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「ID:INVADED イド:インヴェイデッド(TVアニメ動画)」

総合得点
76.6
感想・評価
430
棚に入れた
1546
ランキング
694
★★★★☆ 3.6 (430)
物語
3.7
作画
3.4
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ID:INVADED イド:インヴェイデッドの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

KAZUROCK さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

世界観は中々。騒動をほぼ終結させて纏まりも良い作品。

オリジナル?

■初回印象

キャラや背景を無機質に感じるCGはあまり好みではないけど、
この作品に関してはそれが物語の性質に良く馴染んでいて
独特の雰囲気を醸し出していたと思う。
ハイライト高めで白っぽい故に殺風景で冷たく感じられる画面作りが
推理のシャープさや犯罪の不穏さ、裏が見えないといったイメージを
視聴者にもたらしているようにも感じられた。
そうした世界観が意図されたのかどうかはともかく、
結果雰囲気も感じられて劇中に嵌り易かったのは確かだろう。
その点では演出も良い。

ただ初回を観た限りでは物語として不明な点も多く、
犯罪者を特定する特殊な方法もそのシステムの半分も理解
できなかった為に半ばファンタジーで雰囲気アニメの域を
出なかったのも事実である。
その論理をもう少し明確に示せるような件(くだり)でもあれば
もっと納得して観れただろう。

まあ初手から全てを晒す必要はないけど、
出来ればVRで再現された観念の世界?を利用した犯罪捜査システム
についてはある程度どういうものか、
その論理をちゃんと知っておきたかった気はする。

おそらくあれが今後も話の肝になるだろうしね。
あれがどういうものか分からないままよりはわかって
観る方が推理(捜査)を楽しめると言うものだ。
その点は早めに理解と納得をさせて欲しいかも。

物語に関しては上記のシステムも含め大雑把にその輪郭や先行きを
仄めかす様な構成になっていてある意味分かり易い内容だと感じた。
物語を担うであろう登場人物達もしっかり顔出ししている印象だ。

1話を観る限り今後とも {netabare}リアル側の小春とVR側の酒井戸の
両輪で犯人に迫るスタイル {/netabare}になりそうな感じ。
{netabare}その犯罪者の裏に潜む「ジョンウォーカー」を最終的に
追い詰める事こそ最大の目的にしてクライマックスになるのでは? {/netabare}
どんでん返しでもない限り、今のところはそんな風に読み取れる。

期待度★★★★


■視聴完了後の感想

個人的にIDと言うシステムに多少の不理解があり矛盾も感じていたため
最後までそれが解消されぬまま観続ける羽目にはなったものの
物語としての纏まりは素晴らしく、ジョン・ウォーカー事件の顛末を全て
明らかにして話を閉じてくれたのでとても”読後感”の良さを感じる作品だった。

伏線も全てクライマックスに近づくに従い明らかになるよう配置されていて
それも纏まりの良さに貢献したと感じている。そこに構成の上手さを感じなくもない。
ストーリー性の強い作品でこのくらい起承転結がしっかり見えたのは久しぶりだろう。
その点は素直に評価したいところだ。

とは言え肝心要のIDシステムについては先に記したように精神世界を具現化する
装置という事もあってその概念はいまいち理解しにくく、その描写もイメージ先行で
観念的な部分が多分に含まれていたため分かり良いとは言えなかった。

そもそも犯人の殺意を表す精神世界でありながらあくまで推理のツールのような
働きしかしないので理解がどうしても追いつかない。
と言って視聴者が推理に参加しやすい訳でもなかったし、犯人の心理を探ると言う
面でも今一つ。ジョン・ウォーカーと追いかけっこを繰り返したラストの件も
そこに有る世界の意味を的確に感じる事が出来ず、結果凄く適当に思えてしまった。
そういうところは製作側にやや独り善がりを感じ、そのぶんのめりにくかったとも。

そこをもっと理解できるようにしてくれたら良かったんだけどね。
まあ1クール作品としてはかなり濃い作品だったしそこまで求めるのは
無理かもしれない。

ID内外の世界観や情感を排した画風は色も抑え目で少なからず好き嫌いが出そうだが、
お話は良く出来ていて泣きどころも幾つかあるので一見の価値ありです。

投稿 : 2020/05/08
閲覧 : 349
サンキュー:

7

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

考察は苦手

連続殺人犯を捕まえるために捜査する検察・警察の話だが、殺人犯の殺害方法がとにかく残酷なので陰鬱な気持ちになってしまい、途中で心が折れかけた。

設定が小難しい上に、考察が必要なアニメは苦手なので、理解できてないところもあると思うが、ちょっと気になったのは以下の点。

イドに入った者はカエルちゃんの死体を見ることで、自分が〇井戸であること、名探偵であること、かえるちゃんの死の真相を探らなければならないことを思い出すという設定になっている。
しかし、なぜ本来の記憶をイド内に持ち込めないのだろう?
きっとイド内に記憶を持ち込むとイドの持ち主の人格と干渉したりするからなのかなと勝手に思っていたが、終盤では、わりとあっさりと名探偵たちがイド内で本来の記憶を思い出していて、今までの設定はなんやねんという気になった。

あと、ジョン・ウォーカーが飛鳥井木記の能力を利用して連続殺人鬼を作り上げたという設定だったけど、具体的にはどうやって彼ら・彼女らを連続殺人鬼に仕立て上げたのか、いまいち想像できなかった。夢の中で一人一人に「You Can Do It!!」などと説得したのだろうか。

いろいろ気になった点はあるけど、一応ジョン・ウォーカー事件の決着ということでひとまず事件は片付いたし、次の話を見たいと思わせるだけの魅力はあったと思う。

飛鳥井木記に関しては、今は殺す以外の方法で救うことができないけど、救うための手段を探すと約束して終わるという結論で、解決にはなっていないけど、そこは全く気にならなかった。

投稿 : 2020/05/02
閲覧 : 326
サンキュー:

6

フォニー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

タイトルなし

話題になってたし友人に考察するタイプのアニメだからとお勧めされたから見てみたけど、、
細かい設定がそれほど大事じゃないと言っている方もいるのでそんなに気にしなくていいのかもしれないけど、静かな時間がほぼない中でモノローグも会話も全部状況説明で情報量に押されてしまいました、、
セリフに頼らないといけないならもうすこしセリフよくできないかな〜

そもそもグロがありそうな不穏なミステリーみたいな作品をわりと避けてきてしまったから、単純に雰囲気が好みじゃない説は濃厚、だけどどうだろう、、2話まで見て、ネタバレ含むレビューを読んでみてもそこまで見ることに意義を感じてないかもしれません、、

投稿 : 2020/04/27
閲覧 : 356
サンキュー:

3

ネタバレ

hyoi さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

割とすき

このアニメは話が入り組んでて難しいと思いきや、意外と分かりやすくまとめられていて難しい内容でも、分かりやすく見ることが出来た!
それに、主人公が謎を解いていくシーンもカッコよく自分的には好評だった
それに、いい意味で、殺人鬼が(特にタイマン)が腹立たしいほどの怒りを覚えた。
ただ、最後の終わり方は納得できなかった。
結局カエルちゃんの問題は何も解決しないまま終わってしまったのが、納得できなかったし、そこだけでなく、主人公の環境も変わらないままだったことが悲しかった。

投稿 : 2020/04/27
閲覧 : 240
サンキュー:

5

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名探偵、走る・飛ぶ・叫ぶ

全13話

連続殺人・猟奇殺人者を捕まえるために、犯行現場に残る犯人の殺意を計測してそれを元に形成される殺意の世界「イド」にダイブして犯人の手がかりを探る名探偵 酒井戸とそれを支援している組織「蔵」、架空の世界と現実世界で犯人を追い詰め事件を謎を解くお話です。

