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「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(アニメ映画)」

総合得点
91.3
感想・評価
575
棚に入れた
2726
ランキング
36
★★★★★ 4.4 (575)
物語
4.3
作画
4.6
声優
4.4
音楽
4.3
キャラ
4.3

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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

U さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

A. ネタバレ注意 – 京アニありがとう

キャラの-0.5は少佐分です ヘタレ過ぎ
中の人は関係ないのに浪川さん皆に言われたそうです(笑)
それだけはまり役だったのかと

物語の評価-0.5はヴァイオレットが海に飛び込むシーンはやり過ぎかな
でもその後のヴァイオレットが泣きじゃくる場面は別録ではなく2人で一緒に声を吹き込んだそうなので
監督が思いを込めたシーンだったのでしょうね



その後の2人はどうなったのでしょう
「愛してる」の言葉通り2人で人生を共にしたのか?
今まで通り上官と部下として寄り添って生きたのか?


家に戻ってからアニメの1話と10話を観てまた泣きました


20.10.31

投稿 : 2021/01/11
閲覧 : 342
サンキュー:

16

ネタバレ

がぁべら♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

愛する人へ送る、最後の手紙。

<ストーリー>
ヴァイオレットに手紙の代筆を依頼した女性の曾孫であるデイジーが、その女性が遺した手紙をきっかけにヴァイオレットに興味を持ち、ヴァイオレットの功績を辿るところから物語は始まる。

<キャラ>
全体的に繊細なキャラ描写が素晴らしかったと思います。

<作画>
作画は背景も色彩も素晴らしく美しかったデス。

<音楽>
主題歌
「WILL」TRUEさん

エンディングテーマ
「未来のひとへ ~Orchestra ver.~」TRUEさん

<感想>
TV版の後日談という事で、映画は未来のシーンから始まるのデスが、それはTVアニメ10話のストーリーを把握したほうがより分かりやすいかもデス。
あと余命僅かな少年ユリスの話は涙なしでは見れませんデシタ。
そして、少佐生きてました。TV版からもしや生きてるのではと思っていたので、感動デス。しかし、少佐の思いを知り、感動の再会にはならず、何とも複雑デシタ。でも兄の言葉やヴァイオレットの手紙でようやく再会することが出来、ハッピーエンドで良かったデス。
全体的に気になる点はありましたが、それ抜きにしても良い作品だったと思います。
この作品を通して、人を愛することの大切さや想いを言葉にする事の大切さを教えてもらったように思います。

投稿 : 2021/01/03
閲覧 : 270
サンキュー:

13

ネタバレ

れな さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

見て損はない映画です

ネタバレしてたので最後の結末は何となく想像できてましたが 途中 話の構成がおかしいなと感じました。少佐が生きてるフラグ経ちすぎててこれじゃ再会した時の感動が薄れてしまうと思ってましたが 最後まで見て納得しました。

よくありがちな再会して感動エンドではなく 会いに来なかった少佐の気持ちやすれ違いが丁寧に描かれていて最後は感動しました。さすが京アニだと思います。心理描写がとても丁寧で見て損はないです。

投稿 : 2020/12/21
閲覧 : 138
サンキュー:

5

ネタバレ

スプリット さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

”ありがとう” ~sincerely~

映画を観て数ヶ月が経ち興奮も落ち着いたところで書こうと思っていました。
今回の視点は思いっきりファン目線です。
ファンから観た劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンの感想、批評を書きたいと思います。

アニメ版を観て、外伝も観て、そしてこの完結編。
率直な感想は”ありがとう”と”寂しい”です。
興行収入でも大ヒット(社会現象の鬼滅はここではおいといて)となっており、たくさんの人から愛された作品なんだなとファンでよかったと思わされました。

{netabare}
映画館の座席に座り周囲を見渡すと老若男女。
とても嬉しくなりました。
えー、開始5分でまさかの号泣。
映画で開始5分で泣かしにかかる作品なんて観たことないんですけど。
アンの話はずるいですよ…。
ヴァイオレット10話は個人的アニメ神回ランキング上位なんですからそりゃ泣きます。
まあ周りも号泣してたんで浮くことがなくてよかったです。

ヴァイオレットの良いところは泣かしにかかる時に外さないというところです。
今回の少年の話はアニメ版を見ていなくてもわかる内容で、新規にも優しい話が組み込まれていてよかったです。
まあアニメ版も本筋と1話完結型のミックスなんでいつも通りですね。

ファンではあるんですが、船から飛び降りるところはどうなんだろと思いましたね。
あんな派手にやらなくても良い話になるのに。
上品な和食を食べていたのに急に味の濃いハンバーガーを出されたような気分になりました。
あの慎ましさ、儚さで十分伝わるのに…。
唯一、気になった演出面でのポイントです。

ヴァイオレットが手紙を通じて成長していくところがこの作品を好きになった部分なので、もうヴァイオレットの話が見られないのが寂しくてしょうがないです。

一番、グッときたのがGOODと切手です。言わずもがなのシーンですね。

エンドロールもしっかり見ました。
あの事件で犠牲になった方の名前を見て大量の涙がこぼれました。

兎にも角にもヴァイオレットが幸せに生涯を暮らせたのが分かって、嬉しい気持ちになりました。
{/netabare}

個人的にはアニメ版の方が好きですが、この作品は手紙のように受け取る側によって感想が大きく異なるものだと思っています。
見終わった時、心がポカポカしました。
たくさんの方に見て欲しいです。
ありがとうでいっぱいです。

※映画なのでアニメ版よりも評価は高くなっています。理由は映画1本での評価とアニメ13話まとめての評価の違いです。

投稿 : 2020/12/07
閲覧 : 240
サンキュー:

10

ネタバレ

ファースト さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメの結末としては正しいが個人的には微妙な部分もあった

作中通してヴァイオレットのギルベルトへの思いがいかほどかということはアニメを観た方であれば、だれしもが理解でき、この映画でもその部分は納得できた。が、しかしギルベルト側の視点で考えると果たしてギルベルトにとってヴァイオレットは恋愛対象となりえたのかというのにいささかの疑問があった。アニメ本編ではほとんどがヴァイオレットの視点から描かれていたこともあり、さほど気にしなかったかたもいただろうが、映画ではギルベルトの視点も多々見られたように思う。しかしそのどの面をとってみても、やはりギルベルトからはヴァイオレットを戦争の道具として扱った罪悪感というものしか見えてこない。また、このギルベルトの視点というのもなんだか尺稼ぎ、というか作品のテンポを悪くしているように思う。最終的にギルベルトとヴァイオレットの関係性がどうなるのか、自動手記人形サービスを通して変化したヴァイオレットの姿をどう描くかいう作品の目的性は達成していることから、鑑賞し終えてそこそこの満足感は得たが、劇場を出て思ったことは「尺が少し長かったかな?」だった。作品の放映時間があと20分短ければ「尺稼ぎ」と感じる場面なく観れたのかもしれない。この映画の中で面白いと感じたのは電話の普及によって手紙が衰退していく様子がストーリーに絡めて描かれていったことだと思う。

投稿 : 2020/11/22
閲覧 : 312
サンキュー:

10

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

確かに泣かされました。

詳細はテレビ版を観てください。

とにかく評判が良く、冒頭から泣かされっぱなしという感想を聞いて、これは劇場版でハネたのかなと思い、観に行くことにしました。

で、結論から言えば、確かに泣かされました。

とにかく圧巻の京アニ作画は、劇場版でさらにパワーアップ。YouTubeで冒頭10分を期間限定公開したものを観て、これは名作だと感じさせてくれ、期待のハードルを上げて上げて劇場へ。

