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「神様になった日(TVアニメ動画)」

総合得点
74.7
感想・評価
757
棚に入れた
2240
ランキング
881
★★★★☆ 3.4 (757)
物語
2.9
作画
3.8
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.2

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神様になった日の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

殆どあらすじみたいな感想。

【概要】

アニメーション制作:P.A.WORKS
2020年10月11日 - 12月27日に放映された全12話のTVアニメ。

監督は、浅井義之。

【あらすじ】

高校三年生の若者・成神陽太は、バスケ部を引退して受験勉強に専念する身である。
勉強の息抜きに、夏休みの公園で同じく元バスケ部で親友の国宝阿修羅と1on1で汗を流し、
休憩して水を飲んでいたところに修道女の格好をした珍妙な少女・佐藤ひなと出会った。

ひなは、全知全能の神のオーディンであると自称して、
「30日後に世界は終わる」と二人に予言する。

頭がおかしな子供と思って取り合っていなかった陽太だが、
ひなは、通り雨・交通渋滞・競馬の着順などを百発百中で言い当て、
彼女の未来視・予知能力は本物であることを陽太は思い知る。

両親があっさり受け入れたことで、ひなは陽太の家に居候することになり、
ひなにふりまわされる陽太の日常が始まった。

ひなの言う「世界の終わり」の最後の30日間を、
幼馴染で密かに想いを寄せている伊座並杏子、そして友人たちと共に、
忘れられないひと夏を過ごすことになる陽太なのだった。


【感想】

麻枝准氏といえば、Keyのビジュアルノベルである『AIR』(18禁)『CLANNAD』(全年齢)
の企画者であり、18禁の意味がないと言われるほどエロ方面は全然ダメですが、
涼元悠一氏や樋上いたる氏らKeyのスタッフと協力して泣きゲーを作った仕事で、
アダルトゲーム業界の寵児になった人物。

Key作品の作風は、長い日常シーンで攻略対象ヒロインに感情移入させた後に、
親に捨てられたり記憶から失われて認識してもらえないなどでの親子関係の破綻、
他には具体的な病名のない難病設定が明かされていったりで、
幼児返りで主人公との思い出を失っていく、呪いで死ぬ、
実は幽霊で願いが叶うと成仏したり、
植物人間の生霊のパターンだと本体が目覚める代わりに生霊時の記憶を失う。
など鍵作品のお約束が決まっているのか、設定かぶりを複数の作品で見かけます。

可哀想な少女の悲劇的な展開を美しい音楽で盛り上げていきながら、
号泣させることに長けた感動メーカーというのが概ねの評価のはず。
悲劇の先にビターエンドであれハッピーエンドであれ、
流した涙で気持ちがスッキリする。
プレイヤーの感情を揺さぶることにかけてはエロゲ業界では随一でしたような。

元々好評だった原作ゲームのイメージを壊さない映像の精度で、
かつ丁寧にアニメ版の制作を担当した京都アニメーションの数々の仕事が、
2000年代の深夜アニメとして傑出度が高かった事実も、
Keyブランドの人気に拍車をかけていましたかな。

麻枝氏は後に数々のオリジナルアニメの企画や脚本を手掛けていますが、
『Angel Beats!』が大ヒット作となったものの、批判の声があるのを気にしていて、
5年後に作った『Charlotte』でもヒロインを演じた佐倉綾音から、
終盤が急展開過ぎることを指摘されて、それも気にして今作ではこれまでの反省を生かして、
「原点回帰」をして、EDから逆算して全12話を構成したとかなんとか。
一年半かけて修正に修正を重ねてアニメ全話の脚本を完成させたそうです。

このアニメは序盤はとにかくギャグ展開だらけで感動要素はないのですが、
陽太やひなや伊座並さん等との会話や日常を視聴者に笑って楽しんでもらって、
キャラに愛着を持たせて『ずっとこのままだといいのに!』と思わせて、
定番の終盤シリアスで突き落として喪失感を出したかったみたいですね。

その日常パートですが、陽太とひなのボケとツッコミの応酬があったりするのですが、
主人公の陽太役の花江夏樹さんの炭治郎声がやたらハイテンションでして、
その会話のノリが好きな人は好きなのでしょうけど、
自分は、『CLANNAD』で春原陽平が坂上智代に喧嘩?で勝負を挑んでは、
格ゲー演出で返り討ちにあったり、
「それと便座カバー」など麻枝ギャグで笑ったことがほぼ無いですので、
面白いことをやっているはずのキャラのテンションとは反比例で、
このアニメではギャグに心が凍えていって置いてけぼりでした。

自主映画撮影で『アルマゲドン』のパロ、『ロッキー』のパロ、『シザーハンズ』のパロ、
売れないラーメン屋に押し掛けて陽太が経営コンサルティング番組の真似事をする話、
陽太が麻雀の試合に出場したもののルールを全く知らずに無茶苦茶をする話。

え?これ?面白いの?現実世界と創作世界が必ずしも同じである必要はないですが、
高3設定にしては子供っぽい反応の陽太役の花江さんの絶叫と寒々しいギャグの空回りで、
面白いことをしてキャラを気に入って愛して貰おうとの麻枝氏の意図は、
私の目線と価値感では早々と頓挫していますね。

5話にて伊座並さんのシリアスエピソードとして亡き母親の話が出てくるのですが、
2話で彼女がピアノを弾いた後は彼女を一旦脇に追いやって放置して、
新キャラ紹介ついでに完全に麻枝氏の趣味で作った、
ラーメン屋と麻雀でそれぞれ下らないギャグ回を重ねた上に、その次の話で、
美人で物静かなトロフィーヒロインでしかない伊座並さんの内面の積み上げがないままに、
そんな彼女の話として、週刊ストーリーランドで放送された『天国からのビデオレター』
から一通目と二通目を飛ばして、最後の三通目だけ抜粋して内容や台詞の丸パクリ。

前半パートで陽太&ひなと、
引きこもりになった伊座並(父)の食べ歩きで尺を費やした上に、
経過を飛ばして、既存の感動作品のクライマックスのみをコピペした泣きイベントで、
「さあ、泣け!」とやられても流す涙は一滴もありませんね。

コピペ元となった『天国からのビデオレター』を自分は既に観ていて、
そっちでは亡き母の娘を思う優しさの数々に感動したことと比較すると話が薄いです。

更には、母から子に送るメッセージの話としては、
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の第10話を何度も観ていて、
幼いアンなりに母に起きた現実を認識して耐えていること、
子供の行く末を案じて手紙を残す、余命幾許もない母・クラーラの心、
(更には原作では生前に弁護士を手配して娘の人生のサポートに手を尽くしています)
幼かったアンも成人して母親になり亡き母から貰った愛情を自分の子供へ受け継いでいく、
代々継がれていく、心の繋がりと血の繋がりを描いていた愛の系譜の物語が、
ヴァイオレットの10話に存在していて、多くの視聴者に涙を流させたことを思うと、
こちらの、泣きイベントをコピーしたに過ぎない話は感動的な音楽で飾り立てようとも、
そこまで染み入るものはなかったですね。

夏祭りの話と自主映画撮影の話を挟んで、

8、9話目で話が動き出して、“ひなの秘密”と“世界の終わりの真相”が暴かれて、
ラスト3話で重めの話が来るのですが、その終盤の展開のために、
陽太の恋愛感情が同学年の伊座並さんじゃなくて小学生程のひなに移っていましたね。

単にひなに振り回されてドタバタやっていただけの陽太の心変わりがいつだったのか?
自分には唐突すぎて意味不明ですね。
人には理解できて自分が理解できてないだけでしょうか?

たった一ヶ月のひなとのハチャメチャな日々であっさり上書きされた、
幼い頃から18歳?の今日まで陽太が伊座並さんに抱き続けていたはずの、
一途な恋愛感情とは一体なんだったのでしょうか?

心の扱いが軽いことに、ラーメン屋と麻雀のエピソードで2回分の尺を丸々潰すよりは、
陽太の心の変遷やキャラ同士の人間関係を丁寧に辿ったほうが良かったと思いますね。

ハッカーの鈴木少年と背中合わせのひなのキービジュアルでは、
世界の命運を握った戦いの話になるのかな?と思えば単なるミスリードで、
鈴木少年は展開を動かす歯車的な脇役でしかなくて、本質は陽太と障碍者のひなの物語。

ロゴス症候群(架空の設定)という治療法が存在しなくて死に至る、
重度な先天的障碍を持って生まれ、
生きてはいるが会話や意思の疎通すらできない寝たきりの娘への介護疲れの末に、
親に見捨てられたひな。引き取った祖父が脳機能を補助するため研究して完成させて、
“神の力”の源でもある、ひなの脳に埋め込まれた量子コンピュータの存在が、
序盤からちょくちょく登場する鈴木少年のハッカーとしての能力と懸命な調査で暴かれて、
神にも等しい演算能力を持つ量子コンピュータは危険と組織によって判断されて、
ひなが連れて行かれて行方不明に。後に鈴木少年は、
自分の行動が事態を招いたことのお詫びにひなの居場所を陽太に教えて物語から退場。
彼は一人の人間と言うよりは物語を動かすのに都合の良い歯車でしかなかったですね。

他のキャラを見ても、陽太に対する気持ちの輪郭が見えてこない伊座並さんが、
2話と5話では見せ場があった以外では顔の綺麗なモブみたいな扱いであったり、
ラーメン屋や芸能人弁護士といった女性キャラも何のために登場したのかわからなく、
脇役らがただの賑やかしの集まりでしかなかったのが、
かつて感動で一世風靡した人間にしてはキャラの扱いが薄くて雑ですね。

