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「デカダンス(TVアニメ動画)」

総合得点
82.6
感想・評価
633
棚に入れた
2302
ランキング
360
★★★★☆ 3.8 (633)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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☆の総合評価
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デカダンスの感想・評価はどうでしたか?

アニメ記録用垢 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

よくわからん世界観

システムの存在意義が地球保存とかならわかるけど、そういった思想で動いている訳でもなく
コメディみたいなエンタメ作品ではないので何か視聴者に訴えるメッセージ系の作品にしたかったのは確かであるが
何を伝えたかったのかわからない世界観だった。

投稿 : 2024/10/22
閲覧 : 38
サンキュー:

1

ネタバレ

dossun さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

視点ががらっと変わる展開の面白さ

視聴済み(計2週)

<よかったこと>
・イケボ小西さんのカブラギ姿はギャップ萌え
・ナツメ視点とカブラギ視点で進む世界線
・6話目からが本当のデカダンス
・システムに抗うバグたちの戦い

<うーん>
なし

ギアとして、ガドルと戦う戦士を夢見るナツメが成長していく物語です。
ナツメ視点のデカダンスとカブラギ視点のデカダンスという別視点で一つの世界を見ることができます。
{netabare}特に、6話目以降からが本当のデカダンスのストーリーだと思いました。デカダンスというシステムで生きるカブラギは、バグを見つける工作員として働いていたにも関わらず、ナツメというバグに出会い、自分の価値観を変えられ、システムに抗おうとするも、システムに排除されます。そこから、ナツメを守ってあげようと奔走するカブラギのかっこよさが光ります。
イケボの小西さんと本当のカブラギの姿のギャップはなかなか面白いですし、デカダンスの人間とカブラぎたちの共演は画面上アンバランスに感じるにも関わらず、逆に面白く見えてしまいます。 {/netabare}
自分が見ている景色だけが、現実なのではないという視点が意外性もあり、展開も大きく動くため、楽しく見れました。

投稿 : 2024/03/31
閲覧 : 69
サンキュー:

1

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

バグは世界に不要なのか?

1話だけ見ると意味不明なアニメだけど、3話まで見れば自分に合うか合わないかだいたいわかるかも
でもご飯食べながら見るのはやめたほうがいいです
話によっては、すごく汚いシーンとかエピソードも多く、ご飯がまずくなりそう
作画、世界観、キャラクター、メッセージ性。すべてがレベルが高くて意欲的に作られた良い作品ですね。

このアニメの素晴らしいところは、その世界観の見せ方にあります。
第一話では意味不明な世界観ですが、それを少しずつ視聴者に見せていくことで、視聴者を引き込むことに成功していると思います。
1話切りされるリスクも高くて諸刃の剣ではありますが、3話くらいまで見ればこの作品の面白さに気づくのではないでしょうか?

{netabare}
AIとかMMOとか出てきたので、バグというのが文字通りの意味だとわかりましたが、世界の真実に気づいたらバグ、システムに逆らったらバグ、やってはいけないことをしたらバグ、外部から侵入したらバグ。

確かにゲームを運営する側の視点だと、どれも不要で排除すべきものなんですよね。
だから、デカダンスのシステムの行動は間違ったこととは言えないのかも
MMOで言うなら、チート行為とか、RMT行為とか、アカウント停止。
これを生きている人間で行うとこのデカダンスという作品のようになる。
スクラップにされるのはただアカウントを削除されるだけでなく、AIにとっては存在そのものを消されることになる、ボタン一つで跡形もなく消される。

そこで、ジルの言葉を借りるなら「すべてを管理しようなんて傲慢」なのかもしれない。
すべて自分のプログラムに従って動く従来の古いゲームならともかく、プレイヤーやAIがそれぞれ意思を持って動いているものを管理者が意のままに管理することは正しいことなのか?という疑問を投げかけているのだと思う。

SAOやデカダンスのような規模のまるで生きているようなゲームが登場する未来が訪れるのかどうかは不明ですが、AIが意思を持つということは、そのAIに人権を認めるのかどうかという問題にもつながる。
そして、そのAIに人権は認めないというのがこのデカダンスの世界観だった。
この作品を見た後、それでもAIはただのプログラムで人権などないとあなたは考えるのか、それとも意思を持った以上、人権があると考えるのか。
凝り固まった価値観をほぐすにはちょうどいいアニメなのかもしれません

{/netabare}

投稿 : 2024/02/04
閲覧 : 446
サンキュー:

39

ネキスト さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

飽きのこない展開

典型的な異世界物語…と思いましたが2話で全て覆されました。その発想はなかった
パイプ役のキタエリさんの演技は必見です

投稿 : 2023/11/13
閲覧 : 317
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

凝ったつくりの箱庭のようなアニメ、おすすめ度★★★☆☆

夢を追い求める少女と夢を諦めたおじさんのバディもの。

少女の固い決意と意志を感じられ、オッサンもそれに影響させられて再起するという描写は非常に良く、硬派なキャラの縮図が人物的な魅力を引き出していた。

バトルシーンも進撃の巨人を彷彿とさせる大迫力の空中戦が見応え抜群で、デジタル世界やサイバーパンク感のある描写についても事細かくキャッチーに描かれておりこれもまた魅力的。

一方でシナリオ面は特筆した良さが無く、スケールの割に終始淡々としていた印象。実はこんな世界観なんです!という驚きを序盤で切ってからは後は淡々と進みなんやかんやで解決、という流れはかなりアッサリしていて、もう少し盛り上がり所が欲しかったように思えた。

これの数クール分前の某オリジナルロボットアニメと比べるとシナリオ面を緻密にした分勢いを少し落とした感じの作風だとは思った。とはいえ、作品としては良作に分類されると思う。

投稿 : 2023/10/21
閲覧 : 89
ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

B. ネタバレ注意 – どう生きるか

NUT制作のオリジナルアニメ
{netabare}
移動要塞の秘密を知った人間と人間を助けようとするサイボーグの奮闘を描くSF

<メモ>
デカダンス(フランス語で退廃的、没落、衰退)という言葉を聞いたことがないせいか興味を持てず視聴が遅れましたが面白かったです。

1話を見て人間vs未知の生物 という既視感のある設定ながらタンクを背負って戦うとか、動く巨大要塞とか、殺した生物からエネルギーや食糧を得ているのが面白いと思ったのに
2話冒頭で、人々が仲間の死を悲しんでいる映像の後に
「デカダンス」はソリッドクエイク社が送る超巨大娯楽施設 という説明が流れてきて
リアルだと思っているのは人間だけで、サイボーグ達は絶滅危惧種の人間と触れ合いながらゲームを楽しんでいた!って驚きの展開に

「ガドル」との戦いで人間は死ぬこともあるのに、サイボーグは素体が損傷するだけ
最後の砦であるデカダンスと仲間を守るため必死に戦う人間に対し、サイボーグはただのシューティングゲームって怖すぎる
知らないって恐ろしいですね

システムは空間圧縮装置を使用して全てを消滅させようとしてましたが
プレイヤーはログアウトをすればいいけど人間はデカダンスと一緒に消滅しても構わないってことですよね
デカダンスの他にも「人間と触れ合える」ゲームが存在するから絶滅しないってことなのか、絶滅しても問題ないと考えていたのか

サイボーグは元は人間だったそうですが長い時を経て今はロボットだそうです(HPより)
カブラギのナツメやパイプに対する態度や、ミナトが危険を冒してもカブラギを庇おうとする姿勢から人間と同じような感情は持っている?

