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「86-エイティシックス-(TVアニメ動画)」

総合得点
83.8
感想・評価
667
棚に入れた
2255
ランキング
313
★★★★☆ 3.9 (667)
物語
3.9
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.8

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86-エイティシックス-の感想・評価はどうでしたか?

ぽにぃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

3か月待った甲斐のあった22,23話

【総評】



以下、各評価基準ごとの詳細
◎物語の評価◎

◎作画の評価◎

◎声優の評価◎

◎音楽の評価◎

◎キャラの評価◎


各星の数は3つを基準に下記で採点。
★☆☆☆☆:好ましくない
★★☆☆☆:やや好ましくない
★★★☆☆:可もなく不可もなく
★★★★☆:良い
★★★★★:群を抜いて良い

投稿 : 2022/03/20
閲覧 : 726
サンキュー:

2

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

外側で戦う少年少女と内側で戦う少女

この作品は内容が結構重いです。
何から書けば良いか上手く纏まりませんが、順番に。

作中に出てくる、サンマグノリア共和国……この国……控えめに言って腐ってます……

まず1つ。
この国では差別があります。
壁の中に住む者達と外に住む者達。

壁の中は平和です。
毎日好きな場所へ出掛けて、好きな物を食べて、好きな事をしている。

壁の外は戦う以外の選択肢はない……1秒後に……1分後に……明日、明後日、自分が仲間が死ぬかもしれない。
それでも戦い続ける86と呼ばれる者達。

壁の中はそんな人達の努力と犠牲の中で成り立っている平和……サンマグノリアは、その為に差別で86と呼ばれる人を追い出して、戦わせている。

壁の中では、今日の戦いの犠牲者は0でしたなんて幻想で真実を隠して、真実を知る者は人が命を落とした事に、無関心であったり、ゲームの様な楽しみ方、命を失うのを見て笑う人まで居ます。

これを見た時、私は、この人達は本当に人間なんだろうか?と思いました。
自分が守られてる事にすら気づけないお花畑の頭な上に、人が死んでいるのに、何も感じないの?と思いました。
その犠牲の上にある平和が続いているのは彼らのお陰なのよ?って…………

でも、こんな腐った人達の中に救いがありました。
レーナ……彼女はサンノマグリアの軍人。
彼女は86の真実を知り、それをどうにかしようと考えて動いている人です。

{netabare} でも、周りの人達は変わろうとはしません。
レーナの話を真面目に受け取ろうとしません。
1番ショックだったのは86を人間とすら思っていないこと…… {/netabare}

戦死者0は無人機が戦っている設定。
{netabare} 国の人達は、戦死者はいないと言う……何故なら……壁の中にいる人は人間で壁の外にいるのは人間じゃないと本気で思っている。
だから、戦死者0なのです。
86は無人機が搭載する補充の効くパーツと変わらないと考えられています。{/netabare}

正直、凄くムカムカしますね!
更に、レーナは軍人達の間で戦死者0の裏にある残酷な真実を告げますが、それを聞いた彼ら彼女らの言葉にはショックでした……レーナの言葉は何一つ伝わらない……

でも、レーナは負けません!
{netabare} 彼女は86の理解者で味方です!
彼女は、戦場の恐ろしさを知っている。
命の尊さを知っている。
86が自分と変わらない人間だと知っている。 {/netabare}


では、同じ国で育ったレーナと他の国民との違いはなんだろうか?
{netabare} 私の第一印象では、この国の人は腐ってる。
でも、考えて見たら悪いのは人より国の方にあるのかもしれません。

レーナに関して言えば戦場の残酷さや86に助けられた過去もありますし、それも影響があると思います。

ただ、それ以外の理由も考えて見ました。

産まれた時から、86は人間ではない、差別するものだと、社会が学校が……親が先生が大人が教えているのです……彼らの中で差別は当たり前で、おかしな事ではなく当たり前の環境がそこにあったのかもしれません。 {/netabare}

だからと言って許される問題ではありません。
{netabare} それを知った上で一人一人が考える事が出来たはずなんです。
考えることを放棄し、おかしい事を疑問にすら思わない人達が、この国の人達。{/netabare}

でも、一方で、おかしい事に気づける人達がいる。
{netabare} レーナを始めレーナパパやセオトの昔の部隊の隊長などです。
彼らはサンマグノリアの人間でアルバです。 {/netabare}

勿論、彼らはアルバですが86の人を人間だと知っています。
同じ命の重みを解っていて決して見下さない。
誠心誠意で接して居ます。

でも、それが本心で偽りなくても!
{netabare} その誠意が……86には中々伝わないのです……
彼らは対等に接して居ても、86の人間から見れば簡単に信用出来ないのです!
それだけ、サンマグノリアと言う国は彼らを傷付けてきたのです…………

それが、解るから……アルバの人間は自分の想を伝え続けるしかない……86に何を言われようと受け入れるしかない……

サンマグノリアのアルバが86にしている事を考えたら、受け入れて貰えないのも解って居ても……その人達は何もしていないのに……悪くないのに……寧ろ味方なのに……こんな辛い事が悲しい事がありますか…………

でも、アルバの人間には代わりありません。
だから、受け入れるしかない……アルバの人間として…… {/netabare}

さて、スペアヘッドとレーナについて。
1個団体と1人を繋ぐのは無線です。
無線しかありません。
映像もデータ上の地形や配置マップくらいで……声しか届かない。

声しか届かない上にアルバと86は基本的には犬猿の仲みたいなものです。
だから、そのイメージが邪魔をして、スピアヘッド部隊にはレーナの気持ちが中々伝わりません。

彼女はスペアヘッドを気遣い。
戦闘の話や何気ない話をしてコミニケーションを図ろうとします。
視聴者側から見ればレーナって凄く優しくて、思いやりがあり他のアルバと比べても凄くいい子だと解ります。

でも、スピアヘッドの皆から見たらどうでしょう?
{netabare} 声しか聞こえない……無線機を切った後には悪口を言ってるかもしれない、バカにしてるだろうと思うと思います。
それだけに、信頼関係を結ぶのは大変な事です。

私が印象に残るエピソードが、スピアヘッド部隊のカイエが戦死する話。
レーナは彼女の死を「残念でした」と言います。
でも、この言葉にセオトが、ぶちギレる。

仲間の死をアルバ(レーナ)が「残念」だと言う……彼女は決して簡単に口にした訳じゃない……お互いの顔が見えていたら、もしかしたら拗らせなかったかもしれない言葉のズレ……

きっと、スピアヘッドの面々は……言われて来たのでしょう……心がない偽善の言葉を。
だから、レーナの言葉も信用出来なかった。
上辺で言ってるようにしか聞こえないのです。

スピアヘッドからすれば当然です。
偽善にしか聞こえない……私なら、そんな言葉を並べるくらいなら、本当に少しでも苦しみが解るなら、この状況を何とかしてって思いますもの………… {/netabare}
でも、レーナに当たっても何も変わらない。

レーナの思いやりが伝わるのが、和解のエピソード。
セオトも自分が言い過ぎたと反省する。
このシーンって凄く救いのシーンなんです。
きっと、心無いアルバの人が相手なら反省しなかったと思います。

反省したって事は、少し……それは本当の本当に少しだけかもしれない……それでもレーナの本心が間違えなく伝わっていたんだって私は本当にそれを感じる事が出来ました。

ライデンは謝罪します。
{netabare} レーナの事を裏で偽善者のブタだとバカにしていた事を……それは少なくともレーナは、これまでのアルバの人とは違うと、解ったから……これは本当に大きな進歩です!

