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「劇場版「SHIROBAKO」(アニメ映画)」

総合得点
80.4
感想・評価
353
棚に入れた
1689
ランキング
458
★★★★☆ 4.0 (353)
物語
3.8
作画
4.1
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.1

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劇場版「SHIROBAKO」の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

つむじ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメとは最高です

物語の序盤の変わり果ててしまったムサニにもう心がえぐられるような思いでした。
妙な現実というような、アニメなんだからフィクションのはずなのにどうもそうは考えられないほどのリアリティ。
タイマスの中止に嘆くスタッフたち、中でも遠藤の怒りには涙が出た。
閑散としたムサニの社内でテレビアニメでは新人だった子たちが一生懸命働いている姿には全然笑顔で見れず、辛い重い気持ちになってしまった。
それでもSIVAの制作が決まって、スタッフたちが再び結集なんてそれはもう感動しかありませんよ。全てが丸く収まるようにみんながムサニに戻ってくるなんてそんな御都合主義ではないけれど、それでも「アニメが好き」という共通の想いで完成したSIVAの最後のシーンなんて涙が止まりませんでした。
これ以上ないくらいの最高の俺たたエンドですよ!アニメ最高!!

投稿 : 2020/06/24
閲覧 : 258
サンキュー:

7

ネタバレ

名古屋のなかじ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白い!けど時期が...2期をずっと待ってるアニメ

映画、例のウイルスが蔓延し始めた時期と被っているので実力以下の評価しか受けられてない悲しいアニメ

内容はもちろん面白く、上演時間以上に感じる内容と満足感が得られます。

アニメのBD買ったら2期やってくれるかな?難しいかなという感じです。

時系列は現実の時間に沿って描かれているので没入感も得られ、ミュージカルパートも序盤の説明パートも苦に感じない安定したアニメです。

投稿 : 2020/06/12
閲覧 : 184
サンキュー:

4

ネタバレ

HAKU さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もったいない!

SHIROBAKOを映画化!?何するの!?
という第1印象でした。
でも、一言で言えば、映画ではもったいなかった、です。
TV版として、各々の苦労を丁寧に描いていった方が、最後作品ができあがったときの感動が何倍にも膨れ上がるからです。
映画は2時間だったので、TV版終了時からの現在の様子→作品作成の話をどうするか→作品作成→完成というストーリーは無理があったかなと思いました。
さすがに上手にまとめてありましたが、TV版がよかっただけに、「この苦労場面、飛ばすの!?」となってしまうところがいくつかありました。
また、尺合わせ(?)なのか、映画だからなのか、宮森が謎の歌を歌う場面、ちょっと作画が気になったのと、そもそもこんなに長くいる!?と思ってしまいました。

ただ、それぞれの主要キャラが成長していて、その中で一生懸命仕事することを考えているのは、とても心に響きました。
TV版はもちろんですが、この映画版を観ても、アニメ業界で頑張っている方々を応援したいという気持ちが高まります。
SHIROBAKO2期として映画版を2クールで作り直しでもいいですし、映画後のストーリーを描いてほしいなと思える作品です。

投稿 : 2020/04/26
閲覧 : 233
サンキュー:

8

ネタバレ

washin さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

根拠のない前に進む気持ち

何か始めなければ何も前に進まない。何か転がそう。





宇宙の始まりはビックバンからだというのが通説です。文字通り何もないところから突然起こった爆発が世界を作りました。あまり詳しくは知らないのですが、ビックバンはなんの脈絡もなく突然起こったといいます。

人が何かを始めるときには、きっかけを、理由を求めたがります。そこに自信や、うまくいく根拠がないなら、やめとこうかなと思ってしまいます。

でも今を変えたいと思うなら。進みたい目標があるのなら。まずは一歩踏み出さないといけないのです。そこに根拠がなくともです。

本作で、あおいが劇場版を作ることを決意するシーン。ミュージカル調で表現されています。どこかぶっ飛んでいるというか、現実を直視していないかのように思えました。状況だけで行ったら最悪ですから。実際うまくいく保障なんて全くない状況です。ロロとミムジーが言っていたように、根拠のない大丈夫は大丈夫じゃない、という状況だったのかもしれません。

でも、何かを始めるときには、変える時には根拠のない自信が必要になるのです。空元気でもなんでもむりやり盛り上げて、戦わなければならないのです。苦難困難ありふれた、いばらの道になるとしても、まずは一歩前に進まなければ始まりすらしないのです。

投稿 : 2020/04/13
閲覧 : 207
サンキュー:

6

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメのその先へ

今回の舞台はアニメ終了から4年後が舞台になっています。
ハッピーエンドで終わったイメージがありましたがその先は変わり果てたムサニの姿が劇場版に……最初はアレ?かなり寂しくなった?皆んなは?ってなりましたよw

4年経てばそりゃ〜変わりますよね…
その場に留まる人、別の場所を選ぶ人、アニメ作成から離れようとする人…
その辺りは本当にリアルでした。
永遠に続くものなんてないし変わるのが当たり前ですが、やはりそう考えると寂しくなりますよね。

何故、そんな事になるのは劇場版でしっかり描かれているのでご安心を^ ^
アニメ見ていればストーリーも付いていけます。
ただ、キャラが多すぎて数人こんな人居たかな?って思ったのは秘密です。

