当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐(アニメ映画)」

総合得点
87.7
感想・評価
531
棚に入れた
2628
ランキング
143
★★★★★ 4.3 (531)
物語
4.2
作画
4.6
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐の感想・評価はどうでしたか?

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今のような時代だからこそ手紙は

視聴前 外伝だけどヴァイオレットちゃん出るのかな

視聴後 あ、これやばい

この話はある依頼を引き受けたヴァイオレット・エヴァーガーデンの話
ジャンルは本編と同じ
まぁ泣ける。本当に。本編より泣いたわ
もう映画館でも前のお姉さん2人が鼻すすってたもん。私も目頭おさえたけど。あの「私はあなたの妹です」の「です」の部分に感動しちゃった。

私たちは日々電子メールや電話でやり取りをするけど、そんな世の中だからこそ手紙は必要なんだと思う。同じ文字でも何かが違うんだろうね。私も小さい頃は手紙とか出てたんだけどね。いつからか手紙どころか電話すらしなくなってきたんだよね。多分人は手紙は必要としないのかも知れない。時代遅れだし、手間かかるし、タイムラグがあるし。それでも…だからこそ手紙というのは価値を持っているのではないだろうか。
今度久々に手紙を送ってみたい。差出人は決めていないんだけどね‪w
さて私のどうでも良い自語りはともかく

今回もやってくれました(歓喜)外伝と言いながらもガッツリヴァイオレットちゃん登場しています。外伝、というより「とあるひとつの依頼について」みたいな感じですね。あ、新しい依頼ですよ。本編の仕事とは関係ない…ような気もしますが本編見ないとよく分からないと思うので本編をご覧になって全部を楽しんでください。
起承転結もしっかりしていて、ラストシーンは素晴らしい
あのエイミーが叫ぶシーンは誰がなんと言おうと私は正義だと唱える。

監督は藤田春香さん。初の監督だそうですね
シリーズ構成は吉田玲子さん。テレビアニメの脚本をした方ですね
キャラデザ・総作監は高瀬亜貴子さん。同
劇伴はEvan Callさん。同
アニメ制作は京都アニメーションさん。

作画は最高。本当に丁寧で、描写もきれい。歩くシーンにもこだわっており、まるで本当に人が歩いているよような細かい作りだった。だからこそ、あの悲劇は…
スタッフロールに名前がありましたね...
主題歌は本編と同じく茅原実里さん作詞歌唱、菊田大介さん作編曲の「エイミー」
キャラは控えめに言って好き。声優さんも素晴らしく、今回初登場キャラの声優二人も七海橙子ちゃんを演じた寿美菜子さんと数々の名キャラクターを演じてきた悠木碧さん。素晴らしい。声の幅広いなやっぱ。

総合評価 テレビアニメをみたら見るべき

投稿 : 2020/09/22
閲覧 : 343
サンキュー:

29

BLEU62 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ちょっと百合っぽいストーリーで、良かったです。

ヴァイオレットの入浴やシャワーシーンのサービスカットがドキっとしました。

投稿 : 2020/09/21
閲覧 : 212
サンキュー:

7

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

京アニの「本気」

まず一言で、これは非常に懐かしいやはり70年代の「少女漫画」風味の異世界アニメです。

非常に、萩尾望都さんや竹宮惠子さんの短編漫画に出てきそうな構成であり、明らかに叙情的で泣かせに来ていますが、今回ばかりは僕も「うるっと」してしまいました。

内容はすごくシンプルで力強く、昔の「世界名作劇場」を京都アニメーションがアニメ化しました。と言えばよいでしょうか。

「貧困」や「絆」や「愛」しかもおそらくテーマは「母性」だと思うので、女性にアピールしていることに間違いはないでしょう。

作画も、あの凄惨な事件が嘘のように丁寧で繊細。「少女漫画」特有の美しい背景も相まって非常に心が動きます。

京都アニメーションの本気を見ました。

さて、僕はここで「ヴァイオレットエヴァーガーデン」よ「この素晴らしい世界に祝福を」の2本を見させていただいたのですが、総評としてはどちらも80年代回帰という感じで、ある一定層の客層に向けて作っているアニメだと思いました。どちらも非常に「ニッチ」であり、良い意味で「突き詰めている」し、悪い意味で従来と変わらないいやむしろ「80年代回帰」だと思いました。

80年代といえば、アニメブームが最も燃え上がった時代でもあります。とくにOVAというジャンルはTVアニメでは普段できないような「セクシャル」で「ヴァイオレンス」な内容が描けるということで一大ブームにもなりました。

しかし、今は2019年。年号も変わりインターネットでアニメを視聴する時代になってからは、表現する側も多様になってはいるものの、今のままでは昔と変わらない「ニッチ」なアニメオタク向けの作品が増えるだけです。

しかし、もともと海外のネットフリックスやアマゾンプライムなどで配信されているドラマは非常に大人向けで哲学的。難解な内容が増えたと思います。しかし、その都度視聴者は増えて、「ゲームオブスローンズ」や「ザ ボーイズ」「ウォーキングデッド」などのヴァイオレンスやセクシャルな中に人間の本質を描くような作品がある中で、京都アニメーションが「本気」を出したであろう「ヴァイオレットエヴァーガーデン」をもってしても少し物足りなさがの残ります。

特に、舞台である19世紀のイギリスは児童買春、伝染病公害問題、マフィアと政治家による汚職などにより、非常に陰鬱な時代だった事を踏まえるとまたもや「小奇麗」に描きすぎている気がします。

別に性的表現やヴァイオレンスを入れれば良いというのではなく、そういった歴史的事実も入れるともっと物語に深みが出てくると思うので、今後の課題はどうやって「海外に対抗するか」が重要になると思います。

投稿 : 2020/09/20
閲覧 : 375
サンキュー:

21

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2020.9.20

2020.9.20

投稿 : 2020/09/20
閲覧 : 221
サンキュー:

