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「劇場版ツルネ ーはじまりの一射ー(アニメ映画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
12
棚に入れた
44
ランキング
4214
★★★★☆ 3.9 (12)
物語
3.6
作画
4.3
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.8

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劇場版ツルネ ーはじまりの一射ーの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

風と光の映像美。

【概要】

アニメーション制作:京都アニメーション

2022年8月19日に公開された102分間の劇場版アニメ。
原作は、KAエスマ文庫から刊行されている綾野ことこによる小説。

監督は、山村卓也。

【あらすじ】

高校生の鳴宮湊は、幼い頃に母のアルバムから興味を持った弓道の道に進み、
母の交通事故死などいろいろあっと後に、中学最後の弓道大会の試合中に、
早気(はやけ)にかかったことで、矢を的に当てることができなくなり、
足を引っ張って部の敗北を招き、弓道をやめてしまっていたが、
風舞高校に進学して、神職でもある射手の滝川雅貴との出会いがあり、
幼馴染で同じ弓道部出身の親友・竹早静弥らと男子5人女子3人で、
休眠状態だった高校の弓道部を森岡顧問のもとで再開させる。

早気(はやけ)を克服するために励む湊、
湊に強い感情を持つ静弥、
弓道の大先生だった亡き祖父に複雑な感情を持つ、コーチとなった雅貴など、
それぞれの思いが弓道を通じてドラマを作ってゆくのだった。

【感想】

導入部分となる幼少期の湊が実際に弓道を観て目を輝かせる過去のシーンが、
後にコーチになるマサさん(雅貴)との本当の出会い(港が覚えてない?)でもあったり、
会場に連れて行ってくれた生前の母の姿があったりと劇場用に増量してのリメイク。

序盤の入部などの数話が数分間程度でサクサク片付けてられてゆき、
後半の重要エピソードをじっくり見せる方向での再編集。
名場面を並べたダイジェスト集ではなくて、
つながりのある一本のストーリー映画として成立したのは好印象。

武道でありながら誰かと組み合うわけでなく的に当てる競技は自分との戦い。
毎日練習を繰り返して頭を使うまでもなく身体に染み付いた、
姿勢や射形や弓を引き絞る動作のひとつひとつが美しく、
黙々とした競技弓道を、迷いは射に現れるなど心理描写をしっかり描きながら、
動きと音と演出で魅せるアニメーションは匠の技と呼ぶに相応しく、
また、透明のはずの空気に薄く着色したり木の葉のイメージで風を表現したり、
被写界深度や手ブレや玉ボケや光の濃淡などを駆使した映像づくりは臨場感たっぷりで、
純粋なアニメーションで勝負して魅せるからこそ緊迫感が伝わってきます。

なろうファンタジーアニメが多い今の御時世では弓を使うアニメが数多くありますが、
京都アニメーションのスタッフが描く弓道の動きはまさに別格。

弓道の試合を映像で楽しむ分には素晴らしい作品であるとは思いました。

1期のストーリーが苦手で
TV版のレビューで否定的に書いた、静弥の親友の湊への執着も、
湊と母親が横断歩道を渡るときに静弥が声をかけて、
振り向いて相手してたタイミングで交通事故が起こって、
湊は大怪我をして母親が亡くなる。自責の念で数年間悩まされていて、
それは、感情がグチャグチャに病みますわな…。
過去は変えられないけど、静弥が湊とともに克服する心の傷を物語である!
みたく京アニ作品を観るには、特にユーフォがその代表例なのですが、
きちんと登場人物の思考と感情への国語力と共感力が要りますわな…と。

それを理解したうえで1期では、
腐女子向けにしては華のない弓道男子キャラへの入れ込めなさと、
キャラの秘めた感情の重たさでとにかく話が暗い。更には特に清涼剤となる部分もなくて、
作画など映像を構成している技術力に比例すること無く、
内容があまり面白くはないアニメとのイメージだったのですが、
劇場版で改めて観てみても、その認識が改まることはありませんでした。
好みの問題なのでしょうけどね。

ドロドロギスギスと言われているユーフォが京アニの代表作の一角になっていて、
度々、大きな反響を得ているのに対してツルネがそうでないのを見るに、
こちらは「青春の価値」を想起させるにはユーフォほどのキャラと物語に惹きつける力がなく、
かといってFree!の七瀬遙みたいなイケメンキャラのスター性もなく、
やはり京アニ作品である性質上、キャラに強い興味が持てないと、
いつものように作劇してるようで心に留めること無く流されてしまう。

せっかくの映像の技術力がもったいないと思いましたね。
それが、エンドロール後の2期のショート予告映像になると興味惹かれてしまうのは、
2期が1期と違って楽しめたのは風舞の問題がある程度解決して迷いが払拭されて、
競い合うライバルとのスポーツドラマが重視になったからかな?