ジルがデカダンスに残したバグって何だったんだろう?


<主要登場人物>
・カブラギ:小西克幸    装甲修理人/夜は回収人 かつてはスゴ腕の戦士 パイプという「ガドル」をペットにしている
・ナツメ:楠木ともり    幼いころにガドルに襲われ、父と右腕を無くした

・ミナト:鳥海浩輔     デカダンスの総司令官 カブラギの友人

・クレナイ:喜多村英梨   タンカー最強の女戦士

・フギン:子安武人     ゲーム警察 「世界にバグは不要です」 ムニン(素体はカラス)と行動を共にしている

・ジル:村瀬迪与      矯正施設にいる元デカダンスのコア開発メンバー


<ストーリー>
遥か昔、人類は突如として現れた未知の生物「ガドル」の脅威にさらされ世界人口の9割以上が失われた。
未曾有の事態に対「ガドル」戦闘集団 “かの力” に所属する戦士ギアは移動要塞「デカダンス」を完成させる。
「ガドル」体内に流れるエネルギー オキソンを活用した移動要塞は人類の最後の砦で
わずかに生き残った人類は居住空間としてオキソン貯蔵用タンクを与えられる。
以来数百年、タンカー(ギアのサポートをする戦えない人々)はギア(戦う人々)の庇護の元平和に暮らしてきた。

「デカダンス」のタンクに住むナツメは幼少の頃、「ガドル」により父と右腕を亡くし孤児院で育った。
孤児院を出た後は“かの力”への入隊を希望していたが、右腕のないナツメはカブラギ組に配属され装甲修理人として働くことになった。

ある日、装甲の外壁を掃除中に「ガドル」が出現しナツメ達が外にほおり出されてしまう、絶体絶命のナツメを助けてくれたのはカブラギだった。
カブラギが元戦闘員だったことを知ったナツメは戦闘方法を教えて欲しいと頼む、最初は断っていたカブラギだったが
ナツメは腕を失った時に死亡扱いとなりシステムに認識されないバグのような存在だとわかり
バグの生き方を見たいという思いと前向きな考え方に無気力で生きる事を捨てようとしていた自身が救われ、戦闘の仕方を教えることにする。

実は「デカダンス」はソリッドクエイク社が作ったドーム型の超巨大娯楽施設で、サイボーグ達はドーム上空に浮かぶ飛行船のようなところから
プレイヤーとして「デカダンス」にログインすると人間のような姿の素体でとギアとして「ガドル」狩りを楽しみ、タンクにいる絶滅危惧種の人間と触れ合う事もできる、というゲーム。
(少数だが人間の中にもギアと同じような戦闘員がいる)

カブラギはサイボーグでプレイヤーとしてトップランカーだったが、伸び悩む仲間にリミッター解除の方法を教えたため(チート行為)
システムから昼は装甲修理人、夜は回収人として人間の中からバグ(この世界に不都合な人)を見つけチップを回収する手伝いをさせられていた。

新イベント「極寒ノ雪上戦」が発生する。
「ガドル」の巣(ネスト)が見つかったと知らされた人間はこれが最後の戦いと意気込むが、このイベントはクリア不可能。
ギアもタンカーも全滅、絶望の中カブラギ達伝説の戦士が戻って来るというシナリオだと知ったカブラギがナツメの出撃をやめさせようとするが本当の事を話せないため止めることが出来なかった。
窮地のナツメを救うためカブラギが「ガドル」を倒してしまいイベントのストーリーが変わってしまったためカブラギは矯正施設送りとなる。
矯正施設で強制労働をする日々だが、システムに詳しいサイボーグ ジル に頼み施設からデカダンスにログインさせてもらうと
戦闘の真っ最中で、あろうことか「ガドル」がデカダンスのタンク内に侵入していた。増えすぎた人間を間引くための作戦らしい。
それを知ったカブラギはシステムのやり方に疑問を抱き「ガドル」工場を壊すことにする。

工場の廻りはシールドで覆われているがシステムにチップが認識されないナツメとチップを抜き取られたカブラギの素体なら突破できる。
2人が工場に侵入し、矯正施設の仲間に助けられ爆破を成し遂げるが工場産ではない(システム管理外の)「ガドル」が誕生してしまう。
システムは「オメガ」と名付けた「ガドル」を消滅させるためデカダンスのクローズを決定する。ドーム内全てを空間圧縮装置で消去するのだ。

消滅のタイムリミットが近づく中、「ガドル オメガ」を倒すためカブラギはデカダンスを素体としてログインする。

デカダンスは消滅してしまうのか。。。
{/netabare}
23.2.5

投稿 : 2023/08/12
閲覧 : 167
サンキュー:

9

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ソリッドステイトサバイバー

NUT制作。

未知の生命体ガドルの侵攻により、
人類は滅亡の危機に瀕し、
生き残った人々は巨大な移動要塞デカダンスを、
建造し、日々を暮らしている。
戦地に赴く戦士たちに憧れる少女ナツメ。
寡黙な装甲修理人カブラギとの出会いが、
少女の運命を変える。

謎で牽引するお決まりの展開ですが、
{netabare}オキソンで駆動する重厚な要塞のガジェットと、
歩兵用兵装、立体機動装置での戦闘が、{/netabare}
初回の大きな見所であり、まずまず楽しい。

しかしタイトルは退廃的な!?
この世界を逆照射するのでしょうか。

7話視聴追記。
絶滅危惧種としてのヒト、
{netabare}主題は現代社会への警告でもあるのでしょう。
世界の廃棄物のどこかにきっと、
我らを修復する鍵が潜んでいる。{/netabare}

トマスピンチョンで括ろう、
じんるいにひかりをあたえますか?

最終話視聴追記。
{netabare}気持ちの良い爽快な大団円だ。
世界から零れ落ちる不確定要素、
それがあるから世界は楽しいのである。{/netabare}
モノアイのジルが素晴らしいです。

最後まで楽しめる良品だと思います。

投稿 : 2023/08/12
閲覧 : 807
サンキュー:

63

なっぱ‪‪𖧷‪‪𓈒𓂂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

今の私に合わないのかも。許容範囲広くなった頃にリベンジするかな。

予備知識なしでの鑑賞。

1話目で「面白そう!」
2話目で「ん?」
3話目で、寝落ち
8話目で、起きて鑑賞継続(なんか面白そうになってた)
11話目で、やっぱ無理かも分かんないごめんなさい。

2話目の世界観を受け入れられるかどうかで
この作品を好きか嫌いか分かれそうな気がします。
もしまた気になる日が来たら、
リベンジするかもしれませんね。

投稿 : 2023/03/30
閲覧 : 172
サンキュー:

9

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

メタ世界物の短所。パイプとジルの魅力や良し!。

 本作はマトリックスや近年だとグリッドマンなどが属するメタ世界SF作品である。正直あんまり見るつもりはなかったが、大好きなDr.マクガイヤーさんが特集を組んでいたので一気に視聴。