今回の物語はそんなムサニに劇場版政策の案件が提案され迷うアオイ…
期限が無いし今の現場では…そんな気持ちとの葛藤が有ったのでしょうが前社長に背中を押されて制作を始める事に…

そこから元ムサニのメンバーに声を掛けて徐々に集まる仲間達
それは彼らにとってのリベンジであるのでしょうがムサニが好きだったから集まったのでしょうね。

作品が出来ても次の問題は発生しますが事務所に乗り込む展開は工夫されて居て面白かったですねw
まさか、この作品でアクションを見られるとは思っていませんでした(´艸`)*
演出が凄く工夫されている様に思いましたね。
カッコよかったですね。

そして一度は映画は完成して上映間近からの作り直し、やっぱり世に出る以上良いものを出したいと言うのは制作側も同じですよね。
ファンもその方が喜ぶし何より自分達の作品を満足行くものに。
普通ならあの場であの状況では言わないし、言うのにも勇気が必要だと思います。

皆んなの頑張りを考えたら時間もないのに変更なんて…でも、その気持ちを理解してくれる仲間達がいる制作魂のあるいい仲間ですね^ ^

最後は満足行く作品になっていたみたいですねw
制作した映画のラストが描かれていましたが生き生きとしたアクションシーンなどいい感じで作成されていた様に思います(´艸`)*

作中で、ムサニはあまりいいイメージを持たれてない様でしたがED後には徐々に仕事も増えて立て直せそうで安心しました(´艸`)*

投稿 : 2020/04/05
閲覧 : 229
サンキュー:

14

ネタバレ

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

入りが良いほうがいいっちゃいい<59>

映画館の近くまで行く用事があり、そこで時間ができたので鑑賞。
TV版高評価なのに積極的に観に行くつもりがなかったのは、宮森グループがポスターやら予告編に出張ってきてるイメージで「あいつらの話なら別にいいや」と無意識で判断してたらしく。そもそも観に行くか行かないかということすら考えに上がってきてなかった。
ポスターとかよく見たら宮森以外のグループズは2列めで1列目は宮森と新世代の仲間達だったけど、美少女キャラなので一緒くたにしてたのだろう、無意識だし。

構成としては
1.落ちぶれた武蔵のアニメーションとかつてのメンバーの現状
2.劇場アニメの作成決定によりかつての仲間が集結
3.版権問題・アニメのストーリー決まらず等の苦労
4.一丸となって納得の行くデキの劇場版ができました、めでたし(ニンジャも倒したし)
ってな感じか。朝一で見て夜まで余所事をしてたので何か飛んでる可能性は大いにあり。

まず1.で、第三少女飛行隊の続編ではエロコメになっててそれを下請けしてるとか高度すぎるプレイですやん?異種族レビュアーズを越えてるわ、と引き込まれた。
2.も1.の余韻で、宮森グループが経験積んで使える人材になってるのも頼もしいやないかーってなもんよ。
集結自体にカタルシスを感じるようなドラマを、とかは贅沢としときましょう。宮森の覚悟(とエゴ)で、各自成功してる現場から制作苦しめの仕事に引っ張り込むなんてドラマもあったらよかったけど贅沢品としときましよう。

3.が現場の人間にあまり関係ない版権の問題なのと、アニメの作成に関する苦悩は一部のスタッフが悩むだけってのがどうにもメインラインとリンクしてる感薄い。もっとアニメ制作そのもので行き違いを起こしてほしかったかな。
製作期間が通常の半分以下って設定が、アニメの制作に問題を発生させにくくしててみんな一丸でGoになっちゃったのかも。
スケジュールが短いことによる苦労も描かれてなかったような。爺さんのアニメ教室手伝いに行く余裕もあったしねぇ。
このアニメ教室の話ってイイハナシダナーを無理やり挿入した感で本作の尺をとってやることじゃないよね。
これ入れるなら前段として、アニメ業界の待遇の悪さが知れ渡って落ちぶれたムサニには新人とかろくに入ってこないみたいエピソードがいるし、それは本作でやることでもないやね。もしかして作詞印税がアレなので?

んで4.の大オチも、監督が遠慮してたけど他のスタッフのやりましょう!であっさりできちゃった感。
アニメ制作上で期間が短いことによる地獄を描いてたら監督の遠慮にシンクロできたし、「やりましょう」も制作時の地獄で反発したり逃げたりした描写を入れて、そのスタッフに言わせてればなぁ、と。
一番意外そうな人物で参加時にゴネてたメカの人だったんだろうね。

そして劇場版アニメができてどうなった?
大ヒットと安易な感じにはしたくなかったんだろうけどムサニの仕事が埋まったくらいしか描写されてなくてわりと消化不良。
宮森の物語として成長を描いていれば、宮森が満足げな顔で公開初日の様子を眺めてるだけでもよかったんだけど一回腹くくっただけで後は押すだけで通っちゃってる状態ではできまへんなぁ。
絵麻も作監として問題が提示されたけど、解決したんだっけ?
そもそも宮森グループって宮森がいないと友達の友達みたいな雰囲気ですわね。脱法ドーナツをキメるだけのつながりかな?

