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「映像研には手を出すな!(TVアニメ動画)」

総合得点
80.1
感想・評価
599
棚に入れた
2277
ランキング
475
★★★★☆ 3.8 (599)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.9

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映像研には手を出すな!の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ一等船室の客向け仕様に轟沈

原作未読


注目度の高さそのままに走りきった感のある作品でしょうか。
今期(2020年冬クール)作品の視聴開始時期が遅く、先行しているレビュアー皆さん口々に「面白い」と好意的に受け止められてた品でもありました。そのため事前の期待値は高かったですね~。

個性豊かな3人組JKが『映像研』を設立し、アニメを作るお話。高校の同好会がベースなので同じく制作頑張りますアニメの金字塔『SHIROBAKO』があります。そこでいうところの『神仏混淆 七福神』を一生懸命作るのに全12話使ったとも言えそうな物語です。
それはさておき実際の内容。アニメを作りたくて作りたくてしかたがないお二方。先走りがちな二人の才能を現実に落とし込むのに秀でたお一方。そんな面々の三人四脚コメディです。
「設定命」の浅草みどり。「人物描写はお任せ」水崎ツバメ。「この二人使って何か仕掛けられないか」金森さやか。任天堂『アイスホッケー』の三人組を彷彿とさせるバランスの良さ!ん!?知らんか…


そして完走。しかしてその感想は


 {netabare}あまり面白くなかった{/netabare}

 {netabare}すごいかもしらんけどつまらん{/netabare}


です、はい。…そしてこれまた難しいのが


 {netabare}酷評できない面白くなさ{/netabare}


気を使ってということではないですよ。各所いい感じなんだけど"これじゃない”という想い。
きっとポジティブ評価が並びそうなので逆張りして!とかでもないです。ちなみに、


■いい感じなところ

▼物語

クリエイターの熱量を感じることができます。

▼キャラ

全員アニメ好きじゃないところが良い。キャラのバランスが良い。

▼声優

職業声優でないけど通好み。いつも少年役田村睦心さんの金森氏。

▼作画

惹き込まれる。間違いないです。

▼音楽

OP好き!


至ってシンプルで前向きなメッセージが伝わってきます。


 『最強の世界』


これを表現するがためのアイディアが溢れてくる感じ。浅草氏が本当に楽しそう。こだわりの動作を挿入すれば作画カロリーは増すけどこだわりたい。水崎氏も楽しそう。二人とも産みの苦しみも含めて楽しんでるのです。実務家の金森氏はそんな彼女らのブレーキ役というより司令塔。有能なプロデューサー然としております。どちらかというと一部の視聴者向け「ご都合主義だぜー」厨へのブレーキ役って感じですかね。オタ側視聴者の事情も見据えてるように思えます。
この三人。誰が欠けてもダメですね。バランス最高かと。
映像も楽しいです。それこそ手を出さないで外から眺めていたい感じ。浅草氏水崎氏のアイディアを出してるそばから現実と表現したいイメージが溶け合っていく感じ。毎回手を替え品を替え楽しませてもらいました。
けっこう丁寧だなと思ったのが、ネタバレで隠すこのセリフ

{netabare}ツバメ「浅草さんって、いつからそういう話し方できるようになったの?」
浅草氏「え?」
金森氏「会話が苦手だから妙な語尾で心を守ってるだけですよ」

この古いオタクみたいな喋り方が鼻についてたのを察してか劇中で拾い上げてサラッと触れてました。そうです。確信犯であるのとそれを気にする層への配慮がなされてるのです。{/netabare}

きちっと仕事してるのです。「じゃあ何が不満なの?」ってやつですね。それについては以下、



■面白くないところ

パーツは良いんですが…

1.三人が天才すぎて

共感しづらいのです。凡人がいないというか会いに行けるアイドルじゃないというか。
読モ設定アリのTHE女子を含めた三人組なのに男連中にしか見えないってのもあります。まるで全国高等学校ロボット競技大会に出てきそうな子たち。性別がちぐはぐな印象でこれも共感しづらい。
共感しにくければその天才性で魅せてくれればいいや、ってアニメですね。ただそうなるともう一つ問題がございまして。


2.アウトプットが魅力的じゃない

{netabare}カニ魔人と闘うロボアニメ{/netabare}

彼女らの成果物(劇中劇)に全く興味が持てませんでした。素晴らしいメイキング特典映像を提示されたのですけどその元ネタにピクリとも反応しません。
工場見学を想像してみてください。ビールでも日本酒でもお菓子でも、大好きなあの製品が生活になじみのあるあの商品がというものがないと製造工程に興味を持つのは難しいのです。
そんなこんなでこの作品は非凡人なる自分にはキャラ共感というよりも、アニメ製造工程(プロセス)をエンタメする作品に見えたわけです。
ですからせめて下記の3STEPどれかにひっかかればそこそこ楽しめたと思うんですよね~。

1st:アウトプットに興味津々

そんな方は問題なくクリアですね。楽しんでください。私はダメでした。次に、

2nd:ギミックを楽しめます

{netabare}初回からコナン。金森氏が水路を除くのはカリオストロの銭形のとっつぁんにも見えるし、攻殻機動隊冒頭のオマージュもありました。{/netabare}
オタッキー全開で答え合わせしちゃいましょう。

3rd:こんな工程を経ているのです

純粋にアニメ制作あるあるなど技術だけでも面白いと感じるかもしれません。



きっと技術をこれでもかと見せつけて「ついてこいやー」って匂いを撒き散らしてる感じがしてそれが肌に合わなかったんでしょうね。
そしてなんとなく通ぶりたい仕様というのも嫌。狭い世界から下々を睥睨して悦に入るかのような感覚。例えるなら『タイタニック』で一等船客の男連中が食事の後にブランデーと煙草を嗜みながら政治談議をする場ですよ。ディカプリオに「君には退屈だろうから」と言い捨てて壁作る感じですかね。
自分、ディカプリオでいいやって思いました。この際ディカプリオで充分です。ってなんか違うか。


ついでにもう一つ。ED『名前のない青』も悪い意味で作品を表わしてると私は思ってます。
中の人“まふまふ”さんでしょ?バンド“神様、僕は気づいてしまった”のVo.そこ言っちゃうのは無粋だよというのは置いときます。この方実は男性ということでもの凄い才能の持ち主だと認めてます。
何がダメかって、最近『かつて神だった獣たちへ』OPで使用された楽曲と大差ない。お暇な方はLET's聴き比べ。まふまふというボーカリストが活きるコード進行だけなぞってる感じ。技術の品評会。直近のタイアップ楽曲で似たようなコード進行とかマーケティング的にもNG。
小室哲哉だってさんざん曲一緒とか言われながらうっかりカラオケいれたら今でも唄えちゃうでしょう?けっこうヴァリエーションあったんですよ。

10年後20年後に残る楽曲かというとおそらくそうはならない曲。そしてアニメだと思います。
1年後2年後なら残る。パーツは良いのです、パーツは。よって評価点はそこそこ高く印象は低評価という不思議な作品の位置づけとなります。


“作画崩壊”“万策尽きたの総集編”

とは対照的な

“神作画”

そんなでわいわいする楽しさとかはいまだ理解できてなくて、そりゃ楽しむためには技術的な裏付け知っといたほうがいいんでしょうけど自分はいらんかな。
マニアックにいこうとすると際限なくなっちゃうんですよ。


 物語の面白い面白くないとそう感じた理由


これで充分。一生ニワカでかまわん。とこの際開き直ってみる。



視聴時期:2020年1月~3月 リアタイ

-----


2020.03.23 初稿
2020.04.29 タイトル修正/修正
2020.10.10 修正

投稿 : 2020/10/10
閲覧 : 1100
サンキュー:

80

WoT さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

教育的観点と独創性を持ち合わせたアニメ

映像研には手を出すな!
思ってた以上に面白かったです

大人が見ても充分楽しめる要素は盛り沢山なのですが特に子供に見せてあげたいアニメだと思いました。
では、どこが面白かったか紹介していきます

1. 教育的観点での伝わりやすさ!
2. 超個性的なキャラクター達 !!
3. 新たなアニメジャンルの予感!?