量子コンピュータを手術で取り除かれて“神の力”と知能・人格を失って要介護状態になった、
ひなを保護している介護施設から“取り戻す”陽太の奮闘が終盤の第10話からですが、
焦りで冷静さを失っていると解釈しても、陽太の行動の一つ一つが痛々しいですね。
ひなは男性恐怖症になっているので彼女の前で大声を出してはいけないと、
介護施設の女性職員の司波さんから何度注意されても学習しない陽太。

大変な介護は全部職員が献身的にやっていて、陽太が要介護状態のひなに対してやったことは、
ゲーム機を取り寄せて一緒に遊んでと、(それも横で大声で実況して怖がらせて、また叱られる)
ひなが寝ている間に徹夜してのレベル上げで、(ひながレベル上げできないので代行)
光や物音で起こしてしまうからやめるよう注意されています。(しかもこれが美談扱い)

終盤の評判の悪さはひとえに、麻枝氏が頑張ってる陽太として描いたはずのシナリオが、
介護施設での陽太の一連の行動は、無力になった今のひなを思いやってというより、
一緒にバカ騒ぎをして過ごした夏休みのかつての日常の続きをやろうというもの。
自分の目的を叶えるために、我意をひなに押し付けているに過ぎない。
しかもその手段がコントローラーを握らせて好きだったRPGをプレイさせるという。

父親の言葉を介して、子を見捨てるほど苦しい介護の徒労の現実を突きつけた上で、
ひなの介護施設での障碍者描写が比較的に軽度なことで著しく説得力を欠いていますね。

フィクションなのは承知の上ですが、脳や筋力の障害を持った人間の状態はこんなものではない。
障碍者設定もいい加減で、ひなが言葉を覚えたての幼児程度の知能で肉体に対して発達が遅めの、
知的障碍を持った子供にしか見えない。可哀想な可愛い少女とそれを面倒見ている(つもり)の、
ボクにしか見えないのは穿ち過ぎでしょうか?

感動ポルノと言われても仕方ない話な上に、“努力”が徹夜でゲームのレベル上げでは、

脚本を書いた麻枝氏の意図に反して、陽太の行動や思いに共感を覚えるのは困難ではあること。
受け取り方は人それぞれかもしれませんが、私のこのアニメに対しては違和感だらけでした。

麻枝氏が自分が素晴らしいもの、美しいものとして書いたシナリオが、
そうとは受け取ってもらえない現実。それは、他の方のレビューを拝読しても顕著でしたね。

結局最後は障碍はそのままに、『AIR』の最終章の劣化焼き直しで陽太とひなの関係は解決。
神尾晴子→陽太 神尾観鈴→ひな
で置き換えて『AIR』の感動シーンの再現をして『よかったね!』で話は続くのですが、
「原点回帰」とは自分の過去作のパロディだったのですか?

・アニメでこんなに泣ける作品があったのか!って思ってもらいたい。
・誰かの人の心を動かしたい。

と、麻枝氏がインタビューで言っているのですが、
ガワだけ真似ても、過程が無茶苦茶なので美しい音楽と泣き顔で貰い泣きを誘おうとしても、
私には響くものがやはり無かったですね。

引き取られたひなは、再び陽太の家族と一緒に暮らすことになりましたが、
陽太はひなを治す目的で研究者になるために勉強して大学に行くと言っているので、
介護をするのは主に陽太の母親で家族の負担が大きく、
実の親ですら長い介護で心が折れて最後は見捨てた障碍者を引き取って、
介護しながら育てることの責任と覚悟の重さが消し飛んでるのではないか?

普段は車椅子ですが、ひなが立ってバスケットボールを投げてゴールに入れたり、
ヨタヨタとですが歩行可能であったり、ある程度の意思の疎通が可能であったりで、
父親が7年間頑張った末にギブアップするほどの重い障碍とはなんだったのでしょうか?

それらに一切触れてないので最終話の展開も白々しく見えてしまい、
家族と愛情の話としても共感するには及ばないですね。

ひなが連れて行かれて中断していた撮りかけの自主制作映画を完成させるために、
障碍状態にある主演のひなを撮影に駆り出しているのですが、
そのときに周りが見ているのが今のひなではなくて、
修道女の格好をして周りをかき乱していたヘンテコひなの夏休みの思い出であったりで、
陽太と対立してた女性介護職員の司波さんのほうが余程、
今のひなと向き合って接してたじゃないか?と疑問が生じたりしていますね。

陽太が、“神様”だったひなの指示で伊座並さんに告白しようとしたり、
ラーメン屋、麻雀の試合、ビデオレター、夏祭などの30日間が、
どうして、ひなを一生介護するほど好きになる動機になったのかも全く不明瞭であり、
逆算=結論ありき で話を作ってるがために物語の過程での心の流れが不自然ですね。

感動とは、言葉や行動だけでなくて、水面下に人間の様々な思いがあって、
描写を積み重ねに積み重ねた上で表に出てきたキャラの感情に視聴者が触れて、
その思いを理解できたときに、共感などをして自然と涙が出てきたりすると思います。

反面、このアニメでは序盤ではバカみたいなギャグ話に尺を費やし続けた挙げ句に、
後半では展開の重さに反比例してキャラの描写が丁寧でなかったり軽かったりで、
キャラの思いや行動に対しても、普遍的な喜びや悲しみに重なることはなく、
美しい音楽や過去の人気作品の再放送の焼き直しで涙を流させようとしても、
感情の流れと展開のツッコミどころの多さと不自然さに、
評価が妥当な結果に収まっているのではないか?

『ARIA The CREPUSCOLO』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
など毛色が違う様様な作品それぞれできちんと泣けて、
アニメで泣かせることが悪いとは一切思っていない自分でも、
このアニメで流した涙は一滴もありませんでしたな。

結局は麻枝氏はアニメでやりたいことがあっても、
決められた尺の中で伝えたいことを纏めて、配分する能力が些か弱いのではないか?
ビジュアルノベルならば長さは自由であるし、
マルチエンディングで展開の取捨選択を出来ますよね?
アニメ版の『CLANNAD』のように合計4クールを使ってじっくりできたことこそ、
深夜アニメとしてはかなり特殊なケースですね。

正規にアニメの脚本を学んだことのない麻枝氏の悪い部分ばかり出ていまして、
シナリオライターとしての個性が薄まる可能性もありますが、
今一度、脚本の勉強をする必要が彼にはあるように思いました。

仁井学氏など、P.A.WORKSで仕事をしたアニメーターらの働きに敬意を払いながらも、
作品の評価としては“良くはない”にならざるを得ませんでした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2021/12/06
閲覧 : 526
サンキュー:

43

ネタバレ

素塔 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

神様の変容

酷評されてはいるが、一般人の感覚では十分楽しめる作品だったと思う。

聞くところによると、本作では「原点回帰」が目指されていたとか。
ゲームをしない自分は、Keyも麻枝准もよくは知らず、
アニメも「Charlotte」「Rewrite」くらいしか観ていないので
「原点」の意味するところは分からないのだが、素人の想像を逞しくすると
あるいは初心に帰って、シンプルで明快なテーマ性をもった人間ドラマを作ってみる、
そんな意図だったのかとも思う。本作には時間を生きる人間の自然な姿が描かれていて
幸福とは何かという、重要なテーマへのシンプルな答えも織り込まれている。

「麻枝准=泣かせ」といった予断を一旦クリアして
ごくありふれた、平凡なヒューマンドラマとして本作を観た場合、
一貫したテーマとして追求されているものが何であるかを考えてみた。


{netabare}ひな、陽太、伊座並さん。
この三人による恋愛コメディが展開される前半パートは
第五話の伊座並さん回で締め括られ、それに続く後半パートでは
ひなと陽太の二人に焦点が絞られるが、テーマ的な次元では前半部と連続している。

キーワードはおそらく、「変化」である。

前半部のひなは無闇矢鱈に周囲に変化をあおる存在だ。
世界の終わりが目前に迫っていることが直接の理由だが、
彼女自身、生まれて初めて普通の生活を手に入れることができた
その限られた時間を謳歌するためには立ち止まっていられないのだ。

ストーリーの軸となる恋愛では、子供時代からの固定した関係を変化させるに至らず、
実は陽太自身もそれほど強くは変化を望んでいなかったふしもある。
むしろそこから派生的に生じたエピソードに「変化」というテーマが濃厚に表れてくる。
ラーメン回などもこのギャグバージョンとして観られそうだ。
勿論、テーマが凝縮されているのは伊座並家をめぐる変化と再生の物語であって、
この第五話は後半への布石と見なすことができる。それは、この回で追求されたテーマが
後半部の陽太とひなの関係の中で再現されているからだ。
そのテーマとは、「苦しみながら変化を受け容れる」というものである。


後半、陽太は変わり果てたひなと再会する。

ひなを連れ帰るために自分たちのことを思い出させようとする彼の懸命の努力は
ひたすら空回りする。この部分のかなり誇張気味の描写が意図するものはおそらく、
まさに神レベルとも言える、ひなのドラスティックな変化を受け容れることができず、
逆に強引に元の関係を受け容れさせようとする陽太の苦悩の表出ではないだろうか。
本来の彼は高い受容性をもっている。それが時間の制限による焦りに加え、
ひなへの感情がすでに恋愛のそれに変わっていることから来る切実な想いが
この醜態を招いてしまっているように思う。


そして、陽太が強制的に退去させられる問題の場面。

ひなの記憶が戻るのはおかしいという点について自分はこう考える。

記憶が戻ったというのとは多分違うのだろう。
レビュアーさんの一人がいみじくも書いておられるように、
脳ではなく心に刻まれている感覚のようなものを想定してみたい。
記憶を失った人でも、特定の恐怖心などで以前の反応を示す場合があるように、
精神ではなく身体的な次元に残存する何かがあるはずだ。