ただ、うーん……。

ここからガッツリ、ネタバレしますので、未視聴の方は絶対に開かないでくださいね。
{netabare}
基本、今作は3つの流れがあります。

・テレビ版10話の亡くなった母親から毎年50年、手紙が届く娘の孫の話。
・死期が近い少年の依頼にヴァイオレットちゃんが応えて手紙を書く話。
・死んだと思っていたギルベルト少佐が生きていて、島に会いに行く話。

乱暴なことを言うと、あの孫娘のエピソード要りますか、あれ?
たぶん、最後に孫娘が島を訪れて、ヴァイオレット・エヴァーガーデンという伝説のドールが島にいて、切手のモチーフにもなったということを演出したかったんでしょうね。けど、それを数十年後の孫娘がストーリーテラー的に見せることで、時系列があっちこっちになり、ちょっとややこしい。

百歩譲って孫娘を出すにしても、最初と最後だけで良かった。中盤に、いきなり挿し込まれるから、唐突な感じがしました。そもそも、何十年も経っているのに、そこまで街並みとか住宅環境に変化がないから、時空が飛んでいるのかどうか分かりづらかったです。

死期の近い少年のエピソードですが、そりゃ泣かされますよね。泣きました。でも、今から泣かせますよー感が凄いというか……。ただ、気になるのは少年が死んだ後に両親と弟に渡された手紙。予約が3ヶ月先までいっぱいの人気ドールなんですよね、ヴァイオレットちゃんは。そのわりには、そんなに響かない手紙の内容で……。ここでブワッと泣くつもり満々だったのに、随分とまあ普通の手紙でね……。

そして少佐。そもそも、あの銃弾で生きてるのってあり得なくね? というのは置いておいて。生存確認がどうにも雑で……。あんな手紙の宛先の筆跡で、ギルベルトが書いたものだって分かるもんですかね? 何年経ってるか知らないけど、社長そんなに少佐の筆跡を覚えてたの?

そしてまあ、ギルベルトがヴァイオレットに、あんなに頑なに会わない理由がわからない。これが本当に何らかの事情で「会えない」なら分かるけど、結局は少佐のさじ加減なんだもん、会うか会わないかって。でも、大佐と海を見ながら話して、ヴァイオレットちゃんの手紙が届いて読んでるシーンは涙が流れましたよ。でもね、そこでテレビ版でも不評だったあれ……、

あーなたのー声がー、みーちしーるべー

ガクッとなりましたw
諦めたヴァイオレットちゃんは、街に戻る船に乗り込み、出航します。埠頭を離れていく船。追いかけるギルベルト。「ヴァイオレット!」
「はっ! 少佐!」
いやいや、そこまで声届く? そして飛び込むだろうな、ヴァイオレットちゃん。あー、やっぱり飛び込んだ。って、え? 海浅くね?w ていうか、少佐少佐言いながら号泣するヴァイオレットちゃんを少佐が抱きしめるまでが長い長い……。
{/netabare}
とまあ、随所にツッコミどころが満載で、結局はテレビ版のレビューで僕がタイトルにした「最高級の器に盛り付けた料理……でも味は……?」というのが劇場版でも同じだったなと。

ちゃんと泣けるし、ストーリーに破綻はないけれど、名作かと言われると疑問符が付きます。だって2時間の劇場版でも、こんだけ「ん?」って引っかかるんですから。ただ、あんなことがあって、それでもこれだけのクオリティの作品を公開した京都アニメーションには、惜しみない拍手を贈りたいと思います。

投稿 : 2020/11/15
閲覧 : 258
サンキュー:

10

ネタバレ

りは さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あの島の灯台に行ってみたい

これまでのストーリーを振り返りつつ
ヴァイオレットの生涯を描ききっています。
TVシリーズと外伝は事前に視聴した方が良いです。

ヴァイオレットが実在していたような感覚です。
あの島(エカルテ島)の灯台に行ってみたいです。
それから切手も欲しいです。
日本郵便さん出してくれないかな~。

来場者プレゼントはクリアファイルで、
花に包まれたヴァイオレットでした。
尊すぎます。

また観に行きたい。

ヴァイオレットを産んでくれた
原作者の暁佳奈さんと、
映像化してくださった
京都アニメーションさんに
ただただ感謝です。

美しい映像体験を
ありがとうございました。

投稿 : 2020/11/10
閲覧 : 331
サンキュー:

37

ネタバレ

ごる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

開始10分で泣かされた(T^T)

最初、新しい登場人物が出てきて、この子が手紙を書いてもらうのかなと思いきや、アンの孫Σ(´□`;)
時間軸が分からなくなりそうですが、アンの孫がヴァイオレットの軌跡を追う話を挟みながらの、ヴァイオレットがギルベルトと再開するまでの話です!
開始直後からアンの話もってくるのは反則です(つд;*)
とにかく、子安さんの大バカ野郎ー!!の熱演に泣かされます(இдஇ

最後の島の郵便屋さんって成長したユリスの弟ではないかと予想(。-`ω´-)ンー
↑ギルベルトの教え子らしいです。
ということは、ヴァイオレットがあの島でd('∀'*)を流行らせたのかな?
ただ、博物館になったCH郵便社の案内のおばあちゃんはどの受付嬢だったのかな?

投稿 : 2020/11/09
閲覧 : 239
サンキュー:

12

ネタバレ

らむね さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

金輪際、これを超えるアニメに巡り合わなくても私は後悔しない

もはや何を言っていいのかわからない。
最高のストーリー、作画、一流の声優さんたちの演技、盛り上げる音楽。
茅原さんの歌も今回はベストマッチ。
たまたまお化けヒットのアニメ映画とカブッてしまったが、そっちだけ観たにわかファンには、絶対こちらも見て評価してほしい。これこそが、日本のアニメーションの最高峰だ。
金輪際、これを超えるアニメに巡り合わなくても私は後悔しない。

唯一、キャラ0.5マイナスは、{netabare}ギルベルトのヘタレっぷりである。「私がいると彼女は幸せになれない」、はあ?そんなんお前が判断することじゃねえわっていう。ただの現実逃避にしか見えなかった。{/netabare}

投稿 : 2020/11/07
閲覧 : 180
サンキュー:

7

ネタバレ

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

終わっちまった悲しみ

『ヴァイオレットエヴァーガーデン』
ついに完結しました。

小説の方ではもうすでに完結していたのですが、まだ映画があることでまだ終わってないとそう思うことである種の寂しさを誤魔化していたんです。

今回も素晴らしい絵で届けられた物語でした。
劇場版で完結編ということで、内容は小説のものを映像化するのだと勝手に思っていましたが、そうではありませんでしたね。
映画しか観ていない方、ぜひに小説の方もご一読いただけるとより、ヴァイオレットエヴァーガーデンの世界にのめりこめることだと思います。

さて、劇場版になると作りこみがしっかりしてやっぱり観て良かったと思うものがここのところ多いように感じますね、一時期ちょっと映画館でアニメ観る意味ないのでは…なんて考えていたこともあったので、嬉しい限りです。