1. 教育的観点での伝わりやすさですが、世の中の本質というものをうまーくアニメーションを利用して伝えてるなと思いました。大人でもこんなこと考えてる人なかなかいないよといった、何事も上手くこなせるような力を身につけられるチャンスが眠ってます。世の中情報が全てなのがよく分かりますね

2. 超個性的なキャラクター達。これですね!!
今回のアニメで結構際立ってる部分です。まぁ、現実的に女子高生という設定が合っているかというと微妙ですが笑(情報量的に、作者が現実主義過ぎて笑)
まぁ、こんだけ情報量ないとこんなアニメ書けないぞといった今後アニメを作成したいと思ってる人へのちょっとしたメッセージだと思います笑

そして主人公3人組の説明
あらゆる現実のものをアニメ設定化してしまう浅草。
超現実主義者の金森。美人のカリスマモデル、しかし中身は超アニメーションオタクの水崎。なかなか面白い3人組のコンビでした。特に金森の生き方は、なんでこんな考え方できるの?といった、後々のストーリーが面白いので是非見てください。

3. 今回の1番のポイントはここですね。新たなアニメジャンルの予感。これはもう、絵描きにとったらたまらないですよ。現実で出来ないことはアニメならなんでも出来る。まさにその言葉が1番合いそうなアニメです。ぜひ、直接見て楽しんでください。

これを見て少しでも、このアニメを見たいと思える人が増えたらなーと思って書きましたので、長ったらしくてすみませんでした笑

投稿 : 2020/10/04
閲覧 : 215
サンキュー:

4

Tnguc さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

「なぜ彼女たちはアニメが好きなのか?」という疑問をフォローした湯浅監督の手腕

~
 現代のアニメはキャラクターの可愛さや声優の豪華さだけが取り沙汰されがちだけど、この作品では珍しくアニメーションの本質的な奥深さを掘り下げて発信されている。ある意味説教臭い作品。「SHIROBAKO」ではアニメーションの製作現場を描いた作品に対して、この作品ではアニメーションそのものがクローズアップされていて、似て非なる作品であると同時に、それゆえにドラマ性よりも教材的な側面の方が強い。このことから、この作品は漫画が原作であるからにして、漫画を通してアニメの細部を知ってもらい、ひいては読者にアニメーションの魅力を知ってもらうのが魂胆だと思うが、それを深夜アニメで伝えたところで、この作品にまで手を出している視聴者は既にアニメの魅力を理解しているような層ばかりだろうし、わりとミステイクなアニメ化な気がした。さらにアニメーター(映像研)としての根本的な目標や夢などが殆どなかったために彼女たちの青春は他の青春アニメと比べると至極地味で、あるのは「締切」というビジネスライクのため共感がやや難しい。かと言って「けいおん!」のように青春を彩るためだけの部活動、という風にも見えず、こういった軋みのストレスなどから見えてくる「主人公たちを女子高生にした理由」がいまいち感じられなかった。残念なことに、彼女たちが創り上げていくアニメの完成品の数々よりも彼女たちの妄想の世界を描いたシーンの方が表現豊かで面白いと思うのだが、そんな空中楼閣に付き合うパート自体は青春ドラマ的には完全な寄り道であり、純粋にアニメーションを楽しむだけの心の余裕と知識(ここ重要)がなければこの時間は苦痛に映るだろう。しかもそれが本作の目玉でもあるのだから余計にシニカルだ。かつて「スラムダンク」を読んでバスケを始めた少年少女は数多といるが、はたしてこの作品を観てアニメーションに興味を持つティーン層がどれだけいるのか不思議と思う。逆に、アニメに造詣が深い者にとって、アニメの素晴らしさを代弁してくれるこのアニメはまるで良い仲間と出会った時のような共鳴があっただろう。

個人的評価:★★☆☆☆ (2.5点)

投稿 : 2020/09/12
閲覧 : 442
サンキュー:

15

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

コンクリートジャングルで育まれた冒険者

アニメ制作のため部活を立ち上げ奮闘する
女子高生3人の青春を描いた同名コミック(未読)のアニメ化作品。

【物語 4.5点】
生産性の論理だけでは制御できない、
クリエイティブな作業をスケジュール管理する難しさ、
コミュニケーション不全が招いた危機、
といったアニメを形にする際の苦労を描くだけでなく、

制作環境や発表会場、協力者、資金の確保。
といったプロデュース業に当たる部分にまで踏み込むことで、
無からリアルに「最強の世界」を生み出す驚異を表現。


{netabare}“金策”を教育的でない金儲けと断じる
学校上層部に反発する“プロデューサー”金森氏に共感しました。

子供の頃に、汚い金儲けとやらを体得しないことで、
大人になってから資産運用等が上手くいかず、
買わなくて良い苦労をしている日本人の何と多いことか。

第9話にて金森氏のカネへの執着の原点が語られますが、
あのシーンこそ義務教育で流すべき教材だと私は思います。{/netabare}


【作画 4.5点】
背景は写実より、空想世界への移行を重視した、組み替えしやすいデザイン。

ふと始まる空想により、組み上がる「最強の世界」の構想は、
絵コンテがそのまま動いているような一見簡素な映像だが、
ワクワク感を醸す演出が秀逸で、作品完成への期待が高まる。


原作の大童 澄瞳氏は、面白い動作を再現した動画こそ作画の本質との考えをお持ちで、
SNSでも、動画成立に必要な一部の描画の崩れまで“作画崩壊”と騒ぎ立てる風潮に、
釘を刺す投稿などもされる方。

本作の作中アニメ制作過程でも、限られたソースの中で、
工夫した演出、カットを是とする思想が滲む。

資金と人員を掛けた豪華な作画のみを称賛する、
評価基準を矯正される圧力を感じますw
(単に、私がソースが乏しい昔のアニメの工夫を
高評価する言質を得たと、はしゃいでいるだけという説もありw)


【キャラ 4.5点】
監督・浅草氏、作画・水崎氏が細部にこだわり招く工程遅延を、
プロデューサー・金森氏が外部交渉含めてフォローし(尻を蹴り)
プロジェクトを完遂させる構図。

浅草氏のべらんめぇ調、金森氏の論破調、
互いに“氏”を付けて呼び合う三人独特の掛け合いがリズムを生み出す。


ロボット研究部との議論も印象的。
巨大人型ロボットの現出という非リアリティの極みを空想しながら、
“リアリティ”も加味したディティールにこだわり論争をこじらせる。
自己矛盾に満ちたロボットファンの性に共感しつつ、ツボにハマりましたw


【声優 4.0点】
浅草氏役・伊藤 沙莉さん
声優にも関心があった女優。独特の声質を買われノーオーディションで抜擢。

金森氏役・田村 睦心さん
ハスキーな声を操る円熟の女性声優。オーディション選出。

水崎氏役・松岡 美里さん
本作が初出演・初メインの超新人。勢いを買われオーディション選出。


以上の多様なキャリアと配役経緯。
だが、声は各キャラにマッチしており、
特に浅草氏と金森氏は、このキャスト以外で見るのが怖くなるハマりよう。

伊藤さんは浅草氏が空想世界に“効果音”を吹き込む演技もフォロー。

俳優・タレントの類をお客様、広告塔感覚であてがって品質低下を招くのか、
れっきとしたキャストとしてムードに乗せて、作品向上に貢献させるのか。
結局、現場の熱意次第なんだなと再認識させられました。


【音楽 4.0点】
劇伴担当はオオルタイチ氏。特に浅草氏の空想解説時に流れるBGM。
ギターとパイプ中心の無国籍感溢れるアレンジで、自由自在な世界創造をアシスト♪

OPはchelmico「Easy Breezy」、EDは神様、僕は気づいてしまった「名前のない青」
上記の自由度はOPのラップでも存分に解放。
ヘンテコな動き等によりアニメーションへの興味を喚起するOP映像も〇。