仲間にも友達にも、まだなれなくても……それが解って貰えた、それだけで心は救われる。
信頼関係ってそうして積み重ねていく。
世界一小さな信頼は世界一大きな一歩。{/netabare}

そして、「黒羊」がやってくる。
レーナは死者の声を聞いてしまう。
そして、黒羊の残酷な真実。

実はレーナがスピアヘッドを担当する時にハンドラーを壊すと言う話を聞かされて居ました。
担当したハンドラーは退役申請、担当変更、自殺をする者がいる。

私は、死霊の声を聞いた人を情けないと思いました…………
{netabare} 退役?担当変更?自殺?
何……それ?……だって……気づいたんでしょう?

86と呼ばれる人達の苦しみを!
辛さを悲しみを!聞こえるのが何なの?
戦場で無念に死んでく辛さが、死霊の声が聞こえる戦場の人達が1番怖いし苦しいのが……分かったのでしょう

なのに……真実に目を背けて、自分達は逃げるの?背を向けずに戦う86の人々が戦ってくれてるから実現してる平和に縋りついておきながら、自分が恐怖を感じたからって、怖い事に目を背けて誰かに恐怖と苦しみを押しつけて、退役して部隊変更して逃げられないから、最後は自殺……

動いてよ……それなら……1人の人間に出来ることなんて、限られてるけどさ……それでも動いているよ……間違えなく現状がおかしいと気づいてる人もいるのに……1人でも多くの人が声をあげれば変えられる事もある……小さな力でもあつまれば何かを変えることも出来るかもしれないのに…………逃げ出すなんて卑怯よ……情けない…… {/netabare}

この世界では2年ほどでレギオンとの戦争が終わり勝利すると言われていたようですが……

{netabare} スピアヘッドの隊長のシンは、それは間違えで86を含めたアルバ達も敗北すると言います。

そして、86が全滅したら次はアルバの全滅ですが、シンが言うにはアルバだけになると戦いを放棄したアルバは戦えないといいます。

当たり前です……当たり前なんです……武器を取らずに生きて来た人達が明日いきなり戦えと言われて戦えるほど甘くは無い……

正直、それくらいしないとサンノマグリアの人間は国は解らないと思うのです……
だから、そうなれば少しはこの救えない国は学ぶと思う……それくらいの事が起きないと変えられない……私なら少なくともそう考えちゃう。{/netabare}

でも、シンとレーナは必ず勝とうと約束する。
この2人は本当に強い。

そして、86の優しさを感じるエピソードがあります。
{netabare} レーナはスピアヘッドの人員補給が必要だと各部署に資料を送るも返答はない。
でも、レーナの要求する人員補給が準備されていると聞き彼女は喜ぶ。
私も、やっとレーナの気持ちを少し解って貰らえたと思ったのに人員補給の真実は酷かった。{/netabare}

でも、86は知っている。
{netabare} 人員補給は来ない。
スペアヘッドが処刑場である事をレーナに伝える……
でも、86はレーナを傷つけたくなくて、期待しているフリをする。
そこにレーナを思いやる優しさを感じます。

それでも最後は真実を明かす。
そして、それでも復讐しようとはしない。
何故なら、86はアルバの人が全員が悪ではない事を知っている。
彼らの戦う理由と意味がしっかりある。
戦いを放棄するのは、今まで守ってきた人達の犠牲が無駄になってしまう。

86は、アルバ事を含め自分達の事もよく考えています。
だからこそ復讐じゃなく戦う茨の道を行く。
そこには、彼らの優しさと強さを感じました。
本当に素敵です。 {/netabare}

レーナは真実を知って怒りと絶望を感じる。
そこで、救いを求めたのは親友のアネット。
でも、彼女の言葉は酷いものでした……

{netabare} アネットは実はシン兄弟と知り合いで、友達だったから虐めにあった……それが辛くてシン達を拒絶した……
そうして、レーナの事も同罪と言い放つ。

そうしてアネットは「アンタが余計な事をして長生きさせたからソイツらは死ねって命令されたんでしょう」と言います。

このセリフは本当に頭にきます。
レーナは何一つ間違えてはいません。
それだと、死ぬしかないじゃないですか!
誰かに死なないで欲しい、死なないで欲しいから行動をしようとするのは余計な事でしょうか?{/netabare}

でも、結局、アネットは怖かったのだと思います。
{netabare} 自分は拒絶して86を見捨てて、彼ら兄弟だけでも助けようとした父に反対する選択肢しか出来なかった。{/netabare}

逆にレーナは見捨てない。
{netabare} ずっと、1人で立ち向かい諦めずに戦い続けて上層部に掛け合い意見し、犠牲を出しながらも全滅回避に成功した。

アネットからすれば同年代の同じ1人の女の子が、ここまでの事をしているのです。
自分には何一つ出来ずに見捨てると言う選択肢しか出来なかったアネットからすれば、自分が情けなく感じたのかもしれません。 {/netabare}

だからこそ、レーナの言葉や行動に心は締め付けられてゆくのかもしれません。
{netabare} 酷い言葉を浴びせて必至にレーナも私と同じなんだよって自分に言い聞かせて、レーナに言い聞かせてる……

それでも、気持ちの変わらないレーナから逃げ出して「もぅ、会いにこないで」の逃げの一言……現実から逃げ出したのだと思います。{/netabare}

一方、最終司令でシンは兄の亡霊と対峙します。
シンは亡霊になったお兄さんを救いたかった。
でも、兄もシンを救いたかった。

{netabare} お兄さんの救いは明確に解りませんでしたが、守りたい気持ちは伝わりました。
戦いの中でシンが他の機体からトドメを刺されそうになった時、攻撃から守るシーンがあります。

シンは、それを「殺すなら自分の手で……か……」と解釈をしましたが、私は単純に守りたかっただけに感じました。
殺し合いをしているのですが、兄はシンに殺すとは一度も発言していなかったからです。

亡霊の兄の表情が殺意と苦しみに歪むシーンが有りますが目を見てると、本当は殺したくないのかな?と思える目をしていたように感じる部分があったからです。

兄の回想にもシンに酷い言葉と暴力を振るうとは裏腹に心の声は自分の言葉の全てを否定して心はシンを守ろうとして居たってのも理由の1つです。 {/netabare}

この戦いでレーナは視覚共有を使います。
{netabare}視覚共有はハンドラーに失明の可能性があるらしいのですが躊躇なく使います。

更に許可のない命令違反覚悟の迎撃砲

それに対してレーナは86が気にしないように言葉を伝える。
私は、これはレーナの覚悟だと思います。
言葉や地図でのナビゲーションならハンドラーなら当たり前に出来る。 {/netabare}

でも、そうじゃない。
{netabare} それ以上に皆と一緒に戦ってるんだよって覚悟の現れ。
彼女は補給を要求する時に「私達の部隊」と言っていました。
「スピアヘッド部隊」ではなく「彼らの部隊」でもなく「私達の部隊」