新しいエピソードとこれまでの大筋を通してやり残しているところを終わらせるという二つのエピソードを軸に描かれていました。

愛ってなんですか。愛の意味を知らぬ少女は愛を受け取り、大切に持ち続けた。
そんな彼女は愛を見つけることができたのでしょうか。そして、大切な人にそれを届けることができたのでしょうか。

自分の死期が近づき、家族や友人と距離を取ってしまっていた少年。本心では愛を伝えたい。果たして彼は愛を伝えられるのでしょうか。

良くも悪くも、気になったのは全体的に背景が今までと少し違ったように感じたこと。
それはギルベルトの存在が故なのかもしれないこと。
もう少し掘り下げるにはネタバレタグで隠さないといけないかと思うので、以下ほぼ、タグで隠します。

{netabare}
さて、隠したので、全力で語りたいです。

今回でヴァイオレットはただの人間へとなりましたね。
もちろんそれが良いのか悪いのかという議論をしたいのではなく、ただの事実として、物語のうえでなったことなのです。

その要因はギルベルトにあります。
これまでは、ひとりの少女の成長記というカテゴライズでしたが、今回は純愛ラブストーリーとなっていました。
失われたものはもう元には戻らない。それはヴァイオレットキャラ造形のなかにも表れていて、その腕は元のように動くが、温かさは通わない。
今回の作品で彼女が腕をメンテナンスするシーンが流れるがここがものすごく印象に残ったのは、見終わった後でした。
振り返ってみると、人間に戻るためのメンテナンスだったのように感じられます。
そしてこれはヴァイオレットの魅力にもつながり、ましてやこれまでの作品全体に繋がる魅力にもなります。
何も持っていない少女が、唯一与えられていた愛情を喪失し、それを可視化できるようにしているものが義手ならぬ義腕であった。
喪失は元に戻らないからこその美しさがあり、それが彼女の物憂げな雰囲気を作り出していて最大の魅力でした。
ギルベルトが生きていることでその魅力はどうやら半減し普通の人に戻りました。
しかし、逆に観ている私の胸には刺さることになります。
どういうことかといえば、これまでの物語はヴァイオレットの経験する他人の物語に対して感動していました。ところが、今回は生きていると分かった後のヴァイオレットにこそ感動していたのです。
それも、ひとえに彼女がただの人になったから、なってくれたからだと感じます。

シリーズ全体を通してみると、これまでは戦後すぐの話だったため、物語全体で喪失が描かれていたように思います。
しかし、今回は最終回ということもあり、時代の移り変わりの描写が多く取り入れられていました。また、挟まれるエピソードもどこか辛いだけではなく、次へ踏み出して欲しいという願いが込められていたようにも感じられます。悲しむだけじゃなく『未来へ向けて』というメッセージ性があったように思われます。
今回の作品にはこういったどこか今までのヴァイオレットとどこか違う雰囲気を感じ取ることができます。

ヴァイオレットエヴァーガーデンのキャラ以外の魅力といえば京都アニメーションが誇る最高の背景や人物などの動きでしょう。

では背景について少し感じたところを開けっ広げにして語ってしまいたいと思います。

キラキラと輝く美しい港や街並みがあり、それと対比するように、暗い雰囲気もあったのは基本的に戦後の復興が時代背景にあるからでしょう。
これらはシリーズを通して見事に描かれていました。最高です。
少し、一つ前の劇場版の話をします。個人的な感想としてはこちらの背景の方が美しいと感じました。
明るさと暗さの両方が一つの絵のなかに描かれていたため、光の使い方が素晴らしく感じられたためです。
さて、今回の背景なのですが、明るいか暗いかのどちらかという感じで描かれていたように感じます。じゃあ、こっちの方が駄目かといえばそうではありません。
特に感じたのは暗さのバリエーションの多さというか、うまく表現しづらいのですが、暗さに重さを感じました。
クロード・モネのような印象派のような絵といえばいいのでしょうか。
あんまり芸術に詳しくないので、全然違ったら恥ずかしいですが、まぁそう感じたまでです。
何か今までと違うなーなんて思いながら前半観ていたのですが、後半になり自分のなかの違うと思ったところが分かったように思います。それが背景でした。

ギルベルトのキャラ造形には異を唱えたいのですが、まずミスキャスティングじゃないだろうかというところ。
彼の声優としての演技に不満があるのではなく、スーツを着たブルースウィルスや髭を生やしたディカプリオ、チャラいトムクルーズみたいな感じです。というのも、彼の声というか演技って若干重い。そして不思議と頭に残るんですよね。さらに後半の重い絵が重なり、食傷気味になってしまいました。唯一の残念ポイントだと思います。
絵も浪川も好きだけど、バランスが崩れてしまっていたように個人的には思いました。

一度しか観ていないので、もしかしたら記憶違いな部分もあるかもしれませんが、きっとどこかでまた観るだろうと思います。その時また更新するかもしれません。
{/netabare}

これでお終いかと悲しくなってしまういますね。
それにしても、また観たいと思う素晴らしい映画でした。

投稿 : 2020/10/30
閲覧 : 244
サンキュー:

12

ネタバレ

にゅにゅにゅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

中盤右目から涙が止まらず

いやもう…確かにこれは最後です…
終わらせてくれた…と言う感動でいっぱいです。

ストーリー、そしてその流れはとても良かったです。
中盤の彼には泣かされまくりでした…ハンカチ忘れていってニットがぐしゃぐしゃになりました。大変でした。

若干最後のあれ、あそこ…どうしてすぐ会わないんだ💢となりましたが、目をつぶりましょう…
その後のセリフも目をつぶりましょう…
いや良いと思うけどさ…一瞬今さら来てロリコンじゃん…は?と感じてしまったんだよ、あんなに引き伸ばされた後だと…
でも話的には纏まってたよね…ご都合展開と言われようと、最後まで無事書ききったから良いのでは

作画は安定の綺麗さでずっとため息が出っぱなしでした。
弟は顔の作画になんとか言ってましたが

最後に。
前作も思ったけど、ヴェネディクトのお洋服は背中がとても危険なので、誰か上着を買ってあげて下さい。あと、ヒール高いと転んでしまって危ないから、どうかどうかそこもよろしくお願いいたします。

投稿 : 2020/10/22
閲覧 : 193
サンキュー:

12

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

移ろう時代、されど人はその一葉に万感の思いを・・・

まずは今作に携わった関係各所の方々、非常に大変な時期を過ごされたことと思いますが、それらを乗り越えて今作の完成まで漕ぎつけたこと、本当にお疲れ様でした。

さて本作の感想ですが、個人的には非常に評価の難しい作品でした。
というものの、見過ごせないレベルで大きな不満点があったからです。
{netabare}言わずもがなギルベルト少佐の生存ですね。はっきり言ってこの展開は私の好むところではありません。
そもそもこの物語は、ヴァイオレットがドールの仕事を通じて様々な想いに触れて「愛してる」を知る話だったはずです。彼が今際の際に残したこの「愛してる」という言葉、一体どういった真意が込められていたのか、その答えが分からない謎を追い求めていく、そんな彼女の痛々しいまでのひたむきさに私は心を惹かれたのです。
ドールの仕事の中で触れていく多くの「愛してる」の感情、それに出会う度にぼやけていた少佐からの「愛してる」の輪郭が徐々にはっきりとしたもになっていく。しかしそれは決して明らかになることのないもの、この切なさ、無常さ、しかしその中に存在する確かな暖かみ、この絶妙なもどかしさこそが物語により深みを持たせると思います。
また彼の存在というのは、ヴァイオレットにとっては自分を救ってくれた存在であると同時に、彼女を過去に縛り付ける楔にもなっていたと思います。彼女が彼の存在しない世界の中で、今後どういった道を見つけていくのか、これも非常に重要になってくると思います。
彼女の彼に対する想いは、一種の依存めいたものに見えました。彼を通してでしか自分の存在価値を見出せないかのような、そんな危うさを孕んでいるように感じてしまったんですね。
だからこそ、彼の存在しない状態において、彼女が何に対して関心を持っていくのか、自分の存在にどう答えを見つけていくのか、それを見届けたかったんです。
しかし彼が生存していて、しかも再開まで果たしてしまっては残念ながらこれは成立しません。彼の存在はすなわちあの時の「愛してる」の真意が表明してしまうことを意味します。劇中でそれが描かれたかどうかは問題ではなく、その可能性が生まれてしまうということが重大なのです。
また彼女の存在理由が「ギルベルトのため」ということに限定されてしまう気もします。それはあくまで過去の彼女であって、これからの彼女はまた違ったアプローチをしてもらいたかったです。
{/netabare}