【感想】
この業界、面白かったのは、あの頃まで。
この種の主張はどこのエンタメ界隈でもあるもの。

挙げ句、かつて自然に囲まれ、外で友達と遊んで育ち、
業界を確立した、昭和の偉人たちには、
ひとり部屋にこもって完成品を楽しむ現代っ子は到底及ばない。
題材も掘り尽くされ、あとは劣化コピーが量産されるのみ……。
などと嘆く輩まで現われる始末……。


本作の浅草氏は確かに草むらの虫から発想を得たりもするが、
幼少の頃は、部屋で「残され島のコナン」を見て
アニメに目覚めたボッチな団地住民。
けれど、映像研が生み出した「最強の世界」には
劣化コピーと一笑に付せない勢いがありました。

作中、水崎氏が祖母との交流の中で、
インスピレーションを得た茶や介助の動作を
アニメーション制作にフィードバックする件も好きです。


感性を研ぎ澄ませば、どんな時代、場所からでも、「最強の世界」は爆誕し得る。


平成生まれの原作者の漫画を、昭和生まれのスタッフがアニメ化した本作を、
令和時代のNHKで目撃した子供たちが、いずれ新たな世界を創造するのか。
そんな希望も抱かされた、刺激的な一作でした。

投稿 : 2020/08/27
閲覧 : 748
サンキュー:

52

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

部活+アニメ制作+商売

原作未読(2020.8)
敢えて友達ではなく仲間。友達というと利害関係を度外視した部分が大きく感じられるが仲間にはあくまでお互いの利害が一致する事で成り立つとも言えるのだろうか。
実際のアニメの中でアニメ制作という才能やセンスが凝縮された新しいモノ作りに対する情熱や拘り、葛藤や妥協、好きでなければできないが好きなだけでは無理な世界を3人の映像研部員を通してうまく表現しているように思う。原作を読んでないので何とも言えないがアニメ化する事でより彼女達の世界が色や奥行きを得て鮮やかに映し出されたのではないだろうか。


私のツボ:金森氏はいずれ一国の宰相になれる器であろう(笑)。

投稿 : 2020/08/22
閲覧 : 254
サンキュー:

10

ネタバレ

郷音 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最強の世界が爆誕す!!

2020年放送アニメ。

アニメ好きの女子高生3人によるアニメ制作物語。

浅草氏の内部にまで設定にこだわったり、水崎氏の睡眠時間を削って製作する姿はすげぇの一言だよね

金森氏も見えないところで言葉巧みに暗躍してるんだろうなぁ

作品が全部で3つできるけど(マチェット、ロボ、大戦)すごい出来だよね

アニメ制作アニメは作画がすごいよね。

映像研も個性的だけど周りの部活も独特過ぎて映像研がまともに見えるくらい。

なんだよ空調管理部ってw

結局舞台の学校や場所の謎はわからなかったな

{netabare} 水没してることや、元プールっぽい職員室、廃車だらけの場所にサビだらけの街並みとか、最後のシーンで日本列島?が水没して形変わってたからそういう世界なのかもね。もしかしたら日本ですらないのかも。そしてwikipediaに2050年ごろって書いてたわ。 {/netabare}

実写もあるのか、見てみようかな

投稿 : 2020/07/26
閲覧 : 274
サンキュー:

7

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

SHIROBAKOの一つ手前のお話・・・。

さすが某NHKがからむとしっかりとした作りになるなぁ(原作は未読)。

第一印象は、クセのあるキャラ(絵、声≒主に浅草氏、金森氏)やなぁ、だった。
そもそも、浅草氏は男性だとばかり・・・w

物語は、アニメ好きの3人の女子高生(実際は2人+1かもね)が同好会を作り、アニメを作るために、なんやかんやの努力を重ねていくというもの。


想像力豊かで、設定好き、だけどコミュ障ちっくな「浅草みどり」

ニヒルで、アニメにはあまり興味のない、お金大好き「金森さやか」

カリスマモデルとして活躍しつつもアニメーターを目指す「水崎ツバメ」

の3人が物語の中心となって話が進んでいく。


浅草みどりは、アニメ(制作)に対して情熱も熱い思いも、こだわりも有り車に例えるとエンジン。
水崎ツバメも、アニメの「動き」について強いこだわりがあり、ボディの役割を果たしていると思う。
しかし、物語を動かし、進めていく力を持っているのは実は金森さやかで間違いない。
物語中で、浅草氏や金森氏の発言に「まったく想像できません・・・」と言っていたので、アニメ的なセンスでは「想像力」に欠けるのかもしれないが、リアルで先を見越す「想像力・センス」間違いなくもっているキャラだと思う。

私は金森さやか氏を気に入ってしまった。
アニメにあまり興味がないのに、浅草氏と行動を共にしているのは、ウマが合うのはもちろん、浅草氏に関心があると同時に、私的には実は恩義というか義理を感じているのではないかな、と想像する。
また、よく「お金、お金」といった表現があるが、これは守銭奴的、銭ゲバ的な発言ではなく「お金」の大切さ(力)を知っている上での発言だと思う。
そして「時間」についても、消費、消耗していくものであるという感覚を持っているように見える。

結果、非常に高いマネジメント能力を持っている、ものの言い方はちょっと過激な点もあるが、メリハリをつけて物事を進めていく様子、ケツのたたき方、度胸、浅草氏水崎氏の意見も聞く耳を持っている、問題・トラブルの解決能力、頼りがい、クセはあるものの物(者)を動かす高い能力を備えていると思う。
時代的には少し前のリーダー像かもしれないけど・・・。

物語を見ながら、最終的には「いい女」に見えてきたもん。
(フェミの皆さん、引っかかるかきかただったら申し訳ない、悪意はないんです)
牛乳がぶのみ、コロッケバカ食いもキャラ付けとして面白い、
この辺のバックボーン的エピソードがあったらよかったなぁ。


あとOP。
よくもまぁ、こんなサイケデリックなOPを作ったものだわ。
これもクセはあるものの、なんだろう私的には「チャレンジする姿勢、闘う姿勢」を感じてしまった。
どこに・・・?って言われてしまうと困ってしまうが、そう感じてしまったので仕方がない。
EDも丁寧な創りで、OPとは違い静かな感じだが、バックに流れる絵の情報量の多さときたら、さすが某NHK金持ってんなぁ、なんてw


アニメ好きで、アニメーターや裏の制作者にまで興味がある方なら、観る価値はあると思いますし、楽しめると思います。
制作者が個人レベルでどこまでこだわっているか、なんてマインドを
浅草氏、水崎氏が語ってくれます。
ほんと、作品を良くしようとするクリエイターのこだわりには敬意を表したいと思います。

そして、一言、
こういう多くのクリエイターの夢を一瞬にして失わせたあの事件、
絶対に許されてはいけない、あってはいけない事件です。


最後に、私的にはこの「映像研には手を出すな!」で描かれた良い作品を作ろうと足掻くクリエイターの姿が、
「昔のアニメ制作者って、こうだったんだよ・・・」
ではなく、
「アニメ制作者は、今も昔も、こういう姿勢で作品を作ってんだ!!」って言う世の中であればいいなぁ、と切に願います。

投稿 : 2020/07/10
閲覧 : 373
サンキュー:

26

ぺ。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

令和の怪物

いや〜、令和1年足らずでこんな傑作が生まれるとはねぇ…。
正直、非の打ち所が無いですわ。
かの名作SHIROBAKOに並ぶレベルの作品だと思う。
作風はクセ強めだから、言わばオタク版SHIROBAKO。
ハマる人はハマるし、ハマらない人はとことんハマらない作品だろうね。
どちらにせよ一見の価値あり。
個人的に好きな回は7話。

投稿 : 2020/07/08
閲覧 : 287
サンキュー:

10

やまびこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメとはかくあるべき!!