3

ネタバレ

ぺぺりん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

幸せを運んでくれてありがとう

TV版以上の本当にクオリティの高い作画 音楽であり
映像を見ているだけで
あの事件のこともありこみ上げるものがありました。

{netabare}
依頼人 自動手記人形に加え配達人にもスポットをあて
「届かなくていい手紙なんてない」
「幸せを運ぶ配達人」 頭に残り
手を差し伸べる温かさ、大切さを改めて伝わってきました。

最後に流れた茅原実里さんの「エイミー」
歌詞が物語のエイミー⇒テイラーに向けた
返信の手紙の内容のように感じました。

おすすめになります。
{/netabare}
 

投稿 : 2020/09/19
閲覧 : 341
サンキュー:

34

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

やっぱり作画は素晴らしい

斬新なストーリーを見せるアニメでは無いと思うのでストーリーは至って普通だと思います。
作画は相変わらず素晴らしく、バイオレットが可愛いです。

投稿 : 2020/09/19
閲覧 : 195
サンキュー:

4

ネタバレ

ksk84 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱり思い出しちゃうのはアニメ版10話のあの感動

もうすぐ新劇場版が公開だったので、気になっていた本作を鑑賞。

うんうん、本シリーズだけに相変わらず安定の良作です(^ ^)
見て損はない作品かと。

ただなー、やっぱり思い出しちゃうのはアニメ版10話のあの感動かなぁ…( ̄∇ ̄)
超えてはこないんですよね、正直…

アニメファンだった方は、あまり過剰な期待はせずに見た方が良いと思います(笑)
アニメ版の完成度が高過ぎるのも罪なもんだ…(´∀`)

<内容(「Amazon」より)>
……大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。

良家の子女のみが通うことを許される女学校。
父親と「契約」を交わしたイザベラ・ヨークにとって、
白椿が咲き誇る美しいこの場所は牢獄そのもので……。

未来への希望や期待を失っていたイザベラの前に現れたのは、
教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。

投稿 : 2020/09/02
閲覧 : 265
サンキュー:

7

グロ苦手マン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

素晴らしい

BluRay買いました。

投稿 : 2020/08/31
閲覧 : 223
サンキュー:

6

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全体的なクオリティが高い作品

けっこう感動しました。作画のクオリティは相変わらずハンパじゃないです。

投稿 : 2020/06/28
閲覧 : 264
サンキュー:

5

ネタバレ

どりを さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

作画に頼りすぎ

作画は綺麗で世界観も素晴らしいです。
ただそれだけ。作画に頼りすぎている

内容はアニメの4話分くらいを追加しただけのもの。
追加ストーリーでもない。

内容も薄いし演出も普通
斬新さもない。

作画の綺麗さを見せたかっただけなのかな?って気がするくらい。

あと「着払い」って言葉使ってて吹いてしまった

映画館までいってみるような物ではないですね。
無料だったので見ました。

投稿 : 2020/06/23
閲覧 : 315
サンキュー:

4

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱり絵が綺麗

大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。

良家の子女のみが通うことを許される女学校。父親と「契約」を交わしたイザベラ・ヨークにとって、白椿が咲き誇る美しいこの場所は牢獄そのもので……。

未来への希望や期待を失っていたイザベラの前に現れたのは、教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。というのがあらすじ。


まず思ったことは、安定の作画力素晴らしいということ。
作画のクオリティかなり高い。

イザベラは最初、ヴァイオレットを快く思っていなかったし、女学校でも馴染もうとはしなかった。だが、ヴァイオレットと過ごすうちに打ち解けていく。
{netabare}イザベラの元の名前はエイミーで孤児だったテイラーを引き取って苦労しながら妹として育てつつ、一緒に生活していたところ、実は名家であるヨーク家の娘であることが判明し、名前を捨てて父に付いていけば、テイラーを育てると言われ、その通りにする。そこに多少の葛藤が。{/netabare}
この話が思いのほか短くてもう終わり?と思ってしまったが、後半がやはり核心。
{netabare}ヴァイオレットが孤児院を抜け出してきたテイラーがヴァイオレットの職場を訪ねて郵便配達をしたいと申し出る。イザベラが学校を卒業してから音沙汰がなくなったみたいで、それを探してもいる。
テイラーは読み書きができなかったけれど、練習して手紙を書き、イザベラのところまで行くけれども手紙だけで一人前になるまで会わない決心をするのであります。
一方でイザベラはエイミーと記してあり、一緒に過ごした日々を思い出して一人称が嫁ぐために矯正した名家の子女にふさわしい「わたくし」から孤独に過ごしていた頃用いていた「僕」に戻る。テイラーの成長に感動しきり。{/netabare}

見終わって、心が温まった。2人の前途は明るい。
ただ、もう少し感動ほしいという欲が。
本ちゃんの劇場版には期待してます。


主題歌
エイミー 歌 茅原実里
作詞も茅原実里がしている。

投稿 : 2020/06/13
閲覧 : 254
サンキュー:

12

ネタバレ

kyani さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

感動した!

見るものを悩んでたんですがこの作品は、とにかく涙が止まらない(うれし泣きね)

投稿 : 2020/05/26
閲覧 : 224
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメの最先端

全てにおいて、アニメの最先端をいっている。
その中でもやはり、人の心情を細かく描くところが素晴らしいと思った。
京アニは凄い。

投稿 : 2020/05/15
閲覧 : 166
ネタバレ

ずみ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

外伝でも感動しました。

外伝でも、感動しました。
特に最後の手紙を読むシーンでは、一番泣きました。

投稿 : 2020/05/09
閲覧 : 195
サンキュー:

9

MMA原理主義者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

安心と信頼のヴァイオレット・エヴァーガーデン

テレビアニメ版は、あにこれβの総合ランキングで1位になるほど完成度の高い作品なので、いまさら何も言うことはないんですが、テレビアニメ版が好きなら当然見たほうがいいです。
この外伝だけ見ても理解できる作りになっているのでこれから入るのもあり。
とにかく、2010年代に入ってもこんな作品が登場するなら日本のアニメはまだまだ大丈夫だと思わせてくれます。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』で感動できないなら、何を見ても感動できない人か、よほどの捻くれ者でしょうね。

投稿 : 2020/05/06
閲覧 : 286
サンキュー:

8

★光姫★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何かを思い出した感じ!

