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「かくしごと(TVアニメ動画)」

総合得点
85.9
感想・評価
779
棚に入れた
3017
ランキング
221
★★★★☆ 3.9 (779)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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☆の総合評価
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かくしごとの感想・評価はどうでしたか?

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まるなった

子供を持つと大きな変化があるのだな。と感じる作品でした。

この作者、昔は男子校のノリをええ歳こいて、ずっとやってる感じでした。
さらに、いろんな人に噛み付いて笑いをとるというスタンスで
読者に対しても「サンデーなんか呼んでいるやつは結婚できないだろ!」
すげ〜失礼なことをいう人でしたw

好きな作者ではあるけど、いつも作品の最終回のオチが酷いなと感じてました。

それがなんですか、この作品
綺麗に終わるわ
物語の軸もあるわ
子どもが生まれて丸くなったんだなと感じました。
人ってここまで変われるのか
いろんな感動を届けてくれた作品です。

てか、主人公のモデルまんま作者だw

投稿 : 2024/08/10
閲覧 : 68
サンキュー:

2

wkr さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

ギャグ漫画家の主人公が職業のことについて娘にバレないように日々奮闘するコメディ作品。作者の経験が活きた漫画ネタのギャグがキレキレでキャラの掛け合いも面白いです。それに加えて家族愛の描写とコメディがうまく馴染んでいると思います。最終話までの流れが綺麗で最終話は少し駆け足かつベタな展開ではあるものの感動します。1クールで綺麗に完結するのでサクッと観たい人にはおすすめ、ギャグや掛け合いはさよなら絶望先生が同じ作者なのでそれが好きならハマるでしょう。作画はキャラが背景から浮いていなかったのが良く、キャラデザも原作の絵を上手く踏襲していましたが、止め絵が多くあまり動いていなかったようにも感じたので評価はちょっとsage。ed曲が君は天然色で驚きました。

投稿 : 2024/06/16
閲覧 : 199
サンキュー:

4

ネタバレ

ももたろす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

1クールで見やすく、おすすめしやすいアニメ

下ネタの漫画を書いている主人公が、溺愛している娘にマンガを「描く仕事」をしていることを隠しているという2段構造な内容。

日常やギャグを混ぜつつ、Cパートでちょっとシリアスな話を含めて何か更に「隠しごと」があるような構成。
個人的には結構良かったと思う。

気になった点
・{netabare}お母さんから娘の姫に対しての遺し物でお誕生日箱というものがあった。すごい活かせそうな設定だったのにあんまり焦点が無かったのが残念。ギャグにも感動にも繋げれそうだったのに結局曖昧な感じになってたのが残念。{/netabare}
・{netabare}地道に積み上げたCパートを最終話に一気に回収したから駆け足気味だったのと、最終話では全部回収出来てないような感じがしたので少し残念。もう1話あればなぁって感じ。{/netabare}

良かった点
・op,edどっちも良かった。
・神谷さんとあやねるがキャラにマッチしてて見やすかった。これ割と大きい点だと思う。
・ほっこりな内容だから気楽に見れた。

アニメ初心者の人や、隠れた名作位置でおすすめしやすいかも。

【追記】
劇場版総集編で少し追加要素がありましたね。
マストではないけど補足で見ても良いかも。

投稿 : 2024/04/16
閲覧 : 56
サンキュー:

3

けむ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

父と子のハートフルコメディの傑作!

劇場編集版も観てのコメントです。
1クールアニメの中ではかなり面白い作品の一つだと思います。8~9割くらいはギャグ要素の強い内容なのですが、時折入り込む1~2割位のハートフルな話がいい感じで優しい涙を誘います。主人公の父親が必死に自分の職業を隠す様や、周りのキャラクターとの絡み、業界あるあるの話などめちゃくちゃ面白いので、毎回腹を抱えて笑えるのですが、前述したハートフルな部分の話がいい感じのスパイスになっていて、この作品の魅力を倍増させいます。亜細亜堂さんの演出や作画も綺麗ですし、音楽もOP,EDとも作品にいい感じでマッチしていて、毎回飛ばさずに聴いていました。最終回に向けての伏線が所々に張られていますが、この辺りは鈍感な私でもある程度予想がつくくらい分かりやすい伏線もありました。逆にその予想が的中した時に「やっぱり!」って感じになって逆に嬉しかったりしましたが(笑)最終回は今までのギャグメインの内容とは一変して、父と子の関係に感動させられる内容には思わずめちゃくちゃ泣いてしまいました。このあたりの笑いと感動のバランスの演出がとてもすばらしい作品だと思います。あとEDの「君は天然色」の歌詞とがマッチした劇場編集版の最後の追加エピソードはとても良かったですね!
「かくしごと」・・・私のアニメベスト10入りに入るくらい、大好きな作品になりました。
でも、こういう作品に出合えるのがアニメの魅力ですよね!これを安易に実写映画とかでやっても多分ダメだと思います。アニメだからこその演出があっての魅力ですから!本当に人気アニメを安易に実写化するのは正直やめて欲しいとは思います。今までアニメを実写化してそれを超えてきた作品は観たことが無いのですが・・・

投稿 : 2024/03/20
閲覧 : 90
サンキュー:

3

ネタバレ

人類の宝 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

極上の癒やしアニメ

君は天然色がEDで流れることによって毎話最高の開放感を味わえます

投稿 : 2023/10/21
閲覧 : 86
サンキュー:

1

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

たしかなこと。

エッチな週刊連載漫画を描く仕事を娘に隠しながら暮らすマンガ家の話
純粋無垢な娘に仕事のことを知られたくないお父さんが必死すぎて面白いですね
マンガ家あるある+ギャグ+父と娘のほのぼのホームドラマ+なんか意味ありげなシリアスパートという構成

ギャグアニメをベースにいい具合にいい話がちょいちょい混ざっています
笑うために見るアニメというより、温かい家庭を見守るようなアニメでしょうか
毎回入ってくる意味ありげなシリアスパートの見せ方が上手い
父の無償の愛と父を信じる娘の姿がとても良かったです

OPアニメもEDアニメも良いできでした
名作だと思います!

