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「ワンダーエッグ・プライオリティ(TVアニメ動画)」

総合得点
71.9
感想・評価
317
棚に入れた
1023
ランキング
1250
★★★★☆ 3.6 (317)
物語
3.3
作画
4.1
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.5

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ワンダーエッグ・プライオリティの感想・評価はどうでしたか?

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とさかにきて度肝抜かれたよ

オリジナル作品(2021.9)
ドラマで有名な野島伸司氏が原案・脚本。アニメは初めてかな?注目されたんでしょうかね?
自分はもうドラマなんて見てないのでよくわかりませんが社会派的な内容のモノを作ったりしてませんでしたかね?
さて、作品の方ですが主に女子中学生の抱える悩みや葛藤をアニメという媒体を使ってアニメだからできる世界観等を表現しようとしたのかなと思いましたが、野島氏自身がアニメに対し悩みや葛藤に苦しんだのかと感じる内容でした(私感)。
少女達の弱さや純粋さ欲望みたいな部分は伝わってきたのですがアニメらしくファンタジックな設定に足を取られ畳み切れなかった印象です。こちらも消化不良でモヤっとした状態です。
まぁ、これに懲りずにまた挑戦してください(おっと上からだな)。

私のツボ:結局努力は報われない現実を見よって事かな

投稿 : 2021/09/06
閲覧 : 391
サンキュー:

11

ネタバレ

anime さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「物語」というより「抽象画」を楽しむ感覚

親友が自殺を遂げてしまった過去をもつ女の子が、不思議な世界に行って、同じような境遇の女の子たちと出会いながら、その親友を生き返らせようと奮闘するお話。

不思議な世界では昔ながらの「ガチャ」で卵を買い、割ると出てくる女の子を襲いかかる敵から守り抜いたら「クリア」っていうのを繰り返す独特のシステムが印象的でした。

卵の中の女の子が現実世界での自殺者だったり、過酷なバトルの中でその自殺の原因が明らかになっていったりと、だいぶ鬱寄りで展開していきます。

とにかく作画が綺麗。
昔ながらのアニメに感じるような温かみと、エッジの効いた現代的な演出のバランスが絶妙でした。

残念なのはストーリー。
起承転結で言えば、裏アカのネタばらしが始まった「転」のあたりまではすごくよかったのですが、残念ながら「結」の部分ががちゃんと仕上がっていませんでしたね。
「特別編」に期待を寄せてはいましたが、実質30分の蛇足を観た感じ。

最後まで色々詰め切ってから作品化してほしかったなあと惜しまれます。
もしくは結構な長編にしちゃっても傑作になり得たんじゃないかという気もしました。
何か事情があったのかもしれませんが、ほんともったいない。

投稿 : 2021/08/30
閲覧 : 227
サンキュー:

3

やまびこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ただただきれい。絵も物語も歌も。

野島伸司×アニメという異色の組み合わせ。

社会的な視点を女の子それぞれの人生に反映させながら、異世界での戦闘シーンでは、実写で絶対に実現不可能な描写(グロテスクなものも含めて)を見せてくれた。

OP曲と映像はそれぞれが折り重なって層を構成しながら舞い上がるような美しい仕上がり。これだけでも何かの賞をあげたいぐらい!

投稿 : 2021/08/21
閲覧 : 236
サンキュー:

6

ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

普遍的な名作になり得たかもしれないのに・・・。

タイトルのとおり、普遍的な名作となり得るスペックと可能性を秘めた作品と感じた。
が、最終的にアリはアリだが、もう少し深掘りできた可能性を活かせなかった印象。
ただ、それでも全体的な雰囲気と作品のスペック自体は相当高い。

私は、相変わらず某アベマなTVでまとめて放送されたものを視聴しての感想なのだけれども、
この作品、とある方のyoutubeを拝見すると、最終話の放送回を遅らせて、特別編として放送する旨を告知の上、実際に特別編が放送されたとのことだ。
で、そのお方も仰ってられたように「なんで延長した最終回の半分を振り返り回にしたんだよ」との印象は私も持った。
とてももったいない時間の使い方と感じた。
その30分があれば、もっと物語を深掘りできただろうに・・・と言う意味でだ。

以下、今から、オッサンがネタバレの要素と自身の妄想も含めたきもい表現をします。
{netabare}
この物語、ある意味非常にデリケートでセンシティブな話題「自○」と言うものをキーとしているポイントがある。しかも、対象となっているのはいわゆる「少女」たち、そしてその自○の原因として描かれる理由もまた、様々(物語的には、本当の「理由」があるとされるが)。
この自○の理由となるエピソードも、この現代では望ましい事ではないが、確実に存在し、これもまたセンシティブでデリケートで胸糞悪いものだ。

さらにメインの主人公たちもまた、いわゆるところの「少女」たち。
この少女たちが、自身の現状に悩みながら、さらには戦う理由にも迷いながら、それでも自分の生き返らせたい人の為に、どこかの魔法少女のように戦いに巻き込まれていき、さらには、昨今流行りのAIネタまで登場してくる。

これらを物語の流れの中で「ワンダーエッグ」をキーツールとして繋げていく。
この多彩な要素を含む物語を終盤までは、いや、一応最終盤までも何とかまとめていたのは大したものだと思う。
途中までは「これどうまとめるんだ?話数足りるのか?映画でもつくんのか?」と本気で思っていたくらいだし、私的に。

そもそも、これらのセンセーショナルなワードを多く含み、その主人公たちが「少女」となれば、丁寧につくれば大抵の場合興味をそそる物語にはできると思う。
男女平等、ジェンダーフリーが叫ばれる中で、こういう表現はいかがなものかとは思うけれど、
いわゆる「思春期の女性」の持つ、幼さ、大人と子供の間の不安定さ、ミステリアスさ、はかなさ、力強さ、微妙な色気、美しさ、可愛さ、etc・・・。
この時代の女性を表現する言葉は数えきれないほどあるだろう、
オジサンの今もってしても、当時の自身からみても「そういう季節の女性」が大変魅力的にうつるのは否定しようもない。
これは、洋の東西、古今を問わずこの年代の女性が主人公となった文学、映画作品などに名作がある事からも明らかだろう。
そういうテーマとして扱いたくなる素材であるという事だ、
そういう、魅力的な素材を使っているのだから、そこにこれだけのエッセンスをぶち込めば、良くも悪くも興味深い作品にはなるものだ。

と、素人的には思う。


{/netabare}

この作品、
物語は本当に心が苦しくなるシーンもあったが、ユニークで面白かった。

この辺りは野島伸司が脚本となれば、納得のいくところ。
この彼が、いつからかドラマにも「コンプライアンス」が侵食して、僕のような物書きは翼をもがれた感覚で、より自由度の高い場所を模索していました。今回、アニメの世界を描く場をいただき、本当に久しぶりに楽しかったです。
と語っていることから、こういう意味でもドラマよりも少し羽を伸ばして脚本を書いたことがうかがえる。

これどうなるんだろうという興味がそそられたし、実際、進んでいく物語の中で主人公の少女たちの成長(使い古された安易ないい方だなぁw)が見て取れる。
実際は、成長と言うより「(気持ち、目的を含めた上での)変化」と言う方が印象に合っている気はするけれど。
途中から、物語の裏(真相)のエピソードが語られると、なお一層この先に興味がそそられた。

そして、作画は本当に綺麗に丁寧に描かれており、美しかった。
クオリティとしては映画並み、と言ってもいいのではないだろうか。
私的には、キレイな作画が視聴の原動力となるケースが結構あるので、そういう意味では素晴らしい求心力を持っていたと思います。

声優優さんたちも、キャラに合っていて素晴らしかったと思う。

また、音楽もノスタルジックな雰囲気をもちつつ、作品の世界観とはほんの少し、意図的にずらした感じ(う~ん、EVAで翼をくださいが流れた感じ?)がギャップが活かせていたと思う。

キャラもそれぞれが、それぞれの思いと影と明るさと・・・闇、色々な表情、個性を持っていて魅力的でした。
それぞれがそれぞれの意見と行動をし、それでも友達になれてよかったと言っている姿がほほえましかったです。

だからこそ、最終話でもうひと頑張りをしてほしかった。
どうすればよかったのかはわからないんですが、やはり振り返りTIMEで時間を費やしたのはもったいなかった。
ここで、少し手を抜いた感が・・・いや、頑張りきれなかった感が生まれてしまったのはもったいなかったと、本当に思います。


この作品、ジャンルは違うかもしれませんが、
「マギカ」のように名作の一つとして記憶に残る作品になり得た作品ではないか、と私的には思っています。
作品のクオリティとしては十分そのレベルには達していると思うのです。
現在の終わり方でも、それは揺るがないとは思うのですが、もうひと頑張り、もうひと頑張りしていただければ・・・と言う思いが残ったままなのは残念です。

少々、心に苦しい要素も含む作品なのですが、
観る価値はある作品だと思います、機会がありましたら、ぜひご覧ください。

好きか嫌いか?はい、好きな方の作品でした。

投稿 : 2021/08/17
閲覧 : 944
サンキュー:

20

M氏 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

久しぶりに続きが気になるアニメ見た

もうね、徹夜して見た仕事なのに(泣)
色々言われてるけど面白けりゃ正義だから
他のキモい萌えアニメより何倍もいい
キャラクターが確立しててストーリーも良い
ダークなアニメ大好きな私からしたら最高だった

投稿 : 2021/08/11
閲覧 : 185
サンキュー:

4

Android さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

まどマギの下位互換、ただ11話で化ける

【簡単に言うと少女が武器を持って戦う戦闘アニメ】

各戦闘につき自殺した1人の女性がいて毎回それは代わりその女性を守りながらザコ敵とBOSS敵を倒し、生き返らせたい人を生き返らせることを目的として戦う
BOSS敵はその人のトラウマとなったものが具現化され、イジメた生徒 パワハラ教師 痴漢人などがいてそこは面白いと思った

登場するキャラの抱える悩みはニュースで見かけるようなものを肥大化させたのが多く、感慨深い

【これだけ見ればそれなりに面白そうだと思ったが不可解な点が多い】
・アイ(主人公)がイジメを受けていて引きこもりなのにネイルに対し積極的に話しかけに行っている、そんなフレンドリーなキャラならイジメは受けないと思う
・女性は必ず何か一つ「物」を持っていてそれが武器に変わるのにそれを最初に使おうとしないこと
・1戦目でたまたま出せた武器を2戦目で何も教わってないのに扱えている
・初対面で拒絶されてたのにアイとネイルが仲良くなるのが早すぎる、もっと掘り下げても良かった
・アイが学校に行くと決めた理由、それを風呂上がりで急に先生のとこに言いに言った理由が分からない
・8話総集編
・エッグガチャが500円必要な理由
【感想】
話としては磨けば光る原石のように可能性を感じる作品で11話でアカとウラアカの過去やエッグについて明かされかなり面白いと思った
でも不可解な点があるせいで神作品とまでは言えない

投稿 : 2021/08/08
閲覧 : 345
サンキュー:

4

しろくま さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

中身ある?

心のきれいな人にはこのアニメの中身が見えるのか?私には見えなかった。というか合わなかった。原作無いアニオリアニメってほぼほぼこういう面白さの追求よりメッセージ性を最前面に出してて、でも抽象的すぎて結局なんかよくわからんし、見終わっても何も残らない様な物ばかりな気がします。
メッセージ性無くてもいいから面白いものが見たいって人にはおすすめ出来ない気がします。

投稿 : 2021/08/06
閲覧 : 254
サンキュー:

3

ネタバレ

あと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

評価するべきと言えない作品

特別編まで視聴。作画や独特の世界観は面白いものの、少し微妙なテーマ性であり、結末は賛否両論あると思う。個人的には賛だが、大衆受けは全くしないだろう。話は面白いものの、これ面白いのか?となる面白さだった。

投稿 : 2021/07/22
閲覧 : 429
サンキュー:

5

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

わからなくていいよ。

2021年の奇譚。
どちらかと言うと、随想とか、私小説に近しい作風。

外殻から眺めつつ、その風合いに戯れるか。
ぐっと内殻に没入して、心情を汲みとるか。

鑑賞のお作法は、そんなふうでいいように感じました。


~   ~   ~


作家のエトスも、なかなかのワンダーですから、メッセージ性が掴みにくい。

でも、実は、それが裏メッセージなのでは?なんて思ったりもしています。

「私が切り取る世界観、あなたはどう感じますか?」みたいな。


~   ~   ~


アイが獲得したもの。

それが分かれば、この話はもう完結しています。

「エロスの戦士」と「復活」という彼女の言質。

それが、本作の落とし所でしょう。


~   ~   ~


14歳の頃の繊細な感受性の残滓。

いくらかご都合主義的な身勝手さ。

あるいは、焦げ付いたままの躓き。

膨張する妄想癖を、今でも楽しめる。


そういったフィルター越しに観るのなら、馴染めたものなのだろうかと。

なので、受け止めとして「分からなかった」って思うのも、「わかったような気がする」って感じるのも、そこは人それぞれですね。


~   ~   ~


ワンダーエッグ。

殻の外側は "奇妙な奴ら" の世界。

内側は "内観する自分" の世界。

やわらかなバリアを手ずから破り、少しずつ修復しなおしながら生きていけばいい。

エロスの戦士を自覚として、一つずつプライオリティを築いていけばいい。

描きたかったのは・・・そのあたりなのではないでしょうか。

投稿 : 2021/07/22
閲覧 : 360
サンキュー:

16

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

傷ついた少女たちの大きな代償

全12話+特別編(1時間)

数々の話題のドラマを生み出した野島伸司さんが初めてアニメの原案・脚本を手掛けた作品。

心にそれぞれの傷を背負った少女たち、卵(ワンダーエッグ)を手に入れた主人公は、不思議な声に導かれたまま別の世界に引き込まれます。割れたエッグの中から出てきた少女を守るため、エッグの中の少女を倒そうするミテミヌフリや少女たちのトラウマの元凶であるワンダーキラーと戦うお話です。

ミテミヌフリやワンダーキラーがマドマギの魔女に似ている感じがしましたが、劇団イヌカレーとは違うようですね。とにかくエッグの世界の生き物は気持ち悪かったです。

可愛い大きな武器を使いますが、戦いは結構派手で過酷で熾烈ですね。

終盤少しずつと真実が分かってきますが、12話まで観てこれで終わり?と思いました。絶望感しかなかったです。

しかしその後、特別編が放送されることを知りました。

前半のの30分は1~12話までの総集編、残り30分が続きでした。

最後まで観ても私にはよく分からない内容でした。主人公の成長物語という感じでしょうか。

OP・EDはメインの4人のメンバーで歌っています。OPの「巣立ちの歌」は調べたら1965年の曲なのですね。素敵な曲でした。

最後に、作画も曲も良く、内容も途中まで良かったのですが、後は想像してくださいみたいなお話は個人的にあまり好きではありません。

投稿 : 2021/07/20
閲覧 : 421
サンキュー:

20

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なにコレ?

映像と音楽は、独自の世界観を持っていておもしろかった。どことなく、映画パプリカを感じた。

ストーリーも、12話まではこの先どうなるんだろうとハラハラしながら楽しめた。

しかし、特別編が終わってみれば、近年まれに見る酷さのラストだった。

{netabare}まず、8話で総集編をやっておきながら、特別編の前半30分でまた総集編をやるというのはないだろう。やったばっかりだよ総集編。
これだけで気分がもう盛り下がった。

そして肝心の後半で物語が終結しても、以下のような多くの疑問が残った。

①ねいるがAIというのは無理がありすぎる。病院で入院してたよね?病院の関係者はねいるがAIってこと知ってたってこと?それとも気付かなかった?だとしたらヤブ医者もいいとこだが…

②結局、生き返った小糸たちはAIだったみたいだけど、いったん葬式までしているのに、家族とか友達とかは不思議に思わないのだろうか。小糸たち生き返った(ように見えた)人たちの周囲の人間は、そろって記憶でも改ざんされたのだろうか。

③お助けキャラは、あいたちが使命を果たした後、どうして殺されなければならなかったのだろうか。

④パラレルワールドの存在は科学的にも否定しきれないと思うが、2つの世界を行き来するのは不可能だろう。なぜ寿は行き来できるのか、なんの説明もなかった。

⑤フリルがどうやって人を死に誘惑したのか結局不明。

⑥なぜエロスの戦士でないとフリルに対抗できないのか不明。ていうかエロスの戦士の定義すら明かされなかった。

疑問と矛盾を残したままで、ラストシーンでアイが画面に向かってピースしながら「復活!」と言ったのを見たときは、正直かなりイラっとした。

この脚本家、アニメを見る人のこと舐めてるんじゃなかろうか。二度とアニメ制作にかかわらないで欲しい。{/netabare}

アイの声優さんは、正直上手ではなかった。特に、叫ぶシーンの演技力がなくて残念。これからに期待。

投稿 : 2021/07/19
閲覧 : 289
サンキュー:

6

ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

夢の世界でつながれた友達 + 何だったのだろう?

 深夜の散歩から、変な虫に怪しい夢の世界に誘導され、夢に出て来る同年代の少女を守る活動に参加することになった、大戸アイとこれから知り合うことになる友達たちのお話だったです。

 その世界で卵を割ると、守る相手が出て来るです。その活動を繰り返していくと、自殺した友人を生き返させることができるため、アイも続けるです。
 その過程で、ねいる、リカ、百恵と知り合い友達になるです。同じ目的で、それぞれ違う事情を抱えていく様を見ることができるです。
 また、誘導したアカ、裏アカにも秘密を抱えていて後半に明かされるです。
 守る女子高生も、許せない被害にあっていることを聞いて、守って終わりでなく救うことが本当にできないのか?考えてしまったりしたです。自殺に追い込んだ張本人達、夢で倒されるだけでなく、閻魔あいにさらに地獄に流してほしいです。

 夢の世界の背景が、非現実性をうまくあらわしているけど、血が出たりする点がリアルすぎる気もしたです。

{netabare} 友達たちが目的を達成したことで起きる悲劇、分裂がやるせなかったです。アイ自身も向き合うことになり、その時卵を割った相手によってその運命は変わるのです。

 終わりにしては、根本的な解決に至っていないでしたです。目的を達成して自殺した友達が、本当に生き返っているのか怪しいし、リカ、百恵が分裂したままで放置されているところが、「私、気になります!」だったです。{/netabare}
 2021年6月21日深夜、特別編放送されるそうなので、首を長くして待つです。


 で、時別編を見たです。今までのおさらいがあって、その後を描いていたです。

 見ると、アイたちのしてきたことの目的の達成は、{netabare}結局何だったのだろうか?と憤りを感じてしまったです。とても救われたと思えないこの世界の現実は、認めたくないほどの裏切りに思えたです。

 ねいるのその後と驚くべき秘密が、分かったです。何故か?な行動を選ぶアイ、その後はよくわからなかったです。数日後、リカ、百恵とも自然消滅って・・・・です。アイがまた思い出に触れ、開き直るのも意味{/netabare}不明だったです。

                  【2021/04/30】 +

投稿 : 2021/07/19
閲覧 : 289
サンキュー:

17

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

友だちを助けるためのフシギなおはなし?。。1話目

公式情報 
{netabare}
INTRODUCTION
{netabare}
脚本家・野島伸司がアニメの世界で紡ぎだす、悩みもがく少女たちの物語――。14歳の少女・大戸アイは、深夜の散歩の途中で出会った謎の声に導かれ、「エッグ」を手に入れる。「未来を変えたいなら」「今はただ選択しろ」「さぁ、自分を信じてー」「エッグを割れー」「エッグ」を割った先で、アイを待つものとは……。

「高校教師」「薔薇のない花屋」ほか話題のドラマを数多く生み出してきた脚本家・野島伸司が手掛ける、初のオリジナルアニメーション作品。監督を務めるのは、「22/7 あの日の彼女たち」のキャラクターPVをはじめ、数多くのアニメ作品に携わる気鋭の演出家・若林 信。そしてその強力タッグに、キャラクターデザイン:高橋沙妃、音楽:DÉDÉ MOUSE/ミト(クラムボン)、制作:CloverWorksが加わり、物語を描き彩る。脚本家・野島伸司と、アニメ界の若き才能が出会い紡がれた少女たちの物語。クオリティの高い映像と音楽で繊細かつ鮮やかに描き出される、完全新作オリジナルアニメーション――。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原案・脚本:野島伸司
監督:若林信
キャラクターデザイン・総作画監督:高橋沙妃
コンセプトアート:taracod
副監督:山﨑雄太
アクションディレクター:川上雄介
コアアニメーター:小林恵祐
ゲストキャラクターデザイン:久武伊織
プロップデザイン:井上晴日
デザインワークス:大鳥 絵を描くPETER
色彩設計:中島和子
美術監督:船隠雄貴
撮影監督:荻原猛夫
3DCG:Boundary
編集:平木大輔
音響監督:藤田亜紀子
音楽:DÉ DÉ MOUSE ミト(クラムボン)
音響効果:古谷友二
企画プロデュース:植野浩之(日本テレビ) 中山信宏(アニプレックス)
制作:CloverWorks
製作:WEP PROJECT

主題歌
ED:「Life is サイダー」アネモネリア(相川奏多/楠木ともり/斉藤朱夏/矢野妃菜喜)
{/netabare}
キャスト{netabare}
大戸アイ:相川奏多
青沼ねいる:楠木ともり
川井リカ:斉藤朱夏
沢木桃恵:矢野妃菜喜
{/netabare}
{/netabare}

1話ずつの感想


01 子供の領分
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
14歳の少女・大戸アイは、深夜の散歩の途中で出会った謎の声に導かれ、不思議な「エッグ」を手に入れる。
「エッグ」を持て余していたアイが、翌日昨夜の場所に再び向かおうと玄関のドアを開けると、そこはなぜか、どこかの学校の校舎に繋がっていた。
不気味な雰囲気漂う校内の様子に戸惑い逃げ込んだトイレで、アイは謎の声に促され、ついに「エッグ」を割ってしまう……。
{/netabare}
感想
{netabare}
あらすじのおはなしで
もらった卵を割ったらアイと同い年くらいの女子(くるみ)が出てきて
その子は"見て見ぬフリ"ってゆう怪異?におそわれてた

はじめはいっしょに逃げてたアイだったけど
おそわれてるのがくるみだけって知って、見て見ぬフリしちゃった。。

そしたら自分が裏切ったせいで
(たぶん)飛び降り自殺しちゃった同級生の小糸ちゃんのことを思い出して
くるみをおそってるモザイクのかかった女子をやっつけたら
くるみは自己紹介して「お別れだね、私のこと忘れないで」って消えちゃった

でも、小糸の銅像は少し温かくなってて
くるみを助けたせい?って思ったアイは
小糸を生き返らせるために、もっとたくさんの子を助けたい、って思って
ワンダーエッグを買いに行くようになった。。

よく分からないことがいっぱいあって
合ってるかどうか分からないけど、たぶんそんな感じのおはなし。。



ホラー要素はあんまりないけど、友だちを助けるためにフシギな世界に行く
「裏世界ピクニック」にちょっと似てるかも?


見て見ぬフリっていけないことだと思うけど、それがなくならないのって
見て見ぬフリして後悔したことより
見て何かして後悔したことのある人のほうが多いからかも?

じゃなかったら、みんな見て見ないフリなんかしないと思う。。


アイがくるみを助けたのだって
小糸を見すてたこと、後悔したせいだと思う。。

これからどんなおはなしになるのかな?