最初は、この作品の世界観が分からないので1話観て凄い世界だと思ったのが「イド」の世界でしたw

3話まで観ると何となく分かるようになりましたね。

「イド」の世界は犯人によって全然違う世界になるのは面白かったです。

前半は謎が多くよく分からなかったことが、後半にはその謎や伏線も回収されて結構スッキリとした終わり方でした。

次々と事件が起こるたびに謎も深まり、主人公の深堀もあって感情移入もできて、お話のテンポも良く観ていて飽きない作品です。

OPはSouさん、EDはMIYABIさんが歌っています。挿入歌も色々ありますね。

最後に、最初の井戸が一番不可思議な井戸でしたね^^

投稿 : 2020/04/27
閲覧 : 277
サンキュー:

23

Pocali さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

あまりハマってないが、

お勧めされたので鑑賞中…

投稿 : 2020/04/26
閲覧 : 424
サンキュー:

2

ネタバレ

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 2.5 作画 : 1.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

SFとしてもミステリとしても未熟

【総合評価☆☆】
【ネタバレあり】
 あおきえい(監督)と舞城王太郎(脚本)という才人を起用し、SFとミステリを合体させた意欲作でありながら、SFとしてもミステリとしても未熟で、アイデア倒れの感が強い。
 基本的なプロットは、捜査官が連続殺人犯のイド(id)に潜入し、犯人捜しを行うというもの。犯人が不明な段階での潜入なので、現場から採集された「思念粒子」を使ってイドを再構築するという、かなり苦しい言い訳が用いられる。他者の心理世界への潜入は、ディック『宇宙の眼』などに起源を持ち、80年代に流行したサイバーパンク以降、SF作品で繰り返し用いられてきたが、本作の場合、SF的な状況説明は乏しい。それどころか、ジャルゴンを用いて擬似科学を装うことすらせず、精神分析学用語のイドと「井戸」「異土」を掛けたダジャレで視聴者を煙に巻く。ちなみに、フロイトのidは、精神を構成する要素のうち快楽原則に従う無意識の領域を指しており、明確に対象化できないため、単に「それ(ドイツ語のEs、ラテン語のid)」と呼んだらしい。本作では、殺意の根源となるイドが想定されている。
 潜入できるのは殺人を犯した者に限られ、イド内部に入ると記憶を失うが、なぜか自分を名探偵だと自覚し探索を始める---こうした設定に則って、連続殺人犯の心の闇に何が潜むか明らかにできたならば、面白い作品になったろう。しかし、底知れぬ殺意がどうして生まれたかを納得のいく形で提示することができず、犯人たちが猟奇的な殺人を繰り返す理由は明確にされない。
 すべての連続殺人犯のイドに登場するジョン・ウォーカーは、殺人衝動を引き起こす人間本性の具現かと思わせておいて、終盤では「こんなオチ?」とがっかりさせる姿に(某ウィスキーブランドを思わせる名前だが、本作では、酒がらみのネーミングやガジェットが多く、脚本家の遊び心を感じさせる)。繰り返し死体として現れるカエルちゃんについても、最終2話で妙にクドい言い訳じみた説明が積み重ねられるだけで、すっきりした謎の解明とはほど遠い。猟奇的な殺人や斬新な捜査方法には興味をそそられるものの、ミステリとしての結構はお粗末である。
 おぞましい殺人鬼が何人も登場する中で、私が特に興味を持ったのが、被害者の頭部にドリルで穴を開ける「穴あき」。自身の頭にも穿孔があり、数への偏執のような異常な思考を抑制するために、自ら脳を傷つけたことを窺わせる。人間の大脳新皮質は、かなりの部分が損傷されても身体的な生命活動を維持できるが、損傷箇所に応じてさまざまな高次脳機能障害を引き起こす。おそらく、穴あきは、そうした障害の何かに魅力を感じて、「世界に穴を開けたい」と念じる偏執狂になったのだろう。ただし、作中で高次脳機能障害についての説明はなく、よほど深く読み込まない限り、彼の行動は単におぞましさを感じさせるだけ(第5話で特定の行動障害が脳の損傷に起因すると説明されるが、医学的に正当な主張とは思われない)。「何かが失われることが救いをもたらすか」という哲学的な問いかけは、「たこや」の文字に象徴されるように、欠失部を使った記号表現という単なるパズルにすり替えられる。
 穴あき以外の連続殺人犯は、心理の肉付けがほとんどされておらず、その多くは、わざわざ登場させる必要があったのか疑問に感じるほど。物語としては、穴あきと墓掘りを深く追求するだけで、充分だったのではないか。
 脚本を執筆した舞城王太郎の小説は、『阿修羅ガール』(2003年、三島由紀夫賞)しか読んでいないが、人間ドラマよりも次々繰り出される言葉の面白さを追求するタイプで、正直言って、好きにはなれなかった。あおきえい監督のインタビュー記事(ひかりTV 特集『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』独占SPインタビュー あおきえい×碇谷敦)によると、あおきが「大人のキャラクターが主人公で、ダークヒーローものがやりたい」とプロデューサーに相談し、舞城に依頼することになったという。ところが、舞城はシリーズ全体の構成を審らかにせず、いきなり第1話から順番に脚本を執筆することを望んだ。アニメスタッフは、最終的にどんな展開になるかわからないまま制作を始めたようだ。謎めいた雰囲気を盛り上げる序盤に対して、終盤がいかにも説明口調で、表現様式が照応していないのは、こうした執筆方針の結果なのかもしれない。
 あおきえいは、『Fate/Zero』『放浪息子』など数々の傑作・秀作をものしてきたトップクラスのアニメ作家だが、本作に関しては、あまり褒められる点はない。むしろ、作画は稚拙としか言いようがない。イドという心理の世界を描出する以上、その特質、例えば、パースペクティブがユークリッド的でなく遠近の感覚が失われる点や、他者の存在が不安定で立ち位置が揺らいでいることなどを、的確に表現するように配慮すべきだろう。しかし、『ID:invaded』にこうした配慮は見られず、シナリオをアニメに起こすだけで手一杯になった感じである。登場人物も、体幹の動きが捉えられておらず、棒立ち状態のまま手を動かすだけ。表情に至っては、まるで人形である。例えば、第10話で現実と非現実の境界が曖昧になるシーンは、作画がしっかりしていればそれなりに感動的になったはずなのに、人物の内面が充分に表出されていないため、同種の状況を描いた先行作品(筒井康隆『パプリカ』、押井守『アヴァロン』、NHKドラマ『クラインの壺』など)に比べると、いかにも平板で面白みに欠ける。

投稿 : 2020/04/18
閲覧 : 408
サンキュー:

8

ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ゲームの名は殺人

「そうそう、それ。意味判んなくて正解なの。そういう読み方するの。」
(‎舞城王太郎‎「九十九十九」より)

 本作のレビューはこの引用で十分のような気もする。タイトルの「イド」はフロイトの精神分析の用語で、本能的な欲求という概念である。ただこの作品が精神医学をベースにしているかというと、そうでもないと思われる。どちらかというとこの作品はゲーム的発想で作られているように感じた。

 話の概要を簡単に説明しておこう。主人公の鳴瓢秋人は元刑事。現在は殺人犯として収監されているが、この世界では猟奇的な連続殺人が相次いでおり、彼は「イド」というシステムのパイロットとして捜査に協力している。

 この「イド」システムなのだが、殺人犯の殺意を採取し、その殺意の世界にパイロットは「コックピット」という装置を使って入り込むことができる。パイロット適性があるのは連続殺人犯だけ、という設定がある。イドの世界に入るとなぜか「カエルちゃん」という女性の死体をいきなり発見する。なぜか主人公は現実の記憶を失っているが、自分は名探偵であるという自覚と、「カエルちゃんの死の謎を解かなくてはいけない」という使命感がある。その意志は凄まじく強固であり、謎を解くためには雷に打たれようが高所から落下しようが銃で撃たれようが構わないという徹底ぶりである。

