もんちろー さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.0
状態:----
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(C) 2020伊井圭・東京創元社/「啄木鳥探偵處」製作委員会
啄木鳥探偵處の感想・評価はどうでしたか?
もんちろー さんの感想・評価
2.9
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 1.0
状態:----
♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
タイトルからしてミステリーなんだろうなと想像できたものの,まさか文豪たちが登場する話だとは思いませんでした。
正直,実在の人物を使ったフィクションはあまり好きじゃないのですが,それ以上に明治や大正の雰囲気が好きなわたしは観続けることにしました。
これを観ているとき,その少し前から「tactics」も観ていて,どちらも偶然にも明治を舞台にした物語ということで無意識にそういう気分だったのだと思います。
「tactics」の方が妖怪が関わる事件を解決するファンタジーな一方で,こちらはファンタジーは一切無いちゃんとしたミステリーになっています。
1話ごとに事件を解決していくスタイルは同じですね。
こちらは原作は推理小説だそう。
上記の通り,メインの登場人物は誰でも名前を聞いたことがあるような文豪たちです。
主人公は石川啄木。彼が探偵役ですね。
そしてその相棒の金田一京助。
他にも仲良くしているお仲間がいます。
啄木の先輩,野村胡堂。
小説家志望の書生,平井太郎。彼は何を隠そう江戸川乱歩です。
啄木のライバル歌人,吉井勇。
そして後に近代詩の父と呼ばれる男,萩原朔太郎。
その他にも,若山牧水,芥川龍之介,森鴎外,夏目漱石が登場します。
なんかそうそうたる面々すぎて笑っちゃいますね。
キャラデザはそんなに好きでもなかったんですが,見ているうちに気にならなくなりました。
それより,やっぱり明治時代の文化や当時の家並みなどの背景が素敵だなぁと思って観ていました。
わたしが明治・大正の雰囲気が好きな理由としては,欧化政策や文明開化で西洋の様式が色んな形で取り入れられたくせに急に無理矢理取り入れたものだから和と洋が混然一体となって不思議な雰囲気を醸し出している感じに惹かれるからです。
作中でも多くの人は和服を着ているけれど,ハイカラな人は洋装ですよね。
わたしは書生風のスタンドカラーのシャツに着物を合わせている着こなしとか女学生の袴姿にグラニーブーツを合わせているのとか素敵だなと常々思っていて,このアニメでも平井くんがそういう和洋折衷な着こなしで好きでした。
彼は大物になりますよ。(←みんな知ってる。)
特に好きだったのは石川くん,金田一さん,平井くんが下宿する蓋平館。
大きな建物に見えますが一部屋は3畳ほどです。
今でいうところのルームシェアに近い感覚かなぁ。
そして1番素敵だと思ったのは凌雲閣,通称浅草十二階です。
こちらは原作の表紙の装画にもなっていますね。
わたしは当時のことに明るくないのでこういう建築物があったことを知りませんでした。
調べてみると,関東大震災で壊れて撤去されちゃったそう。
ヨーロッパなんかは何百年も前の建物を当たり前のように今も使っていたりするのに,地震大国の日本はこういう建物を残しておけないんだなぁと悲しくなりました。
彼らが“十二階”と呼ぶこの建物は1890年竣工で1923年には解体していることから,建っている風景を見られたのはわずか33年ほどということになりますね。
この物語はそんな凌雲閣が建っていたほんの一時の時代のお話で,話の中で時代がかった言葉や風習が沢山出てきます。
まず気になったのは「牛乳新聞縦覧菊乳舎」とのれんのあるお店。
ここは啄木たちの溜まり場になっています。
ここに行けば取り敢えず仲間に会えるかもって感じなのかもですが,わたしは「新聞!?牛乳!?ここは何なの(・・?」でした。
彼らがミルクホールと呼ぶそこはアメリカの影響で「牛乳飲みましょう!!」ってことで始まった,今でいう喫茶店みたいなところで,軽食も出してくれるし新聞縦覧所も兼ねていることが多かったらしくあぁいうのれんになっていたみたい。
まだ新聞配達が一般的じゃなかったこの頃は人間の方から新聞があるところに出向いて新聞を読んでたらしく,そういう場所を新聞縦覧所と言ったそう。
あと物価が今とは違い過ぎるので40円とか5000円とか出てきても価値が全然分かりませんでした(笑)。
まぁこんな感じで当時の風俗や大衆文化に触れられて楽しめました。
物語自体は石川啄木の死後十数年経ってから金田一さんが下宿「蓋平館」を訪れるところから始まります。
こういう始まりは「風と木の詩」と同じだな。
切ない気持ちになりますね。
で,本筋のミステリーですが,ミステリー好きではないのでそこはあまりピンと来なかったかな。
人の名前を覚えるのが苦手なこともあってアニメだと短時間にテンポよく進んでいくので「ん!?どういうこと!?!?」ってなって見返さなきゃ理解できないこともしばしばでした。
特に1話観てから2話以降を観るまでけっこう時間があいたので話数が進んでから荒川銅山とか小栗とか言われてももう覚えてなくて…(^▽^;)
1話完結のようですが,ちょいちょい繋がっていたんですね。
うちもときせん(って何??船の会社!?)の女中殺しとかも作中でさらっと出てきただけなのに,その後取り上げられるからよく覚えてなくて「何だっけ??」となりました。
―にも関わらず,物語の評価を★4にしたのは第十首。
{netabare}金田一さんは自暴自棄になって姿を消した石川くんを見つけ出します。
「君は何故僕にかまうんです?碌な小説も書けなくて,好きだった人の敵も討てなくて,あなたが引き止めるから,だから死ぬことも…。」
「花街に通おうが,僕の本を勝手に質に入れようが,そんなことは構わない。お金が要るのなら僕がいくらでも用立てる。けど,死ぬのだけは許さない!!」{/netabare}
このシーンはほんとにうるっときました。
この金田一さんの友達のためだったらみたいな気概というのか心意気というのか―こういうのは現代人にはないもののような気がします。
当時の人らしいメンタルのように感じました。
これを友達というのであれば,わたしは誰の友達にもなれないなぁ。
すごいなぁって思います。
このシーンに感動したので物語の評価は高めです。
それにしても主人公の石川啄木という人はどうしようもないですね。
史実での彼がどのような人生を送ったのか知らなかったので軽く調べましたが,読むだけで疲れるような波乱万丈な人生だなと思いました。
結核で亡くなってしまうという結末は石川啄木という人を知っていれば分かることですし,このアニメでも冒頭で分かっていることなのでネタバレの範囲外かと思いますが,わたしは彼がこんなに早く夭逝しているとは知りませんでした。
彼が蓋平館に住んでいたのは独身の頃ではなく,故郷に妻や子どもを置いてきているんですね。
アニメでは奥さんの存在は描かれていませんでした。
独身という設定だったのかな??
