てけ さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作未読。
麻雀が非常に盛んな日本が舞台。
高校生の宮永咲(みやなが さき)は、家族の影響で麻雀が嫌いだったが、原村和(はらむら のどか)と出会うことで麻雀を再開することを決意。
その咲の力は、人知を超えたものだった。
女子高生たちによる麻雀アニメ。
ルールを知らなくても大丈夫だと思います。
理由は二つ。
一つは、麻雀とは名ばかりで、あり得ない役を上がりまくること。
麻雀に詳しくない人に言うとしたら、トランプで、
「特技は、ババ抜きで絶対にババを引かせることです」
「特技は、七並べで8を全部止めることです」
と言っているようなもの。
確率なんか無視で、派手さ重視。
ド派手なエフェクトも重なって、試合はダイナミック。
麻雀は普通に観ていても地味ですので、これくらいやってもらえるとすっきりします。
もう一つは、登場人物同士の交流に主眼が置かれていること。
キャラクターアニメとして成立しているので、個性溢れるキャラを楽しめます。
ただし、人数が多いのが難点。
麻雀をやっているよりキャラクターを紹介している時間のほうが長いです。
そして、やたらと回想シーンが入るのも特徴。
テーマは「友情」。
麻雀でピンチを迎えたときに考えるのは、麻雀のセオリーではなく、友達との約束。
そんなものでいきなり覚醒したりします。
「おいおい、そりゃないだろ」
と、思うのですが、よくよく考えると最初からありえない麻雀。
精神論で、運がどうにかなっちゃう世界なのです。
それだけに、オカルトは存在しないと言っているまともなキャラクターが浮きます。
また、女子高生ばかりなのもあって、微百合展開があります。
サービスシーンとして、確実に狙っていますね。
温泉回や水着回も忘れずに入っています。
私は余計な話に感じたのですが、無駄なハーレム展開がないだけマシかなぁ。
構成は、麻雀3、回想シーン4、その他のシーン3くらいの割合。
したがって、単に麻雀アニメとして観るのではなく、キャラクターを軸に楽しむのが正解なのかもしれません。
【おまけ】
各役満の和了確率を計算してみました。
誰かが上がったときにその役が役満である確率です。
東風荘の統計情報より。
総局数が不明なので、天和の和了確率(約330,530分の1)を元に局数を推定。
95%信頼区間で、678,200,000局~738,500,000局分のデータと推定できる。
試行回数をその範囲だとして、各役満の発生確率を推定してみる。
四暗刻:1,563~1,712分の1
国士無双:1,871~2,037分の1
大三元:2,482~2,683分の1
数え役満:3,689~3,981分の1
小四喜和:7,063~7,789分の1
字一色:10,758~11,899分の1
緑一色:42,479~47,728分の1
清老頭:54,768~61,800分の1
九蓮宝燈:68,934~78,128分の1
大四喜和:112,259~128,669分の1
地和:119,126~123,211分の1
天和:303,628~360,022分の1(計算上は約330,530分の1)
四槓子:1,582,380~2,107,899分の1
役満全体:463~506分の1
{netabare}
四暗刻と国士無双と数え役満は出ましたね。
咲には四槓子(カンを4回)を期待したいです。
{/netabare}