うーむ文句ばかり書いてるようになってしまったけど、劇場に観に行って損したとは思わないt程度には面白い作品ではあったのねん。
ウンコに薔薇の匂いがしないって文句はつけないってやつよ。

#EDの歌がやたら高音がビリビリ響いて辛かった。エピローグの描写兼ねたスタッフロールだからさっさと出る訳にもいかなかったし。なんか高音がワレ気味だったし観に行った劇場の音響の問題か?

投稿 : 2020/03/17
閲覧 : 202
サンキュー:

7

ネタバレ

Appleモンキー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

また続編が見たいですね!

アニメの放送は2014年ころ、
だったと思います。

2クールで、アニメ2本分の制作にまつわる
お話でした。

アニメを作りたいという夢を抱き、
アニメ業界にはいるも
目の前の仕事の現実とのギャップ

それでもそれぞれの登場人物の
思いにスポットが当てられ

ほっこりする、そんなアニメでした。
特に12話の杉江さん無双回と
19話のずかちゃんの回が神回でしたね~

さんじょ、のアニメ制作が終わり、
ハッピーエンドでしたが

現実はそんなに甘くない!

ということで、劇場版も
世知辛い?アニメ業界の現実からスタートでした。

出だしは「むかしむかし武蔵野アニメーションがありました」という、
ミムジーとロロのナレーション

アニメの復習を兼ねているのですが
ありし日の、
活気があった時代の
武蔵野アニメーションの回想でもあるのでした。

アニメ版から4年がたち、
いまや4人くらいしかいない
武蔵野アニメーション…

制作していたアニメが
突然ポシャり、
古くからのよしみで制作を請け負っていたので
契約がしっかりしておらず
一気に経営が傾き、

かつてのメンバーは
ちりぢりに…

社長は引責辞任して
ナベPが社長に。

アニメは下請け仕事になり
クソアニメを作る日々…

アニメのラストを知るファンとしては
ショッキングでしたね。

元社員は引退して
小さな喫茶店の経営を。

みゃーもりが、喫茶店に顔をだし
カレーを食べるシーンは泣けますね。

なぜ、こんな状態に…
という悲壮感

そんな中、突如舞い込んだ
劇場アニメ制作の依頼

公開まで10ヵ月なのに、
制作会社がアニメを作ってなかったということで
元請けとしてムサニに依頼がきた、
いわくつきの案件です。

そんな無茶な
ということで、
引き受けるか決めかねていた
みゃーもりですが、

徐々にエンジンがかかり、
やったるぞ!と、

ここはミュージカル調の
斬新な演出だったんですが、

冒頭からの、うだつの上がらない日々から一転
やる気を取り戻していくということで、

観ているこっちも
楽しくなる演出でした。

そこからは、木下監督を呼び戻したりと
昔の、さんじょ、のメンバーが
再終結!

ここは展開的にもアツいんですが、
「そういえばこの人いたなー」という懐かしさと
ギャグ要素と、
新たなキャラの一面(特に、ゴスロリの小笠原さん)が見れ、見ごたえがありました。

結構、映画館も笑いの声が上がってましたね。

そして順調に進む制作進行ですが、
色々山あり、谷ありで、

終盤の見せ場は
やっぱり
みゃーもりの「殴り込み」のシーンですね。

23話で、木下監督が出版社に
殴り込みかけましたが、
今度は、みゃーもりが
必殺仕事人的な感じに「殴り込み」。

壮大に戦う演出シーンが流されたあと、
一秒だけ
入館証、が映ってましたね。

戦ってないやん!(笑)
入館証使って普通に入ってるじゃん、
と一秒だけ
そんなシーンが入り込みましたが、

その後、相手の社長と
きっちり話を着け、
勝利

そしてアニメは無事、
完成したのでした。

がここで終わらない!

完成品を観たけど、
なんか違うと
木下監督。

この時点で劇場公開まで
3週間なんですね。

これでいいじゃん、と
今さら、ちゃぶ台返しはできないと
木下監督は思うのですが、

最後の最後で
作品作りの拘りを
皆が出し、
「最後まで作りましょう!」という
アツい展開!

最後の最後まで
山あり、谷ありでしたが、
最後は前向きな感じで

お約束のドタバタが
観ていて気持ちよかったですね。

ずかちゃんも
この劇場アニメに声を当ててるのですが、
19話を思い出して
泣ける…

劇場版もSHIROBAKOらしい展開で
大満足でした。

また続編やって欲しいですね。
今度は七福神を完成させて欲しいですね。

投稿 : 2020/03/16
閲覧 : 263
サンキュー:

