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「無職転生 ~異世界行ったら本気だす(TVアニメ動画)」

総合得点
90.2
感想・評価
1087
棚に入れた
4538
ランキング
60
★★★★☆ 4.0 (1087)
物語
4.0
作画
4.2
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
4.0

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無職転生 ~異世界行ったら本気だすの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

【悲報?朗報?】ワイニート34歳、親の葬式にも出ず自室で姪をオカズにシ□ってた結果

アッニらに家から追い出されてトラックに轢かれてグエー死んだンゴ────ということで、コテコテの【なろう系】作品である。てかほぼ原初だね
なろう系といえば「俺TUEEE」の限りを尽くし、美少女を侍らせ異世界でのし上がっていく。そんな金、女、権力に憧れる男の夢を叶えてくれるような内容であることが多い。何らかの理由で異世界へ転生し、神にチートをもらって世界を理ごと蹂躙していく────多くの人の頭には未だそんなイメージが強く根付いている筈だ。
質の悪い作品も数多く出回り、すっかり悪いイメージを持たれてしまった「なろう系」や「異世界転生」。その元締めとも思われている古の『小説家になろう』発作品が21年に満を持してアニメ化。他の有象無象との「格の違い」を見せつけることでなろう系へのイメージを払拭しにかかっている。

【ココがすごい!:テンプレを豪華に魅せる作画と声優(1)】
1話冒頭は主人公が轢かれたシーンから始まるという、やはりなろう作品のテンプレート的な始まりだ。しかしそんなシーンから早速、この作品は度肝を抜くようなクオリティを見せてくれる。
「降りしきる雨」というのが先ずポイントが高い。悲しみを暗喩することの多い雨が夜の路面をさらに黒く濡らし、間もなく死ぬ主人公の「終幕」を飾る。作画的には無い方が楽なものを間もなく離れてしまう前世という舞台で確りと描いているのは素晴らしい。
前世の男の身体は長年の引きこもり生活のせいでぶくぶくと太っており醜悪だ。その醜悪さも如実に描き表し、雨でテカテカとしている様は妙な生々しさが感じられる。現世での「ニート」の姿は大概、あのようなものだ。そんな身体が学生を襲った暴走トラックの肉盾となり、彼は将来の明るい学生たちの身代わりとなって来世へと旅立つ。
死と同時に感じられるのが「転生」だ。事故で瀕死となり、朦朧とする意識の中で聞こえてくる救急隊員や医者の声。自らの死を実感する中で同時に異世界の言葉も聞こえてくる。この作品に私の嫌う「神との対話」や「椅子だけの空間」といった冷めた御約束は挟まない。古来から伝わる輪廻転生の流れに沿って死と転生を直で繋いでおり、その唐突さもスパイスとしながら主人公は無垢な赤ん坊へと生まれ変わる。そして生まれ落ちた世界も俗に言う「ナーロッパ」の片田舎でありながら草木の揺らめき、木漏れ日、川のせせらぎなどの風景をハイクオリティで表すことでより牧歌的、或いは幻想的にさえ感じさせる。主人公はパソコンが触れないことを憂鬱に感じるが、それを他所に窓から覗ける風景に解る視聴者は圧倒される筈だ。
主人公が異世界転生してしまったことを実感するまでのシーンを丁寧に描き、そこに「杉田智和」さん演じる前世の主人公の声によるモノローグが入ることで一気に作品の世界に呑み込まれる。自身へのツッコミ、心の中のモノローグが時折、面白いギャグにもなっている。

【ココがすごい!:テンプレを豪華に魅せる作画と声優(2)】
ルーデウスという赤ん坊に生まれ変わった主人公だが、彼は前世の記憶を保ち頭は34歳引きこもりニートそのままである。そのため現世では縁の無かった本物の女体や下着を赤子という立場を悪用して楽しんでしまう。こういった「下ネタ」が本作を「気持ち悪い」と評する人も多い主な要因だ。
しかし間もなく、そんな物より彼を夢中にさせる要素が出てくる。それは「魔法」だ。不慮の事故で頭を打った赤ん坊を心配する母親。そんな彼女が取った行動は中二的な呪文の羅列にかざされた光る掌────その締めに『ヒーリング』と括られる治癒魔法であった。これを切欠に元現世生まれの男は早くから新世界に魔法があることを知覚し、それを自在に扱えることこそ新しい自分の「生きがい」なのだと確信する。
ルーデウスは1歳になってすぐに魔導書を手に取り、異世界の文字を覚えながら水を作り出す魔法を反復して習得していく。「夢中」になることで誰でもその道を極められる。この作品はそういうメッセージも我々に伝えてくるようだ。
身体に走る魔術回路、掌から生まれる水球は青や水色で着色しておらず無色透明で透き通った背景を巧みに歪ませている。魔法のエフェクトも素晴らしい注力具合だ。
「異世界」という未知の世界。ファンタジーで魔法のある世界というのを本当に丁寧に描写している。魔法への驚き、異世界の文化への驚き、転生したことに対する驚き。剣と魔法の世界に転生したことを自覚する流れを1話の冒頭から10分ほど丁寧に描写したからこそ、主人公への感情移入が生まれる。

【そしてココが面白い:現世も異世界も同じ“人生”】
この作品に俺TUEEEや成り上がりといった、なろう系にありがちなストーリーは一切描かれない。生々しいキャラクター同士のドラマ
──「人生」と言い換えてもいい。人が生きる上での渇望と欲求、人生を生きる上での人間の欲望が一人ひとりにきちんとあり、それが生々しく描かれている。
両親も単にルーデウスを健やかに育てる道具ではない。立派に血の通った人間であり、時に間違いを犯すこともある。とくに子供や同居人に配慮せず夜になれば大声で営むのはどうなんだ(笑)というツッコミどころがあるのだが、それもまた全ての人間が「性欲」に忠実な証なのだろう。確かにこの牧歌的な世界では食事と性交くらいしか楽しみが無さそうだ。
ルーデウスは決して裕福な家庭に転生したわけではない。だが貧困家庭でもない。魔法の才能は有るものの、チートというわけでもない。その才能を腐らせるのも活かすのも彼次第だ。
前世の自分だったら違う選択をしたのかもしれない。だが1度失敗したからこそもう間違えたくない。もう後悔したくない。
そんな思いがあるからこそ、異世界でもう1度人生をやり直したいと思っているからこそ、彼は正しくあろうとする。
それでもミスをすることがある。人だからこそ完璧ではなく間違えない人間などいない。だが、同じ間違いをしなければいい。多くの人と関わる中で彼は「生」を、今の人生を謳歌しようとしている。前世ではできなかったことを、前世では果たせなかったことを。
家族と、幼馴染と、師と、生徒と、他人と関わり「働く」ことの大変さや有意義さを学び、後悔した人生を振り返る。当たり前の人生だ。異世界ではあるが、人として当たり前の人生の楽しさや、苦労を1話1話丁寧に描いている。
転生したからこそ、転生前の記憶があるからこその物語が描かれている。「異世界転生」という作品の根幹の設定を芯に捉え、そこにきちんと意味を持たせたストーリーが心に染みる。

【でもココがひどい?:場面転換は粗雑】
2クール作品である本作の前半クールでは、大きく分けて──{netabare}
1. ブエナ村 ルーデウスはパウロ家長男として生まれ、魔術と剣術の英才教育を受ける
2. 城塞都市ロア ルーデウスは従姉にあたるエリスとその護衛・ギレーヌの家庭教師を勤め、後者からさらなる剣術指南を受ける
3. 魔大陸 転移で飛ばされたルーデウスとエリスは助けてくれたルイジェルドと共に冒険者パーティを結成する
{/netabare}──の3つで構成されているのだが、各々1.から2.、2.から3.へ物語の舞台が移り変わる場面のみ、それまでの丁寧さとはかけ離れた唐突な展開を描いており、やや強引な印象を受けてしまう。これは非常に惜しい部分である。
{netabare}前者はルーデウスを父親・パウロが木剣で殴り倒してからドナドナする{迎えの馬車に乗せる}という家族関係あるまじきパワープレイだ。理由は後から手紙で説明されるものの腑に落ちない点も多く、同話でパウロが不貞によって招いた一家離散の危機もきちんと家族会議で乗り越えただけに、どうして同じような落とし所を見つけてルーデウスを快く旅立たせてあげなかったのかが疑問である。{/netabare}
{netabare}まあ前者は理由があるだけまだいいが、後者が完全にデウス・エクス・マキナなので擁護も難しい。『フィットア領転移事件』は現実でも何の予兆もなく訪れる「災害」として描かれてはいるが、創作においては災害も作者の好きなタイミングで起こされ登場人物の状況やその場の環境を激変させて新たな物語を綴る「力業」に過ぎない。ルーデウスが本気で生きると決意した2度目の人生本来の「不条理さ」を表したと言えば聞こえはいいが、まだ主人公が元服{げんぷく}にも満たない段階でその厳しさが向けられてしまうのは時期尚早に感じる。
おまけに3.以降は『ヒトガミ』と名乗る上位存在──所謂「神様」と椅子すら無い霞漂う「精神世界」で今後の人生のアドバイスを受けるシーンも挟まれるようになり、本作がなろう系作品であることを再確認してしまう。せっかく主人公の転生を死と直で繋げて始めた物語であるのに、後からそんななろう系が嫌われる代表的な要素を入れてしまうと途中離脱────所謂“切る”人も出てしまうのではないだろうか。それを防ぐためか、ヒトガミのキャラクターはCV:くじらで胡散臭くどこか裏がある様に描かれてもいる。{/netabare}

【キャラクター評価】
ルーデウス・グレイラット
見た目は子供、頭脳は大人────と言い切れないのがこの主人公。頭は30~40代に差し掛かるのだけど、元ニートはその年齢に見合った精神性を持ち合わせていない。
人によっては本気で合わないキャラクターだろう。表向きは礼儀正しく振る舞うのだけどその思考回路は基本的に下劣。性欲も強く隙あらば周りの女性を食い物にしかねない危うさも秘めている。周りにやたらとそういった「据え膳」があることも問題と言えば問題だが、それらへの反応もとても子供らしいとは言えない、どこか気持ち悪さの感じる笑みを浮かべており、この描写に関しては好みが分かれるところだ。
{netabare}ちなみに私は第3話の父親への逆説教で観るのを辞めようかと本気で思った。あそこだけ元ニート≒論破厨の悪いところや異世界転生の悪いところが出過ぎているんだよね。もしかしたら親に怒られ盛りな中高生が観るとスカッとする描写かも知れないが、ちょっと邪推すれば「作者は親を言い負かす子供の描写を入れて嘗ての親への不満を解消したかったのかな?」とくだらなく思ってしまう。{/netabare}
しかしそれらは人がそう簡単には変われない証でもあり、そんな難しいことに挑戦するからこそルーデウス(前世の男)は主人公として在り続ける。彼にとっては恐怖そのものであった「外の世界」に師・ロキシーの助けを借りて一歩を踏み出すところ。前世では誰にも認められなかった彼が師に認められたことで独り立ちの勇気を手にするところは、私も少なからずその気があるので大きく共感できたシーンだ。