以下、ネタバレあり
{netabare}
回を追うごとにシリアスパートの伏線が気になって仕方なかった

「かくしごと」は「隠し子と」という意味かと思っていたので
最終話で姫が言っていたように本当の娘じゃないのか?とか色々考えたけど
最終回は思っていたよりずっと幸せな結末で、娘ちゃんが幸せそうでホント良かった

{/netabare}

投稿 : 2023/08/01
閲覧 : 527
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35

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

空気を読めと言われそうだが。感動>笑いな構造はどうかなぁ…。

諸君、私は久米田作品が好きだ。


親子愛もベタな泣ける話も好きだ。


しかし、本作には完全には乗り切れなかったと言いたい。


そもそも、久米田作品と感動路線って相性があまり良いとは言いがたい。


シャフトがアニメ化した代表作である「絶望先生」、「かってに改蔵」いずれも感動路線とは水と油な、距離をとったメタでブラックな大笑いとも涙とも無縁な作風だった。


本作の感動要素は悪くないが、正直無理に良い話にしようとしてしまっている人工さを感じてしまった、特に終盤。いくら良い話でも納得させる流れがないと呑み込みづらい。


あと、その要素を入れるため+1クールしかないから久米田さんの本来の持ち味のギャグもキャラの深堀りも物足りなくってしまったかな。漫画家漫画なら「吼えろペン」とかの方がずっと攻めたネタをやってたし。


アメリカ映画が顕著だが、やたら家族愛を押し出されるのは正直勘弁…って感じである。「リメンバー・ミー」とか悪い映画ではないが、これはどうなんだ…って飲み込みづらさがあった。


色々PC的に問題があったりする世の中だから万人が同意できるような価値観は家族愛しかないのかもだが。どんな価値観でも自然にすっと心に染み透る上手さと、充分なセットアップがなければならない。


おジャ魔女どれみのあいちゃんがお母さんと再会するシチュエーションなんて、何万回描かれたんだって展開だけど、画面と同じく涙でお母さんが歪んで見えなくなってしまう。


別に奇抜な事をしなくても、しっかり基本が出来ていれば号泣させるには充分なのだ。

投稿 : 2023/02/11
閲覧 : 2324
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54

ネタバレ

ShouyouACL さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

Kakushigoto

The anime's story is simple. The plot accompanies Goto and his daughter Hime during their daily life as father and daughter, the difference is the fact that the father hides that he draws manga from his daughters. The story floor is filled with funny moments completed by time jumps that prepare the anime for its ending. The narrative construction for the end of the anime is organic and well done, the temporal part that accompanies Goto hiding the secret is very characteristic of the manga creator of the series, this is noticeable in the well-placed jokes and irony.
The characters are all good and funny, the plot manages to explore more layers of the secondary characters putting them to act opposite the protagonist, thus showing the appreciation they feel for the same. The relationship between father and daughter that moves the anime works exceptionally.

Animation is another characteristic feature of anime, no exaggeration of frames and long facial expressions with closed take. The anime shines in its simple way of animating, very reminiscent of the previous work of the author Sayounara Zetsubou Sensei, which by the way is another super unique anime by the author. The direction does a good job in the angles and cuts, the style chosen by the author of the original material is difficult to direct, needing a quick hand in the direction, to have fast and fluid takes at the same time.
As expected, the final episode has an epic animation. The protagonist's final act of effort towards her father is directed with beautiful success.

The design surprises in its beautiful scenarios and designed in an eccentric way, it is not enough to be a Monogatari or Sangatsu no Lion in creativity, however it still deserves its merits, it is a beautiful setting. The character design is identical to that of Sayounara Zetsubou Sensei, it is unique, it can please or not, it is what we call roller coaster design, some give 10 for creativity, others not for finding it simple or simply not adapting.
Anatomy errors are nil.

The music of the anime is the point that I particularly expected most because it is the same songwriter from Sangatsu no Lion. The compositions are very shy, appear in very select moments, but when they appear it is usually to touch the conscience and mark the scene. Again, they are not exciting compositions to the point of characterizing the work, but they are effective in terms of not leaving the anime in need. The sound mix is ​​functional, there is nothing impressive, but there are no errors in the placement and mix of sounds that I have noticed. The theme of the anime is brilliant, besides marking the anime is the type of music that characterizes a work.

The dubbing of the anime is effective and well done, all the actors are funny. The protagonist's voice work is exceptional and stands out, but that does not overshadow the rest of the entire cast. Great voice work.

