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「映画大好きポンポさん(アニメ映画)」

総合得点
80.2
感想・評価
205
棚に入れた
645
ランキング
470
★★★★★ 4.1 (205)
物語
4.3
作画
4.3
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.2

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映画大好きポンポさんの感想・評価はどうでしたか?

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ポンポさんが来たよ!

原作未読 90分

年末BS11で放送されていたので観てみました。

偉大な映画プロジューサーを祖父に持つポンポさんの活躍を描く作品、ポンポさんの元でアシスタントとして働くジーンが監督となり1本の映画を制作するお話となっています。

映画作りの裏側を丁寧に描かれていました。

テンポよくお話が進んでいくので観やすいですね。

映像も映画らしいフィルムのオンパレードwうまく使っていましたね。

とんとん拍子に話が進みますが、後半は色々な問題が起こります。それも映画制作らしい展開でした。

魅力的なキャラも多く、まだまだ観て観たい思う作品でしたね。

主題歌はCIELさんが歌っています。

最後に、映画のヒロイン役の方の声は女優さんだったのですね〜

投稿 : 2023/01/02
閲覧 : 151
サンキュー:

17

ネタバレ

aonisai さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

優等生な作品だがちょっと物足りなさも

まず一つ言っておきたいのはこの作品は間違いなく良作に分類される類のアニメ映画だということ。テンポも演出もすごくいい。
映画作りに関する色々はやっぱり面白いし、クリエイターマインドにはクリエイターの中だけではない普遍性がある。

後半は映画の編集が主題になってるけどこれも普遍性がある。自分は大事な発表が直近で控えてるので結構刺さりました。

ただ監督がそこまでして映画の時間を90分にまで短縮したのがポンポさんのためなのか影響なのかわからないけどその理由が弱いと思ってしまった。
個人的には映画の上映時間が抑えられている方がよくできていて、長めのものが駄作だとは全く思わない。
監督には映画作りに関するフィロソフィーをしっかり持ってほしい。

あと後半の融資のエピソードが微妙だった。監督の同級生のキャラクターにはそれほど惹かれなかったかな。

投稿 : 2022/12/18
閲覧 : 114
サンキュー:

6

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

90分1本勝負

映画のプロデューサーである、ポンポさん。
ポンポさんのアシスタントをしていたジーンは、映画の15秒CMの制作を任される。
ジーンの才能を見抜いたポンポさんは、新作映画『MEISTER』の監督にジーンを抜擢した。

本作品のタイトルは、ポンポさんですが、主役はジーンですね。
アシスタントから監督に抜擢。
それは多くの映画人を観察してきたポンポさんだからできる芸当です。
ジーンは期待に応えれらるのか。

映画の主役はマーティンとナタリー。
マーティンは大御所、ナタリーは新人です。
選んだのはポンポさんなんですよね。
自分の書いた脚本とバッチリの役者を選ぶところに、ポンポさんのセンスが感じられます。

映画は撮りました。
しかし、編集作業で納得できなくなったジーン。
追加撮影をポンポさんにお願いします。
ここでの銀行の融資がカッコ良かった。
会議内容をウェブで公開。
最終的には資金集めに成功しますが、映画も銀行も良い宣伝になったので良かったです。

映画しか無かったジーン。
映画に育てられたポンポさん。
どちらが欠けても映画は成功しませんでした。
映画の見どころは、勿論……{netabare}90分という事!{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
閲覧 : 145
サンキュー:

21

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

きみの映画の中に、きみはいるかい?

 全90分。原作未読。

 すごかった・・・めちゃくちゃ面白かったですね。登場人物や伏線、ストーリー展開と無駄なくテンポよく話が進み、視聴後の満足感も高い。最高でしたね。

 普段アニメや漫画、映画などを見ていると、面白いものは作品の「背景」を知りたくなるものです。この映画はまさにそういった背景をふんだんに描いているので、それを知れたのも良い。こういった四苦八苦しながらも最高の作品を生み出しているのだと思うと、ほんとクリエイターはスゴイと思いますよ。

 さらに、ただ映画撮影をするだけでなく、見やすいように派手な演出が施されていました。途中ラピュタ、ナウシカ?っぽいシーンもあって、映画好きにはたまらない、単純に見てて楽しいと思えるのも良かったですね。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/08/23
閲覧 : 195
サンキュー:

22

横比較無用ノ介 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

映画狂の詩

後半グイグイ引き込まれる。
映画に魅入られた人間たちの情熱が、ダイレクトに伝わってくる。
フィクションなのだが、リアリティを感じる。
そして日本のアニメ界も、このようであって欲しいと願ってしまう。

「日本映画は投機的な、冒険主義の時勢じゃなくなったということ。」
とある映画監督がぼやいていた。確かにその通りなのだろう。
国民の給与水準は全く上がらず、なんでも自粛傾向。
冒険なんて縁遠い状況。
せめてアニメくらいは、夢をみせてもらいたいものだ。

投稿 : 2022/07/27
閲覧 : 173
サンキュー:

9

masamu324 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もっと話題になってもいい

アニメ映画では近年でも屈指の出来ではないでしょうか。

ただ一点だけ残念なことがあって、ヒロイン役の声優が本業ではないので棒読みで浮いてしまっていることです。

「作品のクオリティを下げることを承知で話題のために素人キャストをねじ込まないといけない」

日本映画ではよくあることですが、それ以外が完璧だっただけに惜しいです。

投稿 : 2022/07/03
閲覧 : 184
サンキュー:

6

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なにこの映画。。やばすぎる。。泣けすぎる。。

なにこの映画
ポスターではゆるキャラみたいな女の子がメインっぽいし
でもオタキングがすすめてるし

っで、視聴
からの
号泣祭り

お仕事ものと言えばお仕事もの
映画監督、編集なんて黒澤明とかスピルバーグでもない限り地味では?
なのになぜ戦闘シーンのような描写が。。っでかっけーし

ぽんぽさん、とくに挨拶ギャグに序盤ドン引きしてたけど、
ジーンにバトンが渡ってからはストーリーにぐっと引き込まれました
ゆるキャラに見えたぽんぽさんは後半はあのままですごく説得力あるキャラに自分が思えてるのもまた不思議で。