原作ではちゃんと奥さんがいる設定みたいなのと物語自体も少し違うみたいなので機会があったら原作も読んでみたいです。
声優さんは啄木の声がめっちゃあっていると思いました。
調べてみたら「四畳半神話大系」の“私”と同じ声優さんだそうでびっくりしました。
全然声が違うので信じられません(@_@;)
あとは平井くんの声が良かったかな。
主題歌はやっぱりエンディングの「ゴンドラの唄」が印象的でした。
作中にも登場する吉井勇が作詞しています。
とても古い曲ですが,わたしの好きな小説「夜は短し歩けよ乙女」のタイトルがこちらの「いのち短し恋せよ乙女」からとられていることもあって知っていました。
NOW ON AIRというユニットは存じ上げなかったので調べてみたら,メンバーの1人が亡くなってるんですね。
残念です。。
このアニメは観終わった後の余韻がなかなか消えないので,ミステリー好きさんはもちろん友情モノが好きな方におススメしたいです。
STONE さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
スイキ さんの感想・評価
2.3
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
にゃん^^ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
tinzei さんの感想・評価
2.6
物語 : 2.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
うぐいす さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
「五千円だと一生暮らせる」とかやけに時代を感じさせようとする台詞が多いが、時折文学っぽいというだけでそこまでの世界観は作られていない。
タイトルは探偵となっているが推理物ではない。人情とか友情とかそんな感じ。
自由奔放な主人公とひたすら援助し続ける友人はどうしても好きになれなかった。
最終話を観たら気持ち良くなれる。
シン☆ジ さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
原作未読。
自分は石川啄木と同じ岩手県出身です。視聴動機もそこ。
なので甘くもなり得るし、厳しくもなり得るかと。
さてどっちに転ぶやら・・
雰囲気はいい。
絵もBGMも悪くない。
でも・・
■設定
文豪の名を冠するイケメンキャラ達が登場。
助手以外はアニメオリジナルキャラらしいです。
なんと彼らの{netabare}集団入浴シーン{/netabare}もありw
まあ、武将の名を冠した萌えキャラが登場するアニメ界ですから、とやかくいうつもりはありませんが。
対して女性キャラはというと、カワイさ控えめ。
これは女性向け作品なのか・・と思いきや、
主人公は{netabare}女好きで遊郭通い{/netabare}という設定。
ターゲットどこじゃw
啄木ファンも女性も嫌がる人多いんじゃないかな。
郷土が舞台とはならず、またガッカリ。
■内容
一時期、綾辻行人の推理小説を読み漁っていました(綾辻さんが小野不由美さんと結婚していたのは知りませんでしたが)。
綾辻作品と比べるのは酷かも知れませんが、本作のミステリ部分がどうにも刺さりませんでした。
~{netabare}
制作側だけが知る事情・事実で推理が解かれる。
視聴者にヒントを与えずに、推理をさせない。置いてけぼり。
1話 :謎解きが地味。
2~3話:ほぼコント。
4~5話:恋バナも腑に落ちないし演出的にも刺さらない。
6話 :犯人捜しも浅い。
7話 :主人公が偽札を製造すなる話。
8~9話:啄木の病気発覚。正式な探偵依頼。多少見応えあり。
10話 :こいつクズだ。。普段おちゃらけて傷心となるとグズる。共感しようもない。そして東京から岩手に向かったのなら、岩手山は列車の右側ではなく左側に見えるはず。。
11話:いやいや・・劇的なBGMで盛り上げようとしてるけど・・フツー自分の子の判別くらいできるっしょw。父母が同じ兄弟でも顔って違うんだから無理がある。小説ならではの話だよね。
12話:カヨちゃんが犯人て。。意外ではあるけど安易。ミステリ小説なら布石があってしかるべき。。ってカヨちゃんはアニメオリジナルキャラらしいからアニメスタッフによるオリジナルシナリオかな。。原作はアニメの山場にふさわしい物語はないってこと?よくアニメ化できましたねぇ。
啄木本人も「たかり魔」で「女好き」で「傲慢不遜」な面があったらしいですが、どうもこの主人公は好きになれず、岩手の有名人が原作者にたかられたイメージを持ってしまいました。