エリス・ボレアス・グレイラット
{netabare}上記のルーデウスとは非常に相性が良いヒロインではないだろうか。
最初こそ容赦ない暴力シーンに「うわ時代遅れの暴力系ヒロインだ……(怖」と面食らう様に見せるのだけど、照れ隠しや嫉妬なんて複雑な理由では振るわないので信頼関係さえ築ければしっかり鳴りを潜めて可愛さが押し出されていくのである。
『ルーデウスはすごいのよ!』
『ルーデウスはすごいんだから!』
字面だけみたら只の「さすが主人公」なんだけども、ここまでに至る道のりがある上、誰にも認められない前世を過ごした主人公の救いになっているからこそ、彼女の代表的な聴き心地の良い台詞になっている。
成長した2人が無事に魔大陸を攻略できるのかが2クール目の注目点だ。{/netabare}

【総評】
やや強引な場面転換が気になったものの、全体的にみて素晴らしい作品だと評する。なろう系の中にも良い作品がある、その根拠の1つに成り得ている。
圧倒的な世界観の描写、細かい背景美術やキャラ描写は語りだしたらキリがない。「ファンタジー」の世界の描写を徹底した背景は細かい部分まで思わず目が行き、訪れる街の文化を反映したような美術が随所に散りばめられている。戦闘シーンもスローなどでは決して誤魔化さずハイピードでキビキビとキャラクターを動かし演出で盛り上げる。カメラワークはUfotableなどのような激しいものではなく、飽くまで固定カメラで絵と動きを魅せている。グダグダと引き伸ばさず短い戦闘シーンで勝負にケリがつく。
ストーリー的にはいわゆる「なろう」な異世界転生ものだ。しかしながら、そんな今やベタとも言える要素──主人公の前世、異世界での生き方、異世界での強さetc.──を丁寧に丁寧に、これでもかと掘り下げている。
容赦のない展開も多い。せっかく愛する家族や仲間や友人ができたのに終盤では{netabare}災害のせいでバラバラとなり、その状況はあっさりと覆りはしない{/netabare}。主人公は確かに才能はある、だがチートではない。負けることも多く、だからこそ強くあろうと、もっと強くなろうとする。前世での後悔が彼の原動力にもなっており、この世界での出会いや絆が1歩を踏み出す勇気に繋がっている。
シリアスな展開はあまり引き伸ばさずにギャグやコメディタッチなキャラ描写をも交えることで、重くなりすぎず引っ張りすぎない。可愛らしく魅力的なヒロインの愛らしい姿も愛まり、見れば見るほどこの作品にハマっていってしまう。杉田智和さんのモノローグもいい味を出しており、怒涛のセリフ量を感情を交えながら、どこか斜に構えた態度で読み上げるからこそそれがギャグにもなっている。
セクハラなど性的表現も多いが艶めかしいシーンの数々はヒロインの魅力にも繋がり、前世の記憶があるからこその主人公のいやらしい顔や行動の数々もこの作品ならではの主人公の魅力にも繋がっている。彼の変態的な行動に「うげっ」となってしまえばこの作品を受け入れがたいかもしれない。だが、この作品は34歳無職引きこもりだった男の再生の物語でもある。前世で出さなかった本気を出す、そんな決意と1歩が先ずは1クールどっしりと描かれている作品だ。
【異世界】は90年代の『十二国紀』からジャンルの人気に火が付き、そこから00年代の『ゼロの使い魔』を代表とするラノベアニメブーム、そして今のなろうアニメブームで擦りに擦り倒されたものである。もう新鮮さというものは無い。だが、そんな擦り倒された世界観をしっかりと見せることで王道とも言える面白さをどっしりと感じさせてくれる。
この作品はすでに2期も制作し3期の制作も決定した長編大作だ。だからこそその立ち上げはWHITE FOXとEGG FIRMが共同で出資し、この作品を制作するためだけのアニメ制作会社まで設立している。
本気だ。格が違う。制作側がこの作品を最大限の能力を持って面白いものにしようとしていることを、第1話からこれでもかと感じさせてくれた。ベタな設定、ベタな世界観、ベタな導入だ。手垢まみれの要素しか無いのにそれを面白く仕上げるのは生半可なものではないだろう。

投稿 : 2024/09/11
閲覧 : 83
サンキュー:

5

ネタバレ

ウィスタリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

主人公より父親に耐えられない!

何もかもが中途半端なくせに口出ししてくる父親に耐えられず、途中で断念しました。主人公の過去より、主人公の人生に介入してくる父親が邪魔です。話の速度も遅く、下ネタが多いので止めました…。

投稿 : 2024/07/15
閲覧 : 99
サンキュー:

1

ネタバレ

ruru さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良い作品

作品としては見る人を選ぶかなと思います。
最初の主人公は、なかなか人間の黒い部分が強いため、不快感を抱く人もいるかもしれません。
ですが、少しずつ人として成長し、前世でうまくいかなかった家族関係や繋がりを、今世ではもがきながらも必死に繋ごうとする様は感動ものです。一作目の前半は、まだ俗物な部分が強いですが、後半から自分にできることを失敗しながらも必死に成し遂げていくので、だんだん引かれる作品だと思います。
{netabare} 後半の父親と再会するシーンや、家族と再開するシーンはすれ違いから衝突したり理想とは違うものになったとしても、最後はお互いを慮り関係を繋ぎとめようとするところはとても魅力的です。 {/netabare}

投稿 : 2024/05/10
閲覧 : 175
サンキュー:

1

ネタバレ

もんちろー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

泣いちまったぜ。

引きこもり生活していた主人公がトラックに轢かれ死亡→異世界転生。
どうやら魔法や剣で戦う世界。
魔法を使うなら詠唱か魔法陣、魔力量は生まれた時に決まってる。
そう本で読んだが、詠唱しなくても魔法使えるやん!魔法使えば使うほど魔力増えるやん!ってなって、本を鵜呑みにするのは違うな、と。
色んな練習をして、剣と魔術(殆どが魔術)を習得していく。
めーちゃくちゃ強ーい。

前世は虐められ、外に出るのがトラウマだったりして、虐められた記憶が何度もフラッシュバック。

家庭教師として先生してた先で、問題児お嬢様を手懐ける。
で、魔力災害に会い、知らない場所に飛ばされる。
そこで主人公とお嬢様を助けてくれたのが会ったらやばいぞ!!って言われていたスペルド族と出会う。
何やかんやで仲良くなり、街まで送り届けてくれるという。
スペルド族は騙されて怖い族だって噂が広まってしまったので、それをどうにかしたいという。
良い人なんだけど、悪人だと分かるとすぐ殺してしまう。
そんなんじゃスペルド族の悪評は変えられんぞーと、主人公が奮闘。

挫折して腐って…でもまた頑張るぞ!!
って感じで終わった。
最後はおまけ話。

杉田ってだけで良作。

投稿 : 2024/01/25
閲覧 : 242
サンキュー:

1

ネタバレ

パンツ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

キッツい

30代?の人格を持った人間が、記憶を持ったまま10歳そこそこの子供に欲情する?ヤバすぎるやろ。
で、社交的になるわ、努力もできるわ、と。

もうね、きっつい、キッツ過ぎる。


転生でないならまだいい。でもこれ転生モノやねん。
作者とか、信者とか、うわぁ。。こんな都合のいい人生を望んで、世界を呪っているんだろうなぁっていうのが透けて見えちゃうのよ。

量産型なろうと違う?
いえいえ、ど真ん中ですよ。
量産型の列の真ん前にいるだけの、ザ・異世界転生モノです。

投稿 : 2023/12/22
閲覧 : 252
サンキュー:

3

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

具合悪い

なんか使用人と浮気して子供できて家族ごっこして気持ち悪かった

投稿 : 2023/12/18
閲覧 : 141
ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

この手の本体みたいな感じかな?

原作未読(2021.8)
作画や音楽とかかなり力入ってる作品かな。異世界転生系の作品群の中で満を持して登場的な意気込みを感じる。
多分、今までアニメ化するか企画側は葛藤の部分はあったのではと思う。それなりに発行部数もあるし、もっと早く企画段階で上がってもおかしくない気がする。ただ、この作品も「回復術士」とはベクトルの違う倫理観への引っかかりが問題になっていたのではないだろうか。
奇しくも同じ期に当ててくるあたり業界の自制枠を拡げよう(ネタ切れ解消)という意図があるのかないのか知らんけどその流れは業界的に抑えないと後々、首を絞める結果になるのではと危惧している。
さて、この転生モノ作品の特徴は、生まれながらにスケベという点である。これは他の前世記憶持ちの中でも特異である(これないとただの冒険譚で何の特色もない)。ある意味リアルなのかも知れない。が、個人的にはどうしても30代のおっさんが小学生程度の少女に性的欲望を爆発させる様は消化できない。所謂気持ち悪いのだ。
まぁ、異世界に成人、未成年的な概念も笑える話だが、所詮、作者も視聴者も日本の法秩序や文化の枠組みの中からは抜け出せない。無秩序は望まないし許容範囲は人それぞれとしてもだ。
それ以外は、他の似た作品と比して良い方だと思う。

私のツボ:スケベ以外大して前世役に立ってるか?