映画は誰のためにあるのか
90分以上は今の娯楽としては。。
泣ける映画で泣けるより。。
満たされたものはクリエイト能力が低い
などなどいい言葉もたくさんあった気がします

大塚バトー明夫さんはやっぱ声だけでベテラン俳優という役になりますね。

あと3Dを含まず、実写でいいセンス、カット、裏に別の心情を含む、っと思えるような描写が多々あったような気も

『プロフェッショナル』の庵野さんを観たのも最近なので
あぁこういう苦悩もあったのかと、なんかオーバーラップしました。

もちろんアニメ的な描写で引き立てられてますが
この映画はこのまま実写でいっても面白いのでは?とも思いました

スタンハンセン、ロードウォーリアーズ。。今の人わかるかな、自分は吹き出しましたが
あとエンドロールの次のB級映画と(≧∀≦)

いい作品でした
DVD📀でまたみたい
てか今もオーディオコメンタリー上映もしてるようなのでそれも聴きたいーーー


あーチャレンジしたい!!!
(ってパンフの最後に挑戦する人向けですっていうショート漫画がありましたw)

そういえば光源無視して輝いている輪郭線も特徴的でしたね、新しいなあ


※※
Podcastの『下から目線のハリウッド』という番組でハリウッド関連のプロデューサーをしている方が絶賛してたので嬉しく。
実写映画のスタッフ目線からみてもよくできているとか✨
ちょっとうれしく

そういえばコミックも違う話も含め何冊か出てるのでそちらも面白いかと

投稿 : 2022/06/18
閲覧 : 349
サンキュー:

15

ネタバレ

戸愚呂(青春) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:----

アニメ大好き戸愚呂さん

「戸愚呂さんが帰ってきったぞー!」
青春を追っかける旅から帰ってきました。現在進行形で青春追っかけてます。

時に、人生というのはそう都合よく編集できるものではないですよね。ただそれは過去の編集ができないだけで、現在を編集して未来を作ることはできますよね。つまりそういうことです。そういうことです。

映画制作を題材としたアニメ映画な訳ですが、「切る」ことと「繋げる」こと。
この作品は、そんな人生における編集みたいなことを考えさせる。そんな作品でした。

{netabare}
「繋げる」という意味ではやはり印象的なのは作中作品と作中の世界、そして現実世界とのリンクです。

作中作品の「マイスター」と、この「映画大好きポンポさん」という作品の繋がり。
監督ジーンと、俳優マーティンがマイスターで演じる人物が重なる描写など、いたるところが繋がってました。
ジーンがこの「マイスター」という映画は誰の為の映画なのか、という問いを自分の答えに「繋げた」後、この作品の芯がグッと固まったように感じます。
こういった繋がり、リンクが際立つ本作ですが、これが現実世界つまり、視聴している私達のリアルまで連なってます。

実際にこのポンポさんという作品の本編が90分であること、新人女優、新人監督のナタリーとジーンが声優経験のない俳優が担当しているということ。
こういう作品とリアルの繋がりがあるおかげでより一層、視聴者の背中をポンと押す手の力強さが、作品の説得力が増しているんだと思います。

「繋がり」という観点でいうと、「ポンポさん」って1番何かを繋げてる存在なんですよね。そういう意味でもやはりこの映画のタイトルはポンポさんなんだなぁと思います。

「切る」で印象的なのは、脚本になかった雨のシーンを文字通り「切る」ところですね。このシーンは監督ジーンにとっても物凄く思い入れのあるシーンのはずなのですが、それすらも「切る」選択が必要なんだと。
演出も相まって、これにより「切る」の意味に相当厚みがでましたね、、。

俳優陣の起用は割れるとこなんでしょうね、難しいところですが本作品においては納得いくかなーと。
むしろリアルとの繋がりという意味で言うとこの起用は必要だったとさえ思います。
こういうのもある意味切って繋げるってことなんでしょうね。。
{/netabare}

◾️まとめ
「人生の編集」という言葉が色んな意味でピタッとくる作品でした。
映画制作を通して、夢を叶えるために「切る」ことの必要性とその重みを、そして「繋げる」ことの強さと広がる世界を。
作中作品、本作品、そしてリアルを巧みに繋げてくれるおかげで、その繋がりを伝って心にスッと沁みる映画でした。

私の「人生」という作品のフィルムには、このポンポさんという作品は切らずにしっかりと繋げておきたいと、そう思わせる作品でした。

いや、実にいい青春を観た。
この映画、大好きだぞ。

◾️余談
約4年振りのレビュー
この作品が「書きたい」と思わせてくれたのは間違いないです。

投稿 : 2022/05/22
閲覧 : 168
サンキュー:

13

camuson さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

印象度:88

昔、WEBコミックで少し読んだ記憶があります。
当時は連載中だったので、途中までは読んだのですが、
そのままになっていました。

このたび映像化されたとのことなので、先に映像作品を見ることに。


キャラは、主要人物ほどデフォルメされて、アニメ絵なのに対して、
モブキャラはあまりデフォルメされてないところが、
まずは逆転の発想で面白いです。
これによって、モブが明らかに欧米人系とわかるのに対して、
主要人物たちがモブと同じ人種に見えないのですよね。
作中では外国人という設定なのですが、この違和感が逆に面白いなと。

ただ、この違和感は日本人だから感じる感覚なのかも知れません・・・

ネットの「海外の反応」系サイトからの知識ですが、
「なぜアニメキャラは白人なのか?または、白人っぽいのか?」
などと、白人が主張することが少なからずあるようです。
そのような白人がこのアニメを見てしまうと、
我々が感じる違和感などどこ吹く風と、
「ほらな、すべてのアニメキャラは白人だろ。どやっ!」
などと言い出すかも知れず、そんなことになったらとてもウザいなと(笑