死んだ子はもどってこないって思うけど
たくさんの卵を助けたら、ぜんぶ夢になったりするのかな?
{/netabare}
{/netabare}
02 友達の条件
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
アカと裏アカの声に導かれ訪れた地下の庭園で、エッグを大量に購入する少女・青沼ねいると出会ったアイ。
同じ境遇の相手に興味津々のアイだったが、ねいるからは関わりを避けられてしまう。
また独りエッグの世界に挑むアイ。次のエッグの中から現れたのは、レオタード姿の鈴原南という少女だった。
戦いに挑むアイに、アカと裏アカは「ワンダーキラーを倒せ」と告げる。
{/netabare}
感想
{netabare}
2部に分かれてる感じなのかな?
リア友と、エッグの中の友だちと。。

今回のゲストキャラは鈴原南ってゆう子で体操部?
なんか聞いたことあるみたい?って思ったら
「タッチ」ってゆうアニメのヒロインが新体操やってて
浅倉南ってゆう名前みたい^^

それで、名前をおぼえようとしてキャラ紹介見たら
アイの目がオッドアイって書いてあって
それで名前が大戸アイってゆうのかも?って^^


それでリア友パートは、エッグをたくさん買ってた青沼ねいるってゆう子に
声かけたけど、心を開いてもらえなくって
なんとかねいるが妹をよみがえらせようってしてることを聞き出したけど
連絡先を教えてくれたと思ったら、エッグを買う日をズラして
2人が会わなくってすむようにするためだった。。

そんなねいるだったけど、エッグ友を守りに行って大ケガして帰ってきて
入院したところにお見舞いに行って
ケータイで「こんど帰ったら友だちになろう」って打って見せたら
退院してきたとき、いいねの絵文字がついた♪

それからアイのエッグ友は
新体操の先生にきびしくされて死んじゃった?のかな。。


トラウマの先生をアイが退治して終わったんだけど
南が、目が見えなくなったアイに指示を出して協力して
2人でたおしたってゆう感じだった^^

そのバトルシーンはよく動いてよかったんだけど
目が見えてないのにうまく動きすぎだったかも。。


それから学校の先生がアイの家に来てたけど
アイって引きこもりだったんだ。。

先生が来てくれるって、いい先生だと思う。。
学校に行けないこと、相談してみたらいいかも。。


あと、エッグ友が消える前、いつも「私のことをわすれないで」とかゆうけど
もしかしてアイが学校に行けるようになった時
そこにいるのは今まで助けたエッグ友だったりしないかな☆彡
{/netabare}
{/netabare}
03 裸のナイフ
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
いつものように地下の庭園でエッグを買い、帰路につこうとしたアイの前に突如現れた少女・川井リカ。
アイたちと同じくエッグの世界で戦うリカだが、初対面のアイにお金を貸してほしいと頼んできたり、勝手に家まで押しかけてきたりと、いきなりアイを振り回す。
誰にでも調子よく振る舞うリカに、ねいるは不信感をにじませるが、リカはアイの家に泊まるとまで言い始め……。
{/netabare}
感想
{netabare}
おなじエッグのために戦う少女・リカと友だちになったアイだったけど
リカは元アイドルだったけど、ずうずうしい子で、、
助けたい相手は自殺したファンで、デブでブスだった
ってバカにするような子。。

助ける理由は、おサイフ代わりになるからって。。

それで反発してたアイだったけど、家に泊まったリカといっしょに寝たら
リカの強い思いに引きずられて、リカのエッグの世界に入っちゃった。。

その世界で、2人で協力して
自殺したアイドルの後を追って自殺した双子の女子を守ってるうち
リカが戦ってる理由がだんだん分かってきた。。

ちえみは握手会でリカに「デブはもうこないで」って言われたせいで
死んだみたい。。

リカは骨と皮になったちえみを見て「こんなのちえみじゃない!」って
もう1度デブのちえみに会うために戦うことにしたみたいだけど
その前にリカは、何度か自殺しようとしたことも知って
アイはヤル気を出して"見ないフリ"たちをたおして行った。。

でも、双子をおそうラスボスにやられて
リカは「がんばれ ^^)b」って言って石になっちゃった。。
ってゆうところでオシマイ。。



今回は、2人分のおはなしをまとめてやったせいか
ラスボスをやっつけないうちに終わっちゃったね。。

小糸の死んだ原因はよく分からなかったけど
アイが、先生に泣いてすがりつく小糸を見たせいだったのかな?
小糸が、アイに相談もなく死んじゃったことがゆるせなかった
ってゆうところに気がつけて、よかったのかも。。

ラスボスたおしたら、リカは復活するんだよね?
{/netabare}
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04 カラフル・ガールズ
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公式のあらすじ
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リカが戦線を離脱したことで、みことまこを守りながら独り戦うことになってしまったアイ。
押され気味の戦況に挫けそうになるアイに、みことまこは協力を申し出る。
一方、別のエッグの世界では、アイたちと同じように戦う沢木桃恵の姿があった。
桃恵の凛々しさにほのかな恋心を抱くエッグの中の少女たち。
しかし少女たちの感情は、桃恵にとある過去の出来事を思い出させ……。
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感想
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新キャラ桃恵がアバンで出てきたから、何だかよく分からなかったけど
男の子とまちがわれちゃうけど女子で、中身も女子で
でも、間違われるとはっきり言えなくなっちゃう性格?

生き返らせたい子は、桃恵のことが好きだった女子で
何があったかは分からないけど、駅で飛び込み自殺したみたい。。

そのせいかな、電車で痴漢に会った子とかを助けるようになったのかも。。

アバンに出てた子は痴漢に会って、思い切って捕まえたら
お父さんの会社の部長でおとうさんはクビになったみたいで
それをお母さんから、ガマンすればよかったのに、って言われたって。。

世の中って、すごいバカなことで死んじゃうよね。。
って書こうとしたらなみだが出てきた。。
痴漢されたことより、身近な人に分かってもらえない方が苦しいから。。

にゃんもはじめは分からなかったけど
手の甲を押しつけるみたいな感じのが何回かあって
しばらく、イジメでもっとこわいこともあったからって思ってガマンしたけど
女子専用車両にしか乗らないようにした。。


お父さんには悪いけど、そんな専務をクビにもしない会社なんて
クビになってよかったかもだし
それに、その子には悪いけど
そんなひどいお母さんがいる世界だったら死んでよかったかも。。

家出とかしても連れもどされるか、もっとひどい目に合うだけだし
親の暴力なんかと違って、誰かに相談しても親とは離れられないし
そんな自己中なお母さんは変えれないから。。

ただ、死んでからがんばって生きようって思うんだったら
あと何年かがんばってたら、ちょっとはいい未来もあったかも☆彡

助かったエッグの子たちってどこに行くのかな?天国だといいな☆彡
あのお母さんのところには戻りたくないよね。。


その子もだけど、双子もそう。。
今週は
自分たちもバケモノをたおす協力をしようってゆうエッグが多かった感じ。。

あと、リカが生きててよかった♪
ただ、またグイグイ来るかも?って考えたら、おなか痛くなりそう。。
でも、体温が戻ってることをよろこんでたから、やっぱりいい子だよね^^


それからねいるが退院したけど
すごい回復力と運動神経は、エッグの世界に行ったからみたい。。

でも、社長だった、ってゆうのはびっくり!
でも、今季は「幼女社長」もいるから、それほどじゃないかもw
学校なんか行かなくってもいいよね。。社長だったら^^;


アカと裏アカが言ってた「男子と女子の自殺は意味が違う」
ってゆうのはそうなのかな。。そうなのかも。。


さいごのほうで桃恵がアイに
女の子だって分かってもらえたところがよかった☆
やっと、本当の自分を出してもいい相手に出会えたね♪

あと、リカが「お金貸して!」に「「ばーか」」って返して
みんなで笑えるようになったところもよかった◎


あと、「沢木」はキャラ紹介見たら、先生の名前だった。。
もしかして、小糸のことと何か関係あるのかな?
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05 笛を吹く少女
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公式のあらすじ
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エッグをきっかけに出会い、友情を深めていくアイ・ねいる・リカ・桃恵の4人。
日々戦いに臨む4人の中でも、ねいるは人一倍多くの戦いに身を投じ、様々な思いを抱えた少女たちと出会ってきた。
物事を冷静に、論理的にとらえてしまうため、彼女たちの思いをうまく理解できずにいたねいる。
ある日、ねいるはリカ・桃恵と共にアイの家に遊びに行くことになるのだが……。
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感想
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今回のメインはねいるだったみたいで、ねいるのバトルが2回あったし
4人がアイの家に集まったり、桃と先生の関係がおじさんと姪だって分かって
小糸と先生とアイの関係がちょっと分かったり

そのあとエッグを買いにボーリング場に行って遊んだら、楽しくなって
リカが戦うのを疑問に思って、生き返らせるのやめない?とか言い出したり
で、裏アカから戦いたくなかったら戦わなくっていいって言われて
けっきょくみんな戦うことを選んだりした。。

あと、ねいるの今回2回目のエッグの子はねいるを死なせようってしたり
ワンダーキラー(ラスボス)の本体がその子だったりとか
今回も盛りだくさんで、どこが大事なところなのかよく分からなかった。。

ただ、アイの先生が桃のおじさんだった、ってゆうのを考えたら
ぐうぜんそうなった、ってゆうのはありえなさそう。。

それに、いくらネコ好きだったとしても、30匹近く飼ってるって
去勢手術とかちゃんと受けさせてなさそうだし、そんなにたくさん飼ってたら
かまってなんかあげられなくって
多頭飼育崩壊で家庭内ノラになってたりするかも。。

それに、今までのワンダーキラーってほとんどが異常な大人だったし
沢木先生はあやしいかも。。
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06 パンチドランク・デー
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公式のあらすじ
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戦いに慣れつつある4人の前で、ミテミヌフリの一部が突然「アンチ」へと姿を変える。
アンチが狙いを定めたのはエッグの中の少女ではなく、アイたちだった。
新たな敵の出現に苦戦する4人に、アカと裏アカはとある「お助けアイテム」を渡す。
エッグの世界での戦いが徐々に変化する中、現実世界ではアイの母・多恵が持ち掛けたある提案が、アイの心を大きく揺り動かす。
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感想
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アバンで、自販機が開いてアイとエッグ少女が出てきたところがビックリ!

あらすじの通り、ミテミヌフリの一部が「アンチ」になって
エッグ少女を助ける、アイたちをおそってきたの。。
それでとりあえず時間が来るまでかくれて、エッグを元にもどして
アカたちに相談した。。

アカたちはお助けアイテムって言って、ペンダントのポマンダーをくれた
それを孵化させると使い魔っぽいハ虫類の子が生まれてきて
アンチを食べてくれる。。必要ない時は元にもどせる。。

今回のアイのミッションは
見えないお化けが見えるせいで自殺した少女を助けることで
少女はアイも信じてくれないって、気がおかしくなったみたくなってたけど
少女が投げた数珠をつかんだら見えるようになって、あっさり解決。。

にゃんも見えない人が見えたり、よく視線を感じたりするけど
あんまり人と話さないから、それでいじめられたことはほとんどないかな。。

ってゆうか、この子は何だか変な感じ。。

だってアイは、自殺した少女がモンスターにおそわれてるのを助けるとか
その子たちを助けたら、死んだ友だちが生き返るなんて
誰に話しても信じてもらえないことをしてるんだから
見えない怪物が見えたって信じられるよね。。実際にやられてるし^^


あと、ワンダーエッグ・プライオリティがタイトル回収されてた。。


それで、アイのリアルライフだけど
先生とお母さんがおつき合いしたい、って言いだして
アイはなんだかもやもやした気分だったけど
ねいるに言われてやっと、自分が先生のこと好きだって気がついたみたい。。

でも、その好きは、男女の好きってゆうか
お父さんが好きみたいな好きなのかなぁ。。

さいご、おふろに入ってたらお母さんが帰ってきて
洗濯ものを脱ぎ散らかすな、ポケットを出せ。。ってしかったあと
ポケットの中の物を出しておくから、って言ったとたん
ぬれたまま服を着て、数珠を持って雨の中、学校に走って行った。。

それで先生を見つけると、うでにしがみついて
笑顔で「私、学校行きます!」って。。

もし、男女の好きだったら、お母さんがライバルになるんだから
そんな明るい顔で先生のうでにしがみつけなさそう。。



先生って、やっぱりいい人なのかな?
だったらいいんだけど☆彡
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07 14才の放課後
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公式のあらすじ
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リカの誕生日を祝うために集まったアイたち。
遅れてやってきたリカが「愚痴に付き合ってもらう」と取り出したのは、自分の父親と思われる5人の男性の写真だった。
母・千秋と交わした「中学にあがったらパパに会わせる」という約束が果たされず、父への思いと母への苛立ちを募らせ、悪態をつくリカ。
その態度をたしなめたねいると桃恵に、リカは怒りをぶつけてしまう。
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感想
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リカは自分たちを置いて逃げたってゆうパパに会いたがってて
前にママに聞いたら中学に上がったら教えるって言ってたのに
5人の男の人とのペア写真をリカに見せて
この中の誰か、って言ってごまかそうとしてる。。

それが原因で、何度か腕を傷つけて死にたい気持ちをおさえてたみたい。。

今回、そんなリカが助けようとしたエッグは
変な宗教にダマされて、一家心中した(?)少女で
ワンダーキラーはその子の一家が信じてた教祖サマで
教祖サマは少女といっしょになってリカを闇落ちさせて殺そうとした。。

でも、カメのマンネンが、リカを親だと思って
必死で守ろうってしてくれてやっつけた
ママみたいなママにならないように正気を取りもどしてやっつけた^^
そんなおはなしだったみたい^^



リカの深掘り回だったみたい。。

リカはママを責めてて、たしかにダメなママかもだけど
それにリカはママが自分をにくんでるって思ってたけど
リカの誕生日をおぼえてて、ケーキまで作ってくれてたから
べつにリカのこと、にくんでるんじゃないと思う。。

リカをそれだけ愛してるのにパパのこと教えてくれないのは
きっと、パパが誰か分からないからじゃなくって、何か事情があるから?

リカがパパに会いたいのは「美人はおサイフを持つ必要はない」
ってゆう、パパのやさしい言葉をおぼえてるからみたいだけど
もしかして記憶がないだけで、暴力をふるわれてたからとか?

じゃなかったら、パパにリカを取られるんじゃないかって心配なだけなの?

ワンダーアニマルたちがテーブルの上で
フライドポテトとかを食べてるところがかわいかった^^

桃恵の親は分からなかったけど、リカの親はそんな感じで
アイの親は離婚してるけど、アイは月一でパパに会ってるみたい。。
さらにねいるは、はじめから親がいなかった?って、深掘り回があるのかな?


それからリカが死にたくなるって
このままだと将来、ママみたくなりそうだからなのかな?

ってゆうか、ウソついて仲間からお金借りようとしたり
みんなに会わなかったら、ホントにママみたくなってたかも。。
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08 明るい友達計画
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公式のあらすじ
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「おや、新しいお客さんかな……?」『ここまでやって来られたってことは、おまえにも取り戻したいやつがいるってことだ。』「そういうことなら、このワンダーエッグを割ればいい。」『こんなとこまでやってきたお前にはひとつサービスしてやるよ。』「ワンダーエッグとは何かって?」『そいつは、割ってのお楽しみだな。』「迷うことはない。君はただエッグを割ればいいのさ。」『勇気が出ないって言うんなら、ウチの常連4人の話でもしてやろう。』「そのうえで判断するといい。エッグを持って帰るかどうかをね……。」
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感想
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アカたちの世界に来た新しい子に
アカたちがエッグのことを説明するってゆうおはなしで、総集編。。

見なくっても、大丈夫だけど、今までよく分からなかったこととか
見落としたこととかの説明もあったりするから、見た方がいいかも^^
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09 誰も知らない物語
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公式のあらすじ
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ある日、会社に住んでいるというねいるの元に遊びに行くことになったアイたち。
ねいるはそこで、阿波野寿という少女を紹介する。
彼女はとある実験をきっかけに永遠に眠ったままになっていた。
そんな寿の状態を認められずにいるねいるだったが、そんな彼女を愕然とさせたのは、エッグから現れた寿の姿だった。
寿がねいるに託した最後の「願い」を巡り、4人はすれ違い……。
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感想
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あらすじのおはなし。。


ねいるは天才の人の精子と卵子を人工授精させた天才児だから
親がいないのと同じだって言ってたけど、かってに生まれたわけじゃなく
ねいるを生もうと思った人たちがいたはずだから
ちゃんと親がいると思う。。

理由はもしかして、研究のためだったりするのかもしれないけど
中には男の人に逃げられないようにするために子どもを産む人だっているから
きっと理由なんて関係なくって
ねいるに生まれてきてほしいって思った人が親なんだと思う。。

だったら寿はただの友だちじゃなくって、姉妹だよね。。
いっしょに育ったんだし。。

だから、ほかの3人とはくらべれないんだって思う。。


それはいいんだけど、眠ってる人の脳波を見えるようにするとか
それって今の技術じゃないよね?って思ってたら
さいごにねいるの秘書の人が、アカたちとつながってるってゆうのが分かった

「死の誘惑の秘密にねいる様が気がついた。。」とか言ってて
少女たちの自殺の原因がもともとアカたちにあるみたいなんだけど
それが天才児を作り出してる組織と関係あるのか?とか
どうなってるか、まだぜんぜん分からないよね。。


あと、寿も天才少女で、臨死体験の実験中に植物状態になってたんだけど
ほんとは死んでるのに、体だけ生かし続けてた、ってゆうことで
エッグの夢の中で、死んだらモルモットにされるから、先に殺してほしい
ってねいるにたのんだんだと思うけど、それでも実験されるんじゃないかな?

でも、寿の気もちは分かるから生命維持装置を切ろうとするねいると
切りたくないねいるがいて
ねいるは頭がいいけど、そうゆう気もちをうまく説明できなくって
ソンしちゃうところだった。。

今回はアイが気がついてもどってくれて
ねいるに寄りそってくれたところがうれしかった☆
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10 告白
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公式のあらすじ
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アカと裏アカがねいるの秘書と共にいる場面を目撃したリカは、3人の関係性について詰め寄る。
そこで明かされた彼らのとある秘密。さらにはそこへ、桃恵から「男子に告白され、デートをした」との連絡が入る。
突如舞い込んできた恋バナに興奮気味のアイたちだが、桃恵はなぜか浮かない様子だった。
そして日常の裏では、エッグの世界での戦いが激しさを増していき……。
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感想
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あらすじのおはなしで、アカたちを問いつめてたリカとアイは
桃恵の恋バナに飛びついて、大事なことを聞かないで言っちゃったけど
アカたちがJプラティの創始者で、今は脳だけになってる、って
シビュラシステムみたい。。


桃恵に告白してきたのは男子が好きな男子で
せっかくかわいいお洋服で会いに行った桃恵は
会ったとたんにフラれちゃった。。

桃恵はかわいいし、どうして男子に間違えられちゃうかフシギ。。
ふだんから、女子っぽい服を着てたらいいのに☆彡


そんな桃恵の今回のエッグ女子は、心が男の子の薫で
ワンダーキラーは薫をレイプして妊娠させて自殺に追いこんだ
悩んだ薫が相談してた剣道部の顧問。。ってゆう
ふつうの女子でも死にたくなりそうな、かなしい目にあった子。。

キラーをたおした後、こんど男子に生まれ変わったら。。って
桃恵にコクって、キスして消えていった。。

そして代わりにあらわれたのが、彫像だった遥で
遥は桃恵に抱きついてきたって思ったら消えちゃったけど
像がなくなってたからよみがえったみたい。。

って、ホントによみがえったのかな?
遥が生きてふつうに生活してるところを見るまでは心配かも。。


そこでシーンが変わって
先生がやめるって聞いて、逃げるの?って聞いたアイは
「やめるのは芸術家になるためで、アイに見せたいものがある」って
個展にさそわれて行ってみたら、大人になったアイの肖像画を見せられた

それで「いつか君は、お母さんみたいに優しく、強く、美しくなる」
って言われたアイは、先生がお母さんを本気で愛してるって知って
小糸が死んだ理由を、思いきって聞いてみたの。。


そこでまたシーンが変わって
ゲーム終了♪ってよろこんでた桃恵の前にあらわれたのが隠しボス。。

桃恵のワンダーアニマルのパニックをいきなり殺して
「ワニの肉は鶏肉に似ている」
とか言って桃恵の口の中にパニックの肉を押しこんだ。。

そんな死の恐怖がトラウマになった桃恵は
家に帰ってから揚げも食べれなくって、引きこもっちゃった。。


桃恵がそんな目に合ってるとき、アカたちは
「タナトスに立ち向かうには対極にあるエロスの戦士たちが必要だ。。
桃恵はもう1度行ってくれるかな?」
「さあな、圧倒的死の恐怖を知ってしまったからな。。」って話してた。。

アカたちは隠しボスのこと知ってるんだよね?
ってゆうか、このシステムを作ったのってアカたちなの?
いろいろ、どうなってるのかな?


今回はいつもよりグロかったし
桃恵がジェットコースターに乗ってるみたく上がり下がりして
さいごは振り落とされたみたいでかわいそうだった。。
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11 おとなのこども
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公式のあらすじ
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桃恵の前に突然現れ生死を問い、パニックの命を奪った異形のモノ「ハイフン」。
エッグの世界の変化は、リカの元にも訪れ……。
一方、桃恵やリカに起きている事態を知らないまま、アイは地下の庭園に建つ屋敷に足を踏み入れていた。
膨大な資料があふれる部屋の中で裏アカと遭遇したアイ。
Jプラティの創始者で、かつて科学者だったという裏アカは、とある昔話を語る。
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感想
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はじめはリカのエッグの世界で
桃恵とおなじように友だちが生き返った?あと
出てきた化け物少女のドットに万年を殺されて、引きこもっちゃった。。

そのころアカたちのお屋敷でアイは、裏アカから
アカと裏アカが人間だったころ、フリルってゆう名前のAI少女
を作ったときの話を聞かされたの。。

フリルは、アカと裏アカが知り合ったあずさが
アカと結婚してからおかしくなって
アカとあずさの子のひまりが生まれる直前にあずさを殺した。。

それを知ったアカはフリルを地下室に閉じこめたんだけど
あずさから生まれたひまりが明るく育って14歳になった時とつぜん自殺して
原因はフリルだと思った裏アカが地下室を開けると
フリルは地下室にコードを引きこんで何かしてた。。

それでフリルをこわした後、アカたちは少女の不審な自殺を研究して
それがフリルと、フリルの作った友だちが原因だって知って
フリルの作った世界に引き込まれて
自殺した少女たちを救う活動をはじめたみたい。。



にゃんのあらすじは、もしかしたらちょっと違うかもしれないけど
たぶんこんな感じだったと思う。。

フリルはAIかもしれないけど、かわいそうだった。。
でも、平気で人を殺すようなAIって、やっぱりこわされるしかないよね。。


今回は説明がほとんどだったけど
ホラーみたいなフシギな感じで、あっとゆう間に終わっちゃったみたい。。
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12 負けざる戦士
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公式のあらすじ
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パニックと万年に起こった悲劇を聞いたアイは、エッグの世界でのアンチとの戦いでも、レオンを出さずに応戦しようとしていた。
エッグを割ることもままならず劣勢に立つアイ。
その様子をモニターしていたアカは、アイに代わってレオンを喚び出し、ミッションの遂行が最優先だと指示する。
葛藤しながらもエッグを割るアイだが、エッグから現れた者、そしてワンダーキラーは……。
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感想
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あらすじのおはなしだったけど
今回のエッグ少女は、小糸と出会えなくって
ひとりぼっちで死んじゃった平行世界のアイ。。

敵は沢木先生だけど、もうひとりのアイの敵ってゆうか
大人は汚い、沢木先生も汚いハズ!って思わせて
こっちの世界のアイまで自殺させようってする
ワンダーキラーだったみたい。。

それでさいごに、小糸がよみがえったみたいだけど
キララロドリゲスマチュード18世宵の明星SSプラムの攻撃から
異世界のアイが守ってくれて片目がつぶされて
こっちのアイは無事だったみたい。。

でも、あの玄関でたおれてたのって、どっちのアイだったのかな?
最終回だったけどよく分からなかった。。

特別編が6月29日に放送するみたいだから
それを見たら、いろいろ分かるのかな?

小糸ちゃんたちが本当に生き返ったの?とか
ハイフンたちはこれからどうなるの?とか
いろいろよく分からないところがいっぱいあるんだけど。。
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見おわって。。


あらすじは、どこまでネタバレになるか分からないから
関心がある人は↑の公式情報を見てね☆彡

作画はとてもきれいだった☆

声優さんはまあまあかな。。

いちお終ったみたいだけど、おはなしはぜんぜん終わってないみたいだから
おはなしの感想は6月29日の特別編を見てからの方がいいかも。。



特別編 私のプライオリティ
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公式のあらすじ
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エッグの世界でのミッションをクリアし、現実世界へと戻ってきたアイ。
そんなアイにペットのアダムを託したねいるは、その日を境に連絡が取れなくなってしまう。
ねいるを心配したアイは、田辺のもとを訪れるが……。
沢木から明かされる小糸の自殺の真相、ミッションクリアを経て、少し変わってしまった世界に戸惑うアイ、リカ、桃恵。
様々な思いが交錯する中、アイは――。
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感想
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1時間枠だったけど、前半は総集編で、後半が「私のプライオリティ」

はじめはねいるが、エッグの世界から戻ってくるときに
阿波野寿が「あなたの場所はこれでなくなった」って言ってたけど
それはアイルが生き返るとねいるの場所がなくなる
ってゆうことだったのかな?

そのあと、ねいるがひとりで
「。。やるべきことはした、今日からは自分の物。。ワガママに生きよう!」
って言ってたけど「やるべきこと」は寿を死なせたこと?
それともアイルを生き返らせたこと?

そしてアイにアダムを預けてどこかに消えたのは
好きに生きるために社長をやめて旅に出た、みたいな感じ?


アイが学校で会った小糸は、姿はそっくりだけど別人で
アイを友だちだと思ってない。。

あとで、カラオケでリカと桃恵に会って話したら
よみがえったリカたちの死んだ友だちも
別人になって友だちじゃなくなってたみたい、。。

ってゆうことは、アカたちはノイズって言ってたみたいだけど
アイたちがよみがえらせたって思ってる友だちは、よみがえったわけじゃなく
アイたちの方が、友だちが自殺しなかったパラレルワールドに行った
ってゆうことだと思う。。

だって今の小糸には、アイ以外に友だちがいるから。。
ここがもし、アイが元いた世界だったら
小糸にはアイ以外に友だちなんかいないはず。。


アイは小糸が友だちじゃなくなったことにショックを受けて
ねいるに電話したけど連絡がつかなくって、会社に行ったみたい。。

そしたらねいるまで別人みたいになってて
あなたとは友だちにならないって。。


カラオケの帰り、ねいるの秘書の田辺さんから電話があって
田辺さんに会って聞いたのは、ねいるは行方不明で
会社でアイが会ったのはねいるじゃなく、妹のアイルだって。。

それで、アイとリカはねいるのさいごの夢のコピーを見に
田辺さんについて、ねいるの部屋に行くことになった。。

そこには死んだはずの寿がいて
こっちの世界の寿が死んだから、ほかの世界から移ってきたんだって。。

それで寿はねいるの夢の解説をしてくれたんだけど
ねいるはこっちの世界の寿が作ったアイルそっくりのAIで
優秀過ぎて嫉妬したアイルに刺されたみたい。。


そのあとねいるは、アイの電話も取らずに草むらで眠ってるみたいだったけど
もしかして死んじゃったのかな?