2クール目視聴済(2022.1)
一つの節目で終了しています。無論、原作は継続中なので人気次第では続きもあるかも知れませんね。
個人的には {netabare}父親との再会までは {/netabare}1期同様、主人公への嫌悪感が強く、イライラしっぱなしでした。ただ、ここを境に少し、この作品がただの異世界転生変態冒険譚ではないんだなと理解しました(それでもやはり好きにはなれませんが、多少同情できるようになりました)。
他の作品だと転生後、御都合てんこ盛りでイキって大活躍ハーレム万歳のオンパレードですが、自分がイラつく部分(34年生きて、更に10年以上人生歩んで、40過ぎのおっさんと同等なくせに変態だけ一丁前か!)に関して確かに15年以上社会と隔離されてちゃ、社会経験ないのと同じで更に心に傷を負うハンデ持ちではうまく行く方がおかしいわけです。その辺を2クール目までで多分端折ってる所はあるでしょうが概ね丁寧に描いていると思われます。ようやく本当に1歩踏み出せたという風に・・・。
さて、そうなるとこれからはただの無双冒険譚になってしまうのでしょうか?それは勘弁な!(笑)。2クール合わせてだと評価は3.6位かな。

私のツボ:〇にかけた時、ちょっとスカッとした(心狭いわぁ、俺)


1期OVA・零話・Ⅱ前期視聴済(2023.11)
主に幼馴染シルフィーのターン。大切な存在と失意の別れを経験し、投げやりな生き方をしてきた主人公が魔法大学に入学し、心的障害(心の穴)を埋める迄といった所かな。人間的成長をゆっくりと描いている為、日常系のような感じ。

私のツボ:なんだかんだ皆と仲良しなのが・・・

投稿 : 2023/11/04
閲覧 : 438
サンキュー:

19

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

二度目の人生を異世界で。

【概要】

アニメーション制作:スタジオバインド
2021年1月11日 - 3月22日に放映された全11話のTVアニメ。

原作は、「小説家になろう」に連載されていたweb小説を改訂し、
KADOKAWAのMFブックスから刊行された、理不尽な孫の手によるライトノベル。
原作イラストは、シロタカが担当し、
『コミックフラッパー』にて、漫画家・フジカワユカによるコミカライズ版が連載中。

監督は、岡本学。

【あらすじ】

20年近く引きこもっていて働かない、
不潔で不健康で自堕落なオタク生活を満喫していた34歳の男がいた。

家族らからの社会復帰の呼びかけに目を背け耳を塞ぎ続け、とうとう身内からも諦められて、
当の本人は幼い姪っ子にすら欲情している客観的に見てクズそのものであり、
その自分のどうしようもないクズさを男は自嘲していた。

親の葬式にも顔を出さず、一人で18禁行為(原作小説では姪ブリッジ)をしていたの男の痴態に、
積年の我慢もあってキレた兄姉弟らによって愛用のパソコンを破壊されて暴行を受けて、
着の身着のまま(汚れが染み付いた汚いジャージ)で家を追い出されて住所不定無職になった男は、
今までの人生を思い出しながら裸足で、雨の日の曇った暗い空の下の街を彷徨っていた。

高校生の男女3人の痴話喧嘩を目撃した男は、
3人に居眠り運転のトラックが突っ込んでくるのを咄嗟に助けに行って、
スピードが出たトラックにコンクリートの壁に突き飛ばされたうえに追い打ちで挟まれて、
その100キロ近い身体は潰れたトマトのように轢き殺されてしまった。

死の間際に、人生をやり直したいと願った男は、
地球とは異なる構造の異世界である六面世界のひとつ「人の世界」
中世ヨーロッパに似ている中央大陸のアスラ王国のブエナ村の住人で、
元冒険者で若くて容姿に優れたパウロとゼニスという夫婦の赤ん坊の、
ルーデウス・グレイラットに転生。

前世での享年34歳までの知識と記憶を受け継いだまま、
剣と魔法のファンタジー世界での0歳児に生まれ変わった男は、
前世と同じ生き方をしないように、幼子のときから今後のことを考えて自分を鍛え、
具体的には家にあった魔導書で独学で魔力を成長させ、
それと同時に愛情を注いてくれる今の両親を前世では親不孝だった反省で大切にしようとする。

前世の34年間では人間不信と人生への諦めで自分を変えることが出来なかった男は、
この異世界でのゼロからのやり直し人生で、
ロキシー、シルフィエット、エリスら美少女を始め様々な出会いを経て、
更には様々な困難を積み重ねることになる。

これは無職のクズニートのまま死んでいった男が
二度目の人生で前世のトラウマを乗り越えて心身ともに成長をして英雄になる物語である。

【感想】

原作書籍は読んでなくてweb版を少し読んでて、漫画版は23年10月時点で94話まで読了です。

酷いイジメに遭って卑屈で臆病な人間になってしまった男が、立ち直る努力を放棄して、
傷ついて折れたままの心を引き摺って自分の世界に逃げているうちに歪んでしまい、
20年間を浪費した挙げ句に酷い死に方をして、二度目の人生で人間としての尊厳を取り戻す話。

転生してルーデウスとなってルックスと才能が改善してすら治らない前世男の変態性。
その前世男(ルーデウスの心の声)を杉田智和さんが演じることで、
前世男の卑しいサガを引きずったままであることを強調されている、
苦悩と煩悩に塗れたルーデウス少年の物語が描かれています。

ルーデウス少年は非凡な才能に溢れた英雄の卵ですが、待ち受けている運命は過酷であり、
数々の苦難を乗り越えて人間的な成長を果たし、
前世では手に入れられなかった様々なものを手に入れる。

その主人公(ルーデウス)の内面の心の痛みと気持ち悪さの両方を受け入れて楽しめるかどうか?
で作品に対する印象は大きく変わると思います。共感までは必要は無いと思いますが。

現実社会では人生にはリセットボタンは無く覆水盆に返らずの人生の上に幸せを築くものですが、
やり直しの機会を与えられた前世男の第二の人生も決して順風満帆でもなく、
悲しい経験や敗北などを経て、それらの現実を受け入れて諦めること無く生き抜いていく、
その強さを手に入れるにも信じられる人たちとの出会いと繋がりが重要であり、
それはただ口を開けて待っていても得られるものではなくて、自分で動かなければ手に入らない。
前世では殻に閉じこもってしまい、
人生を変える機会を全て捨ててしまった前世男の後悔の描写が丁寧であり、
ルーデウスとして心を再生する物語は見応えがあるかな?というところですね。

1クール目終了の11話までアニメを視聴して思ったことが、単純に作画が良いだけではなくて、
細部までのスタッフのこだわりが尋常ではない。優れたアニメとはなにかと考えてみると、
職人芸でジオラマを構築するようにアニメの世界の設定を作り上げる手抜かりのなさ。
それは日本とは異なる文化に基づいた王国の美術設定であったり、
魔神語などの架空言語の徹底であったりする。
原作を徹底的に好きになってオールラウンドに本気でクオリティを突き詰めていけば、
良いものができるという思想で作られているアニメ。

それはこの作品に関わった声優の仕事の領分にも大きな影響を与えていて、

日本語でも英語でもフランス語でもドイツ語でもない架空の言語が作られて、
それが会話に聞こえるようにお芝居をしている主役のルーデウスを演じた内山夕実さんの、
アニメージュプラスでの記事の苦労話を読んだりすると、本気で仕事をしようとすると、
手癖では出来ないかなり大変なものであると、この事を知ると声優に敬意を表してしまいますね。
ゼントラーディ語であるとか、そういった試みは昔のアニメでもありますので、
別にこの作品だけの専売特許ではありませんけどね。

こういったこだわりの一つ一つで、
声優を含めた数多くのパートを担う人材の仕事がきちんと積み重なって良いものになる。
緊迫感のある戦闘シーンなど印象的な映像を作るのは仕事の質の影響が大きいですね。

原作がそうだからとしか言いようがないですが、そのクオリティで
食事・性欲・排泄など赤裸々にキャラクターが描かれているのが生々しく、
なかなかにエッチでかなり男性向けで人を選ぶ内容でもありますね。

個人的には女性キャラがとても可愛く、暴力ヒロインであるエリスが加隈亜衣さんの好演があって、
とても印象に残りましたね。

また、一つ一つのエピソードをキャラクターや展開を省略すること無く丁寧に描写されていたり、
台詞が説明的過ぎる朗読劇にならずに会話の間があって、芝居する余地がしっかりあったり、
自分が今まで見たなろう原作アニメでは最もスタッフがいい仕事をしていると思いました。

それが第8話の「ターニングポイント」で、
これまでのエピソードで積み重ねてきた幸福の喪失に繋がるのですから、
考えて構成や演出を積み重ねて効果的に見せるとはこのことで、
展開に感情移入しやすくなっていますね。

他のアニメ作品にも言及していることですが、
アニメは監督の名前を売りにするとか本当にどうでも良くて、
鬼滅にしても、ぼっちにしても、無職転生にしても、
監督の名前に縋らずにアニメの内容が評価されてる作品らが真っ当にあるのを見ていると、
逆にクリエイターをアイドル扱いして誰が作ったとかを前に出しすぎてる別の会社の戦略は、
果たして正しいことなのだろうか?と、一部のアニメ会社のやり口と対比してみたくなりますね。

日本のTVアニメの始祖は1963年の「鉄腕アトムであり」、
アニメの作り方はこの60年間で時代によって常に変わり続けているのですが、
今の時代だから生まれた本気のアニメということで個人的には高評価の作品ですね。

こういった2020年前後の力作も数十年後にはレトロに感じられたりするのでしょうけど、
時代時代の作風の変化の最前線の作品のひとつひとつを楽しめれば良いですね。
ともあれ、もともと面白いと個人的には感じる作品ですので、アニメの続きも楽しみに思えました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/10/29
閲覧 : 194
サンキュー:

39

ネタバレ

キシリトール昆布 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心の声が銀時

2期がはじまったので、もう一度視聴。
作画やストーリーが本当に丁寧。
やはり杉田智和さんの声いいよね~

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2話の自慰はいらない気がする。めちゃドン引きで嫌悪感。

3話まで見て
まず作画のクオリティーが最近見た中で1番力を入れている気がする。
話は典型的「転生なろう系」

8話まで見て
心の声(変態)になると坂田銀時になる(笑)
今後の重要人物になるであろうキャラが何人かチラホラ出て来て、
やっと話が大きく展開してワクワクする!