34

ネタバレ

るーも さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ご都合主義では終わらない

地上波で放送されたストーリーは良作と呼ばれるに値する面白さだったと思う。ただ、名作と呼ばれるにはわかりやすいストーリー展開、悪く言えばありがちな展開だったと言える。しかしながら、この劇場版では『タイマス事変』という事件が起こった後の主人公、宮森あおいの挫折や孤独、また武蔵野アニメーションの衰退、メンバーの流出という絶望的な展開から幕を開けた。PVをみて何か事件があったというのは予想できたが、最初からシリアス展開とは思いも寄らず、いつもの雰囲気を楽しみにしていた自分は衝撃を受けた。戦闘ものならいざ知らず、このようなジャンルのアニメが最初からシリアス展開全開なのは非常に珍しいと思ったからだ。「これは難しい構成にしたな」と内心良い作品になったのか半信半疑だったが、杞憂だった。宮森あおいの持ち前の行動力が特に際立ち、挿入歌も多く取り入れ、斬新なストーリー展開だった。それと同時に、仕事の厳しさを劇場版ではより強調しており、生々しくも共感をすることもできた。テレビ版では良作にとどまっていた『SHIROBAKO』は劇場版を経て『名作』になったのではないかと思う。ただ、少し残念だったのは、2時間でこの構成を仕上げなかった行けなかったところである。ストーリーの調子を上げるのは簡単だが、下がったところから上げていくのは時間がいる。それを劇場アニメを作ったとはいえ、テレビ版の半分の時間で仕上げるのはさすがにきつかったのだろうが、少し展開が早足だったのが惜しかった。武蔵野アニメーリョンの復興の続きを是非アニメ2期かもう1回劇場版でみてみたい。

投稿 : 2020/03/15
閲覧 : 169
サンキュー:

10

ネタバレ

redtask さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

TV版と比べるとちょっとテイストが違うかな

物語
アニメーション製作会社が悪戦苦闘しながらアニメを作っていくお話。
アニメ業界の作業内容やお金の話などドキュメンタリー風に作っているアニメ。劇場版は若干ファンタジー色が強くなっていて、面白さはTV版のほうがこのアニメのテイストに合っていた気がする。

キャラ
基本的には上山高校の先輩後輩だった5人が物語の主要人物。
とくに宮森を基点に話は流れていく。

感想
感想だけど、今回は正直TV版と比べてると少し残念な気がした。
面白さでいえば、まぁ面白いけど、SHIROBAKOっぽさは薄いかなーと思った。
見ている人がこういろ所が見たい!っていうのと監督のこういう所を見て欲しい!っていう所がズレているように感じる。
作画や演出のクオリティは高いものの、非常に悩ましい点が所々に出てくる。
物語序盤の宮森がこれではダメだと前を向いて進まなければいけないという点でのミュージカル風演出。水島監督の別作品でも最近では途中途中に歌を入れるのが流行ってるのが、まさにこの作品もで、あって悪いことはないのだが、いかんせん長い。終わる、と思いきやまだ続くんかい!とツッコミをいれれるレベル。
杉江爺さんのところのなめろうの会もこの映画の尺でやるにしては取りすぎだし、短くしたらなくていいのでは?という疑問符が付くレベル。
さらには、着物で直談判しにいくところはもっとリアルにやったほうが面白かったと思う。無駄に手間隙かけたけれど、結果微妙に長いし、このシーンそこまで必要でしたか?感が否めない。さらにはこちらは定規?などで戦っているのに相手はしっかりと刀をもっている点もなぜ?と思った。(相手は完全にやりにきていると思えばそうなのだが)
最後のリテイクの点も何をどうしたかったのか、前後の気持ちの表現がいまいちに見受けられた。

しかしながら、そういった点もありながら最初から最後までスムーズに見れてしまうのはやはり監督の腕なのだろうと思う。
TV版では叶わなかった神仏混淆七福神を空中強襲揚陸艦SIVAでやれたところは目頭が熱くなった。その中にしっかりとずかちゃんが声優として参加しているあたりもとても良かった。
結論からいえば、もう少しリアルで重い話にしてほしかったかな、と思います。

投稿 : 2020/03/13
閲覧 : 215
サンキュー:

10

ネタバレ

TDD さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

劇場版ナデシコ

みたいな話だと思った(粉ミカン)

話は続編として正統も正統、王道中の王道

良かった


偉い人から「宮森さんがやるって言ってくれた!これでもう大丈夫だぁ~」的な台詞があって、自分もそんな存在になれたら良いなって思いました(粉ミカン)

投稿 : 2020/03/13
閲覧 : 221
サンキュー:

6

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

賛否は分かれそう

良くも悪くも、TV版のストーリーをなぞったような展開が多くて、期待していたほどの出来ではなかった。

4年経ってムサニがガタガタになって人が減っていたり、三女の続編が別作品のようになっていたのは、ちょっと悲しい。

時間が短いので仕方ないとは思うのだが、キャラごとの成長や心情の変化などが描き切れていない気がする。特に、宮森が劇場版の制作を通してどう成長したのかがわかりずらく、受け止め方に困った。

冒頭で、TV版のあらすじをデフォルメキャラが説明するシーンと、宮森・ロロ・ミムジーが歌って踊るミュージカルのようなシーンは、何を狙って挿入したシーンなのか全く不明で、なくてよかったと感じた。

宮森と楓がげ~ぺ~う~に乗り込む際のバトル描写や、作中で制作した劇場版アニメのラストシーンなどの作画はすさまじかった…のだが、SHIROBAKOという作品にそれほど作画要素を求めていたわけではないので、ストーリーでがんばって欲しかったなあという気持ちがぬぐえない。

どうでもいいような話だが、この劇場版で一番ぐっときたキャラは遠藤の奥さんである。

投稿 : 2020/03/11
閲覧 : 238
サンキュー:

14

ネタバレ

Android さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一度履修してから見るべきだった

アニメ版の話から数年後の話から始まります
宮森のカーチェイススタートから始まるかと思いきやその場で止まるところを見て今の現状 他の制作会社と張り合う気力がないのを表したのかなと思いました
近年アニメバブルが弾けてアニメ数が減ったことやBlu-rayの売上が低いことも皮肉のように話していることもリアリティがあって面白いと思いましたがそれ故にアニメ制作が難しいということを改めて思いました
「オリジナルアニメが放送中止になる」というこの意味を"ただ1本アニメが減る"と認識していたが制作に関わっていた人は自分の努力を見せることが出来ず憤りを感じるのだとこの作品を見て知れたのはかなり大きかった
最初は暗い雰囲気からスタートしたのは劇場版の中でも珍しい始まりだなと思い中盤から活気溢れる展開になり最後はみんな笑顔で終われる話で良かったです
建物や車がかなりクオリティが高く作られていて車なんかはMTで書かれていたので制作者の中でMT好きな人がいるのかなとも思いました
それぞれのキャラの名前を忘れた状態で見たので顔と名前と役職が一致せず最後になってようやくそういえばそうだった!と思い出したので履修は必要だなと…
最後にディーゼルさん可愛い

投稿 : 2020/03/09
閲覧 : 233
サンキュー:

7

ネタバレ

アニメ好きなオタク さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

期待通りの良い劇場版でした!!

とても面白かったです!テレビシリーズを楽しめた方はおすすめです。
出だしがまさかのスタートでとても驚きましたが、宮森が制作を決意してからは、どんどん馴染み深い人たちが集まっていき、次々とくる問題も解決していき、無事完成まで導きます。テンポが良く、2時間があっという間でした。アニメーションを作ろうの歌はちょっと長すぎかなと思いましたが…
着物のバトルシーンは非常にかっこよかったです。
テンポよく進むので、全くテレビシリーズを知らず、かつアニメ制作についても詳しくない場合は理解が難しいかもしれないなあと思いました。登場人物も多いので…

投稿 : 2020/03/07
閲覧 : 217
サンキュー:

7

ネタバレ

kurosuke40 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

現実の中で夢を

何か大団円を迎えて、カタルシスを感じるわけではない。
それよりかは淡々とした日常の中でどのように夢に向かって歩んでいこうか、というようなことを優しく語られたようでした。
シンデレラの靴は投げ捨てようと。

舞台はアニメから4年後。
武蔵野アニメーションはオリジナルアニメーションをメーカーと契約を締結せずに(内定で)制作に着手してたが、
結局おじゃんになっちゃった事件があり、(資金繰り関連から?)元請けで作品を作れないまでの状態に陥っていた。
そんな中とあるメーカーから、題名と公開月(短工期)だけが決められたオリジナル映画作品の元請け案件があり、
以前のおじゃんになったアニメを元に、かつての武蔵野オールスターの人員を集めて作品を作り上げていくというお話。

主人公たちは作業者からマネジメント層へ少しばかり上がっており、悩み事もその層に沿うものに変わってきている。
とはいえただ一言でまとめると、アニメ放映から一貫して「好きなことを仕事にできても、好きな作業だけができるわけではない」になると思う。
そういう実際的な現場で、どのように足掻いていけばいいのかということ。

アニメを含めて、この作品でとても魅力的なのは一つの道を行動で示してくれる先達たちで、
くすぶるあおいに対して、企画を出していく高梨や平岡、助言をくれる社長
作画監督ばかりになっている絵麻に相反して、原画しか受けないとスタンスを示す小笠原、
声優業よりも芸能業の仕事が多くなっているしずかに対して、事務所は物分かりの悪い夫のようなものと諭して行動を進める声優の先輩(まりさんだったかな?)
私は子供たちに(初心を)教えてもらっていると吐露する杉江など、
そんな彼らを受けて、あおいたちも先輩になっていく。

映画は短い。
一人ひとりの話は淡々と次々と進んでいく。
だが、その代わりに1つの作品に対して、各分業がそれぞれ本気をぶつけて作り上げていく様をより感じられた気がする。
「脚本」「作画」「音響」……。
そして、「進行」「プロデューサ」などもアニメ作品の一要素だということを感じた。
クオリティのためには、必要なところに必要な時間と工数を当てれるようにコントロールしないといけない。
そのためには予算と工期を引っ張ってこないといけないわ、(話の都合上悪役の)メーカーと話をつけないといけないわ、etc。
ビジネスとして成り立たせないと大きなものは作ることはできない。
観客には目に見えない要素であるが、確実に作品の良し悪しにインパクトのある要素で、
そんな現実的な障害を乗り越えて、あおいたちは良い作品を作り上げていく。

ただもう1つ、現実的な示唆も感じた。
SIVAのラスト。
よくある作品の終わり方かもしれない。ただSIVAのラストはShirobakoのラストに繋がっている。
SIVAは大団円にしなかった。
私にはSIVAの主人公たちはあおいたちが重ねられている気がする。

私たちは満足することはない。それは人という生き物の構造から。
つまるところ、夢にたどり着くことはない。
あるのは夢に向かい続けることだけ。
Shirobakoの最後は朝礼で終わる。
それはいつもの日常。夢の先ではない。