自分も仲間の一員である覚悟を感じます。
そして、この行動こそが、その証明。 {/netabare}

で、レーナがシンの兄に不発弾を撃ち込むシーンで、小さい頃のレーナがビンタをするシーンがありました。
{netabare} このシーンは、過去に助けられたレーナが、次はレーナからの救いのビンタ……弟を殺したくないのに殺そうとする兄への救いの一撃。
本当に助けられ保護して生かしてくれたから……感謝してるから打ち込める優しい一撃だと感じました。 {/netabare}

実はレーナは親友であるアネットに協力させていました。
{netabare}それは脅しですが……これには優しい理由がある気がします。

1つは今まで見捨て続けたアネットへのチャンス……見捨てた幼なじみは生きている。
アネットは、見捨てた事を少なからず後悔していました。
なら、その幼なじみを救うチャンスを与える……見捨てたまま気に病んで生きるか……救って貴女だって救えるんだよって伝えて、少しの償いと勇気を与える……

2つ目は脅し。
2人で協力すれば2人は命令違反で罰を受ける……でも、レーナが脅してアネットを従わされたのなら……罪はレーナだけが被れる……アネットは罰を免れるか軽くなる。 {/netabare}

それがレーナの言葉と行動に隠された優しさだと思います。
否定されても罵られても、やっぱり大切な親友なのかな?って。

そして、戦いの後……
{netabare} 沢山の罰を受けようと失明を覚悟してでも生きて欲しかった仲間達……
自分の命令違反よりも失明なんかよりも優先したかった仲間の橘……

彼らは勝利の後にレーナと言葉を交わして楽しそうに旅に出る……彼らの言う自由になるの本当の意味……
レーナの「待って……待ってください……置いて行かないで!」

凄く切ない……勝利で喜びを分かちあって居たのに……その先の……彼らの選択……凄く楽しそうな会話には未来への希望…… {/netabare}

シンの最後のセリフ「少佐、先に行き(逝き)ます」
レーナは間に合うはずもないのに走り出す。
そうして、外へ出た彼らはレーダーから消え去ったる……レーナだけを残して。

外へ出た彼らは凄く楽しそうに生きていました。
{netabare} 伸び伸びしてるように感じました。
生活は裕福ではなく不便で大変なことの方が多いと思いますが心は清々しいと言いますか。{/netabare}


そして、ファイドの記憶(メモリー)
この子は、見ていたら凄く可愛くて心があるのかな?って思います。
仲間想いで優しくてシン達の必要なものを探してくれたり。

ファイドの記憶を見ているとファイドは皆の人気者の様な子かもしれませんね。
皆と喜びを分ちあって。
沢山の人が人の様に接してくれて、楽しい事や嬉しい事、悲しい事やら沢山の言葉と笑顔を記録して……ファイドの記憶を見るとファイドは本当に皆が好きだったんだって解る。
そして、シンが大好きなんだって。

ファイドの視覚レンズから液体が流れているシーンがあります。
{netabare}涙を流してる様に見えるだけなのか涙を流しているのか……私には、泣いてる気がします。
最後の焼け野原の大地でファイドが見たメモリーはファイドの幸せで楽しくて大切な記憶。

でも、泣いたのは壊れるのが嫌とかじゃなくて……あんなに楽しい時間を共に過ごした仲間が減ってしまった事に涙したのかな……って思いました。
それとも、シン達を残して壊れちゃう事が心残りなのか…… {/netabare}

さて、シン達は廃校に辿り着きます。
これは、少し切なかった。
{netabare} 廃校で学生の様に振る舞うけど……この子らも普通に生活してたら学生生活を楽しんでいたんだろうなぁ〜って。
そんな普通が当たり前にあったはずなんだよなぁ〜って。{/netabare}

道中……シンは敵を発見します。
{netabare} 機体は1機しかなくて当番制で乗っている人が戦う約束でしたがシンが優しい嘘で戦いに出ます。

それは仲間を守るため。
シンの立場ならそうすると思う。
生きて欲しいと思うから……でも、それは仲間も同じでシンに戦わせて逃げるなんて出来るわけもなくて……

結局、皆が来ちゃう……
機体はないから銃1つで……それで勝てるハズがなくても……
シンは「馬鹿だなぁ〜そんな武器でレギオンに勝てるわけない」って言う。
馬鹿だ馬鹿だと言うけど……

多分、私はシンの立場だと、そんな馬鹿が嬉しいかもしれない……死んで欲しくはないけど……それでも一緒に最後まで居て駆けつけてくれるのは幸せだと思います。{/netabare}

一方、レーナは最前線に視察に来ます。
前回の命令違反は謹慎処分で、時間が出来たので訪れた。
彼女は見てみたいと思ったのでしょう。
スピアヘッド部隊が過ごし生きたその場所を……

そこでレーナは彼らのメッセージを受け取ります。
{netabare} で、ファイドが記念撮影で撮った写真が同封されていてレーナはそこで初めて彼らの顔を知る。
レーナの口元が移されて涙を流すシーンがあるけどそれだけで泣けちゃう。{/netabare}


「いつか俺達が行き着いた場所まで来たら花でも備えてくれませんか」
シン達のメッセージを受け取ったレーナもまた。

{netabare} 「私もまた歩んで行ける。彼らはそう信じてくれた。
戦おうこの身の命運尽き果てるその最後の瞬間まで」と決意します。 {/netabare}

シンはどこかで無事でいる事を信じて自分に出来る全力で戦う決意をする!

86は10月に2クール目が放送らしく、これはかなり楽しみですね。

シン達は生きてるのか?死んでるのか?
レーナは、これから救いようのない国を世界を、どう変えて行くのか?
楽しみです!(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

投稿 : 2022/03/13
閲覧 : 699
サンキュー:

27

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

メカ搭乗の年齢制限は?

戦争をリアルに描いた作品。もちろんシリアスな話になりますよね。シリアス耐性あるので私は楽しく観ました。メカの戦闘シーンも迫力ありましたし、作画も良いと思いました。ただ少し説明不足の所があるかなと、説明しすぎると面白くなくなるのは承知の上ですが、やはり反乱にならないのは何故か分かりにくいです。収容所の様子とか描いてくれたら納得できたかもです。あと、妻が…とあったんで主婦もメカに乗るのかと解釈しましたが合っているでしょうか?
美少女は多くて満足でもありつらい面もありました。レーナ少佐の軍服姿超可愛いです。
グロくはないので余程シリアス苦手じゃないなら普通に面白いと思います。
10月からの2期も観たいです。
★変更
OP曲が何度聞いてもイキってるので音楽点0.5下げました。

投稿 : 2022/02/23
閲覧 : 452
サンキュー:

23

アニメ散策 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

過酷なファンタジー世界

人間と無人兵器《レギオン》の戦争とそこで戦う兵士の物語です。レギオンに間接的に人格を付与することによって、無機質になりそうなバトルにドラマ性を持たせています。それがクライマックスのひとつでしたが、その前にもう少しそのための回想が欲しかったです。そうすれば、より良い話になったと思います。

物語では差別や倫理や組織における理想と現実のギャップなどが描かれています。人種差別問題に関してはアメリカの歴史に似たような事例があるので、おそらくそれを参考にしていると思われます。現代の社会問題にも通じるものがあり、所詮人間はお互い分かり合えないのだと思わされます。被差別者にとってできることといえば諦めず、少しづつ改善を試みることぐらいでしょうが、共和国ではそれさえできない非情な世界なので絶望的な状況です。