桃恵はもうエッグの世界には行かないってカラオケのときに言ってたし
リカも「機械のために死にたくない」って言っておりたけど
アイは転校してみんなと離れても、ねいるのことを忘れられなくって
ねいるに会うためにガチャを引きに行くところでオシマイ。。



生き返らせるってがんばってた友だちが
実は生き返ってない、ってつらいよね。。

桃恵、リカ、ってひとりずつおりて行くところもさびしかった。。


けっきょくこのおはなしって、アイとねいるの友情のおはなしだったのかな?

でも、ガチャを引いても夢の中で会うだけで
本当に生き返らせたりできないし
前みたく、4人でいっしょに遊んだりすることもムリだと思うけど
それでもアイは、ねいるに会いたいのかな?

ってゆうかアイがねいるに会いたいからガチャを引くんじゃなくって
ねいるがアイに会いたがってる、って思うから
こっちから会いに行ってあげる、ってゆうことだったのかも?


さいごまで見たけど、あんまりよく分からないおはなしだった。。
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特別編まで見おわって。。


絵はきれいだったし、雰囲気はとってもいいおはなしだったけど
さいごまで見ても、何がしたいかよく分からないおはなしだった。。






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投稿 : 2021/07/16
閲覧 : 873
サンキュー:

56

ネタバレ

まつはや さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

使命よりラスボスより友達が大事なお年頃

【6話まで視聴時点】

己にとって大切な人間を取り戻すために戦う少女たちの物語。

まず本作はとにかくビジュアルが素晴らしいです。可愛くて今風なキャラクターデザイン、よく動く戦闘シーンからキャラクターの何気ない日常の仕草まで妥協のない作画、おしゃれでまとまった色使い…本当に毎週毎週映画のようなクオリティに脱帽です。

不気味だったりホラーチックな演出が多い部分も自分好みですね。
こういった作品(まどマギ以降増えた生死の絡む魔法少女もの)はテーマ故話も画もバイオレンスかつ露悪的になりがちなものですが、本作のそういった描写は行き過ぎずかと言って緩すぎず個人的にとてもちょうど良い塩梅です。

全体的にあまり多くを語りすぎず、画や演出で登場人物の心情を表現している部分が多いため、カットひとつ、小物ひとつに全て意味があるのではないかと隅から隅まで注視して視聴したくなります。

と、ここまで画の話ばかりでしたが、脚本に関しても分かり辛すぎず、かといって分かりやすすぎない程よさです。画に注力した作品は脚本に粗があったり難解だったりすることも多々あるのですが、本作はとにかくバランス感覚に優れています。
毎週何かしら続きが気になるようなフックをラストに持ってくるあたりもうまいです。

視聴者が気になる疑問を作中のキャラにガンガン言わせて回収していくので、物語がどう転ぶのか読めず、リアルタイムで追うのが楽しい作品です。

■総括

散りばめられた要素を回収して欲しかったという視点では不完全燃焼だったのですが、不思議と不快感はありませんでした。
毎週分からないことを楽しんでいた節もありましたし、解決していないことは多々あれど「アイ個人の物語」としては完結していたと見れたので、12話まで楽しく追っていた贔屓目も入っているかと思いますが、この作品はこれでよかったのだと思います。

偏った見方をすると、世界の謎やフリルら敵側の思惑はアイにとってはどうでもよかったのでしょう。アイの世界は、アイのプライオリティは、あくまで小糸ちゃんやねいる、リカ、桃恵、お母さん、先生ら身近な人間との関係という狭い範囲で完結しているのです。


思春期の不安定な少女たちの描写や美しい作画を堪能するという点では満足感の高い作品でした。

果たしてリカや桃恵ではなく出自も出会い方も非日常の塊なねいるを追い、エッグガチャに戻るラストは現実からの逃避なのか?引きこもり少女が自分の意思で動くようになったと言う成長なのか?それは私たち視聴者の解釈に委ねられそうです。

以下各話感想

■12話感想
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感想を書くことをすっかり失念しておりましたが……非常に文章がひねり出しにくい回でした。
これは特別編(最終話)とセットで見て判断すべき話数なのではないでしょうか。最後のたたみ方に全てがかかっていると言っても過言ではありません。
個人的に、物語を牽引する重要な情報というものは、謎をばらまく段階においては情報は伏せに伏せ公開を勿体ぶっていいと思うのですが、謎を回収する段に入ったらすっきりと簡潔に見せて欲しいと思うのです。本作は登場人物の気の持ちように区切りはつくものの、謎は謎のまま宙ぶらりんに終わりそうな気配がしています。
{/netabare}
■11話感想
{netabare}
裏アカを探し庭園内の家に訪れたアイが見たものはアカと裏アカの研究資料だった。裏アカはアイに過去の出来事と「フリル」なる少女について話し始める。

アイたちを戦わせる理由や謎が一気に明かされた回でした。大方の予想どうり、生き返った子たちは一瞬相手を意識しはするもののすぐに成仏してしまう様子。戸惑っていた百恵に対してこうなることは分かっていたとばかりに冷静なリカが意外でした。

フリルが登場してからの過去編はいつにも増してホラー演出が冴え渡っており非常に満足感がありました。ここ最近なりを潜めていた、何が起こるのか分からない、綺麗なのにどこか不気味な雰囲気が最終話目前にして戻ってきましたね。フリルの愛らしさの象徴であった唇をすぼめる動きが一転して死の予兆として使用される流れは本作の中でも白眉。
ただAIであったフリルが実在の人間に自殺教唆をする仕組みや、捨てたり燃やしたりしても尚どこかで生きている理由などの説明は控えめで、この作品はSFではなくあくまでファンタジーなのだといったところです。

物語もいよいよ終盤ですが、人々を死へと誘惑するフリルの行く末は、アイと三人の友達は一体どうなるのでしょうか。
そして前回気になるところで切られた先生の返答については全くのノータッチでしたが、来週以降触れられるのでしょうか。
{/netabare}
■9話感想 
{netabare}
ねいるの会社へ遊びに来たアイたちは、植物状態で眠るねいるの友人、寿に出会う。寿はエッグ世界でねいると接触し、己の生命維持装置を外すよう遺言を残すが......

リカに引き続きねいるの当番回ということでいいのでしょうか?
ねいるは四人の中では所謂クール担当で、表情を変えることが少なく口数も少ないキャラクターでしたが、寿の生死を巡る葛藤の中では感情豊かな面を垣間見ることができました。
生命維持装置を巡りアイたちにひどく当たってしまったり、機能停止ボタンを押す際に手が震えていたりと、どんなに達観していてもねいるもやはり等身大の少女なのでしょうね。

そして前々回もそうでしたが、アイはことごとくトラブルに対してパーフェクトな立ち回りをしており、いじめられていたという設定が信じられないくらいコミュニケーションに長けている印象を受けます。
ねいるの本音を引き出し、人間の命を故意に止めるという重荷を「二人ならファンタジー」という一見軽い言葉で共に背負おうとするアイの行動は、流石主人公といったところ。

アカと裏アカが恣意的にアイたちを戦わせていることや、そこにねいるの秘書も絡んでいることが明かされ、ゆっくりと物語が動き始めている様子ですが、次回のサブタイトルは誰が誰に向けた行動なのか気になるところです。個人的にはもうそろそろ沢木先生や小糸ちゃんあたりの話を大きく進めて欲しいですかね。
「政府」や「臨死実験」などきな臭いワードも飛び出しましたが、広げた風呂敷をどう畳むのか、不安半分期待半分です。

{/netabare}
■8話感想 
※総集編につき省略
■7話感想
{netabare}
リカはアイたちに”愚痴に付き合ってもらう”と己の母親と家庭環境を明かす。両親にきつくあたるリカにねいると桃恵は苦言を呈するが、リカは苛立ちを募らせ不安定になり、エッグ世界でピンチに陥る。

リカの掘り下げ回。
リカは四人の中では明るく気丈な振る舞いが目立ちますが、追い詰められると自傷しようとしたり、ワンダーキラーの言葉に耳を傾け死を受け入れようとしたり、その分精神的に脆い部分があるようです。

結局父親が見つかるといったこともなく、状況的には何も変わっていはいないのですが、戦いの中で母親との関係を見つめ直せた様子。「どうせリカも私を捨てるんでしょう」「うん、でも今じゃない」にリカのほんのわずかな、しかし確かな歩み寄りを感じました。

戦いを辞めるか否かで意見が割れたねいるとの仲も回復した上、先週の引きからどうなるのか不安だったアイもなんとか学校に復帰できている様子で、今の所思った以上に順風満帆といった流れですが、はてさて今後もこの調子で進行するのでしょうか。
{/netabare}

投稿 : 2021/07/11
閲覧 : 429
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11

ケー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

同情するなら卵くれ!!

特別編まで拝見しました。

率直に言って、良く分からなかったというのが正直な感想です。

臆測ですけど、作り手も視聴者に分かるように作ろうとしてなかったんじゃないかと感じました。
「分からないものを分からないものとしてそのまま受け入れろ」っていうのがこの作品のメッセージなのかなと受け取りました。
キャラクターが抱える問題もほとんど解決されず、人間関係も中途半端なままで続きがあるのか終わりなのか分からない感じで最終話が終わりました。

でもこの作品のリアリティってそういうところにあるのかなと。
現実でも理不尽でスッキリしないことっていっぱいあって、モヤモヤを抱えたまま生きていくのが現実なんだよと、この作品はそういうリアリティを描きたかったのかと、そう受け止めました。

最近のアニメはキャラクターの記号化やストーリーの類型化が明瞭で分かりやすかったり、最後にすべての伏線を回収して綺麗に解決してスッキリと終わる作品が高評価される傾向にある気がします。
本作品はそういう傾向の逆を行っていて、キャラクターは多面的で矛盾を抱えていたり、ストーリー上の様々な問題や謎も未解決のまま放置されています。
だから分かりにくいし、見終わってスッキリもしない。
その意味では今のアニメファンには受け入れづらい、かなり人を選ぶ作品だと思います。

そんな「刺さる人にだけ刺さればいい」という尖った作品を高クオリティで全力で作ってやったぜっていう意気込み、私は好きでした。
商業的には難しいかもしれませんが、こういうアニメの幅を広げてくれる作品はいいですね。


あと最終話の納品が遅れたのは制作スケジュールの管理ミスが原因だったようですね。
最終話の展開が駆け足で、作品の難解さに拍車をかけたのも、このスケジュールの管理ミスが一因だったのではと勘繰ってしまいました。
本来ならもう少し尺があって丁寧にやるはずだったところを、スケジュールが押して制作資金も不足したので、新作部分は尺を短くして説明を端折って間に合わせましたみたいな。

ただでさえ分かりにくい作品なのだから、最終話の内容はもっとゆっくり丁寧に演出をしてもらいたかったです。
最終話の物語の時系列が分かりにくかったり、シーンがパラレルワールドか現実の話なのか分かりにくかったのは、脚本の問題というより演出の問題だと感じました。

原案・脚本家がアニメに不慣れなのであれば、アニメの方法に慣れた監督や演出がうまく補佐してカバーするのが役割だと思うのですが、そのあたりの綱引きがうまく行かなかったのかなと勝手に推察しました。

作画はとてもクオリティが高くて、制作側の意気込みの強さが伝わってくる作品だっただけに、そのやる気がやや空回りしたような終わり方でもったいないなとも感じました。

良く分からない作品でしたが、なかなか消えないモヤモヤを残してくれたという点では、私にとって記憶に残るだけの質量を持った作品でした。

投稿 : 2021/07/09
閲覧 : 186
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6

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ノンゼロサムゲーム

三面記事や週刊誌の中吊り広告に目が行ってしまう。
そんなゲスイ自分に嫌気が差して、興味がない風を装い、目を逸らすのである。
あるいは、にわかに綺麗事を並べ立て、物見高い野次馬根性丸出しの自分をひた隠しにする。

“いじめ”に勝者はいない。
残されたものが等しく傷を負うノンゼロサムな“ゲーム”である。

そして、これは“嫌味な”作品である。

不幸設定のつるべ打ち、何ならそれを押し売りしてくる“あざとい”ドラマである。
四人の少女達それぞれが、破綻してしまった他者と自身に、折り合いをつけようとするお話である。

そこで作者は、他者が一番であれという理不尽な課題を与える。

嫌な奴だ。

各話で登場する陳腐で醜悪なフリークス達が突き付ける他者と自分をめぐる囚人のジレンマ的な試練。
さらに、きっと破たんするに違いない、グループカウンセリング的なやり取りまで加えられる。

そんなストーリーが癇に障る。
なぜなら、絡めとられ、術中にはまっている自分が不愉快だからである。
アニメという道具立てが、コロナウィルスのごとく、生臭さに対する嗅覚を遮断しているからかもしれない。

脆弱で不安定な14歳、儚く美しい少女たちが戦わすチキンレース。

しかし、その先にあるのは、勝ち負けという、いわゆるゼロサムな結果ではなさそうだ。

まあ何とも…、大きなお世話である。

見終わって。

う〜ん、もう少し彼女たちへの愛があっても良いのではないだろうか。
主人公一人が、能天気にエロスの戦士を気取るの図は、余りにも安直に過ぎる。
フロイトの生煮えを食べろと言われても、吐き気がするだけで、何の感動も覚えないのである。

久々に腹が立った。
                           (2021/04/02)

そして凝りもせず、特別編なるものを視聴するのである。

前半はご丁寧にも総集編。
しかしそれは、混乱の中でイラつく私を、体よく丸め込むに足る前振りとなったことは確かである。
何より、実写画面をそのままデジタル化した背景描写、それに溶け込むキャラたちの作画が美しい。
加えて、仮想現実とは言え、あれほど苦しんだ経験に対して、500円ガチャだからねと、シレッと言わせしまうのだから、もういいや、と思うしかないのである。
めでたしめでたしである。

投稿 : 2021/07/06
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26

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

百合ものだと思う、「パプリカ」っぽい世界観

見る予定じゃなかったんだけど、つべのPV見て見てみようかなと思った。作画とかものすごくいいし、話も面白そうだったので。作画監督じゃないけど、ちょっと美樹本キャラしている。話としては明らかに百合もので、私は女性なのでちょっと及び腰なのだけど、その世界も嫌いじゃないから見てみようかなと。最終話だけ見たことのある「ユリ熊嵐」をちょっと思い出した。不条理劇で、幾原監督っぽい感じ。ただもう少し映像作品ぽい切り口で、映画的で見やすい感じですね。

第一話 {netabare}
ヒロイン・アイは不登校の中学生?かな。夜だけ散歩に出て、不思議な卵を夜の遊園地でガチャでもらう。その卵から「友達」が孵化する。アイはどうやらいじめられっ子だったみたい。唯一の友達だった転校生の子は自殺してしまっている。心の傷を抱えながら、卵の出来事から入り込んだ不条理世界で戦っていくという感じのストーリー。はじめの敵は倒せたけど、アイは傷を負ってしまう。そして、また異次元の世界で別の女の子と出会ったところで物語は続く。

最近の若手作家の書く小説のようなストーリーで、メタフィクションがいろいろ出て来て面白い。不条理劇は嫌いじゃないので、見世物小屋みたいで次に何が出てくるか楽しみです。ラストにハッピーエンドになるといいけどな。エヴァ旧劇のような悲しい結末は心に痛いからやめてほしい。なんとなくそれもあるかなといった感じが、今のところはあります。 {/netabare}

第二話{netabare}
作画はきれいなんだけど、思わせぶりな描写が多いな。勧善懲悪の話で続いていくのかなあ?体罰教師を懲らしめる話はまあまあ面白かったけど、前半の登校できないアイの話との接点は?そのあたり、現実と妄想の折り合いがうまくいったら納得できるけど、そうでなくてこのままアイがニートでいることの礼賛で終わると、虫のいい話にしか思えなくなってしまう。この作り手はそこまで責任もって作っていないかなあ?ただ若い女性声優さんたち並べて、ちょっと素敵な世界系なだけの作品になるかしら? {/netabare}

第三話~第七話{netabare}
第二話の敵が妊婦みたいだったので、一時敬遠していました。こういう表現はなるたけやめてほしい・・・・。気を取り直して、本放映終了後に続きをちみちみ見ました。作画はあいかわらずいい。話がアイの母親と学校の先生の交際という話になってきて、乃南アサさんの「風紋」を思い出した。あと、アイの仲間たちの描写が、特にねいるが辻邦生さんの「廻廊にて」の修道院のような学校での美少女を思い出す。美少女アンドレは褐色の肌の南欧系の少女で寡黙、ねいるのモデルになったと錯覚するようなキャラ。

(「廻廊にて」は百合もので有名と思われる小説。話の途中で、真夜中にヒロインマーシャの元に美少女アンドレがやって来るシーンで、「未来少年コナン」や「千と千尋の神隠し」の危険な雨樋伝いに歩くシーンを思わせる描写が存在する。)

全体的に、「セーラームーン」のような話なんだなと思った。それがもう少し現実味のある、痛い話になっている。

戦闘場面のシュールさは、筒井さんの「パプリカ」みたい。とにかく、そのシュールさを楽しむ番組と割り切って、できれば最後まで見てみたいです。 {/netabare}

第八話~第十三話(最終話){netabare}
第十一話の過去話の回が肝でしたね。AIフリルの犯罪が怖かった。それでラストでいったんAIだったねいるをアイが拒否してしまうんですね。とにかく、第十一話がすごかったです。後はまあ、戦闘美少女ものって感じでしたね。第十一話は、フリルを地下室に閉じ込める場面が、ポーの「黒猫」を思い起こさせました。あの回だけはもう一遍見てもいいかと思うぐらい気に入りましたね。スタッフもあの回を描きたかったんじゃないかな。

フリルですが、最後に同じAIであるねいるに友達になろうよ、と言っていた事から、彼女も救われたと考えたいです。ねいるもアイにスマホをかけてきましたからね。ネイルは英語ではnailで「爪」のことですが、韓国語では내일で「明日」の事です。

蛇足ですが、フリルが風呂場で梓を殺す方法は、ロシアのテレビドラマ「スニッファー」にも登場しました。絶対にまねしちゃだめですよ。 {/netabare}

投稿 : 2021/07/05
閲覧 : 560
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14

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一言、残念!

最初っから難解な展開で謎だらけ。
卵を購入し、それを割ると過去に死亡した人物が出てくる。
その人物を1日守ることで、自分が生き返らせたい、とある人物の復活につながるらしい。
現実世界と夢の世界を行き来し、どこまでが現実でどこまでが夢なのか分からなくなる。
わざとそうしているんだろうけど。
主人公の引きこもりの少女はいつの間にかちゃんと登校するようになった?

{netabare}
終盤になってついに世界の謎が綴られる。
AIだからと言って、すべての者に魂が宿るという日本的な感覚から言ったら、
フリルに対する仕打ちは許せないよなあ。
もっとやり方があったんじゃない?
アカと裏アカはしっかり罪を償うべき。
エッグを買ってる少女達には罪はないだろう。
{/netabare}

全12話見たが、結局分からない。いや、単純な日常を分かりづらくしてはいけないよ。
どうも肩の力が入り過ぎた感がある。
もっと気楽に、分かりやすく見られるようにしないと。
OP曲はとても良いし、全体的に作画レベルは非常に高いのに・・
大変残念と言わざるを得ない。

7/4
6月末に放送された特別編見ましたが、結局何も分からず。
一番の問題はフリルじゃないの?
フリルがどうなったのか、描いてほしかったなぁ。
エッグを売り続けているということは、フリルの影響が残っているってことでしょう?
なんで笑顔でエッグを買えるんだ?
分からないことは解決しないまま。謎だけが残った。

投稿 : 2021/07/04
閲覧 : 287
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13

ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

伝わらない、野島イズム

長いこと待たされた特別編、やっとOAされました。

野島伸司さんらしいというか、なんというか
  う~~~~~ん…………
この人ぐらい『やりたいことが明確なのに理解されない』タイプって、
そうそういないのではないかと思います。

本作もそうなのですが、
野島さんの脚本の多くは重く、痛々しく、時には陰惨でさえあります。
彼は視聴者である若者に対して、
大人がひた隠しにするものを隠そうとしないんです。
(だからPTAとかにぎゃんぎゃん言われたりもするのですが)

人生、お花畑の中だけを最後まで歩いて行ける人はめったにいません。

挫折したり、理不尽な暴力や悪意に苦しめられたり、
努力を揶揄されたり、愛するものを奪われたり、酷い妥協を強いられたり、
騙されたり、裏切られたり、人間扱いされなかったり。
リアルに目をやれば、
いままさにそういう『裏の現実』にさらされている若者が大勢います。

野島さんは、そういう若者たちに中途半端な慰めなどせず、
むしろそういう現実を包み隠さず突きつけたうえで、

             それでも生きろ

というメッセージを作品の中で叫び続けている方です。

{netabare}
本作のタイトルが、そのまま彼の『言いたいこと』に直結しています。
ワンダーエッグ、直訳すると『奇跡の卵』は、
作中に出てくる不思議な卵だけでなく、
なんにでもなれる『無限の可能性を持った若者』にかかっています。
そしてプライオリティ、その若者が最優先で成さなければならないのは、
作中でも明言されていますが
              生きることです。


いじめ、裏切り、教師のパワハラ、同性愛、レイプ、性同一性障害、
まるで三面記事のオンパレードのごとく、
無慈悲な現実にさらされて自死を選んだ子供たちが次々と登場します。

だけど、何があっても野島さんはその死を肯定しません。
それを肯定する声を、断罪し続けます。

生きていたらこんないいことがあるよ、なんて無責任なことは言いません。
ただ『ミテミヌフリ』や『アンチ』をくだらない小者に描き、
次々と爽快にぶった切っていきます。

そしてフリルは『自死の背中を押す第三者』の具象化です。
その存在を前面に出すことによって、
あなたは本当に自分の意志で死にたいの、という問いを投げかけます。

パラレル・ワールドというのは、
  あなたは今よりずっと良いようにも悪いようにもなる、なれる
という無限の可能性を示唆しているように受け取れます。

そして特別編では、ねいるが『あっち側』に行ってしまい、
桃恵は戦意喪失して白旗をあげ、
共にフリルと戦った仲間たちは自然消滅してしまいます。

それでも、アイは最後に『復活』します。
理不尽な自死に対し、
自分の意志で、たった一人で抗い続けることを決めたのです。

          たとえ一人になっても生きろ、戦え。

それが本当に野島さんの言いたかったことではないかと、僕は愚考いたします。
{/netabare}


ねいるはどうなったのかとか、フリルとの決着、
四人組は復活するのか、小糸の自死の真相はなんだったのか、など、
特別編で積み残した課題はたくさんあります。

だから二期なり劇場版なりがあっても不思議ではありません。
むしろある『べき』なのでしょう。

だけど、野島さんはもう言いたいこと言っちゃってるので、
次が『ない』なら『ない』で、
それはもう仕方ないかなあ、と僕は秘かに思っています。

それに、たとえ第二期があったとしても、
野島さんが伝えたいことが
視聴者に届きそうな気がまったくしませんし。

届かないだろうと予想する理由は、大きく分けると三つあります。

{netabare}
ひとつめは『ギミック盛り過ぎ』。

アニメファンに関心を持ってもらおうとしたのか、
全体的なエンタメ性を意識したのか、
プラティだのAIだのパラレルワールドだのワンダーアニマルだの、
いろんなギミックが、これでもか、と詰め込まれています。

だけど、1クールものでここまで詰め込むというのは
  やはり『盛り過ぎ』ではなかろうか、と。
実際、伏線すら回収しきれなかったわけですからね。

いかにもそれっぽいものを配置しすぎちゃったおかげで、
あっちこっち目移りして焦点が定まらず、
逆に根底にあるものが見えにくくなっちゃっている気がします。


ふたつめは『脚本の字数多すぎ』。

野島さんってネットドラマなどで30分枠ちょこちょこ書いてるんですが、
それってだいたい、実尺22~3分ぐらいあるんですよね。
だけどアニメの30分枠って、
ABパ-ト合わせても、実尺20分しかないんです。
それなのに、これまでと同じ分量書いちゃったのかな、と。

だから「テンポがいい」と言えなくもないのだけれど、
どうしても『タメ』と『余韻』にとれる尺が少なくなって、
重い話がさらっと流れちゃっているんです。

作品が扱っているテ-マの重さから考えても、
最低一割、あるいは思い切ってぐらい三割ぐらい字数減らし、
ダイナゼノンぐらいの『間』でやった方が、
どっしりと見ごたえのある作品になったと思います。

 ただし、これは野島さんのせいではなく『監督の責任』です。

 野島さんは、あくまでもアニメは初めての方です。
 彼の言いたい内容を表現するには何枚(文字数)ぐらいが適切なのか、
 あらかじめきちんと伝えておくか、
 上がってきた原稿にリテイクをかけなければなりません。
 決定稿の責任は、すべて監督にあります。

 若林信さんは、この作品が初監督だそうです。
 だからそこまで気が回らなかったのか、
 あるいは野島伸司という名前に気後れしたのかはわかりませんが、
 はっきり言って、大チョンボです。


そしてみっつめ、これが最大の要因なのですが、『ミスキャスト』。

はっきり言って、
メインヒロイン四人では楠木ともりさん以外、
野島さんの脚本を演れるだけの実力がありません。

主役の相川さんは、まだ高校生。
別に若いからダメだということではありませんし、
『ちはやふる』の瀬戸さんみたいに、
回を追うごとに目覚ましい進歩を……と期待したのですが、
最後まで『ちょっとカンのいい高校生』のままでした。

あとの二人、斎藤さんと矢野さんは、
年齢こそ楠木さんより上だけれど、もろ、歌手・アイドル寄り。
テンプレに毛が生えた程度の芝居しかできてません。
ただ『それっぽい』だけで、
少なくとも僕の耳には、痛みもつらみも伝わってきませんでした。

  野島さんの脚本にこのキャスティングは、ないわ。

ただでさえ、前述のように文字数が多くて『タメ』の作りにくい作品です。
ゲストで入った実力派の役者さんたちも苦労していました。
それなのにメインを彼女たちに任せるのは、荷が重すぎました。

ですから正直、誰に対しても感情移入しづらかった、です。

それぞれが『痛み』や『やりきれなさ』を抱えているのはわかります。
だけどそれが全部、軽く感じられるんです。
それはそっちの話だよね、みたいに割り切れちゃう。

最後、アイが復活したときも「あそう、よかったね」みたいな。

せめて楠木さんをアイにあてていれば少しは違ったのでしょうが……
四人が会話していても全然引き込まれないし、
なんかもう作品全体が『他人事』みたくなっちゃっていました。

 これも、監督の大チョンボです。
 楠木さん含め、四人ともみんなSMEがらみのキャストですが、
 グループ会社なんだから、
 楠木さん以外はぜんぶ蹴っ飛ばしちまえばよかったんです。
 それをせず首を縦にふった段階で、
 この作品の失敗が決してしまったと言っても過言ではありません。


{/netabare}

おすすめ度としては、限りなくCに近いBランクです。

映像はすごく素晴らしいですし、
大切なことを伝えようともしてくれているのですが、
いかんせん、伝わりにくい、伝わらない。

ふつうに流して見てたら
  野島は結局なにが言いたかったんだ
みたいな感想しか出てこないだろうと思います。

いろんな伏線を投げっぱなしジャ-マンのまま話を畳んじゃったのも、
アニメなれした方にはマイナス要素かと。
もしも二期があれば、それは回復いたしますが……どうなんだろう?


