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「映画大好きポンポさん(アニメ映画)」

総合得点
80.5
感想・評価
202
棚に入れた
640
ランキング
457
★★★★★ 4.2 (202)
物語
4.3
作画
4.3
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.2

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映画大好きポンポさんの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

いさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

中学生のころ

一時期おやじのからみで地元映画館のフリーパスもってたのて
映画少年だったころがあるんですよ
で、さすがオリジナルてこれだけ評価高かいだけあって
評判通り面白い映画でした
ただ『映画大好きポンポ』というくらいだから、主役のポンポさん
かと思ったら主役はジニーくんでしたね
脚本もじいさんになってるし
それとヒロイン役の声優いもだったので、なるほと
これは映画が進むと同時にヒロインも上達するんだなとおもったら
最後までいもままのだったよorz
そいえば追加撮影は大変とあったが、実写版白雪姫なんて
制作費3000万ドル使ってもさらに追加撮影してるのだから
デズニーってユルユルなんだね 草

投稿 : 2024/05/28
閲覧 : 68
サンキュー:

1

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ポンポさん大好きアニメ屋さん(≧▽≦)

この作品に関わったアニメ制作のみなさんが、揃って「ポンポさん=映画」大好きなの、ビシビシ伝わって来ちゃいました~(≧▽≦)

感情的に言ってしまうと、「最っ高に楽しい!」アニメ(*^▽^*)

批評的に表現してみると、{netabare}「最っっ高に面白い!!」映画ですwwww

映画作りという仕事がこんなに魅力的に描かれてるのって、
ちょっと他には思いつかないぐらいで。
ADさんが大手制作会社で抜擢されて、
監督デビューしちゃうっていう、
そういうストーリーなんですけど、
監督の仕事って何となく分かっているつもりでも、
プロデューサーの仕事ってなかなか分からないところで、
これを、
「ポンポさんが、来ったぞー!!」って大声でスタジオ入りする小原さんの演技が、
もうね、ココちゃん本領発揮って感じで、脳天を直撃する楽しさで!
プロデューサーのお仕事(プラス脚本制作もこなしちゃうw)を、
ホントによく表現してくれちゃってまして♡

ジーン君に、新作映画の話を持って行く流れも面白かったです!

映画バカのジーン君が、言わずと知れた名作「ニューシネマパラダイス」を会社のスタジオで観ていると、
雰囲気を、においを感じに来たって、ちょっと覗くポンポさんの次回作のためのアイデア構築プロセスと、「映画は90分に収まらなきゃ駄作」とジーン君に向かって言ってのける商業映画のプロ根性が潔くてww
(私はあの頃観た、ニューシネマパラダイスとかライフイズビューティフルとかイル・ポスティーノとか、やっぱり名作だと思いますけど、こういう感覚を凌駕しちゃうポンポさんの「作品をヒットさせる」哲学には感服です)

オーディションに30連敗中の女優志望の女の子が、
ポンポさんの「制作者の勘(笑)」で、
充てブリ脚本のヒロインに大抜擢、しかも売れっ子女優さんの付き人としてイチから鍛え上げられて女優に育っていく、そんなシンデレラストーリーも絡めてくれて(ただ残念ながら、この役の方のCVがダメすぎましたけど…)

「もうやりたい仕事が無いから」って半ば引退しちゃっている大物俳優さんまで引っ張り出して来て!

撮影シーンでは、天候とか大道具とかいった様々な不確定要素を、
よりよい映画づくりのために臨機応変に活用していく、
監督はじめキャストやスタッフのアイデアの瞬発力も発揮されて。

すごい仕事だなあ。
大変な努力が要ることだなあ。
なんて感心していたら、
クランクアップ後の、ここからがホントの、監督の大仕事!
72時間も録画しちゃった元の映像を、商業映画1本分の尺に収めなきゃならない訳です!!!
4カメラで撮ってたとしても18時間は録画されていることになります!
せっかく回した撮影フィルム(と敢えて言ったりしちゃうw)の90%を切り捨てる作業!
しかもシーンごとに、最適で最良なカット割りを選び切らなきゃならない!
アップがいいのか。
バックショットを使うのか。
敢えて「引き」の画を採用するのか。
(これって、絵コンテから出発するアニメ制作では全く存在しない作業です)
たぶんポンポさんは、
最初にテストとして、
ジーン君に前作でAD勤めた商業作品のPVを任せていたので、
そこで「この才能なら、いける!」と確信していたのでしょう。
そしてこの編集作業で、実写映画のお話なのに、
アニメならではの大胆で愉快な作画展開、たまりません!
さらに、
この映像を作品として作り上げるために、
プロデューサー兼脚本家のポンポさんに、
脚本否定に繋がり兼ねない上に、
プロデューサーとして限界突破を求めることになる、
メチャメチャ大変というより、むしろ不可能なのに、
「このカットが無いとダメなんです!」と再撮影発注を土下座で食い下がって、
撮影チーム再結集を実現させてしまう我が儘さ。
ポンポさん、怒りながらも、
「いっぱしの監督になったじゃん!」って嬉しそうで♡
それで結局、
制作としてはあり得ないことだし、
絶対やっちゃいけない公開延期までやらかして、

*****ここで、やる気を失っていた、
ジーン君の高校時代の同級生だった、
ニャリウッド銀行の銀行員さんが大活躍するんですが、
アニメオリジナルのキャラクターらしいんですね。
お金の話は商業作品ならば避けて通れないことなので、
この改変はベリーグッドです*****

ようやく公開にこぎつけたと思ったら、
これが大好評で、ニャカデミー賞まで貰っちゃってww
そこでのジーン君の受賞挨拶が、いいですね!
この映画の最大の見どころは?と聞かれて
「ぴったり90分に収まったことです」って(≧▽≦)
アニメならではの表現も存分に活用されている上に、
実写映画へのリスペクトも過不足なく表現されていて、
{/netabare}上手にまとめられた、{netabare}大傑作だと言うほかにない、
無二の{/netabare}作品だと思います!