ストーリー、構成、動き、キャラ、声優、音楽どれをとっても高得点。
久しぶりに早く次の話が見たいと思う作品だった。

あとNHKさんはお金あるんだなー、これもがっつりかかってるんだろーなー、と思いながら見てました笑

浅草氏(伊藤沙莉さん)の声はこりゃやりすぎだろうと思ったら、地声がまさにこんな感じだったのにびっくり。知ってからは違和感がなくなった。

やっぱアニメを作るアニメはアニメらしさが出て素晴らしいものが多いと思う次第でした。


あと、設定厨は正義なり。

投稿 : 2020/06/27
閲覧 : 238
サンキュー:

11

ネタバレ

ちゃっぴー0913 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 3.5 作画 : 1.0 声優 : 3.0 音楽 : 1.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

目指してる所はよかった

ストーリーも世界観も...ただ...手抜き演出や手抜きシナリオ 無理な手抜き 無駄な手抜き 本当に最初から最後まで手抜きし続けた残念アニメ...もう少しだけちゃんとしたら良作になっていただけに残念

投稿 : 2020/06/23
閲覧 : 275
サンキュー:

6

fif さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

女子高生トリオが『熱く』アニメ作るアニメ

アニメ作りが夢の浅草みどり、アニメは知らないが守銭奴の金森さやか、モデルだがアニメ作りが好きな水崎ツバメ、この3人が高校で出会ってアニメ作りに邁進する話です。

ただのオタサークルのドタバタかと思うかもしれませんが、そういうのとはちょっと違います。非日常感を味わいたいなら、このアニメはあまりお勧めできません。
萌えとかもあまり無いですね。


映像がとても美しいです。それと時々挿入される妄想シーンの表現が秀逸。現実とのギャップがアクセントになっていますね。

金森のたくましさが好きです。
この年齢で、自分の力でお金を稼いで生きて行こうという生き方、カッコいいです。

OPは、アニメ・曲ともにいいです。萌えでも電波でもなく、ヒップホップ系。映像も雰囲気にあったものになっています。

投稿 : 2020/06/21
閲覧 : 224
サンキュー:

5

nozzynozzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文化系部活を頑張る人、頑張った人に捧げるアニメ

何もないところからひょんなことで知り合った女子3人組がアニメ創作のため全力を尽くすアニメ。独特の作画、独特の音楽もさておき、個性豊かな3人組とストリーが素晴らしい。自分も文化系部活を相当頑張ったことのあるオッサンですが、高校生の時に絶対見たかったアニメの1つとなりました。

 このアニメの素晴らしいところは、アニメを創りたい!という高校生の純粋な情熱を描くと同時に、大人でも困るような解決困難な課題がどんどん突きつけられていくハラハラ感を見事に描写した点と考えています。正直大人である自分にも目が話せませんでした。困難な課題に直面したときの、3人組の1人である金森の対応が毎度カッコ良すぎて思わず心を奪われてしまいます。

 文化系のことで将来何かになりたい夢がある人、昔文化系の部活を頑張ったことがある人はぜひ見て欲しいと思います。

 物語と声優の演技は最高でした。自分にとってちょっと残念だったのは、人物の作画がカートゥーンっぽくて自分にはちょっと合わなかったのと、音楽の使い回しが鼻についたのが残念でした。

投稿 : 2020/06/19
閲覧 : 251
サンキュー:

9

ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

魂を込めた妥協と諦めの結石

 アニメを作りたい3人娘が映像研究会を設立して空想の世界へダイブ!

 前評判が高すぎた上に、『空想系×湯浅』なら面白いに決まっているから見なくていいやという私の謎思考回路によって長らく放置していたんですが、OP映像だけ見る機会があって、「3人のうち1人だけ顔面偏差値が高いのは気のせいか?」と思ったのをきっかけに本編も一気に見ました。漫画も読みました。

 顔面偏差値に関してはホントにそういう設定でした(笑)

 「素材や原作を一度噛み砕いて、私の好みに合わせて再編集してからアウトプットしてくれる機械」こと湯浅監督(と私が勝手に思っている)なので、一話見るごとに引き込まれ、続きが気になって一気に観てしまいました。


 原作との違いでいうと{netabare} 、自走三脚式重カメラの足が碁石かさねたみたいなアレになってるのとか、めちゃめちゃ良い改変だと思いました!私も常日頃から「アレは歩けそうだ」と思ってたんですよ常日頃から!
 あとパンツ丸見え型ヘリコプターが逆回転しないアイデアも、アニメオリジナルです。反作用を生む部分は原作では普通に羽を回転させる動力という設定で、体が逆向きに回ってしまうから落ちた、というストーリーでした。これもめちゃめちゃ良い改変!

「光線や砲弾が出ない違和感?そこじゃない!『いいかお前ら、これは光線が出ない指向性エネルギー兵器なのだ』というメッセージを、シーンに込めて伝えることが重要なのだ!」
 このセリフが一番カッコよかった!職人のシャウトって感じ!

{/netabare}

 あとやっぱり、視聴のきっかけになったOP!{netabare} あのへんな曲にテキトー感漂う映像がついてるだけなのに、なぜここまで中毒性があるのか。曲序盤の「3人×2パターン」というだけの動きなのに、何回見ても飽きないというか、動きが読めないというか、全容がつかめないというか(笑)
 というか意図的に「セルを使いまわしてます!」ってアピールしてますよね!曲のサビのとことか、渦巻きで画面を埋め尽くせばバレにくくなるはずなのに、わざわざ「中盤で使った細かいセルを渦巻き状に並べて、だんだん小さくしてます」ってわかるように渦巻きが途中で途切れてます。

 あとEDの3人の走りのアニメーションってもしかして原作者が作った?気のせいだったらすみません(笑)なんかそんな気がしました。 {/netabare}



 だがしかし!一つだけ!看過できない重大で根本的で致命的なミスがあります!{netabare}
 むしろそれを書きたいがためにあにこれに感想投稿したのです!

 正直、作品の全権を湯浅監督が握っている状態で十分な時間があれば、こんなミスを犯すはずはない。と、個人的には思います。NHK提供なのがなんらかの要因になったと邪推しますが、裏事情は知りません。
 そのミスとは。

『このアニメの制作者たちが、「映像研が作ったアニメ」を信用していない』

 ということです。すなわち、

『「映像研が作ったアニメ」をそのままの形でアニメの中に登場させなかった』

 これです。

 致命的です!

 「映像研が作ったアニメ」がこのアニメで一番こだわるポイントなのは誰の目にも明らかなのに!

 1作目の女子vs戦車は「ストーリーがない、シーンのつなぎ合わせで、全編白黒であり、さらに当日朝に書いたシーンは線画」のはずなんです(ほかにもいろいろ妥協した点があった)。アニメ内で描かれたあのアニメを映像研が作ったわけがないんです。50日ちょいの製作期間のうち最初の1か月で4カットしか出来ていないのに、残りの20数日でその5倍も10倍ものカットを書いたことになりますし、1作目では百目鬼氏はいないので音響は泥道を草鞋で歩いた音がコツコツ音なほどの残念レベルであるはずなんです。あの1作品目はどう見てもストーリーがあり、予告編的構成は一切ありません。ただの、プロが作っためちゃくちゃ面白いアニメーションです。

 なぜそうなったか。

 表面上の制作陣の言い訳は、「あの一連の予算委員会のシーンは、映像研の予告編アニメを見たあの場の視聴者たちが、頭に思い描いた『作られなかった完成版』のシーンなのです」だと思います。

 しかし本音は「『ストーリー上で映像研が作ったアニメ』をそのままアニメ内の時間を割いて放映すると、現実での視聴率や評価が下がる」ということです!

 この考えが2作目3作目にも引き継がれ、映像研が作ったアニメ全体のバランスを崩しています。
 映像研が作ったアニメは設定上、それを観たときに誰もが「面白い」と思わなくてはならない。しかし「原作で映像研によって作られたとされるアニメの設定」を忠実に守ると、それはアニメのプロから見て、視聴に堪えない駄作になってしまう。
 つまり「原作で映像研によって作られたとされるアニメ」はそのまま放映できない。1作目は色を付けないといけないし、2作目時点ではロボの戦闘シーンで絶対に高品質な音源を用いたいから、百目鬼は2作目より前で登場しなければならない。そうなると原作での2作目と3作目との差がなくなってしまうから、3作目には「ストーリーを重視した試行錯誤」という原作にはない要素を入れなくてはいけない。しかし設定上で30分程度になる3作目を1話分まるまる使って放映する勇気はないから、実際の放映ではセリフなしのダイジェスト版を流すにとどめよう。

 そりゃ誰が見ても3作目が一番の駄作になりますよ!ストーリーが分かるようにするだけで精一杯じゃないですか!むしろあの数分でよくあの難解なストーリーを表現できたな!いやギリギリできてないよ!