今回の映画は、京アニ放火事件で、私に出来ることが、あるとしたら、好きな映画を見ることだと思い、今日ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-を鑑賞しました。
グッズは、売り切れていて購入出来ませんでした。(T . T)
現代は、インタネットが普及していて、手紙を書くことが減ってきていますが、映画を見て癒されたのと同時にいい映画でした。\(^o^)/
何か忘れていたことを、思い出した感じです。
うちも、手紙を書いてみようと思います。(*≧∀≦*)
来場者特典で小説をいただきました。\(^o^)/

投稿 : 2020/05/04
閲覧 : 234
サンキュー:

7

TDD さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

えっ!?これが劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンじゃなかったの?

視聴直後に「ヴァイオレット・エヴァーガーデン制作中」のテロップがながれての感想。

てっきりこれの事かと思ってたんですが、なんという。勘違いしてたのは僕だけでしょうか(藁)

話はヴァイオレット・エヴァーガーデン特有のTVシリーズでの一話完結回みたいにゲストキャラが実質主役のパターン。

面白いし作画もよかったし京アニはこれからも応援しています。

投稿 : 2020/04/05
閲覧 : 263
サンキュー:

6

pop22 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

前半マリア様が見てる 後半バックベアード様が見てる

ヴァイオレットちゃんこんなスーパーマンだったっけ?
ダンスなんて出来たんだ。

感動はやり過ぎ悲劇でオラオラ泣けや系ではなく、
ホロリとくる感動で良かった。

京アニ復活おめでとう。
ちょっとスタッフに中華多かったけど。
ひとまず良かった。

投稿 : 2020/04/05
閲覧 : 216
サンキュー:

5

ルイスーザン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

是非、見ていただきたい。

今まで見てきた作品の中でも、TV版、劇場版含めて、これほど綺麗なお話しを見た事がありません。
見終わった後には、自分の心まで綺麗になる様な作品です。
作画、背景美術、BGMの入れ方など、何に関しても、美しく素晴らしいと思います。

涙腺が弱い方はハンカチは必須だと思います。

この作品を見る事により、人間の持つ綺麗さ、素晴らしさを再確認できます。

ただ、あまりにも綺麗なお話の為、見終わった後に、現実を見ると汚い部分が強く見えてしまいそうで怖いですが、それだけこの作品が素晴らしい物と言う証拠にもなりますね。

まだ見ていない方がいたら、オススメして間違いないです。
最後にこんな素晴らしい作品に感謝して終わります。
ありがとうございました。
4月に始まる劇場版も期待しています!

投稿 : 2020/03/27
閲覧 : 208
サンキュー:

10

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

新しい物語が観れる幸せ。

TVアニメの放送が終了した後に制作される劇場版アニメ作品。

と一言にいっても、いろんなパターンがありますよね。

1:TV版の総集編+α
2:TV版とは異なる解釈・世界線でのパラレルワールド作品
3:リメイク作品
4:TV版の前日談
5:TV版への挿入談
6:TV版の後日談

どれが良いとかは
結局視聴者が満足できたのであれば、どれでもいいわけですが

自分個人の好み・希望としては

時間軸はいつでもいいのですが
やはりTV版と同じ世界線・登場人物達における
今まで私たち視聴者が触れることのできていなかった
完全新規のストーリーですね。


本作はこういった自分の期待に対し
期待どおりに応えてくれた作品でした^^。

まだ1周しか視聴できていないので
いろいろまだ理解が追い付いていない
登場キャラたちの背景や事情・情勢等があるのですが

それでも十分すぎるほど心を揺さぶられてしまいました。


作画や音楽等による訴えかけももちろん凄まじく大きいのですが

悠木さんの純粋な演技が
よりいっそう自分の涙腺を激しく刺激しました;(誉め言葉)。


なんというか心を洗ってくれるような
そんな作品を作ってくださったことに

ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。

4月公開の劇場版も、きっと素晴らしい作品であることでしょう。

投稿 : 2020/03/25
閲覧 : 243
サンキュー:

25

ネタバレ

らむね さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

この世界と、この人々に、幸せがありますように

待ってました。Blu-ray買って自宅で観ました。

物語4.5
TVシリーズと同じく、奇をてらわず、しっとりとした王道のストーリー。これでいいんです!
そして尺が丁度いいですねえ。大まかに前後編各40分くらい。TVアニメだと2話ずつ計4話の「中編」といったところでしょうか。この長さがすごくいい!(TVシリーズの1話20分であれだけのストーリーを描いていたことも、それはそれで凄いんですが)

作画4.5
まあ5でもいいくらいなんですが、期待を込めて辛めで。マイナス0.5は{netabare}前半クライマックスのダンスシーンです。ダンスを教えるシーンがあったので「あ、これは神作画のダンスシーンがくる」と期待しすぎてしまいました。世界遺産になったトルコのダンスのような描き方で興味深かったんですが、もっと迫力のある印象的な作画でくると思ってた分、普通でしたので(無論京アニにしては普通、という意味です)。{/netabare}

声優4.5
寿美菜子さんの低い声の演技、好きです。ユーフォのあすか先輩と同じく、こういう声が上手いですよねえ。

音楽5
TVシリーズの時は4.5にしたんです。理由はED。あれがどうしてもズッコケで・・・
でも劇場版のED、同じ茅原実里さんですが、曲調が声に合っていたのか、感動を壊さないgoodなEDでした。

基本家で観る派ですが、次の劇場版はどうしようかな・・・
待ちきれません。

投稿 : 2020/03/23
閲覧 : 212
サンキュー:

9

老倉育 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

永遠

とある姉妹とヴァイオレットの話。だいたい半分くらいで結構変わる。(違うけど)2話編成のような感じ。
作画ものすごく綺麗でした。目、まつ毛、髪の毛、スカート、花、空…画面の全てが美しくて芸術。うっとりします。
悠木碧ちゃんの演技が本当にすごい。もともとすごいのは分かっていたけど改めてすごいと思った。言葉の一つ一つに感情がぎゅっと詰め込まれてて溢れてくる感じ。
藤田春香監督の初監督作品。本当に素晴らしすぎてただただ感謝です。エンドロールいろんな気持ちが混ざって涙が溢れてきました。
2020年4月でヴァイオレット・エヴァーガーデンが完結してしまうのがとても寂しいし悲しいですが楽しみです。ヴァイオレットが幸せになれることを祈ってます。

