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「無職転生 ~異世界行ったら本気だす(TVアニメ動画)」

総合得点
90.3
感想・評価
1085
棚に入れた
4510
ランキング
56
★★★★☆ 4.0 (1085)
物語
4.0
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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無職転生 ~異世界行ったら本気だすの感想・評価はどうでしたか?

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:----

画竜点睛〜いつになったら本気出す?〜

異世界なろうの始祖。
全てはここから始まった。

物語・ストレートな妄想大爆発には逆に好感が持てる
作画・グレイト過ぎる
声優・いいと思う
音楽・いいと思う
キャラ・ルーデウスの毒味が全て

今や一大経済圏を築いた異世界なろうの元祖。もはや全ての転生アニメのプロトタイプなので設定面に関しては特に目新しい新規性や独自性は感じられない。ただスタッフが原作信者であるが故の凄まじい熱量による超絶品質が作品の個性へと昇華されてる逸品。長期シリーズの構想のため、テンプレキャラでも急がずじっくり描くことにより人物像に奥行きを出すことは可能であることを示してくれる。昔の通年アニメなら普通に出来てたことが今は難しいため、短期アニメが一般的な現在では貴重な作品。今後このアニメが人気を博することで、このスタイルでの制作が後に続くことを切に願う。ただそう願うにはあまりにもコア向け過ぎる。

主人公がキモくて見てられないという評もあるが、キモいやつをキモく描いてるのでキモいのは当たり前。その点では「悪役を演じて嫌われる演者は一流」みたいなもの。個人の好き嫌いを考慮しないのであれば演出としては優れているという評価が相応しいでしょう。

外見で評価せずに中身を見て欲しい。

不遇な環境を余儀なくされ生きづらさを抱えて生きるKKOの悲痛な叫びを映像化したものであろうか。名前も外見も国籍も身長も体重も肌の色も髪の量も。そんなうわっつらではなく、ほんとうの自分自身。あまりにも無垢で純粋で叶うはずもない願い。別ルートやタイムリープといった都合の良いやり直し願望がさらに発展した形なのか。記憶そのまま生まれ変わってやり直したい。たとえ現実は厳しくともせめて小説や漫画やアニメの世界の中くらいは慰藉を求めるくらいは許されていい。そのような作者の熱い魂の叫びが叩きつけられた内容だからこそ、長らく多くの読者に支えられた作品となり得たのでしょう。

もちろんどんな作品でも「物語」である以上、作者にとって都合のいい世界が繰り広げられるもの。そしてその物語に込める熱量が高ければ高いほど、相性の悪い人間から見れば「キモい」という感想は避けられない。趣味嗜好や属性の違いからくる相性があり、全人類が手放しで仲良しこよしになれるわけではないからこそ自分の居場所を自ら獲得していく物語は普遍性を帯びるものだし、大ヒットするディズニーピクサー系の骨子はほぼそれでしかない。ただ本作はその大事な部分をある程度神様に用意してもらってる前提なので、そこが受け入れられない人には耐えられない。もちろん転生しても中身は人間なので間違うことも多々あるでしょうし、そこから成長していく物語というならそれはその通りなのも承知の上で、それはそれと流すにはあまりにもルーデウスの挙動が生々し過ぎる。どうしても好き嫌いの感情が優先されやすい。もし異常なレベルのアンチがいたならそれは第二の人生を謳歌しているルーデウスへの嫉妬なのかもしれない。現状が不遇な人ほどルサンチマンを刺激され「こんなのチートじゃん。こんなズルは認めねえ」になるのかも。ねえアニメだよこれ。せめてアニメと現実の区別はつけましょう意見はそれからだ。

KKOのKKOによるKKOのための物語

中身は完全なるKKOの正当化に費やされるKKOに寄り添った物語なのでKKOこそ共感出来るしそれ以外から見れば凄まじくキモい。ルーデウスの態度がキモいのではなく、その甘えた根性を正当化しようとする態度こそがキモい。もちろんそれだからといってこの作品がただちに駄作となるかというとそうではない。この作品におけるキモさというのはつまり「パンツを脱いでいる」ということに他ならない。自分の欲望に忠実で恥ずかしげもなく曝け出しているからこそ共感出来る者には胸を抉る体験を提供し、共感出来ない者には嫌悪感さえ覚えさせる。他人のそれこそ価値観の違うやつのパンツなど、目にしたところでキモくて当然。そしてそれは結局お互い様でしかない。誰かの萌えは誰かの萎え。だからこそ作品の批判はしてもファンへの非難はするべきではないと思う。せめてもう少し一般向けにアレンジしてればエリスはアニメ界を背負って立つレベルの人気キャラになれたと思う。作品自体が本格マニア向けなのが非常に勿体無い。

なお原作小説をチラ見したがアニメと比較にならないほどルーデウスがキモい。
これでもかなりマイルドになってることに驚き。

投稿 : 2022/11/18
閲覧 : 150
ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一筋縄にはいかない。(現実も、転生も。)

実は、たられば転生作品とか、異世界なろう系作品はちょっと苦手です。

私がゲームをやらないのが一番の理由なんですが、スイッチボタン一つで "転生したり、異世界に没入したりする設定" は、少し安直に感じてしまいます。

安直というのは、安楽直情のことです。

見たことのない新しい世界に触れることはいつだって楽しみですし、クリエイターの皆さんの努力の成果を享受できることには感謝ばかりです。

時代性を捉える鋭い感性。世相を噛み砕く豊富な知性。
作品性を煮詰める訴求力。完成を見せた姿はもはや一つの文化です。

万一、それらが"安"っぽくて生温いテーマだったり、"楽"してなおざりに仕上がった作画だったり、"直"線的に過ぎた浅い物語だったりすると、"情"けなくてがっかりするし、がっくりきます。

~ ~ ~ ~ ~

その点、本作は、安直ではない視点、あるいは意味があります。
いくつかありますが "親和性" と "違和感" に視点をおいて、少し書いてみたいと思います。

本作主人公の "転生" のきっかけは交通事故死です。
令和2年は2839人、本作が刊行される頃の交通死亡者数は5000人以上です。
主人公はその中の一人だったという設定なわけですね。

交通事故は、交通心理学や認知行動学などで解析され、計画的に安全対策が為されます。
そこには皆で安心感が共有できるという社会的な "親和性" があります。
でも、個人レベルだと「どうして私?」となるのが常のことです。
つまり、いつでもどこでも誰にでも起こりうることと考えるのが、一般的です。
こちらは、いわゆる個別的な "親和性" と言えるでしょう。

~ ~ ~ ~ ~

少し気になるのが、引きこもりが背景になっているところなんです。

引きこもりの実態調査(主に内閣府)は、まだ日が浅いのが実情です。
15~39才だと51万人弱(平成27年)、40~64才だと61万人弱(平成30年)です。
14才以下、65才以上の人数を推察して加えると、人口比で凡そ "2%" ぐらいには当たるような気がしています。

ちなみに引きこもりの "初年齢" は、20~24才が34.7%(13ポイントアップ)、35~39才も10.2%(倍増)となっています。

本作の主人公は30才台。厚労省・引きこもり家族会連合会の統計(平成30年)によると、有効回答1092人のうち、30才代の方が "41%" を占めていて、最多なんです。

主人公は高校生で閉じこもり始めましたが、社会人からでも十分にあり得ることです。
また、年齢を重ねたからといって、有効な手立てを打たなければ、閉じこもりからは簡単に抜け出せないでいるということも意味しています。

どうでしょう?
こうした実態や数字には、いくらか "違和感" をお持ちになられるのではないでしょうか。
ましてや、主人公が、統計やニュースに表れる以前の時間=社会から切り離され、世間に認められることもない人生を、"独りで20年もいたこと" など、意識にもしてこなかったでしょう?

たぶんそれは、交通事故死ほどには「自分ごととは受け止めていないから」ではないだろうかと思っています。
それには明らかな理由があります。
引きこもり自体が、広く社会の課題として「見える化」されてこなかったからです。
さらには、あくまで個人の資質の問題として扱われ、「見えない化」の枠に、周りの人たち(社会)が追いやっていたから、と私は考えています。

本作主人公のルーデウスのキャラクターには、この "親和性" と "違和感" とがたくみにブレンド・内包されてあり、その視点で各話・物語が進行していきます。
ルーデウスと、"どことない不全感" を持つ生前の彼と、試聴者側の内面にある "それぞれのやりきれなさ" とが、三つ巴になって作用しあい、順化を見せたり、また反発しながら、作品への評価(向かい方)が形成されていくのです。

こうした生々しい働きが、見えにくいベースとなっていることが、他の作品には感じられない特徴になっています。
それはそうでしょう。
なぜって、これだけの背景と伏線がクオリティーを担保しているのですから、アニメ作品にしたあとの世間への影響や評価が、大きく揺れることが分かっているからです。

でも、"時代のリアル" を帯びていることで、他の転生ものや、異世界なろう系とは、明らかに一線を踏み越えているファクターが多様に表現されています。
それが強烈なストレングスにも、激烈なウィークポイントにもなっているのは、確かなことなのです。

~ ~ ~ ~ ~

なお、65才以上は統計がとられていません。なぜだと思いますか?

私は「生産性が低い世代と見なされているから」と思っています。換言すれば、「政策投資上、費用対効果が低いからわざわざ調べなくてもいいと判断されている」ということです。

さらに言うと「働かなくても年金で暮らせるし、外に出なくてもそんなに問題ではないと見なされている」と感じています。
でも、65才以上の高齢者は引きこもっていても社会問題にならない、あるいは、しないという判断が国策にあるとしたら、それはとても怖いことだと感じています。

なぜだと思いますか?
それは、国家が国民の生活実態を「見て見ぬふりをしている」からです。
年収1000万円世帯は約12%弱ですが、それ以下の収入世帯の社会的存在価値を、もしかして低く見積もっているのでしょうか?
それって、どこかイジメの構造に似ていませんか?

政治家の方も公務員の方も、熾烈な競争を勝ち抜いた「勝ち組」さんでしょう。
その立場性と意識性に、「そうではない国民」への、目には見えない線引き、あるいは物事のさばき方に、何かしらの意図が生まれ、「制度からこぼれるレアケースが出るのは仕方ない」なんてことに、なってはいないでしょうか。

法的にはどうでしょう。
民法は、明治時代からの扶養義務規定を未だに厳格に守り続けています。
これが、80才を超える親御さんが、50才を超える成人を扶養している背景と根拠です。
でも、親世代が子ども世帯の扶養に入りにくい家庭事情や、ヤングケアラーなど中高生が親を世話する事例もニュースで取り上げられています。
基本的なルールそのものが、もう時代に合致していないのは明らかなんです。

お金の面はどうでしょう。
「普通の高齢者」と言われている世帯の国民年金のお話です。
40年間の満期を掛けて、単身で「月で7万円もない」のです。夫婦でも14万に届きません。
厚生年金の「標準(数字上の平均値)」は単身で14万円弱です。夫婦を頑張って続けてきてようやく22万円です。

貯蓄や家族に頼れるうちは何とかなるかもしれませんが、もしもなくなったらどうやって生きていけばいいのでしょう。
未婚や離婚の方が増えていますが、それも自己責任だと本当に言い切れるのでしょうか?