 実際のアニメにしたときに視聴に耐えうるか!?
 そこじゃない!!
 「いいかお前ら!これは、部活としての学校側の承認すら曖昧な高校生の小娘3人組が50幾日で作ったアニメもどきの処女作なのだ!」
 というメッセージを、シーンに込めて伝えることが重要なのだ!

 扉は開くのが仕事だろ!仕事しろ!オラァ!

 でもこれ湯浅監督がきづかなかったとは思えないんだけど……。なんかあったんじゃないかなあ。そういう意味で「魂を込めた妥協と諦めの結石」だと思いました。  {/netabare}

投稿 : 2020/06/13
閲覧 : 908
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31

lostmemory さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

物作りやってれば視点が変わる

みんなアニメ制作という要素にひっぱられすぎているね。この作品の本質はそこではない…と私には見えた。

1話の時点で3人の役割が見えてくる。その時、私はこう思ったのだ。
なるほど、この作品はアニメ以外でも物作り系全てに当てはまる内容かなと。それ以降の話も案の定。他の人のレビューが的外れとは思わない。
ただ恐らく学生か大人でも物作り系ではない仕事している人達なんだろう
とは思う。

私の仕事はITで主にプロジェクト形式でソフトとかアプリとか作ってる。
つまり物作りだ。それをもう何百とこなしてきた。その立場で見るとこの
作品の面白さが凄くよく分かる。現実世界と全く同じ。

私の仕事でもまず必要なのは浅草氏のような人だ。例えばスマホのアプリを作るとする。じゃあどんなアプリを?設定だ!世界観だ!設計図だ!それが無いと予算が出ない。企画が通らない。門前払いされて終わりだ。

そしてプレゼンだ。ここで金森氏みたいな人がプレゼンやってくれれば最高なのだが現実世界にはそうそういない。必死にやってなんとか企画を通して予算をもらう。そのためにはこのアプリはこんなに凄いですよ!ヒット間違いなしですよ!みたいなインパクト必須。

で、実際作るとなると水崎氏みたいなのが出番だ。もっとも水崎氏みたいな若くて優秀でやる気のある子が多くいてくれれば大変助かるが現実は甘くない。どんどん遅れている予定。迫ってくる納期。最初の企画とはまるで違う方向に進んでいくアプリ。妥協と諦めの連続。

そして完成するわけだが…どうしてこうなった?最初の企画と別物じゃん!今まで作ったもの全てがそうだ。今回は完璧に出来た。なんて1度もない。とはいえ終ったものを嘆いても仕方ない。だから最後はこう締めるのだ。
次はもっと良い物を作ろう。

だから浅草氏の妥協と諦めは必要だが理想まで捨ててはならないというメッセージは私にとってとても励まされるものだった。特に最近の若い社員は諦めと同時に理想まで捨ててしまう。それでは次に繋がらないし成長がない。あとコミュニケーションね。最近の若い子ほんと弱いから。もっとこうしたいみたいな意見ぶつけないと良い物絶対出来ないから。

最後に。湯浅監督は映画より地上波の方が向いていると思う。

投稿 : 2020/06/08
閲覧 : 358
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10

のび太 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

女子高生に見えない女子高生によるアニメ制作w

大童澄瞳による漫画作品が原作です。

想像力豊かだが人見知りで引っ込み思案な浅草、あらゆる事をお金儲けにつなげる金森、動きの表現にこだわりがあるアニメータ志望の水崎。
この3人の女子高生による、学園でのアニメ制作活動を描く作品となっています。


ただ、3人ともまったく女子高生には見えませんw

浅草の描くイメージボードが、宮さんポイ感じで、ジブリのオマージュのような感じがしました。
SHIROBAKOのように現実のアニメ制作というより、アニメに対する夢を描くような作品です。

ただ単なる夢物語ではなく、アニメ制作で、監督やアニメーターの他にも、プロデューサー的な役割もしっかり描かれています。

金森のラスボス感が、半端なかったですw

投稿 : 2020/06/07
閲覧 : 313
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19

ネタバレ

esso-neo さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人材から環境に至るまで有能

アニメを作る
そのために必要な素材が一切合切揃ったものを見て核爆発が起きてる

そのためには遊ぶことに妥協のない監督、金という現実に一切妥協しないプロデューサー、そして諦めの悪いアニメーター。巻き込まれた可哀想な音響。

いやぁ、あのおばあちゃん小話驚いたな。動きの研究をする事であんな副産物が生まれるものな。
一人一人の過去をまざまざと見れるとすっごく食い入ってしまう。回想シーンってのはかなり取り扱いが難しいんだけど滲み入る酒のような過去回想だった。
ただアニメ作るぞってだけでよくここまで引っ張れるもんだよなぁ。物珍しい。

投稿 : 2020/05/30
閲覧 : 250
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8

さえぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

久しぶりに名作に出会えました。

毎回レビューの前に前置きとして書いてますが、私のレビューは超辛口です。

このアニメはとても見る人を選ぶと思います。
少女終末旅行やARIAのような、特にストーリーに起承転結がなく、ただその素敵な世界観や登場人物達の魅力を感じて楽しむことが出来る人にはとても素晴らしいアニメだと思います。

抽象的な言い方をすると料理で言う所の、大味な肉料理をバーボンと一緒にガツガツ楽しむという方向けではなく、イタリアンやフレンチ料理を少量でもいいので繊細な味の機微を楽しみながらワインなどでゆっくり味わう、というのが好きな方向けだと思います。

この作品が刺さらない人は、ゲラゲラ笑う様なわかりやすいコメディだったり、悪がいてそれをやっつけるといったもっと勧善懲悪なわかりやすいアニメが好きな方だと思います。

後、このアニメに関してはアニメに対して造詣が深い方の方が楽しめると思いますよ。

「宮崎駿のインスパイアものか。」とか陳腐なレビューされてる方もいましたが、インスパイアしてるのは宮崎駿だけではなく押井節も入っていたり色んな要素が混じっていますよね。そういう所が理解できる方の方が楽しめると思います。

アニメを制作する工程などをよくわかってる人が見ると、

浅草氏=監督、美術、演出
金森氏=ラインプロデューサー、メーカープロデューサー、デスク、撮影
水崎氏=作監、原画、キャラクターデザイン、動画

という風にそれぞれがアニメ制作に必要な役割を一人数役でこなして絶妙なチームバランスでアニメ制作に取り掛かっていくというのがとても見ていて心地よかったです。

私は個人的に金森氏が大好きで、部に立ち向かってくる障害を神がかり的手腕で解決し、浅草氏と水崎氏に出来るだけ制作に集中してもらうように環境を整えられる鬼の手腕がとてもかっこよく映りました♪

それぞれがそれぞれのメンバーを信頼しあってともに協力して同じ方向を向いて進んで行くというのは見ててとても熱くなりました。
私的にはこの作品が1クールだけで終わりというのが短過ぎで、もっともっとこの世界とこの3人のお話を見てみたかったなという思いです。

こういう色んなダシを取った繊細なスープで素材の味を楽しむという系の作品は、人によれば薄味に感じる人もいると思います。
こんなよくわかんないスープよりマックのテリヤキバーガーが食べたい!という味の好みの人もいますからね。

ただ私はもうこのスープはあまりに美味しすぎて何杯も食べてしまっています。
この事はレビューに書くことが多いですが私がアニメを良作かそうでないかを判断する基準はそのアニメが周回できるほど楽しめるかどうかという点です。