とまあ長々と愚痴を書き連ねましたが、しかしこの私の勝手な好みと幻想を以って安易に評価を下げていいほど軽い物でないのが今作です。
アンやユリス関連の話は胸を震わされましたし、あの圧巻の映像表現にはいくら称賛の言葉を送っても足りません。
私の求めていた物ではありませんでしたが、大きな感動を与えてくれた作品であることも間違いありません。やはりこの作品を見れたことは、感謝の気持ちしかないですね。

{netabare}(開始10分も経たない内にアンのエピソード思い出して一人すすり泣いてたのは恥ずかしかったなあ・・・){/netabare}

投稿 : 2020/10/15
閲覧 : 304
サンキュー:

37

ネタバレ

マミー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

こてこてのメロドラマじゃん!

原作、TV版ともに観てません。つまりこの劇場版がお初です。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン(TV版)がこのサイトでなんと1位、劇場版の評価も凄く高いので
前々から気になっていた作品です。

TV版→(サイドストーリー→)本劇場版 という順序が適当と思いましたが、
人気があるためか、現在配信は無く、amazonプライムで視聴しておけばよかったと大いに悔やみました。

でも、まっさらの状態で観るのもまた良いかと思い直し、行ってきました。
そのような視点からの感想ですので、予めご容赦ください。

率直な感想は、マジでこてこてのメロドラマじゃないか!
何度も何度も使いまわされた手法のオンパレードではないか、ということです。

でも、泣かされました。分かっていても、上手に作りこまれているから、泣くのです。

私はシニア料金で鑑賞できる世代ですから、この手のドラマにはよく馴染んでますが、
たぶん、この映画を視聴する中心は30代までの世代ではないかと思います。
この世代の人たちには、かえって新鮮に物語の中へ没入できるのではないでしょうか。


では、もう少し詳細に入ります。


まず、作画は背景を第一に、キャラも美男美女ばかり、微細な表情まで、素晴らしい仕上がりです。さすがの京アニの実力です。

構成については、今時の映画によくある時間軸が交差する多層面な作りとなっており、しかも、二世代(50年)の時間の隔たりと、人間模様が描かれます。
このような構成の映画としては、最近では「ストーリーオブマイライフ(私の若草物語)」が素晴らしかったですが、2度観るとその構成の緻密さよくわかります。ヴァイオレット~は、分かりやすい作りでしたね。

「他人に自分の思いを告げる」というテーマについては、3重の構造をとっています。ヴァイオレットと少佐、少年ユリスとその家族、そしてデイジーと両親。(女子の名はほとんど花の名前?)

この手段として、「手紙」を使っていることが、今のデジタルな時代だからこそ、とてもいいのです。
時代設定からタイプライターを使ってますが、手描きの方がもっといいじゃないの、と少し思ったりもしますがw
でも、あの文字は特殊ですね。何か謂れがあるのかしら。
多部未華子主演のドラマで、「ツバキ文具店~鎌倉代筆物語」という類似の作品を思い出しました。

これからは、本編(TV版)を観ていないから分からない部分なんですが、あえて批判を書きます。
アニメとは言え、何で少女を戦士にするかね(大した戦力にならない気がするが、そういう問題じゃないかw)。
安易に戦争を取り入れたり、女子を戦わせたりするのがアニメの定番とは言えですがね。

ヴァイオレットの境遇はどう見ても悲惨の極致であったようですが、(何度か現れるカットバックから)これでもか、これでもかと見せていく感が強いです。直接的表現が多いかな。
私の思う、最も悲劇的なヒロインは、「カウボーイビバップ」のフェイですね。救われようがない孤独な運命。


ということで、私にはちょっとくどすぎる泣きのストーリーでした。
でも、本編を観るまで、最終の評価はできないので、とりあえず78点としておきます。

それにしても、田舎の平日の映画館で、観客が普段見ないほどいたことに改めて驚きました。

投稿 : 2020/10/14
閲覧 : 317
サンキュー:

11

ネタバレ

いくす さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

愛してるを知る旅の終着点です。

原作未読、TVアニメと外伝視聴済みの感想です。

映画のチケット代が安すぎると感じてしまうくらい、大変すばらしい作品でした。
できるなら記憶を消してもう一回TVアニメから見たい。


このシリーズを通じて思った感想は、
人間が一番尊いと感じるのは、掛け値なしの真心からくる愛なのかなと。
いろんな形の愛があるけど、意図的に作ることはできない。
尊いものだと本能的にわかっているからこんなに感動するのかなと。

今作の魅力はキャラクターの心理描写が丁寧な点です。
キャラクターが実在するのではないかという感覚になります。

ディートフリート大佐が、失って初めて弟に家督を継がせる重責を押し付けていたこと後悔していることに気づいたのに、
会えたら会えたでそっけなく家は自分が継ぐ、行けよ。という素直に言わずに二人で生きろと背中を押すシーン。

ラストの2人が浜辺で向き合い、
ヴァイオレットが報告したくても感無量でなにも話せなくなるシーン。
この2つはとくに強くキャラの人格を感じます。


あえて1点だけダメだしをするなら、個人的にはTVシリーズの終わり方が美しすぎた。
特別な言葉をくれた人にはもう会えないけど、その言葉の意味を人生を通して知りながら生きていく。
そういう終わり方のほうが、物語としては美しいと思います。


それを加味しても、素晴らしい作品であることは揺るがなく、
見ることができてよかった作品でした。

投稿 : 2020/10/13
閲覧 : 175
サンキュー:

15

ネタバレ

88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いつの時代も、変わるものもあれば、変わらないものもある

「あいしてる」を教えてくれたひとに、恋い焦がれる話。


TVアニメ版のみ視聴済み(と言ってもほとんど内容覚えておらず)
ほとんど、初見みたいな感じで劇場で見ました。


個人的に、最初の京アニのロゴレーベル見た瞬間泣きそうになりました。
また、京アニの作った作品が見れるんだって思うとすごく嬉しかった。



本編は、現代?の少女が自動手記人形を知るところから始まり、
ヴァイオレットたちのいた時代の話する、回想みたいな感じになっていました。

最初は、時代設定もほとんど覚えていなかったので、あれ?これいつの時代だ?みたいな感じになりましたけど、見進めていくと、だんだんわかるようになっているので大丈夫でした。