投稿 : 2023/07/03
閲覧 : 230
サンキュー:

29

ネタバレ

メガマインド さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

映画製作の現場から

終盤の展開は面白かった。

今作のMVPはアラン。

アランがいなければ、名もなき作品は世に出ることもなかった。

映画ビジネスという側面から描く作品というのは新しいなと感じる


一つの作品にはたくさんの作り手の苦労と葛藤のドラマがあり

様々な熱い思いを持って作品と向き合っているのだなと思った。


自分の戦える武器で戦おうと思う




みんな主人公!!!

投稿 : 2023/03/24
閲覧 : 104
サンキュー:

8

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

監督讃歌。

【概要】

アニメーション制作:CLAP
2021年6月4日に公開された94分間の劇場版作品。

原作は、「pixiv」に投稿されていた+単行本描き下ろし+ジーンピクシブ連載の、
シリーズ漫画作品。
著者は、杉谷庄吾【人間プラモ】。

監督は、平尾隆之。

【あらすじ】

映画の都「ニャリウッド」の若き敏腕映画プロデューサー・ポンポさんは、未だ少女ながらも、
伝説の大プロデューサーである祖父・ペーターゼンの才能と人脈を受け継いでいる。

学生時代はスクールカーストの底辺だった青年のジーンは、
灰色の学生生活で友達が一人もいなく、映画を観ることが彼の青春の全てだった。

ジーンは映画監督になることを目指して、
ペーターゼンフィルム社に入社して、製作アシスタントの仕事をしている。
卑屈でおどおどした冴えないジーンではあるが、
だからこそリアルでの報われなさこそがクリエイターの潜在能力に必要だと断言する、
ポンポさんの目に止まって、彼女のアシスタントとして選ばれて、
映像の仕事を任されるようになる。そして、新作映画の「MEISTER」の、
ポンポさん自らが書いた脚本を渡されて読んだ感想でテストに合格したジーンは、
鶴の一声でこの作品の監督に任命される。

引退した世界一の名優のマーティン・ブラドックの復帰作となる主演作品。
磨けば光る原石の新人女優ナタリーや、そして様々なスタッフを交えて、
スイスでの映画撮影が始まるのだった。

【感想】

ポンポさんシリーズの単行本6冊とまだ未完の最新作「ニャリウッド」を読んだ上での感想です。

監督を務めた平尾隆之氏は、以前に亡くなられた今敏監督のお弟子さんだそうですね。

監督未経験な様々な才能ある人材やら女優の卵やらを発掘してポンポさんが面倒を見て、
んで映画を撮って大ヒットして終わるのが、いつものパターンでして、
クリエイター志望やワナビーにとって居心地の良い夢を見せてくれる作品。

かつてはエンタメの殿堂だったハリウッドが、ポリコレに振り回されていて、
多様性や人種構成に過大に配慮し過ぎてつまらなくなったと言われて久しい現実を観るに、

フィクションであるニャリウッドの中に未だ存在している、
純然と面白さだけを求めて映画づくりをしている、クリエイターの理想郷。
原作を映像化した部分で、その喜びを視聴者が感じられたら幸いである作品であると思っています。

アニメ化されたエピソードは原作の最初の話で、シリーズでもいちばん淡白なのですが、
実は映画の前半で1巻の原作エピソードをほぼ消化しきっていて、後半はアニオリです。

「MEISTER」の、クランクアップ後にジーンくんの要請で映画の追加撮影をすることになり、
交渉がまとまらなかったスポンサーが撤退してしまい、予算がつかず、
半沢直樹ごっこみたいな銀行の融資の話に物語を持っていきながら、
遂には自分の人生から絞り出すような情熱的な主張で人を動かしては、
夢を追うことは素晴らしい!応援しようじゃないか!!
みたいな、熱い感動風エピソードに追加エピソードがなっているのですが、
なにこれ?この三文芝居?で響くものが無かったですね。

実は、映画化部分では初監督であるためにまだ大人しかった彼なのですが、
ジーンくんは映画の才能と引き換えに人間らしい協調性など様々なものを失っている社会不適合者で、
ポンポさんみたいな才能至上主義に偏っていて、ジーンくんと波長が合っていて、
やれやれ言いながらも何でも許してくれる便利な彼女がそばに付いてフォローしてあげないと、
ジーンくんだけなら干されてあっという間に破滅してしまいそうな危うさ。

会社に迷惑をかけたり、湯水のように資金を使い映画づくりのためならいくらでも無節操になれる、
原作続編でのジーンくんの人格破綻した数々の行為を見せつけられていると、
アニメでは映画の主役にジーン監督の生き方を重ね合わせたメタな構造で、
きれいな話として纏めようとしてるのに違和感しか無いのですよね。
さんざん多くの人間の情熱と時間を対価にしながらも多くを切り捨てて完成させた「MEISTER」も、
過去の成功体験には興味の無い原作のジーンくんに言わせれば粗だらけの「失敗作」だそうです。

作者によって与えられた才能でなにをやっても栄光への道を舗装されているキャラって、
実はあんまり好きではない。傲慢で我儘で天才というキャラ。
映画では悩みながらも色々なものを切り捨てる監督道というきれいなジーンくん。
原作では無表情でトロフィを投げ捨てて過去作は全部出来損ないで処分したいと言い、
ニヤリと笑いながら次回作の話をするジーンくん。
アニオリで「MEISTER」に私心を入れて視聴者の魂に届く感動の名作にした話と、
その後の話である原作をつなげるなら、数々の成功体験でジーンくんが変わってしまったのか?
原作者と、脚本も兼任したアニメ版監督とのキャラの解釈違いなのか?
アニメ版で増量された映画が完成するまでの情熱的な物語も、
ジーン監督が後になって見てて恥ずかしくなる作品を作ってしまったと自己否定しまくっていますね。

