門徒 さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.0
作画 : 2.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
出来るなら今からでもなかったことにしてほしい
誰が得するのか全く分からない出来。なにがしたくて作ったのか教えて欲しい。
【良かった点】
・曲が良い
SB69はどの曲も良いが、特に今期楽曲は自分好みだった。尚肝心のライブCGは…
・声優にストレスが無い
中の人の好き嫌いはあるが演技やキャラとの整合性に関しては全員違和感がなかった。しかしあくまでボイスの話であって歌唱パートはまた別問題(ましゅましゅの話)
・Cパート(しょ~と2)は大体毎回面白い
全編これでよかったよ本当に。
【悪かった点】
・キャラガン無視脚本
このアニメが失敗した一番の原因。1,2話の裁判回で早くもその才能を遺憾なく発揮し、続くカニカマ回でアンチをも色んな意味で黙らせ、とどめの運動会回はかすかな希望ですがりつく信者さえ蹴散らした。具体的に言えば裁判に遅刻し突然法廷で踊りだすリカオ(「生真面目」な弁護士キャラ)、JCの楽屋に勝手に入り込んだ挙句JCの蟹を勝手に食べるルフユ(優等生お嬢様キャラ)、安易に闇落ちするアイレーンちゃん様とそれに追従してた割にいきなり手のひらをかえすペイレッコ(一番楽しみにしてたBVL新曲をこんなところで消費されたのが最悪だった)。野郎担当脚本の方もバルニケ踏み台にして急に良い奴ムーブかます双循(守銭奴下衆キャラ)とか前期ハッチンの台詞をそのまま喋るヤス(性格真反対)とか中々酷かった。オールスターってことで登場キャラが多いからテンポとか大変なのは分かる、分かるがあまりにも展開の都合でキャラを動かし過ぎ。最早キャラクターがだれもいなかった。
・相変わらず本気でバンドしない主人公(仮)バンド
自分はSB69の主人公は今も昔もシアンだと思ってますが、前期と今期は完全にほわん(ましゅましゅ)でした。なので以下主人公バンド、と言ったらましゅましゅを指します。勿論嘲りの意味で使っています。2クール分尺を陣取っておきながらここまで成長のないお気楽主人公バンド、中々ほかにないですよ。前期に舐めプ→超格上バンドにボコボコにされる→お情けで大きいフェスに出られるも寝坊で遅刻、というお気楽ぶりを見せつけられたのでさすがにこれ以上になることもないだろうと安心していた頃もありました。徒然回では「魂のボーカルを求めて修行!」と言い出したので、おっようやく音楽やる気になったのか!と感動すら覚えました。結局遊んで掃除してカラオケして温泉入っただけでしたが。この回で魂のボーカルとやらを習得したらしいましゅましゅですが、はっきり言って主人公(ほわん)の音圧が弱すぎて歌に魂を感じられたことが無い。キャラに合ってると言えば合っているのかもしれませんが、歌の上手いヒメコ(と声量のあるルフユ、声が特徴的なデルミン)に挟まれると場違い感が物凄い。ほわんをメインボーカルに据えたいなら他3名は歌わせないくらいの待遇にしないとかえって悪目立ちします。それで楽曲の良さが死んだから4人に歌わせたんだな、という気はしますが。魂のボーカル()を会得したあとは相変わらずの舐めプ舐めプ祭で特筆することがありません。百合アニメの日常回だってもっと面白いだろってくらいくだらん百合茶番劇を繰り返し、合間の野郎回やコンパス民頼みのパパミン回でなんとか話題を繋ぎとめる情けなさ。それが最終回で突如現れた謎の敵を前に昏倒→覚醒する主人公様。質の悪いなろう系かな?バンドもののはずだったのにな。最後はみんなで強大な敵に立ち向かう!っていう展開だけはアツいんですが、そこに至るまでに主人公たちの音楽的な努力とか葛藤が一切なかったので応援する気も起きないまま終了。最後に大合唱したアノカナタリウム、曲だけはとても好きなんですがアニメver.(他バンドのボーカルたちも一緒に歌ってる)を聴いた後にましゅましゅver.を聴くと魂がなさすぎてズコーッなります。
その他細かい不満点を箇条書きで。話数順じゃなくてごめんなさい。
・JC(ロージア)相手に良いように扱われるララリン(そもそもレイジンのバンドとしての強者感も全く描き切れていないが)
・そのロージアも悪名高い運動会回で本人の意識の高さからは考えられない言動
・クソつまらん地下採掘に時間をとられてシンガンのライブパートが最終話の一瞬しかなかった
・なぜか煮えたぎる温泉(を高温のマグマだと思い焦る8人の内ひとりは死なない不死鳥族)
・頑なに歌唱パートを映されないハッチン(前期では音源そのものが無し)
・歌唱パートは映されないのに無意味な一発芸はやらされるハッチン(ハッチン好きもチタン好きも救われない仕様)
・なぜか共同生活をさせられるどこゆび
・出演バンド中唯一なぜかライブパートの無かった徒然(リカオですら歌ってるシーンはあったのに…)
・プラマジ他を1年間の宇宙旅行に勝手に連れ出すトラクロ
・センタータワーを破壊したのは事実デルミン(のビーム)なのに無罪放免される
・この時世に煽り運転ネタ
・完全初披露曲をクソ運動会の前座で、しかも前期の流用衣装でやらされるレイジン
もう一度見返すのが苦痛なのでしませんが、見るたびに不可思議で不快な点がぼろぼろ出てきそう。早く記憶を消してまっさらな気持ちでキャラクターと向き合いたい。特に面白味のないアプリのイベストの方がよっぽどマシなくらい。黒船()とか闇一番()とかいう虚無もこのアニメに比べたらだいぶマシ。
これが原作になってしまう悲しさ、サンリオは重く受け止めた方が良い。
今から真STARS!!としてましゅましゅを真っ当に音楽練習させるかプラマジを軸に作り直すかしてくれたら、このアニメのことはきれいさっぱり忘れます。忘れさせてください。お願いします。
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