ふぁんた さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
愛してるについて
本当にすごく心が震える作品でした。
映画館では号泣できないので目頭が熱くなる程度でしたが、
自宅で見てたら嗚咽必死の物語でした。
終始感情を揺さぶられ、さらに畳み掛けるように感動が押し寄せてきます。
本作シリーズは本当に大好きで、何度も観返していました。
アニメでヴァイオレットちゃんが想いを伝える手助けをして、
愛してるについて触れた人々が物語を素敵に彩ってくれます。
開始そうそう、あのお話の思い出がよみがえり、
涙が溢れてきましたね。
文明が進歩し手紙{netabare}、電報、電話と手段が変わっても
想いを伝えるという主軸はぶれず物語の背骨となっています。
そして最後は手紙で締める演出。{/netabare}
手紙を通してたくさんの人々の想いを届ける手助けをしたヴァイオレットちゃん。
最後は{netabare}自らのために、自らの想いを届けるためにタイプする。。。{/netabare}
終盤は最高にヴァイオレットちゃんの物語というストーリーで
しっかり{netabare}二人の愛{/netabare}が描かれていて、終始ハラハラしながら見守りました。
アニメ〜特典〜外伝〜本劇場版を経験し、
ヴァイオレットちゃんの想いに寄り添ってきた立場としては
最後の{netabare}二人の穏やかな笑顔は{/netabare}幸せに満ちて大変美しく、
とても嬉しかったです。
もちろん作画は崩れず素晴らしく、最高峰のアニメーションと背景美術です。
今回も水の表現は卓越していて異次元の域に達しています。
リズの時にも使っていた奇抜な構図も健在です。
余白を多く取った真横からのショットや
真横のアップだが、感情を見せないためあえて目鼻口は切れているなど
大胆で印象的かつ美麗で彩度の高い絵と重なり、非常に印象的で心に訴えかけてきます。
バトルものように派手な演出はないのに
シーンが心に残るのはこういう素晴らしい感性と工夫が
随所に散りばめられているからだと感じます。
エンドロールはなるべく多くの方の名前を黙読しました。
これからも京アニの活躍を期待し応援していきたいと思います。