ポンポさんシリーズには別のキャラを主軸に変えた面白い話が多々ありますが、
天才が才能でねじ伏せるワナビーの夢を擬人化したようなジーンくんはあまり見たくは無いなあ…と、
アニオリの追加部分のせいで余計にジーンくんの手のひら返しによる人でなし感が増してしまい、
印象がマイナスになってしまったと個人的には思っていますね。

プロデューサーはクリエイターを信じて全力で応援する。
それはそれで素晴らしいことかもしれません。

2022年度は監督初挑戦のヒット作品に恵まれた年ではありますが、しかしながら、

『アニメはギャンブルだ!』と公言しては、自らが至らない(監督の域に達してない)のを、
会社やプロデューサーのせいにし続けて無職に落ちぶれてしまった元アニメ監督がいたり、

放任主義で監督に好き勝手させた挙げ句に原作付きの作品を演出の方向性で作り変えてしまい、
ファンの期待を裏切ってヒットしなかった前例が最近出来てしまったように、

“作品は監督のもの!”“クリエイターの自主性にすべて任せる”といった理想主義には、
光と影が両方存在する。思えばポンポさんのシリーズでは成功体験しか描いてないなってことで、
名言っぽいものを度々出して監督とは、作品作りとはこうあるべし!
と視聴者を誘導しようとしながらも、
監督依存のリスクと挫折を直接描いてないために夢物語に終わってるなというのが、
見ていてすっきりしないところ。

本来はアニメそのものの出来や演出の良し悪しだけで語ったほうが良いとは思いますが、
原作既読者としてアニメの内容に共感しづらいものとして、何故そうなのかと思うと、
序盤で述べたようにワナビーに都合の良い夢を具現化した作品だということに尽きるでしょうね。

「フランちゃん」「カーナちゃん」「ペーターゼンとマーティンの若い頃」
そして、今連載中のマズルカとヴィヴィアンの話である「ニャリウッド」
のエピソードならアニメでも見たいですが、
映画モンスターと化してしまったジーンくんの話はもういいかな…。


と、かなり感情だけで書いていますがこれにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/03/12
閲覧 : 197
サンキュー:

26

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ちょっと盲目的過ぎない?

そもそも"映画大好き"という作品名、そういうキャラの元で自分の映画論を出してきていたが、所々で自分と感性が合わないなと思いながらも、まぁここの部分は重要じゃないし良いかと思いながら観ていたのだが、最後の最後 重要な場面でその受け入れられなさが爆発して無理だった

それが銀行の重役らに出資させろのシーン
数字と理論を見ている管理職に、最初から自分の武器として持っている“数字”を出さずに自身を敢えて追い込ませて、その後に"凄いことやってるオレ達"感だして感情論に持ってきて最後にはネットの圧力で感情論もひったくれも無い解決をしたのだけは理解できない
しかもそういう昔ながらの官僚的な体制を皮肉的に描いているならまだしも、ハリウッドを模した場所での業界人らのパーティで普通にセクハラ紛いな描写があったり、これはスポ根の側面的な部分もあるから描いたのかもしれないが、下っ端の新人監督が過酷な環境で全く寝ずに根性で仕上げるみたいな前時代的な描写を描いてるのは矛盾してない?
作り手の感性がそもそも古くてネットの怖さも分からないから、利己的な人間を晒し者にしようというこんな安易で気持ち悪い描写にしたのかなとすら思う。どこまで行こうと、90分のポップコーンムービーが好きな人間が「俺こんな凄いことをできますよ」と自分のツメの甘さは棚に上げて作った物

まぁ途中までの制作過程などは面白かったが、なんというか主人公二人が地味。大物俳優に食われてると自分は感じた。キャラが薄すぎる。どちらも行動で示そうとしているため、声優の演技の微妙さが足を引っ張りまくってる
特に女優の方は滑舌もだが抑揚がダメダメ。女優題材なのにこんな人を採用しろと言う製作が理解出来ない

ラストの大勝利エンドも、そもそもアカデミー賞こそ昔は25歳の新人監督が撮った『市民ケーン』や、10年程前にはアメコミ映画がノミネートすらされない、近年では配信限定作品が作品賞ノミネート止まり等から代表されるように“保守”の代名詞なんだよね。そこで賞レース大制覇と言われて、作られた作品の概要を見ていても納得できずリアリティが無い
自分のイメージするハリウッドを盲目的に描いてしまったが故のツギハギ感や矛盾からも掻い撫で甚だしさ、ツメの甘さが伺えて残念だった


あと、最後に一番嫌いな所を書きます
90分映画云々ってそもそも"業界人目線"からの話なんだよね。それなのにポンポさん“個人は“映画大好きと言われてもそうは思えない
少なくとも自分とは違う”映画好き“と見ます

投稿 : 2023/01/25
閲覧 : 190
サンキュー:

9

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全ての映像を愛するあなたへ。。。

「閃光のハサウェイ」と同時に見たんですが、こっちのほうが素晴らしい。

いや驚きました。。ホント。

基本的にはアニメ業界を描いた「シロバコ」や、漫画業界漫画「バクマン」などと同じ「業界もの」アニメですが、作り手のアニメにこだわらない「映像表現」全般に対する「愛」が非常によく出た傑作アニメだと思います。

しかも、多くの映像が「アニメ」でないと描けない表現が多くあることがポイントで、登場人物の心象風景やドタバタギャグシーンがこれ以上ないほど「アニメ」でした。

俺たちは「アニメ」を作りたいんだ!という気持ちがひしひしと伝わる傑作です。

基本的にはハリウッド映画のデミアン・チャゼルの「ララランド」や「セッション」などを下敷きに敷いているので、アニメが好きでなくても見られるところも評価が高いです。というか映画好きの方は必見です。構成のバランスも良く出来ていて、「90分で収まらない映画は駄作だ!」とある人物が答えるんですが、なんと本作の尺も「90分」ということで、非常に練られた構成だと思います。