すでにこのレビューを書いてる時点で5週してしまっているので良作と判断するには十分です。

アニメを評価する上で重要なOPとEDも作品にとてもマッチしていてかっこよくて本当に良かったです。監督さんはほんとにセンスある方ですね。

是非続編が出来てもっとこの3人とこの世界を堪能したいところです。

投稿 : 2020/05/19
閲覧 : 430
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9

ネタバレ

xwTza00790 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

少しくどいかも

作者が宮崎駿好きなんだなと。
アニメの未来少年コナンはまんま使ってますね。少し奇麗に処理されてる感じはします。自分の記憶が正しければ、インダストリアという場所にコナンとラナ、ラナの父親である博士が向かうシーンだったかと思います。
途中で船長であるダイスを助けたはず。

タイトルが映像研というだけあって
作画は素晴らしいと思うんすよ。

アニメの基本的な知識を理解することができます
結構面白いです。

---------------------------------
全部観終わりました。
んー思ったよりくどいかもしれない。

ショートアニメを次々に見せられる感じ。
アニメの知識自体を理解できるのは良いんですが、自慢に聞こえるというか、自分らは凄いんだぞ的な感じに受け取れるかもなと
正直アニメーションよりも大事なのはストーリーとキャラだと思っている部分が自分にはあるので、ここまでアピールされている感じだと内容が教育テレビアニメって感じ。

昔の昭和アニメで
まんが初めて物語というのがあって
現代版のそれに近い

そりゃ作画や音楽のレベルは比べるまでもないけど、やっぱ物語をもう少し強弱、起伏を多くしてほしいかな。残念だったわ。

投稿 : 2020/05/19
閲覧 : 247
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5

ネタバレ

KAZUROCK さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

妄想を映像にして動かして行く様子にワクワクさせられた

原作未読

■初回印象

絵のクセは強めでマンガ的。
メインキャストの声もそれに合わせるようにクセ強めだね。
好みが別れるところだが、それ故キャラ立ちも良くて
世界観がハッキリした印象だった。
間の取り方が良く動くところはしっかり動いているので
演出等の違和感もない。
おかげで物語にも引き込まれやすかった。
導入としては良かったと思う。

お話の肝は主人公達の空想を実現させるかのように膨らませて
行く過程と現実との融合にありと言ったところだろう。
そこはアニメの制作を見ているような、
まんま空想世界に飛び込んで行くような感覚にもなりやすい。
初回はそうした部分のワクワク感がなかなかのもの。
オタク心を刺激されやすい作品だろう。
みどり、さやか、ツバメの三人が今後どんな妄想を膨らませて
映像にしていくのかちょっと楽しみ。

劇中で某未来少年の名シーンをそのまんまなぞった映像には
思わずニヤり。さすがNHKがキー局だっただけはあるw

期待度★★★★☆


■視聴完了後の感想

ラストに流した劇中作品「芝浜UFO大戦」はトラブルに見舞われた結果、
前段に作品の概要を説明されていたにも拘らずイメージビデオの如く
やや分かりにくい仕上がりになっていて少し残念だったが、
それを除けば個々人の妄想やイメージを元に果ては経済的・政治的しがらみ
まで絡めてアニメーションの製作の流れを色々な観点から考察できたので
非常に楽しかった。

実際のアニメ作りの現場の様子や経験をそれなりにフィードバックした
ような場面も多く見られ、”アニメ”と言う媒体に興味があれば割と引き
込まれやすい作品ではあるだろう。作品製作のポイント毎に現実から
妄想世界に転化させるその惹きつけ方はかなり上手かったと思う。

それを生かすようにキャラの性格付けも金森氏=プロデューサー兼ネゴシ
エーター、浅草氏=監督・脚本・演出、つばめ=作画監督・キャラデザイン、
途中から参加の百目鬼氏=音響全般と言う風に徹底されていて出番もはっきり。
ある意味昔のギャグマンガのキャラぐらいきっちり色分けされた印象だった。

そのぶん性格的な癖は結構強め。画も決して万人受けするタイプでないので
多少選り好みされたり食わず嫌いも多いかもしれない。

実際の活動拠点である芝浜や彼女達の通う学校に関しては
あくまでアニメ製作の為の舞台装置としての役割を果たしていたに過ぎず
場所としてのリアル感はほぼ皆無。
一応生徒会と色々揉めたり先生とのやり取りもあったけど
その現実感のなさからやってる事を理解できない場面も多々あった。
そこが中途半端で物足りないと言えば物足りない。

ただそのぶん部活にしても生徒会にしても街の造形にしたって
何でもありと言う感じかな。
学校の構造もそう。警備部やら空調部やらあり得ない部活ばっかだしw
その混沌とした感じがまたアニメと現実の世界を容易く融合させていた
とも言えるだろう。そこは作品として短所でもあり長所でもあったと思う。

まあそれもこの作品らしさ。
個人的には大変世界観が出ていて良かったと思います。

投稿 : 2020/05/10
閲覧 : 347
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8

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

空想、創造、好奇心で始まる制作の世界

 アニメ制作好きの浅草氏、つるんでいる金森氏が、アニ研上映会で黒ずくめの男たちに水崎氏を助け知り合うです。そんな水崎氏は、アニメーターになりたいということから、浅草氏と意気投合するです。金森氏から、部を作ってアニメを作る持ちかけ始まる、3人を中心としたアニメ制作、上映へと誘うお話だったです。

 水崎氏がアニ研入部を反対されているため、金森氏の策で映像研を名乗ってアニメ制作をするのです。運営において現実的で、特に金銭面などにおける金森氏のプロディース能力が、映像研の活動に全く欠かせないものであることを、見せられたです。

 このお話の見どころは、なんといっても、浅草氏のアニメ制作における妄想、空想における創造力です。浅草氏の空想世界に水崎氏、金森氏も巻き込んで、現実のように想像する制作前のアニメ作画にいる光景が、細かく詳しく解説され斬新だと思うです。まるで、SIROBAKOにもない制作側の世界が、見ている側を招待しているみたいです。いかにもアニメ制作を見せているようで面白みがあったです。
 水崎氏にも人の動作などにリアリティーこだわって、制作に取り組む姿も見逃せませんです。自分のアニメを評価してほしい気持ちも純粋なものだったです。
 浅草氏と水崎氏の意気投合による、楽しいやり取り、制作話、のめりこむ姿が面白かったです。
 そんな彼女らに様々な障害があるのも、高校生ならでわでありがちなお話も組み込まれていて、金森氏の活躍によって乗り超えられるのです。

 できたアニメも部活、同好会を越した出来だったです。アニメを完成させるまでにもいろいろこだわって、不測の事態になっても、切りぬける発想の浅草氏も凄いと思えたです。完成してもそれに満足せず、考えるところも彼女らしいです。

 それらのこのお話の良さの反面、水崎氏、特に浅草氏、金森氏の女子力が、かなり薄かったと思うです。作画も個性的といえば個性的ですが、好感度という面において「私、気になります!」だったです。でも、出てくるキャラ全て容姿端麗というのにも、不自然な気もするので、これはありかなです。
 制作側の考えをキャラを巻き込む創造力で表現し、アニメ制作にここまで生かすお話は、見たことなかったです。やるなNHKアニメと感じたです。

投稿 : 2020/05/10
閲覧 : 373
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22

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

JK版SHIROBAKO?いえいえ、高校生としてはレベルが高すぎる!

原作未読。最終話まで視聴。

1クール12話では物足りない!
もっともっと見ていたい、魅力あふれる作品でした。

監督として、設定と演出を担当する浅草。
作画担当で人気読者モデルのツバメ。
そして、プロデュース担当の金森。
三者三様、個性豊かな面々『映像研』が、こだわりたっぷりなアニメ制作を行う。

こだわりが強すぎて製作が滞る浅草とツバメ。そんな二人を口汚く叱咤する金森。
だけど、金森自身も浅草とツバメの”こだわり”こそが”映像研の生命線”と知っている・・・。
こんな時に見せる金森のプロデュース能力は、明らかに高校生離れしている。

音響部、ロボ研、美術部、大生徒会・・・。
こちらも負けず劣らずの個性派集団が物語を盛り上げる。

作画良し、音響良し。
ここがブレブレだと、こういう作品は成り立たない。
アニメ制作の皆さんのこだわりも感じられる、素敵な作品です。

投稿 : 2020/05/09
閲覧 : 606
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55

ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最後の自主制作アニメの内容以外は満点

<2020/5/9 追記>
本作にはあんま関係ないんですけど、
ちょっとびっくりしたので追記です。

浅草氏の声を当ててる伊藤沙莉さん。
NHKドラマ「いいね!光源氏くん」で主役など活躍されてる女優さんですが。
なんとお兄さんはあのお笑いコンビ・オズワルドの伊藤俊介さんなのだそう!