ただ、レビューでは野島さんを非難する声が多いようですが、

     それは違うだろ、どう見ても監督責任じゃん。

初監督で経験不足だったのか周囲の圧力にびびったのか、
詳しいところはまったくわかりません。
だけど監督は、出来上がった作品が全てです。
  野島さんの世界を届けるだけの力量がまだ備わっていなかった
という評価は、避けることができないんじゃないかと。


これに懲りず、
野島さんにはこれからもアニメに挑戦して欲しいと思います。

  もうね、人のカタチすらしていない『マンガ映画』はうんざりなんです。

もちろん、アニメ専業の作家・脚本家さんのなかにも、
素晴らしい方がたくさんいらっしゃいます。
野島さんにも、時々でいいからその輪に加わってもらい、

  ジャパニメーションの発展に貢献していただきたいと、
  心から願う次第であります。

投稿 : 2021/07/03
閲覧 : 724
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22

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

脚本: 野島伸司は当然仕事してるけど、これはプロデューサーが頑張ってるのかもしれません?(6/29に「特別編」が放送されました)

脚本: 野島伸司と言われれば当然気になるわけで、視聴のきっかけは間違いなくこれです。で、第2話まで観ました。

ストーリーに関してはティーンエイジに向けられたいじめとか部活指導時のパワハラとかをテーマにした話で、とにもかくにも主人公の大戸アイが並行世界的な謎の空間に入り、ガチャで購入した「エッグ」から出てきた子が怪物に襲われないように助けるために戦うというフォーマットで進むみたいです。

が、全部観終わったら別かもしれませんが今レビューとして書きたいのはそこじゃないです。

ということで、以下の話です。

私はアニメの製作体制について人並みにしか知りませんが、多分テレビでシリーズ放映される深夜アニメ作品の場合は作品自体のコンセプトを決めてるのは「総監督」って肩書きの人がいればその人、そうじゃなければ特定の個人ではなくぼんやりと製作委員会みたいな感じだと思っています。

肩書きが「プロデューサー」っていう人はスポンサー集めや放送局への売り込み、マルチメディア展開時の窓口とかの事務屋さんのイメージで、クリエイター寄りの仕事をしないわけではないでしょうが、そっちがメインという感じはあまりしません。まあとにかく企画の大枠は先にあって、その企画のための調整役としてプロデューサーが付くものなんじゃないでしょうか。

一方、テレビドラマではそんなことはなくて、企画内容について一番力があるのは局プロデューサーでしょう。もちろんスポンサーの意向を無碍にはねつけたりはできないでしょうが、「どんなドラマにしたいか」を大雑把に決めるのは局プロデューサーの仕事と思われます。

で、本作を観ていて「脚本: 野島伸司」の起用も含めて何かグループ合議だけではなくドラマとかにありがちな強めのプロデュース力を感じました。

普通テレビアニメでそんなことは気にして観ていませんが、公式サイトの「STAFF&CAST」を見てみると企画プロデュースの欄に「植野浩之」という名前がありました。別に名前を知っているわけではないのでググってみたらこの方は映画プロデューサーなのですね。

今回は日本テレビ側の局プロデューサーとして参加されているようで名前の横にあるフキダシをつつくと企画に当たっての言葉みたいなのが読めるんですが、それを読んで私が感じていた「プロデュース力」みたいなものに納得がいった次第です。

ということで、『GREAT PRETENDER』なんかもそうでしたが今後は映画やテレビドラマを作っていた人材がもっとアニメに流れてくるかもしれないなと思いました。

作品としての評価、特にストーリーは典型的な「終わってみないとわからない」タイプの話だと思いますが、気にはなるので視聴はたぶん最終回まですると思います。その時に何かあったら追記しますが、たぶん途中の各話でのレビュー更新はしないと思います。
==

2021.3.10追記:
第9話まで視聴終了。上記の通りレビュー更新の予定は特にはなかったんですが、作中で「夢が記録できる」という話が出てきたので、日テレつながりですがだいぶん前に放送された『悪夢ちゃん』というドラマを連想しましたという記録です。

※『悪夢ちゃん』には「獏」という装置が出てきて、「夢札」という記録媒体に明晰夢を記録して後から夢の映像を見ることができるという設定がありました。

……でも、『悪夢ちゃん』の知名度は低そう(笑)。北川景子とか小日向文世とか優香とか、キャストはそこそこ豪華だった気はするんですが。

2021.3.31追記:
第12話まで視聴終了。「打ち切り」最終回みたいな形で終わりましたが、公式から6/29に「特別編」が放送されることがアナウンスされたので、事実上最終回を落としてしまい「特別編」が最終回ということになるんじゃないかと思われます。

ただあにこれの登録的にはそちらは別作品ということになりそうなので、本作の視聴状況としてはとりあえず「観終わった」となります。

ここまで面白かったんですが、「最終回」を観ないことには最終的なストーリーの評価はできないと考えるので、とりあえず評点は「3」にしておき、2021年冬作品1クール終了時の評価もここまでの視聴状況で付けようと思います。

2021.7.2追記:
特別編まで観終わりました。前半振り返り総集編+後半新作映像という2話分の時間を使った構成です。

アイは主人公だけどメインの4人の立場が比較的フラットなのかなとも思いがちでしたが、特別編前半の振り返りで「アイは特別」であること、そして特別編後半そんなアイにとって「ねいるは特別」であることが改めて示された感じでした。

でも本編だけでも「アイは特別」なのは描かれていたので、本編最終回は打ち切り最終回ではないし、特別編は本編の補強であっても新たな主張や問題の提示ではないんだなと思いました。
(たぶん本当の意味で「戦う力」を持ってたのは、アイと寿ちゃんだけ?)

投稿 : 2021/07/02
閲覧 : 724
サンキュー:

45

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

チェルノブイリ

エロゲ勢の師匠筋とも言える元祖胸糞釣師と新人監督のコラボ。
ウキウキで暴れる大御所の脚本をなんとか着地させた監督に拍手。

下世話憐憫可哀想のフルラインナップ胸糞事典。この他に何か残ってる?ってくらいに詰め込む下品さはエロゲ勢も真っ青。その上アニメならではのトンデモ要素を思いつくままにブチ込んでいくフリーダム。監督はそうとうイライラしたでしょう。


第1回 子供の領分
{netabare} 「欲しいものなんか無い」と嘯く引きこもりのアイはひょんなことからワンダーエッグを手に入れる。出てきたのは「くるみ」と言う名の少女。不思議な世界で二人して「ミテミヌフリ」に襲われたと思えば標的はくるみだけだった。襲われるくるみを見捨てるようにやり過ごしたアイが見つけたものは、過去唯一の親友であり自ら命を絶った「こいと」の変わり果てた姿。いじめられてた自分と関わった為、苦しみを背負わせたあげく見殺しにしてしまった過去を思い出す。この異世界の中では不死身のアイ。目の前には窮地に追い込まれたくるみ。アイは走り出す。
「もう見て見ぬふりはしない」

スゴイ。謎しかないのにしっかり面白い。様々な意味不明な謎を散りばめておいて、それらを全くと言っていいほど説明しないのにも関わらず、目の前の出来事はきちんと解決させカタルシスはしっかり提供。流れの中で自然に主人公の目的と役割とルールを提示して物語の構造のみ理解させるようにしながらも謎の一切はしっかりキープしたまま次週へ、というあまりにも完璧すぎる第1話。謎をブチまけるばかりと思いきや話の筋はしっかりと基本に忠実な組み立て。すげえ。マジすげえ。昔売れた大御所なんて持ち出してきやがってどうせ…とか思ってました。ごめんなさい。ドラマとアニメでは勝手が違うかもですが最後まで突き抜けて欲しい。マジで。137{/netabare}
第2回友達の条件
{netabare}異世界行ってゲストモンスターやっつける隙間に登場キャラとの関係を差し込むって構造だけなら異世界ピクニックと似てますね。あっちは既にヤバそうな雰囲気ですが。トラウマ具現化モンスターと戦うってのもプロは観慣れてるでしょう。一般向けなのかな。劇中殆どアイとゲストキャラで進むのですが、単発キャラばかりに毎週時間割いてアイやねいる等他キャラに時間使わないと深堀ガーが湧きそうですけど大丈夫ですかね。大御所作品なら説明不足でも「難解な作品であるキリッ」してくれるからいいかもですが。作画も凄いのですが少しドヤ臭を感じましたし、先生さようならもちょっと唐突に感じました。正直ちょっと不安です。「ククク…。貴様のようなニワカには天才野島伸司の神脚本は理解出来まい」みたいなプロご用達イキリウェポンにならない事を願います。これが成功すれば今後脚本家と資本の流入が見込めると思いますので。220{/netabare}
第3回裸のナイフ
{netabare}あーこれは多分評価が割れるやつかな。エロゲアニメを見慣れたプロには物足りない可能性もあるかも。上手く纏まってるけど新鮮さはないみたいな。実写ではショッキングな演出でもアニメにするとマイルドになるからな。実写ドラマの文法でやると説明不足ガー深堀ガー感情移入ガーは不可避なんだけど、今んとこコメディもご都合もちゃんとあってしっかり深夜アニメっぽいのは凄いと思う。この手の作風なら全ての謎を説明する必要はないと思うけど、考察しがいのある難解な作品であるキリッか説明不足ガーのどちらに転ぶかは原作者をどう捉えるかに依るので年齢層で分かれるのかな。今後はメインキャラ同時出撃で絡みも増えてエッグキャラは添え物になりそう。このスライドめちゃくちゃ巧いなあ。くそう。個人的には野島嫌いだったけどアニメになると下品さが中和されて良いところが引き立ってるのでいい感じ。でもビックリアニメを目指して無理はせず、やりたいことだけキレイに纏めていくのではと思う。268{/netabare}
第4回カラフル・ガールズ
{netabare} ここで新キャラ登場で4人が合流と順当な流れ。しっかしまあ野島センセは相変わらず下世話なネタが大好きですね。メインキャラが闇を抱えてるのは当然としてエッグキャラも自殺するに相応しい原因が必要。ゲストキャラなので毎回手を変え品を変えのショッキングなネタが使い放題。だって必要なんだもん!みたく、もうこれ書くのウキウキだったでしょうね。でもこれだけPOPな画面だと際どさも薄まるし、しかもアニメファンは鬱ネタ大好き。もっと早く参入してればまどマギクラスの存在感は出せたでしょうに勿体ないなあ。しかしOPから構図から小道具の使い方からなにからなにまで映像のセンスが凄まじい。この監督のおかげで野島センセのドヤァァァ感が薄まって楽しく観れる。違っていたら本格派気取りの重厚な作品であるキリッで暗い画面にされてたかも。お金あるからって■■■みたく大作名作気取りじゃないところもいい。最後の匂わせも相変わらず悪趣味だなあとは思うけど今後胸糞アニメを見慣れたプロをビックリさせられるのかはちょっと疑問。OPからさらばせんせいだもんな。過去の焼き直しでないことを祈る。この監督はもう名前売れたでしょうから、次は爽やかでベタな作品を作って欲しい。372 {/netabare}
第5回笛を吹く少女
{netabare}ポップな画面でド迫力なバトルシーンに釘付け。すっげえ。このメンヘラ感をポップに飾る雰囲気は今のボカロ曲みたい。ちゃんと世相を研究してんなって感じ。展開は魔法少女の枠組みなんだけど専門用語をほぼ使わず、ガイド役はおっさん2人にして既視感も上手く隠してる。時間の経過も緩急激しく省略の技法は漫画のテクニックの様。主題以外はすっぱり切り落としてはいるが、深堀ガー説明不足ガーを煙に巻くサクサクハイスピード展開で引きずっておいて、日常パートでスローダウン。キャッキャウフフを見せつつ相関の整理をしながらも、しっかりと理由付けまで済ませてしまう。巧いよなあ。誤魔化しといえば誤魔化しなんだけどやっぱ実写ドラマの脚本家はレベルが違うということなのか。粗を探したくとも感心しかしねえ。「命賭けて戦わなくていいんじゃん」ってところを潰しにかかるタイミングもいい。でも異世界ピクニックよりはマシだけどあまり危機感を感じないのがなあ。死にそうになった場面も無いしバトル中も身体能力向上し過ぎで爽快感はあれど命を落としそうな緊迫感や臨場感は無い。バトル作品じゃねえよって言われたらそれまでか。これまで先生が怪しかったが今回お母さんをやたら持ち上げるのでお母さんまで怪しくみえる。とみせかけて実はアイ本人が一番ヤバかった!みたいな(笑)。そうはならんか。大人が悪い!しかやってきてないからな。エロゲアニメならともかく今の時代に大人が悪い!って話はウケるのか?493


─余談─
{netabare}
「戦わないという選択肢がある中で戦うことを選択する」

今回戦う理由を再定義したわけだけど、結局人の死が絡んでいる以上戦わないという選択肢は無いも同然だと個人的には思う。結局選ばされてるのと同じ。見せ方としては非常に巧いんですけど卑怯とも言える。ここは2019年作のグランベルムもやってたけど、あっちの方が遥かに誠実な話だと思う。「他人からどう捉えられようとも自分の意思を尊重する」ってのが思春期における自我の発達。「おまえ何も無えじゃん」って非難を覆す必要があるのに比べ、こっちは「人死んでるし」で順当に解決してしまう。戦闘の結果死人が出る話と違って、こっちは死人から始まる話なので比べるなと言われればそれまでなんですが。叩かれない手法を凄く研究されてて凄いなあと感心はするのですけど。俺ガイル葉山の「それしか選びようが無かったものを選んでも自分が選んだとは言えない」を思い出しました。あーここまで書いて気が付いた。この子達ってまだ中学生か。グランベルムや俺ガイルは高校生だもんな。まだこの辺がわかってなくて自分で決めたつもりになってるってやつですか。なるほど、じゃあこれでいいのか。流されてしまうお年頃ってやつですね。考えながら書くと整理がついていいですな。{/netabare}{/netabare}
第6回パンチドランク・デー
{netabare}ミテミヌフリから生まれる卑屈なアンチはアイ達を狙う。凶悪なアンチに対し逃げるしか術のない中、お助けアイテムを授かるアイたち。そんな中、母親から先生と付き合うとカミングアウト。アイはエッグキャラから受け継いだ数珠を手に学校へ。先生へ学校へ行くと宣言する。

パンチドランクってそういうことか。剃刀などの引用もキャラに沿っててドヤ感を感じさせないのほんと巧いし、視聴者の考察という名の妄想をこれでもかと潰しにかかる手口も面白い。キャラデザも媚びまくってるくせに海外勢への嗜好も考慮しつつ、超絶作画のおかげで格調高くさえ見える。メタファーの嵐な割には奇抜な絵でいちいち思考停止させずに素通りでも楽しめるエンタメ性の高さ。最後のビックリな引きのモヤモヤさせて興味を引く手法は現代のアニメ界でも主流。アニメ界というかエロゲ勢。しかし閉じたアニメ業界と違って様々なスポンサーに忖度する必要のある実写勢ならではの鍛えられてる感が凄い。唐突に意味不明な差し込みをする演出なんて全く無い。劣化セルフコピーか焼き畑農業しか能の無い連中は見習って欲しい。初アニメなのにアニメ的なデフォルメもしっかり効かせてきちんとエンタメしてる適応度の高さはくぐってきた場数が違うということか。ショッキングな要素でフックさせるのは同じに見えても意外と誠実な本筋に落ち着かせる作家性からグチャグチャな鬱アニメを期待すると肩透かしになるのかも。きちんとキメ台詞も用意してるし、最後までエンタメ作品して欲しい。アニメ脚本として見れば褒めるとこしかない。むかつく。アイのひきこもり解消しないうちのカミングアウトは親視点で観れば流石にご都合展開だけど。627{/netabare}
第7回14才の放課後
{netabare}誕生日を迎えたリカ。止まらない母親の愚痴に寄り添えるのは同じ片親のアイだけだった。リカは信仰宗教の教祖とバトル。エッグキャラに弱みを突かれ救いを唱える教祖の懐柔に、陥落の危機を迎えるリカ。動けなくなったリカを救ったのは、お助けアイテムのマンネンとアイ達の声。弱い自分も自分なのだと、リカの刃が教祖を切り裂く。

リカの背景もよくあるやつではある。ネットの無かった昔と比べて不幸ネタなどその辺に普通に転がってる現在ではショッキングな展開ってのはもう難しい。リアリティを追求すればよくある話になってしまうし、昔ではあり得ない出来事なんてのも簡単に見つかる時代。作家の看板でどうしても期待されてしまう悪趣味成分は無理に捻ろうとせず、真っ当な青春物語をやろうとする姿勢には大いに賛同する。父親に会いたい片親の娘ってのは、今ではリアリティが無いような気がしないでもないが。しかしリカって名前のキャラがメンヘラ率高いのは何故なのか。というか現実でもそんな気がする。トドメ刺す時にあえて唐突なキメ台詞を入れるのは好みが分かれるだろうが、自分は完全に肯定する。最後のシーンも凄く良かった。672{/netabare}
第8回明るい友達計画
{netabare} 総集編。アカと裏アカによるおじさんコメンタリー付き。渋る新客に対し参考までにと常連の4人の話をしてその上でエッグを割るかどうか判断してねって体裁がまんまメタなのいいですね。754{/netabare}

第9回誰も知らない物語
{netabare}アイたちは脳死状態の阿波野寿と出会う。寿とねいるは特殊な出自であり、政府から匿っているという。エッグ世界で寿の最後の願いを聞き入れるねいるだが、それは現実では殺人に値する。世俗的な捉え方をするリカと桃恵を置いて、アイはとねいると罪を分け合う。アカ達と田辺は繋がっており、桃恵とリカは真相の一端を知る。

急に胡散臭い展開。安っぽい話にならなければいいけど。ここまでと違いいきなり詰め込み感があるのはわざとなのか?ネタもそろそろ古臭いというかほんとに思いつくまま全てブチ込む気なんだろうか。政府が~とかいうと一気に安っぽく感じる。寿がエッグキャラなのは「脳死=人間としての死」と言い切るつもりなのか。そしてアイのセリフと行動。どうとも取れる描写にモヤる。どう見て欲しいのか。クドイくらいの人差し指演出から見て幼さを表現してるのだとは思うのだが。わざと誤解されかねない塩梅にして考察系を気取るのは好みではない。ていうかほんとに詰め込みすぎ。14歳に殺人罪を背負わせることで物議を醸したい?「二人ならファンタジー」は「寄り添った」と言えるのか?2対2にしたかっただけ?人差し指演出は大人は一人でやるもんだと言いたいの?そろそろオチに向かって動かしていくにしろ、よくある後半バタついて台無しってならなけばいいが。ちょっと心配…。831
{/netabare}
第10回告白
{netabare}男子にコクられて舞い上がる百恵だが、相手は百恵を男としてみていた。バトルを終え、不意に始まるカウントダウン。ハルカがついに復活するも、触れられる事無く消失。続いて不気味な敵が出現、百恵自身に襲い掛かる。そして桃恵はゲームクリア。

桃恵回にして畳み始めてきてる感。今回もすごい情報量。野島節全開の悪趣味度はさらにマシマシ、グロ要素もありと飛ばしてます。桃恵は長身とはいえ普通に可愛いので、この設定は引っ張りすぎかなあと思う。ネタも古臭いしどうなんだろうな。相変わらず品質は高いけど好みは分かれそう。アニメを研究してる感はあるが、あくまで自分の方法論を貫いてる。プライドなのか研究不足なのかは知らんが、これ以上記号にしたくても出来なかったって感じ。926{/netabare}
第11回おとなのこども
{netabare}過去を語る裏アカ。少女たちの自殺の原因はなんと!人体錬成も怪物使役も出来ちゃうスーパーAI搭載の人造人間☆フリルちゃんの仕業なのでした~!ん~ぱッ!

マジかよこれ。一番やっちゃいけないやつ。言いたくないけどこれじゃまどマギの可哀そうカタログが悪趣味カタログになっただけ。もう先生も小糸もやる尺無いじゃん。大丈夫か?
1059{/netabare}
第12回負けざる戦士
{netabare}ひどい。これもまたお前らイイ歳こいてアニメなんか真面目に観てんなよプゲラっていうメッセージなんすかね。男も女も大人も子供もアニメも馬鹿にしてる。関わったスタッフが可愛そう。1167{/netabare}

特別編
手のひらを返します。良かったです。

でもこれは全て監督の功績だと思います。泣きの1回が貰えたのは野島さんのネームバリューありきでしょうが、落としたのもまた本人のせいなので。それでも制作リソースはかなりヤバかったはず。この監督はぜひまともな脚本家と組んで王道をやって欲しい。

悪く言えばまどマギのラストをエヴァにしただけ。結果的に何も解決してないってのはまどマギも一緒。でもアレはなんかスゲエパワーでなんかスゲエことが起こってっていう派手なちゃぶ台返しで、さも何かが解決したかのように見せる煙に巻く方法が上手かったんですよね。でもこれは魔法が使えない設定なので構造をひっくり返すやり方は使えない。なので強引にでも個人に収束させるというエヴァ方式しか使えなかった。

ねいるを受け入れられない2人の気持ちもよくわかる。袂を分つことにはなってしまったけれど、4人で過ごしたあのかけがえのない時間は紛れもなく本物だった。2人が好きだからこそ、無理に理解してもらおうとも思わない。たとえ誰にも理解されないとしても、自分はねいるを救いたい。オッサンたちの陰謀やら思惑なんか自分には関係ないし好きにすればいい。そんなこと、どうだっていいしどうなってもいい。自分はただ、ねいるに会いたい。助ける方法も知っている。それなら、やることは決まってる。

最後の馬鹿みたいに豪快に笑うダブルピース。
あの引きこもりがよくぞここまで成長したなあって思いますよね。

ねいるのキャラデザはアニメ界の久々の発明だったのではなかろうか。
脚本家変えてスピンオフしたらいいんでないかな。

投稿 : 2021/07/02
閲覧 : 1355
ネタバレ

あてくし さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

う〜ん

途中まで面白く見ていましたがAIやら人造人間やらさっぱり...
少女たちのトラウマを克服するだけでは弱いと思ったのか盛り込んでみたらとっ散らかった印象
さらに3ヶ月延期し期待を膨らませてしまいました
生々しい女の子のやり取りが好きな方以外お勧めできません
作画が美麗なだけに残念です

投稿 : 2021/07/01
閲覧 : 156
サンキュー:

5

ネタバレ

HmFDB75691 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

【解釈】オマージュと考えれば、特別編で完結している

今期のアニメでは一番期待している作品。シンプルな設定も好印象……って前に似たこと書いたけど、さすがにストーリーは期待できるだろう。


第1話 結末まで考えてみた
{netabare}{netabare}
作画がよくて、ストーリーも第1話を見た限りでは、傑作になりそうな気はする。濃厚な始まり方で、飽きずに最後まで見れそう。考察する楽しみもある。

いかにもファンタジーの印象を与えるけど、リアルかなって思っている。タマゴは、大戸アイの無意識のなかにある記憶。割ったことによって、表に出てきた。その記憶は、いじめられるのが、小糸に変わって、アイは見て見ぬフリに変わったこと。ケガは、アイ自身がやった。

無意識の世界だから、ファンタジーに見える。小糸が復活することはなく、小糸を失ったことを認めるのが、このアニメの結末かな。
{/netabare}

【考察】ユング、ヘッセ、ポーに関係ありそう
{netabare}
コガネムシ(カナブン)は、幸運をもたらし、再生や復活の象徴でもある。大戸アイの再生や復活が、この物語のテーマだと思う。
タマゴの文字は、ポーの「黄金虫」の暗号を使っている。

大戸アイのタマゴ
K?(?96→KURUMI(くるみ)

青沼ねいるのタマゴ
-4646(‡→CHIHIRO(ちひろ)、)?96(8→SUMIRE(すみれ)、K‡:‡*8→KOYONE(こよね)、
)5:?(6→SAYURI(さゆり)、5K5(6→AKARI(あかり)、6Z?96→IZUMI(いずみ)、
*536)5→NAGISA(なぎさ)、)46Z?K?→SHIZUKU(しずく)、
†9?36→OMUGI(最初が読めない。こむぎ?)、5K?(5→AKURA(最初が読めない。さくら?)