それも含めて、どのように夢に向かって歩んでいこうかということ。
改めて私は何をしたいのか。何をするのか。
もしそれでも、と思えるならば、それは歩むべき道なのだろう。


蛇足
あおいが絵麻に作監依頼後に、あおいが友達モードに戻ろうとしているところで絵馬がお仕事モードで確認を畳みかけ、
あおいが「頑張ります」と友達モードっぽく解答を逃げてるところが印象に残っている。
進行は進捗が不味いときは無理を言って頭下げるのがお仕事だから、ね。(苦笑

杉江の話は最初は意図がわからなかったが、あおいの一言で胸に来た。

絵麻と小笠原の対比は直接の関わり合いはカットされたんだろうなという気がする。

投稿 : 2020/03/07
閲覧 : 193
サンキュー:

9

ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

逆襲の宮森

あれから 5 年後。最初に目にしたシーンは、衝撃的だった。あの武蔵野アニメーションが外は蔦だらけで仲は閑散としていた・・・

第三少女飛行隊の成功で波に乗った武蔵野アニメーションが企画したオリジナルアニメーションが、大詰めのところで頓挫。それから武蔵野アニメーションの仕事が激変したらしく、あの頃の仲間たちはそれぞれ新しい道へ踏み出していたが、宮森はまだ制作として在籍していた。

一緒にアニメを創ろう!と誓った高校の仲間たちは、宮森のようになかなか夢に近づけない者からちょっとだけ前進した者もいたが、やはりそれぞれ仕事に対して壁を感じていた。アニメ業界の日々の厳しい現実に疲弊し、みんなでアニメを創るという夢をだんだん忘れつつあるようであった。

くすぶっていた武蔵野アニメーション・宮森に転機が訪れる。他社に任せて制作が進行しているはずだった劇場版オリジナルアニメが、劇場公開一年切って絵コンテすら完成していなかったのだ。この大ピンチをチャンスに変えるべく、宮森は立ち上がる。さあ、大逆襲だ!!!

宮森はアニメ制作の仕事に対するプライド・仕事を通して実現したい自己・自分の将来の夢を思い出し、自信を取り戻していく。かつての仲間たち、そして高校で夢を誓い合った仲間たちとともに、ついに劇場版アニメを完成させた。見事な逆転勝利だった。


自分はアニメとは全く関係ない仕事に就いているけど、なんだか考えさせられた。仕事を通して何をしたい?このまま仕事続ける?将来は何になりたいの?・・・・そんなことが頭を駆け巡った。

宮森の仕事に対する姿勢に感化されて、なんだか活力をもらった。良いアニメだった。

投稿 : 2020/03/06
閲覧 : 231
サンキュー:

6

ネタバレ

sunnyday さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

君たちはどう生きるか

「君たちはどう生きるか」
僕は本作を観終わって、制作者の方々にこう言われているような感覚に陥りました。

……
いま私たちが置かれている、アニメ業界の状況は暗く先の見えないものである。
劣悪な労働環境、低賃金、さらには決して起こってはならない、理不尽な出来事までもが波のように押し寄せてくる。
しかし、それでも私たちは諦めない。
アニメが好きだから、そしてアニメを作る人々が好きだから、約束を果たすその日まで、アニメを作り「続ける」。それが泥舟か宝船かは乗ってみないとわからない。それでも、それでも他人にオールは任せない。万策は尽かせない!
自信と覚悟をもち、暗闇に一筋の光を灯そうと、挑み続けるのが我々の矜恃である。
それが私たち、アニメ業界の今である。

翻って、君たちはどうだろうか。
……

そんなふうに言われている気がして、ならないのです。

多数の人々の努力、自己犠牲の上に成り立つアニメーションが見られることに対して、心から感謝したい。そして、僕もやりたいことに本気で取り組みたい。そう思える素晴らしい作品です。

また見直してから追記します。

投稿 : 2020/03/03
閲覧 : 245
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12

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不良中年 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高だった。観たらきっと一歩踏み出せるよ。

コロナウイルスで3/2が実質封切になったが、観てきた。
もういろいろ感情が揺さぶられてるので、キレイに書けない。
とにかく良かった。
社長さんの葵ちゃんに対する言葉は全世界の若者そしてボンヤリとやりたい事はあるけど具体的に進めない人達に対する助言だと思う。

葵ちゃんを除く4人は明確になりたいものがあって、その道に邁進しているけれど、葵ちゃんはアニメが好きだけど何をしたいのか、どうなりたいのかが未だ明確ではありません。
思ったのだけれど他の4人のように明確な目標がある人はいいけれど、世の中の多くの人は自分も含めて葵ちゃんじゃないのかなと思う。

そんな人たちに向けたエールがこの映画なんだと思う。

本当にこの映画は良いよ。
近いうちにもう一度観ようと思う。

投稿 : 2020/03/02
閲覧 : 210
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8

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かがみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

期待し過ぎた

テレビ版が良かった為、期待し過ぎたのかもしれません。

4年後の武蔵野アニメーションが悲し過ぎ、テンポも悪い気がしました。
とにかく4年後のムサニが悲しかった。

投稿 : 2020/03/02
閲覧 : 160
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6

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88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ作りの大変さを知る