生活保護はどうでしょう。
最後の最後のセーフティーネットです。

東京都心在住の "単身者" は、暮らし費用として「生活扶助」額が、8万円近くです。北海道や沖縄などの地方だと7万円を下回ります。
家賃は、「住宅扶助」の名称で、決められた実費が支給されます。東京都心部は5万ちょっと。大阪府は4万円、地方だと3万円。なお世帯人数によっても違いがあります。
(詳しくお知りになりたい方は、自治体の窓口やネットでお調べになってくださいね。)

生活保護制度は、公的福祉としてのメリットと、自助努力というハードルが"抱き合わせ"になっていて、権利として利用するにしても、総じて制約感の強いものです。
この金額が、憲法25条で言う「健康で文化的な最低限度の生活に責任を持つ国家」の道徳的な(?)姿なのです。

働いている限りは、これらの数字には "親和性" も "違和感" も、まず感じることはないでしょう。
でも、私は、引きこもりの存在それ自体に、大きな違和感を感じています。
小さなお子さんから、後期高齢者に至る方まで、引きこもり自体に「転生する」選択枝など本来ありえません。
「本気だす」ことだって、全年齢において簡単ではないはずだからです。

私は、主人公は「無職転生~異世界行ったら本気だす~」ことを "認めていない" と感じています。
彼と "ヒトガミ" との会話のやりとりに、その意思を顕著に感じています。

~ ~ ~ ~ ~

無職は悪いことでしょうか?
それは本当に彼のせいなのでしょうか。
生まれ変わりたいと思うほどに、追い込まれなきゃダメなことなのでしょうか。

現世界で、本気を出すことにどれだけの社会的な(人為的な)障壁があるか、何となくでもご存知ですよね?
自己啓発本とか、自由経済とか社会主義思想とか、実践的心理学とか、何か役に立つのでしょうか。

本作は、事故死と引きこもりという枷(かせ)を負わされても、なお生きる場所と時間を与えられ、立ち向かう青年の背中を、少しだけ前へと押してくれる "ストーリー設定" です。

「性(癖?)」を描くことで、違和感や嫌悪感を抱いているアンチファンがいらっしゃることは事実です。
また、「本気出す」と銘打つことで、そこに親和性を見つけ出し、共感を得ているファンがいらっしゃることも明々です。

私は、どちらもそれぞれに言い分があると思っていますので、様々な意見が飛び交うのは自然なことと思います。
また、反目しあう評価点の付け方にもさして驚きません。

留意すべき点があるのならこうです。
作品は、クリエイターが切り取る世相の一部であることを鑑み、視聴者もまた世相の一部であることを自覚することで、アプローチの視点も方法も、時の推移の中でいつか変化していくものだと、そんなふうに捉えてみることは可能でしょうか。

その意味では、本作品が、今後、どのように成長を見せてくださるのか、また、視聴者が、本作品から何を得て、どんなエネルギーに替えていくのか。

それらを気づかせてくれる十分なポテンシャルと、素晴らしいクオリティーを保持していることを、私は評価しておきたいと思います。

投稿 : 2022/09/16
閲覧 : 544
サンキュー:

31

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

キョンくんてんせーい

『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』(むしょくてんせい いせかいいったらほんきだす)は、理不尽な孫の手によるライトノベル作品『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』を原作としたテレビアニメ。第1期は分割2クールで、第1クールは2021年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送された(wikipedia)

まず初めに総評。面白いか面白くないかで言えばそれなりに面白いです。ただその内訳としては作画が4割、主人公の独白4割、ストーリー自体は2割程度と言った印象。とはいえ原作が2012年9月から始まったという点は考慮しないといけないのかもしれません。良くも悪くも「「小説家になろう」の主流である、異世界に転生した主人公が現代の知識や魔法を使って無双する設定のハイ・ファンタジーの先駆者的作品」という位置づけであるらしく、粗削りなところはある程度仕方がないのかも。

全体的な流れから言えばあまり論理的な作りではなくどちらかというと勢いで乗り切っていくタイプ。異世界転生自体は差し置いて、1クール中にも二度テコ入れしたのかと疑わせるような唐突な展開がありました。「なろう」なので人気獲得のために行ったのかもしれませんが、当時の様子を知らないのでこの点は何とも言えず。

物語はまず現世での主人公から幕を開けます。20年もヒキニートをやっている筋金入りのようですが、そうなるに至るにはあまりある同情の余地があります。彼は「クズ」との触れ込みですが、家での態度はともかく現代的な視点で見れば適切な治療を受けさせる必要があると判断されると思います。逆に言うとこの作品が書かれた2012年辺りはまだそういった風潮がなかったということなのかもしれません。作品の時代設定がどのくらいかわかりませんが、中学生がガラケーを持っているところを見てもミレニアム以降なのでしょう。もっともあの描写自体はアニオリなのかもしれませんが。(wiki見ると高校生とありますが……20年って言ってなかった?概算?)

さて、「クズ」な彼は両親の葬式にも出席せず自室にこもって悠々自適の生活を送っていたところ、おそらく親族だと思われる人々から襲撃を受け強引に外へと追い出されます。
描写の様子では主人公は両親の死を自覚していません。しかしながら葬式をしているということは通常死後二日は経過していると思われます。もっとも最近では死の翌日にはもう葬式を行うケースもあるみたいですが、いずれにしろ床ドンして食事が出てこないのによくキレもせずお腹もすかせなかったなと思います。
「クズ」な彼が電話も出ず両親の訃報に取り合わなかった可能性は高いです。しかし親族にしても家に入り込めるならまず彼を葬式に引きずり出す方が普通だと思います。なのにそれもせず部屋を荒らした挙句に追い出すとは……これは作品的には「クズ」を引き立たせるためのシーンなのでしょうが、結果的に死なせた(仮に死んでなくても重大な事故に巻き込まれた)以上親族もタダでは済まないんじゃないでしょうかね。明らかに部屋を荒らした痕跡までありますし、後は実行犯だけか全員で話し合っての結果かで揉めそうです。
実行犯が兄弟なのかただの親族かまではわかりませんが、あの様子だとご両親遺書も用意できてないでしょうし、ということはあの家に関しても主人公の相続持分はある筈で、そもそも強引に追い出す権利があるのかどうか。仮に遺書等含めてあったとしても、もう20年も外に出ていない状態の人間を突如「野に放った」ことになるんですよ。トラック側からすればそこを主張するでしょうね。本来なら避け切れたところを主人公が予期せぬ行動を取ったからハネたとか何とか。
作品の描写上はどうしようもない「クズ」が義憤に駆られた親族によって追っ払われた、よって自業自得というようにも映りますが、客観的に見ればどうしたって相続の問題が絡んでいるとしか思えません。そんな状態の主人公を外に出したら遅かれ早かれこういう結果になることは目に見えていたのにわざとやった、つまり初めから殺意があったみたいな感じで言われるんじゃないでしょうかねえ。あの家に同居していた兄弟とかなら話は別でしょうが、親族がいくら「家にこんなのがいて困ってる」みたいなことを涙ながらに訴えても情状酌量の余地は多分無いんじゃないんでしょうか。結果的に主人公は期せずして強烈なカウンターをお見舞いした形となっています。今後この親族に平穏が訪れる日は当分無いでしょう。
ここまで(つまり親族もまた「クズ」であり、そして自業自得であるというように)計算して作られていたのなら大したものですが、正直自分にはこの時点で細かいディティールにはこだわらずに感情に訴えるシーン重視の作品なのだろうなと見受けました。

転生そのものについては今更どうこう言う事はないでしょう。ひょっとしたら最後の善行に異世界の「悪い龍神」が応えたのかもしれません。また転生後まで人格と記憶を保持し、母親に対してはエロい気分にならない一方赤子であるのに性的なことに興味津々なのもこの際とやかく言いません。父親のパウロに対してネット的な「はい論破」のノリで言いくるめてしまうのもアリでしょう、特に彼は剣と女のことしか頭にないテストステロンお化けですから少々の屁理屈で丸め込まれるのもある意味リアルと言えるのかも。
なのでルーデウスがまだ7歳でありながら5年も遠くにおいやられたとしてもおかしくないと言えるでしょう。パウロからすれば折しも二人子供が産まれたことですし一人ぐらい減ってもどうということはないwぐらいの感覚だったのかもしれません。実際問題幼い子供を旅立たせるといった事もこの異世界では案外普通のことなのかもしれませんが、いずれにしろ男子が本家に持っていかれるような権謀術数渦巻く伏魔殿に我が子をわざわざ送り届けるわけですから実にパウロらしい浅慮だと思います。ただ、物語の展開としてはやはり唐突と言わざるを得ません。
二度目の唐突な展開は唐突に現れた空に浮かんだよくわからないモノが唐突に暴発して唐突にエリスごと魔大陸に送られるというもの。あれを唐突に出すということはそのタイミングに意味があると思いたいですが、そうでないなら書籍化にあたって当初からあった、みたいな感じにして欲しかったところです。
そういえば父親のことばかりとやかく言っていましたが、このルーデウス君も中身は所詮元ヒキニート、せいぜいネット論破しかやってこなかったせいか立てる作戦がとにかくザルです。恐れられし「スペルド族」のルイジェルドを街で受け入れさせるため彼の取った作戦が「偽装したルイジェルドをスペルド族だとあえて誇張することにより偽物と思わせ安心させる」というもの。結果的にはそれ自体は上手く行きますが、そのせいでむしろ余計な危機を招くという本末転倒もの。更には恩を売るために別チームを助けるのをじらした挙句無意味に一人を殺してしまうという始末。ただこれ自体は皮肉ではなく展開としては特に間違ってないと思います。というのも、この作品おそらくテーマ自体は「異世界行ったら本気だす」という点で現状徹底してると思われます。なので、初めから無双決め込まずにポカやらかしまくるのはむしろ評価ポイントです。

さて1クールはこれで終わりましたが差し込まれたシーンを見るに原作を相当はしょってるんだろうなという気がします。本作は「なろう」異世界転生もののパイオニアであるにもかかわらずここまでアニメ化が遅れたのは尺配分の難しさみたいなものもあったのかもしれません。
ただどちらかというとエロ描写の方が障壁になってたんじゃないでしょうかね。正直あのような年齢設定の人物相手にセクハラどころかワイセツを行う描写が現代の地上波でやれるとは思いませんでした。しかもルーデウスの中身は事実上40代、アニメ化に中々ゴーサインがでなかったのもそれが理由なら納得です。
……逆に言うと何故今になって出来たのでしょうね?

ところで今更ですが、我々世代からすると主人公ルーデウスの心の声は「涼宮ハルヒの憂鬱」でおなじみの「キョン」くんのものにしか聞こえませんでした。しかもエリスのキャラはどことなくハルヒに似ていますし父親のフィリップの声が古泉と同じと来るもんだから特にです。果たして2クールには長門と朝比奈さんも登場するのでしょうか、こうご期待(?)

最後にメイドのリーリャさん。不貞を働いたことはともかくとしてあのタイミングで妊娠告げるってそれはないでしょう。マウント?あてつけ?そーいうの止めましょうよ(;´Д`)あーいう場合まずは不倫相手とこっそり打ち合わせをして……って、そういう問題じゃない?
まああんなえちえちなのを一つ屋根の下に置いてるゼニスさんの脇が甘すぎなのも確かですが。まさかお宅の旦那の手癖の悪さ知らないの?過去既に二人が関係持ってたことも?

投稿 : 2022/08/27
閲覧 : 240
サンキュー:

20

Tnguc さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ギャルゲーの知識で人間関係を乗り切れるのなら、これはもう異世界ではなくギャルゲー界なのでは?