投稿 : 2020/03/22
閲覧 : 213
サンキュー:

14

響け! さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

どこまでも美しい

作画や美術、ストーリーはもちろん。音楽も本当に素晴らしい。自分はこの作品を通してevancallさんのことを知ったのですが、今となってはすっかりファンです。サントラも買って本当によく楽しんでいます。劇場版なのでどうなんだろうという気持ちも杞憂でした。
何度見ても感動できるそんな作品でした。

投稿 : 2020/02/12
閲覧 : 225
サンキュー:

11

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

名を呼ぶだけで

大変楽しめました。前半、後半と二話構成で、ある姉妹の物語。前半は姉イザベラとの出会いから関係を深めるおはなしで、相手と親密になる能力、作法やダンスをそつなくこなす能力、ドールとしての能力、ヴァイオレットの高いポテンシャルが発揮されていました。
後半は3年後で、イザベラの手紙を配達したベネディクトを、にいにい、師匠、と呼び、郵便の配達人になるためライデンにヴァイオレットを頼ってきた、妹テイラーのお話ですが、こちらの方が印象に残りました。幸せを運ぶベネディクトが主役でカッコよかった。一言、名を呼ぶだけで、心は伝わるものですね。映像を含め 美しい作品でした。

投稿 : 2020/01/23
閲覧 : 140

aikawa さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良かった

です。
いい作品ですね。

投稿 : 2020/01/09
閲覧 : 223
サンキュー:

6

ラスト侍タカシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

台湾の映画館で見た、人気あった!

( ;∀;) カンドーシタ泣いてないけど、友人は泣いたな。
俺は涙そうそうで。
元は男の観客の方が多いだと思うけど、実際、女性の方も多かったぞ。
男女問わず人気ある証拠だね!
頑張って京アニ!

投稿 : 2019/11/10
閲覧 : 291
サンキュー:

12

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

配達屋さんは幸せを運ぶ人

ジャンル…人間ドラマ
個人的満足度…文句無しの100点
ほんとありがとう京アニって思える劇場版でした
作画は間違えないクオリティーでした!
お話はおおまかに2つに分かれてて
二部構成になってたのがすごく良かった。
映画館でボロボロ涙が止まりませんでした。
本編を見てなくても楽しめるのでぜひぜひ足を運んでみてくださいっ!

投稿 : 2019/11/06
閲覧 : 287

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

宝塚のような仕上がり

TV版は話によってオヤジホイホイであったり、狙う層が少しづつ違っている感じのヴァイオレットエヴァーガーデンだったが、劇場版は女性向けに仕上がっていた。

ヴァイオレットの成長話ではなく、前半と後半でヴァイオレットの関わった姉妹を中心にしたストーリー展開で、能力値のスペシャルなヴァイオレットが姉妹に寄り添う話。
途中女性向けに仕上げているのか展開がゆったりしている気はしたが、泣けるところはしっかり押さえてあり、さすがヴァイオレットエヴァーガーデンであった。

100点中86点

投稿 : 2019/10/27
閲覧 : 279
サンキュー:

10

ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全ての面において極めて高い完成度(舞台挨拶レポート加筆)

TVシリーズの外伝にあたる作品です
例の事件のおかげで正当な続編映画
劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデン
は来年一月と発表されていた公開予定を白紙に戻されることになりました

続編映画製作の支援の意味も含めて
3週間の限定公開期間の中で
土日土日土日と6回
うち3回は舞台挨拶付きで観てきました

当初は短いOVAを予定していたこの作品ですが
原作の短編の一つだったお話を
オリキャラ投入して膨らませまくる京アニお得意の手法で
しっかりと見ごたえのある一本の映画作品として仕上げてきました

前回暫定でレビューを上げた際は
物語のみ4.5のトータル4.9で登録しましたが
繰り返してみればみるほど味がある作品で
細かい演出意図に気が付くほどに
物語も含めてよく作りこまれた作品であると気が付いたため
総合5.0へと変更しました

そもそも冒頭のシーンからして
{netabare}アニメオリジナルキャラであるテイラーが
エイミーの名をつぶやいているシーンを無音でやってる{/netabare}くらいなので
しっかりと味わうためには複数回の視聴は絶対条件です

さらに1週目ではなく3周目
つまりは当初予定されていた最後の週の来場者特典に
イザベラ・ヨークと花の雨という
外伝のメインキャラに関する小説がついてきて
読む前と後とではまた違った感覚で本編を楽しむことができる仕掛けになっていました

夏の青ブタ映画もそうですが
期間限定の特典小説が本編の解釈に影響を及ぼすような内容で
しかも品薄でプレミアがついちゃうくらいしか刷ってない
っていうのは昨今の劇場アニメ特典商法の構造的欠陥という気がしますね・・・

~・~・~・~・~・~舞台挨拶レポート(ネタバレ有)~・~・~・~・~・~
{netabare}初週土曜日(石川・茅原・斎藤滋プロデューサー)
初週日曜日(石川・茅原)
2週目土曜日(石川・悠木・寿・内山)
の舞台挨拶に行ってきました

作品に関連したいろいろな話を聞けたので
かいつまんで載せておきます

ヴァイオレット・エヴァーガーデン役
石川由依

ヴァイオレットの役は一目ぼれで
絶対この役をやりたいと思ってオーディションに臨んだので
受かったときはとても嬉しかったそうです

原作のヴァイオレットは短編連作になっていて
それぞれの話の登場人物から見たヴァイオレット像が描かれ
それらをつなぎ合わせることで
ヴァイオレットの全体の人物像が見えてくる
あくまで一人一人の主観の入ったヴァイオレットなので
整合性が取れない部分も別の側面と考えることができる
それに対してアニメは客観的な三人称視点から見たヴァイオレットで
ある程度一貫性を持たせる必要があった
さらに時間とともに少しずつ成長させていく必要があり
時間とともに変わっていく部分と
時間がたっても変わらない部分を
バランスを取りつつ表現していくのがとても難しかったと話していました

映画で一番のお気に入りシーンを聞かれると
イザベラに手紙を渡すシーンで
茂みでこっそり見ているテイラーの横顔が
キラキラ輝いてて見ている方も胸がいっぱいになった
と答えていました
確かにあそこは名シーンですね!

