かんぱり さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
手紙
手紙ってふしぎです。
遠くに離れていても、その人を感じられて、
面と向かって言われて素直になれないことも、手紙をもらって読むとすーっとこころに入ってきたりします。
手紙ってすごいです。
あたたかい気持ちのこもった手紙は、読んでるひとをあたたかい気持ちにさせます。
手紙はその人の想いを文字に残して、手紙が残っている限り、その想いを感じることができます。
そんなことを、この物語を通してずっと感じていました。
ヴァイオレットは、自動手記人形として、多くの依頼主の想いを手紙にして、相手に想いを届けます。
そして、「愛している」の意味を知りたかった彼女は、たくさんの手紙に込められた想いに触れて、「愛している」の意味を少しずつ知っていきます。
「愛している」の意味を知った彼女は、その言葉を教えてくれた人に自分の想いを届けたいと手紙を書きます。
いつの日か想いが届くことをずっと待ちながら。
想いを届けたい、でも届けられない・・
そんな気持ちを持つヴァイオレットだからこそ、依頼人の想いを届けることに強いこだわりがあるのだと思いました。
だから、{netabare} ヴァイオレットが一番想いを届けたかった人に手紙で想いを届けられたのはすごく良かったし、{/netabare}感動しました。
時代が進み、手紙に代わる通信手段が発達して、いつしか自動手記人形は過去のものになっていきます。
でも、{netabare}彼女の手紙を届けたい想いは、人々の心に残り、切手となって人々の記憶に残ります。 {/netabare}
そして。
{netabare}アンの孫のデイジーがヴァイオレットが移り住んだ島を訪ねたときに、島の住民がヴァイオレットエヴァーガーデン、と話すところでまた泣きそうになりました。 {/netabare}
この劇場版はヴァイオレットエヴァーガーデン完結編らしい、素晴らしい内容でした。
そして絵の綺麗さ、クオリティの高さはもうすごいの一言です!さすが京都アニメーションです!
劇中で何度も泣いたのに、最期のスタッフロールでまたうるっときちゃいました。
こんな素晴らしい作品を私たちに見せてくれて、本当にありがとうございます!!
この物語を見て、大事な人に、今度何かの記念日にでも手紙を書いてみようかな、書いてみたいな、と思いました。