見終わりました。
後半は意外なサバイバルな展開も事件を織り込みながら飽きさせないストーリー

他は本当に素晴らしいものを見せてもらっていると感じる。
ただ1クールだと短すぎる気がする。
原作は知らないけど、結構端折りが多く感じるので勿体ない。

投稿 : 2023/10/14
閲覧 : 425
サンキュー:

11

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全てにおいて高水準

これまで異世界系と言ったらゼロ魔、リゼロ、このすば当たりが一番好きでしたがこの作品はそれを超えてきました
まず作画がレベル違うのと
ヒロインに出てくるキャラみんな可愛すぎるしとにかくエロい
そしてみんな好感持てるキャラクターでキャラが強くたってる
非の打ち所のない作品すぎる

投稿 : 2023/03/24
閲覧 : 353
サンキュー:

6

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一筋縄にはいかない。(現実も、転生も。)

実は、たられば転生作品とか、異世界なろう系作品はちょっと苦手です。

私がゲームをやらないのが一番の理由なんですが、スイッチボタン一つで "転生したり、異世界に没入したりする設定" は、少し安直に感じてしまいます。

安直というのは、安楽直情のことです。

見たことのない新しい世界に触れることはいつだって楽しみですし、クリエイターの皆さんの努力の成果を享受できることには感謝ばかりです。

時代性を捉える鋭い感性。世相を噛み砕く豊富な知性。
作品性を煮詰める訴求力。完成を見せた姿はもはや一つの文化です。

万一、それらが"安"っぽくて生温いテーマだったり、"楽"してなおざりに仕上がった作画だったり、"直"線的に過ぎた浅い物語だったりすると、"情"けなくてがっかりするし、がっくりきます。

~ ~ ~ ~ ~

その点、本作は、安直ではない視点、あるいは意味があります。
いくつかありますが "親和性" と "違和感" に視点をおいて、少し書いてみたいと思います。

本作主人公の "転生" のきっかけは交通事故死です。
令和2年は2839人、本作が刊行される頃の交通死亡者数は5000人以上です。
主人公はその中の一人だったという設定なわけですね。

交通事故は、交通心理学や認知行動学などで解析され、計画的に安全対策が為されます。
そこには皆で安心感が共有できるという社会的な "親和性" があります。
でも、個人レベルだと「どうして私?」となるのが常のことです。
つまり、いつでもどこでも誰にでも起こりうることと考えるのが、一般的です。
こちらは、いわゆる個別的な "親和性" と言えるでしょう。

~ ~ ~ ~ ~

少し気になるのが、引きこもりが背景になっているところなんです。

引きこもりの実態調査(主に内閣府)は、まだ日が浅いのが実情です。
15~39才だと51万人弱(平成27年)、40~64才だと61万人弱(平成30年)です。
14才以下、65才以上の人数を推察して加えると、人口比で凡そ "2%" ぐらいには当たるような気がしています。

ちなみに引きこもりの "初年齢" は、20~24才が34.7%(13ポイントアップ)、35~39才も10.2%(倍増)となっています。

本作の主人公は30才台。厚労省・引きこもり家族会連合会の統計(平成30年)によると、有効回答1092人のうち、30才代の方が "41%" を占めていて、最多なんです。

主人公は高校生で閉じこもり始めましたが、社会人からでも十分にあり得ることです。
また、年齢を重ねたからといって、有効な手立てを打たなければ、閉じこもりからは簡単に抜け出せないでいるということも意味しています。

どうでしょう?
こうした実態や数字には、いくらか "違和感" をお持ちになられるのではないでしょうか。
ましてや、主人公が、統計やニュースに表れる以前の時間=社会から切り離され、世間に認められることもない人生を、"独りで20年もいたこと" など、意識にもしてこなかったでしょう?

たぶんそれは、交通事故死ほどには「自分ごととは受け止めていないから」ではないだろうかと思っています。
それには明らかな理由があります。
引きこもり自体が、広く社会の課題として「見える化」されてこなかったからです。
さらには、あくまで個人の資質の問題として扱われ、「見えない化」の枠に、周りの人たち(社会)が追いやっていたから、と私は考えています。

本作主人公のルーデウスのキャラクターには、この "親和性" と "違和感" とがたくみにブレンド・内包されてあり、その視点で各話・物語が進行していきます。
ルーデウスと、"どことない不全感" を持つ生前の彼と、試聴者側の内面にある "それぞれのやりきれなさ" とが、三つ巴になって作用しあい、順化を見せたり、また反発しながら、作品への評価(向かい方)が形成されていくのです。

こうした生々しい働きが、見えにくいベースとなっていることが、他の作品には感じられない特徴になっています。
それはそうでしょう。
なぜって、これだけの背景と伏線がクオリティーを担保しているのですから、アニメ作品にしたあとの世間への影響や評価が、大きく揺れることが分かっているからです。

でも、"時代のリアル" を帯びていることで、他の転生ものや、異世界なろう系とは、明らかに一線を踏み越えているファクターが多様に表現されています。
それが強烈なストレングスにも、激烈なウィークポイントにもなっているのは、確かなことなのです。

~ ~ ~ ~ ~

なお、65才以上は統計がとられていません。なぜだと思いますか?

私は「生産性が低い世代と見なされているから」と思っています。換言すれば、「政策投資上、費用対効果が低いからわざわざ調べなくてもいいと判断されている」ということです。

さらに言うと「働かなくても年金で暮らせるし、外に出なくてもそんなに問題ではないと見なされている」と感じています。
でも、65才以上の高齢者は引きこもっていても社会問題にならない、あるいは、しないという判断が国策にあるとしたら、それはとても怖いことだと感じています。

なぜだと思いますか?
それは、国家が国民の生活実態を「見て見ぬふりをしている」からです。
年収1000万円世帯は約12%弱ですが、それ以下の収入世帯の社会的存在価値を、もしかして低く見積もっているのでしょうか?
それって、どこかイジメの構造に似ていませんか?

政治家の方も公務員の方も、熾烈な競争を勝ち抜いた「勝ち組」さんでしょう。
その立場性と意識性に、「そうではない国民」への、目には見えない線引き、あるいは物事のさばき方に、何かしらの意図が生まれ、「制度からこぼれるレアケースが出るのは仕方ない」なんてことに、なってはいないでしょうか。

法的にはどうでしょう。
民法は、明治時代からの扶養義務規定を未だに厳格に守り続けています。
これが、80才を超える親御さんが、50才を超える成人を扶養している背景と根拠です。
でも、親世代が子ども世帯の扶養に入りにくい家庭事情や、ヤングケアラーなど中高生が親を世話する事例もニュースで取り上げられています。
基本的なルールそのものが、もう時代に合致していないのは明らかなんです。

お金の面はどうでしょう。
「普通の高齢者」と言われている世帯の国民年金のお話です。
40年間の満期を掛けて、単身で「月で7万円もない」のです。夫婦でも14万に届きません。
厚生年金の「標準(数字上の平均値)」は単身で14万円弱です。夫婦を頑張って続けてきてようやく22万円です。

貯蓄や家族に頼れるうちは何とかなるかもしれませんが、もしもなくなったらどうやって生きていけばいいのでしょう。
未婚や離婚の方が増えていますが、それも自己責任だと本当に言い切れるのでしょうか?

生活保護はどうでしょう。
最後の最後のセーフティーネットです。

東京都心在住の "単身者" は、暮らし費用として「生活扶助」額が、8万円近くです。北海道や沖縄などの地方だと7万円を下回ります。
家賃は、「住宅扶助」の名称で、決められた実費が支給されます。東京都心部は5万ちょっと。大阪府は4万円、地方だと3万円。なお世帯人数によっても違いがあります。
(詳しくお知りになりたい方は、自治体の窓口やネットでお調べになってくださいね。)

生活保護制度は、公的福祉としてのメリットと、自助努力というハードルが"抱き合わせ"になっていて、権利として利用するにしても、総じて制約感の強いものです。
この金額が、憲法25条で言う「健康で文化的な最低限度の生活に責任を持つ国家」の道徳的な(?)姿なのです。

働いている限りは、これらの数字には "親和性" も "違和感" も、まず感じることはないでしょう。
でも、私は、引きこもりの存在それ自体に、大きな違和感を感じています。
小さなお子さんから、後期高齢者に至る方まで、引きこもり自体に「転生する」選択枝など本来ありえません。
「本気だす」ことだって、全年齢において簡単ではないはずだからです。

私は、主人公は「無職転生~異世界行ったら本気だす~」ことを "認めていない" と感じています。
彼と "ヒトガミ" との会話のやりとりに、その意思を顕著に感じています。

~ ~ ~ ~ ~

無職は悪いことでしょうか?
それは本当に彼のせいなのでしょうか。
生まれ変わりたいと思うほどに、追い込まれなきゃダメなことなのでしょうか。

現世界で、本気を出すことにどれだけの社会的な(人為的な)障壁があるか、何となくでもご存知ですよね?
自己啓発本とか、自由経済とか社会主義思想とか、実践的心理学とか、何か役に立つのでしょうか。

本作は、事故死と引きこもりという枷(かせ)を負わされても、なお生きる場所と時間を与えられ、立ち向かう青年の背中を、少しだけ前へと押してくれる "ストーリー設定" です。

「性(癖?)」を描くことで、違和感や嫌悪感を抱いているアンチファンがいらっしゃることは事実です。
また、「本気出す」と銘打つことで、そこに親和性を見つけ出し、共感を得ているファンがいらっしゃることも明々です。

私は、どちらもそれぞれに言い分があると思っていますので、様々な意見が飛び交うのは自然なことと思います。
また、反目しあう評価点の付け方にもさして驚きません。

留意すべき点があるのならこうです。
作品は、クリエイターが切り取る世相の一部であることを鑑み、視聴者もまた世相の一部であることを自覚することで、アプローチの視点も方法も、時の推移の中でいつか変化していくものだと、そんなふうに捉えてみることは可能でしょうか。

その意味では、本作品が、今後、どのように成長を見せてくださるのか、また、視聴者が、本作品から何を得て、どんなエネルギーに替えていくのか。

それらを気づかせてくれる十分なポテンシャルと、素晴らしいクオリティーを保持していることを、私は評価しておきたいと思います。

投稿 : 2022/09/16
閲覧 : 547
サンキュー:

31

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

キョンくんてんせーい

『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』(むしょくてんせい いせかいいったらほんきだす)は、理不尽な孫の手によるライトノベル作品『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』を原作としたテレビアニメ。第1期は分割2クールで、第1クールは2021年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送された(wikipedia)

まず初めに総評。面白いか面白くないかで言えばそれなりに面白いです。ただその内訳としては作画が4割、主人公の独白4割、ストーリー自体は2割程度と言った印象。とはいえ原作が2012年9月から始まったという点は考慮しないといけないのかもしれません。良くも悪くも「「小説家になろう」の主流である、異世界に転生した主人公が現代の知識や魔法を使って無双する設定のハイ・ファンタジーの先駆者的作品」という位置づけであるらしく、粗削りなところはある程度仕方がないのかも。

全体的な流れから言えばあまり論理的な作りではなくどちらかというと勢いで乗り切っていくタイプ。異世界転生自体は差し置いて、1クール中にも二度テコ入れしたのかと疑わせるような唐突な展開がありました。「なろう」なので人気獲得のために行ったのかもしれませんが、当時の様子を知らないのでこの点は何とも言えず。

物語はまず現世での主人公から幕を開けます。20年もヒキニートをやっている筋金入りのようですが、そうなるに至るにはあまりある同情の余地があります。彼は「クズ」との触れ込みですが、家での態度はともかく現代的な視点で見れば適切な治療を受けさせる必要があると判断されると思います。逆に言うとこの作品が書かれた2012年辺りはまだそういった風潮がなかったということなのかもしれません。作品の時代設定がどのくらいかわかりませんが、中学生がガラケーを持っているところを見てもミレニアム以降なのでしょう。もっともあの描写自体はアニオリなのかもしれませんが。(wiki見ると高校生とありますが……20年って言ってなかった?概算?)