~
 昨今の異世界転生モノにおける悪い習慣がこの作品ではかなり抑えられており、それは、丁寧に繰り広げられる日常や、圧倒的な作画によって美しくデコレーションをされている。しかし、肝心の生地の部分は他の異世界転生作品と同様で、主人公の理解通りに展開する世界観が根底にあり、そこらへんの作品と代わり映えのしない拙い作り込みが垣間見える。また、主人公は常識知らずのニートという出自ながら、その最低からのスタートが何一つとして描かれておらず(それが異世界転生の性分なんだろうけど)、異世界ではまるで別人のように描かれており、ニートという設定が必要だったのかと不思議と思う。そのため、転生という要素の必要性も薄く、ここまで気合を入れてファンタジーを創作するくらいなら異世界転生モノとして組み立てない方が良かったように思えた。言い換えれば、ファンタジーとしての体裁は割とよく出来ていただけに、ギャルゲー云々の演出や、性に対する気持ち悪い描写などといった、一部の童貞に調和するためだけに用意された要素が余計にファンタジーの邪魔をしているなと思った。あと、主人公の行動の正否は基本的に視聴者に委ねられていて、これは単なる説明不足だと感じた。とくに、父親との言い争い(論破シーン)や、とある少女との初対面で交わした暴力など、実年齢30代の主人公がとった行動の答え合わせが作品内でとくに触れられない点が妙に気持ち悪かった。かと言って、主人公は誰かに叱責や称賛をされたりするわけでもなく、作者がどういう意図を持ってこれらのシーンを描いたのかが不明瞭であり、ましてや主人公の言動があたかも正義的と言わんばかりである。個人的に有害図書に近い不快感を抱いた。とにかく、この作品は本来のメインテーマとも言える「無職」と「転生」の要素が、作者の描きたかったであろうファンタジーに対して不要にさえ思えた。実にギクシャクとした作品、というのが素直な感想である。

個人的評価:★★☆☆☆(2.5点)

投稿 : 2022/08/20
閲覧 : 429
サンキュー:

13

Kivat_Bat さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

凄いアニメです

様々なジャンルのアニメを見ていますが、それらと比較してこのアニメはクオリティが凄いです。
作画なんか、いったいどれだけの手間と時間をかけたのか想像できないレベルで綺麗ですし、ストーリー、キャラクターも惹かれます。
声優さんは、個人的にエリスと言うキャラクターを演じられた方が特に上手いと感じました。別の声優さんでは、エリスをここまで魅力のあるキャラにする事は出来なかったと思います。

コミックを全巻購入してしまう程にハマってしまいましたので、2023年放送予定の2期が楽しみです。

投稿 : 2022/08/16
閲覧 : 236
サンキュー:

5

ネタバレ

oneandonly さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジェンダーギャップを感じさせる作品(前半)

世界観:10
ストーリー:7
リアリティ:8
キャラクター:7
情感:6
合計:38

<あらすじ>
34歳・童貞・無職の引きこもりだった男は車に撥ねられ、その一生を終える……はずだった。しかし、男が次に目を覚ましたとき、そこは剣と魔法の異世界であった。少年・ルーデウスとして転生した男は考える、この世界ならば、自分も本気で生きていくことができるかもしれない……と。
(公式サイトより)

Youtubeで岡田斗司夫氏が絶賛している動画を見て、視聴しようと思ったのが経緯です。

本作は、引きこもりニートの主人公が死んで別の世界に転生するという、よくありそうな異世界系テンプレ展開から始まります。

剣と魔法の活躍するファンタジー世界を筆頭に、現代とかけ離れた世界を舞台にしたいという創作側のニーズは果てがないと思われますが、真面目に本格的な設定を考えれば考えるほど、その世界の文化や歴史背景、登場人物の経歴や思考までを一から創造していかなければ説得力を持たせることが難しく、また、その一方で、独自性を含む複雑な設定を視聴者や読者に的確に説明していくのも大きな課題となるのですが、現代の人間を転生させて語らせれば、我々にとって共通的な一般知識や身近な例えを用いることができ、これらを齟齬なく楽にクリアしてしまうことができます。2010年代にこういった異世界転生作品が乱立した背景には、そういった機能性とクリエイターの創造性がマッチしたことが大きく、今後も異世界転生系作品は大きな流派として続いていくと思われます。

さて、本作は「なろう系」や異世界系の元祖との意見も見かけますが、時系列的なところを確認すると否定するのが妥当でしょうか。オリジナリティ面としては評価しませんが、世界観の構築の練度が高いという点では、序盤から十分に評価できる作品と思いました。

例えば、{netabare}魔法を使うための魔力(=MP)について、人間の魔力は増えないという文献が誤りであり、幼児期には使えば使うほど魔力が増加することを実証していくという過程がありますが、射出速度の概念を示す等でその原理等も説明しつつ、主人公が幼くして膨大な魔力を持つというチートを、納得しやすい形で示しています。

また、剣と魔法のレベルの表現に、「水聖級」、「剣王」などがありますが、こういった肩書きが当該世界において共通言語として普及していることを背景とともに説明することによって、強さの比較を簡易にわかりやすく表現できています。地味な点かもしれませんが、個人的な好感ポイントです。

魔法が登場する作品というのは、大きく分けて、魔法を奇跡と捉えるものと、科学と捉えるものがあります。その見分け方は、魔法により起こる現象に「無から有が生まれているか」、「質量保存の法則が働いているか」でしょうか。例えば、ゲド戦記では「ロークの雨がオスキルの旱魃をひきおこすことになるかもしれぬ。」という台詞がありますが、本作も後者と思われます。これも個人的な嗜好ですが、自分は後者の設定が好みなので、とても惹き込まれました。(奇跡の魔法が嫌いというわけでもないのですが、その場合は普段使いできてはバランスが悪くなります)

あと、世界観の部分では作画、音楽などですが、いずれも良かったです。OPでは、異世界の街並み、多種族の存在など、雰囲気を楽しめました。また、音響という観点ではあまり語ったことがないですが、どこかの街で宿屋のベッドにルーデウスが1人で寝転ぶシーンがあるのですが、窓の外から入ってくる街の音に臨場感があって良かったです。

岡田氏も指摘していたエモさがちりばめられている、そういうことができるスタッフによる作品ですね。獣神族とかが良いと思う趣味がなく、多種族いるというのはあまり好まないですが、世界観に最高点をつけた理由は概ね上記のとおりです。

あと、この作品を語る上で避けて通れないのが、主人公のゲスさです。
死んだ時点で34歳の童貞・引きこもりニートかつ容姿的にも底辺という設定ですので、現世ではドス黒く溜まったコンプレックスや性的欲求があることは理解できます。
このどろどろした部分に、この作品の一般受けしにくい要素が詰まっていて、特に女性は生理的に受け入れられない可能性が結構高いです。

私は男なので問題なく(もちろん、嫌いなシーンも含みますが)、むしろ、これまでのレビューでもこういった暗部を無視した男性像しか描かない作品はペラいと断ずるタイプですので、リアリティ面ではむしろプラスに評価しています。

ただし、作品に一定の品位を求める面も私の評価基準には含まれますので、そこでのマイナス材料になります。このあたりは具体例を示したくても示すべきではない部分もあるのかもしれませんが、多少、語らせてもらおうかなと思います。

原作小説もアニメの範囲までは読んでみたところ、アニメでは下品な描写や台詞が大幅にカットされており、まだマシになっています(例えば原作では、御神体に血がついていたり、エリスがルーデウスのパンツの匂いを嗅ぐシーンがあったり、何かにつけ下心全開のモノローグがさし込まれています。。){/netabare}

第2クールの感想に続きます。

投稿 : 2022/07/29
閲覧 : 427
サンキュー:

26

ネタバレ

NEKONYAN さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

アニメ組は最後まで見てから判断下してほしい

原作読破済み
主人公マジキモイよな。原作ファンからしてもそう思う。ただそのキモさにも意味がでてくるので、ぜひアニメ組にも最後まで見てほしいなと思います。精神的な成長が見どころです。

1話
まずみんなにはディザーPVを見てほしい。(https://youtu.be/Qx01pn9l-6g)
本作は山場までアニメ化するには尺が足りないので期待しないようにしてたが、これだけ魅せられたらもう原作ファンも期待するしかない。

本作のために立ち上げた制作会社というだけあって、とてもクオリティが高いです。
作画はもちろん、絵コンテやキャスティングや心理描写にも力を入れているのが伝わってきます。
アニメ見始めて10年くらい経ちますが、初めて深夜アニメを見た時のように興奮しました

2話
{netabare}
動くロキシーかわいかった。この後しばらくは直接出てこなくなりますが、2クールあるのでまた会えるところを期待してます。
ロキシーが優秀なルディに劣等感を覚えていたり、ルディが心の底から師匠と慕っている所が好きです。
まだまだ前世の記憶を引きずった子供ですが、こうやって一つ一つ成長していくのはいいですね。 {/netabare}
3話
{netabare} キャラの表情と独白が相まってキャラの心理描写がわかりやすいですね。人間臭いキャラたちが好き。息子と父親というより悪友って感じ。
OPの演出が最高。ARIAしか知らないのでARIA方式と呼ばせてもらいますが、OP流しながら村の風景映すの最高です!
あとロキシーのパンツをご神体って呼んでますが、あの信仰はどの程度かというと(原作内容含むプチ{netabare}あの信仰は作中の宗教の信者と同じ目してるって言われるくらいガチの信仰ですw {/netabare}。)
この頃のルーデンスは打算的てまだ成長してないのがよくわかる。シルフィを助けたのはイジメに対する正義感かもしれないが、その後仲良くするのはイケメンのおこぼれもらう気満々っだたりね。あれは照れ隠しじゃなくて多分本心。パウロとの口論ももっとうまくやれただろうに、相手を論破することに拘ってて、まだまだ精神は稚拙であることを表してて好きです。異世界転生して、いい師匠に出会って頑張ってきたつもりでも、人間早々に変わることはできませんね。{/netabare}
4話
{netabare} OP冷え冷えで笑った。尺の関係上アニメではここではカットされてましたけど、ゼニスママが悩んでいた原因の一つは彼女の宗教のせいだったりもします。ハーレムはそこまで珍しくもないけど、ゼニスの信じてるミリス教の教義的には妻は一人じゃないとだめなのです。作中ではスルーされがちだけど、ルーデウスのキモさに作中のキャラから指摘されるのは貴重ですね。アニオリでパンツ盗んだのが父親にもばれたの面白かった。にしても、シルフィを自分の都合のいい女にするためによその子の学費も出せとかほんと自己中心的。それを象徴するセリフとして「僕のためになるかと」は印象的。あと無詠唱できる主人公はチートって言われてますけど、 パウロに負けることでそこまでチートじゃないことが伝わったかと思います。{/netabare}
5話
{netabare} はい、さっそく主人公死にかけましたね。敵の剣士も弱くはないけど、ゴロツキやってるくらいには普遍的な強さです。この世界剣士強すぎ!あとエリスの教育のために色々考えてるのが心の声で伝わってきてよかった。3話ではパウロとの喧嘩の原因となった引きこもり時代に鍛えたレスバ力が珍しく役に立ったwww口で暴力の権化みたいなエリス言い込められるの凄いw {/netabare}
6話
{netabare} 今さら気づいたけど、OP映像が作られてないのは尺不足をOP流しながら日常の風景映すことで解決するためでは?提案したの誰かわからないけど採用した監督さんを称賛したい。今回はようやく特に大きな事件もない日常回でしたね。褒められたり、パウロの息子っぷり(変態)に呆れてるギレーヌの表情が可愛かった。今回は日常回なので、アニメ組へのネタバレも配慮するとこのくらいしか感想書くことないですね。 {/netabare}
7話
{netabare} 元ニートとは思えないルーデウスがなぜここまで頑張れているのかわかる回だったと思います。色々投げ出してきてしまったからこそ、魔術をはじめとした成功体験を大切にし、糧として頑張れてるわけですね。エリスがルーデウスをどういう目で見てるかもよくわかる回だったと思います。エリスにとってルーデウスは完璧な人間に近い存在だということは今後も重要になるので覚えておいてほしいです。 {/netabare}
8話
{netabare} ターニングポイント1
ようやくルーデウスの精神的な成長を感じられるようになってきましたね。場の空気を読んだり、エリスに謝ろうってセリフが自然に口から出るようになったり。まあ、えっちなところは相変わらずですが、DTの自分に自己嫌悪できるようになっただけでかなりの成長だと思います。原作既読組としては、今回で初登場した重要キャラたちの声がイメージ通りで感動しました。前にも書いた気がしますが、本当にキャスティングがファンの心をつかんできますね。話のまとめ方も上手く、シナリオ構成の手腕が輝る回でした。欲を言うならこの終わり方ならED聴きながらこれからどうなってしまうんだってなりたかったですが、尺が足りないので仕方がないですね。 {/netabare}
9話
{netabare} 初めて原作とイメージ違うキャラ出てきた。ヒトガミの見た目と声が想像してたのと違った。でもこの話し方はかなり特徴出てていいと思う。 魔神語話すときに字幕になるのすごい好き。読むの疲れるっていう人もいるみたいだけど、それはふだんからアニメ見ながら何か別のことしててちゃんと見てない証拠では?それと今回も心理描写凝ってて最高でした。ルイジェルドが自分を怖がらない子供にどう接するべきか戸惑ってたり、「傷だらけの誇り」って言う時に目線を左にそらしてたり。魔大陸出てきてついに始まったなーって感じ{/netabare}
10話
{netabare} エリス強い。マジ強い。剣王ギレーヌとデットエンドのルイジェルドと過ごせばそりゃ強くなるなって。あと門に入る前の時にエリスがルーデウスのアホ毛つかんでるシーン可愛かった。ルーデウスの根本的な倫理観(殺し、近親結婚)などはこれだけこっちの世界で経験しても前世基準のまま変わりませんね。それにしてもここら辺は雰囲気がギスギスしてて見ててつらい。 {/netabare}
11話
{netabare} ついに1クール目最終回。アニメ組は冒頭のシーンで魔力災害の規模が初めて分かったんじゃないでしょうか。ルーデウス視点しか見てなかった視聴者が災害規模を知らなかったって事は当然ルーデウスも家族が巻き込まれてることを…。今回出てきた新キャラも声ぴったりで驚いた。特にエリナリーゼ(耳長族の女性の方)の声が脳内CVとこれ以上なく一致してて本当に驚いた。キャスティングしてる人たちと俺の感性が一致してて最高に楽しい。ちょっとした場面でもエリスの動き可愛すぎ。表情だけじゃなくエリスの性格も込みでよく動くw今回は1クール目ラストってこともあって戦闘やストーリーに見ごたえありましたね。ルーデウスにとって初めての大きな失敗とそれで弱い部分も露呈してました。命かけてるのに打算的なのは褒められませんが、助けるタイミングを間違えたのは周りの人たちが強すぎるからしょうがないかなって。ルーデウス自身語学やフィギア作りには自信持ってるけど、パウロやエリスの誘拐犯に負け、ギレーヌやルイジェルドやエリスにまで力の差を見せつけられているし自己評価低いのと、だからほかのパーティーの強さの判断間違えるのは残当。ルーデウス以外の所だと、ルイジェルドが小さい冒険者を子供扱いするのやめて、頭撫でようとしたのをやめて肩叩くのに変更したの良かった。雨降って地固まるって感じでこれでギスギスした保護者と子供から仲いいパーティーに成長できる。 {/netabare}

