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「ブレッドウィナー(アニメ映画)」

総合得点
70.7
感想・評価
13
棚に入れた
32
ランキング
1505
★★★★☆ 3.8 (13)
物語
4.0
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.8

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ブレッドウィナーの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

牽引する者

Bread は "パン"。
winner は "手に入れる人"。
直訳すれば、"稼ぎ手、大黒柱" になろうかと思います。

副題は「生きのびるために」
アイルランド人の監督、ノラ・トゥーミー氏の作品です。

ご覧になられる前に、旧約聖書(モーゼ)と新約聖書(キリスト)の言を置いておきます。

"人はパンのみに生きるにあらず"。


~    ~    ~    ~


主人公は11歳の少女、パヴァーナ。
舞台は2001年、アフガニスタンのカブール。
奇しくも、アフガニスタン紛争(~2021)が始まった年です。

アメリカを中心とする多国籍軍が撤退した今日、アフガニスタンの政権は、タリバーンが奪還し掌握しています。

パヴァーナが "生きのびて”いたなら、33才になっているはずです。

彼女の人生の3分の2は、戦禍と圧政の中にあります。
それは、これからも変わらないままなのでしょうか。


~    ~    ~    ~


お話は実にシンプルでストレートです。
それだけに胸は鋭くえぐられ、心がぐしゃぐしゃに砕かれます。

「その国のこと」。
そう言い捨てることは簡単。
でも、そんな言葉で済ませられるほど簡単ではありません。

パヴァーナの青い瞳が問いかけてきます。

「あなたはパンのみで満足できますか?」

パンどころか、外出や水汲みでさえ不自由極まるのに。
パンと水があれば満ち足りるなど、到底のこと言えそうもないのに。

生きのびるために必要なものは何かと、真正面から問うてくるのです。


~    ~    ~    ~


海外には、時として、人間と環境との間にある "理(ことわり)" の是非を直言するタイプの作品があります。

本作は、まさにその王道を行くものです。
日本人の心象や常識とは、全くかけ離れたリアルを示しています。


"理(ことわり)" と "政(まつりごと)"。
そのバランスに不実があるゆえに「生きのびること」が副題に付くのでしょう。

必要なのは、人間の尊厳に光を当てること。
世の中を照らす光にすることです。


~    ~    ~    ~


ご参考までに。
{netabare}
当然と言っては何ですが、日本にも貧困の実相があります。
厚生労働省、2019年国民生活基礎調査を基に数字を並べてみます。

「相対的貧困率」という言葉があります。
これは、所得の中央値の一定割合(50%が一般的。いわゆる「貧困線」)を下回る額しか得ていない者の割合を言います。

「貧困線」とは、それぞれの国や地域に見合った水準の中で比較します。
世帯人数によってもそのラインが違いますが、下回る場合に、貧しい状態にあると評価します。

具体的には、可処分所得の中央値の半分の額を指します。
可処分所得とは、就労や財産、年金、仕送りといった現金収入の合計から、税金や社会保険料等を除いた額。
いわゆる "手取りの年収" です。

パヴァーナの世帯は、大人2人、子ども3人の5人です。
日本に当てはめると、凡そですが、248万円が貧困線上の手取りの年収となります。
月収にすると約20万円。
これを頭数で割ると、一人あたりの月の生活費は約4万円になります。