エリカ・ブラウン役&主題歌「エイミー」作詞・歌唱
茅原実里

声優としてというよりは
主題歌アーティストとして呼ばれている感じで
斎藤Pがいたこともあって自然と
「エイミー」についての話が中心になりました

エイミーの歌詞を書いて提出したところ
藤田春香監督から一つ一つの言葉にたいして
細かく意図を聞かれたり改善案を出してもらって
念入りに詰めていって完成した
最後は藤田監督に
「茅原さんの作品なのにたくさん口出ししてごめんなさい」
って謝罪されたものの
みのりんはいいものができて満足しているとのことでした

映画で一番のお気に入りシーンを聞かれて
ダンスシーンと答えていました
前半ラストのイザベラとヴァイオレットのダンスシーンですね
「煌びやかなドレス姿も奇麗だし
流れる音楽も素敵だった」
という発言に対して
「踊るダンスが3拍子のワルツなのも
3という数字に意味を持たせるためだった」
と斎藤Pからも補足が入っていました

ベネディクト・ブルー役
内山昂輝

今回の外伝は最初は2~30分の短編を予定していたそうです
テイラーがらみの後半部分はアニメオリジナルなので
前半部分だけのアニメ化という感じだったのでしょう
ベネディクトの出番はほとんどなく
顔見世程度の役だと思って台本を受け取ったら
まず厚い!
短編の台本とは思えないほど台本が分厚い
しかも中を開いたら後半は自分が準主役になってて
セリフ多!
と驚いたそうです

原作改変にうるさいファンが増え
原作に忠実に作ることを是とする風潮の中
時には原作の原型すら怪しいレベルに魔改造し
なおかつ高い評価を受け続けている
京アニならではのエピソードですねw

イザベラ・ヨーク(エイミー・バートレット)役

寿美菜子

TVシリーズからのメインキャスト陣と比べて
外伝だけのゲストキャラ担当の二人は
舞台挨拶もお祭り感たっぷりというか
終始軽いノリだったのが印象的

三週目特典の外伝小説ががイザベラの内面を描いたお話で
それを舞台挨拶の直前に読んだと
興奮気味に話していました

三週目特典のイザベラ・ヨークと花の雨は
{netabare}イザベラの初恋相手がヴァイオレットだった{/netabare}
っていう内容なので
演じた後であれを読んだら衝撃を受けるのはわかるんですが
逆に言うと演技してる間は知らされてなかったってことですよね?
外伝の内容が公式であるならせめて録る前に教えてあげようよ!(--;

テイラー・バートレット役
悠木碧

テイラーの三つ編みが
はじめはヴァイオレットに手伝ってもらってきれいにできてるのが
少しするとへたくそなぐちゃぐちゃになって
ラストシーンではだいぶうまくなってるのが好き

というお話でしたが
その後繰り返し注意して見てみたものの
いまいち違いが判りませんでした(><;

三つ編みはこの作品のメインとなるモチーフで
ヴァイオレットの真似をして編み込みを作ろうとして失敗するテイラーに
「2つだとほどけてしまいます、テイラー様
3つを交差して編みこむと、ほどけないのです」
というセリフが
二人だけだとほどけてしまったエイミーとテイラーの関係が
ヴァイオレットが間に入ることによって
ほどけない絆になったことを暗示してる
という説明を舞台挨拶のたびにやっていました

みのりんも「エイミー」のサビの歌詞に
編むという言葉をどうしても入れたかったと言ってましたね{/netabare}

~・~・~・~・~・~作品雑感~・~・~・~・~・~

茅原実里が歌唱だけでなく作詞にも携わった
ED曲の「エイミー」の歌詞は
本編とのシンクロ率が非常に高いです
短い歌詞の中に作品の主題をこれほど見事に凝縮しているのは
創聖のアクエリオンやコネクトといった
アニソン史に残る名曲に匹敵するレベルだと思います
{netabare}
鎖で繋がれてた
一人ぼっちの僕達
今宵もあなた想う
永遠に光る ふたつ星

“元気ですか?”
“笑ってますか?”
四角い空眺め
ふわりよぎる
おどけた顔 甘い香り
僕の宝物

編み続けた願いが
届きますように
生きる意味をくれた
希望よ

巡り廻る季節に
負けないように
いつでも この名前を
呼んで欲しい
call my name

小さなビー玉揺れる
白い鳥が 飛び立つ朝

心踊る あぁ、私も
幸せ運びたい
くるくるまわる
風に舞うステップ
花束を 抱いて旅に出よう

編み続けた願いが
叶いますように
魔法かけて
逢いに行くから

遠く遠く離れた場所に
いても聞こえる
この名前が 響いている
call your name

満天の星空
もう離れないように
寄り添って瞬く
ふたつ星

編み続けた想いが
届きますように
歩いて行く 僕も 私も

巡り廻る季節に
負けないように
魔法を唱えてみよう
永遠に愛しい
call my name

1番の歌詞はテイラーを思うイザベラのもの
「鎖でつながれていた」「四角い空」
といったフレーズは全寮制の学園に軟禁された状態を意味しており
テイラーのことを「僕の宝物」「生きる意味をくれた希望」と呼び
―これは、あなたを守る魔法の言葉です。エイミー、ただそう唱えて―
彼女に送った短い手紙に込められた思いが歌詞に凝縮されています

2番の歌詞は「私も幸せを運びたい」
と孤児院を飛び出したテイラーのもの
call my name私の名前を呼んで!というエイミーの願いにたいして
(I)call your nameあなたの名前を呼ぶよ!と返しています