Kakushigoto

History- 10
Animation- 10
Design- 10
Music- 9.5
Dubbing- 10

Final grade - 9.9

投稿 : 2023/01/08
閲覧 : 249
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7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

かくしごとがあっても良いお父さん

軽く優しい絵で綴るストーリー。
ホワっと進んでホロっとさせる脚本。
キャラとシーンにマッチした豪華な声優陣。
特に10GAUGEさんのEDは、私世代には絵のタッチといい選曲といい、どストライクでした。

自分の娘が姫ぐらいの年に可久士ほどやなくても、もう少し娘に接しとくべきやったかなと思いました。
テンポが良くおもしろく、そしてちょっと泣けるいい作品でした。

投稿 : 2022/12/18
閲覧 : 122

まめ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

家族愛

かつ、コメディー満載!
おもろい!

投稿 : 2022/07/25
閲覧 : 147
サンキュー:

2

ネタバレ

ゆp さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ギャグでもなければ感動でも…

何がしたいのか分からなかった

ぶっちゃけ感動モノがやりたいならギャグパートほぼ要らないと思う。ギャグありきの感動モノをやりたかったのかもしれないが、アンジャッシュもどきの勘違いコントを20分続けてラスト3分にいきなりシリアスをぶち込んでくるせいでどっちつかずの微妙な作品っていう印象が強かった。

最終回もガッカリ
お父さん実は生きてました演出からのベタな記憶喪失。娘に対して「誰だ?」とか言ってしまうのはどうかと思った。流石に分かれよ
あんなに詰め込んだ最終回にするなら余分なギャグパート消して欲しかった。

曲と声優、作画は良かったけど脚本が想像以上に終わってたので台無し。
今年見たアニメでは間違いなくワーストでした

投稿 : 2022/04/23
閲覧 : 212
サンキュー:

0

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

悲しい設定やフラグが多すぎる

父子家庭で下ネタ漫画家の父が一人娘にあの手この手で職業がばれないように奮闘するお話。

ギャグが面白くないしテンポもイマイチ。
神谷浩史と佐倉綾音のツッコミや言い切りに助けられた部分は大いにある。

7年後を毎話チラ見せするやり方自体は面白いが、それが不安に思わせる内容なので通常時のコメディ部分を気持ち良く受け入れられない。
キャラも十丸院をイラつくキャラにし過ぎていて笑えない。

ラスナさん空気読めるし可愛い。

投稿 : 2022/02/19
閲覧 : 235
サンキュー:

2

ネタバレ

Prospero さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

姫がいい子すぎて泣ける

高橋李依さんの声、エンディング曲も素晴らしい。
漫画家の親バカコメディの中に時々入ってくる謎の母親…最後は感動作品で終わる。
ラストの違いも含めて、劇場版も必見。

投稿 : 2022/02/11
閲覧 : 189
サンキュー:

1

セシウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

キレイなお話

 原作マンガは未読です。
 下ネタ漫画家が一人娘に自分の仕事を隠そうとする日常系コメディですね。
 娘の方は小学4年生です。そろそろ友達の影響(特に姉のいる子)を受け始める年頃ですが、この子は純粋培養で無垢なイイコちゃんです。溺愛している父親が仕事を隠してドタバタする様子をコミカルに描いています。
 一方で母親についての情報がなく、なぜ父娘2人暮らしなのか、海近くの別宅はなんなのか、など隠された要素があって興味をひきます。特にCパートで娘が高校生になっているシーンが流れるのですが、雰囲気が本編と全く違っていてその間に何が起こったのかなどが気になる仕様になっています。この辺の構成は良く出来ていて、平穏なギャグストーリーに深みを持たせています。ただそれは「ギャグストーリーにしては」であって、母親の件、実家の件、仕事の件などは掘り下げが浅く薄味です。

 キャラはとにかくヒロインの少女が絵に書いたような純粋可憐な子で、父親やその周囲の大人達はその引き立て役になっています。声優さん達の演技はそれぞれ上手だったと思います。ただ主人公はものすごく「アララギさん」していてちょっとイメージがかぶりすぎ、と思いました。

 作画は全体的にまあまあでキャラクターの作画は良く出来ていたと思いますが、動画がイマイチでした。EDでヒロインが走っているシーンの手の動きとかはもう少しなんとかならなかったのかな、と思いました。
 音楽はなんといっても大瀧詠一のEDですね。40年以上前の曲ですがヒロインのイメージにぴったりだったと思います。

 なんといいますか性格が異常に良いヒロインがいて、そのおかげで周りにいる大人も子供も汚い行動ができず、キレイなお話としてリラックスして見れる、そんな作品だと思いました。

 

投稿 : 2022/01/30
閲覧 : 207
サンキュー:

4

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

はーとうぉーみんぐこめでぃ(父娘)

原作未読。
リアタイで見逃したものの、あにこれで評価が高いので視聴開始。
後キャッチさんが姫推しだったのも背中を押しました。

【作品概要】
 お下品な漫画(ともだち●こ的な)を描いている、
 娘親の後藤可久士。
 そのことが娘(後藤姫)にばれたら家庭崩壊と考え、
 ひた隠しにしています。
 ちょっと不思議な環境の父娘が繰り広げる
 心温まるコメディ。

【作品に対する感想】
 
 いや、笑わせてもらいました。
 親子の関係がややリアル寄りなせいか、
 類似ジャンルのハートウォーミングコメディ
 「メイドラ」よりも私的評価は高いです。

 バカなシーンも多いんですけど、
 基本娘想いの親バカと、そんな父を気遣う娘って
 構図が安心して観てられました。

 登場キャラ皆さんがええ人ばかりで、
 ちょくちょく癖があって魅力的。

 レビューのタイトル通りの作品につき、
 ほっと心安らぎたい方はおすすめです。

1)物語
 基本勘違い系のコメディです。
 ということで、私の好みです。

 時々挟まれる、成長した姫の回想シーンが
 不穏な雰囲気を醸し出してくれてます。
 ハートウォーミングな物語の最後をバッドエンドで
 終わらせてくれるなと冷や冷やして視聴してました。