 主人公が頑張って謎とやらを解き明かすと、現実の殺人事件の手掛かりらしきものが浮かび上がる。探偵に現実世界の記憶はないので、システムの外部から謎を解くのを見届けている分析官たちが、ピンポイントで犯人の割り出しに成功する。「え!そんなので犯人分かるのかよ」と突っ込む間もなく、無事に殺人犯を捕まえて1話終了、という流れである。

 凄いことに、このシステムの科学的・論理的な説明、それらしきものは作品を通して一切ない。カエルちゃんの死の謎よりイドシステムの設定の謎が多すぎるだろ!とブチ切れそうになるが、怒っては負けである。なぜならイドシステムの設定は、ゲームのルール設定と同じ感覚で作られているからである。ゲームの設定に道理は無用。本作の設定とシナリオをもう一度振り返ってみる。

 【プレイヤー】はコックピットという【筐体】を使ってイドというゲームを【プレイ】することができる。カエルちゃんの死の謎を解くことはゲーム進行に必要な【イベント】であり、1つクリアすると【フラグ】が立ち、殺人犯という名の【中ボス】を倒すと次の【ステージ】に進むことができる。途中謎解きに失敗しても、何回でも【コンテニュー】することができる。「酒井戸、死亡」「酒井戸、排出」「酒井戸、投入」と、主人公が消耗してようがお構いなしに、非人道的にイドの世界に出入りさせている場面がシュールだったが、ただのコンテニューという感覚なのだろう。イッツオートマチック。

 途中で富久田や本堂町が参戦してゲームは【マルチプレイ】モードになる。もちろん中ボスを全て倒すとジョン・ウォーカーなる【ラスボス】が現れる。彼を倒せば、謎がいくら放置されていてもゲームクリア。【感動のエンディング】が待っている。

 ・・・ということなんだよ。やっぱり良く分からないという人は「ゲーム的リアリズムの誕生」という本を読むと良い。たぶんもっと分からなくなる。
 
 そんなことより、このアニメが面白いかどうかという話をしなければならない。低い点数付けているから予想できていると思うけど、あんまり面白くなかった。ミステリの三要素は、言うまでもなく「フーダニット」「ハウダニット」「ホワイダニット」なのだが、本作はこの三要素が壊滅的なことになっている。

 イドの世界に入るなり、カエルちゃんの死体があり、酒井戸が謎解きを始める。しかし見知らぬ他人ばかりのイドの世界で誰が殺したのかなど知る由もない。イドの世界は無意識の世界で、物理法則も無視できるようなので殺人の方法などどうとでもなってしまう。それこそ何でもありの世界だ。なぜ殺されたのかに至っては、毎回意味なく殺されているのだから推理もクソもない。イドの世界での謎解きは、はっきり言ってつまらない。自称名探偵がどうでもいい謎を勝手に解くのを見るだけの時間である。困ったことに、本作は作画がいまひとつ(特に美術が弱く感じた)なのでイドの世界は視覚的にも面白みに欠ける。

 「ID:INVADED」は現在発生している連続殺人の捜査に加え、連続殺人犯を生み出しているとされる黒幕、ジョン・ウォーカーを捕まえるという大きな目標がある。しかしジョン・ウォーカーに関しても、犯人に意外性はなく順当に怪しい人物だし、イドシステムに関する謎も彼の口から明かされることはない。(まぁ説明してくれるはずもないのだが)そして動機がくだらなさすぎる。「神のような存在になりたかった」ってなんだよ。その歳で中二病か。

 他にも気になる点がある。ジョン・ウォーカーをイドの中のイドに幽閉することで解決としたが、相も変わらず現実では猟奇殺人が起きている。イドシステムを稼働させるために飛鳥井木記は今日も悪夢に魘されるだろう。何も解決などしていない。続編を作りやすくするためなのか?二期を作る余地を残すことがそんなに大事なのか?

 主人公は精神攻撃で人を自殺に追い詰める残虐なサディスト、ヒロインは死に異常な関心を持つサイコパスのまま変わらない。ラストシーンに至っても、二人は殺人事件の発生に待ちかねていたような表情をしている。絵面だけ感動的なシーンを作るのはやめて欲しい。本作は虚構であることに自覚的であるがゆえに、死が記号化され、正義というものが存在しない。

 ゲーム的発想で作られた設定に目新しさはあれど、ミステリの本質的な面白さを見失っては本末転倒ではないか。ミステリの醍醐味である知的な快感は得られなかったし、それに代わるような魅力も僕は感じなかった。

投稿 : 2020/04/18
閲覧 : 375
サンキュー:

17

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

よく分からないけど不思議な世界だった

殺人事件を、元警官の殺人犯が空中に漂った犯人の意識に介入し解析することで推理し解決する。
意識世界の様子がパズルのようで断片的で、視聴者はいまひとつ登場人物の発言がよく分からないかもしれない。その不思議な空間の演出を楽しむことが出来ればいいだろう。
最後に、殺人事件の真犯人の探索は意外な展開となるが、「まあそうかもな」とも思える結末である。

投稿 : 2020/04/17
閲覧 : 200

はちくじまよいちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

わからない部分が多かったけど

異質だけど面白かった。とりあえずもう一度見てみようと思います。

投稿 : 2020/04/16
閲覧 : 222
サンキュー:

4

fuushin さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

抑圧されつづける希望

あなたはこの作品をどんな視点で観るだろうか。

それなら、あなた自身の物差しで、イドのなかに飛び込んでみてはいかがだろうか。


ミステリーであれば、醸し出される雰囲気の不安感に身震いし、緊張感の連続を楽しめることだろう。

サスペンスであれば、シナリオに込められた謎解きを楽しみながらも大いに焦らされることだろう。

メタサイコロジーであれば、登場人物の潜在意識、超意識心理の世界に、心をゆらりと揺蕩えることだろう。

ホラーであれば、奇妙さの中に潜む殺人者の恐怖をたっぷりとその身に覚えることになることだろう。

スリラーであれば、ストーリーの悍ましさに恐れ慄き、激しい動悸に悩まされることだろう。

バイオレンスであれば、殺戮の血しぶきと無慈悲な死にざまの繰り返しに絶望を覗き見るだろう。



そして・・・

今夜の夢の中で、この作品の評価を、あなたは見つけられるだろう。



私は、抑圧され続けた心身の欲する一筋の希望を、鳴瓢秋人の背筋の強張りに感じ、名探偵・酒井戸のクールなまでの視線に感じています。



本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2020/04/14
閲覧 : 333
サンキュー:

17

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「ユング」の心理学を活用したかったようだが

スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングいわく、人間の心の奥底には「深層心理」というものがあり、まるで「井戸」を掘り返すかのごとく対象の人物を観察し、分析することによって、その意識下にある「集合的無意識」を掘り起こすことができるとされる。

「集合的無意識」とは全ての人間の心の奥底にある「深層心理は全て繋がっている。」という仮説であり、人類すべての意識の中に存在する潜在的無意識であり。。。。。。。。

言っているだけ、疲れてきますが。(笑)要は、「全ての人間は無意識に繋がっている。」ということです。お分かりいただけるでしょうか?

