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「無限の住人 IMMORTAL(TVアニメ動画)」

総合得点
72.3
感想・評価
139
棚に入れた
605
ランキング
1168
★★★★☆ 3.6 (139)
物語
3.6
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.4
キャラ
3.7

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無限の住人 IMMORTALの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

忘れ雪ほどろに

ライデンフィルム制作。

己の大義を掲げ全国に覇を轟かす、
影久率いる剣客集団逸刀流の精鋭たち。
彼らに両親を殺害された少女凜は、
不死の肉体を持つ万次に用心棒を依頼する。
復讐を誓う少女と男の旅路を描く時代活劇。

歴史の表には記されない壮絶な記録だ。
剣客たちの息吹までこちらに伝わる。
私の知る沙村広明はここにあって、
彼のサディスティックな画集は、
常軌の際で書かれたものに違いないだろう。

それぞれが悲しい宿命を背負い、
人の業と血脈に縛られ死闘に明け暮れる。
無念への慟哭が刃を研ぎ澄ませる。
華やかな江戸の文化の影で、
こういった怨恨の世界があったに違いない。

素晴らしいのは長期連載に関わらず、
剣客の力量が僅差であることだ。
ゆえに剣技を極めたもの同士の死闘に、
勝敗の行方が分からず緊迫感が生まれる。

{netabare}罪を償うと決めた万次の決心、
すべてを見届ける凜の胸中、
滅びゆく逸刀流と剣の高みを目指した影久、
そして槇絵と百琳、凶戴人、
そうだ、純粋なものから滅びていくのだ。
泣けてくるよ。{/netabare}

時代に取り残されたものたちの宴は、
ほんのわずかでも何かを変えたのだろうか。

投稿 : 2024/09/14
閲覧 : 745
サンキュー:

40

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

本当の強さってなんだと思いますか?

【リアルな最強(※本作の紹介のつもり)】
本作の主人公である万次は、天下無双の剣の使い手ではないけれど、例え腕や足を切り飛ばされても、不死身の身体(IMMORTAL)で最後にその場に立っている。

そんな「最強」とは、「勝ち続けることではなく、決して負けないこと」という「リアルな最強」をわかりやすく体現したのが本作の主人公。

例えば、ボクシングの世界チャンピオンは、勝ち続けることで最強の称号を手に入れる。しかし、いくら史上最強のチャンピオンであっても、いつかその座を譲る時が来る。チャンピオンを維持するには、勝ち続けなければならない。

他方で、「負けない」というのであれば、勝負から逃げたっていい(※勝ち続けるだと勝負になった時点で逃げられない)。そうやって自分に不利な状況をどうにか凌いでいる間に、相手の油断なり隙なりを待つなり作るなりして、確実に勝てる状況をつくりだす。相手と正面から向き合わず、相手の力をいなす、受け流す、状況に合わせて自分を変化させる。
正々堂々とは程遠いので、決して格好よくはないのだけれど、勝負に対するすごく泥臭い考え。

わかりやすい例でいえば、宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島の戦いで、武蔵が大遅刻したことを卑怯と捉えるか、勝負に徹した狡猾な作戦と捉えるか。

本作は、時代劇ということで敵をバッタバッタと切り倒す殺陣を期待しているのなら、期待外れになるかも。しかし、どちらかというと実戦重視の武道をかじったことがある身としては、不死という設定はリアルではありえないものの、勝負に徹する「最強」に対する泥臭い考えには共感できる。

というわけで、本作の主人公は、一般的な格好いいとはちょっと違うかもしれません。


【武術の終焉(※本作のネタバレ有りの感想)】
剣術、柔術といった武「術」は、古来、もっぱら人を殺すための技「術」として発展してきました。

それが戦国時代という戦乱の世から江戸時代という泰平の世を迎え、暗殺術が流布すると治安上危ないという幕府の意向から、華道や茶道といった芸事と同じ「道」を探求する剣道、柔道(まとめて、武「道」)に変わっていったといわれています(先人は、武術のエッセンスを何とか残すため、何でも有りから礼儀作法や形式を重視することで、その危険性が弱まったことをアピールして、やむを得ず変化することを選んだともいえます。)。

最終話で、逸刀流統首天津影久は、{netabare}「逸刀流、何不自由ない泰平の世に武の隆盛と剣の再生を掲げて暴れたその剣によって、ほんのわずかでも何かが変わったのか。それを誰かに見届けて欲しかった。」と言っています。

とにかく相手を倒せばいいのだという逸刀流の剣術は、既に泰平の世である江戸時代において必要とされていなかったし、そのような殺人剣はこれからの世においてもない方がいい。
だから、凛は影久に対して復讐心から個人的な恨みを晴らしたというより、「そのような剣術を影久で終わらせる」(武術の終焉)という意味で彼を刺したのでしょう。
もっとも、影久自身も「ほんのわずか」と言っていることから、自分が分の悪い勝負を挑んでいることに気づいているし、本当に何かを変えられると思っているのなら見届け人も不要なので、敗北することも覚悟していた。
影久は、時代の流れに抗い、剣術の再興を夢見て江戸中の道場破りで一世を風靡するものの、やはり時代の流れには抗いきれず、儚く散っていく運命にあった。

彼とは対照的に、凛は、逸刀流に道場破りされた父親の道場を再建している。彼女は、親の敵である影久を追いかけるうちに、自分と同じように先祖の無念を晴らそうとする影久に自分の姿を見たのか、復讐心に囚われなかった。
時は、敵討ちが周囲から称賛され思考停止でその期待に応えて生きることが求められる時代である。その空気に流されることなく、彼女は、敵討という「生きている自分の人生」を「既にこの世に存在しない者」のために犠牲にすることの虚しさに気づいて立ちどまる強さを持ち合わせていた(現代においても復讐の連鎖はなくなってはいないけれど…)。
結局、生き残った者、最後まで立っていた者が強いを体現した一人。

最後に、幕府の役人である吐鉤群(はばきかぎむら)も、影久と同様に剣術の腕は作中最強格。世が世なら、侍大将として大いに活躍したことでしょう。しかし、残念ながら剣の腕で出世できる時代では既になかった。異常なまでの彼の出世欲は、生まれる時代を間違えたという焦りの裏返しなのでしょう。
もっとも、時代にあわせて変化することをよしとせず、あくまで武士(もののふ)としての生涯を貫き通そうとした鉤群もまた、その家族とともに滅びる運命にあったのではないでしょうか。


まあでも、影久と鉤群は、生まれる時代を間違えた者同士、対立はしていても内心この状況を楽しんでたんじゃないかと思うんですよ。
泰平の世に、殺人剣の使い手なんて、ただの危ない人でしかなく居場所なんかない。しかし、居場所を無理矢理作ろうとすれば、社会から拒絶される(彼らがやったことを見ればわかる)。それをわかっていて、変化するのではなく己を貫き通した。周囲は大迷惑ですけどね(笑)。


さて、影久たちの生き方には、日本人特有の無常観、常なるものはなくあらゆるものは儚く滅びる運命にあるという美学がありますが、これは破滅的な思考と表裏一体です。
確かに、影久や鉤群のように時代の流れに真正面から立ち向かうことも強さでありましょうが、万次や凛のように時代の流れを柳の木のように受け流すこともまた強さといえましょう。
時代が流転するならば、自分もそれに合わせて流転すればいい。