 最後に真相を一気にオープンにする構成のせいか、
 最後はちょっと駆け足だった気もします。
 とはいえ姫の自問の間はしっかりとられていましたし、
 総じてはいいテンポだったのかも。

 ところでこの作品のサブタイトル、変ですよね。
 母子を継ぐもの…で「あれ?」って思ったんですけど、
 過去の漫画のタイトルのパロディのときがありますよね。

 ノルマエ・ナマエ⇒テルマエ・ロマエ
 コマ割りスケッチ⇒ひだまりスケッチ
 スクールランドセル⇒スクールランブル?
 母子を継ぐもの⇒惑星(ほし)をつぐ者
 師走は君の嘘⇒四月は君の嘘
 I"s(伊豆)⇒I's(アイズ)
 最終回平気彼女⇒最終兵器彼女
  
 他にもあるかもしれません。
 
2)作画
 漫画チックなかけあみが
 漫画屋のアニメらしいと思いました。
 

3)声優
 神谷浩史さんがはまり役過ぎです。
 阿良々木暦が大人になったらああなりそう(笑
 
4)音楽
 ED 君は天然色 懐かしかったです。

5)キャラ
 キャラみんないい人ばかりです。
 (十丸院 除く)笑 

 ➀後藤可久士
  娘が最優先の親バカ漫画家。
  めっちゃええ人と思います。

  痩躯の程々イケメン+天然タラシにつき
  女教師・花屋・お料理教室の講師・女子高生
  次々勘違いさせていくのも笑わせてもらいました。 
  本人に悪気は全くないんですけど。

 ➁後藤姫
  ぱっつんデザインは苦手なんですが、
  この娘は抵抗なかったです。
  こんないい子の娘、いないよ
  って突っ込みはしない方向で。
  アニメなんだし、幻想でもいいじゃないですか(TへT

 ➂ヒロインズ
  つか、最近の小学校にはサスマタ常駐ですか。
  児童に哀れまれる先生、悲しすぎる(笑  
  ナディラさんかわいい。

 ➃G-Proの面々
  志治仰(しじ あおぐ)
  墨田羅砂(すみ たらすな)
  筧亜美(かけいあみ)
  芥子駆(けしかける)
  皆さん名前が無茶苦茶ですが、いい人過ぎ。
  特に察しのいい羅砂がお気に入りでした。


6)印象深いシーン
{netabare}
 記憶を失ってもブレない後藤可久士の優先順位「姫」。
 目の前であんなこと言われたら、涙出ますよ。

 最後の秘め事、お見事でした。
{/netabare}




  
 
 

投稿 : 2022/01/29
閲覧 : 236
サンキュー:

23

ネタバレ

m3 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

おもしろい

意外と感動する

投稿 : 2022/01/08
閲覧 : 159
サンキュー:

1

ネタバレ

恵み さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

落ちがある、良い作品

最後は少し早めだけど、なかなか面白く、感動もあって、主にギャグのアニメでした。悪くない

投稿 : 2022/01/05
閲覧 : 171
サンキュー:

2

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

私的アニメ感想簿3

ナレーション
「娘の名前は姫、そしてお父さんの名前は可久士。
ごく普通の二人はごく普通の生活をしました。
でも、ただ一つ違っていたのは・・・
お父さんは下ネタマンガ家だったのです。」

いや、それは奥○は魔女のナレーションでしょうが(汗)

物語は下ネタマンガ家である事を娘に隠した父と娘の生活を描く10歳編(?)と18歳になった姫の姿を描くシリアス編で構成されています。
10歳編はとにかくギャグモードで、素直に楽しめますが、成長した18歳編の姫が語るセリフが、その後の悲劇を予感され、話が進むごとにちょっとずつ不安になってきます。

そしてついに運命の最終回
何故母親は出てこないのか。
何故父はマンガを描く事をしなくなったのか。
何故18歳となった姫はひとりなのか。
何故天地人はしょーもないネタを(やめんか~っ)

・・・え~と、失礼しました。なんか最後にどーでもいいようなセリフを書いた気もしますが(おいっ)
最終回を観終わった今、言える事は

「かくしごとを観て良かった」

その一言につきます。
ぜひ見てない方は最後まで観てください。

あとOPとEDがホント、アニメに合ったいい曲でしたね。
最初はEDの「君は天然色」が懐かしくて、本編が終わった後で聴くのが楽しみでした。
そして、OPの「ちいさな日々」
最終回でこの曲が流れてきた瞬間、心の中で「来たーっ」と叫ぶ自分が・・・
音楽については、もう大満足です。

ところで皆さんにとって
「かくしごと」
は何ですか?
自分にとっては、家族に黙ってあにこれにしょーもないネタを(ぎゃーっ)

※2020/06/30もっとー私的アニメ感想簿93として天地人で投稿したものを転記しました。

投稿 : 2021/12/26
閲覧 : 194
サンキュー:

6

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

好き嫌いが分かれるアニメ

個人的に好き嫌いが分かれるアニメだなと感じました。

漫画家である事を隠す父と小学四年生の姫の日常を描いた物語です。
この作品の「漫画あるある。漫画家あるある。」というテーマ自体僕はあまり好きになれませんでした。でも嫌いではないです。