でも不来方城と岩手山のショットはなかなかよかった。
こんな絵をアニメで観られるとは。
{/netabare}~
8話辺りは見応えを感じたけど、ぶっちゃけそこまで視聴モチベーションを持ち続けることができる人はどれだけいるだろうか。。
■キャスト
それなりの男性声優の顔ぶれ(声ぶれ?)。
女性の耳には幸せかも。
花澤さんの旦那の声、初めてちゃんと聞いたかも。
~{netabare}
加世ちゃんのcv大和田仁美さん、
SHIROBAKOの今井みどりでした。
{/netabare}~
啄木の名を借りたワリには安易なところが鼻につき、自分には逆効果になったようです。公平な評価ではないかも。スミマセン。。
原作:東京創元社のミステリ小説
制作:ライデンフィルム/東北新社
放送:2020年4-6月
視聴:2021年3月(dアニメ)
ライデンは最近、はたらく細胞BLACKを制作。
東北新社は最近、総務省幹部接待問題を勃発・・
なにもBLACKで競わなくても。。。
ぺー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
原作小説未読
石川啄木を探偵に、同郷の先輩金田一京助を助手に。1996年発表の小説が元ネタのようです。
クズな逸話に事欠かない啄木をどこか憎めない人間に仕上げてて面白いのですが、そもそもピックアップしたのが啄木とはマイナーじゃないですかね?教科書の副読本『文学史』にちらっと出てくる人じゃなかったかしら。知名度は漱石や芥川にはもちろんのこと歌人としても与謝野晶子や正岡子規には言うに及ばずで、おおむね二葉亭四迷だったり河東碧梧桐程度のシャドウストライカーみたいな位置付けだった気がします。
と言いながら当方の視聴動機は石川啄木です。岩手出身の身としては断る理由がありません。他県の方への訴求力のあるお名前かは心配。
もう一つの心配事。こういった文豪ものは先駆者がいてたりで、それがまた美形男子逐次投入と腐向けの臭いがするため嫌気されがちです。私も先駆者作品は只の一度も観たことありませんし興味もありません。太宰の深淵も知らずにとりあえずアンニュイにしてみました、みたいなことして見繕っているんでしょ?くらいの小馬鹿にした先入観を持ってます。
{netabare}視聴前ハードル高杉{/netabare}
県民以外に誰得なんよ?なツカミと思いきやなかなかどうして…味のあるお話でした。わりと私好きです。それに腐向けではないと断言できますな。厳密にはどうか知らんけど表向きは皆無なのでその点はご安心頂ければと。啄木なんかもそうですが文豪たちの人となりや人間関係なんか現実のそれを踏襲してたんじゃないかしらと思われます。
ハードルと事前に想定してた要素はさほど気になりませんでした。
だがしかし諸手を挙げてお薦めは出来ません。『きつつきたんていどころ』その名の通り探偵謎解きものです。それなのにミステリーの解に膝を打つような気持ち良さがあるかというとまるでない。
主人公の啄木もなかなかのクズっぷりで金を借りて遊ぶわ返す気配なしで悪びれることもないわなかなか共感を得にくい人物です。才能と人格は同居しないとはいえ支持される性格とは程遠い主人公。
コナン君や金田一少年がゲスな性格をしていて謎解きも普通な感じ、と誰得な気配濃厚であります。
自分は郷里アドバンテージなのか、いまいちミステリやゲスの極み主人公はさほど気にならず。
いや観ているうちに「気にならなくなった」が正しいですかね。完走してみるとわりと謎解きは副次的要素に追いやられて金田一との友情話が主旨だとわかります。
そもそも石川啄木が夭折した明治期の歌人であります。
{netabare}命短シ恋セヨ乙女{/netabare}
きちんと初回からメッセージを発してます。短い生涯を精いっぱい謳歌するという点で啄木自身も実践していたように思えますし、金田一の視点も限りなく優しい。
それに現実の啄木が詠んだ歌だって故郷を追われるようにして出てきて郷里を懐かしむ歌が多い。二度と戻れぬ時間や場所への追憶が創作の原点ならば、きちんと懐古上等な物語に仕上がっております。
振り返って“悪くはなかった”としたのは事実ですし、なんだかんだ序盤からけっこうジワる小ネタで刺激されたこともあり完走するにあたって特に苦労は無かったですよ。
・{netabare}第1話から複数回名前が挙がってた軍医森林太郎。屋号の“鴎外”をおくびにも出さないところ{/netabare}
・ライデンフィルムも天災で『はねバド!』1話分飛ばしてたのに今回のコロナ禍では貫徹。感謝!