あと、登場人物の元ネタの俳優やら監督やらを模索したり、なんの映画のパロディだかオマージュだかを考えるのも楽しい映画です。

非常に面白い「アニメ映画」でした。僕は「ハサウェイ」のパンフレットよりこっちのパンフレットのほうを買ってしまいました。

投稿 : 2023/01/24
閲覧 : 500
サンキュー:

23

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:----

映画て素晴らしい

タイトルにポンポさんとあるが彼女は助言や陰でサポートする感じで、どちらかというと若手映画監督のジーンが主人公でしたね。

そのジーン監督による映画作りの様子が描かれておりましたが、撮影シーンは機転を利かしたアイデアあり、ハプニングありのドタバタで賑やかな感じでしたが、本当の山場はここからで、編集の作業の過酷さに思わず息を呑みそうになりました。特に睡眠削っての作業ぶりは〆切に追われる漫画家を思わせるものがありましたね。

主要キャラクターは多過ぎず適度な感じでいずれも要所で見せ場があって良い味出しておりましたが、特にジーンの学校の同級生だった銀行マンのプレゼンシーンは怒涛の勢いで熱量のこもったものとなっていてこれが原作オリジナルのキャラとは信じられない程の存在感でした。

何よりこれほどの充実した内容で90分に纏められているのは圧巻の一言です。

投稿 : 2023/01/22
閲覧 : 114
サンキュー:

15

ネタバレ

らの さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心震えた…

なんという…素晴らしい作品をありがとう!!!
こんな作品が埋もれているなんて信じられない。
日本アニメの一つの最高到達点といっても良い程の大傑作!

投稿 : 2023/01/11
閲覧 : 113
サンキュー:

3

ネタバレ

ねじまき さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

映画が久々に観たくなる映画アニメ

昔は洋画を沢山観ていたのですが最近はアニメばっかり見ていますが久々に洋画と向き合いたくなる素敵な作品でした
ぜんぜんどんな話かわからないまま観ましたが思ったより制作サイドのお話で「映画のすごい名シーン」をアニメで表現するとか鬼のようなハードルをちゃんと再現できてて違和感を感じさせなかったのはとても素晴らしかったです
ネタばれになりますがニャリウッドでニャカデミー賞を取るまでのお話なので素晴らしい映像と音楽、声優が必須だったのですが1人だけ悲しくなるくらい演技力の足りない声優さんが目立ってしまって残念でした
本当に悲しかった
映画などのストーリーでしばしば意図的に窮地を演出しているのを目にしますがこの作品の素晴らしい所は無駄な窮地を作らないお話だった所だと思います
作り手が勝手に拘って時間とお金が足りなくなって頭を下げて頑張って解決する
とっても良い作品ですよこれ

投稿 : 2023/01/06
閲覧 : 101
サンキュー:

5

ネタバレ

aonisai さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

優等生な作品だがちょっと物足りなさも

まず一つ言っておきたいのはこの作品は間違いなく良作に分類される類のアニメ映画だということ。テンポも演出もすごくいい。
映画作りに関する色々はやっぱり面白いし、クリエイターマインドにはクリエイターの中だけではない普遍性がある。

後半は映画の編集が主題になってるけどこれも普遍性がある。自分は大事な発表が直近で控えてるので結構刺さりました。

ただ監督がそこまでして映画の時間を90分にまで短縮したのがポンポさんのためなのか影響なのかわからないけどその理由が弱いと思ってしまった。
個人的には映画の上映時間が抑えられている方がよくできていて、長めのものが駄作だとは全く思わない。
監督には映画作りに関するフィロソフィーをしっかり持ってほしい。

あと後半の融資のエピソードが微妙だった。監督の同級生のキャラクターにはそれほど惹かれなかったかな。

投稿 : 2022/12/18
閲覧 : 108
サンキュー:

6

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

90分1本勝負

映画のプロデューサーである、ポンポさん。
ポンポさんのアシスタントをしていたジーンは、映画の15秒CMの制作を任される。
ジーンの才能を見抜いたポンポさんは、新作映画『MEISTER』の監督にジーンを抜擢した。

本作品のタイトルは、ポンポさんですが、主役はジーンですね。
アシスタントから監督に抜擢。
それは多くの映画人を観察してきたポンポさんだからできる芸当です。
ジーンは期待に応えれらるのか。

映画の主役はマーティンとナタリー。
マーティンは大御所、ナタリーは新人です。
選んだのはポンポさんなんですよね。
自分の書いた脚本とバッチリの役者を選ぶところに、ポンポさんのセンスが感じられます。

映画は撮りました。
しかし、編集作業で納得できなくなったジーン。
追加撮影をポンポさんにお願いします。
ここでの銀行の融資がカッコ良かった。
会議内容をウェブで公開。
最終的には資金集めに成功しますが、映画も銀行も良い宣伝になったので良かったです。

映画しか無かったジーン。
映画に育てられたポンポさん。
どちらが欠けても映画は成功しませんでした。
映画の見どころは、勿論……{netabare}90分という事!{/netabare}

投稿 : 2022/12/03
閲覧 : 135
サンキュー:

21

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

きみの映画の中に、きみはいるかい?