お父さんと姫のやりとりを純粋に楽しむことができず、物語の後半からはくどいなぁと思ってしまいました。1話ずつ最後に父と姫のその後の展開とはというシリアスな話が加えられています。

最後の最後まで「漫画あるある」という作品なので、シリアス展開をまとめた最終話でも「まぁそうだよね」と思ってしまいました。とにかく好き嫌いが分かれる作品です。

opとedはとても良かったです。爽快感溢れるopが映像とマッチしていて素晴らしかったです。そして何といってもedの大瀧詠一さん選出が素晴らしすぎました。しかも原曲を使ってくれたスタッフに感謝したいです。

投稿 : 2021/12/12
閲覧 : 1138
サンキュー:

11

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ギャグコメディとハートフルストーリーとシリアスミステリーと

 原作は未読。
 ギャグコメディものとストーリーものとのバランスが良く、いずれの要素も出来が良い。
 ギャグコメディの方は原作者の久米田 康治らしいブラックな要素が多々のもの。
 本作は漫画業界が主舞台となっているだけに今までの久米田作品以上に「作者の実体験か?」と
思わせるような感が強い。
 こういったネタ的なものだけでなくキャラの勘違いなどによるシチュエーションコメディ要素や
久米田氏お得意の言葉遊び的面白さもある。
 言葉遊びと言えば、後藤 姫のモノローグにあるタイトルの「かくしごと」が「隠し事」と
「描く仕事」に掛けられており、更に終盤になると「隠し子と」という要素も。もっともこれは
ミスリード的な狙いだったようだが。
 加えてサブタイトルも既出漫画作品のパロディであり、こちらも言葉遊びとしてはなかなか
面白い。

 ストーリーものとしては、話の大半を締める後藤 姫の小学生時代での、父の可久士との
ハートフルストーリーも良いが、Cパートとも言える各話終盤で描かれる姫の高校時代の不穏な
雰囲気が、「一体、何があったんだ?」という気にさせて飽きさせない。
 元々小学生時代から幾らかの謎があった後藤家だが、話が進むに連れて高校時代を主体に
色々なことが明るみになっていく展開はミステリー的面白さがある。
 最終話で判明する真相から見ると、それまでのヒント的な色々は本当にヒントだったものも
あれば、ミスリード的なものもあり。
 いずれにしてもハッピーエンドで終わって良かったし、12話でうまくまとめられているところも
良い。
 ストーリーものとしては可久士と姫の親子だけで済んでしまう感もあったが、
コメディ要素としては他のキャラはかなりいい味を出している。

 毒のあるギャグに、鬱的要素のあるストーリーでも、全体に漂うのはほんわかした
空気感なのは、基本的にキャラが優しい人達であることと、ポップ感のある絵のタッチが
大きいように思える。
 むしろギャグの毒性などは姫の小学生時代描写の甘い空気感においては良いスパイスに
なっていたとも言えそう。

 ED曲が大滝 詠一の「君は天然色」という1981年の曲だったのは少々驚いた。それに
合わせてか、映像も80年代っぽい雰囲気。
 とは言え、「君は天然色」収録の「A LONG VACATION」のジャケットイラストが
永井 博だったのに対して、本作の映像は鈴木 英人、わたせ せいぞうの方が近い感があったけど。

2020/06/25
2021/11/15 加筆修正

投稿 : 2021/11/15
閲覧 : 290
サンキュー:

10

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ダブルミーニングまでは良いですが、トリプル目が活かせませんでした。

「隠し事」と「書く仕事」のダブルミーニングは活かせていましがが、「隠し子と」のトリプル目が弱かったですね。
 家との関係または両家の確執についての2人で結婚して娘を生んだあとの奥さんのストーリーがほとんど見えないこと、なぜ漫画家になったのかという動機の部分描けていませんでした。

 特にあの年齢が書いた箱。活かせてませんでしたね。奥さんは{netabare}事故死だったというオチにすると、我が子を思いやって自分の残された時間で{/netabare}母親の愛を実践するみたいな意味ではなかったことになります。というかあの箱の存在自体が不自然な気がしました。そういうストーリーの伏線にしていたのに急に畳んだ感じがしました。
 まあ、映画マイライフ(ガンを宣告された父親が生まれてくる息子に生き方を教えるためにビデオを残す話)とか、ヴァイオレットエヴァーガーデン10話の模倣ではなかったのは逆にホッとしたともいえますが。

 マンガ家の仕事を隠すという表面を流れる話の裏で、姫ちゃんが自分の家族の問題、奥さんと主人公の「隠し事」を知ってゆくという風に見せたかったんだと思いますが、ですが、結果としてバックに流れる伏線の説明と回収が無い事、主人公の事故に至る動機がギャグだか真面目だかわからないところ、記憶というありきたりな結末だったことなど、イマイチで中途半端でした。

 せっかくここまで設定を考えたのなら、こういった部分の深掘りをもっともっと追及すれば良かったのに、と思います。
(実は奥さんは無理やり他の人と結婚していて、姫は主人公との間に独身時代に作った隠し子だった、あるいは主人公とは血がつながらない奥さんの隠し子みたいなストーリーを想像していたんですけどね。そうするとトリプルミーニングとか箱の意味とか活きてくると思うのですが、まあ、これは妄想です)


 アニメ全体として、面白いのは非常に面白いと思います。重くなりがちなテーマをギャグの中に混ぜ込んで、見やすくしたのはなかなかの工夫だと思います。マンガ家あるある的なノリや、女性比率高めのサブたちも華やかで良かったと思います。いつの間にか先生が刺股(さすまた)を持っているキャラ付けも、原作者らしい面白みでした。