基本的にギャグ要素はほぼなく、大きく分けて2つのストーリーが同時並行で進んでいました。

一つは、ユリスという少年の手紙の話。
もう一つは、ヴァイオレットが恋い焦がれていたギルベルト少佐の話。


最初は、「全然関係なさそうな話が同時並行で進んでるな」と思ってましたが、
終盤でなるほどなーとなりました。

全体としてのストーリーは、まぁちょっと1回じゃよくわからなかったので、何度か見たいと思います。



劇伴も、心に訴えかけるようなものが多く、とても良かったです。


作画はもういわずもがな。
特に、最後のヴァイオレットの後ろ姿のシーンはとても良かったです。


{netabare}
終盤の少佐と再開するシーンはちょっとくどいかなと思ったけど、まぁヴァイオレットの気持ちとかをかんがえるとあれくらいの長さが妥当なのかなと思いました
{/netabare}


号泣するほどではなかったですが、ちょっと涙が出そうになるシーンはいくつもありましたし、いい話であるのは確かでした。


外伝などはみてなかったのですが、もしかすると、外伝、TV版などを見てからのほうがより楽しめるのかもしれません。

投稿 : 2020/10/11
閲覧 : 216
サンキュー:

15

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

映画館はコロナ渦の中、老若男女問わず満員でした

放火事件から1年経ちましたが、よくあれだけの事件があったのにも関わらずこれだけのクオリティーを保ち続けれたこと。。それは最大限評価できると思います。

あと、今回の京都アニメーションは「オタク」⇒「女性」⇒「一般」という形に変換し、誰が見ても感動できるだけの力があるクオリティの高い仕事だということ、極力アニメ的な表現を排して、「映画」としてのクオリティをあげようとしている点においても今回の「劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデン」は京アニ以来の傑作だと言って良いと思います。その証拠に、まあ。。事件の影響もあるでしょうが、客席は満員で、しかもオタク層とは呼べない人までも巻き込むほどの社会現象になっていると思っています。

しかし、

作品の評価というものは事件とは関係なく評価しなければならないと思っています。。

ですので、あえて苦言を呈するのであるならば、演出が少しぎこちなく間延びしていることが挙げられます。これは今までの「TVマンガ」路線から、「聲の形」以降の写実的でシリアスな作風に変えているので、人物の感情の起伏を描けていない。。と感じました。

要はアニメ的な大仰な仕草が描けないので、全体的にのっぺりとした印象が伺えてしまうのと、その分カット割りや構図で見せるというやりかたもあるのですが、まだ人物の表情のアップなどで表現しようとしているので、レイアウト(アニメの設計図みたいなもの)がブラッシュアップされていないので、全体的にただのメロドラマに近い印象を受けました。

現実的な構図を使うのであるならば、サンライズの「カウボーイビバップ」やプロダクションIGの「攻殻機動隊」などの構図の格好良さが欲しいもので、ところどころ格好良く決めいているシーン(夕日をバックに涙をこらえて佇んでいるシーン)はあるのですが、全体的にカット数が少ないので演出が弛んでいるような感じです。

しかし、前述したとおり京都アニメーションの弱点である「TVマンガ」の世界から、一つの「映画」としての完成度の高さが伺えるので、事実上「京都アニメーション」による逆境を乗り越えた最高傑作と言っても過言ではないでしょう。

このコロナ渦の中で、興行成績が期待できる佳作だと思います。

投稿 : 2020/10/11
閲覧 : 370
サンキュー:

34

ネタバレ

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

少佐がヒロイン

あしながおじさん計画で育て、戦場で少佐を守り続けたヴァイオレットが、巷で愛を理解し、手に職をつけ、その業界でナンバーワンを取って、更なる成長を遂げて、いじけた少佐の待つ所へ迎えに行くストーリー。
前作の外伝ではヴァイオレットが王子様役を演じて女性向けに仕上がっていたが、今回はきちんと親父ホイホイに戻っていった。

若干最後の、お兄ちゃんはヴァイオレットたちと一緒の船できてヴァイオレット達に譲っての最後に登場とか男前だったのに、
背中おされてからの一番盛り上がる所が…少佐は流石に追いつかんだろって展開からの…
ヴァイオレットアイは千里眼
ヴァイオレットイヤーは地獄耳
ヴァイオレットアームは不沈艦
って心の中で盛り上がりながらも突っ込みつつ、
特に最後は泣きじゃくるヴァイオレットに寄り添うだけでよかったのに、少佐は喋るなと思ってしまった。
最後の泣きは引っ張りすぎて若干さめてしまったので、ここは制作側が力入れすぎたのかもしれません。

という所はさておき、正直最後の少佐の発言以外はとてもよかった。
時代の流れと共に手紙から電話へと想いを伝える手段が変わるけど、正直な気持ちを手紙で綴るのは素晴らしいことだという導入部分も、この家はもしかして?と匂わしがあり、そしておばあちゃん…という所で既に泣けました。

ユリスとの家族愛の終始泣きでした。アン編からひっぱってスタートし、同じ形で親から子を子供から親と持ってくるのは本当に泣ける。
正直な想いを伝えることはどんな形であれ大切というのは今思い返しても泣けます。

TV版・外伝といろんな形の愛を表現してきて、最後に劇場版でヴァイオレットと少佐の純愛をハッピーエンドで終わらせての形は予想通りだが〆かたとして王道で最高でした。

100点中94点

投稿 : 2020/10/10
閲覧 : 240
サンキュー:

15

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

散る花々。咲かせる花々。

いつだって、心は渇いていました
どうしたって、魂が求めていました

そんな私を愛してくださる、エンドロールスタッフの皆さま

ヴァイオレット・エヴァーガーデンを送り出してくださって、ありがとうございました。





ふたりして、戦火に咎を刻みつけてきた
それぞれに、任務の因果を見つめてきた

「愛してる」をくださった方は、いずれに
「愛してる」を届けたい手紙は、この胸に


ブローチに心を向ければ
アミュレットにもチャームにも、アレンジメントできる

アプローチは如何にしても
エンジェルにもキューピッドにも、マネージメントできない


そのドールには、できて

どのドールにも、できない。





出会った瞬間に、魅入られた
手放すなんて思いもしなかった

すがるような瞳の少女に
輝かしい未来を君に、と


ならぬ恋を
なせぬ恋を

 誓ってしまった


なのにまた
愛してるを

 残してしまった。





海の女神には、花束と宣誓を


誉めよ、称えよ、感謝せよ
ならば、祝福も与えられよう


勝者でもなく、敗者でもなく
豊穣が、等しく与えられよう


花は散り落ちるとも

風は種に海を渡らせ

芽吹きを知らせるのです。





告白が

どうして、痞えてしまうのか

なにゆえ、かたちを成さぬのか


拳に頼っても、言葉にできないのなら


何に縋ればいいのでしょう


誰に願えばいいのでしょう。





私は、知りません


こんなにも待ち焦がれ

これほどに報われる

{netabare} プロポーズのお返しを。 {/netabare}



なお手紙なら、書けません。





過去を辿れば、走馬燈が廻り出す

多くの「あいしてる」が巡り合う


ヴァイオレット・エヴァーガーデンは

お客様のためのドール



{netabare} 今も、その切手に宿っています。{/netabare}

投稿 : 2020/10/05
閲覧 : 391
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30

ネタバレ

シボ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

良かったって思うのにちょっと寂しさも。

劇場に行くタイミングが中々ないなか、
みなさんのレビュー読んでみたい衝動を我慢して(笑)ました。
週末の夜、一つ飛ばしといえ満席の中ようやく観てきました。

この劇場版は今までのテレビ版、外伝、ExtraEpisodeのその後の
時間軸の話があって、シリーズを観てるからこそ気づけるカットもあります。
最低でもアニメ版は観てからの視聴がお勧めですね。