さて、「クズ」な彼は両親の葬式にも出席せず自室にこもって悠々自適の生活を送っていたところ、おそらく親族だと思われる人々から襲撃を受け強引に外へと追い出されます。
描写の様子では主人公は両親の死を自覚していません。しかしながら葬式をしているということは通常死後二日は経過していると思われます。もっとも最近では死の翌日にはもう葬式を行うケースもあるみたいですが、いずれにしろ床ドンして食事が出てこないのによくキレもせずお腹もすかせなかったなと思います。
「クズ」な彼が電話も出ず両親の訃報に取り合わなかった可能性は高いです。しかし親族にしても家に入り込めるならまず彼を葬式に引きずり出す方が普通だと思います。なのにそれもせず部屋を荒らした挙句に追い出すとは……これは作品的には「クズ」を引き立たせるためのシーンなのでしょうが、結果的に死なせた(仮に死んでなくても重大な事故に巻き込まれた)以上親族もタダでは済まないんじゃないでしょうかね。明らかに部屋を荒らした痕跡までありますし、後は実行犯だけか全員で話し合っての結果かで揉めそうです。
実行犯が兄弟なのかただの親族かまではわかりませんが、あの様子だとご両親遺書も用意できてないでしょうし、ということはあの家に関しても主人公の相続持分はある筈で、そもそも強引に追い出す権利があるのかどうか。仮に遺書等含めてあったとしても、もう20年も外に出ていない状態の人間を突如「野に放った」ことになるんですよ。トラック側からすればそこを主張するでしょうね。本来なら避け切れたところを主人公が予期せぬ行動を取ったからハネたとか何とか。
作品の描写上はどうしようもない「クズ」が義憤に駆られた親族によって追っ払われた、よって自業自得というようにも映りますが、客観的に見ればどうしたって相続の問題が絡んでいるとしか思えません。そんな状態の主人公を外に出したら遅かれ早かれこういう結果になることは目に見えていたのにわざとやった、つまり初めから殺意があったみたいな感じで言われるんじゃないでしょうかねえ。あの家に同居していた兄弟とかなら話は別でしょうが、親族がいくら「家にこんなのがいて困ってる」みたいなことを涙ながらに訴えても情状酌量の余地は多分無いんじゃないんでしょうか。結果的に主人公は期せずして強烈なカウンターをお見舞いした形となっています。今後この親族に平穏が訪れる日は当分無いでしょう。
ここまで(つまり親族もまた「クズ」であり、そして自業自得であるというように)計算して作られていたのなら大したものですが、正直自分にはこの時点で細かいディティールにはこだわらずに感情に訴えるシーン重視の作品なのだろうなと見受けました。

転生そのものについては今更どうこう言う事はないでしょう。ひょっとしたら最後の善行に異世界の「悪い龍神」が応えたのかもしれません。また転生後まで人格と記憶を保持し、母親に対してはエロい気分にならない一方赤子であるのに性的なことに興味津々なのもこの際とやかく言いません。父親のパウロに対してネット的な「はい論破」のノリで言いくるめてしまうのもアリでしょう、特に彼は剣と女のことしか頭にないテストステロンお化けですから少々の屁理屈で丸め込まれるのもある意味リアルと言えるのかも。
なのでルーデウスがまだ7歳でありながら5年も遠くにおいやられたとしてもおかしくないと言えるでしょう。パウロからすれば折しも二人子供が産まれたことですし一人ぐらい減ってもどうということはないwぐらいの感覚だったのかもしれません。実際問題幼い子供を旅立たせるといった事もこの異世界では案外普通のことなのかもしれませんが、いずれにしろ男子が本家に持っていかれるような権謀術数渦巻く伏魔殿に我が子をわざわざ送り届けるわけですから実にパウロらしい浅慮だと思います。ただ、物語の展開としてはやはり唐突と言わざるを得ません。
二度目の唐突な展開は唐突に現れた空に浮かんだよくわからないモノが唐突に暴発して唐突にエリスごと魔大陸に送られるというもの。あれを唐突に出すということはそのタイミングに意味があると思いたいですが、そうでないなら書籍化にあたって当初からあった、みたいな感じにして欲しかったところです。
そういえば父親のことばかりとやかく言っていましたが、このルーデウス君も中身は所詮元ヒキニート、せいぜいネット論破しかやってこなかったせいか立てる作戦がとにかくザルです。恐れられし「スペルド族」のルイジェルドを街で受け入れさせるため彼の取った作戦が「偽装したルイジェルドをスペルド族だとあえて誇張することにより偽物と思わせ安心させる」というもの。結果的にはそれ自体は上手く行きますが、そのせいでむしろ余計な危機を招くという本末転倒もの。更には恩を売るために別チームを助けるのをじらした挙句無意味に一人を殺してしまうという始末。ただこれ自体は皮肉ではなく展開としては特に間違ってないと思います。というのも、この作品おそらくテーマ自体は「異世界行ったら本気だす」という点で現状徹底してると思われます。なので、初めから無双決め込まずにポカやらかしまくるのはむしろ評価ポイントです。

さて1クールはこれで終わりましたが差し込まれたシーンを見るに原作を相当はしょってるんだろうなという気がします。本作は「なろう」異世界転生もののパイオニアであるにもかかわらずここまでアニメ化が遅れたのは尺配分の難しさみたいなものもあったのかもしれません。
ただどちらかというとエロ描写の方が障壁になってたんじゃないでしょうかね。正直あのような年齢設定の人物相手にセクハラどころかワイセツを行う描写が現代の地上波でやれるとは思いませんでした。しかもルーデウスの中身は事実上40代、アニメ化に中々ゴーサインがでなかったのもそれが理由なら納得です。
……逆に言うと何故今になって出来たのでしょうね?

ところで今更ですが、我々世代からすると主人公ルーデウスの心の声は「涼宮ハルヒの憂鬱」でおなじみの「キョン」くんのものにしか聞こえませんでした。しかもエリスのキャラはどことなくハルヒに似ていますし父親のフィリップの声が古泉と同じと来るもんだから特にです。果たして2クールには長門と朝比奈さんも登場するのでしょうか、こうご期待(?)

最後にメイドのリーリャさん。不貞を働いたことはともかくとしてあのタイミングで妊娠告げるってそれはないでしょう。マウント?あてつけ?そーいうの止めましょうよ(;´Д`)あーいう場合まずは不倫相手とこっそり打ち合わせをして……って、そういう問題じゃない?
まああんなえちえちなのを一つ屋根の下に置いてるゼニスさんの脇が甘すぎなのも確かですが。まさかお宅の旦那の手癖の悪さ知らないの?過去既に二人が関係持ってたことも?

投稿 : 2022/08/27
閲覧 : 242
サンキュー:

20

ネタバレ

LgRYd18895 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

丁寧にアニメ化すべき

ちゃんとしたアニメならば確実にオール星5付く
転スラ、クモ、無職と言えばなろうトップ3と言われた時代があったが個人的には圧倒的トップ!
面白いから絶対見ような!

投稿 : 2022/07/26
閲覧 : 385
サンキュー:

9

ネタバレ

神谷 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:今観てる

古い体制を終わらせて新しい体制を作るべき

無職転生

感想!

この作品を見て驚いたこと。
それはこの作画の綺麗さ、無論なんというか、無職転生なんて女の子のチヤホヤされていい子いい子される話なんだろとまとめスレを読んでいたのでそこまで期待もしてなかった。
ところが見てみると違う。

なんだこれ、今のアニメって凄いと思ってしまった。ねりに練られたストーリー。特に次から次に成功体験的なことが起こるのはとても良かった。

ここから感想です
まずこの作品の面白いところは三十代のニートが異世界に転生して、才能が与えられること。
30歳のニートが転生して、能力を与えられることがあげられる。
徐々に難関というものが与えられ、それをクリアしていく王道ファンタジー。
そして物語中盤、主人公は絶望に叩きつけられ、絶望を解決することでエリスと恋人関係になる。
努力した後にエリスというヒロインが与えられる構図で、しっかりとした物語上の構図もある。
 
この構図って最初チヤホヤされてそのまま終わるのかと思ってたんですけど最後に障害を与えてるんで、言うほどひどくないです
なろうの最終兵器『無職転生』と巷では呼ばれています。その名前通り構図上は女の子にチヤホヤされるものではなく努力して女の子を勝ち取るものになってしまっている。

この点からして、なろう小説は転生を加えただけで構造は昔のファンタジーとほとんど変わりがない。

例えば転すらも、本好きの下剋上も、ログホライゾンなんてNHK、オーバーロードも、全て異世界転生という物を加えただけで既存のファンタジー作品と違いないです。ちゃんとしたテーマがあるってこと。

この点からしてなろう小説では異世界転生物しか受けないジャンと思っている人は、このわかりやすい小道具を理解した方がいいです。

なろう小説では異世界転生したというテンプレを当てはめるだけで、成功する可能性があるということです

ただ批判として挙げられるのはガラパゴス化することですが、これには反論があります。
まず王道ファンタジーの転生したらスライムだった件は3000万部売れています。
つまりなろう小説だけで3000万部も売れているということになるのです。ガラパゴス化現象は起こってないといえるようです。

さてここからは完全に僕の持論で主観になります。文学の復興の鍵は、ライトノベルをどう扱うにかかっていると私は思います。
 まずそもそも文学というものは古臭くて受けません。間違いありません。例えば日本が帝国主義にでも戻らない限り、復興することはないでしょう。
 なので、これから時代は古い物を扱うのではなく、こういった新しい異世界転生ものやラノベという物を活用して売り上げを回復していくという選択が良いでしょう。
 
 実はこのラノベ・なろう小説というのは子供にはあまりウケてなく主に中学生、高校生向けのターゲットをしてます

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/角川つばさ文庫

角川つばさ文庫は、自動車をターゲットにしてますが、絵がアニメ調のものが多くなっているのはご存知でしょうか?