戦争の行方や共和国の分断された社会がどう変わっていくのか、そして86と少佐の運命の行く末が気になります。終盤の展開は感動的でした。

投稿 : 2022/02/01
閲覧 : 264
サンキュー:

5

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

怏々(おうおう)としています。

なぜ、戦うのか。

なぜ、戦わせるのか。

なぜ、戦わさせられるのか。

3つのアンサーは少しずつ違う。

そして、それぞれのバックボーンもたぶん違う。



兵士にだって脳ミソがあるのだから、インプット(受け止め方)はいろいろです。

でも、軍隊の意義は、あらゆる手を使ってでも勝つことがアウトプットでしょう。

勝たなければ、国家の体制は崩されるのだから。

前線では、兵士は死ぬのですから。




だったら、

だったら、戦わなければいいのに。

なんのために、人間だけに "言語" が与えられたのか。

なんのために、頭脳が "天上" に一番近くにあるのか。

まるで分っていない。

分かろうともしていない。


~ ~ ~ ~ ~


なぜ、生きるのか。

なぜ、生まれてきたのか。

なぜ、生きねばならないのか。

3つのバリューはとても似ている。

そして、それぞれのプライドもきっと同じ。


兵士だって人権があるのだから、セレクションの機会はあったはずでしょう。

でも、軍人の使命は、政治闘争の手足となり、先鋭と尻ぬぐいを果たすことです。

国が生き伸びるためなら、犠牲は必要でしょうか。

使い捨てでも、兵士ならいいのでしょうか。




それなら、

それなら、戦わなければいいのに。

なんのために、人間だけに "笑顔" が与えられたのか。

なんのために、 "歴史" を記憶に刻んでいるのか。

まるで学ぼうとしない。

理解しあおうともしていない。


~ ~ ~ ~ ~


86 ‐エイティシックス‐


苦々しい記憶が1986年にあります。

とうてい受け止められない、壮絶で凄惨な "差別の事件" です。

「このままじゃ生きジゴクになっちゃう」と遺書にありました。

重なる意図を、本作に感じています。



どんな評価を標せばいいのか。

まだ、心を曇らせています。



どんな社会なら信じられるのか。

また、胸が叫んでいます。

投稿 : 2021/12/26
閲覧 : 565
サンキュー:

18

ネタバレ

螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

そういう狙いなのかもしれないが……キャラに感情移入し難い

とにかくキャラに感情移入がし難い。86側と共和国側、どちらにも共感できないのが原因でしょうか。

86はなんか奴隷根性が据わっていて、共和国に悪態を吐きながらも反抗しないで戦うバトルマニアみたいなキャラだらけ。86は過酷な現状に心が屈折して、人間的に壊れている面を表現したいのでしょうか。主人公であるシンがそれを最も強調していますが。
ライデンのレーナへの科白から、スピアヘッド戦隊の全員が散っていった仲間のために戦って死ぬことを誇りに考えているようですが、卑劣な共和国に一矢報いようとする奴がいないのは流石に違和感があります。反逆を狙うのは別に現状に慣れたベテランであるスピアヘッドじゃなくても構いませんが、他の部隊まで挙って同じ考えの持ち主と思わせるくらいに他の部隊の描写が無い。流石にここまで酷い体制に対して反旗を翻す者がいないのはどんなに好意的に考えてもよく分かりませんでした。
キャラクターの死も直前にフラグを立てまくって最期に死ぬというギャグみたいな死に方が目立ち、リアリティはある意味あるものの、心が全く動かない。終始そんな調子なので、もう少し描写があってもなぁと思わされます。

戦略もへったくれもない泥臭いところはなんだかんだ好きなので、キャラクターの死に様がドラマチックでないところが悔やまれます。

共和国側の描写もかなり謎が多い。明らかにやばい状況なのに束の間の生活に胡座をかいて86を神風みたいに適当に使い潰すだけってのが……スペックが圧倒的なレギオンの猛威を見る限りでは死者0人とか悠長に報道してる場合じゃありませんよね。しかもどういう根拠で俺たちは安全だとか思ってるんでしょうか。共和国独自の教えみたいなのが国民に数年がかりで浸透していった末路みたいですけど、いくらなんでもあんなご時世に完全に身を委ねて思考停止している、それもほぼ全員なのはアホ過ぎる。事情を知る上層部も命の危機を目の前にしてもなんか達観してるしそこも謎。
一人このいかれた体制に反抗するレーナもレーナで綺麗事を並べるだけで基本無策で突っ込むのみ。力の無い少数の反体制派が何も考えずに孤軍奮闘したって国家反逆罪で処刑されるのがオチな気がしますが。処刑されてはいないですけど。
86のためを想うなら同じ志を持った味方を集めるなど、それなりの戦い方を考えるべきではないかと思います。

そうした悪い面が目立つ序盤はともかく、後半はかなり面白かったです。シンの目的自体は前々から明確に描かれていたので、そこにまつわる部分はなかなかの出来栄えでした。シンが目的を果たした後の旅の描写も良かったです。
作画やCGも同時期のアニメに比べて抜きん出ていました。

ところどころ惜しい良作……でしょうかね。

投稿 : 2021/12/26
閲覧 : 603
サンキュー:

8

ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エンターテインメントと差別

普段、我々はアニメをエンターテインメントとして楽しんでいるし、それでいいと思います。
結構評判が良い、2クール目がある、くらいの事前情報しか持たずに本作品を観始めて、かなりの衝撃を受け、連続して観る事ができないくらいの辛さを味わいました。
元々軍事物は好きで、初めは「お、いい感じの硬派なアニメだ」くらいにしか思っていなかったのですが、あれよあれよという間に「うわぁ」という気分にさせられました。
第一話かな、横断歩道のシーンで嫌な予感がしたのは確かですが。

ありえないくらい極端な差別社会が舞台の物語です。
間違いなく本作品を苦手とする方もおいででしょう。
価値観は人によって違うのは当然ですが、私はこの作品は非常に価値のあるものだと感じました。
自分の中の差別意識に向き合うきっかけをくれましたので。

以下、小ネタです。
アクションシーンは機体がグルグル回って、目が回りました。
ミリーゼ少佐は太ももが見えすぎで、スラックスの方が良かったなー。
幼女戦記にも言えますが、「砲兵は戦場の女神」ですね。悪魔でもありますが。
超ハイテクなのに強烈な差別がある、というのは人類は進歩しないことを示唆しているようで暗い気持ちになります。
それにつけてもスピアヘッド戦隊のメンタルの強さよ。

これから「第2クール直前 新情報制圧大作戦」を観ようと思います。
9/11くらいまでア〇マで視聴できます。

追記 上記「第2クール直前 新情報制圧大作戦」を観終わりました。
本編とのテンションの差に・・・。
番組内で言及はなかったのですが、36分あたりの映像でミリーゼが中佐に昇進したのが確認できました。
楽しみにしています。