クセのある漫才で最近気になってた人だったのでびっくり。
似てないわー 笑。
いやいや似てない 笑
声は伊藤沙莉さんはあの通りのハスキーボイスだけど、お兄さんはむしろ高め。

あ、でも兄妹揃って曲者・個性派とカテゴリは同じなのかも。


<2019/12/18 初投稿>
まだ始まってもいないので評点はデフォルトの3.0です。

原作未読。
漫画だそうです。

NHKのドキュメンタリー「東京ミラクル」って番組のアニメ回で知りました。
なんでもコミケで発掘された漫画家さんのメジャーデビュー作の、NHKによるアニメ化だそうで(って東京ミラクルは番宣かいっ!笑)

「三人の女子高生がアニメ製作のために奔走する物語」なのだそうです。

絵が独特。
「絶望先生」と「ピンポン」足して二で割ったようなデザイン。

さらに監督は湯浅政明さん。
そして予算も製作時間も潤沢と言われるNHK。

これは期待しないわけにはいかないでしょ。

東京ミラクルでほんのちょっとだけ映像が流れました。
やはり映像が秀逸。
美麗とかではなくセンスが二重◎

2020年1月6日(月)午前0:10放送開始。

<2020/1/6 追記>
第一話観ました。
期待通りに面白い。
世界観・映像・演出・ストーリー・音楽・声優全てにかなりクセありますね。
でもすべてクセになりそう 笑。

あと、まさかの{netabare}未来少年コナン{/netabare} 笑
正直嬉しかったりするのですが、
一応タイトルだけ「残され島の」とか微妙に変えてるけど、著作権の許諾とか大丈夫なんだろうかと心配にもなったり。

<2020/1/20 追記>
3話まで。

そう。
アニメの良いところってこういうところ。
センスが詰まりまくってる。

今のところ期待を遥かに超えてます。

浅草氏の声優の伊藤沙莉さん。
めちゃくちゃドラマや映画に出まくってる女優さんなんですね。
大東建託「いい部屋ネット」のCMに出てる人だ。
声の合う合わないに賛否あるようですが、私は絶賛派です。
もう3話で浅草氏は伊藤沙莉の声じゃないと落ち着かない自分がいます 笑。

水崎ツバメ役の松岡美里さんも新人さんなんですね。
小見川千明さんに似た感じで結構好きな声です。

金森氏は田村睦心さん。
本好きの下克上のルッツとか少年役のイメージ強いのでちょっとびっくり。
でもあの地の底から湧いて出るような声はぴったり。

この三人はもうこの声しかない、というはまり具合。
ここら辺も絶妙だと思います。

まだ3話ですがとりあえず評点付けてみました。

<2020/2/13 追記>
6話まで観ました。

「パーペキ」って 笑
「おはやう」って 笑

浅草氏は一体どの時間軸で生きてるんだ 笑

特に「おはやう」は感慨深い。
そういえば「究極超人あ〜る」と本作はちょっと雰囲気似てるかも。
変な部活多いし。
金森氏の強引さはトサカ先輩とちょっと似てるような気がしないでもないし。

<2020/2/24 追記>
7-8話は水崎ツバメの回でしたね。

これまで浅草氏の才能ばかり光ってましたが、
やはり「人を描くこと」
そして「描いた人に演技させること」
これができるのは特別な才能が必要なんです。

絵を描くのにハマった経験があり、
さらに「人」描けなくて挫折した経験お持ちの方なら共感いただけるのでは。

人や動物の「カタチ」を絵にするだけでも鍛錬と才能が要るのに、さらに「動き」を眼で追って、そのカラクリを絵にできる水崎ツバメは天才

そういうお話でした。

自分にそういう才能あったら人生変わってただろな。


あと、本作品はやはり「究極超人あ〜る」を彷彿とさせますね。
こういう作品に、ストーリーやオチを求めても詮無いですよ。

<2020/3/9 追記>
9話まで(今ごろPS5Rにどハマりして視聴遅れ気味です)

2/14放送の「勇者ああああ」(テレ東)に本作OP曲「Eazy Breezy」を歌うchelmicoが出てました。

ミュージシャンという紹介もろくになく、
最初なんの人かよくわかんなくて、
やたら映像研のOP曲流れるなと思ってはいたんですが。
気がついてちょっとびっくり!

ちなみにchelmicoは女性二人組のラップの人
こないだR1で優勝したマヂカルラブリー・野田クリスタルのファンなのだそう。

と、ここまで書いて読み返したら固有名詞が氾濫してて何が何やらわからん文章になってますね。
まあ、いいや 笑

<2020/4/17 追記>
最終回まで見終えました。

全てにおいてハイレベルでしたね。
浅草氏の方言、馴染みすぎて千鳥のノブのようでした 笑。

惜しむらくは最終回で上映された自主制作アニメ。
なんか抹香臭くなってしまった。
なんか臭いが、ね。

その点を除けば全編に渡って高品質の優良作品でした。

やはりおかわり(二期)が欲しいです。

投稿 : 2020/05/09
閲覧 : 1049
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66

くにちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

実験的な作品だったのか?

創造?と妄想?だけで生きている主人公浅草氏と現実的な考えを持つ金森氏とのギャップ?バランス?で成り立っている作品。

キャラ同士の掛け合いと映像演出で成立している作品、ストーリーはむしろ舞台装置に近い位置付けだったように思えます。

声優は、金森氏の声を演じていた田村睦心さんがいい味を出していたと思います。

投稿 : 2020/05/09
閲覧 : 307
サンキュー:

6

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

オタクのためのアニメ

湯浅監督の。
{netabare}
ファンタジックな世界観のなか、とある高校にてアニメ制作を開始し、ひとつの作品をつくりあげるまでの作品。

期待して見てたけど急に物語が終わってビックリした。

主役3人を筆頭に登場人物が個性的で良かった。毎回急に妄想が始まり、その時のアニメ的な表現がかっこよかった。効果音が全部声のところもこだわりを感じた。

まさにオタクのためのアニメと言うべきか。

一定の成功は収めたものの、まだまだこれからというところで終わるのがなぁ。まだ3人は何も成し遂げてないので続きがみたいな、と。
{/netabare}

投稿 : 2020/05/05
閲覧 : 274
サンキュー:

5

タケ坊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ある意味日常系として観るべきかもしれない

☆物語&感想☆

久々の湯浅監督作品ということで2020年冬アニメの中では期待していた作品。
1話観た段階での掴みは上々、監督ならではの映像面での拘りも感じられた。
ただ、終わってみればそこそこ楽しめたものの、
最初の期待感ほどではなかったなという印象。
アニメ自体としてはとても良く出来ているとは思うのですが。

物語は超簡単に言うと、女子高生がアニメを作る話。
毎話のように挿入される作品内での妄想パートや作品内作品は、
アニメ化ならではの醍醐味であったと思うし、
一番力を入れていた所であるのは明らかだったものの、
自分としては若干ついて行けてなかったのが正直なところ。
その要因としては、本人たちの拘りがややオタク的過ぎるきらいがあり、
観ていてドラマ性やカタルシスを得る場面が少なかったので、
それほど引き込まれることがなかったのかもしれない。