「ユング」をモチーフに推理モノを作ろうとするのは非常に挑戦的ですが、ちょっと設定がわかりにくいのと、ある程度のあらかじめの知識がいると思います。

。。。。が、知っていたところでそこまで深いかと言われればそうでもなく、90年代にも同じような難解な心理学アニメがありましたが、

ちょっとマニアックすぎますかね。

投稿 : 2020/04/13
閲覧 : 318
サンキュー:

13

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

映像は美しい。よくわからなそうに見えて、きっちり面白い。

1話感想 3.9

映像は美しいですね。

内容の方は… わかるようなわからないような。
まあ何となくはわかりましたが。
残留思念とやらを集めることで、割と容易に犯人を特定できる世界ってことですね。
なかなかアニメじゃないと描けない、こういう世界観は興味深いのは間違いないです。
手放しで面白いかと聞かれると微妙なんですが。でも見てみたいです。


全話感想

一見難しそうなわかりにくそうな内容に見えて、エンターテイメントとしてきっちり面白くできていました。
キャラクターはそれぞれに魅力的で、イドの中の世界が面白く、発生する事件や犯人も面白く。
終盤は感動的な部分もあってホロリと泣けて。これはとても良い作品でした。

投稿 : 2020/04/13
閲覧 : 264
サンキュー:

10

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

内容を全部把握できたなら、多分かなり面白そうなSFミステリー作品

犯行現場に残された殺意を採取して、犯人の深層心理にダイブすることにより、事件解決につながる手がかりを収集する捜査組織「蔵」が、連続殺人事件の謎を解き明かしていく、SFミステリー作品。全13話。
物語は、蔵の捜査に協力して殺人鬼の深層心理に入り込んだ名探偵・酒井戸が、多くの凶悪事件の背後にいる連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく、みたいな感じ。とりあえず、予備知識ゼロで観始めた序盤は、設定や用語などが特殊で、作品の全体像が掴みづらく、ちょっと戸惑ったのですが、それでも画面の中で起きていることには興味を惹くものがあるので、よくわからないながらも観ていました。しばらくすると、この作品がどんな話なのかは見えてきますが、毎週のエピソードを1度観ただけでは、細かい部分まで全部把握できたわけではないので、なんとなく面白かったかな、くらいの感想がせいぜいで、たいしたことは語れません。ごめんなさい。また最初から観直せば、いろいろと気が付くことも多くありそうで、もっと楽しめるのだと思いますが、そこまでするほど好きな作品でもなかったです。
作画は、キャラデザがシンプルであまり見栄えはしませんが、出来自体は特に問題なし。声は、津田健次郎、M・A・O、細谷佳正など、全体的に良かったです。音楽は、ED曲が好みでした。
最後まで観終わって、謎解き要素だけでなく、泣けるような場面もあったりして、そこそこ楽しめました。内容が似ているわけではありませんが、感覚的にはサクラダリセットにちょっと近かったような気がします。

投稿 : 2020/04/11
閲覧 : 250
サンキュー:

13

ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

スリップストリームってこういう物語の事?

 完走につき、タイトル変更しました。それと、視聴後のレビューはすべてネタバレタグの中に隠しますのであしからず。最初は視聴途中のレビュー視聴後のレビューはネタバレタグの中。どうでもいいけれど袋とじって好きだったなって。


 リアル~首長竜の完全な一日~
 という黒沢清監督の映画とダブる(決してパクッてるとかではない)。リアルは映画で原作は小説だったりするのですが未読なので、語れません。クリストファー・ノーランのインセプションなどともダブるんですが、つまり潜在意識の中に入るというSF的ツールがあり、犯罪者の残留思念的ななにかを媒介に潜在意識の中に入り情報を引き出して事件を解決するという流れのお話でございまする。
 この潜在意識の中に潜るっていうのがリアルでのセンシングであり、インセプションである。マトリックス的でもあるかな?
 つまり、割とSFでは使い古されたネタなんですよね。って事は私の好みなわけでワクワクしている次第です。
 要するに面白くなるかどうかはこのツールの使い方と、ミステリー要素としての脚本の力にかかっている感じですね。
 オリジナルアニメでキャラのバックグランドや登場人物の関係性などにも興味をもって見れるなと思います。
 とりあえず今のところgood!
 ただし、好きな分野だけに簡単には満足できないから頑張ってくれと、勝手な期待の押し付けをしてみる。

 10話視聴して・・・
 どんどん面白くなっていくこのアニメも終盤に入って展開を一気に加速させました。それだけでなく、しっかりこの主人公の物語が描かれている。正直にこのアニメは着地点さえ誤らなければ最高になるでしょう。
 そして、今までも好きだった津田健次郎さんが最高の演技を見せてくれた。少し過剰な演出にも思えたのですが、演技がそれに負けなかった。最高でした。ありがとうございます。最後まで楽しませてもらいます。
                     さて、もう一度10話を見直してきます。


 追記:完走しました。いんやぁ~最高でした。

 って事でここからは、ネタバレタグで隠します。
{netabare}

 途中までで既視感を覚えたのは、上記であげたいくつかの映画もそうだったのだけれど、最後まで見て思い出したのが、もう一つ。「マイノリティーリポート」だ。
 既視感というかMEME(ミーム)といった方が良いかなと思うけれど、じゃあどこにそれを感じるかとりあえずいくつか挙げていきます。
 
 演出が似ている。
 蔵でデータを集める機械を操作する作業とか、かなり似ているし、飛鳥井 木記 が入れられていた「箱」の中の描写なんかはデジャブする。

 プロットデバイスが似ている。
 飛鳥井木記とプリコグ(マイノリティーリポートで予知夢を見る人)同じ夢を媒介にしているという点。イドでは箱と呼ばれ、マイノリティリポートでは聖域と呼ばれる。場所がある。微妙に機能に違いはあるが、夢を仮想空間に映し出す(マイノリ)または映像として描き出す(イド)事の違いかなと。

 マクガフィンが似ている。
 主人公の子供が亡くなっているという点。
 子供の死が主人公の行動の原動力になっている点は同じ動機であると言えよう。イドの場合は母親までもが娘の死に耐え切れず死んでしまうのでもっと辛かった。泣かせる話の代表例として喪失があるわけで、じゃあそれをどうしたら泣かせるようにするのかってのが腕の見せ所なわけですよね、演出面も脚本面でも。結果はボロボロ泣かされたわけですがw

 つらつらと似ている点について書き込んでみたんですが、だからといってこの作品がパクリだとか言いたい訳では全くない。
 むしろ逆でして、じゃあどこが逆ですか?って話を少し。
 本作とマイノリティーリポートでは犯罪の事前と事後という違いがある。これは鏡のように作りが逆になる。
 マイノリティーリポートは犯罪者の殺人を予知夢として映し出された未来で殺人をすると、事前に逮捕する事ができるというシステムである。
 しかし、イドはこの作品は違う。
 犯罪者を捕まえる手立てとして存在するのは同じでも、結果があってそれに対するリアクションの一つの道具として存在するのがミズハノメである。
 殺人を行った人の殺人衝動をワクムスビという機械で思念粒子として検知すると、それが蔵に送られてそこでミズハノメを媒介にして殺人者の潜在意識の中に入ることになる。そこで殺人者を捕まえるヒントを得る。
 犯罪を未然に防ぐというのは本来見えないものであるはずなんだ。それを見せてしまうのがマイノリさんであり、そのシステムが崩壊した理由にもなる訳です。
 対して、イドはシステムを今後とも活かして行くという結果を残している。これは私の考えになってしまうが、犯罪に対する一種の誠実さであると言えるかなと。
 これ以上の最善はないんだと伝えられた気分になりました。
 

 そろそろ対比させるのも飽きてきたのでこの作品の魅力について語りたい。

 濃密な物語の構成、脚本。
 無駄に感じた部分はなかったと思われます。色々なアニメの制作者の人達ならもちろん無駄な部分などないと言うだろう。それだけ意識をして作っているはずだ。しかし、原作のある作品の中には、場面を切って貼ってする事もあるだろう、そんな時たまに訪れる蛇足部分(ラノベ原作だと割と…)というのがあまり感じられなかった。
 今回のこの作品はミステリー小説家である舞城王太郎さんがシリーズ構成と脚本を手掛けている。
 ふむ・・・知らんかった。ここでファンであれば「うおおおお!」とかテンション上がったのだろうか。まぁそれは置いておいて。Wikipedia先生で調べて作風を見たら納得だった。
 つまり、実力は十分にあってこの作品の前に「龍の歯医者」という作品も手掛けているみたいなので、経験も有り。爆発したか…という感じかな?(これから龍の歯医者観てくる!)