20210923追記
ネットで少し検索した際に、「ミリーゼは大尉に降格」という記述がありました。検索しなきゃ良かった・・・。まあ、やらかしたので降格が自然ではありますが。
2クール目冒頭で明らかになると思いますので、原作をご存じの方、私に教えないでくださいねw
上記新情報映像では、肩章が「線あり星2」に見えたので中佐だと思ったのですが、大尉だと「線なし星3」になるんじゃないかなぁと混乱しています。
あと、新情報で公開されたメカキットの説明で、メカの主砲が88mmだとわかり、軍事物好きなのでニヤニヤしちゃいます。
それと思ったのですが、ミリーゼの視点が視聴者に近いような気がしました。感情移入しやすい形式になっていると思います。やたらとケーキが出てくるのもその演出なのかなあ。
以上、小ネタ追加のみでスミマセン。

2021-1225お知らせ
アベマであと8時間(夕方くらいまで)、11話までを無料視聴できます。12話以降は、本日12月25日(土) 12:30 〜 16:30放送、以降24時間無料視聴できます。

投稿 : 2021/12/25
閲覧 : 670
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22

ネタバレ

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

死亡詐欺アニメ

86の悲惨さを表現したいのだろうが、対して思い入れのないキャラが毎回死んでも何も感じない。毎回15分くらいでED挿入して異質感を出しているけど、この澤野氏の手掛ける音楽で何とか保っている感が否めない。

投稿 : 2021/12/22
閲覧 : 683
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4

うおお さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

設定が面白くて、見ていくうちにどんどんハマっていった

投稿 : 2021/11/27
閲覧 : 422
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3

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

Intelのx86はプロセッサに少年の脳を使っているらしい

テーマは人種間の差異とか戦争の欺瞞とかなのだが、このあたりの扱いは陳腐だし、もっと民衆心理の裏のキモいところを描いて欲しかった。多分特に86の人間が全員品行方正なキャラしか描かれないのはどうも。正直戦場の劣悪な環境で教育された少年兵なんてものはそれこそ薬中アル中の巣窟なイメージがあるし、せっかくたくさん登場人物を出したのだからもっと色々な人を出して良かった。こういう作品を見るとなんだか人種差別の類は簡単になくなるように見える。


この作品の設定上の根幹のオリジナリティは戦略ゲームをやっているつもりでいたら殺される兵士の断末魔が聞こえてきたというところ、指揮官と部隊の間のどうしようもない遮蔽であり、主人公の声から非常に曖昧なイメージだけで全く別世界にいる兵士たちに感情移入しなければいけないというところである。主人公と部隊の対話を耳の通信機でのやりとりのみに絞ったことで逆に想像を掻き立てるという書簡小説のような手法である。

投稿 : 2021/11/16
閲覧 : 394
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6

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

死ぬために生きている

この話は隣国の置き土産に奮闘する奴隷を管理する軍人の話
ジャンルは戦争・戦闘・ロボット

原作は未読。電撃文庫のなにかの賞をとったのは一応知っていましたが、その時に友人が「そうでもなかったよ」と言っていたので、見る前での私の評価は低いものでした。
でいざ視聴。
結果。
面白い

ラノベでは表現できなかった繊細な描写や戦闘シーン、キャラ感情などがアニメという媒体によって細かく表現されているようです。
感想を行った友人も「アニメは面白かったよ」といっていたので、原作既読者も未読者も見るべき良作品となっています

その内容についてです
かなり暗めの内容です。バンバン人は死にますし、終わり方もいまいちピンとこない物でした。明るい展開だけを望むなら本作の展開はあまり望ましくはないでしょう。
イメージとしてはエガオノダイカみたいな感じです。
ただ、本作は1クール目であり2クール目がまだ残っているのでエガオノダイカのような結末になるのか、果たして。
戦闘アニメに見せかけたヒューマンドラマ(?)なので引き込まれること間違いなしです。
今の段階では全体の評価はできませんが、2クール目は期待したいと思います。

{netabare}
正直エガオノダイカを長くした作品じゃないかって思ってます。
今回は相手が無機物ですが、「平和を願って無茶をする」的な展開になりそう。予想というより個人的な希望、に近いですが。
{/netabare}

監督は石井俊匡さん。テレビアニメ初監督だそう
脚本は大野敏哉さん。宝石の国や約ネバなどの方ですね。改悪にならないと良いのですが
キャラデザは川上哲也さん。SAOやアスタリスクの方ですね。
劇伴は澤野弘之さん。マジ神ですねこの男は。
アニメ制作はA-1 pictureさん。かの有名なところ。

作画は非常に良く、戦闘シーンを含め丁寧な印象でした
opはシノダさん作詞曲、ヒトリエさん編曲歌唱の「3分29秒」wowakaさんの曲をその声で聞きたかったというのはエゴでしょうかね
edはcAnONさん作詞、澤野弘之さん作編曲、mizukiさん歌唱の「Avid」EDの入り方がまた神がかっているんですよコレが。

総合評価 期待

投稿 : 2021/11/02
閲覧 : 382
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12

ネタバレ

とろとろとろろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

わたし、ホントは凄いんです(笑

第9話まで見た。
{netabare}主人公のレーナとシンは少々キャラクターが古臭く感じる。
もちろん絵的な意味じゃなくて。
第8話まではグダグダ感満載だったが、第9話でようやく大きく動いた。
2クールなのかな?
ここからが本番だと信じたい。{/netabare}

・第11話まで
2クール目への繋ぎとしてはなかなか。
アニメとしての見せ方が上手いのは感心する。
今後のヒロインの覚醒に期待!(笑

投稿 : 2021/10/31
閲覧 : 1020
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3

サック! さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なかなか良かった

後方の安全圏で理想論に浸っているヒロインと前線でがむしゃらに戦う少年兵達がそれぞれ不良化したり人間らしさを取り戻して変わっていくのが面白かった。
乗っている戦闘ロボより補給ロボの方が良い。

投稿 : 2021/10/27
閲覧 : 311
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2

イザヤ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

好きな雰囲気

作品の雰囲気と澤野弘之の楽曲がとてもよかった。二期にも期待。

投稿 : 2021/10/21
閲覧 : 248
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1

ネタバレ

kyani さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

幼女戦記の様で面白い!

自分は、幼女戦記やアルドノア・ゼロ、などのバトル系大好きです!なのでやはりこのような戦いあふれているアニメ大好きです。でもたまに主人公空気読めよ適菜とこもあったけどそれだけアニメを意識しワクワクしてきたところは、久しぶり。第2クール今見てますが、めちゃ応援してるは!