話がそれました。
映画をテーマにした映画ということで、
随分とハードルが高いと思うのですが、
そのハードルを十分超えることができていると思います。
映画製作にかかわる主人公の葛藤について、
アニメならではの技法で心象風景が描かれていると思います。


原作漫画と比較したくなりました。読むのが楽しみです。
漫画の方が「ポンポさんが来ったぞーっ!」が、
もっと力強かったイメージがなくもないです。

投稿 : 2022/04/11
閲覧 : 218
サンキュー:

8

ネタバレ

N0TT0N さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

4.6

【視聴前の方へ】

あにこれ基準とは別に「面白かった度」を5点満点で表すなら4.6くらいになるだろうと思います。
ほぼ満点…『4.5』
更にプラスαがとんでもなくエグかった…『5.0』
の間に入るくらいの見応えのある素晴らしい作品でした。
概要は、スーパー映画プロデューサー(少女)と映画愛の強い青年付き人(正気のない眼)が役者などを巻き込んで映画作品を完成させていくお話でした。
映画をテーマにした作品にありがちな過去作へのオマージュ満載の映画オタ向け作品でもなければ(サラッとオマージュが入ってるかもしれませんが…)、高尚な映画論を並べ立てる作品という訳でもありません。
どちらかというと『マス』に『刺さる』とはどういうことか?を念頭に置いた作りになっていたと思います。
そういう意味ではほぼ誰にでもお勧めできるレンジの広い物作りドラマであった思います。
特に素晴らしいのは、『作中の作品』つまり、ポンポさん達が作る映画のクオリティです。
ミュージシャンを描いた作品における『曲』、絵描きを描いた作品における『絵』等にも言えますが、作中の作品(ポンポ達の作る映画)に対する作中の評価と私たち視聴者の評価がシンクロすればするほど共感に繋がるわけです。その点が高次元で達成できていることがこの作品の魅力を強く支えていたと感じております。

私個人としては、結構前に原作漫画既読。当時の評価も高かったのですが、最近映画化を知って視聴からの現評価。
作画等で採点するあにこれ基準の評価以上に、多くの人にお勧めしたい作品です。

【私的関連作品】
映像研には手をだすな!
バクマン
SHIROBAKO
人間風車(劇中劇の名作舞台)

【myココ壺ポイント】
90分(本編スタート ー Ed前)
アニメでタイムラプスって(混乱)…
砂時計型の映像でフラッシュバック

ネタバレ【感想】

{netabare}
ジーンの覚悟の場面での花譜さんのエモい歌声は爆上がりました。
そもそも花譜さんや可不(音楽的同位体)のこと大好きなんですが、この作品に携わってるという情報なしでサプライズ的に聴く花譜さんの歌声にはもう撃沈もいいところでした。これぞ『THE 鷲掴み』です。
あと“映画におけるよくある質問へのアンサーはこれです!”を言わすのに最適なキャラクター“ポンポさん”をよく導き出したなと思った。嫌味がなくてカリスマ。反論の余地なし。
そのポンポさんで一点気になるのは「映画大好き」と「心から映画に感動したことがない」発言の不一致。
なんだか映画に足りないところを見つけることができる眼を持つ故の孤独を感じたりしてそうなんですが…。まだ出会ってない、“心から感動する映画”に辿り着ける望みを捨てずにすんでいる心の拠り所は何処なんだろう?と思ってしまう。
とはいえ『大好き』は節々から感じられる。とするなら『感動したことがない』は額面通りには受け取れない。
あと、制作の場面で頻発する『衝突』や、スポンサーあるところに必ずあると言われている『妥協』など、リアルサイドはほぼ描かれていない。
お金の面にちょっと踏み込んだものの、大した向かい風にはならなかった。
このオブラートで包んだ展開が突っ込みどころにならなかったのは、本作が『作る』より『切る』ことを描いていたからかな?と思います。
奇跡も1つや2つではなかったけど、『切る』、更には追加撮影をすること自体やその描く内容で『犠牲』を厚く描くことで絶妙にバランスも取れたと思います。
それと最初の方でも書きましたが、構造上とっても大切な部分、作中作品のクオリティや説得力が、この作品を爽快感のあるメイクミラクルな作品に押し上げたのかなと思います。
{/netabare}

【ちょっと引く煽り3選】+1
大爆笑!
…に涙する
奇跡は訪れた

奇跡と感動の○○!

以上です。

投稿 : 2022/03/05
閲覧 : 200
サンキュー:

10

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この作品は・・・観ておくべき作品です。

物語の内容について、多くを語るつもりはありません。

この作品は映画やアニメといった類の創作物を楽しんでいる人、楽しんできた人は観ておくべき作品です。
少々、傲慢ですがそのように断言をしてしまいます。


私はアニメ作品としては
「SHIROBAKO」や「映像研には手をだすな」などアニメ作品の作り手やクリエイターを深掘りした作品が割と好きで、高評価をしてきました。
「NEW GAME」や「冴えカノ(一部パート)」もこの類かもしれせん。

とにもかくにも、私を楽しませてくれる(くれた)作品を作ってくれたクリエイターの皆さんに感謝と敬意の気持ちを持っているのです・・・ささやかなものですが。
なので、そういう人たちが頑張っている姿を描いた作品が好きなのです。

でこの作品。
この作品は、映画製作をしているクリエイターを中心にプロの本気と狂気、怖さ、凄さ、迫力をしっかりと描いています。
それぞれの立場の人が、それぞれの立場でいかにこだわりを持っているか、なぜその様にするのか「金言」ともいえる発言をし、その行動を見せてくれます。