 https://tsubasabunko.jp/product/321603000359.html
 君の名は、の角川つばさ文庫バージョン

 https://www.ten-sura.com/news/novel/novel-kids/news/post/6447
 転生したらスライムだった件児童書

 このように、今後の角川の在り方としてはどれだけオタク層以外の子供を引き込めるかにかかっており、その戦略としてあげれるのは漫画とは違う方向性に挙げられる方針だと思います

 ★なろうのように

 なろう小説のように、誰でも作品を評価でき、人気になった物を後から書籍化する、この方針で売れた物を過激なシーンなどを排除して、児童書にする。
 要するに評価のやり方をもっと誰でも投票できるようにして、できるだけ小説作りを編集者なしで作っていくという事です。私はこのやり方、この方針でやっていくべきだと感じています。

 では、その理由を私の主観で解説したいと思います。

 ①ジャンプ作品であった出来事

 まずジャンプ作品であった出来事を解説したいと思います。
 進撃の巨人の作者がジャンプに持っていったところ、ワンピースやNARUTOをもってこいなどと相手もされなかったが、結果的に他誌に持って行ったところ大成功。
 バクマンでもジャンプの体制が明らかになっている通り、手塚治虫が立てた漫画家と編集者制度そのものに問題点があり、例えば、編集者と作者の好みが違った場合、たとえ作者が売れる物を売れると思っていても編集者が違うと言えばそれで押し通すことができてしまう。それで主人公の真城の秋人が編集者と対立してしまうという点。
なぜこうなったかというと、漫画創設時には漫画という物を大衆は知らずにいたため、何が売れるものかはわからなかったため、もちろん編集者が言うことが全てでした。
 しかしこれだけ娯楽が多様化してくると、一般人の評価でも、作品を育てることは可能であり、時として一般人の感覚と誌面の感覚が一致しないという点が挙げられる。ジャンプ黄金期が終わりを向けて、子供向けアニメが衰退したのはもちろん、長期連載などが終了したのもあるが、この一般大衆と乖離した編集者の価値観という側面も否定しきれないという点です。
 そこで、漫画もアニメも小説も、みんなで選びたい物を選ぶというやり方で選んで、保守的な体制をあらためて変えていく、そういうことが必要になってくるのだと思います。
 
 ★

 この小説家になろうのシステムは悪く言えばガラパゴス化を生み出してしまう物ですが、よく言えばアメリカンドリームで誰にでもチャンスを与えられる、作ることができるということです。
 資本主義の原理は競争と自由。つまり自由に挑戦する権利を与えられるから発展するシステムで。
 古臭い賞なんてものは廃止してしまって、メジャーリーグとマイナーリーグを作ってWeb上で観客の投票で決めてしまう、編集者の存在しない体制というものをここに示しているのが可能性として非常に面白い。その点、それで選ばれた無職転生やソードアートオンラインなどは、評価されるべきなのでは?と私は思っています

で、角川つばさ文庫のように児童書でアニメの絵が使われてきているので、どんどんライトノベルもミッドノベルやヘビーノベル、ライト文芸なども作っていくと今ある批判点も消えると思います。無論表現規制派の言うことを聞いてるわけではなくここにあるのは商品を増やすという選択肢です。

 その一環としてまずシステム作りの変更をする。古い体制を終わらせて新しい体制を作り上げると言うのが重要となってくるのでは?となります

投稿 : 2022/06/25
閲覧 : 239
サンキュー:

9

ネタバレ

上杉達也 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おすすめ

1クールのみ視聴ですが、とてもおもしろかった。

原作読んでません。

内容がおもしろいのは原作次第なところはありますが、アニメになってもおもしろい??原作読んでませんが…ってなかんじに思いましたね。

制作会社がすごいのかなんなのかは不明ですが、アニメに対する気合が感じられましたね。
内容も満点ですが、内容以外がそれ以上の点数です。
スタジオバインドさんに今後も期待したいです。

金だけ使った糞アニメに見せつけたいアニメですねw

本当におすすめです。

投稿 : 2022/04/19
閲覧 : 222
サンキュー:

4

ネタバレ

脳トレ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

性犯罪者の夢想する異世界

映像面のクオリティは前評判で聞いた通り凄いのだが作中の倫理観が異次元過ぎてついていけない。ストーリーに関しても序盤から主人公ルディの設定と描写の矛盾が目立ち転生前後で別人物のように感じる。
またルディの数々の「深慮遠謀」のその内容があまりに貧弱で、なのに作中では快刀乱麻の大活躍のように扱われている様がかなり痛々しい。評価システムの都合で2.5とはなっているが感覚的には1.5くらいだろうか。

やたらと性的なシーンが多く、特にルディをはじめとする主要キャラの性加害に対して異常に寛容な価値観に違和感しか感じない。下ネタがキツイと聞いていたがこのアニメの主人公がやっているのはアクシデントを装ったラッキースケベなどではない、ストレートな性犯罪である。耐性とか好みの問題がどうとかではなく、普通に、犯罪なのだ。{netabare}驚いたのがどうやら原作ではルディが自慰シーンで観ていた映像はAVではなく自分で姪の入浴を盗撮したものらしい。アニメでも同じなのか明言されてはないが発見した親族の反応や見切れた映像から察すると児童ポルノであるのは恐らく変わりないと思う{/netabare}
作品の感想は個人の自由だがそれらを承知でこの主人公への共感を公言したり「万人におススメ」「世界に誇れる日本のアニメ」などと盛り上がっている人達はホントに万人に薦めてしまう前にちょっと冷静になった方がいいと思う。

<ルディのキャラ描写>
異世界転生ラノベの先駆けらしいが主人公が生前の知識やスキルで活躍するでもなく、ワンクール過ぎてもその設定が上手く活きてるとは感じない。むしろ前述の通りのクズ人間が別世界へ転生した途端に冷静に状況を俯瞰し弛まぬ自己研鑽に励むなど、前後のキャラ描写が乖離して見える。
{netabare}前世でいじめられた経験から家の外に一歩も出られないほどのトラウマを抱えている…と言ってるのに転生直前のシーンでは着の身着のまま家から追い出されたあとも特におびえる様子もなく通行人とすれ違いながら普通に外を出歩いている。そしてそのトラウマもさして物語に寄与することなくアッサリ克服してしまうので何のためにこの設定を入れたのかよく分からない。
また裸で晒し者にされて深く傷ついた…というくせに自分も嫌がる子供の服を無理やり脱がせたり10歳そこらの女児の寝込みを襲って下着を脱がそうとしたする。数十年引きこもりになるほどの辛い過去のはずなのに自分より弱者である子供に対して全く同じ暴力を実に楽しそうにふるうのだ。端的に言って頭がおかしい。{/netabare}

<性描写と異常な倫理観>
そしてなにより、描写の矛盾以前にそういう性加害を笑えるネタとして「肯定的に」描いてるのが致命的である。{netabare}舞台こそ異世界だが中身は現代日本のおっさんが小学生女児に向ける性欲をさも当然の事のように垂れ流し、その加害行為をちょっとエッチないたずら位のノリで描いてしまっている。
また父親のパウロに至ってはまさかのレイプ常習犯で過去の犯行を笑えるやんちゃエピソードとしてサラッと語っている。あげくにそのレイプ被害者が加害者の家庭にメイドとして仕えていたり、自分から加害者を誘惑して子供作ったり、それを正妻があっさり許したり…{/netabare}
魔法やモンスターの存在よりもこの狂った倫理観がなにより異世界だと思う。(ちなみにパウロの不倫がばれた際のルディの「知略」もかなり酷い。主人公を賢く見せるためにその他キャラをバカにするパターンの典型)

しかもルディは口ではそういう自分たちをクズだと自嘲はしているが、{netabare} たとえ相手が犯罪者であっても一方的に命を奪うことに恐怖や忌避感を覚え、仲間への差別や偏見に対して憤りを覚えるだけの道徳心や人権感覚は持っている。
なのに女をレイプしたり女児に性加害することには全く罪悪感を感じていない。犯罪者に対してすら慈悲の心を見せるのに女性への人権感覚だけがごっそり抜け落ちている。
(そして他者の命へ最低限の敬意を見せたかと思えば、自分の株を上げるために目の前で怪物に殺されそうな未熟な冒険者をギリギリまで助けない、という真逆の判断を下したりする。しかも結果相手を死なせている。迷いや驕りが生じたというより単に言動が一貫してないようにしか見えない){/netabare}

「中身は大人のまま肉体だけが若返る」という設定が「技術力だけが育って倫理観などの中身が伴わなかった作り手(又はそれを称賛するユーザー)」の願望をそのまま反映しているように見える。
今後の展開で挽回するのかもしれないが第一クール時点での評価は、端々から溢れる女性蔑視や作品自体の持つ諸々のいびつさ含めとても「気持ち悪い」アニメだと思う。

追記
2クール目まで全話観たがやはり挽回することはなく、最後までルディやパウロが犯した罪に対する反省も贖罪も、裁きを受ける事もなかった。ルディ達(というより製作者)がここに向き合わない限りアニメを何クール続けようが、キャラが何をしようが「レイプ魔&小児性犯罪者」という肩書に変わりはない。ただ単に○○なレイプ魔、○○なロリコン犯罪者…という風に「○○」の内容が無駄に増えていくだけである。

{netabare}ルディとパウロのいかにも感動的な和解エピソードもあったが別に反社の人間にだって家族愛はあるだろう。自分が加害した相手も誰かの大事な家族だったかもしれない…と気づくのならまだしも、ルディ達(そして製作者達)は自分がやった性暴力だけは「ネタ」としか思っていないクズのままである。いくら感動的な演出で盛り上げようがそんな性犯罪者同士のなれ合い、自己満足を見せられても胸糞悪いだけである。
プーチンの家族愛溢れる感動エピソードをいくら披露しようが大勢の命を奪った虐殺者であることに変わりはない。ルディの性犯罪も同じ事だ。

「人間なんて、男なんてこんなもの」というのもこのアニメでよく見る意見だがリーリャやエリスの描写をみて「女は自分をレイプ・痴漢した相手を愛するようになる」「女は皆そういうものだ」などと公言する人はいないだろう。ルディやパウロの性暴力描写を見て同じように思えないのならそれは何故なのか一度真剣に考えたほうがいいだろう。

もし「知り合いの女性をレイプしまくる男」や「寝ている子供の下着を脱がすおじさん」を日常的に、ごく当たり前に見かけるというのならそれは全くもって異常な事態であり、まして笑えるネタでもないので一刻も早く警察に通報して欲しい。実際に不幸な被害者がいない事を願うばかりである。{/netabare}