主人公たちの代わりに新たなライバル校が鬱屈してましたけどね。
ウェット過ぎるキャラの内面に終止したのが1期ですが、それが2期では、
女子部員の魅せ回があったりして、群像劇の部活モノとして楽しめましたし。
そこは地味な青春ものから若干エンタメ寄りに脚色を変えてきたのかな?と思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/06/24
閲覧 : 73
サンキュー:

14

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

続々私的アニメ感想簿33

たまたまやってたので、録画してたのをよ~やく観たのですが・・・

えっ?これって1期の総集編なの(って、今更かよ 汗)
当然、総集編なので観たような(というか、観てる話ばっかり)内容を再放送してるような感じで観ました。
ただ、自分としては本編視聴の時に、なかなか進まない物語にヤキモキした感じだったんで、観やすかったです。
あと、この先の展開を知ってるはずなのに、引き込まれて最後まで一気に観ましたね(だ、だれだ。忘れてたんだろっていうのは)

正直、ツルネという作品に思い入れが無いと
「何だ、ただの再編集版じゃないか」
と言われる可能性も(う~ん)
ま、まあ新たな映像もありますし、一応2期につながる終わり方なので、これを観てから2期を見るのがいいかもしれないですね。

(あの~、もう2期観終わってるんですけど ギクッ)
さあ、それでは次の作品を観に行かないと(逃げていく天地人・・・)

投稿 : 2023/08/17
閲覧 : 90
サンキュー:

5

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

第1期の総集編

TVシリーズ第1期を再構築した劇場総集編。2期に向けて物語を整理するような形で構成されていたように感じる。京都アニメーション手掛けるアニメーションには相変わらず頭が上がらない。また、横山克氏が手掛けた劇伴がものすごく良く、弦音(つるね)の演出を最高に引き立てていた。

投稿 : 2022/12/10
閲覧 : 110
サンキュー:

1

ネタバレ

ゆん♪ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

二人の成長ものがたり

湊くんと雅貴さんのふたりが成長していくお話…だったような気した。
静弥くんもちょこっと悩んでて、可愛かった(?笑)

一番オトナな気がした愁くんが最後の一射をはずしちゃうのも若人っぽく…


弓を射るシーンがとても綺麗。

入場特典、雅さんでした^^やったー!

投稿 : 2022/09/01
閲覧 : 123
サンキュー:

3

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

競技者であり、求道者であり

KAエスマ文庫『ツルネー風舞高校弓道部ー』の同名連続TVアニメ化作品1期(全13話)を再構成+新規カットで映画化した再起動(リブート)作。(原作、TVアニメ版共に未見)

【物語 4.0点】
弓道から離れていたが今は戻って「早気(はやけ)」の射癖と戦っている湊。
小学校の頃から湊を慕い、一緒に弓道をすると誓い、湊を弓道に引き戻した幼馴染で部長の静弥。
湊に少年時代「早気」に苦しんだ自分も重ね合わせながら指導に当たるコーチ・雅貴(マサさん)。

三人の関係性に焦点を絞って再構成。
作品内時間も8話の県予選終了後~県大会決勝までをピックアップするので、
劇場版総集編とも少し違う。

予備知識ほぼゼロの私はサブタイトルから新規で入っても大丈夫だろうと挑みましたが、
いきなり途中から始まる感じになって、これって続編なの??と勘違いして狼狽えましたw

的は絞れているので、無茶な詰め込みダイジェストで作品が破綻することはない。

弓道は的に当てればそれで良い競技なのか。心身を磨く道として極めていくものなのか。
醍醐味となる心情描写も折り込みながら、県大会決着までまとめ上げたテンポは良好。
とはいえ、掘り出した心理は、じっくりと噛み締めたい文芸的な風味なので、
受け止めた後の“間”がもうちょっと欲しかったのも事実。
また、これだけ深い心情を掘り起こせるなら、物語はもっと盛り上がれるのでは?
との贅沢な欲求も残りました。

この辺りに関しては、エンドロール後に流れた来年初頭放送予定の2期を思わせるキービジュアル等。
競技者か?求道者か?との主題についても、勝てば良いんでしょ?と言わんばかりの新キャラとして外部化が示唆され、深化の期待が高まります。

それよりも劇場版で美味しい所だけ摘み食いした私はまず1期視聴を何とかしないとw
NHKさん2期前の1期再放送頼みますw


【作画 4.5点】
アニメーション制作・京都アニメーション

私が劇場に引きずり出されたのは、
以前NHKで京アニの作画が如何に凄いかを語る中で取り上げられた、
マサさんの「一万射」のカットが脳裏に焼き付いていたから。
弦や、はだけた筋肉のしなりまで描いた、あんな凄い情景見せられたら、
少年の運命も、私の行動も変わります。