 本作を見て改めてメタ世界物の短所が見えた気がする。こういった作品は意表をついた世界観が面白いし、テーマ性が打ち出しやすいが、キャラの魅力を育てていくのが難しい面があるように思えた。


 メタな視点で描いているため、どうしても一歩引いた距離にならずるをえない。その上、今のアニメでは1クールしかないからよりキャラを描きこんだり、関係性を育てていく時間があまりない。「ゼーガペイン」みたいに2クールあるような作品ではないと厳しいか。


 あと、システムの恐怖を描く作品だと正面のわかりやすい敵を立たせづらいという問題がある。「サイコパス」では、槙島というシステムとは違う眼前の敵も良い感じに成立させられてたから上手くいっていたけど、意志なき怪物ではイマイチ上がらない。


 というか、意志のない怪物の敵って「エヴァ」の使徒の段階では意味があったし、「ファフナー」のフェストゥムは見事に物語のテーマと結びついていたが、それ以降は単に設定上の便利な敵の処理の仕方として慣例みたになってきてしまっている。


 結論から言うと、SF小説とかならともかく、アニメにおいて重要なのは設定とかの辻褄合わせや整合性といった細かい部分じゃなく、いかに視聴者のエモーショナルを動かすことができるか?にかかっていると言いたい。


 意味深いメタ的な世界を描きつつ、演劇的な象徴を多用して強烈なエモーションと他にはない驚きの世界を構築して見せた「ウテナ」みたいな作品もあるが、SFだとどうしてもリアリティーラインを高めに置くことに頑張らなくちゃならなくなってしまって、そこに注力せざるをえなくなっちゃって肝心の部分が手薄になってしまいがち。


 本作も正直キャラの魅力がルックスも含めて正直弱い。見続けられたのは、どうこの話を畳むのか?という好奇心な部分と、パイプとジルのブサ可愛さが好きだったからである。といっても、この二人?も脇なキャラだしねぇ…。それに、最終回で急に時間が経って強引にまとめる作品ってもう何本目かわからんし、そもそもこれでいいのか感が…。


某ノーラン映画にも言えることだが、作品はそんな小賢しい小細工じゃあ面白くならないよ!と言いたい。王道でも太くて強い線のキャラやストーリーを打ち出せるかどうかのが大切。時間が短いなら尚更。


 メタ的な世界の作品はもうありふれてしまって、世界が反転するのももう驚きじゃない。こうなると、それを逆転させて現実だと思っていたものが実は…より、非現実だと思っていたことが実は…な作品のが驚きと恐怖があるかも。

投稿 : 2023/02/22
閲覧 : 1468
サンキュー:

42

ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

豪快!爽快!めちゃクール&キュート!

最近途中経過書くのやめるとか書いたけどあれは嘘だ。
設定がとにかく面白そう。動きも良い!
1話の掴みも最高!
とにかく次週が楽しみ。1話目を称賛するとその後続かないとかよくあるから頑張ってもらいたい。

2~3話しかっりしてるなーっていうのがとりあえずの印象。
脚本に瀬古浩司さんを起用してた。この方は安定して面白く見れているからすごい。特に『ヴィンランド・サガ』『ドロヘドロ』が最近では私にぶっ刺さっている。
期待感が上がるのも仕方がない。


視聴が終了したので以下を追記。
ここより先はネタバレなので隠します。
{netabare}
デカダンス、1~3話で世界をひっくり返す手法は初めて観た気がする。
こういった『実は〇〇だった』をこれまで、効果的に使用している作品は多く、パッと思い付くだけで、『まどマギ』『PSYCHO-PASS』『クリオディアコード』まだまだあるとは思うけれど、最近観たとか分かりやすく印象に残っているところだと、とりあえずこのあたり。どれも後半に持ってくることで、そこまで作り上げていた下地が覆された驚きと違う視点から物語を見れるようになる事で、その作品の深海が増す構造を持っている。
実はこれらには弱点もあり、その後を物語る時間が足りないというのが最もツライ。だからこそ、続編で補うのだけれど、やっぱり続編は続編として別の作品になってしまう。また、そこまでも魅力的でないと一番面白い仕掛けに行くまでに見られなくなる懸念点もあげられる。

さて、デカダンスに話を戻してみると、この作品は序盤で視聴者側の思い込みを利用したセンスオブワンダーを見せつける。

まずは1話目が素晴らしいのでその話を詳しくしたい。
この1話目はデカダンスの物語を動かしながらほとんど理解させている点が素晴らしい。ここで理解させた事で、思い込みを利用する1話の終了間際の演出がめっちゃ効いてくる。
その思いこみというのは、1話終了間際の数カットで、もう一つの世界の住民が、今あったエキサイティングな映像を天気のニュースを見るかのように、あっさりとしたリアクションしかとらないのカットを映し、あたかも日常だと言わんばかりのアナウンスが入れる。
ここで、あれ? となる、どっちが現実なんだ? と分からなくなる。
ここに人間の姿をしているのは現実だという思い込みがあるように思われる。
人間の姿でゲームをしているサイボーグと、サイボーグでゲームのアバターのような容姿で日常的な行動を行う人。
次回からはいったいどんなストーリーになるのか見当もつかない終わり方をしている。


世界設定を簡単におさらいしてみよう。

現在の視聴している我々の世界とほぼ変わらない世界がかつてあった。
しかし、汚染により人の住める地球ではなくなってしまい、サイボーグ化することで、これを乗り越える。
そこから宇宙へと生活のフィールドを移し、そこから地球の一部大陸へとゲームにログインするという形でデカダンスは存在する。
そのなかをNPCとして存在しているのが、本作品の主人公である。

この話はあくまでも、この世界在り方に疑問を持ち抗う男と、自分の世界を救うことを一途に願い、行動を起こす女の子の二重螺旋的な物語の構造をしている。
そして、男の視点と女の子の視点どちらで観るかによって、この物語が覆る瞬間の訪れが違って見えてくる。

男の場合は既に世界の形が分かっているところから、その世界を視聴者と共有する形で行われる。
一方女の子の方は知らないまま物語は進み、世界の事実を知る事になる。
ここでは、ドラマティックアイロニーのような手法が使われていて、世界の真実を彼女が理解する時には、視聴者は事前に世界の真実を知っている。
そのこギャップを上手く利用できるかどうかは、演出や脚本の腕の見せどころで、良くなければ陳腐にみえてしまうことだっただろう。
女の子は世界の事実に驚愕する。そこからの行動が今までの物語のなかで視聴者に読み取らせた人物像をもとにどの様な行動になり、共感を与え、感動を誘うのか。このポイントが多分この物語最大の見せ場になる。ここで二重螺旋的に決して交わることのなかった二人の認識が一つになる瞬間であり、世界の行方がどうなるのか想像もつかない。
この作品の一番のポイントだっただろう。


テーマがあるとすれば、さんざんこの作品で言っている、
「世界にバグは不要です」
これがキーポイントになるだろう。しかし、作品の最後にはバグも一つのシステムだという。
世界を作ること、壊すことどちらもシステムを作ったものに握られている。
あくまでも、彼、彼女の行ったことは、システムからみたら本当はどちらでもよくリセットボタンを押すのと同じくらい容易なものだっただろう。
人によっては簡単に手放せるものでも、他の人から見ると、違って見えるんだ。当たり前のことだけれど、そう語りかけられたようにも私には感ぜられた。そして、やっぱり目の前のことに全力になれるのはどうしたって輝いて見える。それはなかなか簡単なことではないから、こういったフィクションのなかにこそ見いだしたいと切に願っているのだろう。