投稿 : 2022/04/19
閲覧 : 711
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8

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

変態転生

クソニートを自認する主人公が、現実の日本で得られなかった様々な絆を、異世界での第二の人生で努力と挫折を繰り返し獲得していく長編の導入部分。主要キャラはまだ半数も登場していない。
ゲーム世界ではないので、原作では細かく説明されているが、アニメでは素直に視覚で異世界を体験できる。魔物名、固有名称は英語ベースなのでオリジナリティはあまりない。

心の声が大人、発声が少年ということで分けたのは俊悦だが、声変わりをする二期以降の青年期ではどうするのだろう。

終盤まで事件は起きない。ほぼ日常の中で主人公の性癖を見せられ続けるのは気持ち悪いかも。人間であれば夜の生活もある。異性の匂いとか汗とか。原作では時々反省や葛藤があるが、アニメではネタと割り切っているようだ。

リーリャ: 自分をレイプした奴の家の家政婦には普通ならない。
エリス: うたた寝している時、パンツを下ろそうとしてくる奴に嫌悪せず殴って終わり。

男子にとってのファンタジー。アニメ、ラノベではよくあることだが、変態にとって都合の良い常識の異世界だ。ただ異世界中世の空気感が新鮮で綺麗なため、いいものを見せられた気になる。

変態の世界でも、家族や絆は大切だというメッセージ性はある。

投稿 : 2022/04/07
閲覧 : 165
サンキュー:

16

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ハル さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作通り神

なろう版完読済

ハーレムものではあるが、俺TUEEE要素はあまりなく、社長の下で働く部下の話です。

投稿 : 2022/04/05
閲覧 : 168
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2

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ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

丁度良いファンタジー作品になろうのテンプレを

転生物の中ではかなり初期に作られた古文書的存在。通称:最終兵器
そんな訳で、なろう界隈では放送前から盛り上がっていたのと、制作のためにスタジオを作ったという話題性が重なり、放送当時は新規なろう枠にも関わらず見ていた人が多かった記憶がある。なんで今更思い出した様に感想を書いた理由は自分でも分からない

世界観はまんまフツーの魔法ファンタジーで、そこで一応転生した主人公が第2の人生を生きていくみたいな話で、普通の魔法ファンタジー作品として面白い
主人公は過去の自分にトラウマを持ちながらも一部は正当化して第2の人生を歩んでおり、本人は「人間は変わる」と言って多少は変化を起こそうとはしているが、あくまで精神は30越えのオッサンであるというスタンスで続いていく
人間の本質は一生(転生しても)変わらないから、多分"ルーデウス(前世の男)"って設定はずっと続くと思う。だから、ハッキリ言ってこの気持ち悪い主人公が受け入れられないのなら今後も見続けることは厳しい
自分は嫌いじゃないが、流石に気持ち悪かったり理解出来ない行動が多々あるけれど、まだ10歳とかだから許せてると思う
13超えてもこうだったら流石に苦しい

この本質の変わらない主人公が主人公ならば、"転生物である意味とは"と考えたくなり、考えた結果、序盤の初めて家の外に出るシーンをとりあえず描きたかったのかと思った
前世でトラウマがある外の世界、その記憶は転生しても消えずに残り続ける。そんな中で外に連れ出して克服させたのがロキシーであり、外に出れなかったルーデウス第一段階の変化と、ロキシーがヒロインレースのスタートダッシュを決めたという意義はある

作品は中盤にターニングポイントが起き、ルイジェルドと出会い、現代人が江戸時代の武士の"切り捨て御免"を目の前で見て理解出来ないのと同じように、価値観の違いに戸惑いながらも一緒に旅をしていくパートは、ルーデウスとエリスは成長を見つつ、世界観を楽しめた

まぁここら辺はハッキリ言って"神様"という要素以外に転生要素は無く、普通のファンタジーで通るくらい転生物としての設定は弱くなっている

1クール目は序章って感じで、出生から修行、そしてヒロイン登場のなろうのテンプレに沿った展開(家族会議は予想外だった)で、そこまで面白いか…?と思いながら見ていたけれど、ターニングポイントから始まる冒険パートにそれぞれのキャラが上手く噛み合って3人の動向を見ているだけでも面白くなっていって、その期待が高まってきたところで2クール目ということになった

投稿 : 2022/03/31
閲覧 : 173
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15

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マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

子供と戦士

 全11話。原作は未読。

 シーズン1だけ見るつもりが気が付いたらシーズン2に突入していたので、ここにシーズン1の感想をメモしときます。

 見始めたきっかけは、岡田斗司夫さんという方がこのアニメを絶賛してたから。僕も見るアニメがなかったんで見てみることに。

 そしたら結構面白かったです。思ってた以上でした。あっという間にシーズン1見終わってました。

 昨今では異世界転生アニメが流行ってるみたいですね。それに対する不満の声をネットでちらほら見かけます。でも僕はというと実は異世界転生系の作品はほとんど見ておらず、今までこのすばくらいしか見てませんでした。僕はネットで評判の良いものかマイナーだけど面白いもの、または過去の名作くらいしか見てなかったもので異世界転生系は後回しでした。だから僕にとってはこの手の作品は新鮮な気持ちで見れました。

 どこが良かったのか、、、まずは作画・演出の気合の入りっぷりでしょう。魔法を使用するシーン、体術・剣術のバトルシーンなどはヌルヌル動きますし、緊張感もある。背景や自然の描写、街並みも丁寧に映し出されておりとてもキレイ。なんでこんなに気合が入ってるんですかねw失礼な言い方かもしれませんが、この手の作品はあんまり作画が良いイメージがなかったので、キレイな作画・演出にはビックリしました。

 ストーリーについては、最初は事故死した後、異世界の赤ちゃんに転生した主人公・ルーデウスが成長し、色んな所に行き、冒険する、、、というもの。

 魅力的なのは、ストーリーが主人公を持ち上げるためのストーリーじゃないところ。ルーデウスは前世できなかったことや失敗したことを踏まえて人を諭したり勇気をもって行動に出たりする。でも時には間違えたりするので、反省して次に生かしながら話が進む、というところが良いですね。
 それ以外のキャラも心理描写が良かったです。父親のパウロとかも息子に教えられて考えを改めたり、息子に教育したり。エリスはわがままなところから反省したり、ルーデウスと中を深める過程がえがかれてて良かった。

 後半からは未知の土地から元の家に帰るための冒険になり、より緊張感が増します。ゼルダの伝説やスターウォーズみたいにいろんな種族が旅の途中で出てくるようになり、冒険モノとして面白かったです。さらに目の前で人が死ぬことの恐怖や対立・仲間割れなど、色んな困難を描いており、描写が丁寧だと思います。

 とまあ以上のように、僕はとても良い作品だとは思います。思うんですが・・・人には勧めにくいかなw。特に序盤はエロシーンが沢山盛り込まれてます。ルーデウスがスケベなところとか、直接の描写はないけどS○Xしてる時の声が大きいし、それを聞いてロキシーとかリーリャがオ○ニーするし、挙句の果てにはパウロは不倫して修羅場になるし・・・まあこの辺に関しては、エヴァンゲリオンとかで通過済みなので、そこまで抵抗はなく(それに僕も男だしね・・・)見れました。女性の方々はこういうのを見てどう思うんでしょうか?

 そんなこんなで、ギャグとシリアス具合が絶妙でとても面白いので、引き続き見てみようと思います。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/03/16
閲覧 : 371
サンキュー:

48

ネタバレ

菊門ミルク大臣 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

異世界転生モノではなかったとしても。

異世界転生モノは数あれど、ほとんどのものは観るに耐えないチープさで
途中で断念してしまう人も多いと聞きますが

今作は内容も作画も隙は無く、たとえ異世界転生要素省いたとしても冒険ファンタジーの分野で充分成り立つ気がします。
そもそも辛気臭い前世部分自体あまり必要ないなというかそれのせいでおじさんが10代中頃の子に発情してる感じになっててちょっと気持ち悪いし。

ARIA式のOP、キョンっぽい語り。
この辺もやっぱりいいものだなぁと思いました。

異世界転生モノにしては、ではなく作品として見てて面白かったです。

投稿 : 2022/02/05
閲覧 : 244
サンキュー:

4

ネタバレ

はいじん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

秋にやってたショタよりはマシ

正直、観ていて気持ちが悪いです。朝ごはんを食べながら見ようとしましたがさすがに無理でした。
最後まで見れば面白いのかもしれませんが、いちいち持ち上げようとする原作厨がウザいです。
特に「なろう系では~」とか「中国で炎上してるらしいけど~」とかドヤ顔で言ってるひとが多すぎて冷めます。あいつら専門家にでもなったつもりでしょうか?
だとしても、私がこの作品を見て感じる不快感を否定しないでもらいたいです。
声優が杉田さんだから成り立ってるとこあります。

ps.最近やたら無職転生が面白いとYouTubeで評価してる人がいたので続きを7〜21話まで見てみました。言わずもがなこの作品の主人公は気持ち悪いですが、それを言っていては始まりません。私が唯一いいと評価していたのは物語の整合性が取れているところでした。ですが、決定的に盛り上がりのために作られたところがあり見る気が失せました。それは多分20話あたりだったとおもいますが、雪山で明らかに連れの2たりが怯えているのに怪しい人に声をかけた所です。いつも慎重なルディがするとは思えないし、あまり人には言わない方がいいと自分で言っていた人神のことを簡単に話して、唯一評価していた物語に整合性が取れているかというところに引っかかりました。多分2期は見ません。ロキシーが可愛いだけのアニメでした。
レビューを書いているのは原作厨の人ばかりで、異常に高評価したものばかりだと感じます。一種の宗教ですねw
あと丁寧に描いてるっていうけど、ダラダラ描いてるだけではないですか?テンポも悪いし万人受けするものじゃないと思います。こういうのなんて言うんだっけ?