ただし、この20万円は "最高値" であることに留意しなければなりません。
つまり、それ以下で暮らしてみえるご家庭が日本でも一定数いらっしゃるということです。


~    ~    ~    ~


次に、子ども(17歳以下)の貧困率です。
定義は、子ども全体に占める可処分所得が貧困線に届かない子どもの割合になります。

そもそもですが、子どもには所得がありません。
ですから、その子どもが属する世帯の所得をもとに計算します。

わが国の場合、その割合は14.0%となります。
子どもの7人に1人が貧困状態にある計算になります。
実数で言うと、約225万人にも上ります。

2000年頃の子どもの貧困率は14.4%でした。
そこから約20年も経っているのに、全く改善されていない実情です。

こうした数字から読み解けるのは、ヤングケアラーもブレッドウィナーも、もはや社会構造の歪みから生じた "差別" といっても差し支えないでしょう。

言うなれば、政治の不作為による結果。
貧困という名に置き換えた圧政なのです。


~    ~    ~    ~


日本の子どもの貧困線は、124万円/年です。
一人親世帯の貧困線は、175万円/年、約14.5万円/月です。

貧困線以下の世帯を見ると、その多数が、高齢者世帯、単身世帯、一人親世帯などです。
一人親世帯の場合、48.2%、約半数の世帯が貧困線以下に属しています。

家賃、水光熱費、医療費などは、手取り額からの支払いです。
学習塾やお稽古事はもちろん、修学旅行費なども家計を圧迫します。
成長に合わせた衣類の新調なども苦しいですよね。

この金額、一般的な生活保護の扶助費の合計を下回ります。
母子家庭だと、約19万円/月です。(地域によって上下します)。
医療扶助(これは現物支給)、住宅扶助、教育扶助、生活扶助などの費用は、保護費として支給されます。

貧困の課題は、ともすれば生活保護以上に、暮らしにお金が回せないということです。
外側からは見えにくく、気づかれにくく、知られにくい "潜在化する課題" です。

生活保護を申請しない理由は、親や兄弟姉妹に知られたくないという心理が働くのが普通です。
それなら、生きのびるために、どう貧困に立ち向かえばいいのでしょう。


~    ~    ~    ~


世界的には、6人に一人の子どもが相対性貧困にあります。(世界銀行調べ)。
これとは別に「絶対性貧困」という言葉があります。

世界銀行が定めた金額は、2.15ドル/日(2022年9月時点)。
為替レートだと133円(4月1日)なので、300円/日に届きません。

月あたりに換算すると、8,579円(月30日で計算)。
年間にしても、104,372円です。
「絶対的貧困」の一般的な定義がこの金額です。

アフガニスタンの国民総所得は一人当たり530ドル/年です(2019年)。
同じレートで換算すると、193円/日になります。
世界銀行の定めより、100円くらい低いのです。

ちなみに日本は一人当たり41,513ドルです(同年)。
5,521,229円/年、15,127円/日ですね。

パヴァーナ : 日本人 ≒ 1 : 78 という比率に戦慄すら覚えます。
人間の尊厳と価値が、この比率で換算されたり処遇されたりしたら、背筋が凍りつきます。

まず、パヴァーナや家族が生きのびるために何ができるのでしょう。
月に1,000円の寄付で事足りるというのでしょうか。
{/netabare}

~    ~    ~    ~


実のところ、最後まで観続けるのが気鬱で仕方なかったです。
それを牽引してくれた人がパヴァーナその人です。
彼女の強い意志のおかげです。

パヴァーナの姿は、アフガニスタンの市井の人々と考えて、ほぼ間違いないと思います。
ニュースはあまりにもつらく、祈りを捧げずにはいられませんでした。


風前の灯火にある今をどうにかして生きぬいてほしい、と。

ご家族とともに自由を存分に手に入れられますように、と。

投稿 : 2023/04/04
閲覧 : 181
サンキュー:

9

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

幸せは自分の心が決めるというが。。

これは酷い。。っという感想

作品が
ではなく
この作品に出てくる女性への扱いが

舞台は2000年頃のタリバン政権下のアフガニスタンとのこと
タリバンが悪いのか宗教が悪いのかはわかりませんが
こんだけ差別はダメ、虐待はダメと言われてる世界でこんなんやってたのかと唖然。。

フィクションとかもあるかもですが。

webニュースなどで見る女性への扱いが酷いという文字だけよりはより具体的に伝わりました。

22年前の設定とはいえ
もうなんかおとぎ話の世界とか
戦国時代みたいよね

んー学びました。

制作会社はソングオブシーやブレンダンとケルンの秘密の
カートゥーン・サルーン
ソングオブシーよりファンタジー感はなかったけど
作品にはマッチしてたかと思います。

暗いのでリピはしないけど
貴重な作品と思いました。

花はカミナリでは育たないよね
名言!