すべて三文字で女性の名前。なにか意味がありそう。
暗号は、アイと小糸の間で使っていた。コガネムシを見つけて、アイは小糸のことを思い出し、拾おうとして車にひかれた(冒頭シーンの最後でコガネムシが転がっている点から推測)。病院までのシーンは、アイの記憶や無意識の世界。

ユングの心理学では、意識、無意識、集合的無意識の三層になっている。第1話は、アイの無意識の世界で、トンネルを抜けたあと出現したのが集合的無意識。

ユングとタマゴを調べると、ヘルマン・ヘッセが出てくる。ユングと親交があり、ユングの心理学を『デミアン』という作品に取り入れてもいる。『デミアン』の主人公は、不良から金をせびられていて、それを助けたのが、転校生のデミアン。このアニメと共通点があると思っている。そして、こういうセリフもある。「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ。……以下省略」。
{/netabare}

【考察】ユングの心理学で考えてみた
{netabare}
ユングの心理学に出てくる用語を、(強引に)当てはめてみた。

・意識、無意識
アイには二つの記憶があり、それが切り替わって現れたのが第1話。
1.意識している記憶(リアル)
2.無意識に閉じ込めているが、形を変えて意識に上がってくる記憶(ファンタジー)
1は、小糸が出てくる実際の出来事。小糸の無残な姿もアイは意識しているが、その原因は無意識に閉じ込めている。無意識に閉じ込めて心を安定させるのは、フロイトの心理学と同じだけど、ユングの場合、安定を壊してでも、成長しようとする衝動が生まれる。
エッグは、”何か”を無意識に閉じ込めた状態で、エッグを割るのは成長衝動と解釈してみた。

・集合的無意識
どの国にも似たような神話があるのは、この領域が関係する。詳細は省略。無意識の領域なので、意識はできない。現在、アイがいる場所と考えている。アカと裏アカは、顔が見えないネットのこと。どの国の人も、ネットに対してアカや裏アカのようなイメージを持つから集合的無意識に存在する。

・シンクロニシティ
コガネムシの夢を見たという女性の話をユングが聞いているとき、部屋の中にコガネムシが飛び込んできた。この偶然の一致を”シンクロニシティ”と言う。いわゆるシンクロってやつ。三文字の女性の名前が該当しそう。

・影(シャドウ)
”もう一人のわたし”と言われたりする。抑圧された影の部分。これを自覚できると人は成長する。最初は、怪物の姿をして、自覚してくると身近な人に変わるらしい。見て見ぬふりはアイの影かも。

・塑像(そぞう)
ユングの言葉に「生きた形態は塑像として見えるためには深い影を必要とする」とある。塑像は、粘土や石膏で作った彫像。薄っぺらいと影も薄くなるが、立体的だと影は濃くなる。厚みのある人間になるには影は必要ってこと。光が当たれば影ができ、温かくもなる。彫像は小糸ではなく、アイの可能性もありそう。

・集団思考
ユングではないが心理学の用語なので書いておく。多数に従っていれば問題ないと考える心理。「赤信号、みんなで渡ればこわくない」のこと。
{/netabare}
{/netabare}

第2話 たくさんエッグを買う理由
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アイは退院したように見えるが、まだ無意識(夢)のなかと考えておく。まずは、リアルの部分を、つぎの考察でファンタジー部分を考察する。

アイを訪問する教師は生徒にワイセツな行為をして、動画を撮っていた。誰にも言えない秘密を抱えた被害生徒は、ストレスが溜まり、同じようなことをして、ほかの生徒をいじめていた→小糸が服を脱がされ、ロッカーに隠れたアイが撮影する。

教師は、顔にモザイクをつけ、動画ファイルをネットで売っていた。ガチャからタマゴが出てくる仕組みで、タマゴには暗号化された被害者の名前が記されている。そう考えると、コガネムシは教師だろう。

ねいるの妹も被害者で、ねいるは妹の動画が出てくるまで買っているからエッグが多い。メインキャラの4人は、ワイセツ教師が原因で、大切な人を失ったという共通点がありそう。

動画を見つけたアイと小糸は教師を糾弾しようと屋上に呼び出す。アイは教師を恐れて、小糸についていかなかった。その結果、小糸は教師に始末され、アイも教師の車でひかれてしまう。病院で意識を回復したアイは命を狙われるが、ねいるが助けに入る。リアルはそんな感じかな。
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【考察】エッグが割れる条件
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ファンタジー部分を、ユングの心理学に(強引に)合わせて考察する。

〇意識、無意識、集合的無意識
アイは病院のベッドで夢を見続けている。記憶から描かれる夢で、三つの世界がある。

1.(アイ個人の)意識……リアル描写で、小糸が出てくる実際にあった出来事。真相は無意識にあるため断片的になる。アイのメンタルが強くなると真相に近づく。

2.(アイ個人の)無意識……ファンタジー描写で、エッグが割られ、バトルが始まる。学校が舞台になるのは、学校で起きたことを無意識に閉じ込めているから。バトルに勝利するたびに、閉じ込めた記憶が意識に上がる。

3.集合的無意識……すべての人がここでつながっている。リアル描写に近いが不自然なものが見られる。ネットの顔が見えない相手が原因で、大切な人を失ったという四人の共通点がアカ、裏アカ、ガチャ、エッグとして現れる。リアルで会ったことのないねいるとも会える。


〇エッグ
エッグが割れる条件は、無意識の世界で、アイと同じような悩みを持つ人がエッグのなかにいるとき。割れると、アイの影を刺激し、モンスターが出現する。「とさかにきた」といった表には出せなかった気持ちが、影になる。
影を自覚すると、人は成長するので、バトルに勝利することが該当すると思う。バトルのケガは、心を痛めること。無意識に閉じ込めたものに立ち向かうのは、苦しみや痛みを伴うから。

西城くるみも鈴原南も、ワイセツ教師の被害者。くるみは彫像になっているから、この世にいない。おそらく、真相を突きとめたとき、ワイセツ教師に肝臓を刺された。川井リカか沢木桃恵の無意識のなかに、くるみの彫像が存在する。

今回のエッグの暗号も書いておく。
96*596→MINAMI(みなみ)
;?25)5→TUBASA(つばさ)次回のキャラと関係がありそう
三文字の名前の理由については、つぎの考察で書く予定。


〇プライオリティ
くるみと南が解決してほしい問題はワイセツ教師で、もっともプライオリティが高い。現在のアイのメンタルでは、立ち向かえないので、それよりもプライオリティの低い見て見ぬふりや体罰教師が、アイの無意識(夢)の世界に現れる。プライオリティが低いものを退治しても、守ったことにならないから彼女たちは消えてしまう。
{/netabare}

【考察】三文字の名前について考えてみた
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〇アイと小糸の会話
いじめの対象はアイから小糸に変わり、アイは仲間外れが怖くて、いじめに協力した。小糸はそれを知っているから「撮れた? 動画」と訊いている。
うまく撮れなかったから謝ったのではなく、いじめに協力したからアイは何度も謝った。嫌々やらされているのは、小糸はわかっているから、よく耐えたね、といった感じで慰めている。

〇三文字の名前
ワイセツ教師も中学時代に性的な嫌がらせを受けた。女子生徒に裸を撮影され、画像をネットに載せられた。女子生徒の名前は忘れたが三文字と記憶していた。怒りを無意識に閉じ込めた結果、復讐したい、それは犯罪だから意識に上げられない、といった無意識のなかで葛藤が生まれる。
その結果、ガチャなら犯罪じゃないよね、といったおかしな形になって意識に上がる。教師自身よくわからず、三文字の女子生徒を選んで、エッグを増やしていく。中学教師になったのも、無意識に操られたからだと考えられる。
{/netabare}

【考察】ユングの心理学で、第2話を解釈してみた
{netabare}
リアルで起きた事柄に、アイの意識(自我)は疲弊し、アイは夢のなかで、無意識を取り込んで自我の成長を試みている、と考察している。ユングの心理学で、第2話を解釈してみる。

集合的無意識には元型(げんけい)が存在する(イメージの源かな、説明は省略)。元型の一つに”ペルソナ(仮面)”がある。学校での自分、会社での自分、家族と接するときの自分、人間は様々な場面に合わせて自分を変えている。切り替えができるのは、ペルソナがあるから、という考え方。

ペルソナが見せる夢には、服(制服)や名刺が出てくる。第2話で該当するのは、ねいるのワンピース、南のレオタード、小糸は服を焼かれたり、脱がされたり、(服を洗う)洗濯機、(服を着ていない)お風呂。

服を脱がされる夢は、大切な人との関係がこじれる予兆や不安、他人の服を洗う夢は、他人(南)を助けたい気持ち、自分の服なら、ねいるのセリフと関連する。
自分を助けたいのか、南を助けたいのか、洗濯機が選択を迫っている奥深いシーンだったりする。屋上にいたときは小糸のため(アイ自身のため)だった。このあたりが、”友達の条件”に関係しそう。

ねいるはアイの姉としてのペルソナ。アイには妹がいて(ベッドは二段ベッド)、母親の愛情は妹に注がれ、アイはかまってほしい気持ちを無意識に閉じ込めていた。最初、ねいるが素気ないのは、アイが姉としての役割を果たしていないから。

南に「かまってちゃん」と怒鳴ったのは、無意識に同じ感情があるから。自我がこの感情を受け入れ、ねいる(ペルソナ)との距離が縮まる。第2話の見て見ぬふりは、学校でのアイのペルソナ。ネガティブな感情があると、ペルソナは黒い物になる。
深読みすると、見て見ぬふりを倒すと、ねいるも倒される。ねいるを病院送りにしたのはアイという解釈もできる。
{/netabare}

【考察】アイには双子の妹がいた
{netabare}
アイには双子の妹がいて、妹は勉強も運動もでき、スタイルも抜群。近所の人からは「かわいいリカちゃん」と呼ばれていた。妹のようになりたかった気持ちは、アイの無意識の影となっていった。

妹はネットで売られるエッグ(動画)を知り、彼女たちを助けるためエッグを買い続けた。すぐにお金はなくなり、アイにも協力を求めるが、妹に嫉妬するアイは無視した。そして、妹は真相に近づき、消されてしまう(ひき逃げで犯人は捕まっていない)。

ねいる(アイの姉としてのペルソナ)は妹の意志を引き継ぎ、エッグをたくさん買う。妹と小糸を失った原因であるワイセツ教師の沢木は、アイの初恋の人だった……。

青沼ねいる、川井リカ、沢木桃恵は、アイが街や電車で見かけた名前も知らない人たち。名前はアイが考えた。ねいるはネイルサロンのモデルかな。ねいるはペルソナ、リカはシャドゥ、桃恵はアニムスとなって夢に現れる。アニムスは女性のなかにある男性像。アイの無意識に沢木が存在するから、沢木桃恵となった。

沢木はスクールカウンセラーで、生徒の悩みを聞いて資料にしていた。タマゴから出てくるのは相談した生徒たち。その資料をアイと小糸は見る機会があった。
{/netabare}
{/netabare}

第3話 ハニートラップだと思う
{netabare}{netabare}
川井リカの視点で始まる冒頭シーンは想定外だった。アイの夢だから、アイの視点だけと思っていた。まずは、裏側にあるリアルを、つぎの考察でファンタジーの解釈を書く予定。

・アイと妹
アイには双子の妹がいて、ジュニアアイドルだった。妹に嫉妬するアイは、姉の役割を務めてこなかった。海での撮影の日、マネージャーでもあった父親の浮気現場を目撃するが、妹は見て見ぬふりをした。しかし、すぐに発覚し、両親は離婚。妹は父親と家を出て行ってしまう。

アイドルをやめた妹は、ネットでエッグ(動画)が売られるのを知る。ちえみに対する罪悪感を薄めるため、妹はエッグを買い続けた。お金がなくなり、アイに協力を求めるが断られ、離婚は妹のせいと非難されてしまう。そして、妹は真相に近づき、沢木に消される。

帰らぬ人となった妹を見たアイは、彼女の腕の傷に気づき、自分がつけた爪痕のように感じるのだった→ねいるの名前となる。

・小糸と沢木
嫌々いじめに協力させられるアイを助けるため、小糸はハニートラップを仕掛け、沢木から証拠(動画を撮影)を得ようとした。だけど、見破られ、催眠術が使える沢木に、素足で屋上の縁を歩かされた。

・アイの母親と沢木
両親が離婚して、父親がいなくなったから、沢木を父親のように見ているだけ。母親と並んで座るのも同じ理由。沢木桃恵が沢木の娘として登場したら、アイが沢木の娘になりたい気持ちを示す。

・今週のエッグ
カバンに入れた二つのうち、白のエッグは、k?(?96→KURUMI(くるみ)で、暗号が見えないもう一つはねいるに渡している。くるみが出てきたエッグは白だったので、作画のときコピペして暗号を変えるのを忘れたと思う。
{/netabare}

【考察】川井リカは、アイのシャドゥ(影)
{netabare}
追っかけやストーカーは、影のように付きまとうから、今回のテーマは影で、光を照らす灯台も意味がある。花は、屋上の扉と同じ(お供え)で、花の量で思いの違いを表している。

〇川井リカは、アイのシャドゥ(影)
影のように付きまとうし、アイを逆にすると、リカの母音になる。シャドゥは、無意識と集合的無意識に存在。リカは、アイの無意識にあるシャドゥ。認めたくない、受け入れたくない気持ちが影となる。

アイの場合、双子の妹がアイドルだったので、”人は見た目”という気持ちが影となった。「やっぱ顔じゃん」と指摘されて強く否定したのも、影に触れられたから。

リカが語った過去は、実際のできごとで、アイは妹から話を聞いて記憶していた。影は悪いものではなく、影を受け入れると、人は成長する。リカ(影)との対話で、アイの心は少しずつ成長していく。

〇灯台
灯台が出てくる夢は、進むべき道を示す。階段を上って灯台の外に出たとき、アイの言動がリカと似ているのは、アイが影を受け入れたから。リカが示した道を、アイが歩み始めたと解釈。

〇石化
周りの人が石化する夢は、夢を見ている人が頑なで、周りの人がそう思っているのを表す。アイの頑な考えは、小糸の復活かな。

〇バトルのケガ
他人の心の痛みを、自分の心の痛みにできるとケガは治らない。くるみの心の痛みを理解できなかったから治った。ケガが復活するのは、母親にかまってほしい気持ちが原因。リカの腹痛は姉のアイにかまってほしいから。
{/netabare}

【考察】主人公の名前は、大戸アイではない
{netabare}
認めたくないもの、受け入れたくないものが、四人の名前になっていると思う。主人公はアイだけど、本当の名前は別にある。

〇名前……主人公が受け入れたくないもの
大戸アイ……オッドアイ、主人公も片方を髪で隠している
青沼ねいる……爪による自傷行為(事実)と、苦しむ妹を助ける姉(役割)
川井リカ……リカ(妹)に嫉妬しているので、かわいいリカは認めたくない
沢木桃恵……沢木と母親が両親で、双子ではなく、桃恵という一人娘(”恵”は母親の一字)→願望だが、よくない考えだから無意識へ

〇主人公の名前
モモが主人公の名前。リカを”李下”と書くと、スモモ(酢桃)の木の下という意味になる。青沼モモ、リカの双子の姉妹と推測。
大戸アイも元型で、セルフ(自己)。セルフは心の中心、または心全体。セルフが見せる夢には、中庭や丸いものが現れる。地下庭園が該当する。

〇ファミリア・ストレンジャー
リアルでの四人は、名前も知らない他人だが、同じ場所(OPのシーン)で何度も会った”ファミリア・ストレンジャー”。通勤通学電車のような場所で、いつも会う他人とは思えない人たちのこと。まったくの他人よりは親しく、危ない目に遭うと仲間に変わり助けてくれたりする。
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【考察】桃太郎がベースになっている
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第2話の顧問教師のモンスターは、「夜叉神曼荼羅図」を参考に描いたと思う。ユングは曼荼羅の研究もしていた。夜叉はインドの鬼神で、夜叉女は地母神のやさしさと人を傷つける残忍さをもつ。

アイの双子の妹はアイドルで、母親の(体罰もある)厳しいレッスンを受けていた。母親と顧問教師を重ね、アイの不安や怒りがモンスターを出現させた。目隠しが仮面(ペルソナ)になり勝利し、インド人っぽいねいるを病院送りにした。

※アイの心が安定していると、無意識にあるもの(妹の爪による自傷行為、アイが放棄した姉の役割)が、ペルソナの働きによって、夢のなかに青沼ねいるを出現させる。アイが不安や怒りにかられると、ペルソナは、無意識にあるものをモンスター(悪のイメージ)に変えてしまう。

マダムサチコは般若の面(鬼女)だと思う。アイの嫉妬や外見にこだわる気持ちが、モンスターを出現させた。マダムサチコは、鏡のような盾があれば倒せそう。

主人公の名前は、青沼モモと考察した。モモが三人の仲間と鬼(影)退治をする。桃太郎はユングの心理学で研究されたりもする。エッグはきび団子で、ねいるにあげて、リカには買うお金を貸した(実質あげている)。
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【考察】エッグについての解釈の変更
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リアルでのエッグの中身は動画ファイルと考察したけど、コピーできるからたくさん買っても数が減らない。だから、コピーできない物をネットで売っている。

沢木は、カウンセリングを受けにきた生徒を治療せず、心の闇(トラウマ)を広げていた。その生徒を観察し、命を絶ったときに駆けつけて、生徒が最期に使った物を盗んでいた。くるみならペン、南ならリボンで、それをネットで売っている。
ワイセツ行為をされた生徒が沢木のカウンセリングを受けたから、小糸をいじめている。いじめをすることで一線を越えずにいる。

リカは、カッターを使った生徒を助けたから、武器がカッターになっている。リカの自傷行為はカッターではなく爪。自分のことのように感じられる人を助けている。ただし、アイの夢なので、アイが記憶するリカ(妹)にすぎない。次回、みこまこが取り出す道具が二つに割れた鏡だったりすると、それを使って命を絶ったことになる。

小糸とリカ(アイの妹)は、真相に近づき沢木に消された。ただし、小糸は証拠をつかんで、アイに渡している。証拠はタマゴの殻のように見えるベッドのカーテンをあけると、一段目のベッドにある。
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第4話 最終回のオチを考えてみた
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女子が多くなり真相にも近づいた印象。ここまでの考察を簡単に書いておく。
舞台は、病院で眠る主人公の夢。4人の名前は、主人公が受け入れたくないもの。「自分大好き、オッドアイ大好き」になると、本当の名前、青沼モモになる。モモが3人の仲間と鬼(影)退治をして、ありまのままの自分を受け入れるまでの物語。

沢木桃恵は、アニムスと関係があり、沢木の中学時代の記憶を含んでいる(詳細はそのうち)。今回取り上げるのは、ハルカ。「触って(cv:本渡楓)」のひと言しかなかったキャラ。

沢木は中学時代、女性と勘違いされる男で、いじめにも遭っていた。そこに転校生のハルカが現れる。沢木と友達以上の関係になり、駅のホームでハルカは秘密を打ち明ける。「自分は体は女性だけど心は男で、男が好き」と。沢木は冗談と思い笑って済ませ、「きみはきれいな女性だよ」と言ってしまう。

沢木なら理解してもらえると思って、誰にも打ち明けなかった秘密を否定され衝動的に命を捨ててしまう。ハルカの最期の瞬間が頭から離れないから彫像になった。アイは小糸の最期を見ていると思う。

沢木はなぜ”彼女”がそんなことをしたのかわからず、教師になってから、ハルカと同じ年齢の女子生徒のトラウマを悪化させ、答えを見つけようとした。だが、見つからない。なぜなら、答えは沢木の心のなかにあるから……というオチ。

アイは、「トサカにきたぜ」と叫んで、男の子とケンカする女の子だった。だけど、それを否定されて育てられた。さらに、小糸を失った原因がわからずにいる。両方の気持ちを理解できるアイが、ラスボス沢木の無意識のなかで答えを教える結末。
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【考察】アイは、社長令嬢
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ねいるは、アイの姉としてのペルソナ。自分が大好きだから、自分を偽る言動はなく、アイの素性を表している。”青沼”は、アイの本当の苗字で、妹に負い目(爪による自傷行為を見て見ぬふり)があるから、名前はねいる。

アイは長女で、大企業の社長を引き継ぐ立場にあった。両親が離婚し、アイは母親の実家に移る。父親の訃報が届き、アイが筆頭株主になり、成人になったら社長職を継ぐと聞かされる。アイはリムジンに乗せられ、会社では大勢の社員に迎えられる。急激な変化と重圧に、長女の役割を無意識に追いやる。
夢のなかでペルソナが働き、無意識にある長女の役割は、ねいる(人の姿)となり、社長をしている。

コガネムシを拾うときと、病院で眠るシーン以外は夢。夢には、アイが記憶したものが出てくる。
小糸のシーンは実際の出来事だが、「大戸さん」と言っているので、少しは改ざんがある。ねいる、リカ、桃恵は、ファミリア・ストレンジャーで、見た目がいいから記憶し、夢のなかでは外見だけを拝借し、ペルソナ、シャドゥ、アニムスとして現れる。

エッグから出てくるのは、沢木がカウンセリングした女子生徒で、資料には顔写真がある。名前だけの人は顔にモザイクがかかる。小糸は沢木に接近して資料を入手してアイに渡し、アイはそれを読んで記憶した。アイのカバンにはタブレット端末っぽいものがある。

ちえみは、リカ(妹)とのツーショットの写真を見ているから。ハルカは沢木の日記に挟まれた写真、かな。小糸は沢木の自宅まで行った可能性がある。学校、灯台、駅は、もともとアイの記憶にあるもの。社長令嬢なのに庶民的な家なのは、離婚した母親の実家だから(これ以外思いつかない)。
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【考察】アイのアニムスは、男であり女でもある
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沢木桃恵は、アイのアニムス。女性は女性らしく育てられ、男性的なところは無意識に行き、アニムスとなる。夢のなかでは、(身近な、見知らぬ)男性として現れる。

アイは男の子と遊んだりして、幼いころは男の子と勘違いされた。親からは、「リカのように女の子らしくしなさい」と叱られる。社長令嬢で、親のしつけもあり、男性的なところは無意識に追いやる。妹に対する嫉妬から女性らしさにも抵抗があり、アニムスは男女が混じった桃恵になる。

名前は、沢木、桃(主人公の名前)、恵(母の一字)と分けられ、アニムスの半分(男)は沢木で、沢木の過去が含まれる。もう半分(女)は、沢木と母親が両親で、双子でない桃恵という一人娘の願望。男らしさと女らしさを備えたモデル体系の女性が、アイの理想かも。
リカとの共闘で”男”を少し取り戻したので、桃恵は少し女性寄りになる。細かい解釈は適当なところもあるけど、桃恵はアニムスだと思う。
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【考察】モモとミミの双子の姉妹か
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いじめに協力させられるアイを助けるため、小糸は沢木に近づき、写真付きの資料を入手。アイはそれを読んだから、トラウマを持つ女子生徒が夢に出てくる。

アイは、小糸(三文字)を助けられなかった思いから、学校にトラウマがある三文字の女子生徒を助ける。アイの双子の妹(二文字)はアイドルで、ストーカーから逃げる途中で線路に落ち、帰らぬ人となる。妹を助けられなかった思いから、ストーカーにトラウマがある二文字の女子生徒を、アイのシャドゥ(影)が助けている。

アイは、似た境遇の沢木と同調し、アイのアニムスが電車にトラウマがある女子生徒を助けている。ハルカと妹の二人が関係するから、沢木、桃(アイ)、恵(母)と合わさった名前になった。美和(二文字)、瑞希(三文字)と、”ミ”が続くことから、妹の名前はミミ。モモとミミの双子の姉妹。リカはリスカの省略。

ねいるのエッグ世界にある彫像はミミだからアイとそっくり。エッグはすべて三文字なので、ちえみを助けられなかった妹の思いを引き継ぎ、ねいる(アイの姉としてのペルソナ)が、ダイエットや拒食症で命を落とした女子生徒を助けている。

ちなみに、ねいるとリカの仲が悪いのは、ペルソナとシャドゥが正反対だから。正義の仮面をつけると、悪い考えは影になるって感じかな。アイにペルソナができたから、シャドゥに向き合えたという解釈もできる。
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【考察】アイの無意識にある罪悪感
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ねいるのエッグ世界にある彫像は、アイの妹(ミミ)で笛を吹いている。妹は防犯用の笛を持っていて、帰宅途中でストーカーに気づき、笛を吹いて助けを求めた。アイは妹に気づいたけど、妹がいなければ母親を独占できると無意識に思い、見て見ぬふりをしてしまう。

その結果、妹は帰らぬ人となる。アイが妹を最後に見たのが笛を吹く姿なので、彫像になっている。アイは、そのときの記憶や罪悪感を無意識に閉じ込めたので、自覚がない。自覚がないので、心の病の原因がわからずにいる。

ねいるのエッグ世界の景色も考察してみる。
景色は、駅前の大通りかな。リカのシャドゥ(影)で灯台があったように、仮面に関するものがありそう。隠れるという意味でトンネル。あと、階段もあると思う。学校では、(たぶん)下りるシーンしかない。だから、階段を下りてから屋上に行ったりする。大雑把だけど、上るときはポジティブ、下りるときはネガティブだと思う。景色は、駅前の大通りで、トンネルと歩道橋がある。リカが海だったから単純に山かもしれない。
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第5話 事故現場は、歩道橋か
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深いなあ、という印象。話も深いけど、謎も深くて、真相を見極めるのが難しい。これまでの考察通り、舞台は、主人公(とりあえず、アイ)の夢の世界。