プロデューサー
歴戦の映画監督
見習いから⇒映画監督
新人女優
人気女優
ベテラン俳優
道を見失ったバンカー

それぞれの役割の人がそれぞれの立場で、
「本気」を見せつけてきます。

発せられるセリフ自体も短く、コンパクトなのですが、
その発見、気づきがどれだけの時間と場数とセンスを積み重ねてきたモノか想像するだけで、震えました。
過去、あまたの映画監督、製作者が積み重ねてきた思いがこもっているであろう言葉を聴くだけで、折々でウルっと来てしまいました。


昨今、エンターテインメントばかりに特化した、
ビックリ映像を見せるような、観たことのないシーンを見せるだけの映画が増えているような気がしていました(※個人の感想です)。
それはそれで、夢もあるし、ハラハラ、ドキドキ、おもしろいのですが・・・。
映画の中に自分自身がいるような・・・「あれは、俺だ・・・」と言えるような作品を観てみたいような、そんな気になってしまいました。

どうぞ、観てみて下さい。
いや、知っておくべきだと思います。
観ている作品の観ていない部分に何があったのか。
それを想像できるセンスを身に着けるチャンスです。

投稿 : 2022/02/04
閲覧 : 373
サンキュー:

31

ネタバレ

まつまつ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映画は90分に限るに激しく同意

映画は90分の作品が良い。
これは良く分かる。
長い映画が好きな人は沢山いるのだろうけど、
自分としては2時間以上だとなかなか集中力が持たない。
そして日々仕事や生活を送っている中で2時間以上の纏まった時間をとれる事もそんなにない。
自分がアニメを観始めた理由も1話30分で空いた時間に観る事が出来るというのがそもそものきっかけだった。

タイトルには敏腕映画プロデューサーであるポンポさんの名前が掲げられているが、実際話の中で最も焦点が当たるのはポンポさんのアシスタントであるジーンだった。

ジーンは子どもの頃からひたすら映画を観続けてきた生粋の映画マニアで映画監督を夢見る根暗な青年。

ポンポさんは新人女優のナタリーと伝説の俳優マーティン・ブラドックを起用した新作映画「MEISTER」の監督にジーンを抜擢する事から話は動き出す。

ポンポさんはプロデューサーとしても敏腕だが上司としてもかなりやり手、
人使いは荒いが、ジーンの才能をちゃんと見出し、良い物は良いと褒める。
アドバイスもするし、ジーンの追加撮影というとてつもなく無理な依頼も良い作品を作る為に、公開延期、スポンサー降板、予算不足でお蔵入りかもというあらゆるリスクを覚悟したうえで承諾するとは映画作りに対する情熱も去る事ながら、ここまでしてくれる上司と言うのもそうそういない。
それだけに部下としては上司がここまでやってくれるなら頑張らなくてはというモチベーションにも繋がる。
現実にはそうそういないだろうなぁこんな上司。
自分もとてもそうはなれない。

ジーンの同級生アランの話の展開もよかった。
学生時代からジーンとは対照的なリア充男子で現職もエリート銀行マン。
しかし現実は思ったような仕事が出来ず目標も持てず壁にぶち当たり挫折寸前の日々。
学生時代までは何でも卒なくこなし順調に行っていた人間が社会に出て初めて壁にぶち当たると挫折も大きいのだろうなぁと言うのは良く分かる。

出張先で偶然、映画の撮影をしているジーンを見かけ自分の夢を追い続けそれを現実にしている姿を見てアランは更に落ち込んでしまう。

上司に辞表を出そうとした時に資金難で融資を依頼していたポンポさんの会社の案件が目に留まり、ボツ案件になりそうな所をジーンの力になる為にもやりたいと申し出る。
融資が出来るか厳しい条件の中、奇抜なプレゼンで見事に融資を勝ち取り、無事ジーンの映画は公開され大ヒット。

初監督作品でニャカデミー賞総ナメは出来すぎだけど、とても爽快な気分にさせてくれる作品だった。

映画製作の裏側の話ではあるが、撮影より何よりもっとも大変なのは編集なんだというのは本当に良く分かる。
膨大な時間を掛けて撮影した映像を限られた時間に纏めるのは本当に苦肉の作業だと思う。
編集や監督は撮影が終わってからが本番なんだろうけど本当に身を削る思いで作品を創っているのだろうなというのが良く分かった。

仕事の大変さ面白さを知るという点でとても楽しめた映画だった。

投稿 : 2022/01/28
閲覧 : 207
サンキュー:

13

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これを映画館で見なかったことが残念です

映画プロデューサーのポンポさんとアシスタントのジーンくんが映画を作るお話。

大部分のキャラは実写っぽいんだけど、ポンポさんやジーンくんなどの主要キャラはアニメっぽいデザインですね。
特にポンポさんのキャラデザを、アニメキャラって感じの小さくてかわいい女の子にデフォルメしたのはキャラに躍動感があって好きです。

映画の素晴らしさとそれに情熱を傾ける人たちを描いたお話なんだけど、キャラや表現がすごくアニメ的で、なによりすごいと思ったのが、上映時間がたった94分だってとこ!
長い映画が嫌いだっていうポンポさんの言葉に合わせたみたいですね。
ポンポさん、ニューシネマパラダイス嫌いなんだ。3時間版でも見たのかな?