 ただし、ニーズというかターゲットになる視聴者はどういう人たちを想定していたか、ですよね。ギャグと感動、家業と恋愛という悲恋もの。一体どれなのか。そして80年代的な演出(これはアニメの演出?)。沢山女の子達が出てきて主人公がモテまくる意味。
 やり散らかして焦点が定まらないのが、味にもなりましたが、やっぱり中途半端でした。

 キャラとして姫ちゃんに感情移入できれば、高評価になるのではないでしょうか。私もそういう見方をしたので楽しめました。ただ評価すると、ギャグとしては普通に面白い、感動巨編としては粗が見えるという感じで勿体ない話でした。


追記 そういえば主人公は「かくし」という名前なので「かくし」の「出来事」で「かくし事」のフォースミーニング目もありましたね。「姫の事」「秘め事」で「ひめごと」というサブタイトルがありましたので、当然狙っていたと思います。
 後藤という苗字も「ごと」に引っかけていたのでしょう。劇場版によると奥さんは「小鞠(こまり)」となっていましね。


 アニメは奇麗でした。80年代の永井博のイラストっぽいイメージは気持ちがいいです。江口寿史つながり(永井博オマージュのイラストを描いている)でいえば2021年夏アニメでSONNY BOYがありましたが、格段に本作の方が良かったですね。あっちのアニメにはこの雰囲気が欲しかったところです。
 この雰囲気は特に湘南鎌倉との相性は最高ですし、EDは君は天然色、大瀧詠一です。今や80年代シティポップは流行の最先端です。その意味では20年代において非常に「新しい画」だと思いますし雰囲気の良いアニメでした。

(追記 どなたか鈴木英人風のイラストと書いていましたが、確かにそうも見えますね。ただ、大瀧詠一のジャケットは永井博、鈴木英人は山下達郎を描いていました)

 声が絶望先生と同じで糸色望先生にしか見えなくて、話になれるまでちょっと苦労しました。声優さん同じ方ですよね?なぜ同じ人にしてしまったんでしょう。これは駄目だと思います。
 そういえば絶望先生の原作最終回もやらかしていましたね。違う先生ですが奇面組もそうでした。ギャグの人って最終回描くのが苦手なんでしょうか?

投稿 : 2021/10/04
閲覧 : 393
サンキュー:

8

Howell さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

微妙とは思ったけど。

 ギャグテイストなのに面白いところがない。特別ふりおちもないし洒落た言い回しもない。番町皿屋敷寒すぎる。担当がずっとうざい。
 キャスティングが硬すぎる。「とりあえず人気声優使っとけばいいだろう」みたいな感じが強い。

良いところは
親子の日常がほっこりする。基本1話2パート構成で見やすい。日常でありながら物語自体は進んでゆくので飽きは来ずらい。
久米田先生の作風が好きな人には受ける。

最終話まで観るべき。キャスティングの硬さがメチャクチャ活きてる。

投稿 : 2021/09/04
閲覧 : 308
サンキュー:

2

ネタバレ

アルジャーノン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

父の家族愛がすごい

娘ちゃんがとにかく素直でかわいいです。
お父さんが漫画家なのがバレないように頑張ってて、
やっぱりそういうもんなんだろうか?
でもこの家族愛はすてきだなって思える作品でした。
OPの海がすごく綺麗でお気に入りです。

投稿 : 2021/08/28
閲覧 : 274
サンキュー:

4

ネタバレ

Rere さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

親子愛の感動作か、漫画業界の闇の暴露作品かどっちとして捉えるべきですか?

原作既読です。
一応アニメ最終話で原作最終巻まで描かれていますが、アニメ版の出来も原作に負けず劣らず良かったですね。
原作に比べてアニメ版は若干ブラックな感じが省かれ明るくライトにより広く受け入れられるものになっていますし、ラストの親子愛感動パートが重視され気味な印象を受けました。
一方で原作は漫画業界の裏を描くようなギャグが印象的で、裏話や親子愛ギャグがとても笑えました。
原作者の久米田先生曰くギャグに重きを置いた作品だとのことですが、アニメ版に限ってみれば重たいのは感動パートにも感じられます。

こういった点に着目して考えてみても面白いかもですね。

投稿 : 2021/07/06
閲覧 : 467
サンキュー:

3

ネタバレ

フリ-クス さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

コミカルとシリアスが織りなす、心暖まる業界物語

押しも押されぬ大人気、
なかなかスケジュールが出ないと評判の神谷浩史さんですが、
みなさんもご存じの通り、バイク事故で死にかけちゃったことがあります。

僕も事故の詳細はぜんぜん知らないのですが、
そのときは某スタジオへ収録に向かっている途中だったようです。

で、そのスタジオの方からお聞きしたのですが、
事故の直後に本人から直接、
  すみません……事故を起こしてしまって、今日の収録、伺えません
という電話がかかってきたそうです。