リカとねいるのエッグ世界での、崖と橋は歩道橋で、海はアスファルトの地面と考え、アイの双子の妹(ミミ)に起きたことを推理してみる。

妹は、ストーカーに狙われ、常に防犯用の笛とカッターを2本持っていた。夜中、帰宅する途中にストーカーに気づき、妹は歩道橋に駆け上がり、助けを求めて笛を吹いた。両手にはカッター。
そのとき、アイが歩道橋の下を歩いていた。妹に気づいたが見て見ぬふり(→崖下からミテミヌフリ)。歩道橋の下を通過する姉を覗き込み、体を乗り出してしまい、妹は落下。二つの意味で妹に背を向けたアイの背中を、カッターの刃が切り裂いた。

もう一つのパターンは、歩道橋の下で妹が笛を吹いたとき、アイは見て見ぬふりで妹のそばを通りすぎた。妹は、後ろから抱きついたストーカーに抵抗し、腕を振りまわし、アイの背中を切ってしまう。アイは妹に「あんたなんかいなければいいのよ」ときっついひと言を吐く。ちえみに対する罪悪感もあり、妹は歩道橋に上がり衝動的に命を捨てる。

見て見ぬふりの罪悪感は、アイの無意識に閉じ込められる。見て見ぬふりは、いじめよりまえに、アイの無意識に存在し、アイにとっての最強の敵だった。

歩道橋での出来事を思い出したくないから、夢のなかで変化し、大きな橋や崖となった。
大企業の社長令嬢も縮小して町工場の社長の娘にしておく。

今週のエッグ(ねいる)
k‡45(?→KOHARU(こはる)
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【考察】小糸のシーンを時系列に並べてみた
{netabare}
小糸をいいキャラと見る人は、ほぼ皆無だけど、自分の考察では、魔法少女にさせないよう努力したあのキャラに近いかな。小糸のシーンを時系列に並べてみる。ただし、解釈や考察も含む。

1.アイと友達になる(第1話)
2.いじめで服を脱がされ、アイが撮影(嫌々いじめに協力)、ひどく落ち込むアイを小糸がなぐさめる(第2話)
3.いじめをする女子生徒から話を聞き、小糸は、沢木のカウンセリングに疑惑を抱く(考察)
4.沢木のつぎのターゲットがアイだと気づき、小糸は、沢木に親しみを感じているアイを傷つけないよう、距離を取らせようとする(第5話・解釈)

5.アイを失うまえに、沢木を警察に突き出そうと考え、小糸は悩める少女を装い、沢木に接近(第3話・解釈)
6.沢木の自宅まで行き、カウンセリングした生徒の資料と、沢木の過去がわかる日記を入手(考察)
7.小糸は沢木と屋上に行き、アイはそれを見送る(第2話・解釈)。資料と日記は、アイに渡したか、アイが気づく場所に隠した(考察)
8.小糸は、証拠があることを告げ、沢木に自首を勧めるが、沢木の催眠術にかかる(考察)

9.屋上の扉のまえまで行ったアイが、少しだけ扉をひらく。屋上の縁から倒れていく小糸の姿を目撃。それが生きている小糸を見た最後の姿だった(考察)
10.アイは、資料と日記を読み、真相を知るために夜中に沢木を呼び出す。コガネムシを拾うとき沢木の車にひかれる(考察)
11.アイ、病院のベッドで眠り続ける(第1話)
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【考察】アイの妹もオッドアイ
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主人公(とりあえず、アイ)の夢の世界で、ねいるはペルソナ(姉の仮面)、リカはシャドー(もう一人のアイ、裏アイ)、桃恵は(女らしさを含んだ)アニムス。リカの母親も多恵。多恵にはリカが言うような側面がある。

ペルソナは表の顔だから明るく、シャドーは裏の顔だから暗くなる。アイは逆。ペルソナが暗すぎないよう、シャドーがくすぐって笑わせ、バランスを取っている。ジェンガはそれを示す。

アイをセルフ(自己)と考えたけど、セルフは意識と無意識が合わさったもので、元型の最上位の存在。アカ(意識)と裏アカ(無意識)がセルフで、アイは自我(エゴ)に変更。
自我はコンプレックスに弱くて(アイはオッドアイが弱点)、自己にゆだねようとする。そうすると、自己に呑み込まれて、「自己肥大」となる。自己肥大になった自我は尊大になる。

最初のモンスターが自己肥大かな。つぎがペルソナ肥大。活躍した子役が大人になっても周りから子役のように見られて、それに応えるため仮面がとれない感じ。薄い服がモンスターの本体(とれなくなった仮面)で、ねいるが吹き飛ばして、「きれい」と言われる苦痛から解放してやった。

ユングの心理学の場合、コンプレックスは無意識に原因がある。無意識にあるから嫌っている原因を説明できず、「なんか、イヤ」と言うしかない。
オッドアイに対するコンプレックスの原因は、妹に対する罪悪感。おそらく、妹もオッドアイで、妹を思い出すから見るのもイヤ。妹を思い出すのが嫌な原因は無意識にあるから説明できず、「なんか、イヤ(=コンプレックス)」になった。
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【考察】ねいるとリカの関係を考えてみた
{netabare}
ねいるは、ちえみと同じトラウマを持つ三文字の女性を助けている(お金欲しさに過ちを犯した→ちえみの万引き、もう一つは見た目)。リカが助ける人たちを、ねいるが助けている。リカがその逆なら、妹はストーカー被害に遭ったと推測できる。ねいるとリカに関しては、「彫像の人が持つトラウマ=エッグの人たちのトラウマ」となっていない。

アイの生い立ちを考えてみる。アイも双子の妹も、幼いころは明るかった。アイは、決め台詞を叫んで男の子と遊ぶ女の子で、モモ(アイの本当の名前)=男らしさ=自分らしさだった。
しかし、親の教育で女らしさの仮面をつけさせられ、男らしさはアニムスとなる。自分らしさを失ったアイは表の顔が暗くなり妹とも仲が悪くなる。姉の役割は無意識に追いやり、シャドーとなる。

女性が無意識に追いやった男らしさはアニムスになって、夢では身近な男性となって出現する。アイのアニムスは桃恵で女性、リカがアニムスの代わりをしている気がする。

ねいる(女らしさ)、リカ(姉の役割)、沢木(男らしさ)が本来の形だったけど、沢木に原因(心が女性?)があり、男らしさはリカに、姉の役割はねいるに、女らしさは沢木に移動し、桃恵となる。その結果、ねいる(姉の役割)、リカ(男らしさ)、桃恵(女らしさ)と現在の形になってしまった……考察継続。
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第6話 アイの妹が初登場した回になると思う
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今回は解釈がしやすい。まずは、アイが髪を上げた理由から。

アイの右目が「見て」で、隠した左目が「見ぬ」、髪を上げて見て見ぬふりをやめた。アイは、小糸と沢木の関係を疑っていたけど、小糸に嫉妬したくないから、見て見ぬふりの仮面をつけて、嫉妬を隠した。真相を知りたい気持ちが強くなり、仮面をつけたままでは真相にたどり着けないから外した。

同時に、ミテミヌフリ(アイの無意識にある罪悪感)からも仮面が外れ、嫉妬がむき出しになった。髪を上げたのは見て見ぬふりをやめて真相を確かめるというアイの決意を表す。数珠で小糸が見えると思ったのもあるだろう。

モンスターは、ヒンドゥー教の神様、ガネーシャ。鬼でもなく、尊大でもないので、おそらく、セーラー服を着たアイの妹。メンタルが強くなり夢のなかに現れるようになった。

ネットの匿名性を人の姿でイメージすると、世界中の誰しもが、アカや裏アカと似たものを思い浮かべる。それは、集合的無意識に人類共通の心が存在し、同じ発想をさせるから。

ガネーシャは、誤って失った子供を、違う形でもいいから蘇らせようとして生まれた(詳細省略)。モンスターは集合的無意識からのイメージなので、アイにも似たような気持ち(妹への罪悪感)があるから、ガネーシャが出現した。
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【考察】舞台になっている世界を考えてみる
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1.リアル(自我)
小糸が出てくるシーンやアイがコガネムシを拾う瞬間まで。リアルでの4人は、ファミリア・ストレンジャー(同じ場所でよく会う他人とは思えない人)で名前も異なる。主人公、とりあえずアイ(自我)は病院で眠り、何をするかは、自己(アカ、裏アカ)にゆだねている。

2.夢のなかの現実世界とエッグ世界(自己)
1と地下庭園以外のシーンは、夢のなかの出来事。現実世界(意識)とエッグ世界(無意識)に分かれ、二つの世界はおもに扉で隔てられている。

現実世界では、妹や厳しい母親は存在せず(無意識に追いやった)、友達もいる。リアルでは味わえない欲求を満たすオアシス。

エッグ世界では、これから直面するリアル(小糸や妹の真相)に耐えられるために、心を鍛えている。エッグの人たちの心は集合的無意識(後述)に存在し、似たようなトラウマを持つアイに共感して現れる。アイが命を絶たないように、バトルをサポートし、メンタルを鍛えてあげている。助けているようで、アイのほうが助けられていた。

エッグ世界でボロボロになっても、現実世界で回復でき、心地もいいからバトルも続けられる。ちなみに、カメレオンは獏(バク)だと思う。

3.集合的無意識、または普遍的無意識
地下庭園のシーン。セルフ、ペルソナといった元型が存在する。ただし、元型に形はない。アニメの演出だと思う。ここには故人の心も存在し、リアルや夢に現れて、助言や警告をしてくれる。エッグは無意識を表し、無意識を表に出せなかった(タマゴの殻を割れなかった)人が、エッグから出てくる。
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【考察】どのエッグを取るか決まっていない
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エッグは4種類あって、ガチャから出てくるから、だれがどれを取るか決まっていない。

1.学校にトラウマがある3文字の人(小糸に関係するので、以下、小糸エッグ)
2.ストーカーにトラウマがある2文字の人(妹に関係するので、以下、妹エッグ)
3.犯罪や見た目にトラウマがある3文字の人(ちえみに関係するので、以下、ちえみエッグ)
4.電車にトラウマがある3文字の人(ハルカに関係するので、以下、ハルカエッグ)

くるみと南は、小糸エッグ。リカと共闘したときは、二人とも妹エッグで、桃恵の初登場のときは、妹エッグとハルカエッグ。前回のねいるは、ちえみエッグを二個、今回は妹エッグ(影のようにつきまとうのは妹エッグ)。

エッグ世界は決まっている。
アイ(学校)、桃恵(駅)、リカ(崖)、ねいる(橋)。ただし、崖と橋は、歩道橋と考察している。

彫像はその人が生きている姿を最後に見た場所にある。
小糸(学校の屋上)、ハルカ(駅のホーム)、ちえみ(握手会?)、妹(橋)。
アイがじかに見たのは、小糸と妹(笛を吹いているとき)。ちえみとハルカは、話を聞いたり日記を読んだりした記憶から。

ユングの心理学では、夢にはテーマや物語性がある。エッグから出てくる人を助けると、彫像になった大切な人が生き返る、という物語。アイが作ったわけではなく、集合的無意識が働いて神話が生まれた感じ。
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【考察】アイの心の成長を考えてみた
{netabare}
小糸に関する断片的な記憶が契機となり、病院で眠るアイのメンタルを鍛えている気がする。これまでの話を振り返って、アイの心の成長を考えてみる。ただし、こんな感じかなといったレベル。

[契機]小糸と友達になる
くるみと友達についての会話。くるみの境遇がアイと似ていて、4色ボールペンを武器として使い続ける。4色ボールペンは、4人(アイ、ねいる、リカ、桃恵)が一つという意味。

[契機]オッドアイをきれいと、アイを肯定
アイは親のしつけで男らしい性格(自分らしさ)を否定された。南の体罰と親のしつけが重なる。目を塞がれたのが、女の子らしさの仮面を意味する。

[契機]小糸がいじめられ、アイが撮影、それでも小糸はアイを気遣う
リカとちえみの関係へとつながる。どんなことを言われても、ちえみはリカのファンを続けた。アイとリカの会話は主人公の心の葛藤。リカ(認めたくないもう一人のアイ)を認め、言動がリカと似てくる→アイの心の成長が顕著なところ。

[契機]小糸と沢木の関係を疑う
4人がアイの家で話したのは、すべて主人公の考え。いい人なのか、そうではないのか、といった肯定、否定を繰り返す心の葛藤を表す。その結果、真相を知りたい気持ちが強くなる。

[契機]絵のモデルを奪われた?
小糸に嫉妬したくないので、見て見ぬふりの仮面で嫉妬(=アイも沢木が好き)を隠した。以下の三つの要因から仮面を外した→アイの心の成長が顕著なところ。
1.数珠で小糸が見えると思った
2.心の葛藤(4人の会話)で真相を知りたくなった
3.仮面が外れなくなると命を落とすことを学んだ(前回のねいるのバトル)

アイの無意識にあるのは、「助けを求めた妹を助けなかった罪悪感」。学校に行くと、「(小糸が)助けを求めたのに助けなかった?」という疑問が理由のわからない不安感(罪悪感が無意識にあるため)となり、不登校になった。
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第7話 リカの母親は、アイの母親
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普通に見るとわかりやすい話だけど、考察すると難解。
今回のラストで、リカはリスカをやめたわけでも、弱さを克服したわけでもない。弱さをそのままにしたまま、前向きになった。弱さも自分らしさと受け入れた。これは森田療法だと思う(詳細省略)。

これまでの考察に沿って解釈してみる。
舞台は、主人公(とりあえず、アイ)の夢。4人は夢では元型、リアルではファミリア・ストレンジャー。4色ボールペンは4人がひとつ(主人公)という意味。

アイの(夢のなかの)現実世界は、いじめがなく、母親は優しく妹もいない、沢木が訪ねてきて、友達もいる。バトルに耐えるためのオアシスで、偽りの世界。リカは、受け入れたくないもう一人のアイなので、リカの母親は、アイが受け入れたくない母親となる。

1.幼いころ両親が離婚し、アイは父親、双子の妹は母親に引き取られる、妹は父親の顔を知らない
2.妹が助けを求めたがアイは見て見ぬふり、妹は歩道橋から落ち、アイは背中をカッターで切られる
3.父親が他界、アイは(成人したら?)社長となる
4.アイは母親のもとに行くが、母親は妹が生き返ったと思い込む→ねいるが言う両親がいない状態?
5.今回のリカのようなことがアイにもあった

母親は、アイを妹と思っているから五枚の写真を見せた(アイは父親の顔を知っている)。そんな母親だから、アイは自傷行為に及ぶ。アイの腕には爪による自傷行為、背中には妹に切られた傷がある。
アイは心身ともにボロボロだから、(自分の)世界を変える必要があった。そのために、心や体の傷をねいるとリカに分け、アイを無傷にして、少しずつ傷を受け入れていく。それが夢の中で行われている。
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【考察】リカの心の変化を考えてみる
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主人公の名前は、青沼モモと推測中。モモが三人の仲間と鬼(影)退治する物語。桃太郎は鬼を許したので、モモも影を受け入れる終わり方だと思う。
モンスターは基本的に鬼だと思う。今回は、藤原秀郷(俵藤太)の百足(むかで)退治かな。藤原秀郷は百目鬼(どうめき)も退治したから、百足と百目鬼が合わさったモンスターって強引に考えた。

リカの心の変化を考えてみる。
志乃はリスカを”苦しみ”と考えるから、解放される誘惑に負け、変な方向に走った。リカも誘惑に負けたけど、カメに助けられた。リカは、リスカを”自分らしさ”と自覚したから、「自分を傷つけてでも、わたしは生きてやる」と言った。

リカは、”母親とは多恵のような人”と思っていたから、千秋とのギャップに苦しんだ。だけど、千秋が多恵になることは決してないと気づいた。諦めでもなく、千秋を受け入れたのでもなく、リカの世界(意識)が変わった。自ら答えを見つけることに、バトルの意味があると思う。

ねいるもバトルのときに誘惑されたけど、自ら答えを出した。小糸を失った原因が沢木にある、だから沢木は危険(ねいるの論理的、道徳的思考)と、沢木に惹かれる気持ち(欲望)の間で、アイ(自我)は葛藤し行動(登校)できずにいた。
ねいるが、仮面がとれなくなる弊害(道徳すぎるのもよくない)を学び、「アイも沢木が好き(欲望)」を優先させたから登校できた。
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第8話 「セカイを変えろ」の意味
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総集編だったので、考察も総集編をする。

ベースになっているのは、ユングの心理学だと思う。アイが学校に行った理由を気にする人は多いけど、すでにその理由は描かれていると思う。わからないところは各自が解釈するという形なのだろう。最終回を見たあとは、「よくわからなかったけど、面白かった」という感想があふれている気がする。

テーマの「セカイを変えろ」について考えてみる。
タイムリープや転生で世界を変えるパターンが多いけど、このアニメの場合、まわりの世界はいっさい変わらず、主人公の世界(意識)が変わっていく。学校に行くもその一つ。

例えば、”受験に失敗”は、ネガティブな記憶になるが、志望校でない学校で恋人ができれば、受験に失敗したから恋人ができたと、ポジティブな記憶に変わる。このアニメにおける世界が変わるとは、記憶に関する解釈を変えることだと思う。

アイはオッドアイにネガティブな感情を持っているが、小糸はきれいだとポジティブに言っている。オッドアイに優劣はないのに、アイが劣等感を持つのは、ほかに理由があるから。考察では、妹に対する罪悪感と考えている。

双子の妹もオッドアイで、妹が助けを求めたのに見て見ぬふり。それが原因で妹を失ったとアイは考えている。しかし、原因は妹につきまとったストーカー。過去は変えられないし、妹も復活しない。だから、アイのネガティブな記憶の解釈を変えるしか救われない。
それを夢のなかでやっていて、まず、リカが世界を変えた。リカについての総集編はつぎの考察で。
{/netabare}

【考察】リカについての総集編
{netabare}
舞台は、主人公(とりあえず、アイ)の夢。4人は夢では元型、リアルではファミリア・ストレンジャー。4色ボールペンは4人がひとつ(主人公)という意味。

アイは、助けを求める人がいたら駆けつける女の子だった。だけど親のしつけで、「女はかわいくしてれば男が助けてくれる」と育てられ、友達を助ける気持ちや男らしさは無意識に追いやり、アイ自身は、見た目で友達を選ぶようになる。

・友達を助ける気持ち→シャドー(影)→リカ
・男らしさ→アニムス(女性の心にある男性)→桃恵

アイは自分のため(小糸の復活)に戦っていたから、友達を助けたい気持ちは、リカのほうが強かった。リカとの共闘で、アイはもう一人のアイ(影)を受け入れ、友達を助ける気持ちを取り戻す。これでアイのセカイが少し変わった。


多恵と千秋は、グレートマザー(元型)の二面性を表し、多恵は慈しみで、千秋は呑み込むほう(共依存で子供を放さない)。どちらもアイの母親で、多恵は幼いころ、千秋が現在。

リカは父親を知りたいから母親から離れない。母親はリカを放したくないから父親を教えない。さらに、理想の母親(例として多恵)にこだわり、苦しんでいた。考察では、母親がアイを双子の妹と思い込んでいるため、消えたい衝動から自傷行為に及ぶ、としている。

リカは、アムカを”自分らしさ”と自覚し、「自分を傷つけてでも、わたしは生きてやる」と言った。理想の母親を持たないカメに教えられ、理想の母親という”こだわり”も捨てた。グレートマザーの支配から自立し、リカはセカイ(解釈)を変えた。これがアイに反映されるか、次回を見るまで不明。
{/netabare}

【考察】ねいるについての総集編
{netabare}
ねいるはリカと違ってわかりにくい。ただ、リカとは真逆なのは、ほぼ間違いない。リカ(シャドー)との違いで、ねいる(ペルソナ)を考えてみる。

・シャドー(影)を受け入れる→アイの言動が、リカと似てくる、モンスターに変化なし
・ペルソナ(仮面)を外す→アイが学校に行く、ミテミヌフリから仮面がとれる、妹のモンスターが現れる(考察中)

心理学で二人の性格を考えると、リカはヒステリーで、ねいるは神経質。ヒステリーは、性格は明るいけど身勝手。周りの気をひくために体の不調を訴えたりする(初登場のときの腹痛)。
神経質は、鍵をかけたか何度も確かめるといった強迫観念を持つ。ねいるは背中の傷は治っているのに、うずく気がして、何度もエッグ世界に行かないと気が済まない。
リカの性格は母親のしつけで、ねいるの性格は父親のしつけが原因かも。

ねいるが戦った最初のモンスターは、自我肥大(まわりの目が気にならず、神様のように尊大になること)。これに勝ったことで、ヒステリーを弱め(自分勝手な思い込みを柔軟な解釈に変えた)、リカのバトルを勝利に導いたとも解釈できる。

つぎに戦ったモンスターは、ペルソナ肥大(まわりの目を気にしすぎて、仮面が取れなくなり、自我を失うこと)。これに勝ったことで、神経質を弱め(まわりの目を気にしすぎない)、アイは学校に行けたのかも。

ねいるの武器は円を描くコンパス。ユングの心理学で円は、心を表す。
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【考察】桃恵についての総集編
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メインキャラを元型に当てはめてみる。
アイ(自我)、ねいる(ペルソナ)、リカ(シャドー)、桃恵(アニムス)、多恵と千秋(グランドマザーの二面性)、沢木(老賢者)、アカと裏アカ(自己の意識と無意識)

老賢者は、SF映画に出てくる老賢者のように正しい道に導き、夢のなかでは教師(それ以外の場合もある)の姿で現れる。老賢者とアニマ(男性の心にある理想の女性)は父娘の関係を持つが、老賢者とアニムスは、叔父と姪にはならない。このアニメの設定だろう。

アイは、親のしつけで、男らしさ(=自分らしさ)を無意識に追いやられた。男らしさはアニムスとなり、夢のなかでは身近な男性として現れる。アニムスが沢木から桃恵になった理由を考えてみる。
沢木も親のしつけで女らしさ(心が女性)を否定された。沢木の過去(日記?)をアイは知り、沢木を女性と見ているから、女らしさを持つアニムス(桃恵)となった。

考察では、小糸をいい人、沢木を悪い人と考えている。ハルカに対する罪悪感から、沢木はトラウマを持つ少女を助けなくては気が済まなくなる(ねいるがエッグ世界に何度も行くのと同じ)。アイと沢木は大切な人を目の前で失ったショックから、強迫観念を持つようになった。

カウンセリングを受けた少女は沢木を好きになるが、沢木は女性なので拒否する。トラウマを持った少女はさらに心の傷を増やし命を絶つ→エッグから出てくる。小糸はそのことに気づき、アイを沢木から遠ざける。屋上で沢木に女性だと告げるが、動揺した沢木は、小糸に催眠術をかけて口封じをする。

深読みすると、第1話のくるみは、小糸が助けられなかった友達。小糸もエッグ世界を経験して自分の心を成長させてきた。今度は見捨てないようアイを助けようとしていた。4色ボールペンは小糸がくるみにあげたもの、とか。
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【考察】アイについての総集編
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リアルと夢のなかの現実世界に分けて考えてみる。

<リアル>
幼いころのアイは、決め台詞を叫んで男の子と野球をしたりする女の子だった。だけど、親のしつけで男らしさ(=自分らしさ)を否定され、無意識に抑制する。
かわいい双子の妹に嫉妬するアイは、妹がストーカーに狙われて助けを求めたのを見て見ぬふり。妹は歩道橋から落ち、手にしていたカッターでアイの背中を切る。

父親の跡を継いで社長になるプレッシャーや、母親がアイを妹と思いこみ、アイに気づいてくれず、ストレスをためる。背中の傷は完治したが、うずく気がして、そのたびに爪で自傷行為をくりかえす。

小糸に出会ってからは、何度も書いているので省略。小糸は、いじめに協力したアイをなぐさめる心の広い人だから、アイからモデルを奪うといった心の狭いことはしないと思う。


<夢のなかの現実世界>
エッグ世界でのバトルは高地トレーニングと言っているが、エッグ世界は夢だから、どんなに体を鍛えても腹筋は割れない。現実世界も夢だと推測できる。

現実世界は、アイの心に負担がかからない世界。心や体の傷は、ねいるとリカに分けて、アイは小糸だけに専念している。バトルの経験は、体ではなく心を鍛え、アイに反映される。多くのバトルを経験したから、アイは学校に行くことができた。そのほかの疑問点を考察してみる。

〇ケガ
現実世界でケガがぶり返すのは、母親にかまってほしい気持ちがあるから。ただ、そうすると入院したねいるの説明がつかない(考察継続)。

〇暗号
小糸は文学少女で、ヘッセやポーを愛読し、「黄金虫」の暗号をアイに解かせていた。コガネムシを見つけたアイは、小糸を連想して、この物語が始まる。

〇お金
心的エネルギーと考察中。

〇彫像とエッグ
彫像の人を復活させるのは不可能。その代わりに、彫像の人と名前の文字数が同じ人を助けている。贖罪の意味もあるだろう。
エッグから出てくる人は、アイが抱えている心の傷と似たトラウマを持っている。リアルに戻ったとき、アイが心の傷に向き合えるよう心を鍛えている。助けているようで助けられていた。

〇カエルとひまわり
アイの部屋のドアのプレートはカエル。陸上、水中で生きられるカエルは、意識と無意識を表したりする。ひまわりは太陽に向かって花をひらくところから、ポジティブを意味する。
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第9話 アイの双子の妹だと思う
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アイには双子の妹がいて、妹もオッドアイと考察してきたので、寿はアイの妹。解釈が難しい点もあるけど、これまで通り、自分の考察に沿って考えてみる。