 全90分。原作未読。

 すごかった・・・めちゃくちゃ面白かったですね。登場人物や伏線、ストーリー展開と無駄なくテンポよく話が進み、視聴後の満足感も高い。最高でしたね。

 普段アニメや漫画、映画などを見ていると、面白いものは作品の「背景」を知りたくなるものです。この映画はまさにそういった背景をふんだんに描いているので、それを知れたのも良い。こういった四苦八苦しながらも最高の作品を生み出しているのだと思うと、ほんとクリエイターはスゴイと思いますよ。

 さらに、ただ映画撮影をするだけでなく、見やすいように派手な演出が施されていました。途中ラピュタ、ナウシカ?っぽいシーンもあって、映画好きにはたまらない、単純に見てて楽しいと思えるのも良かったですね。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/08/23
閲覧 : 186
サンキュー:

22

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なにこの映画。。やばすぎる。。泣けすぎる。。

なにこの映画
ポスターではゆるキャラみたいな女の子がメインっぽいし
でもオタキングがすすめてるし

っで、視聴
からの
号泣祭り

お仕事ものと言えばお仕事もの
映画監督、編集なんて黒澤明とかスピルバーグでもない限り地味では?
なのになぜ戦闘シーンのような描写が。。っでかっけーし

ぽんぽさん、とくに挨拶ギャグに序盤ドン引きしてたけど、
ジーンにバトンが渡ってからはストーリーにぐっと引き込まれました
ゆるキャラに見えたぽんぽさんは後半はあのままですごく説得力あるキャラに自分が思えてるのもまた不思議で。

映画は誰のためにあるのか
90分以上は今の娯楽としては。。
泣ける映画で泣けるより。。
満たされたものはクリエイト能力が低い
などなどいい言葉もたくさんあった気がします

大塚バトー明夫さんはやっぱ声だけでベテラン俳優という役になりますね。

あと3Dを含まず、実写でいいセンス、カット、裏に別の心情を含む、っと思えるような描写が多々あったような気も

『プロフェッショナル』の庵野さんを観たのも最近なので
あぁこういう苦悩もあったのかと、なんかオーバーラップしました。

もちろんアニメ的な描写で引き立てられてますが
この映画はこのまま実写でいっても面白いのでは?とも思いました

スタンハンセン、ロードウォーリアーズ。。今の人わかるかな、自分は吹き出しましたが
あとエンドロールの次のB級映画と(≧∀≦)

いい作品でした
DVD📀でまたみたい
てか今もオーディオコメンタリー上映もしてるようなのでそれも聴きたいーーー


あーチャレンジしたい!!!
(ってパンフの最後に挑戦する人向けですっていうショート漫画がありましたw)

そういえば光源無視して輝いている輪郭線も特徴的でしたね、新しいなあ


※※
Podcastの『下から目線のハリウッド』という番組でハリウッド関連のプロデューサーをしている方が絶賛してたので嬉しく。
実写映画のスタッフ目線からみてもよくできているとか✨
ちょっとうれしく

そういえばコミックも違う話も含め何冊か出てるのでそちらも面白いかと

投稿 : 2022/06/18
閲覧 : 344
サンキュー:

15

ネタバレ

戸愚呂(青春) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:----

アニメ大好き戸愚呂さん

「戸愚呂さんが帰ってきったぞー!」
青春を追っかける旅から帰ってきました。現在進行形で青春追っかけてます。

時に、人生というのはそう都合よく編集できるものではないですよね。ただそれは過去の編集ができないだけで、現在を編集して未来を作ることはできますよね。つまりそういうことです。そういうことです。

映画制作を題材としたアニメ映画な訳ですが、「切る」ことと「繋げる」こと。
この作品は、そんな人生における編集みたいなことを考えさせる。そんな作品でした。

{netabare}
「繋げる」という意味ではやはり印象的なのは作中作品と作中の世界、そして現実世界とのリンクです。

作中作品の「マイスター」と、この「映画大好きポンポさん」という作品の繋がり。
監督ジーンと、俳優マーティンがマイスターで演じる人物が重なる描写など、いたるところが繋がってました。
ジーンがこの「マイスター」という映画は誰の為の映画なのか、という問いを自分の答えに「繋げた」後、この作品の芯がグッと固まったように感じます。
こういった繋がり、リンクが際立つ本作ですが、これが現実世界つまり、視聴している私達のリアルまで連なってます。

実際にこのポンポさんという作品の本編が90分であること、新人女優、新人監督のナタリーとジーンが声優経験のない俳優が担当しているということ。
こういう作品とリアルの繋がりがあるおかげでより一層、視聴者の背中をポンと押す手の力強さが、作品の説得力が増しているんだと思います。

「繋がり」という観点でいうと、「ポンポさん」って1番何かを繋げてる存在なんですよね。そういう意味でもやはりこの映画のタイトルはポンポさんなんだなぁと思います。

「切る」で印象的なのは、脚本になかった雨のシーンを文字通り「切る」ところですね。このシーンは監督ジーンにとっても物凄く思い入れのあるシーンのはずなのですが、それすらも「切る」選択が必要なんだと。
演出も相まって、これにより「切る」の意味に相当厚みがでましたね、、。

俳優陣の起用は割れるとこなんでしょうね、難しいところですが本作品においては納得いくかなーと。
むしろリアルとの繋がりという意味で言うとこの起用は必要だったとさえ思います。
こういうのもある意味切って繋げるってことなんでしょうね。。
{/netabare}

◾️まとめ
「人生の編集」という言葉が色んな意味でピタッとくる作品でした。
映画制作を通して、夢を叶えるために「切る」ことの必要性とその重みを、そして「繋げる」ことの強さと広がる世界を。
作中作品、本作品、そしてリアルを巧みに繋げてくれるおかげで、その繋がりを伝って心にスッと沁みる映画でした。

私の「人生」という作品のフィルムには、このポンポさんという作品は切らずにしっかりと繋げておきたいと、そう思わせる作品でした。

いや、実にいい青春を観た。
この映画、大好きだぞ。

◾️余談
約4年振りのレビュー
この作品が「書きたい」と思わせてくれたのは間違いないです。

投稿 : 2022/05/22
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まつまつ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映画は90分に限るに激しく同意

映画は90分の作品が良い。
これは良く分かる。
長い映画が好きな人は沢山いるのだろうけど、
自分としては2時間以上だとなかなか集中力が持たない。
そして日々仕事や生活を送っている中で2時間以上の纏まった時間をとれる事もそんなにない。
自分がアニメを観始めた理由も1話30分で空いた時間に観る事が出来るというのがそもそものきっかけだった。