※{netabare}そして同作品の羽咲綾乃役だった大和田仁美さんが登場。お久しぶりです{/netabare}
・石川啄木/金田一京助に続いて野村胡堂(CV津田健次郎)も岩手出身。しかも同世代
・石川啄木(CV浅沼晋太郎)。浅沼さん出身盛岡だし。ますます岩手県民必見な気がする
・金田一京助(CV櫻井孝宏)。挙動不審な櫻井さんの演技は初かもしれない
・名義貸しで名探偵に仕立てられ挙句には「名をかけて」じっちゃんにされた言語学者が探偵ものに
・{netabare}書生が活躍!?の人情話第3話。書生の名は平井太郎。小道具に銅貨出てきたのがなかなか渋い
※{netabare}江戸川乱歩の処女作が『二銭銅貨』ってなかなかの伏線です{/netabare}{/netabare}
{netabare}個人的にはこの3話がミソ。遊女の悲恋といいますか、金田一を恨みながらも真相を知らせない啄木の優しさ。言ってどうなるものでもないしね。{/netabare}
※ネタバレ所感
■元服って…
齢十五歳で昔は大人扱いだったとか。
『不来方のお城の草に寝転びて空に吸はれし十五の心』
“こずかた”と読みます。不来方は盛岡の雅称。東京にて当時を思い出し詠んだ歌と言われてます。無限の可能性がありそうな若かりし頃ってやつ。
{netabare}加世の年齢を聞いた時から予感はあって、さすがに最終回で岩手山の遠景から石垣の見える草むらに寝ころぶ加世(CV大和田仁美)を見てこの歌を詠まれるだろうとその通りでした。加世は十五歳です。{/netabare}
{netabare}少し前の回の同じ場所で今度は身を投げようとして金田一に止められた二十代半ばの啄木の姿がありました。その加世との対比が物悲しい。{/netabare}
命短シ
花の命は短いって意も当然あり。しかしあらためて、兄弟五人も入れば一人くらい乳幼児死亡や死産など当たり前でこれらが平均寿命を40歳代くらいに下げてた明治時代。70歳を超えて生きてれば長老もいいところ。平均寿命が上がったのはたかだかここ50年くらいの話です。文字通り命短し。
人生の折り返し地点だったり、今でいうところの『終活』を考える年代が現代より早かったわけで、短い人生なら己の好きなようにという力学が働くのはその通りで、「どうせあの世に持っていけないし」と生活が回る銭があればって感覚も理解できなくはない。啄木に限らず蓄財より使ってナンボみたいな当時のエピソードには事欠きません。
{netabare}もちろん金田一京助以外の友人たちは啄木への異議申し立てをしっかりしてますので彼がクズなのは前提なんです。ただし微妙にお金の捉え方が現代に生きる我々とずれている気がします。啄木の無心に付き合う京助の金の使い方に対しても友人たちはあまり口出ししません。たぶんそういうところ。{/netabare}
{netabare}人生が短いのであれば十五歳といっても現代の十五歳とは背負うものが違う。そんなことが透けて見えていたのが加世でした。同じく夭折の天才歌人も似たようなもんだったかと。{/netabare}
いたずらに昔を懐かしみたいわけではありませんよ。
『教室の窓より遁(に)げてただ一人かの城址(しろあと)に寝に行きしかな』
心を空に吸われる前段階で、授業をサボって教室を飛び出し、一人になれる場所に向かってます。
あーこの感覚は変わらないのでしょうね。何十年後かの夜に自由を求め続けて盗んだバイクで走りだしてる十五歳と心根は一緒だと思います。今の十五歳にもぜひ悶々としててほしいものですね。
■啄木と私
※アニメ関係ないので畳みます
{netabare}『ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな』
『石をもて 追はるがごとく ふるさとを 出でしかなしみ 消ゆる時なし』
離れて暮らす故郷を想って詠んだ歌が心に響く歌人という位置付けです。
{netabare}だからこそ東京で絶望した本作の登場人物らが、ある者は自ら命を絶ち、またある者は故郷へ帰っていくこの物語に意味を与えます。{/netabare}
故郷を離れて壁にぶつかるなり抱えるものが増えたりするなりしてくると響いてくる短歌でしょう。
家内からの指摘で、新幹線駅を降りて自宅へ向かう途中に北上川にかかる全長500Mくらいの橋を渡るんですけどその景色が岩手に来たぞって感覚らしいのです。
『やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに』
北上=北上川のこと。指摘されて初めて気づく感覚でした。それと、第1話ボソッと呟いてたこの歌。
『ふるさとの 訛なつかし 停車場の 人ごみの中に そを聴きにゆく』
ずうずう弁聞きたいがために上野駅に向かうという設定だったかと思います。そんなん実家戻れば勝手にそうなるしわざわざ花の都大東京で地元訛りを聞く感覚とはなんぞや?と思ってました。
{netabare}不幸なことに東日本大震災の時に痛烈に掻き立てられました。“停車場”から“TV”へとモノは変わってますが、遠く離れた地で聞く身体の奥底に根付いた言語。それを話す人たちが苦境に立っているのに帰るに帰れない。多くは語りませんが故郷への想いが強くなるとともに思い出したのが地元の歌人のこの歌でした。{/netabare}
こうみると意外と覚えてるもんです。{/netabare}
全くもってミステリがどうでもよくなった事情はこれまで書いてきたようなことでした。
この作品の一番の謎は、原作者の方はもうお亡くなりになられて久しくあまりプロモーションの必要性も感じないのになんでアニメ化したのかしら?ってことでしょうか。
あとEDは最初から最後までアカペラで貫徹したらよかったのに、と思ってます。
{netabare}大正時代のヒット曲が原曲です。明治時代の物語で大正浪漫かよ!と思いかけましたが、物語が繰り広げられた明治後期を金田一京助が振り返る頃合いが大正時代なのだと理解して納得してます。{/netabare}
あまりお勧めではないけど自分は評点高めにしとくタイプの作品。
ふるさとっていいもんですね。
視聴時期:2020年4月~6月
-----
2020.07.14 初稿
2021.03.07 タイトル修正