舞台は、主人公(とりあえず、アイ)の夢。4人は夢では元型(イメージ)、リアルではファミリア・ストレンジャー(OPのようにすれ違う程度)。4色ボールペンは4人がひとつ(主人公)という意味。エッグ世界は夢なので体は鍛えられない。心を鍛えていて、体のケガは心の痛み。

寿がアイの妹なら、2文字でない点を考える必要がある。とりあえず保留。妹ではなく友達なのは、無意識に妹に対する罪悪感を隠して、妹を意識したくない気持ちが強いからと解釈。
落下する寿をねいるが助けるシーンはよかった。助けを求めた妹をアイは見て見ぬふりをして、妹は歩道橋から落下したと考察しているので。

ねいるの素性は、実際より誇張されていると思う。不妊治療による人工授精で、双子が生まれた。それ以外は、人工授精で生まれたと知った姉妹の憶測。生命維持装置を止めるのは、リアルでもあったかな。秘書とアカ、裏アカの関係は不明。考察はしてみるけど。
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【考察】アイの妹の名前は、イブ
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アイは、妹に関する記憶は無意識に抑制したけど、怪物少女や寿の姿でエッグ世界(夢)に現れる。小糸も妹も落下した点は同じだから、寿(妹)を小糸と重ねて、妹を友達と認識している。妹の名前は2文字で、ペットの名前がアダムなので、妹の名前は、イブ。

小糸と重ねているから、こいと+いぶ=こいといぶ……→ことぶき、となった。”い”が抜けて、”き”が足されているから、主人公の名前は、アイではなく、アキ。

双子っぽくないから、アイのほうがましかな。さすがにアダムはないだろうけど、アムならいいかも。主人公の名前の候補……アイ、アキ、アム

主人公の名前は、青沼モモではなさそうなので、4人の名前について考えなおす。リアルでの4人は、OPのようにすれ違う程度の関係。

青沼ねいる……すれ違うときに会話が聞こえて、”青沼”と知った。”ねいる”は爪による自傷行為か、ネイルデザインに興味があったから
沢木桃恵……電車で話すのを聞いて、”桃恵”と知った。沢木にしたのは、ホクロが似たところにあったから
川井リカ……かわいいリカ、外見から思いついた名前、もしくは、「かわいいリカ」と言っているのを聞いた
大戸アイ……オッドアイ、外見から思いついた名前、もしくは、いじめを受けたときにつけられた名前
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【考察】ワンダーランドで考えてみた
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村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』と類似点があるので、考察してみる。まずは、大雑把なあらすじ(ネタバレ含む)。

人の意識を使い、絶対に解読できない”暗号”を発明した博士は、人の”意識を映像化”させて、主人公に施した。その結果、主人公には本来の意識(A)のほかに、別の意識(B)ができてしまう。
意識Bの世界は、争いもなく苦しみもないユートピア。ただ、ここでは影を切り離され、心を失ってしまう。徐々に意識Aは消えて、意識Bへと変わっていく。元の世界(意識A)に戻るには、影と一緒にならないといけない。

ここからは自分の考察。意識Aに関係ある人物が、意識Bの世界に反映される。図書館の女→図書館の女、図書館の女の夫→発電所の男(『Yの悲劇』のオマージュだと思う)、博士→大佐または門番、ピンクの太った女→影(アニマ)。未読の人にはさっぱりだと思う。


ワンエグに当てはめてみる。
現実世界に入る前に、アイは影(ねいる、リカ、桃恵)を切り離された。アイにとって現実世界はユートピアだけど、そのうち影(友達)は消えてしまう。友達を失ってまでその世界に留まるか、友達と一緒になって、もとの苦しい世界に戻るか、選択を迫られる。

現実世界も夢と考察中だけど、意図的に作られた夢かもしれない。例えば、その人が望む世界を夢で見させる、とか。ただ、”夢を映像化”は、現実世界(夢)の技術なので、リアルではカウンセリングをしているだけかも。

寿の「別の世界線でその子とも友達になるよ」を解釈してみる。
リアル……アイに友達はいない。ねいる、リカ、桃恵はOPのようにすれ違うだけの関係
現実世界……ねいる、リカ、桃恵が友達
別の世界線は、リアルを指していて、リアルに戻ってもねいるたちと友達になれると言っている。
秘書とアカ、裏アカの関係についてはつぎの考察で。
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【考察】秘書とアカ、裏アカの関係
{netabare}
現実世界とエッグ世界を夢と考察している。リアルのものが現実世界に形を変えて反映されている。

第4話で、桃恵が美和からじっくり話を聞くのは、(リアルでの)沢木のカウンセリングを表していると思う。沢木はハルカに対する罪悪感から、トラウマを持つ少女たちを助けようと、くりかえしカウンセリングをしている。(現実世界の)猫は(リアルの)少女たちのこと。

少女たちが沢木のカウンセリングを受ける→沢木を好きになる→沢木は心が女なので拒否する→少女たちの心の傷が増えて命を絶つ→エッグから出てくる

小糸と沢木に恋愛関係はなく、アイを沢木から遠ざけようとしていた。小糸に命を絶つ理由はなく、沢木が関与していると思われる。抑圧した(女性でありたい)欲望を、小糸に指摘され逆上した?
小糸が裸足で少し汚れている点から、(催眠術で?)屋上の縁を歩かされたと考えている。小糸と親友だったアイも秘密を知っていると思い、沢木は車でアイをひく(第1話でドライバー(モブ)の視点になるのが不自然)。

アカ、裏アカは、沢木のこと。正確には、カウンセリングの資料や日記がネット上にあり、それを読んだアイの心象。アカは、カウンセラーとしての沢木だからきちんとした格好。裏アカは日常の沢木だからくだけた格好。小糸は資料と日記を手に入れて、どこかに保管している。パスワードは”5k6(アキ)”。

秘書は怪物少女(妹のこと)と同じ声優さんだから、妹。寿も妹だが、小糸と合体しているから別の声優さん。姉としてのペルソナであるねいるが社長なので、妹は秘書になった。秘書とアカ、裏アカの関係は、妹も沢木が好きだったことを示す。双子だし、たぶん、同じ中学に通っていた。
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第10話 表層意識と深層意識のせめぎあい
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終盤らしい展開になってきた。ただ、収束というより拡大している印象。ひとつくらい謎を明かしてほしい。いつものように、自分の考察に沿って解釈していく。

舞台は、主人公(とりあえず、アイ)の夢。4人は夢では元型(イメージ)、リアルではファミリア・ストレンジャー。4色ボールペンは4人がひとつ(主人公)という意味。エッグ世界は夢なので体ではなく心を鍛えていて、体のケガは心の痛み。

沢木の心が女性(もしくは、ハルカの心が男性)と考察してきた。ジェンダーの問題も含まれそうだけど、現時点では置いておく。

アイと桃恵は連動して、桃恵のバトルの結果はアイに反映される。薫が男性だと桃恵が認めたことで、アイはアニムス(女性の心にある男性)を自覚した←桃恵のクリア条件。
女性にとって心のなかに男性がいるのは耐えがたいことだけど、それを自覚できると、男に騙されない女性に成長できる。

桃恵のバトル終了→薫が男だと認める→アイの心が成長(アニムスを自覚)→アイ、個展に行く→沢木に真相を問いただす

フリルは、表層意識(意識)の比喩だと思う。アイたちがいるのが深層意識(無意識)。表層意識は心全体の数パーセントだから、スカートのフリルに例えている(水面と水の中に例えたりもする)。
ハイフン(‐)は、二つのものをつなげるものだから、表層意識と深層意識をつなげるものと解釈。無意識に閉じ込めたものが意識に上がりそうになり、意識(フリル)が(ハイフンで)押し返そうとしている。意識と無意識のせめぎあいが行われている。

ワニは、アンチ(ミテミヌフリ)を食べてきたので、ワニの肉はアンチでもあるから、見て見ぬふりを受け入れるかどうか試されたのだと思う。
真実を沢木から聞かされ、アイはタナトスに支配されそうになるが、リカのバトルで、エロスが強くなっている(「自分を傷つけてでも、わたしは生きてやる」)ので、耐えられるという展開だと思う。
{/netabare}

【考察】エッグ世界は、変性意識
{netabare}
変性意識は、夢や瞑想のときの意識状態、半覚醒といったところ。これを含めて階層を考えてみる。

1.表層意識(主人公の意識、フリルがいる)
2.変性意識(エッグ世界、ハイフンがいる)
3.深層意識(現実世界)
4.集合的無意識(地下庭園)

表層意識は意識全体の数パーセントだから、服の飾り(フリル)に例えている。ハイフンは”抑圧”。抑圧からの解放を”さなぎから蝶”で例えたりもする。アイたちはトラウマやコンプレックスを持った主人公の心のひとつと考えればいいのかも。
桃恵はアニムスだけど、正確には自分のなかに男子がいて不安になる主人公の心。だから、初登場のときに女子に見えるか尋ねたりした。クリアして、アニムスを受け入れた。

桃恵はクリアしたので、表層意識に上がろうとしたけど、フリルの命令でハイフンが威圧(抑圧)し、桃恵は現実世界(無意識)に戻ってしまった。見て見ぬふりはまだ受け入れられないから。

この物語は、トラウマやコンプレックスを意識に上げる(主人公が自覚する)のが目的。いきなり意識に上げると耐えられないから、エッグ世界で心を鍛えていた。エロスが強いときは戦い続けるけど、タナトスが強くなると桃恵のようにやめてしまう。

天井から落ちる水滴は、エッグ世界が水の中だから。地下庭園にあった水の中のタマゴがエッグ世界と推測。
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【考察】小糸は男子で、生きている
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小糸は、体は女性だけど心は男性、という考察をしてみる。アカは、男子の小糸を表す。

小糸は命は助かった。体は動かせないが脳は活動している。アカの割れたメガネは、落下した小糸のメガネを指す。小糸は、表向きの日記と本音が書かれた日記をネットで書いていた。

裏アカの日記には、自分が男子でアイが好きなこと、沢木の悪行が記されていた。パスワードは『黄金虫』の暗号、56(アイ)では短いかな。小糸の裏アカ日記(表に出せなかった気持ち)のイメージが、夢のなかでエッグや暗号になった。

アイは日記を読んだけど、男子としての小糸をイメージできないから、アカと裏アカになった。アカと裏アカは、自己(セルフ)。夢のなかでは神様の姿で現れたりする。小糸は特別な存在だからセルフとなった。セルフは導き手なので、コガネムシも小糸となる。
小糸は、アイを沢木から引き離そうとしたが反撃された。薫と同じことがあったかもしれない。

桃恵がクリア→アイは小糸が男子だと認める→沢木と(男女の)恋愛関係はないと確信する→沢木を問いただす

現実世界(無意識)で真相が明らかになり、4人のエロスの戦士がハイフンに立ち向かう。そして、リアルで主人公が目覚める。

こいと+あい=こいとあい(恋と愛)という語呂合わせから、小糸のリハビリを手伝いながら、アイと小糸の関係は恋愛に発展し、ハッピーエンド。
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第11話 アカと裏アカは、ゲイ
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急展開というか、全く違う話を差し込んだような印象。作画のクオリティが高いから生々しい。このままSF展開で終わりそうな気もしたけど、夢ならなんでもありと考え直した。いつものように自分の考察に沿って解釈してみる。

アイたちは、主人公の心のひとつ。トラウマやコンプレックスを意識に上げようとするアイたちと、それを拒絶する主人公の意識(フリル)とのせめぎ合いが、夢のなかで行われている。
裏側にあるリアルを考えてみる。主人公の名前はとりあえずアイとする。

アカと裏アカはゲイ。裏アカは沢木。AIは”アムネスティ・インターナショナル”で、監視は”良心の囚人”の比喩かな。二人はゲイだからアイを養子として迎える。だから、アイには両親がいない(ねいると一致)。

アイにはゲイだと教えず、アカを父親、裏アカ(沢木)を叔父と教える(桃恵と一致)。アイには母親が必要と感じて、事情を受け入れた女性とアカが結婚する。二人はゲイなので、ひまりの父親は誰かわからない(リカと一致)。

多恵はアイの母親で写真を見たか想像。沢木が描いた肖像画はアイの父親。アイの父親と沢木は知り合いで、両親が故人となり身寄りのないアイを、アカと裏アカが引き取った。ハルカは沢木の中学時代の女性と考察中。沢木はゲイだから女性に告られても拒否。その結果、ハルカを失う。ひまりを失ったことでハルカに対する罪悪感が復活し、同じ年頃の少女をカウンセリングしている。
{/netabare}

【考察】見て見ぬふりが悲劇の連鎖を招いた
{netabare}
前回の続きで、裏側にあるリアルを考えてみる。

アカと裏アカはゲイで、裏アカは沢木。アカの精子であずさと人工授精し、生まれたのが双子の姉妹(とりあえず、姉と妹とする)。姉はアカと裏アカ、妹はあずさが引き取る。姉にはアカを父親、裏アカを叔父と教え、あずさは「中学になったら父親と会わせる」と妹に約束。

二人が中学生になり、アカとあずさは形だけの結婚をする。事情を聞かなかったか、聞いても信じなかった姉は、アカはあずさに、裏アカは妹に奪われたと嫉妬する。
姉は嫉妬を無意識に抑圧する(夢のなかで抑圧はハイフンやドット、嫉妬はアンチとなる)。抑圧した嫉妬は形を変えて意識に上がり、見て見ぬふりとなる。

妹はアイドルをやっていて、芸名はイブ。妹はストーカーに狙われていて、防犯用に笛とカッターを二本持っていた。妹は笛を吹いて助けを求めたが、下にいた姉は見て見ぬふり。妹は歩道橋から落下し、手にしたカッターで姉の背中を切る。
アカと裏アカ、あずさは病院に向かう途中(大きな橋か崖)で事故に遭い、アカは帰らぬ人となる。アカ=コガネムシで、第1話でアイがコガネムシを埋めているのが伏線。姉はアカの会社の社長となる。

ICUで姉が意識を取り戻したとき、杖をついた裏アカが割れたメガネを差し出す。あずさは娘を失ったショックから、姉を妹と思い込む。見て見ぬふりが招いた悲劇の連鎖に、姉(主人公)の自我が5つに分かれ、アイ、ねいる、リカ、桃恵、フリルとなる。5つの自我についてはつぎの考察で。
{/netabare}

【考察】つぎは、ハテナ(?)かファイブ(5)
{netabare}
ハイフン、ドットに続く三番目を考えてみる。

『黄金虫』の暗号に当てはめると、ハイフンは”C”で、ドットは”P”になる。単純に考えれば、つぎは”U”で、CPU。”U”は”?”なので、ハテナという名前になる。CPUだとSF寄りになってしまうので、心理学でもないか探してみた。

P、A、Cで自我状態を調べるエゴグラムがあった。”A”は”5”なので、ハイフン、ドット、ファイブとなってしまう。ハテナのほうが合いそうだが、『おとなのこども』には合っている気はする。P、A、Cは、親、大人、子供の英単語の頭文字だが、このサイトではNGワードになる。

Pは、CP、NPに分かれ、Cは、FC、ACに分かれる。全部で5つの自我になる。主人公の5つに分かれた自我をエゴグラムに沿って考えてみる。※心的エネルギーが強い⇔心的エネルギーが弱い

・CP(支配性)……厳しい心⇔怠惰な性格 フリル
・NP(寛容性)……優しい心⇔冷淡な性格 桃恵
・A(論理性)……論理的な心⇔非合理的な性格 ねいる
・FC(奔放性)……自由奔放な心⇔閉鎖的で暗い性格 リカ
・AC(順応性)……協調性的な心⇔マイペースな性格 アイ

フリルは責任感を持つ厳しい心だから、すべては自分に責任があると思い込む自我になった。桃恵はエッグの少女たちに優しい心を見せ、敵には冷淡。ねいるは論理的だけど、非合理なところ(寿のことかな)もある。
リカは自由奔放だけど、ワムカをする一面がある。アイは周りを気にしすぎて行動できずにいたので、むしろマイペースに傾くほうがプラスとなり、学校に行くこともできた。
エゴグラムは、5つの自我を棒グラフで表すが、高いほどいいというわけではない。以上、Wikipediaを参照して記述。
{/netabare}

【考察】ラストは、自分を守るために自分と戦う
{netabare}
小糸は、形を変えた主人公の妹という考察をする。小糸のシーンを妹に変えて、裏側にあるリアルを考えてみる。

アカとあずさの結婚を機に、妹は姉の学校に転校してきた。妹は沢木(裏アカ)が好きで、姉も好きなのを知らなかった。だから、歩道橋の上で「(モデルを)辞退したほうがよくない」と姉に言う。

同じ歩道橋の上で妹は助けを求めたが、姉はモデルの座を奪われたことを思い出し、見て見ぬふり。その後の悲劇の連鎖は記述済み。妹に関する記憶を抑圧したが、夢のなかで小糸となって現れた。

姉(主人公)は、妹に背中を切られて脊髄を損傷。脳は活動しても体が動かない。寿とは逆。脳(心)もタナトスに支配されて危ない状態。立ち直らせるため、沢木はハルカに対する罪悪感を打ち明ける。罪悪感を抱えた沢木を助けたのがアカで、アカの娘を沢木が助けようとしている。

最後のエッグから出てくるのは主人公で、自分を守るために自分(フリル)と戦う。

主人公と妹の名前を考えてみる。
小糸とイブ(アイドル時代の芸名)は、どちらも妹を指す。
こいと+いぶ=こいといぶ
”い”を取り、”き”を足すと、寿になる。アイもアキとなる。アカの娘だからアキ。ただし、ひまわりもありそう。千秋万歳は長寿の言葉なので、アキと寿の母親は千秋。
{/netabare}
{/netabare}

第12話 △と×の違い
{netabare}{netabare}
エッグからアイが出てきたときは、いい展開と思ったけど、話が進むにつれ、謎を残したまま終わる、いつものオリジナルアニメになりそうで心配になった。結局、結末は特別版に持ち越しってことで、ひと安心。考察はまだ有効。

これまでの考察に沿って解釈してみる。
アイ、ねいる、リカ、桃恵、フリルは、5つに分かれた主人公の自我、もしくはコンプレックス。無意識から意識に上がろうとするアイたちと、それを押し返そうとするフリル(意識)とのせめぎ合いが続いている。

髪留めが△のアイをアイ△、×をアイ×(パラレルのアイ)とする。
最初は、主人公=アイ×と思ったけど、パラレルのアイとするほうがよさそう。ただし、アイのパラレルがいるなら、いままでの少女たちのパラレルも否定できない。ややこしくなりそう。

ミテミヌフリはアイ×のトラウマで、沢木のワンダーキラーは、アイ△の「疑念が作り出した怪物」。パラレルの分岐点は、おそらく、学校に行かずに母親を手伝ったのがアイ△で、行ったのがアイ×でそのあとプール。プールをやめて裸足で屋上に行った気もする(アイ×が屋上の縁にいるから)。アイ△が移動した場所を考えてみる。

1.表層意識(主人公の意識、フリルがいる)
2.変性意識(エッグ世界、ハイフンがいる)
3.深層意識(現実世界)
4.集合的無意識(地下庭園)

エッグを割ってアイ×が出てきたのが第2階層。水の中は無意識を表すので、プールから出て小糸がいた場所が第3階層。ここはアイにとっては心地のいい世界(ユートピア)。そのことにアイは気づいて? 空に向かって突っ込んだ。第2階層のエッグ世界に戻って、屋上の縁にいるアイ×と抱き合う。
{/netabare}

【考察】△と×の関係を、時系列で考えてみた
{netabare}
主人公のアイをアイ△、パラレルからきたアイをアイ×とする。

1.エッグからアイ×が出てくる
アイ×のミテミヌフリ、アイ△の怪物沢木が出現。名前の点から、怪物少女も「疑念」から生まれたと推測できる。

2.アイ△とアイ×がプールに潜り、アイ△だけが別世界に移動
学校に行くか、行かなかったで、二人の世界は分かれたと推測。
学校に行かなかったアイ△→母親の手伝いをする……→エッグ世界で戦うことになる。
学校に行ったアイ×→プールに潜るが苦しくて出てくる→裸足のままで屋上に行き、身を投げる。
小糸は、アイ×を反映した嘘の友達。学校に行かなかったアイ△は、小糸を通してアイ×を見ていた。

3.別世界にきたアイ△は、小糸と屋上の縁に行く
「後悔してるよね?」とアイ△は、エッグ世界にいるアイ×に問いかける。返事を求める相手は小糸ではないのがわかる。アイ×が「後悔してる」と返事。それに呼応して小糸の手を離し、嘘の友達と決別。
アイ△は、空に向かって突っ込んでいき、エッグ世界(上層)に戻る。このとき、アイ×は屋上の縁にいるので、そこが後悔している場所と推測できる。

4.彫像の小糸が復活し、アイは涙
小糸が復活したあと、ねいるとの会話シーンになる。このシーンはアイのバトルが終わったあとのもの。小糸が嘘の友達だと視聴者に伝えるため。小糸が存在しないと気づいたアイは涙する。
パラレルの行き方はわからないが、アイ△はアイ×の”小糸”になろうと決意。

5.キララが現れる
キララが狙っているのは、アイ△。キララの攻撃を受けてアイ△は気絶する。倒れているアイ△の髪をアイ×がかきあげる。アイ△の代わりにアイ×が攻撃を受ける。見て見ぬふりではなく、助けたことに満足してアイ×は消滅。

髪で隠したほうの目を取られたのが含みがありそう。推測すると、髪で隠したほうは無意識の比喩で、受け入れたくないものを無意識に追いやるが、無意識にも光るものがある。キララが取った無意識を意識(フリル)に上げれば、良い方向に影響が出るかもしれない。

6.ねいると会話
時系列で考えると、アイがバトルを終えてから4人で集まる冒頭のシーンになる。小糸は嘘の友達だったけど、救われたとねいるに話す。
{/netabare}
{/netabare}

〇考察まとめ 概要編
{netabare}{netabare}
三か月後のために、どんな考察をしていたか、そこに至った経緯も含めて書いておこうと思う。

・舞台
第4話のアイとねいるの会話から推測できる。

ねいる「あっち(エッグ世界)での戦いは、私たちの体にすごい負荷をかけるみたい」
アイ 「高地トレーニングみたいな……うっすら腹筋われてきたような」

エッグ世界は夢で、夢では体は鍛えられないし、腹筋も割れない。腹筋が割れたなら、現実世界も夢だと解釈できる。

・心理学
無意識は見えないが、フロイトやユングの心理学では、夢を介して無意識を見ることができる。受け入れたくないもの、選択しなかったものが、無意識に存在する。
物語の舞台は、無意識の世界(パラレル世界)とも言える。主人公は、双子の妹の記憶を無意識に抑圧していると考察している。

妹の記憶を抑圧→形を変えて夢に現れる→寿、ひまり、怪物少女

妹の記憶を抑圧したためにコンプレックス(アイ、ねいる、リカ、桃恵)が生まれる。だから、4人は妹の記憶と関連がある。例えば、妹もオッドアイ。コンプレックスは人格でもあるので(そういう解釈を読んだことがある)、自我を持ったキャラクターとして描かれている。
コンプレックスはネガティブな面だけでなく、変わろうとする衝動ももたらす→”セカイを変える”に該当。

・階層
1.表層意識……意識のこと
2.変性意識……夢や半覚醒の状態、エッグ世界、現実世界が該当
3.深層意識……無意識のことで、コンプレックスがある
4.集合的無意識……イメージの源

夢に現れるイメージの源は、無意識や集合的無意識にある。アイたちのイメージの源は、無意識にあるコンプレックスで、地下庭園のイメージの源は、集合的無意識にある元型(セルフ)。集合的無意識には、故人の心があり、夢やリアルに現れて助言してくれる。第1話でずらりと並んだエッグが該当すると思う。

表層意識は意識全体の数パーセントだから、服装の飾り(フリル)に例えた。主人公の意識は、ほぼフリルだと思う。ハイフン、ドット、キララは、抑圧と解放(または、破壊と再生)の二重メタファー。

主人公が、なぜそういう夢を見るのか、その原因となるリアルも書いておこうと思う。
{/netabare}

〇考察まとめ リアル編(1)
{netabare}
現実世界を夢と解釈したので、第11話のSF展開も夢となる。夢のなかには事実も含まれ、男性二人の間に女の子がいる状況を考察した。養子は、男二人では審査が通らず、無理だと結論。

どうしても子供が欲しい男性二人と、その男性たちに理解のある女性が協力し、子供が生まれる。女性も子供を授かれば育てるはず。だけど、男性二人で女の子を育てるシーンになっている。以上を反映させ、次のようなリアルを考えた。


【リアル】
アカと裏アカ(沢木)はゲイで、二人に理解のあるあずさが子作りに協力。アカとあずさで人工授精し、生まれたのが双子の姉妹。姉はアカと裏アカ、妹はあずさが引き取る。姉にはアカを父親、裏アカ(沢木)を叔父と教え、あずさは「中学になったら父親と会わせる」と妹に約束。

二人が中学生になり、アカとあずさは形だけの結婚。ゲイと人工授精を理解できない姉(主人公)は、アカと裏アカを奪われたと嫉妬。家族に対する嫉妬は表に出せず無意識に抑圧する。


【夢(現実世界、エッグ世界)の解釈】
主人公は、ゲイと人工授精を理解できないため、どうやって生まれたのかわからず、夢の中にフリルが現れた。
多恵と沢木のつきあいは、多恵をアカとすれば辻褄が合う。頻繁に沢木(裏アカ)が訪ねるが、ゲイを理解できないから、アカを自分とよく似た母親に変えざるをえなかった。