このシーンが第九話の(反転した)再現であることに注意したい。
連れ去られようとしているひなを陽太が必死に追いかけようとした
あの時と同じく、陽太と引き離されて二度と会えなくなる不安をひなは感じていて
その時の恐怖と悲しみの感情がとっさに甦ったと考えられるのではないか。
だから、その同じ瞬間に陽太に対して抱いていた気持ちが同時に反復されて
「ようたすき。」という言葉がこぼれ落ちたのではないか。

「残ってたんだ、あの時の気持ちが。僕たちは今も想いあっているんだ。
 そんな気持ちもわからずに、そんな想いも僕は気づかずに・・・」

彼の自責の念は要するに、ひながとっくに彼を受け容れていたにもかかわらず
自分の方がそれに気づかずにいたということだ。だがそれも無理はない。
ひなにはもはや持続的な自我はなく、断片的な反応を示しているだけなのだから。
それでも、一個の人格の統合性は精神のみではなく、存在全体に関わるものである。
ひなは確かに、自分の存在のすべてを傾けて陽太を受容した。


記憶は失われても想いだけは消えずに残っていてほしい。
それはひなの最後の願いでもあった。
連れ去られる直前にひなはこう言い残していた。

「貴様と過ごしたこの夏は消えてなくなるが、今感じているこの気持ち、
 せめてそれだけは残っていてほしい。そう願うわしがおる。」

ここでさらにもう一つ、重要な要素がテーマに加えられる。
変化を受容すること。それが出来るのは、変わらないものがあるからなのだ。
そして、変わらないものを心に保つことは、さらに変わってゆくためでもある。
伊座並さん父娘にとってのお母さん、それから鈴木少年の束の間の学校生活。
それぞれがかけがえのない思い出を抱きながら変わっていこうとしている。
ひなにもまた、永遠に変わらない宝箱のような奇跡の夏の思い出がある。
作品冒頭で出会ったのは、それらの日々を回想しながら永遠の幸福感に包まれている
心象の中の現在のひななのだろうか。


人生の本質的な相貌である、「変化」の肯定。
これがヒューマンドラマとしての本作が内包するメッセージだろう。

無事帰宅したひなの変化を周囲は自然に受け容れる。
そもそも友人たちのほぼ全員が、直近に変化を経験している点がポイントだ。
陽太はさらに、ひなの変化をまるごと自分の人生に受け容れる決意によって
自分が変わるきっかけをつかむ。

だが、これは決して感動的な結末ではないように思う。
「奇跡は一瞬だから強く光り輝いて見える」とひなの父も言った。
神様ではなくなったひなには、この先の変化はもはや望めない。
陽太はその奇跡をもう一度起こすために自分の人生のすべてを賭ける決意をする。
これはある意味、ひなの父の予言が的中した事態とも言えるのではないか?
二人で夜景を眺めながら陽太がひなにかけた言葉は、ほぼ完全に
プロポーズになっていることに気づいてはっとした。そして見方によってはこれが
慄然とするような残酷なエンドであることを改めて理解したのだ。

終末の風景の中にただ二人だけがいて、荒涼とした世界と向かい合っている、
映画のこのエンディングは、二人の未来を暗示しているようにも思える。
あるいはゲーム原作者らしく、二つのルートのエンドを並置してきたのだろうか。
だとすればこれがこの作品の本当のエンドだと言っていいのかも知れない。
{/netabare}

(初投稿:20021.1.8)

投稿 : 2021/11/05
閲覧 : 1910
サンキュー:

21

かんろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

心が透明になるKey作品、2020年10月放送予定

2020年10月放送予定。

Key、P.A WORKS。

key作品は、
見始めると直ぐに、
その独特な世界観に飲み込まれます。
そして、心が清らかに透明になって、
普遍的な生きる意味の輝きを
刻み込まれます。

その屋台骨は音楽だと思います。

こんな世知辛い時代に、
現実から隔離された内面に、
普遍的な人の生きる意味を
思い出させてくれるでしょうか。

投稿 : 2021/10/28
閲覧 : 410
サンキュー:

4

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

君には期待してない

ある夏の日。突然「30日後に世界は終わる」と告げる一人の少女が現れてのすったもんだ。
こういったへんてこなツカミは大歓迎。多少アニメを観てる層にはおなじみの『KEY×P.A.WORKS』のゴールデンコンビ。独特なクセの強さにハマるとこのコンビが翼くんと岬くんに見えてくるわりと業界でも成功しているカップリングでございます。
当然のように2020年秋期を牽引することを期待されてた作品だったといえましょう。


さっそくの結論。感想は“つまらない”であり、端的にその理由を述べると主人公がダメ。
その前提で以下長々と失礼します。


keyはわりとプロトコルがきっちりしていて前半のドタバタとおおむね3分の2終わったあたり(8話近辺)での超展開。救いなさげなネタを投じてからのやや前向きな内容で終幕。音楽は独自性ありで映像は綺麗。演出面で秀でてるなと感じるところ。
今回も手順は同様でした。悪い意味ではなく、笑点をマンネリだと眉を上げないのと一緒です。

そのため過去の自身の立ち位置が参考になります。これまでの評価は以下

 クラナド3.9
 アフター4.6
 kanon 3.9
 Air 4.2
 AB 4・0
 シャーロット3.9

面白い/普通の分水嶺を4.0に置いており多くがボーダーライン上なのです。アフターストーリーが突出してプラス。見方を変えればムラがないともいえる実績。
完走し良いほうに転ぶと前半のドタバタ劇は「あの時は平和だったよね」となり、パッケージ全体で落ち着くところに落ち着くのですが今回はそうはいきませんでした。
高い要求レベルを求めるとそもそもクールで一つはある4.3点以上の評価に届かないKey作品群。

 共通する弱みはなにか?

尺不足だと考えます。閉じてない群像スタイルの合う作風でキャラの増加は妥当。超展開を支える骨子の説明に時間を割くのも妥当。
そうするとどうしてもキャラの深掘りはできず説明不足に陥ります。ただしこれは構成上やむを得ない二律背反。超展開止めたらそれこそブーイングの嵐でしょう。工夫は見てとれ、尺を使うキャラの“心情掘り下げ”よりも、キャラの持つ“クセの強さ”でのインパクト狙いにやや軸足置いてますよね。

充分すぎる尺をとった『CLANNAD』や1クールなら登場人物を絞り気味だった『AIR』の評価が高いためより一層そう思ってるところがある私です。


 キャラの心情描写に期待してない
 1クールでそこそこまとめてくるだろう


そんな高すぎない私の期待値すら下回ったのは、ひとえに主人公陽太くんのキャラクター性に負うところが大きい。これは好みではないかと。
私が嫌いなタイプ

 {netabare}やる気のある無能{/netabare}

そのまんまでした。花江さんこういうのやらせるとほんとに上手ですよね。さらにさらに、好き嫌いはしょうがなくても作品評価に直結してしまったのには別の理由があります。

それは大黒柱の性格。好き嫌いじゃないですよ。これまではいくらメイン/サブ問わず歴代ヒロインがぶっ飛んでいても、♂は堅実に狂言回しするタイプを配置してたんだと思います。

【歴代♂】
 岡崎朋也(CV中村悠一)
 国崎往人(CV緑川光)
 相沢祐一(CV杉田智和)
 音無結弦(CV神谷浩史)
 乙坂有宇(CV内山昂輝)

下衆いの一人{netabare}(乙坂くん){/netabare}混ざってますがそんな彼すら当時それほど気にならなかったのは、みんな一歩退いてたり、やや皮肉屋だったりどこか冷めてるところが共通していて既視感があったから。
それが本作では前に出てくるタイプへと変貌を遂げて、バランス崩壊の決定打となりました。

いくら「そう来るか!」のびっくり要素がきても
終盤の泣き要素をかぶせてきても


※ネタバレ
{netabare}ひと夏の恋で廃人の人生を背負うと決意し行動するのが意味不明。{/netabare}
{netabare}ひな父のスタンスが至極真っ当できちんとそういった人も描けているのにどうしちゃったんだろう?{/netabare}


茶番劇にしか見えなかった此度のKEY×P.A.WORKSでした。
プロトコル変にいじっちゃって途端につまらなくなっちゃった例になるのかしら。
おそらく大喜利の特番なんかで座布団運びを山田たかおじゃないアイドルにやらせちゃったことで感じる「コレジャナイ」感に近しいもの。
なんだかんだいつもながらの壮大なマンネリを強く期待してたのは私だったのかもしれません。



※ネタバレ所感

■強く擁護する

腹を抱えて笑いました。牛乳飲んでる途中でなくてほんとよかった。

{netabare}第4話麻雀回。
「二色同順」「ドラ隣」「途中まで通貫」「喰い七対子」で腰を抜かす。
アガられるか?のピンチでスキップとリバース。UNOかよ!
やってることは無茶苦茶でルールを無視したゲームは成り立たないのは承知の上で、「二色同順ドラ隣ドラ隣(2300点)」でドヤられたのが心地よかった第4話でした。{/netabare}


■絆(余談)

10年前に感じた嫌悪感。覚悟無き善意の押しつけと言ったら妥当だろうか。

{netabare}奪還するために施設に乗り込むのは構わないんですけど、普通なら施設で療養を続けるべき事案です。
そんなのを超越する情が芽生えるにはひと夏の恋で説明するには強引と思うのは既述のとおり。
後日譚が描かれることはありませんしできません。単独での介護は不可能で必ず家族を巻き込む未来が見えてます。仕事の選択も限られるし仕事中誰が面倒みるの?とかそもそも高校生は養うための収入がありません。子犬を拾ってきてもおかんに「誰が世話するの?」となるわけだし、おかんに怒られるかもと拾う時に迷うものですが、そんなの描いてたら成立しない物語となってます。