そんなリアル最強の万次が、純粋なゆえに時代にあわせて上手く変われなかった不器用な人たちの最期を見届け、死なない彼が彼らを思い出すことで弔う、そんなお話であったと思うのです。{/netabare}

投稿 : 2023/12/10
閲覧 : 224
サンキュー:

4

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

無限の住人の完成版。名作だけど、一番面白かった場面は2008年版の方だった

トンデモ剣客バトル。2008年に前半部分を1クールに纏めた先行版放送、-IMMORTAL-は原作の最初から最後まで2クールで描いている。
※作品データベース様より転載

【良い点】
時代劇としても剣客バトルとしても独特な作風。不死身の用心棒・万次が死なない体活かしてスプラッターな展開になっても斬りまくったり、逸刀流などの剣客たちの武器や戦い方が変則的で、バトル物として面白い。
TVよりWeb主体な為か規制が緩く、かなりハードゴアなエログロあり。

ヒロインの凜がチャーミングかつ強い少女、過酷な仇討や修羅の道に踏み込みつつも人間性見失わず着実に成長する。
魅力的な剣客多く、群像劇のように信念や行動理念が絡み合っていく。
剣客だけでなくその妻子までも武士として覚悟を見せるなど、なんちゃって時代劇とは一線を画す凄まじい気迫。
絶対悪なキャラは少数、殺戮や非道繰り返しつつも芯の通った生き様がある意味美しい。
三つ巴な展開でどの陣営も背負っている信念や覚悟に共感出来、ほぼ全員応援できるのは珍しい作劇。
凛の仇な逸刀流当主・天津影久がカッコよく、凛が次第に心動かされるロマンス要素も良かった。
女性剣客も複数で結構華もある。無骸流のはぐれ者同士の絆の尊さも見所。

序盤は2008年版のリメイク、バトルも個別ドラマも良回多い。
復讐の連鎖をテーマに重厚な話多い。

中盤以降2008年版未踏の領域に、ここからは群像劇の側面が強く、立場の異なるキャラたちの生き様死に様の苛烈さに目が離せず。
諸行無常、兵どもが夢の跡…凄惨にして切ない感じが漂う。

ラストも時代が流れても受け継がれる想いで物語を綺麗に締めた。

原作の最初からラストまで一応やり切った。
アニメ版無限の住人としては一応の完成作品。

【悪い点】
序盤〜前半が2008年版のダイジェストで内容が重複している。
個々の話の面白味では2008年版の方が良かった。

良い点と裏腹で、後半は複数陣営のキャラ多過ぎて話がごちゃついてくる。
当初は凛の逸刀流への復讐劇と思いきや、逸刀流側の掘り下げが進行してこいつらにも感情移入…かと思いきや公儀から逸刀流殲滅の命を受けた非道な剣客・吐鉤群(はばきかぎむら)による人体実験展開で不快、と思いきや吐も武士として父親として立派な矜持あり…
各々の人物描写やドラマは良いんだけど、どこにメインの軸があるのか分かりづらくなってくる。
凛と万次もあまり目立たず、誰が主人公なのかが曖昧に。

バトルシーンが泥臭くて地味。
最初の方は変則的な武器や戦術で外連味があるが、二戦目以降飽きてくる。
純粋なバトルアニメとしては作画的にも2008年版の方が良かった。

万次役の津田健次郎氏は決して悪くは無いけれど、万次に関してはベタなチンピラっぽくてやや微妙。
2008年版の関智一氏の方が万次らしい魅力あった。

【総合評価】6~7点
無限の住人のアニメ版としては本作が完成版な感じ。
評価は「良い」

独特の魅力がある力作なんだけど、とっつき易くはない。
アニメとしては、未完成でも2008年版の方が好きだった。

投稿 : 2023/05/03
閲覧 : 235
サンキュー:

6

ネタバレ

さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

復讐物ならちゃんと復讐して

話の内容としては両親を惨たらしく殺された凛が不死身の剣士万次と共にその仇である逸刀流と呼ばれる流派の連中と戦う話
最初は良かった、きちんと復讐してたし仇にも色んな事情がある事を知っても復讐の道を選ぶのは好感持てた
でも途中からダレる
1番の黒幕である仇と馴れ合ってなんだったら一緒に旅したりする…なんでw?
そんな展開にするなら凛の両親…特に母親が慰みものにされてバラバラにされる話は要らなかった
父親は剣士だからまだ死んでも仕方ないと思えるけど、非戦闘員を惨殺する連中と馴れ合う展開なんか誰が好きなん?
話を引き延ばそうとした結果、仇にスポット当てようとして失敗した典型

結論
女を慰みものにする連中と馴れ合う話を面白いと思える人だったら大丈夫

投稿 : 2023/04/01
閲覧 : 232
サンキュー:

1

meimei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

期待の上をいった

原作が結構昔の話だったのでそんなに期待せずに観たのですが面白かったです。
今の流行りは主人公最強系ですが、この作品は逆に主人公が弱いw
不死身の肉体なので最終的には勝ちますが敵にやられまくります。
中盤あたり少したるくなってきますが終盤はまた盛り返して面白くなってきます。

投稿 : 2023/02/05
閲覧 : 216
サンキュー:

3

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

法子さんの槇絵も悪くないけどやっぱり能登さんの方が良い

アマゾンプライムオリジナル作品。『無限の住人』リメイク版。
リメイクと言っても、中途半端で終わった前作と違って、今作はもっと先までやるから、もしまだ二つとも観たことないのならこの作品だけ観ればいい。


原作は漫画だから、キャラの基本となるビジュアルは変わらないけど、作画や声優は全く違う。前作万次役だった関智一さんが宗理を演じてるパターンはあるけど、同じ声優が同じキャラを演じるパターンはない。
前作は13話しかないから1話観ただけでキャラと声優の違和感はなくなったけど、個人的に槇絵の声は能登さんの方が良かった。桑島さんも悪くはないけど、儚さと強さを同時表現するのは能登さんの方がうまい。


ストーリーに関しては、一から作り直してるから前半は前作と同じ話。ただ前作12話掛かった部分を今作は7話で終わらせてるから、省かれたり順番が違ったりするものも多い。それに今作から新しく描く部分も駆け足で描いてるから、話数が変わった瞬間理解に苦しむときがある。だからもしこれから観る人はできるだけ短期間で観終わることをオススメする。

描き方は完全に『シグルイ』。監督が同じだから仕方ないけど、確かに時代も同じだし、剣士って題材も同じだろうけど、何で『シグルイ』(笑)
グロさには定評のある『シグルイ』だから、グロいのは良いんだけど、戦闘中の動きは見にくい。前作は暗くて見えにくかったけど、今作はまた別の見えにくさがあって、もう少し俯瞰で動き回る絵が欲しかった。

もう一つ前作と変わった点は少しだけ笑えるようなシーンが増えたこと。前作には無かった顔芸や天然ボケ、それらに対するツッコミシーンもあって、雰囲気の暗さは無くなった。ただそれが原作通りなのか知らないけど、もし観やすくするために入れたのなら、全く意味のないことだと思う(笑)