怪我の状態など詳しい話は聞けなかったものの、
まあ、本人が電話してくるぐらいだから大丈夫だろう、と
心配しつつも、その時は安堵したらしいです。

ところが、その後どうなったかと言うと、
一か月近く意識が戻らず、一時は心肺停止になったとか。

よくもまあそんな状態で電話ができたものだと、
そのプロ意識と責任感に頭がさがる思いです。
トップ役者なら「あたりまえだ」と言われそうですが、それでも。


さて、本作『かくしごと』は、
そんな神谷さんの魅力が十全に味わえる逸品です。

原作は久米田康治さんですが、
『絶望先生』のようにぶっ飛んだところはありません。
よくできたハートフルコメディ、ぐらいのテイストです。

メインになるのは、アニメではわりと珍しい父子家庭の親娘です。

下ネタ漫画家である主人公が、
そのことを幼い娘(姫)に知られたくなくて会社員のふりをしており、
それにまつわる様々なドタバタが、
コミカルに、そしてまったりと、日常系のように描かれていきます。

ただし、すんなりと笑って見ていることはできません。
なぜなら、そのギャグパ-トを『過去』とする、
現在の重苦しいストーリーが並行して進み続けるからです。
{netabare}

毎回、高校生になった姫が少しずつ映し出されます。
そのモノローグを聞いているだけで、
主人公である父親に何か致命的なことが起こったこと、
コメディパ-トで描かれている子供のころの幸せな生活が
既に終わってしまったものであることがわかります。

つまりコメディパ-トは単なる『楽しかった思い出』ではなく、
切なくも『失われてしまった日々』であることが、
第一話からずっと、暗示させられ続けているんです。

だから、ただ笑って見ているだけでは納まらず、
続き・真相が気になってしょうがない。
これ、ずるいなあ、と思うぐらい見事な構成です。マジで。

コメディパ-トの途中でも、行方不明になった妻の父親から
  自分が結婚した相手も誰かの娘だった
と気づかされるシ-ンもあり、決してお笑い一辺倒ではありません。
{/netabare}

そして最終回で、伏線がすべて回収され、物語が見事に畳まれています。
{netabare}
予定調和と謗られようが何と言われようが、
ほとんどの方が「ああよかった」と胸をなでおろすであろう着地点です。
そして最後の最後、主人公と編集者十丸院とのメタっぽい会話や
姫のかわいらしい『かくしごと』など、
心地よいくすぐりを入れながらの大団円となります。
{/netabare}

この作品での神谷浩史さんは、まさに三面六臂の大活躍です。

時に大真面目に、時に振り切ったお芝居で笑いを取る、
  コミカルで喜怒哀楽豊かなマンガ家の顔。
やさしく姫の成長を見守っている、
  ハ-トフルで情愛豊かな父親の顔。
さまざまなしがらみや妻の死などに苦悩する、
  シリアスで一所懸命にもがき続ける男の顔。

それらを声質を変えることなく演技力だけで、完璧に、
そして瞬時に切り替えて、
ギャグとシリアスが織りなす物語をぐいぐい引っ張っていきます。

  それが、あまりに自然過ぎて『スゴいこと』に聴こえてこない。

レベルが高すぎて、逆にレベルを感じさせない、みたいな。


神谷さんに引っ張られて、
ほかの役者さんもギアが一つ二つあがった感があります。
特に姫役の高橋李依さんは、まさに好演でした。
{netabare}
実は本作を制作する前、
シャフトが作ったPVでは、姫役は安済知佳さんだったんです。

安済さんも、もちろん素晴らしい役者さんです。
ただ、発声のクセから、ほんの少し『気だるさ』が混じるんですね。
それは、発想を変えれば『リアリティがある』のですが、
村野監督は姫を『理想の娘』として描こうとしたのではないかと。

高橋さんにキャラ替えになったのは、
おそらくそのあたりが理由であるような気がします。

  ちなみに、PVやドラマCDなどから、
  あるいは一期・二期で特定のキャラの役者さんが変わることを、
  業界では『キャラ替え』と呼びます。

このキャラ替えによって姫の『無垢さ』が際立つようになりました。

純真無垢であるがゆえに守ってあげたくなる、というのは、
見方によっては『短絡的』『昭和的』『非現実的』ではあります。
ただ、ストーリーパ-トが重めである分、
監督はその軽重をはっきりつけたかったのではないか、と。

少なくとも僕の耳には、それが成功しているように聞こえます。
あ、いえ、
安済知佳さん大好きですし、あくまでもこの作品に限っては、の話です。

僕にもリアルで娘がおりますし、現実を知った身としては
  こんなんじゃね-よ
とか思わなくもないですが。正直、眩しくて目ェつぶれそうです。


このメイン二人に次ぐ功労賞は、
僕的には、おっとり癒し系の羅砂を演じた安野希世乃さんにあげたいなと。

ナレも含めた彼女のゆるいお芝居は、
作品全体の色調を決めるのに必要不可欠なものでした。
キレキレのツッコミを入れる佐倉綾音さんとの対比も絶妙でしたし。

その他、チョイ役に
大塚明夫さん、緑川光さん、浪川大輔さん、能登麻美子さんとか、
豪華すぎるだろ。音響費いくら積んでるんだ。
{/netabare}

僕的なおすすめ度としては、Sランクの作品です。

コメディパ-トを楽しく観ながらもストーリーの続きが気になり、
最後は納得の大団円。
コメディとストーリーものを両立させようとして失敗した作品は、
それこそ星の数ほどありますが、
この作品はそれに成功した例の一つだと思います。

物語の性質上『絶望先生』みたいな尖り方はしていませんが、
それでもマンガ家を対象にした自虐ギャグや黒ギャグは痛快そのもの。
{netabare}
  そもそも漫画家なんて全員ロリコンじゃねえかっ
{/netabare}
なんて台詞、ふつうはオンエアしませんて。


いや、オレはもっと久米田のキレキレのギャグが見たいんだ、とか、
親子愛だとか昭和の感性おしつけんじゃね-よ、
なんて言っちゃう方には、正直、おすすめはできません。