§レイン・スターク§ さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
2021.2.19 ★★☆(2.9) 初回評価
えたんだーる さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
私よりは、どちらかというとかみさん(英文科出身)が観ていたのに付き合って観たという感じです。悪しからず。
録り溜めていたんですけど、全話観終わったのは昨日(2021/1/11)なのでまったく時期外れのレビューですね。
本作は歌人として有名な石川啄木が主人公です。りあえず「はたらけど はたらけど猶(なお) わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る」という歌はこのレビューを読んでいる方も教科書とかで見たことあるかもしれません。
ということで、石川啄木の「貧乏」と、そして病弱で肺結核で早死にしたというのは世間的な定評のあるところかと思われます。
そしてそんな啄木にいろいろと世話を焼き助けてくれる金田一京助も、まあ主人公と言って良いんじゃないですかね。
<シャーロック・ホームズ>シリーズに例えると主にいろいろやってるのはホームズ(啄木)だけど、それについて語っているのはワトソン(京助さん)みたいな感じです。別の例えだと、ハルヒが啄木でキョンが京助さんみたいな。あ、この場合は主人公はキョンか…。
啄木が探偵をやっていたなんていう史料は残っていないと記憶しているので、原作小説のフィクションだと思います。作中には同時代の日本文学界の人がたくさん出てきて啄木や京助さんと親しい飲み友達くらいの親交があるように描かれていますけど、これも特に史料的な根拠はないんじゃないかと思われます。
作中の事件は、「日常の謎」とかじゃなくて普通に人が死んでるような事件です。
とにかく原作は読んでないんでアニメ化でどのくらい改変されたのかは知らないんですけど、作中の啄木はだらしなく、かつ貧乏であるくせに人からお金を借りては飲み食いあるいは女遊びなどで使い果たしてしまい、いっこうに返済しないクズみたいな人物に描かれています。
ここの嫌悪感で視聴を打ち切ってしまう人も多そうですね。
萩原朔太郎とか芥川龍之介とかも出てきていて、作品や有名エピソードなどを知っていると「なるほどね」といった感じのキャラクター描写もあるのですが、何にも考えない・知らないという態度で観ていると特に面白くもなんともない作品だとは思います。
ただ、「容疑者X」なるトピックが出てきてラスト2話までたどり着けば「ああ、そういうことだったのか!」みたいなストーリー全体としてのカタルシスは得られます。
ということで、私個人の感想としては「付き合いで観てみたらまあまあ面白かったけど他人に視聴を進める気持ちには全然ならない」といった感じです。
徳寿丸 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
原作未読(2020.11)
20年前位?の小説のアニメ化らしい。えーーー、多分最近の文豪ブーム?から引っ張り出した感が否めません。アニメにするに当たり歌人、詩人をオリキャラで登場させてるようです(こうでもしないとボリューム的に厳しいか?)。一応推理モノのようなんですが事件解決の歯切れ悪さというかスッキリ感がない状態が最後まで続きます。
また、主人公が石川啄木先生?をモデルにしてあるのですが、この人、本当に「クズ人間」と言われても仕方ない人だったみたいなんですが、その辺をご丁寧に描いていらっしゃるもんだからこれまた気分が良くない。推理も主人公も釈然としないもんだから作品も「何でアニメ化したの?」って謎が残っちゃって推理モノとしてはイマイチなんですよね。
まぁ、当時の街並みや雰囲気は悪くなかったとは思います。
私のツボ:最後に不来方持ってくるかぁ
zhXwD22450 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ムスムス さんの感想・評価
3.2
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
光をとらえた背景の描写は素晴らしい。
川瀬巴水を思わせるような淡い色彩設計も秀逸。
しかし、肝心の話やキャラに掘り下げが足りなかった。
身も蓋もないけど、探偵しなくても良かったのではと思ってしまった。
石川啄木や萩原朔太郎がみるくほうるで話している所に、若い芥川龍之介が居合わせるシチュエーションとか、イイ声で詩を吟じたりとか、良い作品になりそうな場面もあったけどそれだけ。
女の子たちの扱いが雑なので、いっそBLに振り切ったドラマにした方が良かったのではないだろうか。
原作あるからそうもいかないのかな?
カミタマン さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
背景が美しいです!それだけで,見る価値ありと言えるかと思います。
おすすめポイントはいっぱいありますが,
蓋平館(読み方わかりません^^;)
東京の町並み,石垣・瓦屋根・格子・浅草十二階
夜の花街などは葛飾応為っぽくかんじたりもしました。
終盤のグーグルアース的な美しさの岩手の田園風景
盛岡から見た岩手山の景色は作中の啄木の心情や自分の個人的な思い出もあって,それだけでうるうるとくるものがありました。「思い出の山,思い出の川」と言ったところでしょうか。そういった意味では北上川が描かれていないところがやや物足らなくもありますが・・・
それに対して,ストーリーは・・・何かモヤモヤする,事件が解決してスッキリする類いの探偵物では無い感じです。
よくあるラノベ原作かなと思い伊井圭を検索しようとスマホに話しかけたら・・・
eKって原作者,軽自動車かよ!!w
しょうが無いので文字を入力して調べると,原作者伊井圭は1948年生まれで2014年に他界しています。1996年に原作の一つ「高塔奇譚」で第三回創元推理短編賞受賞だそうでラノベとはちょっと違うみたいです。創元社の小説で初アニメ化だとか。でも,なぜ今これのアニメ化?感は正直あります・・・設定は面白いんだけどw
実際に金田一京助と石川啄木は親友なんだそうですね,知らなかった!