投稿 : 2022/12/07
閲覧 : 100
サンキュー:

3

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ペルセポリスに通ずるものがある

この作品はターリバーン政権下のアフガニスタンを題材とした
アニメ映画である。カナダ人であるデボラ・エリス氏の
小説を原作としている。
ちなみに、制作会社はブレンダンとケルズの秘密や
ソング・オブ・ザ・シーでおなじみのカートゥーン・サルーン。

内容を一行で言い表すと、家族を守るために少年として
生きることを決意した少女の話だ。
すこぶる難しい話ではないが、アフガニスタンの歴史に
ついて事前に知識を入れておくと、理解がスムーズに
進むのではないかと思われる。

見終わった感想だが、現実と空想をうまいこと
織り交ぜつつ、少女パヴァーナが懸命に生きる姿を
きちんと描いた作品だった。
現実は手書きアニメ、空想は切り絵アニメで
丁寧に対比されているのも大きなポイントだ。非常に濃厚な
作りに仕上がっている。

主人公パヴァーナが絵本好きというのも相まって、劇中では
しばしば絵本内の出来事が描かれている。いわゆる
ファンタジーものに当たるのだが、彼女の心境と重なる部分が多く
重要なエッセンスだ。

私が以前ペルセポリスというアニメ映画を見ていたのもあるが
いくつか共通点が見受けられる。
・少女が主人公であること。
・家族との出会いや別れがあること。
・非常に厳しい男尊女卑の社会。
特に男尊女卑に関しては描写が徹底されている。
ターリバーン政権においては、女性が一人で外出することは
固く禁じられているので様々な制限がかかる。

決定的だったのは、覚悟を決め男装を行った主人公パヴァーナが
初めて外出した際、他の男性の見る目が180°変わった瞬間だ。
それまでは、まったく相手にもせず威圧的な態度だったのに、
男子と判断した時の温和な表情。こっちからの注文に素直に耳を傾け
心配するそぶりまで見せるのだ。家族を養うためとはいえ
決意するのは相当ためらったはず。彼女の勇気に敬意を表する。

ここまでの段階では、男対女という図式が頭の中で
組み合わさっていたのだが、最後まで目を通すと
必ずしもそうとは限らないのだと考えを改めることになった。

中盤あたりになるのだが、主人公が大事にしていた服を買う老人の場面。
主人公側からみると、男性として生きる決意表明になるのだが
老人側からすると、自分の奥さんを大切に思っているという暗示になる。
きちんと家族の絆が描かれているというわけだ。

比較的重いストーリーではあるものの、非常にメッセージ性
の高い作品であった。
ペルセポリスが好きな方、アフガニスタンに興味がある方、
強い女性を描いた作品を見たい方なら
一度視聴してみてはどうだろうか。
個人的には間違いなく良作だと思う。

投稿 : 2020/12/09
閲覧 : 306
サンキュー:

14

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

現代のアフガニスタンを舞台にしていて、且つ、軍人側ではなく、一般人の家族がメインに描かれているアニメは初めて見た。

宗教観が全く違うし、普段意識していない世界なのでキャラにあまり感情移入出来なかったけど、興味を向けるきっかけは得られた。
映像・内容共に描写が細かいので真実味がある一方で、これを真に受けて良いのだろうかという疑問が残った。

https://www.anikore.jp/anime/11737/
ネットフリックスでは「生きのびるために」というタイトルで公開されている。劇場版、DVD表記がブレッドウィナー。
内容はたぶん同じ。

投稿 : 2020/07/31
閲覧 : 264
サンキュー:

7

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アフガン人が誇り高く生きのびるための物語

イスラム原理主義組織タリバン軍事政権下のアフガニスタン。
男尊女卑の社会で、家族の生活のために髪を切り“少年”となり
“ブレッドウィナー”(稼ぎ手)となった少女の瞳に映る、世界を描いた
児童文学小説『生きのびるために』(未読)を
アイルランドの制作会社カートゥーン・サルーンがアニメ化した長編映画作品。

【物語 4.5点】
暗い。しかし胸に迫る。

ただでさえ女は無断外出を制限され、生き辛い世界だと言うのに、
その上、{netabare}一家の稼ぎ手だった父はタリバンに拘束され、
幼子以外は女だけ残された家族は、
稼ぐどころか、食糧を買いに行くことすらままならない。{/netabare}

主人公少女が“少年”になった後も苦難は続き、
彼女たちはしばしば祖先から伝承された物語の空想世界に思考を飛ばす。
それが悲惨でもあり、また希望でもあり、
婉曲に女性の地位向上における教育の重要性を訴える材料にもなる。

何より空想シーンも巧みに織り交ぜる構成じゃなきゃ、
息苦しい現実が続く展開に視聴者が耐えられません。


【作画 4.5点】
好センス。芸術性あり。

砂埃が舞い、色彩が乏しい首都カブールの街並みがもたらす陰鬱な空気。
“少年”として多少の自由を得た少女に映る、ほんのり色付いた景色。
空想に逃避した先に広がるカラフルな物語の夢世界。
随所に色彩で心情を表現する背景美術のセンスが光る。


人物作画も大きくデフォルメした目が、
重苦しい街の空気に伏目がちになったり、
女の外出取り締まりに警戒してキョロキョロしたり。
コソコソ隠れるように生きねばならない不条理等を好表現。


【キャラ 4.5点】
11歳の男装主人公少女パヴァーナ。
元教師でパヴァーナに物語を教えてくれた父({netabare}戦争で片脚を失う{/netabare})
家計のためにも、そろそろ嫁ぎ先も考えたい姉。
パヴァーナが語り継ぐ物語であやされる幼い弟。
あまりタフではないが娘たちを心配する気持ちは強い母。
とうの昔にいなくなった兄。

以上の家族構成で過酷な社会を生き抜く。
男装し、ちょっとだけ世界が広がった主人公少女はほのかな夢も抱き、
現実を思い知った年長者ほど、
危険で無駄なことはやめて欲しいと諫める世知辛い構図。


取り締まるタリバン兵や男たちも男性優位に胡座をかく
一方的な弾圧者としてではなく、
戦争と死に怯え、そんな故もあって、弱者を苛めたりする人間として描写。

この街じゃ男たちも太眉を下げ、大きな背中を丸めて暮らしているのだ。
キャラ各々に深みがあり、考えさせられる。


【声優 4.0点】
※レンタルDVD吹替版の評価。

主人公パヴァーナ役は新田 恵海さん。
パヴァーナと同じ男装仲間のショーツィア役に飯田 里穂さん。
両ラブライブ声優のカップリング?がウリ。

少女として道端で声を潜めていた過去。
“少年”として声を張ってチョットだけ自信を持った今。
それでも現実は厳しくて感情が振り切れた夜。

社会が凝縮された難役を落ち着いて吹き替え。
これができるなら“えみつん”は今後も生きのびることができるでしょう。


私も字幕版でもいいから劇場で観たかった!と嘆くつもりでしたが、
正直、重苦しい物語に耐えられる程、メンタルに自信もないので、
道中は、穂乃果ちゃんと凛ちゃんの顔も思い浮かべて、
“みんなで叶える物語”に現実逃避したりしながら完走しました。


【音楽 4.0点】
劇伴、ED共に中央アジア伝統の弦楽器も交えてシルクロードのムードを付与。
シリアスな場面ではストリングスでしっかりと心を掻き乱して来る。

街の喧騒や、時に挟まる米軍機の爆音が告げる現実
など音響にも臨場感あり。

ここは劇場音響で体感しなかったことを素直に後悔しました。


【感想】
本作の製作総指揮にアンジェリーナ・ジョリー氏ら……。
と言うことで、私は欧米人がまたぞろ自分たちのことは棚に上げて、
余所の悲惨に首を突っ込んで偽善を振りまくのでは?
とつい警戒してしまったわけですが。