そうではない方、ほどほどの業界コメディを楽しく観て、
ときおり、そして最後に、
家族愛というものをじんわり感じたい方には、好適の逸品であります。


ちなみに、評判のいい大滝詠一さんのED曲『君は天然色』、
それにまつわる逸話を、
ほかの方のレビューではじめて知りました。

いやあ、あにこれって勉強になりますね。ほんと感謝です。

投稿 : 2021/06/07
閲覧 : 665
サンキュー:

30

ネタバレ

にゅい さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

素敵なタイトル回収

1話目の最初で早速タイトル回収かと思いきや
最後までたくさんのかくしごとに溢れていました。

とくに毎回ある意味深なシーン。
もうベタですけど

私・気・に・な・り・ま・す。(゜゜)


コミカルなんだけど
どことなく切なくて

自虐ネタが多いけど
どことなく爽やかで

ほんわかしてるけど
ちょっぴり感動して


この雰囲気が私は大好きでした。

……
姫ちゃんのズレた発想は
もっと好き。(ゴトウロク)


お父さんのかくしごとに気づかなかった姫ちゃんが
実は同じかくしごと(ひめごと)をしてたっていうの

なんか、すごく嬉しかったな〜。

{netabare}
■□■□■□■□■□■□■□■

原作:久米田康治(月刊少年マガジン)
監督:村野佑太
脚本:あおしまたかし
美術:草薙
音楽:橋本由香利
制作:亜細亜堂

後藤可久士:神谷浩史
後藤 姫:高橋李依
十丸院五月:花江夏樹
志治 仰:八代 拓
墨田羅砂:安野希世乃
筧 亜美:佐倉綾音
芥子 駆:村瀬 歩
六條一子:内田真礼
千田奈留:逢田梨香子
ナディラ:加藤英美里
マリオ:浪川大輔

OP:flumpool「ちいさな日々」
ED:大滝詠一「君は天然色」

■□■□■□■□■□■□■□■
{/netabare}

投稿 : 2021/05/23
閲覧 : 346
サンキュー:

17

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とにかく姫ちゃんがかわいい

 原作未読

 あらすじはアニコレで見てください。

 基本、コメディですが、時折シリアスが入ります。
 このアニメの私の一押しはとにかく姫ちゃんが可愛いに付きます(*^^*)
 姫ちゃん見るだけでもいいかと思います。
 十歳の姫ちゃんも可愛いですが成長した姫ちゃんも可愛いですね(*^^*)
(十丸院は見たくないですが(^_^;))

 私としては見ても損はないかと思います。
 漫画家が好きな方や、可愛い女の子が好きな方は是非!

 全てのアニメに携わる人に感謝を!
 

 

 

投稿 : 2021/05/21
閲覧 : 225
サンキュー:

10

ネタバレ

コロコロすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

姫ちゃん可愛い♡

ゴトーカクシのカクシゴトの話。
これまでのアニメで父子家庭を取り上げたものを見たことがなかった。ノホホンとして、父子共に可愛らしい素敵な家庭に潜むカクシゴトも素敵なものでした。
神OP・ED、神声優陣最高ですね
 ロク🐶の声だったり、時々雑になってるとこも好きなポイント笑

投稿 : 2021/05/16
閲覧 : 171
サンキュー:

3

Hatomy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

担当さんのネタは苦手でしたが...姫ちゃんの可愛さでカバー

「かくしごと」
なるほど~ と視聴を始め
可愛い姫ちゃんを見ていた感じです
編集者の担当さんのネタは
とても苦手で度々とばしました( ̄▽ ̄;)

最終話
こんなくだりになるとは
ちょっとウルウルしてしまいました

投稿 : 2021/04/18
閲覧 : 242
サンキュー:

4

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かくしごとのストーリー・あらすじ

ちょっと下品な漫画を描いてる漫画家の後藤可久士。一人娘の小学4年生の姫。可久士は、何においても、愛娘・姫が最優先。親バカ・可久士が娘・姫に知られたくないこと。それは……自分の仕事が『漫画家』であること。自分の“かくしごと"が知られたら娘に嫌われるのでは!?“愛と笑い、ちょっと感動のファミリー劇場がはじまる――"(TVアニメ動画『かくしごと』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2020年春アニメ
制作会社
亜細亜堂
公式サイト
kakushigoto-anime.com/
主題歌
《OP》flumpool『ちいさな日々』《ED》大滝詠一『君は天然色』

声優・キャラクター

神谷浩史、高橋李依、花江夏樹、八代拓、安野希世乃、佐倉綾音、村瀬歩、内田真礼、加藤英美里、浪川大輔、小澤亜李、本渡楓、和氣あず未、逢田梨香子、古城門志帆、原由実、小山力也、沼倉愛美

スタッフ

原作:久米田康治(講談社『月刊少年マガジン』連載)
監督:村野佑太、シリーズ構成・脚本:あおしまたかし、キャラクターデザイン:山本周平、総作画監督:西岡夕樹/遠藤江美子/山本周平、プロップデザイン:ヒラタリョウ、美術監督:本田光平、美術設定:岩澤美翠、美術:草薙、色彩設計:のぼりはるこ、撮影監督:佐藤哲平、撮影:旭プロダクション白石スタジオ、編集:白石あかね、音楽:橋本由香利、音響監督:納谷僚介、音響制作:スタジオマウス、音楽制作:エイベックス・ピクチャーズ

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