前作やってない部分でそういう展開が多いっていうのもあるけど、前作よりエロシーンは多い。ただそれでも乳首はなかった。エロシーンの描き方が前作と同じだから、おそらく原作に乳首はないんだろうけど、どうせグロで年齢制限掛かってるんだし、乳首が欲しかった。


前作が中途半端に終わってたから、完結してくれただけで御の字なんだけど、それでも上で言ったような不満はあった。特にエロに関してはネットだから、期待してたんだけど、確かに尸良の娼婦レイプ未遂シーンや百琳が拷問受けるシーンはエロかったけど、乳首は無かったし何より行為中のシーンが無かった。それと個人的には序盤の凛の母親のレイプシーンが前作とほとんど変わらなかったのが気に入らない。原作を忠実に再現したといえば聞こえはいいけど、ネットなんだしグロだけじゃなくてエロに関しても冒険して欲しかった。

投稿 : 2022/04/29
閲覧 : 327
サンキュー:

2

れんれん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

なんか違う

2回目のアニメ化ということで前回と違い最後までやるそうだし、作画もpv見てめちゃくちゃワクワクしながら見たんですがなんか解釈違い感が凄かった…

原作も前アニメも全て通して見たのですが、まずコミカルなシーンもある作品なのにコミカルな部分がまぁ、重ったるい空気感で笑えない…
前のアニメの方が声もドンピシャな感じで空気感も良かった
今作は有名声優使いました感が凄かった。ハマってない
凛のハキハキした感じもまるでない
良かったのは作画とシリアスなシーン(一貫してそうだと言えばそこまでだが)はよかった
でもこれなら原作だけの方がやっぱりいい気がする…

原作のシリアスなシーンとたまにくるコミカルなシーンのメリハリある演出をつけて欲しかった

投稿 : 2022/04/03
閲覧 : 234
サンキュー:

1

ネタバレ

恵み さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:途中で断念した

江戸時代の剣士

江戸時代の剣士は余り好まん、それに観るからには良い結末にはならなさそう

投稿 : 2022/01/02
閲覧 : 156
サンキュー:

0

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

朝ドラのナレーションでお茶の間でもおなじみ

津田健次郎氏。
あいかわらずおっとこまえやのお~!きみー!

いやーそれにしてもかっこええすなー。
出てくる人みんなかっこええわ~。

あとOPの清春氏もあいかわらずかっこええのう~。
彼ボクと同い年なんですよ~(だからなんだよ)。

これこそ一杯やりもってみるのんが最高のアニメーションやないでしょうか!!!


・・・それってボクだけかな??

::::::::::::::::::::::

とか言ってる間に2期突入じゃんか~~。

OPも清春兄さんから人間椅子へ。
なんかわかってるなー。この人。(どの人だよw)

とにかくカッコええのがまだまだ続いてくれるってんでぼかあうれしいっすよ!

::::::::::::::::::::::

これねぇ。みんなあんまり見てないんですかねぇ。
すごい見ごたえのある骨太のアニメだと思いますけどねぇ。

最初っから殺陣と殺戮シーンがとにかくすごくて、チャンバラはこうでなくてはな!と黒澤監督の用心棒とかみたく生々しい殺し合いがグッとくるっすよ!

特に瞳阿と夷作のアクロバティックな殺陣がめっちゃ好きだわ。
いやいや。剣同士の切りあいももちろん好き。
ほとんど一発できまるいあい抜き系のバトルはほんと息をのむとゆう表現がふさわしいですなー。

まあ、破れ傘奉行も桃太郎侍もわるかぁないけどねw

それはそうと
…特に気に入ったなーってのが・・・。

九幕 群─むら─

安宅関よろしく緊迫した関所越え。
お奉行と凜とのやり取りも見ごたえありでしたな!

---------------------

十七幕 儀結─ぎけつ─

これはもう殺陣がすごすぎて、とゆうかかっこよすぎてまいった。
今話題のゴーストオブツシマ越えではないかと(いやゲームはやってなんですけどっも…)


・・・あと百琳の拷問シーンも見逃せないですがそこはチャンバラじゃないのでここでは割愛いたします(滝汗)

いやー。最終回の二十四幕最終話までまだまだ楽しめそうですなー。

::::::::::::::::::::::

いやあ~~おもしろかったっすわ!

とにかく最後は大乱闘で、乙橘槇絵の強さと言ったらもうなかったね!
ムテキングですよ!!(最後死んじゃったけどねぇ~)

みんな死んじゃってハナシ終わるんですが、もちろんまんじさんだけはたいして年老いもせず生き残って次の時代へ進んでゆくのですな。

これはまあ作者がすごいんですかねぇ。
出てくるキャラクターみんな立ちまくりですってば。


キムタクの実写版もみてみよかなぁ。。。


皆さん実写版の評価はどうですか?

投稿 : 2021/09/16
閲覧 : 452
サンキュー:

13

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アマプラで視聴

どろろが良い作品だったので、似たような作品を探していて、この作品を視聴しました。

正直この作品は微妙だったので、あまり長くは書きませんが、

内容が人斬り男と少女の話なので、残酷な描写が多く、人間のリアルな部分を描こうとしてるのは伝わりましたが、それに対して内容が薄すぎて見入ることはできませんでした。

悪く言ってしまえば、ただのグロい作品でした。

投稿 : 2021/07/22
閲覧 : 424
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

MUGE・ん…異能っぽい

原作未読 Netflixもの

なんですけどなんとなく

 なんかタイトル知ってる~

三池崇史監督でキムタクの実写版が遠くない過去にやってましたね。それでみたいです。マンガそのものは1993年から20年ほど連載し完結。これはきっとブックオフで見かけてますね。実物に触れるのはこのアニメが初です。


 限り無き世界の住まい人


のお話。八百比丘尼より不死を授かったおっさんを主役に据えた時代劇全24話。ちなみに終始物騒なアニメ作品ですよ。痛快さとはほど遠く『カムイ伝(白戸三平)』『どろろ(手塚治虫)』の世界観に寄せたような感じがします。自分は無条件で好きなタイプな作品なので抵抗はなくそのまま完走。おそらく第1話からして雰囲気はばんばん伝わってくることでしょう。

まあけっこう身も蓋もないのがいいんですよね。生命は限りなく重くそして軽い。

 {netabare}『この奥方は好きにしていい。ただし娘の方には構うな』

平気でこんなこと言っちゃってる世界だったりします。{/netabare}

エロ・グロ注意表現がテロップで流れますので推して知るべし。主役のおっさんを津田健次郎さんが演じられてるわけですが、朝ドラでツダケンを知って「あら、アニメもやられてるのね?」とうっかり迷い込んだ奥さまが卒倒するグロレベルではあると思います。
声優さんに触れておくともちろん名の知れた方もいるわけですが、そんなこと以上に、セリフの多い主要どころに無名な声優さんがけっこう配置されてるのが特筆すべき点でしょうか。“代表作無し:主役級無し”な声優さんがわんさかいます。それがいいです。人知れず生まれ人知れず死んでいく儚さをキャストから感じたのは私だけでしょうか。