そしてcメロ
「もう離れないように」というフレーズからは
一度は離れてしまった二人の絆が
ヴァイオレットを通じて再び結び直されたのがうかがえます

大サビは「僕も」「私も」という一人称からわかる通り
二人の気持ちを歌ったパートです
―私はテイラー・バートレット。エイミー・バートレットの妹です―
call my nameは離れ離れになった二人の共通の願いとなり
手紙を受け取ったエイミーがテイラーの名前を呼ぶところで物語は終わります{/netabare}

一つだけ残念だったのは
公開の一週間前にアニサマで生で聴く機会があったのですが
奇麗な曲だなという印象はあったものの
もっと思い入れの深い楽曲が目白押しだったこともあり
深く感動するには至りませんでした
あと一週間早く公開していて
映画の内容までしっかり咀嚼した状態で
アニサマのステージで披露される「エイミー」を聞けていたなら
感動もひとしおだったことでしょうね・・・

さて、三つ編み以外にもこの作品では
キャラクターの心情を描くのに
直接的な描写ではなく
間接的に暗示する手法がとられています

その一つが{netabare}天候に関して

アニメがまだ存在しなかった大昔から
芸術作品において天候に関する描写は
登場人物の心の動きを表すものでした

今年公開された同じ京都アニメーションの劇場版作品
イザベラ役の寿美菜子も出演していた
響けユーフォニアム誓いのフィナーレでは
雨の中で口論する久美子と奏が印象的でした
そして口論が終わると同時に晴れ間が出て光が差してくる・・・
このような心象風景と実際の天候とのリンクが
こちらの作品でも印象的に使われていました

劇中で悪天候のシーンは3回

一つ目は授業をサボってどこかへ行こうとと浮かれるイザベラを
「どこへも行けませんよイザベラ様」
とバッサリ斬り捨てるシーン

それまでは木漏れ日の中を歩いていたのに
直後にアングルが変わり
牢獄のように覆い茂る木々に遮られ
光りがまったく届かなくなります
そしてその直後の場面転換で
土砂降りの中で雨宿りをするホッジンズのシーン

この大雨まで含めてイザベラの心を投影している
と考えるべきでしょうね

ふたつ目のシーンは雨ではなく雪
回想シーンの中で
エイミーがテイラーの手を取るシーン

大きなボタン雪がふわふわと降っている中
手の甲に落ちた一粒がすぅっと溶けて水滴に変わります

戦争ので荒んで凍てついたエイミーの心が
テイラーとの出会いによって温められ解けていく様が
見事に表現されていました

そして最後はテイラーのシーン
テイラーが苦手な文字の勉強をしているときは雨が降っており
ベネディクトが午後の配達の時間に迎えに来た途端
空には青空が広がり雨露に濡れた町がキラキラと輝きだし
テイラーの心情と天候のリンクが見て取れます

天候変化のみではなく
同じような効果を狙った演出に
光の使い方があげられます

ヴァイオレットが去っていく日
テイラーに宛てた手紙の代金の受け取りを拒否したヴァイオレットが理由を聞かれ
「自分でもよくわかりませんが受け取りたくないのです」
と答えるシーンでそれまで日陰にいたヴァイオレットに
ゆっくりと光が差し込めていきます

さらに続けてヴァイオレットが去った後の学園の中で
イザベラが日陰から日向に向かって歩き出すと
そこにアシュリー・ランカスターが現れるシーン
「家柄ではなくあなた個人とお話してみたいのです」
と言いながらアシュリーが一歩前に出たことで
彼女の顔が日陰から日向に移動し明るく照らし出されます

この演出はまさに
心象風景の投影そのもので
明るさがそのまま心の距離感を表しているんですね

ヴァイオレットとアシュリーの顔に光が当たっていく様は
同じ京都アニメーションの劇場版作品
テイラー役の悠木碧も出演している聲の形で
主人公が苦手な人物の顔に×印がついて
ラストシーンでそれが一気に剥がれ落ちていくシーン
に通じるものがあると感じました{/netabare}

最後にこの映画のもう一つのテーマについて

{netabare}三つ編みの絆で結ばれた三人とは別に
物語を牽引するもう一人の主人公ベネディクト
もともとの原作にはなかった物語後半部分は
テイラーの物語であると同時に彼の物語でもあります

映画の後半はベネディクトのモノローグから始まりますが
その中に

「時代が変わっても
郵便配達の仕事は何も変わらない
つまんねー仕事」

という一節があります
ポイントとなるのは彼の仕事に対する考え方
つまりは職業観です

職業観は大きく分けて4つのグループがあります
イソップ物語にある3人のレンガ職人という話が
現代版としてアレンジされて4人のレンガ職人という話になって広まっています
少し長いので折りたたんでおきましょう

{netabare}旅人がある国を旅していると開けた土地にたどり着きました
そこでレンガを積んでいる職人たちに遭遇しました
おもむろに旅人は職人の一人に尋ねました
「そこで何をやっているのですか?」

職人は答えました
「見てわからんのか
俺はレンガを積んでいるんだ
暑い日も寒い日も、毎日毎日目の前にあるレンガを積んでいるだけだ
まあそれが俺の仕事だからな」

「それは大変な仕事ですね」
旅人が慰めの言葉をかけると職人は
「なんで俺はこんなことをやらなければならないのか
もっと楽している奴らもいるというのに
まったくついていない人生だ」
と吐き捨てるように言いました
その言葉を背にしながら旅人はさらに歩みを進めました

しばらく行くと別のレンガ職人に出会いました
旅人は尋ねました
「そこで何をやっているのですか?」

「ああ、俺はここで大きな壁を作っているんだよ
これが俺の仕事だ」
「それは大変な仕事ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけました

すると「なんてことはないさ
この仕事のおかげで俺は家族を養っていける
ここでは家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ
俺はここでこうやって仕事があるから
家族全員が喰いっぱぐれずに済んでる
俺はついている方だ」