作品自体は欧米列強からは心理的距離もあると思われるアイルランドの制作現場から
ロシア、アメリカの介入も背景に折り込まれ、
比較的、多方向からの視点にも耐え得る、
誇り高き人々が暮らすアフガニスタンを表現できていたと思います。

とは言え、作中、アフガンが苦難に陥った歴史的経緯等についての
具体的説明は最小限で、子供視点でぼやけてもいるため、
例えば女性蔑視で野蛮なイスラムさえ排除すればアフガンに平和が訪れる
といった短絡思考に陥らないためには、
多少の予習はあった方がベターだとは思いました。

投稿 : 2020/07/12
閲覧 : 626
サンキュー:

26

ネタバレ

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

閉ざされた環境で、生きる幸せはどこに?

 中東の砂漠の街かと思ったら、タリバンなんて言葉が出てくるので、トルクメニスタン、アフガニスタンが舞台のお話になるです。中央アジアが舞台なのに、明らさまな英語だったです。

 兵隊だか野党だかわからない変な男に言いがかりをつけられた父娘が、逆恨みを買うです。家に押しかけられ、父親を逮捕と語って、拉致されるです。
 女性は顔を隠さなければならない、男性と一緒でなければ外に出てはいけないという、勝手な決まりの社会でしたです。反したものには、「帰れ!」言いながら、容赦のない暴力に会います。
 そんな中で生活するため、主人公のパヴァーナは、少年になりすますことにです。

 パヴァーナが、刑務所から父親を救出できるか?までの様々な日常を描いたお話だったです。

 パヴァーナが弟や友人や一人でいるときに語るお話が、なんだか面白かったです。主人公がスリマンというのも面白さがあったです。
 NHKに出てきそうな昔からあるかの絵本童話のような作画が、今現在にとってなかなかいい味出していたです。

 男性優位の社会で、女性が生きていくことの難しさが、もろに伝わってきたです。
 出てくる男性が悪人ばかりでなく、一部にいい人もいたのがせめてもの救いだったと思ったです。
{netabare}  それが、パヴァーナの父親救出に間一髪のところで、救いになるのです。

 その先、親子がどうなっていくのかわからないけれど、再会できたところに大きな感動があったです。ひとまず、「これでいいのだ!」です。{/netabare}
 欲を言えば、この家族たちがこんな環境から完全に脱出できたまでを、見たかったです。

投稿 : 2020/03/10
閲覧 : 320
サンキュー:

7

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/14
閲覧 : 10

じぇ~むず さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/01/13
閲覧 : 43

ShouyouACL さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/03/30
閲覧 : 54

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/03/06
閲覧 : 75

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/02/26
閲覧 : 67

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/01/03
閲覧 : 63

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ブレッドウィナーのストーリー・あらすじ

11歳のパヴァーナは、アフガニスタンの戦争で荒廃したカブールにある小さなアパートの1つの部屋で、教師だった父、作家の母、姉と幼い弟と暮らしています。タリバンの支配下に生きるパヴァーナは、父が語る物語を聞きながら成長し、市場で人々に手紙を読み書きして生計を立てる父を手伝っています。 ある日、父親がタリバンに逮捕され、パヴァーナの人生は一変します。タリバンは、男性を伴わずに女性が家を出ることを禁じているため、家族はお金を稼ぐことも、食料を買いに行くことさえできません。 一家の稼ぎ手として家族を支えるために、パヴァーナは髪を切り“少年”になります。そして危険をかえりみず、パヴァーナは父を救いだす方法を探そうと決意するのですが…。(アニメ映画『ブレッドウィナー』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2019年12月20日

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