タイトルには敏腕映画プロデューサーであるポンポさんの名前が掲げられているが、実際話の中で最も焦点が当たるのはポンポさんのアシスタントであるジーンだった。

ジーンは子どもの頃からひたすら映画を観続けてきた生粋の映画マニアで映画監督を夢見る根暗な青年。

ポンポさんは新人女優のナタリーと伝説の俳優マーティン・ブラドックを起用した新作映画「MEISTER」の監督にジーンを抜擢する事から話は動き出す。

ポンポさんはプロデューサーとしても敏腕だが上司としてもかなりやり手、
人使いは荒いが、ジーンの才能をちゃんと見出し、良い物は良いと褒める。
アドバイスもするし、ジーンの追加撮影というとてつもなく無理な依頼も良い作品を作る為に、公開延期、スポンサー降板、予算不足でお蔵入りかもというあらゆるリスクを覚悟したうえで承諾するとは映画作りに対する情熱も去る事ながら、ここまでしてくれる上司と言うのもそうそういない。
それだけに部下としては上司がここまでやってくれるなら頑張らなくてはというモチベーションにも繋がる。
現実にはそうそういないだろうなぁこんな上司。
自分もとてもそうはなれない。

ジーンの同級生アランの話の展開もよかった。
学生時代からジーンとは対照的なリア充男子で現職もエリート銀行マン。
しかし現実は思ったような仕事が出来ず目標も持てず壁にぶち当たり挫折寸前の日々。
学生時代までは何でも卒なくこなし順調に行っていた人間が社会に出て初めて壁にぶち当たると挫折も大きいのだろうなぁと言うのは良く分かる。

出張先で偶然、映画の撮影をしているジーンを見かけ自分の夢を追い続けそれを現実にしている姿を見てアランは更に落ち込んでしまう。

上司に辞表を出そうとした時に資金難で融資を依頼していたポンポさんの会社の案件が目に留まり、ボツ案件になりそうな所をジーンの力になる為にもやりたいと申し出る。
融資が出来るか厳しい条件の中、奇抜なプレゼンで見事に融資を勝ち取り、無事ジーンの映画は公開され大ヒット。

初監督作品でニャカデミー賞総ナメは出来すぎだけど、とても爽快な気分にさせてくれる作品だった。

映画製作の裏側の話ではあるが、撮影より何よりもっとも大変なのは編集なんだというのは本当に良く分かる。
膨大な時間を掛けて撮影した映像を限られた時間に纏めるのは本当に苦肉の作業だと思う。
編集や監督は撮影が終わってからが本番なんだろうけど本当に身を削る思いで作品を創っているのだろうなというのが良く分かった。

仕事の大変さ面白さを知るという点でとても楽しめた映画だった。

投稿 : 2022/01/28
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ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ポンポさん、カッコ良すぎ!

あにこれでの評価もそうですが、総じて高評価のこの作品。
大好きなシンガーである花譜さんも挿入歌を歌っていると言うことで、どうしても見たくなりました。

いやー、素晴らしい!大絶賛です。
終始何とも言えない感情で涙しながら見ていました。
いや、感動する映画じゃないんですけどね。

ポンポさんがフロントで映画作るのかと思いきや、彼女はプロデューサーで
裏で支える役割。しかも世界最高と言えるプロデューサー。
いやあ、いちいち言動がカッコイイ。彼女についていけば、ヒット作を作れること間違いなし。

この映画の主役は、そんなポンポさんの付き人で仕事していたジーン。
初めて監督を任されるお話だ。
{netabare}
それにしても映画製作の、というか、クリエイティブな仕事の本質を突いたこの物語の構成の素晴らしいこと。
これだけの内容を見事に90分程度に収めていることがすごい。
劇中で撮影している「マイスター」という映画。
最終完成版を見たいなあと思うけど、まあ、本編見ていれば大体分かる。
ポンポさんが、一番いいシーンは何かと、ジーンに聞くところが最高に好きだ。
そうだよね、こういうシーンを作りたいから・・というところから始まるもんね。
そこに至るカタルシスをいかに出すかによって、クオリティが決まると思っている。
それに満足できなかったからこその、追加シーン撮影だったのだろう。
{/netabare}
本編の映画も次から次へ問題が立ちふさがり、ドキドキとハラハラが止まらない。まさに無駄のない、骨太の映画でした。
映画のベストな長さが90分というのも納得です。

ただ、「幸福は創造の敵」なのはどうかなあ。
幸福って色々な解釈があるからね。ジーンだって映画みているときは幸福だったはずだし。

最初から最後まで、突っ走った感のある素晴らしいエンタメ作品。
唯一心配はジーン監督の健康ですかね。
ニャカデミー表彰式など眼中に無いポンポさんは、最後までカッコ良かった!
オオアリクイの映画も見てみたいぞ!

投稿 : 2021/12/31
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comet836 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

完璧な90分

非のうちようがない作品とは正にこの作品のことですね。

投稿 : 2021/08/10
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Rere さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これが見たかったと叫びたくなるほどの最高のアニメ映画

アニメ映画の歴史に残るほど秀逸な作品。
考え抜いて作られた90分間のアニメーションには一切の無駄がなく、90分間のそのどのシーンも重要で意味がある。
たった90分間とは思えない内容の多さ、次々と新たな展開があり進みは全体的にかなり早い、が!
観ている側を一切置いていかない。絶妙なスピードで物語は進み、すんなりと内容が入ってきて作品を楽しむ余裕がある、同時にお洒落な演出を挟みつつサクサク進行していく物語は観ていて爽快感を覚える。
観ていて時間を忘れる、どころか上映が始まってどのくらい経過しているか全くわからなくなる。