ジーンくんの待ち受け画面がタクシードライバーって渋い。でも死霊のはらわたとかよりはましかw

予告映画の製作をポンポさんからまかされる助手のジーンくん。
CMもだけど、こういう短時間の映像で面白さを伝えるのって作る人のセンスが問われるかも。

{netabare} それが評価されて、ポンポさん脚本の映画を初監督としてメガホンをとることになったジーンくん。{/netabare}

{netabare}クランクアップ後のジーンくんの{/netabare}編集シーンは楽しそうだけど、思い入れがある分、切りたくないシーンが多くて悩むのはなんか分かる気がする。

追加シーンを {netabare}撮りたいっていうジーンくん。これに対して諭すポンポさんの言葉はすごくもっともで、普通はただのワガママで終わるところを、そこにジーンくんの昔の知り合いで融資先候補の行員のアランがお話にからんできて、プレゼンのために彼が撮ったジーンくんの映画に対する熱のこもった言葉、そしてそのプレゼンをネット配信してクラウドファウンディングを募る展開に熱くなりました!{/netabare}

最後に現れた{netabare}頭取の判断は経営者としては優秀かも。だってあそこで配信切っちゃったら銀行の評判下がると思うし、逆に懐の広いところを見せたほうが長い目でみれば銀行のためになると即断してるとことか。{/netabare}

あとミスティアさんの俳優としてのプロ意識の高さもすごい。スマホもってませ~んは好きかも♪

印象に残ったセリフ。
「泣かせ映画で感動させるよりも、おバカ映画で感動させるほうがかっこいいでしょ」
「世間受けを狙ったら八方美人でぼやけた映画になる。それよりもたった1人、見て欲しい人のために作ったほうが作品の輪郭がグッと立つ」
「なぜ君は映画が好きになった?君は映画の中に自分を見つけたんじゃないかね。」
「生きることは選択の連続だ。ただひとつ、残ったものを手放さないために。」

最後に残念だったのが、これを映画館で見なかったこと!でした。。

投稿 : 2022/01/26
閲覧 : 430
サンキュー:

28

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

映画の見本のような映画でしたw

杉谷庄吾【人間プラモ】の漫画作品を原作としたアニメ映画です。

映画の都「ニャリウッド」wを舞台に、B級映画プロデューサーのポンポと、アシスタントをしながら映画監督を目指しているジーンの奮闘劇です。

2人とも映画廃人か、というくらい映画漬けの毎日を送っていて、映画をどうすれば、面白く見せられるのかという技法についても、多く語られています。
映画が好きな人なら、そういうのを見るだけでも楽しめそうですね。

劇中でも紹介されていた、視聴者をあきさせない最適な上映時間は90分である、とあった通り本作も90分に纏められていましたw

この作品自体が、これら映画の技法を駆使して作られていてるんですね。
キャラが少し子供っぽいですが、そんな事は気にならず、最後まで一気に視聴できました。
まさに、映画の見本のような映画でしたw

投稿 : 2022/01/22
閲覧 : 443
サンキュー:

20

emon さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

モチベーションの起爆剤

タイトルとキャラデザですごい惹かれるってわけじゃないけど内容はとてもよかった。騙されたと思って見たら大当たりタイプ
何かを得るためにそれ以外を切らなければならないという暗めのテーマを明るく前向きに捉えた作品 90分で気軽に見れるのも◎

投稿 : 2022/01/11
閲覧 : 190
サンキュー:

11

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

突き動かされてしまう

<2022/1/9 初投稿>
原作未読。
近所の映画館で「見逃した映画特集2021」と銘打って上映されてたので、本日鑑賞してきました。

前評判高かったんで期待して行ったんですけど
期待以上!
思い切り引き上げていたハードルを軽々とクリアでした!

内容は、
映画の都Hollywoodならぬニャリウッドを舞台とする、映画制作を描いた90分のアニメ映画です。

予め計算に計算をし尽くしたであろう展開、演出。
アニメ見て「絵コンテすげえ」と絵コンテよくわかってない素人の私が衝撃受けるくらい凄いです。

とにかく濃密

キャラクターや世界観がすんなり頭に入ってくる。
物語の展開が目まぐるしく矢継ぎ早で、量も多い。
でもこれらもすんなり頭に入ってくる。
そして盛り上がり、
心は揺さぶられ、
気がついたら画面から目が離せない。

見終えた後、自分も何かの情熱に突き動かされているような錯覚に陥りました。

これは原作の良さもあるのかもしれないですが、
アニメ制作の技術と情熱が凄まじいのではないかと。
平尾隆之監督の作品はこれからも注視したいと思います。

映画好きが情熱と拘りをぶつけるようにして創ったようにしか見えない本作。なのにマニアックになるでもなく、見る者の心を掴んで離さない。

素晴らしいアニメでした。。

投稿 : 2022/01/09
閲覧 : 435
サンキュー:

31

metabo さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良作なのに知られてないぞ。マーケティングもっとがんばれ。

全くあらすじも何も知らないで視聴しました。
良作でした。

次々にシナリオが進んでいくので最後までじっくりと
観てしまいました。

おそらく場面場面でのBGMの切り替えが良く
作品の登場人物の心情とBGMの同調がさりげなく
視聴を助けていたのではないかと思います。

キャラクタデザインも好きでした。
登場人物が一発で認識できる特徴を持っているので、
ハッキリと見極めが出来ました。
伏線回収型作品にはキャラクタデザインは重要です。

映画を作ってく上で監督や俳優だけでなく、
金銭面の苦難もあって面白かったです。
現実はこんなドラマチックではないんでしょう
と思いながら観ておりました。

似たようなは2作品が思い浮かびましたがどれも良作です。
・SHIROBAKO
・映像研には手を出すな!

最後に、この作品で発狂しそうになったところがあります
「クランクアップからの編集作業開始」
これはホラー映画ではないがホラーです。
これから視聴する人は気を付けて視聴してください。

投稿 : 2022/01/03
閲覧 : 156
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9

なんとか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

よかった

タイトルと絵から、なんとなく観ないでいたが、正月の暇にかまけてみたところ、最初ながら作業で観ていたのだが中盤あたりからすっかりはいりこんでしまった。アニメはわりと観ているが、ここ最近では一番の良作。是非お勧めしたい。

投稿 : 2022/01/02
閲覧 : 160
サンキュー:

5

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ニャリウッド燃ゆ

CLAP制作。

敏腕映画プロデューサーポンポと、
製作アシスタントをしているジーン。
ジーンはCM制作の仕事が認められ、
ポンポ脚本の新作映画の監督に大抜擢される。

映画を取り巻く環境であったり、
撮影現場で奮闘するジーンたちを通じ、
映画制作の様々な、苦悩と苦難を知る。
{netabare}編集作業に焦点を絞った脚本で、
ジーンはそこに没頭し、葛藤する。{/netabare}
ポンポさんの指導は、なかなか厳しいが、
印象的な言葉も多く、蘊蓄に溢れている。
ここには人生訓として学べるものも多い。

物語全体が大きな比喩となっている。
{netabare}壁にぶつかる人への愛ある眼差し、
きっと居場所のないものたちの救済と、
その可能性についての物語なのでしょう。{/netabare}
ここが称賛される理由であると思う。

映画に魅了された根暗な青年ジーンと、
女優を目指し、努力を続けるナタリー。
どこかで才能は開花するのでしょうか!?