忙しくてまだ2クール目見たけど感想かけてない…

投稿 : 2022/07/27
閲覧 : 1671
サンキュー:

34

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

成長をやり直す物語…ですね。幹が見えないので評価しづらいです。

2期が来るので再評価中しようと思い3回目の視聴しました。

2話まで なるほど「無職転生」とは生前にひきこもりのニートだった人間が「異世界に行ったら本気を出す」という題名です。

{netabare} この「本気を出す」の前に条件が付くんでしょうね。「今度こそ」「力があれば」「美女が周りにいれば」はもちろんですけど「外に導いてくれる人がいれば」もあるのでしょう。

 つまり転生前の悲惨なイジメで内にこもった人間が精神的にも物理的にも外に出る…つまり成長するという話なんですね。

 優しい家族が描かれているのは、生前の家族との対比でしょう。子供への愛情の差なのかもしれません。転生後の両親の性行為の過剰な描写は、生前の両親は夫婦の愛情が冷めていたんでしょう。

 ロキシーのあのオナ〇ーシーンはサービスもあるでしょうけど、どちらかと言えばロキシーという人間の幼さと歪み、そして完璧な人間ではないというコンプレックスの表現として役になったいました。
 だから、成長著しいルーデンスに対して、コンプレックスを抱くと同時に、自分の不甲斐なさを思い知って、自分自身を一刻も早く鍛えたいという思いに駆られたのでしょう。

 ルーデンスの生前のせめて童貞を捨てたかったという願望からいって、ひょっとしたらですけど30まで童貞なら魔法使いになるという設定なんでしょうか。

 つまり、生前のルーデンスのコンプレックスの裏返しが転生後の成長につながっているという意味で、あの生前のシーンがカットインして、生前の声でモノローグが入るんですね。

 異世界に転生することで、力と家族と美少女を得る、というのは引きこもりニートの願望だった…と。で、生まれ変わったので本気を出す機会を得た、と。

 初回は、この生前の描写とモノローグが異世界への没入感を妨げている気がして嫌だったのと、異世界モノに飽きてなろう系に拒否感があったときなので、過小評価していたかもしれません。

 少なくともコンプレックス、家族、再生などのテーマが2話までで読み取れた気がします。1クール見て、更に気付きがあれば追記します。

 作画とかそういうのはいろんな人が言っている通りなので、その通りなんでしょう。が、本作の価値はそこよりも、生々しい人間の描写と、生まれ変わりは単にチート能力を得るということでなく、成長の機会を得たということなでしょう。

 変な推測をすれば、本作って事故で心停止の後の夢オチの可能性すらある気がしてきました。まだ、完結してないんですよね?そういう意図が見えなくもないですね。胡蝶の夢だと言われると納得できます。{/netabare}



5話まで やはり初回視聴時に気になった性表現と暴力表現にはちょっとひかっかります。これは見返しても全く同じ印象でした。
 
{netabare}  別に過剰だからというのではありません。人の欲望=現実を描こうという意図が無くはないのかもしれません。パウロの野性味=強さと性欲というキャラを描こうとしていたのかもしれません。

 が、どうもルーデウスの内面…中の人のモノローグとストーリーがセットになると、不快な気持ちになります。駆け引きともいえないような嘘…レ〇プまがいの脅迫だという嘘は、どうなんでしょう?
 これってパウロならやりかねないとゼニスは思っているということ?だとするとゼニスもパウロのステータスと肉体に惹かれて…だから仕方がないということでしょうか。このくだりがあるので、家族全員が気持ち悪くなります。

 それとエリスが誘拐された時やシルフィーのイジメの時のパウロに対する言動など、人のアラや苦しみに乗じた教育や説得などが非常に不快でした。
 また、あのシルフィの入浴シーンも普通のアニメならサービスシーンだし、微笑ましい場面ですけど、本作だと何か気持ち悪いです。

 これがノイズになりました。むしろひきこもり時代の肯定に見えてしまい、パソコンの中の妄想がそのまま異世界で具現したかのような感じにも見えてしまいます。ストーリーに関わるとしても、あのほのぼのした愛情に包まれているような家族が急に矮小化されてしまいます。2期の中盤につながるのでいいといえばいいのかもしれませんが…うーん。
(大いなる伏線の可能性があるので、だとしたらすごいですけどね。あるいはルーデウスの中の人の夢の可能性です)

 作画がいいだけに余計に生々しいのもマイナスに作用した気がします。パウロとの関係性で将来親離れ…親を越えるような展開になるので、パウロの勝手で奔放で短気なところが活きないとは言いません。
 そもそもあの家政婦のリーリャですが、家での件はいいですけど、その後の修行時代に純潔云々とかだらしない身体がどうこうというのはやりすぎな気がしました。

 それと4話~5話にかけての暴力性ですね。迫力もあるし、あの意識が遠のいたときに音が小さくなるシーンは本当に精神的なショックで鼓膜がジーンと来ているようでいいと思います。が、性表現と同じ意味でルーデウスの中の人の優越感がエリスの悲惨さと相まって不愉快でした。ここは淡々とモノローグ無しの方が良かった気がします。

 前回もここで一回嫌になった気がします。まあ、結局最後まで見ましたけど、3~5話はちょっと乗りづらい感じで、集中力が切れましたね。作画がいい事と、ルーデウスの中の人のモノローグが悪い方にでたかなあと思います。

 もちろん大きな話の中のエピソードですから向き不向き出来不出来はあるでしょう。私にとってはこの3話~5話が1回目の視聴時のハードルになったということです。

 2話までで描き忘れてました。2話の交通事故で2人の高校生らしきカップル?を助けるシーンがあるので、これは後から活きてくるんでしょうか。{/netabare}


7話まで。エリス成長パートですね。そしてギレーヌ、エリスとの3人で過ごした時間に意味がありそうです。

{netabare}  エリスは多分8,9歳くらいだと思いますが、乳揉みがあったりしてぶれませんが、このパートはエリスが変わってゆくのが上手く表現できていました。3~5話にくらべてかなり見やすく良い話になっていました。
 どうもパウロがクズすぎて、クズのルーデウスの中の人とセットになると見苦しくなるみたいですね。

 ルーデウスはエリス、そしてギレーヌを成長させることに成功したわけですが、自分が成長したかですね。引きこもり時代は人にものを教えることが無かったわけですから、当然成長したとみるべきでしょう。

 教えるということに関してはロキシーの手紙はルーデウスの一つ上を行っていましたから、ロキシーの成長も見て取れました。

 以前にシルフィにも教えていましたが、今回はエリスという癇癪もちです。人間をコントロールすることを覚えたのでしょう。対領主などひきこもりだったルーデウスが人間の意図を読み取ってうまく対応していました。
 結果として、エリスの技能を良く観察することで、エリスのダンスの成功につながっていました。そうするとモテるようになる、というのもまた成長ですね。

 このパートで初めどうなるかと思ったエリスがちゃんと成長していることに感情移入できますし、エリスが剣術に対する自信とこだわりが生まれたわけですね。ここを良く見ておくと2クール目の最後の選択の意味が分かってきます。

 なお、OPの時間の使いかたは上手かったですね。前回の繰り返しと尺稼ぎ的なOPで時間を浪費する作品ではなく、6話は特にルーデウスが生活に慣れる、エリスが魔法を覚えるなどをOPで処理していました。
 OPに力が入っている作品も大いなる楽しみなのですが、本作の時間の使いかたは参考にしてほしいところです。

 そうですね。いろんな話が入っているので忘れますが、あの空を飛ぶ城とあの厄災の原因となった玉ですね。どうなるんでしょうか。ロキシー人形は…まあいいでしょう。媚薬の件といい、どうしてこういう性的なモチーフを散りばめるんでしょう?別にエロくていいんですけど、全部ですからね。{/netabare}



10話まで 物語が展開します。が、進んでいるような進んでいないような。

 8話~10話です。一旦設定の整理です。

{netabare} 人神がでることで、転生の理由が竜神?かもしれないという人神の更に上の存在であろうことが提示されます。そして、人神はある程度未来を予知できるような能力がありました。
 空飛ぶ城の中の人間たちは今回の黒い玉が魔力爆発を起こした件については、承知しない感じで、ラプラスが怪しそうだ、となります。

 さて世界観が現世にたいして、異世界。そして竜神による転生。という1つ目の構造。2つ目が人神。3つ目がラプラスVS空飛ぶ城、黒い玉?がここに入るかわかりませんがこの構造。2つ目と3つ目の上下関係はわかりません。この後さらに化け物じみたロリ女神みたいのが登場するんですよね?