 メインだと思って観ていたものが実はメインではなくもう一つのメインのためのサブとしての役割を持ったプロットだった。表のメインと裏のメインといった所かな。
 表メインとして観ていたのはおそらくジョン・ウォーカーを見つけて捕まえるもしくは殺すまで。その動機として付けられているのが、娘と妻の死である。直接的な原因となった対マンは殺した。でも対マンを作り出したジョン・ウォーカーという真の犯人がいるとなったら捕まえるなり殺すなりしてやろうというのがこの物語のマクガフィンかなって感じですな。
 最終的に見えてきた裏のメインはジョン・ウォーカーによるミズハノメの強化による蔵という組織の強化そして、確実に犯罪者を捕まえる事。その目的の為なら多少の犠牲は致し方ないと考える真犯人は局長。ずっと彼の描いた脚本に乗せられていた訳ですな。主人公の鳴瓢 秋人でさえ駒のだった訳だし。真犯人であり真の主人公でもある可能性さえある。まぁ視聴者視点で物語を動かしていたのは間違いなく鳴瓢 秋人だけれど。
 表のメインがサブになるぞって裏返る所で一番効果的に物語が捩じれ交差し反転する瞬間にドラマがあった。それは今までメインだったものそしてその物語を補完する為のサブだったものが、どちらもサブになる事で起こる物語の厚さ。ヤバい(語彙消失)ここに最大のドラマティックアイロニーが起こる。
 ドラマティックな物語。
 メインがサブになり今までのサブと重なり合う形で起こるドラマが10話です。正確には9話と10話ですかね。 INSIDE‐OUTED まさに裏返した。
 表のメインと表のサブがただのサブとして重なる。
 そのサブとしての役割は言わずもがな、喪失です。今まで喪失した現実を直視できずに、復讐としてジョン・ウォーカーを追うことに囚われようとしていたが、10話でちゃんと別れを伝えられて喪失したという現実を獲得した。という事だろうか。ここまでが構成の良いなと感じた部分。
 脚本について。
 構成が大まかな流れやプロットだとしたら、脚本は本文であると考えていまして。オリジナルアニメである今作は物語の構成とアニメとしてのシリーズ構成が素晴らしいと感じる、そしてそれらを結び合わせる本文に無理矢理な部分もなく綺麗にまとめられている感がする。特に感じるのは、6話目ですね。物語の中盤に仕掛けがいくつかあって、一つ目は本道町小春の才能を見せる場面とその説明です。自然に行われていく会話の中に、イドに入れる素質について語られる。もちろんそれを持ち合わせているというのもあり、また局長にもちゃんと了承されているという点も最終的には説得力を与える材料になっている。二つ目は蔵のメンバーが葬儀の場所で集まって雑談形式で推理している場面だけれど、実はこれニアジャストこうやって急転直下で視聴者に不自然さを与えないようにしているし、その後の室長が犯人に仕立てられる場面の伏線にもなっていたりする。ここ凄い重要なのがさらっとあるから良いと思う。3つ目は穴あきと対マンの家にあった監視カメラとマイクが同一だったという点を最後に入れた事ですね。クリフハンガーとしての役割もありつつ、伏線回収に向かってく流れを作り出すこれもちゃんとそういうカットを入れているので突然感はなかったりする。
 などなど、6話だけ切り取っても上手いなぁなんて思っているんですが、他の話でもあったりしますが、何度か観て見つけてみるのも楽しいので暇な人はやってみてもいいかもしれません。
 ・・・とか色々書いたわけですが、一番やられたのが、先述してますが、結局10話のあの場面ですな。
 「秋君今どこにいるの?」
 「パパ、どこかに行っちゃうの?」
 「違うだろ、君たちがどこかへ行ってしまったんだ」
 うぅぅ…津田さぁん!
 うだうだ書いたけれどさ、このセリフと演技だけで十分泣けちゃうよ。
 でも最後に彼は言う
 「泣けなくのも喜びだ」
 でもね、どうして泣けるのかをより考えて観て文章にしていくのは、思考実験的で面白くてその為に書いていたりする。

 さて、もう一つ。この物語の最重要で大事なキャラがいる。
 飛鳥井木記
 このミズハノメというシステムを組むという事でフィクションの部分であり、この物語の根幹になるプロットデバイスでもある。この彼女自身がそういうモノである。
 何で、連続殺人犯じゃないと名探偵としてイドに入れないのか、何でジョン・ウォーカーは殺人犯の潜在意識の中に入って殺人を誘導できるのか、ジョン・ウォーカーの手にした力は何だったのか、それによってできた動機を作るところまでこのモノとしての扱いをされている少女。私はね、しかし少女である意味を聞いてみたい。なんでじゃー!終始可愛いしだからこそ可哀想なんだよ…それを引き出すためのキャラづくりなのかもしれませんが、うむ仕方なかろう。可愛かったし。
 何で連続殺人犯じゃないとイドに入れないかというのは、彼女の夢の中に入るための資格として連続殺人犯であり、夢の中で彼女を殺すという目的を持っていないと入れないからである。明確な殺意が必要だったという事ですな。それも何度もという性癖に近い衝動。室長の「衝動だけで行動は決まらない」をヘアバンスタッフが「そうですかねー…(中略)人間の理性は衝動に負けないほど強い」これを肯定しないというセリフ回しからも分かるように理性より衝動の方が勝つようにすればジョン・ウォーカーは連続殺人犯を作り出すことに成功できる。9話による鳴瓢 秋人がイドの中のイドに入って観たものが全てを説明してくれている。これを体験するという形でセリフにしないのが良いですね。分かりづらくはなるけれどチープにならない。
 不満ではないけれど白駒と局長の関係性が少し語られていないので、んーどういった関係だったのかちょっと興味はありますな。昔からの仲で協力関係だったなら多分殺したりはしないだろうしなぁ。この研究をたまたま知ったのだったらちょっとドラマチックにかけるし…なんか裏設定というか実は私が気づいていないだけだったら知りたいなって思います。 
 
 「私、信じます。だから待ってます、ここでずっと」

 彼女に未来は来るのか、使われるだけの道具でいつづけてしまうのか、それともこの悪夢から鳴瓢 秋人が抜け出させてくれるのか。思いを馳せてしまいますね。

 「俺は君を助けたいだけなんだ」

{/netabare}

 ちょっとボリュームがありましたが、とりあえず書き終わりまして満足しています(自己満)。
 ほかにも富久田 保津と本堂町 小春この二人も物語を動かすキーになるので、書き込むかどうか迷いましたが十分お腹いっぱい書いたので今は良いかなって。
 物語全体が作りこまれているのでちゃんと観ればそれだけ楽しめる作品となっています。アニメでしか表現できないスプリットストリームなんですが、アニメとしての楽しさ以上のものがあると思います。
 おすすめ度100%です。っていうかこれ13話なんですよね。マジ凄い。

 ご読了ありがとうございました。
 

投稿 : 2020/04/11
閲覧 : 346
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13

ネタバレ

ローズ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

飛鳥井といったら”蹴鞠”

近未来の日本。
名探偵である酒井戸は捜査に協力していた。

連続殺人犯を特定する組織は「蔵」。
殺意の思念粒子を検出できる機材「ワクムスビ」。
そこから無意識世界「イド」を構築。
「ミズハノメ」と呼ばれる機械に搭乗して「イド」の中に入ります。
排出と投入の繰り返し。
名探偵と蔵の「井戸端」スタッフにより殺人犯を推理する。
{netabare}殺人者でないと名探偵になれないのが分かりずらいかな。{/netabare}