リアリティはないし、ファンタジー路線ですら寓話にもならないんですよね。
キャラクターの弱みがもろに出てました。繰り返しますが“やる気のある無能”なんです。10歳満たない子供が同情心から衝動的に捨て犬を拾うことはあるかもしらんし、「毎日僕(私)が散歩に連れてく!」くらいの言い訳は用意するだろうに、それすら微塵も感じさせない高校生というのが自分には致命的でした。しかも犬ではなく人間だもの。

これは覚悟無き善意の押しつけです。
覚悟の定義にもよりますが、気合だけで思慮のない浅い行動をとることを覚悟とは言いませんよね。考えた形跡がなくヒロイックな気分に浸って酔ってるようにしか見えませんでした。{/netabare}


さらに10年前ということで刃をあなたにも突きつける。


{netabare}「絆」「私たちにできること」という機運が生じた10年前。
震災がれきの受け入れを拒否した人少なくなかったですよね。測定して数値がほぼゼロだったと言おうががれき撤去が進まず復興が進まないと言おうが、測定値が信じられないとか漠たる不安とかやらない理由をあげつらった善意の市民。
当時の東京都知事石原慎太郎が四の五の言わず「受け入れる」と決定したのに反感をもった方々もまあ同じ穴のナントカでしょう。文句言うだけの楽な商売です。某体操選手が言ったように「どうやったらできるかを考えてほしい」の数段前にいながらこういうのに限って似非ヒューマニズムをまき散らす。非を認めず他に責を求める。ついでに感謝の意を示さないと怒る。なんで被災した身ながらお前らの感動ポルノに配慮しなきゃいかんのよと思いましたね。
いまさら掘り返して怒る気もないし、日本全国動揺しまくってた時期だとの情状酌量もあるので「当時私はそう強く思ってた」というそれ以上でも以下でもないです。{/netabare}


同情が欲しいわけではなく関心寄せるなら適切な行動を取ってくれという事案。
身近なものなのに身近なものとして捉えることを拒否したアニメ作品と身近なものになった途端逃走した現実の出来事。
災難だったり不幸を目の前にして当事者意識がないのは一緒なのですよ。


プロトコルの変更(主人公♂)で生じたメッセージ(善意の押しつけ)への非共感で沈んだ一品です。



視聴時期:2020年10月~12月 リアタイ   

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2021.01.31 初稿
2021.09.28 修正

投稿 : 2021/09/28
閲覧 : 1285
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57

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なばてあ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

剥き出しの生を濾過しそこなう贖宥状

例の問題作。意を決して見る。

初見時はやはりというか、かなり辛い印象。ただ、余韻がすごかった。なにか見逃しているような気がした。二日後にもう一度、見た。すこしずつ印象が好転していくのを感じた。結果、他の大部分のレビューと意見が重なるところもありつつ、ズレるところもでてきた。

重なるところは、これがいわゆる「神アニメ」ではないという点だ。それはまちがいない。残念ながら、どうころんでも、それはちがう。そしてズレるところは、これをわたしは「良アニメ」と考える点だ。見所は、ある。一部のヒステリックな否定意見の存在が、それを証明しているとさえ思う。

この作品のなにかが一部の視聴者をいらだたせているのはまちがいない。かくいうわたしも、初見時はたしかにそうだった。かつての『{netabare}Air{/netabare}』や『{netabare}CLANNAD{/netabare}』でも、じつはその苛立ちの種は仕込まれていたのだけれど、発芽からの大繁殖にはいたらなかった。

しかし、この作品では大繁殖した。それはなぜなのか。言うまでも無い。名も無き視聴者でしかない自分の罪を告発するニュアンスが、さりげなくもしっかりと織り込まれているからだ。言い方を換えるなら、ひとりのアニメ好きでしかない自分も強者であって、弱者を虐げることでそこに立っているという事実を突きつけられる、ということだ。

この視聴者の喉元に突きつけられる匕首が、以前の麻枝作品とは比べものにならないほど、直接的に肌に押しつけられる。血が滲む。泣きシーンの涙で洗い落とすことができないほどに、残り続ける、染み。この染みが、一部の視聴者を責め苛み、他のアニメならふつうに流せるであろう瑕疵であってもあげつらうよう仕向けていく。

とりわけ、ロゴス症候群の「デフォルト」に戻った11話以降のヒナの姿は、その匕首として明確に機能する。ヒナを怯えさせるほど大声をあげた陽太に対して、ヘイトが集中している事実などは、その最たる証明。つまり、自分がヒナの側に立っていることをアピールすることで、血の染みを覆い隠す贖宥状を得ようとするかのよう。

もちろん、告白するならわたしも、初見時はその贖宥状に手を伸ばそうとしていた。そしてこれが、余韻の原因だった。余韻の震源地は、アニメのなかではなく、自分のなかだったのだと、いまならわかる。麻枝准は、ふり返ればいつもそうだった。空気を読まず、敢えてマーケティングの逆を行き、その逆張りのギャップを涙で糊塗する。

麻枝准は終わった。・・・とヒトは言うけれど、終わったのはこちらのほうかもしれない。少なくとも、変わったのは視聴者の側であり、社会の方であるのはまちがいない。麻枝准は最初から変わっていないし動いていない。彼だけは定点としてそこにあり、いつも取り残され、ついにはひとりぼっちになろうとしている。

・・・さて、「良アニメ」であっても「神アニメ」ではないというのがわたしの評。ただ、そこでひとつ評価を下げる理由は、ほかのレビュアーがさんざん言ってくれているので、それに乗っからせてもらいたく。わたしが一番いらないなって思ったのは、たとえば12話の以下のセリフとか。

{netabare}
  そうだ、出会った時にまず、これに興味を持ったんだ。
  もしかして、ヒナと出会った日からやってきたことって、
  全部、ヒナが普通の人の暮らしのなかで
  やりたかったことなんじゃ。
{/netabare}

・・・やっぱりこういうのは、説明ゼリフすぎてちょっとげんなりしてしまう。そんなことセリフにしなくても、見てれば誰だって分かる。たぶん、ノベルゲーの地の文(=主人公のモノローグ)とアニメのモノローグはすこし強さがちがう。いや、まさかいまさらノベルゲーの地の文のノリでアニメの脚本を書いていたりしてないとは思うけれど、でも、このセリフにかぎらずすべてを言葉で説明しようとしすぎて、それがちょっとめんどくさくはあった。

もうすこし、視聴者を、ひいては、ストーリー構成を任せられるような誰かスタッフを、信用できるような空気感があれば、いろいろ状況が変わったのかなと思う。京アニと組んでいた頃は、その空気感があったのだろう。いまはいろいろギスギスしている世の中で、透き間が少なすぎて、「正しい」ことがすべてになって。

全話三回目を見終わったいま、そんなふうにまた、辛くなってきたわたしだった。

それにしても、あやねるはすごい演技だった。10話の連れ去られる直前「なぜ自分を連れて逃げるのか」の醒めたトーンは鳥肌が立った。あの場面、ウェットな演技をしても映えるところを、あえて抑えめのドライな演技でまとめたプランは神すぎる。もちろんショートカットになってからのヒナの演技もすごい。

それは「人格」という概念から一切の意味を削ぎ落とすかのような演技だった。「剥き出しの生」の在り方として、適切すぎる演技だった。「剥き出しの生」というフェーズで、ヒトはまだ愛し愛されることが可能なのかという根源的な問いがここにあり、そんなハイブローな問いがブレてしまうことを防ぎきって、どうにかこうにか最後まで駆け抜けたのだから、「良アニメ」以下の評価なんてありえない。

ありえないのだ。

衝撃:★★☆
独創:★★★☆
洗練:★
機微:★★
余韻:★★★★

投稿 : 2021/09/27
閲覧 : 492
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4

ネタバレ

フジ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

期待値が高すぎたかなという印象

key作品の最新作アニメという事でかなり期待して視聴したのですが、見終わった今「残念だったな、、、」というのが正直な感想です。作画や曲などは本当に素晴らしかったのでめちゃくちゃ悪いという印象はありません。ですがkey作品の過去作が素晴らしかっただけにそれと比べると、どうしても気になる点などが多かったなという印象です。

 「個人的なマイナス点、気になった点」
1.主人公が物語における重要な問題を抱えていない・夢を持っていない。
2.物語の重要な内容(主にひなの秘密や謎)について、簡易説明という感じで伏線や背景がかなりあっさりめに感じた。
3.後半にかけての主人公の行動←個人的にはここが見ている上でかなりストレスに感じた。

1.について
key作品に限らず、大抵のアニメ作品の主人公は問題や夢などを持っています。key作品で言うのであればCLANNADの主人公の岡崎朋也は家庭環境の悪さから、素行や人付き合いに問題があります。Airの国崎はいつか翼をもった少女と会いたいという明確な夢を持っています。ここから何が言いたいのかと言うと、最初にこういった問題や夢を提示してくれると「こんな感じの結末になってほしいな~」や「こういうのがコンセプトのアニメか~」のようにある程度軸を置いて見ることができます。こういった部分が本作品には、欠けていたのではないかと思いました。