 スペルド族はこのラプラスVSの戦いに昔は絡んでいたみたいですね。

 魔族というのは種族ではなく、魔法を操れる民族というイメージみたいですね。言語はこれに対応している感じです。
 ユダヤ人とは人種ではなく民族だ、というのと一緒でしょうか。我々の世界ですと宗教と絡むことが多いです。ただ、獣人語というのは人種と対応しそうなので、ちょっと設定が不明な部分はあります。本作ではそこまでは現状では言及していません。

 スペルド族とかロキシーの実家とかは人属で魔族です。身体的特徴がありますので、人種ではあるのかもしれませんが、村の単位ですからこの辺はちょっと判然としません。

 政治形態は王政で貴族制…封建制度なんでしょうか。宗教国家的ではなさそうですね。もちろん大陸と国家の関係とかが現状は不明です。

 それとパウロの家はみんなクズみたいですね。この跡目争い的な話も出てきました。

 と言ったことを説明した感じですね。ストーリーで設定を説明しているし、エピソードにはなっているのは好感がもてますが、3話から5話とは違う意味できついパートです。10話は緊迫感もあるので面白くなりますが、89話は中だるみ感があります。

 ギルドが出て来たりしてせっかく独自性があるストーリーだったので既視感も出てきました。
 また、人神登場で中の人のイメージがはっきりしてしまったので、やはり異世界感が薄れてしまいました。本作2つめのハードルになりました。1回目の評価が低かったのはこの8,9話によるところが大きいかも。


 作画については、たしかに戦闘シーンの迫力はすごいし魅せてはいます。が、物語が展開しないときの画面が止め画が結構多くてちょっと退屈でしたね。作画がいいという感想には少なくとも戦闘シーン以外にはなりません。
 人物のフォルムも「処刑処女」の方がデッサンという意味では人体に近かった気がします。それとロキシーのキャラデザと作画だけ異様にいいのは気のせい?

 むしろ画面作りが凝っている、というほうがしっくりきます。戦闘シーンはごく短いシーンなので作画はかなりいいと思いますが、構図やエフェクト、カット割りでスピード感を出している感じです。

 背景美術と人物の色合いが非常に近くて、画が独特ですね。背景美術と人物のピントをずらすことで、臨場感がある画面になっています。
 この辺の技術では「高木さん」が重ねが多くてすごいなあと思いましたが、これってかなり手がかかった技術なんでしょうか。

 リミテッドアニメは総合力なのでアニメを作る力としては本作はあると思いますが、動きではそこまで感動は無かった気がします。作画がいい、というのは画面が優れているという意味なら納得します。動きは、2クール目の方がよかったかな。最後の方のバトルはすごいのありました。

 謎というか設定はやたら多層的ですが、風呂敷畳めるんでしょうか?また、ルーデウスの冒険に必要な設定になるのでしょうか。その辺りが楽しみです。{/netabare}



1期総評 11話まで。

 11話のアクションシーンは迫力がありました。また、木にたたきつけられて命を落とす子供とエリスの対比など、演出面での秀逸さは現れていました。

 ルーデウスの中の人が、新たな人生を得て成長をやり直す物語ということでしょう。
 一方で、話の断絶感があります。これは、あの黒い玉(魔力爆発)も物語を展開させるための仕掛けなのかもしれません。後から理由はつくにせよ、原作者が同じ場面を続けていると飽きるだけという気もしてきました。

 それが、結果的にですけど、成長物語…冒険ものとして、旅と登場人物が変わってゆくことになったのは、いいと思います。最近のラノベはどうしても登場人物が固定化します。出会いと別れのストレスがあるのは悪くないですね。ただ、まあ視点がシルフィ、ロキシーですから、少女ばっかりですけど。

 性的な描写があるのは全然いいんですけど、ルーデウスの内面とセットになると非常に気持ち悪いですね。もう少しメリハリがあっても良かった気はします。
 ここを合わせて考えると、描きたいものを描いているだけという雰囲気もなくはないです。なろうは連載ですからね。転生の意味と人神の設定くらいはあるかもしれませんが、ちょっと場当たり的な気もしてきました。

 だから先が読めないというか種まきがないというか。太い幹が見えないと言えばいいかもしれません。エピソードありきで頭を使わなくても楽しめる話になっているので、面白い部分は面白いですが、正直飽きが来る部分はあります。

 時間経過が早いので時折年齢を忘れますが、誕生日の数日後に飛ばされたから10歳でいいんでしょうか。そうなると中の人が30数歳でしたから、実質40数歳ということですが、そうなるとどういう基準でルーデウスの成長度合いを見ればいいのか時折、混乱があります。

 子供の声の時は10歳だから納得できる部分も、こいつが40歳超だとするとうーんと気持ち悪い面はあります。ただ、再生の物語だとすると、引きこもり期間は子供どころか赤ん坊に等しかった…ということなんでしょうね。考えようによっては強烈なオタク批判ですけど。


 アニメ作品としての力の入り方はなかなかだったと思いますし、1回目は過小評価だったと思います。思いますが、都合3回。今回じっくり見させてもらいましたが、それほど名作というわけではない感じはします。秀作…という感じですね。面白いけど、キャラ造形、テーマ性、エンタメ性でちょっと物足りない感じです。センスオブワンダーはちょっと感じます。
 
 ただ、連載ものですからね。ずっと100点では無いし、右肩上がり、下がりどちらもあり得ますから、最終評価はやはり最終回でしょうね。
 今のところストーリーは75点、画面作りは90点、トータル80点という感じです。そうはいっても本来2クール目合わせての1期ですから2クール目合わせての評価が本当なのでしょう。

 最近はキャラデザと作画でアニメ作品としての評価が決まるような傾向を感じています。その点が私の見方とはかなり違うので、私の好みとトータルの評価がズレるのはしょうがないかなあと思います。



なお、初回のレビューは消しました。

投稿 : 2022/07/27
閲覧 : 702
サンキュー:

27

ネタバレ

LgRYd18895 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

丁寧にアニメ化すべき

ちゃんとしたアニメならば確実にオール星5付く
転スラ、クモ、無職と言えばなろうトップ3と言われた時代があったが個人的には圧倒的トップ!
面白いから絶対見ような!

投稿 : 2022/07/26
閲覧 : 382
サンキュー:

9

零弍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

異世界物と侮るなかれ

ストーリー展開も引き込まれ、OP/EDにもアニメ映像が使われるこだわり様。
作画も毎回神っていてほんの数コマでさえ細部まで描かれている。

キャラクターの魅力も凄い。時間をかけて観ている側に情を伝えてくる。
色気的なシーンもここまで丁寧に描いてる作品はそうそうない。
各所で製作陣のこだわりを感じられた。

家族愛なんかもこの作品のひとつのテーマなんじゃないかと思わされた。
その人にとって何が一番大切なのか、価値観の交差なんかも考えさせられた。

主人公がぶれない変態なのも、
心の内を終始杉田さんがナレーションしているのも、
この作品の強い魅力に感じた。

投稿 : 2022/07/18
閲覧 : 158
サンキュー:

10

こけこっこー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キモいなどが理由で見るのやめてしまった人が可哀想です

まず主人公がキモいという方ですがあなたが転生して母親の胸を見たら男だったら興奮すると思います、という感じでリアルを見るアニメなのでキモいと言ってる方は見ない方がオススメします、死んだ人も生き返りませんしね

投稿 : 2022/07/06
閲覧 : 189
サンキュー:

5

ネタバレ

神谷 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:今観てる

古い体制を終わらせて新しい体制を作るべき

無職転生

感想!

この作品を見て驚いたこと。
それはこの作画の綺麗さ、無論なんというか、無職転生なんて女の子のチヤホヤされていい子いい子される話なんだろとまとめスレを読んでいたのでそこまで期待もしてなかった。
ところが見てみると違う。

なんだこれ、今のアニメって凄いと思ってしまった。ねりに練られたストーリー。特に次から次に成功体験的なことが起こるのはとても良かった。

ここから感想です
まずこの作品の面白いところは三十代のニートが異世界に転生して、才能が与えられること。
30歳のニートが転生して、能力を与えられることがあげられる。
徐々に難関というものが与えられ、それをクリアしていく王道ファンタジー。
そして物語中盤、主人公は絶望に叩きつけられ、絶望を解決することでエリスと恋人関係になる。
努力した後にエリスというヒロインが与えられる構図で、しっかりとした物語上の構図もある。
 
この構図って最初チヤホヤされてそのまま終わるのかと思ってたんですけど最後に障害を与えてるんで、言うほどひどくないです
なろうの最終兵器『無職転生』と巷では呼ばれています。その名前通り構図上は女の子にチヤホヤされるものではなく努力して女の子を勝ち取るものになってしまっている。

この点からして、なろう小説は転生を加えただけで構造は昔のファンタジーとほとんど変わりがない。

例えば転すらも、本好きの下剋上も、ログホライゾンなんてNHK、オーバーロードも、全て異世界転生という物を加えただけで既存のファンタジー作品と違いないです。ちゃんとしたテーマがあるってこと。

この点からしてなろう小説では異世界転生物しか受けないジャンと思っている人は、このわかりやすい小道具を理解した方がいいです。

なろう小説では異世界転生したというテンプレを当てはめるだけで、成功する可能性があるということです

ただ批判として挙げられるのはガラパゴス化することですが、これには反論があります。
まず王道ファンタジーの転生したらスライムだった件は3000万部売れています。
つまりなろう小説だけで3000万部も売れているということになるのです。ガラパゴス化現象は起こってないといえるようです。

さてここからは完全に僕の持論で主観になります。文学の復興の鍵は、ライトノベルをどう扱うにかかっていると私は思います。
 まずそもそも文学というものは古臭くて受けません。間違いありません。例えば日本が帝国主義にでも戻らない限り、復興することはないでしょう。
 なので、これから時代は古い物を扱うのではなく、こういった新しい異世界転生ものやラノベという物を活用して売り上げを回復していくという選択が良いでしょう。
 
 実はこのラノベ・なろう小説というのは子供にはあまりウケてなく主に中学生、高校生向けのターゲットをしてます

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/角川つばさ文庫

角川つばさ文庫は、自動車をターゲットにしてますが、絵がアニメ調のものが多くなっているのはご存知でしょうか?

 https://tsubasabunko.jp/product/321603000359.html
 君の名は、の角川つばさ文庫バージョン

 https://www.ten-sura.com/news/novel/novel-kids/news/post/6447
 転生したらスライムだった件児童書

 このように、今後の角川の在り方としてはどれだけオタク層以外の子供を引き込めるかにかかっており、その戦略としてあげれるのは漫画とは違う方向性に挙げられる方針だと思います

 ★なろうのように

 なろう小説のように、誰でも作品を評価でき、人気になった物を後から書籍化する、この方針で売れた物を過激なシーンなどを排除して、児童書にする。
 要するに評価のやり方をもっと誰でも投票できるようにして、できるだけ小説作りを編集者なしで作っていくという事です。私はこのやり方、この方針でやっていくべきだと感じています。

 では、その理由を私の主観で解説したいと思います。

 ①ジャンプ作品であった出来事

 まずジャンプ作品であった出来事を解説したいと思います。
 進撃の巨人の作者がジャンプに持っていったところ、ワンピースやNARUTOをもってこいなどと相手もされなかったが、結果的に他誌に持って行ったところ大成功。
 バクマンでもジャンプの体制が明らかになっている通り、手塚治虫が立てた漫画家と編集者制度そのものに問題点があり、例えば、編集者と作者の好みが違った場合、たとえ作者が売れる物を売れると思っていても編集者が違うと言えばそれで押し通すことができてしまう。それで主人公の真城の秋人が編集者と対立してしまうという点。
なぜこうなったかというと、漫画創設時には漫画という物を大衆は知らずにいたため、何が売れるものかはわからなかったため、もちろん編集者が言うことが全てでした。
 しかしこれだけ娯楽が多様化してくると、一般人の評価でも、作品を育てることは可能であり、時として一般人の感覚と誌面の感覚が一致しないという点が挙げられる。ジャンプ黄金期が終わりを向けて、子供向けアニメが衰退したのはもちろん、長期連載などが終了したのもあるが、この一般大衆と乖離した編集者の価値観という側面も否定しきれないという点です。
 そこで、漫画もアニメも小説も、みんなで選びたい物を選ぶというやり方で選んで、保守的な体制をあらためて変えていく、そういうことが必要になってくるのだと思います。
 