本当は金田一京助を探偵にしたかった所なんでしょうけど,横溝正史やじっちゃんの名にかけるやつとゴチャゴチャになっちゃいますもんね。
個人的には,やや時代が前後するのですが,大槻文彦や宮沢賢治にも登場して欲しかったと思います。むりやり高村光太郎とか柳田国男あたりもありかな?宮沢賢治は啄木より10歳若いのでちょっと設定的に厳しいですかね。大槻文彦は金田一京助の大先輩的な位置付けで登場可能な気がしますが,現在の岩手県誕生が明治9年なので,金田一,石川にとっては生まれたときから岩手県なのですが,大槻は廃藩置県前の明治2年に上京しているので盛岡と一関では同郷の感覚は無かったでしょうね^^;
ところで,書いていて思ったんだけど,もしかしたら,石川啄木や高村光太郎,太宰治(青森)が国語の教科書でメジャーなのは金田一京助の功績では?
シン さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
37111 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
1話視聴後感想と今後の期待度
一言コメント:文豪系としてはアルケミストより4倍ぐらいしっかりしている。こっちは全然視聴継続ありだと思う。
期待度:★★★★
面白さに直結していないのがなぁ・・・
いや、もしかしたら石川君の性格が自分には合わないだけかも。嫌いなタイプの人間。
レットン さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
1話目は見逃して、2話目以降をイッキ見しました。見終わってからの印象ですが、結構良かったです。細かく言うなら不満はそれなりにあります。大きな背景はキレイなのにキャラ等の作画が後半にいくにつれて残念になっていったり、事件そのものは大して面白くなかったり。それでも興味をもって見続けられるくらいはキャラクターや展開に、魅力を感じました。今の時代にみられる、潔癖なまでのモラル強制力なんてない、この時代特有の不合理さやだらしなさが、きちんと描かれていると思ったからです。わりと“文人”と呼ばれる人たちの中には到底尊敬できない人間性の方がいますからね(個人的には森林太郎とか太宰治とか…)。この作品の石川啄木の描かれ方は、そういう意味で説得力がありました。
それと、金田一京介の、理屈なんて全力でふっ飛ばす意味の分からない石川啄木への友情と、それに甘える啄木の狡さと子どもっぽさと弱さの対比や関係性が、後半のあの場面でかっちり噛み合って、なんとも言えない心地よさと感動を感じたという体験が出来たという意味で、このアニメは自分の中で光りました。
ここまで書いたものを読み返すとべた褒めしているように感じますが、ただ、最高の出来とは決して言えないクオリティであることもまた明記しておきたいです。色々と惜しい…。好き嫌いもハッキリ分かれるでしょう。モラルの高い人やストーリー・キャラデザなどに上質さを求める人には向かないような気がします。事件ものとしても面白いとは言えません。
主役2人と周囲の文人たちのドライな関係性の演出や、声優さんたちの素晴らしい演技、ノスタルジックな風景描写、それと視聴後の余韻に対して、高く評価をつけました。
U さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この作品の原作は未読です。
ここのところ、文豪や歌人を題材にした作品が多いと思っているのは私だけでしょうか。
まぁ、異能の力が出てこない分だけ、かなり現実寄りな作品だとは思いましたけれど…
石川啄木×金田一京助、
史上最も"文学的"探偵(バディ)、ここに誕生!
時は明治の末…
金欠に苦しむ天才歌人・石川啄木は、とある殺人事件をきっかけに
下宿で探偵稼業を始めることに。その名も「啄木鳥探偵處」。
「浅草十二階の幽霊騒動」「雪降る夜に街を徘徊する人食い人形」…
奇怪な事件に次々と首を突っ込む啄木の助手を務めるのは、
同郷の先輩・金田一京助。
文士仲間の野村胡堂、吉井勇、萩原朔太郎、若山牧水らを巻き込んで、
人たらしの天才歌人・石川啄木が文明開化の東京を駆け抜ける!
公式HPの作品解説を引用させて頂きました。
原作によると、石川啄木は上京してきた妻と母親を養うために探偵業を始めたんだそうですが、本作品では石川啄木の身内は影さえ見ることができませんでした。
それに石川啄木と金田一京助が同じところに下宿している設定も原作には無いようです。
何故石川啄木の設定を原作から改変したのでしょう…
浪費癖と女癖…これはお世辞にも褒められたモノではありませんでした。
生き方が決して上手ではないという感じがあったかもしれません。
それで金田一京助の腰巾着みたいな生活をせざるを得なかった…
ですが、遊びながらも事件の真相にちゃんと近づいている展開はお見事…
あくまで私見ですが、一見自堕落な私生活と探偵業との間に啄木なりのギャップを持たせたかったからではないでしょうか。
きっと、その方がより探偵部分が華やかになるから…
だから啄木の身内が出てこなかったのは、彼をより自堕落に描きたかったからではないでしょうか。
だって、この作品における啄木の言動…身内がいたら絶対踏み込めませんから…
金田一と啄木が同郷という設定は史実通りのようです。
金田一は啄木の学校の3年先輩で、10年後には宮沢賢治が同じ学校に入学したんだそうです。
しかも、金田一と啄木が親友同士なのも有名な話なんだそうです。
私はこの作品を視聴して初めて知りましたけれど…^^;
ほぼ同じ時期に3人もの著名人を輩出するなんて、盛岡凄いじゃありませんか。
そういえば、この作品を視聴している際、何度かドキッとしたことはありませんでしたか?