投稿 : 2021/10/20
閲覧 : 286
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3

ネタバレ

ハルジオン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

中盤からが最高でした

かなりエグい内容でしたね
その中で頑張る人たちがとても良かったです

投稿 : 2021/10/14
閲覧 : 265
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4

ネタバレ

ASAMHTU15 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今後が気になる

用語の分かりにくさはあると思いますが、そこは正直見ていくうちに慣れると思います
世界観は未来的でもあり前時代的な部分もあり戦争アニメ特有のシリアスともダークとも取れる雰囲気が漂ってるように感じました。一期のテーマはヒロインのレーナの成長にあったように思います。ジェノサイドが当然のように行われている国にいながら聖人君子の心を持つレーナですが、彼女にも86達の苦しみへの認識の甘さや当事者意識が足らずそれを自覚して自己嫌悪に陥りますが、彼女はそれを乗り越えて一皮も二皮も剥けて立派な指揮官に成長します。また軍人として成長していくレーナも良いですが、普段の天然で初心な女の子のレーナが何より可愛くて最高でした。主人公のシンとのお互い顔が見えず通話のみで淡い恋慕をお互いに抱いていく遠距離恋愛のような関係性も好きでした。今後二人の関係も進展していくようなので期待してみていきたい。

投稿 : 2021/10/14
閲覧 : 135
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4

ネタバレ

抹茶大福 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

自分の性癖に刺さった

作画、音楽、キャラ、シナリオ共に文句なし。人種差別や戦争、少年兵など現実でも社会問題となっている要素が散りばめられていた。加えてダブル主人公かつヒロインでもあるレーナがとても魅力的であった。迫害する側の人種でありながら、正しくあろうと被差別側の人種である86達を人間として扱おうと努めるが、初期には86達からは彼女の聖人であろうとする姿勢は偽善だと突き放されたりもする。しかし普通はそこで曇るところだが、彼女はめげずに自分の過ちを認め彼らとの交流をさらに深めようとする。実に逞しく美しいヒロインだと思う。2期(2クール目)も楽しみである

投稿 : 2021/10/14
閲覧 : 164
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4

ネタバレ

けす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

1クール終了時点での評価

今1クールが見終わりました。まずは音楽と演出のマッチが素晴らしい。さすが澤野弘之さんと言ったところ。音楽がいいだけでこれほどストーリーに良い影響を与えるとは思いませんでした。感動シーンがが段違いに良くなっています。
作画は崩壊することなく、常に高水準を維持出来ていたと感じました。キャラデザも拒否反応なく、見ることが出来ました。
ストーリーについては、まあこうした系統のアニメでは仕方ないと思いますが、序盤にキャラがたくさん出てきて、すぐに死ぬため1周目では確実に全員のキャラ把握が出来ません。またコードネームと本名があり、両方使われるため、何気なく見ていると誰が誰だか分からなくなり、感情移入がしにくいと思いました。退屈することなく11話を見れたのでストーリー構成は良いと思いますが、もう少しキャラの深堀が欲しかったかなって個人的には思ってしまいました。(11話しかないのでキャラ全員はさすがに無理だとは思っていますが…。)

投稿 : 2021/10/12
閲覧 : 260
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2

ネタバレ

きたろう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

音楽と演出、抜きん出てる

原作未読です。
なんの気無しに見始めて、4話くらいまでコンテや演出はいいのにテンポが悪いイメージがありましたが後半に一気に加速目が離せなくなりました。
何より演出が素晴らしいです。昨今のTVアニメでも抜きん出ていると感じました。
確かにラノベ特有のキャラクタや用語の多さにつまづいてしまう方もいると思います。
私もそうでしたが、2週目の時に余裕をもって視聴でき、キャラクタの動きだけではなく情景や定点カメラのアングルだったり画面から目を離せないカットが沢山あったと気づくことが出来ました。
なのでぜひラノベ原作だからといって作業アニメにするのでなくモニターと向き合って見て欲しいです。

あとは戦闘シーンの音響が素晴らしいのでイヤフォンやヘッドフォンもおすすめします。もちろん澤野さんの楽曲も魅力の一つです。

個人的に9話の演習が素晴らしいです。
この感想を書くために会員登録しました。
2期でどう動くのか、とても楽しみにしています。
あまり上手なコメントは出来ませんが、アニメーション好きにはぜひ見て頂きたいです。

投稿 : 2021/10/11
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5

ジジ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:----

アニメ勢にはきついかも

1巻1クールのせいなのか、展開が遅い気がした。

それと、キャラクターが多すぎるせいか、重要人物が誰か判断するまでに時間がかかったように思う。その分、名前を覚えるのも難しいし、感情移入もしづらかった。

作画は安定しているし、音楽もかっこいい。
でも、少し大袈裟で滑ってるなと思う演出もあったし、OPも好きじゃない。

原作勢は楽しめたかもしれないけど、アニメ勢の自分には刺さらなかった。

投稿 : 2021/10/11
閲覧 : 231
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2

FTUFx01575 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

作画は常に安定しており文句無しであったと思う。物語も賛否両論あるが、重い話の好きな自分にとっては良かった。そして何よりレーナの可愛さと86の仲間達と共に成長していく姿が素晴らしい作品であった。レーナ目当てで見る人がいても良いくらいにキャラも声も魅力的であった。86特有の用語が出てくるが、見ていくうちに解るようになった。どうしても気になる人はネットで用語を少し調べてから見るとすんなり入ってくるように思う。

投稿 : 2021/10/10
閲覧 : 166
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2

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

第1話をのりきれば…

戦争物なので第1話に独特な名詞や人物名、地名が連発するので、聞いていてついて行けない事がありますが、第1話を乗り切れば世界観やキャラクターも把握できるようになります。

作画はとても素晴しく、ストーリーは少し暗い話ですがとても面白いと思うので是非見て頂きたいです。

投稿 : 2021/10/05
閲覧 : 235
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3

ネタバレ

祇園 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

少佐は俺たちのことも、忘れないでいてくれますか?

投稿 : 2021/10/02
閲覧 : 203
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0

ネタバレ

runa21 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

誇り高きブタ共の生きざま

この話を読んで、
昔、塾の先生が、言っていた話が初めて理解できた気がする。

その先生は、アメリカでテロを体験し、
無傷ではあったけれども、
目の前に広がる地獄のような映像を前に、
うめき声をあげる人を、
とにかく救い出すことしかできなかったといっていた。

その時に
「君たちは生きる上で、絶対に誇りをもって生きろ!
 誇りさえ持っいれば、こんな事を起こそうなんて思わない」
と言っていた。

当時の私は「なぜ誇り?」「善意とかではないの?」
とよく理解できなかった。


でも、この話を読んで、
なんとなく、当時の先生が言いたかったことが
初めて理解できた気がした。



小説の一番初めの文章は、


「豚に人権を与えぬことを、非道と阻止られた国家はない。

 故に、
 言葉の違う誰かを、色の違う誰かを、祖先の違う誰かを
 人の形の豚と定義したならば、
 その者たちへの抑圧も迫害も虐殺も、人倫を損なう非道ではない。」


という出だしから始まる。
「白系種(アルバ)」以外は、人ではない。
だから、迫害しようが、虐殺しようが、非道ではないのだ。

でも、迫害され、理不尽な目にあいながらも、
戦い続ける少年少女たちは、
すべてのアルバが非道であるわけではないと知っている。

だからこそ、自分たちが戦わなければ、
アルバの人たちは戦うすべもなく死ぬことを知りながらも、
戦う決断をする。

それは、非道なアルバのようにはなりたくないと、
そこまで「堕ちる」ことはしたくないと
彼らなりの誇りがあるからなのだ。

誇りあるものの生きざまは、こういうものだと思った。


その時先生の言ったことがなんとなく理解でき、
「なるほどな」
と思った。


ただ、残念なのは、
アニメだと表現できないところがあるということかな。

この作品の良くも悪くも、
人の醜いところをこれでもかと描かれないと、
ブタと呼ばれながらも、
彼らがいかに誇り高く生きていたかを描き切れない。

それゆえに、中途半端になってしまった感じが否めない。

あと、原作を読んでいたからついていけたが、
原作読んでいない人は1話目から、置いてけぼりを食らうだろうと
容易に想像できる。

1話で切った人も多いのではないだろうか。


もったいないが、仕方がない。
そんな作品かな。

あと、最後にスペシャルエピソードがあったが、
回想で終わったのが残念過ぎる。

原作、その後あるじゃん・・・
あのラストが描かれて、「ざまぁ」と思うのに。
不発感がひどすぎる。

スタッフはこの作品が好きなんだろうか?
と疑問に思うよ・・・。

そしてそのまま第2期決定(笑)
2期で1巻のラストが描かれるのかしら?
でも、あのラストで、2期見る人いるのか??