「そうですか、がんばってください」
旅人は男に励ましの言葉を残して歩き続けました

またもう少し歩くとさらに別のレンガ職人に出会いました。
「ここでいったい何をしているのですか?」旅人は尋ねました。

「ああ、俺達のことかい?
俺たちは歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

「それは大変な仕事ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけました

「いやいや、これは俺たちの仕事が後世まで語り継がれる可能性がある大事業だ
俺たちは名声を得ることになるし
この大聖堂はいつまでも歴史に残るだろうな
すごい仕事ができているよ
大したものだ」

「そうですか、がんばってください」
旅人は男に励ましの言葉を残して歩き続けました

さらに少し歩くと4人目のレンガ職人に出会いました
「ここでいったい何をしているのですか?」
旅人は尋ねました

「ああ、よく訊いてくれたね
この場所は素敵なところだ
今ここに大聖堂を造っていてね
完成すればこの国の誰もが祈りを捧げる素晴らしい場所になるだろう!」

「それは大変な仕事ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけました

「とんでもない!
ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うことになる
何と素晴らしいことだろう!」

旅人はその男にお礼の言葉を残してさらに旅を歩き続けました{/netabare}

最初の職人の労働観がlabor
労働を逃れられない苦役と捉えるグループで
このグループの特徴は労働をとてもネガティブに捉え
辞められるならやめたいが辞めたら生きていけない
あるいはやめたところで別の苦役が待っているだけ
と考え苦しい状況から逃れられずに
鬱病を発症したり自殺したりする割合が最も高いグループです

二番目の職人のグループjobはもう少し割り切っており
お金をもらうための対価として労働を提供するのは仕方ないと考えつつも
できるだけ簡単にたくさんお金がもらえる仕事がいい仕事と考えます
そのため労働に対する金銭的報酬が割に合わない
という不満を持つ人が多いグループでもあります

その次の職人のグループがcareer
careerのグループは仕事を自己実現の手段とみなしています
金銭的な見返りは当然のものとして
それに加えて自らの成長や社会貢献等が不可欠であり
なりたい自分になるための過程に仕事があると考えます
この人たちが嫌がるのは価値を見出しにくい小さな仕事
あるいは代り映えのしないルーチンワーク

冒頭で引用したベネディクトのセリフから
彼のイメージする理想的な仕事像がcareerに近いことと
郵便配達の仕事はその要件を満たしていないと考えていることが伺えます

最後のグループはcalling
もともとはキリスト教において聖職者たちを
神様から声を掛けられた人たちと考えたところに端を発しますが
ルターやカルヴァンが宗教改革の際に
聖職者以外の職業も神様がお与えくださったものである
と考える職業召命の考えを提唱したところから来ています
日本語にすると天職という言葉が当てはまりますね

神様から授かったと考えているかどうかはともかく
この部類の人々は労働そのものが幸せであると考えています
そのためこのグループの人たちは
ただのワーカホリックとみられがちですが
仕事をすることが幸せなのではなく
自分がやっていて幸せだと感じることを仕事にしている
というほうがより適切な認識だと思います

米イエール大学の研究によると
callingに属する人の働く動機は
「社会の役に立っている」
「自分の仕事には意義がある」
という実感だそうです

「郵便配達人が運ぶのは幸せだから」
作中のテイラーが郵便配達人に持っているイメージが
まさにこのcallingなのだと思います
ただし実際に社会に出て働いたこともない10歳の少女の職業観というのは
実体を伴わないある種のファンタジーでしかありません
小学生がプロ野球選手になりたいとかケーキ屋さんになりたいと言っているのと同レベルです

しかし、そのテイラーの純粋な職業観に感化されたベネディクトが
「届かなくていい手紙なんてねぇからな」
と、たった一枚の手紙を届けるために四苦八苦した末に
「郵便配達人が届けるのは幸せ・・・なんだろ?」
と少女の夢想する職業観を肯定するようになりました

ところで、このテイラーという少女ですが
原作にはイザベラに妹がいることがちらりと出てくる程度で
名前すら出てきていません
つまりこの後半の物語はほぼ京アニオリジナルといって良いでしょう
したがってこの作品の職業観は
京アニの職業観に近いと考えても良いかもしれません

徹底的にクオリティにこだわった京アニの制作姿勢には
京アニを離れたアニメーターや同業者から
「やりがい搾取である」
「要求されるレベルが賃金に見合わない」
といった批判が寄せられているのも耳にします

それでも京アニが妥協を許さぬ
高品質な作品を次々世に出しているのは
作り手たちの意識がお金を稼ぐことよりも
自分の仕事が誰かを幸せにするという考え方に基づき
少しでもいい作品を世に送り出して
ファンのもとへ幸せを届けたいという思いで
作品を作り続けているからではないでしょうか?{/netabare}

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝
この作品のサブタイトルは
-永遠と自動手記人形-
「君の名を呼ぶ、それだけで二人の絆は永遠なんだ」
そんなイザベラのセリフで締められた
この作品のエンドロールには
監督の意向で例の事件で亡くなった多くの方々の名前が
そのまま載せられています
彼らがが作品に込めた思いもまた
ファンが作品を愛し続ける限り永遠なのだと思います

~・~・~・~・~・~旧レビューというかただのお知らせ~・~・~・~・~・~
{netabare}
3週間限定上映だったこの作品ですが
4~5週目の上映が決定しました

行きたくてもスケジュールが合わなかった方は
この機会に劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに4週目は書きおろしの色紙が新たな入場特典になり
5週目には初週に品切れでプレミアのついていた特典小説も再配布される模様です

外伝と銘打たれてはいますが
TVアニメシリーズを見ていなくても
これ単体でも十分に楽しめるつくりになっています
もちろんTVアニメと連動した仕掛けなども多く
セットで観ればより深く作品を味わうことができると思いますが
期間限定の上映ということもありますし
先にこの外伝を見たうえで
あとからTVシリーズを見るという楽しみ方もできますよ
・・・と舞台挨拶で話題に上がっており
SNS等でぜひ宣伝してね!
と言われたので上映期間が終わらないうちに取り急ぎ筆を執った次第です