まず、知っておく前提が多数。
専門用語も多いです。
1周して知識を得て2周目に挑むのか、
または、ウィキなどを参照しないと難しいでしょうね。
(日本神話が鍵みたいですが、専門外なので詳細は知らないです^^;)

ジョン・ウォーカーの正体。
かえるちゃんの謎。
本作品の鍵です。

何故、イドが作られるのか?
何故、名探偵なのか?
分かるまでのストーリーが、初見では理解しにくいです。
かえるちゃんを救う事が最終的な目標かな?
悪夢が続くのは、ナルコレプシー(眠り病)の症状と酷似。
つまり、悪夢とイドの世界が近いと証明。
悪夢=イドという構図を作りたかったのかなぁ。
このようにして、イドの性質を分かりやすくしたのではないでしょうか。
分かりづらくて、ごめんなさいm(_ _)m
世界観を説明するのが難しかったです。

かえるちゃんは眠ったまま。
いつか名探偵が彼女を救う事ができるでしょう。
{netabare}井戸の中の蛙。
助けられるまで、空を見上げています。{/netabare}
個人的には本堂町の推理が心地いい。
名探偵の推理によって、ジョン・ウォーカーを追い詰め、どのような結末にするのか?
などを楽しむ内容でした。

投稿 : 2020/04/09
閲覧 : 272
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28

山のかかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:今観てる

予想以上に面白い

あおきえい監督作品と言う事でマークしてました。
殺意の残滓にダイブする?と言う設定や世界観に最初は戸惑いましたが、夢枕獏や菊池敏行さんらのSF作品を読み漁った48歳のオジサンは、無事この作品を概ね理解したつもりです。
理解すると同時にこの世界観に引き込まれ、サスペンス的な盛り上がりを楽しむことができます。
5話まで視聴です。
まだまだ謎が多く、一貫して出てるカエルちゃんとはどいうキャラクターなのか?
最終話の着地点はまだまだ解りませんが、そのレが楽しく、今後も期待して観ていきたいと思います。
OPの「ミスターフィクサー」も盛り上がっていい感じの曲ですね。

13話最後まで観ました。
自分的には今季1.2位を争う感じで良かったです。
最後のEDがカッコよかった!
劇場版みたいでした。

投稿 : 2020/04/09
閲覧 : 208
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12

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あなたは何井戸ですか?

2020.4.9 視聴完了。

とても好みの作品でした。
雰囲気は「PSYCHO-PASS」に似てるかもしれない。

事件現場で残留思念を採取し、
犯人の無意識下の世界を構築する。
その世界をイドと呼び、そこに潜った主人公が
謎を解く様子や周りの状況から手掛かりを得て
現実捜査にいかす・・・

いろいろとわからない部分があるにもかかわらず
それを気にせず没頭できる感じは
長編小説を読んでいる気分です。

ネーミングについて
穴井戸(納得)
聖井戸(聖女?)
酒井戸(酒好きなの?)
自分が潜ったら何井戸になるのか・・・想像すると楽しい。

投稿 : 2020/04/09
閲覧 : 255
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17

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

焦燥は背中から、渇望は眉間から。

人は誰もがストーリーテラーになれます。
善いことも、悪いことも、自由自在です。

簡単な話です。

そう思えばよいのですから。
そう書けば、よいのですから。

但し、条件が "一つだけ" あります。
書き手とキャラの "自由の範囲" 、です。


〜 〜 〜 〜 〜


イドの中に入れるのは、複雑怪奇なシナリオを読むに相応しい者ばかりです。
鳴瓢(なりひさご)は、その一人のようです。

ただ、彼の記憶は不要みたいです。
名前も、来歴も。
なんなら未来も。

彼に与えられるのは名探偵という名。
彼が手にするのは、黒く塗りつぶされ、バラバラになった台本です。
それが彼の舞台で、役まわりみたいです。

彼の推理は行動を、行動は意識を構築します。
名探偵にとっては、イドは生きる意味を見いだせる場所みたいです。

たとえそこが
思念粒子をブーストさせた世界、
作意に満ちた虚構の世界であっても。

〜 〜 〜 〜 〜

残された殺意をたよりに、推理の糸が紡がれていきます。
種明かしが図られるにつれ、新たな登場人物がイドに招かれます。

名探偵は、いつか己が名を知ることとなり、己が人生をイドの中に作り直していきます。
名探偵は、イドの中で鳴瓢(なりひさご)の台本を書いていくのです。
奪われた時間を、取り戻そうとするのです。


イドには、加害者の殺意=動機=因果の法則が隠蔽されているようです。
まるで、底無しの "アビス"
行き先不明の "どこでもドア" みたいです。


入口は出口につながり、上が下を支え、後ろは前を見つめ、光は闇に入れ替わります。
あらゆる記憶の粒子が、遺物然として顔をのぞかせている感じです。

"イド" は、名探偵によって観測され、評価されていくのです。



〜 〜 〜 〜 〜



どこの誰なら、演じきられるのでしょう。
なぜ、やり遂げなければならないのでしょう。
どの場所へ、カエルことが望ましいのでしょう。


事実とは、一つきりの評価のこととされていますが、
真実には、無数の評価が与えられるものだと思います。

でも、そんな都合のいい解釈ができるものなのでしょうか?



それが、できるのです。

穴のあいた、頭になら。
イドに設えられた、書斎でなら。

イドが招き寄せた別の人格の自分に、なら。

~ ~ ~ ~ ~



彼は、鳴瓢秋人は、収監されています。

名探偵・酒井戸に、自由はあるのでしょうか。

投稿 : 2020/04/08
閲覧 : 284
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12

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

インスパイア

SFファンタジーサスペンスアニメ

「サクラダリセット」や「○物語」風

説明マシマシ台詞マシ

何時もなら一話で切ってる作風ですが

本堂町小春ちゃんの可愛さ見たさに完走した模様(*´ω`)

投稿 : 2020/04/07
閲覧 : 244
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14

RX-178 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

登場人物の名前がややこしい

ストーリーはすごく面白かったので、13話分一気に見ちゃいました。
ただ、名前が覚えられなくて苦労しました。

投稿 : 2020/04/07
閲覧 : 194
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3

レタスの人 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

カエルちゃん可愛い

カエルちゃん

投稿 : 2020/04/07
閲覧 : 326
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7

太陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

難しいようで難しくないよく出来た作品

実は難しいようで難しくない作品です。殆どのことは予想できる範疇にあります。伏線の回収もしっかりしており、感動シーンもあり、よく出来た作品だと思います。終わり方がよくないという方もいらっしゃいますが、妥当なエンディングだと感じました。
「サイコパス」「ペルソナ5」「彼方のアストラ」などが好きな方は多分ハマると思いますので、是非観てください。

投稿 : 2020/04/07
閲覧 : 180
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4

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

よくは分からないけど、面白い(笑)

[文量→中盛り・内容→考察系]

【総括】
アニオリのミステリーもの。

監督は『Fate/Zero』『アルドノア・ゼロ』で知られるあおきえい、シリーズ構成と脚本は『ディスコ探偵水曜日』『九十九十九』で知られるミステリ作家の舞城王太郎が務める。

独特なキャラデザ、非常に難解なストーリーと、特に序盤はうまくアニメの世界に入り込めないが、中盤以降はグッと引き込まれると思います。


《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
まず、連続殺人犯しか名探偵になれないという設定がユニーク。プロのハッカーが、セキュリティを担当しているみたいな。