投稿 : 2021/09/27
閲覧 : 420
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10

こよい1016 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

世界観に引き込まれる!

よくあるファンタジーかと思って見てみたら
世界観が思ったより重くて引き込まれました。
これ本当にボーイミーツガールものなのか!?
と思うほどの1期。
ヒロインが可愛くて、主人公もかっこいい!
本編も面白いけど、過去の話も気になる!!
2期もとても楽しみです!

投稿 : 2021/09/21
閲覧 : 228
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3

apotan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ここから?

戦争もの
原作は安里アサト
アニメ制作はA-1 Pictures
原作未読

シリアスが苦手な方は微妙かもしれません。
話題になっていた作品だったので期待値が高かったせいか、
私はあまり楽しめませんでした。
分割2クールで今年の秋続きが放送されます!

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 313
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4

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名作の部類でしょう。

いやぁ、いいね。
硬派な大人なアニメな感じでした。

他の方の感想を観ると、ネガティブな評価も散見されて残念なのですが、まぁ、合う合わないも含めて個人の感想ですから仕方がないですねぇ。

私が観たところでは、確かに既視感があると言えばあるのですが、あまり気にはなりませんでしたね。
全く立場の違う人物が、お互いの立場、境遇に悩み、共感し、友情に近いものを育むっていうパターンは、ままある話です。
曰く、看守と囚人、敵同士、別の国の友人同士、警察と犯人などなど。

設定もガバガバどと言う批評もあったりしましたが、この辺も特に違和感はなかったです。
いや、ツッコミどころが全くないかっていうと、勿論そうではないのですが、見せ方で「ふーん」と思わせ(錯覚させ)るぐらいの説得力はあったという事です。

この作品、観ていると、イメージが出来ればできるほど、辛く、きつく、悲しみが襲ってきますよね。
この時代に、よくこの手の作品をアニメ化できた(しようとした)ものですね。
差別、命の価値、使命、戦争の是非、様々なテーマが含有されています。
ただ、あにこれでの感想を観てみますと、私と同様、または近い形で、この作品を受け止めておられる方も多く、頼もしく思いました。


昨今の日の本のとある国では、
戦争=悪、いけないもの、許されないもの
命=絶対大事、最優先、地球よりも重い
的な考えが「絶対正義」とされておりますが・・・。

※もちろん、私も「戦争」なんか無い方が望ましい「絶対!」
「命を大事に」=「そりゃ、基本的には「正しい!」人の命も大事にするから俺の命も大事にしてくれ!!と思っていますよ、勿論。

ただね、これもある意味、ある意味ですが「思考停止」っていうね。

政治学を勉強したものからすれば「戦争」は状態であって、外交の一手段であって、当然、想定をしておかなければならない事態な訳で、「考えることもダメ!」「こうなった場合どうするかなんて、考えなくていい!!」なんていうのはお花畑もいいところ。
「ある意味、戦争は起こさなくても、起こるもの、巻き込まれるもの」という考えがノーマルなんですよ、実際は。

ああ、またいらないことを語ってしまった。

ただ、この物語にあるように、どうしても絶対に回避できないような状況になってしまって、何もしなければ、愛する人、友人、知人が巻き込まれて○んじゃう、みたいな時。
それを、回避したり、遅らせたりできる状況にあなた(俺)がおかれたら・・・、戦う決断をした人に「戦争は悪、命が大事」って投げかけてどうなるものか・・・。
とかね、イメージして観たわけですよ(ビョーキですか、そうですかw)

ま、こんなこと書くと、特定の思想に捕らわれているような印象を持たれてしまうかもしれませんが、まぁ、頭の体操っていうヤツは大切ですよってことでwお許しください。

あ~これ以上色々と書くと差しさわりが出そうなので・・・。

私的に、

物語は、硬派でシリアスで良い、ちょっと(ではないが)辛く、苦しく、切なく、哀しい雰囲気もあるが、大人が楽しめるアニメとして高い水準。
(楽しめるというところに、多少の違和感はあるが、この物語をエンタメとして見れている時代と環境に感謝しようか)

作画は、高いレベルと言ってよい。大人の視聴に耐えうると思う。一部の戦闘シーンは印象に残る。暗いシーンでも戦闘状況がわかるので良かった、たまに何やってるのかさえ分からないものもあるしね。

声優は特に悪い点は見受けられなかった。

音楽は、これも大人な感じでよい。差し込まれるポイントも物語の演出としてよく機能していたし、楽曲もいい感じ。
ちなみに、タイトルバックを差し込むポイントも工夫が見えて印象深かった。

キャラクタは個性が見えて、多彩でよかった。
線もシャープだし、クリアで好みだった。
若干、幼顔に振っているキャラもいたし、美形に振っているのはもちろんなんだろうけど、ここはアニメだし、許容できるかな。
美人さんが多いと景色もよろしいし、華やかだしね。(←ヤバいかな、この発言は、アニメ作品の「演出」としてのお話です。茶色にもいい所あるけど、色としては赤の方が華やかですよねーwって程度の話ですよう、いやだなぁw)


さて、最後に・・・。
印象に残るカッコいい名言がありました。

「明日死ぬからって、今日首くくる間抜けがいるかよ。死刑台に上るのは決まってても、上り方は選べるだろってそういう話だ。俺たちは選んで決めた。後はその通り生き延びるだけだ」

いいですねぇ。
ひねくれたツッコミを入れようと思えば、入れれるのですが、そのまま受け止めるのが吉です。
うーん、やっぱりカッコいい。
このマインドは結構大事、リアルでも役立つかもしれません!!


どうやら、2021.10~第2期があるそうで、私的には楽しみです。
この後、どういう展開が待っているのやら。
ものすごく、シンプルに楽しみにしています。

この作品も、合う、合わないの振れ幅が大きい作品かもしれませんが、きっと多くの方の視聴に耐えうる作品だと思いました。
機会がありましたら、是非、ご覧くださいませ。

投稿 : 2021/09/10
閲覧 : 719
サンキュー:

24

ネタバレ

anime さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

わりかし硬派

革命により滅んでしまった「帝国」がかつて開発したAIで自律行動する無人戦闘機械軍は、いまだに「共和国」への侵攻を行っていた。
そんな中、「レギオン」という有人戦闘メカで戦う共和国戦隊の隊長と、これを遠隔から指揮するヒロイン指揮官が、戦死者を出しながらも少しずつ絆を深めつつ奮闘する物語。

前線で戦うレギオンのパイロットたちは、有色人種であることを理由に迫害されており、ヒロイン指揮官がそうした共和国のあり方に反対の立場をとっているというのが特徴的。

パイロットたちが家畜扱いされながらも祖国のために戦い続けてるっていうのはだいぶ無理がある設定だなと感じてしまいましたが、そこに目をつぶってしまえばいいお話だったと思います。