2.について
本作品における一番重要な内容は「ひなの秘密」でしょう。もちろんアニメを最後まで視聴していれば、その秘密について理解はできたと思います。ですが、上記にも書いてある通りそれが私には簡易説明のように感じました。具体的に言えば、量子コンピューターを作った博士の描写があまりにも少ない。他の方も触れていますが、尺の問題なのかやはり結末までが急展開すぎたな~という感じは否めませんでした。これらの影響で物語を見終わった後の満足感や感動が薄れてしまったのでないかと感じました。

3.について
最後に本作品の主人公「成神陽太」の行動についてです。本作の主人公は正直に言ってかなりのボンクラ感を感じます。見ていただいた方なら分かっていただけると思いますが、後半の方は特にそれが酷く感じました。一番やばいなと思ったのは11話の主人公がひなと再開するシーンです。
女性の担当員?が主人公に「驚かせないようにお静かにお願いしますね」と入室前に言います。そして入室した瞬間に主人公は「ひな!!!」と大声で叫びます。これにはたまらず施設の人も「お静かにしてくださいっていいましたよね?」と言う始末。私としては、「そりゃそうだ」と施設側の心境で見ていました。その後も「話をするときは顔を見ないとダメだろ?」と言ってひなの肩に手を出し無理やりこちらに顔を向かそうとする。ひながゲームをプレイする時に、思うように操作が出来ないのに対して「あ~そうじゃないのに~」と急に大声を出してひなを驚かせる。これらの主人公の行動を見ていて私は結構ストレスがたまりました。主人公が頼りなかったり、ポンコツ感が強いというのは割とあります。同じkey作品でいうとシャーロットの主人公もかなり精神的な弱さとかは描写されていました。ですが、物語の終盤でここまで常識のないような行動を連発するのはさすがにどうかな、、、と感じました。最後に思った事として主人公のCVは花江夏樹さんですが、花江さんの勢いのある熱烈な演技が本作の主人公とはあまり合わなかったのではないかと思いました。本来シリアスであるはずの上記のシーンも何故か余計に主人公が場違いな事をしているように私は勘違いしてしまいました。

・最後に
ここまで否定的な事を多く言ってしまいましたが、あくまでもkey作品としてクオリティの高いものを期待していたのが正直な感想であり、それに伴った感想です。普通に1作品としては、全然見れるクオリティだと思います。なのでPVを見て興味が沸いた方は是非見てみてください。そして私同様にkey作品の最新作だから気になる!まだ見てない!という方は、期待しすぎずに見るのをオススメします。
そして、次のkey作品を楽しみに期待して待っていたいと思います。

投稿 : 2021/09/17
閲覧 : 428
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5

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yukki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

普通に面白いけど、key作品とすると足りない

まず、前半のギャグパートはいつも通り最高です。何度も笑わせてもらいました。
その後、シリアスルートに行ってからがうーんとなってしまいました。主人公が大声を出してしまったりして、何回同じことをするのって思ってしまったらもう主人公と同じ感情に持っていくことが出来なかった。ヒロインも痛々しいだけになってしまった。期待していたので、そこは残念でした。
次の麻枝さんの作品を楽しみにしています。

投稿 : 2021/09/15
閲覧 : 300
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2

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ゼルミナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ひたすら悲しい気分になりました。

リアタイ視聴。

作品を作る側と自分(見る側)との温度差がこれほど感じられたことはないですね。
作品内で「面白い」と思ってる事が自分には全く「面白くない」んですよー
これはもちろん自分の側の問題もあるとは思うんですけど。

色々な意味で見ているのが辛かった作品です。

投稿 : 2021/09/14
閲覧 : 474
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4

ネタバレ

アニマル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

序盤のギャグが苦痛

key作品は以前から合わないものが多かったので、期待はしていませんでしたが見事に転びましたね。

まず、ギャグパートが痛すぎます。
銀魂の長文台詞の如く早口でひたすらギャーギャー言い合いをするシーンはただただ不快でした。
麻雀もルールを知らない側からすると、ネタについていけず。

終盤はみんなが言っているほど苦痛ではなかったです。
ギャグシーンが無くなって静かになったからでしょうか。

主題歌と作画は気合が入っていたと思います。
好みではないですが。

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 283
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2

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

世代なんですよ、keyは…

Charlotteがダメだったとはいえ、期待しちゃうんです。この世代は…

 最終話まで見て思ったことは、ダーマエさん、これafter storyを作りたかったんちゃう?理由としては、メインヒロインから量子コンピュータを奪った組織をほっぽいているし、主人公の大学編を作れる話の終わり方だったからです。

感想としては量子コンピュータってすげ〜んだなぁです。
てゆうか、量子コンピュータのこともう少し勉強してこいよぉw

 Charlotteの時、ダーマエ本人が駄作だった認めた時は悲しかったですけど、今回はTwitterのアカウントを消すという敗北宣言をしていました。とても、悲しいです…
いいと言っている人もいるのよ…
悪いと言っている人たちばかり見ないで

投稿 : 2021/09/05
閲覧 : 684
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7

りお さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

泣けるアニメではあるが…

ゆるキャン△の舞台めぐりで山梨市駅に行って
偶然この地が舞台であることを知って視聴してみた。

key系アニメなので前半はコメディ調、
後半からシリアル調なのは定番。
泣けるアニメではある。確かにそうではあるが…

・ひなの身に起きることに対して真相は藪の中
・最終回に陽太の今後の決意を言う場面、
 素晴らしいとは思うが、
 それまでひなは待ってくれるのだろうか…?
・麻雀回は正直つまらないし
 何が良いのかわからなかった。無理な設定では。

泣けるアニメではあるので
好みであればおすすめはできる。

あと、さすが背景のP.A. WORKS。
山梨市の雰囲気はよく出ていると思う。
場面に富士山が見えるはずのポイントがありますが、
富士山に関してはあえて(?)一切描写が
されていないのもポイント?
→富士山とは語ってないものの描写はありましたね

音楽はOPとEDともやなぎなぎさん。
key系アニメなので意外でしたが、
違和感は全くなく素晴らしい曲です!

投稿 : 2021/08/16
閲覧 : 392
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2

ネタバレ

りん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

keyとして見なければ普通に面白い

タイトルでも書いた通りKey作品として期待し過ぎず見れば全然普通に面白いと思います。
他のKey作品が良すぎるため期待値がやや高かった気がします。
いつものように日常ギャグ回もあります。
Key作品が好きだったためこの評価にしました。

投稿 : 2021/08/16
閲覧 : 340
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1

ネタバレ

アニメ好きなオタク さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

クライマックス展開が弱め

突然神様を名乗る不思議な女の子ひなが現れて、時折不思議な力を発揮しながら、主人公の陽太を巻き込みつつ愉快な日常を送りますが、実はひなには秘密があり──というお話。

CharlotteやAngel Beats!を視聴済みだったため、今回もどんでん返しがあるんだろうと思っていましたが、過去作品のようなあっと驚くものではなかったかなという印象です。
愉快な仲間とギャグ有りの楽しい日常→事件やシリアスな展開が発生→クライマックスへ急展開、という流れが3作品に統一されているため、見る前から予測できてしまう、というのがネックでした。keyの他の作品を全く見ていない方の方が楽しめると思います。

あと前からではありますが、結構ご都合主義展開なところが…。実はひなちゃんの脳にすごいチップが埋め込まれていて、世界中のネットと繋がっているので、神がかった力を出せるという設定ですが、野球部が投げる球の球種とか取り立て屋の動く順番などを完全に言い当てられるのはおかしい気がします。
また、ひなちゃんは攫われた後大変な目にあって心に傷を負い、男性が苦手になるのですが、何が具体的にあったのかははっきり描かれません。気になります。

キャラクターはみんな個性的で可愛いです。主人公のお父さんや、改心した取り立て屋など、若い美男美女だけでなくおじさんキャラもよく出てくるところがとても良いですね。また、両親が健在で家族一緒に仲良く幸せに暮らしている家はアニメ界では逆に珍しくて新鮮でした。しかも両親ともによく出てくる。

絵も可愛いですし、決して悪い作品ではないのですが、key作品の中だと微妙かなという感じです。

投稿 : 2021/08/14
閲覧 : 361
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2

ネタバレ

kris さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

構成に問題あり

序盤はボーイ・ミーツ・ガール
だんだん構成にボロが見えだして寒い展開になっていく
後半はあきらかに尺が足りていない。最終話は陳腐で使い回された言葉だが24分テレビとしか表現できない。
終始何がしたいのかわからず、伏線があったとは言え突拍子もない設定が出てきて最終的に無理やり感動風の物語に押し込んだ感じ。駄作。

投稿 : 2021/08/10
閲覧 : 396
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4

ネタバレ

単作者 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9
物語 : 1.0 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

何がしたかったのかよく分からない物語

前半の日常系の展開は色々突っ込みどころはありながらもよくある虚無な作品という印象だった。
ただ後半のシリアス展開は独特ながらもいいものとは言えなかった。施設に入ったひなを助けたいというのは主人公のわがままであり共感できず、その助ける過程や方法も見ていて不快だった。その他にも施設の設定や管理方法に突っ込みどころ満載で何がしたかったのかよく分からないという印象。最終回は24分間テレビとしか言えない。

投稿 : 2021/07/24
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6

ネタバレ

阿吽 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

後6話足りない

普通にいい話です。非常にkeyらしさが出たシナリオではないでしょうか。
ただ、1クールと短くまとめるため
掘り下げが足りず中途半端なまま後半に突入し、
急に話が終わった感じがします。
特に主人公とヒロインの関係性が途中まではボケとツッコミなのに離れがたい関係になる理由が愛でガッチリまとめられたのが不満点。
おそらく、「離れるのは何かイヤ」という主人公側の気持ちを探る段階をもう少し長く挟めば少しマシになった気がします。

後は12話で収めるためなのか主人公に人間味が無く、後半は役柄を与えられたアホのようです。学生にしてももう少し行動は考えるだろと言いたくなりましたね。

総括として:
後、6話欲しい!です。
keyは元々ファンタジーや奇跡要素を織り交ぜた作品が多く、出演キャラも血も涙もない悪人みたいなのはほぼ出ない(いい人ばっかり)なのですが、それゆえに現実とは乖離があるので世界観に馴染むのに助走が要ります。
私には今回の助走は短すぎでした。

投稿 : 2021/07/21
閲覧 : 268
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3

ネタバレ

ValkyOarai さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

スターダムに乗っているあの鬼斬りに捧ぐ

この一瞬の夏
一人の高校生は、神に出会った

成神 陽太=天久将馬、竈門炭治郎
佐藤 ひな=ヴェアアアの人
伊座並 杏子=ミカサ、ヴァイオレット、みのり

ラーメン店で競馬の予想を5着まで全部当てるって...
どれだけ神がかってんだ!?