鳴瓢秋人も本堂町小春も、基本は善人なんだろうけど、殺人鬼の資質があり、状況が状況ではあったが、殺人を犯した。富久田保津は、基本は悪人なんだろうけど、最後は自らの命を捨ててまで、本堂町小春を助けた。

「善人も悪行を成し、悪人も善行を成す」

どんな聖人君子でも、人には言えない秘密を持っていたり、ちょっとした悪いことはしてきているはず。また、歴史に名を残すような殺人犯であっても、家族には優しかったり、友達には冗談を言って笑わせることもあったかもしれない。

ちょっと仏教的というか、芥川的な世界観だけど、多分それが、人間の本質で、「善と悪は紙一重だ」と言いたいのかもしれない。

なんとなく、鳴瓢秋人≧本堂町小春≧富久田保津 なのかな、善人順に並べると。

この中で特に異常だったのが、本堂町小春。無垢ゆえの怖さいうか、危うさがあって、なかなかに魅力的だった。あと、可愛いし(笑)

ラストも綺麗に決まっていたと思う。

自らの歪んだ正義を貫き、イドの中で生きるために自殺した局長を、イドの中のイドで捕まえ、半永久的に罪を償わせる。

あれだけの悪事を主導したジョン・ウォーカーには相応しい末路。色々モヤモヤするアニメだけど、あれでかなりスッキリしたと思う。

ただ、肝心の推理に関しては、あまりにヒントが少なくて、とてもじゃないけれど自力では解けなかった。だから、推理の面で「1本取られた」みたいなのはあまりなかったかな。

用語も難解で、この作品のネーミングには、色んな意味が込められているのだと思う。例えば、「ミズハノメ」や「ワクムスビ」は、それぞれ、「弥都波能売神(水の神様)」「和久産巣日神(食物の神様)」で、いずれも「イザナミ(伊邪那美命)」が死ぬ時に、その尿から生まれている。とすると、飛鳥井木記を「イザナミ」に見立てたと言える。おそらく、「連続殺人犯を生む、母なる存在」として、飛鳥井木記を捉えたたも、こんなネーミングにしたのだろう。そう考えた時、「カエルちゃん」は、「蛙ちゃん」ではなく、「還るちゃん」なのかもしれない。全ての連続殺人犯が、最後に「還る」場所。

他にも、「イド」がフロイトだったり、「酒井戸」「聖井戸御代」「穴井戸」「裏井戸」の本質を示すものだったりする。また、「ジョン・ウォーカー」といえば、ウィスキーを思い出すけど、「酒井戸」とアルコール繋がりがあり、二人には本質的な共通点があるこあとを示しているのかもしれない。

と、1から10までとにかく難解であり、正直、真剣に考えちゃうと頭から煙出そうなアニメである。ここで、「あまりにも難しい問題に出会うと、考えることを放棄してしまう(テストなんかそうだよねw)」という人間の不思議な機能が発動し、私は途中から細かいことを考えるのをやめた(笑) そしたら、なんか逆に面白くなった。翻弄されている感じがクセになるw

実際、このアニメは、「推理を楽しむ」のではなく、「推理をしている様を楽しむ」のが、正解だと思うし。

そういう意味で、「よくは分からないけど、面白い」というレビュータイトルをつけてみた(笑)
{/netabare}


【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目 ☆3
ロケットパンチ(笑) なんか、意味分かるような分からないような。

2話目 ☆3
このイド、ようは動機(深層心理)を探ることで犯人を特定するわけか。ミズハノメ、構造が分からんて、オーパーツ的なものなのか?

3話目 ☆3
すげぇシリアスな設定があるのね。

4話目 ☆3
ん? 新名探偵? どんな話に?

5話目 ☆4
殺意と恋愛感情が乖離している。なるほど。

6話目 ☆4
なんだかちょっと、面白くなってきた。誰が真犯人か。連続殺人犯、、、。なるほど。

7話目 ☆4
よくは分からないけど、面白いな、なぜか(笑)

8話目 ☆4
よくは分からないけど、面白いな、なぜか2(笑)

9話目 ☆4
よくは分からないけど、面白いな、なぜか3(笑) 何が夢で、何が現実なのか。

10話目 ☆5
あれが夢だったら、という希望にすがり付きたい気持ち。辛い現実だよな。幸せの描写が痛い。泣けるな。現実を受け止めたってことかな。核心に迫ってきた。

11話目 ☆3
犯人は局長。推理に穴があるかないかわからないけどね(笑)

12話目 ☆3
動機はなるほど。連続殺人犯じゃなけりゃダメで、ジョンウォーカー(局長)は一人しか殺してないんじゃ? 間接的な殺人も含まれるのか?

花は1つ、が下ネタ? 数字が好きなことを考えれば、英語の概念と結び付くのかな? 英語で、「フラワー」と言うと、「小麦粉」を指すと聞く。日本語の「花」と同じように使いたいなら、「フラワーズ」と複数形で使う。「I like flower」でなく、「I like flowers」。つまり、「私は花が好きです」の場合の花は、ある特定の花を指すのではなく、総体としての花を指すのだから、複数形で言うべきという考え方だ。

富久田は数唱強迫があって、数を数えることに苦しんでいた。「1つ」であるものは、数える必要がない。よって、花は「flower」であって、「flowers」ではない、つまり、「多少の違いがあっても、同じ存在である」という境地に辿り着けば、穴を開けずとも数唱強迫から逃れられる。

そういう気持ちを込めて、「花は1つ」「大事な言葉だよねぇ」「一途だ」と言った。けど、本道町には伝わらず、「花=女性器の隠語」で捉えられたから、「下ネタやめて」になったのかな?

13話目 ☆4
ミズハノメの中では、ジョンウォーカーの夢を挫く。身体は死んでいる。すげぇ復讐だな。かなり綺麗に終わったラスト。最近のアニオリの中ではなかなか良かったかな。
{/netabare}

投稿 : 2020/04/06
閲覧 : 474
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25

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

名探偵では無い。 61点

正直、全体的に面白くなかったですね。
序盤は世界観を掴むまで何がしたいのかが分からないですね。何をするかがわかっても最終回まで目的も微妙、着地は腰砕けでスッキリしないままでした。

毎回のグロいシーンに意味が無く、キャラに魅力が無い。
連続して視聴しないと何をやっていたかも忘れてしまうレベル。
得るものが無いのでおすすめはしないですね。

投稿 : 2020/04/05
閲覧 : 231
サンキュー:

5

ネタバレ

アニメ好き さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:今観てる

【完結】推理サスペンスみたいな 心理学 サイコパス 脳噛ネウロ ホムンクルス好きな方はハマるはず

アニメサイコパスの世界みたいです
{netabare} 人の殺意を機械で読み取れて、その世界にダイブできる {/netabare} という一風変わった世界観です
{netabare} その犯人の世界から犯人の心理や関わった居場所や人物が推理できて、 {/netabare} 犯人を追うみたいな
{netabare} 犯人の心理描写をどう世界に表すとか、頭に穴を開けたがる人とか {/netabare} このストーリーの脚本書いた人凄すぎです。めっちゃ話しやキャラが練られてます。

犯人の思考のぶっ飛び具合なんかは脳噛ネウロの犯人たちを思い出しました。ちょうど探偵要素もかぶってますしネウロ好きならこのアニメも好きかもです。
あとは他の方がレビューに書いていましたが、漫画ホムンクルスという作品に{netabare} 頭に穴を開けるという主人公が出てきます。その作品でも性格や幻覚症状に変化が出ています
どうも1万年くらい前の人骨からも頭に穴を開けてきたという人類の都市伝説的な謎があるらしく穿頭術と言われているらしい。穴を開けることで頭痛を治すとか幻覚を見るとか宗教上のなにかだとか
昔からあるこの奇妙な行為と殺人犯の異常な精神 {/netabare} をくるめたような作品がこのアニメなのかな?
とか思ってましたが、最終話まで見ると穴あきとか個別の犯人の行動原理とかをテーマにしたアニメではないみたいです。