そして理不尽な理由で生命を落とすなんてことはザラな物語です。それを具現する尸良(CV奈良徹)みたいなキャラもおりますが、その点でなによりウケたのはOP曲by清春ですかね。傍若無人なエピソードに事欠かないアーティストさん。その頃SNSがあったら日々炎上しまくってただろう方のお声を冒頭に聴けるのは幸せでした。あれ!?よくわかんないですか!?僕だけに響いてる感じでしょうか。 くすんだ色調のアニメの中で鮮やかにここだけ色づいてましたね。
なおEDはものすごく好きです。毎度変わるというのも良いのですが、作品世界を見事に表現してるといっていいでしょう。贔屓の引き倒しみたいになってきた(・_・;)


少しだけ具体的なところも。
ヒロインは浅野凜(CV佐倉綾音)。町道場の師範の娘だった彼女は目の前で父を惨殺され、母を凌辱された末に行方不明という憂き目にあう。犯人は勢力拡大中の一門“逸刀流(いっとうりゅう)”で面も割れてるところでヒロインが仇討ちを誓いスタート。道中「用心棒が必要じゃろうて」との婆(八百比丘尼)の助言から、万次(CV津田健次郎)と接触し助けを乞うみたいな導入です。そこに万次の不老不死という設定が絡んでくるわけです。
だいたいこういうのも暗黙の境界線みたいなのがあって、

【仇討ちもの】
 並:仕留めたぞ!ヒャッハー
 上:憎しみを超えたなにか
 下:{netabare}憎しみを超えたなにかに挑戦した似非ヒューマニズム{/netabare}

【不老不死もの】
 並:ゲットしてハッピー
 上:そう良いことばかりではない。むしろ…
 下: …

シンプルに夢見てウヒャウヒャする“並”は場合によっては清々しさが際立つ良作だったりします。そんな物事は単純じゃないのよってのを巧みに見せてくれると“上”。さらに「そうきたか!」と驚きのようなものがあると“特上”になるんだと思います。“下”は書くつもりありませんでしたが、“上”に挑戦したもののツメが甘くてうすら寒い作品の山が横たわってる現状を憂い一応書いときました。本作でもヒロインが正義感溢れる一本気気質だったので一歩間違ったらドン引きする展開が待ってたと思いますよ。でもまあそうはなりませんでした。ちなみに不老不死ものはあまりハズレを引いたことがない気がするので“下”相当は該当なしとしてます。

 ・死ねないことの苦しみ哀しみ
 ・寿命差で生じる死に別れの悲哀

あたりがお約束でしょうか。本作は“上”を狙って“上”を獲得した作品だったといえます。雰囲気や見た目もしっかりと世界観に合わせながら、変化していく仇討ちの意義を見つけようと凛が迷い悩み答えを出していく過程は納得感を得られます。不死である万次の諦観みたいなものには“もののあはれ”すら感じた私です。
難点は少しばかり雰囲気勝負だったところ。けっこうな登場人物数を回しきれたかも微妙なところ。おそらく詰め込んだ部分もあるのだろうと思われます。それでも破綻したとはならないのは、物語のエッセンスをきちんと抽出し省略せずに我々に提示してたからだと思います。しっかりと堪能しました。



※ネタバレ所感

■万次さんのここが良い

強くないところです。万次さんいつも殺されてるのに自信満々なんですよね。それが強がりだとわかってくると深みとコクが増してきます。

{netabare}どこだったかで「こんな(身体)になる前に100人斬ってんだぞ」と言ってたような。不死身の肉体なんて妖(あやかし)ないし化け物扱いです。だから無敵なんだよという目を向けられたのに反して出た万次の一言。人間の頃から強かったんだぞ!と叫んだわけです。
正しくは不死身ではなく死ぬこともある万次さんの肉体に本人はとうに嫌気がさしている。でもどうしようもない。自嘲気味ながら自分の体を呪う手前みたいなスタンスで己に向き合ってたかと思います。そんな諦観めいたある種の達観した境地までいったおっさんのように見えて実はそうでなくて「人間の頃の良かった自分」への憧憬めいた感覚が残っているところが面白い。{/netabare}

{netabare}剣術も最強ではない。おそらく“町(村)レベルで強い!”くらいなもんだったんでしょう。
手練れがわんさか登場する時代劇です。熟練の剣客同士の手に汗握る熱戦を主人公を主語にして展開されればわかりやすかったのかもしれません。
同時に流れるような達人の剣技を作画で魅せてくれれば拍手喝采だったでしょう。

だがそうではありません。最初私はそこが不満でした。気持ちよくない。
しかしながら、そこらへんにいる腕自慢のおっさんがひょんなことから不死を得てしまった悲哀を表わすにはベストな選択だったような気がします。最強剣士が不死になる設定なら不老不死の意義や意味なり目的がわりとはっきり見えやすいとなるはずのところをそうではなくしてるわけです。
死んだと油断させといて不意打ちするみたいなとこあるので、バトルとして見たら消化不良もいいとこですがこれはこれで良し。流麗な剣技は他の人に任せてるところあるのでそっちで満たしましょう。{/netabare}


■日本の風景

欧州を舞台にした作品だと100年前200年前と遡っても街の景色がそう変わらないことは多々あります。橋だったり教会だったり平気で築400年とかあって、この前観たルネサンス期を描いた作品では舞台のフィレンツェの観光名所ともなってる有名な橋がそのまま描かれてたりもしました。

 石造と木造の違い

日本とヨーロッパの違いです。日本は戦争で主要都市が焼け野原になったこともあり、文明開化や大正浪漫はたまた戦時を描いた作品での街の風景は今と異なり当時の建造物はほぼ残ってません。またそのことを特に違和感なく当たり前のことと受け止めてきました。

 切り取った時間軸で風景は変わる

{netabare}それが何話だったかの“白川郷”。江戸を抜けて金沢へ向かう道中ということで道程も合致する。作品で描かれた白川郷がそれこそ観光で訪れた景色そのまんまでいたく感動しました。なにせ時代劇において今現在見てる景色そのまんまという経験がなかったもので。歴史の縦の糸が繋がったかのような稀有な体験でした。{/netabare}


■いっとうりゅう

最終話でサラッと…

{netabare}時が流れてましたね。

「土佐で魚釣ってたらアメリカ船に連れてかれ」
「萩で牢に入れられ」
「京都で久々にいっとうりゅうの名を聞く」

ってそのまんま竜馬さんじゃないですか(笑) 投獄されたかは知らんけど萩行ってますしね。吉田松陰に会ったり新撰組連中と親交があったことを伺わせる最終回です。なんか歴史の影に万次あり!みたいな。これ個人的には微妙でした。歴史の本流にはかすりもしないところで徒花のように生きた人達の物語だと思ってたところがあったのでなんとなく腑に落ちなかったです。
※注)ジョン万次郎説もあるとのご指摘あり{/netabare}



万次と凛の仲の描き方もあれで良かった。
ごちゃごちゃ言わんでも目と目で通じ合うくらいの信頼関係はできてたんだと思います。実写版でキムタクを起用したのはそういうメタファーなんですよ(嘘)。