敢えてあげる、気になる点。
組長の動機や行動がなかなか共感しえなかった。物語として人によっては破綻しているようにも読み取ってしまいかねない、若干雑に感じる部分ではある。これは物語に出てくるキャラクター全体にも実は言える。

しかし、共感する人物もいて、それがこの世界ではNPCのような存在の彼ら。タンカーと呼ばれる人もしくは「かの力」のメンバー。
ここにはやはり隔たりを感じさせる。

実は意図的にされていることなんじゃないかとも考えることができて、もしそうなら、かなり繊細に作りこまれていて、製作陣にしてやられた。
だって、全力で面白かったんだ。気になる点なんて気にならないほどに。
{/netabare}
おしまい。

投稿 : 2023/02/10
閲覧 : 390
サンキュー:

14

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

一寸の虫にも五分の魂

面白い作品と言う評判は聞いていたんだけど
瀬古浩司作品完走率0なので避けていたが
食わず嫌いはよくないなと思って見てみた

この作品の良さは世界観の説明を3話かけて
小出しに見せた事が大きかったと思う

第1話はモンスターハンターのようなディストピアで生きる
ナツメという女の子視点を見せ

2話目でカブラギがメタバースの住人で
本来のアバター姿を見せたことへのビックリが入り

3話目で人類が大気汚染によって活動できないため
全てがサイボーグ(デジタル化)になっており

娯楽を兼ねた世界観として「デカダンス」が
あるという全体像を示すことで

ギア(サイボーグ側)とタンカー(NPC)の住み分けが出来て
混同することなく話に入れてたなと

元々デカダンスはゲームソフトの要素を見せていたから
ギアにトップランカー制があって
カブラギもその一人だった

しかし後輩のメンバーがゲーム上ご法度である
「限界突破」をしたいと懇願され
押し切られる形で教えてしまい

トップランカーはゲーム警察のフギンによって
粛清されてしまう

スクラップを免れるためカブラギは
フギンに従いバクの処理をしていた

ゲームルール抵触者を抹殺し
チップを回収する役割

その行為を偶然ナツメに見られてしまう
仕方なく殺そうとしたが彼女にIDがない

ナツメは子供の頃に父親について行った際に
ガドル(ゲーム内モンスター)に襲われて
意識不明になった際にシステムが死亡認定していた

バグであることを知ったカブラギは
ナツメが戦士として闘いたいという望みを受け入れ
鍛えることになる

イベントでタンカーでは倒せないガドル出したり
オキソンという物質がギアとガドルの活動源に
なっているなど

細部の話がしっかりと練られているからこそ
デカダンスの面白さも伝わってくる

カブラギはシステムに操られた世界を壊すために
ナツメを連れてガドル生成工場に行き
システムダウンすることに成功するが

一体のガドルが突然変異を起こして
巨大進化するという展開はこの作品の方向性にぴったりで

サービス終了で強制的にシャットダウンするシステムと
デカダンスに同期してオメガを倒そうとする
カブラギの対比も綺麗に収まっていた

最終話のナツメと他のタンカー戦士達が
デカダンスのパーツを押し込むシーンは
絶対的な境界線が外れた象徴であり
リニューアル後の世界観にリンクしていく

また小西さんがいいと書いてもいいんだけどw
この作品はナツメの良さが目立つし
ともりる(楠木ともりさん)の声も等身大で
タイトルの格言にピッタリだと思う

いい作品だったので頓挫した他作品も
再視聴しようと思わせてくれた

投稿 : 2023/01/04
閲覧 : 191
サンキュー:

7

ネタバレ

まあ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

世界観が面白いだけに...

なかなか面白い設定なので,できれば倍くらいの長さでじっくりとやって欲しかった感じがします.12話だとなんか上っ面だけをさっとなめて終わってしまったような印象.
人間関係とか,システムの中枢の話とか,もっと深く掘り下げて欲しかったかな.
2話目に何事もなかったかのようにどんでん返しをぶち込んでくるので,それなにインパクトはあるとは思いますが.

投稿 : 2022/12/24
閲覧 : 133
サンキュー:

2

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

デカダンス・・・それは「退廃」

第一話を見ると、人間より上位存在の生物の登場により。個体を減らされてしまった人類が、「デカダンス」という移動要塞・兼・巨大兵器とともに、闘いながら生き永らえるアクション系のストーリー・・・かと思ったら、その想像はあっさりと覆される。

なんと、人類が戦っている世界は「サイボーグ」たちがプレイするソシャゲのようなものだったのだ。デカダンスでの戦闘イベントを発生させているのは運営している企業で、それらと闘うほとんどの人間は、サイボーグがコントロールした肉体=アバターである。ただし、仲には生身の我々と同じ人間も交っているというのが、かなり残酷である。

サイボーグたちは、何らかの理由(明かされていない?)により地球を離脱し、人間としての意識(あえて「魂」と呼んだ方が正しいかもしれない)を抽出し、ガラクタのようにも見える機械に移して生きている。

サイボーグたちは永遠の命なのかというと、そうではないようである。どうやら「運営」の意図に反する行為をすると、デブリとして刑務所のようなところへと連行されてしまうようである。

運営の意図に反する行為は「バグ」と呼ばれる。デカダンスというゲームには、普通のプレイヤーに交じって、エラーを報告・処理するバグハンターのような存在もいる。

最終盤で明らかになったが、運営の正体は「システム」であった。確かに、システムにバグが見つければ排除・修正するのが適切である。しかし、このシステムは生物と似ていて、"進化のために必要なバグ"はあえて見逃すようである。

人類の上位互換の存在として、永遠に近い命を得たサイボーグたちであったが、彼らは地球を離れてからもこうして進化し続けてきたのであろう。いったい、これから先彼らはどのような未来へと進むのだろうか?

投稿 : 2022/09/17
閲覧 : 199
サンキュー:

3

たろすけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白かった

観るまで全然知りませんでした

こういうアニメはいいですねー
しっかりと1クールで完結していますし。

キャラもしっかりとたっており
説明も1話からあり12話まで一気に見てしまいました

埋もれている名作です

ネタバレすると面白くなくなるので書きませんが
こういうアニメがたくさんあればなと思います

最近のエロ付ければいいと風潮はいい加減やめてほしいなと思います
エロなら中途半端せず18禁にすればいいのにと。

投稿 : 2022/08/02
閲覧 : 213
サンキュー:

4

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

既視感を逆手に取った名作

最初の印象は失礼ながら『進撃の巨人』や『空挺ドラゴンズ』のオマージュと思ってしまった。その実ハイテクだがそうは見えない簡易な装備で立体起動のように戦う戦闘シーン。「ガドル」と呼ばれる怪物も独創的とは断言できず、その怪物らが人類の安住の地である移動要塞「デカダンス」を度々襲撃しているという世界観……既視感は拭えない。拭えないがだからこそ「面白い」と確信できる第1話だった。
片腕を喪おうと前向きに戦士を目指し、この手でガドルとの戦いを終わらせようとする少女・ナツメと、彼女を現実的目線で嗜めつつも面倒見は良い男・カブラギの掛け合いが微笑ましく、そんな男女が過ごす終末的な世界観を楽しめるのだと期待していた。
しかし、その期待は2話の途中で天地をひっくり返すが如く裏切られる。それは良い意味でも悪い意味でもあり、人によっては受け入れがたいもののように感じた。