このアニメ結構描写が気持ち悪いですからキャラクターは軽い絵になっている。これを劇画タッチの濃いキャラで作ったら胃もたれしそうです
なんにせよ5話まで見た時点では私が好きな作品との共通点が多いので気に入っています。万人に勧められないですが今後の展開が楽しみです

9話くらいから訳がわからなくなります。
ダイブする機械がどういう仕組みで行われているかなど物語の確信が暴かれていきます
全13話で、よくこんな話を映像化できたなと感心します。セリフ一つ一つ、とてもわかり易く説明してくれてますが、雰囲気でしか理解できませんでした 笑
完全な解決はしていないので、2期かOVAがあるのかな?ぜひ完結してほしい
かなり人を選ぶアニメですが、頭を使う系のアニメが見たい方は一度見たほうがいいアニメだと思います。

得点
79

投稿 : 2020/04/03
閲覧 : 276
サンキュー:

9

ネタバレ

ゴノウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

かえるちゃん、遅くなってごめんね~♪ 昭和42年 花は遅かったの替え歌で

謎が多い作りのアニメ

まずはカエルちゃん。毎回死んでる
それを名探偵坂井戸がカエルちゃんの死の謎を解く

カエルちゃんの死の舞台は毎回違いそこから犯人を割り出すって方式

カエルちゃんを助けられない坂井戸の心境は正に「カエルちゃん、遅くなってごめんね~♪」だと思うw
これでかえるちゃんの死体の周りに白いクロッカスの花が咲き乱れるシーンがあったら・・・
昭和42年の話はこれぐらいでww

次に連続殺人犯の深層心理世界に必ず現れるジョン・ウォーカー(ジョニー・ウォーカーでは無いよw)
ビジュアルはジョニーウォーカーだけどねwしかも赤いからジョニ赤w

私はジョン・ウォーカーの正体は局長が怪しいと思ってます。
唐突にやり手の部下を逮捕させるとかありえない展開だし・・・

穴開きの事件で思ったが人の頭に麻酔無しで穴を開けて生きていられるのかな?
※これは情報を頂き確認して生存可能と判断しました。
脳みその欠損で性格が変わってしまうそうですね。怖いですね恐ろしいですね

それと、言葉だけで人を自殺に追い込むのは犯罪なのでしょうか?
これはバビロンでも思ったのですが、自殺教唆に当る?話して追い詰めただけだからね~

それに相手は連続殺人犯精神鑑定で逃げられてもね~

リアルな所を言うと青葉真司が真実をゲロったら言葉で自殺に追い込めば処刑料金も掛からずに良いと思うんだが
もう治療費入院費で国費を使ってるからね
私刑が認められてない日本じゃ遺族の無念さを少しでも払拭させるには死刑しかないが精神異常のふりをされて精神鑑定で逃げられたらどうしようも無いからね

おっとまた話が脱線してしまった。

津田さんの演技が光るアニメです
津田さんの代表作「魔王様リトライ!」とは別のベクトルの津田さんが楽しめます。

投稿 : 2020/04/03
閲覧 : 294
サンキュー:

17

くのおる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

SFの警察?探偵?の謎解きモノ

最終話以外は毎話の盛り上がり方が素晴らしかった。

しかし終わり方が微妙だったな。
設定作って序破急で展開していったが終わり方を見失ったカンジ。


時間軸も途中でいい意味でぐちゃぐちゃになってる。
後から前を見返したくなる

徐々にストーリーが明らかになっていく構成はとても良かった。

投稿 : 2020/04/03
閲覧 : 172
サンキュー:

4

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

やかましいわ

序盤 あぁ

中盤 うむ…

終盤 なるほど

この話はとある名探偵が無意識に潜り込む話
ジャンルはミステリー・刑事・犯罪
これは「もしかしたらどこかにいるかもね」的なやつです。警察の中にはもしかしたら極秘的に…まぁないか。こんなに連続殺人事件が何件も起きてたら日本やばいですよね
ミステリーメインですがまぁ私には無理な推理です。しかし、ちゃんと推理の過程が物理的な移動により見えるので作品としてわかりやすいですね
さて内容です。序盤は説明がてらの導入ですが完全理解は難しいです。なぜなら登場キャラの誰もが仕組みを分からないんですから。しかし説明不十分ながら引き込み具合は良かったように感じられます。中盤からシリアスになってきます。元々シリアス要素はありましたが、更に深くなっていく感じです。といっても鬱という訳でもないですが。終盤は正直無理やり着地させた感じです。急な展開が多すぎてイマイチ実感がもてず、時に流されるまま最終話を迎えた印象です。途中まではいい流れでしたが終盤の着地の仕方がちょっと雑だったかなと思ってしまいました
{netabare}というかあのラストの「お蔵入り」ってやかましいわw{/netabare}
キャラはよく、かなり好印象です。やはり鳴瓢秋人の嫁と娘可愛いですね。すきですこういう人達。

監督はあおきえいさん。アルドノア・ゼロやリクリエーターズなどの監督をされた方ですね
副監督は久保田雄大さん。
シリーズ構成・脚本は舞城王太郎さん。初のシリーズ構成だそうですね
キャラデザは板垣敦さん。UBWやFateZeroのキャラデザをされた方ですね
劇伴はU/Sさん。初の劇伴だそうですね
アニメ制作はNAZさん。妹妹やハマトラを制作したところですね

作画は普通でした
opは異能バトルedを歌った溝口貴紀さん作詞、神谷志龍さん作編曲、歌い手のSouさん歌唱の「ミスターフィクサー」神曲ですね
edはMIYAVIさんの「Other Side」
声優さんは豪華でしたし、ちゃんと役にあっていました

総合評価 着地さえ良ければ面白かったかもしれない…

投稿 : 2020/04/02
閲覧 : 461
サンキュー:

20

キャプテン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

内容的に疲れた

内容が楽しめる作品では無い為、後半で録画はしてるが観なくなった。

決して悪い訳では無い。

投稿 : 2020/04/02
閲覧 : 357
サンキュー:

4

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ID:INVADED イド:インヴェイデッドのストーリー・あらすじ

殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。そして、「ミヅハノメ」のパイロットとして犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。頻発する凶悪かつ謎多き事件と、そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を追っていく。(TVアニメ動画『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2020年冬アニメ
制作会社
NAZ
公式サイト
id-invaded-anime.com/
主題歌
《OP》Sou『ミスターフィクサー』《ED》MIYAVI『Other Side』
挿入歌
MIYAVI『UP』MIYAVI『Samurai 45』

声優・キャラクター

津田健次郎、細谷佳正、M・A・O、ブリドカットセーラ恵美、村治学、近藤隆、岩瀬周平、榎木淳弥、加藤渉、落合福嗣、西凜太朗、遠藤綾、島袋美由利、平川大輔、宮本侑芽、日笠陽子、蓮岳大、佐倉綾音、小林親弘

スタッフ

キャラクター原案:小玉有起
監督:あおきえい、副監督:久保田雄大、シリーズ構成・脚本:舞城王太郎、キャラクターデザイン・総作画監督:碇谷敦、美術デザイン:曽野由大、美術監督:三宅昌和、色彩設計:千葉絵美、色彩設計補佐:小宮ひかり、グラフィックワークス:大竹俊介、メインアニメーター:又賀大介、アニメーター:清水慶太/浅利歩惟/豆塚あす香/井川典恵/河合桃子/松原豊、撮影監督:久野利和、撮影監督補佐:高木翼、CGディレクター:川原祐介/福永誠二/三田邦彦、編集:右山章太、オンライン編集:柴田香澄、音響監督:小泉紀介、音響効果:勝俣まさとし、音楽:U/S

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