投稿 : 2022/01/22
閲覧 : 388
サンキュー:

8

ネタバレ

jukki さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

作画はなろう系アニメ随一。
物語も面白い。同じくなろう出身のリゼロ1期と比べると少し平坦に感じるけど退屈っていう程ではなかった。
主人公のキモさを演出するためかラインを超えた下ネタ描写があるけど、それを我慢できるならオススメ

投稿 : 2022/01/17
閲覧 : 354
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6

ネタバレ

岬ヶ丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「異世界行ったら本気だす」という副題がすべて

タイトルの「無職転生」という言葉のインパクトが強くて敬遠していた作品だったけれど、実際は副題の「異世界行ったら本気だす」という方が、この作品のテーマを物語っていたように感じた。

学生時代にいじめを受けて社会人になっても無職でひきこもっていた主人公が、異世界で新しい人生をやり直し、尊敬できる師と出会い友人を作り、外の世界へと踏み出していくといういたって王道の異世界成長譚。

あとはファンタジー要素が強い作品なのでその世界観にするっと入れるかどうか、主人公のスケベシーンをどう感じるかが好みの別れるところだろう。

また作画や背景、アクションのクオリティーがすさまじく、アニメとしてすごく見ごたえのある内容になっていた。ここまで本格的な異世界アニメはあまり見た記憶がない。主人公だけでなく、スタッフさんも本気を出していた。

視聴日 21/9/20

投稿 : 2022/01/16
閲覧 : 220
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4

ネタバレ

プクミン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

噂には聞いていたけど

小説家になろうの作品で評判という噂は聞いていたので視聴。

簡単なあらすじと良い点。
ニート男が家を追い出され、トラックに撥ねられ、異世界に転生。
という、テンプレから始まる。

しかし他の異世界転生ものと違うのは、転生してチート能力を身に着けるというものではなく、前世の失敗から今度は頑張ろうという事。
※前世の記憶だけは持っている。
これがタイトル『異世界行ったら本気出す』の回収になってるのかな?

赤ちゃんから始まるも、異世界語が分からないところもご都合主義じゃなく良い感じ。
その後も自身の努力と考察からパワーアップというのも好感が持てる。

魔術の師匠、幼馴染、そして親戚の子の家庭教師等、色んな人と出会って行く。
ここも勝手に女の方から勝手に寄って来る訳でもなく、それどころか上手くいかず苦悩する面も楽しませてくれる。

次に内容。
主人公のルーデウスは、剣より魔術の方が得意なので、その方向で自身を鍛えて行く。
{netabare}一応この世界では、無詠唱魔術は希少らしいが、それもコツを掴んであっさり出来るようになるし、魔力総量も小さい頃に魔力を使えば上がるという事にも気付いている{/netabare}
ルーデウス自身は前世での失敗を繰り返さないよう、勉強や人間関係を重みを置き、その結果周りからの信頼も得る事になる。

0歳からの再スタートであるものの、話しは滞りなく進んでいく。
戦闘あり、トラブルあり、目的ありと、見てて飽きない内容。

感想。
ハマる人にはハマる作品だと思う。
ただ1度見ただけでは中々内容を把握するのは難しいところもあるかも知れない。
全体的にかなりハイレベルなアニメとして出来ており、異世界ものが嫌いな人でも、これは高評価されるのではないかな?と思われる作品。

内容に関しては、書くと分厚くなりすぎるので省略させて貰うが、楽しいの一言かな。
前世での内なる声と、転生後での表面上での言葉という2面性も良い演出だと思いました。

【お気に入りキャラ】
1位:ルーデウス
君は出来る子だ!!
2位:パウロ
駄目親父だが、そんな人間味のある父親だがなぜか嫌いになれないどころか好感持てる!!
3位:ロキシー
感情が乏しそうに見えるけど、子供に対してはちゃんと大人の対応をしているところが好感が持てるね!!


かなりオススメです!!

投稿 : 2022/01/05
閲覧 : 241
サンキュー:

20

ネタバレ

カモミール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

魔法大学は?

魔法大学へ行く話しは、何処からだろうと思っていたら1期が終わってしまった。
大人向けの要素は不必要な気もした。

投稿 : 2021/12/28
閲覧 : 171
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3

ネタバレ

08261216 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

可哀相な程に

1話を見て・・・
Amazonのレビューを見て、気持ち悪いって書いてあるけど、どうしようかな?と思い迷っていましたが・・・。
アニメ1話→漫画1巻→原作(書籍版)を読み始めました。

原作書籍+WEB版で完結まで既読。WEB版蛇足編諸々も既読。
WEB版は完結しているので、26巻から28巻で終わるでしょうね。
因みに、WEB版と書籍版の内容は同じらしいですが、若干の変更点と番外編に閑話、8巻から話が追加されていたりするので、私は24巻まで書籍を読みました。
7巻は丸々書下ろしです。
(WEB版では空白の2年ですが、結構重要な内容でしたよ?)
漫画も読んでみましたが、私は原作の方が好きですね。
漫画の方は大きく飛ばしたり、バトル書くのが苦手なのか、エピ内容を変更したりしてました。
アニメは漫画家さんの名前がないので、原作に沿うようですね。
原作の方がたまに泣けるので、嬉しいです。

気持ち悪い方は、感情移入できない的な理由みたいですが、3巻位になると、ギャグ扱いになったりもするのですが、前世話も泣けてくる要素になりました。不思議現象。

あと、キャラ視点が変わります。
国語の教科書には載ることはないでしょうから、構いませんが、
これもまた面白い。視点変えた、どこかの『悪徳令嬢もの』もありましたが、この原作者さんは料理が滅茶苦茶上手いです。

ドキュメンタリー風になってた話もありますが、これもWEB版と見比べてみましたが、同じでした。
さすが5年間不動の1位だけあったなと拍手ものの作風です。

チートなし、前世の後悔、波乱万丈、ご都合主義殆どなし。
家族、仲間、冒険、恋をかなり美味しく料理してます。
好きなキャラはルイジェルド。
アニメ2話に伏線が2つ出て来るのですが、ちょっと泣いてしまいました。
原作24巻では〇〇〇〇族は美形とされているのですが、アニメは初期設定でいくみたいですね。

アニメはまた料理が上手いです。
気持ち悪い箇所をかなり、削ってるんですね。

ルディが何故?無詠唱可能かの謎も10巻時点では、解けています。
チートでは全くありません。
『エキストラスキル』でもないです。
『大賢者さん』もいませんし、『告』もされません。
真面目に本気で生きてますね。可哀相な程に・・・。

※2021/12/21 誤字等修正

投稿 : 2021/12/20
閲覧 : 750
サンキュー:

32

ネタバレ

むす さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

なろう系金字塔

原作読破隅っこだけどアニメは全てにおいて素晴らしい。転スラやreゼロなど足元にも及ばないクオリティ。ひとつだけケチつけるならインサートの杉田の声が主張が激しく少し邪魔。
完結まで残り36話くらい必要かな

投稿 : 2021/12/20
閲覧 : 191
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6

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作画が結構良い「転生系」

なんでも「転生系」と呼ばれる作品では、一番最初に人気が出た作品だそうで、「転スラ」や「RE:ゼロ」はここから派生したらしいですが

正直、先にアニメ化した「転生系」の印象が強すぎて、普通に思えてしまいます。

しかし演出や作画がやたら気合が入っていて、結構内容的にも18禁アダルトゲームかと思うくらい際どい路線なのに美術や人物の挙動が丁寧に描写されていることに驚き、予算なくてもスタッフのやる気で観せるようにできています。

一体、どういう気合の入れようなのかわかりませんが。。。よほど思い入れでもあるんでしょうかね?

投稿 : 2021/12/20
閲覧 : 557
サンキュー:

24

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

SFスーパー英雄(?)列伝2

前世でワガママナな部長の世話に疲れた高校生が、異世界に転生したものの、やっぱりワガママなお嬢様に振り回される物語です(違)

い、いや(汗)、だって主人公の心の声が、ど~聞いてもキョンなのだから(おいっ)

まあ、よ~やく今頃になってアニメ化されましたが、そもそもこの手の話では初期の作品なので、意外と(と言っては失礼ですが)魔法を習得する展開とか丁寧に描かれているんですよね、これが。

(まあ、その間にエロシーンも適度に入ってますけど(苦笑)
ここら辺が嫌いな方も居るでしょうけど、よく出来てると思います。

そして、いきなりの急展開!
彼女を故郷に帰す為の旅が始まります。
一方、行方不明になった彼らを探すために師匠も旅立ちます。

てっきり次回で再会かと思ったら、ここで終了なんですね。
すっかり最終回だというのを忘れてました(こら~っ)。
はやく続きが見たいです。

おまけ
「や~初めまして、ルーデウス君!」
「すみませんがどこのどなた様で?」
「僕はヒトガミだ、神様だよ」
「ハッ、笑っちゃうね。江戸時代みたな世界で、散々他の作品のパロデイさせておいて、(それ、銀さん・・・)」
「湯気で作画をごまかすだと、こちとら静止画で延々会話だけで尺を(ぎゃ~っ)」

おまけ
気が付くも眼前にルイジェルドいてパニックに陥るエリス
エリス
「うわぁぁああーっ!ス、スベ・・・スベルド族!!」
「オヤジネタでごめんなさい、しょーもなくてごめんなさい!」
ルイジェルド
「あれが天地人の感想を読んだ普通の反応だ」

大体、スベルト族って・・・あっ、俺か(自爆)

※ 2021/04/18覇SFスーパー英雄(?)列伝83として天地人で投稿したものを転記しました。

投稿 : 2021/12/19
閲覧 : 238
サンキュー:

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無職転生 ~異世界行ったら本気だすのストーリー・あらすじ

「俺は、この異世界で本気だす!」34歳・童貞・無職の引きこもりニート男。両親の葬儀の日に家を追い出された瞬間、トラックにひかれ命を落としてしまう。目覚めると、なんと剣と魔法の異世界で赤ん坊に生まれ変わっていた! ゴミクズのように生きてきた男は、少年・ルーデウスとして異世界で本気をだして生きていくことを誓うー!ルーデウスを待ち受けるのは、ロリっ子魔術師、エルフ耳のボクっ子幼なじみ、凶暴ツンデレお嬢さま、そのほかのさまざまな人間との出会い。そして過酷な冒険と戦い。新しい人生が動き出す!(TVアニメ動画『無職転生 ~異世界行ったら本気だす』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2021年冬アニメ
制作会社
スタジオバインド
公式サイト
mushokutensei.jp/
主題歌
《OP》大原ゆい子『旅人の唄』《ED》大原ゆい子『オンリー』

声優・キャラクター

内山夕実、小原好美、加隈亜衣、茅野愛衣、森川智之、金元寿子、Lynn、浪川大輔

スタッフ

原作:理不尽な孫の手、原作イラスト:シロタカ、原作企画:フロンティアワークス、発行:KADOKAWA 『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』(MFブックス 刊)
監督:岡本学、助監督:平野宏樹、キャラクターデザイン:杉山和隆、サブキャラクターデザイン:齊藤佳子、総作画監督:杉山和隆/齊藤佳子、美術監督:三宅昌和、色彩設計:土居真紀子、撮影監督:頓所信二、編集:三嶋章紀、音響監督:明田川仁、音響効果:上野励、音楽:藤澤慶昌、プロデュース:EGG FIRM

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