視聴時期:2020年4月~9月 リアタイ

-----

2020.09.16 初稿
2020.10.30 修正
2021.06.11 修正

投稿 : 2021/06/11
閲覧 : 844
サンキュー:

40

ネタバレ

EDoW さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

自分的にはとても好みの作品だった。

なんと言ってもとにかく女性キャラが艶っぽい。
独特の色気を感じさせる絵で下品すぎず控えめすぎず
着物もいいなぁなんて思わされた。

好き嫌い分かれるシーン(性的な)は多々あるものの
物語の内容としては面白かったと思う。

絵に抵抗がなければ見てみてほしい。
ただし表紙の男性キャラが最強というわけではないから主人公最強アニメが好きな人には向かない作品かもしれない。

投稿 : 2021/02/09
閲覧 : 247
サンキュー:

2

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

圧倒的クオリティ

まず、作画のクオリティがハンパじゃないです。
演出もかなり自分の好みで良かったです。
声優の演技も素晴らしかったです。
全体的なクオリティが非常に高いアニメなのでおすすめです。

残虐なシーンが多く、エログロな内容なので苦手な人は注意です。

投稿 : 2021/02/01
閲覧 : 269
サンキュー:

2

だんだだん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

声優の熱演が光る

原作漫画は通読済み。 で、このアニメを見ると、
出だしから度肝を抜かれた… 漫画のイメージそのままだ、と。

流石に話は所々端折られていて、キャラクター描写を浅くしているが、
それを補って余りある声優陣の頑張り様。
特に凛ちゃん(CV:佐倉綾音)スゴイわぁ・・・

24話全部、漫画同様に展開の妙があり、最後まで勢いがあった。
最後の戦いこそ、大分抽象化されていたが、それはそれで良い雰囲気。
楽曲も上手く物語に適合しており、特にED曲は印象的だった。

本作はアニメだけでなく、原作漫画もぜひ読んで欲しいもの。
じっくりと各キャラの強烈な個性を堪能してほしい。
その時、本アニメで形作られた印象は、いささかも邪魔にならないだろう。

投稿 : 2021/01/16
閲覧 : 261
サンキュー:

1

みゃー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

聞くアニメとも言える

漫画原作、原作は未読、あらすじは割愛
これが2度目のアニメ化かな

序盤は少々退屈でしたが、
中盤以降は見事に引き込まれました。

当作品は業界内でも話題になるほどアフレコ時間が
長かったようで節々にそのこだわりが垣間見えます。

メインの津田さんと佐倉さんは言わずもがな
素晴らしい演技を披露しておりますが、
私は尸良を演じた奈良徹さんに度肝抜かれました。

アマゾンプライムで配信してるので気になる方は是非

あ、グロいの無理な人はお帰りくださいw

投稿 : 2020/12/30
閲覧 : 336
サンキュー:

12

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

傑作級の原作を高度なレベルで再現した、素晴らしい作品

1話感想 4.0 作画のレベルは高いですが、原作のレベルが高すぎて…。
うーん、いや、クオリティは申し分ないです。
非常にレベルが高く、内容も面白い。
アニメとしては出来が良いと思います。

…ですが、原作既読なんですよねぇ…。
うーん、原作があまりにレベルが高すぎると、それをアニメ化すると、ちょっとがっかり感が出てしまうのは仕方がないのでしょうか。
いや仕方ないだろうな…。
あの原作を100%そのまま動かせって、無理ですよね。
それはわかっているのですが。
でも、本当に質の高いアニメだと、そんな期待にも答えてくれるから、ついね…。

もちろん本作は普通以上に質が高く面白いのですから、余計な文句を言わずに楽しみたいと思います。

全話感想
原作の方が… というのは、まあありますが、しかし1枚絵とアニメで同じクオリティにするには、アニメの方が何百倍も労力がかかるのは当然。

その中では、非常に素晴らしく頑張ってくれたと思います。
終盤に至るまで作画は非常にレベルが高く、素晴らしいクオリティでした。

原作既読ですが、内容の方も良くまとめて、良く描けていると思います。劣化はほぼ無いどころか、昇華している部分もあるくらい。

非常に良いアニメ化でした。いやもう、傑作の原作を台無しにするアニメが非常に多い中で、良く頑張ってくれました。
正直、最初は懸念していたのですよね…。原作が好きであればあるほど、アニメ化ではがっかりすることが多いので。

しかし本作はそんな不安を大いに裏切ってくれたと思います。

投稿 : 2020/12/27
閲覧 : 510
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6

ムカゴ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

[原作忘れた組]中盤からのテンポが最高

元々原作を集めてたけど、途中でやめて実家に置きっぱという人間が全話鑑賞した感想です。
何回か見ようかと1,2話見て「なんかなあー」ってやめてたんですけど、仕事合間につけながら見るかって身始めたら止まらなくなっちゃいましたね。
前半は5,6話くらいまでは、話しを端折っているせいかのっぺりしてて盛り上がりにかける感じがあります。よっぽど雰囲気が肌に合う人じゃないと切る人も多いのではないかと。
ただし、6,7話くらいからのテンポの流れは秀逸です。端折ってるんでテンポ悪かったら最悪ですが、原作のだらっとした部分が無くなっているので見やすくまとまっていますね。
ここでこれくるかー、これからどうなるの?とどんどん引き込まれていくことでしょう。
中盤は、原作でもだらっとする部分ですがギリギリでテンポを保っていますね。
そして最終話の演出。賛否分かれるかと思いますが、漫画史上でも秀逸なラストを際立たせるほうを選んだのでしょう。
終わった後は余韻がすごく、考えさせられるラストに心が打たれました。

賛否ありますが自分は最高のアニメ化だと思うし、よくここまで再現したなあと思います。
文句をつけるとしたら、そこまで陰鬱な雰囲気にしなくてもって感じです。
原作は淡々としてるんでそこまで陰鬱な感じはないんですが、アニメは音楽と演出で鬱々しさが倍増しています。
慣れてない人は、気分的に落ち込むかもしれませんので気をつけたほうがいいかもです。
あと、OPの清春チョイスは自分は大好きです。この人ホントにタイアップでいい味出すなぁーっ思います。

投稿 : 2020/11/14
閲覧 : 240
サンキュー:

3

やまびこ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

だから沙村作品は黙って見ればいいんだって!