【ココがひどい?:面白そうな世界観が実はゲームでした】
《デカダンス。それはソリッドクエイク社が送る、かつてない興奮を体験できる超巨大娯楽施設────》
容赦なく奪われた命を弔うシーンが描写された後、こんなナレーションが挿入されていく。誰もがその間、頭をバグらせてしまうだろう。
改めて書くと、『デカダンス』は体感型ゲームだったのである!
本作の真の世界観は人類の代わりにカートゥーン調の姿をした「サイボーグ」が蔓延り、そのサイボーグらが安全圏で「命のやり取り」をしたいがために1つの大陸をサバイバルゲーム場にしてしまった────というもの。そのサバゲー場と化した大陸を延々と彷徨うのが移動要塞デカダンスであり、ナツメら人類はゲームの「NPC」に位置づけられて真実を知らずに暮らしている。人類の敵であるガドルもサイボーグによる量産生物、ゲームにおける「エネミー」の立ち位置だ。そんなものに人類が存続の危機に立たされていることになる。本来はそんな天敵など存在しないというのに……。
そんな人類側の1人かと思われていたカブラギも実は精巧に人間に似せて作られた「素体」にログインするサイボーグの1体。かつてはデカダンスでハイスコアを競い、ゲームを盛り立てる上位ランカーだった。
だからこそ彼は「戦いを終わらせる」と息巻くナツメを思わず嗜めてしまう。ガドルは全滅しない。自分たちサイボーグが娯楽のために延々と造り続けているのだから。
1話ではナツメの視点、2話ではカブラギの視点で描かれることで多角的にこの作品の世界を描いている。1話で描かれた世界はスチームパンク、ポストアポカリプスというジャンルであったがその実、2話で描かれたのはAIが管理社会をひくディストピアだ。

【でもココが面白い:バグから始まる反逆のストーリー(1)】
早々に爆弾のような新設定が明かされて戸惑いが続くが、ナツメとカブラギの小粋な掛け合いは変わらない。実態はゲームプレイヤーでも何も知らない人間にとっては怪物と戦う一級の戦士だ。成り行きでやむを得ず戦場に出たカブラギに、ナツメは戦い方を教わろうと食い下がる。
一方でカブラギはデカダンスを運営する「システム」の懲罰で、真実を垣間見た人間=「バグ」を摘発し予め埋め込まれた管理チップを回収する「回収人」として夜に活動していた。その魔の手をナツメにも伸ばそうとしたが、意外な展開になる。
{netabare}ナツメは片腕を喪った時の重傷によって管理チップが死亡判定を下し、システムの管理から外れていたのだ──正直、こんな事例はいくらでも起こりそうな世界観なのにAI管理社会がずっと気づけないのはどういうこっちゃ?とは思ってしまったのだが、細かい粗なのでこれ以上は書くまい──。
システムの犬であるカブラギはナツメがバグであることを報告しなければならない。しかし彼もまたシステムによって束縛される自身の在り方を疑問視する“バグ”であった。サイボーグの活動源でもある万能エネルギー「オキソン」の供給を断って緩やかに自殺しようとしていたカブラギは、何者の指図も受けない自由意志を見せるナツメに“生の希望”を見出し、オキソンを補給する。
「どうして戦い方を教えてくれる気になったんですか?」
「そうだな……この世界でバグがどうやって生きていくのか確かめたくなったんだ」
ここから始まるカブラギとナツメの一時の師弟関係のような描写が何だか微笑ましい。{/netabare}

【でもココが面白い:バグから始まる反逆のストーリー(2)】
カブラギの手解きによって初めての戦場で大活躍できたナツメは同じ人間の部隊に入隊することが叶う。ここから彼女ら人間にとっては「本物」の死闘が待ち構えている筈だった。
しかし再三書いているが『デカダンス』はゲームである。ゲームで遊ぶサイボーグのプレイヤーたちの投機心を煽るため、運営側もただ作ったガドルをデカダンスに向けて放つばかりではない。
{netabare}負けイベント────絶対に勝てないガドルがいる巣にデカダンスを向かわせ、人類共々「これで戦いが終わる」と吹聴する。戦いに出た戦士を壊滅して絶望させたその後に伝説の戦士たち──その1人にカブラギ──が舞い戻る、という筋書きを用意していた。この筋書きを通せばナツメら人間の戦士が殺されてしまう。
ナツメだけでも戦場に出ないよう説得するカブラギ。ただし真実は告げられない。彼女らの本気を、生きようとする足掻きを、「ゲームなんだ、作り物なんだ」と伝えることが忍びない。伝えたら絶対に傷付く。絶望する。しかしそこを省くせいで全然要領の得られない説得になってしまう。そんなカブラギの葛藤が視聴者に如実に伝わってくる。
中途半端な説得にはナツメも屈しない。「その腕じゃ無理だ」「仕方ない」「諦めろ」。生きてて何千何万と言われ続けてきただろう言葉によって、彼女は普段の明るさとは裏腹に自分に自信を持てずにいた。そんな自分を
変えるため、彼女はデカダンスに篭るのではなく戦場に赴くことを選んだのだ。{/netabare}
無理を通して世界の平和と自らの自信を勝ち取ろうとするナツメ。真実と惨劇の未来を知り、“生の希望”であるナツメを助けようとするカブラギ。そのどちらにも感情移入することができ視聴者はその間で板挟みになってしまう。
ナツメは生き残れるのか。そして世界の本当の姿を知ってしまうのか。
カブラギはナツメの命を救えるのか。しかしその行動如何によっては彼もまた無事では済まない。
立場も性格も異なれど、共通して“自由”という概念を求め始めた2人のキャラクターの行く末が本作のストーリーを追うに値する絶対的なモチベーションとなる。