ここからの展開にも期待しています。

投稿 : 2022/01/01
閲覧 : 548
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31

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ポンポさん、カッコ良すぎ!

あにこれでの評価もそうですが、総じて高評価のこの作品。
大好きなシンガーである花譜さんも挿入歌を歌っていると言うことで、どうしても見たくなりました。

いやー、素晴らしい!大絶賛です。
終始何とも言えない感情で涙しながら見ていました。
いや、感動する映画じゃないんですけどね。

ポンポさんがフロントで映画作るのかと思いきや、彼女はプロデューサーで
裏で支える役割。しかも世界最高と言えるプロデューサー。
いやあ、いちいち言動がカッコイイ。彼女についていけば、ヒット作を作れること間違いなし。

この映画の主役は、そんなポンポさんの付き人で仕事していたジーン。
初めて監督を任されるお話だ。
{netabare}
それにしても映画製作の、というか、クリエイティブな仕事の本質を突いたこの物語の構成の素晴らしいこと。
これだけの内容を見事に90分程度に収めていることがすごい。
劇中で撮影している「マイスター」という映画。
最終完成版を見たいなあと思うけど、まあ、本編見ていれば大体分かる。
ポンポさんが、一番いいシーンは何かと、ジーンに聞くところが最高に好きだ。
そうだよね、こういうシーンを作りたいから・・というところから始まるもんね。
そこに至るカタルシスをいかに出すかによって、クオリティが決まると思っている。
それに満足できなかったからこその、追加シーン撮影だったのだろう。
{/netabare}
本編の映画も次から次へ問題が立ちふさがり、ドキドキとハラハラが止まらない。まさに無駄のない、骨太の映画でした。
映画のベストな長さが90分というのも納得です。

ただ、「幸福は創造の敵」なのはどうかなあ。
幸福って色々な解釈があるからね。ジーンだって映画みているときは幸福だったはずだし。

最初から最後まで、突っ走った感のある素晴らしいエンタメ作品。
唯一心配はジーン監督の健康ですかね。
ニャカデミー表彰式など眼中に無いポンポさんは、最後までカッコ良かった!
オオアリクイの映画も見てみたいぞ!

投稿 : 2021/12/31
閲覧 : 189
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14

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

その1秒を削りだせ。

原作未読です。
評判が良かったので劇場で観たかったのですが
近場で公開させていなかったので、
ようやく配信で観ることができました。

予告編はみていたのですが、
本編でも触れられように、
完全にミスリードしていました。
だって、アニこれのサムネのホンポさん
完全に規制対象ですよw
別にこういったのを期待していたわけでは
ありませんが、
思ったよりも真面目な“映画論”作品でした。
(ちなみに、ホンポさんの長さに対する意見には
 個人的に賛成。2時間作品を映画館で観ると
 おしりが痛くなります。)

全体として完成度が高いので総じて良いのですが、
私は、アニメとしてのキャラ絵が
一番お気に入りでした。
女の子はかわいく、男はかっこいい。
その切り取り方に魅力を感じましたね。

また、タイトルは箱根駅伝の某監督のセリフですが、
的確さと情緒のバランスは人それぞれなので、
最終的には多くの人が納得できるラインをひくことで
作品としての成功をおさめるのでしょうね。
(その最たる例が、君の名はだと思っています。)

投稿 : 2021/12/29
閲覧 : 212
サンキュー:

23

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

神がかる

この作品は、とても面白かったです。
かなりおすすめです。

以上です。

ここから先は、私がこの作品を観ながらなんとなく思ったことを書いていきます。
"つれづれなるままに"なので、あまり突っ込まないでください。

***

「神がかる」とは
常識では計り知れない、神霊の仕業かとも思われるような様子を表す言葉である。

"成功"しているプロジェクトには、少なからずこの現象がある。
なぜだか上手くいってしまうと言うやつだ。
例えば、偶然にキーマンに出会う、思いがけない人から連絡をもらう。
ピンチのときに何故か救いの手が差し伸べられる、土壇場で妙案が思いつく。
とにかく成功するプロジェクトとは、不思議と上手くいく現象がある。
それも1回や2回ではない。
タイミングが良すぎることが連続するのだ。
これを「神がかる」と言う。

この作品の中で行われる映画製作も「神がかっている」と言える。
では、はたしてそれは、本当に「神」の仕業なのだろうか。

プロジェクトは、"人"が集まってできている。
"人"にはそれぞれ波長があり、想いにベクトル(方向性と強さ)がある。
波長は、重なり合えば増幅される。
同じ方向のベクトルが掛け合わせれば、より大きなベクトルとなる。

一人ひとりが持っている波動やベクトルは、たかだか知れている。
想いはあるけど、一人では大きなことができないのはそのためだ。
しかし、同じ波長、同じ方向のベクトルを持った人々が集まるとすごい事が起こる。
波動はより大きく増幅され、ベクトルはより収束し、指向性は強くなる。
これは、もはやレーザー光線である。
その力はすさまじく、前に立ちはだかる困難をも打ち砕く。

しかし、人々の目に見えるものではないので、そこで何が起きたのか分からない。
よって、人々は、それを「神がかっている」と感じるのだ。

また、こう言うプロジェクトの現場は、「"場"の雰囲"気"が良い」と言う。
私は、"気"のことは良く分からないが、何か目に見えないものを言うのだと思う。
"場"とは、もちろん、波動やベクトル等の力が作用する空間である。
昔の人は、"場"とか"気"とかよく言ったものだと感心する。
成功する集団は、"場"の雰囲"気"がポジティブに物事を捉えようとするのだ。

ここまでは、"人"についての話である。
実際、成功しているプロジェクトは、"天"までもが味方をしてくれるように思う。
やはり、最後は、"天"や運まかせなのだろうか?