・作品に関する感想・レビュー
・舞台挨拶レポート

を予定していますが
明日も4本アニメ映画を見に行く予定で
(この作品のリピートを含む)
きっちりレビューを仕上げられるのはしばらく先になりそうなので
先に作品の宣伝だけさせていただくことにしました{/netabare}

投稿 : 2019/10/27
閲覧 : 547
サンキュー:

28

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱり素敵な作品でした^ ^

姉妹ので姉が前半、妹が後半と言った感じです。

内容なんですが中々いい話しです。
テレビ番だと直接的な感動を伝えてきますが今回は、深い中に感動がある気がします。
捉え方は個人差があると思いますが、映画を見ながらキャラの表情やセリフにしっかりとした意味が有り、それを深く自分なりに考えてみると何だか泣けてきたりします^ ^

他はエミリが最初は少しウザがり才能に嫉妬するけれど、後に一緒に居てお互いを知って行って友達になる展開とか少しリアリティあってよかったです。
人って最初は何も知らない同士だしお互いに少し敬遠しちゃったりする事もあれば友達や家族や恋人に嫉妬しちゃったりそんな経験は誰にでもあると思うんです。

それでも一緒に時間を積み重ねると友達になれたりもするし、ヴァイオレットにもいい友達ができて良かったです^ ^
お互いに初めての友達(´艸`)*
初友^ ^

そんなエミリにもヴァイオレット帰宅後に友達ができます。
これは本当によかった^ ^
エミリは家柄がと牽制してましたが、友達って何かあるから友達じゃないと思いたいです。
友達ってメリットがあるから成るものじゃないし、友達ってなりたいからなるものだと思うし思いたいですw

そうそう、エミリは妹に手紙を書きます。
ヴァイオレットの手紙書くシーンすごく好きww

手紙の宛先は妹へ…最初妹を見る感じ馴染めてなくてすごく寂しそうに見えたんです。
お姉ちゃんの手紙を開けるとたった一言の魔法の言葉…
短い文章でしたが、そのたった短い一言はきっと、世界で一番長く暖かいメッセージ。

お姉ちゃんの回想エピソードで、妹は大好きな姉と無理矢理引き離されて泣いていました。
お姉ちゃんからすれば妹には元気に幸せに過ごしてもらいたい…だって血は繋がってなくても大切な家族だもん。
このままなりどうなるか判らないし幸せなってくれるなら悲しても…

でも、妹からすれば、幸せはそこに既にあって…お腹一杯ご飯を食べられなくても…喉を、満足に潤す事が出来なくても、ボロボロのお家でもいい…一緒にお姉ちゃんが居てくれたら幸せだったんだと思います。

そんな事を考えてしまったからか…最初に手紙が届けられた時に何だか寂しそうに他人を避けてるように私には見えたんです。
ただ、短い魔法の言葉には妹の目に希望の光を与えました。
エミリはヴァイオレットに自分何も妹に与えられなかったと話していましたが、この瞬間に妹に希望と夢を与える事が出来たのではないでしょうか?

後半はこの妹がバイオレットを訪ねて来ます。
理由はお姉ちゃんと一緒にヴァイオレットも妹に困ったら訪ねてくる様に手紙を出していたからです。

妹はお姉ちゃんの手紙をキッカケに郵便配達の仕事をする事を夢見ます。
そこで、配達を始めるのですが…彼女は字が書けないで、読めないのです…そこで文字を教える事にしたヴァイオレット^ ^

ヴァイオレットと一緒に配達行くシーンは凄く微笑ましいですw
中でもお気に入りのシーンはエレベーターのシーンw
この時代のエレベーターってこんな操作難しいんですねw
ドラマや他のアニメでも出てるの知ってましたがハンドル回すシーンとかはないので今回ヴァイオレットのハンドル回すシーンは新鮮でした。

そして、いよいよ、ヴァイオレットが動きます。
お姉ちゃんに手紙を書こうと。
でも、妹は字が書けない…少し躊躇う姿にヴァイオレットが手を差し伸べる。
3年越しのお返事。

しかし新たな問題が発生…なんとお姉さんの宛先が解らないのです…
ここからが郵便配達員さんの出番です!

見事に宛先を突き止め妹を連れ手紙を渡しに行きます。
しかし手紙を渡すだけど姉妹は再会しません。
だって、まだ再会出来る自分にはなってないから…今回は手紙を届けるのが仕事だから…いつかお姉ちゃんの前に立てる自分になるその時まで。

妹の手紙を読んだ彼女は泣き出してしまいます。
妹が立派な手紙を出せるくらいに成長してるから…そして、妹は決意します。
立派な配達員になる事を。

今回は最初でも書きましたが細かな所まで考えると深い中に感動が見えてきます。

京アニは今も大変な時ですが、今回の外伝もかなり出来がよくていい仕事をしてるなぁ〜と感じた作品でした。

投稿 : 2019/10/06
閲覧 : 244
サンキュー:

22

次の30件を表示

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐のストーリー・あらすじ

……大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。良家の子女のみが通うことを許される女学園。父親と「契約」を交わしたイザベラ・ヨークにとって、白椿が咲き誇る美しいこの場所は牢獄そのもので……。未来への希望や期待を失っていたイザベラの前に現れたのは、教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。(アニメ映画『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2019年9月6日
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
www.violet-evergarden.jp/sidestory/
主題歌
茅原実里『エイミー』

声優・キャラクター

石川由依、寿美菜子、悠木碧、子安武人、内山昂輝、遠藤綾、茅原実里、戸松遥

スタッフ

原作:『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 暁 佳奈(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
監督:藤田春香、監修:石立太一、シリーズ構成:吉田玲子、脚本:鈴木貴昭/浦畑達彦、キャラクターデザイン・総作画監督:高瀬亜貴子、世界観設定:鈴木貴昭、美術監督:渡邊美希子、3D美術:鵜ノ口穣二、色彩設計:米田侑加、小物設定:高橋博行、撮影監督:船本孝平、3D監督:山本倫、音響監督:鶴岡陽太、音楽:Evan Call

このアニメの類似作品

この頃(2019年9月6日)の他の作品

ページの先頭へ