本劇場版では、その「一万射」のほか、
回転しながらホップする矢の動き。射に挑むまでの一連の所作。
弓道周りの作画には特に力が入っていて惹き付けられます。
射型が美しければ当たるというものでもないが、当たる射型は美しい。
この奥深さを作画レベルで実感できるのは大きいです。

総じて作画だけも劇場鑑賞する価値あり(←このコメ今年何本目だよw)


【キャラ 4.0点】
特に女子向けの作品でもないとは思うのですが、
目尻の下を赤らめる男子高校生などは美少年アニメ枠の属性。

特に湊のことになると正気を失う静弥などは可愛いな~って感じで
男の自分も顔が熱くなってきますw
そんな静弥が、コーチのマサさんを嫌いですと突っかかる。
表向きは弓道のことなのですが、構図は彼氏を奪われるとムキになるBL案件に思えてなりませんw


サブも含めて男子弓道部員はピュアすぎる少年ばかり。
ただ繊細な少年たちという弱メンタルの強調。
それらを脅かす重たすぎる過去。
といったキャラ設定は、突き詰めれば自分で弓を射るだけで、ライバルが直接関与できないシンプルな“競技”でスポ根をやる上では、波乱要因として機能していたかと。


一方、少年たちを指導するマサさんは葛藤を重ねた大人で、
弓道技術の面でも、人間関係の面でも、観察眼良好。
{netabare}同じカゴに入れられたカブトムシみたいに角突っつきあって
との評論には私も吹き出しましたw
が、マサさんも最後はカブトムシ共に背中を押される。
そんなあなたもカブトムシw{/netabare}


結局、そんな弱い男子どもに発破をかける女子弓道部員3人が一番大人でしょうか。


【声優 4.0点】
アフレコは京アニ劇場版伝統の?新録。

湊役の上村 祐翔さん&静弥役の市川 蒼さんが親密な掛け合いを繰り広げる横から、
キツい口調でつっかかってくる海斗役の石川 界人さん。
メンタルよわよわなどと煽ってくるライバル校の菅原兄弟役の小林 裕介さん&天崎 滉平さん。
言葉は乱暴でもやっぱり可愛い男子高校生w

それだけに少年時代のマサさんを叱責した祖父役のベテラン・佐藤 正治さんの、
一人の人生を左右する厳しさ恐ろしさを再現した演技が際立ちます。


可愛い少年ボイスがひしめく中で、藤原 愁役の小野 賢章さんはクールガイなボイスを提供。
その声で自分もまた湊に囚われた男の一人だったと、静弥にこぼすカットが、
私が一番BLを感じた瞬間w


【音楽 4.0点】
劇伴担当をTVアニメ版の富貴 晴美氏→横山 克氏に変更するという大胆な一手。
真骨頂のピアノとストリングスで盛り上げる心情曲が、
尺が詰まる中でも感情を表現する瞬発力で魅せる。

2期はどちらが音楽担当されるのでしょうか?
劇場鑑賞後どれだけBGM違うのか?と1期サントラも聴きました。
私は横山 克氏が好きなのですが、2期で“間”が取れるなら、
富貴 晴美氏でじっくりと心情を温めるのが良いなと敢えて捻くれた希望を出しときますw


作画に匹敵する位、弓道シーンの臨場感に寄与していたのが音響。
矢が風を切る音、的をカーンと射止める音。
劇場立体音響に対応した音を耳にして、
劇場鑑賞は大正解だったと心の中で「よーし!」と叫んでしまいました。

投稿 : 2022/08/23
閲覧 : 460
サンキュー:

16

PWwpc09673 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/12/11
閲覧 : 20

まかろん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2023/02/02
閲覧 : 28

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/23
閲覧 : 29

老倉育 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/10/06
閲覧 : 27

いぬわん! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/09/29
閲覧 : 23

kunka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2022/08/26
閲覧 : 27

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/10/31
閲覧 : 35

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劇場版ツルネ ーはじまりの一射ーのストーリー・あらすじ

もう一度 あの音を 響かせる──!

『ツルネ ―風舞高校弓道部―』 再、始動!(アニメ映画『劇場版ツルネ ーはじまりの一射ー』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
tsurune.com/
公式サイト
tsurune.com/

スタッフ

原作:『ツルネ ―風舞高校弓道部―』綾野ことこ(KAエスマ文庫/京都アニメーション)、原作イラスト:森本ちなつ

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