この作品でも、映画の撮影中に雨に見舞われるシーンが出てくる。
実は、それを運が悪いとみるか、好機とみるかは、その"場"の雰囲"気"次第なのだ。
この物語でも、撮影現"場"が、それを好機ととらえ良いシーンの撮影に成功した。
つまり、"天が味方をした"のではなく、"天を味方につけた"のだ。
やはり、最後は、"人"なのである。

一度、神がかったプロジェクトは、あとが速い。
好循環が好循環を生み、あれよあれよと言う間に成功してしまう。

さて、その好循環の源はもちろん"人"の集まりである。
正確に言えば、好循環の環の真ん中には、人の集まりがあると言うことである。
その人の集まりとは、人と人の出会いから始まる。
人は、それを"縁"と呼ぶ。

主人公がポンポさんに出会わなければ、この成功はもちろんなかった。
成功は、ポンポさんのおかげだ。
しかし、そんなポンポさんに出会ったのは、主人公である。
つまり、この成功は主人公が引き寄せたものだとも言えるのだ。
また、その出会いを引き寄せたのは、主人公の誰にも負けない映画への想いだ。

オーディションに落ちまくっていた一人の女の子も人一倍女優への想いが強かった。
そして、その想いがポンポさんとの出会いを引き寄せ女優になった。

この作品の登場人物たちには、とても熱い想いがあるのだ。
その熱い想いを人は、"情熱"と呼ぶ。
人は、冷たいところよりも暖かいところの方が好きだ。
そして、太陽のような熱さには惹かれるものがある。
"太陽のような人"と言ったら、それは魅力がある人のことを言う。
人は、"情熱"に集まってくる、"魅力"に集まってくるのだ。
"魅力"とは、"力"である。それは、一種の"引力"である。

つまり、良い"縁"とは、ただ、ぼーっと待っているだけでは巡ってこないのだ。
熱い想いと言う"引力"が引き寄せる出会い、それが、"縁"なのだ。


"縁"が"縁"を呼び、情熱を持った人たちが集まってくると、さらに熱くなる。
熱くなると化学反応が起こる。
化学反応が起こるとさらに燃え上がり、"熱く"なる。
もうこの時点では、"熱"が先なのか、化学反応が先なのかが分からなくなる。
波長が重なり、ベクトルが掛け合わさり、情熱が化学反応を起こして燃え上がる。
その結果こそが、"成功"なのだ。

"成功"の裏には、人が説明できないような「神がかり」が起こる。
しかし、そこには、必ず"人"がいて、"縁"がある。

この作品を観ていて、そう感じたのである。

投稿 : 2021/12/27
閲覧 : 319
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26

ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「ニャリウッド銀行は夢を追う人を応援します」

2021/12/19 投稿

ジーン(監督)
ナタリー(俳優)
ポンポ(プロデューサー)
の三名を軸とした物語

「映像研には手を出すな」にかなり近い雰囲気
夢を追う人の姿を描いています。

実は自分が最も熱く夢を追っていると感じたのは,メインの3人では無く,
ニャリウッド銀行に勤めるアランでした!
縁の下で支えるスタッフをさらに支える側の銀行マン
{netabare}彼の取った手法や銀行としてのあり方はさておき,熱さはビシビシ伝わってきました,相当な熱量です。また,頭取の対応のなんとすてきなこと!そして,それを導き出した,アランの上司の根回し,すてきですね!
そんなわけで,自分としてはニャリウッド銀行内でのプレゼンのシーンが本作の最大の山場でした。

そしてこの会議を受けて,終盤の「ニャリウッド銀行は夢を追う人を応援します」の広告にグッときたりしました。{/netabare}

もちろん,主役と監督が決まった瞬間やプールサイドのシーン,ニャカデミー賞の授賞式なども良かったですw


この作品主題や歌挿入歌も良かったです
中でも「例えば」は最高でした。特に,タイトルになっている歌詞の「例えば」の部分は目がウルウルしちゃいます^^;

作中では,あまりインパクトを感じなかったED「窓を開けて」でしたが,MVが秀逸でした。
ポンポさん本編を見て,MVがまだなら見ることをおすすめします。

https://www.youtube.com/watch?v=KD14CW-j2sA

マイナス点としては劇中の力の入りどころが,上映時間を短く納めるための編集作業と言う点と劇中劇とシンクロさせて作品自体も約90分にした点です。できたら,もうちょっとだけでもキャラの努力や挫折を描いて欲しかった気がします。

投稿 : 2021/12/20
閲覧 : 243
サンキュー:

22

kittys さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高

面白い

投稿 : 2021/10/05
閲覧 : 135
サンキュー:

2

たつや さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

90分でここまで楽しめるのか!!

