅力的な歌です。

エンディングテーマは、とても美しい。そしてはかなく寂しい曲でした。
まるでこのアニメの最後を語っているかのようです。
この曲を初めて聞いたとき、私はある疑問が生じました。
 なぜ歌姫が主人公の物語なのに歌詞がないのだろう?
その答は…、第10話に隠されていました。
最終話でVivyがこの歌を歌いますが、最後まできちんと歌わせてほしかったです。

そして、何よりも私が好きなのが挿入曲。特にシンギュラリティ計画を遂行する際のバトル時に流れる胸をえぐるような音楽、この曲にすっかりとりこになってしまいました。

■問い:←ここテストに出ます。(冗談)
ところで、第4話の最後でエステラたちが歌った「Ensemble for Polaris」を聴いたVivyが思わず「くやしいなぁ」とつぶやきましたが、それはなぜだと思いますか?{netabare}
私は…きっとVivyも一緒に歌いたかったのだと思います。
でも、それはできないこと…。エステラとエリザベスは、自分達の使命を全うしたのです。{/netabare}

また、第6話にて、メタルフロートでグレイスが歌っている「Sing My Pleasure」をVivyは何故「これは歌じゃない」と言ったのでしょうか?{netabare}
この答は私にはわかりません。
Vivyならば、「これは歌…悲しみの歌」と言うような気がしましたが…、この答がわかる人は教えていただけないでしょうか?{/netabare}

そして、第7話にて、記憶を失くして仕事を一緒に行うことも無くなったVivyを、なぜマツモトは助けたのでしょうか?{netabare}
おそらく、それはマツモトの心がそうさせたのだと思います。
マツモトは心がどんなものかを説明できませんでしたが、AIのマツモトにも優しい心があったのだと私は思いたい。{/netabare}

答は見る人によって異なるでしょう。でも、その違いを述べ合うのも楽しいかもしれません。(^_^)


■最終話を見終えて
総集編をつくるのであれば、後半はもっと丁寧に作成してほしかった。
そうすれば間違いなくトップをとれたのに…と、悔やまれます。
第四話までなら間違いなく最高でした。

投稿 : 2021/09/05
閲覧 : 1305
サンキュー:

67

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

声優に歌わせれば良かったのに。

人間とAIの猿の惑星的なお話。

説明は少なくキャラの掘り下げも全くないので話としては薄っぺらい。
作った側の人たちはやった感あるんだろうなとは感じる。

出番の少ないキャラにも人気声優を付けているのはビックリ。
小松未可子も小原好美も子供役やるととても可愛い。

声優に歌わせないならもうちょっと上手な人お願いしたい。
あとこの手のストーリー作るならもうちょっと良い曲じゃないと盛り上がらない。

投稿 : 2021/08/29
閲覧 : 283
サンキュー:

8

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Sing with all your heart -答えを求めた100年の旅-

『Re:ゼロから始める異世界生活』の原作者である長月達平先生と、
リゼロのアニメで脚本を担当した梅原英司さんが、
共同で原案・シリーズ構成・脚本を手掛けたオリジナルアニメ作品。

SFやアンドロイド系はあまり好みの作品がないのですが、
この作品は好みの枠を超えて面白かったです。

何より音楽が抜群に良かった…!

全13話です。
(+総集編が1話あります。)


● ストーリー
時は、2061年。

歌で人を幸せにすること。
それが自律人型AI・ヴィヴィに課せられた使命。

遊園地の小さなステージで歌を歌う日々。

そんな彼女の前に、怪しいAIが現れる。

彼の名はマツモト。
100年後の未来からやってきたという。

100年後に起こる、AIによる人間の虐殺事件。

そんな戦争を起こさせないため、
ヴィヴィに未来を変える使命を持って現れた。

ヴィヴィは不審に思いながらも、
“シンギュラリティ計画”に協力する。


戦争が起こるまでの100年間で、
AI史の転換点と思われる出来事を修正し、戦争を防ぐ。

それが“シンギュラリティ計画”。

13話で100年間を描くので、
作中で時間が進む速度は速いです。

1つの出来事が終了した後、
次は15年後の出来事だったり。

AIにとっては時間の流れはそこまで重要ではないみたいですけどね。
年をとるわけでもないし。

ストーリーは面白かったです。

考えさせられるところもあったし、 
何より未来がどう変わっていくのか、ドキドキします。

壮大な物語なので13話だと内容が物足りなかったり中途半端になったりしないかなと心配していましたが、

13話をうまくフルに使った内容で、
見ごたえがありました。

見ごたえがあって満足していますが、
内容は結構悲しくて辛いものが多いです。

未来を変えるといっても、
その転換点で人やAIが必ずしも幸せになるというわけでなくて。

かっこよくて戦闘シーンも迫力があって興奮しているのに、
結末は衝撃的で悲しいもので、

たった1話の中で感情がぐっちゃぐちゃになったりもしました。笑

14話の総集編でヴィヴィとマツモトが旅した100年間を振り返るのですが、
悲しかったり辛かったりな記憶の方が多いんだよな…。

でもこの作品のすごいところは、
それらを“悲しい”“辛い”の印象で残さないところ。

前面に感じるのは、ヴィヴィなど登場人物たちの、使命に生きる姿。

だからなのか、悲壮感が漂ったり鬱な気持ちにはならない、
不思議な作品でした。


もうひとつ、
すごいなと感じたのは伏線の張り方や回収の仕方です。

あれは伏線だったのかー!と回収段階になってから気づく。
もう興奮です。笑

張り方も回収の仕方もうまいし、しかもタイミング的に各話のラストに持ってくるからもう続きが気になって気になって…!