 ★

 この小説家になろうのシステムは悪く言えばガラパゴス化を生み出してしまう物ですが、よく言えばアメリカンドリームで誰にでもチャンスを与えられる、作ることができるということです。
 資本主義の原理は競争と自由。つまり自由に挑戦する権利を与えられるから発展するシステムで。
 古臭い賞なんてものは廃止してしまって、メジャーリーグとマイナーリーグを作ってWeb上で観客の投票で決めてしまう、編集者の存在しない体制というものをここに示しているのが可能性として非常に面白い。その点、それで選ばれた無職転生やソードアートオンラインなどは、評価されるべきなのでは?と私は思っています

で、角川つばさ文庫のように児童書でアニメの絵が使われてきているので、どんどんライトノベルもミッドノベルやヘビーノベル、ライト文芸なども作っていくと今ある批判点も消えると思います。無論表現規制派の言うことを聞いてるわけではなくここにあるのは商品を増やすという選択肢です。

 その一環としてまずシステム作りの変更をする。古い体制を終わらせて新しい体制を作り上げると言うのが重要となってくるのでは?となります

投稿 : 2022/06/25
閲覧 : 237
サンキュー:

9

さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1クール目まで視聴済み

陰キャのこちら側の物語。
「他人というのは基本的に何を考えているのかわからなくて怖いもの」
「もっとちゃんと頑張っていたら…という後悔と理想」をなんでもできる自分と何もできない自分の両局面から描いていて共感が持てる。

展開は王道中の王道の異世界転生もの。いや異世界転生もののパイオニアと言うべきか。

オリジナリティを出そうとして試行錯誤している異世界転生ものと違い、初志貫徹なストーリー展開で味わいがある。

遅いといわれたこのタイミングでのアニメ化は逆に真新しさが出ていて正しいのかもしれない。

話が進んでいくと共感の割合より物語としてのうま味が出てきて、今後の展開が気になる。

作画が安定しており安心してみられる他、節々にある気合の入ったカットが制作者の情熱を感じる。

性行為を示唆する描写が多いので、人におすすめしずらい作品ではあるが、興味を持ちそうな人には積極的に勧めていきたい作品だった。

2クール目にも期待したい。

投稿 : 2022/04/21
閲覧 : 455
サンキュー:

26

ネタバレ

上杉達也 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おすすめ

1クールのみ視聴ですが、とてもおもしろかった。

原作読んでません。

内容がおもしろいのは原作次第なところはありますが、アニメになってもおもしろい??原作読んでませんが…ってなかんじに思いましたね。

制作会社がすごいのかなんなのかは不明ですが、アニメに対する気合が感じられましたね。
内容も満点ですが、内容以外がそれ以上の点数です。
スタジオバインドさんに今後も期待したいです。

金だけ使った糞アニメに見せつけたいアニメですねw

本当におすすめです。

投稿 : 2022/04/19
閲覧 : 221
サンキュー:

4

ネタバレ

脳トレ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

性犯罪者の夢想する異世界

映像面のクオリティは前評判で聞いた通り凄いのだが作中の倫理観が異次元過ぎてついていけない。ストーリーに関しても序盤から主人公ルディの設定と描写の矛盾が目立ち転生前後で別人物のように感じる。
またルディの数々の「深慮遠謀」のその内容があまりに貧弱で、なのに作中では快刀乱麻の大活躍のように扱われている様がかなり痛々しい。評価システムの都合で2.5とはなっているが感覚的には1.5くらいだろうか。

やたらと性的なシーンが多く、特にルディをはじめとする主要キャラの性加害に対して異常に寛容な価値観に違和感しか感じない。下ネタがキツイと聞いていたがこのアニメの主人公がやっているのはアクシデントを装ったラッキースケベなどではない、ストレートな性犯罪である。耐性とか好みの問題がどうとかではなく、普通に、犯罪なのだ。{netabare}驚いたのがどうやら原作ではルディが自慰シーンで観ていた映像はAVではなく自分で姪の入浴を盗撮したものらしい。アニメでも同じなのか明言されてはないが発見した親族の反応や見切れた映像から察すると児童ポルノであるのは恐らく変わりないと思う{/netabare}
作品の感想は個人の自由だがそれらを承知でこの主人公への共感を公言したり「万人におススメ」「世界に誇れる日本のアニメ」などと盛り上がっている人達はホントに万人に薦めてしまう前にちょっと冷静になった方がいいと思う。

<ルディのキャラ描写>
異世界転生ラノベの先駆けらしいが主人公が生前の知識やスキルで活躍するでもなく、ワンクール過ぎてもその設定が上手く活きてるとは感じない。むしろ前述の通りのクズ人間が別世界へ転生した途端に冷静に状況を俯瞰し弛まぬ自己研鑽に励むなど、前後のキャラ描写が乖離して見える。
{netabare}前世でいじめられた経験から家の外に一歩も出られないほどのトラウマを抱えている…と言ってるのに転生直前のシーンでは着の身着のまま家から追い出されたあとも特におびえる様子もなく通行人とすれ違いながら普通に外を出歩いている。そしてそのトラウマもさして物語に寄与することなくアッサリ克服してしまうので何のためにこの設定を入れたのかよく分からない。
また裸で晒し者にされて深く傷ついた…というくせに自分も嫌がる子供の服を無理やり脱がせたり10歳そこらの女児の寝込みを襲って下着を脱がそうとしたする。数十年引きこもりになるほどの辛い過去のはずなのに自分より弱者である子供に対して全く同じ暴力を実に楽しそうにふるうのだ。端的に言って頭がおかしい。{/netabare}

<性描写と異常な倫理観>
そしてなにより、描写の矛盾以前にそういう性加害を笑えるネタとして「肯定的に」描いてるのが致命的である。{netabare}舞台こそ異世界だが中身は現代日本のおっさんが小学生女児に向ける性欲をさも当然の事のように垂れ流し、その加害行為をちょっとエッチないたずら位のノリで描いてしまっている。
また父親のパウロに至ってはまさかのレイプ常習犯で過去の犯行を笑えるやんちゃエピソードとしてサラッと語っている。あげくにそのレイプ被害者が加害者の家庭にメイドとして仕えていたり、自分から加害者を誘惑して子供作ったり、それを正妻があっさり許したり…{/netabare}
魔法やモンスターの存在よりもこの狂った倫理観がなにより異世界だと思う。(ちなみにパウロの不倫がばれた際のルディの「知略」もかなり酷い。主人公を賢く見せるためにその他キャラをバカにするパターンの典型)

しかもルディは口ではそういう自分たちをクズだと自嘲はしているが、{netabare} たとえ相手が犯罪者であっても一方的に命を奪うことに恐怖や忌避感を覚え、仲間への差別や偏見に対して憤りを覚えるだけの道徳心や人権感覚は持っている。
なのに女をレイプしたり女児に性加害することには全く罪悪感を感じていない。犯罪者に対してすら慈悲の心を見せるのに女性への人権感覚だけがごっそり抜け落ちている。
(そして他者の命へ最低限の敬意を見せたかと思えば、自分の株を上げるために目の前で怪物に殺されそうな未熟な冒険者をギリギリまで助けない、という真逆の判断を下したりする。しかも結果相手を死なせている。迷いや驕りが生じたというより単に言動が一貫してないようにしか見えない){/netabare}

「中身は大人のまま肉体だけが若返る」という設定が「技術力だけが育って倫理観などの中身が伴わなかった作り手(又はそれを称賛するユーザー)」の願望をそのまま反映しているように見える。
今後の展開で挽回するのかもしれないが第一クール時点での評価は、端々から溢れる女性蔑視や作品自体の持つ諸々のいびつさ含めとても「気持ち悪い」アニメだと思う。

追記
2クール目まで全話観たがやはり挽回することはなく、最後までルディやパウロが犯した罪に対する反省も贖罪も、裁きを受ける事もなかった。ルディ達(というより製作者)がここに向き合わない限りアニメを何クール続けようが、キャラが何をしようが「レイプ魔&小児性犯罪者」という肩書に変わりはない。ただ単に○○なレイプ魔、○○なロリコン犯罪者…という風に「○○」の内容が無駄に増えていくだけである。

{netabare}ルディとパウロのいかにも感動的な和解エピソードもあったが別に反社の人間にだって家族愛はあるだろう。自分が加害した相手も誰かの大事な家族だったかもしれない…と気づくのならまだしも、ルディ達(そして製作者達)は自分がやった性暴力だけは「ネタ」としか思っていないクズのままである。いくら感動的な演出で盛り上げようがそんな性犯罪者同士のなれ合い、自己満足を見せられても胸糞悪いだけである。
プーチンの家族愛溢れる感動エピソードをいくら披露しようが大勢の命を奪った虐殺者であることに変わりはない。ルディの性犯罪も同じ事だ。

「人間なんて、男なんてこんなもの」というのもこのアニメでよく見る意見だがリーリャやエリスの描写をみて「女は自分をレイプ・痴漢した相手を愛するようになる」「女は皆そういうものだ」などと公言する人はいないだろう。ルディやパウロの性暴力描写を見て同じように思えないのならそれは何故なのか一度真剣に考えたほうがいいだろう。

もし「知り合いの女性をレイプしまくる男」や「寝ている子供の下着を脱がすおじさん」を日常的に、ごく当たり前に見かけるというのならそれは全くもって異常な事態であり、まして笑えるネタでもないので一刻も早く警察に通報して欲しい。実際に不幸な被害者がいない事を願うばかりである。{/netabare}

投稿 : 2022/04/19
閲覧 : 707
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8

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

無職転生の第1クール。なろう系の大元の作品。

なろう系の本家ともいえる作品。第1クール11話まで視聴。
原作未読。
なろう系のテンプレで、異世界転生・トラック・俺TUEEE作品。
現代のニートがトラックで轢かれて死に、剣と魔法の世界に転生するというテンプレのもととなった作品。
転生先のルーデウスの声を内山夕実さん、前世での男で心の声を杉田智和さんが演じています。
とにかく作画は凄くて、ファンタジーな異世界を描き出しています。

投稿 : 2022/04/16
閲覧 : 309
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29

apotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ルディ頑張れ!

34歳無職の日本人が、中世ヨーロッパ風の異世界に子供として転生し成長していく話。
原作は理不尽な孫の手
アニメ制作はスタジオバインド

第1期は分割2クール23話。
第2期制作決定!!!


よくある異世界ものだ、と思いあまり期待していませんでしたが、
テンポよく話が進み、なんだかんだあっという間に見ちゃいました・・・

さすが人気作ですね!!!面白いです!!!
序盤は日常シーンばかりですが、後々冒険にでるので安心してください!
ただ主人公の性癖?がひどいので、気持ち悪いと思ってしまう方もいるかもしれません。
私は男はみんなそうだろと軽い気持ちで見れましたが笑
↑こういうのが苦手でなければ十分楽しめる作品なので見てみてください!!