【総評】
1クールながら非常に満足度の高い作品だ。滅亡の危機に瀕した人類の決死の足掻きを描くポスト・アポカリプス、その世界にVRMMORPGとして紛れ込む上位存在────サイボーグを描いたSFファンタジー……両極端とも言える2つの世界観を世界の安寧・秩序のために管理しているというディストピアでまとめた世界観構築は秀逸であり、それら世界観のかけ合わせで内容も濃い味に仕上がっていた。
トゥーンのようなサイボーグたちのキャラデザと作画はシリアスなパートでその雰囲気になりきれないという齟齬も生んでしまっているが、その分人類や素体は荒々しくも精錬された作画で描写されており、そこで雰囲気をしっかり引き戻す。アクションシーンも映えており設定上、重力を考慮しない低空中戦でのダイナミックな視点移動や足を使って弾(針)を装填するといった柔軟な身体の使い方に強い印象を与えてくれる。人だけでなくデカダンスは対巨大ガドルとの決戦用兵器としてパンチングマシーン型の巨大ロボットに変形し、ロボットアニメ好きを唸らせる圧巻のロケットパンチをかましてくれる。
主題歌は鈴木このみのパンチ力ある歌声で本作の幕を開け、EDには元歌い手の男性シンガーソングライター・伊東歌詞太郎氏を起用してしんみりと〆る。このセットによる視聴了感がたまらない。
そして様々なジャンルを組み合わせて作られた世界観で動く生き生きとしたキャラクターたちが本当に魅力的だ。デカダンスのNPCである人類とゲームプレイヤーとして入り込むサイボーグという「本気」と「遊び」の対比が素晴らしく、どちらの行動原理にも説得力がありその板挟みになりがちだ。さらに真実を知る者と知らぬ者、限界を決めて萎縮する者と決めずに突っ走る者との不和と和解も描いて実に情緒的なストーリーにも仕上がっている。ナツメとカブラギ以外のキャラの掘り下げはやや浅いものの、脇役は脇役なりにW主人公を引き立て、けれど2人とは精神的な影響を与え合っているのでそこまで不満に感じる所はない。カブラギにはミナトが、ナツメにはフェイが彼らの行動を「ついてこれない」と見限ろうとする部分がシンクロしており、されど旧知の仲を捨てたくないと自身に出来ることまでを最大限やろうとする所が質素に尊い。そんな彼らが真の「自由」を勝ち取ろうとシステムに反逆していくストーリーが本当に面白かった。
アニメも60年作られ続けた今日、どうしても何かしらの過去作と被ってしまうことは避けられず、本作も1つ1つの要素は決して珍しくないかも知れない。しかしその組み合わせ方や見せる順番、もしくは視点を変えることで見慣れたものがここまで変わるのかと新鮮な驚きを与えてくれた。正に“既視感”を逆手に取った名作だ。アニメを沢山観てきた人にこそ本作の既視感と驚愕のストーリーを味わってもらいたい。

投稿 : 2022/07/23
閲覧 : 358
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16

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

広げた風呂敷をちゃんと畳んだアニメ

序盤は予想外の方向に話が進んだが、後半はかなりオーソドックスな展開になった印象。裏切りそうな奴が案の定裏切るとか、主人公に絶望的状況を突きつけた後再起を図るとか。予想しやすい部分もあったが展開自体は筋が通っており、最後まで面白かった。

SFオリジナルアニメは世界観、作画、音楽が完璧なのに後半から失速する作品が多い中、本作は綺麗に終わるため全話視聴しての満足感が高い。
個人的にはvivyより好き。

投稿 : 2022/06/06
閲覧 : 206
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スイキ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

オリジナルアニメSF

オリジナルアニメSF
サイボーグが管理する世界で生きる少女とサイボーグの話

投稿 : 2022/05/08
閲覧 : 170
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0

秋川 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

1話は面白かった。2話でいきなりサマーウォーズになった。

1話は彗星のガルガンティアに似た雰囲気で楽しめたけど2話でいきなりサマーウォーズみたいになってガッガリした。

投稿 : 2022/05/08
閲覧 : 231
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1

U-yan さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2話目でハッキリと好みが別れそう。

こりゃ「1話目から面白いアニメ」の仲間入りだ!と思ったんですけど、2話目で「んーどうだろ」って私はなってしまいました。スケールのでかいバトルシーンと独特の世界観。だからこそ〇〇という設定ではなく王道バトルファンタジーで進んで欲しかったかな。と個人的には思いました。他の方も言ってますが、1話だけ見るとジブリ感はあるかも。でもまぁ短編だし文句は言えないかな。

投稿 : 2022/05/05
閲覧 : 213
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0

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テングタケ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

残念な出来

1話を見たとき、「これは凄い作品だぞ!」と確信しました。
ジブリの劇場版のような舞台のスケールの大きさ、モンスター群とのかっこいいハイスピードバトル、魅力的なヒロイン、そして超巨大な移動要塞の最終兵器が実弾でも光学兵器でもなく、超質量を利用したパンチ!同じく巨大なモンスターとの肉弾一騎打ちにはシビれました。
そしてワクワクしながら見た2話。なんか妙チクリンなアバターが出てきて、なんとこの世界はゲーム内であると。なんと!ということはあの可愛らしいナツメもAI?ここでテンションガタ落ち。
ところが実はアバターみたいのが現実のアンドロイドで、そして要塞内の人間も実在していると。ちょっと待て。アバターがいる世界はあまりにも現実感がなく描かれているし(部屋の壁とか幼稚園のようだ)、モンスターが倒されると粉状になって消えていくなど実在の生物とは思えないし、いくらなんでも叙述的騙しが悪意的すぎる。実は2話でこの世界は仮想空間ではなく現実であると説明されているが、それが真実である保証はどこにもない。実際1話で説明された世界観はフェイクだったし。
あ〜なんか、アンドロイドや管理社会なんて必要無かった。ナウシカみたいに、生き残った人間とモンスターとの生存競争を描いていれば満足できたのに。主役がカブラギに移ってしまったため、愛くるしいナツメの存在意義が薄れてしまったし、ナツメとタンカーたちとの交流もおざなりになってしまった。壁の穴を塞ぐ件、ちょっといい話みたいに進めてたけど、その後どうなったんだ。そもそも運営はどうやって穴を塞ぐつもりだったんだ。「仮想現実じゃないのに」。
そして最後、ガドルは全滅したはずなのに、全く納得のいく説明もなく出てくるラスボス。こちらの対抗手段も、カブラギがデカダンスと意味不明な合身!そして周りの廃墟を繋いで謎のパワーアップ。クライマックスだというのに、シラけること甚だしい。最終回に向けてこれほど盛り下がるのも珍しい。
おかげで、最後のカブラギの復活もバカバカしいとしか思えなかった。
もの凄い名作になるポテンシャルは十分あったのに、うんまあ終わってみると納得いかないけど面白かったね、程度の感想に落ち着いてしまい、非常に残念。

投稿 : 2022/04/26
閲覧 : 281
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3

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エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

デカパンチ

『デカダンス』(DECA-DENCE)は、NUT制作による日本のテレビアニメ作品。2019年7月に制作が発表され、翌2020年7月から9月までAT-Xほかにて放送された(wikipedia)

ちなみに
décadence フランス語
退廃主義。頽唐(たいとう)派ともいう。衰微、衰退を意味する語で、ギボン著『ローマ帝国衰亡史』(1776~88)に読まれるように、ローマ帝国が爛熟(らんじゅく)から衰退、破滅に向かう過程の病的で享楽主義的文芸の風潮をさすことば。
コトバンクより 日本大百科全書(ニッポニカ)「デカダンス」の解説――

――と、あるように明らかに掛けてはいるんでしょうが「DECA-DENCE」であって「décadence」でない点には注意が必要。DECAは10倍の意味があるがDENCEは特にない、筈。なのでカタカナ的な語呂感覚から単純に「どでかい躍動(dance)」とか「おっきな狂乱」、或いは「すごい密集(dense)」や「めっちゃバカ」あたりの意味合いを込めていそう。まあ、どれをとってもそれなりに納得できる内容にはなってます。(尚、これらは全て超意訳です。ご了承を)

主人公は幼い頃に父親と右腕を失った少女ナツメ……だと普通は思うやん?だけどこれがまた早くも2話にしてのビックリ超展開により真の主人公は寡黙な装甲修理人にしてサイボーグでもあるカブラギ(43)の方であることが発覚(但しwikipediaでの記載ではナツメのまま)。