万次含めて登場人物全て最高なんだよなー。

マンガにしろアニメにしろ手放しで面白いと言える作品です。

投稿 : 2020/11/02
閲覧 : 252
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1

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジャパニーズハードボイルド

作り上げられた時間の重みが評価となるのであれば厳しいが、原作の時間・巻数等を2クールに纏めてるだけに、内容もしっかり濃い。原作を知ってる者と知らない者でストーリーに関して評価が分かれるのかもしれない。
個人的には原作からレベル落とすことなくしっかり作られており、この系統はベルセルクか無限の住人かと当時の想いを起こさせ懐かしく感慨深い作品だった。

エロスに関しては気分悪くする人もいると思うが、グロさに関してはグロ注意と言われてるが、そこまでひどいものでもない。
基本的に全編通して殺し合。万次が不死だからこそ、命の尊さや儚さ、重さを色濃く出している。
そして万次は相変わらず猪突猛進で切られてバラバラになるが、総じて漢まえ。

独特の間が漫画の世界観を出しててよい。
大人なアニメ

100点中82点

投稿 : 2020/10/27
閲覧 : 265
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2

ネタバレ

フィリップ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

滅びゆくものたち

アニメーション制作:ライデンフィルム、
監督:浜崎博嗣、シリーズ構成:深見真
キャラクターデザイン:小木曽伸吾
音楽:石橋英子、原作:沙村広明

単行本が発売されて間もない頃から
20年ほど追いかけてきた。
初めて読んだときは、常識を覆す
大胆なストーリー、仇討ちと剣術に対する
哲学的思考、そして筆を用いたことによる
血なまぐささを感じさせるような
独特なタッチの絵柄に夢中になった。

『波よ聞いてくれ』を観た人なら分かると思うが、
沙村広明の作品は、キャラクターの魅力が秀でている。
主人公の万次はもちろん、天津影久や黒衣鯖人、
凶戴斗、乙橘槇絵、川上新夜、百琳など、
序盤に登場する面子と出会うだけでも気持ちが高ぶる。
カッコ良いし、奥深さを湛えているのだ。
それに加え、尸良や山田浅右衛門吉寛のような
狂気の人物が、読者を心の底から嫌な気持ちにさせる。
それも、また作者の特徴のひとつだ。

作品でいちばん惹かれたのは仇討ちに対して
主人公の浅野凜が何度もその正しさと
どうしようもない恨みの感情によって苦悩するところだった。
映画ファンだった私にとって、
仇討ちは西部劇やカンフーものの影響で常識的な思考。
ところが凜は、その正しさについてずっと自問自答する。
仇討ちを目指すのが万次ではなく、
女性である凛であるからこそ行き着いた
とてもよく分かるストーリー展開だった。
それが明確に表れているのが6幕の川上新夜の話。
敵討ちの連鎖を断ち切るために凜が苦悩するさまは
とても心に残り、普通にはない時代劇を感じさせてくれた。
この頃の物語の繊細さは、藤沢周平が思い浮かぶ。

凜が仇討ちをしようとする相手は逸刀流のメンバー。
彼らにも大義といえる理屈がある。
個人の想いと武術に対する志。
敵も人間であって、自らの信じる道を歩んでいるのだ。

型にこだわらず、本質にのみにこだわる。
それが逸刀流の美学。
武術の重要性が薄れつつある江戸時代において
真の力を追い求める者たちの究極の考え方。
それは人の命よりも重い。
「強さ」以外の理由で後継ぎになれなかった
父を見てきた影久の無念と恨みが滲み出てくる。

信じた道を突き進む天津影久は逸刀流を結成し、
江戸における道場破りを繰り返し、力を誇示していく。
しかし、それによって恨みが連鎖する。
所詮は烏合の衆である者たちゆえに起こる
下衆の行動と蹂躙によって、
被害を受けた者たちは怒りに燃える。
そのひとりが凜なのだが、
自分の追っている逸刀流の危機を目にするたび、
そして党主の天津影久という男を知っていくたび、
凜の心は揺れ動き、自分のやるべきことに
ためらいを感じるのだった。
また凜と話をすることで天津の心にも変化が生じる。

凜に手を貸すのが不死の運命を背負った万次。
旗本の不正を許せなかったことが原因で
100人斬りとして知られるようになった男は、
1000人の悪党を葬ることで罪滅ぼしを目指す。
その思考はとてもシンプルなものだった。

アニメのストーリー展開としては、
{netabare}1~12幕…凜の仇討ち、天津影久との2度目の出会いまで
13~19幕…万次捕縛&不死虐殺実験&救出まで
20~終幕…逸刀流vs. 吐鉤群の六鬼団と
分けることができる。{/netabare}

単行本のことを思い返して、改めてアニメを観た感想としては、
個人的には1~12幕が断然好きだ。
剣士としての矜持や生き様を感じさせてくれる。
しかし、それ以降はただの殺し合いになっていく。
好みの問題なので、そこが好きな人も多いと思うが、
私としては引き延ばしの感があった。

特にいちばんうんざりしたのが、
途中から作者が尸良に思い入れすぎて、
誰のための物語か、焦点がぶれてしまっていること。
また尸良の凄惨な過去がほとんど語られないため、
ただの殺人鬼が好き放題に暴れまわる
展開になっているのが少し残念。
これをやるのなら、尸良の過去をもっと
深く掘り下げ、しっかりと描かなければならない。
また、それは吐鉤群についても同様で、
幕臣である彼が剣士を排して、
平和を求めていたようには感じられない。
何を考えていたのかは、ほとんど見えてこない。

作画については崩れることもあり、
特に瞳阿の絵は安定していなかった印象。
この作品のなかではあまり重視されていなかった。
また最も重要と思われる斬り合いのシーンに
迫力がなかったのもマイナスポイント。
漫画のほうは、かなりこだわっていた部分なので、
そこも物足りなく思えた。
ただ、物語の構成は30巻分もある原作を
2クールでとても上手くまとめていた。
全体のバランス感覚が素晴らしかった。

ほとんどの侍が死滅した世界。
{netabare}万次だけは、江戸時代が終わっても生き永らえている。
滅びゆくものたちを間近で見ていた万次。{/netabare}
その目に映る世界は美しかっただろうか。
(2020年10月24日初投稿)

投稿 : 2020/10/25
閲覧 : 600
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36

にゃしゅまろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自分史上最大の…

最高?最大?最悪?
グロさ( ;´Д`)
よく観れたなぁ〜て思う。
復讐(?)とか好きだからかな?(*´艸`*)(笑)
観てられなくて、たまに倍速とかしたけど(^◇^;)
10年前だったら観れなかった気がする。

暫く包丁(刃物)持つの怖い(料理出来ない)(T^T)(笑)

津田健次郎氏と佐倉綾音氏に惹きつけられた。
そして中田譲治氏も出演されていたヾ(*´▽`*)ノ

ずっとインモラルだと思ってたら、イモータルだった
( ᷇ω ᷆ ს )

俺の歴史にまた1ページ。。。←言いたくなるアニメだった( `ω´ )

あ〜恐竜あげみざわ聴いて寝よ〜( ˘ω˘ ) ♪

投稿 : 2020/10/05
閲覧 : 243
サンキュー:

6

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

グロ注意

ひたすらグロく暗い。

投稿 : 2020/09/22
閲覧 : 455
サンキュー:

5

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

初見は序盤は厳しいかな 70点

正直、最初に視聴した時は余り面白く無かったです。

悪趣味なグロい展開、各キャラの立ち位置、関係性、強さの基準など色々含め、付いていけないです。
毎週、視聴するよりも、撮り貯めてから視聴した方が良いかと思います。

何にせよ、毎回死人が出るので苦手な人には向かないですね。
2クールで完結してますが、駆け足に感じられる部分も有るので、おそらく原作から端折られているのだろうと思います。

二周目で視聴した時の方が、各キャラの名前と一致するのでストーリーは楽しめるかと思います。

とりあえず、一度ある程度視聴してからが本番ですね。

投稿 : 2020/09/20
閲覧 : 230
サンキュー:

4

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

死に続ける人々の群像劇と、死なない男の狂気感の対比。凄くゾクゾクします。

お話自体は、
木村拓哉さん主演の実写版を観て知ってまして、
当時は「うわっ、やっばいの観に来ちゃった((((;゚Д゚))))」って感じで、
映画館で固まってしまったのですが、
今ではすっかり成長してww、
残酷描写ウェルカム!体質になっちゃったので、
全然オッケーです!