2話
いつも通り?家に居候することに
ってくつろぎ過ぎだろwww
居候も簡単に許して貰えるし...これに裏はあるのか?
それと食卓でダダこねるのは止めなさいwww

それと陽太は幼い頃から杏子に恋している
それは中学の頃から気づいた
でも彼女は気づいてはいない...

今日は映画の撮影...
ってロッキーじゃねーかwww

4話
今度は麻雀...
咲じゃねーかwww
いや、何でもアリの麻雀じゃねーか...

6話
一瞬の夏の定番、夏祭り
店を回ってかたぬきに熱中していたひなであったが
あの二人がいいムードになってたので...妬いてしまった

7話
映画撮影、勿論ひなが主役で...
卵の描写がリアル過ぎる...

その後衝撃は走った
ひなを狙っていた組織、本当の母さん
そして彼らが話していたのはひなと言う人間ではなく...

11話12話
施設の場所を突き止めた陽太、覚えててくれなくてもいい
あの時プレイしたRPGも持ってきた
それでも陽太は諦めなかった
まだ映画の撮影が残っていると...
正体が発覚して施設から追い出されようとした時、奇跡が...

ただ、ひなと共に居たいだけだから...

投稿 : 2021/07/04
閲覧 : 591
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5

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CiRk さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

主人公に魅力がない

AngelBeats!、Chalotteに次ぐ3作目のアニオリkey
今回はAB、Charlotteみたいに賛否両論にすらなっていない模様。
ABもシャロも合わなかった自分にはやはり合わなかった。
{netabare}
まず、序盤に関しては悪くない。
悪くないだけでそこまで面白くもない。
なんか全体的にキャラのテンションが高すぎてちょっと寒かったかな。
麻雀回だけは好きでしたが。
あと、映画撮影回でABとシャロの自虐ネタやってたのは笑った。
日常回は陽太とヒナの関係を増すための話かと思えば、この序盤でどんどん不要なキャラを増やしていく。麻雀のおばさんとかラーメンの人とか。

そして、5話では唐突にイザナミさんと母親との感動回が描かれるが酷い。
電話で死んだ母に成りすますのはあり得ない。
自分がこんなことされたら不快でしかない。
イザナミさんはほんとに母だと信じるのも意味不明だが。
最後はパクリらしいけど、いい感じに占めるが、さすがにそこまでの掘り下げが薄すぎるから感動なんて一切できない。
そこまででシリアスな話なんて一切なかったし、5話の序盤もギャグだった。
タイミングがおかしいし、そもそもここでいきなりヒロインの母との話なんてされても。主人公の母だったらまだマシだったかもしれないが。

それでその後もひたすら日常回が続く。
このあたりでこんなペースで大丈夫なのか?って疑問に思ったけど案の定。
おまけにこんなに日常回を入れている割にキャラに魅力がない。
特に主人公の存在感がかなり薄い。

ヒナの元親が主人公目線でしか描かれず、あたかも悪かのように描かれるのも引っかかったかな。

それで、いきなり謎の組織が表れてヒナを攫う。
そこで序盤でちょっとずつ描かれていたハッカーと合流して、ヒナの居場所を特定する。
ヒナ殺さないならあんな強引に攫って謎の場所に隔離する意味あった?
で、ハッカーの出番もここで終了するから驚いた。
最終回では登場すらしない、ただの舞台装置でしかなかった。
さらっと流されてたけどハッカーもかなり長い間主人公と過ごしてたよね。

で介護パートは主人公がひたすらにバカな行動をする。
騒ぐな言われても騒ぐ展開が何回もあるし、なぜかヒナが寝ている病室でゲームを始めたりするし、滅茶苦茶。
何であんな風な描き方をしたのか意味が分からない。
ヒナの病気もかなり重篤なものかと思いきや、だんだん症状が謎に緩和されていく...。
最終的には言葉をあまりしゃべれない3歳児のような感じに...

で、肝心の最終回はまあまあ。
そこまでが酷くなければあのヒナが主人公を呼び止めるところでそこそこ感動できたのかもしれないが、介護パートが酷すぎて感動できなかった。

それと、その再会のあとはまさに感動ポルノと呼べるようなことをする。
この言葉、誤用で嫌いな感動系作品へのレッテル張りにしか使われてないから大嫌いだが、あの障害を持ったヒナを歩かせて感動を誘うシーンは本当の感動ポルノだった。
見ていて不快になった。

全体的に要らないキャラが多かったのも微妙だった。
ヒナと陽太とハッカーだけで良かったのでは。
イザナミさんですらほんと何のためのキャラだったんだって思う。

あと、花江夏樹とあやねるはミスキャストだったかな
{/netabare}
2/11レビュー 6/25レビュー訂正

投稿 : 2021/06/25
閲覧 : 643
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8

やなぎみゆき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

序盤のみ見ることをお勧め

5話までは日常のワイワイした雰囲気で、毎回笑いがあり面白かったです。ただ、6話以降は無理やりシリアス持ってきた感ありありなのと、一部のキャラが場外追放されてて可哀想でした。主人公の男の声があとうざかった。作画は文句なし。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 593
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2

種馬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

大きすぎる期待に添えないだけで良作。

まず、OPの出来が神。
やなぎなぎの曲でも1,2位に好きです。

PAWORKSの最高の絵、最高の音楽、Key系の神シナリオの予感…
それら神作品の雰囲気漂う中、期待感マックスで観てしまうと、多少残念になるかもしれないが、十分に観れる作品。
音楽と絵は最高。物語も及第点。

投稿 : 2021/06/15
閲覧 : 349
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1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

落差!!後半別アニメw

【2020年10月~】12話

主人公:成神 陽太は高校最後の夏休み大学受験を控えた日々を送っていた。
ある日突然「全知の神」を自称する少女・ひなが現れ「30日後にこの世界は終わる」と告げる。
困惑する陽太だったが、神のような予知能力を目の当たりにし、その力が本物だと確信する。超常的な力とは裏腹に天真爛漫であどけないひなは、なぜか陽太の家に居候することが決まり、2人は共同生活を送ることになる。「世界の終わり」に向けて、騒がしいひと夏が始まる。

という世界が終わるまでの30日間というフレーズに興味を持ち、30日後どうなるかを楽しみに視聴。
30日に向かう前半は半ギャグアニメ的などたばた日常系?でそれなりに楽しめる。

{netabare}
【前半】
・映画を撮って片思いの幼馴染伊座並さんとの距離を縮め作戦
・ピアノを弾いて〃
・ラーメン屋を立て直そう
・麻雀大会
・伊座並さんの家族問題 お母さんの大魔法(メッセージビデオ)
・夏祭り(冷凍車に閉じ込められる)
・妹の空の映画撮影

{/netabare}

30日が近づくにつれちょこちょこシリアス展開になっていき・・・

{netabare}

【後半】
・ひなの過去 父親に会いに行く
・超ハッカー央人がひなの痕跡をたどり、真実にたどり着く
・ひなは難病だったが祖父(博士)が超コンピューターをひなの頭に入れることで元気に+神の能力(予知・演算)が?
・Butコンピューターは世界を揺るがす研究→世界のTOP達の決定でチップを除去→連れて行かれる
・央人(贖罪?)の力を借りて、ひながいる施設へ→変わり果てたひな
・連れ戻す為に奮闘→気持ちは残ってあり、いっしょにいたいと思ってもらえ連れて帰る。
・ひなの夏をやり直す、映画の続きを撮り直す、皆で鑑賞
・ひなと生きていくと誓いEND

{/netabare}

ドシリアス!
ジェットコースターではなく、フリーフォール(笑)
最後の終わり方が良いのがせめてもの救い。

個人的に楽しみにしていた方向ではなく、悪い意味で大きく裏切られた展開。

投稿 : 2021/06/01
閲覧 : 566

くらま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

なんかシステム開発を発注した時にテストで納入された時のコレじゃない感が似てる

自称味自慢の料理人集団がカレーの材料チラ見させて、何を作るかわかるよね?と期待を持たせた挙句に
実は肉じゃがでした〜!
驚いた?ね?意外だったでしょ?
と肉じゃがでもない味の無い何かを出された時に似てる。
そんな経験ないので知りませんが。

期待半分。
などという自己防衛するくらいなら、最初から観るべきではないんだな、という作品。

脚本家の趣味なのか制作委員会?の総意なのかわかりませんが随所の内輪ノリが作風、物語として噛み合わない、というか私には合いませんでした。

特に毎度?の麻雀回は物語を進めるための手段ではなく、麻雀回を入れるのが目的なのでその後の物語全てにご都合が発動します。

ミスリード自体は良いのですが、このミスリードによりPVなどで恐らく多くの視聴者が勝手にイメージした物語の方が見たかったな、という感想。

もう少し厳しい話しをすると、ミスリードって仕向けた要素と答えが近くて、結果ネタバレしてもどちらの要素も可能性が残る、のが理想なのですが、本作はぶった斬りなので気持ち良くならないんですよね。
約束した訳ではないので裏切りではなく、背信行為というか、、、。
うーん、でも観る側の一方的な言い分か。
うん、作る側が正解なのでしょう。
閑話休題

