スパイ隊長(休止中) さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
言うまでもなく名作っ!
1期よりさらに京アニ特有の深みを増した作品。感動するし、音楽全般も良い。こんなに良くできた作品はないと思う。key作品の(キャラの)作画は少し抵抗があるが、それを考慮に入れてもすばらしい作品。ここに評価するまでもなく名作。
時を刻む唄/Lia(OP)がおすすめ。
小さなてのひら/riya(挿入歌)もぐっと来る良曲。
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上記は編集前のレビュー。
下記は再視聴後のレビュー。
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「名作」
※自分のレビューを見るときはプロフィールを参考にしてください。
※あらすじは割愛。
いや~、再視聴でも泣けましたね^^
またグダグダの駄文になる予感・・・。
●家族
1期の内容をさらに深めていますね。
①まず、春原編ですよね。
正直、「兄だから~しなさい」「姉さんなんだから~しなきゃ」とかそういうのはあまり好きではないんですが、(特に幼い時は)やはり頼りになるのは年上の「きょうだい」ですよね^^
喧嘩したり殴り合ったりしたことも多々あると思います。
それでもいつかそういう過去を笑って語り合える日が来るはずです。
んで、春原は自分の恋愛にばかり目を向けて、妹が心配しているのも知らん顔。妹はただ「昔の輝いていた、かっこいい兄ちゃん」を見たかっただけなのに・・・。
ただ最後には、形は違うけど春原のかっこいい姿が見られましたね。
ずっとこの作品のネタ要員として頑張って(?)きましたが、ついに春原の本気を見せてもらいました。
そして、(過去の話ですが、)朋也と春原が別々に問題を起こして職員室で初めて遭遇して、お互いに怪我を負った顔を見て笑う時のあの二人の笑顔。
今でも目に焼き付いています。筆舌に尽くしがたいですね。あれは結構胸に来ましたね^^;
友達というのはなろうとしてなるものではないと思います。
いつの間にかそうなっていることもあるし。
もしかしたら、あらかじめ決まっていたことかもしれないですね。
「友達」もまた、「家族」同様深い意味が隠されていますね。
②お次は有紀寧編。
有紀寧の兄は不良の一派をまとめる長で、有紀寧はとても優しくて面倒見も良く、よくその不良グループの輩が相談や手当てされに来る。
有紀寧の兄が仲間をかばって事故に遭い入院しているため、勢力争いをしているもう一派の連中は(有紀寧の兄がいないときに攻めるのは恥だからなのか、)あまり表立った抗争はしていなかった。
だが、有紀寧の兄が退院したという噂を聞いて、緊張状態に。
まあ、有紀寧の兄はもう、ね・・・。
そんなわけで終いには有紀寧が兄の変装までして(兄が望んでいた)この町の平和を実現しようとした。
最後は両方の不良グループが一堂に会して有紀寧の兄の墓参り。
もう涙で画面がぼやけてしまいました。
有紀寧と兄の家族関係もそうですが、血の繋がりもない不良グループという仲間、いや「家族」というのも上手く表現できていた気がします。
○これは余談ですが、渚が身籠った後の正月に杏・椋・ことみ・春原が朋也と渚の家に集まるシーン。
これもある種の「家族」に感じられました。
卒業後もこうして関わりがあって、仲良く暖かい空間・時間を共有できるといのも「家族」だからかな、と思いますね。
家族はもちろん(祖父母)・親・きょうだい・そして自分のことだとは思いますが、個人的には「自分の人生で欠けてはならないもの・支えになるもの」と思っています。
だからそういう意味では、「友達」だって「家族」になりえると思います。
③最後は、朋也と汐編(+朋也と父親編)ですね。
渚が死んで、朋也は現実逃避するように仕事ばかりを機械のようにこなし、子供の汐は渚の両親にまかせっきり。
そうこうしているうちに渚の親にだまされて(?)汐と旅行に行くことに。
おいおい、親子なのになんか気まずいというかなんというか。
(自分も父親とは気まずかったですね(笑)物心ついた頃~小学生の時は父は単身赴任でめったに会えなかったので完全に他人行儀でした・・・。)