私は何度かドキッとしたのですが、それは特定の単語に対する反応…
その特定の単語は「ミルクホール」。
もう、お気付きの方もいらっしゃると思いますが、同じ20年の春アニメとして放送された「イエスタディをうたって」でヒロインのハルがバイトしていたお店と名前が一緒なんですよね。
まさか、ハルのバイトしていたお店って明治時代から続いていたお店だったとか…!?
それならそれでビックリなんですけどね^^;
26年という短すぎる人生を駆け抜けた石川啄木…
彼の歌人としての類い稀なる才能が感じられる本作品…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、古川慎さんの「本日モ誠ニ晴天也」
エンディングテーマは、NOW ON AIRさんの「ゴンドラの唄」
個人的にはエンディングの方が好みだったかな^^
1クール全12話の物語でした。
完走して振り返ってみると、文豪らに異能力が無くても十分堪能できることを教えて貰った作品になりました。
ジパミィナ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
絵柄については好みでは無く、石川啄木を主人公にする意味は感じられず、起承転結としても着地してはいるけど、それで?って感じで終わりました。
謎解き、探偵としてはマンネリ化したら内容、どちらかといえば時代劇のような展開は茶番劇レベルに感じられました。
緊迫感の無いサスペンスという表現がピッタリかと思います。
とりあえずキャラが微妙過ぎですね。
シリアスな展開よりも鬱展開、歌人だからなのか自己陶酔な思考など共感できる部分が少ないので、もう少し楽しめるキャラだと良かったと思います。
一回視聴するには悪くないですが、全く二回目という気にはなりませんでした。
Lovesing さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
事件を解決していくお話で、詩人たちの友情も見えるお話です。
声優は個人的に豪華だと感じたので見続けました。
私は嫌いじゃないなぁー、こういうのもいいよね
橙色夜想曲 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
漫画界の大傑作「坊っちゃんの時代」シリーズ(原作:関川夏央・作画:谷口ジロー 全五巻)。
中でも出色の出来映えを誇る第三巻「かの蒼空に」にインスパイアされたことが一目瞭然で、驚きました。
出鱈目な借金王・啄木の生き生きとした巧みな描き方に加え、「かの蒼空に」と酷似するシーンが意図的に散りばめられ、「坊っちゃんの時代」ファンなら必見のアニメです。
啄木が同郷の親友金田一京助と住んだ蓋平館、北原白秋から贈られた天金の邪宗門初版、ふと洋書屋で読めもしないのに気取って購入してしまうオスカーワイルド論等々、作画の正確な描写には徹底的に拘っていて、近代文学ファンを唸らせます。
逆に本アニメを気に入られた方に、是非とも「坊っちゃんの時代」シリーズ全五巻、特に第三巻「かの蒼空に」をお薦めします。
このアニメが更に深く楽しめると思います。
啄木が探偵となって事件を読み解く設定は、やはり「坊っちゃんの時代」に触発を受けたと言う、書下ろし漫画「漱石事件簿」(原作:古山寛・作画:ほんまりう)の影響が大きい気がしました。
この作品ではロンドン留学時代の南方熊楠や夏目漱石、明智小五郎のモデルと言われる二山久らが、実在する巨大な怪事件の謎解きに動きます。
こちらの作品も最終話のラストシーンに、満を持したかのように啄木が登場します。
そこには「啄木鳥探偵處」や「かの蒼空に」で描かれた、お茶目かつ繊細な借金王・啄木の姿はありません。
あるのは、あの重苦しい言論統制の暗黒時代への曲り角となった思想弾圧事件「大逆事件」に若くして唯一人立ち向かう、雄々しくも儚く切ない、死の直前の啄木です。
どちらも、夭折の天才歌人・石川啄木の真実の姿です。
7でもない さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
歌人の石川啄木が探偵となり、同郷の親友・金田一京助を助手のようにして、様々な事件を捜査していくミステリーアニメ。全12話。
形式は、推理小説などによくある連作短編。1つの事件はそれぞれ1~2話で解決しますが、ストーリー全体を通しても趣向がある、といった感じ。現実の啄木は明治45年没ということなので、おそらく時代設定は明治末期だと思われます。
この作品、観始めてまず気になるのは、啄木の徹底した「クズ」っぷり。真面目に仕事をせず、常に金欠状態で、適当な嘘を並べて友人から大切な金を借り、それを下らない使い道に浪費して、その嘘がばれても悪びれるところがない、といった描写の数々にはあきれるばかりです。その啄木にとことん甘い、お人よしの京助も含めて、序盤は正直ちょっと嫌悪感がありました。ただ、観続けていくと、啄木が歌の才能以外は本当にどうしようもないダメ人間であるという認識は、視聴者だけでなく作中の人物たちにも共有されているので違和感はありませんし、そんな啄木を誰よりもよく理解して、騙されることもわかっていながら、なおどこまでも支え続けていく京助の姿には、その行為が正しいかどうかは別にして、一種の尊さのようなものすら感じて、決して共感するわけではないけれど、そういった友情の在り方も、これはこれで認めるべきなのかもしれない、なんて思ってしまいました。一方、推理物としての個々のエピソードは、解決してもスッキリ感や納得感があまりなくて、それほど出来が良いという感じでもなかったです。
作画は、風景がとても綺麗。全体の色合いが素敵ですし、真っすぐ揃った線も気持ちよくて、啄木たちが住む下宿「蓋平館」の様子など、絵自体に魅力がありました。声は、主役の浅沼晋太郎がなんだかムカつく声で、キャラに合っていたと思います。音楽は、EDのゴンドラの唄には賛否ありそうですが、個人的には嫌いではなかったです。