数多のキャラも活かされてないまま最終回を迎えてしまったな、という印象。
やはりミスリードが目的だったのでしょう。

果たして製作側は面白いと思ったのでしょうか。
恐らくわたしは楽しめず、面白味を理解出来なかったので脱落者なのでしょう。

視聴者として神様になれず、すみませんでした。

投稿 : 2021/05/26
閲覧 : 338
サンキュー:

6

ネタバレ

TaXSe33187 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

なるほど評判通りだ

abema一挙配信で視聴
評判は以前から聞いていて、ラストの展開についても大筋はネタバレを知った上での視聴のため覚悟してはいた
なんというか評判通り、というより評判で得た以上の物がアニメ自体をきちんと視聴しても伝わってこなかった

ものすごくザックリ言ってしまうと、
高校最後の夏休みに知り合った女の子を通して仲間を集めて映画を作る
大切な女の子が不治の病に侵されていることを知り、一生をともに過ごすために将来の道を見出す
の2本を1クールに並べた感じ

{netabare}
並べた、と表現したのは「纏めた」と言えるほど脚本が纏まっていないから
やりたいことを思いついただけパパっと並べて、並べた内容を一つの物語として連結させるところまで至っていない
伏線、ネタ振り、ミスリードを狙ったような物は多いものの、描写不足と超展開から全てが意味をなしていない

全ての問題は初期設定とキャラの多さと内容の薄さ
夏休みの1ヶ月が楽しかったから一生ずっと一緒にいたい!が動機づけとして適切かっていうと…
まぁ高校生の青春モノなんてそんな感じだし、「半分の月がのぼる空」なんかは同じノリでも大好きではある

ただ、このアニメの場合はヒナとの仲を深めたり、内面を掘り下げたりが全く足りていない
「仲間を集めて映画作り」という軸を成立させるために人間関係が外側に向きすぎて、メインの関係性の変化が描けなかった
ラーメンと麻雀の話が仲間づくりの側面と量子コンピュータの発見のヒントという側面の両方があるのは分かる
ただ、焦点がラーメンやら麻雀やらに向きすぎてキャラ描写を完全に放棄していた
そのせいで仲間の内面を掘り下げるどころか、後半のギミックになる鈴木少年の動きすら唐突になる始末

せめてギャグ回の合間に鈴木少年がラーメン屋の再生なり麻雀大会の成果なりに疑問を持つ描写を入れればよかった
例えば爺さんの研究を追う中で早々にヒナに目をつけて、真相を探るために周囲をうろつくとか出来たはず
そうやって探る中で量子コンピュータの可能性に行き着いて、30日目の顛末に繋げれば、
「シナリオ上で最重要なのに存在感皆無の闇組織」なんて馬鹿なものにはならなかった
メインキャラの心情の変化が描けなかったのは尺の都合にせよ、後半の主軸になる部分すら描けないのはもう論外

そもそもあの謎の組織に関しては問題外な部分がまだある
なんであの組織下請け企業なの?馬鹿じゃないの?闇の下請け業の更に下働きの少年ってギャグのつもりなの?
CEOが主導で動いていたかと思えば急に「上の企業の問題になった」ってギャグじゃないと書けないでしょ

鈴木少年の親代わりになるCEOを悪役にしたくないって考えからのことだろうけど、
思想も目的意識もない人間が悪役のトップっていう物語に魅力があると思ったの?
「お仕事の依頼があったから受けました、報告を上げたら完了しちゃいました」でフェードアウトするなら最初っからだすな
あのでっかいハンコをベタベタやってた連中だけ登場していれば問題なかっただろうと
なんで物語が動き出す瞬間に悪役的な立ち位置の組織がスケールダウンするんだよ…

ヒナの入院先に行ってからの主人公の癇癪と異常行動について思うところは脚本家の目的の見えなさ
大学受験まで済ませた高校3年生の男の子が自制心を持たず騒ぎ立てて患者の心を傷つける描写で脚本家は何を伝えたかったの?
感動ポルノで障害者を見世物にしたいっていう高尚な考えは伝わるんだけど、それにしても主人公の行動が分からない
好きな子のために必死に頑張る主人公を見せたいのかなとも思うけど、ここまで一貫して不快だと別の意図がある気すらする
「子供の青臭い衝動」を描きたいのかもしれないけど、受験まで迎えた高校3年生が見せるような「青臭さ」じゃないよなと

そもそも「好きなこと同じ大学に行きたい」が受験の動機なのは良いんだけど、何を学ぶかは普通考えない?
そりゃ将来の職業選択は不透明かもしれないけど、進学先で何を学ぶかすら考えず女の尻を追いかけたいだけって…
それなりの進学校に入ったのに、周りのクラスメイトや教師から影響を受けて進路を考えたりしなかったの?
一浪して医学部を目指するオチを前提に、主人公を将来どころか近い未来の計画すらない無能として描いてしまっている

というか主人公の当初の進学目的が「好きな子を追いかけたいから」
そしてラストの主人公の進学目的が「好きな子と一緒に生きたいから」
もう全然成長してねーじゃん結局女のことしか考えてねーのかよ
女を理由に志望校をコロコロ変えるってもうギャグじゃん…
進路を変えるにしても、あの施設のスタッフのおねえさんみたいに目線を広く持つとかないの?
イザナミさんは父親との関係性が改善して外に目を向けて活発になったり成長が見えたのに、肝心の主人公はなにも成長していない

あと、この作品で一番気に入らない部分がラストのヒナの格好
なんで元気な頃の格好に寄せに行くの?
神様としての全知であるヒナじゃなく、人間としてのヒナと一緒に生きるラストじゃないの?
そもそも映画撮影なんて全部夏に終わらせとけって感じだし、あの感動ポルノ展開自体蛇足ではある
ただ、「映画を完成させよう」を合言葉にヒナの捜索を諦めなかったって心情を想像すると最後の撮影は大事な要素でもあった
夏にやり残した思い出を完成させた、と思えばヒナが歩く姿に大喜びする集団もギリギリ許容できなくもない
それでも、その撮影と試写を終えたらあの被り物はやめるべきでしょ

あの格好は「神様としてのヒナ」の象徴とも言える格好じゃないの?
神様であった頃の記憶もヒナの一部と言えば聞こえはいいけど、
自分たちが「元気なヒナ」しか見ていない象徴のように思えてしまう

そもそもタイトルの「神様になった日」はシナリオ的には大分前の時点だからタイトルから微妙におかしい
脚本家の意図としては「病気のヒナが受け入れられた日」を「神様になった日」と言いたいのは分かる
それにしたって在宅介護の障害者を「神様」と呼ぶって薄っぺらい独善に塗れていて反吐が出る
登場人物の誰も今のヒナを見ようとしない、不気味な関係性が服装やタイトルから滲み出ていて、本当に気持ち悪かった

こういう安い感動要素の合間に1話完結のギャグとサブキャラ回を考えなしに並べた結果がこのアニメ
正直に言えばヒナは本物の神様で、1クールずっとハイテンションギャグを続けていたならまだマシだった
あるいはラーメン麻雀のような脇道を一切やらず、突然家に転がり込んできた女の子の話として描いていれば印象も違った
古い時代の鍵ADVのように共通パートをギャグまみれで展開して、個別ルートに入ったらお涙頂戴を工夫無く踏襲しただけ
その割に謎の組織だのヒナの家族だの描くべき要素は放り投げているからゲームとしても恐らく微妙{/netabare}

この作品の脚本で褒められる部分があるとするなら、それは1クールだけで終わった点くらい
このペース配分で2クールやるとなるとギャグは食傷気味なほどに増え、
後半の主人公の異常行動は常軌を逸したレベルになりかねない
傷を必要以上に広げなかったって意味ではよく出来た作品じゃないかな…現時点で致命傷だけど

投稿 : 2021/05/23
閲覧 : 523
サンキュー:

4

カリウム さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

keyファンだからこそ残念。しかし…

他の方と思っていることは同じなので、具体的な話はしません。

中途半端な伏線回収、不安定な主人公、広げ過ぎた風呂敷、存在意味の分からないキャラ、自己中心的な甘ったるいハッピーエンド、挙げはじめたらキリがないです。なんとか作画とやなぎなぎさんの音楽のお陰で形となっているだけのように感じました。


多くの方が一番悪い点として挙げている所謂「尺問題」ですが、今までのkeyアニメの中にもairやAB、シャーロットのように尺の問題で説明不足であったり終盤急ぎ足になる作品が幾つかあります。それでも、世界観が良かったり、何度も見返すことで深いストーリーを理解し感動する作品でした。しかし、今作の『神様になった日』は尺があったとしても以上のような作品にはならなかったのではないでしょうか。

6,7年前、初めて見たアニメが『CLANNAD』だったことを覚えています。それ以降、key作品を見る機会があり、さらにゲームにまで手を出すほどkey作品のファンになっていました。しかし、あくまでファンであり信者ではありません。良くないところがあれば気になります。それでも、この先新たに作品を出すなら見たい気持ちでいっぱいです。

『クドわふたー(映画)』『神様になった日』の良くない流れでkeyブランドが消えてしまうのではなく、この先これらを笑い話にできるような素晴らしい作品ができることを祈っています。

投稿 : 2021/05/21
閲覧 : 416
サンキュー:

6

maako さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

Summer!!