で、この物語。
シンプルに面白いです。
登場人物のキャラデザインが、実写のときのような違和感が無くて、
声優さんもしっかりはまってて。
凛の復讐譚という側面はあるけど、
大事なのはそこじゃなくて、
死に続ける人々と、生き残り続ける万次の対比と、
暴力と凌辱、血と死。
その心と身体の痛さ・辛さだと思うから。

時代劇、とくに侍の話だと、
メインキャラ以外はすぐ死んじゃって、
特にモブキャラはなんでこんなに弱いの?ってぐらい簡単に死ぬけど、
実際は、斬り合いなんだから、
お互いダメージあるよねって思っちゃうのが、
そのまま作画に反映されてて、
しかも、ここがダークファンタジーの真骨頂なんだけど、
万次は、死ぬほど痛いのに、死ねない身体!

あの変な大量の凶器の束を着流しの何処に隠してんの?
って突っ込みも入れさせない、
激しく飛び散る血飛沫と腕や首。

人の業のあざとさや悲しさが体現されてるようで。

男は徹底的に狂気に支配されて。

女は徹底的に無下に蹂躙されて。


凛の、復讐のための道行きだった一部と、
逸刀流の顛末が描かれる三部はともに、
いつもエロスと暴力に満ちていて凄まじかった。
だけど、
江戸城中での、不死の実験が描かれる二部。
これが、地味に良かったんですよ!
医者がマッドサイエンティストに堕ちて狂っていく様子が、
うんざりするほど丹念に描かれていて。
ああ、人の狂気がここにあるんだって。

最終話、なんだか明るく爽やかにエンディングを迎えちゃったのが、
あれ?って感じでしたけど、
せめて余韻を引き摺らないようにっていう演出だったのかも知れませんね。

観る人を選ぶかも知れない作品でしたけど、
世界観と人物像を堪能できた作品でした。

投稿 : 2020/09/18
閲覧 : 449
サンキュー:

23

〇ojima さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

設定は江戸時代。後半のOPは人間椅子

原作未読
タイトルを観ただけではSF的なタイムトラベラー的人物の物語を連想してしまいましたが、

本作品はの時代は江戸時代。ちょんまげアリのストーリー。
かといって時代劇みたいな懲悪勧善ではありません。
感じた命題は「生きることに自分自身は何を求めるのか」と感じました。
まだ視聴途中ですけど。。。
現時点16話まで来ているけど、右往曲折ありながらも生きる事への執着を感じる作品です。
準主人公の万次が”ネタバレ”なので殺陣のシーンは多いですが必要なシーンと感じ嫌悪感はあまり感じません。
主人公の凛の徐々にですが心を強くしてゆくところは見所です。
ここまで来てもそれ以外の登場人物の人生観もなかなか納得できる物語なので着地まで興味を持って観て行こうと思います。

更にお伝えしたしたいのが音楽。
前期のOPは懐かしの黒夢「清春」
後半のOPは懐かしの「人間椅子」
これだけで私世代を刺激してきますよね(笑)
毎回EDも物語に合わせているところも秀逸です。

そこらへん世代以外でも是非ご覧くださいませ。

投稿 : 2020/08/14
閲覧 : 333
サンキュー:

21

ネタバレ

灰色のくま さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:途中で断念した

ストーリーはテンポいいが他は。。。

最初にグロ、性表現などの注意入りますが、特段なものはありません。
よくわからない注意でした。

まずヒロイン?ですが、クソ過ぎて見てられません。
唯一いい点は、声があやねるだということだけ。

主人公も一般人相手には強いですが、戦闘面では、不死身っぽい部分で相手の不意を突いて勝つだけの一本道です。


このような暗い感じでもっといい作品はあると思います。
別にこれを見なくてもいいかなということで断念。

投稿 : 2020/08/10
閲覧 : 286
サンキュー:

1

ネタバレ

are? さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

タイトルなし

序盤しか見てないですが原作がディープに好きだった人間は少し残念な仕上がりでしょうか。
まず、アニメーターさんが原作のようなタッチを描き慣れていないのか絵に違和感。
次に溜めのシーンが少ないせいか、アニメーションが全体的に軽く感じましたね。
正直、

投稿 : 2020/07/29
閲覧 : 197
サンキュー:

2

ネタバレ

Ryo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ただの時代劇アニメではない。

アマプラで視聴。

あらゆる登場人物に焦点あて、単純な「正義vs悪」の構造で終わらせていないのが、作品に奥行きを与えている。
でもストーリー的に未消化な部分も多いので、原作をうまく表現できていないのか??と少し思った。(原作未読なので)

作画もかなりいい。音楽とマッチしていて、水墨画での作画表現も美しい。


原作ファンからはストーリーがあまいなどの指摘があるが、アニメ作品としてはまずまずの仕上がりになっている。
まあ原作を読んだらアニメの評価がかなり変わりそう。

まあ個人的には用心棒のマンジさん弱すぎないか??って視聴中めちゃくちゃ思ったww

投稿 : 2020/07/16
閲覧 : 318
サンキュー:

5

ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

壮絶・凄惨。。仇打ち娘が百人斬りの侍と共に、非情の剣豪集団に復讐する、大人向け活劇の傑作

アフタヌーンの漫画が原作。(未読)
ライデンフィルムによる再アニメ化らしいけど前作は未視聴。

もう、なんというか。。
人を斬るシーンが壮絶。
女性含む人をいたぶった後のシーンも凄惨。
背景だけでなく動画もスムーズで綺麗。
敢えて言うけど、これぞ日本アニメかと。

百人斬りなワリに相手も強く、斬り合いに鬼気迫るものがあるし、ヒロインの危うさも手伝って、安心して見てはいられない。
ストーリーも進むにつれて引き込まれてしまう。

ヒロインの凜は、普段はさほど魅力を感じる顔ではないけど、たまに、ハッとするような美しさを見せる。これは、ずっと美しい顔を見せられるよりも、強烈に惹かれたw

~{netabare}
ヒロインのcvは佐倉綾音さん。
個人的には、他に考えられない程ピッタリな声と演技だったかと。
新サクラよりも、凜として芯の強い声の特徴が感じられ、やはりあれは適役だったのにキャラ設定のために違和感があったものと実感。

インタビュービデオで、アフレコが長時間と言っていましたが、音響監督はじめ製作陣のこだわりがあったんでしょうね。作品への愛があってこそだと思います。

斬り合いのシーンも壮絶でしたが、この作品は凌辱後のシーンがちょっと衝撃的でした。
そんな中でヒロインが純潔を保っていられるのか、ハラハラでした。拉致された時なんか、正気を保つのがやっとでした(大げさw)