以下は全てのエピソードを観た後での感想なので、劇場版以外の作品の
ネタバレもしちゃってるかもです。

あるおばあさんが亡くなって家族が一堂に会するシーンより
この物語はスタートします。
忙しくて家族とすれ違う母親と口論する娘デイジー。
彼女のおばあさんがアニメ版でのあの絶対泣いちゃうエピソード。
愛のある残された手紙を受取り続けたあの娘アンだったとわかった時
あのアンが天寿をまっとうしたんだな~なんて、想像しながら観てたら、もう序盤5分で泣けるんですけど~。

そんな愛情に満ちた手紙を読んだデイジーがその手紙を代筆した
ドールに興味を持ち、そのドールの足跡をめぐる旅に出て想いを馳せることで過去へと。

電波塔が完成した時代。この塔で外伝より先の時代ってわかりますね。
アニメ版や外伝などで数々の仕事をこなしてきたヴァイオレットは
ドールとして市を代表して式典で詩を読むくらい人の心をくみ取って
表現出来る存在になってました。
(こんなにまとまらない私の想いも代筆してもらいたい・・・)

ある日ヴァイオレットはユリスという男の子から電話で
代筆の依頼を受けます。
このユリスとの話は、やっぱりこれぞこの作品のテーマだよなって
て展開で、電話であろうと手紙であろうと想いを伝えることの大事さを
教えてくれます。

そして話は全ての始まりギルベルトとヴァイオレットの愛の行方へと。

ホッジンズが偶然見つけた手紙を発端に
ギルベルト少佐がある島で生きていることがわかります。
生きているのになぜ?(もしかして記憶喪失?)なんて思いながら
観てました。

だけど少佐はその意思でヴァイオレットから姿を消す選択をしていました。

ヴァイオレットの気持ちをずっとこのシリーズで観てきた
た自分からは、どれだけ彼女の気持ちを~~って
(だって死んだって思って次に進むのと行方不明で気持ちが置いてきぼりになるって全然違うし。たまたま消息が分かったからよかったけど
ずっと会えなかったらどうするのって思っちまったんです)

まあ少佐はそんなヴァイオレットの現在は知らなかっただろうけど。

島に会いに来たヴァイオレットに少佐は会おうとしません。
扉越しに会わない2人に 
 なんで・・飛び込まないの~・・なんで~~っ

少佐にも色々葛藤があったのだろうけど、ヴァイオレット目線で物語を観てきた自分もホッジンズじゃないけどバカ野郎~~!!
って観てました。

ヴァイオレットを乗せ、島を出港する船。
もう~遅いよ~っ!ってタイミングで少佐は走り出します。
あれだけ頑なだった少佐の心を動かしたのは
兄の言葉だったのか、ヴァイオレットの手紙だったのか正直ちょっと
わからなかったです。

でも少佐の叫びに船から飛び込んだヴァイオレットに感動~~。
少佐を前にただ、ただ涙、涙で言葉にならないって・・ 
  本当に良かったね~~ヴァイオレットちゃん  
(この波間でのシーンで、終わったばかりなのにまた観たいな)

ヴァイオレットが幸せになるっていうのに
今の自分ってホッジンズに近い感覚なのかな~?
ハッピーエンドなのにちょっとした寂しさもあるんだな~。

あれ、自分もまさかの親目線ってことかな!?

それでもエンドロール後の一枚の絵が全てですね。
とっても幸せな気持ちで劇場を出ることが出来ました。

投稿 : 2020/10/03
閲覧 : 280
サンキュー:

39

ネタバレ

ドウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

傑作かな

とても感動しました。過去のシリーズ作品からの見事な昇華。傑作と呼んでも良い出来でした。
観ている時は、 {netabare}「今になって少佐が生きている事になって、物語的に整合性とか大丈夫かな」と自分の中での懸念もあったのですが。
問題なく1つの作品としてまとまりが取れ、少佐とヴァイオレットの繋がりが見られた美しい作品だったと思います。{/netabare}

TVアニメ版での、{netabare}亡き母親が成長していく娘へあらかじめしたためた手紙を贈り続けるあのエピソードが、ああいった形で未来の新作エピソードに影響する点も素晴らしい演出で心に残りました。
過去から未来に「生きた心」が伝わっていく尊さや美しさ、それと時が移り変わり人や物が変わっていく寂しさのようなものも感じました。{/netabare}

映像もストーリーも素晴らしく、観終わった後にこの作品の余韻と共に、これまでのシリーズで観てきたヴァイオレットの歩みも思い起こされました。
様々なエピソードを通して「愛してる」という、実は普遍的に近くに存在していても見失いがちだったりする宝物の、その尊さと深みを感じさせてくれました。

気になった点をあえて上げるとするならば、
{netabare} ギルベルト少佐が故郷に帰らない、母親に会わない事について違和感のようなものは少しありました。違和感と言っても「不可解だ」というような大きなものではないですが、引っかかった部分はありました。
ギルベルト少佐の母親は恐らくヴァイオレットに勝るとも劣らないであろう「愛」を持ち、ヴァイオレット以上に共に過ごしたであろう「時間」や「血の繋がり」のある存在だったのでしょう。
それが例え負い目や罪の意識の対象でもあるヴァイオレットという傷ついてしまった愛する女性がいるとは言え、少佐の世界は「少佐とヴァイオレット」だけではないはずであり、母親の葬式も墓参りもせず故郷を捨てたような少佐の行動にはやや違和感がありました。
観ている途中で、もしかしたら少佐が故郷に帰らない理由として「記憶喪失なのか?」とか「精神的に狂ってしまった部分があるのか?」とか考えもしましたが。心と身体に傷を負って無事とは言えないまでも割りとまともでしたし。
繰り返すようですが、違和感と言っても「不可解だ」というような大きなものではなかったのですが。少佐の行動が腑に落ちないような引っかかるものはありましたね。 {/netabare}

それと自分の願望のようなものとしては、
{netabare}劇中であったC.H郵便社の古い集合写真みたいなものに確かヴァイオレットちゃんいなかったので、会社辞めた身とはいえ一緒に写っていてほしかったですね。ヴァイオレットと少佐が一緒になった後も、たぶんC.H郵便社の人達との交流が完全に途絶えた訳ではないですよね。まぁ少なくとも少佐は母親の墓参りには行きましょう。{/netabare}


ちなみに自分が2020年に視聴した映画、OVA作品の中では『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song』がベスト候補でしたが、この作品も対抗馬として出てきました。
2020年に視聴した映画、OVA作品で「BEST10」を作成するとしたら、シリーズものとしてより前知識が必要な『劇場版「Fate/stay night [Heaven's Feel]」Ⅲ.spring song』よりも、1つの劇場版作品として見てよりまとまりの取れていた分『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を上位に挙げるかもしれません。

まぁこのレビューを書いている時点で2020年は10月の段階なので、まだまだこれから触れる作品にも注目していきたいですが。
それだけ自分はこの『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を高く評価しています。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のシリーズもまだ新作エピソードを作れる余地があるとは思いますが、これで綺麗に完結となったのかな。
この素敵な作品との出会いをありがとうございました。