この展開はさすがに驚きました。確かに一話の段階から謎伏線が仕込まれていたため何かがあるのだろうなあとは思っていましたが丸々ストーリーを持ってくとは……これが良いか悪いかは別にして、確かに初めからデフォルメ的サイボーグキャラが闊歩する世界観で始めていたら視聴者を繋ぎとめるのは難しかったかも。あくまで古典的で天真爛漫な少女が躍動していく作品であると判断したから視聴をはじめた、という層が多かったでしょうし。

で、この主人公だかヒロインだかはっきりしないポジションのナツメちゃんなわけですが……まあ可愛いったらありゃしない。何が可愛いってころころと豊かに変わるその表情!最初頭によぎったのは『リトルウィッチアカデミア』の主人公アッコ、彼女もまた落ちこぼれ/ハンデを背負った状況でありながら喜怒哀楽を前面に出していくタイプだったわけですが良く似てると思いました。これが『キルラキル』のマコだったり「慎重勇者」のリスタ辺りまでいくとまた別の領域になるのですが。
まあそんなこんなとフォントの感じから何となくTRIGGERの作品だと思ってたんですがNUTだそう。今調べてみたんですが結構新しい上に小規模な会社な様子ですが手がける作品に対するガチ感はかなりすごいですね。テレビ、劇場含めて一年に一作品しかアニメを作ってませんがクオリティは折り紙付き。粗製乱造して品質を落としまくる会社が多い中、選択と集中で一意専心に取り組むその姿勢、たいへん好感が持てます。創業者の信念のようなものがあるのかもしれませんね。(尚、この会社の他作品には言わずと知れた「幼女戦記」があります。)

話をナツメちゃんに戻しまして、彼女の表情が活かされるためのギミックと言ってもいいのでしょうか、乳がありません(ド直球)。いやこれ結構大事なんですよ、こいつが変に主張しちゃうと視線を持ってかれちゃうんですよね。これは人類普遍の抗いようのない事実、の筈です。実際ギア最強の女戦士クレナイは巨乳ちゃんなわけですが、気付いたらそっちに目ぇイッちゃいますもんね。……ね?
まあよくそんな重たいもんぶら下げて空中を立体機動装置つけてるみたく迅速に飛び回れるなあ肩凝らんのかなあとか思わなくもないですが、ここにケチつけちゃうとファンタジーもの全滅しちゃうんでさすがのわたくしも言いません。無くなられても困りますし。

ナツメちゃんは一昔前の主人公によくいた身勝手前向き無鉄砲バカ系統な性格をしており、それが故に周りの大人たちが色々とケツ拭かされる羽目になったりするわけなんですがそこは無問題!カブラギおじさんが世話焼きたがる気持ちもよくわかります。良いんです、彼女はこれで。最近の子はアニメの中でもお行儀の良い子ばっかりですからね、たまにはこういう子も必要です。じゃあなんでそういう子ばかりが増えたかというとおそらくおじさんおばさんがぶうぶう文句言うせいもあったりするんだと思います。かくいうわたくし自身も常日頃しょっちゅうぶうぶう言っておりますが。じゃあ何でナツメちゃんは良いのって?……そうですねえ結局のところ……キャラデザ?身も蓋もありませんがこれも不都合な真実だという事で。

結構仰々しいテーマな割には1クールにきっちり落とし込めた作品だと思います。少し残念だったのがナツメちゃんの関係者に割かれる尺があまりにも少なすぎたことですかね。先述したように本作における事実上の主人公はカブラギの方であるためナツメちゃんの友人であるフェイやリンメイ、それにギア仲間であるミ、ム、メンディたちは脇の脇キャラということになります。ゴリマッチョのミンディ姐さんがナツメちゃんにアームキャノン向けられた時かなり神経質な態度で怒ってましたが、その伏線回収が単に実は優しい人だっただけと言うのは正直少し寂しかったです。多分裏設定では色々あってのことなんでしょうが。ナツメちゃんが主人公だったら本来かなり重要な位置づけにあったであろうフェイに関しても心変わりの描写をもう少し描いて欲しかったですし、そこにリンメイ達がどのように関わっていったかも見たかったですね。唯一クレナイだけは出番多かったですが、まあ彼女はぶっちゃけ唯一のお色気要員でもありましたから。
一方真の主人公であるカブラギの周辺は出番の多いこと多いこと。ドナテロやミナトはともかくサルコジに尺取り過ぎだろ、と思ったのは自分がナツメ派だからでしょうか。

作品の世界観に対して、人間にとっては現実世界以外の何物でもないと思っていた世界が実はサイボーグたちにとっての娯楽施設でしかなかった……というような設定自体は良いんですが、あれだけ完全管理された世界でカブラギがナツメちゃん連れて自由に動き回れるというのは正直違和感ありました。確かに彼女のチップはバグってますが映像も漏れなく映されてるわけですし。カブラギがただの一プレイヤーならまだわかりますが実際はフギンからバリバリ目を付けられてるわけなのでこの辺はさすがにご都合主義感がありましたね。またナツメちゃんのチップが故障したのは幼少の頃の事故が原因だったわけですが、人間もギアとして出動して怪我するという現実からも鑑みるとこの手の事故が特殊事例というのもちょっとどうなのかなと思いました。もう少し特別な事情が欲しかったです。

それと終盤でターキーが「シャバ」に出るために裏切るわけですが、いやだったらあんた何でそもそも回収人になること拒否ったん?とは思いますよね。カブラギが来るまでは良かったみたいなこと言ってましたが矯正施設に送られる前はスクラップ上等の状況だったでしょうよ。

またガドル工場で研究者と思わしき人達が逃げ惑うシーンがありましたが、あれも素体だったのに何そんなに慌ててんの?というのはありました。

そして何よりパイプ、この子にはきっともう一つくらい大きな役割があるキーキャラと思ってたんですが違いましたね。結局彼?自体が巨大バグガドルの伏線でしかなかったわけです。本作でここが一番のマイナスポイントでしょうか、もう少し良い使い方が出来たキャラだと思います。パイプと言う名前からもナツメちゃんとカブラギ、場合によっては人間とサイボーグ自体への架け橋になることも想定されてたんじゃないか思ったのですが……

最後の方でナツメちゃんがカブラギに作ってもらった右腕を破壊するというのは彼からの自立の暗喩でしょうが、それだとオーラスのあの演出は果たして必要だったのかな、という気もします。というか無理して壊す必要自体なかったシーンだと思いました。あまりに「右腕壊すため」という意図が見え見えで。

総評として、多少過去回想シーンが進行のテンポを悪くしてると感じる点もありましたが、さすが年間一本で作りこまれた作品なだけあって概ね良くできた佳作だと思います。特に作画に関しては完璧と言ってもいいくらいでした。ただ……そもそものデカダンスキャノンがアリかナシかと言えば……

投稿 : 2022/04/22
閲覧 : 232
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13

Kei さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

パクリっぽい場面が多いけど

随所で現代を風刺している感じが個人的には良かった。
特にミナトとカブラギの会話で「タンクの大穴はなんだ? 演出だろ最近タンカーは増えすぎている。この先どこかで飽和状態になる。つまり、今回の作戦で体よく間引けるってわけだ」っていう所が現代に近いものを感じました。

投稿 : 2022/02/23
閲覧 : 317
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2

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ばってん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2話が大切かな?