万次の「お前は俺に身体を売っている」とか、「俺の女になにしてんだ」の発言から、そういう契約なのかと気にもなりましたが、結局、どうだったんでしょう。最後に凜が泣き出したところを見るとやはり妹としか見られなかったのかな。

でも凜の子孫と思える、いわばミニ凜と万次が逢えたのはいいエピソードでした。まさか万次の子孫じゃないと思うので、凜も恋をして家族を持ったと解釈するのが妥当ですよね。ミニ凜が凜と同じ想いを遂げられるのか、期待と妄想を膨らませてくれる、ちょっと切なくも希望が持てる終わり方だったかと。

あと、京都での新撰組らしき組織との死闘も外伝にして欲しいですねw
{/netabare}~

終わって見ると、女性キャラが強烈だった印象が強く残り、特に凜はここ数年の中でも際立って印象的、いや、ぶっちゃけ・・魅力的な女性だったかと。

残酷な表現もあるので向かない人もいるかも知れませんが、見所もたくさんあり、自分の中では、まごうことなき傑作だったと思います。

(2020年Amazon prime videoにて視聴)

投稿 : 2020/07/15
閲覧 : 333
サンキュー:

14

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最後までアニメ化したわけではあるが

 原作は未読。
 一応、リメイクということなのかな。
 旧作はこれから話が本格的に動き出すといったところで終わってしまったが、本作は最後まで
アニメ化。ただ、かなり原作から色々削られたようで判りにくいところが多々。
 原作のあるアニメに関して、あまり削られていないが途中までと、かなり削られているが
最後まで描かれているものがあるが、同じ原作で2パターンの作品があると対比しやすい。
 個人的には前者の方が好みではあったが、こうやって並べると途中で終わってしまうのは
思った以上に消化不良の感が強く、やはり一長一短といったところ。
 改めて「ジョジョの奇妙な冒険」や「進撃の巨人」などは「恵まれているな」と思ったり。

 キャストは一新。
 例えば「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河英勇伝説」などのリメイクは旧作からかなり時を
経ているのでキャストを代えざるを得ないだろうが、本作に関しては旧作の主要キャラキャストは
今でも第一線で頑張っている方が多く、このキャスティング変更は演出的な意図があって
やっているのだろうなと思う。
 主役の万次は旧作の関 智一氏の飄々とした演技がこの作品の持つユーモラスな雰囲気を
感じさせやすいのに対して、本作の津田 健次郎氏の重厚な演技は死ねない体からくるしぶとさを
感じさせる。
 メインヒロインの浅野 凜に関しては敵討ちのシリアスさをより感じさせるのが本作の
佐倉 綾音氏の演技だったのに対して、まだ残る幼さからくる可愛らしさなどは旧作の
佐藤 利奈氏の演技の方が感じられたりでどちらがいいとは言いにくい感じ。これは他のキャラに
関してもそんな感じ。

 エログロに関しては旧作より増していた感があったが、これは放送媒体が配信メインというのが
大きかったのかな。
 話はダイジェスト的とはいえ、結末まで観られるのは嬉しいところで、それに伴ってより
キャラの魅力が増した感じ。
 この作品、とにかく印象的なキャラが多すぎで、名前を揚げていくとキリがない。その反面、
これから活躍しそうな雰囲気で登場するも、あっさり退場する出落ちキャラもいるのが面白い。
 キャラに関しては途中から気づいたが、黒衣 鯖人がブラック・サバス 、司戸 菱安が
シド・ヴィシャス、真理路がシン・リジィといった具合に和風ジョジョみたいなこと
やってたんだね。

 旧作では判らなかった逸刀流の動きだが、幕府お抱えを目指していたのは意外だった。
 逸刀流は形骸化した既存の流派に対するアンチテーゼとして実力主義を謳っていたが、その
実力を推し量るためにも戦闘を旨とする思想にならざるを得ない。
 幕府が逸刀流を抱えれば、その思想が剣術流派内に留まらず、政治面にも波及していくことは
充分に考えられる。
 そうなると文治主義から武断主義への逆戻りになるわけで、政治的安定を求める幕府がこんな
危険思想を持つ集団を認めるとは思えない。
 実際、幕府は逸刀流潰しに走ったわけだが、仮に幕府お抱えになった場合、逸刀流にも権威が
生じるわけで、天津 影久の代はともかく、何代かを経るうちにその主義思想は形骸化して
いったんじゃないかなあ。

 影久と凜だが、本来敵対する関係でありながら二人で行動することが多く、それに伴い
二人だけの会話も多かったが、実は逸刀流の者より、凜の方が影久を理解して
いたんじゃないだろうか?。
 結局、万次さえ殺すには至らなかった影久を殺したのは凜で、宣言通り逸刀流の行末を見届けた
のちに影久を倒したわけだが、途中で凜に情が沸いたように思えた部分もあったので意外と言えば
意外な感も。
 実際、行動を共にすることでストックホルム症候群のような感情は生じていたようだし、影久や
逸刀流の行動も復讐に根ざしたものであることを考えると理解できる部分はあったのかな?と思う。
 ただ、影久という人に情が湧いても、その主義主張とそれを体現化した逸刀流は許せなかった
みたい。

 最後は舞台が明治に移るが、万次にとってあれほど濃密な時間を過ごした仲間も敵ももはや
記憶の彼方というのは、それだけ時を経たことを感じさせるし、それでも死ねないことに哀れな
感もある。

2020/07/09

投稿 : 2020/07/09
閲覧 : 311
サンキュー:

5

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無限の住人 IMMORTALのストーリー・あらすじ

武士というものがまだ存在していた江戸の世——。百人斬りと呼ばれた【不死身】の男がいた。その男の名は「万次」。万次は、父母を殺され復讐を誓う少女「凜」と出会う。凜は万次に、復讐の旅の用心棒になってくれないかと言う。初めは断る万次だが、凜に亡くした妹の面影を見た。一人では危うい凜の姿に、仕方なく手を貸すことに決める。しかし凜の仇は、剣の道を極めんとする集団——逸刀流。それは、不死身の万次すら追いつめる凄絶な死闘の始まりを意味していた。(TVアニメ動画『無限の住人 IMMORTAL』のwikipedia・公式サイト等参照)

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放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2020年春アニメ
制作会社
ライデンフィルム
公式サイト
mugen-immortal.com/
主題歌
《OP》清春『SURVIVE OF VISION』

声優・キャラクター

津田健次郎、佐倉綾音、佐々木望、鈴木達央、花輪英司、咲野俊介、桑島法子、ふくまつ進紗、秋元羊介、小原雅人、中田譲治、林真里花、白熊寛嗣、奈良徹、小林親弘、関智一、真山亜子

スタッフ

原作:沙村広明(講談社『アフタヌーン』連載)
監督:浜崎博嗣、シリーズ構成:深見真、キャラクターデザイン:小木曽伸吾、美術監督:工藤ただし、色彩設定:篠原愛子、撮影監督:増元由紀大、3DCGディレクター:市川孝次、編集:長谷川舞、音響監督:清水洋史、音響効果:武藤晶子、音楽:石橋英子

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