最後まで観終わって、まあまあ楽しめました。もしかしたら、ミステリーとしてよりも、啄木と京助の友情ドラマとして観たほうがいいかもしれません。いちおう付け加えると、BL臭さは全く感じない作品でした。
mamiko さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ninin さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
原作未読 全12話
時代は明治または大正時代、歌人の石川啄木と仲が良い金田一 京助の2人が「啄木鳥探偵處」を作り、数々の事件を解決するお話です。
推理ものとして興味があったので観て観ましたが、主人公の石川啄木が捉えようのない難解な性格で、余り魅力を感じませんでした。
この2人で幾つかの事件を解決して行きますが、2人の関係性や石川啄木の理解できない行動に振り回されて、どんな事件でどんな解決をしたのか余り記憶に残りませんでした。
名のある文学者が出てきますが、飲んでいるシーンが多く、あまり文学者という感じはしません。
お話はきちんと終わっています。主人公の石川啄木は、私には合いませんでした。逆に合えば面白いかもしれませんね。
OPは古川慎さん、EDはNOW ON AIRさんが歌っています。EDの「ゴンドラの唄 」は、印象深くて歌詞の一部をタイトルにしましたが、大正時代の曲なのですね〜現代風にアレンジしていました。
最後に、この時代の作家さんは破滅願望があるのかというほど、メチャクチャな生活をしていますね。
かんろ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
女性向けかもしれないが、
絵の雰囲気も、
木版画調を意識していて、
時代や話の雰囲気に合っていていいと思った。
歌人で探偵の石川啄木が主役。
大正、昭和初期の詩を絡めた恋愛人情推理小説。
話や謎解きもしっかりしてるし、
結末もしっとりしている。
時代的には、宮崎駿の風立ちぬ、
落語心中、有頂天家族等が好きなら
楽しめると思う。
しかし、
途中から作画があまり上手くなく、
表情も終始固まっていて、
キャラが活き活きしていなかった。
中途半端に女性向きなキャラなのに、
もったいない。
ストーリーは
なかなか魅力的で面白いと思うが、
アニメとしては下手で、
これなら実写で十分だと思った。
5話は、登場人物の歌人の有名な詩を
絡ませながら、歌人で探偵の啄木と
相棒の京助の危うい友情と恋心に迫る
胸の痛い渋い話し。
美しい画に美しい音楽とストーリー、
こういう雰囲気はとても好きで、
ジーンとした。
ところが、
一番頑張ってほしい終盤の肝心要な話数で、
作画が悪く、苦笑い、残念だった。
ストーリー的には、
終わりもとても美しくよかったので、
アニメの出来の悪さは本当にもったいない。
原作は読んでみたいと思っている。
天地人 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
scandalsho さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
原作未読。最終話まで視聴。
他人にお金を無心する人。または無心することに抵抗のない人。=クズ人間。
クズ人間に易々とお金を渡す人。いわばクズ人間の育ての親。=クソ人間。
どちらも私が最も嫌いなタイプの人間。
そんなクズ人間とクソ人間がコンビを組む探偵物語。
肝心の物語が頭に入ってこない。
主人公コンビにイライラさせられっぱなしで・・・。
{netabare}作品中、金田一は何度も石川を怒鳴りつける。
だけど、石川がクズ人間になった原因のは金田一自身。
何だかんだで金田一が甘やかせるから、石川は自らの生活態度を改めない。
石川のヒモ体質を作り上げたのは、他でもない、金田一のような人間。
だけど金田一は、自分は正しいことをしていると思っているから始末が悪い。
結果、石川も自分が悪いことをしているとは思わない。{/netabare}
終始イライラさせられっぱなしの、クズ人間とクソ人間がコンビを組む探偵物語。
この初期設定のせいで肝心の物語が頭に入ってこないのでは、本末転倒としか言いようがない。
終盤のかなり強引な展開も気にならないくらいヒドイ探偵コンビでした。
啄木鳥探偵處のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
啄木鳥探偵處のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
時は、明治の末――金欠に苦しむ天才歌人・石川啄木は、とある殺人事件をきっかけに下宿で探偵稼業を始めることに。その名も、「啄木鳥探偵處」。「浅草十二階の幽霊騒動」「雪降る夜に街を徘徊する人食い人形」……奇怪な事件に次々と首を突っ込む啄木の助手を務めるのは、同郷の先輩・金田一京助。文士仲間の野村胡堂、吉井勇、萩原朔太郎、若山牧水らを巻き込んで、人たらしの天才歌人・石川啄木が文明開化の東京を駆け抜ける!(TVアニメ動画『啄木鳥探偵處』のwikipedia・公式サイト等参照)
浅沼晋太郎、櫻井孝宏、津田健次郎、小野賢章、斉藤壮馬、梅原裕一郎、古川慎、林幸矢
原作:伊井圭(創元推理文庫刊)、キャラクター原案:佐木郁
総監督:江崎慎平、監督:牧野友映、シリーズ構成:岸本卓、キャラクターデザイン:原修一、音楽:高田龍一/高橋邦幸、音響監督:清水洋史、企画:キミコエ・プロジェクト
ジャンル:TVアニメ動画
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