共和国とレギオン部隊の関係を中心とする全体像、そして主人公の一人であるレギオン戦隊隊長シンと兄の物語が徐々に浮かび上がってくる展開はなかなかドラマチックでよかったです。

帝国機械軍が、共和国人パイロットの脳を奪ってゾンビ化するなんていうホラーちっくな設定もいい感じのスパイスになっていたかと。

まあまあキリよく終わってくれたなと思っていたら、分割2クールだそうなので、このまま原作未読で今後の展開に期待したいと思います。

投稿 : 2021/08/27
閲覧 : 307
サンキュー:

3

ネタバレ

k57x83 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

我々は、悪魔だ

以前から気になっていてアマプラにあったので視聴
原作未読


ちょっと気になる点はあるけれどかなりの良作
映像美、心理描写、戦闘シーン、どれも一級品で
時間あたりの密度が凄かった
そして心抉る物語・設定の数々
続きが気になりすぎて睡眠時間を1/3に削って一気見



◆物語・設定
非常に緻密に練り上げられたと感じる
また、携わった人達も本当に原作が好きで、
それらの熱い想いまで伝わるようだった

設定自体はそこまで目新しさはないが、
演出を工夫することで視聴者の心に残るよう
描いている
以下が特に印象的だった
・1つの会話をハンドラ側、プロセッサ側と両方の側面から見せ、
 部屋の風景などの違いを強調することでより
 その2つの境遇的差異を強調
・ファイドのメモリの映像
・時系列の入れ替えとタイトル挿入タイミング、
 (リゼロ1期旧版のような)ED挿入タイミングの工夫
 (それによる次の展開への興味促進)

あらすじにまで気を使っているのには本当に関心する
最初あらすじを読んだとき、2国間の戦争の話かと思って
視聴開始した
が、実は進撃の巨人(壁内)のように
サンマグノリア共和国が最後の人間の住む領域であり
人間VS機械の最後の戦いというのが途中で判明した
(1期を視聴した限りでは)
あらすじのみで全部がわからないよう工夫されている
(最近はあらすじ見れば本編見なくて問題ないの多いよね)

心理描写・伏線回収も上手く
レーナの悪魔としての成長(それによる目的の実行)
もあり、見ごたえがあった


ただ、1点気になることが
レーナは物語の途中、
・敵はこちらのレーダー範囲部分の戦力を減らし、
 こちらのレーダー範囲外での戦力増強している
・敵は新兵器開発をしている
・敵は進化しており、戦争は2年では終わらない

という戦況もろもろひっくり返るような情報を
入手しておきながら
叔父(元帥?)との話の中の交渉材料として使用しなかった

感情論だけで叔父を説得に行く→失敗が何度もあり
脳みそ腐ってるのかと思いました
(レーナが叔父ならわかってくれると思っているというのなら、
 そう考えているという描写を入れるべきです)
覚悟決めたはずなのにちょっと叔父に凄まれたり
痛いところを指摘されるとゆらいだり
部下の命を背負って交渉しにいっているという覚悟が足りない

また、後半の親友の説得は上手かったけど、
兵器無断使用に関しては急に出てきた感があるので
そこもしっかり描いてくれるともっと良かったです
(書類偽造したのか、攻撃部隊に直接言ったかはわからないけど
そのあたり)

最後の終わり方、普通に受け取ればシンが敵側に連れていかれると
いう感じでしたが、2期どうなるでしょうか
個人的には前作主人公が敵側で登場とか
結構好きなので(AC4→faとか)期待大です
機械が死を求めて来た話や、シンの最後のセリフから
ファフナーみたく敵側にいて味方的な動きする感じもあり得ますね
どちらにしろ楽しみです


テーマと私見については思うところがあるので後述します


◆声優・キャラ
誰も彼も割とすぐ死んじゃうので名前は覚えられなかったけど、
キャラ立ちはしっかりしているし役割もあり良かった
一人一人の境遇とか設定されてて好感が持てた


◆作画
記載済みだが物語・設定に即した演出があり、
バトルシーンも(3Dだが)よく動いていた
たぶん魅力の一つにレーナの顔があると思うが、
崩壊もなく最後まで走り切っていた
ドレスで化粧したらとんでもない美人でびっくりした


◆音楽
OP、ED抜群に良い
音楽と映像のマッチングが凄く、
音楽だけでも購入するレベルなのに(avid購入済み)
映像と合わせるとか本当に力が入っている

作画と絡んだ話になるが、
特にEDがツボだった
EDは動きは少ないんだけど非常に印象的な仕上がり

昨今の映像が良い=作画が良い=良く動くもの という風潮は
間違っていると教えてくれる
こういう、印象・心に残るものがいいんだよ

BGMはまあまあ良い、でしょうか
途中ちょっと出てきすぎているところがあり
気になりましたが、全体的には高レベルだと思います。



◆テーマとその私見について

皆様はどう感じられたでしょうか
私は、この物語のテーマは以下だと思っています

「残酷なシステムを享受している人は、
残酷なシステムを作成した人と同罪である」

「そのシステムによって、虐げられる人たちもまた、
 同じ人である」

ハンドラの葛藤と叔父、アンリエッタとのやりとり、
プロセッサの日常や葛藤が印象的に描かれていたので、
このように考えました


さて、
残酷なシステムは現代日本においてはいくらでも見つかります
身近なところで、たとえば、

社員やバイトをゴミみたいに扱うことで
成り立つ外食・アパレル産業

エンジニアのサービス残業で成り立つ銀行システム
(タイムリーにみ〇〇が障害出したので)

田舎に原発を押し付けることで成り立つ都会の電力事情

保健所職員の過労によって報告されるコロナ日報


たぶん、私たちの周りのもの、何をとっても、
残酷なシステムによって生み出されたものでしょう
きっと知らないだけで

私たちは、たぶんサンマグノリア共和国で
何も知らず生活を享受する市民と同じなのです

私たちのこの生活は、プロセッサのような
誰かの、犠牲の上に成り立っていると想像します

今この時も、どこかの誰かが、虐げられている
同じ人だというのに

けれども、きっと何もできはしないのです


アンリエッタは、レーナのことを悪魔と言い
レーナはこう返します
「ええそうよ、私も、貴方も」




残酷なシステムを享受している我々は、悪魔だ


20210821初稿
20210822加筆修正
 ◆物語・設定 2期の話
 ◆音楽 話の流れがおかしかったので修正

投稿 : 2021/08/22
閲覧 : 374
サンキュー:

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86-エイティシックス-のストーリー・あらすじ

サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。そう、表向きは。本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区"》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)"となった少女・レーナ。二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる!(TVアニメ動画『86-エイティシックス-』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年春アニメ
制作会社
A-1 Pictures
公式サイト
anime-86.com/
主題歌
《OP》ヒトリエ『3分29秒』《ED》SawanoHiroyuki[nZk]:mizuki『Avid』

声優・キャラクター

千葉翔也、長谷川育美

スタッフ

原作:安里アサト、イラスト:しらび、メカニックデザイン:I-Ⅳ(KADOKAWA/電撃文庫刊)
監督:石井俊匡、シリーズ構成:大野敏哉、キャラクターデザイン:川上哲也、CG制作:白組、音楽:澤野弘之/KOHTA YAMAMOTO

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