無意識に抑圧された嫉妬は、エッグ世界ではアンチとなる。ゲイ(LGBT)に対するコンプレックスは、現実世界では桃恵となる。桃恵はエッグ世界のバトルで成長し、薫(LGBT)を理解したところでクリア。
桃恵は意識に上がろうとしたがハイフンに威圧(抑圧)される→LGBTよりも妹の記憶が蘇るのを恐れたため。セーラー服は妹を表すと思う。
{/netabare}

〇考察まとめ リアル編(2)
{netabare}
ワンエグの舞台は主人公の夢で、現実世界に似たリアルが存在する。主人公(姉)には双子の妹がいるが、まったく出てこないのは姉が抑圧したから。ねいるの背中の傷から、妹に関するリアルを、次のように考察した。


【リアル】
アカとあずさの結婚後、妹は姉の学校に転校した。妹は沢木(裏アカ)が好きで、歩道橋の上で「(モデルを)辞退したほうがよくない」と姉に言う。
妹はアイドルで芸名はイブ。ストーカー(寿のトラウマ)に狙われ、防犯用に笛とカッターを二本持っていた。

同じ歩道橋の上で、妹は笛を吹いて助けを求めたが、下にいた姉は見て見ぬふり→リカのエッグ世界の崖下からミテミヌフリが現れる理由。妹は誤って落下し、カッターで姉の背中を切る。姉は脊髄損傷、体が動かなくなる。寿と逆。姉は妹に関する記憶を抑圧した。


【夢(現実世界、エッグ世界)の解釈】
抑圧しても、小糸、寿、怪物少女の姿で夢に現れる。妹の名前は寿と推測。
こいと+いぶ→こいといぶ→”い”を抜いて”き”を足す→ことぶき
同様に、主人公の名前は、アイではなく、アキ。アカの娘だからアキ。ただし、ひまわりもありそう。

第12話でエッグから出てきたのは、アイの影(シャドー)。小糸は、妹とアイの影を合わせた”嘘の友達”。影は、受け入れなかった(選択しなかった)もう一人の自分。アイの影は、学校に行ってプールに潜るが苦しくなって出てきて、裸足になって屋上で身を投げた。

エッグからは選択しなかったほうが出てくる。これまでの少女たちも影で、”立ち向かうほうの少女”が出てきたから、アイたちと一緒にワンダーキラーを倒した。
{/netabare}

〇考察まとめ リアル編(3)
{netabare}
主人公は父親に関する記憶も抑圧したと思う。アイの父親は離婚、リカの父親は誰かわからない、ねいるは人工授精、桃恵のシーンには母親のみ、といった感じで、父親がまったく出てこない。抑圧した理由(リアル)は、以下のように考察した。


【リアル】
アカと裏アカ、あずさは(娘たちが運ばれた)病院に向かう途中で事故に遭い、アカは帰らぬ人となる。アカ=コガネムシで、コガネムシを埋めているのが伏線。姉はアカの会社の社長となる。
ICUで姉が目覚めたとき、杖をついた裏アカが割れたメガネを差し出す。あずさは娘を失ったショックから、姉を妹と思い込む。

姉妹が倒れていた現場から、妹が姉を刺したあと橋(歩道橋)から身を投げたと判断された。真相は姉の無意識にあり、そのため夢の中に、ミテミヌフリが何度も現れることとなる。
見て見ぬふりが招いた悲劇の連鎖に、姉の心はタナトスに支配される。立ち直らせるため、沢木はハルカに対する罪悪感を打ち明ける。罪悪感を抱えた沢木を助けたのがアカで、アカの娘を沢木が助けようとしている。

主人公は意識不明になり、ワンエグの夢を見る。次回予告に描かれる細い線は心電図と考察。


【夢(現実世界、エッグ世界)の解釈】
ねいるのエッグ世界は、アカの事故現場を表している。おそらく、車の玉突き事故。主人公にとって頼りになる父親(アカ)と沢木(裏アカ)が夢のなかで導き手として現れた。

夢をフロイトが解析すると性的なものになるが、ユングの場合、英雄物語になる。夢の中の物語=その夢を見ている人の心の葛藤。ワンエグという物語が、主人公の心の葛藤を表している。
{/netabare}

〇考察まとめ キャラクター編
{netabare}
第12話に出てきた"もう一人のアイ"こそが、主人公(名前は、アキかひまわり)と考えてみた。主人公はオッドアイがコンプレックスで、無意識のなかで大戸アイとなった。コンプレックスは人格でもあるので。

中学生のとき、突然、妹と母親が現れ、父と叔父(沢木)がゲイで、自分は人工授精で生まれたと教えられる。受け入れられずコンプレックスとなり、ねいる、リカ、桃恵、フリルという人格が生まれる。人工授精を理解できず人工的に生まれたと解釈し、フリルの物語となった。

悲劇の連鎖(リアル編に記述)で、父(アカ)と妹(ことぶき)を失い、主人公は母親(千秋)と暮らす。罪悪感を抱えた主人公を立ち直らせようと沢木(裏アカ)は何度も訪ねる。主人公は学校に行き、プールに潜るけど苦しくなり、屋上から身を投げた。一命を取り留めるが意識不明の重体。ワンエグの夢(無意識の世界)を見る。

息を引き取ろうとする主人公を、コンプレックスが助けようと、意識に向かっている。そのコンプレックスは、主人公を苦しめるものだから、フリルが邪魔をしている。

もう一人のアイ(主人公・意識不明)←×―助けにいく――アイ、ねいる、リカ、桃恵(無意識)
                  ↑
                  │邪魔(抑圧)
 フリル(主人公の罪悪感)→ハイフン、ドット、キララ

小糸は、妹と主人公(姉)を合わせた嘘の友達。二人をつなげたために沢木に疑念を持った。不登校になった原因は、小糸ではなく、通学路に妹が落下した歩道橋があるから。

すぐに姉妹になるのは難しいから、妹は友達から始めようとした。だから、ことぶきはねいるの友達として現れた。ねいるのエッグ世界にある彫像は、ことぶきになる。

まだ色々書きたいけど、特別編を見てから書こうと思う。
{/netabare}
{/netabare}

最終話 スッキリする結末にしてほしかった
{netabare}
前半の総集編の時点で、謎を解決するには尺が足りないな、って思った。なんでもいいから、スッキリする結末にしてほしかった。特別編がなかったほうがよかった気もしてくる。

このアニメのテーマは、心の問題だったと思う。その問題を、問題が存在しない世界に行く(または変える)ことで解決する、そんな結末だった。それでは自己満足にすぎず、問題自体、まったく解決していないと思う。


【総評】
作画がよかっただけに残念な終わり方だった。この作画レベルなら傑作にもなっただろう。第12話までのストーリーは、それなりによかったし、考察も楽しめた。特別編が中盤の話みたいで、あと1クールは必要に感じた。心の問題をSFで解決したのは面白みに欠ける。

とりあえず、特別編を見て感じたことだけを書いた。冷静になれば評価も変わる気がする。全体像を考え直して、自分なりの解釈を書こうと思っている。考察については、せっかっく書いたので、いつも通りラノベのプロットにしようと思う。
{/netabare}

【解釈】オマージュと考えれば、特別編で完結している
{netabare}
村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』との関連を考えてみた。

この小説は、マッドな博士が、主人公の意識を映像化して新しい意識(世界の終り)を作り、主人公がそこに移動する話。かなり大雑把だけど、そんな感じ。
世界の終りでは、主人公は影と分かれる。その世界から出るには、再び一緒になる必要がある。期限内に脱出しないと、主人公にとっての"世界の終り"となる。影は、脱出方法を考えたり、迷っている主人公を説得したり、あらゆる手段を尽くすが、主人公は世界の終りに残る(その世界に存在する人を救済する意味もある)。そして、最後に主人公と影は……。

この小説のオマージュで成功したのが、『まどマギ』。影(キャラ名は伏せておく)は、魔法少女の世界(その人の世界の終りでもある)から主人公を守ろうとして、あらゆる手段を使うが、最後は……。結末は小説とほぼ同じ。

あまり評価がよくなかったのが、『神様になった日』。陽太は太陽(光)の逆だから影。あらゆる手段で、ひなと一緒に施設を出ようして……結末は小説とは違っている。

ワンエグも同じように考えてみる。寿がパラレルを見つけたから現在の世界がある。ねいる(影)は実験(寿にとっての世界の終りに留まること)を止めようとしたができなかった。寿の犠牲により少女たちは復活できた。

小説では、影が最後どうなったか、ねいると同じように描かれていない。オマージュと考えれば、ねいるが去ったところでワンエグは完結している。ねいると寿だけのシンプルな話のほうがよかった。
{/netabare}

投稿 : 2021/07/01
閲覧 : 2114
サンキュー:

14

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

全てが曖昧なまま終わってしまいました。

とりあえず12話までを見ての感想ですが、

1話目の掴みがかなり良かったので、期待しながら視聴していました。

いじめ、自殺、家庭問題に自傷行為など様々な人間関係の問題点を扱った作品で、他には無いような設定がまず良かったと思います。

しかし、登場人物1人1人の問題点は結構あっさり説明して終わりで、感情移入する間も無く、置いてきぼり感が否めなかったです。


ここからは、特別編視聴後の感想です。

12話までの総集編+補完という形でしたが、12話までの内容は解説もあって分かりやすかったですが、設定や散りばめられた伏線の数々が曖昧なまま終わってしまった感じで、納得できませんでした。

色々な設定と描きたい内容が多すぎたが故に、流石に13話では収まりきらなかったことと、
2クールあれば、ちゃんとした結末を迎えられたのかというところが心残りになった作品でした。

投稿 : 2021/07/01
閲覧 : 320
ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

設定過多

アニメではあまりないテーマを扱っており珍しいとは思ったが、「今はやりの生きにくさを抱える女の子たちを主人公にしているので、みんな見て下さい」的な感じの作品に感じ、冷めた目で見てしまった。

作画や演出は本当に素晴らしかったが、物語や世界観が謎すぎるし、設定過多の印象。どう考えても1クールに収まるボリュームではない。あとヒロインたちの決め言葉も、最近の若い子が使う言葉ではなく、臭すぎる。

特別放送もまだあるので全体の評価はできないが、あと一話ですべての伏線を回収するのは難しいように感じる。

視聴日 21/4/26

投稿 : 2021/07/01
閲覧 : 148
サンキュー:

6

ネタバレ

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アニメはいろいろあって良い

花の色 雲の影
懐かしい あの想い出
過ぎし日の 窓に残して
巣立ちゆく 今日の別れ
いざさらば さらば先生
いざさらば さらば友よ
美しい 明日の日のため
(作詞 村野四郎)

第9回まで視聴。
まだ、どのような結末となるか不明の段階だが、

回を追うごとに主題歌の存在感が増してくる。
物語が歌詞に収束されていくような感じ。

この曲を選んだセンスの良さに感服。
2021/03/10 記
---

一筋縄ではいかないとは思っていたが、
第11回を見て、疑問符が付き、最終回で???

アカと裏アカのネーミングから、実はこういうことなのか、

{netabare}
アカと裏アカが作り出したものは、SNS。
誹謗中傷が飛び交い、人を自殺に追い込む。
それを見て、目を背ける者。逆ギレする者。
状況に怒りを覚えつつ、挑み続ける者。

出口の見えない問題。きれいな終わり方はない。
{/netabare}
と思い至った。
だが、また特別編でこちらの想像を裏切ってくるかもしれない。
2021/03/31 記
---
特別編を見終わっての感想やあれこれ

無意識の共通幻想に統一された放送文化に抗う精神。
きれいなだけの作品への反骨から作成されたアニメ。

そういう意識でこのアニメを見ていました。
なので、12話で終了でも、それもありかなと思っていました。

{netabare}フリルが、ひまりを死に追いやった方法は不明のままですが、
・ねいるは妹そっくりのAIだった。
・フリルは人間になりたかった。
・アカと裏アカはアイちゃんたちを利用して、ひまりを生き返らせようとしている。{/netabare}
総集編を見て、いくつかの疑問は(自分なりに)解消しました。

もちろん、中途半端な感じは拭えません。
野島伸司氏は本当にこの総集編を作りたかったのだろうか、とも考えてしまいました。

「気持ち悪いし訳が分からなくて、つまらない。」
こういった意見を否定するつもりはありません。
逆に「気持ち悪いし訳が分からなくて、斬新。」とも言えるでしょう。

感動も、恋愛も、友情も、憎しみも、バイオレンスも、スッキリも、不可解も...
全部許容するのがアニメ。表現も感想も自由なのです。

投稿 : 2021/07/01
閲覧 : 289
サンキュー:

10

ネタバレ

アニメ好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

【完結】最終回は6/29放送。とりあえず完結 何か凄い怖いのが始まった。2話で視聴継続確定

作画が異常に良い。キャラクターはセガサターンのエロゲーに居たようなキャラデザしてる。
場面場面に合ったBGMがとても良かった。
{netabare}
しかし1話からいじめと自殺がテーマなのが怖い。
主人公の目標が死者の復活なので、この重たい空気のまま最終話まで見続けるのは非常にしんどそう。
まるで叶うはずのない願いを追いかけるマドマギみたいだ。

最終話の予想は、自殺した女のコが像から復活するけど化け物になって戦って、倒した時にいつまでも過去にとらわれないでみたいな話しして、夢から覚めたらウジウジした主人公じゃなくなって前向きな人生歩みだすハッピーエンド系がいいけど、どうもバッドエンド要素が必ず挟まってきそうな作品だ。

卵工場の元をぶっ壊して、我々はいつかまた復活するぞーエンドとか、
主人公が死ぬ事で他のキャラが救われるエンドとか? {/netabare} なんか色々予想しとこ

2話見ました!映画アニメ並みにぬるぬる動いて色も綺麗。音楽もすごく合ってる。監督何者!?
あとは主人公の声優さん!素人っぽさがあるけどガナリ声とか迫力あってすごく合ってる
ストーリーも少しずつ卵のことが説明されていって続きが気になる。
オープニングのセンスには脱帽しました。つい2回見てしまった
褐色の女の子がまどマギだと3話で首チョンパされちゃう立ち位置の様な気がして怖い。
後は話の畳み方で、神様になった日みたいに大失敗にならないことを願うばかり。
過去への贖罪がテーマみたいだけど、無難な展開で最後主人公が笑顔で終われたら評価も高くなるだろう。でもそんなうまい話しはないよってことで
個人的にはバッドエンド要素も入れてほしい。
ちょいちょい挟んでくる{netabare} 先生{/netabare} が絶対ヤバイやつだと思う

話の展開に関わりそうな気になるシーン
{netabare} 自殺した友達と一緒に先生が一緒にいたカットあり、いじめられた理由も先生との仲を疑われて。
主人公母と間男してそうな先生。
オープニングの歌詞がいざさらばさらば先生。
これだけ2話までにあってミスリードだったら悲しい{/netabare}

3話も面白かった!先生がまたまた出てきて、逆に先生は怪しくなくなってきた。
小糸ちゃんが先生にストーカーみたいに執着してたのかも?
先生はその小糸が自殺して、友達だった主人公も同じ道を辿らないように純粋に心配して母親のとこに通ってる可能性出てきた。
どうも死者と執着がテーマで、どのキャラにも夢の世界にも関わってる気がする。一体どうなっていくのか毎週楽しみ
今季のダークホース決定

12話まで見ました
もう1話6/29に放送するらしいけど、その頃には絶対内容忘れてるし熱も冷めてる。
正直12話で何も解決してないし意味不明なので、雰囲気アニメで終わってしまって残念
2クール目をやるつもりなんだろうか?
作画と音楽がレベルの高い作品でした!もっとスッキリ終わらせてほしかった

最終回見ました。半分は総集編だった
そして残り半分で解決するのかと思いきや…
これは酷い。何も解決することなく悪化して終わった。
一体何が伝えたかったん?まるでジャンプの打ち切り漫画だ。
思春期のその時は全てだと思ってたけど、過ぎ去ってみたらどうでもいいことだったみたいな、思春期の気持ち悪さを描きたかったんだろうか。
パーツは全部出したからこの後どうなっていくかは想像に任せるみたいな、めんどくさい終わり方。
正直作者の怠慢としか思えないし気にもならないので、音楽と作画のレベルの高いアニメやってたなぁとしか今後記憶に残らない。
アニメはスタートの評価がバカ高いと必ず最後期待以下になる法則があるっぽいので今後見る時気を付けよう。

投稿 : 2021/07/01
閲覧 : 812
サンキュー:

21

ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

続編あるよね?

終わってから書こうと思ってたけど内容を忘れそうなのでいったん投稿。
6月にやる予定の最終回で駄作にも名作にも成り得る作品。
正直まとめきれる気がしないから、前者になりそうだけどそうはなってほしくないなぁ。
現時点ではかなり面白いアニメです。

特別編視聴後の結論、これが最終回なら大駄作、続編があるならまだ希望はある。

{netabare}
世界観はかなり独特で序盤の方では全然理解できませんが、回ごとにだんだん分かるようになってくる系のアニメ。こういうのは好き嫌いが別れそうですが、自分は大好き。

ワンダーエッグを割るとその中から少女が出てきて、その少女の自殺原因となった人を模した怪物を倒すというのが基本的な話なのですが、なぜ自殺したのか?とかいう深い話もありながら、戦闘シーンもかなり凝っていて面白いです。みんな変わった道具を武器としていて、敵も派手で狂った見た目で、メインキャラには決め台詞があったり、世界観だけでなく戦闘も独特な感じで面白いです。まどマギとかに近いかな。
良かった回はリカ回ですかね。諦めて殺されようとしていたリカを主人公が励ますところ良かった。

根本の話についてですが、終盤でワンダーエッグとは何か、何のためのものかという謎がしっかりと明かされる。
こういう設定だで済ませる雰囲気アニメかと最初は思ってたけど、ちゃんとした理論があったので驚いた。まあ滅茶苦茶ではあるものの。
ここまで謎だったことが色々と明かされたり、それでいてこの物語の目標もしっかりと定まったアカと裏アカの過去話回はほんと良かった。(主人公たちにとっては自殺した友人の解放、先生が友人の自殺にどうかかわっているかという謎の解明、アカたちにとってはフリルの討伐)

名前も独特で面白かった。アンチとかファン、アカ、裏アカ、見て見ぬふりなどw(アカ、裏アカの名前の理由はイマイチぴんと来ないから今後何かあるのかな?)
演出とかもめっちゃうまかった。主人公たちの相棒のペットを殺して主人公たちに食わせるシーンとかインパクトのあるシーンがあったのも良かったし、口をパッと鳴らすシーンとか不気味さが演出できていてめっちゃよかった。

ここからは最終回予想ですが、メインキャラの友達の死はフリルに誘惑されてでの自殺で、黒幕は先生、それを倒して終わりというオチが無難なのかなと。ただ最後の方急にパラレルワールドの自分とか出てきてわけわからないことになってたので予想を裏切る展開があるかもしれませんがw
OPが卒業式とかで良く歌われる曲なことと、タイトルのプライオリティの部分の意味も地味ながら気になる所。

最終回でコケないことを祈ってます。
{/netabare}

↓特別編視聴後
{netabare}
何もかもぶん投げて終わった。
特別編単体で言えばいいところなんて一切なかった。
ネイル関係の風呂敷がむしろ広がっただけで...。
これが最終回なのだとしたら、正真正銘のクソアニメだと思うけど、
続編があるってことでいいんだよね?
その期待を込めて評価はあまり下げてない。
{/netabare}

投稿 : 2021/07/01
閲覧 : 256
サンキュー:

8

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

特別編も見ましたが、よくわかりませんでした

この物語は、いじめを題材にした物語。
そして自殺した友達を生き返らせるために、ワンダーエッグという不思議な卵を用い、パラレルワールドで怪物と戦う物語。

ここまでは、わかりました。
でも、それ以外の要素がたくさんありすぎて、よくわかりません。
結局、監督さんは何が言いたかったのでしょうか?

絵は大変美しいです。
そして、オープニングの「巣立ちの歌」は大変美しい歌です。
さらに、主人公の長瀬 小糸(ながせ こいと)は大変可愛いし、他のメインの少女たちも、みな可愛い。
こんなに良いことづくめなのですが…


最初はいじめを克服する物語かな?と思いましたが、どうもそうじゃないような気がしました。
パラレルワールドで怪物と戦う際に痛みを感じないのであれば、そこでどんなに頑張っても、痛みを感じる現実世界では勇気がもてないのでは?…
そう思います。

でも、終盤はそんな疑問はどうでもよくなったのです。

物語後半に登場した『肉体を持つAI、フリル』は、結局、この物語とどんなかかわりがあったのだろうか?
目的を達成すると現れるあの最強の化け物は、結局何だったのだろうか?
いじめではなく、結局パラレルワールドを描きたかったのだろうか?
アカと裏アカは、結局ワンダーエッグで何がしたかったのだろうか?
自殺した人を生き返らせたいのであれば、なぜ自分の娘を生き返らせないのだろうか?

私のつたない頭脳では理解できませんでした。
わかる人がいたら、教えてください。

投稿 : 2021/06/30
閲覧 : 411
サンキュー:

33

ゲリオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

サイトの性質上、平均★の数高くなってるが間違いなく糞アニメ

"高校教師"、"家なき子"など数多くのドラマ作品を世に送り出した脚本家・野島伸司氏が、初めてテレビアニメーション制作に参加し、原案および脚本を手掛けたオリジナルアニメ。…っていうけどさぁ。
やっぱ違う畑の人がアニメジャンルに手を付けても良い作品は生まれなかったね。

とにかくまぁ、3ヶ月待たされた挙げ句、酷い酷い結末でした。
これは近年稀に見るレベルのキングオブクソと言えるくらい。
そもそも1クールでシナリオを完結できなかったから3ヶ月後に特別編を放送するという時点で終わってるが、その特別編でも物語は結局なにも解決しない「投げっぱなしエンド」とは開いた口が塞がらない。

もはや結末に関しては触れたくもないレベルで最低なシナリオだったが、3ヶ月以上前に見ていたアニメなので内容はうろ覚えながら、実は最終盤までは割と楽しめていた記憶もある。
面白いというより、興味深いという感じの作品で、もしかしたら"まどマギ"クラスの作品になるのでは…という希望も1%くらいはあった。
それがなんだろ。結局盛り上がらなかったから最後やる気失くしたのか、それとも最初からまとめる気はなかったのか、いずれにしても二度とアニメに関わらないでほしいと思う、野島という人。まぁ、言われんでもやらんと思うけど。

しかしながら、作画アニメーションに関しては年間ベスト級の映像美だった。
大物脚本家に手掛けさせる作品だけに膨大な制作費が組まれていたということだろう。
結果としては全て水泡に帰すことになったのだが。
アニメーターの方々には敬意を表すと同時に、ジャパニメーションのレベルの高さを改めて実感することができた。
てか、この作画力は他の作品で発揮してほしかったなー。
なんでこんなクソアニメに…笑

主演キャスト4人を演じたのは楠木ともりさん、斉藤朱夏さんという既に実績ある人気声優と、相川奏多さん、矢野妃菜喜さんというこれからブレイクしそうな新人声優さん。
それぞれ、皆さん頑張っていたかと思う。
Twitterを覗いた限り、キャストさんも作品の理解に苦しんでるようだ。
貴方方は何も悪くない。悪かったのは脚本だけだ。
4人が歌うエンディングもとても良い曲で、アニメの内容がよければ名曲として世に残ったんだろうなあと。
オープニング曲がなぜか卒業式の歌だったのは謎だったが。

最後、キャラデザについては褐色少女のねいるちゃんがスゴく好みだった。
リボンと三編みも可愛いし、グレーの洋服もクールなロリータ系でオシャレ。
まさしくトサカに・・・・いや、股間にきたぜーっ!!
そんなわけでデザインも声優も優秀だったとなると、キャラ評価の★は数上げてもいい気がするが、作画とキャラのレベルが高くすると糞アニメではないのでは?って話になるので、敢えてここは★1でいきたいと思います。失礼!

投稿 : 2021/06/30
閲覧 : 400
サンキュー:

11

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ワンダーエッグ・プライオリティのストーリー・あらすじ

「高校教師」「家なき子」「高嶺の花」ほか話題のドラマを多く世に送り出した、脚本家・野島伸司さんが初めてアニメ作品の原案・脚本を手掛けるオリジナルアニメーション。監督は「22/7 あの日の彼女たち」キャラクターPV、「僕はロボットごしの君に恋をする」アニメーションPVの監督他、数多くのアニメ作品に携わる気鋭の演出家・若林信さん、アニメーション制作は「空の青さを知る人よ」「約束のネバーランド」などのCloverWorksが手がける。2021年1月より日本テレビほかにて放送予定だ。(TVアニメ動画『ワンダーエッグ・プライオリティ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年冬アニメ
制作会社
CloverWorks
公式サイト
wonder-egg-priority.com/
主題歌
《OP》アネモネリア『巣立ちの歌』《ED》アネモネリア『Life is サイダー』

声優・キャラクター

相川奏多、楠木ともり、斉藤朱夏、矢野妃菜喜

スタッフ

原案・脚本:野島伸司
監督:若林信、副監督:山﨑雄太、キャラクターデザイン・総作画監督:高橋沙妃、コンセプトアート:taracod、アクションディレクター:川上雄介、コアアニメーター:小林恵祐、ゲストキャラクターデザイン:久武伊織、プロップデザイン:井上晴日、デザインワークス:大鳥絵を描くPETER、色彩設計:中島和子、美術監督:船隠雄貴、撮影監督:荻原猛夫、3DCG:Boundary、編集:平木大輔、音響監督:藤田亜紀子、音楽:DÉ DÉ MOUSE/ミト、音響効果:古谷友二、企画プロデュース:植野浩之/中山信宏

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