投稿 : 2020/10/03
閲覧 : 250
サンキュー:

22

ネタバレ

※アニをた獣医師 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

愛してるの言葉。

物語は二つにわかれています
一つはヴァイオレットが主人公の世界。
もう一つはそれから時間がたち、自動手記人形というものが廃れてしまった世界。こちらはデイジーという女性が主人公。

作画背景やキャラデザはいうまでもなく素晴らしかった。ちょっとした細かい仕草まで表現されていて圧巻でした。




キーとなる人物。
ユリスという少年。ヴァイオレットに手紙を依頼する。
彼が依頼してヴァイオレットがどうするのかが目を離せなかったです。


{netabare} 彼はもう長くない。親や弟がお見舞いにしてくれてもいつも心配の言葉だけ。それに自分に素直になれない気持ちでうまく話せない。そのためにヴァイオレットを呼び、手紙をかいてもらうことに。

彼のお陰でヴァイオレットは少佐にちゃんと手紙を書こうと思えたのかもしれない。少佐が近くにいる状況、そして自分を拒まれている、自分もそんな少佐の気持ちにどうしたらいいのかわからない。

ユリスのお陰で冷静に少佐への気持ちを綴ることができたのだろう。

そんな彼は息を引き取ってしまった。でも彼も家族や友に手紙、電話で気持ちを伝えることができたのだ。

{/netabare}

印象に残ったシーン。

{netabare}


ギルベルトの兄のディートフリートさんとヴァイオレットの関係が柔らかくなっていて、ギルベルトの話になったときや、昔のものをもらうときのヴァイオレットの顔はとてもかわいかったです。恋する乙女というやつですね!

子安さんのバカヤロー!良かったです!

ユリスの最後。涙なしにはみられませんでした。
彼はとても優しい人だった。


ヴァイオレットがギルベルトに会うシーン。ヴァイオレットはずっと言いたくても言葉が出ない状況でした。とても健気で最高でした。

{/netabare}


デイジー。

{netabare} ヴァイオレットは全ての仕事が終わったあと、少佐のいる島へ行きそこで彼と暮らしたのだろう。そんな島の切手マークはヴァイオレットの姿そのもの。

デイジーも彼女に勇気をもらい家族に手紙を出して気持ちを伝えられた。

ヴァイオレットにとってギルベルトの愛してるがどれほど重い言葉だったのでしょうかね。少佐が全てだったヴァイオレット。島にいって拒まれたときの絶望は計り知れなかったでしょう。

ギルベルトもヴァイオレットを戦場がある世界に引き込んでしまい、挙げ句両腕を失わせてしまった。彼の後悔も想像できません。

ディートフリートの存在も大きかった。彼がいなければ、ギルベルトはヴァイオレットを追いかける勇気はわかなかったでしょう。

{/netabare}


何はともあれね…
{netabare}

ヴァイオレットとギルベルト少佐がね、一緒に座ってる姿をみれてね、幸せです。

心の中でガッツポーズです。

{/netabare}

曲のみちしるべ。今までは少佐のみちしるべを頼りに後ろについていくように、後を追うようについていったヴァイオレット。

WiLL。ヴァイオレットの意志で少佐のとなりにいようと、そういう意味に思えてきました。

素敵ですね♪



この作品に出会えて良かったです。心から感謝を。

投稿 : 2020/10/02
閲覧 : 209
サンキュー:

19

ネタバレ

しゅう さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ハッピーエンド

作り込みは流石でしたね。
風景の光の加減、窓枠の木目まで丁寧に描かれてて驚きでした。

ただ気になったのは終盤のシーンでの挿入歌要らないと思う。再会シーンも少しグダグダに感じてしまい興醒めしてしまった…
この日は連チャンで映画・ミッドナイトスワンを観た後だったので感動が薄く感じたのは否めないかなと😅泣けなかったし…
個人的には恋愛より家族愛のシーンの方が感動する部分多かった。


まー何はともあれハッピーエンドで良かったと思う。
現在のアニメーションの作品では最高峰だと思うので
見られてない方は視聴おすすめします。

投稿 : 2020/10/02
閲覧 : 168
サンキュー:

7

ネタバレ

ちゃりお さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

100%純愛

{netabare}
映画の主題
映画冒頭、そこから私は泣きだしてしまった。

見覚えのある家からその物語は始まった。TVアニメのあの家だ。あの娘さんのお話かと思ったがどうやら葬式なんだとか。誰の葬式なのか、思いを巡らせる。

お婆ちゃんが手紙をもらっていた。

なるほどそう来たか。あれから70年程度たっていると言うことなのだろうか。少なくともCH郵便社はあれから五十年は存続し手紙を届け続けたということか。まったく、コンドラチェフの波は何の仕事をしているのか。

コンドラチェフさんよ、技術革新は五十年周期で起こるんでないんですか?郵便社が乱立していたヴァイオレットの時代から五十年もCH郵便社が生き残ったのならそれは凄い。深夜配達もしなければ退役軍人社長の会社が生き残れるとはとても思えない。ヴァイオレットもCH郵便社も過去のものになった時代と考えるのが自然という思考に至った。戦争がもう過去のものになり、戦争で人をあやめた、大切な人を無くしたといった苦しい思いを抱く人も少なくなって平和になった世界である。

つまり、本作の戦争というテーマ、そして恋愛というテーマの中で戦争はある程度収まり、その代わり新たな課題が提示されている。仕事と家庭の両立とでも言おうか、現代特有の悩みであるこの問題にいかに向き合うか。これがこの映画の主題であり帰着点であるのだと、そう言える。



恋愛と仕事
ヴァイオレットは18でCH郵便社をやめてドールをやめたと冒頭で語られた。仕事と家庭の問題ではないだろうか。それまでの論理展開からそう誰もが予想できただろう。

つまり、映画の主題からいえば生き別れた少佐と結ばれ仕事をやめる。こういうストーリー展開だろうということだ。

しかし少佐は生きているということになってしまう。ではどうして連絡をよこさないのか。ヴァイオレットは有名なドールであってCH郵便社の事業は国内外各地に及んでいる。どうして連絡がないか。

王道を言えば記憶喪失。ただこれには問題がある。記憶が戻るきっかけである。このきっかけをヴァイオレットが与えるわけにはいかないからだ。

ヴァイオレットと少佐の関係性を考えたい。少佐はヴァイオレットにとってたくさんのものを与えてくれたひとであり、思い人でありながら斜め上の人間なのだ。だから逆があってはいけないのである。

何らかの理由で記憶はあるが連絡せずにいる。この問題解決がこのあとの展開で示されるのだろうと、そう冒頭から読み取れた。



感想
終わってしまったなという感じである。物語はこれからも続くというようなものでなく。きっぱり終わったなという印象。

ハッピーエンドなのかな。非常に楽しかった。



冒頭のCH郵便社博物館では元軍人らしく気配を感じさせないところからこだわっていたのだろうと、脚本の出来に期待させられた。



手紙の価値の変移と現在での意義を再確認させられた。一般化すれば廃れた技術でも過去の功績は偉大だということだろうか。



再開
筆跡。手紙特有のそれはやはり電話やネットの時代において少々忘れられがちである。筆跡は人のアイデンティティーであって手紙の時代の人なら分かるのだろう。

少佐の生存、深まる謎。

どうして連絡しないのか、連絡できないのか。



ヴァイオレットは心のうちの上手く口に出せない感情を手紙にのせることをしてきた。



少佐の思いを、心のうちを理解する。

そのような物語の終わりかたは手紙の不必要を意味し、手紙の重要性を意味する。逆説的ではあるがやはり正しいのだ。



手紙をきっかけに始まる心のやりとり。

それは、手紙をかえさない気持ちのぶつけあいへとなった。



手紙の衰退と重要性を、愛と家族の重要性を感じ取れるのではなかろうか。



技術革新、発展と世代交代、衰退。多くのものが避けられないそれを、すくなくとも衰退するものを忘れないで、覚えていたい。往年の技術者たちに思いを馳せたい。そういった作品であった。