武蔵野アニメーションのメンバーが集まってアニメを作る話。

SHIROBAKOのテレビ放映版はかなり好きだったので、それなりに期待して観にいきました。

まず冒頭、テレビ放映版と同じ感じで車のシーンから始まり、あー、テレビ放映版のトレースねーとこ思いながら見てたら、人が…?少ない…?
みたいな感じになってどんどん引き込まれました。

中盤で、人が少なくなった理由もあったし、みなそれぞれ4年後の生活が描かれていてとても良かったと思います。

テレビ放映版を見てない方でも、冒頭におさらいみたいなのが数分あるので十分わかると思います。

個人的に良かったなと思ったのが、
着物姿のみゃーもりが戦闘するシーン、めちゃ動いてる感じで良かったです。かっこいいし可愛かった。あと、肩出すシーンも良かった。
4年後ということで、みんながそれぞれの道に進んでいて、大きくなったんだなぁ、という謎の親心が生まれたと同時に皆がそれぞれ再集結するのがエモかったです。

一方で、あんまりかなって思ったのが、
2人の新キャラが出てきたのですが、
あまり深掘りもされず、ただ新キャラがポッと出てきただけ、みたいな印象を受けました。
現実的に考えたらすごくリアルなので良いんですけど、もうちょい深掘りして欲しかったなぁって感じです。もしくは、BD特典にOVAか何かでそれぞれの新人にスポット当てた話があるととても良いかも。
まぁ、映画という媒体で新キャラに十分なスポットは当てられないので難しいかなぁと思いました。

あと、みゃーもりのドーナツガンギマリがテレビ放映版の10倍くらい濃かった気がしました。
中盤、みゃーもりが壊れたのかと思った。

あと気になったのは、絵の教室のシーン、多分色々な手法でアニメーションが描かれてそうな感じだったので、円盤買ってゆっくり見直したいなと思いました。

あと、全体的に話が暗めです。
ところどころギャグがあって笑ったり劇場が湧いたりするシーンはあったんですが、やっぱり全体的にリアリティ高すぎて若干つらいなってなりました。

主題歌も良かったです。

テレビ放映版SHIROBAKOのどす黒い業界の闇を見て、楽しめる人には楽しめるかと思います。

とにかく武蔵野アニメーションが色々変わってるので見てほしい!!!

投稿 : 2020/03/01
閲覧 : 203
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6

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きつねりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

大好きだからこそ満点は付けられない

タイトルはネガティブに書いてますが、まず2時間という尺をフルに使い切った作品だな、というのが最初の感想かなと思います。もちろんポジティブな意味で。
『アニメ好きが見るアニメの作り手たちの物語』として、多くのアニメファン及びアニメに限らずこの社会で働く人たちの共感を呼んだ作品の劇場版として十分満足の出来。一旦はばらけてしまっていたムサニの面々が、ひとつの作品を軸に集まっていく…それだけでも本編ファンにとっては見る価値のある作品だったと言えると思います。
4年後もがきながらもそれぞれの形で逞しく生きるアニメーション同好会の5人や、将来を見据え動き続ける人、逆に困難にぶち当たって足を止めてしまった人…そんな様々な人たちが『自分の満足のいくものを作りたい』という思いで立ち上がり、同じ『完成』というゴールを目指す。境遇は違えど本編で作られた『SIVA』のストーリーにもそんなアニメ作りのONE TEAMな感じが重なるように取り入れられていてやっぱり上手いなーと思いました。
ただ、『これをアニメ12話に落とし込んで見てみたかった…』という惜しさを感じてしまったというのも正直な感想です。本編であれだけ手広く立体的にアニメ業界を切り取ったSHIROBAKO作品のファンとして、新たにこの4年後という設定を上手く使ってもっと掘り下げられたのではないかと。リアルな作品だけに描いた分だけ大勢の人にスポットが当たるし、逆に省くほどストーリーに薄さが出てしまうのは仕方ないことなのかな、と思いますが、約120分という尺の中で過去を説明しつつ新しいアニメを作るぞ!という展開を持ってくるのはキツさもあったんじゃないかなーと思いました。(実際映画の中でも太郎の自信作と意気込んだカットが全ボツという描写があって、この映画もきっとそうなったシーンがあるんだろうな…と思わずにはいられなかった…あるなら何とかして見れないものか…)
しかしながら限られた尺の中でムサニの面々に少しずつスポットを当てていくのは流石。しかし…!更に登場する劇場版からの新キャラ。目立ったところではオタク混じりの言葉使いながらも誠実そうな制作の新人くんとSIVAの尻拭い担当に就いたアシPちゃん。この2人の新キャラを出すなら何でアニメ業界に入ったのとか、どんな夢を彼女自身が持ってるかとかしっかり掘り下げる描写が欲しかったかなーと思います。まだアシPちゃんの方は二面性とかもあって面白かったけど、制作くんの方はただただいい奴というだけで終わってしまっていたような。その辺りの設定をほったらかしにせず取り込めたらもっといい作品になったんじゃないかと素人ながら思いました。(表面上は凄く気の利くヤツだけど実はアニメにかける情熱なんてまるでない、好きでもないみたいなタイプがみゃーもりの前に現れたらどんな態度を取るか、的な)
キャラクターにスポットを当てると、本編では1番飛躍が遅かったずかちゃんが4年後5人の中で1番輝いているのが嬉しかったりしました。仕事場が違うし比べるのはおかしいんだろうけど、苦労が長かった分報われているような描写は『努力は必ず誰かが見てくれている』というメッセージを含んでいるようで自分自信も頑張んないとな、と思えました。
そして今作を通して1番言いたかったことは映画の最後に持ってきた『夢は遠くても、必死にあがくことで見えてくる明日がある』ということなのかな、と僕は受け取りました。
『アニメ製作』という過程を通じて社会人としての仕事の難しさ、夢との両立、人との関わり合い等を描くSHIROBAKOという作品、やはり何度見ても学ぶものがある人生への訓示的作品としてこれからも大事に見返していきたいと思います。

