ようす さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
トップモデルとトップデザイナーを目指す少女と少年の物語
週刊少年マガジンで連載されていた漫画が原作の作品。
この作品の原作が少年漫画だったとは、
意外でした。
原作は2021年に完結していますが、
アニメは途中で終わっています。
ぜひ続編を…!と望んでしまうなあ。
全12話です。
● ストーリー
パリコレに出るためにモデルを目指す、
高校生の藤戸千雪(ふじと ちゆき)。
しかし身長が足りない。
周りは身長が低いのだから、夢はあきらめるしかないという。
しかし千雪はあきらめない。
自分のなりたいものをあきらめられない。
そんなとき、手芸部で服を作っている津村育人(つむら いくと)に出会う。
彼はファションデザイナーを志すも、
家庭の経済的な事情で夢を諦めようとしていた。
恵まれないものに夢を阻まれる二人が、
トップモデルとトップデザイナーを目指す物語。
ファッションがテーマの作品ってあまり見たことがなかったし、
そもそも服飾関係の世界というのは普段まったく関わりのない世界なので、
純粋に興味深かったです。
服を作るって難しそうだけど、
イメージしたことが形になっていくって楽しそう。
才能も努力する根性もあるのに、
何かひとつが足りないだけで夢をあきらめなければならない。
千雪には身長、
育人には専門学校へ進むためのお金。
「普通に考えたら無理でしょ」「あきらめるしかない」という現実に何度もくじけそうになりながら、お互いの背中を叩き続けてきた二人。
立ち上がり、あきらめない姿を応援せずにはいられませんでした。
見ごたえはあったけれど、
きっとこれからもっと盛り上がっていくはず。
盛り上がりにはいまひとつ欠けてしまった印象なのがもったいない。
それでも、十分楽しめましたけど^^
● キャラクター
主人公は、育人(cv.花江夏樹)。
デザイナーを志すも、家庭が貧しく、3人の妹たちのためにも自分は高校を卒業したら働かなくては…と、夢をあきらめようとしていた。
千雪と出会ったことで、自分はやっぱり服を作ることが好きだと再確認し、
彼の才能で周囲を驚かせながらも技術はまだまだ。
心優しく、そして自分の情熱をしっかり燃やすことのできる少年に成長して、母親と共に涙が(´;ω;`)
育人が「頑張れ長男、負けるな長男」と花江さんボイスで話したときには「炭治郎!?」とならざるを得ませんでしたw
(「鬼滅の刃」の方がこの作品よりも前に放送されてますし。)
このセリフ、原作にもあるようなので
別作品を意識したわけでも、アドリブというわけでもないようです。
ヒロインは、千雪(cv.花守ゆみり)。
彼女も主人公だと言っていいと思います。
育人とはライバルのような、相棒のような、
互いにとって一番刺激し合い、
相手が立ち止まりそうなときには手を引っ張る存在。
相手の本心を引き出すのがうまい子です。
そして奮い立たせる。
それはこの子自身が強い気持ちを持っているからできること。
だから相手の中にある強い気持ちにも気づくことができる。
千雪のようなヒロイン、好きだなあ。
他は年上のキャラクターが多い。
デザイナーとして活躍している人や、大学生。
大人のキャラが多いことも、テーマがファッションという点でも、
少年漫画としては珍しく感じますが、
情熱や志の“アツさ”という点では、
確かに少年漫画らしさを感じます。
作品として面白いのは確かです。
女性にもおすすめできます。
● 音楽
【 OP「LION」/ 坂口有望 】
前向きな気持ちになれる曲♪
この曲好きです^^
作品にもよく合っています。
【 ED「Ray of Light」/ ジェジュン 】
優しい歌声が沁みてくる、優しい曲。
夢を応援してくれる人たちの温かさを感じます。
● まとめ
この作品、好きでした♪
ドラマ性があって、
見ごたえもありました。
一生懸命夢を追う姿には、
こちらももらうものがたくさんありますね。
ただ、本物の山場はこれからだろうし、
もっと彼らの歩みを観ていたかったなと、
道半ばでの結末に物足りなさは感じています。
原作は完結したし、
ぜひ2期を…と切望します。