そして旅行先は朋也の幼い時の記憶にある場所で、そこで朋也の父親の母(朋也の祖母)に出会う(ように仕向けられた)。
そこで父親の境遇と自分の境遇を重ね合わせて、父親の苦労を本当に実感した。
父親が自分のために何もかもを捨てて育ててくれた、それを素直に認め、心から感謝する朋也。これも泣けますね・・・。
そして汐をしっかり自分の子として育てることを決心する。
他人の気持ちなんてその人と同じ境遇にならなければ決して理解することなんかできない。
ちゃんとわかってますね、京アニさん(笑)
そして、長かった最大の山場。それは父親と向き合うこと。
でも大丈夫、もう朋也は父親が頑張ってきたことを知っている。もう悩むことはない。
そして子育ての役目を終えた父親を祖母のところに帰らせる。
ここでのやり取りも涙流しっぱなしでした・・・。
もう、ずるいなぁ、この作品は(笑)
一つ言わせていただくと、最後に朋也と父親が別れ際に数秒の「間」があった。これは見事な演出だと思った。
気まずいとか、そういうものじゃなくて何か心の中で通じ合ったというか、その、言葉に表せないような色々な感情が朋也だけじゃなく、きっと父親にもあったんだと思う。
1期のレビューでも言ったけど、親不孝なことばかりしていた自分にとっては自分を見つめ直すきっかけというとても大きな回でした。
もちろん反抗期ってのは誰にでもあるし仕方ないことだけど、いつか大きくなった時に家族に感謝できるようになれば一人前ですね。(上から目線ですみません。)
●町への想い
朋也は父親にいらついて、学校でも春原とつるんでだらだら生活し、退屈で嫌なことしかないこの町をずっと嫌いだった。
でも渚と出会って、すこしずつ好きになってきたこの町が、次第に近代化、というか改装・改築で風景・景観が変わってきた。
渚に告白した演劇部の教室、そして渚と出会ったこの町という思い出の場所がなくなっていくと実感した朋也は、どことなく寂しい気持ちになっていた。
これって、要は「いつまでもそのままではいられない」=「無常」を表していますよね。
渚との関係、自分の将来、色々とどうなっていくか分からないこの不安が朋也を苦しめているように感じます。
最近、ちょうど自分の周りの家やら何やら改装・改築が盛んに行われていて、何となく朋也の気持ちが分かるような気がします^^
●最終話
これは二つの説がありますよね。
・夢オチ
・パラレルワールド
個人的には「パラレルワールド」を推します。
理由としては、1期2期にちょくちょく「もう一つの世界」「別の世界」という言葉が出てきますし、女の子が一人しかいない世界において、最後に女の子(汐?)が「向こうの世界に行くべき」と人形(朋也)に言っています。
女の子の言う「こっちの世界」は渚・汐が死ぬ世界。
「向こうの世界」はまあ、いわゆるハッピーエンドの世界ですかね。
「シュタインズ・ゲート」や「失われた未来を求めて」という作品における「タイムリープ」とまでは行きませんが、別の世界線に行ったということだと思います。
だから、パラレルワールドという認識の方が良いかと。
しかし、汐は一体何者なんですかね^^;
神なんでしょうか・・・。
まあ、子供は「神のような」聖なるものという意味なのでしょうか?
汐=幻想世界の女の子というのはあまりしっくりきませんが、まあ気にしなくて良いでしょう(笑)
ふうぅ・・・、こんなもんでしょうかね。
いやぁ~、1期も合わせて44話でどれほど泣いたことか^^;
しかし、本当に深い作品ですよね♪
まだまだたくさん書きたいことはあるんですが、まあこれ以上書いたら駄文じゃすみそうにもないのでここまで。
最後に・・・
正直、番外編の「もうひとつの世界 杏編」が一番好きという・・・異端児ですかね(笑)
杏、可愛いですよね?
番外編を作るほどだから人気があるって思って良いんですよね?
自分が朋也だったら、間違いなく杏一択ですね^^
智代も悪くはないけど、やっぱ杏ですね。
まあ、どうでも良いんですけどね。
上(編集前)のレビューでも言っていますが、「時を刻む唄」と「小さなてのひら」は最強ですね♪
本当にずるいです(笑)
とにかく最高の作品ですね。Key強し。
京アニさん、復活お待ちしておりますm(__)m
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