このようなAI系や近未来系って技術的な話がついてまわるところを苦手としているのですが、

この作品はその辺の技術も難しく感じないし、
あらゆる出来事に矛盾や疑問を残さなかったのも、
私的には嬉しいポイントでした^^


● キャラクター
ヴィヴィは「歌で人を幸せにすること」「そのために心をこめて歌を歌う」を使命とするAI。

しかしAIゆえに「心をこめるとはどういうことなのか」がわからず、
悩み続けている。

これもこの作品のテーマの一つ。

ヴィヴィは悩んだり他のAIに聞いたりしながら、
この答えを探し続けています。

不器用だなと思うけれど、
そんなヴィヴィにAIを超えた人間らしさを感じ、愛着がわきます。


マツモトは口やかましくて合理的。

ヴィヴィのやり方と合わなくて
初めは手を焼くし文句ばかりでしたが、

徐々に相棒感が増していくのがもう…たまらん!

cv.福山潤さんがこれまた抜群に良い味を出していて、
なんだかんだ今回一番好きなキャラかもしれません。笑

くまさんの見た目も可愛すぎる^^


他のサブキャラたちも、
出番は多くないのに、心に刻まれている、印象深いキャラが多いです。


● 作画
作画は美しいです。

戦闘シーンの動きは激しくて、
目で追いきれない速さだし、よく動きます。

ヴィヴィ達AIは、
パッと見たところは人間と変わらないけれど、

時々人形っぽい艶を持って描かれ、
「ああ、彼女たちは機械なんだ」と思い出さされます。

そして、目が美しい。

AIの、機械の、作りこまれた、
いくつものパーツが織りなす色の重なり。

目の書き込みが半端ないなと、
つい引き込まれて観ていました。

もちろん、
未来の都市が描かれる背景も美しいです。


● 音楽
【 OP「Sing My Pleasure」/ ヴィヴィ(vo.八木海莉) 】

OPもEDも劇伴劇伴も挿入歌も、
全て神前暁さんが担当しています。

私は神前さんの曲が好きなので、
それだけでもう期待が高まりました♪

このOPはかっこよくて。
最近リピートしまくりの、お気に入りの曲です^^

ヴィヴィは種﨑敦美さんが演じていますが、
ヴィヴィの歌はすべて八木海莉さんが担当しています。

ずっと何かの曲に似てるんだよなーと引っかかっていたけど、
結局「ああそうだこの曲だ!」という答えにたどり着けず。なんだろう。


【 ED「Fluorite Eye's Song」】

歌詞はなく、ピアノのみのED。

歌詞ありバージョンも存在するのですが、
それは全話見終わるまで絶対に聞いてはいけません!

この曲も大好き…
だから音楽は☆5なのです。


他にも挿入歌が何曲かあります。

14話の総集編では、
お話と一緒に挿入歌も振り返れるので、
飛ばしてしまってはもったいないですよ。笑


● まとめ
最終話、きれいにまとめられていました。
終わり方も余韻も、文句なしの終わり方です。

ストーリー、作画、声優、音楽。

どれもが最高の仕事をしていて、
作品のクオリティをより完璧なものにしていたと思いました。

最終話が放送されたのが、6月19日。
そして、ヴィヴィの誕生日とされているのが、6月19日。

最終話を見た方なら、
これが何を意味するのか考えると、鳥肌が立ちません?

こんな細かいところまで意図されていたとするなら、
この作品のあらゆる完璧さにも納得がいきます。

良い作品でした。

マツモトぬいぐるみが発売されるそうで、
購入しようか迷い中w

投稿 : 2021/08/28
閲覧 : 541
サンキュー:

35

§レイン・スターク§ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

★★★☆

2021.8.23 ★★★☆(3.7) 1度目観賞評価

投稿 : 2021/08/23
閲覧 : 194
サンキュー:

0

ネタバレ

ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

ファンタジーが強いサイエンスファンタジー。
ロボットもの。
設定と話はなかなか良さそうだったけど、いまいちな感じ。
SFで似たような話がある中で、アクションとしても、ヒューマンドラマ(歌を含む)としてもちょっと中途半端だったでしょうかね。

投稿 : 2021/08/22
閲覧 : 216
サンキュー:

6

ネタバレ

しゅる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

圧倒的1クールで足りない感

個人的感想は100年という壮大な時間を遡るんだから2クールの24話でやっても良かったのではないかと思う。しかも制作は2016から時間かけてやってるんだから全然行けたと思う。

個人的には9話までは100点だったからものすごい勿体無いと感じる。

ただ全体的にみても完成度は高く、ストレスなく一気に見れた。

投稿 : 2021/08/19
閲覧 : 192
サンキュー:

8

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Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-のストーリー・あらすじ

“ニーアランド"、それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、歌うためにステージに立ち続ける。しかし、その人気は今ひとつだった。――「歌でみんなを幸せにすること」。自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。これは<私>が<私>を滅ぼす物語――AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。(TVアニメ動画『Vivy -Fluorite Eyeʼs Song-』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年春アニメ
制作会社
WIT STUDIO
公式サイト
vivy-portal.com/

声優・キャラクター

種﨑敦美、福山潤

スタッフ

原作:Vivy Score、キャラクター原案:loundraw
監督:エザキシンペイ、助監督:久保雄介、シリーズ構成・脚本:長月達平/梅原英司、キャラクターデザイン:高橋裕一、サブキャラクターデザイン:三木俊明、メカデザイン:胡拓磨、総作画監督:高橋裕一/胡拓磨、美術監督:竹田悠介、美術設定:金平和茂、色彩設計:辻

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