ポンポさんは映画プロデュサーとして自分の思い描く良い映画像を語っている。余計な肉付けでブヨブヨに太った映画はダメ、90分という現代には最適な娯楽としての時間を厳守する
そんな彼女の矜持がこの映画にしっかり反映されて最高の完成度を誇っているのだから、彼女のカリスマ性というものを感じざるを得ない。
ポンポさんを演じる小原好美さんの演技も最高だった。
彼女の元気なところ、可愛いところ、真面目なところ、カッコいいところ、全てが声で伝わってくる。
なんなら「ポンポさんが来ったぞーー!」の一言からもどこか聡明さが感じられる。
あらゆる裏付けの上で、ポンポさんというキャラクターは圧倒的な魅力を発していると言えるだろう。

ほかのキャラクターも、こと主人公ジーンに関しては特にだが、みな非常に魅力的なものばかりだ。
過去を描きキャラクターに深みを出したり、それぞれの掘り下げがしっかりされている。

演出面もかなり評価できると思う。
言葉なしに、映像だけでそのシーンの意味がしっかりと読み取れる。
しかし、映像ですべて見せ切らず場面を切り替えることで匂わせ程度に留まらせるのもクールだ。
スローモーションはただカッコよく見せるに留まらず描かれたキャラクターの一瞬の表情や動きから感情を視聴者に読み取らせる。
映画をカット編集するところで精神世界の主人公は剣を手に大量のフィルムを切り裂いてつなげる、この演出も編集の難しさや大変さと同時に楽しさや爽快感を見せてくれた。
「一番観てほしい誰かのために映画を作る」そんな言葉とともにポンポさんに強烈なフォーカスがかかっていく。
この一つ一つの語らずに見せる演出がこの作品をお洒落でプロフェッショナルな映画製作という題材には最高にマッチしている。

が、そういった物語上のもの以前にSHIROBAKOのように映画を作ることの大変さや楽しさ、責任、そういったものは落とさずしっかりと描いており「映画作り映画」としての完成度も十分以上のものなので、その点でも楽しめる人は多いだろう。

この作品は少ない劇場で上映して、一部の人間にしか見られず終わるべき作品ではない。
ぜひたくさんの人に見てほしい。
アニメが好きな人はもちろん、映画が好きな人、ただ暇な時間を持て余している人。
絶対にこれ以上ない満足感を得ることができるし、たった90分の史上最高の娯楽として、これを劇場で観ることができるという貴重な機会を逃してはならない。
たった90分でアニメ2クールを見せられたような満足感。
一度見にいくだけでは足りない。
ぜひ2度3度劇場に足を運びたい作品だ。

投稿 : 2021/07/29
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9

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

創作に必要なの物を再認識させてくれた作品

映画大好きポンポさんは公開以降、評価の高い作品である。題材は「映画制作」という事で、やはり「SHIROBAKO」・「映像研には手を出すな!」といった作品がまず頭に浮かぶ。この2つの作品とポンポさんの違いとはなんなんのか?色々あるとは思うが、私はポンポさんはよりストレートに「創作」に対する向き合い方という、メッセージ性が強く押し出された作品だと思った。勿論SHIROBAKOも映像研にもその要素はある。ただ、劇場版という尺において何に注力するか?を集中させたのは素晴らしい事だろう。

その事もあってか本作は非常にまとまっていながらも、創作とはどういうものなのか?というメッセージも受け取りやすい非常に良くできた作品だった。作画も非常に素晴らしく、新人監督役と新人女優役を俳優の方に担当させて、プロデューサーやベテランの俳優役には本域のプロの声優をキャスティングしたのも素晴らしい。作品が盛り上がるシーンに流れる挿入歌も疾走感とワクワクを与えてくれていい作用をしていた。全てが高水準でまとまっていて説得力のある作品と言えるだろう。

メッセージ性が強いと言ったが、そんなメッセージが軽いものじゃないと感じるのはこの映画が「90分」で終わったことだ。というのも、本作では映画を客に2時間以上見せるのはあまり良くないという考えを発するシーンがあり、実際この映画はキッチリ90分で終わったのだ。

映画大好きポンポさんは非常にまとまっていて説得力もある、安定した作品であった。2021年の映画を語る上で外せない作品のひとつである事は間違いないだろう。

投稿 : 2021/06/25
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88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

クリエイターになりたい

Twitterで毎日宣伝を見かけてたので、期待値高めで観に行きました。

結論から言うと、私は微妙かなってなりました。

決して、面白くなかったわけじゃないです。面白いシーンもあったし作画もヌルヌルしてるシーンもあって楽しめた。
でも、全体的に起伏が薄いというか、終始ふわふわしててあっけなく終わった感が個人的にはあったなーって思いました。


演出はすごく良かったなって思いました。私が普段見てるアニメにはないシーンチェンジの仕方や変わった演出が多くて大変おもしろかったです。

物語は、王道って感じで主人公が成長していくストーリー、という話。


私もクリエイターになりたい1人なので、共感できるかなと思ったけど、そうでもなかった。(でも全てが共感できなかったわけじゃなく共感できる部分ももちろんありました!)
作中では過去の辛い記憶とか、自分が不幸であることが創作者として大成する、みたいな話でしたけど、個人的には不幸じゃないと良いアイデアが生まれないってのはなんか違うんじゃあないかなーって思った。
まぁそんなんだからいつまでもクリエイターになれてないのかもですけど!

人生幸せに満ちた人間も、創作の場においてはみんないっしょなんじゃないかなぁ?
きっと自分にはこの主人公のような深い悲しみや苦しみを負ったことがないからなのかもですけど。

って、創作話にマジになっちゃってどうすんの!?


花譜さんの歌もめっちゃ良かったですし、キャラ一人一人が個性的でとても良かった。

まぁ、なんにせよクリエイターの心を揺さぶる作品だなと思いました!