{/netabare}
これは100%純愛である。

投稿 : 2020/10/01
閲覧 : 194
サンキュー:

4

ネタバレ

勅使河原 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大団円

王道の展開で良かったと思います。

この物語を完結させるなら、最後に二人が出会って終わりだろうと思っていたので、悪い意味で裏切られなかったためシナリオは4.5です。

私としてはギルベルトがヴァイオレットに会いたがらないのは割と分かる話だったので、あえて会わずに完結させるというのも悪くなかったかなと思います。

あと、アンのひ孫と病気の男の子のくだりの必要性がよく分かりませんでした。
まだ1回しか見れていないので、ここは何回か見て再度考えたいと思います。
もし明確に説明できる方がいらっしゃったらメッセージください。

作画も相変わらず良いですね。
少し動きのあるシーンが多くなっただけで、ほとんどTVシリーズと変わりませんが、これはTVシリーズから既に劇場版レベルだったということです。

音楽も良かったです。
聴き映えするストリングスの新曲も、既存曲のアレンジも良かったです。
Evan Callさんのファンになってしまいました。


最高の作画力をもつ作品で世界を湧かせた京アニが、日本のアニメーション業界に作品面でもアニメーション会社としての在り方の面でも良い刺激を今後とも与えてくれることを期待しています。

投稿 : 2020/09/30
閲覧 : 191
サンキュー:

6

ネタバレ

へも さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これにて一件落着

とりあえず、ハッピーエンドでほっとしました。
一応タオル持っていきましたが使いませんでしたよww

相変わらずの美麗な作画に、京アニお得意の足もと構図。本作では手紙が重要アイテムだけに「手」も熱くフィーチャーしてましたね。

注文を付けるなら二点、
・ヴァイオレットが少佐に会えない中、ユリスの危篤を聞いて即座にライデンに戻ろうとするのは「任務に忠実」な彼女らしさでもありますが、そこはやっぱり葛藤も描いてほしかったなーってところと、
・ヴァイオレットが少佐とようやく向き合えた時には、ほんとに軽く一発殴ってたら最高だったかもwってところですかね。


なお外伝のレビュー時に「エンドロールに、今後は記されることにないお名前の数々・・・」って書いたんですが、本作のエンドロールでもお名前を拝見できてそちらで泣きましたし、ご冥福を祈りました。
スペシャルなサンクスを三好さん武本さん池田さん西屋さん他たくさんの方々へ! ありがとうございました・・・

投稿 : 2020/09/30
閲覧 : 275
サンキュー:

24

ネタバレ

Pan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

泣ける、途中からずっと終わらなければいいのにって思いながら見てました。
ただ、少佐が生きているっていうハッピーエンドを最初は願ってたんだけど、いざそれを見せられるとなんか違うかもって思ってしまった。

投稿 : 2020/09/28
閲覧 : 170
サンキュー:

5

ネタバレ

いとかず! さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

開始3分で泣かされる名作!!

このヴァイオレットエヴァーガーデンは映画が始まるずっと前から楽しみにしていた作品です。

公開2日目に観に行き、ライブビューイングも見させて頂きました!
アニメ見た人なら分かると思いますが、10話を思い出して開始すぐに泣いてしまいました。
他にもユリスの所で泣かされ、最後で泣かされ最高でした!!
ライブビューイングでも言っていましたが、ヴァイオレットの一生を描いた作品です。
本当に幸せな心温まる作品だと思います。
この映画は観ないと損と言う言葉に尽きます。
私はBlu-rayが発売したら絶対買います!!
本当にこれで最後と言うのが悲しいです。
幸せな時間をありがとうございました😊

総合 ★4.8

投稿 : 2020/09/26
閲覧 : 138
サンキュー:

9

ネタバレ

matton さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

泣ける泣ける泣ける.....

京都アニメーションの綺麗な作画とともに紡がれる人るの少女の物語の完結編。

投稿 : 2020/09/26
閲覧 : 120
サンキュー:

7

ネタバレ

カボチャはんたー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「愛してる」を教えてくれた人に会うために

ヴァイオレット・エヴァーガーデンようやく映画上映出来ましたね( *´艸`)
色々なことを書きたいのですがほとんどネタバレになってしまうので…

ただ一つ言えることは体中の水分を吸い取られること間違いなしだと思います。
ヴァイオレットのギルベルト少佐に会いたい気持ちは本当に叶うのかどうかは
是非劇場に赴いて確かめてみてください。

アニメと外伝をきちんと見ていった方がより楽しめるかと思います。

{netabare} アニメを見てる方は序盤から( ;∀;)ですwww {/netabare}

投稿 : 2020/09/26
閲覧 : 207
サンキュー:

14

ネタバレ

渡辺探偵事務所の所長 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

最終作

開始5分でバッコリ泣きました、、映画館でも泣いちゃうよね
まさかアニメ本編で3回見返して全部泣いたあの場面が!!?繋がってるとは、、

両親とかに手紙を書いてみたくなったね

少々くどかったけど雨の描写も良かったり。
社長最高にいい人。
お兄ちゃんが1番成長してたな。独身貴族になったら自分のことを振り返るんだろうな。ディートハルトやったっけ?裏の主人公。
ヴァイオレットちゃん。いい乙女かわいい。

この作品とお別れの喪失感が半端ない。
帰りに原作買おうと書店寄ったら売ってなかってバッコリ!!!

あの切手欲しいなぁ。

いい作品をありがとう。
京アニ色々あったけど、マジ感謝!!!!

投稿 : 2020/09/25
閲覧 : 198
サンキュー:

13

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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのストーリー・あらすじ

――あいしてるってなんですか?かつて自分に愛を教え、与えようとしてくれた、大切な人。会いたくても会えない。永遠に。手を離してしまった、大切な大切なあの人。代筆業に従事する彼女の名は、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。人々に深い、深い傷を負わせた戦争が終結して数年が経った。世界が少しずつ平穏を取り戻し、新しい技術の開発によって生活は変わり、人々が前を向いて進んでいこうとしているとき。ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、大切な人への想いを抱えながら、その人がいない、この世界で生きていこうとしていた。そんなある日、一通の手紙が見つかる……。(アニメ映画『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のwikipedia・公式サイト等参照)

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放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2020年9月18日
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
violet-evergarden.jp

声優・キャラクター

石川由依、浪川大輔

スタッフ

原作:『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 暁佳奈(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督:石立太一、脚本:吉田玲子、キャラクターデザイン・総作画監督:高瀬亜貴子、世界観設定:鈴木貴昭、美術監督:渡邊美希子、3D美術:鵜ノ口穣二、色彩設計:米田侑加、小物設定:髙橋博行、撮影監督:船本孝平、3D監督:山本倫、音響監督:鶴岡陽太、音楽:Evan Call

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