アニメ映画の歴史に残るほどの大作でした。作画・演技共に素晴らしく、ボップなアニメ映画かと思いきや、映画製作の楽しさ・難しさ、ポンポさんの心に刺さるセリフなど見どころのたくさんある作品だった。
さらに、カットの切り替わりがとても工夫されていて、見ていて飽きさせない、本当に90分でここまで楽しめるのかそして感動できるのかと驚きも含めて凄いなと思った。

本当に非の打ち所のない作品でした。
今年上映された作品の中でで今のところ1番好きな作品です。もっと評価されてほしい。

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 251
サンキュー:

13

まいち さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こういう作品が成功して欲しい

面白い!
これは、ささるね

投稿 : 2021/09/05
閲覧 : 153
サンキュー:

3

ルド さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

90分でこれほどの物語を作れるとは

ネットで評判なので鑑賞しましたが衝撃を受けました。
90分のアニメ映画でここまで出来るのかと
アニメ映画は年に5~6本見る程度ですが、ここ2~3年では1番の出来だと断言できます。コメンタリー放映もしているので恐らくあと2~3回は観ると思います。
ただ1点だけ残念だったのはヒロイン(女優の方)の扱い
劇中の「極論として映画は女優を魅力的に撮れば良い」の言葉に感銘を受けたのですが映画の女優のヒロインを魅力的に描写していたかと言われると微妙だったかと。映画の主題でもある90分に収めるためにカットしたのかなと思いますが、ちょっとだけ残念だった。

投稿 : 2021/08/15
閲覧 : 306
サンキュー:

11

ネタバレ

comet836 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

完璧な90分

非のうちようがない作品とは正にこの作品のことですね。

投稿 : 2021/08/10
閲覧 : 139
サンキュー:

3

ネタバレ

Rere さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これが見たかったと叫びたくなるほどの最高のアニメ映画

アニメ映画の歴史に残るほど秀逸な作品。
考え抜いて作られた90分間のアニメーションには一切の無駄がなく、90分間のそのどのシーンも重要で意味がある。
たった90分間とは思えない内容の多さ、次々と新たな展開があり進みは全体的にかなり早い、が!
観ている側を一切置いていかない。絶妙なスピードで物語は進み、すんなりと内容が入ってきて作品を楽しむ余裕がある、同時にお洒落な演出を挟みつつサクサク進行していく物語は観ていて爽快感を覚える。
観ていて時間を忘れる、どころか上映が始まってどのくらい経過しているか全くわからなくなる。

ポンポさんは映画プロデュサーとして自分の思い描く良い映画像を語っている。余計な肉付けでブヨブヨに太った映画はダメ、90分という現代には最適な娯楽としての時間を厳守する
そんな彼女の矜持がこの映画にしっかり反映されて最高の完成度を誇っているのだから、彼女のカリスマ性というものを感じざるを得ない。
ポンポさんを演じる小原好美さんの演技も最高だった。
彼女の元気なところ、可愛いところ、真面目なところ、カッコいいところ、全てが声で伝わってくる。
なんなら「ポンポさんが来ったぞーー!」の一言からもどこか聡明さが感じられる。
あらゆる裏付けの上で、ポンポさんというキャラクターは圧倒的な魅力を発していると言えるだろう。

ほかのキャラクターも、こと主人公ジーンに関しては特にだが、みな非常に魅力的なものばかりだ。
過去を描きキャラクターに深みを出したり、それぞれの掘り下げがしっかりされている。

演出面もかなり評価できると思う。
言葉なしに、映像だけでそのシーンの意味がしっかりと読み取れる。
しかし、映像ですべて見せ切らず場面を切り替えることで匂わせ程度に留まらせるのもクールだ。
スローモーションはただカッコよく見せるに留まらず描かれたキャラクターの一瞬の表情や動きから感情を視聴者に読み取らせる。
映画をカット編集するところで精神世界の主人公は剣を手に大量のフィルムを切り裂いてつなげる、この演出も編集の難しさや大変さと同時に楽しさや爽快感を見せてくれた。
「一番観てほしい誰かのために映画を作る」そんな言葉とともにポンポさんに強烈なフォーカスがかかっていく。
この一つ一つの語らずに見せる演出がこの作品をお洒落でプロフェッショナルな映画製作という題材には最高にマッチしている。

が、そういった物語上のもの以前にSHIROBAKOのように映画を作ることの大変さや楽しさ、責任、そういったものは落とさずしっかりと描いており「映画作り映画」としての完成度も十分以上のものなので、その点でも楽しめる人は多いだろう。

この作品は少ない劇場で上映して、一部の人間にしか見られず終わるべき作品ではない。
ぜひたくさんの人に見てほしい。
アニメが好きな人はもちろん、映画が好きな人、ただ暇な時間を持て余している人。
絶対にこれ以上ない満足感を得ることができるし、たった90分の史上最高の娯楽として、これを劇場で観ることができるという貴重な機会を逃してはならない。
たった90分でアニメ2クールを見せられたような満足感。
一度見にいくだけでは足りない。
ぜひ2度3度劇場に足を運びたい作品だ。

投稿 : 2021/07/29
閲覧 : 208
サンキュー:

9

TORL さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

うーん

いまいちこれを持ち上げている人が。。

悪くなかったけど一回見ただけで満足になる作品。

映画をたくさん見てる人から見ると、これはまぁまぁ映画の作り手の取材不足というか、アニメxとしては角川の悪いところが散見された。

原作はいいのだが、原作以下の場面と無理矢理90分に拘って作ったという感じが感じられる。
決して悪い作品ではない、でも手を広げて絶賛できない作品。

投稿 : 2021/07/29
閲覧 : 245
サンキュー:

3

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映画大好きポンポさんのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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映画大好きポンポさんのストーリー・あらすじ

敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。 ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった! ポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。(アニメ映画『映画大好きポンポさん』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2021年6月4日
制作会社
CLAP
公式サイト
pompo-the-cinephile.com/

声優・キャラクター

清水尋也、小原好美、大谷凜香、加隈亜衣、大塚明夫

スタッフ

原作:杉谷庄吾【人間プラモ】(MFC ジーンピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)
監督:平尾隆之、脚本:平尾隆之、キャラクターデザイン:足立慎吾、演出:居村健治、監督助手:三宅寛治、作画監督:加藤やすひさ/友岡新平/大杉尚広、美術監督:宮本実生、色彩設計:千葉絵美、撮影監督:星名工/魚山真志、CG監督:髙橋将人、編集:今井剛、音楽:松隈ケンタ、制作プロデューサー:松尾亮一郎

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