投稿 : 2021/06/13
閲覧 : 218
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タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

傑作とはこういうことさ。

詳細は公式でも。

今年のアニメ映画は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で決まりだなと思っていましたが、ネットなどの口コミで高評価な、この作品を観てみることにしました。

いや、驚きました。
観ながら鳥肌が立ち、圧倒され続けました。傑作とは、こういう作品のことをいうのでしょう。

ポンポさんが作中「映画は90分くらいがいい。観客に2時間以上も映画に集中させるのは今の時代にそぐわない」と、まるで3時間超えの「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を皮肉るかのようなセリフを言います。

そして、この映画もきっちり90分(94分ですが)。

その90分が、まったく無駄のない怒涛のような90分。場面の切り替わり演出も、定点で空の流れで移り変わる実写のようなものや、読んでいる脚本のページを捲ることで切り替わるといった凝ったもの。

これ(映画)しかないという新人監督と映画女優未満、そして引退した名俳優やB級映画で大人気の女優など、キャラクターも魅力いっぱい。もちろん、その中心には往年の名監督を祖父に持つ、年齢不詳のロリキャラ・ポンポさん。小原好美さんの凄みを感じる名演技が作品を一段階、高いものにしています。反面、新人女優のナタリーが少し残念な演技だったかなという感じ。

ネタバレを極力省きましたので、とにかく観てくれとしか言えませんが、本当にここ数年ではダントツに面白かった傑作です。ひとつだけ。加隈亜衣さん演じるミスティアが、製作中の映画「マイスター」の、とあるシーンに出ることになるのですが、本人とはわからない特殊メイクで出演するんですね。で、クレジットも入れないでほしいと。

ポンポさんは、やっぱり出たくなかったの?と聞きますが、それに対する答えが、またオシャレで。あれも大好きなシーンです。ぜひ、劇場でご覧くださいw

投稿 : 2021/06/13
閲覧 : 257
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15

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遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

90分に駆けるエゴの奔流

原作未読。どうやらpixivコミックらしい。
一応映画視聴前に軽く目は通しました。

正直、よくあの原作をここまでの作品に仕上げたなと思う。イマイチ話題に挙がってないような気がするんですが、個人的には鬼滅と並ぶくらい映像化が功を奏してる作品だと思う。やはりアニメーションの力は侮れない。

映画製作を題材に取扱った作品ですが、実に良い。
私ドラマはあんまし見ないんですけども、映画は大好き。特に本作のようなヒューマンドラマを題材にした映画は特に大好き。逆にB級アクションとかはあんまり見ませんwww
たった2時間という短い尺の中で、登場キャラクターの人となりを描きだし、物語の起承転結をしっかりつけ、さらにはそれを軸にクリエイターが伝えたいメッセージ等も込めなければならないということもあり、要求されるセンスは半端じゃないだろうなと思います。自分は名作ばっかり漁ってて、B級映画やZ級映画などはほとんど見ないのであれなんですが、多分そういった作品見た時の虚無感とか凄いだろうなと思います。

作中で主人公のジンが編集作業にかなり苦闘している場面が印象的でしたが、実際新米監督である自分のワガママに散々付き合ってもらって、ていう体験してたらそりゃ「あれも!これも!」と使いたくなる気持ちは分かりますよねー。その中で作品の輪郭とテーマをより明瞭にするためにそぎ落としていく勇気というのはかなり大変でしょうね。特に昨今は2時間の映画に集中が耐えきれない若者続出で、娯楽としての映画はかなり苦戦しているようですし。
個人的には面白い映画は多少長かろうがそんなもん気にせんわ!と思うタイプですが、そこまで映画入れ込んで見るようなタイプって多分少数派。実際周りにも「こいつら一体何を見てたんや?」と疑いたくなるような感想ほざいてる人間とか少なくないので。

全体的にすごくいい作品でしたが、多分物語的にもう一人の主人公であるナタリーへのスポットが少々不足気味に感じられたのがマイナス。ただこれも映画の内容に合わせるように、あくまでジン主体でより色濃く描き出すようにするための演出だとしたらそれは正解ってことで
いいのかな?

余談
特典で渡された描き下ろしコミックが後編だったんですが、初週だったら前編貰えたんだろうな・・・

投稿 : 2021/06/13
閲覧 : 219
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20

ゆー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/10/12
閲覧 : 2

かなまり さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/07/23
閲覧 : 4

AO さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/07/12
閲覧 : 4

番長 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/16
閲覧 : 3

HJRPV00916 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/16
閲覧 : 3

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/14
閲覧 : 15

ルカルカ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/14
閲覧 : 4

hiw さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/06
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映画大好きポンポさんのストーリー・あらすじ

敏腕映画プロデューサー・ポンポさんのもとで製作アシスタントをしているジーン。映画に心を奪われた彼は、観た映画をすべて記憶している映画通だ。映画を撮ることにも憧れていたが、自分には無理だと卑屈になる毎日。だが、ポンポさんに15秒CMの制作を任され、映画づくりに没頭する楽しさを知るのだった。 ある日、ジーンはポンポさんから次に制作する映画『MEISTER』の脚本を渡される。伝説の俳優の復帰作にして、頭がしびれるほど興奮する内容。大ヒットを確信するが……なんと、監督に指名されたのはCMが評価されたジーンだった! ポンポさんの目利きにかなった新人女優をヒロインに迎え、波瀾万丈の撮影が始まろうとしていた。(アニメ映画『映画大好きポンポさん』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2021年6月4日
制作会社
CLAP
公式サイト
pompo-the-cinephile.com/

声優・キャラクター

清水尋也、小原好美、大谷凜香、加隈亜衣、大塚明夫

スタッフ

原作:杉谷庄吾【人間プラモ】(MFC ジーンピクシブシリーズ/KADOKAWA刊)
監督:平尾隆之、脚本:平尾隆之、キャラクターデザイン:足立慎吾、演出:居村健治、監督助手:三宅寛治、作画監督:加藤やすひさ/友岡新平/大杉尚広、美術監督:宮本実生、色彩設計:千葉絵美、撮影監督:星名工/魚山真志、CG監督:髙橋将人、編集:今井剛、音楽:松隈ケンタ、制作プロデューサー:松尾亮一郎

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