投稿 : 2022/04/10
閲覧 : 301
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16

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

変態転生

クソニートを自認する主人公が、現実の日本で得られなかった様々な絆を、異世界での第二の人生で努力と挫折を繰り返し獲得していく長編の導入部分。主要キャラはまだ半数も登場していない。
ゲーム世界ではないので、原作では細かく説明されているが、アニメでは素直に視覚で異世界を体験できる。魔物名、固有名称は英語ベースなのでオリジナリティはあまりない。

心の声が大人、発声が少年ということで分けたのは俊悦だが、声変わりをする二期以降の青年期ではどうするのだろう。

終盤まで事件は起きない。ほぼ日常の中で主人公の性癖を見せられ続けるのは気持ち悪いかも。人間であれば夜の生活もある。異性の匂いとか汗とか。原作では時々反省や葛藤があるが、アニメではネタと割り切っているようだ。

リーリャ: 自分をレイプした奴の家の家政婦には普通ならない。
エリス: うたた寝している時、パンツを下ろそうとしてくる奴に嫌悪せず殴って終わり。

男子にとってのファンタジー。アニメ、ラノベではよくあることだが、変態にとって都合の良い常識の異世界だ。ただ異世界中世の空気感が新鮮で綺麗なため、いいものを見せられた気になる。

変態の世界でも、家族や絆は大切だというメッセージ性はある。

投稿 : 2022/04/07
閲覧 : 164
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16

ネタバレ

ハル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作通り神

なろう版完読済

ハーレムものではあるが、俺TUEEE要素はあまりなく、社長の下で働く部下の話です。

投稿 : 2022/04/05
閲覧 : 165
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2

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

丁度良いファンタジー作品になろうのテンプレを

転生物の中ではかなり初期に作られた古文書的存在。通称:最終兵器
そんな訳で、なろう界隈では放送前から盛り上がっていたのと、制作のためにスタジオを作ったという話題性が重なり、放送当時は新規なろう枠にも関わらず見ていた人が多かった記憶がある。なんで今更思い出した様に感想を書いた理由は自分でも分からない

世界観はまんまフツーの魔法ファンタジーで、そこで一応転生した主人公が第2の人生を生きていくみたいな話で、普通の魔法ファンタジー作品として面白い
主人公は過去の自分にトラウマを持ちながらも一部は正当化して第2の人生を歩んでおり、本人は「人間は変わる」と言って多少は変化を起こそうとはしているが、あくまで精神は30越えのオッサンであるというスタンスで続いていく
人間の本質は一生(転生しても)変わらないから、多分"ルーデウス(前世の男)"って設定はずっと続くと思う。だから、ハッキリ言ってこの気持ち悪い主人公が受け入れられないのなら今後も見続けることは厳しい
自分は嫌いじゃないが、流石に気持ち悪かったり理解出来ない行動が多々あるけれど、まだ10歳とかだから許せてると思う
13超えてもこうだったら流石に苦しい

この本質の変わらない主人公が主人公ならば、"転生物である意味とは"と考えたくなり、考えた結果、序盤の初めて家の外に出るシーンをとりあえず描きたかったのかと思った
前世でトラウマがある外の世界、その記憶は転生しても消えずに残り続ける。そんな中で外に連れ出して克服させたのがロキシーであり、外に出れなかったルーデウス第一段階の変化と、ロキシーがヒロインレースのスタートダッシュを決めたという意義はある

作品は中盤にターニングポイントが起き、ルイジェルドと出会い、現代人が江戸時代の武士の"切り捨て御免"を目の前で見て理解出来ないのと同じように、価値観の違いに戸惑いながらも一緒に旅をしていくパートは、ルーデウスとエリスは成長を見つつ、世界観を楽しめた

まぁここら辺はハッキリ言って"神様"という要素以外に転生要素は無く、普通のファンタジーで通るくらい転生物としての設定は弱くなっている

1クール目は序章って感じで、出生から修行、そしてヒロイン登場のなろうのテンプレに沿った展開(家族会議は予想外だった)で、そこまで面白いか…?と思いながら見ていたけれど、ターニングポイントから始まる冒険パートにそれぞれのキャラが上手く噛み合って3人の動向を見ているだけでも面白くなっていって、その期待が高まってきたところで2クール目ということになった

投稿 : 2022/03/31
閲覧 : 171
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15

ウィラード さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

少年が成長していく王道ファンタジーです(評価には転生前の無職期は全く付けてません)

異世界モノは転生前の話が全く転生後には関わってきませんので
こちらも総スルー状態で楽しんでます

肝心の内容ですが
かなり王道モノで成長していく系の作品です
異世界モノによくある「チート」「ハーレム」「ざまぁ系」は
一部ありますが、他の異世界モノと比べればそれに該当する濃さは無く

どちらかと言えば主人公が成長していく過程と
それに伴い仲間と出逢うような王道ファンタジーの物語となっています
ですのでなろうを嫌っている方にも転生前を省いた状態で見れば
普通に楽しめる内容になっていると思います

しかし、幼年期での父と母の性行為シーンやら
おかしな内容も少なからず入っており
それらを苦手としている方には苦みのある内容になるかと思います

「成長しながら強くなっていく」をベースとしているので
異世界モノとしては自分は非常に満足しております

投稿 : 2022/03/31
閲覧 : 179
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10

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

子供と戦士

 全11話。原作は未読。

 シーズン1だけ見るつもりが気が付いたらシーズン2に突入していたので、ここにシーズン1の感想をメモしときます。

 見始めたきっかけは、岡田斗司夫さんという方がこのアニメを絶賛してたから。僕も見るアニメがなかったんで見てみることに。

 そしたら結構面白かったです。思ってた以上でした。あっという間にシーズン1見終わってました。

 昨今では異世界転生アニメが流行ってるみたいですね。それに対する不満の声をネットでちらほら見かけます。でも僕はというと実は異世界転生系の作品はほとんど見ておらず、今までこのすばくらいしか見てませんでした。僕はネットで評判の良いものかマイナーだけど面白いもの、または過去の名作くらいしか見てなかったもので異世界転生系は後回しでした。だから僕にとってはこの手の作品は新鮮な気持ちで見れました。

 どこが良かったのか、、、まずは作画・演出の気合の入りっぷりでしょう。魔法を使用するシーン、体術・剣術のバトルシーンなどはヌルヌル動きますし、緊張感もある。背景や自然の描写、街並みも丁寧に映し出されておりとてもキレイ。なんでこんなに気合が入ってるんですかねw失礼な言い方かもしれませんが、この手の作品はあんまり作画が良いイメージがなかったので、キレイな作画・演出にはビックリしました。

 ストーリーについては、最初は事故死した後、異世界の赤ちゃんに転生した主人公・ルーデウスが成長し、色んな所に行き、冒険する、、、というもの。

 魅力的なのは、ストーリーが主人公を持ち上げるためのストーリーじゃないところ。ルーデウスは前世できなかったことや失敗したことを踏まえて人を諭したり勇気をもって行動に出たりする。でも時には間違えたりするので、反省して次に生かしながら話が進む、というところが良いですね。
 それ以外のキャラも心理描写が良かったです。父親のパウロとかも息子に教えられて考えを改めたり、息子に教育したり。エリスはわがままなところから反省したり、ルーデウスと中を深める過程がえがかれてて良かった。

 後半からは未知の土地から元の家に帰るための冒険になり、より緊張感が増します。ゼルダの伝説やスターウォーズみたいにいろんな種族が旅の途中で出てくるようになり、冒険モノとして面白かったです。さらに目の前で人が死ぬことの恐怖や対立・仲間割れなど、色んな困難を描いており、描写が丁寧だと思います。

 とまあ以上のように、僕はとても良い作品だとは思います。思うんですが・・・人には勧めにくいかなw。特に序盤はエロシーンが沢山盛り込まれてます。ルーデウスがスケベなところとか、直接の描写はないけどS○Xしてる時の声が大きいし、それを聞いてロキシーとかリーリャがオ○ニーするし、挙句の果てにはパウロは不倫して修羅場になるし・・・まあこの辺に関しては、エヴァンゲリオンとかで通過済みなので、そこまで抵抗はなく(それに僕も男だしね・・・)見れました。女性の方々はこういうのを見てどう思うんでしょうか?

 そんなこんなで、ギャグとシリアス具合が絶妙でとても面白いので、引き続き見てみようと思います。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/03/16
閲覧 : 367
サンキュー:

48

らぶしゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

小説漫画を経て期待してたが・・・

やはり面白かった
声優が所々自身の思い描く声質・声量と違ってたが、
それは個人個人違うと思うのでマイナス評価には入れていない
やはり1クール11話で展開が早過ぎたが、
要所要所を押さえており、ダレル事無く一気に見れた
続編も期待する

投稿 : 2022/03/12
閲覧 : 308
サンキュー:

14

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

俺も異世界行ったら本気だす

小説投稿サイトの"小説家になろう"に投稿された小説のアニメ化作品。
分割2クールの1クール目です。

"小説家になろう"発の作品群をなろう系と言いますが、なろう系といえば異世界転生ものの代名詞的な使われ方をするようなところがある通り、"小説家になろう"では異世界転生モノの名作が多く投稿されています。
本作は、そういったいわゆる"なろう系"の先駆者的な作品で、なろうで異世界転生が流行った起因と言える作品です。

タイトルの通り、34歳無職のひきこもりが、異世界転生して俺TSUEEEEする内容です。
引きこもり20年選手の大ベテランだった34歳無職は、働かずに食う飯でだらしなく肥え太り、醜く短いマイサンをシェイクすることに喜びを見出すゆるふわ生活を満喫していました。
その日もいつも通り、床ドンで飯を要求するお仕事をしていたのですが、あろうことか親が死んだことに伴い襲いくる兄弟達から家を追い出されてしまいます。
更に"働け"と暴言を言われる始末、「こんなの絶対おかしいよ」とかつぶやいていたのかは定かではないですが、当て所なく街をさまよっていたところ、目の前でトラックに轢かれそうになった高校生を助けようとして、トラックにはねられそのまま他界してしまいます。
だが、死んだはずの無職が目覚めたのは、中世ヨーロッパライクな世界観の、剣と魔法の世界でした。
その世界のグレイラット夫妻の長男として転生した34歳は、見た目は子供、頭脳は無職な異世界転生で活躍するという展開です。

頭脳は無職なので異世界に行っても腐った性根が簡単に治るはずもなく、異世界だろうとどこだろうと変わらず引きこもりのコミュ障になりそうなものですが、そこは都合よく転生後は前向きで勉強家でみんなに好かれる設定になります。
それどころか登場する美少女にきっついセクハラとエロゲーで仕入れた口説き文句をカマしてメロメロにさせるので、ファンタジーって良いものですね。

また、方方のレビューで言われている通り、主人公が気持ち悪いです。
見た目は子供なのですが、34歳無職の性欲はそのままのため、若い母に欲情し、メイドに欲情し、家庭教師の少女に欲情して、パンツを覗くは嗅ぐは被るはやりたい放題。
多分、世の多くの34歳無職が異世界転生しても同じことをするだろうなという欲望を剥きだしに女性キャラに襲いかかるので、非常にけしからん作品だと思います。けしからん、もっとやれ。
ただ、転生した主人公は毛も揃わないこどもちんこの少年なので、R18な描写は流石に無いです。
まあタイトルでも無職が転生してると告げているわけですし、これくらいでもおとなしい方でしょというのが個人的な感想です。
私が転生したらもっと気持ち悪いアニメになっちゃちまうぜ。

主人公は気持ち悪いですが、女性キャラは可愛らしく、特にロキシーちゃんはマジ恋勢が出るほどの人気があります。
その他の女性キャラもかわいく、気持ち悪い主人公がねっとり絡みつくので、毎話大興奮の1クールでした。

1クール目ラストは非常に中途半端に終わります。
物語の感想は、引き続き視聴中の2クール目の感想で1クール目と併せて書こうと思います。

投稿 : 2022/03/11
閲覧 : 215
サンキュー:

15

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

杉田智和の声で助かってる

分割1クール目、題名から酷評されがちな転生もの(私は結構好き)、しかも転生者が無職って分かるので、観ない人も多いのでは、オシャレな題名とかにすれば良いのにとか思いつつ視聴。面白い!産まれた所から始まり、しかし意識は前世の30代無職のおっさん。中の声はハルヒのキョンでお馴染み声優さん杉田智和。心の中で話しまくり、ノリツッコミするなどさすがです。

赤ちゃんから始まって、しかもゆっくり成長を描くのは結構珍しいのでは、話が動き出すのはかなり後で、テンポが早い話が好きな人は合わないかも、その分癖のあるキャラが多いが(家族も)、キャラの掘り下げがよく出来ていて感情移入しやすく飽きませんでした。

それと、主人公は少しチート能力あるんですが、すぐ使えなくて、何年もかけて習得します、ここら辺はチートものが嫌いな人には納得してもらえるのではと思いました。

評判通り作画はかなり良いかと、背景はもちろん、魔法で作った水玉等細かい所まで綺麗です。キャラ絵もよく、男女キャラ問わずモブまで良いし、女性キャラ皆んな可愛いです。