投稿 : 2020/03/01
閲覧 : 270
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11

ネタバレ

kiminttea さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

TV版のノリについていけた人なら…。

TV版は視聴済みです。
色々あって落ちぶれているムサニが、みゃーもりの頑張りで劇場アニメを作り上げる物語。その過程でTV版のキャラたちが再集結してお涙ありで頑張り、悪役は他社の一人だけという構造もTV版と同じ。
TV版のノリについていけなかった自分としては、今回もやっぱり駄目だった。

この先は悪口なので、気を悪くしたくない方は見ないでください。
{netabare}
特にダメだったのが、みゃーもりが劇場アニメ制作に乗り出そうと心を決める一番大切なシーン。 
{netabare} ここを謎のミュージカル仕立てにしてしまい、結局何が彼女を駆り立てたのかがぼやけてしまった。そのため、ラストシーン作り直しにしても、元々の彼女のモチベーションがどこにあったのかわからないので、なぜリテイクの決断に至ったのかがボケボケ。なのでカタルシスもなし。
{/netabare}

あと見ていて気分が悪くなったのが、登場人物たちのことごとく社会人失格レベルの脇の甘さ。
{netabare} もしこれがリアルなアニメ業界だというなら、「やりがい搾取」の上に成り立っている日本のアニメ業界は、人口減少の流れの中で、組織で攻めてくるネトフリや米中韓の制作会社に叶うわけがない。 {/netabare}

そのほか、遠藤君の拗らせぶりとか杉江Gの子供イベントとか、本筋にはどうでもよい。
斯様にストーリーがスカスカなのを、どうでもよいエピソードで尺を稼いでいるように感じられてしまい、途中から苦痛になってしまったのが正直な感想です。{/netabare}

唯一良かったのは、ずかちゃん。
{netabare} わかってはいても、いい役をもらっていいセリフを話し、それがずかちゃんの境遇に重なって、少しウルっとなった。 {/netabare}

まとめると、TV版のノリが好きな人は楽しめるかな。
そうではなかった方は、無理に劇場まで行かなくてもよいと思います。
悪口で気分を悪くされた方がいらっしゃいましたら、大変失礼しました。

投稿 : 2020/02/29
閲覧 : 246
サンキュー:

10

めるぴん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/11/22
閲覧 : 0

しらす さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/07/29
閲覧 : 1

ぽたお さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/07/07
閲覧 : 2

しるまりる さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/03
閲覧 : 2

tea さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/03
閲覧 : 3

YOKUTO さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/21
閲覧 : 2

kuroneko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/04/13
閲覧 : 2

ひろはる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/04/01
閲覧 : 2

おもり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/03/11
閲覧 : 4
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劇場版「SHIROBAKO」のストーリー・あらすじ

いつかアニメーション作品を一緒につくろうと、ひょうたん屋のドーナツで誓いを立てた上山高校アニメーション同好会の5人。卒業後、5人はそれぞれアニメーション制作に携わる。宮森あおいは「えくそだすっ!」「第三飛行少女隊」の制作を経て、少しずつ夢へ近づき、「自分が本当にやりたいこと」を考え始めていた。一方、日々の仕事に葛藤を抱きながら過ごしていたあおいは、新企画の劇場用アニメーションを任され、「今の会社の状況で劇場用アニメーション制作を進められるのか?」と不安を感じる。はたして、劇場版アニメーションの納品は間に合うのか――!?(アニメ映画『劇場版「SHIROBAKO」』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2020年2月29日
制作会社
ピーエーワークス
公式サイト
shirobako-movie.com/
主題歌
fhána『星をあつめて』

声優・キャラクター

木村珠莉、佳村はるか、千菅春香、髙野麻美、大和田仁美、佐倉綾音、山岡ゆり、葉山いくみ、米澤円、井澤詩織、田丸篤志、松風雅也、中原麻衣、吉野裕行、小林裕介、檜山修之、こぶしのぶゆき

スタッフ

原作:武蔵野アニメーション、キャラクター原案:ぽんかん⑧
監督:水島努、シリーズ構成:横手美智子、キャラクターデザイン・総作画監督:関口可奈味、美術監督:竹田悠介/垣堺司、色彩設計:井上佳津枝、3D監督:市川元成、撮影監督:梶原幸代、特殊効果:加藤千恵、編集:髙橋歩、音楽:浜口史郎、音楽制作:イマジン、プロデュース:インフィニット

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