評価悪いけど別にそんな言うほど?

っぽい!ってのが感想!いつもの雰囲気も出てるし歌もラストも作風はいつもどうりかなぁと(´・ω・`)
まずくらなどがあそこまで評価がいいのもわからんけど(嫌いとかじゃないし普通に面白いとは思うけど)
作画も可愛くて楽しめました^^*

投稿 : 2021/05/19
閲覧 : 279
サンキュー:

2

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ラスト焦りすぎて勿体ない

Key✖️PA Worksの第3弾
オリジナルアニメ 神様になった日
前作 Charlotte より 5年
前作 angel Beats より 10年
合計で15年経過ということから、去年10月に放送
1クールで見やすいが視聴者からは根強いKeyファンのほか
「Charlotteから何も学んでいない」と厳しい評価もされる
個人的に足りない、惜しいなと思うのは
1クールしかないのに話が急展開したこと
そして、ひなが記憶を失ってしまうこと
その後取り戻した描写はなく以前より幼くなる
ラストシーンは、同じKeyであるAIRの感動シーンのようで
すごく泣けるのだが特殊な病気を持っていて
その病気は治らず見つからないように
爺ちゃんが金魚に鍵をかけたがそれを施錠した鈴木少年が
自分のせいだと思い、陽太に話しかける。
そこから鈍感な陽太にキレながらも
ひなと過ごした思い出を再現させあらゆる手を使い
陽太をひながいる場所に潜入させる
ここの話だけで2クールいけたと思う
記憶を失う必要は本当にあったのか
ひなが陽太を見つけたのはじぃちゃんに救われた恩なのか
どうやら成神家はひなのおじぃちゃんを知っている。
ひなのことも知っていた。知らされてないのは子供2人
周りを全知のチカラで救って
陽太と周りの関係を変えたのはわかるが
ひなのことになると途端にシリアスになり
6話までのギャグ感はどこいったのか…………
最初をギャグ強めにしてラストをシリアスにしがち
ギャグ強めでもいいか、ラーメン回とか
いらないだろって思うし
そこに尺を持っていかれラスト感動はするものの
スッキリしない。それだけ

投稿 : 2021/05/05
閲覧 : 328
サンキュー:

1

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

序盤のヒロインの可愛さ、以外に何もなし。

アルジャーノンに花束を、のオマージュかなあと思います。
知恵遅れ→天才→自分が知恵遅れに戻ること誰よりも理解していることの悲哀。でも、全然換骨奪胎できていません。

 幼馴染みとの恋愛話があるせいで、ヒロインへの愛情が薄っぺらく感じます。どうでもいいエピソードが続きます。主人公にも感情移入できません。

 病気の設定が非現実なのはお話だからいいですが、設定が適当なので白けます。また、その家族の存在も、意味が薄い。

 超高度AIのクジラと量子コンピュータ。ハッカーの組み合わせなど、伏線は張るのですが、まったく活きてきません。ヒロインを救える要素はいくらでもあります。

 エンディングも泣かせるために、そうしているだけ。

 コンセプトにはものすごく可能性を感じるのに、ストーリーが滅茶苦茶。構成が悪いせいで、尻切れトンボだし、エンディングがはっきり言えば失敗しているので、救いがありません。

 作画、雰囲気、導入、話のコンセプトはものすごくいいのに、残念な結果でしたね。
 

投稿 : 2021/05/05
閲覧 : 310
サンキュー:

4

きっさん9029 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

んー、尺が足りなかったのかな?

作画は良かったし、キャラも好きだけど、、、

内容に関しては正直、残念でした。

段々と期待値が下がる感じ。

初めは結構期待してわくわくしたけどなんだかなぁって

期待しすぎたんかもしれないです。以上!

追記
あとからレビュー観たけど結構悲惨な評価ですね

結構控えめに書いたつもりだったけど、、

でもこれだけは言えるのは麻枝さんの作品は好きなんです。

たくさんの感動を今まで頂いたので。

Summer Pocketsは期待してます!

それと智代アフターを越える最高傑作は無いと思うので

アニメ化を祈っております。

投稿 : 2021/05/03
閲覧 : 252
サンキュー:

2

あーちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

いつ通りの麻枝さん。

麻枝さん作品が好きな人は好きなんじゃない??と思うけど、、、
個人的にはいつもの麻枝さんだなあという感じですが、ファンの人からは評判悪いらしいね、なんでだろ?

いつも通りアニメを味わい方にはお勧めしません。
雰囲気で見たい方にはあうのでは?知らんけど。


前半、日常パートからの
後半、猛スピードでストーリー展開。

お涙頂戴と言わんばかりの凄惨な設定。
説明がない唐突な展開。


ザ、麻枝作品!!

作りたいシーンのためにストーリーを展開して、人物を動かせている点もいつも通りかと。
主人公の目的も一貫していないのもいつも通りかと。

AB!、シャーロットしか見てないけど、
3作品目だからなのか、抵抗感なく見れました!

投稿 : 2021/04/25
閲覧 : 315
サンキュー:

4

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もう少し・・・、もう少しだけ何とかならんかったか・・・

う~ん、惜しいというよりも、残念感の方が少し強いのが残念だ。
もう少し、もう少しだけ何とかしてほしかった。

私的にはKey絡みの作品には一目置いている、これはAir、クラナド、クラナドアフターに起因するものが大きいのだが、つまりは好きな(期待をしたい)作品群に必然的に入るという事だ。
ちなみに、kanon、リトバス、charlotte、リライト、Planetarian、等々、抑えるべきところは押さえた上でのお話です。

実は、この作品を観る前に、某youtuberの批評やあにこれの批評などでイマイチ感を承知していたので、心の準備をしてみた次第なのですが、私的には「まぁまぁ」と言った感じで、さすがにアニメ史に語られるような作品ばかりはできんよなぁ、と思ってはいたのです。

その実、観たところではそれほど悪い印象は持たなかったのですが・・・、途中までは。
なかなかにキャッチーな導入と、キレイな作画(これはP.Aさんのお力もありますね、地元の会社さんなのでこちらも贔屓はしています)、キャラクターも魅力的に映ったので(主にひなと伊座並さんですが)。
ただ、主人公のボンクラ感には嫌な予感がしました。
そうですね、他作品を例に出して恐縮ですが、主人公が某プリコネのボンクラ時の主人公と重なりました。

物語自体はまぁ、それは荒唐無稽系と言ってしまえばそれまでなのですが、それはアニメの物語として許容はできるのです。
ただ、主人公があるタイミングでヒナに明確な恋愛感情を示すのです、このシーンが「???」、え?主人公は伊座並さんLOVEではなかったっけ?
いや、この心変わりがダメってわけではないのですが、ちょっと無理くりが過ぎませんか?
それなら縁ができた「仲間」を救おうって理由でヒナ奪還に進む方がよほど自然かと、と思ってしまったのですよ。

この違和感はでかかったですね。
結局最後まで、この違和感は残ったままでした。

実際のひな奪還の最終版でも、主人公のボンクラ具合は発揮され、最後はヒナ自身の行動によってエンディングへと向かう訳なのですが・・・。


どうにも、もう少し、もう少しだけ何とかすれば、という思いだけが残ってしまいました。
作画も素晴らしかったし、音楽も悪くはなかったと思います。
あえて、あえて言えばプロットが・・・。
どうなんでしょう、尺の都合なんですかね、それとも、もう少しだけ工夫があればだいぶ違ったんですかね。

私も、ココが!とはなかなか言えないのですが、本当に、もう少し工夫が出来ればだいぶ違ったのではないか、という思いが残りました。

個人の感想としては、残念ながらフツー。
作画が割ときれいだったので観れました。
キャラクターは集まってきた仲間感が少し弱かったですかね。
音楽はずっと残るとまでは言えなかったですけど、作品とセットで観ればあっていたと思います。

イメージとしては「あの花」が浮かんできましたが、仲間感は負けてますね。

私的には「観れる」とは思いますがKey好きとしては「もう少し頑張りましょう」のハンコですかね。
とは言え、作画はきれいで、物語自体も一番外の大枠で観ればわからないではないです。
機会があれば、観てみても良いのではないかと思います。

投稿 : 2021/04/19
閲覧 : 433
サンキュー:

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神様になった日のストーリー・あらすじ

高校最後の夏休み、大学受験を控えた日々を送る成神 陽太の目の前に、ある日突然「全知の神」を自称する少女・ひなが現れる。「30日後にこの世界は終わる」そう告げるひなに困惑する陽太だったが、神のような予知能力を目の当たりにし、その力が本物だと確信する。超常的な力とは裏腹に天真爛漫であどけないひなは、なぜか陽太の家に居候することが決まり、2人は共同生活を送ることになる。「世界の終わり」に向けて、騒がしいひと夏が始まる。(TVアニメ動画『神様になった日』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2020年秋アニメ
制作会社
ピーエーワークス
公式サイト
kamisama-day.jp/
主題歌
《OP》麻枝 准×やなぎなぎ『君という神話』《ED》麻枝 准×やなぎなぎ『Goodbye Seven Seas』

声優・キャラクター

佐倉綾音、花江夏樹、石川由依、木村良平、桑原由気

スタッフ

原作・脚本:麻枝准、キャラクター原案:Na-Ga
監督:浅井義之、キャラクターデザイン・総作画監督:仁井学、美術監督:鈴木くるみ、撮影監督:梶原幸代、色彩設計:中野尚美、3D監督:鈴木晴輝、編集:髙橋歩、音響監督:飯田里樹、音楽:MANYO/麻枝准

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