とここまでは大絶賛なんですが、非常に残念な部分がこのアニメにはあります。あざといエロが無駄に多い、あとロリエロもある。前世のキャラの見た目がキモくても、引きこもり無職でも、可哀想な理由もあるしええ奴な所もあって転生しますが、性癖までキモくする必要あるかなと、はっきり言って変態なんですよ。調べたら原作はもう性犯罪やんってのもある。さすがにアニメではさらっと流してましたけど。第2話で切る人いないか心配になりました。

さて、転生後中身が変態で見た目は子供だとどうなるか、それは観て判断されると良いかと思います。
何故エロに走ったのか?無くてもよいぐらい面白いアニメなのに。なろう系や転生ものと言うだけで酷評する人達を納得させる名作になれたかもなのに…
私はあざといエロとロリエロは苦手なので、残念でした。物語点も下げます。でも話は面白いのでエロ好きな人や耐性ある人にはお勧めです。ほらね、こんな勧め方になるでしょ(^^;

続きが気になるので分割2クール目も観ます。

投稿 : 2022/03/03
閲覧 : 330
サンキュー:

29

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界観がよく描かれてて面白いです

ひきこもりの男性が事故で亡くなり、ヨーロッパ風の剣と魔法の異世界へ転生した物語。
と書くといつもの異世界転生ものですが、みなさんの評判がかなり高いのでちょっと期待しながら見てみました。

まず見て思ったのが、全体的に絵や魔法の表現などがとても綺麗で、素人の私でもクォリティ高いなぁって感じました。
さすが評判が良いだけあります♪

OPの「旅人の唄」を聞いてると、全然関係ないけど曲調が狼と香辛料のOPを思い出しました♫

主人公のルーデウスの前世が重度のひきこもりで、部屋から外にまったく出られず、とても狭い世界で生きてるから、他人の気持ちや痛みも分からない。{netabare}親族(実の両親?)のお葬式の日にも出ないで部屋でニヤニヤしながら楽しんでるし。{/netabare}

ルーデウスが転生し、人生をやり直そうと頑張ろうとするけど、そんな人が普通に努力しようとしたり他人と普通にコミュニケーションができていることに少し違和感がありました。外に出ようとするときになかなか出れない描写はあったけど。

でもこの物語はそれでいいのかもしれません。
ルーデウスの前世に共感はできないけど、ある意味これは願望というかユメのお話だし、一歩踏み出す勇気があれば道は開かれるんだって感じてくれる人がいたらいいのかなって。ただし死ぬのは絶対ダメだけど。

それから時々あるエロエロな描写や主人公が変態っぽいところはリアルな描写かもだけど、ただ単に作者の趣味や願望なのかも。
せっかく良い出来の作品なので、こういうのでスルーされる方もいるかもしれないしもったいないなぁって思いました。

5話から舞台が変わり、{netabare}エリスの家庭教師になった{/netabare}あたりから面白くなってきて、ルーデウスも強いんだけど失敗したり葛藤したりしながら少しずつ成長していくところなども見られたりして、そういうところも良かったです♪
でも、{netabare}たまに転生前の姿になったりすると急になげやりモードになっちゃうところは、トラウマもあるのかもしれないけど結局転生後の美少年で俺Tueeeeじゃないとだめなのかなって。{/netabare}

こういう異世界転生もので、異世界で心の成長をしてからまた元の世界に戻って頑張るみたいなお話も見てみたいなぁってちょっと思いました。

とはいえ、異世界の世界観も結構しっかりと描かれていますし、{netabare}後半の旅も3人が少しずつお互いに心を通わせていったりと{/netabare}とても面白く見させていただき、あっと言う間の11話でした!

引き続き後半もルーデウスたちの旅をワクワクハラハラしながら見守りたいと思います♪

投稿 : 2022/02/27
閲覧 : 365
サンキュー:

47

まひろん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルで嫌悪せずに見てほしい

原作を全て読んだ状態でアニメを見たが,アニメとしての完成度が非常に高いと思った.映像化することでしかできない表現がたくさん見られた.
小説では文字で説明している部分をキャラの表情や描写で丁寧に表現されていて,見応えのある作品だった.声に関しても違和感がなく,キャラに合っていた.
主人公に関しては評価が分かれるところで「気持ち悪い」という意見も理解できるが,世の中の男の考え方は大体こんなもんじゃないかと思う.女性にはおすすめしづらい作品ではあるが,非常におすすめの作品.
きちんと分析的に見ていないと気づかないことも多い.YouTubeで色々考察されているのでアニメ見てから考察を見ると発見があって面白いと思う.

投稿 : 2022/02/11
閲覧 : 246
サンキュー:

10

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この異世界転生ものなら100話続いても観ていたい

無職・童貞・引きこもりの元おっさんニートがファンタジー異世界に転生し、0歳児から人生をやり直す同名小説(web版、ラノベ版共に未読)の連続アニメ化シリーズ1期目。

【物語 4.5点】
異世界転生者が俺TUEEEできる理由を突き詰めており説得力がある。

一度、半生を経験した大人は、子供時代のどの時期に
どんな鍛錬をすれば急成長できるのか知識がある。

転生者というだけで主人公は既に相当有利。
(まったく俺も教育ハウツー本などの知恵を満載にして人生やり直したいよw)
多くの異世界転生アニメがおざなりにして、チートwと叩かれて来た肝心な視点。
主人公ルーデウス幼少期の育成ビルドを丹念に描くことで天才魔術師誕生を根拠付ける。


中央大陸では、外に出るのがやっとだった元ヒキニートでも、
エロゲ攻略感覚でヒロインもチョロまかせる?と希望を抱ける程度で比較的ヌルゲー。
が、魔大陸では、元の世界で自室も心も閉ざして逃げ込んだルーデウスの限界が露呈。
二度目の人生で、他者や家族との交流や愛情の欠落という課題を克服し、
主人公が本当の意味で大人になれるのか?というテーマが明確に。


【作画 5.0点】
アニメーション制作・スタジオバインド

本シリーズに"長期的に”取り組むために新設された制作会社。
企画段階から本気出してる本作は背景美術、人物作画、アクション動画いずれも最高峰。
生態系を窺い知ることができる小動物等の描き込みにも手を抜かない。

私が感動するのは魔法のアニメーション。
風景描写、気候変化、大規模魔法エフェクトまで、
妥協せず描き切ることで、大自然からエネルギーを得る魔法の成り立ちを根本から体感できる至福。


【キャラ 4.5点】
幼少期から主人公ルーデウスの周りにはヒロイン候補が続々と。
エルフの気弱なボクっ娘・シルフィ、
知的な青髪魔術師の師匠・ロキシー、
赤髪のツンツン凶暴娘・エリス……。
と各種キャラ属性も充実。

各キャラは、種族への差別、お家事情などの諸問題の縮図も内包。
ルーデウスも前世ではトラウマとなる程の理不尽な目に遭っている。
が各キャラが抱えた火種から、ルーデウスが将来、この異世界で直面する試練はそれ以上のものとなると想像すると戦慄。
一方で各キャラとの相関関係が発展する未来、
王国の一つくらい軽く転がせるほどのパワーを得るのでは?との高揚感もある。

とにかく彼らの10年後、20年後が見たくて仕方がありませんし、
見せてやろうという気概もヒシヒシと感じます。


【声優 4.0点】
インタビュー記事等にてキャスト陣が口を揃えるのは演じやすさ。
本作は表情描写もトップクラスで、作画が心情を描き漏らすことがなく、
声優がアドリブでフォローする必要性がないのだとか。
よって忠実にアフレコできるこのキャスト陣ならば、異世界言語も含めてド安定。

ただテクニカルなのは主役ルーデウス。
彼は外面の少年役・内山 夕実さんと、内面の前世のおっさん役・杉田 智和さんで構成。
ルーデウスは狡猾なおっさんの意志で”子供を使ったり”もしますが、
このコンビはスムーズに対応。
時たま、外面&心の声の役割分担が崩れ(概ねエロ関連w)
内山さんが漏出した心のおっさん声を反映する場面がありますが、
ハマり過ぎていて笑えますw

杉田さんの前世の男と、自称・人神のCV.くじらさんとのやり取りも独特の不気味さw

あとはグレイラット夫妻のCV.森川 智之さん&CV.金元 寿子さん。
夜の営みボイス、お盛ん過ぎますw


【音楽 4.5点】
劇伴担当は藤澤 慶昌氏。
パイプ、ティン・ホイッスルなどファンタジー向きの楽器も投入したBGMを、
各ロケーションに合わせて惜しげもなく量産し、曲数は早くも70を突破。
環境音の使い分けと合わせて旅情の演出に貢献。

主題歌はOP、ED共に大原ゆい子さん。
OP曲を「旅人の唄」→「目覚めの唄」とシナリオに応じて切り替えていくのも贅沢。
毎回、固定されたOPアニメーションを設けず、
その土地の風景を紹介しながら導入していく時間も没入感があって好きです。

幼少期RPGをプレイしていた時、次はどんな街で、どんなBGMが流れるのだろう?
とワクワクした童心を思い出す。
質、量共に充実のロープレ感。


【感想】
不満と言えば、凡百の異世界転生ものとスルーしかねないタイトル名と、
何でこれから真っ先にアニメ化してくれなかったんだ?との疑問くらい。
久々にいつまでも観ていたいと思える異世界転生アニメに出会えました♪

原作既読組からは100話費やしても既刊半分ほどしか消化できないのでは?
との声も聞こえてきますがw
2020年代の異世界アニメは1~2年に分割2クール程度のペースで、
ずっと『無職転生』を定番としてやってりゃいいんじゃないか?
とまで私は思っていますので、シリーズが続く限り、
ルーデウスが大人になれるまで、とことん付き合っていく所存であります♪

投稿 : 2022/02/08
閲覧 : 575
サンキュー:

43

ゆう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

良い点も多いが主人公の気持ち悪さが残念

ストーリーは面白く魅力的なキャラクターも多い。
しかし主人公が非常に気持ち悪いのでそこを我慢しなければならない。
引きこもりおっさんデブニートが美少年に転生して女の子のパンツ被ってスーハーしてんのをどんな気持ちで見れば良いのか

投稿 : 2022/02/07
閲覧 : 211
サンキュー:

3

OK! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

2022/02/06 終了

投稿 : 2022/02/06
閲覧 : 242
サンキュー:

0

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無職転生 ~異世界行ったら本気だすのストーリー・あらすじ

「俺は、この異世界で本気だす!」34歳・童貞・無職の引きこもりニート男。両親の葬儀の日に家を追い出された瞬間、トラックにひかれ命を落としてしまう。目覚めると、なんと剣と魔法の異世界で赤ん坊に生まれ変わっていた! ゴミクズのように生きてきた男は、少年・ルーデウスとして異世界で本気をだして生きていくことを誓うー!ルーデウスを待ち受けるのは、ロリっ子魔術師、エルフ耳のボクっ子幼なじみ、凶暴ツンデレお嬢さま、そのほかのさまざまな人間との出会い。そして過酷な冒険と戦い。新しい人生が動き出す!(TVアニメ動画『無職転生 ~異世界行ったら本気だす』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年冬アニメ
制作会社
スタジオバインド
公式サイト
mushokutensei.jp/
主題歌
《OP》大原ゆい子『旅人の唄』《ED》大原ゆい子『オンリー』

声優・キャラクター

内山夕実、小原好美、加隈亜衣、茅野愛衣、森川智之、金元寿子、Lynn、浪川大輔

スタッフ

原作:理不尽な孫の手、原作イラスト:シロタカ、原作企画:フロンティアワークス、発行:KADOKAWA 『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』(MFブックス 刊)
監督:岡本学、助監督:平野宏樹、キャラクターデザイン:杉山和隆、サブキャラクターデザイン:齊藤佳子、総作画監督:杉山和隆/齊藤佳子、美術監督:三宅昌和、色彩設計:土居真紀子、撮影監督:頓所信二、編集:三嶋章紀、音響監督:明田川仁、音響効果:上野励、音楽:藤澤慶昌、プロデュース:EGG FIRM

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