2話を2回見てようやく理解できました。

なんかどうしても仮想空間のお話だと思ってしまうので頭がこんがらがるんですよねぇ。VRものの見過ぎかなぁw

現実にガドルを生み出して、実際に浮いたりしている事に違和感を覚えましたが、それが許容できれば楽しめると思います。ちょっとだけカイバとかテクノライズっぽくて面白かった。

投稿 : 2021/11/06
閲覧 : 307
サンキュー:

2

ネタバレ

aikawa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ好きのための作品

全体的に自由度が高く割とコアな作品かも。
アニメファン以外には取っ付きづらい作品だと思う。
色のセンスと作画が魅力で楽しい。
NUTの今後が楽しみですね。
いかにもオリジナルアニメらしいと言えばらしいアニメで荒廃した世界で力を合わせて主人公が成長していく姿が素敵。
全体的にインパクトが今ひとつ足りない様に見えました。

投稿 : 2021/10/10
閲覧 : 316
サンキュー:

1

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

システムのバージョンアップ VS 生きると言うこと

1話は、まぁ、よくある話って感じでそこまでピンときませんでした。
なるほど2話の世界観大転換。これがこのお話の最大のネタなのですね。

パノプティコン的システムがバグの監視と除去をするのはよくある話です。
この物語の面白いところは、そんなバグにスポットを当てたところです。

1つめは、パラダイムシフトや進化にバグが必要だと言うこと。
通常、完璧なシステムを目指したときバグと言う不確定要素はいりません。
しかし、その不確定さから生み出される何かを無視できないと考えています。

2つめは、強固なシステムをつくるには、バグが必要だと言うこと。
{netabare}実は最大の黒幕であるシステム自体がバグを容認していました。{/netabare}
バグを消去するもの、それに抗うもの両者の行動それ自体がシステムの一部です。
その行動の結果、強固なシステムが作られるのだと。免疫力のようなものですね。

この2つの要素は、システムにとっても、人間にとっても重要なことです。
しかし、決定的に違うことがあります。
システムは、あまねくデータを保存し変遷の時が来るとバージョンアップします。
でも、それは、物事の結果をうけて変わっていくだけのものにすぎません。
しかし、生きると言うことは違います。
自らの意思で変えていくと言うことなのです。

主人公のカブラギは、それを少女ナツメから教えられました。
そして、この世界に立ち向かったのです。

お話の展開は少し平凡に感じてしまいました。
でも、メッセージは、はっきり伝わってきたのでよかったと思います。

投稿 : 2021/09/27
閲覧 : 425
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15

こよい1016 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

驚きの世界観!

1話から面白くどんどん引き込まれます。
主人公がカッコ良すぎてハマりました。
が、途中からまさかの世界観にビックリ!
毎週続きを楽しみにしていたアニメでした。

投稿 : 2021/09/22
閲覧 : 315
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2

こっくり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

後半の盛り返しがすごい

正直、前半は世界観も分かりにくく、見所もそんなにない。また、この世界観ならではのギャグも面白くない。6話まで観てから評価して欲しいアニメ。
最終回が近づくにつれて面白くなっていきます。
リアルタイムでも観ていましたし、何度も繰り返し観ている数少ないアニメです。

また、エンディングも良い曲でデカダンスに合っています。最終回で流れたのはすごい評価できます。個人的には、ここ数年間で1番のアニメです。

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 229
サンキュー:

2

ネタバレ

リタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

設定が好き

観ていくうちに違和感が起こり、ちょっと難しかったけど少しずつ世界観が明かされるんだけど、その設定が自分には新鮮でとても面白かった。

既にそういった設定のアニメはあるのかも知れないけど、人間メインの世界ではない作り方やタブーが暴かれていく緊張感や落胆や怒りなどの心の描写、そういった色んなものが散りばめられていて見どころ満載だった。

投稿 : 2021/08/25
閲覧 : 257
サンキュー:

3

リュラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1話切りはもったいない

ぜひ3話までは見てほしい。そこまで見たうえで継続視聴するか断念かを判断してほしい。

投稿 : 2021/08/15
閲覧 : 316
サンキュー:

2

ありっさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あるあるネタではありますが視点が面白い。

作画やストーリーは好みが分かれそうなアニメですが、私は結構楽しく見れました。
序盤でOP映像の意味が分かり「なるほどー」と。主人公のキャラが熱血、正義マンで終始一貫してるところと、人間ともう一つの世界で社会や生命に対する考えが違うところ、それぞれのキャラクターが立っていて見せ場があるところなどよくできていると思いました。萌えキャラ(?)みたいなペットもいます。
テンポ感良かったですし、世界観の表現も分かりやすかった。
敵のネタバレをもう少し遅くするとか、ストーリーにもう一捻りあると中だるみせず深い話になりそうだなぁと思いましたが、なくてもおもしろかったので良いです。

ラストに関してはちょっとどっちつかずな感じがして賛否両論ありそうですが、個人的にはこの終わり方でも良いかなと思いました。
作画も良かったですし、もっと人気出ても良かったのになーと思います。

投稿 : 2021/08/04
閲覧 : 291
サンキュー:

3

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デカダンスのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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デカダンスのストーリー・あらすじ

突如として姿を現した未知の生命体《ガドル》により、人類が滅亡の危機に陥ってから、長い年月が過ぎた。生き残った人々は《ガドル》の脅威から身を護るため、全高3,000Mの巨大な移動要塞《デカダンス》を建造し、日々を暮らしていた。《デカダンス》に住まうのは、日夜《ガドル》と戦う戦士たち《ギア》と、戦う力を持たない《タンカー》たち。ガドルと戦う戦士《ギア》に憧れ、自らも《ギア》になることを夢見る《タンカー》の少女・ナツメは、ある日、無愛想なデカダンスの装甲修理人・カブラギと出会う。夢を諦めない前向きな少女と夢を諦めたリアリストの男。一見正反対のように見える二人の出会いは、やがてこの世界の未来を大きく揺るがすことになる。(TVアニメ動画『デカダンス』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2020年夏アニメ
制作会社
NUT
公式サイト
decadence-anime.com/
主題歌
《OP》鈴木このみ『Theater of Life』《ED》伊東歌詞太郎『記憶の箱舟』

声優・キャラクター

小西克幸、楠木ともり、鳥海浩輔、喜多村英梨、柴田芽衣、青山吉能、竹内栄治

スタッフ

原作:DECA-DENCE PROJECT
監督:立川譲、構成・脚本:瀬古浩司、キャラクターデザイン・総作画監督:栗田新一、キャラクターコンセプトデザイン:pomodorosa、サイボーグデザイン:押山清高、デカンダンスデザイン:シュウ浩嵩、ガドルデザイン:松浦聖、サブキャラクターデザイン:谷口宏美/緒方歩惟、バトルコンセプトデザイン:増田哲弥、プロップデザイン:月田文律/秋篠Denforword日和、ビジュアルコンセプト:村上泉、美術監督:市倉敬、色彩設計:中村千穂、撮影監督:魚山真志、3DCGIディレクター:高橋将人、編集:神宮司由美、音楽:得田真裕、音響監督:郷文裕貴

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