「女子高生が」アニメ制作に奔走している、
という点での一風変わった青春という目新しさは感じるものの、
既にアニメ制作を題材にした「SHIROBAKO」のような作品と比べると、
笑えるユーモアや感動できるドラマ性が少なくある意味淡々としている。
それは制作に関わる人間をメインにドラマチックに描いた「SHIROBAKO」と違って、
アニメ制作の過程自体をメインにしているから当然かもしれない。
したがって、浅草氏の脳内にあるようなマニアックな拘りや妄想を掘り下げても、
あっそうなんや、で終わって盛り上がりには少々欠けてしまう。

そして、作品の中で疑問を感じたのが最終話。
彼女たちが作った作品は説明不足感が感じられ、
製作過程を知っているこちら側はある程度理解できても、
作品を購入した初見の人間が(水崎氏目当ての人間とか)
理解できるんだろうか、と感じた。
この辺りが本作品のやや一人よがり的な部分として象徴されているように思える。
アーティスティックな部分を追求するのは悪くないしむしろ個人的には好みだが。

☆声優☆

人気声優に頼らず癖のあるキャラクターに対して的確な配役がされていたと思う。
水崎氏に新人を持ってくるところなどに監督の拘りが伺える。

☆キャラ☆

いっその事三人共癖の強いキャラでも良かったと思う。
でも、そうなると売るための手段が無くなるから、
水崎氏のようなキャラを敢えて設定したんでしょうね。
ただ、自分としては水崎氏のようなカリスマ読者モデルが、
本来関わり合うはずがない、
癖の強い他二人に対してやや浮いてる感は感じました。

作品制作に関わる部分以外に、
三人のこれまでの背景も描かれていたのは良かったと思います。

☆作画☆

この作品での一番興味深かった部分。
妄想パート&作品内作品での作画に加えて、
精細で丁寧な背景とかなりハイレベル。
監督の力が存分に発揮されたところだと思います。

☆音楽☆

OPのインパクトと中毒性はかなりのもので、
OPアニメーションとの相性も抜群でお手本のような素晴らしいもの。
EDもアニメーションとの相性がよかった。
作中の音楽も耳に残るもので、こちらも高評価。

投稿 : 2020/04/30
閲覧 : 343
サンキュー:

18

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

原作見ておりません。ストーリーとして大変楽しめました。大変クセのある作品だと思いますので見る人は選びそうですが、単純なアニメ好きだけでなく、興行マネジメントの難しさなども入っていていろんな側面で考える話にもなっています。12話で終わったんですかね。続きがあれば気になります。

投稿 : 2020/04/30
閲覧 : 224
サンキュー:

2

pin さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

あー、宮崎駿のインスパイアものか。

今このご時世に一昔前のテイストにしたのは評価できるけど、
空想シーンや作中の映像作品は、まったくもってつまらなかった。
こりゃ、監督のオナニーアニメだね。

リアリティを追求するわりには、
登場人物が女子高生だったりと矛盾を感じてたけど
見終えた今となっては、それが唯一の救いだったかな。
「見やすさ」という点で。

投稿 : 2020/04/28
閲覧 : 291
サンキュー:

5

ひよ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作画アニメというよりはきらら枠

この作品はアニメの演出や作画にフォーカスを当てた作品であり、それを称して作画アニメと呼んでいるのかと思っていたのですがどうやら神作画アニメして評価されているようなので異を唱えます
作画アニメ、演出アニメという評価の高い本作ですが、他作品と比較しても際立つものはありません
バトルもないスポーツもしない日常モノで作画アニメになること自体がまず非常に難しい
作画が整っているだけで一定の評価を得られた00年代であれば正当な評価だったと思いますが、最近のアニメは作画、演出レベルの平均値が非常に高い
そのなかで頭ひとつ抜けられたかと言えばかなり厳しい
日常アニメで主役が女キャラでかためられているので、分類するのであれば所謂きらら系が一番近い

ストーリー自体は可もなく不可もなく
変に奇をてらうこともない王道モノです
一話の二次元から三次元、一次元へ変幻自在に動く演出が一番すごかった
声もキャラクターにマッチしていて、生き生きとしている
普通に観る分には面白い作品です
ただ、過大評価されすぎているようにも思います
期待値を上げて観てしまうと肩透かしのような印象を受けるかも知れない
作画オタのみならず、創作者であれば刺さるものがあるはず

投稿 : 2020/04/27
閲覧 : 159
サンキュー:

3

djkazma さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

ネタアニメだと思って観たけどギャグありつつも硬派なアニメだった!金森氏の有能さが光る。普通の作品だと浅草氏と水崎氏のような技術的な才能持ちにスポットが偏りがちなんだけど、金森氏のような調整役としてめちゃ貢献する人物の重要性が光っていたのも個人的に好きだった。

投稿 : 2020/04/27
閲覧 : 169
サンキュー:

2

かさい さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

リアリティとは

劇中劇のクオリティは見事だった。
エンドクレジットを見る限り、特に最終話は作監の小林直樹さんを始め、松本憲生さんなど超凄腕のアニメーターが沢山参加されている。

クオリティの高い劇中劇にもアニメーターは勿論、美術・撮影・仕上げ、他にも沢山の方々が参加されている。
これを映像研の二人を中心とした高校生達が制作しているという設定はあまりにもリアリティがない。作中で原画マンとして描写されているのは水崎ツバメただ一人。
実力のあるアニメーターを集めて制作した映像を、モデルも兼業している高校生が制作したという設定はあまりに無理がありすぎる。
ラストの浅草は、自分が制作した(実際には沢山のスタッフが拘られて制作された)映像に対して、「まだまだ改善の余地ばかり」と言ってしまう始末。
「これはお前らの作品ではないんだよ」と、視聴者ながら腹がたってしまった。

また、リアリティのある作画を意識している水崎ツバメが五十嵐海さんのような金田系(メリハリのあるアニメ的な)アクションを爆発させるのも意味不明過ぎる。3話の五十嵐さんのパートは作画としては本当に素晴らしいけど、これを五十嵐さんの作品ではなく、水崎ツバメが描いた作品となると話は変わってくる。また、五十嵐さんパートの前にはタイプの違う野崎さんもアクションを描かれている。これも水崎ツバメただ一人が描いたことになっている。それが気になってしょうがなかった。

同じアニメ制作を題材にした『SHIROBAKO』とはリアリティの差が天と地の差があり、『SHIROBAKO』に関して言えばドラマの盛り上がりに合わせてアニメ的な誇張(嘘の描写)のバランスも見事だった。映像研は世界観・時代背景が現実と違うとは言え、シッチャカメッチャカ過ぎる。

作画が素晴らしいだけに、非常に残念な作品だった。
伊藤沙莉さんの声も浅草のキャラクターもとても苦手だった。

投稿 : 2020/04/26
閲覧 : 222
サンキュー:

6

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映像研には手を出すな!のストーリー・あらすじ

高校1年生の浅草みどりは、アニメーションは「設定が命」と力説するほどのアニメ好き。スケッチブックに様々なアイディアを描き貯めながらも、1人では行動できないとアニメ制作への一歩を踏み出せずにいた。そんな浅草の才能に、プロデューサー気質の金森さやかはいち早く気づいていた。さらに、同級生でカリスマ読者モデルの水崎ツバメが、実はアニメーター志望であることが判明し、3人は脳内にある「最強の世界」を表現すべく映像研を設立することに……(TVアニメ動画『映像研には手を出すな!』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2020年冬アニメ
制作会社
サイエンスSARU
公式サイト
eizouken-anime.com/
主題歌
《OP》chelmico『Easy Breezy』《ED》神様、僕は気づいてしまった『名前のない青』

声優・キャラクター

伊藤沙莉、田村睦心、松岡美里、花守ゆみり、小松未可子、井上和彦、小野友樹、小林裕介、錦貫竜之介、井澤詩織

スタッフ

原作:大童澄瞳(小学館『月刊!スピリッツ』連載)
監督:湯浅政明、シリーズ構成:湯浅政明、脚本:木戸雄一郎、音楽:オオルタイチ、キャラクターデザイン:浅野直之、美術監督:野村正信、色彩設計:中村絢郁、撮影監督:関谷能弘、編集:齋藤朱里、音響監督:木村絵理子

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